カップスープ(コーンスープ)
牛乳
今日も目覚めると雨。ちと切ない空模様。
「ま、それでもお弁当は作らなきゃね」
と息子のサンドイッチ弁当を作り、朝御飯もパン、そしてカップスープ。
昨日のアメ横、ほとんど散策はできなかったのだけど、ちらりと立ち寄った「二木の菓子」(でも菓子じゃないものもいっぱい売ってる安売り食品店)で8食入り180円とかいうカップスープを買ってきたのだった。コーンが4個にポタージュ2個、きのこのポタージュが2個入って8食入りのカップスープは、私と息子が揃ってコーンばかりを消費する我が家にはなかなかぴったりのセット内容だったのだ。2箱お買いあげ〜。
アイスアールグレイティー
午前中はえいやっとスポーツジムに行ってきた。最近、自分でもいかがなものかと思うほど飽食傾向にあるので、せめて暇のあるときはせっせと動こうと誓っている。今日もあまり長い時間とは言えないけれど1時間半ほどばかり動いて帰ってきた。……で、昼にホットサンドとか食べてりゃ効果台無しっていうかー……。
昼に、サンドイッチ用食パン2枚と目が合っちゃったのである。「あー、ホットサンド……いいなぁー」と思い、続いてツナ缶と目が合っちゃったのである。
「たまねぎたまねぎ……」
と玉ねぎを刻んでツナに混ぜ、
「マヨマヨ〜」
とマヨネーズをにゅるにゅると絞り、ざっと混ぜてからホットサンドメーカーにセット。チーズもちょびっと挟んでみた。
「あー、静かだわぁー」
静かに食事を終えたところでだんなから驚愕のメール。
「突然だけど、12/4からミラノ出張が決まりました。6泊7日……」
ミミミミミ、ミラノ!?1週間?しかも今週の木曜から???
どっしぇー。(ついて行きたいけど、さすがにそりゃ無理ってもんで……)
豚肉と根菜のスープ
羽釜御飯
ビール
うー、1週間母子家庭。今週、息子がディズニーランドディズニーランド行ってるから、割引券持って行ってこようかなんて言っていたのに急転直下母子家庭。……さみすぃー……。
せめてせっせと和食でも作って送り出してあげたいところだけど、冷蔵庫の中には買い置きの豚肉が入っている。厚切りのソテー用の豚肉は、一昨日たっぷり塩揉みしてキッチンペーパーできっちりくるんで密閉してあった。
塩漬け豚肉は軽く水で洗って塩気を軽く抜いてから刻んで大根、人参と共に塩味のスープにしてみる。
そして更に薄切り豚肉は生姜焼きに。生姜焼きのタレにしゃばしゃばと浸して食べる千切りキャベツが私もだんなも大好きなので、醤油と味醂を多めにだばだばだーっとフライパンに入れて"つゆだく"状態の生姜焼きにしてみた。
かくして、豚肉だらけとなってしまった今日の食卓。サラダでも作ろうかと思ったのだけど、途中下車してお買い物してくるはずだっただんなが、
「もう、"ミラノ突然行って来い"に腹立って腹立って買い物どころじゃないから帰ってきたよー」
と予定より30分以上も早く帰ってきたので、ちょっと簡素な外見の食卓になった。
そういえば、ひっさしぶりに御飯を炊いた夕御飯。醤油と味醂の馴染み深い味の晩御飯はすごく久しぶりな気分で、私が2膳にだんなが2膳、そして息子は3膳の白い御飯を堪能したのでありました。
だんなは最近、週に何度か早起きして職場近くで「早朝ジム」に通っている。ダンベル振り回す「ボディパンプ」なるプログラムが楽しくてしょうがないらしい。……私は、まだプール会員だから(切り替えたので1月からはマシンジムも使える予定)、そういうジムトレーニングはできないのねー。ちょっと悔しいのねー。
私より1時間以上前にそーっと起きてそーっと出かけていってしまったので、息子と二人で
「ああぁーら、おとうさんったら、もういなくなっちゃったー」
とか言いながらもそもそと起きる。朝御飯はさらさらっとチョコフレーク。いつもいつもフルーツグラノーラばっかり食べているので、あれは確かに美味しいけど値段も高めなんだよ……とチョコフレークも先日買ってきてみたのだ。チョコ味のコーンフレークに牛乳入れるとほのかに"チョコ牛乳"っぽくなって、そこが好き。
さて、昨日、
「明々後日からミラノ出張1週間行かなきゃいけなくなっちゃったー!」
「なんとかー!」
