食欲魔人日記 09年10月 第5週
10月26日 月曜日
白菜が届いたので、塩豚と一緒に、ささっと辛口味噌味で
「華正樓」の肉まん
麦茶

今日の朝御飯は、横浜中華街で購入した「華正樓」の肉まん。
 
このお店の肉まんは、すごく評判が良いらしい。今回、「横浜中華街で評判のいい肉まんのお店って、どこなのかしら」とちょっと調べてみたところ、「やっぱりここだよね!」的に、このお店の名前を挙げている記事をたくさん見つけることができて、「じゃあ買ってみようかな」と思ったのだった。
 
横浜中華街を長く知る友人も「うちいつも肉まん買うのこのお店だよ」と言っていたし、他の友人も「少し皮が薄ければ、私にとって完璧な肉まん」と言っていた。横浜中華街を30年以上歩いていて(まぁ、行くのは数ヶ月に一度だけど……)、全然知らなかったよ。
 
袋から開けてみて、まずその大きさにびっくり。あまりに嵩があって、直径18cmの普段使いの蒸籠の蓋が閉まらないくらい。20分蒸せと添付の説明紙にあったので、その通り時間をかけて蒸してみた。皮はふわんふわんの良い感じのもので……それにしても、でっかい。(ほら、基準が551だから……)
 
ほのかに甘さを感じるふわんふわんの生地だから、さほど「生地が多いな」と思うこともなく美味しく食べられる。けど、確かにもうちょっと皮が少なめの方が私も好きかな。筍のシャキシャキした歯ごたえを感じるあんは適度に肉汁が染み出てくるジューシーなもので、醤油のような色合いに色づいてはいるけれど、味付けは案外あっさりめ。塩気よりも旨味を主に感じるような肉まんだった。値段は420円だから、そこそこだ。
 
あんまんも正当派の味わいの美味しいものらしい。このふかふかな感じの肉まんも美味しいものだなと、今度はあんまんも買ってきてみようと思った。最近息子があんまんあんまん言うから、私もあんまんが気になってしまっている今日この頃。
 
今日は台風接近中ということで、一日雨模様。気温も低くて21度ほどにしかならないらしい。
午後は友人と「狩りしよう!」という話になっていたので、午前中は至極真面目にお仕事していた。
 
いい感じに仕事していた頃に届いた今週の野菜(ベジタS)は、
 さつまいも(紅まさり)2本 ・ 白菜1/2玉 ・ 小松菜1把 ・ レタス1個 ・ ミニかぼちゃ1個 ・ きゅうり2本 ・ 極早生温州みかん400g
という内容。受け取ったままうっかり台所に放置しっぱなしで、お昼になってから気付いて慌てて片づけた。
白菜が次々届くようになって、鍋熱が高まってくる。みかんが届いて嬉しい。可愛いかぼちゃと美味しそうなさつまいもも良いな。

かぼちゃの煮物
白菜と塩豚の炒め煮
大根の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

午後はうっかり夕方遅くまで遊びほうけてしまい、6時を過ぎてから慌てて夕飯の支度。米を吸水させて、さて何からしようかなと次々考えながら、とりあえず鍋に水を沸かしてだしをとって味噌汁の準備から。
 
大根は味噌汁に、かぼちゃは醤油と味醂、砂糖の味の煮物に、白菜は塩豚と合わせて炒め煮に。コンロフル回転で30分ほどで無事に食事の支度ができた。我が家はガスコンロが2口しかないから、こういうときに3口あったら便利なのになぁ、と思う。鍋を3つ火にかけられたらもう少し早く食事の準備ができそうなのに……と思いつつ、コンロ1口を羽釜に使って御飯を炊いているから余計にそう思うだけだったりするのだ。
 
白菜の炒め煮は、刻み生姜、刻みにんにくと共にスライスした塩豚を炒め、白菜の芯と葉を次々入れて調味料を加えて炒め煮にしたもの。調味料は鶏ガラスープに紹興酒、味噌とオイスターソース、香辣脆を混ぜたもの。調子に乗って香辣脆をぽいぽい入れたら、思った以上に辛めの炒め煮になってしまった。息子、ごめん。
 
