食欲魔人日記 05年08月 第1週
8月1日 月曜日
自家製石焼きビビンバ!
「ル・パティシエ・ヨコヤマ」の
 マンゴープリン
 マンゴーパイ
アイスティー

昨夜調子に乗って串揚げ食べ過ぎて、今朝はしっかりかっちり胃が重かった。
「……あはは、お茶漬けか卵御飯かって気分だったけど……そんな感じでもないね」
「……俺、アイスコーヒー一杯でいいや……」

だんなの出勤に合わせて私も息子も一緒に朝御飯を食べられる時間に起きたのだけれど、いまいち朝御飯という気分じゃなくてそのままだんなをお見送り。息子だけが元気に、
「おなか、すいちゃったな。あさごはんは、なにかな?」
と言っているのだった。

で、昨日買ってきたは良いけれど昨日のうちには食べられなかった、「ル・パティシエ・ヨコヤマ」のマンゴープリンとマンゴーパイを食べちゃう。プルリツルリと心地よい食感のマンゴープリンには国産マンゴーらしきそれはそれは甘い果肉がトッピングされていて、マンゴーパイにもその国産マンゴーがしこたまトッピングされている。パイの台の上にカスタードクリームがこんもり盛られ、それを覆うように小さな果肉がモザイク模様のようにみっちりと並べられていて、すごく壮観なマンゴーパイだった。

こんなにゴージャスなパイで、お値段たったの380円。「岩シュー」に使われているのと同じカスタードクリームがマンゴーパイにもふんだんに使われていて、それはそれは幸せな味だった。

すごーく美味しかったので、息子にトッピングのマンゴー果肉の7割を奪われてしまっても海のように広い心で許してやろう。

鶏肉とコーン、玉ねぎのリッチョリ
アイスティー

この週末、全然インターネットに接続できなかった。我が家の屋内環境ではなくて外部要因に問題があったようで、どうしようもなくじりじりと待つこと50時間くらい。やーっと昨日の夕方復旧したのだった。……で、その間ほとんどお仕事ができなかったので、本日あれこれお仕事。マンゴープリンとマンゴーパイで午前中過ごしてしまったので、昼にはちゃんと何か作ろうとショートパスタを茹でた。

手元にあるのは、Riccioli(リッチョリ)という名前の可愛いパスタ。語源は「巻き毛」で、波打つような模様のついた平たい生地をマカロニ状にくるりと巻いたような形をしている。けっこう大きいように見えるけれど、茹で時間はたったの5分。
「……鶏肉、あるでしょー。あとは玉ねぎとブロッコリーと……」
と冷蔵庫の中を眺め、昨日茹でたとうもろこしと目があった。うん、このコーンも実をほぐして入れちゃえ。

みじん切りにした玉ねぎと小さめの一口大にした鶏肉を軽く炒め、そこに実をほぐしたコーンとブロッコリーも投入。だいたい火が通ったら、牛乳を1カップくらい加えて軽く煮詰めつつ、コーンスターチでとろみをつけた。本当は生クリームを使いたいところだったのだけれど、乳脂肪のコテコテさがちょっと食傷気味だったので今日はあえて牛乳で。そこに茹でたてのリッチョリを和えてできあがり。

ショートパスタはおもしろい形状のものが多いけれど、これもまた愉快な食感の楽しいパスタだった。かなりさっぱりしたソースになったけれど、息子は
「わーい、クリームのパスタだー」
とまんまと騙されてくれた。

自家製ビビンバ
 (もやし・ほうれん草・ゼンマイ・人参・大根・ハラミ・うずら卵)
「キムチでやせる」のチャンジャ
枝豆・とうもろこし
ビール(エビス超長期熟成)

ビビンバは「たかが一品料理」なのだけれどこれがなかなかどうして大変で、手間のかかる料理だ。それでも、ここしばらく「ビビンバ食べたいなー……ちゃんと石焼きのを食べたいなー」という気分が盛り上がっていたので、夕方早めの時間から台所にたってあれこれ準備した。

まずはもやしのひげ根とり。あのヒヨヒヨした根を取るとそれなりに口当たりが良くなるので、気力のあるときはなるべくひげ根を取るようにしている。今日は息子が
「おかーさんは、何をやっているのかなー?」
と近寄ってきて、ひげ根取りからずっと作業を手伝ってくれた。

もやしは茹でて刻み葱と合わせ、胡麻油と炒り胡麻とおろしニンニクと塩を加えて揉む。ほうれん草も茹でて刻んで、胡麻油と炒り胡麻とおろしニンニクと塩。ゼンマイは薄切りにんにくと一緒に胡麻油で炒めて醤油と塩で調味。にんじんは胡麻油で炒めて黒胡麻と塩で調味。大根は塩で揉み、一度洗って塩気を抜いてから、砂糖と酢と風味づけの焼酎で甘酢味に。

「おかーさん、次は、次は何をすればいーい?」
ぼくの包丁なんだよ、と、ペティナイフとミニサイズのまな板を抱えて、やる気満々の息子にあれこれ仕事を作ってやる。できれば「キュウリを切る」とか「胡麻をする」あたりの簡単なものがあれば良かったのだけれど、今日はちょっと難しめの「長ねぎを切る」「にんじんの皮をスライサーで剥く」「フライパンに入れたにんじんをかき混ぜる」といったものをお願いしてみた。ちょっと目を離していたらスライサーで長ねぎの皮を剥こうとしているので慌てて止める。ちがうちがう、スライサーは、にんじんね。あと使うとしたらじゃがいもとかね。長ねぎはダメ。

手伝いしているかと思えば、吸水させている米をぐーるぐーると菜箸で混ぜていたりという謎な行動もかいま見えた息子だったしけれど、一緒に台所に立ってあれこれやってくれてちょっと私は楽しかった。
焼き肉用の牛肉はやたらと高かったので、代わりにハラミを買ってきて、焼き肉のタレで炒めてみたりして。

