食欲魔人"今度こそダイエット"日記 99年11月 第3週
11/15 (月)
ビーフカレーライス
アイス烏龍茶

【本日の痩身 : 昨日測定比マイナス200g・あと1日で目標1.8kg減】

朝6時に起きて、久しぶりに弁当を作る。そしてDDRでダンシング……の予定が、3曲目にして足首をぐきりとやってしまい、そそくさと布団に逆戻りする私。
ちょっとひねっただけなのに、軟弱すぎる自分が憎い。
朝御飯はやる気無く、昨日の残りのビーフカレー。
昨日ピザを食べ、カレーを食べした割に体重は減っていて少し嬉しかったりして。

海苔入り御飯
豚肉と茄子のトマト炒め
えんどうのおかか醤油和え
 サフランティー

今朝の弁当逸話。
大体、私は弁当を作る際には前日風呂に入りながら、あるいは眠りに落ちる直前に、弁当作りのシュミレーションを行ってかかるのが通例である。今日の弁当については、「アジアごはん」がテーマであった。
豚肉をバリのサンバルソースで炒める、御飯に挟む海苔は醤油でなくナンプラーで調味する、さやえんどうはチリソースかXO醤を和えて添え、かいわれ大根の残りは胡麻ドレッシングで和えて横に入れよう。万全の計画であった。

果たして翌朝、冷蔵庫を開けた私に数々の難問が立ちふさがったのであった。
豚肉。豚肉はけっこうヤバかった。かなりヤバかった。昨日あたりには使っておくべきシロモノだった。
やばい。
おののきながら、とりあえず使う。
そしてサンバルソース。ソースは行方不明だった。
棚の中も冷蔵庫の中も食料庫の中にも無い。
ほどなく、引越しついでに残り少ないソースは捨ててきたことに思い至った。
のっけからアジアごはんへの野望が瓦解寸前となり、朝6時の台所で悲しくなる私である。
ふらふらと、とりあえず豚肉を炒め、冷蔵庫から急遽茄子を助っ人にと切り刻み豚と共に炒める。味付けなどは二の次である。炒まった肉と茄子を前に、たまたま目についたトマトピューレをぐにぐにと混ぜこみ、なんとなくおかずらしきものを完成させた。

そして、付け合わせのさやえんどう。やる気無くおかか醤油で和えて詰め込む。
最後にかいわれ大根だ。かいわれ大根は……これはもう、完璧に痛んでいた。
ヤバい肉と痛んだかいわれ大根入り弁当なんて悲しすぎる。ていうか危なすぎる。かの本の書体でもって「食べてはいけない」といいう太ゴシック文字が頭をよぎった。泣く泣くかいわれ大根は廃棄処分に。

なんて苦労や危険を考えることなく、きっとだんなは弁当をたいらげたことだろう。
私はちょっとだけ恐かった。……ごめん……。

香菜のチヂミ
カレーライス少々
アイス烏龍茶

だんなの帰りが遅い。
「カレーだけあったらいいよー」
という彼の言葉をそのまま信じ、今日はひたすら手抜きメニュー(米を炊くだけ)のハズだった。

ハズだったけど……冷蔵庫を開けるとひなびて変色しかかった香菜の残りと目が合った。購入したのは新宿で、だったので……10日ほど前、ということになろうか。それはもう、マズいだろう。ヤバいだろう。
というわけで、息子と一緒に食べるつもりで「香菜のチヂミ」を作成、チヂミ、とは韓国のお好み焼きみたいなもんである。卵と粉と水と塩をガッションガッションとかき混ぜ、香菜混ぜてホットケーキみたく焼くだけ。「甘辛いタレをつけて」などとレシピに書いてあったので、タイのスイートチリソースを出して小皿に入れた。
香菜のカメムシのよーな香り(匂いではない、香りだ!!)と、甘辛いタレは妙にマッチして、しかもカリカリに焼けすぎた生地が妙に美味しくて、ちょっと嬉しい夕食になった。
息子に半分以上食われてしまったけど、まぁそれはそれなのだ。ジャワカレー中辛をものともせずに食べ、香菜の芳香をイヤがらない息子に拍手を送りたい。ぱちぱち。

11/16 (火)
ベーコンエッグ
御飯
インスタントのコーンスープ

【本日の痩身 : 昨日測定比マイナス600g・目標まで1.2kgを残し、とりあえずダイエット終了〜】

今日も寒かった。朝は眠く、外気は重い。くもりだし。ああ憂鬱。
……などと詩的に寝ぼけつつ、すっかり二度寝。弁当も作らず、体操もせず。なのに体重は減っている。偉いわ私。目標にはいまいちだったけど、とりあえずOKだわ、私。
と、ちょっと嬉しくベーコンエッグ。ついでにカップスープ。うふふふふー。

