食欲魔人日記 05年10月 第1週
10月1日 土曜日
いそいそと北海道物産展へ
千葉三越 「北海道大物産展」にて
 「鮨処竜敏」のウニいくら丼 \1,575
 「らーめん縁や」の海老そば味噌 \872
 「パパラギ」のソフトクリーム \251

「きのうぜんぜん会えなかったから、お父さんまってたい。おかえりなさい、好き好きぎゅーってするんだぁ」
なんて可愛らしい事を息子が言うものだから、昨夜は遅くまで息子と2人で起きていてだんなの帰りを待っていた。遅くても11時半くらいには帰ってくるだろうと思っていたのに、帰ってきたのは12時半過ぎ。息子もさすがに起きていられなくて、布団に入って少しした頃にやっとだんなは帰ってきたのだった。家族全員「今日は大晦日か」いうほどの夜更かしで、今朝はみんな朝寝坊。最初に起きた私が9時半で、息子が起きたのが10時、だんなが起きたのが10時半だった。

起きるなり身支度して出かけたのは、千葉三越で開催中の北海道物産展。
たまたま昨日ホームページかどこかの広告で見かけて、「……あ、ラーメンおいしそ……マルセイバタサンドとかも売られるわよね、当然」と密かにわくわくしていたイベントだ。きっとイートインで寿司かラーメンかがあるだろうしと、いそいそとお出かけした。

11時を過ぎたばかりの催事場、でももうイートインコーナーはほぼ満席。スープカレーも気になったけれどそれじゃ息子が食べられないしねと、寿司とラーメンが食べられるスペースに向かった。お寿司屋さんは 「鮨処竜敏」というお店、ラーメン屋さんは「らーめん縁や」というお店。私はウニいくら丼、だんなは握りのセットの「朝里」(\1,575)、息子は「上いくら丼」(\1,260)を注文し、テーブルで待つ。

カウンターでは1個ずつの注文で握りも食べられるようだったけれど、2人の板前さんはやってき続ける注文にてんてこまい。ラーメンは次々と素早くやってきているけれど、お寿司はなかなかやってこない雰囲気だったので、ついついラーメンも1杯追加注文してしまおうということになる。

「……寿司も食ってラーメンもだなんて、なんだか合わなくない?」
珍しく、だんなが弱気だ。
「……なんで?いいんじゃない?」
「いやぁ、"こいつら、寿司も喰って、ラーメンまで!"って感じじゃない?」
「……いいんじゃない?合わないもなにも、そこら中でラーメン食べてる人がいて匂い充満してるんだし、今更自分たちのテーブルにラーメン1個増えたところで、あんまり状況は変わらないんじゃない?ほらほら、海老でだし取ったラーメンだってよ。味噌味だったら海老の味噌汁飲んでるようなもんじゃん」
いけいけどんどん、と私がラーメン食べようよ、私も食べるよと背中を押して、めでたく「海老そば味噌」がテーブルにやってきた。

淡い色のスープは、でもこってりととろみがあった。口にする前から海老の匂いがぷんぷん漂ってくるスープで、それが不思議に美味しかった。しょっぱすぎず、でも甘すぎず、とんこつラーメンのようにまろろ〜んとしたコクがある。トッピングは、ふわふわした食感のチャーシューと、海苔、刻み葱、メンマ。「うまうま」「うまー」とだんなと私でどんぶり交互に渡しながら啜っていたら、「ぼくも」とどんぶりを引き寄せた息子が、猛烈な勢いで食べ始めた。

そうこうしているうちにお寿司類も無事にやってきて、私はいくらとウニが乗ったウニいくら丼を堪能。1500円のそれは錦糸卵も敷かれた、ちょっとささやかな量のいくらでありウニであったのだけれど、プリプリのいくらもウニも美味しかった。これでもかーっといくらとウニがトッピングされた「特上」もあって、それは3000円くらい。さすがにそれにはちょっと手を出せなかった。

いよいよ昼飯時になってきて、店頭の行列は長くなっていくばかりだったので、さらりと食べ終えてさらりと店を出る。
「北海道なんだから、当然ソフトクリームもあるわよねぇ〜」
と売り場を眺め歩いて「パパラギ」のソフトクリーム屋さんを見つけ、1個251円のソフトクリームを息子と食べた。

マルセイバターサンドも買い、「ファームデザインズ」というお店の「ズッカーロ」「アネペツ」というチーズも購入。「ズッカーロ」はどう見ても形状がカチョカヴァロ(口をキュッと結んだ麻袋のような形)で、
「……これ、カチョカヴァロとは違うんですか?」
とお店のおねぇちゃんに聞いてみたところ、
「そうです!カチョカヴァロです!うわぁ、ご存じの人がいらっしゃったー!」
と、なんだかすごく喜ばれた。これも味見してみてください、美味しいですよ、あ、牛乳も飲んで行かれます?とあれこれ出していただいて、味見した「アネペツ」というハードタイプのチーズがこれまた旨かったので、それと共に小さなサイズのカチョカヴァロを購入。
うん、物産展は楽しいなー。

だんなの実家で
 秋刀魚のお刺身
 スモークサーモン スライスオニオン かぼす
 秋刀魚のフライ
 薄切り豚肉の竜田揚げ
 さつまいもの甘煮
 野菜とコーンのスープ
 チャンジャ
 御飯
 梨
 ビールとか、焼酎とか

「私は焼き肉が恋しいよ。肉食べたい、ガツンと!」
「俺ねぇ、俺はギネスが飲みたいよ」
「ああ、ギネスいいねぇ……だったらフィッシュ&チップスかなぁ」
「いいですねぇ……じゃあ、魚屋でタラが安かったらそれってことで」
北海道を満喫した後、そんな会話をしながら地元駅まで戻ってきた。タラがお安く、今日の夜は黒ビールとフィッシュ&チップス、あと自家製パンチェッタを散らしたシーザーズサラダでどうでしょう、と話がまとまった。

が、夕方になって急遽だんなの実家に行くことに。だんなの弟がフィアンセのSちゃん連れてやってくるそうで、一緒に御飯食べましょう、ということになったのだった。フィッシュ&チップスは明日でも良いしねと、スーパーで冷えたビールを購入して、だんなの実家に向かう。

今の季節は秋刀魚、秋刀魚よね、やっぱり秋刀魚よ〜ということで、山のような秋刀魚を買ってきてくれたお義母さん。山のような秋刀魚の刺身と、秋刀魚のフライを作ってくれた。買い物にくっついていった息子のリクエストで買ってきたのだというスモークサーモンと、お義父さんの好物だという薄切り豚肉の竜田揚げ。ずらーりとダイニングテーブルに並べて、とても賑やかな夕食になった。

「お前、飲むか」
「飲む飲む」
「由紀さんも、飲むか」
「はーい、飲みます飲みます」
最近一人での晩酌が続いていて寂しかったらしいお義父さん。お義母さんとSちゃんはあまりお酒が好きではないし、義弟は車に乗って帰らなきゃいけないしで、私とだんなとお義父さんの3人で酒を酌み交わすことになった。ダイニングテーブルのあっちとこっちで「食べ組」「呑み組」に別れ、息子はちゃっかり義弟とSちゃんの間に隣に席を作ってもらって「食べ組」の中で御飯にいくらを乗せて食べている。

最初は持参したビールを飲み飲み、続いてお義父さん秘蔵のそば焼酎を飲み飲み。酒の飲める嫁だというのはご存じだったはずだけれど、「かなり酒が好き」で「そこそこ強い」とは思っていなかったらしく、
「そうかそうか、焼酎好きか」
と言いながら氷ざくざく用意してくれたお義父さん、私のグラスにがばーがばーっと焼酎を注いでくれながら、自らもがばーがばーっと飲んでいた。

私も調子に乗って飲んでしまい、夫共々軽く酔っぱらってふらふらと10時近くになって夫の実家をおいとましてきた。秋の味覚と酒を満喫できた土曜日。秋刀魚、美味しかったぁ〜。

10月2日 日曜日
ラーメンづいてます
千葉ワンズモール ラーメン劇場「大分宝来軒」にて
 きゃべつと肉のせ 2×\650
 きゃべつのせときなこくろ杏仁 \650
 一口餃子 2×\210
 杏仁どうふ きなこ黒みつ \150
 生ビール 2×\500