で、我が家に2個ある石鍋をいよいよコンロにかける。あまり急激に熱するのはよろしくなかろうと、弱めの中火でじくじく温め、胡麻油をなじませ、煙が立った頃に御飯を盛りつける。あとは御飯が焦げないうちに急いで各種ナムルを盛りつけ、中央にうずらの卵割り落として胡麻と海苔添えたらできあがり。コチュジャンの代わりにチャンジャを中央に添えてみた。

猫舌の息子は石焼きじゃない普通のビビンバで。自分で好物のもやしやほうれん草を中心に御飯にこんもり乗せて飾りつけし、各々「これが私のビビンバ」を美しく作り上げて、その盛りつけを台無しにするがごとくにせっせとかき混ぜていただいた。あー、うまい。なんでこんなに旨いんだビビンバ。辛くて香ばしくてでも野菜の甘さが感じられて胡麻油の香りがふわんと。

あまりにもめんどくさいので、あまり頻繁には作れていない自家製ビビンバだけれど、自分でナムルから作ると本当に美味しい。使っている胡麻油が本当に風味の良いものなので、そのおかげもあってナムルがやたらと美味しくできる。石鍋にたっぷりできたビビンバだったのに、お代わりしたいほど美味しうございました。もぐもぐもぐ。

8月2日 火曜日
猛暑に美味しい冷や汁ぶっかけ御飯
パリパリチーズ
アイスティー

だんなは今日も元気に朝からスポーツジムに出撃。台所に置かれた御飯茶碗等を見て、
「そうか、昨日の残りのナムルでビビンバ食べてったか……」
とだんなの朝御飯を推察し、でも私と息子は「朝からビビンバ」はちょっとなぁと他のものを探す。

冷蔵庫の中から、半端に残していた「パリパリチーズ」(フランスパン生地を平たくして焼いたものにチーズのトッピング)が出てきたので、これを半分こして食べちゃうことにした。アールグレイのアイスティー淹れて(そして息子に「このお茶くさい」と文句を言われ)、おせんべサイズのパンをパリパリ。ああ……今日も暑くなりそう……。

さらっとビビンバ
麦茶

今日も一日真面目にお仕事。明日は仕事の打ち合わせを入れつつ、息子と都心でしこたま遊んでこようという予定になっているので、色々やっておかねばならぬ。私の仕事は飲食関係のホームページのお世話をすることがほとんどで、今日も「天然鮎塩焼き」とか「イカとからすみのスパゲッティーニ」とか「比内鶏のロースト ウイキョウのスープにきのことナッツをのせて」とか、美味しそうな文字列ばっかり入力していた。こう……端末に入力したらその文字通りの食べ物がビヨヨンと目の前に出てくるようなステキマシンがあれば良いのに……などとくだらないこと考えてしまいながら、でも我が家の冷蔵庫には鮎もイカも比内鶏も入ってないのよー。

冷蔵庫に入っていたのは昨日のナムルの残りで、やっぱり昼御飯にはこれを食べるべきでしょうとビビンバにして息子と2人わしわしといただいた。今日は石鍋は使わず、軽く温めた御飯にナムルのみを乗せて。昨日のナムルは今日になっても一応ちゃんと美味しくて、

「ぼく、ほうれんそうともやしはいっぱい食べるよー」
「……ゼンマイも食べようよ、あと甘酢味の大根も」
「……ゼンマイはー……よくわからない食べものだから、ちょっとにがて」

など言いつつ、お互いの丼にナムルをせっせと盛りつけた。なんか私の方だけゼンマイ山盛り。ほうれん草ともやしは少なめの、いまいちバランスの悪いビビンバになってしまった。……水煮ゼンマイ1袋はけっこうたっぷりあるので、1束のほうれん草と1袋のもやしじゃ、ちょっと分量のバランスが悪いのよね。かといってほうれん草2束とかもやし2袋使うとなると今度はそちらが余ってしまうし、難しいところ。

枝豆・とうもろこし・チャンジャ
肉豆腐
ゴーヤーチャンプルー
冷や汁
羽釜御飯
発泡酒(サントリーマグナムドライ)

夕方、外出先のスーパーで夕飯の材料のお買い物。
「……なんか、豆腐が食べたい気分……肉豆腐とか」
と豆腐を買い、
「……冷や汁いいよねぇ……茗荷としそ、買っておこう」
と薬味を買い、
「……そうだ、ゴーヤーが1/2本残ってるから、ゴーヤーチャンプルー作ろう」
と考えながら帰ってきた。冷や汁とゴーヤーチャンプルーなんて、微妙にジャンルが違うような気もするけれど、「なんとなく南の方面の食べ物」ということで……。

今日の冷や汁には、魚を入れてみた。鯵の干物をほぐしたものを入れるのが一般的のようだけれど、鯛も良いとか鯵も干物じゃなくて刺身でいいとか色々あるみたいで、「……じゃあ、ホッケは?ホッケも良いのでは?」と、冷凍庫に突っ込んであったホッケの干物を焼いてほぐしてすり鉢に入れてみる。炒り胡麻と味噌と魚の身をすり鉢でよーくあたって、そこに冷たいだし汁加えて溶きのばし、薄切りきゅうりと手でざっくり崩した豆腐を散らす。薬味は茗荷(←私は大好き、だんなは苦手)と、しそ(←私は苦手、だんなは大好き)。

今日も
「お手伝いするよー。ほうちょうで切るよー」
とやる気に満ちあふれて台所にやってきてくれた息子、薬味を切るのを手伝ってくれた。なるべく細くね、とか、なるべく薄めの輪切りにね、と指導しながら、雑ながらも薬味の小皿を一人で完成させてくれた。

あとは、玉ねぎと豚肉を肉じゃがの要領で炒めて煮込んで、豆腐を加えた肉豆腐。ランチョンミートとゴーヤーと卵を炒め合わせたゴーヤーチャンプルー。油っけ少なめ、肉っけ少なめの夕飯を目指したのだけれど、でも苦旨いゴーヤーチャンプルーも、こっくり味の染みた肉豆腐もすばらしく発泡酒によく似合ってくれて幸せだった。ゴーヤー、やっと最近になって、念入りに下処理して苦みを抜かなくてもバリバリ美味しく食べられるようになってきたよー。あのニガニガ感がたまりません。