築地 銀だこの
 たこ焼き
 銀だこサラダ
玄米茶

寒い日の食料調達はちょっと苦しい。
12時過ぎて寒空の下に行列するのもイヤなので、こそっと3分ほど前に会社を脱出して「銀だこ」へ向かう。
こういう日は焼きたてのたこ焼がいーやねー。
で、結局、行列はなかったものの、まだ出来上がっていなかったたこ焼を前に12時過ぎまで店頭で待つ羽目になった自分である。
何故だ、日々誠実に生きているのに(嘘)、神はこのような仕打ちを私に。

で〜、並びながらガラス張りになっているたこ焼製作風景を眺める私。
200個は焼けそうな巨大なたこ焼器に3人のスタッフが張り付いて必死に近隣から来るお客さん用の昼御飯を製作中だ。
左のお姉さんは緊張した面持ちでまだ柔かい生地を丸める作業に入っており、真ん中の兄さんは手際良くくるくると丸く焼けたたこ焼をつついており、そして左の兄さんは良い感じに焼けているたこ焼きにサラダ油をつつつーとたらしていた。
「そうか!あの周囲のサクサク感は最後にサラダ油をかけて熱していたのかっ!」
と寒風吹きすさぶ中、ガラス窓にへばりついて感心する私である。
良く考えたらヘンな人だ。

数分後、めでたく焼き立てのたこ焼きを入手し、サラダと共に会社に帰る。
「マヨネーズ、つけますか〜?」
と先日聞かれた時は拒否したマヨネーズだが、今日はつけてもらった。マヨネーズつきたこ焼きだ。
そして、とどめに、今日も店員さんは
「美味しく召し上がれますように。」
と言ってくれた。(ここ参照)
だから……それはヘンだって……。

蟹入り中華スープ
四万十しいたけ海苔
御飯
アイス烏龍茶

今日もだんなの帰りが遅いのである。鍋にはカレー。冷蔵庫には肉野菜。
毎日のように喰ってるカレーを今日も食べるか、別にちゃんとした料理を作るか思案して、ガスレンジの上の鍋を見て、冷蔵庫を見て、食料庫を見て、を繰り返す。いまいち食べたいものがない。

もう一度棚を見て……と、そこでいきなり「マンゴプリンの素」と目が合ってしまった。
箱の裏を返すと「賞味期限・99年10月1日」の文字が。
うわぁ、どうするどうする賞味期限過ぎてるよ……と気が付くとマンゴプリンを作っていた私。
湯を沸かし素を入れかき混ぜてピューレ入れて牛乳入れて容器に入れて冷蔵庫に入れたところでもう午後7時だった。
もう料理をする気力は無かった。全然無かった。

そういうわけで、今日はインスタントの中華スープ。お湯を加えて熱して卵を落とすだけの4人前スープ。それと御飯。
まぁダイエットということで、ひとつ……。

11/17 (水)
ビーフカレーライス
蟹入り中華スープ
アイス烏龍茶

【本日の痩身 : 昨日測定比マイナス200g・あと45日で目標4.0kg減】

で、再びダイエット続行なのである(ベスト体重までまだまだまだまだあるわけだし)。
2ヶ月ほど前から「1ヶ月ごとに目標決めてちょっとがんばろうね」と始めたダイエットはそれなりに功を奏して現在3kg程度減ってる模様。
今度は12月末までを視野に入れ、記念すべきミレニアム、2000年の元旦までに4kg痩せちゃろうという目標をたててみたのであった。
クリスマスや年末の美食の誘惑に勝てるのか私!!(……きっとムリ)。

朝食はとりあえず昨日の残りのスープ。そして3日前からの残りのカレー。
800gも肉入れて煮込んだカレーは、最初大きな肉塊がごろごろと入っていたのに今はすっかり繊維だけ。
「これかっ!」
とスプーンですくうとホロホロと崩れるじゃがいものなれの果てだったりして、でもそれが美味しいのだから困っちゃうのである。
せりあ家の掟に従い、鍋底にカレーが少々残った状態に鍋を置いておき、明日はカレーうどん。今日の夜にだしを取ろう。

