食欲魔人日記 04年09月 第2週
9月6日 月曜日
久しぶりに、家パフェ。今日はマンゴー!
はじめてのクロックムッシュ
アイスカフェオレ

どんなものかろくすっぽ知らないのに、どういうわけか
「ハムがあれば、クロックムッシュが作れるよ」
「いいねいいね」
と先日ハムを買ってきた。サンドイッチ用のパンなんかも買ってきた。……さて、でも、クロックムッシュってどんなんだっけ?クロックマダムとかいうものもなかったっけ?と、今朝になって調べ物をしてみたりして。

で、どうやらクロックムッシュとは「トーストの間にハムとチーズを挟んだもの(というか、ハムとチーズのサンドイッチをオーブンかフライパンで両面を焼いたもの)」という理解で正しいらしい。クロックマダムはクロックムッシュに更に目玉焼きを添えたものであるらしい。
「よーしよしよし、わかったぞー、わかった気分だぞー」
と、パンの片面にマーガリンをぺたくたと。マーガリンを塗った面が外側を向くようにして、フライパンの上にパン(マーガリンが下面)・チーズ・ハム・チーズ・パン(マーガリンが上面)というように下から積み上げていく。火をつけて、両面返しながらこんがり火を通せばできあがり。

はじめてのクロックムッシュは、ちょーっと焦げた。ちょーっと焦げたけど、でもホットサンドとは違った美味しさがあった。プレスされてない、あったかいハムとチーズのサンドイッチというのも美味しいものだなー。

缶詰ミートソースのスパゲティ
アイスティー

息子は今日から幼稚園。お道具箱とか上履きとか、山のような荷物を抱えて息子は園の門から建物に向かって振り返りもせずに走っていった。「夏休み終わっちゃった、あーあ」なんていう心境はカケラもないみたいで、幼稚園に向かう予定の10分以上も前から
「ようちえん、まだかな?まだいかないかな?」
と完全装備で居間を飛び跳ねていた。自転車に乗って、
「じゃあ、君は夏休みより幼稚園の方がいいのかなー?」
なんて聞いてみると、
「んとね、なつやすみも、とーってもいいんだけどね、でもようちえんもすきー」
背後からそんな答えが返ってくる。うん、毎日楽しいのは良いことだ。幼稚園の頃の記憶はあんまり楽しかったというものがないので、うらやましいなー、とも思う。

今日はたったの2時間ちょっとの保育で、先生からの挨拶もあるということで11時過ぎにお迎え。帰り際に挨拶した時、担任の先生が
「今日は朝から、"見て見てー"って夏休み帳を見せてくれました。あそこ行った、ここ行ったって、楽しい夏休みだったみたいですね♪」
と。

全てが終わって帰る頃には12時を過ぎようとしていたので、近くのスーパーでお買い物して帰ってきた。特売品コーナーに積まれていたミートソースの缶詰を見て、「あー、コッテコテのケチャップみたいな甘ったるい味のミートソースを食べたい気分だなぁ」という気分が盛り上がり、
「ねぇね、この缶詰買ってって、ミートソーススパゲティしようか?」
と息子に聞いてみる。猛烈な勢いで頷かれたので、マ・マーのマッシュルーム入りのその缶詰を1つ買って帰ってきた。こういうレトルトミートソース缶に、炒めて赤ワインでちょっと風味づけしたひき肉でも加えると、より美味しくいただけたりするのだけれど、今日はそれをするのもめんどくさくて、缶詰は温めただけ、パスタも茹でただけ。盛りつけた上からザラッとクラフトのパルメザンチーズをぶっかけて食べた。

久しぶりの缶詰ミートソースは、「うわー、市販品って、こんなに甘かったっけ」というほど甘ったるく、そういえば喫茶店で食べるミートソースってこういう味をしてたっけなぁ……と思い出す。学生の頃、ちょっとだけ喫茶店のアルバイトをしたことがあるのだけれど、まかないは「メニューの中の1品料理どれでも1つと、ソフトドリンクどれでも1つ」と決まっていた。日によってミートソーススパゲティとオレンジジュースにしてみたり、卵のホットサンドとジンジャーエールにしてみたりしていたのだけれど、冷凍食品しか使っていないようなそれらがそれなりに美味しかったのを思い出す。今日のミートソーススパゲティは、そんな味がした。たまに食べると美味しいなぁ。

自家製パフェ (マンゴー)

おやつに豪華なものを予定していたので、昼御飯は割と軽めに済ませていた私と息子。2時半くらいから、
「準備するよー、色々やるよー」
「パフェ?パフェするの?」
「うん、パフェするよー」
と、あれこれあれこれ準備した。今日は久しぶりの自家製パフェ。家でパフェを食べたいがために数ヶ月前にパフェグラスを買ってきたのに、割と準備に手間がかかることもあって、まだこれが2度目の家パフェだ。今日は料理に使って残っていたマンゴーがあったので、マンゴーパフェ。マンゴー味のフルーチェを買ってきてバニラアイスと一緒に詰めようと思っていたのに近所のスーパーには置かれていなくて、代わりにとココナッツプリンを1つ買ってきてみた。

買った時にはそこそこのサイズと思われたパフェグラスだけれど、いざ盛りつけてみると容量は案外と少なめ。外で食べるパフェよりも2まわりくらい小ぶりなものができあがるので、ある意味ちょうど良かったりする。グラスの底にはバニラアイス、その上に角切りにしたマンゴー果肉、コーンフレークをちょっと詰めてからココナッツプリンを敷き、更に上にバニラアイス。大きく切ったマンゴーをズボズボと飾ったら、適当にバランスを見ながらホイップクリームをにょろにょろと絞り、仕上げに真っ赤なチェリーを1個。底に詰めたアイスが溶けないうちにとせっせと動いたのだけれど、なんとかそこそこの見栄えのパフェができあがった。息子も脇で一緒になってあれこれ盛りつけていた。なんかマンゴーよりもチェリーが多いようなパフェになっていたけど、温かく見守ってやることにする。

海外産の、あんまり高くなかったマンゴーはちょっと繊維っぽかったし酸味もあるものだったけれど、それでもとてもゴージャスな味。思った通り、ココナツプリンはマンゴーの風味によく似合っていた。
そう、この夏にはパフェを食べにあちこち行こうとも思っていたのに、そういえば全然行けなかった気が。

中華風牛バラ煮込みかけ御飯
ブリの塩焼きと炒め野菜のポン酢かけ
3日目の豚汁
ビール(モルツ)・麦茶

「今日は、牛バラを煮て、中華風のかけ御飯にしようと思うよ」
と言っておいたら、だんながそれ目当てにちゃっちゃと帰ってきた。じゃあ「今日はトマトとオクラのパスタだよ」とか言ったら「じゃあいらないー」と帰宅が遅くなったりしちゃうのかしら。だとしたらちょっと切ない。

