食欲魔人日記 06年7月 第4週
7月24日 月曜日
香菜続きですが、バクテー。
コーンパン
半熟ゆで卵
アイスカフェオレ

だんな、早起き。ちと早く出勤しなきゃいけないようで、簡単に食べられる朝御飯をとコーンパンを温める。
「あと、卵くらいは食べられる?焼こうか?」
声をかけると
「ゆでたまご……」
と、答えをもらった。おお、ゆで卵。久しぶりだ。

「ゆで卵は、"カリオストロ伯爵"ですか?」
「ええ、"カリオストロ伯爵"です」

わからないようでいてその実正確に意志疎通ができたところで、「超半熟ゆで卵」を目指して鍋をコンロに。理想はエッグスタンドに乗せたゆで卵をコンコンとスプーンで叩いてヒビ入れて、中身のトロトロをスプーンですくって食べる……という状態が理想だったのだけれど、沸騰してから4分で引き上げた卵は、ただの「半熟ゆで卵」だった。黄身こそ素晴らしく良い感じにトロトロだったけれど、白身はちゃんと固まっていたので、結局「スプーンでコンコン」ではなく、普通にテーブルに卵をゴツゴツ当てて殻を剥くことに。うう、カリオストロ伯爵卵は沸騰後2分くらいで良いのかなぁ。ジョドウへの道は遠い(って別にジョドウが料理するわけじゃないか……)。

マッケンチーズ
アイスティー

今日は一日仕事をしたり、息子も横で勉強をしたり。息子の漢字の勉強を見てやりながら
「昼御飯、鶏そばはどう?鶏肉や野菜を煮て、冷たいお蕎麦をそれにつけながら食べる」
と提案すると、秒速でダメ出しされた。

「おそばならねぇ、マッケンチーズがいいなー」
「いいじゃん鶏そば」
「マッケンチーズかラーメンがいいなー」
「同じ麺仲間じゃん」
「ラーメンかマッケンチーズだなー」
だって最近、全然マッケンチーズ食べてないんだよ?すごくなつかしい気分になっちゃってるんだよ?と説得されて、その熱心な説得に結局折れた。ならば息子と一緒に作ることにして、作り方を覚えてもらうことにする。

「はい、最初に小麦粉とバターを炒めるよー」
「次は牛乳入れるんだよね?」
「お、わかってるねぇ」
鍋のホワイトソースの材料を息子に混ぜてもらい、私はその間にチーズを刻む。チーズを溶かすところで「かき混ぜ係」は交代して、代わりに息子にはペンネの計量をお願いした。さすがに何度も何度も作ってるから、息子も作り方を覚えたらしい。

「1人分は80gということになってます。……どれだけ用意すればいいのかな?」
「2人分は、80かける2で、160gだね!」
「そうそうそれでね、大盛が良い人は、それに20gくらい増やせばいいよ」
「じゃあ300gだ」
「……ちょっと待て」
なぜ80×2ができて、160+20ができないのだ息子。わざとか?わざとだろう?絶対わざとだな?
見れば息子はニヤニヤしながら本当に300gのパスタを計量しようとしていて、慌てて止めた。せめて200gにしといてください……。

そしてできあがった、いつも通りのマッケンチーズ。幸いチェダーチーズは先日コストコで1kgほどのブロックを買ってきたばかりだった。
「……どうしてもこのパスタがいいんだ?」
「そう!これがいいの」
「他にもチーズいろんなのあるじゃん、他の種類使っちゃだめなの?」

コストコではオレンジ色じゃない、クリーム色をした「ホワイトチェダー」も売っていたので、たまにはそういうのを買っても良いかなと思っていた。チェダーは独特のコクというか渋みがあるから、たまには他の系統のマカロニ&チーズもよろしんじゃなかろうかと。
「ダメなの。このチーズじゃないとねぇ……味に広がりがない」
ひ、広がりないすか……そうですか……(完敗)。

枝豆
もやしとキャベツ、挽肉の温かいサラダ
バクテー
羽釜御飯
ビール(青島ビール)

マンゴーアイスクリーム

コストコで、スペアリブの塊を買ってきた。バーベキューか他の味のグリルにするか夫婦で割と真剣に協議がなされたのであるけれど、結局
「バクテーにしよう!」
ということに。幸い手元には香菜の残りもあるし、ちょうど良いかも。しかしタコスといいバクテーといい、夏には暑い国の料理ばかりが恋しくなる。ちなみに明日は沖縄料理。

シンガポールに以前住んでいた友人がお裾分けしてくれた「バクテーの素」もついにこれが最後の1つ。惜しみつつも説明文を読み読み、書いてあるとおりにスペアリブを煮込んだ。曰く、水を1.5リットル沸かし、そこにバクテーミックスを入れ、にんにくを12ピース(!)も加え、1kgのスペアリブを加えて35分煮込め、とある。ダッチオーブンを使う方が肉がホロホロになるんだけどなと思いつつ、今日は別の両手鍋で煮込んでみる。鉄鍋はやはり少々スープの色が悪くなるので、茶系の濃いめの色をしたシチューを煮込むには問題ないのだけれど、澄んだスープが欲しい時には期待通りの色には仕上がってくれない。その分ちょっと長めに煮込むことにしよう、と、水を何度か足しつつ3〜4時間かけてスペアリブを柔らかく煮込んでみた。じわ〜っと感じられる唐辛子と胡椒の辛さと、スパイス臭、そしてそれらを上回ってあまりあるにんにく臭。今日も美味しいバクテーが煮えた。

具沢山なサラダも欲しいなと、ナムプラーで味付けした甘酸っぱいサラダも1つ。牛ひき肉が少量残っていたのを炒めて塩と醤油で味をつけておき、から炒りしたもやし、刻んだキャベツ、刻んだきゅうりと混ぜ合わせる。味付けはナムプラーとレモン汁と砂糖。もう1品くらい作れるかなー……と冷蔵庫を見たのだけれど、いまいちこれという材料が見つからなかったので茹で枝豆だけテーブルに出した。