せっかく毎週美味しい野菜が届くのに、そして今日の白菜もえらいこと立派だったのに、「さーて、じゃあ調理するぞー」と"大量の野菜をやっつける感じ"になってしまいがちな事に反省。
 
適当にレシピ見ながらぺろぺろっと作ったかぼちゃの煮物も白菜も、「あ、この野菜美味しい」と口にした時に感じられたものだから、もっと食材の事を真面目に考えながら料理しないと、と思ったのだった。
 
……で、目下、今日届いたさつまいもを一番美味しく食べる調理法ってなんだろう、と考えているところ。
大学芋が好きなんだけど、あれは御飯のおかずにはならないからねぇ。スイートポテトも。普通にアルミホイルでくるんでオーブンで焼こうかな。

10月27日 火曜日
打ち合わせ前にカレーだ!と
るみばあちゃんのうどん (ひやひや)
麦茶
極早生みかん

冷蔵庫の中に肉まんはまだあれど、今日は別のにしよう、今日はうどんだな、と、起きるなりコンロで湯を沸かし始める。今日はうどん!という献立に魔力でもあったのか、だんなも起きてきて
「じゃあ俺はあったかいお茶を淹れよう」
と、あれこれやってくれた。
 
茹でたうどんは、だんなの先日の出張土産だった「るみばあちゃんのうどん」。"るみばあちゃん"は、高松の「池上」といううどん屋さんの名物おばあちゃんだ。
 
高松にうどんを食べに行って、「うどん食べてくぅ?」と声をかけられたのはもう7年以上前のこと。小さなお店に他にお客はおらず、「そこ、あたしンち〜」とおばあちゃんに案内されて(なぜかおばあちゃん、店頭に立っていたのだった。で、「うどん食べてくぅ?」と)、あれこれ話しかけられながら食べたうどんは本当に美味しかったし、あのチャーミングなおばあちゃんもたまらないものがあった。
 
あのお店はもう無くて、他の場所に移転しているのだとか。その"るみおばあちゃん"の名を冠したお土産うどんが出ていたとのことで、だんなが買ってきてくれたのだった。おばあちゃんは元気かなー。
 
11月までの長期保存が可能な生麺が3人分1パックになっていて、それが2つ。1人分ずつ小分けにされただし醤油も6食分。だから今日は3人分茹でて、
「やっぱりお店で食べたみたいにだし醤油かけて食べますか?」
と、刻み万能葱かけてだし醤油かけていただいた。
 
今朝方早くに千葉沖を台風が通過すると聞いていたから荒天を心配して起きたのだけれど、既に「台風一過」の雲一つない晴天。気温もどんどん上がりそうな爽やかな空気の中で食べるうどんに「ああ、また高松に行きたいなぁ」なんて思ってしまったり。
 
うどんは、あの時のあの味とは当然ながら違うものだったけれど、ちゃんとシコシコとしたさぬきうどんらしいさぬきうどんで良い感じだった。

飯田橋「ボナッ」にて
 焼きチーズカレー \800

今日は昼過ぎから都内で仕事の打ち合わせ。乗り換え駅の飯田橋を通り過ぎるのがちょうど昼頃になりそうだから、ここで何か食べてから向かおうと、事前に少し調べてみた。
 
インドカレーっぽいカレーが食べたいなということでチェックしていたのは「き作亭」というお店。開店しているはずの時間、12時前に訪れたところ、まだお店は空いてなくて「スミマセン、もうちょっとかかります」と言われてしまった。開店を待っている時間の余裕もあまりないし、でも私のこのカレー心はおさまりそうにないし、さてどうしようとフラフラ歩いて、結局「ボナッ」に入ることに。神楽坂の「不二家」や「紀の善」の並びにある小さなカレー屋さんで、それゆえ何かと通りかかるものだから、その店名の不思議さも相まって気になっていたお店だった。
 