ともあれ、牛バラ肉のかけ御飯。一口大に切った牛バラの塊肉を一度さっと茹でておき、それを薄切り生姜と調味料と共に煮込んでいく。調味料は醤油に砂糖に酒にオイスターソース、塩、そして風味づけの八角(スターアニス)。美しい星形の形をしたスパイス「八角」は、それはそれは強い芳香のスパイスで、その美しい星形のまま煮汁に突っ込むと大変なことになる。せっかく綺麗な形をしているけれど、パキッと1辺ずつに折ってしまい、使うのはほんの1かけだけ。それでもいかにも中華チックな甘いような苦いような独特の風味がつく。

1切れだけ残っていたブリは一口大に切ってから塩をふってフライパンでこんがりと焼き、サラダ油でちゃちゃっと炒めた茄子とブナピー(ぶなしめじ)と一緒に盛りつける。塩味だけがついたそれらにポン酢をかけ、揚げにんにくをパラッと散らしてビールの肴に。
「ほらほら、君が気になっていたブナピー、やっと見つけたよ。買ってきたよ」
と、息子にその白いしめじを皿に盛ってやったら「ぶなぴー、おいしい……」と静かに喜んでいた。

ことこと煮込んだ牛バラ煮込み、悲しいことにかなり味が濃いめにできあがってしまった。レシピに書いてあるとーりの分量の調味料を加えたのだけれど、明らかに醤油とか塩とかが多かった様子。
「ごめん……しょっぱいかも……」
と言った私に、
「いや、こういうのはちょっと塩気が強いくらいでちょうどいい」
なんてフォローを入れてくれただんなも、一口食べて
「……あ、しょっぱい」
と。あああ、塩加減を誤るなんて、料理の基礎中の基礎の間違いを盛大に犯してしまったようなもので、恥ずかしいったらない。うー、ごめんねだんな。3時間くらいことこと煮込んだ肉はホロンホロンで上出来だったのだけれど、今度は味つけ、間違わないようにしよう。

9月7日 火曜日
ひーさしぶりぶり、マッケンチーズ♪
南国グラノーラ with 牛乳

息子の登園2日目、今朝はだんなは早朝ジム。
「むーすこっ起きて、起きて」
と8時に起き、2人でさらさらーっとコーンフレークの朝食を済ませて幼稚園に向かう。パンもあるけど?やっぱりコーンフレークがいいのかなー?と尋ねると即答で
「カリカリ!」
と言われちゃったのだった。息子がご執心なのはディズニーのマジックなんちゃらという名前のイチゴ味パフ状コーンフレーク。マシュマロみたいなものも入っていて全体的に甘く、いかにも"子供さん大喜び"な味になっている。香料の匂いぷんぷん、甘味料どっさりのいかにも合成くさい味なのだけれど、そういうのって美味しいのよね……。

サンドイッチ色々(ハム・りんごジャム・ピーナッツバター)
アイスカフェオレ

今日は一日、微妙な天気。晴れ間も見えたりするのに突如土砂降りになったりして、とっても微妙。大変に大きな台風が沖縄や九州を直撃しているらしかった。
「うわ!このタイミングで雨ですか!」
と、息子のお迎え時間10分前に土砂降りになった空にうんざりしながら、でも傘持って自転車に乗って幼稚園に向かった。もう歩いて行ける余裕はなかったし……と必死に向かえば、園庭に着いた途端に雨が上がり、帰り道には陽光まで差してきた。息子が絡むと何かと晴れになることが多いけれど、幼稚園の送迎ではこんなことがかなり頻繁にある。だんなもだんなのお父さんもそうだけれど、息子もどうやらかなり強めの晴れ男。強烈な雨女な私としてはうらやましいなぁ……と思う。

さて昼御飯はどうしよう、朝に食べられなかったサンドイッチかな……と、ちゃっちゃとごくごく簡単なサンドイッチを3種類。マーガリンをしっかり塗ったパンに4〜5枚ハムを挟んだちょっと厚めのハムサンド、りんごジャムを挟んだジャムサンド、そしてピーナッツバターサンド。3セットのサンドイッチを作ってナイフで綺麗に両断し、息子ときっかり半分こした。

「やっぱり君はピーナッツバターサンドが一番好きかな?」
「ううん、3つともね、ぜんぶ大好きよー」
どれかを先に食べることもなく、3種類を均等にもりもりと食べ尽くした息子。糖分ゼロの、市販品より断然濃いめで少しも甘くない自家製コーヒーと牛乳を半々にしてコップに入れたカフェオレも数杯、ぐびりぐびりと飲み干した。息子の分には牛乳を多めにして、コーヒーは色づけ程度にして。
今日はなんだかとっても暑い。

マッケンチーズ
鶏肉のハーブ焼き
4日目の豚汁(ラスト)
発泡酒(サントリーダイエット(生))・アイスティー

「人形町で鯛焼きを買ったよーん」
という連絡はいただいたものの、だんなは激ジョブ。鯛焼きと共に、一体今日中にお目にかかれるかという状況だった。しょぼーん。

「最近、息子に酷なメニューも登場しちゃってるしね……たまにはマッケンチーズ、作ってあげようか?」
息子に聞いてみると、それを言った昨夜のうちからずーっとずーっと
「わーい、マッケンチーズ、わーい!つくってね、いーっぱいつくってね」
と大騒ぎ。今日も夕方4時くらいから
「まだつくらないのかな?」
「そろそろゆうごはんのじゅんびをしなくていいのかな?」
と、大変にプッシュされた。今晩は久しぶりのマッケンチーズ。

「マッケンチーズ」とは「Mac'n Cheese」のことなので、実際の発音は「マッカンチーズ」というか「マッケンチーズ」というか「マックンチーズ」というか、曖昧な感じ。アメリカのファミレスのキッズメニューなどに大変によく見かける「Macaroni & Cheese」のことで、注文時に
「えっとね、彼には、マカロニアンドチーズね」
と英語でたどたどしく注文するたびに
「わかったわー、マッケンチーズねー」
なんて言われていたので、いつのまにか私たち始め息子も「この料理は"マッケンチーズ"だ」と認識するに至ってしまった。アメリカでは至極メジャーなチェダーチーズを主に使ったチーズソース和えのマカロニだ。粉チーズとマカロニがセットになって50セントくらいのキットも売られている、ちょっと(いや、かなり)ジャンクフード寄りのパスタ料理だった。パスタ料理、なんて言うとイタリア人が怒るかもしれないくらいの。

今日は基本にかえって、コリスケさんのところのレシピで。これまで沸騰させた生クリームにチーズを混ぜようとしていまいち混ざらなかったり、やけに白っぽいクリームクリームしたソースを作ってしまったりと何度か「これはマッケンチーズじゃない……」みたいなものを作ってしまっていたので、改めて基本に戻ってみることにした。バターと小麦粉を炒め、牛乳加え混ぜてホワイトソースを作り、そこに削ったチェダーチーズを加え溶かしてソースにする。そこにマカロニ(細くて短いものほどよく似合う)の茹でたやつを加え和えたらできあがり。