と我が家はパニックになっていたのだけど、今日のお昼に、その出席予定だったミラノのイベントが延期になってしまったとのこと。ミラノ出張も、潰れたらしい。ほっと安心……というか、ちょっと残念……というか。
でも今日はそのミラノばたばたのあおりもあって、今日は早く帰宅できるはずだっただんなの帰宅はがくんと遅くなっちゃったり、「明日は休んでディズニーランドに遊びに行けるかも」(←クリスマスシーズン中、シーとランドのどちらかに入場するともう1つに若干安く入場できるので、ほいじゃ行こうかと言っていた)なんて言ってたのが「やっぱダメそう」になったり、なんかこう、ドミノ倒しのような今日一日。ちょこちょこ仕事があったりDVDダビング作業とかしていたら、昼食を食べ損なっちゃったのであった。
皮蛋豆腐
台湾蚋仔
豚肉と根菜のスープ(昨夜の残り)
麦茶
最近、今ひとつちゃんとした食事を家で作っていないような気がするなぁと、食材あれこれ買ってきた。牡蠣御飯でもしようかなーと剥き牡蠣のパック、お吸い物も作ろうかなーと鶏肉と舞茸と三つ葉、でもしじみ汁もいいよなーとしじみとか。生のバジルやセージも残ってるから鶏肉をハーブ焼きにするのもいいなと鶏肉も。
なのに、夕方になって、「遅くなっちゃうー」の旨のだんなからのメールが届いたのだった。大人一人と子供一人のために凝った料理を作ってもなぁ……とやる気がシオシオシオシオとしぼんでいく。息子にとっては牡蠣御飯より親子丼とかの方が嬉しいだろうなぁと、夕飯は急遽親子丼に。しゃぶしゃぶ時の残りものの豆腐はピータン添えて葱かけて、だし醤油と胡麻油かけて皮蛋豆腐。しじみも調理しちゃわなきゃなぁ、と、台湾料理のメジャーなおかずであるらしい「しじみの醤油漬け」を作ることにした。
しじみは砂抜きしてからひたひたの水を加えて火にかける。貝の口がほとんど開いたら火からおろし、しじみは殻をつけたままボウルか何かにざざっと入れる。ゆで汁も取っておく。で、他の鍋にゆで汁の上澄み(底にはどうしても砂が入ってしまってるので)をじゃばじゃば注ぎ、生姜とにんにくと赤唐辛子を1かけずつ。更に醤油と紹興酒をだばだばだーと同量ずつ加え、一度その汁を沸騰させる。その汁で貝を漬け込み、美味しくなるのは翌日からだとか。今日も何個かつまんでみたけど、酒の肴にぴったりな風のこってり味でなかなか美味しかった。
あとは親子丼。
「よーし、ママ、卵2個使っちゃうぞー」
とか言いながら、1枚の鶏もも肉を息子と分け合い、卵2個使ったゴージャス親子丼を作成。「めんつゆ」とか使うのは私はあんまり好きじゃないので、いつも醤油と味醂と酒で割り下を作るので、毎回味が適当だったりする。妙に酒臭くなっちゃったりする時もあるし、やたらとしょっぱくなっちゃうときもあるけれど、それはそれでまぁいいかなー、と。今日のは甘辛さのバランスがちょうど良いできあがりになった。でも息子が
「これ!おいしーねー!」
と評価してくれたのはしじみ。あとピータン。……そうか、赤唐辛子とにんにく風味のしじみ漬けが親子丼より好きか……。
昨日は私と息子がすっかり寝こけてから帰宅しただんな。今朝は今朝で一人早く起き出して身支度を整えている。なんでも朝一で仕事があるそうで、私が息子のサンドイッチ弁当を作っている脇で
「あー、パンはいらないや、カップスープだけ飲んでく……」
と味気ない食事を済ませてたったかたったかと御出勤。……なんだか最近、ほんのり色々と寂しい。
で、息子と2人で朝御飯。
「ぼくはね、やっぱりチョコのカリカリよりフルーツのカリカリほうが、すきだなぁー」
と、息子はチョコレートコーティングされたコーンフレークよりフルーツグラノーラにご執心。子供はチョコ味を喜んで食べててよー、グラノーラは倍くらい高いんだからさぁー、なんて愚痴たれてしまいながら今日はそのフルーツグラノーラをスープカップに入れて牛乳加えてさらさらと。シーズン限定フローズンストロベリー入り。うまー。
豚肉と根菜のスープ
麦茶
あー、納豆食べたい。納豆納豆納豆……と、ここしばらく妙に納豆が恋しかった私。
「食べちゃうもんねー、一人で納豆食べちゃうもんねー」
