食欲魔人日記 08年05月 第5週
5月26日 月曜日
1から9.5くらいまで、息子ががんばってくれました
バタートースト
アイスカフェオレ
ヨーグルト

楽しかった週末もあっという間に終わって、今日から平日。そして晴れて蒸し暑い一日。

明日は行けそうにないとだんなが朝ジムに行ってしまったので、息子と2人の朝御飯は、バタートーストにアイスカフェオレ、ヨーグルト。食パンにバター塗って、そして今日の夜は「たらこスパゲティ」の予定で(今日の魚屋さんのたらこの価格によるけど)、バターが少し手元にあるものだから、良い気分になってプチバター祭り開催中。

ミックスサラダ
息子特製 たらこのスパゲティ
豚汁
麦茶

「バターあるし、今日たらこ安かったし、たらこスパゲティにしたげるよー」
と息子に伝えたら、ものすごい勢いで喜ばれた。相当お待ちかねのメニューだったらしい。

「好きな料理は作れるようになりたいから、今日のたらこスパゲティは僕が全部作る!」
と宣言して、スパゲティ作りは息子が担当してくれた。
バターを皿に乗せ、たらこの薄皮剥がして酒と昆布茶で和え、パスタを茹でる。
「あとは?パスタ茹だったらおしまいだと思う?テーブル見て"何か足りないなぁ"と気付くものはない?」
などとアドバイスして、カトラリーやコップなどの準備もしてもらった。

たらこスパゲティだったら、刃物を使う工程はほとんどないし、息子1人でも可能かなと思ったのだけれど、さすがに熱湯を満載したパスタ鍋からパスタを出して湯切りするのは、まだ重いし危なっかしい。その部分だけ手伝ってやって、盛りつけも混ぜ合わせも、息子が1人でがんばった。

今日茹でたパスタは、多分270gくらい。
「私が120gで……君は150gは食べるでしょ?とするとどれだけ茹でればいい?」
「270g!」
「はい正解」
と、きっちり計量して茹でたのだけれど、袋に残ったパスタは200gもなかったように見えた。

一体息子はどれだけ茹でたのか、最初に私の皿に麺をこんもりとよそってくれた後、
「……お言葉に甘えていい?」
と言いつつ、残りの麺を全部自分の皿にあけようとしている。
「いや、甘えるも何も、まだお母さん何も言ってないからね。甘えていい言葉、ひとつも発してないからね」
"お言葉に甘える"というのは、「あとは残りどうぞ」とか、譲ってもらった時に言う言葉だからね……と、国語の勉強になってしまいつつ、結局息子は残りの麺を自分の皿にザバーッとあけていた。私の麺、多分100gちょっと、息子は……200g以上あるよ、これ、きっと。

サラダたくさん用意しちゃったし、まあそれでもいいけど……と、私は小盛の、息子は大盛のたらこスパゲティ。海苔も息子が用意してくれたので、私が切るより幾分大きな刻み海苔がトッピングされたのだった。

「たらこスパゲティに豚汁という組み合わせはどうだろう」
と相談した結果、
「いいんじゃない?僕、豚汁大好きだし」
と、今日の料理長から承諾の言葉もいただけたので、豚汁も食卓に。今日は息子がシェフ席(いつもは私が座るコンロ寄りの席。餃子や蟹玉などのメニューの時はだんなの席になる)に座って、飲み物の給仕などもしてくれたのだった。

さっき、お風呂場から息子の楽しそうな鼻歌が聞こえてきたし、今日の夕飯は相当嬉しかったらしい。
あと2年くらいしたらコンロから楽々パスタ鍋を持ち上げることもできるだろうし、その頃にはミートソースあたりも楽々作れるようになってるかしら。