今日も家族全員盛大に朝寝坊の、昨日に引き続き全体的にぐだぐだになってしまっている今週末。

昨日北海道物産展でラーメンを食べたのだけれど、親子3人で1杯を味噌汁代わりに啜ったようなものだったので、大変に物足りない気分。なまじ美味しかっただけに「ラーメンもっと食べたいわぁ。ちゃんと1杯食べたいわぁ」という欲望が盛り上がってしまって、
「あのー、わたくし、ラーメンがめっちゃ恋しうございます。ラーメン食べに行きたい」
と夫と息子に相談した。

「んー、トイザラス行かなきゃって言ってたところだったし、合わせ技一本でラーメン劇場行く?」
と快諾してくれただんな。
「えー……あのね、ぼくね、ラーメンじゃなくてね、きつねうどんが食べたいなんだよー」
と、いまいち納得してくれない息子。

でもきつねうどんを食べるには油揚げが必要で、現在の我が家の冷蔵庫には油揚げが入っていなくて、んでもって、我が家の近くにはその手のうどん屋さんはなかったと思うよー……と説得のうえ、「油揚げ買ってきて今日の夜に煮てあげるから、明日の朝にきつねうどんにしよう」ということで合意を得られた。

そして向かったワンズモール内の「ラーメン劇場」。江戸の町を再現したらしい、怪しく暗い広場を囲むように6店のラーメン屋が並んでいる。半年に1店くらいの割合でお店の入れ替えがあるようだけれど、2年ほど前にオープンした時よりはずいぶん客足も少なくなったように見える。

「やっぱりとんこつよね。とんこつとんこつ」
「……お、新しい店、入ってる。大分宝来軒だって」
「おおー、とんこつだ。じゃあここね」
看板見ながらあれこれ話し合い、行ってみることになったのは「大分宝来軒」。大分ナンバー1の老舗のお店なのだそうで、豚のイラストのマークがキュート。

かなり安いこのお店のラーメン、「大分トンコツ醤油ラーメン」が550円、「きゃべつと肉のせらーめん」が650円、5個盛りの餃子もたったの210円。チャーシュー麺などが800円900円してしまうのがあたりまえになりつつある最近のラーメン屋さんの中では、異様に安いお店だった。しかも杏仁豆腐とセットで650円というラーメンセットもある。息子は「きゃべつのせらーめん」と杏仁豆腐のセット、私とだんなは「きゃべつと肉のせらーめん」。

「ビールと餃子は?」
「……飲んじゃうの?」
「飲む飲む。食べる食べる」
と、昨夜しこたま焼酎飲んだのに、今日も昼から華麗にビールを飲み干すことになってしまった私たち。昼からいーい気分になってしまった。

甘辛く炒めた薄切り豚肉とキャベツがどっさりトッピングされたラーメン、スープはコラーゲンたっぷりという感じのトロトロネカネカしたいかにもなものだった。九州のラーメンならではの縮れのない細い麺とこってりスープ。優しい味のキャベツのトッピングがすごく嬉しくて、口のまわりも手もネカネカにしながら待望のとんこつラーメンを平らげた。やっとラーメンを1人1杯食べられて、御満悦。

……で、息子の前にやってきた、名物なのだという杏仁豆腐。きなこと黒蜜がかかっている杏仁豆腐で、杏仁味じゃなくてミルクミルクした味わいの、ぷよぷよした豆腐はなかなか美味しい。息子から一口貰って美味しかったので、私も追加で150円払って1杯もらってしまった。

フィッシュ&チップス
タルタルソースとモルトビネガー
自家製パンチェッタ乗せシーザーズサラダ
ガーリックトースト
豚薄切り肉の竜田揚げ
ビール(ギネススタウト・ギネスドラフト)
メロン

夕御飯は、昨日買い物だけ済ませておいて食べられなかった、「黒ビールとフィッシュ&チップス」の夕御飯。昨日だんなの実家で食べた「豚薄切り肉の竜田揚げ」がたいそう美味しかったので、芋と魚を揚げるついでにそれも試しに作ってみることにした。フィッシュ&チップスにサラダにガーリックトーストにと、そこまでは完璧な組み合わせだったのに、なぜか豚肉の竜田揚げもテーブルに並んだ夕御飯ということに。

まずは豚肉に下味をつけ、タラは皮と骨を取り除いて一口大に。じゃがいもは皮つきのままよーく洗って、櫛形に8等分にしたのを3個分用意した。あとはタルタルソース用のゆで卵作って玉ねぎとピクルス刻んで……と、あれこれあれこれ。だんなが
「じゃ、俺はガーリックトーストの準備をしよう」
と、厚切り食パンにおろしにんにくとバターをトッピングしてオーブンのセットをしてくれた。いよいよ揚げる段になってからは、鍋の前にだんなに立っていて揚げ物の世話をしてもらい、私が具を鍋に次々入れていく。合間にサラダの準備も終了して、テーブルにあれこれの揚げ物やつまみが並んだ。

黒ビールうまー。フィッシュ&チップス、うまー。
お店で飲むギネスも最高だし(美味しいお店で飲むギネスは本当にうっとりするほど美味しい……)そういうお店のフィッシュ&チップスもすごく美味しかったりすることが多いのだけれど、でも我が家でだらだらと楽しむギネスとフィッシュ&チップスも良い感じ。薄力粉と卵と水で作ったふわふわした衣のついたタラのフライに、ハインツ社のモルトビネガーをパシャパシャかけつつ、自家製のタルタルソースもこてこて乗せつつ、かぶりついた。

10月3日 月曜日
鉄鍋で煮込んだ簡単ビーフシチュー
きつねうどん(ひやひや)
冷茶

「きつねうどんがいいなぁ」
という息子のために、昨日油揚げを買ってきた。豪華に1人1枚のおあげを乗せたきつねうどんを作ってやろうじゃないか!と、昨日の夜にことこと煮込んでおいた。

「あ!あぶらあげだ!」
夜、台所のその鍋の前に近寄ってきた息子。
「何にすると思うー?」
「……おみそしるだ!」
「違う。……君が食べたいって言ったんじゃんよー」
「わかった!赤いきつね!!」
「……んー、まぁ、そんな感じのね……カップ麺じゃないけどね……」

もしかしたら息子は「きつねうどんが食べたい」と言いつつ、その対象は「赤いきつね」に一筋に向かっていたのかもしれないのだけれど、「赤いきつね」という単語は聞かなかったことにして、今朝は起きるなり湯を沸かし、うどんを茹でる。

私は冷たいうどんが恋しくて、茹でたうどんを水でキーンと締めた「ひやひや」に油揚げを。息子とだんなは「あつあつ」に油揚げを。味の加減がいまいちわからなくて、「要するにいなり寿司と同じ味付けでいいのよね」と同じように煮てみたのだけれど、いなり寿司用よりは薄味にすべきだったらしい。ほんのり濃いめに仕上がった油揚げは、噛むと甘辛汁がじゅわじゅわと染み出てきて、全体的に甘辛味のうどんになった。……息子は満足したかしら?(満足した模様)

チーズトースト(カチョカヴァロ乗せ)
フィッシュ&チップスの残り
アイスティー

月初めということで、お仕事山盛り。この週末に少しずつやっていたのだけれど終わらなくて、今日は朝からパソコンに向かい続けた。

スポーツジムに行くことも諦めてぺけぺけとキーボードを叩き続け、お昼御飯は少しだけ残っていた昨夜のフィッシュ&チップスを。お魚1切れ、じゃがいも2切れが残っていたのを温め直し、これまた残っていた食パンはトーストに。先日の北海道物産展で買ってきたチーズ「カチョカヴァロ」をスライスしてテフロンフライパンでとろんと柔らかくさせたやつを焼けたパンにトッピングした。目がシパシパするほど午前中がんばっちゃったので、ゆっくり紅茶淹れてアイスティーにして、ちゃんとダイニングテーブルでお昼御飯を摂った。