買い置きの青島ビールはバクテーなどに似合うんじゃないかと冷やしておいたので、今日のビールは青島ビール。スペアリブとサラダつつきながらビールを速攻飲み干して、あとは御飯とバクテーの調和をしみじみ味わう。スープ飲み飲み御飯を食べ食べ、最後は残った御飯をスープに入れておじや風。格好良いとは言えないけれど、これが本当に美味しい。涙ちょちょぎれるほど美味しい。

そして、今日のデザートはマンゴーのアイスクリーム。
カルディコーヒーファームで扱っているマンゴーアイスクリームは美味しいですよー、殊に バータイプのが美味しいですよー……と以前教えていただいたことがあるのだけれど、今回買ってきたのは「マンゴーパフェにも使えるように」という観点で1リットルのパッケージタイプのもの。店頭で味見させてくれたので試してから買ってきたのだけれど、甘くこってりねっとりとしたアップルマンゴーの旨味がこれでもかと味わえるとっても美味しいものだった。早くマンゴーパフェとかマンゴークレープとか作らないと、このアイスはすぐになくなってしまいそう。

7月25日 火曜日
「冷やし沖縄そば」ですって。うまーでした。
コーンパン
ほうれん草とベーコン入りオムレツ
牛乳

夏休みもそろそろ10日を過ぎようというこの時期に、今年はまだ梅雨明けしない。生ぬるい気温ながら今日も朝から雨が降っていて、汗かきながら思いっきりかき氷とかパフェとか食べたいなぁと思っている自分にはいまいち面白くない天気が続いている。こういう時こそせっせと仕事しておくべきかなと、今日も起きるなりパソコンに向かってひと仕事してから息子と朝御飯にした。

残っていたコーンパンは2個。1個ずつ分けることにして、ほうれん草とベーコンをどっさり入れたチーズ風味のオムレツを焼いた。ベーコンの油を染みこませるように炒めたほうれん草のフライパンに3個の卵溶いて粉チーズと塩と牛乳少々加えたものを流し入れて、オムレツ作り。ホテルの朝食ブッフェで見てきたオムレツのあの感じを忘れないうちにと練習しているのだけれど、今日は割と綺麗なオムレツができあがった。中はちゃんと半熟。やったぞ私。

バクテー
もやしとキャベツ、挽肉のサラダ
御飯
麦茶

昼御飯は昨夜の残りのバクテー。サラダも残っていたので、それと併せて昼御飯にした。今回ダッチオーブンを使わなかったバクテーは、とても綺麗な澄んだスープで、肉の煮込み具合も上々。少しつつくだけで骨から肉がスルリと抜け、柔らかい肉は口に入れるだけでとろけるようだった。しかし、やっぱり「にんにく12粒」(←バクテーの素の説明文どおりに決行)はちょっと多かったような気がしないでもない。スープのどの部分をすくってもにんにくだらけ……。

新宿 「ナビィとかまど」にて
 ジーマーミー豆腐
 ミミガーポン酢和え
 ドゥル天
   ポーク卵
 パパヤーと大根のサラダ
 中身イリチー
 島らっきょうの塩漬け
 冷やし沖縄そば
 生ビール(オリオン)
 泡盛 いろいろ
 パッションフルーツのシャーベット
 紅芋アイスクリーム
 シークァーサージュース
 マンゴージュース
 ウーロン茶
などなど、4人でもぐもぐ。

今日は関西からやってきた友人と夕食。新宿至近で、後からやってくるだんなと合流しやすくて……と、お店を考えて、なぜか沖縄料理屋さんになった。小皿料理であれこれ注文できるし、酒は豊富だし、子供も食べられるもの(沖縄そばとか)が多いし……と、沖縄料理。

よくよく考えると「これが東京ですよー」という料理というのは、あんまり思いつかない。もんじゃ焼きとか、どぜう鍋あたりが一応は思い浮かぶけれど、「新宿で」とエリアを限定されると全然思い浮かばないのだった。自分の引き出しの無さを反省しつつ、「沖縄料理初めてだし!」と言ってくれた友人と一緒に、我が家3人と友人、合わせて4人で夕御飯。向かったのはLUMINE EST(旧マイシティ)のレストランフロアにあるナビィとかまど

友人からは、お土産がいーっぱい、いーっぱい。息子は阪神タイガースの応援グッズをもらっていたく嬉しそう。他にも関西味のカップ麺とか、美味しそうなだし醤油とかいただいて、私も心ばかりのお土産を渡してみた。
でも、これまた「東京ならでは」というのがなかなか思いつかなくて(私がいつも友人に配るようなものといったら京都の胡麻油とか名古屋のあんかけスパのソースと麺とか、そんなのばかり……)、結局「DEAN & DELUCAはまだ関西圏には進出していなかったはず」と、品川のDEAN & DELUCAショップを覗いてフルーツのジェリーなどを買ってきてみた。「パッションフルーツのレモンカード風」みたいな面白いな瓶詰があったので、これは自宅用に。

で、沖縄料理をあれこれつつきながら、おしゃべりおしゃべり。だんなは「阪神の国の人が来た!」という感じで、話題がすぐタイガースにスライドする。さぬきうどんの話になったり、美味しいロールケーキの話などにもなったり、とても楽しい数時間だった。

注文したのは、ピーナッツの豆腐「ジーマーミー豆腐」や、ポン酢和えのミミガー(豚の耳)、田芋をコロッケにしたような「ドゥル天」に、オムレツとこんがり炒めたランチョンミートを盛り合わせた「ポーク卵」。「中身イリチー」は豚モツと糸こんにゃくやニラなどと共に塩味で炒め合わせたもので、鰹節をこんもりてっぺんに盛った「島らっきょうの塩漬け」は泡盛に危険なほど似合っていた。

面白かったのが、「冷やし沖縄そば」。どうやら沖縄本土にも存在しているメニューらしい(検索したら色々なお店の「冷やし沖縄そば」が出てきた)のだけれど、私もだんなも見たのは初めて。
「……冷やし中華みたいな?」
「……さぁ?」
でも美味しそうだねぇと1皿取って皆でつついた。酸味はほとんどない、甘辛い濃い味のタレが絡む麺は確かに沖縄そばのふっといモチモチした麺で、具は甘辛く煮た三枚肉や海老、水菜や玉ねぎ、きゅうりなどの野菜、そしてスライスしたシークワーサー。期待どおりにさっぱりと食べやすいそばだった。