5月27日 火曜日
ポークソテー。今日はほんのりイタリアンな感じ。
「アンデルセン」のベーコンチーズパン
ミックスサラダ
アイスカフェオレ
枇杷

最近のだんなは連日昼夜と外食続き。我が家の食事がそれほど「野菜たっぷり」であるとは思っていないけれど(努力はしているんだけど、なかなか……)、でも外食となると野菜のヤの字も出てこないメニューも少なくないだろうなと、私は少し心配している。唯一一緒に食事を摂れる朝食もなんとかしたいし、できる限りお弁当も用意してあげたいなぁと、思い立った。

というわけで、今日はベーコンとチーズをトッピングしたパンと、昨夜の残りのミックスサラダ。デザートに旬の枇杷も買ってきた。桃の本当に甘いものに出会うのもなかなか大変だけれど、枇杷の本当に甘いものに出会うのもなかなか難しい。美味しい枇杷は美味しい桃に匹敵するくらい美味しいんだけどなと思いつつ、今日の長崎産の枇杷は甘さもあったけれど、ほんのり渋い部分もあるものだった。

自宅で弁当
 ステーキ丼
 茹でブロッコリー
 かぼちゃのソテー
 水菜としらす、トマトのサラダ
 ゆで卵
麦茶

お弁当のためだけに早起きするのはちょっとつらい。いつも通り起床すると、息子を学校に送りだしてからだんなの出勤まで50分ほどというところ。その時間で仕上げられるお弁当にしようと決めて、昨夜のうちから「あとはこれしてこれすればOK」と全て段取りを整えておいた。肉とかぼちゃは焼くだけ、サラダはドレッシングと和えるだけ、という状況にしておいて、朝食後にお弁当の準備。記念すべき(?)初回ということで、ちょうど安売りされていた薄めのステーキ肉を使ってのステーキ丼にすることにした。味つけは、いつもどおりバターと醤油。バターだけでは常温で固まってしまいそうだったので、少しばかりサラダ油も混ぜてある。

あとは、ステーキと一緒に焼きつけたかぼちゃと、茹でただけの卵とブロッコリー。ざく切りにした水菜はプチトマトを刻んだものとシラスとを合わせて玉ねぎドレッシングで和えた。ステーキ肉がかなり巨大だったものだから、なし崩し的に私のミニサイズお弁当もできあがってしまった。

「バター固まってなーし、サラダもビシャビシャでなーし」
弁当オッケー!と味やら火の通り具合やらを確認しつつ、一人でテレビ見ながらお弁当。

サラダほうれん草とトマトのサラダ
ポークソテー バルサミコソース
豚汁
羽釜御飯
麦茶

ソテー用の豚肉を買ってきてあったので、息子と2人レシピデータベースを覗いて「これをどうしましょうか」と話し合う。いつもだったらウィスキーとバターのソースでソテーにするところだけれど、このところ調子に乗ってバターを使いすぎな気がする。バター味以外にしましょう、ついでに生姜焼きも週末にやったばかりだから避けましょう、ということになって、バルサミコ酢とはちみつのソースにすることにした。バルサミコ酢使用ということでほんのりイタリア風な料理になったので、サラダもそれに合わせてオリーブ油味に。適当にちぎったサラダほうれん草とフルーツトマトを合わせ、塩ふっておろしにんにくを加え、あとはオリーブ油を絡めただけのサラダにして、ポークソテーに添えてみた。

「……でも、これに豚汁添えちゃったら、もうダメダメだよね?」
でもパンとかパスタとかじゃなくて御飯だし、豚汁もまだけっこう残ってるんだよね……と、「イタリア風のポークソテー、定食は豚汁と御飯がつきます」といった感じのものに。ポークソテーにはフォークとナイフが必要だろうし、でも味噌汁と御飯はお箸が必要だねと、カトラリーの並びもなんとも言えない感じになった。やはりシンプルに生姜焼きあたりにしておくべきだったか。

息子は今年から、「クラブ活動」が始まったらしい。今日が初回の活動だったそうで、その楽しそうな内容の報告などを聞きつつ、もぐもぐ。

5月28日 水曜日
料理の写真がイマイチだったので、ベランダで咲いてるバラの画像など
スコーン(カラント・プレーン)
クロテッドクリーム・苺ジャム・林檎ジャム
ミルクティー