さすがに翌日のフィッシュ&チップスは昨夜のできたてそのまんまという味じゃなくなっていたけれど、自家製のタルタルソースを添えて食べればちゃんと美味しい。

何よりも、ミルクの濃厚な香りぷんぷんの、もっちもちしたカチョカヴァロを乗せたトーストが最高だった。溶けすぎることなく、適度な弾力を保ちながら柔らかく溶けるチーズは、「アルプスの少女ハイジ」で暖炉にかざして焼いていたチーズを思い出させてくれる。ほんとにあんな風にしてチーズを食べられるものなのかなぁ、食べてみたいなぁ、と、当時四角く薄い「とろけるチーズ」とバターのような形状の固い「プロセスチーズ」の存在しか知らなかった子供時代の私。カチョカヴァロは美味しいよー、あんな風にして食べられるよー、と子供時代の私に教えてあげたい。

薄切り肉のビーフシチュー
サニーレタスとパプリカのサラダ
羽釜御飯
アイスティー

10月初日ということで、今月の献立表を持った息子が帰ってきた。毎月味わい深い献立を展開してくれる息子の小学校だけれど、今月は一層秋らしく

「麦御飯・鯖の味噌煮・はすとごぼうのドレッシングあえ・みかん・牛乳」
「DHAパン・ブルーベリージャム・パンプキングラタン・きのこあえ・ABCスープ・かぼちゃプリン・牛乳」

などというメニューが並んでいる。
他にも

「御飯・八宝菜・春巻・塩揉み・グレープフルーツ・牛乳」
「麦御飯・煮込みおでん・胡麻和え・手作りふりかけ・巨峰・牛乳」
「食パン・鮭のムニエル・ミネストローネ・乾燥プルーン・牛乳」

といったあたりに私はクラクラ。月の半ばに訪れる「市民の日」には千葉市で採れる農作物をメニューに取り入れて郷土心を育てましょうということで
「さつまいもごはん・あさりのかき揚げ・秋刀魚の甘露煮・ピーナツあえ・キャロットゼリー・牛乳」
という内容が予定されているのであるらしかった。
「千葉市内湾で採れたアサリ」「幕張にんじん"ちはなちゃん"を使ったゼリー」「市内産野菜たっぷりのピーナツあえ」「千葉市で採れた新米こしひかりとさつまいもを使った秋の味覚御飯」という内容なのだそうで、なんだか楽しそう。

さて、そんなもの眺めながら「夕飯どーしよー」と考える。切り落とし牛肉の買い置きを今日は食べちゃおうと思っていたのだけれど、醤油味醂味や中華味は「なんだか違う」という感じ。手元には賞味期限を過ぎようとしているビーフシチューのルウがあって、
「……薄切り肉でやるのもどうかと思うけど……」
と思いつつ、薄切り肉でビーフシチューを作っちゃうことにした。玉ねぎ、にんじん、じゃがいも共に小さめにカットして1時間ほどで手早く煮込んで仕上げることにする。

あとは御飯と、サニーレタスのサラダ。すごく簡単な内容の夕食(仕事がね……終わらないの……全然……あはは……)になったうえに、息子も手伝ってくれてますます準備が簡単に。
「あ、ぼく、ぼく、じゃぼんってするね。入れてあげるね」
とルウを溶かし、「おあじみおあじみ〜♪」とか言いながらぐるぐるとできあがりつつあるシチューをかき混ぜてくれた。給食でやってるからね、大丈夫だよ、と、お皿によそうところもやってくれて、いつのまにかカトラリーやドレッシングもテーブルに出ている。すごいすごい、息子がどんどん進化する。お母さんはらくちんだ。

薄切り肉で作った簡単ビーフシチューは、ハヤシライスみたいな感じ。水が少々多かったのかほんのり薄味に仕上がったけれど、「……御飯にかけても美味しいかも」と、少しかけてみたら美味しかった。
「あ!お母さん、おいしそうなことやってるな!ぼくも、ぼくも」
と息子にも真似され、「謎のハヤシライス」みたいな夕御飯になってしまった。

「……なんか、夕御飯のアイディアない?なんか、"これ食べたい!"ってのがなくってさぁ、明日どうしよう」
だんなは激ジョブ。謎のハヤシライスを食べながらの息子と2人の夕御飯で、息子に尋ねてみた。

「マッケンチーズ!」
「それ以外で」
「クリームのスパゲティ!」
「……それ以外で」
「じゃあ、チーズのスパゲティ!」
「……それ以外で」
「……ピザ?かなぁ……」
「ピザか……」

うーん、明日の夕御飯、どうしよう。……ピザ?(でもどうせだったら生ハムとか買ってきたいしなぁ)

10月4日 火曜日
ちょっと無理矢理だったワンプレートディッシュ。
ココナッツ味メロンパン
アイスカフェオレ
カスピ海ヨーグルト

駅前に今年の夏頃オープンしたメロンパン屋さん。プレーンなメロンパンの他にストロベリー・抹茶・ブルーベリーなどというフレーバーも揃っていて、最近は20種類くらいのソフトクリームも売り始めた。店頭は色とりどりのソフトクリームのメニューと鮮やかなメロンパンのメニューで大変に華やかなことになっている。

1個150円程度のお安さで、ボリュームたっぷりな大きさのメロンパン。サクサクした表面のビスケット生地も、表面にうっすらまぶしたグラニュー糖のシャリシャリ感も悪くなくて、けっこう気に入っているメロンパンだ。……で、しばらく買ってなかったなと昨日いくつか買ってきた。

そして朝御飯に、私はココナッツ味のメロンパン、息子はストロベリー味のメロンパン。私のメロンパンは白くて一見普通のメロンパンだけれど、息子のは鮮やかな苺色。なんだかすごいねと笑ってしまいながら、アイスカフェオレ傍らに、私の握り拳よりも大きなメロンパンにかぶりついた。

中がふんわり、外がカリカリの、いかにもなスタンダードなメロンパン。なのにそこら中からココナッツの香りが漂ってきて、ココナッツ好きの私はかなり幸せだった。ブルーベリー味のメロンパンも鮮やかな紫色でなかなかビビッドなことになっているのだけれど、次回はそれを試してみようかしら。

稲庭うどん
麦茶

今日も一日お仕事〜。お昼はソーミンチャンプルーが恋しいなと思ったのだけれど、明日にこれ以上なく油っこいものを食べに行こうということになっているので、胡麻油たっぷりのソーミンチャンプルーは止めにすることにして、さっぱりと「稲庭うどん」に。醤油だれ、刻み海苔とすり胡麻、刻み葱を用意して適当にそれらを添えつついただいた。

今日はずいぶん涼しいけれど、まだ冷たい稲庭うどんは美味しく食べられる。でもそろそろ「にゅうめん」あたりが美味しくなる季節の到来なのね。

ガーリックチキン しめじ添え
ブロッコリーのバジル和え
玉ねぎたっぷりサニーレタスのサラダ
羽釜御飯
2日目のビーフシチュー
アイスティー

昨夜のビーフシチューが残っているけれど、スープ代わりになるくらいしか残っていなかったので、洋風のおかずを作ることに。ブロッコリーを茹でてバジルの葉を刻んだものと混ぜ合わせ、マヨネーズとレモン汁、刻んだオリーブなどで和えたものを1つ、スライス玉ねぎを多めに混ぜたサラダを1つ、そして鶏肉はシンプルに塩焼きにして(でもほんのりにんにく風味)、それらを炊きたて御飯と共に1つの皿に盛りつけてワンプレートディッシュにした。皿の選択を誤ったようで、溢れんばかりになってしまった。

「……まぁ、ほら、アジアの定食屋さんなんか、こういう盛りつけしてるしね、うん」
"洋風なおかず"を目指したはずなのに、こんもりと飯と肉と野菜が盛られた皿はなんだかとってもアジアな安定食のようになった。美味しく焼けた鶏の肉汁を御飯に吸わせて食べたいなぁ〜……という思いからワンプレートディッシュになったのだけれど、サラダはやっぱり別盛にすべきだったかもしれない。

以前は、「皮をパリパリに」と言われても、いまいちパリパリに焼けなかった鶏肉。今ではほぼ思い通りのパリパリ加減に火を通せるようになった。ごく簡単なことで、フライ返しで皮をスキレット(フライパン)に押しつけるようにギューッと押さえつけてやればいいだけ。皮をびたーっと隙間なく鉄板に貼り付けるようにフライ返しを当てる場所を変えつつ、いい色がつくようにぎゅうーぎゅうーと焼いていけばパリッパリの皮が実現する。ちょっと前までその加減がわからなくて、肉を焼く最初から最後までぎゅうぎゅうやりまくっていたのだけれど、そこまで必死にならなくても大丈夫だということもわかった。

