ご飯
麦茶
数週間ぶりの久しぶりの弁当を作成せんと、朝6時半に起床。
20分で2人分の弁当を完成させ、うだうだと髪の寝癖などを取っていたら、だんながベーコンエッグを焼いてくれた。
牛肉とにんにくの芽のオイスターソース炒め
パプリカの塩胡椒炒め
アサリの佃煮
いぶりがっこ
社員食堂工事中の今、フロアは弁当持参人および弁当購入人が蔓延している。
だから、「ちーっとくらい、臭い弁当でもいいよねっ?」と思って、2束100円だったにんにくの芽を大活用してオイスターソース炒めを作成。
ところで、結婚前まで我が家では、母の一存によって以下の食生活の制限があったのであった。
・にんにく及びにんにく関係食物はクサくてキライなので、買わない。料理にも当然入れない。
・オイスターソースは牡蠣が嫌いでキモチワルイので買わない。料理にも当然入れない。
・オリーブ油もクサくてキライ。買わないし料理にも以下同文。
・らっきょうもクサいので家から排除。
ちなみに私は中華料理とイタリア料理がこよなく好きだし、カレーにはらっきょうが欠かせない娘であった。
かような制約を持っていた食生活は、ふりかえると私にとっては物足りない部分が様々かいま見えるのであった。
で、今現在。
反動のように毎日にんにくかオイスターソースかオリーブ油を使用するような具合で、カレーには勿論らっきょうがてんこもりである。
ちなみに、今の制約。
・梅干しは夫婦ともに嫌いなので、買わない。料理にも使わない。
とりあえず、これだけ、なのである。
大根の味噌汁
ビール、ご飯
半身500円弱というナイスな買い物をして、今日はかつおのたたき。
しかし、魚を出してみるとまだ骨が沢山入っているし、ヒレもいまいち綺麗に取れてない。
半ベソかきながら骨とヒレと格闘してこれを除去し、フォーク2本をぐっさと指して直火でじりじりとあぶり、氷水につけて締めた後スライス。
たれは醤油と味醂と酒を適当に合わせて昆布とかつお節をぶっこんでレンジで30秒チンするという荒業で作成し、これに柚子汁をたらりと入れる。
適当に作った割には、近年希に見る出来だったのであった。秋の鰹も美味しいなぁ。
半身の魚は親子3人であっという間に無くなった。
本日の成果
だんな:ご飯&味噌汁お代わり
息子:味噌汁お代わり
ゆきひらに沢山作った味噌汁が、明日の朝食分♪と思って多めに作った味噌汁が、1回の夕食で綺麗に無くなったのが嬉しかったり悲しかったり。
麦茶
だんだんダイエットは「3日で3kgダイエット」の女性週刊誌広告掲載ネタのようなノリになってきている。とりあえず、1日あたり200gは減らさないといけないのか?とりあえず。
そんなことを思いつつ、しかし朝食は炒飯だ。いいのだ。
回鍋肉
大根のきんぴら
あさりの佃煮
いぶりがっこ
たまには煮物系弁当も作りたいなぁと思いつつ、今日も炒め物×2のお弁当になってしまった。
若干弁当箱に収まりきらない量の回鍋肉ときんぴらが出来てしまったので、息子の朝食にと出してみたところ、両手でわしづかんでもしゃもしゃときんぴらとキャベツやピーマンを食ってくれた。我が家にはポリバケツ(大)とポリバケツ(小)が生息しているのだなぁとつくづく思った次第。
R1/Fの
広東風ポテトサラダ
粉皮と蒸し鶏のサラダ
自家製チャーシューとエリンギのサラダ
ピリ辛ごぼう・干し大根サラダ
だんなが飲み会だっちゅーことで、今日は息子と二人で夕ご飯。
そういえば月変わりしたから、R1/Fのサラダがリニューアルしたはずだと、買い求めに行く。
今月のサラダ担当は「譚彦彬」さん。現在の赤坂離宮総料理長である。
周富徳の頃の「離宮」に行ったけど、期待以上には美味しくなくて、以来「離宮」を倦厭していたけれども、彼に変わってから美味しくなったと噂に聞く。
うう、行ってみたい。
で、サラダと一緒に里芋と人参と牛蒡と豚バラ肉を買い、家にある大根と合わせて大きな鍋にいっぱいの豚汁を作った。
