食欲魔人日記 09年02月 第1週
2月1日 日曜日
冷麺冷麺♪
蔵王の宿にて
 レタスのサラダ、ポテトサラダ
 玉こんにゃく
 玉子焼き
 もやしとニラの炒め物
 きんぴらごぼう、八宝菜
 漬物いろいろ
 わかめの味噌汁
 御飯
 グレープフルーツ
 お茶、牛乳、オレンジジュース

旅行中は無駄に早く5時6時に目覚めることが多い私も、寝台列車での移動と昨夜の酒盛りですっかり熟睡。目覚めたら7時で、急いでお風呂に行ってから皆で一緒に7時半、朝食の食堂に向かった。この宿の朝御飯はバイキング。

おかずをざっと見渡して、ほとんどが和風のおかずだったので御飯と味噌汁でいただくことにした。朝から玉こんにゃくがあることに笑ってしまいつつ、しっかり2個ほど皿に乗せてきてみる。安っぽい味の玉子焼きやポテトサラダ、野菜は色々とサラダ類や八宝菜、きんぴらごぼうなどあったので、それらも一緒に。

食事を終えた後は急ぎ支度して、今日もスキーを満喫の予定。
……でも、昨日のようなベタ雪ではないにしても、今日も朝から一日雪になるらしい。今シーズンの蔵王スキーは全く天候には恵まれず、雪山で雪が降るのは当たり前とはいえ、ちょっとは晴れ間も見たいなぁ……。

蔵王スキー場「サンパル」にて
 サンパルセット(ピザトースト、サラダ、コーヒー)
 白ワイン

初めて蔵王にやってきた人もいることだし、と、朝一にロープウェイを乗り継いで山頂方面に。余裕がある人はザンゲ坂をスキーで下り、無理そうな人はそのままロープウェイで降りようねと話していたのだけれど、頂上に着いた直後、全員が全員「ムリムリムリムリ……」と呟く展開になった。すごい吹雪、ブリザード、普通に遭難コース、樹氷どころか2m先も全く見えない悪天候だった。顔が凍る、まつげも凍る。髪の毛も瞬時に白滝状態、気温はマイナス8℃ということだったけれど、風が強い分体感気温は更に数度下、という感じ。

「どれが樹氷ですカー?」
「それ!その、あなたの目の前にある白い物体、それが樹氷!」
「見えませーん、樹氷見えませーん」
と、「はぐれるなー、はぐれたら死ぬぞー」というノリで、よろよろと皆で団子になって蔵王地蔵のところまで歩いて一応お参りし、唯一腕に覚えのあるだんなだけを残し、残り一同はそのままロープウェイで一つ下まで下山した。

ロープウェイを降りたところで無事にだんなと合流し、次のロープウェイ1つ分は、皆で一緒に連絡コースを滑りつつ、大平コースから中森ゲレンデ方面へ降りていく。頂上ほどではないものの、これまたかなりの悪天候で、「あそこの連絡口にあたる橋のたもとにロッジがあるからそこでお昼御飯にしましょう」と取り決めて、息子たちが先行、子供だけだとさすがに不安だと私が追いかけ、残りのメンバーが後方から……と、なんとか目指すロッジに集合することができた。

あちこちのロッジが混雑していても、半端な場所だからかいつもさほど混んでいない「サンパル」で、その名を冠した「サンパルセット」を昼御飯に。ピザトーストとサラダとコーヒーのセットで、それとは別に大人が4人もいるからとだんなが山形産の白ワイン1本を買ってきてくれて、それを皆で飲み飲み。特に大きな特徴もないピザトーストだけれど(あ、でも海老とかマッシュルームとか乗ってた)、トーストがメニューにあるというのはちょっと新鮮で、前回食べたチーズトーストも厚切りで悪くなかったから次に来たらピザトーストを食べようと決めていた私。

ここでもう午前中に買った4時間券の期限が来てしまったので、今回のスキーはおしまい。今回も雪質は文句なく、晴れたら最高の状況だっただけに天気の悪さが心底残念。また次のシーズンに御一緒できるといいですねーと話しつつ、宿に戻って最後の温泉を堪能して身支度を整えた。

山形 「冷麺さくら」にて
 さくらセット(カルビ、ロース、サンチュ、ミニ冷麺)×2
 白菜キムチ、カクテキ
 ユッケ×2
 骨付きカルビ×2
 ビール、日本酒

山形駅に移動して早めの夕御飯は、ここ数年お世話になり続けている駅前の山形牛の焼き肉屋さん「冷麺さくら」に。他にも山形牛を食べさせてくれる焼き肉屋さんはあちこちあるらしいけれど、駅至近ということと日曜も営業していること、そして夕方4時くらいの半端な時間でも大丈夫、という利点が素晴らしく、もちろん味も値段のお手頃さも素晴らしく、大好きなお店だ。