今日の鶏皮もパリパリに仕上がって、それが何よりの御馳走。

10月5日 水曜日
串揚げバイキング。これから揚げますー。
カスピ海ヨーグルト はちみつがけ

抹茶味メロンパン1/2個
アイスカフェオレ

だんな、最近とってもお疲れのよう。有給休暇もまだまだ残っているそうなので
「休んじゃおうよ、休んじゃおう。んでもってハッピーアワードリンク100円の牛角とか、平日フリータイム食べ放題の串揚げ屋さんとか、行こう?」
と、悪魔の囁きをしまくる私。水曜日や金曜日なら一緒にジムにも行けるよ、うふふうふふと囁き続けていたら、今日はお休みすることになった。

朝、だんなはぐーぐー寝ていたので息子と2人の朝御飯。「カリカリがいーなー」の人にはコーンフレークとメロンとヨーグルトを出してやり、私はヨーグルトだけをぺろぺろっと食べた。いつも通り、はちみつを少し垂らしたヨーグルト。

カスピ海ヨーグルトを作るようになって半月ばかり。「500mlの牛乳に大さじ1ほど入れてあったかいところで一晩放置すればOK」という話だけを聞いて適当に作っていたのだけれど、このたびちゃんとインターネットで調べてみた(←……まだダイヤルアップ環境だから、こういうものをチマチマ調べるのが地味に大変……)。

  • カスピ海ヨーグルトの発酵は20〜30℃の環境で。こたつの中などはちょっと暑すぎるし、牛乳を温めて使うときは40℃以上にならないように注意が必要。
  • 発酵には酸素がある程度必要だから、発酵中には容器の蓋はびっちり閉めないようにする(発酵が終わったら雑菌進入を防ぐためにちゃんと蓋をする)。
  • できたヨーグルトを"種"として次のヨーグルトを作るのも可能だけれど、その際は「食後の余ったヨーグルト」は使わず、できたてのヨーグルトを綺麗なスプーンですくって別容器に入れておき、それを使う方がいい(雑菌の繁殖を防ぐため)。
  • できたヨーグルトは1週間を目安に食べきるようにする。

タネをもらってきて、もう2〜3サイクルほどヨーグルトを作ってきている。ちゃんと毎回美味しくできていたので安心していたのだけれど、あんがい雑菌も繁殖してしまうものらしい。「ピンク色や茶色のヨーグルトになってしまったり、豆腐状の固形物ができたり、刺激臭がしたり苦みを感じたり舌がビリビリするときには食べるのを止めましょう」とあって、これからは真面目に容器の消毒をして雑菌対策を心がけようと思った。ピンク色になっちゃったヨーグルトというのも密かに興味はあったりするのだけれども。

今まで知らなかったのだけれど、酸味少なめのまろやかな味と、ねろ〜んと伸びるような粘り気がカスピ海ヨーグルトの特性なのだそうだ。「自家製ヨーグルト」ってのが全般こういうものなのかしらと思っていたので、色々とお勉強になってしまった。このヨーグルトなら、ラッシーにしてもすごく美味しそう。

さて、そうこうするうちにだんなも起きてきて、だんな用にと買ってあった抹茶味のメロンパンをだんなと私で半分こ。昨日の「ココナッツ味」「ストロベリー味」に続いて、なかなか衝撃の味だった。ちゃんとメロンパンの形状で、中の生地もスタンダードメロンパンのものなのに、表面のビスケット生地が濃厚に抹茶味。今日再びお店の前を通りかかったら「オレンジ味」なるものも増えていて、びっくりさー。

「サイゼリア」にて
 肉サラダ \499
 グリルチキンのピザ \499
 ドリンクバー \120

ジム前、まだ昼御飯というには少し早い時間だったけれど、何か腹に入れないと動ける状態じゃなかったのでイタ飯ファミレスのサイゼリヤでお昼御飯。

「俺、アラビアータのWサイズね」
「うわー、大盛りですか……私、ピザにしようかと思ってるんだけど、肉サラダ注文したら君も食べる?」
「食べるー」
などという会話の後、サラダとピザとパスタが1品ずつやってきた。

「肉サラダ」、なんとも素敵な名前のこのサラダを密かに気に入っている私。要するに茹でた薄切り豚肉がぴらぴらっと数枚トッピングされたサラダなのだけれど、「肉サラダ」という響きの素敵さについ注文してしまう。コーンがたっぷり乗る鶏肉乗せの可愛らしいサイズのピザをつついて、だんなのピリ辛味トマトソースマカロニと交換しあいながらいただいた。

食後30分ほどして参加したボディパンプは微量に体が重くて、全編なんだかつらかった。やっぱり食後2時間くらい空けてから運動した方がいいみたい〜(それでも30分は空けたんだけど、足りなかった……)。

千葉 「串家物語」にて
 串揚げバイキング 2×\2625
 串揚げバイキング(小学生) \1029
 飲み放題 2×\1365
 飲み放題(小学生) \525
……満足致した……。

クーポン誌「ホットペッパー」で広告を見てから気になっていた串揚げ屋さん。「串家物語」という、バイキング式セルフ串揚げが楽しめるお店に、夕方早めの時間帯に行ってみることにした。なんかもう、阪神優勝のニュースがテレビで流れて道頓堀とかくいだおれ人形なんかの映像を目にするたびに「うおー、ねぎ焼き食べたい、串揚げも食べたい。食べたい食べたい」と悶えていた私。なぜか串揚げが異様に恋しかった。

串揚げバイキングは90分で大人2625円。小学生は1029円。月〜木の18時までに入店のお客、1日20名限定で、90分が「時間無制限」になるというクーポンがあり、他にも500円割引とか何とか数種類のクーポンがくっついていたのだけれど、その「時間無制限」目当てで少し早めに向かってみたのだった。

冷蔵ケースに綺麗に並べられた串揚げ用具材は3〜40種類くらい。海老に帆立にキスにサヨリにサーモン、豚肉牛肉鶏肉にウィンナー、ベーコン、ちくわなどなど、そして、さつまいも、かぼちゃ、じゃがいも、玉ねぎ、茄子、エリンギ、ししとう……と定番の具の他に、「もちもちドーナツ」「揚げパン」「月見団子」「一口鯛焼き」といった甘味系も揃っている。皿にそれらの具を盛りつけて席に戻り、卓上で"練り粉"とパン粉を順につけて衣をつけ、据え付けられた小さなフライヤーで揚げていく。サイドメニューやデザートも豊富で、タレもあれこれ用意されていて思った以上に楽しいバイキングだった。

タレは甘口ソース、辛口ソース、おろし醤油、ポン酢、ハニーマスタード、チーズソース、梅ダレなど。サラダも充実していて、更に蒸し器の中に焼売やプチ肉まんが湯気をたて、御飯にカレーに味噌汁もあり、「お茶漬けコーナー」には漬物類やほぐした焼き鮭、胡麻やおかかや海苔や佃煮と共に、だし汁のポットが置かれていた。

デザートは一口サイズのケーキやフルーツ、ゼリー、フルーチェ類、白玉団子のそばにはご丁寧にあんこときなこと黒蜜も並べられている。しかも、ソフトクリームマシンまで。子供じゃなくてもなんだかわくわくしてしまって、まだおかずも食べてないのに「うわー、デザートはソフトクリームかぁ、揚げたてドーナツにソフトクリームかけたら美味しいだろうなぁ」なんて考えてしまう。

……で、セルフ串揚げは、すんごく楽しかった。
自分でコテコテ衣つけて揚げるのも、タイミング見計らって美味しく揚がったところを食べるのも楽しくて、1串のサイズが半口サイズくらいの可愛らしいものだったということもあり、おそろしい本数を皆で食べてしまった。息子はスモークチーズとウィンナーとサーモンが気に入ったらしく、せっせと揚げてせっせと食べ続けている。「揚げ鯛焼き」というチャレンジメニューにも果敢に挑戦している(美味しかったらしい……)。
私はキスと鶏肉が美味しくて、ついでにさつまいもとかぼちゃもたいそう美味しくて、何串も持ってきては次々揚げて口に運んだ。食べ終わった串入れには100本くらいの串が……。