ここ最近、近所のスーパーで中沢のクロテッドクリームをよく見かけるようになった。ポップ札つきで、「バターの代わりにどうぞ」などと記され、大々的に売られている。ここ最近のバター品薄の代わりになのか、これまで置かれていなかった店にもクロテッドクリームが置かれるようになった模様。

「……でも、パンにはつけないよねぇ……」
つけるなら、やっぱりスコーンだよねぇ……と思っていたところ、これ幸いに「アンデルセン」でスコーンを販売していたのを見つけた。やや平べったく、いわゆる「狼の口」的なムガーッと割れた部分があまりない、ややパン寄りのスコーンだったのだけれど、それでもスコーンが食べたいなとカラントのとプレーンの、3個ずつ買ってきた。苺ジャムと林檎ジャムも用意して、今朝は久しぶりにスコーンとミルクティー。

クロテッドクリームをこてこて塗りたくって食べる久しぶりのスコーンは、実に美味しかった。小皿に取り分けて出しておいた林檎ジャムがびっくりする勢いで消えていくので何事かと思ったら、息子が苺ジャムそっちのけで林檎ジャムをてんこ盛りにしてスコーンにかぶりついていた。
ジャム、一度買うとトーストなどに添えないまま古くしてしまうのが常なので、忘れてしまう前にプレーンヨーグルトなどに混ぜて食べてしまいたいところ。

自宅で弁当
 ふりかけ御飯
 回鍋肉
 ちくわと水菜のサラダ
 海苔巻き卵焼き
麦茶

今日もだんなにお弁当持たせついでに、自分の分も用意してみた。海苔ふりかけをかけた御飯に、今日のおかずは回鍋肉。バラ肉は弁当おかずにそぐわないため、ソテー用の豚肩ロース肉を細く切って代用してみた。キャベツ、ピーマンと共に炒め合わせて、味つけは普段のおかずと同じく甜麪醤や醤油をベースにオイスターソースなども加えたもの。水菜のサラダにちくわを混ぜたものと、海苔をうずまき状に巻いた卵焼きを一緒に詰めた。

私は、お弁当には唐揚げなら唐揚げ、照り焼きなら照り焼き、メインのおかずがたっぷり入っているのが好きなので、その好みをそのまま反映して御飯+メインのおかず+野菜もの1品+卵もの1品+プチトマトやブロッコリーなどの色もの、あるいは果物などを入れたり入れなかったりと、そんな「少量他品種」ならぬ「多量少品種」構成にしてしまうのが常。

ケンタロウさんの著作『ドーンと元気弁当』が、まさにそんな内容のお弁当本だったりしたので、それを買った当初から「そうか、こういうので良いのか!」と、半ばバイブルのようになってしまっている。あと1品くらい、ちょいと詰められるものがあっても良いかなと思うのだけれど、焼売とか作って冷凍しておくと良かったりするのかしら。久しぶりに踏み入った「弁当道」は、まだ今ひとつ勝手が掴めなくて、まだちょっと戸惑っているところ。

冷や奴
切り干し大根の含め煮
鰆の粕漬け焼き
豚汁
羽釜御飯
麦茶

「明日のお弁当との兼ね合いもあってね、今日の夕御飯はお魚ねー」
しかも粕漬けねーと、今日の夕飯は、昨日の午後から漬けていた、鰆の粕漬けを焼いたもの。冷蔵庫の中身を整理していて、冬に買った酒粕の残りが出てきたので、悪くはなっていない事を確認して粕床にしてみた。砂糖と味醂加えて軽く練り、鰆の切り身をガーゼでくるんで漬けてみた。粕を落としつつ、両面こんがり焼いてできあがり。