海苔ふりかけ御飯
鶏と大根、にんじんの煮込み
ほうれん草の胡麻和え
つぼ漬け
緑茶

今日は元気に弁当持参。
大根のおかずが食べたいな〜と思い、鶏肉とにんじんと一緒に炒め、湯を足して煮込みコンソメを入れて塩入れて片栗粉でとじて、としてみた。何度も夕飯に作っていた料理である。片栗粉をちょいと多くすれば弁当おかずにもなるかな、と思ったのだった。
甘かった。
ちょいと多くすれば良いと思っていた片栗粉は多く入れすぎ、あろうことか塩も多く入れすぎてしまったのであった。ゲル状になってしまったスープはスライムを彷彿とさせ、しかも塩辛いのである。塩辛いスライム。最悪だ。
「スライムの、塩漬け〜」
などと朝の台所で笑っている場合ではない。
でも、まぁ、考えても塩の加減だけはもう成すすべがないのでとりあえず弁当箱に詰めてしまった。付け合わせはせめてもと甘めの胡麻和え。

そんなこんなで弁当タイムを過ごしたのだけれども、冷めてみたら案外塩辛くなかった。まぁまぁ食べられる程度にはなっていたのである。スライムはスライムだったけど。
……ほ。

鶏肉の塩焼き
ターツァイのオイスターソース炒め
韮とニンニクの中華風スープ
御飯
ビール、プーアル茶
マンゴプリン

今日は青菜をもしゃもしゃ食べたい気分だった。
で、中国野菜愛好家の我が家には、中国野菜が大抵冷蔵庫に入っているのであった。今日は、ターツァイ。
ターツァイは白菜の仲間、らしい。結球はせず、濃緑色の葉がしっかりと固い茎からわさわさと広がっている。
面白いのは冬と夏でまるで形状が違うこと。夏場は上に向かって育ち、ほうれん草のような形態になるが、冬場はべたぁ〜と地面にはいつくばるようになる。こうなると甘味も増えて更に美味しくなるのだそうだ。
ごく若干の苦みとアクがあるけれど、シャキシャキとした歯ごたえが青梗菜より心地よいので見かけるとついつい買ってきてしまう。
にんにくと一緒に塩味で炒めても美味しいけど、今日はオイスターソース炒め。赤唐辛子も放り込んで大人の味を目指してみる。

あとはシンプルに鶏肉に塩と胡椒をたっぷりふってオーブンで焼くことにした。
味の濃いめの青菜炒めと、塩の効いた鶏肉が揃うと、これはビール飲むなというのが無理である。
500ml缶空けて、乾杯。

デザートはマンゴプリン。
賞味期限オーバーしていたマンゴプリンの素を使って作ったものだ。味は……いまいち。マンゴプリンと思わなきゃ悪くないかもしれないけど、やっぱりいまいち。しくしくしく。

11/18 (木)
カレーうどん
プーアル茶

【本日の痩身 : 昨日測定比プラスマイナス0g・あと44日で目標4.0kg減】

カレーうどんの作り方。
まず残りカレーを用意する。……というか、カレーを作った際に適宜残す。
具がごろごろしている、新品カレーを使ったカレーうどんも悪くないが、全ての具が渾然一体となった残りカレーの方がカレーうどんには合うような気が、する。

そしてだしを取る。手抜きはいかん。昆布とかつお節使って(なんならサバ節も入れちゃれ)しっかり取る。
だしと残りカレーを混ぜ合わせつつ火にかける。周囲にこびりついた鍋肌カレーもこそげとって混ぜる。鍋が綺麗になるので洗うのが楽だ。しかも美味しくなる。
而して醤油と味醂を一人前で大さじ1〜2ぐらいずつ投入する。味をみて、多分塩もちょっと入れたほうがいいかもしれない。汁のできあがり。

ここにうどんを投入。カトキチの冷凍うどんがベストだ。ビニール入りの冷蔵うどんを遥かに凌駕するコシがある。
程よくうどんが温まる間に長ねぎを刻む。
白髪葱があるいはお洒落かもしれないが、そんな余裕は無いので、端から適当にざくざくと輪切りにする。
どんぶりに盛り付け、上から葱をたっぷりと散らす。
以上。

こうして、今回のカレーも全て片付いた。私の脂肪は片付かなかった。体重はそのままだ。あう。

チョウシ屋
 かつパン
 ピーナッツバターパン
小岩井 ミルクとコーヒー

今日は寝坊しちゃったので弁当は作れなかったのである。
最近すっかり常連となってしまった近所のたこ焼屋に今日も赴こうとしたのだが、今日受信したY先輩からのメールに「帰りに、チョウシ屋も見てきました」などという1フレーズがあったばっかりに、全面的に頭の中が「コロッケコロッケハムカツハムカツメンチカツ」状態になってしまう。欲望に逆らってはストレスの元だ。自分に言訳しながらコロッケパンを買いに行く。