きっと明日になったらなじんで美味しくなるだろう、と思いつつ。
息子に出来立ての豚汁と炊き立てのご飯をやりつつ、私は一人晩酌である。瓶に半分残っていた白ワイン(義父から貰った、なんか高級そうなやつである)を遠慮なくグラスに空けつつ、4種類全部買ってきたサラダをがつがつと喰う。
サラダの説明、リーフレットを見るとこんな感じ。
広東風ポテトサラダ はちみつドレッシングポテトサラダは、ポテトサラダと思って食べると困惑する。マヨネーズじみたものはかかっておらず、はちみつとナンプラー、酢で味を調えたほんのり甘い異国の味。
一見シンプルなサラダのようで、漢方では生薬の材料にもなる干し山芋、ゆり根、くこの実を使っているのが、シェフの工夫。う〜ん、何だかカラダに良さそうだ。
粉皮(フェンピー)と蒸し鶏のサラダ 沙茶醤ソース
この味は何か、言い当てられた人はかなりの中華通。
広東料理の調味料「沙茶醤」のコクと旨味が効いたソースが、サラダに新しいおいしさを開きました。
自家製チャーシューとエリンギのサラダ 醤油ドレッシング
ご飯のおかずにぴったりな、しっかりした醤油味。
自家製カリフラワーピクルスが、爽やかさを加えています。
ピリ辛ごぼう・干し大根サラダ
ごぼうや干し大根が、こんなに風雅な味わいになるなんて!
ハマナスの香りがするお酒を使ったタレが効いた、これは傑作です。
私はゆり根が大好物なので、ゆり根たっぷりのこのサラダはちょっとお気に入りになる。
粉皮と蒸し鶏のサラダは、沙茶醤の甘辛いたれが悪くない。悪くないんだけど……粉皮がダイエット用こんにゃくサラダを彷彿とさせる。これが……ちょっと……(汗)
そしてチャーシューのサラダ。揚げ茄子が入っていて嬉しい。油通ししたらしいエリンギの歯ごたえも良い感じ。変哲の無い醤油味も良い感じ。ビールと合うし、ご飯にも合って、私はシアワセ。
最後のごぼうと干し大根サラダは、異国のきんぴらごぼうの風情。八角やシナモンの香りがただよい、更に不思議な風味がするのはきっとハマナスのお酒([王攵]瑰露酒(メイグェリルゥジュウ))のせいなのだなぁと思いつつ。でもちょっと辛くてワインには合わなかった。なんちゅーか、ご飯のおかず、箸休めという感じ。
しかし毎月飽きずに買うなぁ、私も。
豚汁
ご飯
冷茶
昨夜、あんなことやこんなことしようと思いつつ、ワイン飲んで更に梅酒まで摂取した私はだんなの帰宅を待たずにへべれけになって寝てしまっていたのであった。
起床7時。
豚汁を作っておいてほんっとーに良かった、と思いつつ、卵を炒める。
私のお弁当箱は、昨日から会社の机の下に安置されている。
端的に言えば、昨日持って帰るのを忘れていたのである。弁当食べるだけ食べておいて。
そろそろ匂ってくるころかなー私の机は危険地帯……と焦りつつ、そういうわけで今日は弁当が無いのです。
で、だんなと待ち合わせてスパゲティを食べることにしてみる。
行き先は日比谷の「ラ・ベルデ」。
イタリアのスパゲッティメーカー「ディチェコ」の直営店らしく、いつも店頭でスパゲティまとめ買い割引をしているので大活用していたりもする。
だんなはカルボナーラ大盛り、私はたらこクリーム普通盛り、サラダとドリンクつきである。
ほどなくして来たのは何故かカルボナーラ普通盛り。そしてたらこクリーム大盛り。……間違えられたらしい。カルボナーラをたくさん分けてもらおうと思っていた私は少しばかりショックだった。
ここのカルボナーラは、すごい。大きな分厚い塊ベーコンの存在が、この"木こり風スパゲッティ"を「すごい」と言わしめる。卵黄の濃厚さも、パルミジャーノ・レッジャーノの風味も我が家のものが勝っていると断言できるが、このベーコンの存在感はなかなか真似できるもんじゃない。こんなに厚い塊ベーコンなんて、御近所にはそうそう売ってないし。
「肉、食ってます」
という風情で塩気のある大型ベーコンにむしゃぶりつきながら、スパゲティをすする。今日のは少し薄味だ。でも美味しい。
