食欲魔人日記 07年03月 第5週
3月26日 月曜日
息子と一緒にカルボナーラ作り
「ミスタードーナツ」の
 チーズマフィン
 オールドファッション抹茶
カフェオレ

「ややや、ミスドが100円セールしてる」
「ちょうどいいね」
「朝御飯にね」
と、昨夜お出かけついでにミスタードーナツでお買い物。「オールドファッション抹茶」なる面白いものがいつの間にか増えていたので、それを選んでみた。あとは好物のチーズマフィン。

一昨日から春休みになっていた息子、でも昨日の音楽教室の発表会が終わるまでは地味に緊張感が漂う毎日だったので、やっと今日から春休み、という感覚がある。それでも、さほど朝寝坊もせずに息子は起きてきて、朝御飯の時間に朝御飯が食べられた。

マフィンといったらこれよね、の好物のチーズマフィンと、生地の色が思った以上に派手だった割には、さほど風味は……?の抹茶味のオールドファッションを、カフェオレ飲みながらもぐもぐ。

ほうれん草の胡麻和え
鶏肉と舞茸の吸い物
卵御飯
麦茶

昨日の夜は串揚げをたらふく食べてしまったので、今日は粗食で、昼も抜きな感じでもいい……と思っていたのに、実にあっさりとお腹が減る。今日は一日、特に大きな予定もなく、家でごろごろまったりしている息子と2人、
「……お腹、すいたね」
「やっぱり?うん、私もお腹空いた」
と話しながら昼御飯の準備。買ったばかりの卵があるので卵御飯にすることにして、あとは冷蔵庫に残っていたおひたしを胡麻和えにして、吸い物の残りも温める。最近息子が美味しさに目覚めてしまったらしい焼き海苔も食卓に出して、海苔うまー、卵うまー、言いながら食べた。

そういえば卵御飯はちょっと久しぶりだ。甘さ控えめの関東風を使い切った後に購入した、関西風「おたまはん」がなかなか減らない。私は塩気強めの東北のお味噌や醤油味強めの煮物で育ってきたので、関東風の方が好みだろうなと予想して関東風関西風2種類の「おたまはん」を試したのだけれど、どちらも美味しくてどちらも好みだ。

大根と帆立のサラダ
スパゲッティ カルボナーラ
オニオンスープ(インスタント)
アイスカフェオレ

だんな、激ジョブで帰れず。
当初の予定は、「まだお鍋に残るすじポンをつまみつつ、和風の夕食」を考えていたのだけれど、息子と2人ということで、方針転換。パスタにでもするかなぁと考えていたら、
「夕飯作ろう、いっしょに作ろう、ていうか、ぼくが作る!」
と息子がやる気を見せてくれた。"いっしょに作る"と"ぼくが作る"の間には、けっこう深くて暗い川が流れているかもよ?と返事しつつ、"なるべくぼくが作る"を前提にして、カルボナーラスパゲティを作ることにした。

「お湯が沸いたら、パスタを茹で始めまーす」
「500gくらい?」
「……そりゃいくらなんでも多いです。250gくらいで良いんじゃない?」
「じゃあ300gね?」
「いや、だからなんで数字が増えるかな、そこで」
「じゃあ280gくらいは?」
「……値切りの掛け合いじゃないんだからさ……」
やいやい言いつつ、パスタを茹でたら、一口大に切ったベーコン炒めて、卵と生クリームとチーズを合わせたソースも準備して……と、私はなるべく口だけを出すようにしてみた。

「卵、もしできたら卵黄だけより分けるようにする。……無理なら、いいや、まぁ……割ってくれれば、殻は入れないようにね」
「うん、卵、割るねー?」
がしゃ、ぐわしゃ、と、まだ今ひとつ卵割りのコツがつかめてない息子は3個中2個の卵の黄身を握り潰し、残り1個は卵黄を無事より分けることができていた模様。「一人でも作れるように」を前提に作った今日のパスタ料理だったので、粉チーズもパルミジャーノ・レッジャーノをすり下ろすのではなく、粉チーズを使うことにした。卵3個に、適当に生クリームと粉チーズを混ぜ合わせ、塩ひとつまみ入れて、フォークでぐるぐるとかき混ぜる。パスタを炒めた鍋に茹であがった麺を入れ、上からチーズソースをかけてゆるめに火を通したらできあがり。