8月3日 水曜日
アイリッシュパブで、フィッシュ&チップス〜♪♪
クリームパン
アイスカフェオレ

今日は盛りだくさんの1日になる予定。

朝御飯は、昨日外出先のスーパーに併設されたパン屋さんで買ってきたクリームパン1個。パン屋さんの名前は「神戸屋」とあって、遠目にそれを見て「わーいわーい神戸屋だ♪」と思って近寄ったのだけれど……中身は全然神戸屋じゃなくて、あの甘くて美味しい食パンもキラキラ光る素敵なデニッシュ類もなんにもなくて、ちょっとばかり「どよ〜ん」とした空気が流れるパン屋さんなのだった。でも、とりあえず試しにと、メロンパン1個にクリームパン2個を買ってきてみる。

思ったよりは美味しいクリームパン……というか、ごくごくフツーのクリームパン。先日ケーキを買った「ル・パティシエ・ヨコヤマ」のカスタードクリームは実に実に美味しくて、あんなクリームをたっぷり詰めたクリームパンがあったら幸せの絶頂を味わえるのになぁ……なんて思ってしまったのだった。

某議院議員会館で
 なんとか定食

今日はランチタイムに打ち合わせ。私の仕事は1時間で終わるものだし、せっかくならその後都心で息子と遊べればなぁ……と、仕事の間、だんなに息子をみていてもらうことにした。だんなの職場の最寄り駅で息子を預け、私は国会議事堂駅に。「私的なホームページを作りたい」という、ある方の依頼を受けて出向いたのだけれど、出向いた先は「某議院議員会館」なる、なんだかすごいところだった。こんなとこ、来たことない。国会議事堂のすぐ前ということで、郵政民営化反対のデモ隊の皆様が道路にずらーりと並んでいた。

呆然とロビーで待つこと数分、なんとか省の方や、なんとか議員の秘書の方とお会いして(そのメンツで「私的なホームページ」はないでしょう……みたいな)、「それじゃー飯でも」と面会証いただいて議員会館内の食堂に。
「あー……あそこにいる人、なーんか見たことあるけど名前もさっぱりわからないぞー」
てな感じの人をちらちら見かけながら、定食いただいてきた。唐揚げと鮪と生姜の煮付け、根菜の炊き合わせと御飯と味噌汁がセットになった、なんとか定食("なんとか"ばっかですね……)。

結局仕事は、なんとか会だかなんとかグループだかのホームページを作りませんか?ということで、多分受注できたんだと思う。色々伺って、色々話して、定食の味は正直あんまり覚えていない。長テーブルがずらーりと並んだいかにもな「社食」の光景で、でも唐揚げは揚げたてだったし、席におばちゃんができた料理を持ってきてくれたし、ちらりと見た価格はそんなに安いもんじゃなかった(巷の定食屋さんとほぼ同じ)。
「なんでもどうぞ、お好きなものを。……どれも同じようにマズイです」
と秘書さんは笑っていたけれど、……いや、私が以前勤めていた会社よりはよっぽど美味しかったです。

めでたく打ち合わせも終了し、だんなの職場の最寄り駅に息子を迎えに行く。「おとうさんのおしごとほうもん!」ってことで、昼休みの職場をちょっと見せてもらってきたらしい。
「あのねぇ、お父さんのつくえ、紙が!紙が、すごいカタマリになってたよ!(←大変な書類の山に囲まれて仕事してるということらしい)あとねぇ、レストランに行ってー、スパゲティ食べた!ピザも食べた!おみやげに、ジュースもらっちゃった!」
鼻息粗く、すごく楽しかったらしい息子。それじゃー午後は私と一緒に遊ぼうね。

二子玉川 高島屋「IL PINOLO」にて
 マンゴーヨーグルトジュース
 マンゴーとイチゴのジェラート
を、息子と半分こ

で、目指したのは、二子玉川の高島屋で開催中の「おどろき!地球大昆虫展」。昨今のムシキングブームを受けて、ここ1〜2年「生の昆虫」もとても人気があるのだとか。息子も、去年の夏までは「カブトムシ……?いらない、いらないよ、こわいよ」と、友人が「よく家の近所に飛んでくるからつかまえてあげるよ」と言ってくれたのに全力で固辞していたくせに、今年の夏は
「ムシトリ、したいなぁ……」
「カブトムシ、かいたいなぁ……」
と、図鑑を見てはうっとりしているのだった。じゃあせめて昆虫展に連れてってやろうと。

会場は、お子さまでいっぱい。「子供にせがまれて来たはいいけど、私、虫ダメなのよねー」って感じのお母さんがいたり、「お父さんは昔、虫少年だったんだぞー」って感じのお父さんがいたり。私はけっこう、虫大丈夫。というか「巨大ナナフシ」とかけっこう好き。毛虫と蛾以外だったら素手で触れる。だから私もけっこう楽しくて、興味津々、息子と一緒に展示ケースを覗いて歩いていた。おおー、生ヘラクレスリッキーはさすがにでっかいね。

稀少な大型カブト、大型クワガタはさすがにケースの中を見るだけだったけれど、フロア内にはしっかり「ふれあいコーナー」が。小ぶりのカブトムシがケースに十数匹収められていて、触ったり持ち上げたりできるようになっている。息子も初めて「生のカブトムシ」を触って、ちょっと興奮気味。

最後には、「世界のゴキブリ」などというなんともステキなコーナーもあり、私はけっこうこれが楽しかった。色も形もここまで変わっちゃえばもはやゴキブリとは思えない。子供の手のひらくらいのサイズがありそうな黒々して節ばったそれが最悪にグロテスクで、こんなものが家の台所に出現しちゃった日には、壮絶な死闘間違いなしという感じだった。泡で固めるとかゴキジェットとか、何もかも効きそうにない。いやー、すごかった。