後でだんな(←かつて「飯田橋は俺の庭」だった人)に聞いたところによると、「納豆カレー」が名物なのだとか。そうとは知らず、日替わりカレーの肉野菜炒めカレー(炒めた肉野菜がトッピングされているらしい)に心惹かれつつ、「焼きチーズカレー」を選んでみた。刻みキャベツの入った、ほんのりうす味の味噌汁がついてきて、福神漬けなどは卓上で入れ放題。カレーは肉や野菜の形が残らないトロリとしたもので、上にとろりと溶けたチーズと生のトマト、そしてシュレッドチーズが散らされていた。
 
辛さは4段階選べる中から、とりあえず一番辛くないもの(「普通」。「中前」「中辛」「激辛」と続く)を選んでみたところ、我が家のカレーよりも甘口よりの、かなりマイルドなもの。これなら中前、あるいは中辛くらいでも美味しく食べられたかなという感じだった。香辛料のガツンとしたところのない、優しい味のまろやかな洋風カレーで、予定のスパイスがっつりインドカレーからは遠ざかったけれど満足なお昼御飯。
 
食後、少しばかり時間が余ったので、そのまま神楽坂をぷらぷら。だんなのお気に入りのお弁当屋の前まで来て、「今日の夕飯のおかずにしようかな、だんなのお弁当に入れたら喜ぶかしら」と揚げ物をいくつか買って、その足で打ち合わせに向かった。手持ちのエコバッグに揚げ物の袋を入れたは良いけど、周囲になんともいえない香ばしい揚げ物の匂いが広がっちゃって、まいったまいった。

蔵王クリームチーズ(オレンジ)&クラッカー
菜園風マカロニサラダ
かぼちゃのグリル・刻みキャベツ
「ますだや」のコロッケ・メンチカツ
大根の味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

予定より少しばかり打ち合わせが早く終わり、それからぷらぷら銀座を散策。
 
愛用の化粧水(ドクターズコスメので、もう製造終了してしまったので入手できない……)がなくなるところだったので、新しいメーカーのものに手を出してみるかなぁと松屋銀座内のAWAKEのカウンターに立ち寄り、化粧水を購入。AWAKEのエクスフォリザーCYをこの春から使い続けているのだけど、これが素晴らしく私の好みだったものだから、ならば他の商品もと色々説明してもらって、2種類ばかり買うことにしたのだった。
 
で、銀座三越に移動してBOBBI BROWNでこの冬の限定発売のアイシャドウを見に行った。予定では今週の木曜(明後日)発売ということで、「人気があって買えなかったら悲しいから予約できれば予約だけでも」というつもりだったのだけれど、行ってみたら
「実は少し早く入荷したので、既に販売させていただいています♪」
とのこと。
実物見ることもできて、やっぱり素敵だったので買ってきた。ついでにうっかり限定販売のグリッターパレットも買ってきた。9月10月と全然化粧品買ってなかったので、うっかり散財。もう春まで化粧品は買わない……予定。これからの季節はうっかりデパートに行くとクリスマスコフレとか売ってるから非常に危険なんだなぁ。
 
「木村屋」で明日の朝御パンなど買ってから帰ると、すっかり良い時間。
今日は幸いだんなも早く帰って来られて、皆で食卓を囲むことができた。
 
飯田橋で買ってきたのは「ますだや」というお弁当屋さんのコロッケとメンチカツ。だんなが学生時代に足繁く通ったお弁当屋さんなのだそうで、今日通りかかった時は近隣のサラリーマンらしき人々で10人ばかりの行列ができていた。焦げない程度の温度設定にして、オーブンで15分ほど温めたら、揚げたてに近い風のカリカリサクサクしたフライが蘇り、それと共に刻みキャベツや、自家製のマカロニサラダなどなどを添えて。
 
ほっこりとしたコロッケも、みっちり肉が詰まったメンチカツも、どちらも素晴らしく美味しかった。近所にこんなお弁当屋さん(元は肉屋さんだったのだとか)あったら3日に1度は通ってしまうわという風の美味しさで、確かにこれは、足繁くお弁当を買いに行ってしまうかも。
 