行列を避けて12時ちょっと前に店に行ったところ、客はまだ誰もいなかった。
来たるべき行列に備え、揚げ鍋の横には大量のコロッケやメンチカツやハムカツやトンカツらが鎮座ましましている。
これまで「ピーナッツバターサンド、当然コッペで」事件「コッペにポテトサラダとコロッケ、両方入れてね」事件など、チョウシ屋の常連たちの繰り出す技を目の当たりにしてきた私である。今日こそはオリジナルオーダーを!と思いつつ定番のコロッケサンドはやはり捨て難かった。

注文しようとカウンターの前に立つ。
今まさに、揚げたての大きなとんかつが油から出るところだった。お、美味しそうだ。巨大だ。これだ!
本日のオーダーは
「かつパン、コッペでね。ピーナッツバターパン、食パンでね。」
で決まりであった。

おっちゃんが積まれているフライの山からカツを取り出す。いかん、それじゃないのだ、向こうの揚げたてのが食べてみたいのだ。
ぬけぬけと
「あの……その、今揚がったやつは……ダメですか?」
と恐縮しつつもリクエストしてみる。
「あうん?ああ、いいよ」
と思いの他軽やかなおっちゃんからの返事。

あつあつのカツをまな板に乗せ、縦2つに押し切る。コッペパンには既に横に切れ込みがはいっており、ここに黄色いカラシを塗ってカツを挟む。巨大なカツは重ねて入れなければいけないほどだ。カツを収めると小さなひしゃく状のソースすくいでとろりとソースをたらし、上から軽く押さえて2つに切る。くるくると、油紙でくるんでできあがり。
そして、今日のピーナッツバターパンはこころなしかピーナツバターが多めだった。木のへらでコテコテと、アルミの缶からピーナツバターを取り出して塗ってくれる。
ああ、今日もいい感じだ。2つで450円。
チョウシ屋のパンのお供にはやっぱり牛乳っぽいのが欲しいのである。本日のチョイスは「小岩井 ミルクとコーヒー」であった。

余談だが、看板に1つメニューが増えていた。紙が1枚貼ってある。
「かきフライはじめました」
だそうだ。しかも、○の中に「生」なんて文字も手書きで付け加えられている。いやーん、旨そうじゃないか。
よっしゃ、つぎはかきフライサンドで。

青椒肉絲
中華風コーンスープ
御飯
ビール、お茶

杏仁茶

本日は、青椒肉絲。
冷蔵庫の中にある、筍の水煮とピーマンを片づけてしまいたいな、と思ったのがメニュー決定の第一歩。本当は青椒牛肉絲が望ましいのだが、財布の中身は望まく思ってくれなかったようで、「牛」ではない青椒肉絲と相成った。
で、周富徳のレシピを見ながら忠実に本格派を目指す。
本格中華は下味をきっちりつけることから始まる。肉に塩胡椒、旨味調味料に醤油と片栗粉を混ぜ揉みしろ、とある。卵白1/2個分も入れろ、とある。
卵白1/2個分とは何と半端だ。と思いつつ卵を割り、卵黄1個と卵白1/2個という残りを前にしばし困惑。卵スープを作ろうという結論になる。だったら好物のコーンスープが嬉しいし。

というわけで今晩の献立。
こころもち味を濃く作ってしまった筍たっぷり青椒肉絲と、コーンたっぷり中華スープ。

風呂上がりには杏仁茶を作ってみる。
中華街で買ってきた「杏仁霜」をお湯で溶かして砂糖入れるだけ。
杏仁の香りが好きだから、とレシピで読んだ量の3倍量近くを投入してしまったところ、なにやら葛湯のような状態になり、焦る。
ちょっと粉っぽくて濃厚だったけど、なかなか面白い風味で楽しかった。今度はコンデンスミルクなぞ入れたらもっと面白くて美味しいかもしれない。

11/19 (金)
ほうれん草とベーコンのバター炒め
中華風コーンスープ
御飯
お茶

【本日の痩身 : 昨日測定比プラス200g・あと43日で目標4.2kg減】

寝坊。弁当作れず。
弁当にソテーして詰めようと思っていた刻みほうれん草の使い道が途絶えてしまったので、朝食用に炒めてしまう。ほうれん草ならベーコンだよなぁ、と塊ベーコンを取り出す。
塊ベーコンは、良い。カルボナーラにも欠かせないし、充実した歯ごたえがたまらない。塊ベーコンの存在に慣れると、パックの薄切りベーコンがなんかペラペラと紙のようで物足りなくなっちゃうのであった。