すごかったねぇ、いやぁ、すごかったすごかった、と息子と感想述べあいながら、高島屋のデパ地下のジューススタンドで休憩。
「私、マンゴードリンクにしよう」
「ぼくねぇ、マンゴージェラートにする。あと、イチゴ!」
と、親子してマンゴー味のものを注文し、それぞれ半分こしながら一休み。……ああ、息子が、数あるフルーツの選択肢で真っ先に「マンゴー」に飛びつくようになってしまったよ。

おっそろしく濃厚なマンゴージュースも、色鮮やかな「マンゴーそのまんまの味」のジェラートも、どちらもステキに美味しかった。

二子玉川 高島屋「グラマシーニューヨーク」にて
 マンゴープリン  マンゴージュース
 アイスティー
を、またまた息子と半分こ

夕方まで、多分これが初めての「タマタカ」をたっぷり散策。屋上庭園があったり、レストランフロアに名だたる店があれこれ入っていたり、1階には海外ブランドショップがずら〜りの、大変おハイソなデパートだった。デパ地下も「福臨門」の惣菜屋があったりして高級感溢れる一方、八百屋さん魚屋さんでは手頃な価格の美味しそうなものが並んでいたり。

「……あー、マンゴプリンが、あるよ、あるよ、おかあさん」
息子に言われて覗いたお店は、新宿高島屋や名古屋高島屋などにも展開している「グラマシーニューヨーク」というケーキ屋さん。マンゴプリン、テイクアウトもできるけれど、併設の喫茶店でもいただけるということで、食べていっちゃうことにした。

「ぼくねぇ、マンゴージュース」
「……またマンゴー?別のにしなよ、ほら、ここにチョコドリンクとかもあるじゃん、オレンジジュースとかも」
「でもねぇ、マンゴージュース!」
「はいはい……」
さっきマンゴー尽くしの休憩したはずなのに、またマンゴプリン食べてマンゴージュース飲んでる私たち。どこか中華風な感じもあるマンゴプリンは今年も美味しうございました。

恵比寿「INISHMORE」にて
 アイルランド産オーガニックスモークサーモン \1200
 イニッシュモアサラダ \1200
 フィッシュ&チップス(L) \1500
 骨付き豚ロースのコンフィ \1200
 チョコレートブラウニーとバニラアイスクリーム \800
 ビール(よなよなリアルペールエール)1pint ×2
 ビール(ギネス)1pint
 ビール(Aizu スタウト) 1pint
 シードル(BLACKTHORN)1/2pint
 コーラ
家族3人で、合計1万1千円でした。よく呑んだ〜。

夕食は、だんなと待ち合わせて恵比寿のアイリッシュパブに行く予定。二子玉川散策もひととおり終わったところで恵比寿に移動し、30分ほど時間が余ったので、1階の隅っこで開催されていたクラフトショップの体験教室に参加した。輪切りにした木の幹を動物の顔や体に見立て、枝や豆、葉っぱなどで目玉をつけたり手足をつけたりして作品を作る。参加費750円。
「ぼく、トトロ作ろう〜」
「私、マンボウかな」
と目標を定めて、小さな作品を1個ずつ作り終えたところで、だんなとの待ち合わせの時間に。

向かったのは、ガーデンプレイスを右手に見ながらてくてくてくてく住宅街の中まで歩いていったところにあるINISHMORE(イニッシュモア)というお店。なんでも「よなよなエール」の「生」が飲めるお店なのであるらしい。今週のオススメメニューには「ラムのカバブ」とか「ハモのフィッシュ&チップス」といった料理が並んでいて、料理もすごく美味しそうだったのだ。

他にも、よなよなの生が飲めるお店は両国の「ポパイ」などがあるらしいけれど、今回は恵比寿のお店に行ってみようということに。

1階は開放的なスタンディングバー、地階は腰を落ち着けるテーブル席とカウンター。それでも1フロア20人も入ればいっぱいという広くはないお店だった。今日はサッカー日本VS中国戦ということで、白壁に映し出される試合の流れを眺めながらのビールの夜。

まずはよなよなの生を1パイントずつ。続いてだんなはギネスを1パイント、私は会津の地ビールのスタウトを1パイント。調子に乗って、イギリスブリストル地方の「ドラフトアップルサイダー」なるものも1/2パイントいただいてしまい、帰り道は盛大に酔っぱらうこととなってしまった。先日行った「ビアライゼ'98」でも「ビールってなんて美味しいんだろう!」と思わせてもらったけれど、ここのビールも最高だった。お料理も。

息子のリクエストで頼んだスモークサーモンは、厚めで巨大なものが3切れ。オリーブやケッパーが散らされた肉厚のサーモンはとろけるようで、そしてボリュームたっぷりのサラダ。ハムに玉ねぎにトマトにマッシュルームに……と具沢山のサラダだった。「今週のオススメ」だった骨付き豚肉のコンフィは、分厚く巨大でたったの1200円。肉汁ににんにくを効かせたソースが別添でついてきて、それをこんがり焼けた肉の上からジャバーッとかけていただく。これでもかと巨大な白身魚のフライが2切れと、たっぷり2すくいくらいありそうなじゃがいものフライの盛り合わせフィッシュ&チップスも、とても食べ応えがあった。ビールがぶがぶ飲んでいたらどうしてもお勘定は高くなってしまうけれど、料理の価格はそれゆえにか全体的にお手頃だ。

「あはー……黒いビールとフィッシュ&チップスって、なんでこんなに旨いんだろうねぇ……」
フライにモルトビネガー(←ハインツのモルトビネガーしか知らなかったのだけれど、卓上にはイギリスのものらしき見慣れない瓶のモルトビネガーが置かれていた)をばしゃばしゃかけつつ、タルタルソースをなすりつけながらもぐもぐ。生のギネスが飲めて、ちゃんと美味しいフィッシュ&チップスが食べられて……というお店は、あるようでなかなかなくて、それだけでもすごく嬉しい。