チェダーチーズは適当に細かくしておかないとソースに馴染まないけれど、チーズおろしで細かくするほどの事はしなくても大丈夫。スライサーで薄くシャーッシャーッと削るだけでも充分溶けることがわかってからは、鍋の上で塊のチーズ抱えてスライサーでシャーシャーこすり落とすだけになり、作業がぐっと簡単になった。

あとは鶏肉1枚を魚焼き用のグリルで脂を落としながら塩焼きにしたもの。塩胡椒と一緒にローズマリーやバジル、タイムあたりのベランダ栽培中のハーブをちぎって軽く和え、ほのかにハーブ風味の焼き鳥にした。そして「似合わない……」と思いつつ、残っていた豚汁も出してしまう。

できた、できたよー、と今日の暑さにめげて食卓ではなく居間のちゃぶ台に皿を並べて息子と一緒に夕御飯。
「マッケンチーズ、マッケンチーズ♪」
とごきげんの息子は、乾麺の状態で100gくらいと思われる分量のマカロニを平らげた。独特の苦さみたいな渋さのある、ほのかに酸味のあるチェダーチーズは食べ慣れるまでがちょっと大変だけれど、慣れると「タコスにもハンバーガーにもこれよね」という嗜好になってくるから不思議。

9月8日 水曜日
久しぶりに鯛焼き。でもこれってあさごはん?
人形町「柳屋」の鯛焼き
牛乳

「仕事で近くを通りかかったからー」
だんなは昨日、人形町の「柳屋」で鯛焼きを買ってきてくれた。久しぶりのこのお店の鯛焼きに、ちょっとわくわく。昨日のだんなの帰宅も遅かったし(遅いもなにも、もう明け方って感じの午前3時だった……)、今日も遅くなるらしい。明後日も遅いの確定で、明日も微妙。なかなかだんなと夜に食卓を囲むことはできなさそうな状況なので、
「なら、朝御飯に食べるしかないじゃん、ねぇ」
と、起きるなり鯛焼きをオーブンであっためる。朝から1人1個の鯛焼きを食べ、それが朝御飯になった。

「柳屋」は人形町の甘酒通りに位置する老舗の鯛焼き屋さん。昼頃に開店するのだけれど、開店するなり15人くらいの行列ができるのはザラで、店頭で昔ながらの鯛焼き型でどんどん鯛焼きが焼き上げられ、それが飛ぶように売れていく。愛嬌のある外見も可愛らしく、とろみの少ないシャバシャバッとした風の生地は薄めであっさり。粒あんもねっとりこってりしているタイプではなく、小豆の味がじわっと感じられるようなあっさり系だ。表面にポツポツと焼き焦げがついた生地はパリッカリッとしていてなんとも香ばしく、しみじみと素朴に美味しい素敵な鯛焼きだった。これで1個200円とか300円とかするのならばそうまで人気は出ないだろうけど、確かこれ、1個が120円とか130円とか、そんな感じ。近くを通ったら1個買ってはぐはぐ囓りながら歩きたいところだけど、なにしろ行列に並ぶのが大変で、なかなか「1個ください」なんて買い物はできないのだった(並ばないで帰るアイスもなかもとっても美味しい)。

「うーん、やっぱりおいしい……」
「うむ、おいしい」
「でもね、ちょっとかたいかなー……」
上の前歯が2本抜けている状態の息子には、カリパリの皮を囓るのは難しい様子。コーンフレークに切り替えようか?鯛焼きはまたおやつにでも続きをゆっくり食べれば?と言ってみたら、
「ん、でも、たべる。ぜんぶ食べる」
ちょっと時間をかけながら、しっかり鯛焼き1個を食べ切っていた。

「ほっかほっか亭」の
 チキン南蛮弁当デラックス \540
麦茶

なんでも、九州地方(正確には九州・山口エリア、だったかな)の「ほっかほっか亭」には「チキン南蛮弁当」が普通に売られているらしい。関東じゃ、「そういえば前に売られていたような気も……?」という気もするのだけれど、ここ数ヶ月定番メニューの中にはチキン南蛮は入っていなかった。それが、8月中旬から期間限定メニューで登場中〜。
「うー、チキン南蛮食べたい食べたい。本場、宮崎のお店で食べるよりはずっとずっとジャンクな味なのだろうけれど、でも食べたかったのよチキン南蛮。……で、ふらふらと午前保育の息子を幼稚園に迎えついでに弁当屋さんに立ち寄って買ってきてしまった。

私はその「チキン南蛮弁当デラックス」、息子は
「ぼくねぼくね、GooCup、ひとりで食べてもいーい?」
と、ポップな色合いのカジュアルチックな丼シリーズの「テリサラ」(テリヤキサラダ?)を選択したうえで、
「あとね……この、"ミニうどん"もたべたい」
とのたまった。

「……そんなに食べるの?」
「たべるの」
「……食べきれる?おかーさんはきっと、お手伝いできないよ?」
「だいじょうぶ、たべるから」
やけに自信満々、「食べる!」と言うのでそのとおり買ってやった。そしたらほんとに全部平らげた(もうびっくりさ……)。

期待どおりの、ジャンク〜な味わいのチキン南蛮。甘めの甘酢タレに1枚肉の唐揚げが漬けられ、タルタルソースが添えられている。あとは漬物と、豚バラと玉ねぎの煮物、中央に梅干しを置いた御飯がセットになって、全体的に御飯が進むおかずになっていた。唐揚げとも竜田揚げとも酢豚の味ともまた違って、チキン南蛮はとても好みな味。油っこい衣が甘酢タレを含んでクシャッとなった歯ざわりとか、そのこってり味の揚げ物にこってり味のタルタルソースが絡まって、全体的にこってりこってり。一度食べたら数週間はいらないわという味のような気もするけれど、とりあえず今日は大満足だった。いつかは本場でチキン南蛮……。

豚肉とレタスの生姜醤油和え御飯
もずくと焼き茄子の吸い物
麦茶

本日息子はスポーツジム。ガラス窓にベターッと貼り付いて我が子の動きをずっと観察し続けるのはいまいち性に合わないので、図書館に行ってきた。前回も借りたけど、今回もまた自家醸造のビールのマニュアル本を借りてしまい、あとはデジタルカメラ撮影の指南本とか『常識崩壊』なんてちょっとすごいタイトルの本とか。CDを購入するときに「ジャケ買い」なんてことをすることがあるけれど、私は図書館の本でしょっちゅうそれをやってしまう。中身も著者もほとんど確認せず、題名と表紙のデザインで本を選び、更に「あんまり借りられた痕跡がない綺麗めな本」だったりするとすぐに借りてきてしまう。今回もそれで『1人暮らしの防犯マニュアル』なんて本を借りてきてしまった。1人暮らししてないのにね自分。そういうめちゃめちゃな本の選び方ができるのも図書館ならではということで。
迎えに行ったら、息子は汗だくで跳び箱と格闘しているところだった。今日は「おおきなボール」と、マットと跳び箱をやったのだそうな。