築地 銀だこの
 おむすびセット
 銀だこマリネ

会社のクリーンイベントで、何故か昼休みに近隣ご近所の清掃活動。
あまり時間が無くなって、とりあえずお気に入りのたこ焼屋「築地 銀だこ」のお弁当コーナーでおむすびを買って帰る。
おむすびセットは4種類。(3種類のも、ある)
鮭まぶしと、焼きおむすびと、天むすと、たこむす。どれも味が異なっていてちょっとシアワセなおむすびだ。
鮭まぶしは鮭と胡麻がざくざく入った塩味で、焼きむすびは中まで香ばしい醤油味。周囲もカリリと焼けている。
天むすとたこむすはこってりと割下の味。たこむすが最もオイリーで、でも実は一番好みなのであった。(←そんなだから痩せないのだ)
漬物と、甘酢しょうが付き。

土風炉 銀座店にて
 刺身盛り合わせ
 しめサバ
 生がき
 白子のポン酢和え
 あんきものポン酢和え
 ぶり大根
 フライドポテト
 牛たんの塩焼き
 焼き鳥盛り合わせ
 日本酒 (朝開き・美少年)

BIG ECHOにて
 げその唐揚げ
 ピザ
 スティックサラダ
 ビール
 ライチ酒
 日本酒

自宅にて
 中華丼
 中華スープ
 アイス烏龍茶

本日は、会社の仲の良い先輩女性らと共に飲み会である。
女性が2人に男性3人、私が最年少で後は平均年齢40代という不思議な集団である。
で、先輩のオススメだという土風炉に赴く。
チェーン店、らしい。最近銀座店が出来て、コリドー街に毎日行列が出来ている。
店頭に「手打ちそば」なんて書いてあって、しかし風情は居酒屋で、ずっと気になってはいたところだ。

午後6時、入店。
不思議な店だった。
黒を基調とし、全体的にぼんやりと薄暗い小さな照明がぽつりぽつりとついている。店内は迷路のようで、小さな個室がいくつも連なり、中は4人がけのテーブルが1つだけ置いてあったりする。あー、こういう洞窟じみたところは好きなのである。暗いのも大好きなのである。ついでに怪しい雰囲気のところなんか涙ちょちょぎれるほど好きなのである。店の思惑に素直にはまる自分であった。
私たちはちゃぶ台の置いてある個室に通された。計算されてこのようになっているのは重々承知の上で、だが「居心地いいな」と感じてしまう。悔しい。

ビールで乾杯。以降、10種類ぐらいある日本酒の品揃えの中から適当に注文。
おすすめだと聞いた生がきなどの魚介を注文。宴会のはじまりだ。
「チェーン店だし、味は期待すまい」
と失礼にもそう思いつつ口に運んだ刺身は、しかし旨かった。つやつやとしている海老は見事なまでに新鮮で、まぐろもねぎとろも脂がちゃんと乗っていた。
ビール、刺身、ビール、お酌され、ぶり大根、ビールビール、そしてお酌をし。
数十分後には日本酒日本酒刺身、日本酒、お酌、という具合になり。

人並み以上に飲む私はどうも立場が「おじさん」寄りで、
「ま、○○くん、飲みたまえ」
「いやいやいやいや、課長もまま、ぐっと」
などというノリになってしまう。テーブルの隅で楚々として水割りを作り続ける役などには到底なれない(ならない)のであった。しっかり喰ってしっかり飲む。
「いやいや、良い喰いっぷりだねぇ、ほら、これなんかどうだい」
と目の前に皿がどんどん増えてくる。嬉しくてつい食べる。皿が増える。悪循環であった。いや、シアワセなんだけど。

刺身の皿が並ぶところに焼き鳥の巨大な皿も追加され、誰が頼んだともしらないフライドポテトまでやってきた。
もう一人の女性Kさんも酒豪だが、彼女はすぐ赤くなって何も食べられなくなってしまうタイプだ。そしておしゃべりになる。会話の途中で、
「あ、お兄さん、ビール追加ね〜♪」
「フライドポテトもね〜♪」
「あ、牛タンおいしそ。これもね〜♪」
などと矢継ぎ早に注文している。どうやら彼女は注文魔でもあるらしかった。私の前に皿が積まれる元凶は、どうやら真隣に座る彼女にあるものらしかった。
「ここ、おそばも美味しいのよ〜♪最後はおそば、っね♪」
……頼んでもいいけど、食べられるんすか、Kさん……。