と冷凍御飯をチンし、残っていたスープを温め冷蔵庫内から納豆を1パック。だんなは納豆が大嫌いなので、息子が産まれるまで納豆はいつでも「私一人のもの」だった。が、息子は納豆が大好物。「食べられる」とかいうレベルではなく、前向きに大好物なのだった。私がねばねばやってると
「ぼくもー!ぼくもたべる!納豆たべる!」
と毎回毎回大騒ぎしてくれちゃって、だから最近は1人で1パック食べられた試しがなかった。2パックあけると……今度は多すぎちゃうのよね。
息子、ごめーん……と一人ほんのり後ろめたくなりながら、茶碗の御飯にたっぷり納豆。私はカラシも刻み葱なんかも抜きで、ただひたすらに"納豆のタレ"を混ぜた納豆だけを御飯の上にかけて食べるのが好きだった。あーくさいくさい、あーねばるねばる。あー幸せ。
水菜とレタスのサラダ 胡麻ドレッシング
牡蠣御飯
絹さやとじゃがいもの味噌汁
ビール
連日の激務に疲労してか、今日のだんなは早めの帰宅。昨日買った剥き牡蠣で牡蠣御飯を作りましょう〜♪っと、早速あれこれ準備を始めた。やっぱりテーブルを共にする人が一人でも多い方がやる気も増える。あれも作っちゃおう、これも作っちゃおう、とあれこれやっていたらいまいち調和してない食卓になった。
牡蠣は塩水でざっと洗い、米が炊きあがる間際に羽釜に放り込む。御飯の味つけは酒と薄口醤油と塩と生姜。味噌汁の具は絹さやとじゃがいも。水菜が半端な量残っていたので、レタスと一緒にサラダにして食べちゃうことにした。先日通販で買ったばかりの、へんこ山田の「ごまねりねりドレッシング」を開封したのだけど、かなり濃厚な練り胡麻タイプのこってり味。野菜が胡麻和えにしたみたいな感じになって、香ばしい胡麻の風味が良い感じ。商品と一緒に「出しにくくてごめんなさい」というペーパーが入っていたのだけど、確かにどろりと濃厚ですんごく出しにくかった。でも気にしない。
ここまではけっこう和風な夕御飯の献立だったのだけど、おかずはものすごく洋風。鶏肉があって、生のバジルの葉とセージの葉が残っていたのでなんとかしなくちゃと思い、探してみたところ「トスカーナ風ローストチキン」なるレシピが出てきたのだった。香味野菜と鶏とハーブをオリーブ油で数時間和え、それをオーブン焼きにするという料理なのだけど、思い立ってからあまり時間もなく、1時間ほどマリネしただけの肉と野菜をスキレットで一気に火を通すことにした。マリネもスキレット上でやっちゃうという乱暴っぷりだったのは秘密。
分厚い鉄製フライパンであるスキレットの底にはざっくり櫛形切りにした玉ねぎと、にんじん、セロリを敷き詰める。鶏もも肉は皮と肉の隙間にバジルをぺろぺろと押し込み、たっぷり塩胡椒してからセージも添えて野菜の上に。オリーブ油を軽く回しかけ、そのまましばらく置いておいた。だんなが帰宅する予定の30分くらい前から火をつけ、弱火でじくじく蒸し煮状態に。オーブン焼きにするのとかなり違った風になっちゃったと思うし、最後の最後に
「チーズも乗せちゃえ〜」
とぺろっとチーズなんかも乗せちゃったりしたものだから、多分元々の「トスカーナ風ローストチキン」からはちょっとかけ離れたものになっちゃったのではないかなぁ、と密かに思いつつスキレットごと食卓に。肉を切り分けて、柔らかく煮えた野菜も取り分けて、牡蠣御飯とは似合わないなと感じつついただいた。
……トスカーナ風チキンというからには、やっぱりパスタとか茹でるべきだっただろうか(少なくとも牡蠣御飯とかではなく)。
ジャージー牛乳ヨーグルト
今日は10時に都内某所でお約束。某レストランのホームページを作ってみないかーい?という話をいただいて、費用はいくらくらいかかります、とか、独自ドメインのホームページを持つとこういった費用が発生します、とか、プレゼンしにうかがうのだ。何も考えずに約束してしまったのだけど、よくよく考えると息子の幼稚園を往復してから駅に向かって快速に乗って……ぎりっぎりの時間だった。だんなは「早朝ジムに行ってきまーす」と、とっとと一人出勤しちゃうしー、もーもーもーと口を"オ"の字に固定させたままあれこれ準備。
ここ数日こればっかりになってしまっているけど、そういうわけで今日もシリアルの朝御飯になってしまった。お高くリッチなフルーツグラノーラを私と息子でがふがふ食べ、更にヨーグルト1個。