2人前相当の肉とサンチュ、冷麺がセットになった「さくらセット」を2つ注文し、ユッケだ骨付きカルビだと、今日もあれこれ。大人はビールを2杯ずつ飲み、ビールが苦手な人も日本酒の小ぶりのボトルを頼み、としていたのに、お会計は一人頭3500円ほどと、今回も嬉しい価格で幸せにお腹いっぱいになれた。肉の味付けは1種類だけだしホルモンの選択肢等もそれほど多くもないし、という感じなのだけれど、この価格でこのレベルのカルビやロースが食べられるというのは本当に幸せ。口の中でとろ〜んと溶けていく骨付きカルビに疲れも溶けていくようだった。

帰りの列車の中では大人は爆睡、子供たちはずっと楽しそうにゲーム三昧。
息子も楽しそうだったけれど、Kくんもたいそう楽しかったらしく、
「じゃあ、ここでお別れだね。今回はどうもありがとう」
と東京駅の新幹線改札でお別れしたときに、心底悲しそうな顔をしていた。
今シーズンのスキーは多分これでおしまいだけれど来シーズン、また是非一緒に行きましょう。

2月2日 月曜日
遊んだ翌日こそちゃんとせねば……と思いつつ
お茶漬け
麦茶

昨日、新幹線に乗る前に山形駅ビル内の酒屋さんやお菓子屋さんを覗く余裕があってパン屋さんなども見てきたのだけれど、これという朝御飯がみつからず。お茶漬けとかで良いですかね、などと言いながら帰ってきて、結局朝御飯はお茶漬けにしてしまうことにした。何しろ眠くて卵料理とかを作って食べたい気分にもなれない。

「わ!お茶漬けだ!」と、またも息子に喜ばれてしまって、私は複雑な心境。
聞けば、知り合いのお母さんたちも「ずっとカップラーメンとか食べさせないできたんだけど、小学2年生の頃にやむを得ない事情で食べさせたら"世の中にこんなに美味しいものがあったのか"と感激されてしまった」とか、「"夕飯何がいい?"と聞いたら、どん兵衛を熱烈にリクエストされた」とか、そういう話が事欠かなくて、「やっぱりああいうものって美味しいのよね」「あの化学調味料味が、なんとも来るらしいのよね」と、そういう結論でまとまった事がある。お母さん的には屈辱な話なのだけれど(私の作ったものはカップ麺以下なの!?という心持ちにね……)、こういうものって美味しいんだよね……。

「ナポリの窯」の
 ハーフ&ハーフ(5種類のチーズ・ベーコンとほうれん草)
 シーザースサラダ
アイスティー

今回のスキーはのんびりペースで滑っていたので、さほど酷い状態にはならなかったけれど、微妙に筋肉痛。それ以前に風邪気味で、今日は午前中せっせと仕事をした後、夕飯の買い物に行って、午後にはベッドに倒れ伏した。

眠いしだるいし、どうしましょう……でも色々やらなきゃいけないことが……と思いながらも起きあがれずにごろごろしていたら、りゃんりゃんが脇腹のあたりにピターっとくっついて寝始めてしまい。あらあら脇腹があったかいわ気持ちいいわどうしましょう、と思っている間に私も寝こけてしまった。猫の添い寝は危険。実に危険。存在自体が子守歌……。

で、結局、午後6時近くまで寝てしまい、夕飯どうしよう予定通りマカロニグラタン作ろうかな、と自らを奮い立たせているところに、息子から
「今日の夕飯、ピザ取らない?なんか、そういうのが食べたい」
とリクエストが入って、マカロニグラタンへのやる気が華麗に霧散。そう、お母さんもそういう感じのものが食べたくてねー……だから夕飯はグラタンかなって思ってました、と話しつつ、だるいしめんどくさいしで「ナポリの窯」のサイトを開いて注文してしまった。

息子のリクエストは5種チーズのピッツァ、私は期間限定のベーコンとほうれん草のキッシュ風がいいなということでそれをハーフ&ハーフに。一緒にサラダも取ってしまい、飲み物は甘くないのが欲しかったので家でアイスティーを用意しておいた。

大手チェーンよりは手頃な価格で、サイズもちょうど食べやすい感じなので割と愛用しているピザ屋さん。パン生地ほどにボリュームのないナポリ風の生地もけっこう好きだ。
「おおー、確かにキッシュっぽいけど、でもカルボナーラっぽくもあって悪くないね」
「うん、こっちも好き。こっちのも美味しい」
と、2種類のピッツァをしっかり半分こして平らげた。どうやら息子も私も、夕飯や朝食に和風のものが少し続くだけでチーズやヨーグルト、牛乳あたりが恋しくなってきてしまうらしい。

2月3日 火曜日
きのこたくさん入れました
イングリッシュマフィンのソーセージエッグサンド
カフェオレ

たまにはイングリッシュマフィンが食べたいなと思って、昨日買ってきてみた。ハムエッグかベーコンエッグを挟んでトーストサンドにして食べよう、と思っていたのだけれど、買い置きがあると思っていたハムもベーコンも見あたらず。でもソーセージはあったので、斜めに薄くスライスして両面こんがり炒めてから目玉焼きと共に挟むことにした。