あとは魚のおかずに合わせて、和風な感じに切り干し大根の含め煮(具は油揚げとにんじん)と、寄せ豆腐の冷や奴。あとは、まだ一向になくならない(息子と2人で食べていても今ひとつ減ってくれない……)豚汁も。和食が割と続いている最近だけれど、いつにも増して渋い感じの食卓になってしまった。

粕漬け、案外と日本酒の香りが強いものに仕上がってしまい、息子は少々閉口気味。火がちゃんと通ってるからアルコールは抜けてるし酔っぱらうことはないよと伝えたのだけれど、
「なんか……口の中がお酒臭くなるよ?」
と、豚汁お代わりしては「はー、このスープの旨味は美味しいなー」などと言っている。粕漬けはちょっと敷居が高かったらしく、私はとても美味しくいただけたのだけれど、次回は息子用には漬けていない魚の切り身を用意する必要がありそうだった。粕床がダメにならないうちに色々漬けておきたいところだけれど、また魚を買ってこようかな。案外、粕漬けにした鶏肉や豚肉というのも美味しいらしい。

木曜と金曜の夕御飯は、まだ献立が決まってないし、好きなもの考えていいよ、メニュー決まったら材料もわかるから買ってくるし、一緒に作る?と食事中に話し、そして息子は食後に私のデータベースを操りつつ木曜と金曜の夕御飯に思いを馳せていた。

「決まった!これね!」
と、メモ書きして渡してくれた紙には
「明日は、ハムの生クリームスパゲッティ」
「あさっては、卵チャーハン(ケンタロウ)」
との文字が。卵チャーハンですか。しかもケンタロウさんレシピですか。
「こないだ、たらこスパゲティだったしね、カルボナーラも食べたばかりだから、これにした!」
と、クリームベースのスパゲティを持ってくるところも、とてもわかりやすい。

じゃあ明日はサラダと洋風のスープ用意することにして、金曜日はチャーハン作りの邪魔にならないように、昼のうちに煮豚か蒸し鶏あたりを作っておくことにしようかな。

5月29日 木曜日
息子の熱烈リクエスト、クリームのスパゲティ
ピザトースト
アイスカフェオレ

「お母さんもお父さんも、朝ですよーっ!」
と息子に起こされて、時計を見ると7時20分。盛大に寝坊していた。目覚まし時計、一度は鳴ったらしいのだけれど、そのまま止めてだんなも私も寝続けてしまっていたらしい。息子には急ぎコーンフレークの朝御飯を食べて登校していき、私とだんなも慌ただしく朝御飯にした。

数日前、スーパーで売られていた特売品の冷蔵「ピザトースト5枚セット」なるものを、温めて出してみる。サラミがトッピングされたピザトーストは、いかにもチーズたっぷりですという風だったけれど、自家製のちゃんと玉ねぎやピーマンをスライスして乗せるものと比べると、やっぱり味は今ひとつ。ベタッとしたトマトソースの味に、「やっぱりピザトーストは家でちゃんと作ろう」と思い至ったのだった。

朝食後は今日もだんな用のお弁当作り。今日はおかずが1人分しかないので私の分は作らずに、
 ・御飯 ごはんですよ添え
 ・鰆の粕漬け焼き
 ・ベーコン入りオムレツ
 ・切り干し大根の含め煮
 ・キュウリ鋳込みちくわ、チーズ鋳込みちくわ
 ・プチトマト
という感じで。飽きがこないように3種類のお弁当箱をローテーションで回したのだけれど、今日のお弁当箱はやたらと巨大で、詰めても詰めても空白ができてしまって大変に困惑してしまった。あまりに魚まわりが寂しいので、刻んだ水菜を敷いてみたりして。