今日は仕事もしたけれど半分以上ストレス解消みたいなお買い物をしてしまったから、明日からはまた真剣にお仕事!の予定。

10月28日 水曜日
今日はお魚!久しぶり。
「木村屋」の
 あんぱん(酒種 黒胡麻くるみ)
 いちじくジャムパン
牛乳

昨日、銀座三越地下の「Johan」を見て、道路向こうの「木村屋總本店」を見て、どっちかでパンを買おう、どっちにしようかなと悩み悩んであんぱんにした。あんぱん、食べたかったのよね。
 
で、当初はごく普通の小倉あんぱんを買うつもりだったのに、期間限定品の「黒胡麻くるみ」と「いちじくジャム」を見てしまって、私の分はついこれを選択。だんなの分は桜あんぱんと栗あんぱん、息子はチーズクリームあんぱんと小倉あんぱん、と、それぞれ適当に選んで袋詰めしてもらった。
 
オーブンを温める必要もないし、お湯を沸かす必要もないし、朝御飯はらくちんだな……と思っていたところ、その思いが油断を招いたのか、うっかり目覚まし時計をかけ忘れてしまっていたらしい。今朝、やけにりゃんりゃんが起こしに来るなぁと思って目を覚ますと、7時半を回ろうというところだった。いや、むしろ「8時前」と言った方が近い時間だった。
 
「たいっっへん!8時!」
大変大変!とだんなを起こし、息子を起こし、急ぎあんぱんを食べさせて息子を学校に送り出す。「おいしい……」と呟きつつ、でも息子は好物のチーズクリームパンをあまり味わう余裕もないまま、すごい勢いでパンを平らげて家を飛び出していった。私とだんなは、息子よりは幾分のんびりと、でも手早く朝御飯。
 
褐色の、いちじくのジャム入りのパンもトロリとした甘さが良い感じだったし、中華まんのような黒胡麻たっぷりの餡が入った黒胡麻くるみあんぱんも好みの味。片手の平にすっぽり収まるくらいの小さなあんぱんは皮の味も好きだし、皮と餡の分量のバランスも絶妙だし、やっぱり大好きなんだなぁ。

玉こんにゃく
菜園風マカロニサラダ
レタスとしらすのサラダ
銀だらの甘辛煮
白菜と蟹肉のクリーム煮
羽釜御飯
麦茶

このところ、やけに肉料理ばかりが続いていたので、今日は強い心をもって魚を買いに行った。
秋刀魚もいいな、ブリでもいいなと思いながら魚屋を覗いたのだけれど、秋刀魚は今ひとつ良い感じじゃなかったし、ブリも高くて今ひとつ。金目鯛もお安くない。あれこれ悩んだ挙げ句、銀だらの切り身を買って帰ってきた。生姜をしっかり効かせて、煮魚に。
 
今日は全体的に肉っ気のない夕御飯にしようと考えて、スープ代わりにと汁気多めに作ったのが白菜と蟹肉のクリーム煮。買い置きの生クリームとコンソメスープを合わせ、塩胡椒で調味して、先日の蟹のほぐし身と刻んだ白菜をさっと煮てみた。胡麻油と醤油ベースのレタスのサラダにはしらすを混ぜて、あとは添付のタレを絡めて炒め煮するだけの玉こんにゃくと、昨日の残りのマカロニサラダ。
 
ちまちまとした分量のものが色々用意できたおかげで、全体的にあっさりめだけれど品数は豊富な夕御飯。息子が一番喜んでいたのが「玉こんにゃく」というのが、私としては複雑な心境だ。

10月29日 木曜日
今日の夕飯は二転三転。
聘珍樓の「聘珍極上饅」
アイスプーアル茶

今日はいつも通りの時間に無事起床。
「朝だよー」と声をかけながら、今朝は肉まんだ!と蒸籠の準備をしていたところ、息子が常にない弱気な声を出しながらへろへろと起きてきた。
 
「なんかね……喉が痛い。具合悪い」
だそうで、でも熱が出ているわけではなさそう。
でもこの今、この時期に喉が痛いということはインフルエンザの可能性が低くないわけで、学校はお休みしようということになった。
 
「朝御飯は?君のリクエストのあんまん蒸かしているけど、後で食べる?」
と聞けば、そこは元気に「食べるー!」と答えるのだった。我が家、不調でも食欲が落ちない人だらけだ。
 