美味しいハム屋さんのボローニャソーセージなどを挟むと最高に美味しいけれど、でもスーパーで買ってきたソーセージを挟むのも全然悪くない。何も考えずに目玉焼きを作った後で、「そっか、ソーセージ刻んでスクランブルエッグと混ぜてもきっと美味しかった」と気がついた。スクランブルエッグ好きの息子にはその方がきっと嬉しかったかな、と。

今日は午後から仕事の打ち合わせの予定だったけれど、先方の担当者さんがインフルエンザでダウンとのこと。
できた時間を有意義に使おうと思いつつ、スキーから帰ってからこっちベタベタに甘えてくるりゃんりゃんが常にどこかに密着しているものだから(膝の上、肩の上、腰の脇……)、「なんだよぅ〜、仕事にならないじゃんかよぅ〜」とベッドに倒れ込んで一緒に昼寝。幸せな時間の使い方はできたけれど、有意義とは言えなかったと思う……。

菜の花と卵のオーブン焼き
きのこたくさんストロガノフ
ゆでじゃがいもと人参のグラッセ
コーンスープ
麦茶

今日の夕飯は、ビーフストロガノフ。カレーじゃなくて、ハヤシライスみたいなの作って食べたいなと思いながら昨日スーパーを歩いていて、S&Bの「世界の食卓から」シリーズのストロガノフと目が合った。トマト缶などを使ってちゃんと作ろうかどうしようか考えて、今回はこれを買ってみようということに。250gほどの牛肉を使って1箱で4人分できるという分量もちょうど良かった。

玉ねぎを最初に炒めて除けておき、牛肉とマッシュルームを炒めてから玉ねぎを戻し入れて水を加え、軽く煮込んでから茶色のルウを割り入れる。更に軽く煮込んだ後で白いルウを入れ、最後に牛乳も混ぜてできあがり、というもの。

「今日の夕飯、カレー!?」
ルウの空き箱が台所にあるのを見て寄ってきた息子が「ストロガノフ」の文字を見て
「なんだ……カレーのニセモノか……」
とストロガノフに大変失礼な事を呟いて去っていった。息子よ、ニセモノ言うな。

なんとなくきのこが食べたかったので、マッシュルームに加えてしめじも入れ、「きのこたくさんストロガノフ」という感じ。以前作ったものはもっと生クリームの白っぽい色が勝っているベージュ色のものだったけれど、この素で作ったものは限りなくハヤシライスに近い出来上がりだった。悪くはなく、むしろ美味しいけど、でもこれだと「きのこたくさんハヤシライス」と変わりないような気もする。
人参とじゃがいもは一緒に煮込まない方が良さそうな感じだったので、じゃがいもは茹でて別添えに、人参もバター抜きのグラッセ(湯にコンソメと少量の砂糖を入れて煮た)で別添えにした。

あとは簡単に作ったコーンスープと、ゆがいた菜の花をココットケースに入れ、卵を割り落として塩胡椒して粉チーズを軽くかけ、オーブンで15分ほど焼いたものを用意した。ココットケースにアルミカップ敷いてから焼いたら、だんなのお弁当にも入れられるおかずになるかなと、ちょっと実験。

……で、今日は節分なわけだけれど(恵方巻は食べる習慣がなく育ってきたのでそれはスルーで)、夕方、習い事帰りの息子に駅ビル内のマーケットを覗いてきてもらったら、「もう売り切れだった」とのこと。
「駅見てね、あとコンビニ3つ寄ったし、あのスーパーにも行ったし、でも全部売り切れ!」
だったそうで、昨日スーパーに行ったのに豆をs買ってこなかった自分を反省。とりあえず言葉だけ「福はうちー」と、息子と一緒に夕飯後言ってみた。

2月4日 水曜日
私の中で洋食ブームが継続中です
「アンデルセン」のミルクフランス
カフェオレ

昨日、「節分用の豆を買ってくるよ」と言った息子に、「じゃあついでに、朝御飯用のパンも買ってきてください」とお願いしてみた。
息子はどういうわけか"おつかい"が大好きで、習い事の行き来にはちょうど駅前を通ることもあってか「何か買ってくるものある?」といつも聞いてきてくれるので、時々頼み事をしている。私の方も面白がって難易度の高い注文をしてしまったりするのだけれど(ゴルゴンゾーラチーズを買ってきてください、とか)、喜んで買ってきてくれるのでありがたい。

「ん?明日のパン買えばいいの?ミルクフランス?」
「いや、ミルクフランスって、まだ私何も言ってないよ」
「じゃあミルクフランスでいい?」
「はい、ミルクフランスでいいです」
「じゃあミルクフランス3本〜♪」

息子に頼むと「昨日もミルクフランス食べたじゃん」とか「明日は絶対ホットサンドが食べたいから食パンにして」とかいうことでもない限り、選択肢はミルクフランスに集約されていってしまう。もとより私も好物なので、「いや、私は違うのがいい」という言葉も結局出せなくて、今日は家族皆ミルクフランス。

練乳と砂糖とバター、ポイズンじゃないものは一つもないような材料の組み合わせのクリームだけれど、それが美味しい。
せめてもと今日のカフェオレは牛乳少なめにしておいたけれど、少し久しぶりな気がしたミルクフランスは今日もしっかり幸せに甘くて幸せに美味しかった。