「久米仙古酒」「驚天古酒」など、甘さのある強く深い酒をロックでお代わりして飲みつつ、最後にシャーベットを食べ終わる頃にはいーい感じに酔っぱらっていた。楽しうございました〜♪

7月26日 水曜日
今日初めて学んだ。「クリームパンは、ちゃんと止めるのがとっても大変」
「DEAN & DELUCA」の
 ミートパイ ・ カレーナン ・ チョコデニッシュ
を1/2個ずつ
アイスカフェオレ

昨日初めて訪れた品川の「DEAN & DELUCA」では、広くはないカウンターでたっくさんのパンを売っていた。籠が層状に並べられた迫力のあるコーナーで、パンについた札を見ると、それらはこの店で焼かれたものではなく、あちらこちらのパン屋さんのものを並べているのであるらしい。パンの名前の近くに書かれたお店の名前は、都内のものだったりもっと遠くの県のものだったり、色々だった。

それらをメモしたりする余裕はなくて、美味しそうだなーだんなが好きそうなのだなーなどと思えるものをいくつか購入。息子は、巨大なシナモンロールを指さして、
「シナモンロールって、なに!?」
と私に聞いてきた。表面にたっぷりばっちりシュガーコーティングがなされている、外見もサイズもアメリカン的迫力のある品だった。

「えーと、シナモン風味の、お砂糖たっぷりの甘〜いロール状のパンだよ……甘いよ?」
「ぼく、これねー!」
「超甘いよ?」
「……わるい?」
「……わるかないけど」

シナモンロールが気になって仕方がなかったらしい息子にはそれを1個。私はだんなと半分こするつもりで、ミートパイとインドカレーを包んだロール状のナン生地のパンと、こんがりと美味しそうだったチョコデニッシュをそれぞれ1個ずつ。全て別のお店のものを買ってきたような記憶がある。

ミートパイとカレーナンは温めて、そして3種類のパンをだんなと半分こ。ソーセージを崩したような、コロコロと独特な食感の肉を炒めたのが詰まったミートパイはほんのりスパイシー。パイの感じはとても好みだったのだけれど、もっと懐かしいような味のフィリングの方が好みな私にとっては「美味しいけど……私の理想のミートパイって感じじゃない……」という印象のものだった。

そしてシナモンロールはとても美味しかったらしい。

「モスバーガー」のナンタコス
アイスティー

昨夜、急に「足が痛い、このへんが痛い」と右足の付け根を痛がりはじめた息子。どこかで捻ったかしたのか、とりあえず一晩寝て様子を見てみようということにしたのだけれど、今朝になっても「やっぱり痛い」と。昨夜の帰りがすっかり遅かったため、10時過ぎまでぐーぐー寝ていた息子が起きるのを待ってからお医者に行った。診断は「股関節炎」。消炎剤飲んで湿布するくらいしか、とりあえずすることはないらしかった。

当然ながら「安静」を言い渡されてしまったので、病院帰りに息子をスーパー入り口のベンチに座らせて待っていてもらい、急いで今日明日分の食材のお買い物。ついでにモスバーガーで昼御飯も買ってきた。私は期間限定品のナンタコスを。甘くない飲み物が欲しかったので家にある自家製アイスティーを飲むことにした。

夏の定番メニューの、モスバーガーのナンシリーズ。ナンの上にトルティーヤチップが散らされる、という、良く考えたら謎な事になっているのだけれど、肉とレタスとトマトがまんべんなく散ったタコス味のナンはすっかり定番な美味しさだった。添えられたチーズがチェダー味のソースというのが、なんとも素敵。

自家製スモークサーモン入りアーリオオーリオスパゲティ
きのこのミルクスープ
水菜のサラダ
アイスティー

そういえば明日の朝御飯について何も考えていなかったなと思い出して、夕方
「そうだ、パン焼くか……」
と仕事を中断した。今日は外に遊びに行けない……と、暇そうにYahoo!きっずの理科ページや算数ページを眺めていた息子(そしてそのおかげで「概数」という概念を本日学んだらしい)は
「パン焼くなら!クリームパン焼かないと!!」
と文字通りににじり寄ってきた。こらこら、足痛いのに台所に這ってくるな。

そういえばメロンパンの次はクリームパン焼こうって言ってたっけねぇと、ホットドッグ用のドッグパンだけを焼く予定だったのが、急遽クリームパンも一緒に作ることに。生地を倍量準備することにして、一次発酵の間にカスタードクリームを作った。息子も椅子に座った状態でクリームの練りを手伝ったり、成形を手伝ったり、できる範囲でお手伝い。

「はーい質問、カスタードクリームは何でできてますか?」
「卵!牛乳!」
「正解、あと2つ」
「おさとう!」
「うん、あと1つ」
「……しょうゆ……?」
「……卵御飯じゃないんだから……」

違うでしょ、固めるものが必要でしょ、それは、料理によっては片栗粉だったりコーンスターチだったりするんだけど、カスタードクリームは小麦粉を使うわけよ……と説明しながら、できあがった濃厚な色のカスタードクリーム。楕円に伸ばしたパン生地にクリームを適量乗せて2つ折りにして、フチを綺麗に止めればいかにもなクリームパンの形になる。クリームぱんだのように頭をギザギザさせるには、ナイフで適当に切り込みを入れれば良いらしいけれど、今回は初めてということで止めるだけで様子を見てみることにした。

そしたらお客さん。二次発酵の間にもりもりと生地が移動して、止めていたはずの生地がパカーンとまた割れてクリームが見えてきましたですよ。慌ててまた止めるも、焼いている間にまたもりもりと……。
結局、焼けた8個のクリームパンのうち3個ほどが中身のはみ出たクリームパンになってしまったのだった。他のも折り畳んだところにしっかり線ができてしまって、見た目悪いことこのうえない。一見簡単そうだけど、実はメロンパンより難しいかもしれないクリームパン。まだまだ修行が必要な感じだった。やっぱり具入りパンは難しいな。ベーグルの輪っか作りも難しいけどな。