不調のせいかふわふわと視線が定まらない息子には「同發」のあんまんを出し、私とだんなは1個の巨大肉まんを半分こ。
聘珍樓」の「聘珍極上饅」という、1個1000円以上もする呆れるほど巨大な肉まんで、先日横浜中華街に行った時に思わず買ってしまったのだった。1人で食べるのはちょっと無理ではないかというくらいの、18cmサイズの蒸籠にみっちみちというほどのボリュームだ。
 
なんでも、佛跳牆を表現した肉まんなのだそうだ。佛跳牆(ファッチューチョン)は、その香りの良さゆえに、精進料理しか口にしないはずの僧侶でさえ垣根を飛び越えてやって来る、というスープ。私は『美味しんぼ』でその存在を知った。フカヒレや干しアワビ、貝柱、干しナマコなどなど、乾物を中心とした高級食材が多く使われるのであるらしい。
 
そういうわけで、この巨大肉まんにはフカヒレ、金華ハム、帆立貝柱、海老などが入っているのだという。半分に割った肉まんの断面から、大きな塊の帆立や海老がごろごろと覗けて、
「君が帆立側を食べるがいいよ」
「じゃあおゆきさんは海老側を食べるがいいよ」
と、より帆立が好物なだんなの側に帆立がいくよう、分け合った。
 
味の方は、……まぁ、「贅沢な具だなぁ、すっごいなぁ」という驚きが一段落すると、「……でも、肉まんに帆立ごろっと1個は、別に要らないんじゃない?」という気も、少々。話のネタには悪くなかったし、聘珍樓のものだから味だって悪くはないものだったけれど、気持ちとしては「なにもポテトコロッケに前沢牛使わなくてもいいよね?」というような、そんな感じ。

レタスの和風サラダ
ブロッコリーの蟹肉豆乳あんかけ
たらこスパゲティ 改め ごまごま鶏丼
ビール(サッポロ黒ラベル)

息子は家にいるも、すごく静かだった一日。熱が上がってきたらすぐお医者に連れて行こうと思いつつ私は仕事をしていたのだけれど、さほど熱も上がらず、でも調子は良くないようで、おとなしく寝ていた息子。それでも夕方になってからじわりじわりと熱が上がってきてしまい、それでも37℃をを少し越えたくらいだから、まだ様子見というところだ。……そして、食欲は普通にあるらしい。
 
「夕飯は?肉詰めピーマンする予定だったけど、具合悪いし好きなの作ってあげるよ」
と言ったら、最後の「あげるよ」と言うか言わないかのうちに、かぶせるように
「たらこスパ!」
と即答してきた。やっぱりそうきたかー、と苦笑いしながら、自転車飛ばして近所のスーパーでたらこを買ってきた。
 
息子にはたらこスパを満足いくまで食べてもらうことにして、大人用には蟹肉入りの豆乳あんをかけた茹でブロッコリーと、玉ねぎやきゅうりを混ぜたレタスのサラダを用意すればいいかなと。6時頃から食事の支度をするつもりでいたのだけれど、5時を過ぎたところで息子が熟睡してしまった。布団ひっかぶって寝てしまって、全然起きる気配がない。……どうしようかなぁ。無理に起こして食べさせることもないかなと思うけど、夕飯抜きは自分がその立場だとしたら「起こしてよ!食べるよ!」と思ってしまうよなぁと思いを馳せる。
 
結局、息子は起きる気配を見せなかったので、9時頃に帰ってきただんなと2人で夕御飯。たらこスパゲティは明日にまわすことにして、冷凍御飯を解凍して、「お弁当にでも使うかな」と今日買ってきたぶつ切りの鶏もも肉を使って胡麻たっぷりの照り焼き丼にした。ピーマンともも肉をスキレットに並べ、鶏皮がパリッとするようにじくじく焼いてから、すり胡麻をたっぷり混ぜた醤油味醂味のたれを絡めて御飯の上に。
 