ロメインレタスのサラダ
チキンマカロニグラタン
コーンスープ
アイスティー

どうも先日来、「洋食食べたい」熱に浮かされている感のある自分。昨日のストロガノフに続き、今日はグラタン。数日前に買い置きの缶詰類を整理していたら、賞味期限を若干過ぎたベシャメルソースの缶詰が出てきてしまったので、それを使ってしまわなければなということで、無難な選択でグラタンにすることにした。

シェルマカロニを茹で、一口サイズに切った鶏もも肉と玉ねぎはフライパンで炒めて塩胡椒。ベシャメルソースは小鍋に移して温めて、やっぱり少々インスタント臭いというか独特の缶詰的な風味だったので、牛乳を少し足してゆるくした後、ローリエ1枚入れて軽く煮てから使ってみた。

で、そのベシャメルソースでマカロニと鶏肉、玉ねぎを和えて耐熱皿に盛り、ピザ用チーズとパン粉をかけてオーブンで20分ほど焼けばできあがり。
昨夜のスープが残っていたのでそれを出し、あとはロメインレタスと玉ねぎとプチトマトのサラダにクルトンとベーコンビッツを散らしたサラダを用意した。せっかくのロメインレタスなのでシーザーサラダにしたい気持ちもあったけれど、サラダのドレッシングまでチーズ味だとくどくどしい事になってしまうので、ピエトロで。

先日の"にんげんつまようじ"に続いて、顔がついている取り分け用のカトラリーは、以前合羽橋で買ったもの。別に顔がついているものが好きというわけではないのだけれど(あ、でもアランジアロンゾのよだれちゃんシリーズとか好きだわー……)、可愛らしいデザインに反して使い勝手がなかなか良くて、同シリーズのフォーク型のサーバーと共にお気に入りになっている。

グラタンは別皿使って、お弁当箱に入りそうな大きさの四角いものも別に焼いてみたのだけれど、さて、だんなのお弁当箱にちゃんと入るかなこれ……。

2月5日 木曜日
今日は鰹のたたき
コーンフレーク with 牛乳

今日の朝御飯は久しぶりにコーンフレーク。あまりに寒い時期だと食べる気もしないのだけれど、ここ数日は日中にストーブを消しても大丈夫な気温になってきていたので、そろそろ良いかしらと出してみた。
「わ!久しぶりだ!」
と、案の定息子に喜ばれて、好きなだけ自分で入れなとシリアルの箱を渡したら、呆れるほど大量のコーンフレークをざらざらとあけている。

「……それ、さすがに多くない?」
「だって久しぶりだから、たくさん食べたい……」
「そっか……」
コーンフレークは腹持ちが良くないからと、息子が小学校にあがってからはあえて頻繁には出さないようにしていたのだけれど、これだけ食べれば腹持ちも良かろう、という感じ。しかし、それほど好きかい。

私はこの味、好きではあるけど時々で良いんだけどなーと、ほの甘いコーンフレークに牛乳かけて軽めに食べて、息子がまりまりとすごい勢いでシリアルを平らげていくのを感心しながら眺めていた。

で、昨夜も帰宅が遅かったので出勤ぎりぎりまで起こさないでいただんなには、シリアルではなく1つ残っていたイングリッシュマフィンでチーズエッグサンド。一つのフライパンで、半割にしてバターを薄く塗ったイングリッシュマフィンと卵を同時に焼き、途中でマフィン1切れの上にスライスチーズを乗せて溶けるまで蒸し焼きに。卵が焼けたところで全部を組み合わせてサンドした。

鉄板でパンを温めるのはハンバーガーショップなどでよく見かけることだけれど、自宅のフライパンを使ってもけっこう美味しく焼くことができる。オーブンで焼くよりも表面が少し乾いた感じにカリッと焼け、中はふっくら良い感じになるので、普通に食パンとか焼いてみても美味しい。昔、オーブントースターがまだ家になかった頃にはそうして温めていたことがあったのに、そういえば最近フライパンでパンを温めることをしなくなったなーと思いながらだんなの朝食を準備したのだった。

今日のだんなのお弁当はソーセージ入りケチャップライスのオムライス、チキンマカロニグラタン(昨夜四角く焼いておいたのが無事に弁当箱に納まりました)、菜の花のカレーマヨネーズ和えと人参のグラッセ、粉ふきいも。私の中の洋食ブームにつられる形で、だんなのお弁当の献立も昨日今日と洋風寄りになっている。

玉こんにゃく
鰹のたたき スライスオニオンとブロッコリースプラウト
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

やっと私の中の洋食ブームが過ぎ去って、
「今日は和食だお魚だ、味噌汁作るぞー」
と思いながら買い物に行ってきた。

鯖が手頃な価格で、鰹のたたきも手頃な価格で、どちらにしようか数分悩んで「なんかポン酢味のものが恋しい」と鰹を選択。ブロッコリースプラウトも買って、スライスオニオンと合わせて鰹の下に敷くことにした。