串揚げしこたま食べて、お茶漬けもさらさらっといただいて、シメに「もちもちドーナツ」。3分ほどかけて揚げる直径4〜5cmくらいの丸いドーナツで、好みで砂糖かけたりメープルシロップかけたり黒蜜やきなこをかけて食べるようになっている。今更ここでカロリーを気にしてもしょうがないし、と、ソフトクリームを絞ってきた脇にごろりごろりとそのドーナツを並べ、メープルシロップかけて食べた。もう、「カロリーの王様」というか「ポイズンオブポイズン」というか、「我が青春に悔いなし」というか、本日の運動は効果としては真逆に働いているのかしらとか。

大変に楽しくて大変に満足できたのだけれど、串揚げは危険。しゃぶしゃぶより、焼き肉より、危険。これはヤバイ。
帰り際に来月までが有効期限の、4割引くらいにしてくれるすごくお得なサービス券をいただいたけれど、とりあえずここに来るのは3ヶ月に1回くらいにしよう、と決意した。そして、時間無制限じゃなくても90分でかなりお腹一杯になれちゃうことも学んだので、次回は90分コースに500円割引のクーポンを使わせていただこうと決意した。

10月6日 木曜日
簡単だけど美味しい、茄子と牛肉のにんにくだれ
ハムとコーンのマヨネーズパン
クリームクロワッサン
カフェオレ
いちごヨーグルト

「怪しいバーガーとか買ってこなくて良かったと思わない?」
「いや……あったらあったで食べられるよ、普通に」
「……うえー……」

"串揚げ食べ放題"という大変危険な晩御飯を食べた翌日の今日。普段それほど頻繁に揚げ物をしない反動からか、これでもかともりもり食べてきてしまったので、今朝の私は胃が重い。アンニュイな気分。アンニュイな胃。

そして今朝の朝御飯は、昨日のジム帰りにスーパーで買ってきたもの。"運動後"という、食品の買い物にはよろしくない状況で
「パンでも買っておく?」
「……あー、これ、割引してるね、ポケモンパン」
シールついてるから息子が喜ぶかな?じゃあこのクリームクロワッサン1袋買おうか。あと、なんかもう1つくらい……と棚を見渡していたところで、
「俺、これでいいや」
と、だんなは大変に怪しいハンバーガーのようなものを手にしようとしていたのだった。

うげー、そんなの食べますか。私はこっちのがいいなぁ……と、私が手にしたのは「ハム&コーン マヨネーズ」というミニサイズ3個セットのパン袋。それいいなぁ俺もそれにする、とだんなが言ったことでちょうど家族3人に1個ずつそのパンが渡ることになった。

バターロールくらいのサイズの、お総菜パン1個と、同じくミニサイズの"クリームクロワッサン"。クリームと名がついているのにカスタードクリームが詰まってはおらず、単にクリーム風味のクロワッサンというだけのものだった。カスタードクリームの不在に半分感謝して半分落胆しながら、あったかいコーヒー傍らに、もぐもぐ。

茄子と牛肉のにんにくだれ
スライスオニオンのポン酢がけ
冷や奴
自家製いくら
御飯
わかめの味噌汁
麦茶

なーんかやっぱり胃が重いかも……と、昼御飯は水分摂るくらいにしておいて、夕御飯。今日もだんなの帰りは遅いらしいので、息子と2人分の、簡単な夕御飯の準備をした。

茄子と牛肉が食べたくて、でもどんな料理にするかは決めずにそれらを買ってきた。中華炒めという感じじゃないし、生姜味のさっぱり味の煮物も悪くないけどどちらかというと炒めものにしたい。以前作って美味しかった、にんにくだれをかけた醤油味の炒め物にすることにした。

フライパンに油を敷いて、薄切りにんにくを揚げる。いい色に揚がったらにんにくを小皿に移して除けておき、油は残しておいて茄子を炒める。茄子に火が通ったら茄子を皿に盛り、今度は牛肉を炒める。牛肉に火が通ったら茄子と共に皿に盛りつけ、空いたフライパンに酒をジャーッと注いで火をつけアルコール分を飛ばし、醤油と砂糖を同量くらいずつ(醤油が若干多め)加えて軽く煮詰めてタレにする。いい具合に煮詰まったタレと最初に準備したにんにくを茄子と牛肉の上からかけてできあがり。炒めながら味をつけるんじゃなくて、「焼き浸し」みたいな仕上がりが適度に水っぽくて香ばしくもあり、なかなか美味しいのだった。

今日はあまり油は摂らない方が良いだろうと、にんにくや茄子を「揚げる」のじゃなく「炒める」感じにして、油は極力控えたさっぱりした味にした。山盛りのスライスオニオンにおかかとポン酢をかけたものと、冷や奴には刻み葱とおろし生姜を添えて。

「あ、ごはんだね、ごはんのじゅんびだね」
最近"お手伝いのコツ"を学びつつある息子が、今日もあれこれ気を利かせて麦茶の準備とか味噌汁や御飯をよそったりだとかを手伝ってくれた。今日はたんまりあった冷凍御飯をチンして食べたのだけれど、両手に鍋つかみ構えてラップにくるまれたあつあつ御飯をはっしと掴んでテーブルに運んだりしてくれた。
「いくらもね、出さなきゃね」
とか言いながらちゃっかり自家製いくらもテーブルに出し、あれこれやってくれたおかげで私の準備はとてもらくちんだった。

今日で息子、1学期終了。千葉市の小学校は2学期制で、今の時期に学期の境目がやってくる。夏休みが短くなる代わりにこれから週末の連休挟んで5日間の秋休み。1年生の通信簿は丸と二重丸と空白で評価されていて、なかなか立派なものだった。

「というわけで、明日からお休みなわけですが。明日は音楽教室あるけど、お昼に何か一緒に作って食べる?おやつでもいいし」
「なにか?なに、作るの?」
「なんでもいいよー。ぐりとぐらのケーキ作るとか、パフェ……はもう寒いか。ピザの生地一緒に作って夜に食べる……とか」
「あー!あのね、あのね、クレープ作りたい」
「ほー、クレープ」
「いちごとバナナとチョコ!」
「ほー……うん、いいよ、多分できる。大丈夫」

いちご……は、今売ってないと思うけれど、バナナとチョコは準備できるし、クレープ作りは楽しそう。近所のクレープ屋さんのメニューみたいにツナとかレタスとかも用意して、お昼御飯代わりにあれこれ食べてみましょうかねぇ。じゃあ明日はまず卵と生クリームとフルーツの買い出しに行こう。

10月7日 金曜日
今日は焼きバナナクレープとか作って遊んでました
ヨーグルトハニーパン
カフェオレ

せっせと作ってせっせと食べているカスピ海ヨーグルト。
「……そろそろこの容器に残ったやつは食べきらないとなぁ」
と、200gほど残ったヨーグルトをどうしようかと考えて、パン焼き機に突っ込んじゃうことにした。パン焼き機についてきた説明書についてきたレシピを参考にして、ヨーグルトハニーパンを焼くことに。水分を少なめにしてヨーグルトを加え、はちみつでほのかな甘みをつけた、淡いはちみつ色のパンだった。

パン焼き機で焼いたパンは美味しい。焼きたてのところはふあふあと頼りない食感だったりするものだから、1斤一度に平らげてしまいそうになる。でも、美味しいは美味しいのだけれど、羽釜で炊いた御飯の時ほどには「我が家でこんなに旨いものが食べられるとはッ!」という感激は感じない。羽釜導入のときは「白い御飯をおかずに白い御飯が食べられます」というほどにハマりにハマッて、夫婦2人で2合の米を一食で平らげる日々が続いてしまった。パン焼き機の導入にはそこまでの勢いがなくて、実のところJohanやアンデルセンなど、デパ地下で買う食パンの方が味は良いよなぁ、と思ってしまう。

これはやはり材料が悪いのかしら、私の計量に問題があるのかしらと毎回地味に思い悩んでいるのだけれど、とりあえず近々ドライイーストの箱が空になるので、今度はちょっと高級感溢れるドライイーストを買ってこようかと。

自家製クレープ
 卵と野菜とベーコンのクレープ
 カスタードチョコクレープ
 マンゴークレープ
 焼きバナナクレープ
 などなど
アイスコーヒー

秋休み中の息子と、午前中お買い物に。
「クレープ作ってみたいなぁ」
の息子の要望にお応えして、一緒に材料を買いに行った。

「では問題。クレープってどうやって作るでしょう」
「んとね、パン粉とー」
「……パン粉は入れません」
「……こむぎこ?」
「そうそう、小麦粉」
「それをー、こねてー、ピザみたいにするの。のばして、焼くの」
「……ちょっと近いけど、ちょっと違う……」