塩ゆでしたブロッコリーには、片栗粉でとろみをつけて塩胡椒、少しの砂糖で調味した蟹肉入りの豆乳のあんをかけた。蟹肉を使った料理というと、蟹チャーハンや蟹玉を以外では乳製品系のものばかりを思い浮かべてしまう。牛乳と豆乳の違いはあれど、昨日と似た感じの味のものを作ってしまって、ちょっと反省。
 
で、だんなとあれこれ話しながら、丼やらサラダやらをつまんでいたら、話し声が耳に入ったらしくて息子が起きてきた。たらこスパゲティ食べる?と聞いたら
「大盛で」
ということだったので、急遽息子のパスタも用意。
 
息子の熱は結局37℃を少し越えただけでまた平熱に戻っていて、どうもこれはインフルエンザとは違うんじゃないか、という感じになった。これから先、冬の間ずっと新型インフルエンザに罹るかもしれないと不安に思って過ごすよりは、今このタイミングで一度罹って免疫つけてしまった方が後顧の憂い無く生活できるんじゃないかなぁ……と思ってしまったりして。

10月30日 金曜日
肉厚のピーマンで肉詰め!
「木村屋總本店」のあんバター
牛乳

先日、銀座に寄った時に「木村屋であんぱん買って、それとは別にJohanでも食パンか何か買って帰ろうかな」と思っていたはずなのに、木村屋の大きな袋だけをぶらさげて帰ることになったのは、「あんバター」を見つけてしまったせい。
 
普通のあんぱんとは違う、ソフトフランスパン生地に粒あんとホイップバターを詰めたちょっと大ぶりのパンは、「バター入りのどらやき」がドストライクの私には、とても愛すべき商品。
 
あんことバターって!そんな危険なもの組み合わせちゃダメだろう!油っこいうえに甘くて太る!でも美味しい!
と、毎回半ば逆切れしながら、「でも好きなんだよぅ……」と買ってきてしまうのだった。
 
スタンダードなふわふわ系のほの甘いパン生地ではない、ごわっとした歯ごたえのあるフランスパン生地のあんぱんは、新鮮な食感。大きさは違えど、あんと生地の分量のバランスなどは素晴らしいもので、さすが木村屋!という感じ。やばいなぁ、美味しいなぁ、近所のスーパーとかでも扱ってくれるといいのに。
 
昨日一日不調で「すわインフルエンザか」と思われた息子は、今日も発熱はないまま、「でも、喉も頭も痛いんだよ……?」とぐにゃぐにゃ。この体調で登校させても学校側に迷惑かなと思い(新型インフルエンザ対策で、朝夕に"健康チェック”タイムがあるのだそうで「喉が痛い」のはアウト、早退の対象になるらしい)、今日もお休み。
 
発熱がないまま、「ゆるく発症」とでもいう風にインフルエンザに罹る人も少なくないらしく、「インフルエンザならインフルエンザとはっきり熱出して主張してくれぇ!」と思いつつ、今日も一日静養となった。病院……行った方がいいのかなぁと思うものの、行ったらむしろ完璧なインフルエンザウィルスをもらってきそうな気もしてしまって、悩ましい。息子と相談した結果、とりあえず家で様子見ということに。

ピーマンの肉詰め
きのこと小松菜の和え物
大根と塩蔵わかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

不調の息子は日中はうつらうつらと寝たり起きたりして過ごし、夕飯はだんなが帰ってくるのを待って、「ピーマンの肉詰め」を。だんな、最近やっと仕事が少し楽になってきたようで、夕飯の時間に帰れるようになって本当に何より。
 
縦半分に切ったピーマンに、合い挽き肉と刻み玉ねぎ、パン粉と塩胡椒を練ったタネをみっちり詰めて、スキレットで焼いていく。ソースをつけて食べるおかずだから、刻みキャベツを添えたかったところだけれど、あいにくとキャベツの買い置きはなく、せめてもと小松菜の和え物を用意した。しめじと椎茸をさっとゆがき、茹でて一口大に切った小松菜と合わせて、醤油と酢と少々の味醂で調味。あと、蒸し焼きにしたさつまいももマッシュポテトみたいなノリで添えようかと思っていたのに、時間が足りなくて今ひとつ柔らかく焼けなかったので出さなかった。残念。
 