鰹の上には刻んだ万能葱を散らし、薄切りにしたにんにくも少々。煮切り味醂と煮切り酒を合わせたものに旭ポンズを加えたものを上からかけた。我が家の冷蔵庫には、たいがい馬路村のゆずポン酢と旭ポンズの両方が常備されているのだけれど、フルーティーだったりほんのり甘味があったりでそれぞれの良さがあって、適宜使い分けて美味しくいただいている。旭ポンズのすっきりとした柑橘の香りと酸味は何にでも合わせられる万能な感じだけれど、鰹のたたきには少し甘さも欲しいなということで煮切り味醂を加えたのだった。

あとは、ごくごく普通に豆腐と油揚げの味噌汁、山形で買ってきた「温めるだけ」の玉こんにゃくも。
玉こんにゃく、近所のスーパーで買えるものは炒めた玉こんにゃくに少量の醤油だれを絡めるタイプのものだけれど、蔵王のお土産もの屋さんで買ってきたものは醤油味のつゆにこんにゃくが浸っているものだった。

味が染みているのでこのまま温めてどうぞ、と記されていたので試しにと買ってきてみたのだけれど、期待ほどには味が染みておらず、その味の方もなんだかちょっと違う感じで残念。蔵王のスキー場で食べる玉こんにゃくがたまらなく美味しいのは、きっとスキー場という場所の魅力もあるのだろうなと思いつつ、あの味を家でも楽しめたら嬉しいと思う。こんな味付けで良いのだそうで、いっそ玉こんそのものを通販かアンテナショップかで手に入れれば良いのかも。

調べてみたら、山形県のアンテナショップは昨年夏まで虎ノ門にあったらしい。もう閉館してしまったということだけれど、今春には銀座一丁目にオープンする予定だとか。ここでならきっと玉こんが買えるはず!と銀座館オープンを楽しみにしている。一丁目で有楽町寄りの場所だったら沖縄物産館(ミニマンゴー!沖縄そば!パッションフルーツ!ブルーシールアイスクリーム!)も近くだわね。

2月6日 金曜日
「カレーが食べられなくなったら終わり」だそうで
玉こんにゃく
卵御飯
豆腐と油揚げの味噌汁
フルーチェ(カスタード風味のリンゴ)

常日頃、ありあまる体力をさらけだしている我が夫、もう半年以上大変に多忙な部署で働き続けているのだけれど、「休みの日にはちゃんと遊ぶの。体の疲れより心の疲れが取れないほうがつらいから」と、精力的に遊びの予定も入れ続けていた。先々週はモンハン合宿で先週はスキー。で、そんな中今週はまた大変にハードな仕事ぶりだったらしく連日午前2時、4時帰りが続いていたのだけれど、ついに倒れてしまった。風邪……かな、インフルエンザでないと良いけども。

昨夜多めに味噌汁を作っておいたし、美味しそうな卵も買ってきたところだったしで、今日の朝御飯は卵御飯と味噌汁。冷凍庫に入れてある干物も焼こうかと思っていたけれど、だんなが倒れてとても焼き魚という感じではなくなってしまった。おかず足しにと、昨夜の残りの玉こんにゃくも出してみる。

白米の朝御飯はしっかりと「食べたぞー」という感覚があっていいよねと話しながら、息子と2人で卵御飯をさらさらと。そういえば昨日こんなのも買ってきたんだった、と、新発売らしいカスタード風味のリンゴフルーチェを作って出したら、息子にめちゃめちゃ喜ばれた。

「フルーチェだ!……なんで!?」
いや、理由は……ないです。

新発売らしくて気になったから買ってきたんだけど、どうですかね?と、ボウルから小皿によそったら「僕大盛り!たくさん!」と言っている人がいる。私だってフルーチェ好きだからたくさん食べたいんだよ、とよそっていたら、心なしか取り置いておく分のだんなの分が少なくなってしまった気が。ごめんなさい。

私はフルーチェが大好きで、あの1箱が4人前だなんて絶対認めないぞと思っているのだけれど(やや妥協して3人前、2人前だと普通に嬉しい、時と場合によっては"あれは1人前である"という判断も辞さない覚悟で)、息子も同意見だったらしく、あやうく2人で1箱分食べきってしまいそうな勢いになってしまった。
商品名そのままに「りんごとカスタード」の味のフルーチェで、これが思った以上に美味しかった。りんごでカスタードで、でもあの懐かしいフルーチェの味。また買ってこよう。

とんかつ
薄切りポークカレー
酢油キャベツとポテトサラダ
クラムチャウダー(キャンベル)
ビール(キリン秋味)

なんでも「カレーが食べられなくなったら終わり」という言い伝えがあるらしい。

「夕飯どうする?献立次第でお買い物行ってくるけど」
遅めの朝御飯を食べた後、夕方までひたすらこんこんと寝続けていただんなと、学校から帰ってきた息子の2人に聞いてみたらば
「親子丼!でなきゃカレー!」
「カレー……カレーはいいよね、カレーはいい。カレーなら喰える」
……カレーが食べたい、とリクエストされた。