私の「たらこクリーム」は、生クリームたっぷり、薄赤いクリームクリームしたソースの中にたらこがぶつぶつと入っている。私はタラコスパゲティが大好きだ。
口にするととろーり滑らか。だが辛い。「たらこクリーム」はどうやら「からし明太子クリーム」なのであった。からし明太子独特の刺激が口中を刺激する。悪くない。悪くないんだけど……普通のタラコの方が好きだなぁ、私は。
このお店、良い意味で庶民的な味で量がドカンと多くて好きなんだけど注文が間違っていたり、皿が派手に欠けていたり、店員の態度が悪かったりと毎度毎度ちくっと不愉快になることがちょっとずつ発生する。
キライな店じゃないんだけどなー、なんとならんかな、ベルデ。私はファンなんだけどな。
食後、「お茶でもすんべぇ」と新橋界隈を歩く。
「おゆきさん、ジュース飲みたい?生ジュース」
のだんなの提案に一も二も無くうんうんと肯き、裏通り沿いにある「coffeeミコ」という店にたどりつく。
古い古い建物だ。昔くさい古ぼけた看板に「coffeeミコ」の文字。店頭にはメニューも見本も無く、扉を押すには少々勇気が必要な店構えである。だんなの後からおそるおそる入ると、カウンターつきの狭い店内はぎっしり混んでおり、煙草の煙がもうもうとしていた。客はすべて男性。老人も若者も、皆ガラスコップを前にしている。パステルカラーの色の液体が入るグラス、そしてストロー。煙草と男と生ジュースとストロー。煙草と男、生ジュースとストローはそれぞれ調和しているが、4拍子揃うと、とんでもなく違和感だ。特に煙草とストローあたりが怪しいではないか。
店の雰囲気に圧倒されて思わず立ち竦む私に、慣れた調子のだんなは
「2階は?」
と店の兄ちゃんに聞いている。
「2階、空いてますよ。どうぞ」
と答え。
この異次元空間の店にはどうやら2階まであるらしい。狭い狭い喫茶店に2階。ますます謎めいている。
一般家屋を改築しただけのような、狭い狭い階段はそこここに頭をぶつけてしまいそうな天井の低さである。いいのか、喫茶店、coffeミコ、こんなでいいのか……と困惑しながらも席に到着。古めかしい昔のままの木のテーブルと椅子が並ぶ2階もやはり狭かった。そして殺風景だ。テーブルにも壁にも、メニューが無い。
「へ、へんな店だ……」
と呆然とする私の目の前で、またもだんなと店の人の謎めいたやりとりが交わせられる。
「今日は何があるの?」
何があるの?、と来た。メニューはおばちゃんの頭にしか存在しないらしかった。
「今日はね……オレンジとバナナ、グレープフルーツにバナナオレ、あとミックス。」
メニューはジュースなのであった。ジュースだけなのであった。紅茶もコーヒーもミルクもココアもそこには存在しないようなのであった。しかもそれが当たり前の店なのであった。
……やっぱりヘンな店である。
多少めまいを覚えながら、「バナナオレ」という聞きなれないものを注文、だんなはミックス。
バナナオレは「バナナオーレ」なのであるのか「バナナとオレンジ」なのであるのか、現物を見て判断しよう、と私は覚悟したのだが、直後そばのテーブルで
「バナナオレは何が入っているの?」
とスーツ姿の男性が聞いているが耳に入った。
「オレンジとバナナと牛乳」
という答えも響く。……ちょっと残念……。
そして目の前にジュース。とろんと乳白色のジュースは寸胴のグラスに入り、ストローが刺さっている。下には陶器のお皿。氷は無い。
良い感じである。
だんなの皿には、そしてスプーンが置かれていた。見ると、ミックスジュースにはバニラアイスが浮いているのであった。アイスの上にはちろりとメロンシロップがかかっている。メロンソーダの元、あの緑色の、身体に悪そうなシロップである。……やっぱり良い感じなのであった。