「じゃあ、ぼくが盛りつけまーす」
と鍋を持って食卓に移動した息子は、8割方の麺を自分の皿に盛りつけようとして、最後まで私にツッコミを入れられていた。いくらなんでも私の分のパスタが60gだなんて、ちょっとあんまり可哀想だ。せめてこのくらいにしようよ、と、息子の取り分は6割強くらいに。料理講習をしながらの食事の支度は全然余裕がなくて、スープもインスタントのオニオンスープで済ませるだけになった。幸い、大根のサラダが冷蔵庫内に残っていたのでそれを出してみる。

卵黄ではなく全卵を使い、パルミジャーノ・レッジャーノではなくクラフトの粉チーズを使ったカルボナーラスパゲティだったけれど、それでもちゃんとカルボナーラスパゲティだった。上から更に粉チーズを黒胡椒をバサバサかけつつ、今回はちょっと生クリーム多め、卵っ気少なめのカルボナーラ。

3月27日 火曜日
科学館限定メニュー"コロケット"。……うん、かわいいかも。
チーズトースト
牛乳 with ミルメーク(コーヒー)

昨日の息子は、退屈のあまりか不穏な遊びをしていた。ベッドルームの布団の上に倒れ伏して、そのまま俯せたままもごもごと蠢いている。
「……君は、何をしているのかな?」
と聞けば、
「布団に、跡つけて遊んでるのー」

息子がむっくり起きあがった後には人型のへこみがくっきりついていて、
「ほら、ふふ、きれいに跡ついた」
などと笑っている。こりゃ、どこか外に遊びに連れて行ってあげた方が良いかなぁと、今日は仕事を置いておいて息子の好きそうなところにお出かけすることにした。

学校に行くのと変わらない時間に起きて、ささっと済ませた朝御飯は、チーズトーストとミルメーク入り牛乳。1枚残っていた食パンは厚切りのものだったので、1枚を半分こして食べた。急いで身支度して、今日はお台場に出発。

台場 日本科学未来館内「basara」にて
 コロケットセット(ビーフ入りコロッケ、ライス、サラダ) \1,000

行ったことのある科学技術館にまた行きたいよと息子にリクエストされたのだけれど、「でもさ、行ったことないところも行ってみようよ」と行ってみたのが、息子も私も初めての日本科学未来館。"未来"がついてしまうだけあって(?)、宇宙あり素粒子ありゲノムありの、科学技術館より輪をかけて息子には難しい内容のものが多かったよう。ニュートリノの説明あたりになってくると、大人の私にももうさっぱりだ。

館内は思っていたほどに広くはなかったけれど、間近でロボットASIMOが動く様を見ることができたり、ハンドルや鍵盤、手綱などの色々なインターフェースを使ってのゴーカートテレビゲームがあったり、コンピューターが参加してくれるお絵かき遊び(描いたそばからその軌跡をフラクタル画像にしてくれたり、コピー&ペーストして回転させてくれたりする)があったり、触って楽しめるものが色々とあったのが良かった。息子はもっぱらコンピューターと宇宙に関するものに夢中な様子。

すっかり昼まで遊んでしまい、午後には「ドームシアターガイア」なる球形シアターの観覧もする予定だったので、館内でお昼御飯。最上階にある「basara」というレストランは、その名のとおり和食の小山裕久氏が手がけたものなのだそうだ。ハンバーグやステーキ、カレーやハヤシライスなどのセットメニューは1200円前後。私は、「科学未来館オリジナル!」などとキャッチコピーがついていた「コロケット」なるものにしてみた。ロケット型のコロッケ、なのだそうで。

やってきたのは、想像以上に可愛らしかった物体。20cm×5cmほどの大きなポテトコロッケにはにんじんやポッキーでロケット型に飾りがついていて、皿にはドミグラスソースが宇宙空間に見立てるがごとくに敷き詰められている。星雲を示しているのかホワイトソースも飾られ、皿に星形人参やうずらの卵も添えられている。
「うっわー……かわいい……」
と呟く私の向かいでは、息子がスパゲティミートソースをすまして啜っていたりするのだった。

「ビーフ入りコロッケ」と説明書きにあったとおり、コロッケの中にはビーフシチューの具のような牛肉の塊が2つ3つ入っている。コロッケ自体の味はあまり強くないので、下のドミグラスソースに絡めて食べるようになっているらしかったけれど、ごろりと大きなコロッケの形状もあいまって、あまり食べやすいものではなかった。ソースがもったいないなぁと御飯と一緒に口にしつつ平らげる。