早めに決まっていたら昼過ぎから塊肉を煮込むところだけれど、既に5時になろうというところだったので
「カレーがいいなら作るけど、でも今日は時間ないから薄切り肉で作るからねー」
と、急ぎお買い物に行って豚肩ロースの薄切り肉を買ってきた。幸い豚肉30%OFFのセールをやっていて、薄切り肉も安かったけれどそれ以上に美味しそうなソテー用の豚肉も安かった。
「でもここで、"カレーは止めて、ポークソテーにしました"とかいうことになったら、暴動が起きるよね?」
かなりソテー肉に心奪われつつ、そこは家族とくの約束を守らなきゃと薄切り肉を買って帰宅。「カレーが食べたい」と最初に言い出した息子に責任とってもらって一緒にカレーの仕込みをした。

人参もじゃがいもも、大きなのがごろんごろん入るのが私は好きなので、薄切り肉を使った今日のカレーもそんな感じにいつも通りに。スーパーのお総菜コーナーでとんかつも手頃な価格だったものだから、「3人で2枚買ったら1人3〜4切れだよね……」と、トッピングしちゃえと買ってきた。
カレーを煮始めて御飯を炊いたらもうガスコンロはふさがっちゃうぞということで、簡単に支度できるキャンベルのクラムチャウダー缶、そしてポテトサラダも買ってきて、あとは家で"酢油キャベツ"をささっと作った。

酢油キャベツ、先日日本橋三越内のイートインコーナーで食べてきたのだけれど、私が作るのよりいくぶんか甘めだったしお酢の酸味も控えめだったので、ちょっとお店寄りの味にしてみた。キャベツの切り方も「千切り」の5倍くらいは太い感じだったので、そんな感じに。

「ん!薄切り肉でも美味しいね」
「うん、美味しいカレーだ」
市販のルウ(中辛のこくまろ、だったかな)を使ったいつもの味のカレー、だんなもいつもの6割くらいの分量だったけれど一通りしっかり食べて、また布団に戻っていった。どうも熱が上がってきたみたいで……インフルエンザかなぁ、じゃないといいなぁ、と昔ながらの氷まくら(我が家のはこういうの)を作ってみる。

2月7日 土曜日
軽い夕飯の後は、桃缶を食べよう
とろけるチーズ入りカレーライス
カフェオレ

昨夜、9時を過ぎた頃からかなり辛そうだっただんな。インフルエンザというほど高熱という感じでもなく、でも普通の風邪にしてはけっこう大変そうな感じ。今朝も起きるに起きられずといった風体で、
「朝御飯……何か食べられそう?」
と聞いたら「いや、要らない……とりあえず医者行ってくる」と。

「じゃあ、ドッグパン買ってきてあるから君と私はホットドッグにでもしようか、それとも昨日のカレーの続き食べる?」
と、息子と2人の朝御飯。しばし考えて「じゃあホットドッグにする」と言うので、ならばとコーヒーメーカーをセットしてオーブンの余熱を始め、そうそうカレーにはちゃんと火を通しておかなくちゃねとコンロのカレー鍋を温めはじめて数分、
「お母さんごめん!まだ間に合う!?間に合うなら、朝御飯カレーにしたい!」
と息子が台所に駆け込んできた。なんでもカレーの匂いが漂ってきたら猛烈にカレーの気分になっちゃったんだとか。

うん、そういうことってあるよねー……と、まだたいした準備もしていなかったのでホットドッグは明日以降にすることにして、御飯をチンしてカレーライスにした。カレーをよそう前、御飯の上にピザ用チーズをぱらぱらっとかけておいて、今回はチーズカレーに。

CoCo壱番屋で覚えてしまった危険な味の一つが「チーズカレー」で、家のカレーにももれなくチーズを入れたがるようになってしまった息子。ルーに最初から溶かしているタイプのものもレストランやレトルトのカレーで見かけるけれど、食べる直前にチーズを加えて、チーズの原形が留まっているものの方が息子の好みなのであるらしい。私もどちらかというと原形が残っているものの方が好き。

チーズカレーには、塊の豚肉を使って作ったいつものカレーの方がより似合うかも、と思いながらもぐもぐ。

「小僧寿し」の
 いくら巻き
 サバ棒寿し
 握りいろいろ
麦茶

病院から帰ってきただんな、手に色々な薬を持って、「……インフルエンザでした……」と。

「えええええー!?」
「きゃー、お父さーん!」
どうしよう私たちも感染しちゃうかな?今飲んでおける薬とかないの?と一気に色めきたってしまった私と息子だけど、
「いや、今から予防の対策しても手遅れだってさ。感染してたら今日の夜にも熱が出てくるんだって」
……えええええー……私、数日前から微妙に喉が痛いんですけれども。今からうがいとかしても無駄だよね……自分の免疫力と体力に期待することにしよう。

インフルエンザ、それは大変……と思いつつ、昼御飯はそれでも皆一緒に「小僧寿し」の手巻き寿司を少々。朝御飯も食べられなかっただんな曰く「お寿司ならなんか食べられそうな気がした」とのことで、急ぎ買ってきたものだ。小僧寿し、毎週土曜は手巻きが安売りされている。