とろりとしたジュースは、バナナとオレンジ、牛乳しか確かに使っていない感じでほんわかと甘く、濃厚だった。だんなのミックスジュースも味の基本はバナナとオレンジ。もしかしたらこれにグレープフルーツも入っているのかもしれないのであった。私のにはないブツブツがだんなのグラスにはほの見え、「キウイかなぁ……」とぼんやり思いながら分けていただく。
「へんな店……へんな店……」
を連呼して、十数分で店を出た。バナナオレは350円、ミックスは400円。だんなの話によると、オレンジ、バナナなどの単品ジュースは300円なのだそうだ。
だんなとの逢瀬の後、そのままチャリこいで午後のお仕事。ハンコを貰いに別支店に行き、そのまま再びチャリこいでミルククラブで一休み。
個人的欲望を充足すべく、店の前で「ソフトクリームのみでいくか、あるいは牛乳のみでいくか、はたまたオプションでチーズケーキも摂取しようか」と煩悶する。この熟考を仕事にも生かせれば良いんだけれども。
そして「ソフトクリームは食べたいけど、喉が渇いた」という理由からコーヒーフロート250円なりを注文することに。ここのフロートはアイスクリームではなく、とぐろを巻くソフトクリームが盛られるのである。
大きめプラスチックカップにたっぷりのアイスコーヒー、たっぷりのソフトクリーム。いや〜ん、シアワセ。
隣の席には、学生らしき男性2人組が右手にソフトクリーム、左手に牛乳の紙コップを持ってやってきていた。
「牛乳のみ放題だってよー、ウレシー」
などと言いながら、どうやらミルククラブビギナーであったらしい彼らは幾度となく牛乳をおかわりしていた。
しかも10月に入り、ミルク飲み放題にはホットミルクまで用意されていたのである。
若者たちは、
「こうすると飲みやすいぞ」
などと言いながら、事もあろうか「ホットミルクの牛乳割り」という荒業を繰り出し、コーヒーサーバーにいっぱい入っていたホットミルクの2/3以上を飲み干し、意気揚々と去っていった。
……ちょっと唖然、ていうか。
パプリカのエスニック風スープ
ビール、ご飯
白身魚の美味しい食べ方とは!……を考える。
1. 芋と一緒に揚げて、フィッシュ&チップス。モルトビネガーをつけつつ、喰う。
2. からりとフライにしてタルタルソースで食す。
3. やっぱりカラリとフライにして、ウスターソースでチープに食す。
……。フライ以外の選択肢はないのか、自分。
と心中一人突っ込みを入れながら、せめてバターソテーの方が良かろうと、ソテーを決行。
昨日買ってきたエリンギとまいたけを盛大に使い、スープもピーマンパプリカ玉ねぎたっぷりのものにして、せめてもとヘルシー指向を心がけてみたりして。
ご飯
冷茶
3日目の豚汁。鍋いっぱいに作ったら、さすがにまだ無くならない。味がなじんで煮詰まっちゃって、でも良い感じ。
しかし何故増えるかね、私の体重。とうとう目標日まで1桁になったというのに、増えてどうする、自分。
昨日摂取したタラコクリームスパゲッティや、ミルククラブのコーヒーフロートを憎々しく思いながら、本当に憎いのは自分なのよー、あううー。
1ヶ月で3kg減→3ヶ月で9kg減→正月のスキー、ナイスボディでウハウハ
という私の計画が、早1段階目で瓦解しようとしているのであった。
実は来週いっぱいだんなが泊まり込み研修で不在なので、この期間に超真剣ダイエットを考えているのだが、どうだろうか。……無謀かなぁ。
牛肉とピーマンの甘辛
キャベツと卵の醤油炒め
あさりの佃煮
いぶりがっこ
最近、マンネリだなぁと思うのである。弁当おかずの味と言えば、醤油であり味醂であり、もしくは甜麪醤でありオイスターソースであり味噌だったりする。XO醤やバリのサテソースなども用いられるが、それも希なことだ。なんか、マンネリ。
かといって果たしてナンプラー味やシシカバブ用ミックススパイス味といったおかずが弁当おかずとして成り立つのかもおおいに不安なんだよな……、とどうも思考が極端から極端へ移行してしまう木曜の午後である。
