食欲魔人日記 10年4月 第4週
4月19日 月曜日
生野菜をあれこれ用意する夕御飯。
イングリッシュマフィンのハムエッグサンド
カフェオレ

冷凍庫に豚まんがあるけど、さすがに中華料理食べた翌日はそういう朝食ではない方が良いよねぇ、と、昨日帰りがけにイングリッシュマフィンを買って帰ってきた。美味しいハムと目玉焼きを用意して、ハムエッグサンド。お供にカフェオレ。
 
月曜だし仕事しなきゃ!とあれこれ作業しながら、小山のような2日分の洗濯物(半分はユニフォームだのタオルだのの野球観戦応援グッズ……)を洗濯機にかけまくる。
 
今日は野菜が届く日。今日届いた「ベジタS」は
大根1本・葉付人参5本・かぶれ菜1把・ほうれん草1把・きゅうり3本・舞茸1パック・甘夏1個
という内容で、以前届いた大根を使い切れていないのに、さあどうしましょうと困惑の内容。
 
小ぶりの葉付き人参はいかにも美味しそうで、きゅうりも新鮮。「かぶれ菜」という耳慣れない名前の葉野菜は、西洋アブラナの仲間だそうで、つまり菜の花と同じ風に調理すれば良いものらしい。
ここしばらくの異様な寒さで野菜は軒並高値だから、葉ものが来るのは嬉しいかも。
 
それにしても、大根どうしようかな。「ぶり大根」といった魚介系よりは、鶏手羽などと炊きたい感じ。

スモークチーズ
スティック野菜とトマトのサラダ
香菜添え 牛肉の炒め
さつまいもの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

昨日一昨日とハードな週末だったというのに、なんとだんなは今日明日と日本海方面に出張。
とーちゃんいないし、明日のお弁当も作らなくて良いしねと、今日届いた野菜を使いつつ、ありもので夕御飯。
 
味つきの牛薄切り肉があるので、これはそのまま炒めて、トッピングに香菜たっぷり。香菜が苦手な息子には刻み万能葱を添えてやった。先週届いた、まだ青みがあって固かったトマトがやっと柔らかく熟したので、これは適当に刻んで塩してオリーブ油とおろしにんにくで軽く和えておく。今日届いたきゅうりと人参、人参の葉、あとはレタスと盛り合わせてサラダにした。
 
トマトにパラッとふったのは、ちょっと豪勢なトリュフ入りの塩(これ)。ものすごい勢いでトリュフの香りがする塩で、ポタージュ系のスープにちらっと仕上げに入れてみたりして遊んでいる。少量で香りがつくので、これを軽くふりつつフルール・ド・セルも使って、オリーブ油と塩で野菜を食べた。
 
味噌汁は、甘くてほろっと崩れるのが心地よいさつまいもを具に。
 
ほろ苦くて独特な香りのある人参の葉をつまんで食べると、まだまだ肌寒いけど春が来ているなぁという感じ。パセリのつもりで使えば良いらしいので、これからせっせとつまんでみようと思う。……でも、まだ三つ葉も香菜もあるんだなぁ……香りの強いものばかりだわ。

4月20日 火曜日
魚を焼いたり、大根煮たり。
「好頂食品」の馬拉[米羔]
アイスプーアル茶
ヨーグルト

日曜に夕飯を食べた「鳳林」でメニューを開いたら、「お持ち帰り馬拉[米羔]」の文字があった。中華蒸しパン大好きなんだよね食べたいなと、1つお土産に欲しい旨告げてみるも、既に今日の分は売り切れとのこと。お昼頃に売り切れてしまうものなのだそうだ。
 
……で、すっかり中華蒸しパン熱が高まってしまいつつ、横浜中華街をぷらぷら歩いて、いつも油条を買う「好頂食品」で馬拉[米羔]を2切れ買ってきた。このお店では、直径30cmほどの蒸籠で丸く蒸されただろうそれが、8等分にカットされて売られている。今日の朝御飯は、冷蔵庫にしまっておいたそれを出して再び蒸すことにした。だんなは泊まりがけの出張中なので、息子と2人の朝御飯。
 
「どお?私、この中華風の蒸しパン、大好きなんだけど。卵たっぷりって感じで優しい味で美味しくない?」
「ん……おいしい。この味好きかも」
湯気がもうもうとたつ、アツアツの馬拉[米羔]にかぶりつく。この、ちょっと頼りない風にモチモチした食感が大好き。冷やしてちょっと固くなったのを食べるのも良いけど、蒸して食べるのもまた格別だった。
 