そして午後も遊んで遊んで、途中では1階に並べられた寝椅子に寝そべって、この科学館のシンボル「Geo-Cosmos」をぼけーっと2人で眺めてみたりしつつ、午後4時の回の球形シアター「暗やみの色」を見て館を出た。今日最後の回の内容だったこともあるのか、シアターの上映内容もけっこう大人向け。ガンマー線がどうの、宇宙の始まりがどうの、という話になった頃には息子が寝息を立てていた。変な、格好悪いイラストが出ることもない、アニメのキャラクターなどが出ることもない、私にはとても嬉しい感じのプラネタリウムだ。

「うん、楽しかったねぇ」
「また来たいねぇ」
良かった良かった、と、科学館を出てから「ちょっとお買い物したいんだよね」とAQUA CITY方面に向かっててくてく歩く。人気のない遊歩道の脇にはワイルドフラワーの花畑があったりして、花畑の中を手つないで歩きつつ、
「おっさかーながー♪つーれまーした♪」
「3枚にー♪おろーしまーしたー♪」
「3つがそれぞれふーくらーんでー♪もとーのかーたちーになーりまーした♪」
「3匹にーなったのでー♪3枚にーおろーしまーしたー♪」
「9つがそれぞれふーくらーんでー♪もとーのかーたちーになーりまーした♪」
「27匹にーなったのでー♪」
えんえんと変な歌を歌い続ける親子。昨日、ネットサーフィンしていてこんなものを見つけてしまい、息子を2人で大笑いしたあげく元ネタも見つけ、そして頭の中にこの変な歌が回り続けていた今日一日。他に人の気配がないのを良いことに、菜の花畑の間の遊歩道を斉唱しながら突っ切った。

銀座 「小姐颱風」にて
 豚トロの紹興酒蒸し \924
 前菜3種盛り \1029
 春雨のパリパリサラダ \714
 大根餅 2×\510
 蟹味噌小龍包 \714
 鶏肉の油淋鶏風 \819
 石鍋チャーハン \819
 マンゴープリン \420
 生ビール 4×\520
 シークワーサーサワー \399
 ピンクグレープフルーツサワー \399
 マンゴージュース \336
家族でもぐもぐ

お台場で息子の新しい鞄を買ってやり、本屋や洋服屋を覗いている間にすっかり日も暮れた。仕事帰りのだんなと待ち合わせて、夕飯は銀座の中華料理屋さん、小姐颱風。大根餅とか小龍包とかが食べたい気分で、合流と帰宅のしやすさを思うと新橋か銀座あたりが便利で……ということで、だんなが以前飲み会に使ったことがあるのだというこのお店に行ってみた。

大根餅にマヨネーズが添えられていたり、卵チャーハンが石鍋入りで、あんをかけて食べるようになっていたりと少し創作料理っぽい部分もあるお店で、でも大根餅も豚トロの紹興酒蒸しもちゃんと美味しい。小龍包のスープがほとんど出てしまっていて(「スープが溢れますので、レンゲでどうぞー」と人数分のレンゲを出しておいてくれて、それだったのでなおのこと)がっかりだったけれど、それを除けばどれも良い感じ。

ただ、「甘くないお酒」がほとんどなくて、ビールの他は選択肢が1つずつしかない焼酎と紹興酒というのがちょっと悲しかった。柑橘系サワーならそう甘くもないし……と頼んだシークワーサーサワーがこれまた甘くて、私はいつからそんなに酒呑みになったのかと苦笑いしながら
「……家帰って、飲み直そうか」
と、ほとんど酔わないまま店を後にして、帰宅してから泡盛をロックで飲んでいたりした。

3月28日 水曜日
朝御飯に、うどん
さぬきうどん(ひやひや)
麦茶

新橋駅の近くに、香川と愛媛のアンテナショップせとうち旬彩館がある。昨夜だんなとの待ち合わせ場所に向かう途中でこの店の前を通りがかり、
「あ、あ、あ、生麺とかあるかな?あったら明日の朝御飯に食べたいかも」
とちらりと店内を覗いてきた。美味しそうなうどんだしも色々あったのだけれど、時間もないしと急いで探して買ってきたのが日の出製麺所の生麺。同じく日の出 製麺所のぶっかけ用いりこだしもあったので、一緒に買ってきてみた。