あー、チキンライスという手があるな。ドライカレー、もしくはおかずをカレー味にするという手もあるな。オムライスランチ、これもなかかなかよろしい。
おお、そういえばパンという手法があったのも失念していた。サンドイッチ弁当、ハンバーガー弁当、テリヤキチキンサンド弁当、いいぞいいぞ。
で、誰が作るのよ、これを (パンの弁当はめんどくさい……よーな気がする)。
ビール2缶、缶チューハイ1缶
パック寿司5つほど
ポテトサラダやビーフンサラダ
焼売
冷茶
梨
課で飲み会。何でも営業成績が良かったとかで、課でたくさんビールを貰ったらしいのであった。
会社の冷蔵庫には昨日から「一番搾り」がぎっちりと冷えているのであった。
つまみはデパートで買ってきて、社内の応接室でささやかに宴会である。
アルコール摂取という機会を与えられたとき、「食」に対する人の思いはきっぱりと二分されるのである。
方や、「アルコールが入ると何も食べたくなくなる人」、
方や、「アルコールが入れば入るほど食欲増進する人」。
老若男女問わず、前者の方が割合として非常に多いんじゃなかろうか、というのが私の経験から得た結論なのだが、それはそれとして私はきっちり後者なのであった。
酒と共に味わう料理のなんと旨いことか。
ビールに唐揚、ピザに枝豆、辛口の日本酒に豚の角煮や牛すじ煮込み、白ワインにカマンベールチーズ、やラクレット……と今想像するだけでクネクネしちゃう私なのである。いかんな。
というわけで、結構飲んで、結構食べて、すっかりシアワセになって帰宅したのであった。
豚汁
冷茶
飲み会の翌日はさらりと茶漬けで出社である。体重について言及しちゃいかんのさ、ベイベ。(かなり焦っています、実は)
家を出てエレベーターに乗ると、4Fで若夫婦が乗ってきた。どちらもスーツを着ていたが、男は頭のネジが3本ほど抜けたような、そして、女は頭のネジが1本ゆるんでいるような、そんな風体であった。
今日は燃えないゴミの日だ。当住宅のゴミ置き場は常時ゴミを置けるようになっているが、やはり回収当日には改めて出したいのが人情である。
私はゴミ袋を持っていた。右手に燃えるゴミの袋、左手に燃えないゴミの袋。
果たして彼らも持っていた。多量のアルミホイルが透けて見えるゴミ袋は、きっと燃えないゴミの袋なのであった。
エレベーターは無言の3人を乗せたまま、1階へ到着した。無言の3人はぞろぞろと1階にあるゴミ集積所へ入る。
果たして、ゴミ置き場はキレイに片づけられていたのであった。
昨日まで累々と積み重なっていた天井までの燃えないゴミの山が無くなっていたのである。まだ8時15分だというのに、もう回収してしまったのであろうか。
首をひねりながら私は、とりあえず燃えるゴミを専用のダストシュートに落としてしまおうと、コーナーに向かい専用口にゴミを放り込んだ。
背後から声がする。
「もえるゴミィ〜」
正確には、語尾が僅かながら上がっていたので
「もえるゴミィ〜?」
が正しい表記かもしれない。
男の声であった。おそらく、夫が妻に、「これって燃えるゴミだっけ?」の確認をしたものと思われた。が、しかし。
振り返ると、その男の目も、あほーっと開けた口も、私に向いていたのであった。
彼の発した言葉は、どうやら私に向かって「そこって燃えるゴミを入れるところだよね」と意志確認をするためのものであるらしかった。
……単語で聞かれても……。
別に、ビジネス会話的に
「恐れ入ります。そこは燃えるゴミ専用との理解でよろしいのでしょうか?」
などと言ってくれなくても良いから、
「そこは燃えるゴミ用ですよね」
とたかだか8音を付け加えて文章にしてくれてもいいじゃないか、男よ。
こういう輩は無視するに限ると思いつつ、ついつい他人に話し掛けられると営業スマイルしてしまう営業職の私。
「あ、燃えるゴミ専用ですよ。燃えないゴミは……行っちゃったんですね。」
と丁寧に答えてしまう自分なのであった。