熱い蒸しパンだしなと、お供は冷たいプーアル茶。あとヨーグルト。

「タコスの王様」のタコス
スティックきゅうり with マヨネーズ かぶれ菜とたらこの煮浸し
「魚久」の銀鱈粕漬け
鶏肉と大根のことこと醤油煮
キムチ・粕漬け沢庵・いかなごの釘煮
さつまいもの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)・泡盛ロック(瑞泉御酒)

今日は夕食の時間くらいに帰れるよとだんなから聞いていたので、ならばと少し気合いを入れて午前中にお買い物、午後から煮込み料理をはじめてみた。
 
先日1本届いた大根、前回に届いたものもまだ使い切れていなかったので、ここは一気に煮て食べようと、大根1本、鶏手羽(スーパーの特売で100g60円だった)と鶏ももを使って、ケンタロウさんレシピで「鶏肉と大根のことこと醤油煮」。全てを鍋に入れて水で煮て、途中で醤油と酒と味醂を加えて更に煮込むという簡単な料理だ。美味しそうなアラが出ていたら「ぶり大根」系のものでも良いかなと思っていたけれど、スーパーでお値打ち価格の鶏手羽と目が合ってしまって「いいや、鶏と煮よう」ということに。
 
西洋アブラナの仲間の「かぶれ菜」は、本来菜の花を使うレシピだった「菜の花とたらこの煮浸し」(植松良枝さんレシピ)で。だしに酒、塩、薄口醤油を加えて沸騰したところにほぐしたたらこと加え、そこに茹でておいたかぶれ菜を加えて和える。最後に水溶き片栗粉でとろみをつけよということだったけれど、案外強めに塩味がついてしまったのでとろみは抜きで。
 
あとは、先日デパ地下で買ってきた「魚久」の粕漬けも焼いてみた。パックをあけると、中には粕漬けの銀鱈と鮭、味噌漬けの鰆とメバルが入っていた。ここは超定番のでいこう、と、銀鱈を焼く。粕漬けが苦手な息子(やっぱりお酒臭いのだそうで……)には、鶏肉の煮物をたっぷりよそってこちらをメインのおかずにということに。
 
酒の肴にと、冷蔵庫内のキムチや沢庵も節操なく小皿に盛って、おおむね準備できたところで
「駅まで帰ってきたけど、"タコキング"来てたから寄ってくるねー!」
とだんなから連絡があって、ほどなく帰ってきたその手にはタコスの袋。夕飯のおかずが1品増えた。
 
「タコキング」、正式名称は「タコスの王様」。稲毛の駅前に小さなお店を構えていたタコス屋さん。タコライスメニューなどもあって、最初は店内に食べるスペースもあったけれどほどなくテイクアウト専門店となり、そして気がついたら閉店してしまっていた。店を畳んだわけではなく、なんと渋谷に進出していたらしい。
 
皮もタコミートも手作りで、ちっちゃくて安くて旨いタコスを出してくれるお店だった。気に入ってたのになくなっちゃって残念……と思っていたところ、駅前にワゴン車で売りに来ていたらしい。
 
以前よりは2まわりほど大きくなっていたタコスは、1個390円。なぜかコーンも入っていて、甘辛いタコミートの味は記憶と一緒。香ばしいトルティーヤの美味しさは以前より磨きがかかっているようで、ちょっと嬉しくなった。
 
で、タコスでビール飲み飲み、あっという間にビールが空になったので泡盛ロックをちびちびやりながら粕漬けの魚や煮えた大根をつつく。
鶏のだしがしっかり染みた大根はかなり良い感じで、たっぷり食べたけど、でもまだ鍋にはまだまだどっさり残っている。しばらく夕飯メニューは鶏大根つき、ということになりそう。

4月21日 水曜日
あれこれお買い物後にうな♪うな♪
「サンジェルマン」のマイルドチーズカレー
カフェオレ

昨日、パン屋さん「サンジェルマン」に寄ってみたら、4月の新商品で「マイルドチーズカレー」という名前のチーズカレーがあった。
 
私の中で密かなカレーパンブームが続いていることもあって、
「チーズ入りなら息子も喜ぶかなー」
と、家族3人分のカレーパンをトレイに乗せ、これをこんがりと温めての朝御飯。
 
なかなか良い具合に、とろけたチーズが中に詰まったカレーパンは、商品名通りにカレーもマイルド、トロリとした口当たり。サイズは少々小ぶりで、ぺろりと食べられる大きさだった。
 