幼稚園の正門が開いた直後に息子を幼稚園に放り投げ(投げてはいけません)、ダッシュで自宅に折り返してそのまま駅までダッシュした。乗り換え駅の乗り換え時間も2分くらいしかなくて、連絡通路をダーッシュ!汗みどろになって目的地に無事到着したのだった。あっはっは、仕事する顔じゃないぞ、こりゃー。
麦茶
1時間いや30分ほどで終わるかなと思っていた打ち合わせは、1時間半以上にもなった。シェフはかなり話に乗り気。気さくな方で、会ってちゃんと話をするのは初めてだというのに、
「パソコンって、壊れるときは一瞬なんですか?」
「はぁ〜、一瞬ですね。デスクトップパソコンなんかだと、運が悪いと停電と同時にボン!とか……ありますよ」
「……ボン!なんですか?」
「ボン!なんです」
なんか漫才みたいなことになっていた。
話の中では、「インターネットって怖いよね」なんて話も。以前、あるレストランの「批評」がフロアスタッフの名前入りでとあるサイトに掲載され、その中でそのスタッフがケタクソに言われていたことがあったのだという。お店側は全然それを知らなくて、しばらく後にお客様の一人にニヤニヤと「あー、君?ネットで見たよ」なんて言われて、言われた方は「良いことかな?」と思わずニコニコしちゃったのだそうだ。その後わかった、世界中に発信されていた厳しすぎる言葉の数々に、「もう耐えきれない」とそのスタッフは辞めちゃって……という。
プロだったらそういう事をいちいち気にしていちゃダメだ、と頭ではわかるのだけど、でも、普通のサラリーマンだったらインターネット上に"○○社の××さんは最低だ"なんてことはそう滅多に書かれるものではないわけで。レストラン産業に従事しているという理由で、そういう風当たりにも耐えなきゃいけない事も出てくるんだなぁ……と改めて考えさせられた。自分も似たような批評じみたことをここに書いてるから余計に胸がちくちく痛むのだけど、でもそういえば最近は「二度とこんな店来るもんか!」と思うことも書くこともさっぱりしなくなったなぁと思い出す。
いくばくかのお金を払ってお店で食事をするからには不快に感じることをされたらそこは当然怒っちゃうわけだけど、お店側からしてみると一考の余地があるというか……いや、でも不快な時間を過ごしたらやっぱり二度と来たくないと思っちゃうのは当然なわけで……と、自分で自分が何を考えているのかわからなくなってくる。
ともあれ、「コスパ(←コストパフォーマンスのこと……らしい)はまぁまぁ、雰囲気も申し分なく、ただメインディッシュのインパクトが……」なんて批評サイトに意気揚揚と"お客様"が書いている一方で、お店の側の人たちはたとえば
「○日にやってきたお客の××は大声で蘊蓄を垂れ流してくれちゃって店内の雰囲気はもう最悪」
なんて事は表に出せないのだ。そこはお金を払う"お客様"が優位であって当然なのかもしれないけど、でもなんだかアンフェアだなぁと最近思っている私。レストラン側からの反論は許されてなく、仮に自社のサイトででも反論してしまった日には逆に盛大なバッシングをくらうことになってしまいそうだし。
優雅にお客さんたちが着飾って高価な食材を胃袋に運んでいるその裏舞台は、煌びやかな職場ではなく「ガテン系」そのものだというのが身に染みてわかってきたせいかもしれないけど(午前9時から午後11時まで、レストランの事務所から我が家にメールがいつも普通にやってくる……)、自分の視点は最近ちょっと変わってきている。
そんなこんなで、お店を出たのはもう11時半を回っていた。どこかで優雅に昼御飯、できればデパ地下探索でも……と思っていたのだけど、息子のお迎えまであと1時間半ということでそのままダッシュで帰宅。最寄り駅の駅ビル内の揚げ物屋さんで鶏の唐揚げ弁当を買ってきて、お迎えまでの20分ほどの間にがつがつと食べた。500円くらいで、大きな唐揚げ4個に卵焼き、焼売、蓮根とこんにゃくの煮物、御飯の上には鶏そぼろ。ありがちな弁当だったけれど、なかなかどうして美味しかった。
「ナイスコスパ〜、ナイス〜」
……うーん、やっぱりコスパって言葉は、嫌いだなぁ(コスプレパーティ?て思う自分はダメですか)。