日本酒は旨かった。さらりとした辛口の「朝開き」がお気に入りとなってしまい、5人で10合は軽く空けただろうか。いや、15合ほどあったかもしれない。
牛タンは薄い土鍋に乗り、ミニコンロにて自分で焼くようになっていた。
白子のポン酢和えを「これ、美味しい!」と感動したあまり、皿のほとんどをいただいてしまったりもした。

2時間後、へべれけと化した5人衆は店を後にした。
蕎麦は喰えなかった。誰も彼も蕎麦のことは失念していた。
テンション最高潮となった最年長者に誘われ、ゾンビ状態の陽気な5人はそのまま近くのカラオケ屋に。
ここでもK谷さんは電話に張り付いてひたすら注文を繰り返している。ピザは来るし、スティックサラダは2つも来るし、酒もばんばん来るしちょっと大変な状況だ。支払いが怖い。
怖いながらもきちんと熱唱。LOVEマシーン(モーニング娘。)と、どうにもとまらない(山本リンダ)と、飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)と浪漫飛行(米米クラブ)と大迷惑(ユニコーン)。めちゃめちゃである。
そして、支払いは男性社員Hさんが「いいの、いいの、だいじょうぶなの」などと意味不明の言葉を発しつつカードを差し出していた。
レジに\25600などという文字が見えたのは気のせいなのだ、きっとそうなのだ。

午後11時、解散。
若干酩酊しつつ、「そういえばお蕎麦、食べられなかったな」などと思い出す。
私は飲みの最後には炭水化物が欲しいタチだ。ラーメン、お茶漬け、日本蕎麦、何でもいい。白玉ぜんざいでもいっそのことOKだ。
「ごはん、ごはん、ごはん」
と思いつつ帰宅すると、だんなが夕食に作った中華丼を少し残してくれていた。
ありがたく、平らげる。

……しかし、喰ったな、今日は。

11/20 (土)
グリコヨーグルト健康
エクレア
牛乳

【本日の痩身 : ダウン。測定不能。】

二日酔い、だった。
果たして昨夜、私はどれほど飲んだのか。 生ビール中ジョッキ2杯、日本酒3〜4合、ビールをコップに3杯ほど、日本酒1/2合ほど、ライチ酒ロックで2杯、ソルティドッグ1杯……ぼんやり覚えてるだけでこの位であった。そりゃなるわ、二日酔い。

「頭いたい……キモチワルイ……」
とベッドで死体になっていたら、
「自業自得だよ……」
と呆れつつ、だんながコンビニでヨーグルトを買ってきてくれた。エクレアも袋に入っていた。
やはり二日酔いの朝には「冷たくて甘くてぷるぷるしてるもの」が美味しいと思う。

手製焼餅 with 鶏肉のオニオンソテーと白髪葱
プーアル茶

先日買った『ERIO』という飲茶特集の雑誌に掲載されていた「餅」を作ろう!と思い立つ。
小麦粉を湯で練って、伸ばして油塗って端から筒状に丸めて、それを更に円形にまとめて焼くだけである。筒状に丸めて円形にまとめて、のところで生地が層になり、サクサクとした歯触りになる、らしい。想像するだけで美味しそうだ。丸める際に葱をふっても、とある。ますます美味しそうだ。

出来上がりは、ちょっと打ち粉が多すぎたかやや粉っぽさが残っていた。油と一緒に塩もふるのだが、量が足りなかったようでいまいち「味」が薄いものでもあった。でも、悪くない。
鶏肉は玉ねぎのみじん切りと共にナンプラーやカレー粉の入ったたれに漬け込んで焼いたもの。
白髪葱と一緒に餅に挟んで食べると異国の味で旨かった。挟む、という行為が思いの外難しくて破れたり裂けたり崩れたりもしていたのだが、まぁそれはそれなのである。

フルーツパウンドケーキ
ラム酒入りホットミルク

だんなが同窓会に出かけて行ったので、本日は息子と2人の夕食である。
うどんもスパゲティも、何故か今日は食べたがらない息子の為に(と言いつつ、本当は自分の為に)ドライフルーツ入りのパウンドケーキを作成。
本当は1日置いてしっとりさせるとより美味しいらしい。レシピにはそのように書いてある。
しかし私はそうと知りつつ、カレーを1日置くのも出来ない性分である。温かいケーキをその場で切って食べる。ほろほろと崩れるケーキは確かにしっとりしてはいなかったけれど、それはそれで美味しかった。
お供はホットミルク。牛乳温めて砂糖をちょっと混ぜて、ラム酒をひとたらし。息子の分はラム酒抜き。