そんなこんなで疲れ果てたところで作った夕御飯は、残っていたサーモンを中華鍋でスモークにして。
ウッドチップを入れた中華鍋を熱して、煙が出てきたところでアルミホイルをふわっと乗せ、その上に網、その上に食材、そしてドーム型の蓋をして弱火で数分。厳密な「燻製」ではなくて、単に「燻製臭をつける」程度の加工なのだけれど、これが案外ちゃんと良い香りがするので楽しい。

ごくごく普通のアーリオオーリオスパゲティを作って、最後にそのスモークサーモンをスライスしたものを軽く和えて晩御飯にした。あとは水菜と玉ねぎ刻んでプチトマト添えて胡麻ドレッシングをかけただけのサラダと、エリンギとしめじを入れたミルク味のスープ。

7月27日 木曜日
宮崎熱冷めやらず、チキン南蛮
自家製パンのホットドッグ
自家製クリームパン1/2個
アイスカフェオレ

昨日はクリームパンとホットドッグ用のパンをそれぞれ焼いてしまったものだから、今朝はどちらを食べるかでちょっと悩む。そもそもは先日「ホットドッグが食べたい」とソーセージ買ってきたのがパン焼きのきっかけだったのだったなと、初志貫徹でホットドッグの準備をした。

今もあるのかどうかはわからないのだけれど、かつて、もう8年くらい前に晴海埠頭に週末出没していたホットドッグ屋さん「TOKYO-DO」の味が、我が家のホットドッグの目指すところ。……と、ここまで書いて「どうせ検索しても見つからないだろう」と思いつつ検索してみたら、ありました。そうそう、このホットドッグ。一見シンプルなホットドッグの下にはバターで炒めてほんのり風味づけ程度にカレー粉をふったキャベツが敷かれていた。チリドッグもめちゃめちゃ美味しかったのだった。海が見える広場にそのワゴン車が止まっていて、
「試しに買ってみる〜?」
と1個だけホットドッグ買って家族で食べたらこれがめちゃめちゃ美味しくて、慌ててチリドッグを買い足した記憶がある。

で、その思い出の味目指して、バター炒めにしたキャベツに少々のカレー粉を。ほんのひとふりで良かったはずなのに、今日はちょっとカレー感強めのキャベツにしてしまった。ソーセージと一緒にパンに乗せて、とろけるチーズトッピングしてチーズが溶けるまでオーブンで焼けばできあがり。

バターや牛乳を使いはしたけれど、甘さはそれほどないあっさり味のパン生地なので、クリームパンもあっさり味。
足を痛めた息子のために昨日買ってきた1個250円の桃は期待通りに甘かった。

焼きラーメン
麦茶

でーっかい仕事が今3つ同時くらいに進んでいて、火を噴きそうな今日この頃。今日は真剣に必死に仕事だ!……と思っていたのに、大小さまざまなトラブルがあって仕事はさっぱり進まないことに。昼前に息子の勉強とピアノの練習を見てやっていたら、もう昼御飯の準備をしなきゃいけない時間になっていた。

「……これなら、早く作れるかなぁ……?」
と手にしたのが、週末に1箱試しに買ってきてみた永谷園の「焼きラーメン」。先日居酒屋でつついたのが案外と悪くなく、息子も喜んで食べていたなぁと、試しにそのインスタントの焼きラーメンを買ってきてみたのだった。用意した具は豚肉の切り落としともやしとキャベツ。具を中華鍋で炒め、一旦それを取り出してから中華鍋に湯を少なめに沸かして麺を投入。ほぐしながら3分茹でたら具を戻し入れ、液体スープを混ぜてできあがり。ラーメンと焼きそばの中間のような、ペタペタとした汁っぽい焼きそばのような感じ。

この微妙なペタペタした食感が良いのかもなぁ……と、もんじゃ焼きの口当たりにも似たそれを息子と一緒に平らげた。具沢山にしてしまったらたいそう食べ応えがあって、お腹一杯。

茹でとうもろこし
チキン南蛮
 刻みキャベツ・トマト
ポテトサラダ
冷や汁
羽釜御飯
ビール(樽生ブラウマイスター)

さて、手元には鶏もも肉が4枚。バクテーやタコスをやった時の香菜の残りがまだ少しあったので
「だったら海南飯かな?」
と思っていた。どうにも南国料理熱が冷めない私。同じく南国料理熱(というか宮崎料理熱?)が冷めないらしいだんなからは
「だったらチキン南蛮にしませんか?」
という提案もあった。揚げ物は暑いなぁ……と思いつつ、確かにチキン南蛮は食べたい。宮崎で買ってきたばかりの「チキン南蛮の秘密」なるイカした名前の調味料もある。これを試してみなきゃねぇと、チキン南蛮を決行することにした。

鶏(本当はもも肉ではなく胸肉が推奨されている)は塩胡椒して小麦粉はたいて、溶き卵にくぐらせてからこんがり揚げる。揚げたての肉を甘酢に漬けて(今回は「チキン南蛮の秘密」に漬けて)、そして一口大に切ってから、た〜っぷりのタルタルソースを添えればできあがり。いくつかの場所でチキン南蛮を食べてきた結果、ゆで卵が多めのこっくりしたタルタルソースの方が似合う気がする。いつもより玉ねぎとピクルスは少なめのタルタルソースをたっぷり準備しておいた。

チキン南蛮定食っぽいものにしよう、と、刻みキャベツとポテトサラダ、櫛形に切ったトマト。チキン南蛮の横にはレモン1かけ。当然味噌汁は冷や汁でしょう、と、豆腐ときゅうりをざくざく混ぜた冷たい味噌汁を用意した。味噌は宮崎空港で最後に買った、冷や汁用合わせ味噌だ。

茹でたとうもろこしはとんでもなく甘くて美味しくて、そしてチキン南蛮もばっちりのできあがり。ちょっと濃いめの味が美味しい冷や汁もキーンと冷えていて、そしてそんな宮崎色夕飯を食べようとしたまさにそのとき「ピンポーン」とお届け物が。差出人は「宮崎青島サマーフェスティバル実行委員会」。なになになにー?と受け取ってみれば、中から宮崎産の完熟マンゴーのでーっかいのが2個、うやうやしく箱詰めにされたのが出てきた。