籠に卵を入れて牛乳も入れて、そして果物売り場でクレープの具を探す。
「いちご……は、さすがに売ってないよねぇ」
「バナナは買うよね?」
「あ、買う買う。あと欲しいのある?」
カスタードクリームとホイップクリーム用意するから、それに似合うような果物がいいと思うよー……と売り場を歩いていたら、息子がアップルマンゴー抱えて戻ってきた。……うん、マンゴーはカスタードクリームとホイップクリームに似合いそうだよねぇ。1個480円という値段にちょっと後ずさってしまったけれども。

で、家で一緒にクレープ作り。小麦粉と塩と砂糖を混ぜた中に卵を混ぜ合わせ、牛乳と溶かしバターを加えてサラサラとした生地にする。卵と小麦粉と砂糖を練ったところに熱い牛乳注いで弱火で練って濃厚なカスタードクリームも。お昼御飯代わりに食べることにしたので、ゆで卵刻んでマヨネーズとあえたり、ベーコン炒めたり、サニーレタス切ったりチーズ準備したりもした。生クリームも泡立てて、甘いものやしょっぱいもの、具をずらりと準備して、そして生地を焼き始める。ほとんど全ての工程に息子も参加して、1アクションごとに味見をしていた。焼く前のクレープの生地舐めて「うん、クレープだ!」と納得したりしている。

焼き上がったクレープは9枚ほど。最初に食べたのはアツアツに焼けた生地に急いでチーズをトッピングして溶かした、おかずクレープ。野菜や卵、ベーコンを適当に乗せて巻いていただいた。砂糖少なめの生地にしたので、思った以上にいい感じ。やっぱりクレープはこれよねと、薄くカスタードクリームを伸ばしてスプレーチョコ散らしたものをパタパタと畳んでみたり、マンゴーと生クリームとカスタードクリームを巻いてみたり。

バナナは単にスライスすればいいかと思っていたのだけれど、参考にしたお菓子の本(たまたま図書館から借りてきた本←マンゴプリンのレシピが載っていた)のクレープレシピに「焼きバナナのクレープ」なんてのが載っていたものだから、
「お母さん、ぼく、これ作りたい。焼きバナナ」
なんて息子が言い出した。バナナをバターで焼いて、砂糖とシナモンパウダーをふるらしい。バナナフォスターがこんな感じのお菓子だったよなぁと思い出しながら、焼きバナナも作り、カスタードクリームとホイップクリーム、スプレーチョコとチョコスプレッドを添えて巻いてみたりして。

私はお店のクレープを思い出して、1/6くらいのエリアの扇形の部分に具を並べて綺麗に巻こうとするのだけれど、息子は欲望の赴くままに、花火のようなデコレーションを施している。それが綺麗で、しかも案外と美味しそうで、親子できゃあきゃあ言いながらクレープ作りを楽しんだ。

秋刀魚のづけとろ丼
冷や奴
わかめの味噌汁
麦茶

相変わらず秋刀魚がお安くてしかも美味しそうで、今日は「お刺身でもどうぞ!1尾88円!」なる札がついていた秋刀魚を買ってきた。買い置きの山芋も使って、今日は「秋刀魚のづけとろ丼」。確かケンタロウさんのレシピ。

秋刀魚は3枚おろしにして、おろし生姜と醤油と味醂、胡麻油とすり胡麻を揉んで十分ほど置いておく。山芋はすりおろして、御飯の上にそのトロロと秋刀魚を盛りつけ、刻み葱や千切りにした紫蘇、すり胡麻などを添えていただくらしい。

生の秋刀魚が食べたい気分だったのでちょうどいいわと、その「づけとろ丼」を作ってみた。先日、お義母さんが鮮やかに秋刀魚をおろしていたのを思い出しながら、小骨や背骨と格闘しながらなんとか3枚おろしを作成。丁寧に小骨も抜いたら、2尾でそれなりに食べ応えのある分量の切り身ができた。
「黒いところ(ワタ)が苦いからきらい」「ほねが多いからにがて」と言っている息子も、これだったら文句は言わないはず、だ。

秋刀魚じゃなくとも鯵や鰯でも美味しくできそうなレシピで、生姜風味の優しい味の魚介丼。「まぐろの山かけ」はこれまで何回か食卓に出していたけれど青魚と合わせて食べるのは今日が初めてで、それが期待以上に美味しかったのでちょっと幸せだった。

10月8日 土曜日
ぶどう狩りしてきました!
コンビニのおにぎり(豚とろ)
冷茶

「"もぎ"とか"狩り"とか行きたいよ。春のいちご狩りも結局できなかったしー」
先日、私がぐだぐだと呟いていたら、「じゃあ行けるとこ探してみようか」とだんなが乗り気になってくれた。千葉近郊の果樹園とか「いっそマザー牧場とかも楽しいかも」とか、色々調べてみたところ、はとバス日帰りツアーにその手のものがわんさかあるという結果に。梨狩りもぶどう狩りもあるねぇ、けっこう面白そうなツアーもあるもんだねぇ実際はどんな感じなんだろ……と、ひやかし半ばにあれこれ案内を眺めたのだけれど、なんだかすごいツアーが目に留まった。その名も

「特別謝恩! 収穫祭 in 山梨(高原野菜・ぶどう狩り)と名物十穀ほうとう、松茸・牛しゃぶに松茸御飯(日帰り)」。

テーマは「高原野菜狩り」と「ぶどう狩り」と「秋の味覚」なのであるらしい。
旅程は、酒蔵の見学と試飲を経て、牛しゃぶや松茸が出てくるらしい昼食。そしてぶどう狩り、河口湖ハーブ館でのショッピング、とどめの「高原野菜狩り」(何を狩るんだろ……)と続いて帰路につくという、紅葉も名所旧跡もそっちのけの「とにかく食!」なツアーだった。特別謝恩ということで、「10大プレゼント」つき。

キャベツ1個、大根1本、有機野菜セット、クリ毛ガニ1杯、地元で採れたきのこ、唐辛子焼酎作成セット、フルーツゼリー、オリジナル入浴剤、ぶどう一房、栗甲斐福のおやつ

後半の「唐辛子焼酎作成キット」あたりからなんだか怪しい品が並び始めるけれど、キャベツと大根ときのことぶどうと更に「野菜セット」と、しかもなぜか「蟹」という、謎めいたセレクション。子供料金は大人料金マイナス500円ということで、きっちり子供分もお土産は配られるものらしい。

「大根、3本……」
「いやいや、キャベツ3個というほうが迫力なんじゃなかろうか」
どうするんだろうねぇと苦笑いしてしまいながら、ともかくもこのツアーを10/8出発で申し込んじゃった我が家だった。大人7890円、子供7480円。平日は8時過ぎに新宿を出発する予定であるところ、週末ということで渋滞を鑑みて7時出発ということになっている。

そういう次第で、本日は超早起きして一路新宿へ。朝4時半起床というとんでもない早起きをして、途中のコンビニで朝御飯を買っていった。昼御飯はけっこうボリュームがありそうだし、午後には「ぶどう狩り」も控えているしで、ごくごく軽く1人1個のおにぎりにしましょうと取り決めて各々好みのおにぎりを。でも、遠足にはおやつも必要なのよね。チョコがいいのよね、と、チョコのお菓子も1個購入(←結果、ほとんど息子に食べられた……)。

「笹一酒造」にて
 お酒の試飲いろいろ

「信玄館」にて
 名物十穀ほうとう
 松茸・牛しゃぶ
 松茸御飯
 漬物
ビール(モルツ)

そして40数人を乗せたはとバスが山梨に出発した。子供連れあり、若い女の子のグループあり、熟年夫婦あり、おばちゃんのグループありと、客層はバラエティに富んでいる。私はなんと「はとバス」はこれが初体験(バスツアーに参加したのも20年ぶりくらい)。おばちゃんの参加ばかりでうるさかったりするのかしら、なんて思っていたけれどそんな事はなく、皆さんいたっておとなしくて集合時間もきっちり遵守。とても楽しい日帰り旅行になった。