1パック2〜3人前ということで、家族皆で食べるには少し物足りないかなと思いつつ、今朝は1パック茹でて皆で分けてみる。
だんなは「釜玉」で、私と息子は麺の茹で時間を少し長めにとって「ひやひや」で。水でキュッと締めた麺をどんぶりに入れ、刻み万能葱かけてだしをかけると、香川で食べた懐かしい味が蘇ってくる気がした。そうそうこんな感じ。そうそう、このちょっとだけねじれている、断面が四角いキュッとした麺。噛みきって噛み締めるというより「喉で食べる」ような食感のうどんは「そうそうこれこれ」という感じで、久しぶりのいりこだしの味も舌に心地よかった。

実は密かに頻繁に「あー、また高松行きたーい、一日に9軒とかうどん屋行きたーい」と思い続けているのだけれど、ここ数年のさぬきうどんブームでかの地はなかなか大変なことになっていると聞いた。「○○店の大将は、もうひと財産築いたことだしと、そろそろ引退を考えているらしい」なんて噂もちらちらと耳に入るようになって、ああもう5年前の「うちのうどん、食べてく〜?」みたいなのどかな雰囲気は過去のものになっちゃったのかなぁと、行くに行けない心持ちだったりして。

息子と一緒に親子丼
ほうれん草のおひたし
麦茶

「今日はお母さんといっしょに、ご飯作るよー」
先日も唐突に、その日になってから「今日はぼくが作る」と言い出した息子、今日も料理スイッチが突然に入ってしまったのであるらしい。

「材料は何かな?何を作るのかな?僕は、卵を上手に割りたいと思っているんだよ」
畳みかけるように言われ、さてどうしようかと。卵を必要とする昼御飯……スパゲティかなぁ、でも朝にも麺だったし……と考え、「親子丼」にすることにした。使い切ってしまいたかった鶏肉も残っている。

「じゃあ自分でやってみる?鶏肉だけ切ってあげるから、醤油と味醂と酒をお玉1杯ずつ小鍋に入れて……」
卵をボールに割ってね、黄身は潰れても大丈夫だけど、でも潰さないようにがんばりな?
あれこれ指示しつつ、私は冷凍御飯をチンして、ほうれん草を急ぎおひたしに。卵を混ぜて、火を通した鶏肉の上からかけて、蓋して弱火で数十秒、火を止めてからまた数十秒待って……と、バタバタしながらも無事に親子丼ができあがった。ここ何回か息子に卵を割る手伝いをやってもらっている甲斐あって、殻が混ざることもなくなってきたし、黄身を潰してしまうことも少なくなってきた。今日は殻混入ゼロ、黄身は1個だけ失敗。

よくやったよくやった、おかげさまで美味しくできたよ、と、ちょっとだけ甘さ控えめにできた親子丼を2人でもぐもぐ。もしかして、夜の献立も「ご飯作るよー」になるのかなと思って、早々に夕御飯の献立を考え始めた私だった。

息子が作った ワカメときゅうりの和え物
息子と一緒に 肉じゃが
豚汁
羽釜御飯
ビール(キリン・ザ・ゴールド)

今日は息子の習い事が1つある他に用事はなく、私はひたすら仕事の一日。予想どおりに、習い事から帰ってきた息子は
「夕ごはんも、お母さんといっしょに作るよー」
と言い出した。更に予想外なことに
「ぼくはね、きゅうりとワカメのあえものを作ってあげるね、学校で出ておいしかったから」
とか言い出した。

「ほー……作り方、知ってる?」
「しらない。教えて?」
「……わかった……」

私もあんまり作ったことないけどね、と、ワカメを水で戻し、きゅうりはスライサーで薄切りに。軽く塩であえてから酢と醤油ひと垂らし、少しの砂糖で和える……という感じかね?と、指導しつつ、一緒に味見しつつ、でも手は出さずに
「うん!給食の、こんな味!」
という和え物を無事に作り終えた。私は豚汁と御飯の準備。半端に残っていた豚バラ肉の薄切りを豚汁に使ったのだけれど、まだ肉が少し残ったので肉じゃがも作ることにした。だんなは本日飲み会だそうなので、息子と2人で好き勝手な感じに準備してみる。