「今週はお父さん、なかなか帰ってこないね」
と言いつつ、夕御飯。ここ数日あまりに暑くて、ガスコンロを使うたびに部屋の気温が2℃くらい上がってしまって下がらないような状態。火を使う料理はイヤだなイヤだな、と、冷凍御飯をチンしてあまり火を使わないで済む料理にしてしまった。

豚の薄切り肉をさっと茹で、ボウルに入れておろし生姜と胡麻油、醤油と味醂とすり胡麻を混ぜ合わせる。そこにアツアツの御飯を放り込んで混ぜ合わせ、最後に一口大にちぎったレタスを混ぜればできあがり。元になったレシピでは豚バラの薄切り肉とサニーレタスを使っていて、確かそれはケンタロウさんの本に載っていたもの。一度作ってみたいなー、と思っていたのだった。あとは、もずくを張った吸い物を作り、上にぺらっと焼き茄子を数切れ浮かべたもの。
「かんたんな夕飯でごめーん」
と食卓に出したのだけれど、チャーハン好きな息子には嬉しいメニューだったらしい。レタスをつまんで、
「これは、サラダのごはんかなー?」
とか言いながらちょっと嬉しそうに平らげていた。良かった良かった。

9月9日 木曜日
10分で準備したゴーヤーチャンプルー丼……
「スワンベーカリー」の
 チョコパン 1/4
 クリームパン 1/4
 あんぱん 1/2
アイスカフェオレ

最近、おみやげが多い我が夫。
「えー、明日は○○を食べようと思ってたのに、××なんて買って来られてもぉ〜」
なんてものだと困っちゃうのだけれど、そこはそこ夫婦間電波でばっちりと
「ああ、明日の朝御飯、な〜んにも考えてなかったんだよね、嬉しいなぁ」
というようなものが家にやってくるのだった。

今日は「スワンベーカリー」のパン3つ。ヤマト運輸がパン屋さんチェーン「アンデルセン」に技術協力してもらって展開している、障害者を前向きに雇用していることでちょっと有名なパン屋さんだ。なかなか素朴な感じの美味しいパンが食べられるので、見つけるとふらりと買ってきてしまうパン屋さんだった。

「息子はチョコパンだろ、俺はクリームパンが食べたくて……おゆきさんは、あんぱん?」
「わたしもクリームパンがいいなぁ……って、クリームパンは1個しかないのね。じゃああんぱんでいいや」
「じゃあ、クリームパン半分残してくよ。あんぱん半分貰ってくから」
昨夜11時も過ぎた頃に、帰宅しただんなとそんなことをゴニョゴニョと話し合い、そしてだんなは連日激ジョブだというのに今朝も早起きしてスポーツジムに向かっていった。私が起きた時にはすでにだんなの姿はなく、半分になったパンが袋に入って台所に。クリームパンとあんぱんはきっちり半分になっていた。

「あ、ぼくもね、ぼくも、クリームパン食べたいなぁ」
「……じゃあ、これの半分食べる?」
「たべるー。じゃあ、ぼくのチョコパンもおかあさん、半分どうぞ?」
「……いや、このクリームパンは元々半分だから……じゃあチョコパンは半分の半分、いただくね」
結局クリームパンは半分の半分になってしまったけど、なんか幸せだからそれでいいや。

もったりどっしりした、かなり嬉しい感じのクリームが詰まったクリームパンは、かなり好みな味。スワンベーカリーが銀座に一号店をオープンした時にはこのクリームパンがもっともっと美味しかったような記憶があるのだけれど、今も「かなり好きなクリームパン」であることには変わりない。アンデルセンで買ってくるのより美味しいような気がするのよね。

溜池 「リトルアジア」にて
 カレーブッフェ \1000
 タンドリーチキン・サラダ・カレー3種・サフランライス・ナン・パッパル
 ヨーグルトデザート・ラッシー

今日はひっさしぶりに溜池の会社に出勤。ここ丸2ヶ月くらい全然出勤していなかったのだけれど別にクビになったわけじゃなくて、息子が夏休みということもあってメールで連絡受けてちまちま作業したりしていたのだった。私が手伝える仕事もあんまりなくて実際暇だった、という話もある。

「ひーさしぶりぶり、溜池山王〜♪」
と昼過ぎに溜池山王に到着してみたものの、今日はお昼に入りたい店をなーんにも考えていなかった。確か赤坂に向かう通り沿い、裏通りあたりにコチャコチャと小さな店が並んでいたっけなぁ……と思い出して、そのへんをてくてく歩いてみる。「夜は居酒屋になります」みたいな小さな店でサンマ定食を出していたり、ほのかに小汚い中華料理店で杏仁豆腐のデザートつき750円の定食があったり、前菜とメインにデザートまでついて1500円で食べられるビストロがあったり、かなりわくわく。で、
「ランチーブッフェーセンエンー」
と店頭でインド人のおっちゃんが客引きをしていた小さなお店でカレーを食べちゃうことにした。店頭から覗けた店内のブッフェ台に、旨そうな焼きたてホヤホヤのナンが出てきたところだったのが決め手。料理の品数は多くなさそうだけど、ラッシー飲み放題というのも決め手だった。

ステンレスの、凹凸つきの大きな丸いお皿に好きなように盛りつけるようになっている。ヨーグルト風味のドレッシングが添えられたキャベツの千切りベースのサラダ、じわっと辛いスパイシーなタンドリーチキン、カレーは3種類でチキン、ベジタブル、卵。あとはサフランライスに焼きたてナン、多分"パッパル"というので良いのだと思うパリパリした薄いおせんべ状のもの。そしてピッチャーにラッシーがたっぷりと、デザートも1品用意されていた。

いかにもな、スパイシーなサラサラのインドのカレー。じゃがいもごろごろのベジタブルカレーはカルダモンがたっぷり入っている風の優しい甘い香りが漂い、クローブたっぷりコリアンダーたっぷりといった感じのチキンカレーはびりっと辛い。ゆで卵に衣をつけて揚げて、それを半分に割ってカレーソースで煮込んだ卵カレーもじわっと辛い。
「あはは、鶏肉と卵ばっかりになっちまったよ……」
と内心呟きながら、チキンカレーをたっぷり、タンドリーチキンもたっぷり、そしてさりげなく卵カレーもたっぷりいただいた。焼きたてのナンはふくふくでとっても美味しかった。うん、けっこう満足。