よなよなの生は、温度高めで出てきたペールエールで、よなよな独特の柑橘系のスカッとした感じを残しながらも丸くとろんと甘さのあるビール。普通のペールエールを想像すると強めの甘さに少し驚いてしまうけれど、クセになりそうな味だった。対して、初めて飲んだ「ドラフトアップルサイダー」は、かなりの辛口。スカッと辛くてキレがよく、フルーツやケーキに合わせても美味しくいただけそうな味だった。

デザートに、チョコレートブラウニーとバニラアイスの盛り合わせ。残ったシードルをちびちび飲みながら、甘く濃厚なブラウニーをいただいて、お店を後にした。

8月4日 木曜日
いびつだけど、巨大だけど、息子と作ったニョッキ
冷や汁ぶっかけ飯
麦茶

昨日遊び過ぎて(甘いもの食べ過ぎるわビール飲み過ぎるわ……)、胃も体もお疲れの今日。だんなが早起きしてジムに行ってしまったのを酔いことに、息子と2人目が覚めるまでぐーぐーと盛大に朝寝してしま……うつもりだったのに、7時前にあっけなく目が覚めちゃって、お仕事していた。昨日の帰宅は10時を過ぎていたし、息子は起きるまで寝かせておいてやるか、と放っておいたら、10時を過ぎて「おはよう〜」と。幸い、私は微量に二日酔いのような状態になっていて、息子が起きるまで喉は乾くが腹は減らぬという状態で。

冷蔵庫の中に、ちょびっとだけ一昨日の「冷や汁」の残りがあるのがずっと気になっていたので、冷や御飯を水でざっと洗って、冷や汁かけて。息子は息子でメロンパンとフルーツグラノーラという全く別のものを出してやり、
「……今日も暑いね……」
「ね」
と、やる気なく話しながらすっかりお昼御飯になった本日1回目の食事をもそもそと食べた。あ、でも、自家製冷や汁(ほっけ入り)は本気で美味しい。冷や汁最高。夏の御飯は冷や汁とひつまぶしがあれば生きていけるという感じ。

……夕飯は、息子と一緒に何か作るかな。
とりあえず買い物に行ってこよう。

じゃがいものニョッキ トマトのソース
ロメインレタスのサラダ
コーンスープ
アイスティー

明日からいよいよだんなは夏休みということで、でもそれゆえに片づけなきゃいけない仕事が多いらしい。遅くなるよと連絡を受け、夕方、息子と2人で夕飯作りに取り組んでみた。いつもは「人参の皮を剥いてね」「次はこのお皿を片づけてくれる?」と簡単な仕事を作ってあげているのだけれど、今日はちゃんと料理らしい料理をしようということで。

選んだメニューは、じゃがいものニョッキ。皮つきのじゃがいもを柔らかくなるまで茹で、それをマッシャーでつぶす。小麦粉、卵、塩、ナツメグを加えて混ぜ合わせ、お団子にして平たくつぶし、それを茹でてソースと和える。……ま、イタリア版「すいとん」みたいな?

息子は最初から最後まで、しっかりお手伝いしてくれた。というより、ニョッキの成形と茹ではほとんど息子がやってくれていたから、手伝いしていたのは私の方だったかも。
「じゃあ、生地ができたので丸めるよ。このくらいのお団子にして、まな板の上でこうやって潰して、フォークのここでちょっとギザギザの模様つけるの」
と指導した後、私はトマトを湯むきしてにんにくと一緒にオリーブ油で軽く炒めて煮込んでソースを作り始めた。ふと振り返って息子の作業を確認すると、当初「白玉大」だったはずのお団子が「ピンポンボール大」に成形されていて、更にふた回りほど大きくなったものまでがごろりごろりとまな板の上に並べられて、息子はとても楽しそう。ニョッキってこう、ツルリプルリと一口で食べられる可愛い料理だったはずなんだけど、まぁ、いいか。

だいたい生地ができたところで、私が鍋に次々生地を入れていき、浮かんだところを息子がすくってトマトの鍋に放り込む。仕上げにベランダでわさわさ増殖中のバジルの葉を散らし、塊のパルメザンチーズを薄くスライスしたものを散らせばできあがり。

少しばかり巨大なニョッキだったけれど仕上がりは上々で、鍋に少量残ったニョッキをおかわりして息子も私も平らげた。小麦粉よりも圧倒的にじゃがいもが多めに入ったニョッキなので、ニョッキよりもマッシュポテトの食感に近い感じ。疲れた胃にぴったりの優しい味の料理だった。

今まで息子と作ったのは、マンゴプリンとか、ぐりとぐらのカステラとか、餃子(皮から)とか、ハンバーグとか、ビビンバとか、串揚げとか(あと、米の計量とサラダの水切りはいつもやってくれる)。調理過程のうち、できそうな事しかやらせてないから
「おてつだいはー、らくしょうさ!」
なんて息子は言っているけれど、じゃあもう一歩踏み込むには何をやらせたら良いやら。……とりあえず、「煮物のアクを取る」とか、「合わせ調味料をジャーッとフライパンに入れる」とか「イカの内臓を引っこ抜く」とか、もうちょっと根性がついたら「1時間ひたすら玉ねぎを炒める」(←大人でもこれはイヤだ)とかかしら。

料理のできる男は絶対カッコいいと思うので、学びたがってくれているうちは何でも教えてやろうと思う。

8月5日 金曜日
Nathan'sのステーキサンド。ボリュームたっぷり。
イングリッシュマフィン
ベーコンエッグ
アイスカフェオレ

今日からだんな、夏休み。特にこれという予定はないけれど、小さな予定はいくつかある。今日は、ヤクルトの工場での無料の子供向け料理教室体験だ。

昨夜は日付がとうに変わってからの帰宅だっただんなには酷だけれど、今朝は7時に起きてお出かけの準備。イングリッシュマフィンにベーコンエッグを挟んだものを用意した。卵は半熟が好みではあるけれど、ちょっとばかり焦りすぎてしまったためか、今日はちょっと半熟すぎ。トロトロになってしまった黄身を絡めながらパンを囓る。……今日も暑くなりそう……(というか、涼しい日はいつか訪れてくれるのかしら……)。