和え物できた?じゃああと肉じゃが作っちゃうからねー……とスキレットの準備をしていたら、
「それもね、僕やるよ?」
とまだまだ息子はやる気を見せてくれていて、アチアチ言いながら玉ねぎ炒めて肉を加えて調味料を加え、肉じゃが作りもひととおりやってくれた。

かくして、昼に続いての共同作業だった夕御飯。日々の給食の中で、"ワカメときゅうりの和え物"が記憶に残るほど好みだったとはちょっと驚きだったけれど、ほんのり酸っぱいさっぱり味のワカメは確かに息子の好きな味かも。
「……そうかね、君はこういう味が好きなんかね」
「んー、肉じゃがの味の方が好きなんだよ?」
「ほー……」
「でも作りたいのはワカメの和え物だったんだよ?」
「ほー……」
無事に作れて良かったねぇ、作りたいもの1つずつ作っていけば、そのうち何でも作れるようになるよー……と話しながらの夕御飯。いつもの味の肉じゃがの美味しさもさることながら、ワカメの和え物が美味しかった夕御飯だった。

3月29日 木曜日
西京焼き。……焦げやすい……。
青鰺の干物
ワカメときゅうりの和え物
豚汁
御飯
麦茶

昨日は鍋にいっぱいの豚汁を作ったので、
「……じゃあ、朝御飯は和食だろう」
と、起きるなり干物を焼いてみる。春休み中の息子も起こし、だんなの出勤時間に合わせて皆一緒に朝御飯。鰺焼いて、昨夜息子が作ってくれた和え物も出して、御飯と豚汁。和朝食はテーブルに並ぶお皿の数が多くて、心なしかのんびりとした朝御飯になる。

今日はなかなかに良い天気で、慌てて布団も干してみたり。

「CoCo壱番屋」にて
 チキンにこみカレー \600
 トッピングチーズ \150

食材買わなきゃ、あと明日のパンと……君の上履きも必要だっけか、と、午前中お仕事した後、昼前に息子と2人で駅前にお買い物。
「何か買って帰ってお昼御飯にしようか、それともどっかで食べたい?」
と聞けば、十数秒思案して出てきた答えが
「ココイチの、カレーがいいなぁ〜」
だそうで。

長らくハンバーグやフライドチキンがセットになったお子さまカレー(ゼリーやお菓子もついてくる)を食べていた息子、
「そろそろそれ、卒業しても良いんじゃない?ハーフカレーとかあるよ?ちゃんと甘口カレーが選べるよ?」
お子さまカレーじゃそろそろ御飯少ないんじゃない?と先日アドバイスしたところ、「その、ハーフカレーとやらが食べてみたい」とずっと思っていたのであるらしい。チーズカレーに、コーントッピングするんだよと、もう注文する内容まで決まっていたようだったので、お望みどおりにCoCo壱番屋に向かうことにした。

私はチキンにこみカレーにチーズトッピング。息子も予定どおりのチーズカレー(コーントッピング)で、親子2人でチーズがびよーんびよーんと伸びる昼御飯になった。お店で食べるチーズ入りカレーは、素晴らしくチーズ感濃厚。どこをどうすくってもチーズが伸びてくる濃厚なカレーを満喫した。

……で、最近自覚しつつあるのだけれど、ライスの通常分量300gが、そろそろ食べ切れなさそうになってきている私。かといって200gに減らしたりハーフカレーにしたりするには物足りなさがありそうで、実に微妙な感じ。3口分ほど、「も、もういらないかも……」と思いながら、でも残したくないので結局食べてしまうのだった。250gカレーとかあると良いんだけどな。

ワカメときゅうりの和え物
もやしのナムル
ほうれん草とマッシュルームのバター炒め
すじぽん
マナガツオの西京漬け
豚汁
羽釜御飯
ビール(キリン・ザ・ゴールド)

先の週末に漬けたマナガツオの西京漬けが、とっても良い具合になっている模様。今日はだんなも一緒に夕御飯を食べられるということで、今日のメインディッシュはマナガツオの西京焼き。そして2日目の豚汁。

鍋に残っていた牛すじの煮込みも温めて、あとは野菜が欲しいなともやしをナムルにし、ほうれん草は大きなマッシュルームをざくざく切ったものと一緒に塩バター炒め。ぎりぎりまで仕事していたのであまり時間が取れず、
「ほうれん草……と、マッシュルーム……どうしよう、どうやって食べよう……ま、いいかバター炒めで」
と、なし崩し的に簡単なものになってしまった。こういうときにパパッとひらめいてパパッと洗練された料理が作れるようになりたいと切実に思う。……でもほうれん草とマッシュルームはバター炒めが似合うのよね。