レタスとトマトのサラダ
ハムの生クリームスパゲッティ 改め ベーコンの生クリームスパゲッティ
アイスプーアル茶

冷たい雨が一日降り続く中、今日ものんびりお仕事。午前中に
「おねえちゃん、エクセルのやりかた教えて?」
とお義父さんから電話があって、罫線のつけかた等々を伝えてみたのだけれど今ひとつうまくいかないようで、代わりに私が作ることになった。「渡したいものもあるから、後で取りに行くからねー」と連絡があり、そして数時間後にA4の表1枚は、たくさんのトマトとベーコンと、お義母さんが炊いた蕗の煮物に化けた。やったー。

今日の夕飯はスパゲッティ。
木曜と金曜の夕飯は、君が献立を考えて良いよと息子に伝えたところ、
「木曜の夕御飯は、ハムの生クリームスパゲッティ!」
との仰せ。

レシピを見ると、具はハムとマッシュルームとグリンピースとのことだったのだけれど、
「今日、ベーコンたっくさんいただいたから、ハムじゃなくてベーコンでもいいかな?」
ついでに、美味しそうなアスパラガスがあるからグリンピースの代わりにアスパラでもいいかな、アスパラと生クリームも相性良いよ……と、生クリームベースながら具材は大幅に変更されたスパゲッティに。アスパラはちと固いのでお母さんが切ります、と、少しばかり私も手伝いつつ、でも今日も息子がほとんど1人で仕上げてくれたスパゲッティ。今日も270gのスパゲティを茹でて(想定では私が120g、息子が150g)、息子が盛りつけた結果は4:5ではなくて3:5くらいの差になっていた。

「おお、ちゃんクリームのパスタだ!」
「うん!ちゃんと美味しい!」
やっぱり、だんなの分を合わせて3人分のパスタに生クリーム200ccというのは少なかったのであるらしい。2人分のパスタソースに200cc使ったら、実にちょうど良いクリーム感の、ねっとり濃厚な口当たりのソースになった。気前良く入れたベーコンとアスパラで、かなり具沢山。粉チーズをぱらぱらかけつついただいた。

「小腹はいっぱいになったけど、大腹はまだ余裕があるから、もっと食べられたかもー」
と、息子は「もっとパスタを茹でれば良かった」と呟いている。
「……小腹が先にいっぱいになったの?少しお腹が空くことを"小腹がすいた"って言うんだし、私としては、小腹は"大腹"の後にいっぱいになるんだと思う」
「違うよ、大腹の前に、小腹がいっぱいになるんだよ」
そもそも大腹って何だ、小腹って何なんだ、という話を、真面目な顔で話し合いながら、でも次も茹でるパスタは270gにしておこう。300gはさすがに多い。

5月30日 金曜日
素晴らしく立派な香菜が売られていたのでした
バタートースト
アイスカフェオレ
台湾産ペリカンマンゴー

息子と2人の朝御飯は、厚切りにした食パンでバタートースト。
「台湾のマンゴー買ってきてあるんだけど、食べる?」
「食べるー!ヨーグルトも食べるー!」
「……マンゴーとヨーグルト両方は、デザートとしてはちょっと多いんじゃないかと思うなー……」
などと話しつつ、数日前に買ってきた美味しそうな台湾産のペリカンマンゴーを剥いてみた。

最近は、黄色いマンゴーも赤いマンゴーも、青々としたいかにも固そうなものじゃない、ちゃんと熟した美味しそうなものが店頭に並ぶようになってきて嬉しい限り。台湾産のペリカンマンゴーというのも先日初めてスーパーで見かけ、黒点が少しついていた見切り品が1個200円(本来400円の半額)だったので試しにと買ってきてみたのだった。

黒点部分は果肉もその部分だけ黒ずんでいたけれど、ほんの2cm四方くらいのものだったのでその部分だけ軽く落として一口大に切ってみる。皮全体がしなびたようになってしまっているならともかく、このほんの黒い部分の存在だけで200円引きになるのなら、私は迷わず黒点つきマンゴーを選んでしまう。求めやすくなったとはいえマンゴーは安いフルーツではないし(台湾産マンゴーの隣には宮崎産1個1800円のアップルマンゴーも並んでいた)、この手のフルーツは、これはと思ったものを即断で買ってきてしまうことが多い。