そこへ役者が1人追加登場である。
外に向けて放たれたゴミ出し専用出口から、作業着の男が顔を覗かせた。
「あ、燃えないゴミは今、外に出してるんで。こっちにください。」
とのことだった。
作業着のおっちゃんに近い位置にいた私は、左手に持ったままだった燃えないゴミの袋を「どうもー」と言いつつ彼に手渡した。
件の夫婦はフロア中央につったったままである。
おっちゃんは、そちらにも目をやり、「そっちも燃えないゴミかい?それとも燃えるゴミ?」と尋ねた。
尋ねられたからには返答すべきだろう、夫婦。しかも持て余していた、燃えないゴミの救世主からの問いなのである。
彼と彼女は口を開いた。
「もえないゴミィ〜」
ハモッていた。サラウンドだ。高音低音がキレイに重なり、「もえないゴミィ〜」。
そして彼は持っていた袋をぬっとおっちゃんに突き出したのであった。
頭のネジが3本ほど抜けたような夫と、頭のネジが1本ゆるんでいるよう妻は、息子と同じ保育園に在籍するミノルくん(仮名・2歳)よりも日本語表現に不自由しているらしいのであった。
単語だけでコミュニケーションとろうとするなよ。しかも語尾伸ばして。
こうして、若干の頭痛を伴いつつ連休前最後の出勤日が始まったのである。
鶏肉の唐揚
昨夜、私が酔っ払って帰ってダラダラしているときに、だんなは一生懸命台所で動いていたのであった。
米を炊き、鶏肉を調味料につけ、炊けた米を冷まし。
そうして鶏肉の唐揚とおむすびを作ってくれて、今日はだんな特製おむすび弁当。
「だんなのおむすびが食べたいなー、なー。」
と連呼していた努力がついに実を結んだのであった(←おおげさ?)。
アルミホイルにおむすびと唐揚をつつんで、お弁当用の布でくるんで、バッグに入れて、
「おにぎりは2種類あって、それぞれ別に包んであるからね。」
ときた。
もしかして私より主婦向けかもしれない……と思いつつ、海苔でくるんである綺麗な形のおにぎりを食す。
人に作ってもらうお弁当は美味しいね。
退社後、そういえば家に肉も魚もほとんど無かったのだと気が付いて銀座に向かう。
途中、チョウシ屋の明かりが目に入ってついつい寄り道。だんなが1個半、息子が1個で私は半個、とその時はそう計算して3個のポテトコロッケを購入、松屋デパートに入る。
付け合わせのサラダのみ入手予定だったのが、エスカレーターおりてすぐの地下1階特設コーナーにかかっていた「紀の善」の看板と目が合う。紀の善、ってあの紀の善か。そういえば粟ぜんざいの季節がもうすぐなのね、と覗き込むとそこには粟ぜんざいが。ついでに抹茶ババロア栗ババロアといった魅惑的な品も私を魅了する。
売り切れてしまっていた栗ババロアを惜しみつつ、抹茶ババロアを何故か2つ手にして去る私。
帰宅後、キャベツを千切りにしてコロッケを美しく盛り合わせ、冷蔵庫に残っていた干からびかけた豚薄切り肉を茹でて、おろし醤油をつけあわせ、サラダを横に美しく盛ってみたりなんかしたら豪華な食卓になってしまった。いつのまにか、コロッケは1人1個きっちり食べているし。
抹茶ババロアは大変おいしうござった。
あんみつなども入るのだろう、プラスチックの容器は2重になっており下にババロア、区切られた中容器にあんことホイップクリームが結構な量入っている。角切りのババロアをそっと陶器の皿に盛って、横にこんもりとあんことクリーム。最初にババロアだけ口にすると甘味の全く無いババロアはひたすら抹茶の香りと苦み、あんこと合わせても生クリームと合わせて丁度良い甘さになる。ババロアあんこ、ババロアクリーム、ババロアあんこクリーム……と無口になってしまう自分であった。
明日から3連休〜。ああ、シアワセ。
カフェオレ
だらだらと遅めの起床。
だらだらとパンを焼き、だらだらとコーヒーを飲む。
ああ、明日も明後日も休みだ。しあわせなことだ。
ひき肉カレー
アイスカフェオレ
炊飯器に昨夜からのご飯の残りが保温されていたままだったので、だらだら気分継続でレトルトカレー。