「うわ、まだ、なくならないの?お父さんとお母さん、ワカメときゅうりの和え物、嫌い?」
朝食に続いて、小さな小鉢が食卓に出たのを見て息子が嘆いていたけど、そもそもきゅうりを2本分もスライスして作った和え物だったので、最初の量がいかんせん多かった。昨夜せっせと食べて、今朝もそれなりに食べたのだけれど、残りがもう少しだけ。嫌いどころか私もだんなも大好物で、「そういえば酢の物ってあまり作らないかも」と思い至る契機になった。最近やけにきゅうりが安いので、また買ってきてまた作ろう。いや、息子に作ってもらおう。

そして、今日の夕御飯は、とにかく西京焼きが美味しかった。ただ塩焼きにしただけのマナガツオもたいそう美味しかったのだけれど、西京味噌の独特な甘さと旨味が身の奥の奥まで染みて、焼いた身はほこほこぽくぽくと最高の口当たり。魚の美味しさもちゃんと感じられる奥深い味になっていて、びっくりした。西京漬け、滅多に買うことはなく作ったのもこれが初めてだったのだけれど、粕漬けに負けず劣らず美味しいものだったのだなぁとちょっとびっくり。

魚屋のお兄さんに
「簡単に食べるなら塩焼きで。時間と手間かけられるなら、西京漬けが美味しいです、ホントに」
と勧めてもらっただけあって、西京漬けにしたマナガツオは本当に美味しかった。……また見切り品狙いで(←コラ)、あのデパ地下の閉店間際の魚屋さんでお買い物してこよう。漬け床には、まだサワラも入っていて、これを食べるのも楽しみだ。

3月30日 金曜日
「肉食いたい」だそうで、サイコロステーキ
「サンジェルマン」の
 コーンパン
 ハムチーズパン
いちご
カフェオレ

家でコーンパンを焼こうかな、と目論んでいたのだけれど、昨日外出したついでにパン屋さんに寄ってきてしまった。
「サンジェルマン」のコーンパンはいつでも買えるし、安いし、味も悪くない。というか美味しい。コーンパンと言えば「Johan」が人気でやっぱりとても美味しいと思うけれど、地元で簡単にいつでも買えるコーンパンがとても重宝している今日この頃なのだった。

ぼくはこれねー、と息子が一番に選んだのは珍しく甘くなく(クリーム系でも苺系でもない)ウィンナーをくるんだチーズトッピングのパン。だんなには期間限定のセール対象になっていたミートパイ、私はハムチーズ。そしてコーンパンもトレイに乗せた。

今週来週は春休みだけれど、今日は小学校の離任式だとかで登校日。午前中ほんの数時間の登校だけれど、1週間ぶりに息子は元気に学校に向かって行った。静かな午前中でお仕事がはかどるはかどる。

インスタントピザ(丸大 北海道日高モッツァレラチーズピザ)
ロメインレタスのサラダ
アイスティー

昨日、スーパーで超安売りされていた「オーブンで焼くだけ」のピザ。北海道日高モッツァレラチーズピザというそれは、ほんの200円くらいだったりして、
「やっすいなー……昼御飯に、簡単で良いかな?」
と試しに買ってきてみた。手頃な価格だけあって、サイズも小さめだ。息子は昼前に帰ってきたので、オーブンで10分ほど焼いたそのピザを半分こして食べた。ピザだけでは物足りなさそうだったので、ロメインレタスのサラダも用意する。刻み玉ねぎ、刻みきゅうりを合わせて、ピエトロのドレッシングをかけただけ。

自分でピザを作ろうとしたら、「モッツァレラチーズを使う」という事だけでも原価200円を軽く超える。粉代はたいしたことないとしても、生ハムにルッコラにトマトにトマトソース用のトマト水煮缶にチーズに……とひととおり揃えるとけっこうな材料費になってしまい、決してお安い食べ物ではない。
「……この値段の安さは、なんでだろう……」
と不思議に思いつつ、6等分したチーズ味濃厚なピザを息子と3切れずつ手を伸ばす。