「千葉ヤクルト工場」にて料理教室に参加
 ミルミル杏仁豆腐
 ヤクルトのシャーベット
作って食べる

このイベントを知ったのは、自宅のポストに定期的に投函されるタウン誌で。四街道のヤクルト工場で、ヤクルトを使った冷たいデザートをということで、ミルミル味の杏仁豆腐と、ヤクルト400のシャーベットの料理教室があるのだという。簡単そうな内容で、いかにも息子くらいの年齢の子供にちょうど良いかなと息子を誘い、だんなも誘い、家族3人で参加してみることにした。千葉から数駅先の四街道から車で10分ほどの距離に工場はある。緑に囲まれたのどかな環境にあった工場は、想像していたよりも小さな規模で、そこではジョアやソフールは扱わずにヤクルトとヤクルト400を作っているということだった。一度機会があれば見学に来たいと思っていたので、この料理教室がまさに良い機会だったのねー。

ミルミルに砂糖とゼラチンとアーモンドエッセンスを入れて固めた「杏仁豆腐」(正確には「アーモンド風味のゼリー」というところ?)と、ジップロックにヤクルト入れて、それを大きなビニール袋に塩と氷と共に詰め、タオルでくるんでシャカシャカと5分ほどふるだけでできるシャーベットと。作り終えたところで、1人分のカップに盛ったそれを食べて終了。参加者は息子と同年代くらいの子供が40人ほどもいて、とても賑やかな会だった。ヤクルトがおっそろしい速さで(ちらっと見た数分間だけで1000本単位のヤクルトが……)できあがっていく過程もちゃんと見せてもらえて、だんなと私も満足。お土産には1人5本のヤクルトと、容器をリサイクルして作ったカード立てやものさしを貰って帰ってきた。

ミルミルは、にんじんが入っているのだとか。
「あー、確かに、言われてみるとそうかもね」
なんて言いながら、プリプリした杏仁豆腐と氷と塩で見事にしっかり固まったシャーベットを家族全員、全部綺麗に平らげた。

千葉 「Nathan's」にて
 チーズステーキドッグ
 アイスレモネード

午後は息子の音楽教室もあるしと、一度帰るのはめんどくさいので千葉で午後はだらだらと。お昼は、一度入ってみようと言っていたホットドッグショップ「Nathan's」に。

アメリカで展開しているホットドッグチェーンなのだけれど、一度も行ったことがない。私たちが住んでいた町には存在していなくて、機会がなくて一度も食べずじまいだった。日本国内には東京を中心に10店舗近く展開し、汐留あたりにもショップがあったような気がする。

私は「チーズステーキ」とレモネード、息子はプレーンなホットドッグとコカコーラ、だんなはハンバーガーとジンジャーエール。息子の、プレーンなホットドッグとコカコーラはセットで380円とまぁまぁお得……だろうか。私のセット(ホットドッグとドリンクとポテト)は750円くらいする。ファーストフード店だけれど、千葉のこのお店はスパゲティ屋さんに併設するような形になっていて、店員さんが注文を取りに来て、席まで料理を運んでくれる。

私のは、要するに「焼き肉サンド」。塩胡椒で牛肉と玉ねぎとチーズを炒め、それがドッグパンに間に詰め込まれている。そのまま囓っても塩胡椒味はするのだけれど、テーブルに並べられたケチャップとマスタードをにょろにょろかけていただく。ポテトもこんもり。

だんなの皿にはハンバーガーとポテト、オプションでポテトにチーズベーコンをかけてもらった。とろけるチェダーチーズにカリカリのベーコンといういかにもなもの(アメリカ人が好みそうなカロリーの塊……)がトッピングされていて、かなりツボ。
「……うまー」
「おいしー、おいしー」
と、自分の皿そっちのけでチーズベーコンポテトに手を伸ばし続ける私と息子だった。今度家でも作ってみよう。

鶏の唐揚げ
サイコロステーキ
生ハムと玉ねぎのサラダ
冷や奴
刻みキャベツと刻みキュウリ
チャンジャ・韓国海苔
油揚げと葱の味噌汁(飲まず)
羽釜御飯(ほとんと喰わず)
ホッピー
チューハイ(レモン)

「……にんにく、ガーッと効かせたサイコロステーキとか食べたいかも」
「……いいねぇ、で、ホッピーとね」
「あと、唐揚げとかあったらサイコー」
「うんうん居酒屋みたいにね」
「……でも、出来合いの唐揚げはいまいち美味しくないんだなぁ……」
「作るか?」
「作ろう!」
という話になって、全ての用事が済んだ後、食材色々買って帰ってきた。200gくらいのサイコロステーキ用の肉と、鶏肉2枚、サラダ用に生ハム、試食販売していた寄せ豆腐。

私は肴と酒があればもう御飯も味噌汁もいらないわという気分だったのだけれど、息子はそうもいかないし、先日
「ぼくねぇ、つめたいおみそ汁じゃなくてねぇ、あったかいおみそ汁が好きなんだよー」
と直訴されてしまったので、油揚げと長ねぎのあったかい味噌汁を用意。御飯も炊いて、サイコロステーキはだんなにお願いして、私は唐揚げ作りに集中した。そういえば、お弁当には唐揚げしょっちゅう作っていたけど、夕飯用に唐揚げを作るのはすごく久しぶり。揚げている間に、息子とだんなが2人で居間のテーブルを綺麗にしてくれて、野菜や豆腐も並べてくれた。

「……みごっとに、居酒屋飯ですね」
「このへんのさ、チャンジャとか韓国海苔とかスティック野菜あたりが"すぐ出るおつまみ"って感じだよね」
なんて言いながら、焼酎の瓶がもうちょっとで空になるからと、いつもの5割増し濃く作ってしまったホッピー飲みながら、私はだらだらと缶チューハイまで空けてしまった。クーラーごんごん効いた部屋で、風呂上がりで、ホッピーで唐揚げとチャンジャ。もうサイコ〜。