食事後は昼寝。息子を寝かしつけるつもりで、最後まで爆睡していたのは私だったのはやんぬるかな、という感じ。
にんにくの芽のオイスターソース炒め
中華スープ
ビール、ご飯
4時過ぎ、昼寝から覚めた後のだんなの第一声は
「おゆきさん、今日は餃子にしよう!」
というものだった。
なんでも、見ていた雑誌に餃子の話が載っていて、それで触発されてしまったらしいのだが、寝起きに妻に「餃子にしよう」と言われても。ただ、「……いーんじゃない。」とぽえーんと答えるしかないではないか。
午後からずっとぽえーんとしたままであった私をよそに、台所で白菜茹でたり刻んだり肉を練ったりかいがいしく夕食の準備をしているだんなである。包むのは私も。焼くのはだんな。
「飯は、食べたいと思うものを食べたいと思う人が作るのが一番旨いんだよ」
などと言いながらできた餃子は、近年稀に見る美味しさだった。15個強あった餃子は数分で無くなり、「やっぱり倍量はいけるね」なんて話したり。
焼きショルダーベーコン
冷茶
本日は新宿にお買い物に行く予定なのである。
ちょっとだけ早めに起きて(と言っても9時過ぎなんだけど)、炊飯器に残る少しのご飯をベーコンをおかずに軽く食べて、いざ出発である。
穴子丼
私たちは3連休中日のタイムズスクウェアというのを舐めていた。
「もういい加減人も来ないべー」
などと思い、買い物ついでに食べるところを探してみると、どこもかしこも長蛇の列。
「もうどこでも良いよ」と言いつつ、比較的列の少なかった天國に入ることに決定。天丼というものは、写真を前にすると妙に食べたくなってしまうものなのだった。私らにとっては。
1600円の穴子丼は、赤だしとお新香、もやしの小鉢つき。丼からはみ出る大きさの穴子が2本、あとは椎茸とししとうが乗っている。ご飯がやや少な目で、上品な楚々とした天丼なのであった。
割り下もちょっと薄目少な目の上品な味。衣は「サクサク」よりは「ふわん」としたもので、サクサク好みの私としては「美味しいけど……ちょっと違う」という印象だったりして。
しかし、天丼喰っておいて、「物足りないね」「後でお腹すきそうだね」などと言い合う夫婦というのは如何なものかと思わなくもない。
甘乳蘇ソフトクリーム
「物足りないね」「後でお腹すきそうだね」の私たちは、結局数時間もしないうちにソフトクリームなぞを食べていたのであった。
そもそもは、昼食時に寝ていた息子の為にパンでも食べさせてやらなきゃ、というつもりでいたのに、何故こういうことになっているのであろうか。
それはそれとして、ここのソフトクリームは濃厚でミルクミルクミルクしていて好みなので全然問題無いのだけれども。
ビール
梨
昨日から我が家で人気のフレーズ、
「飯は、食べたいと思うものを食べたいと思う人が作るのが一番旨い」
の法則にのっとり、本日もだんな作成の夕食、お題は「ミートソーススパゲッティ」である。
だんなにご飯を作らせると、尋常では無い量が出来てしまうことがある。以前お弁当用なのに牛肉を500gも炒めてしまったときは流石に私も困惑した。
今回は300gの牛肉を使用。300gの牛肉を多いと思わなかった私も私だが、トマトホール2缶を使って出来上がったソースは多分4人分以上あったのだと思う。山のようなスパゲッティを食べても、小山のようなソースが残ったらしい。
「ミートソースご飯を、食べよう」
と台所に去っただんなだったが、数秒後に
「冷凍御飯がこれしか無いよ」
と小さな固まりを持って戻ってきた。
「しかも、今は電子レンジで解凍も出来ないよ」
と嘆いている。ただいまオーブンレンジは明日のアクアパッツァ用のドライトマトを作成の為起動中なのであった。
で、結局冷凍ご飯と「サカイのご飯」を使って「ミートソースリゾット」などを作っていただんなである。
私もしっかり喰った。そして旨かった。旨かったので何も言うまい。