思った以上に美味しかったしお手軽で良かった良かった。

もやしのナムル
菜の花とロメインレタスのシーザーサラダ風
オージービーフのサイコロステーキ
豚汁
羽釜御飯
麦茶

午後は息子のお友達が遊びにやってきて、Wii大会。「友達を呼んでもいい?」と息子に言われて良いよと答えたら、女の子ばかりが3人遊びにやってきた。……ハーレムだね、息子……(ちょっとびっくり)。

今日は息子と2人の夕御飯で、「金曜は遅いよ」と以前からだんなに告げられていたことだったので、息子と一緒に昨日食材を選んできた。
「肉食べたいな、ガブーッてかぶりつけるような肉」
とのリクエストがあったので、豪州産のサイコロステーキ。既に味付けられた肉が100g198円で、
「……これ、どうだろう?」
「うん、いい、いい。こういうの食べたい!」
と肉屋のショーケース前でごにょごにょと話し合い、それを300gほど買ってきた。

お昼に食べたロメインレタスが美味しかったので、夜に引き続き、今度はシーザーサラダ風にして食べてみる。手元にマコーミック社のフライドガーリックとチーズ風味のクルトンがあったのでそれをレタスに散らし、マヨネーズベースのドレッシングで和える。茹でた菜の花も合わせてみた。盛りつけは簡単で良いかなと、楕円の皿にサラダを盛って、その脇にスキレットで焼いたサイコロステーキを添えてみる。あとは昨夜の残りのナムルとか、まだまだ鍋に残る豚汁とか。

今日の息子も料理をする気満々で
「今日の御飯は!?僕作れる?」
と台所にやってきた。

「あ、いや、簡単だから大丈夫だよ」
たいした作業はないから手伝ってもらうこと、あんまりないよ……という意味でそう言ったのだけれど、
「簡単!?簡単だったら、僕ぜんぶ作れる!?」
という意味に取られてしまった。

いや、お肉焼くからね、油跳ねると思うんだ……それでもやってみる?とスキレットを見せると、
「……熱いのは、ちょっと、ダメだなぁ……」
海老のようにシュルシュルと居間に引っ込んでいった。子供の背では、目のすぐ近くにコンロがあって、フライパンを使うような料理はやっぱり本人も怖いらしい。ベーコンを弱火でじくじく炒めるくらいならともかく、強火で牛肉をガーッと一気に焼くようなものはまだ怖いよねと、今日は私が支度した。サラダや御飯の盛りつけは息子にも手伝ってもらい、手早く焼き上げた肉を急いで盛りつけて「いただきます」。

赤身のオージービーフは、でもあまり固くもなくて味のある美味しい肉だった。山盛りのサラダに添えたチーズ味クルトンが息子にはツボだったようで、追加トッピングしながらサラダもしっかり平らげた。
春休みも、あと半分だ。

3月31日 土曜日
油そば。クセになる味。
バタートースト
豚汁
カフェオレ

本当は、この週末が今年のお花見の最適日。千鳥ヶ淵あたりでは昨日あたりが桜の見頃だったという。
晴れる予報が出ていたら、今日お弁当を持って県内の公園か、あるいは葛西の水族館あたりまで出向いてお花見を……と思っていたのだけれど、あいにくこの週末は今ひとつ天気が良くないらしい。今日も明日も雨マークが予報から消えず、今日は一日強い風が吹き通しだった。

「……こりゃ……ダメかな……」
と空を見上げて、今日の外出は諦めた。風も強いし肌寒い。切ないほどの曇天で、今ひとつ「お花見」という気分にはなれそうにない天候だ。

で、朝御飯は、分厚い食パンをバタートーストにしたものと、豚汁の残りと、カフェオレ。
バタートーストと豚汁は案外とよく似合う。噛み締めてジュワッとバターが染み出るくらいのトースト、しかも分厚いやつが、不思議と豚汁に似合うのだ。……で、トーストと言えばコーヒーよね、と、だんなにコーヒーを淹れてもらった……のだけれど、悲しいほどに豚汁とカフェオレが似合わない。

「……合わなかったね、コーヒーと豚汁……悲しいほどに」
「まぁ、いいんじゃない?豚汁とトースト、コーヒーとトースト、って食べればさ……問題ないよ」
うっかり豚汁の後にコーヒー飲んだりすると「なんじゃこりゃ」って味になるけどねー……なんてくだらない事話しつつ、トーストもぐもぐ、豚汁もぐもぐ。