高速道路の渋滞にもはまらず、最初の目的地の「笹一酒造」に到着したのは9時前。精米の工程だけのごく簡単な見学の後、売店で試飲を兼ねたお買い物。まさか朝の9時から酒を飲むことになるとは思わなかったけれど、柚子のワインや柚子の焼酎、アルコール度数低めのジュースのような赤ワインなどちょっと変わったものを含めて、日本酒いただいたり焼酎飲んでみたり。

ひととおり酒と肴の売り場を眺め、飲み歩き、にごり酒が美味しかったわーと、にごり酒の瓶を買い物籠に入れるべく日本酒コーナーに戻る。
「あっちのラベルのない瓶はなんですか?」
「こっちの、山廃、少しいただいてもいいですか?」
と、試飲カウンターにあったものを他にもあれこれいただいて、ラベルのない瓶に詰められていた「原酒」がなかなか美味しかったので、小さな缶入りの原酒を瓶入りのにごり酒と共に買うことにした。あと、大好物の「信玄餅」も。調子に乗ってあれこれ試飲していたので朝から酔っぱらいになった。

そしてバスに戻ると、「おみやげでーす」と、「地元で採れたきのこ」と「唐辛子焼酎作成キット」が手渡された。息子には焼酎じゃなくてさくらんぼゼリーが。大きな3パックのきのこ(しめじとしいたけ、エリンギ)と焼酎を、わーいわーいと買ってきた酒やら菓子やらと共に袋に詰める。

お昼御飯は、恵林寺(←武田信玄のお墓があるお寺)向かいにある団体客用ドライブイン「信玄館」で。予定を遙かに超えてスムーズに旅程が進んでしまったので、ここで多めに休憩時間が用意され、集合写真を撮った後に境内を散策したりお土産もの屋さんをながめたりして、「ほうとう」のお昼御飯。

「ほうとう」はこのあたりの名物料理なのだそうで、「すいとん」を平たい麺にしたようなもの。かぼちゃや芋、きのこ、鶏肉、油揚げなどと共に味噌で煮込んだ優しい味の煮込み料理だった。牛しゃぶは野菜と共に案外とたっぷりな分量。松茸の存在感はいまいちなかったけれど、小鍋でつくるしゃぶしゃぶも、1人1つの小鍋でぐつぐつ煮られる「ほうとう」も良い味だった。息子も御飯やほうとう、しゃぶしゃぶに果敢に取り組んでいて、野菜は食べきれなかったけれど肉はしっかり完食している。「鍋ならビールよねー」と、いそいそと大広間脇の自販機でビール買ってきて飲んでいる私とだんな。

そしてバスに戻ると、「おみやげでーす」と、「有機野菜セット(じゃがいもと人参と玉ねぎ……カレーセット?)」と「クリ毛蟹」と「グレープゼリー2個」が各自に配られた。ガチガチに凍った手のひらサイズの蟹と、2個のこんにゃくゼリー、そしてなぜかカレー用根菜セット。持って帰るの大変だなぁと困惑しながら、3個のじゃがいもと3本の人参と3個の玉ねぎ(どれも巨大だよ……)を片づける。おみやげ、まだまだ増えるみたいです。これでおみやげ5点。まだ半分。

「御坂農園」でぶどう狩り(ベリーA)

バス車内で
 お茶
 栗甲斐福

食前酒代わりに(?)お酒の売店、そしてお昼御飯、そしてデザートにぶどう狩りという計算され尽くしたこの旅程。次の目的地は「御坂農園」のぶどう狩りだ。専用エリアに連れて行かれて「持ち帰りたい場合は1kg800円ね」と申し渡され、中腰にならないと頭がぶどうにぶつかるような高さのぶどう畑でぶどう狩り。

……まぁ、「ぶどう狩り」と言っても、その場で食べられる量はたかが知れているわけで、「黒みが増してるのが美味しいですよー」と言われて1房切った大きなぶどうを家族で食べきるのがやっとだった。頭上には、これでもかとぶどうがどっさりとぶらさがっている。「甲州」も「ピオーネ」も「甲斐路」もこの農園で栽培しているようだけれど、今日食べられたのは「ベリーA」。濃厚な甘さがあるけれど甘さだけじゃなく軽い酸味もある美味しいぶどうだった。お土産も貰えるみたいだしなー、と、ぶどうは買わずに農園を出てしまったので、よく考えると全然「狩り」になっていない。「ぶどう狩り」はほんの3秒くらいで、20分くらいひたすら「ぶどう喰い」をした数十分だった。

……そしてバスに戻ると、「おみやげでーす」と、「ぶどう(甲州)」が1人あたり1.5房分くらい袋に詰められたものが各自の席に並べてある。きのこの上にぶどうは乗せたくないし、ぶどうの上にもあまり物を乗せたくないしで、だんだん荷物が大変なことに……。えっと、この後、キャベツと大根……?まじ……?

次の目的地は河口湖畔ということで、またまたバスに揺られる。「ハーブ館」なる場所でトイレ休憩があって、私はハーブ園をぷらぷら、だんなはそのすぐ脇にあったバッティングセンターでバットをぶんぶん。そしてバスに戻ると「おみやげでーす」と、今度は「ハーブ園オリジナルラベンダー入浴剤」が……。良かった、軽いよ、軽いお土産だよ。

そしてそして、本日最後のイベントが、「鳴沢野菜狩り」。その日によって「大根狩り」か「キャベツ狩り」かになるそうで、今回は「キャベツ狩り」。地元の農家の畑に連れていってもらい、「このラインからこっちだったらどれ採ってもいいですよー」と包丁渡されて、キャベツ収穫。しかも、
「1人1個じゃなくても、2個でもいいですよー」
と言われたものだから、うきうきと4個のキャベツを収穫した。6個もいただいてもさすがに持って帰れないしねぇ……と、「我が家用に2個、だんなの実家にお裾分けで2個」ということで、4個。

固い外側の葉をかき分けるようにして、綺麗に丸まった中央の根元に包丁を入れる。切り口から水が滴ってくるようなキャベツ、近所のスーパーで買うよりずっと大きなサイズだ。
大きなキャベツ4個をビニールに入れてバスに持ち帰って、もうここで荷物はすっかり飽和状態。お昼にもらった冷凍蟹が解凍されつつあるようで、バスの中は微妙に蟹臭さが漂いつつあるし。

帰りの車中で添乗員さんがあったかいお茶と「栗甲斐福」なる栗あんでお餅をくるんだお菓子を配ってくれて、お昼にもらったグレープゼリーと共にその「おみやげ」はみんなの胃袋に消えていった。ああ、でも、最後に寄ったドライブインで
「これが最後のおみやげでーす♪」
と、1人1本の大根。巨大な大根。長さ60cmくらいはありそうな、ビッグな大根が、ついに私たちの手元に、3本。立派すぎて、もう涙が出そう。

車中全員の表情に
「どうしよう」
「そうやって持って帰ろう」
「このツアー、一体何なんだろう」
「ていうか、大きな紙袋とかはないの?ビニール袋に全部詰めて帰るの?」
と困惑の色が浮かんで、主に子供連れのお父さんあたりが青ざめている。我が家、だんなが一応にと持ってきてくれたナップザックにあれこれ詰めたけれど、それでも他に大きな大きな袋が3つになった。一体どこの農村収穫ツアーに参加してきたんですか、という事になっている。荷物の容積比からすると、明らかに「キャベツ狩り」が「ぶどう狩り」を凌駕している。ぶどうなんて、袋のどのへんにいっちゃったんだか、もうわからない。

なんかもう全体的にヨレヨレになりながら、それでも新宿駅に無事に到着して解散となった。ヨレヨレと四散していく今日の日帰り旅行の仲間たち。全員が尋常じゃない大荷物になっていた。荷物の量はともかく、何だか不思議なツアーで楽しかった〜。

新宿 「東京麺通団」にて
 ひやたまうどん(小)
 かしわ天 \100
 さんまの蒲焼き \300
 銀河高原ビール(大)