見た目ほど甘くないかな、青臭いかなと戦々恐々剥いてみたマンゴーは、うっとりするほど美味しかった。これまで簡単に買うことができていたフィリピン産のものに比べると、幾分大きなサイズでねっとりと甘く、おそらくは別の品種なのじゃないかなという感じ。独特のクセのある、強く香る南国臭さもあったけれど、「そうそうそう、台湾のかき氷の上に乗ってるのって、こういう味のマンゴーだよー」という台北の夜市を思い出させる味のするマンゴーだった。

だんながいない間に食べてしまってすみません(黒点がぼちぼち大きくなってきて、気になっていたのでね、つい……)。代わりに今日、美味しそうな別のマンゴーを買ってくることにしよう。

卵チャーハン
牛肉のタイ風サラダ
ソトアヤム
ビール(Corona)

金曜は、駅前の花屋さんが「切り花半額セール」を実施する。いつも、覗くとしても昼時か午後かにふらりと寄るくらいだったのだけれど、思い立って開店と同時に行ってみた……ら、びっくりするほどのすごい人。午後には見かけないような、立派な花束もたくさん出ていて、わー、でっかいヒマワリ、わー、綺麗なバラ、わー、シャクヤクもまた出てる……と、調子に乗ってお買い物。我が家に花を飾れるスペースは食卓と玄関くらいしかないのに、花瓶が3つ必要なほどの分量の花を買ってきてしまった。ちょっとやりすぎ。そしてマンゴーは、台湾産のアップルマンゴーが今回は手頃な価格だったので、試しに1つ買ってきてみた。

夕御飯は、息子からのリクエストの「卵チャーハン ケンタロウさんレシピ」がメインディッシュ。
息子が「これにする!」と指さしたレシピを確認してみたら、具は本当に卵だけの、ハムもチャーシューも、葱すら入らないチャーハンだった。タイ米で作ったそのチャーハンに牛肉のタイ風サラダなどを添えて食べよというコンセプトだったらしい。ではそんな感じにしてみましょうと、サラダのレシピも確認しつつ、キャベツと牛肉、トマトと玉ねぎと香菜の具のナムプラー味サラダも用意した。

買ってきた香菜がかなり立派な株だったこともあって、どうせならと、香菜をトッピングするスープも用意しようとソトアヤム(インドネシアのターメリック風味鶏春雨スープ)も作ってしまう。香菜使った料理なら、このビールよねー、と、ライム買ってきてコロナビールも冷やしてしまった。なんというか、だんな不在なのに少々挑戦的な献立になった今日の夕御飯。息子がもう少し幼かったら、だんな不在の時に香菜使う料理を作ろうとはあまり思わなかったし、こんなにうきうきと酒の準備もしていなかったと思う。香菜入りの料理でも臆せず食べるようになった息子を頼もしく思いつつ、だからだんなのいない夜も割と好き勝手にあれこれ作って楽しんでいる。

「わー……本当に卵だけのチャーハンだね……」
自分が望んだ料理だったのに、「本当に卵だけだ!」となぜか驚いている息子。「でも、ちゃんとチャーハンの味するね」と言いつつレンゲを操っていたけれど、
「でも、チャーハンは、やっぱり肉と、葱と、あと、四角く切ったナルトが入っているのが本物だよね!」
と断言している。

息子息子、チャーハンにナルトが入るのは一般的じゃないから……それ、太閤園のチャーハンだから……と、笑ってしまった私。息子にとってのチャーハンは、あの味が基本だったのであるらしい。

5月31日 土曜日
すごいモヤシっぷりでした
レーズンパン
ベーコンエッグ
カフェオレ
ヨーグルト with 林檎ジャム・いちごジャム

昨夜の帰宅もすごく遅かっただんな、週末の今日はさすがに朝寝坊。お父さん起こしちゃダメだよ静かにね、と息子と2人おとなしくゲームしたりネットサーフィンしたりしていたのだけれど、10時過ぎて息子が「これは、さすがに寝すぎだよ。お昼になっちゃうよ」とか言いながらだんなを起こしに行っていた。