台湾蚋仔
R1/Fの「たらばがにのパスタサラダ」「海老の春雨サラダ」
大根の味噌汁
羽釜御飯
ビール
「魚が食べたい、魚が食べたい」
と魚屋さんを覗いていたら、すんごく美味しそうなブリの刺身と目が合った。しかも中トロのマグロもほんのりお買い得。
「刺身じゃ刺身じゃ〜」
喜び勇んで1サクずつ買ってきた。
刺身と、数日前に漬け込んでおいた台湾風しじみの醤油漬け。それだけじゃちとおかずが足りないような気がしたので、
「今日はお刺身なのですが、サラダでもちょりっと買ってきてくだされー」
と帰宅途中のだんなに頼んで駅ビルを見てきてもらう。買ってきてくれたのは、蟹のスパゲティサラダと、海老の入った春雨サラダ。期せずして魚介だらけの夕飯になった。刺身と大根の味噌汁という組み合わせ、私は大好きだったりする。
「おゆきさん、週末は寿司食べに行こう寿司!」
刺身を前にしているというのに、だんなも魚介欠乏症らしかった。
「玉寿司!お台場の店は男3500円、女2900円で食べ放題らしいですよ!」
毎回毎回、回りまくっている寿司屋ばかりに行っているわけだけど、週末は食べ放題の店に行くつもりらしかった。……どっちもどっち……?
牛乳
最近密かにだんなも私も「ウェイトダウンしましょうね」モードだったりするので、ゆえに「朝食に菓子パン」とか「朝食にドーナツ」とかいう危険な行いからは遠ざかっていたのだった。コーンフレークもお気に入りのものを食べたりちょこちょこ種類を変えたりしているとそうそう飽きるものじゃないけど、でも昨日、パン屋さんの前を通りかかって焼きたてパンの香りをかいだら無性に菓子パンが恋しくなってしまった。
「ま、久しぶりだしね、久しぶり久しぶり……」
と、クリスマスシーズンに販売されるレーズンやドライフルーツを入れた円筒形のパン「パネトーネ」を1個、食パンを1斤、そして朝食用にと菓子パン総菜パンを数個購入して、うきうきと帰宅したのだった。そういうわけで、だんなも私も朝御飯はミートパイ。冷めたミートパイはあんまり嬉しくないので、ちゃんとオーブンで中までしっかり温めてから食卓に。あんまり肉肉していない、野菜も入ってコロッケのタネみたいにもっさりした食感のミートパイだった。これはこれで、なかなか。
もっぎゅもっぎゅとミートパイを囓りながら、だんなに
「おゆきさーん、ミートパイって作るのむつかしいの?」
と問いかけられる。どうやらだんなはミートパイがけっこう好きなのらしかった(でもカレーパンの方がもっと好きなんじゃないかと私は思っていて、多分それは正しいと思う)。えーと、ミートパイって、肉炒めてちょっとスパイスとかハーブ入れちゃったりして、こってりもっさり味つけて、冷凍パイシートでくるんで焼けば良いのかしらん?多分そんなにむつかしくないと思います(でもめんどくさいので作らないのです)。
「アンデルセン」のウィンナーロール
アイスティー
午前中はあれこれやりつつ、1時間半ほどスポーツジムに行ってぱしゃぱしゃと泳いできた。昼食には、パンが1個残っている。でもそれだけじゃ物足りないなぁと駅ビルをぷらぷらしておかずを1品仕入れようとあれこれ眺める。
気になったのは、「R1/F」のパック入りサラダ。一口サイズの餃子がころころ乗っているレタスと紫キャベツのサラダには、スィートチリソースベースのドレッシングが添付され、説明札には
「香菜が入っています」
の一言が添えられていた。これは多分、「だから香菜好きの方にはたまらないサラダです」という意味ではなくて、「だから香菜が苦手な方はご注意ください」という意味なのだと思う。でも、私にとっては
「香菜入ってますよー。臭くて美味しいですよー」
という意味にしか見えなかった。香菜香菜……あのカメムシ臭い香草が入ったサラダに揚げ餃子……サイコー、と思わず1パック買ってきてしまった。ランチのおかずはこれに決定。
「香菜が入っています」サラダは、香菜好きにはちと物足りない分量の香菜の入りっぷりだった。でもきっと嫌いな人には「うわ!くさっ!」という分量なのだろうなとも思う。にんにく臭い餃子をカリコリ囓りながら、思いの外ピリリと辛いドレッシングをかけたサラダをばりばりと。