これイクラ、これ照り焼きチキン、と、いかにもな怪しいイロモノ系も並べつつ、サバ寿司とかサビ抜きの握りなども。
だんなは小食の女子高生くらいの分量しか食べられずに、また寝室に引っ込んでいった。幸いなことにそれほど熱はないみたいだけれど、しんどそうだねぇ……さて今日の夕飯どうしよう。

冷や奴
鮭と胡麻の混ぜ御飯
きのこのかきたま汁
麦茶

桃缶

で、午後に私一人お買い物に。
あまり肉肉しくないもので、あっさりしているけれど栄養もあるもの……昨日は豚肉でカレー作ったし、とあれこれ考えて、鮭の混ぜ御飯にすることにした。男前豆腐の「日本列島改造豆腐キヌ」なるものが安売りされていたので使い勝手の良い三連パックのそれも買ってきて冷や奴に。

男前豆腐はどの品もちょっと独特な風味で(豆の味が濃い……というだけではないような印象)、ものによっては「生クリームでも入ってるんじゃないか」というほどにクリーミーな口当たり。「普通の冷や奴」を想像して食べると、「これは豆腐じゃない」というほどに違和感を感じるものもあるけれど、でも「これは"豆腐"ではなく"男前豆腐"である」と思って食べるとこれが案外くせになる。普通の豆腐も食べたくなるし、男前豆腐も男前豆腐で「あ、久しぶりにあれ食べたい」と思う時がきて、そんなこんなで時々買ってきている。ちょっと割高価格なんだけどね……。

御飯は冷凍庫のものをチンして、その間に切り身の鮭を茹でておく。御飯にほぐした鮭、炒り胡麻、刻み万能葱を散らしたら塩と胡麻油を軽くふりかけて全体を混ぜればできあがり。お弁当のおにぎりにも似合うけれど(ただ、胡麻油が入っている分ちょっと握りにくい)、普段の日の食事に出しても美味しい混ぜ御飯。久しぶりに作ったけれど、「あ、これもっと頻繁に作ろう」と改めて思ったほど美味しかった。

あとは、明日のお昼にラーメンにしようかなと、今日のうちに煮豚の準備を始めておいて、その豚の茹で汁を使ってのスープも。
エリンギとえのきを入れて薄口醤油と酒と塩で調味して、溶き卵を混ぜたかき玉汁。病気の人にはこれだ!と今日は桃缶も買ってきたので、あまり食欲のないだんなに合わせて軽めの夕御飯にした。

今回、久しぶりに果物の缶詰の棚をスーパーで眺めてきたのだけれど、普通のパイン缶、みかん缶、白桃缶などと並んで、まぁ色々な種類のものが並んでいた。「パイミン」なる、ピクミンの仲間みたいなネーミングの缶詰は、パインとみかんの二種缶詰。みつまめあり、けっこう美味しそうな杏仁豆腐ありで、「えー、こんなの初めてみたよ……」というのもいくつもあって、胸がときめいてしまった。

どうせだったら美味しそうなものを買おう、と、選んでみたのは「山形産フルーツ使用」の文字が輝かしかった「こだわり果実 果実五種」。白桃桜桃と洋梨、リンゴとさくらんぼが入っているそうで、「さくらんぼ入りなら、きっと息子が嬉しい〜」と買ってきてみた。開けてみると、桜桃が若干多めで、あとは大体2切れずつ。適当に種類を混ぜつつ3等分にして、食後に出したらだんなよりもむしろ息子に好評だった模様。リンゴのシロップ煮の缶詰というのを初めて食べたけれど、シャキシャキした歯ごたえが残っていて、アップルパイのフィリングなどよりは生に近い食感で美味しいものだった。今度はごろんと半割くらいの巨大な白桃の缶詰を食べたい感じ。だんなが伏せっているうちにまた買ってくるかなぁ。

2月8日 日曜日
野菜がたっぷり食べられる料理をということで
ホットドッグ
アイスカフェオレ
チチヤスヨーグルト

多分我が家屋内にはインフルエンザのウィルスがうようよだと思うのだけれど、不思議と元気な息子と私。私は数日前まで微妙に不調だったにも関わらず「ここでインフルエンザになるわけにいかないじゃない!」と気合いを入れ直していたら、案外すっきり普通の体調に戻ってきてしまった。

だんなもまだまだつらそうで、でもインフルエンザに罹っている人の中ではこれは軽めの症状と言って良いのでは?という元気の良さでもあり、ちょっと安心。今日の朝も
「ホットドッグ作ろうと思いますがー……食べられる?」
と聞いたら、二つ返事で「食べる食べる」と。いつもほどたっぷり食べられないとはいえ、きっちり食欲があるのが素晴らしい。