挽き肉をこねていた私に息子が近づいてきて、
「今日はハンバーグ!?」
とすごく嬉しそうな声を出したところに
「うんにゃ、ピーマンの肉詰めです」
と答えたところ、さほど落胆した風でもない感じに
「そっかー、ピーマンかー」
と呟いて飄飄と去っていったのに少しびっくり。
 
「ああ、あんまり"がっかりー"って感じじゃないのか」
「うん、僕そんなにピーマン嫌いじゃないし」
私の子供が「ピーマン嫌いじゃない」なんて言うとは本当にびっくり、と、大学生くらいになるまでピーマンが全くもって好きではなかった(というより食べられなかった)私は思っちゃうのだった。でも「大地〜」から届いたこのピーマンは肉厚で爽やかに苦々しくて、本当に美味しい。かつての私はこのピーマンでさえ「まずーい」と言っただろうなと思うけれど、今の私にはほんとに美味しい。

10月31日 土曜日
お昼に焼きそば!
「同發」の肉まん
麦茶

起床、8時。
昨日から「モブストライク」(←私"Seria"がファミリーになってゲームを始められるリンクです)というオンラインマフィアゲームにはまっている私たち。
 
ニューヨークマフィアの"ごろつき"がマフィアのお仕事をこなして他マフィアとの抗争を繰り返しつつ、一人前のマフィアを目指すゲームで、
「……で、お母さん、どこまで進んだ?」
「んー、今日はアパートに放火できるかなぁ、焼夷弾手に入れなきゃ」
「そっかー、僕は美術館襲撃かなぁ」
「あー美術館襲撃はワリがいいよね、銀行強盗一段落したら次は美術館狙うよね」
「……俺はスリをレベル3にすることから始めるよ」
 
朝から、親子の会話とは思えない血なまぐさい会話をしているのだった。
……おかしいなぁ、某牧場ゲームは友人に誘われても、「もうその手の育成ゲーは飽きたのよー」と手を出さずにいられたのに、なぜ銀行強盗とか営利誘拐とかはノリノリでやれてしまうんだろう。心が黒いから?と嘆いていたら、そのゲームを勧めてくれた友人曰く、「心に小さなおじさんマフィアがいるだけですよ」と。そうか、それなら安心だ!(え?)
 
息子の体調の方も「サッカーしたいなぁ」と言えるくらいには良くなっていて一安心ということで、朝御飯は肉まん。先日の横浜中華街散策で買ってきたものだけれど、パック詰めされたものだったので賞味期限はちょうど今日の日付というところ。中華街の戦利品もこれで終わりとなってちょっと寂しいような、もういっそ横浜界隈に住んでしまいたい気持ちも沸いてくるような。(千葉から横浜は遠いのよねぇ……)
 
今日もいつも通りに蒸籠で蒸かして食べた「同發」の肉まんは、玉ねぎたっぷりの、味わいとしては「551蓬莱」のものと同じ方向のもの。このお店は、以前マンゴプリンを購入した事があって、マンゴプリンはさほど記憶に残る味のものではなかったから、お店自体もあまり記憶に残していなかったのだけれど、肉まんはなかなか評判が良いらしいと知って試しに買ってきてみたのだった。
 
うん、美味しい。美味しいです。
私の好みでは、醤油味がついている華正樓のものよりも、よりシンプルな同發のものの方が好みかも。でも、皮は華正樓のものの方が心地よい食感だったかな……という気もする。それでも同發のふかふかした生地は充分美味しいものだったし、どっしりと食べ応えのあるサイズも過剰に大きすぎずという風で手頃な感じだった。確かお店には小ぶりの肉まんも売られていたはずで、次回はそれを買ってくるのも良いかもしれない。

「キムチでやせる」の焼きそば
麦茶

今日は一日、どこも出かけずに家でのんびり。何をしていたわけでもないのに(いや、マフィアを育ててたんだ……)あっという間にお昼になってしまい、だんなが焼きそばを作ってくれた。冷凍庫を片づけていて、奥の方から出てきたのは、「キムチでやせる」というお店の焼きそば
 