そういえば宮崎で海水浴したとき、最後に「アンケートにご協力くださーい」と言われて、住所や名前書いて「このイベントのご感想を」とか「次回のイベントはどういったアーティストを呼べば良いと思いますか?」なんてものに家族で答えてきたのだった。
「あらまぁ!千葉から!」
「うん、ここの海がすごく綺麗だって聞いてねー1泊青島で遊ぶことにしたんです」
なんてスタッフの人と話しながらアンケートに答えて、「回答者から抽選で何か当たるらしいね?」「当たるといいねー」なんて言いながらホテルに戻ったのだ。

で、届いたマンゴー♪マンゴー♪マンゴー♪宮崎の神様(青島の神様?)どうもありがとう。マンゴー好きの身としては、もちろん宮崎のスーパーや空港で「宮崎のマンゴー欲しいなー」と売り場を見てきたのだけれど、どれもお安くはなくて(最低でも1個1500円……)結局買わないで帰ってきたのだった。2個入り5000円とかするマンゴー、実に実に美味しそうだなぁと指くわえて見ていた、その素敵なマンゴーが我が目の前に。ばんざーい。
甘い匂いのマンゴーを冷蔵庫にしまって、そして週末に暑くなったら「マンゴーパフェ」とかする予定。

7月28日 金曜日
うに。
自家製クリームパン
牛乳

調子に乗って作ったクリームパンがまだまだどっさり(あと5個)。
「……1個ずつ朝御飯にしようか?」
「うん!うん!」
と、息子と1個ずつ朝御飯にした。ほれ、そっちが君が包んだやつだ、んでこっちは私が包んだやつだ……と、きっちり自分の分担分を手にしてみたりして。

息子も小さな麺棒を手に、一緒に包んだクリームパン。息子が包んだのも私が包んだのも同様に生地がちゃんと留まらずにクリームが少し覗けているところをみると、私の技術も息子の技術も大差ないのかもしれない。

クリームはけっこう美味しくちゃんとできたんだけどな、と思いつつ、でもクリームパンもメロンパンもベーグルも、まだまだまだまだ精進が必要らしい私たちだった。「お母さん自慢のクリームパン!」と胸を張れるくらいのレベルになれると良いんだけどねぇ。

稲毛 「元氣一杯」にて
 つけ麺

一昨日、足をどうにか痛くしてしまったらしい息子。でも昨日には「もう、いたくないよー?」と家の中を跳ねていて、今日の検診はお医者さんの前に立つなり
「ねぇね!明日はプールに行くんだよ!行くよ!」
と声をあげた。こらこら、「行っていいかな?行けるかな?」と聞きなさいってば。

そうかぁ、プールかぁ……と、お医者さん、苦笑いしながら息子の足をあちこち触診したり曲げ伸ばしさせたりして
「ん、腫れてもないし……痛くないなら良いでしょう。一応消炎剤はあるだけ飲み続けておいてくださいね」
とおっしゃった。良かったねぇ息子。

で、病院の行き帰り、ラーメンスープのいーい匂いを嗅いでしまった私たち。病院に行ったのがちょうどお昼時だったせいもあって、
「お母さん……いい匂いするね?」
「ラーメンのスープの匂いだね?」
と言いながらラーメン屋の前を通りすぎて病院へ行き、病院を出て帰る途中でまたその匂いを嗅いじゃって
「……昼御飯ラーメンにする?でも暑いよねぇ……冷やし中華とかが嬉しいんだけど」
「そお?ぼくはねぇ、あっついスープのしょうゆラーメンが良いんだけどなー」
と、もうその匂いにクラクラな私たち。家でタコライスかタコスかを食べる予定だったのに、そのまま店に吸い込まれてしまったのだった。

私はつけ麺、息子は醤油ラーメンの海苔トッピング。この店独特の鰹だし風味の豚骨スープの塩気を強くして酢も加えたような、甘いような酸っぱいような褐色の熱いタレに水で締めた麺をつけて食べる、つけ麺。ラー油と刻み葱がしこたま浮いていて、「つけ麺ならさっぱり食べられるかもー」という思いははかなくも打ち砕かれて汗まみれで麺を啜ることになった。具は他に、半熟玉子1/2個とチャーシュー1切れ、メンマどっさり。

このお店、行くたびに微妙にスープの味が違う。鰹だしの味が濃かったり薄かったり、鰹だし以外の味も濃かったり薄かったり。濃厚な豚骨スープがベースになっているので好みな方向ではあるのだけれど、でも何しろ味が定まらないので「なんだかよくわからないお店」という印象だった。

……でも、1年ぶりくらいにやってきた今日、なんだか悪い方向に変わって来つつあるのかな……と。単なる衛生さの問題だけではな「不潔さ」が濃くなったような感じで、「あれ?」と思いながら店に入って注文して、そして食べてみてやっぱり「あれあれ?」と思った。なんか……ちょっと、変わったなぁと。すごく好きなお店というわけではなかったのだけれど、ちょっと悲しい。

「銚子丸」にて
 マグロの竜田揚げ
 塩あぶり3カン握り
 夏の3カン握り
 うずら納豆軍艦
 ウニ軍艦
 生ビール
……など、今日は軽く軽く

昼の麺は予想以上にたっぷりあって、そしてお腹が全然空かない。夜は何か「葉っぱ」的なものをもりもり食べたいと思いつつ、話はなぜか「みんなで寿司食べに行こう」とかいうことになってしまった。なんでも今、銚子丸に魅惑的な「3カンセット」があれこれ揃っているらしい。

寿司は大歓迎だけれど、でもやっぱりお腹はあまり空かず、今日口にしたものはいつもの私にしてみたらえらく軽いものだった。でも「3カン握り」が多くて、種類は色々食べられたので充実した気分。

「夏の3カン」は本まぐろの赤身、すずき、旨炊き鰻の3種類。「旨炊き鰻」は、焼かずに柔らかく煮た鰻を寿司にして甘いタレを塗ったもの。「塩あぶり3カン」は、まぐろ、えんがわ、とろサーモンのあおれぞれの炙り寿司。この炙りがもう、どれを食べても口の中で溶けていく。えんがわも溶ける、サーモンも溶ける、マグロも溶ける。