こういう時につくづく実感するのだけれど、私はやっぱり「作ること」より「食べること」が断然好き。……いや、というか、「一度作り終えて食べ始めてしまったら、もう"作る"モードに戻れない」という方が正確かも。
自分が食べること飲むことよりも「おもてなしをする」ことの方が好きな人もいて、そういう人は「これつまんでちょっと待っててね、今、天ぷら揚げてくるからね」と甲斐甲斐しくお世話してくれる。だんなも見かけによらずそっち寄りの人で、牡蠣パーティーなどやると、一人厨房に残って焼き牡蠣作ってビールなど傾けながら「ほらー、焼けたよー」なんてお世話してくれる。お世話される側としては実に気分が良くて、「いつか自分もこうしたおもてなしを!」と思うのだけど……できないのよね。

私は「さあ作ったぞ!さあ飲もう!」と、作るだけ作ってテーブルに並べたら、椅子や座布団に根が生えてしまう。今日も、飲んで飲んで食べて食べて、座布団に根が生えて、どろ〜んとしていた。ああ……極楽……。

8月6日 土曜日
アウトバックの誕生日プレゼントはすっごいデザートでした……
幕張 「はなまるうどん」にて
 鶏ゴマサラダうどん(小) \399
 豚丼 \247
 半熟玉子天 \95

この週末は、幕張メッセで「ポケモンフェスタ2005」が開催されるそうで。名古屋でポケパーク行ったし、今年は映画も見たしで、ポケモンづいている我が家の夏(突然ポケモンが好きになったわけじゃなく、昔っから好きだったけど「映画見てもわかるのかなぁ」「イベント行っても幼稚園児じゃ人に揉まれて疲れるだけよね」とこの手のものには行かなかったのだった)。せっかくご近所でやってくれるのだしと、このイベントに行ってみることにした。無線受信機つけたゲームボーイを持っていけば、ポケモンやアイテムをもらえるらしい。

「……ややや、もう9時過ぎか」
「うん、9時過ぎだよー」
「だよー」
だんなが一番のねぼすけで、あれこれやって落ち着いたところで家を出る。開場は9時で「先着○○○名様に○○」なんてものもあって、大丈夫かなーと思いながら幕張へ。何も食べずに家を出たので、幕張駅前ビル内にある「はなまるうどん」でうどんの朝食兼用昼食にした。

「うどんでね、さっぱりとね」
とか言っていたのに、「鶏ゴマサラダうどん」とか選択しているうちはそれは間違いじゃなかったはずなのに、
「……あ、豚丼もつけよー……」
「俺、カレーかま玉かなぁ……あ、茄子天も」
「私、半熟玉子天も」
と、トレイの上はどんどんヘビィな内容に。メニュー見て、セルフサービス式のカウンターに並んでいる間に食欲がもりもりと沸いてきてしまったらしい。

私は、小サイズの鶏ゴマサラダうどんに豚丼(←うどんと合わせられるようなミニサイズではある)、半熟玉子天。だんなはカレーかま玉に茄子天、息子は
「ぼくねぇ、つめたいうどんの、きつねうどんがいいなぁ」
と言っていたのだけれど、そんなメニューがなかったので冷たいぶっかけを。テーブルで待っていてくれた息子は、
「あ〜……きつねじゃない……」
と、ひどくショックを受けていた。「冷たいうどん」と「きつねうどん」の2択だったら「冷たいうどん」が圧倒的上位だと私もだんなも思っていたのだけれど、今日の息子は「たとえ熱くてもきつねうどん」な気分だったらしい。

「しょぼり……」
文句は言わず、でもしょんぼりと冷たいぶっかけを食べ始めたので、
「……あ、きつねが良かった?」
「熱くても良かった?」
「……うん」
「ごめんごめん」
「ごめん、今買ってくるからねー」
と、きつねうどん(熱)(小)を追加。

息子はというと、冷やしぶっかけを7割ほど食べたところできつねうどんに取りかかり、それも綺麗に平らげた。おにぎりも1個平らげた。相変わらず朝から素晴らしい食欲で、さりげなーく私もだんなもよく食べた。胡麻味のタレがかかった冷たいうどん、レタスや刻み葱などと共に茹で鶏がたっぷり。

幕張 「OUTBACK」にて
 リブアイステーキ 200g
 ハーフ・リブ \525
 ビール(キリン・ペールエール 生)
 フローズンカクテル(ストロベリーコラーダ)

そして、うどん後はずーっと「ポケモンフェスタ」。入場料は無料だけれど、中でのミニゲームに200円300円、売っているポケモングッズに1000円2000円と、財布の紐をちょっと緩めるとズルズルとどこまでもいってしまいそうな危険な場所だった。イベントで何枚か手に入れてから、ポケモンカードを少しずつ集めている息子。今日は初めて遊び方を教えてもらい、カードセットも買い、やっと家で遊べるようなセットが整った。……これがけっこう面白い。しかも難しい。

イベントを満喫し、駅ビルの沖縄食材屋さんでパイン味カルピスや安売りしていたジーマミー豆腐などを購入し、かなり早めの夕御飯はステーキハウス「OUTBACK」で。「ハッピーバースデー」メールがお店から届いて、今のだんなは「ステーキ1枚無料」の特典つき。どんなステーキが無料になるかはわからないけれど、と、試しに行ってみた。

無料になったのは200gサイズのリブアイステーキ。お店でのメニュー通りにサイドディッシュもスープ(かサラダ)もついてくる。だんなの代わりに私がそのメニューをいただいて、ちと物足りないかなとだんなと分け合うつもりでハーフサイズのリブも1皿。ビール飲んでフローズンカクテルも飲んで、夕方早めの夕御飯をたらたらと楽しんできた。

200gのステーキってこんなに薄かったのかー……と思いながらもぐもぐ。だんなの注文した340gストリップロインの分厚さが羨ましくて、それもちょっと分けてもらいながら甘ったるいリブを手をベタベタにしながら囓りまくった。