このところすっかり買わなくなっていたけれど、ちょっと前にそれはそれは大ハマリしてせっせと通販で買っていた焼きそばだ。とうに賞味期限は過ぎていたけれど、冷凍されていたし、まぁ大丈夫でしょう……と、ちょうど3玉残っていたそれを食べてしまうことにした。
 
具は豚肉とキャベツともやし。添付の胡麻入りの甘辛いタレは醤油ともソースともつかない絶妙なこって加減で、太くもっちりとした麺を口にして「そうそうこれこれ、すっかりご無沙汰だった〜」と改めて思った。キムチはお弁当に入れるものではないし、焼きそば弁当というのも非常に微妙な感じで、「息子と2人の夕御飯」が長く続いていたこともあって、このお店の通販は長らくご無沙汰。通販のページを眺めていたらムラムラしてしまった。あまり食べたことないけど、トッポギなんかも美味しそう。

稲毛 「串じまん」にて
 串焼き(もも) 2×\136
 串焼き(ねぎま) 2×\136
 串焼き(白レバー) 2×\189
 串焼き(かわ) 2×\136
 串焼き(チーズ焼き) 5×\189
 串焼き(いかだ) 2×\126
 串焼き(にんにく) 2×\126
 豚しゃぶサラダ \577
 どーんと鶏もも一枚揚げ \819
 お茶漬け \420
 鶏ガララーメン \357
 焼きおにぎり \136
 ビール(プレミアムモルツ) 2×\546
 焼酎ロック(黒糖・天下一) 2×\546
 ラムネ \252

なんでも来週は、えらく寒いことになるとか。週末は温かいけれど、その週末の間に冬支度をしておいた方が良いですよ〜、なんてニュースを昨日テレビで見たものだから、午後は真冬用の分厚い布団を引っ張り出したりしていた。今使っている布団もカバーを夏用から冬用に掛け替えなくちゃとバタバタしていたら、りゃんりゃんが「何してるの?遊んでるの?」とばかりに顔を突っ込んできて、ぐちゃぐちゃになった布団やカバーの隙間に入って行こうとする。
 
興味津々な顔をして邪魔してくるので、ふざけて布団をばふっとかぶせてやったら、布団の中でゴロゴロ言い出して、むしろご機嫌に。……相変わらず、なんというか「子猫」だ。生後1年以上経ったはずなんだけどなぁ。
 
夕御飯は、当初「王将行こうかー」と話していたのだけれど、バスに乗って行く距離なので夕方になってみるとめんどくさくなってしまい、明日のパンを買いがてら駅前に向かって「串じまん」に行ってしまうことにした。お手頃価格で美味しくて居心地の良い焼き鳥屋さんで、すっかりこの街の人気店。今日も早めに行けば余裕だろうと思っていたのに、「こちら、8時半から団体のお客様が入る予約席ですが、その時間までで宜しければ……」と案内されたテーブル席についた後、ほどなく店内は一気に混雑していった。
 
「なんか、チキン南蛮みたいな味のものが食べたかったんだよー」
というだんなのリクエストで「鶏もも一枚揚げ」を注文しつつ、あとはパラパラと好みの串焼きを頼みつつ、あとはサラダとシメ炭水化物のあれこれで。
 
臭みの全くない、とろっととろけるような口当たりの白レバーは相変わらず美味しかったし(大人になるまで、レバーのどこが美味しいんだとさっぱりわからなかったわけだけれども……)、息子が今日もいそいそと注文するものだから、釣られて頼んでしまった「チーズ焼き」も良い感じ。鶏ももの串に、これでもかととろけるチーズをかけたもので、パラッと黒胡椒も散らされている。いかにも息子が好きそうな品で、実際息子の大好物だ。
 
焼きおにぎりと、希望のお客さんに無料でふるまわれる味噌汁を平らげる頃にはすっかり良い気分で、美味しい焼き鳥屋さんが近所にあるのは嬉しいことだなぁと思いながら帰路についた。案外と一人でやってくるお客さんもいたりして、カウンター席でゆっくり飲み食いできたりするのも嬉しいお店。「焼き鳥屋に女一人」はなかなか緊張するものだけれど、ここなら一人で来ても大丈夫そうだなぁ。