ラッシーもしっかり2杯、缶詰のフルーツカクテルをヨーグルトで和えて練乳を加えたみたいなデザートも2杯。私の隣には白人のおっちゃん2人が英語ベラベラ繰りつつ食事してるし、店員さんたちは全員インドの言葉と思われるものを操ってるし、異国情緒溢れまくりのお店だった。でも、その白人おっちゃん2人組の会話内容が、なんか怪しい。
「ゴニョゴニョゴニョ……ミソニコミウドーン」
「Oh! ミソニコミウドーン イズ ゴニョゴニョゴニョ……」
「ミソカーツ」
「ミソカーツ」
「ミソ」
「ミソ」
サフランライスにどっぷりとチキンカレーをかけてかっくらいながら、なぜか味噌煮込みうどんと味噌カツ、そして味噌について熱く語るナイスガイ2人組。合間に「ナゴーヤ」「ナゴーヤ」といった言葉が飛んだのも私は聞き逃さなかった。ああ、英会話が堪能だったら「名古屋の御飯が好きなの?」と私も「アンカケスパー」「テンムース」「ヒツマブシー」なんて参戦したのになぁ。

ゴーヤーチャンプルー丼
麦茶

久しぶりに行ったお仕事場、けっこう切羽詰まったお仕事が待っていて、概要を聞いてきた私は明日から数日必死に働かなきゃいけないことになった。8月に遊び呆けていた分、これからがんばろ。お金稼ご……(実は今、報酬前で超絶貧乏な私は本日4千円しかお財布に入っていない状況で出勤したのでした……報酬が入るのは来週末……うう、がんばれ私……)。

今日の息子はだんなの実家でお留守番。
「今、駅に着きましたー、これから迎えに行きますね……って、雨降ってきちゃいましたね……ありゃー」
と駅から家に向かいつつ連絡を入れたら、「あらあらじゃあ、車で連れてってあげるわよ」と、お義父さんとお義母さんがわざわざ車で息子を連れてきてくださった。息子と一緒にりんごと葡萄とかぼすとイクラもやってきた。いつもどっさり食べ物をくれるお義母さんに、今日も感謝。

さて、
「とりあえず、忘れないうちに今日の仕事、やるべきことをまとめておこう……」
なんて作業しているうちにうっかりと7時過ぎに。
だんなは今日も遅いらしいので、パパパーッと丼もの1つ作って済ませちゃうことにした。買い置きのゴーヤーを薄切りにして数分水にさらしておき、角切りにしたスパムとそのゴーヤー、豆腐と溶き卵を順にフライパンに入れて炒め合わせていく。味つけは塩胡椒と少しの顆粒鶏ガラスープ。できあがったそれを御飯の上に盛りつけて、半熟に焼いた目玉焼きと薄切りのハムみたいに切ったスパムを炒めたものを添えてできあがり。ゴーヤーチャンプルーを御飯にかけただけ、みたいなものなのだけれど、これが妙に美味しくて私は大好き。息子はさすがにゴーヤーは苦手みたいで
「ごーやは、苦いから、もらってくれる?」
と私の丼にせっせと移動させていた。さすがにゴーヤーは喰えとは言えない。5年くらい前の自分ですらきっと食べられなかっただろうから。

卵と豆腐がぐちゃぐちゃと、苦いゴーヤーと脂たっぷりスパムに絡んだゴーヤーチャンプルーは今日も美味しかった。だんだんゴーヤーを容赦なく厚めに切るようになってきたけれど、苦さももうほとんど気にならない。ていうか美味しい。で、豚薄切り肉とか使うよりスパム(ランチョンミート)を使う方が圧倒的に美味しい。そうそうこれこれって味になる。

そして食後3時間くらいに帰宅しただんなの今日のおみやげは「魚久」の粕漬けセット。わーいわーいばんざーい。

9月10日 金曜日
粕漬けのお魚。おーいしー、焦げてもおいしー♪
人形町「柳屋」の鯛焼き
牛乳

先日だんなが人形町で買ってきてくれた鯛焼きは6個で、家族3人で1個ずつ食べていたので残りは3個。
「うーん、息子と2人で食べると残りは1個……ビミョー」
と思いつつ結局食べずに冷蔵庫にしまってあったのだった。今日は皆で一緒に朝御飯を食べられそうだったので、これを温めてテーブルに。あんこものだから痛まないとは思っていたけれど、皮もそんなに固くなっておらず美味しくいただけた。

淡泊な味のカリッパリッとした白っぽい皮に、粒がしっかりと残った優しい味のあんこ。やっぱりこのお店の鯛焼きは美味しいわぁ。
来週は久しぶりに人形町に用事があるから、買えそうだったら買ってこようっと。で、店頭で1個その場喰い。

バター御飯の塩納豆がけ
麦茶

「君は、どんなお弁当が好きなの?おにぎり?丼?サンドイッチ?」
「なんでもね、好きよー」
それはそれで嬉しい答えなんだけれど、「おかーさんが作ったハンバーグがだーいすき」とか言われてみたい私としてはちょっと複雑(あ、一品だけあったぞ、「おかーさんが作ったマッケンチーズがだーいすき」……)。昨日から始まった息子のお弁当、今日のメニューは親子丼。ちょっと手抜きして、丼以外には刻みキュウリとプチトマトと巨峰を1粒詰めただけ。

今日は久しぶりに朝から必死に仕事をして、息子のいない一人昼間を堪能した。本当は仕事を最初に片づけなきゃいけないのだけれど、今朝になって突然息子が
「なんで、おかーさんとおとーさんのパソコンだと、"ゲスト"じゃないの?ぼくも、はてなダイアリーのときに"ゲスト"じゃなくしたい」
なんて言い出してくれて(私は日記をつけてるわけじゃないけどIDは持ってるのね)、続けて
「ぼくもはてなダイアリー、かけるかな?」
なんて言ったもんだからついついその移行作業を手がけてしまう。日記の過去ログをコピーするのは簡単だけど、でもスタイルシートは私、さっぱり苦手なんだわ。少しは今までのと同じ外見に整えられたと思うけど、でもNetscapeで見ると改行がメチャメチャに……。もうちょっと勉強してもうちょっとマシなデザインを目指そう。

というわけで、今日から息子ははてなダイアリーに移行。……で、何をしたいのかな息子ははてなダイアリーで。コメント?トラックバック?そのうちデザインも自分でなんとかするようになるのかしらん(こわい……)。

結局仕事になったのかなってないのかわからないままにお昼になった。
「なっとう、食べよう、なっとう、なっとう」
と準備して食べてみたのは、ちょっとキワモノ的な納豆の食し方。食べたのは粘りの強〜い大粒の「最上納豆」で、それをくださった方が教えてくれた「納豆好きな私が好きな、納豆の食べ方」の一つを試してみたのだった。

まず、アツアツ御飯にバターをたっぷり落として溶かし混ぜ、バター御飯に。そこに、醤油ではなく塩を入れて混ぜた納豆をぶっかけて、食べる。和風スパゲティではバター風味のスパゲティに納豆をトッピング……というものを見たことがあるし、これはきっと美味しいだろうなぁ……と試したのだけれど、本当にこれがなかなか美味しかった。バターのこっくりねっとりした風味に納豆のネバネバは、考えようによってはちょっと気持ち悪い気もするのだけれど、醤油醤油した納豆御飯の味とは方向の違う美味しさがある。美味しい御飯でそれをやるのはちょっと勿体ない気もするけれど(美味しい御飯だったら、やっぱり醤油と葱で納豆かなー)、おもしろ楽しい納豆飯だった。

「魚久」の粕漬け(鮭・金目鯛・銀鱈)
焼き茄子の胡麻だれ和え
お義母さん特製いくら
適当豚汁
羽釜御飯
発泡酒(サントリーダイエット(生))・麦茶

今日もだんな、遅いらしい。寂しいけれど、今日の夕飯は魚久の粕漬け!