ここで炙り系のものを口にする度にこの手のバーナーが欲しくなってしまって、その都度検索して値段を確認しては「ふー……」と溜息をついている私。そんなに高いものじゃないけど、使用用途は「魚を炙る」「クレームブリュレを作る」「トッピングのチーズを溶かす」くらいしか思いつかなくて、いまいち使い勝手が良いようで悪いようで踏ん切りがつかない。

そして最後に、ウニ軍艦。目の前で板前さんが、山のようなトゲトゲのウニの解体をはじめたのだけれど、これがなんとも美味しそう。
「あ、その、今さばいているやつ、軍艦でいただけませんか?」
とお願いして、ウニ本体から掘ったばかりのウニ軍艦を作ってもらった。ぷりぷりで、甘くてとろけて、これまたとっても素敵な感じ。美味しかった〜……。

7月29日 土曜日
この「とり豆腐」が絶品でねぇ……
自家製パンでホットドッグ
宮崎産マンゴー
アイスカフェオレ

数日前、突然にだんなが
「今週末のオペラ座の怪人のチケットが手に入りそうなんだけど、行く?」
と、劇団四季の「オペラ座の怪人」のチケットを手に入れてくれた。行く行く行きます。オペラ座の怪人大好き。
……と、でも、息子はいまいちお好きじゃないみたいで、誘っても「だったら、ぼく、おばあちゃん家で留守番の方がいいなー」とのこと。だんなの実家に相談したら、おじいちゃんが息子をプールに連れていってくれることになったのだった。

じゃあしっかり力のつくもの食べていかなきゃね、と、朝御飯はホットドッグ。自家製パンは冷凍庫に保存してあるし、キャベツのバター炒めの残ったのも冷蔵庫に入っているしで、慌ただしく外出の準備をしながらもさささっと準備できてありがたかった。ソーセージ小さめ、それに合わせてパンもちょっと小さめの今回のホットドッグ。とろけるタイプのスライスチーズをトッピングしたら、ソーセージ全体を覆うリッチな感じになって、サイズは小ぶりながらボリュームのある朝御飯になった。

しかも、デザートはマンゴー。宮崎から届いたマンゴーはでっかいのと中くらいのサイズのが1個ずつ箱に入っていたのだけれど、中くらいのものですらずっしりと重かった。うわこれ400gくらいはありそう……と思いながら、3枚におろしてマンゴー切りにして食卓へ。切るなりしたたるように果汁が溢れてくるマンゴーは中の中まで綺麗なオレンジ色をしていて、繊維っぽさは種の周囲のごくごく狭い部分にしか感じられない。

「ぎゃー、なんじゃこりゃなんじゃこりゃこのマンゴー!」
「うわなんだこれめちゃめちゃ甘い!」
「……おーいしーい……」
国産マンゴーが美味しいのは十二分に知っていたことだけれど、今回のこのマンゴーも格別に美味しかった。こんなに美味しいと、もうどんなものに加工しても「本物には叶わない」という気分になってくる。ケーキ並に、いや、もしかしたらケーキ以上に濃厚に甘く、どこまでもとろけるような柔らかな口当たり、南国の花のような甘い独特な芳香。抽選で当たった品だったけれど、1個何円くらいするのだろうと心配になるほどの立派なマンゴーで、少なくとも自分でお金を出して買うことはありえないようなその味わいで、朝からデレデレに幸せな気分になってしまった。もう1個も大切に食べよう……。

銀座 「三州屋」にて
 アジのたたき定食(とり豆腐つき) \1,000
 瓶ビール(エビス)

そして息子をおじいちゃんに託して、だんなと2人で「デートだデートだ」とおでかけ。劇場は汐留にあるので、だったら一度行ってみたいとかねがね思っていた復刻版モスバーガーで昼御飯をと考えていたのだけれど、よくよく考えれば朝御飯がホットドッグ。

「……しまったよ……」
「朝御飯も昼御飯もケチャップ味というのは……なぁ」
と、電車の中で気がついて、どーするどーする昼御飯どーすると電車に揺られながら十数分話し合う。魚っぽいのが良いね和風の定食が嬉しいねということになって、銀座の「三州屋」というお店に行くことにした。だんながお気に入りの昼飯処(夜は居酒屋)、おかずは魚料理が中心だけれど、でも名物のひとつが「とり豆腐」という味噌汁代わりの汁ものだ。

以前に一度連れてきてもらって、私はそのとき「イナダたたきととり豆腐」という組み合わせの定食を頼んだのであるらしい。だんなの「金目鯛の煮付けととり豆腐」の組み合わせに「いいなーいいなー金目の煮付け美味しいなー」と当時言っていたにも関わらず、今日私が頼んだものは「アジのたたきととり豆腐」。全然学習していない私は、今回もだんなの「銀ムツ煮付けととり豆腐」の組み合わせに「銀ムツ美味しいなー煮物美味しいなー」と羨ましがることになったのだった。いい加減学べ、私。この店の煮付けは絶品だ。忘れちゃいかん。次こそ煮付け。煮付けの定食を注文するんだぞ私。

ビール1本追加ね、と頼んだところ、テーブルにはメインのおかずと漬物が先にやってきた。とり豆腐もけっこうなボリュームがあるのに、アジのたたきもたっぷり山盛り。細かく叩かれておらず、適度に大きさのあるアジの切り身にたっぷりの刻み葱とおろし生姜が添えられてくる。アジあげるから煮付けちょうだい?とだんなの皿から煮付けも分けてもらいつつ、昼から小さな酒盛りを。ビールが空になったところで、すかさずテーブルにとり豆腐と御飯がやってきた。

澄んだスープに鶏肉ごろごろ、豆腐もたっぷり、そして春菊もどっさり。スープがひたひたに張られた具沢山の「食べるスープ」みたいな感じで、脇にはポン酢にもみじおろしと葱を混ぜた小皿も添えられる。スープにひたる豆腐などを湯豆腐のごとくその小皿のタレに添えつつ、春菊と鶏の味が良い具合に溶けたスープもちゃんと飲む。とり豆腐は真夏の暑い季節でも相変わらず絶品だった。