ビール・日本酒
今シーズンはじめての、苺 with コンデンスミルク
毎年、10月11月くらいになると、酒粕がお味噌屋さんなどに並ぶようになる。通年出回っている板状のガチガチのものじゃなくて、「越乃寒梅大吟醸」なんてものものしい銘柄のラベルがついている、ふわふわとしたペースト状の酒粕だ。そういった酒粕を見つけて購入すると、我が家の冬の一大イベント「味噌練り」の季節の到来となる。
材料は、辛みのつよい仙台味噌をはじめ、酒粕とか練り胡麻とか醤油とか日本酒とか。弱火でじくじくと材料を焦がさないように煮つめていき、それを湯に溶いて鍋のスープとするのだ。豚味噌鍋にするための練り味噌なのだけど、1人分の味噌うどんを作ったりするにも重宝するし、風邪ひきの時には味噌おじやってのも最高だし、モツを煮込むのも涙ちょちょぎれるくらい美味しくできる。だんなは先々週あたりの週末にせっせと鍋の前で木べらをこねくりまわしていた。
「12月に初豚味噌鍋かー」
「ちょっと遅めだったね」
なんて言いながら、寒くて雨なぞ降っていた今日の気候にはぴったりの豚味噌鍋。何しろ酒粕やら生姜やらにんにくやらが入っていて、体があったまることこのうえない。しかも日本酒にもよーく似合う。大抵毎回、腹一杯になったうえに酔っぱらってぺろんぺろんになるのが常だった。
具は大抵白菜と豚肉とうどん、せいぜい長ねぎと決まっているのだけど(もちろんきのことか人参とか大根とかあれこれ入れても美味しい)、今日はえのきだけも。お義母さんが今日の午後やってきて、大量の食材をお裾分けしてくれたのだった。柿に苺、ブロッコリーとなめことしめじとえのきと大量の人参と、とどめに
「あ、これもね、1個あげるわ♪」
と巨大なキャベツ1個。キャベツは豚味噌鍋って感じじゃないよなぁ……ブロッコリーもなぁ……とあれこれいじくり、えのきだけも鍋の具として使うことになったのだった。うーん……キャベツ……まだ冷蔵庫内に半個くらい残ってるんだなぁ……。
今シーズンの初豚味噌鍋、というか初練り味噌は、すごーく良い感じだった。味噌味な事に変わりはないけど、あれこれ入っているだけに複雑な味がする。ちょっと濃いめ、こってりめに練り味噌を湯に溶き、肉や野菜をくつくつ煮込んだらスープと共に器によそい、刻み万能葱をぶわーっと散らして七味唐辛子なぞもぷわーっとかけて、いただく。白菜1/4玉がほとんどなくなり、豚肉も600gほどが消え失せ、そろそろ満腹かと思いきやその段階から更にうどんを3玉。肉も白菜もうどんも、息子が呆れるほどよく食べていた。そーかそーか、君もこの鍋が好きかー。
麦茶
昨夜は大好物の冬の定番、豚味噌鍋。その翌日には「味噌おじや」にするのが、これまた定番……というか「お約束」になっている。土鍋に残った味噌スープを温め(その中に白菜や肉のかけらが残っていればなお良し)、御飯を適量放り込んでぐつぐつと煮ていくのだ。米が水分をたっぷりふくんで良い感じの「おじや状」になったらできあがり。刻み万能葱と七味唐辛子をたっぷりかけて、いただくのだ。
「鍋はさー、けっこうその味に飽きたりするものなんだけど」
「これは飽きませんねぇ……」
「一向に飽きませんねぇ……」
「おいしいねぇ……」
と、一家で味噌色の御飯をじるじると啜り食べる。豚味噌鍋には七味唐辛子(それも、「七味家」のものが特に)が良く似合う。粒のものをガーリガーリと削った黒胡椒なんかもけっこう似合う。今回も豚味噌鍋は、一滴も残さず消え失せたのだった。
とろ×4(カン)
はまち×4
かんぱち×2
しまあじ×4
サーモン×2
いわし×4
さば<×2BR> こはだ×4
帆立×2
あわび×4
穴子×4
げそ×2
甘海老×4
かに身×4
うに×2
いくら×4
カニみそ×2
とろうずら×6
うに巻
ねぎとろ巻
うなきゅう巻
たくあん巻
生ビール
……を、だんなと2人で。
数日前から、
「週末に寿司行こ寿司!食べ放題!久しぶりの玉寿司!」
と、だんなが何やら浮き足だっていた。私がお刺身食べたいなぁと思っていた頃に、だんなも同じようなことを考えていたと思われる。
「夕飯に行きますか?」
「うん、夕飯なんだけど、あまり遅くなると寒いしめんどくさくなるし」