油そば
おにぎり(鮭いくら)
麦茶

この週末は、悲しいことに私はお仕事まみれ。息子は外にお友達と遊びに行き、だんなは「ちょっとお買い物してくる」と一人お出かけして行った。私は一人でお仕事。……とほほー。

お昼は、数日前に届いた東京麺珍亭本舗の油そばを食べようということになっていたのだけれど、外出ついでにだんなが
「おにぎりもあると、嬉しい?」
と1人1個ずつのおにぎりも買ってきてくれた。

私も嫌いじゃない(というか、好き)だけれど、だんなは本当に、このお店の油そばが気に入っちゃったらしい。共同購入だかキャンペーンだか、「安かったんだよ」と先日我が家に12玉の油そばセットが届いたのだった。半分は速攻冷凍庫に行ってもらい、残りは冷蔵庫にしまってある。麺の他に、袋入りのタレ(濃縮ではなく、そのまま麺にかけて使う)、刻み海苔、メンマが1食分ずつ小袋入りのがついてくる。

ラー油が少しばかり入った、じわっと辛いタレを絡めて食べる太麺は相変わらずの美味しさだった。トッピングは麺についてきたメンマと海苔、そして刻んだ長ねぎ、麺と一緒に買ったチャーシューをスライスしたの数切れ。茹でたての熱い麺に温めたタレを絡めて食べる、しっかりアツアツなのに汁っぽくない油そばは不思議な味わい。昔、中央線沿線にある油そばが名物のお店に、だんなが何度か連れて行ってくれたのだけれど、通販でかなり近しい好みの味のものが手軽に買えるとあって、最近はもっぱらこれで油そばへの飢えをしのいでいるという感じ。

生野菜と茹で野菜 with マヨネーズ・味噌・バーニャカウダソース
サワラの西京焼き
塩豚と舞茸の炒め物
いかなごの釘煮・塩昆布
ビール(サッポロ黒ラベル)
焼酎(焼き芋焼酎 黒瀬)

「なんかねぇ……今日はだらだら飲みたい気分」
「ああ、わかるわかる、私もだらだら飲みしたい」
買い物に行くのもめんどくさくて、ありもので何とかしようかということで、それでもけっこう豪華になった夕御飯。自家製の西京漬けのサワラ2切れを焼き、塩揉みして保存してあった豚肩ロース肉は適当に拍子木切りにして舞茸と共にうっすら醤油味で炒め合わせた。スナップえんどうにパプリカ、ロメインレタス、きゅうりなどなどは大きくざっくり切って皿に盛り、マヨネーズと味噌、そして冷たいままのバーニャカウダソースを添えてみる。

食事前に入浴も済ませ、「さぁ飲むぞー」の意気込みたっぷりに食卓について、それから、まぁ、飲んだ飲んだ。私はビール1缶飲んで早々に焼酎ロックに移行して、しかもその器はビールを飲んでいた大きめの素焼きのコップ。美味しいわーやっぱり焼き芋焼酎は美味しいわー、と、かっぱかっぱと盛大に杯を空けてしまった。

俺はまだビールねとビールを飲み続けているだんな、時折私の焼酎のコップにスッと手を伸ばしては一口飲んでいる。
「……飲むなよー」
「いいじゃん!飲んでも!そこにあるから注ぎ足しゃいいじゃん!」
「……それもそうだね」
いやだねまったくこの酒呑みは、と、互いに言いつつ最後は2人でそれぞれのコップで焼酎をかっぱかっぱと飲んだ。

「あのねおゆきさん。この焼酎はー……日本酒の度数の倍くらいあるのね。これがこれだけ減ったってことはね、日本酒の一升瓶空けたみたいな感じなわけね?」
「……ほー」
「……酔ってるね?」
「……酔ってないよぉ?」
酔ってないよ酔ってないよと言いつつ、かなり酔った。

適当に用意した夕飯だったけれど、皿一杯の野菜も、塩味が程良く染みた塩豚も、そして良く漬かったサワラも、どれも素敵に美味しかった。特に危険だったのが、サワラ。近所の安売りスーパーで買ってきたお手頃価格のサワラだったけれど、西京漬けにしてみたところ、身はホクホクだし旨味はたっぷりだし、香ばしくて箸が止まらないしで大変なことに。

結局だんなと2人して酔っぱらって(食事を終えた息子は早々に居間に避難)、最後の方は「スナップえんどうとスナックえんどうって同じものなんだよ?知ってた?」なんてくだらない話で大盛り上がり。