今度は煮付け、煮付けを食べるのよー……と心に刻みつつ、劇場に。

稲毛 「太閤園」にて
 レバーとなすの味噌炒め定食
 餃子・ビール

歌詞は覚えた、曲も覚えた、台詞もあらかた覚えた……というほどに惚れ込んでいる「オペラ座の怪人」。何度見ても面白いもので、今公演はこれで3度目だというのに、今日もやっぱり面白かった。配役の何人かは以前にも見たことのある人たちだったけれど、春に比べて格段に上手くなっている人もいて新鮮だった。

殊に前回
「ナァんてすば〜らしい〜♪あなた〜♪カンげき〜し〜たわ〜♪」
の歌い出しが芸術的なまでに調子っぱずれだったメグ(役の人)が、今回安心して見ていられるようになっていたのが驚き。次はこういう場面でこういう歌で、と全てがわかっていても毎回楽しめる劇は、そうそうなくて、それがだんなと重なっていて良かったなぁと思う。これまでこの手のもの(劇団四季とかキャラメルボックスとか)を誘うのは私の方がほとんどだったのだけれど、だんな自ら
「見に行きたくね?ファントム見たくね?」
とチケットを買ってくれたのも、メグの成長ぶり以上にびっくりだったりして。

これでしばらく、また我が家でミュージカルごっこ熱が再燃してしまいそう。何かにつけて
「ひど〜いわ♪なんて事を言う〜の♪」とか
「○○〜♪これだ♪」(本当は○○は「オルゴール」なのだけれど、その時々で「パンケーキ」「生ビール」などが歌われる)
などと節をつけて意志疎通を図るようになり、
「も〜はや退けない〜♪行く手に〜は〜♪ひとすじのみ〜ちがぁ〜♪」
と歌いながら食材に塩をふったりするようになるのだ。暑苦しい季節に、暑苦しいコミュニケーションが交われ、端から見たらさぞ鬱陶しいことであろうなぁ。

そして夕方帰宅。息子を迎えに行って、お義父さんたちと一緒に夕飯を食べに行くことになった。地元のいつものお店で、ビール酌み交わして餃子つついて、1人1つの定食を。茄子が無性に食べたかった私は、「具は茄子とレバーのみ」という「レバーとなすの味噌炒め定食」にした。茄子とレバーが6:4ほどの分量比で、厚切りの豚のレバーと油通ししたアッツアツの茄子が甘辛い味噌だれにこっくり絡んだ炒めものは、以前一度食べてかなりツボだったもの。レバーはさすがに息子も好まないので(私も20歳過ぎるまでは少しも美味しいと思えなかったし……)、買って調理することはまずないのだけれど、今はとても美味しく思える。独特な甘さや苦さを堪能しながら、大人4人でビールが3本空になった。

7月30日 日曜日
ふんぱつしました
自家製クリームパン
アイスカフェオレ

3個だけ余っていたクリームパン。冷凍庫内に場所の余裕がなかったので冷蔵保存しておいてあった。
「……解凍するのは、電子レンジで良いのかなー?」
と、でもあまりアツアツになってもクリームパンだから似合わなさそう……と、中まで柔らかくなる程度に時間を見計らいつつ温めてみて、良い具合にクリームパンらしい状態にして食卓に。もっとパン生地薄くても良いな、もっとクリームは大量で良いな……と、次回への反省も心中ふまえつつ1人1個のクリームパンで朝御飯にした。

卵の黄身と牛乳と砂糖と薄力粉を練って作ったカスタードクリームは、どっしりしていて好みな味。お店で買うクリームパンに、やたらツヤツヤとしたクリームが入っていることがあるのは、水飴でも使っているのかなぁ……と思いながら、全体的にざっくりとした味のクリームパンを平らげた。

ナチョス
タコス
ビール(黒エビス)

先日タコスをした時の肉炒めがまだ冷蔵庫に残っている。息子とタコライスにでもして金曜日のお昼御飯にでもしようと思っていたのだけれど、急遽ラーメンになってしまって、タコミートの出番は未だ訪れていないのだった。
「……というわけで、お昼はタコスで良いですか?ナチョスもしよう」
「わーい!ナチョス〜!」

一番に喜びの声をあげたのは、だんなではなくて息子。タコスもそれなりに愛している息子は、でもナチョスが大好き。めちゃめちゃ大好き。こんなに好きだとはお母さんも把握していなかったよというほどに、彼はナチョスを愛しているらしい。色々なメーカーの色々なトルティーヤチップが売られているけれど、我が家はド定番ながらOLD EL PASOのコーンチップがお気に入り。ちょっと厚めでサクサクしていて、皿に出す手が止まらなくなる。今日はチーズのみをトッピングしてオーブンに入れ、チーズがとけたところでタコミートとトマトとオリーブを散らした。

自家製フラワートルティーヤも数枚残っていたので私やだんなはそれでタコスにもしつつ、でも息子はひたすらにナチョスをバリバリむさぼっていた。……そんなに美味しいですか……(料理とも言えないような料理なんだけどなぁ……)。

おうちで焼肉
 茹で枝豆
 牛ハラミ・豚トロ・カルビ
 にんにくホイル焼き
 長ねぎ・玉ねぎ・かぼちゃ・茄子・サンチュ
 チャンジャ
 テールスープ
 ガーリックピラフ
 ビール(キリン樽生)

明日の当日は平日ということで、今日はだんなの誕生日祝いをやってしまうことにした。数日前から(いや、数週間前から)
「何食べたい〜?食べたいの、なんかある〜?私に作れる範囲のもので」
と色々リサーチしていたのだけれど、昨日告げられたのは
「焼肉したい。久しぶりに、家で」
だそうで。焼肉は料理じゃない……調理できない……と思いながら、ではせめてもと、すっごく良いお肉をふんぱつして買い込んできた。100g980円〜♪