「じゃあ早めの夕飯ってことで5時くらいにとか」
そうしましょうそうしましょう、と買い物ついでに午後遅めにお出かけした。当初は台場だ銀座だという話もあったのだけど、移動するのも大変だねと近場の千葉で済ませちゃうことに。細々した買い物を済ませ、文房具屋で互いに渡すクリスマスカードを「こっち見ないでねー、近寄らないでねー」とか言いながら選んで買ってみたり。デパートの子供服コーナーで子供用のダッフルコートを眺めてその値段の高さに「どっしぇー」となってみたりしながら、3時半には早々に空腹状態になっている私たちだった。夕食というより遅めの昼食といっていい時間帯かもしれない。
「おかーさーん、おとーさーん、ぼくはもう、お腹が空いちゃったよー」
「ん……私も空いた……」
「じゃあもう行こうか?……3時半だよ?」
「何時でもいーい。……いくー」
と、結局そんな時間帯にお寿司屋さんに。千葉の駅ビル内に入っている「玉寿司」では1人3500円の食べ放題サービスをやっている。同じチェーンの店が銀座などにもあって、私とだんなは仕事帰りのデートの時などにたまーに「銀座で寿司食べ放題」を楽しんでいたりした。デートで食べ放題ってのもいかがなものかと、思わなくもない。
時間も時間なので店はガラガラ。小上がりの4人席に座りこみ、息子は500円のお子さまセット(にぎり寿司にジュースとおもちゃつき)、私とだんなは生ビールと共に食べ放題コース。ぺろりと注文表がやってきて、好みの品の脇に個数を書くようになっている。1回の注文につき1枚の用紙に20カンまで記してよく、万が一注文したものを残した場合は実費請求なのだそうだ。
「まずね、トロ〜♪」
「あ、サバ食べたい」
「カニにも印つけちゃえ」
とか言いながら、当然20カンみっちり注文。握ってもらっている間、更に次の用紙に2回目の20カン分を記入。これもいっちゃえ、あれもいっちゃえ、と注文表のほとんどを埋めていく勢いであれこれ注文してしまった。……でも、あんまり選択できる種類は多くなかった、かな。
時間帯も多分にあるのだろうけど、なんとなーく活気のない店で、ネタも悪くはなかったんだけど「なんか、普通……」なものが多かった。5年以上前に銀座やらお台場やらで食べた同じ「玉寿司」はもうちょっと魚がツヤッピカッとしていた印象があるなぁ……記憶が美化されているだけかなぁ……と、ほんのり腑に落ちず、それでももりもりばくばくと良く食べる私たち。
結局20カンをぺろっと平らげ、すぐに頼んだ2回目の20カンもぺろっと食べ、更に20カンを
「……そろそろお腹一杯、って感じ?」
とか言いつつそれでも平らげ、最後に「シメね、シメ」とか言いながら手巻き寿司を2本ずつ食べた。だんなは32カン(プラス手巻き2本)くらい、私は28カン(プラス手巻き2本)くらい食べた勘定になる。私たちの感想は、
「僕たち……食べられなくなったよねー」
と、「いいい、一体どこが!?どのへんが!?」というものだったりして、まぁ家族で腹一杯寿司食べてビールも飲んで9000円程度で収まるならけっこう幸せなのかしらね、とか言いながらのんびり帰宅。
まだ早いね、夕飯食べたのにまだ5時前だよね、お腹一杯で苦しいから腹ごなし〜……と、駅前のカラオケボックスに立ち寄って、家族皆で2時間熱唱。中島みゆき歌うわブリトラ歌うわアニメソングも出てくるわ最近の歌を歌って玉砕するわ、と私は1年半ぶりくらいになるカラオケをおおいに堪能したのだった。なんだかまたーりと楽しい週末。
だんな特製オムレツ
カフェオレ
何やら、息子がえらく早く起きてきて、私もつられて7時半に目覚めてしまった。休日の朝、予定もないのに8時前に起きるなんて、なんだかすごーく得した気分。洗濯機を動かし、屋内に干してあった昨日の洗濯物を畳み、朝食を摂り、洗濯物を干し、それでもまだ9時半。……早起きってすばらしいなぁ……(だったら毎週そのように活動しろと思うのだけど、無理なんだなぁ……)。