なんと、誕生日祝いにデザートも出てくるのだそうで、やってきたのは、うず高くこれでもかとホイップクリームが積まれたバニラアイスクリーム。チョコソースつき。インスタントカメラ抱えた店員さんがやってきて、記念写真も撮ってくれた。2500円相当の誕生日プレゼントなんて、豪勢だねアウトバック。

生クリームのあまりの多さに私も息子もスプーンが止まりそうになる中、だんなが一人でしゃくしゃくクリームを平らげていた。
「ん?ああ、俺、生クリーム好きなんだよ。生クリームとバニラアイスなんて、もうサイコー」
とか言っている。私は、「生クリームたっぷりのケーキ」は大好きだけれど、生クリームの塊が大好きというわけじゃない(バニラアイスはバニラアイスとして食べたい……生クリームいらない……)ので、消えていく生クリームの量に驚愕しながら、チョコがけアイスをちゃっかりたっぷりいただいてしまった。

ああ……しかし、ポケモンカードゲーム、めちゃめちゃ難しいんですけど……(息子とだんなのタッグチームを相手にして、盛大に負けた私)。

8月7日 日曜日
ラム肉、ただ焼いただけ
「ミスタードーナツ」の
 チョコレートクリスピー
 エンゼルクリーム
アイスカフェオレ

だんな、今日は一日お出かけ(←筋肉イベント……)だそうで。9時半頃に出るよと言われていて、「けっこうのんびりでいいのね」と思っていたのだけれど、珍しく7時過ぎに起きているだんなだった。おお、いつも家族で一番最後まで寝ているというのに、そんなに楽しみなのか筋肉イベント。

朝御飯のこと何も考えていなくて、イングリッシュマフィンが余っているからそれでもいいかー……とぼんやり考えていたところ、
「ミスドでも行ってこようか?」
とだんなからの嬉しいお申し出。息子はまだぐーぐー寝ているし(昨日はポケモンフェスタがそれはそれは楽しかったらしく、夜遅くまできゃあきゃあと御機嫌に色々なグッズをいじりたおしていたのだった)、それじゃあとドーナツを買ってきてもらった。

開店して数十分後のミスドは、残念ながらあまり品揃えが良くなかったらしい。フロマージュのとー、D-ポップとー、なんて言っていたのだけれど、そんなものは棚になかったそうで、私の分はエンゼルクリームとチョコレートクリスピーになった。

息子は寝かせておいたまま、だんなと2人で静かに朝御飯。むせてしまいそうなバリバリとした歯応えのあるのクリスピーものは、その感触がとても好き。久しぶりに口にしたエンゼルクリームのあのなんともいえないクリームの味(乳脂肪だけのホイップクリームじゃないような味なんだけど、でも美味しいのよねぇ……)も、たまらなかった。

ラム肉のステーキ
じゃがいもとにんにくのグリル
サラダ
油揚げと葱の味噌汁(残りもの)
羽釜御飯
麦茶

今日は一日、家から一歩も出ずにごろごろと。息子はほどなく起きてきたけれど、昼過ぎになるまでドーナツも食べず、
「きのう、うどん食べたでしょ?マッケンチーズも、いーっぱい食べたでしょ?だからねぇ、まだおなか空かないんだなぁ……」
とか言いながら、ひたすらポケモンカードで遊んでいる。私も何戦かお相手したけれど、なかなかどうして難しい。息子相手に何度も負けた。

そうそう、昨夜の息子は「OUTBACK」でいつもは率先して手を出している卓上のパンに少しも手を出さず、
「……いつも、マッケンチーズ全部食べられなくてくやしいから、パンいらない。がまんする」
と宣言して、大好物のマッケンチーズがやってくるのをおとなしく待っていた。結局、昼のうどんがあまりに多かったためかマッケンチーズは少し残してしまったけれど、彼なりに色々考えるようになったのだなぁと、だんなと2人でちょっと感心。

「バイキングで、取ってきた料理を残すことはとーっても!いけないことなんだよ」
と教えたこともちゃんとわかっているようで、先日はオーガニックバイキング屋の一角で、それまでビュッフェ台に出ていなかった茶蕎麦が出てきたところを前にして、
「おそば食べたいけど……持ってきちゃったごはんが、食べられなくなっちゃうからー……」
どうしよう……と悲しそうな顔をしていた(その時は、見かねた私が炊き込みご飯を食べるのを手伝ってあげた)。そんな些細なことで、ああ息子は成長しているなぁとちょっと嬉しくなる。

夕御飯もだんなは友人たちと食べてくるということだったので、早めに息子と2人、済ませることに。
昨日さんざん肉を食べてきたところだったけれど冷蔵庫の中にはラムロースの200gほどの塊肉があり、カレーにしようか煮込みにしようか「たたき風」にしようかあれこれ悩んだ挙げ句、ステーキにしてしまうことにした。ラムの、あの干し草のような匂いを満喫するには塩胡椒してただ焼くのがいいかな、と。

スキレットに馴染ませる程度にバターを落とし、皮つきのじゃがいもをざくざく切ったものと薄皮つけたままのにんにくを散らし、中央に塩胡椒した塊肉を。蓋をして上下を返しながら10分ほど焼いて、火を消してから10分ほど置いて落ち着かせてから適当にスライスした。あとはサラダを用意して、残りものの味噌汁などを適当に。

「ステーキって、さぁ」
「うん?」
「いっぱいかんでも、かんでも、小さくならないよね?」
「……あー、ならないかもね。お豆腐みたいに崩れたりしないからね」
「そう、ぼく、大変でさぁ。ステーキは、とけないからさぁー」
「……まぁ、溶けないよね、お肉はね……」

息子は、塊肉はあまり好みじゃない様子。ニラと薄切り豚肉炒めたものとか、肉豆腐とかはすごい勢いで食べているところをみると、薄切りものが彼の好物らしかった。ラムはとりわけ歯応えがあるし、ちょっと難易度が高かった模様。
私は、ラム特有のモヤモヤした匂いが存分に楽しめて一人幸せだった。ワインでも開ければよかったかしら。