久しぶりのホットドッグ、ちゃんと作って食べようと、千切りキャベツをバターと少量のカレー粉で炒めて、別フライパンで炒めておいたソーセージと一緒にドッグパンに挟み、ピザ用チーズをぱらぱらかけてからそれが溶けるまでオーブンで温める。
ケチャップ絞ってかぶりつくと、「ホットドッグにはパンとソーセージとケチャップが必須だけど、でも炒めキャベツとチーズも必要だよね」という気分になるほど、この組み合わせはとってもお似合い。ザワークラウトが挟まっているのも悪くないし、ピクルスとかチョップドオニオンが挟まっているのも大好きだけれど、家で作ろうとなると、どうも毎回このスタイルになってしまうのだった。

ホープ軒のラーメン 自家製煮豚と煮卵乗せ
麦茶

病人にインスタントラーメンというのはどうよと思いつつ、昨日スーパーで「これは!」というものを見つけてしまったのだった。
「ホープ軒」のインスタント麺。

私はだんなに連れられて一度しか食べに行ったことがないけれど、だんなにとっては「ホープ軒」のラーメンは青春の味に近いものがあるらしい。
「学生の頃に、M井さんと毎週のように東京体育館のプール行って泳いでてさ、帰りにホープ軒のラーメン喰って帰るのがお約束だった」
最後は運動するために東京体育館行ってるのかシメのラーメン食べるために行ってるのかわからなくなってきていた……なんて話を何度か聞いている。

私が手にしたのは「吉祥寺ホープ軒」と書かれていて、だんなが行っていた千駄ヶ谷のお店とはあるいはちょっと違うのかもしれないけれど、でもともかく「でもこんな感じのラーメンだったしなー」と試しにと2食入りの1袋を買ってきてみた。

どうせだったらそれっぽい煮豚と煮卵も添えてやりたいなと、昨夜からそれらの仕込みもしてみる。
豚かたまり肉を下茹でしてから醤油や酒を合わせたもので少々煮込むというのも美味しいけれど、それよりは味の薄めの煮豚の方がそれっぽいかもと、下茹でした肉とは別に、合わせ調味料を一度火にかけておき、火からおろした肉とその合わせ調味料に浸して一晩漬け込むという方法にしてみた。卵も茹でて殻を剥いてものを肉と一緒に漬け込んだ。火にかけない温度でゆるゆると味を染みさせてもきっと美味しい……と思っていたら、ばっちり思った通りに美味しくできた。味つけは醤油2に対して酒が1、そこに砂糖を少量加えて、風味づけに葱の青いところと生姜ひとかけらを入れてみた。

そのラーメンのパッケージっぽく、煮豚と刻み葱、海苔をトッピングして、これはパッケージになかったけれど卵も添えたら
「おお!すごくホープ軒っぽい!」
とだんなが喜んでくれて何より。

背脂がふわふわ漂うとんこつベースの白いスープのラーメンは、だんな曰く「かなりホープ軒っぽい、ちゃんとホープ軒っぽい」そうで、でも麺は千駄ヶ谷のお店のより細めだったらしい。こういうとんこつ系のスープは私も大好きで、実際けっこう美味しかったので、今度買う時は1人1食分、たっぷりな分量で。

ビビンバ
きのこのかきたま汁
麦茶

病気で今ひとつ食欲がないときには、「白いごはんと、何かおかず」という組み合わせよりは、丼仕立てになっているとか、あるいは麺類とか、炭水化物と肉魚、野菜などを一緒に食べられる料理の方が、私は嬉しかったりする。だから、今日の夕飯はどうしようかなと考えていて、たまたまほうれん草が安かったものだから
ほうれん草はナムルにするとだんなが喜ぶ→だったらビビンバにしちゃえばもっと嬉しい
と、そんな感じでビビンバに決定。ほうれん草は本当にお安くて、わさわさとたっぷりの葉の束が98円だった。

用意したのはほうれん草のナムル、もやしのナムル、人参のポックム、ぜんまいのポックム。「ナムル」は和え物、「ポックム」は炒め物だそうで、茹でてから胡麻油や炒り胡麻、おろしにんにくと塩で和えるほうれん草ともやしは「ナムル」になって、胡麻油で炒めて塩や醤油で調味する人参やぜんまいは「ナムル」ではなく「ポックム」と言うのだと、昔参考にした雑誌に掲載されていた。甘酢で味をつけた大根を添えても良かったのだけれど、今日はそれは抜きで。

今日は炒めたお肉も乗せてしまいましょうと、少量買ってきた焼き肉用のロース肉を細めに切ってから焼き肉のたれ味で炒め、ナムル類を盛りつけたその上にトッピング。すり胡麻かけて糸唐辛子飾って、できあがり。今回はだんなの胃腸の負担にならないようにと生卵を落とすのは止めておいたし辛いものも抜き。油と塩も控えめにして、あっさりしたビビンバにしておいた。……で、食べてみたら「うーん、いつもより物足りなーい」って思ったわけだけれども……。

昨夜のきのこ汁がまだ残ってしまっていたのでそれも出して、なんとなくあっさりめな感じにしてみたこの週末の夕食。
数日後には反動のように「焼き肉食べに行こう!」「がっつり鶏唐揚げをしよう!」などという展開になりそうな予感がする。