朝御飯は、昨日買ってきたレーズンパンと、ベーコンエッグ、肌寒さに温かいカフェオレ。
スコーン用に先日ジャムを買ったは良いけれど、また余らせて冷蔵庫のこやしになってしまうのもなと(トーストにジャムを塗って食べることはほとんどないので、残ったジャムはたいてい青カビ菌白カビ菌に醸されてしまうことに……)、買ってきたプレーンヨーグルトも食卓に出した。

「ブルガリアヨーグルトが安かったんだけど、でも私は小岩井ヨーグルトが大好きなんです」
ブルガリア、なんか酸っぱいじゃない?小岩井の柔らかい酸味とトロトロした柔らかい感じが好きなんだー、と買ってきた小岩井ヨーグルトを開けたところ、息子が食べる食べる。結局400mlパックが空になってしまった。ジャムも、購入したのは小さめサイズのものだったとはいえ、ほとんど空に近い状態に。

すうどん
いなりずし・ねぎとろ巻・穴子天巻
抹茶入り玄米茶

今日も朝から冷たい雨。
夕飯の材料買わなきゃ、それ以前に昼御飯も考えなきゃねと、息子が友達と遊んでいる間にだんなと2人買い物に。
「まだ雨降ってる?」
「んー……小雨になってきたよ。漫画的に言えば、5mmくらいの長さの線が3cmおきに書かれてるくらい?」
「……わかるようなわからないような表現だねぇ……」
まぁ、自転車乗って行けなくもなさそうだねと、自転車こいで駅ビルに行ってきた。昼御飯の算段が今ひとつ浮かばず、うろうろした結果、魚屋さんのお寿司パックをいくつか買うことに。

ねぎとろ巻きにいなり寿司、あとは穴子の天ぷらを卵焼きやキュウリ、レタスと共に巻き込んだ太巻きなども買ってきて、帰宅してから「すうどん」を用意して、吸い物代わりに啜りながらつついた。

午後も午前に引き続き、まったりごろごろしながらゲームしたりネットサーフィンしたり。

茹で枝豆
チーズ(ベルキューブ)
茹でミニアスパラのマヨチーズ添え
牛肉のタイ風サラダ
もやし大盛り肉もやし炒め
ソトアヤム
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

少し前に、息子にしみじみとした口調で
「僕ね、チーズの"ベルキューブ"、すっごい好きなんだよー」
と告白されたので、スーパーに寄った時に1箱プレーン味を買ってきてみた。牛のマークのクリームチーズ、プレーンはいたって普通のクリームチーズといった感じだけれど、ハムやトマトのフレーバーのが良いビールの肴になる。息子曰く、ハム味のがすっごく美味しいのだとか。

それを出しつつ、同じ皿に茹でたミニアスパラを盛りつける。格子にマヨネーズを細くかけて、薄切りにしたコルビージャック(オレンジと黄色のマーブル模様のアメリカンな味のチーズ)も散らした。昨夜の残りのタイ風サラダやソトアヤムもあったので、あとの準備はメインのおかずを用意することくらい。

「もやし炒めが食べたい!」
とのことで、だんながもやし大盛り(2袋!)の肉野菜炒めを作ってくれた。シンプルな塩味の、豚肉ともやし、ニラの炒め物。ものすごい勢いのもやしっぷりで、大変に食べ応えがある炒め物になった。確かに、シンプルなもやし炒めは、平日外食続きだっただんなは食べられるようでなかなか食べられない味だったのかも。中華味の炒め物やラーメンのトッピング以外で「ごくごく普通のもやし炒め」というのはあるようでないかもな、と思い至った。弁当のおかずにしようにも、ベタッとしてしまって美味しくなさそうだし。