数日前、
「明日人形町方面で仕事で、昼飯もそのへんでって思ってるんだけど……どっかないかな?」
と聞いてきただんなに
「あー、粕漬けの魚久でイートインできるらしい……行ったことないけど、美味しいって」
なんて話をしたのがきっかけ。実際に行って食べてきただんなは「うまー!うまー!」と大変な大騒ぎで、その2日後くらいには今度は銀座のイートインショップで「うまーうまー」言っていたようだ。

で、
「銀座限定のお土産だって。これで1000円!20折限定とかって言ってた……」
とお土産を買ってきてくれたのだった。鮭と金目鯛と銀鱈と小さめのイカの粕漬けが1切れずつ入って(イカは1ぱい丸ごと)、それで1000円。切り身が小ぶりだったりと、つまり微妙に"難あり品"の詰め合わせなわけだけれど、それゆえにすっごいお得だ。何しろ通常価格だと銀鱈2切れと鮭2切れ、イカ1ぱいで3255円だ。1000円パック、素晴らしきかな。

実のところ、私は粕漬けを買うことは滅多になくて(というか買ったことがなくて)、「ん、魚久はあの店よりも風味がよく馥郁とした……」なんて比較はしようがない。嫌いじゃないのだけれど、
「そういう、魚の加工品ってお高いわよねぇ」
というイメージがあって、なかなか手が出なかったのだった。和食のお弁当とか、懐石料理の一品とかに出てくると美味しいなぁ〜と思ってはいたのだけれど、買って家で焼くもんじゃないな、と。

「ふーん、一度洗って、それで焼くのか……」
説明文を読みながら、熱したグリルで焼いていく。イカは「残しておいて〜」とだんなにお願いされていたので、今日は鮭と銀鱈と金目鯛を焼いて食べちゃう。「焦げやすいです!」とちゃんと説明に書いてあったのに目を離した20秒くらいのうちに銀鱈をばっちり焦がしてしまいながら、勝手が分からんなぁ……と狼狽えながらこんがりと。そこそこ美味しそうに、こーんがりと3種の魚は焼き上がった。

箸休めには細切りにしてざっと油で炒め、胡麻だれをピャッとかけただけの茄子の胡麻和え。昨日お義母さんがお裾分けしてくれたいくらもテーブルに出し、そして具沢山の味噌汁も作った。最初は「ごぼうとにんじんと豆腐の味噌汁にしよう……」と作り始めたのだけれど、
「あ、残っていた油揚げも入れちゃえー」
「……あ、ついでに豚肉も入れて豚汁にしちゃえー」
と、なし崩し的に豚汁化。入れちゃえー入れちゃえーと材料を刻んでどかどか鍋に入れていたら、息子がそそそっとそばに寄ってきて
「ブナピーいれる?」
と聞いてきた。

「ブナピーは……いれません。入れてもいいかもしれないけどね」
「いくらは、入れる?」
「……入れたら美味しいと思う?」
「おいしいとおもうー、ぼく、好きだし」
「……そう……」

あやうく"いくら入り豚汁"になってしまうところだった豆腐と油揚げ入りの豚汁は、息子のおおいに気に入るところとなったらしい。
私は美味しい美味しい粕漬けに御満悦。こってりと脂の乗ったトロントロンにとろけそうな銀鱈も、塩気少なめ優しい味の鮭も、プリッムチッとした歯触りの金目鯛もそれぞれ異なる味わいでとてもとても美味しかった。息子もそれぞれ1/3分くらいずつ食べたけれど、酒粕の風味はやはり子供にはちとつらいものだったらしく、息子は味噌汁の方に魅了されっぱなし。

「もう1杯、のんでもいーい?」
「どうぞー」
「……もっとおかわり、してもいーい?」
「……どうぞー」
「……もうちょっと、食べたいなんだけどー……」
「まだ飲むの!?」
結局、子供サイズの椀にたっぷり4杯平らげた。いくら御飯も2膳。

それにしても、ここの粕漬け、美味しかった。ずっとずっと「うおひさ」だと思っていて「うおきゅう」という店名ということを知ったのは今日だった、なんてことは秘密。うおきゅう、来週に食べに行きたいなぁ。時間あるかしら……(おしゃべり大好き某シェフとの約束が午前中にあるから多分無理め……)。

9月11日 土曜日
こんなに赤いけど、生ってわけじゃないのよプライムリブ。
「マクドナルド」にて
 チキンフィレオ
 マックグラン
 チーズバーガー×2
 マックディッパー
 フライドポテトLサイズ
 バニラシェイク
 バナナシェイク
 アイスコーヒー
 ジンジャーエール
みんなでちょこちょこあれこれつまんで

先日、新聞の折り込み広告にマクドナルドのクーポン券が入ってた。「総額3千何百円お得になります!」みたいなことが書いてあったけど、
「……そんなに、3000円もお得になるほどマクドナルドで食べたくない……」
「うん、まったくだわ」
と、ちょっとげんなり。

そんなことを言っているのに、そのくせ、「あー、もうすぐ月見バーガー始まるのかー」「新発売のチキンなんとかも、気になるといえば気になるのよねぇ……」と妙に気がそぞろになっちゃう私たち。その欲望に忠実に今日は起きるなり近所のマクドナルドを目指して自転車こぎこぎ。久しぶりのマクドナルドだ。

クーポンは、期間が区切られて色々とあって、「マックグランとチキンフィレオとマックディッパーとドリンク2つ」なんてものから「アップルパイ2個を1個のお値段で」「このバーガーセットを50円割引に」「おこさまのおもちゃセットを割り引きしますよ」などなど。クーポン紙からペロペロとあらかじめ切り取っていき、
「これとー、これとー、これ使いまーす」
とカウンターに出してお買い物した。使ったのはその「マックグランとチキンフィレオと……」のものと「シェイクがもれなく1個100円」「チーズバーガー2個を1個のお値段で」。シェイク100円なら私も1個飲みたいなぁ……とか、チーズバーガーなんかいくつあっても食べられるだろ、なんて協議の結果、バーガー4個に飲み物4個という、まるで見えないお客様がもう1人いらっしゃるかのような注文内容になった。