さすがにお高い肉ばかり買っても逆に後で胃もたれして気分が悪くなってしまいそうなので、ハラミや豚トロなどもちょこちょこと購入。野菜はいつも通りの長ねぎ玉ねぎ、かぼちゃに茄子。居間でクーラーごんごんかけて、他の部屋への扉はぴっちり閉めて、
「……ま、色々対策しても家中が焼肉臭くなることには変わりないんですけどね」
「いいんじゃない、気休めで」
と、今日はホットプレートでじゅーじゅー焼肉。最後にガーリックピラフをなんとしても食べたい気分だったので、炭火焼きにするわけにはいかないのだった。

プレートの隅っこでは小さなアルミ皿に胡麻油とにんにくを入れてオイル焼きをじくじくと作り、とろけるような柔らかい肉を焼いてはつまみ、焼いてはつまみ。今年の夏一番の危険なシロモノであるところのキリン樽生を今日も堪能しながら、生ビール、焼肉、生ビール、焼肉、と、とても宴会らしい宴会になったのだった。

今年の誕生日プレゼントは、月並みながらネクタイ。でも今年のはだんなへのプレゼント史上最もお高いネクタイとなった。月並みな品ながらお高いプレゼントを渡しつつ、月並みかつ手頃な価格のケーキでお祝い。
「ケーキ、凝らなくていいよ、不二家でいいよ。いや、違う、不二家いいです、不二家のケーキが食べたい」
と名指しされたので夕方不二家を息子と一緒に見に行ったのだった。やはり王道のショートケーキのホールにすべきか、あるいはたまにはモンブランのホールケーキも悪くないかもと2人でごにょごにょと話し合いつつ、結局王道ショートケーキに。

午前中、だんながちらりと外出した隙に息子と2人でバースデイカードも用意した。分厚い葉書サイズのトレーシングペーパーにペンの手書きでぐりぐりメッセージ書いて、透ける紙の質感が面白かったので裏から蛍光ペンで背景も描いてみたり。太陽描いて海描いてカモメ描いて、
「この絵は宮崎の海をイメージした意欲作です」
とちっこく但し書きつけておいたら、それを見てだんなが大笑いしてくれた。ばっちり受けも取れたし、今年も良いお祝いができて良かった良かった。

7月31日 月曜日
なんだかんだで癖になる味……
「アンデルセン」の長期熟成食パン・バターロール
パッションフルーツカード・宮崎のマンゴージャム
アイスカフェオレ
マンゴー

宮崎でマンゴージャムを買ってきた。ついでに先日DEAN&DELUCAで小笠原の「パッションフルーツカード」(レモンカードのパッションフルーツ版)というのも買ってきた。ちょっと珍しい南国の果物のジャム類をお供にパンが食べたいなと、食パンやバターロールを昨日買ってきた。昨夜の焼肉で少々胃が重いので卵料理とかは用意せず、パンと飲み物と、あと宮崎のマンゴーを皆でつついて朝御飯に。

マンゴーのジャムも、パッションフルーツのカード(カードとは「果汁にバター・砂糖・卵を合わせてクリーム状にした もの」なのだそう)も、その果物の味がすごく濃厚に漂う美味しいものだった。パンにつけるのがもったいないような、マンゴージャムはアイスクリームに添えたりするのが良さそうな感じ。バターのこってりした感じが強めのパッションフルーツのカードは……薄切りパンを強めにトーストしたものとかの方が似合いそうだった。

「モスバーガー」にて
 ナンタコス
 ラッシー

今日は一日お仕事。息子は外出したがっていたのだけれど、今朝方から鼻をすすりながら咳をしていたので大事をとって「一日おとなしくしてなー」と声をかけて私はパソコンに向かう。
「今、11時半だよー?今日のお昼ごはんは?」
「あと15分で12時だよー?ごはん、どうするの?」
「12時になりましたー!」
……息子、暇らしい。もうちょっと、もうちょっと作業したら一区切りつくから……と言ってるのに横からやいやいカウントダウンされて、「こりゃダメだ」と頭を上げた。お腹そんなに空いた?と聞けば「うん」と。

そういえば今日の夕飯の材料も買ってなかったねと、買い物ついでに外出してナンタコスを食べてきた。なんだかんだ言って、夏のこのカレー味のタコス仕立てのナンが私は好きらしい。ラッシーを頼んでみたのだけれど、ちょっと甘めかな……。

おつまみいろいろ(モッツァレラチーズ・生ハム・枝つき干し葡萄)
茹で枝豆・茹でとうもろこし
煎焼帯魚
水菜のサラダ
わかめと豆腐の味噌汁
羽釜御飯

バースデイケーキ(昨日の続き)
アイスカフェオレ

今日は一日、涼しい日。久しぶりにクーラーを切って窓全開にしていた。網戸はもちろんついているのだけれど、それでもどこからともなく蚊が入ってくるようで、日が暮れてから蚊取り線香も炊いてみる。蚊がいる、蚊がいるよ、お母さん、と息子が言って
「虫よけダンス〜♪」
とくねくねベッドルームで舞踏を披露していた。

今日はだんなのお誕生日本祭……なのだけれど、今日は何が何でもお魚が食べたい気分。白身の魚を焼いて食べようと思ったのだけれど、本日の魚屋の品揃えはあまりよろしくなくて、太刀魚を買うことにした。作ってみた「煎焼帯魚」という中華料理のような名前の料理は、でも太刀魚を焼きつけてから長ねぎ、生姜と共に酒と醤油と砂糖で煮込むというとても和風な感じのレシピだった。あとは昨日のこってりこってりを払拭するべく、できるだけあっさりあっさりな感じの食卓に。玉ねぎとパプリカ、きゅうりも混ぜた水菜のサラダ、茹でた天狗豆と未来コーン。ビールのアテがいまいちないなと引っ張り出したのは生ハムとモッツァレラチーズと枝つきの干し葡萄。

太刀魚、味はすごく好みというわけではないのだけれど、フォルムが大好きな魚。ピカピカ光る体は「太刀」という名にぴったりで、シュッと長いその形は私の大好きな深海魚じみてもいて、水族館で見るとうっとり眺めてしまう魚のひとつ。煮付けにしても美味しいなんて、いい奴だな太刀魚。塩焼きにしても美味しいそうで、今度はそうやって食べてみようと思う。