11/21 (日)
フルーツパウンドケーキ
アイスカフェオレ

【本日の痩身 : 昨日測定比プラスマイナス0g・あと41日で目標4.2kg減】

10時前、起床。起き抜けの家族会議で急遽
「グラタンを食べに行こう」
ということになる。銀座特集の『hanako』やらグラタン特集の『dancyu』やらをひっくり返して、手近に美味しいところはないかと探す。
銀座のみかわや本店、ニューメルサ店、麻布のedoyaだのが候補に上がるが、銀の塔が載る記事中の「グラタンセット」の文字に惹かれ、ビーフシチューの写真にも惹かれ、「……これだ!」という次第になる。
ちなみに銀の塔はビーフシチューの店である。グラタンの店では、ない。

30分程度でダッシュで支度し、出発。
私と息子は昨日のケーキ、だんなはバター醤油御飯を摂取。

銀座 銀の塔にて
 ミニセット (タンシチュー)

築地 銀だこにて
 たこ焼き

午前11時50分、入店。
開店して20分程度である。しかし1階の席はほぼ埋まっていた。壮年の夫婦や、お母さんに連れられてきた若夫婦、など。hanakoを見てやってきた類の客もいないわけではないけれど、年輩の客が似合う店だ。幼児連れなんてのもやはりいまいちそぐわない。ああ、ごめんなさいごめんなさい。

ここに来たのは、私は二度目だ。前回は平日の昼休み、会社を抜け出して食べに来たのであった。だんなにその味を報告し、「是非行かねば!」と日々思っていた店でもあった。
メニューはシチューが主。タン、ビーフ、ミックス、野菜と4種類のシチューは\2300。大盛りにすると\2600。その他は単品でグラタン\1800のみがあり、更にグラタンとシチューがセットになる\3500の「ミニセット」なるものがある。メニューは本当にそれだけだ。
今日は「グラタンを食べよう」がお題なのであった。夫婦でミニセットを注文。私はタンシチューで、だんなはビーフシチュー。

熱いお茶と、4種類の小皿がすぐにやってくる。
小さな平皿には漬物。大根と人参ときゅうりの漬物が美しく盛られている。
他の小皿はどれも御飯のお供のようなもので、切り干し大根、ひじき、ぜんまいの煮物がそれぞれ入っている。味は若干甘めだ、いかにも御飯が進んでしまいそうな感じだ。
しばし待ってグラタンが最初にやってきた。手のひらサイズの透明なガラスの器に口切りいっぱいのグラタン。上に降られたチーズがこんがりと焼けて層になっている。スプーンを刺して、ベシャメルソースの柔らかさにちょっとびっくり。とろりとスプーンから落ちそうな生地はヨーグルトでも食べているような感じで、くどくなく、ぱくぱくと食べられる。具は底の方に海老がたくさんと、玉ねぎ。そして何故か椎茸がかいま見える。マカロニもジャガイモも鶏肉も入っていないグラタン。椎茸が入っちゃってるところは「洋風茶碗蒸し」とも言いたくなってくる。なのに美味しいんだ、これが。
「ああ、グラタンだねぇ。」
「あつあつだねぇ。」
「……美味しいねぇぇぇ。」
とありがたく、いただく。

グラタンを食べ終わる直前、待ちに待ったシチューが来る。御飯も来る。
土鍋に別に下準備した野菜を入れ、煮込んだ肉の切り身を入れ、そしてシチュー汁をかけて土鍋ごとに温める。そうしてやってくる土鍋は食卓に出てもぐつぐつ泡をたてている。御飯は薄目の茶碗にごく軽くよそってある。おかわり、自由である。

肉は相変わらず箸を刺すととろりと崩れてしまう煮込み具合で、野菜の火の通り具合も良い感じ。つるつるとした舌触りのスープは粘度が高く、塩気も強くて御飯がいくらでも進んでしまう。あー、やっぱ美味しいぞ銀の塔。
ひじき喰って御飯喰って、スープすすって肉ひとかじり、御飯を食べて……のところでだんなが御飯お代わり。
小皿を片づけて、あとは肉が1切れと野菜が少々……というところで私の茶碗も無くなりそうになる。二度目のだんなと共に、私も御飯お代わり。
今日はちゃんと最後、土鍋に御飯を放り込んでかき混ぜて、心ゆくまで土鍋の隅まで堪能しつつシチュー御飯をいただいた。満足。