「チキンフィレオ」は、要するにケンタッキーフライドチキンのチキンフィレサンドみたいなもの。「マックグラン」はバンズを変え野菜をたっぷり詰めた、ちょっと高級感を醸し出したと思われるハンバーガー。それでもどちらも"マクドナルドのハンバーガー"以外の何者でもない味がして、思わず苦笑いしてしまった。どんなに高級感を醸し出しても、素材を変えてもマクドナルドの味になっちゃうというのはある意味すごいような気も。

マックディッパー6個は平等に1人2個ずつ、Lサイズポテトも全員でつまみ、1個残ったチーズバーガーはだんなと私で半分こした。久しぶりのバニラシェイクが相変わらず甘ったるくて飲み込みづらくて、なんだかめちゃめちゃ美味しかったわ。シェイク大好き。

幕張 「OUTBACK」にて
 ブルーミンオニオン (クーポン持参で無料)
 プライムリブ 310g \2,590
 ビール(Corona) \690
 フローズン オージー・マルガリータ \800

今日は夕方5時から、幕張で食事の約束。
「ちょーっと早めに出て、カルフールでお買い物しましょ」
「そうそう、息子が絵日記帳欲しいって言ってたんだった……」
と、1時間ほどお買い物。欲しいものは特になかったはずなのに、
「ややや、花火が7割引くらいになっている」(いつやるんだ……)
「うわっ168円のトマトピューレがこんな巨大な!」(そんなの持って食事に行くつもりか……)
「キャー、卵が1パック89円〜」(またそんな壊れ物を……)
なんてやっているうちに、袋3つの大荷物になってしまった。息子にもきっちり絵日記帳と花火の入った袋を持たせて、いざいざ待ち合わせ場所へ。

本日、一緒に食事しようと言っているのは義妹と、その御友人。初めて会う人に会うというのに、卵持って花火持ってトマトピューレ抱えて冷蔵ピザまで袋に詰めた私たちが向かったのはOUTBACK。コテコテのアメリカ飯が喰いたいけんのう、と選んだのは私とだんな。義妹はともかく、初対面の方にまで「この夫婦、おっそろしく良く喰うなぁ」と思わせる必要もないんだけど、なぜかステーキ。

アペタイザー無料券を持っていたので、とりあえず名物の「ブルーミンオニオン」を。ぶわっと花開いたような形状のオニオンフライにこってりしたチーズのソースがついてきて、美味しいんだけど大人2人くらいじゃ食べきれない。大人4人だったら大丈夫でしょう!……と頼んでみたのだけれど、やっぱり食べきれなかった。……一体、何人連れてきたらこの玉ねぎは完食できるのかしらん。

そしてメインディッシュは各自ステーキ。ステーキにはサラダかスープ、2種類のサイドディッシュとパンがついてきて、それまたとってもボリュームたっぷり。
「んー、俺は、200gのステーキに200gのリブつけてもらおう♪」
「わたしー、わたしは300gのプライムリブにしようかな」
「うわ、おねぇちゃんもそんなに……えっと、私は200gのこれ……」
「自分はこの、ロブスターとステーキのセットで……」
各自それぞれボリュームのある(だんなと私がダントツでボリュームがあったような気もほのかにするけど)"肉"を注文。

さて、私の食べたのは久しぶりのプライムリブ。「プライムリブ」とは、"1頭の牛肉からほんのちょびっとしか取れない、ものすごく良い肉の部位"を指す言葉なのだけれど、転じてその部位の肉を使った料理名になっている。塊の肉をじっくりとローストし、注文を受けてからスライス、その後そのお客の好み毎に更に火を通して作る……らしい。ものすごく乱暴な言い方をすれば、「厚切りのローストビーフ」みたいなものだ。だから、今回のように「ミディアムレアで」なんて注文をすると、肉汁滴りまくりの全面バラ色のお肉がやってきたりするのだった。この火が通ってるんだか通ってないんだか微妙に感じられる肉(いや、ちゃんと通ってるよ……)の歯ごたえや味が、私は大好きなんだなぁ。久しぶりのプライムリブは、もっちもっちした独特の歯ごたえと染み出る肉汁がとても懐かしく感じられるものだった。こんな肉の塊を300g、ひたすらわしわし食べていると心の底から「あー、今、肉を喰ってるぞ。とにかく肉ばっかりを食べているぞ」という充実感が満ちあふれてくる。

だんなの注文したリブ(豚スペアリブのバーベキューソースがけグリル)がこれまた懐かしげな味のもので、「もっとちょうだい。もう1切れ」とだんなに分けてもらったり、代わりにプライムリブをお返ししてみたり。

ついついビールに続いてフローズンマルガリータ オージースペシャル(この店オリジナルだそうで、ライム味のマルガリータ)なんてものもズビズビと飲んでしまいながら、1時間半くらいでお食事終了。若人たちは楽しそうにアウトレットモールの方に消えていったのだった。

9月12日 日曜日
うーむ、ちょっと煮込みすぎちゃったみたいだぞ、らふてぇ。
「カルフール」の
 ミニパンオショコラ 3個
 プチウインナークロワッサン 1個
アイスカフェオレ

昨日、ひっさしぶりにカルフールに行ってお買い物したわけだけれど、楽しかった楽しかった。安いものは安いけれど何もかもが安いというわけではなくて、きっちりお高いものも多い。輸入食材が充実していて、アレも気になるわコレも気になるわと見て歩き、安売り品ばかりをちょこちょこと買って帰ってきた。その中には、10個で400円くらいだったミニサイズのパン・オ・ショコラもある。お菓子みたいな2口分サイズの可愛らしいチョコパンだ。それと、だんなにリクエストでウィンナー入りミニサイズクロワッサンも。

今日は家族揃って朝寝坊で、10時過ぎにヨレヨレと起床しての遅めの朝御飯。チョコパン、もひとつ食べる?ウィンナーパンもらっていーい?なんて言葉を交わしながら、小さなパンをもぎゅもぎゅと数個すまんだ。カルフールはパンもそこそこ安くそこそこ美味しいと思う。でも、行く度に「うっわー、買いたいなぁ」ともだえちゃうのはチーズなのだった。数百円の数種チーズの盛り合わせが、いつもすごく気になっちゃう。

4種のチーズのピザ
発泡酒(サントリーダイエット(生))

本日、昼御飯もカルフールでの戦利品。買ってきたは良いけれど、野菜庫くらいにしか収納できるスペースがなくってひどく邪魔なので食べちゃうことにしたのだった。直径30cmくらいの割と大きな冷蔵ピザは、日本ハムのもの。
「ややや、4種のチーズのピザだ」
「しかも300円くらいだ」
と、つい籠に入れてしまったピザで、「4種のチーズのピザなんか、家で作ったら原価300円じゃ作れないんじゃない?なんて言って買ってきたのだった。