新宿、帰着予定は6時半。
「だったら、帰りにうどん食べて帰っちゃおうか」
と言っていたのだけれど、帰りも渋滞に巻き込まれることなくスルスルと帰ることができて、解散は5時過ぎだった。それでも早めの昼食やら何やらにちょっとお腹も空いてきたので予定通り「東京麺通団」に寄り道。息子が「ここの冷たいうどんが、いちばんおいしい!」と断言しているうどんを堪能してきた。そんなに好きですか麺通団。もうあなたの心のうどんは、讃岐うどん以外にはありえませんか。「そろそろ何でも食べられるよ」という時期に何度か香川に連れていってしまったせいか、息子にとってのうどんは、すっかり讃岐うどんになってしまっている。いりこだしとじゃないと、物足りないらしい。

「いっぱい食べるよー」
の息子の前にはひやかけの大を置いてやり(トッピングに油揚げを甘く煮たの)、私とだんなは「おつかれさまー」とビールと肴。
「お、おゆきさん、さんまの蒲焼き、いいねぇ」
「……だんなのその牛すじおでん分けてくれたらさんまをあげるよ」
と、あれこれ交換しながら揚げたてのが出てきたかしわ天をつつく。

今日はどうにも気温が高くて、夕方になっても蒸し蒸しした空気が充満していて、あまり熱いものを食べたい気分じゃないなとうどんは「ひやたま」に。冷たいうどんにふわふわのスクランブルエッグと醤油をかけて混ぜていただく、「かまたま」を冷たくしたようなもの。これでもかと刻み葱を添えて、ぐーるぐるとかき混ぜながら食事の最後にいただいた。

私とだんながビール飲み干してあれこれつついている間に、静かに大サイズ(←2玉入り)うどんを啜っていた息子、綺麗に食べきって、
「……おかわり、しようかな?」
と、席を立って「ひやかけの小、くださぁい」とうどんコーナーで注文している。あと、あとこれもね、とちくわ天のトッピングまでして、もくもくとそれらも食べた。さすがにうどんは2啜り分くらい食べきれずに残したけれど、ほとんど完食。だんなと私はちょっとびっくりだった。

ああ……それにしても、この荷物、どうしよう。もう大変。

10月9日 日曜日
これが昨日のおみやげ全貌
「551蓬莱」の豚まん
麦茶

だんなも息子も私も、みんな大好き「551蓬莱」の豚まん。

先日、「渋谷東急東横店のイベントに出店してますよー」と教えてもらったのだけれどうっかり行きそこねてしまい、そろそろ通販してでも食べたいわと思っていた矢先、だんなの友人が大阪出張土産に狩ってきて……じゃなかった、買ってきてくれた。しかも8個も。わーいわーい。

今日は家族揃って盛大な寝坊。昨日一日寝不足のまま歩きまわって大荷物で疲れ果てて帰宅して、泥のように眠りこけて目覚めたら10時半。それより少しばかり早く起きていたらしい息子が、玄関の呼び鈴が鳴ったのに反応して「はぁい?」と出ていったところで覚醒した。そして遅めの朝御飯に豚まんを1箱。

1箱4個入りの豚まんだったので1箱分全てふかして、「1人1個として、残り1個をどうしようか」と話し合う。
「ぼくが、ぼくが2個食べたい」という息子と「お父さんと半分こしない?」というだんなと「……私も食べたい……」という私と、やいのやいの話し合った結果、均等に3等分して分けっこすることになった。息子はちょっと不満顔だ。

玉ねぎがどっさり入っている風の、ちょっと甘めの豚まんは、皮もほのかに甘さがある。皮のふわふわもっちもちした感じと、胡椒が効いたようなあんと、相変わらずの懐かしい味だった。

「びっくりドンキー」にて
 ハンバーグ&コロコロステーキ \827
 Aセット(コーンスープ・ライス・サラダ ) \596
 トッピングチーズ \102
 BDビール(レギュラー) \480

昨日のはとバスおみやげが、台所近辺に小山になっている。これはだんなの実家にも食べるのを手伝ってもらおう、と、キャベツや大根を抱えてだんなの実家に行ってきた。で、お昼御飯に買い物ついでに「びっくりドンキー」。ハンバーグのチェーン店で、通りかかるたびに「気になるなぁ」と思っていたお店だ。既に何回か行ったことのあるだんなと、私同様これが初体験の息子と共に、ハンバーグのお昼御飯。

店内はアメリカ西部のダイナーチックな内装で、でもそのアメリカンな感じが「アメリカで見る日本料理屋さん」な感じにも似て、ちょっと必死に異国を演出してますよーというような微妙な違和感。「メニューでございまーす」と、テーブルに木枠つきのごっついメニューがドゴンと置かれ、それを眺めながらあれこれ注文した。私は150gハンバーグとコロコロステーキの盛り合わせ、だんなは300gのチーズハンバーグ、息子は子供用のハンバーグセット。御飯やスープは別注文で、コーンスープとライスとサラダのセットや、味噌汁とライスとサラダのセットなどを別につけた。飲み物は「いちごミルクが美味しいですよー」と聞いていたのだけれど、ついつい誘惑に負けてオリジナルビールのレギュラーサイズを。

千切り野菜のサラダにかかったドレッシングとか、ハンバーグに添えられたコーン多めのミックスベジタブルのベシャメルソース和えのようなものといったような添え物が妙に美味しくて、玉ねぎたっぷりの柔らかめハンバーグもなかなか良い感じ。家族全員ハンバーグにチーズをかけてもらったのだけれど(チーズの他、目玉焼きとかパイナップルとか、大根おろしとか、追加料金払ってあれこれトッピングしてもらえる)、ハンバーグを覆うように柔らかくとけたチーズが嬉しかった。いつもはハンバーグなどよりもフライドポテトに最初にかぶりつく息子が、今日はハンバーグから平らげている。

想像していた以上に好みなファミレスで、こりゃまたそのうち来てしまうかもーと思いながらお店を後にした。次に来たときは「いちごミルク」を飲んでみなくちゃ。

ロールキャベツ
くり毛蟹
蟹ときのこの茶碗蒸し
羽釜御飯
ビール(モルツ)
葡萄(甲州)

だんなの実家にお裾分けしたとはいえ、手元にはキャベツ2個、大根2本、きのこ山盛り、蟹3杯。蟹は冷凍の状態で受け取ったけれど帰ってくる時にはすっかり溶けていて、これをまた冷凍するのもいかがなものかと冷蔵庫に入れてある。とりあえずこれを食べなきゃということで、だんなと私で1杯ずつそのままいただき、残りの1杯はほぐし身にしてきのこや百合根と一緒に茶碗蒸しにしてみることにした。

キャベツは一玉一気に調理できるものをということで、ロールキャベツを。大根は明日か明後日に角煮大根にすることにして、豚バラ肉を買ってきてある。きのこは……明日、スパゲティにでもしようかしら。食べきれなかったらマリネにして冷蔵保存かなー。

そういう次第で、今日の夕飯は「山梨スペシャル」という感じ。くり毛蟹のどこが山梨スペシャルなのかは謎なのだけれど(ほんと、なんでこれがおみやげになってたんだろう……)、山梨でもらってきたもの、ということで山梨スペシャルだ。

キャベツは、大変に巨大だった。巨大なのがわかっていたから合い挽き肉も800g近く買ってきたのだけれど、それでも具が足りなくなるほどにキャベツは巨大だった。丸ごと大鍋で茹でて外側からゆっくり茹だった葉を剥がしていき、合い挽き肉と玉ねぎとパン粉と卵と塩胡椒を混ぜ合わせたタネをせっせと包みまくって23個。大きなロールキャベツが23個できて、それでも葉がなくならなくて、残ったものは和え物にでもするつもりで一口大に切ってしまってある。食べきるのに3日くらいかかりそうなロールキャベツはコンソメで煮て、明日の夜あたりにホワイトシチューの素でも溶かすことにしようかと。

せっせとロールキャベツの仕込みをし、煮込み始めたところで茶碗蒸し作成に取りかかる。鰹だしを濃いめにとって塩と薄口醤油で調味し、溶き卵と混ぜ合わせる。具はほぐした蟹肉と、しめじ、そして先日見切り品で1個80円だった百合根をほぐしてゆがいたものを。地味な食材だけれど、百合根は私の大好物。銀杏が茶碗蒸しに入っているのも嬉しいけれど、百合根が出てくるとめちゃめちゃ幸せになる。大きくはない蟹だったけれど1杯分の蟹肉を入れて6個の茶碗蒸しを作ったら、かなり蟹感のある豪華な茶碗蒸しになった。

特に「秋の味」というわけではないけれど、全体的にあったかくて美味しい夕御飯。