食後、最近すっかり私のご贔屓と化しているたこ焼き屋、「銀だこ」へだんなを連れていく。(まだ喰うんかい)
東京人と大阪人のハーフだと自称するだんなは粉もの食にはうるさいらしい。たこ焼きにも一家言二家言あるらしい。……聞いたこと、ないけど。
400円のたこ焼き1つ買って、近所の公園ではんぶんこして食べる。
表面カリカリ中ふわふわのたこ焼きは、相変わらずタコも大きくて良い感じだ。
だんな曰く、
「これは……美味しいわ。たこ焼きとして、この表面カリカリは邪道だと思うけど」
だそうである。
いいじゃないか、邪道でも。美味しいんだから。

銀座 お米ギャラリー内ごはん亭にて
 ライスババロア
 フレッシュマロンカスタードクレープ
 ライスサワージュース 葡萄

銀座ぶらぶら買い物して、こないだ新しくオープンした「お米ギャラリー」に赴く。
2階の「ごはん亭」なるカフェテリアで一休みする。恐ろしいことに、どのメニューも米関係のものばかり。コーヒーまで「お米コーヒー」の名がついている。何でも玄米が混ざっているらしい。ジュースにまで「ライスサワージュース」なんて名前が。ああ、恐ろしい。いや、面白い。

デザートセット、なるものがあるのでライスババロアを注文。ジュースも注文。
しかし息子にババロアのほぼ全てを奪われる。
「……米、だよー(苦笑)」という感想を抱いてしまったババロアではあるが、私のあまり好きではないキウイのソースがかかったババロアではあるが、ほとんど食べてしまうことはないじゃないか、息子よ。美味しかったのに。

悲しくなった私は更にデザートを求めて階下の「KOMETERIA」なるテイクアウトコーナーにクレープを買いに行く。
クレープは上新粉を使用したもので、カスタードクリームにまで「お米の甘さを生かしました」という売り文句がついている。どこもかしこもお米まみれだ。いや、悪くないんだけど。面白いんだけど。
むらさきいもクレープは売り切れだった。抹茶白玉あずきクレープも売り切れだった。私の食べたいものは大概売り切れなのであった。
バナナチョコカスタードクレープにするか、フレッシュマロンカスタードクレープにするか、レジの前で思案していると
「マロンクレープ、あと1つです」
なんて店員がリーダーらしき人に報告している。
マロンクレープまで私を置いて去ろうとしている。由々しき事態が発生し、私は慌ててフレッシュマロンクレープを注文するのであった。

ともあれ、上新粉を使ったらしい生地も、お米の甘さを生かしているらしいカスタードクリームも、別に米米してるわけじゃなく充分美味しいのであった。栗の甘露煮も悪くないし。
ムキになってクレープ食べてしまったら、すっかり満腹になった私。自業自得。

R1/Fの
 きまぐれサラダ「ラ・ベットラ風」
 ロシア風ポテトとたまごのサラダ
厚揚げのおかか醤油挟み焼き
牛肉炒め with おろし醤油
しじみの味噌汁
御飯
ビール、日本茶

ココア

シチューが胃に響く。そこにクレープまで詰め込んだから、夕食に思いを馳せるのはなかなか大変なのであった。
帰りにデパートに寄り、R1/Fでお気に入りのサラダを購入。
「サラダとビールで軽く一杯」
がこの時の夕食テーマであった。

階下に降りてお気に入りの豆腐屋、「三之助」で厚揚げを購入。
「これにおかか醤油を詰めてチリリと焼いておかずにしよう」
という課題が更に加わった。

そして魚介コーナーではしじみの安売りをしていた。
「しじみを味噌汁にしよう。朝食に食べられるし」
と更にお題は増えた。

「おゆきさん、家に大根あるかなぁ」
と、買ったばかりの500g1000円の牛肉を持っただんなが聞いた。
「牛肉を醤油たらして焼いて、大根おろしつけて食べようかなぁ、と」
だ、そうだ。
こうしてメニューは確定した。

……豪華じゃないか。
「サラダとビールで軽く一杯」
はどこへいったんだ。え!?

夜9時過ぎ、「こんなに食べちゃった……」と冷や汗かきつつこの日記をつけていたら、だんながココアを入れてくれた。
日記に1行追加、であった。