4種のチーズのピザというとモッツァレラと青カビもの(ゴルゴンゾーラとかロックフォールとか)、ウォッシュなどの風味が強いもの(タレッジョとかフォンティーナとか)、そして最後にパルミジャーノ・レッジャーノといったものを組み合わせるのが割と一般的だと思う。けど、このピザに書かれていたのはモッツァレラとパルメザン、ゴーダとクリーム。ゴーダはチェダーチーズみたいな赤っぽい色のチーズで、日本ではプロセスチーズの原料にもよく使われている種類。それとクリームチーズが使われていて、なるほど、これなら原価も低くできそうかもね、と思わず笑ってしまった。でもけっこう美味しそう。

オーブンで10分ほどかけてじくじく焼いている間にお皿と飲み物の準備。
「……何飲もうか?」
「コーラ買ってくる?」
「……いや、わざわざそこまでしなくても……」
「……!ビール!ビール飲もうビール!」
「おお!いいねぇビール!」
真っ昼間からビールビール言って喜ぶ大人たちは、でもカロリー半分のダイエット発泡酒の缶を開けるのだった。

この夏、あまりにも暑くてビールが進んじゃって、1日に3缶とか4缶とか開けていたら出費は大変だわ買いに行くのも大変だわで、
「……最初の一杯、味もわからないで飲むようなもんだからさー……発泡酒も買ってみておかない?」
と、最近になってちょこちょこと発泡酒を買い始めた我が家。私もだんなもモルツが大好きで、モルツを出しているサントリーの発泡酒を買うことにしようかねー……と選んだのがダイエット生。カロリー半分、糖質70%カットですってよー、まぁ〜、なんて言いながら昼からこういうの飲んでる時点で、それはあんまりよくないような気がする。

で、その300円ぽっちのピザは思いのほか美味しかった。チーズはぴよーんと伸びるし、一応数種類のチーズの味がするし、ピザ生地も分厚いパンっぽいものじゃなくて割とサクサク。
「ぼく、ぼく、2切れもらってもいいかしら?いただいてもいいかしら?」
「あー、どうぞどうぞ」
「たーんとお食べ」
なぜかおねぇ言葉(というかマダム言葉……)な息子にどうぞどうぞと声をかけ、私もだんなも2切れずつ。……次にカルフール行った時にも買ってこようっと。

「魚久」のイカの粕漬け
ゴーヤーチャンプルー
らふてぇ(&厚揚げ&煮卵)
お義母さん手製イクラ
3日目の適当豚汁
羽釜御飯
ホッピー・麦茶

昨日から、我が家のコンロにはダッチオーブンがかかりっぱなし。
「おかあさん、このお肉のおなまえは、なんて言いますか?」
「"らふてぇ"と言います」
「らふてえ?」
「そうそう」

トロに教えてきまーす、と息子はテレビの前に消えていった。ここ最近になってテレビゲームに興味を示し始めた息子が、今ハマッているのは「トロと休日」及び「どこでもいっしょ」。このシリーズの最近のゲームはもう買ってないのだけれど、息子は昔のものを引っ張り出してなにやら遊んでいるのだった。うーん、でも、我が息子は猫のトロより日本語に不自由しているような気がするのだけれど。

言葉を教える>らふてえ
「らふてえって、なに?」
たべもの
「らふてえって、すき?」
だいすき
「らふてえって、かっこいい?」
「……おかーさーん、らふてえって、かっこいいかなー?」
知らないよ……。

こんな次第で、とにかく昨日のお昼過ぎから台所では沖縄の豚の角煮、"らふてぇ"がことことことこと煮えている。一度下茹でをした豚バラ肉を一口大に切り、鰹だしと泡盛を合わせた中に入れて煮込んでいく。途中で砂糖を加え、更に醤油を加え、重い蓋でがっちりと密閉できるダッチオーブンで煮込むこと合計10時間くらい。ちょっと煮過ぎちゃったくらいにトロントロンの角煮ができあがった。本当は豚バラ肉は皮つきのものを使うのが一番なのだけれど、我が家近くの肉屋さんでは皮つき豚バラなんて売られておらず、断念。いっそ、次回は通販か何かで皮つき豚バラを入手してみようかしらん。

らふてぇも煮えたので、どうせならとゴーヤーチャンプルーも。そして、「魚久」の粕漬けセット、最後の1つのイカの粕漬けをグリルでこんがりと炙ってテーブルに。全体的に酒飲み用の献立になった。

「……ホッピー飲もうか?」
「うん、似合うかもねホッピー。らふてぇには、きっとすんごく似合うよ。なんか粕漬けには申し訳ない気がするけど……」(粕漬けはやっぱり日本酒かなぁ、と)
と、だんなと2人、うきうきとホッピーの準備。粕漬けは焼きたて、ゴーヤーチャンプルーもできたて、らふてぇも皿に盛ったらすぐに「いただきます」したいしで、
「イカ、出しまーす。らふてぇは、好みなやつを自分で盛るのがいいかな?」
「はい、こっちホッピーでまーす。栓だけ開けとくから注ぐのは自分でやってね」
「あ、あと息子の味噌汁ー」
「はい、そっちお茶!」
さぁ食べるぞ、という段になったらバタバタバターッと忙しく食卓を整えて、腰を落ち着けて「いただきます」。甘くトロンと煮込まれたらふてぇに、ビールと似て非なるホッピーはめちゃめちゃ似合った。

今日の午後になってから
「厚揚げ入れちゃえー」
「ゆで卵も入れちゃえー」
と豪華な内容になったらふてぇをつまみ、卵とゴーヤーどっさりのゴーヤーチャンプルーは「ごうやはきらいだけどね、卵とお肉はいっぱいたべてもいーい?」と息子に大変な分量をぶん取られ、粕漬けのイカは私とだんなで半分こ。2日かけて作ったらふてぇも最高だったけれど、この粕漬けイカがまたすごく素敵な味だった。

「うわっ!やわらっか!」
「やわらかいねー、旨いねー」
「なんだこりゃなんだこりゃ、イカってこんなに美味しかったっけ」
すごいなすごいな粕漬けすごいなー、と、すっかり粕漬けラバーになった私たち。小さな箱に3種類の魚の切り身とイカが詰められていた1000円の"銀座店限定"のそのセットはものすごく満足な内容だった。ああ、また食べたい。今すぐにでも食べたい。粕漬け万歳。

ホッピー飲み飲み、沖縄料理とその他料理が混在した不思議な夕飯はとても楽しく美味しかった。ホッピーは、焼酎をホッピーで割って飲むのだけれど、ホッピーのロゴ入りオフィシャルグラスを買えば、「この線まで焼酎、あとはホッピーを入れて」という絶妙の配合がそれ1つで実現しちゃうらしい。ああ、いいな、ホッピーグラス……。