ちょっとだけやる気のある朝御飯は、チーズトーストとオムレツ。「トーストできるチーズはないかなー」と冷蔵庫の中をさぐっていると、奥に転がしてあったエダムチーズのかけらの表面にうっすらカビが生えてしまっているのを発見した。うわちゃー……。早く食べなきゃ、全面的に食べられなくなっちゃう、と、カビ部分を包丁でスライス。まだまだいけそうだなと勝手に判断して皮剥き器で薄くスライスしてパンに敷き詰め、焼いてみた。エダムチーズはあんまりチーズトーストという感じではなくて、ピザに使ったりサンドイッチに入れたり焼き菓子に使ったりというのが一般的な使い方だと思う。まぁいいやー、とトーストにしてみたら、それはそれでけっこう美味しかった。エメンタールやグリュイエールあたりに比べると、"渋い"と表現しても良いような独特のクセと独特の甘さがある。
私がチーズと格闘している間に、だんながオムレツを作ってくれた。塩胡椒で味をつけた程度のプレーンなオムレツ。鉄製のフライパンをふるって作ってくれたそれは、ちゃんと中が半熟のきれいなオムレツだった。
「やっぱりオムレツにはケチャップだよねぇ〜」
とか言いながらケチャップこてこてつけて食べる。
テリヤキチキンバーガー
モスチキン
山ぶどうスカッシュ
「昼御飯は……ケ、とか?」
とだんなに問われ(※「ケ」とは「吉野家」→「よしのけ」から派生した我が家の隠語で吉牛を指す)、
「やだよー、牛丼重いから、ハンバーガーがいいなぁ」
と、一体どっちがカロリー高いのかとツッコミどころ満載の答えを返す私。でも夫にツッコミを入れられることはなく、めでたくモスバーガーに向かうこととなった。ちょうどお昼御飯時で、店内はなかなかの混雑。2時から発売される「匠味」にはまだ時間がありすぎて、ちょっとばかり久しぶりのテリヤキチキンバーガーを堪能した。セットにつけたオニオンリングとポテトは息子に渡し、私は代わりにモスチキンを。
「お、おゆきさんはテリヤキチキンとモスチキンでチキンつながりだね。僕はモスチ(=モスチーズバーガー)とモスチキンでモスチつながりだ。あっはっは」
いや、別に何がどう繋がってても良いのですけれども、確かに鶏肉バーガーとモスチキンという組み合わせは失敗だったかもしれない。モスチキンを食べるならフレッシュバーガーあたりが最適な組み合わせだったかもしれぬ。
「でもいーのよ、チキンが恋しかったんだから」
と、マヨネーズと醤油味が混ざり合ったようなテリヤキチキンバーガーをもりもりと。
なめこの味噌汁
ロメインレタスのサラダ
ビール
りんご
昼食後、近くのスーパーでお買い物。ビール1ケース買って、特売日本酒(料理用)を2パック買って、牛乳2パック買って特売肉も買って……とやっていたら、呆れるほどの大荷物になってしまった。だって豚肉が100g58円だったんですものー。
夕御飯には、これまた特売品だったさんまを買ってきた。いつもいつも塩焼きにするばかりで今ひとつ芸がないので、今日はパスタにしてみよう、ということに。お義母さんからお裾分けしてもらったなめこなんかもあったので、味噌汁も添えちゃう。和風な味のスパゲティは、案外味噌汁と似合う……はずだ、多分。
スパゲティは、単に「アーリオ・オーリオ・エ・サンマ」という感じ。たっぷりのにんにくをオリーブ油で炒め、そこにこんがり焼いてからほぐしたさんまと茹でたてパスタを混ぜ込んだだけ。器によそってから、これでもかと万能葱をかけた。なんかこう、うちの料理は「困ったときには万能葱」といった傾向があるような気がする。いや、でも、何にでも合うしー……。
味つけは塩胡椒くらいだったのだけど、魚臭くてなかなか美味しいスパゲティだった。やっぱり味噌汁にもけっこう似合う。1株50円という妙に安かったロメインレタスは、ざくざくちぎってボウルに盛り、フライドオニオン(ドイツ製だかなんだかのそれをずーっと前に購入したのが発掘された)を散らして、へんこ山田のごまみそドレッシングで。初めてこのドレッシングを使ったのだけど、ロメインレタスとフライドオニオンとドレッシングが不思議にすごく調和してくれちゃって(単にドレッシングがすんごく美味しかったのかもしれない……)、
「うわ!これ!うま!」
「おー、和風で良い味だねー」
「フライドオニオンとめちゃめちゃ合うじゃん!」
とか言いながらこれももりもりと消え失せた。不思議な光景の夕飯の食卓だったけど、どれも美味しくて幸せ。