息子を送り出してから、私も慌ただしく身支度を開始。今日から、東京駅前のOAZOにある丸善で、魅惑の万華鏡展が開催されるのだ。
 
先日、渋谷の東急本店で万華鏡展で、「テーパードミラーのテレイドスコープは、今度の丸善のイベントに出品されるかも」と主催の方に教えてもらったこともあり、お目当ての万華鏡と出会えるかなと初日の今日、お出かけ。どうせなら空いてるだろう午前中のうちに行ってしまえ、と、だんなが出勤するのと同じ電車に乗ってしまうことにした。
 
「奥さんはどこまで行くの?」
「東京駅だよ、OAZOだし。だんなさんは?」
「俺も東京駅だけど」
「あらまぁ、奇遇ねぇ」
「……そうね、奇遇ね」
などと話しながらラッシュ時の電車に揺られて東京駅まで。
 
今日はお弁当もないしお昼どうしようかな、なんて話をしているうちに、「じゃあお昼は一緒に鰻食べよう」ということになった。
 
そして向かった丸善のイベントスペース。前回よりは若干多めの品揃えという風だった万華鏡の即売会を兼ねた展覧会は、でも私のお目当ての万華鏡は並べられていなかった。しょんぼりしつつ、でもフロアにいた主催の方とあれこれおしゃべり。何万円もする万華鏡は予算オーバーなんです、と伝えつつも、この作家さんはこういう特徴が……と、並ぶ万華鏡をあれこれ紹介してもらった。
 
お目当てのものはなかったけれど、せっかく来たことだしストラップサイズの小型万華鏡でも買って帰ろうかなぁと思っていたところ、なんとここで万華鏡作家の山見浩司さんが来店。万華鏡持ってきましたよー、と、無造作に手持ちのバッグから緩衝材に包まれた万華鏡を何本もざらざらと取り出し始めた。その中には、私の欲しかったテーパードミラーのテレイドスコープも。私がずっと欲しがっていたのは、まさにこの方が作った万華鏡なのだった。
 
待望のテーパードミラーテレイドスコープは6000円。これなら買える。覗かせてもらうと、実に綺麗に球形になった像、フラッシュ状に直線の光も入っている(こんな感じ)。他にも、安価な万華鏡が何個かあったので、ついもう1つ衝動買い。メタル素材の筒に青系のガラスのオブジェクトをおさめた、2ミラーのドライタイプの万華鏡(こんな感じ)。
 
他にも、「黒」の表現がものすごく美しい(「黒」というより「漆黒」という感じ)傍嶋飛龍さんの万華鏡、逆に、「白」の表現がなんとも柔らかで癒される高林千稔さんの万華鏡もすごく綺麗だなと思った。作家によって、外見も、見える景色の色合いも全く異なるのが面白い。奥深い世界だ。(しかし、高い……ステンドグラスのような美術工芸品の世界だから……)
 
というわけで、万華鏡展をこれでもかと満喫した後、では銀座に向かおうとてくてく歩いて有楽町方面へ。今日はたいそうな陽気で、半袖で歩いても軽く汗ばんでしまうほど。でも天気も良いし歩くと気持ちよいなと、有楽町のMUJI、銀座1丁目のわしたショップと経由しながら、松屋銀座に化粧品を見に行った。香りが良くて気に入っているAWAKEの夏向けの化粧水を買って、まだ時間あるなぁと伊東屋へ。「江戸風流てぬぐい展」が開催中なのを知ってうっかりここで時間をとってしまい、待ち合わせぎりぎりの時間にランチのお店に向かった。盛大に万華鏡買っちゃったのに、うっかり手ぬぐいも数本買っちゃった……。

銀座 「ひょうたん屋」にて
 鰻重(上)

以前はプランタン銀座の裏手あたりにあった、老舗の鰻屋さん「ひょうたん屋」。
東銀座寄りに移転してから一度伺っているので、
「だいじょぶ、多分場所わかる!」
と、自信満々、だんなと「ここで食べましょう」と約束したお店に向かった。……が、場所がわからない。路地を覗けばわかるはず、と思いながら歩くも、さっぱりわからない。「迷い中なう」などとだんなにメールしつつ、店に向かい途中のだんなに拾ってもらって無事お店に辿り着いた。今度こそばっちり場所を覚えたので、次回は一人でも行けるはず、だ。
 
関西風の、蒸さずに焼く蒲焼きを出してくれるこの鰻屋さん。香ばしく表面がバリッと焼けた鰻も、固めに炊かれた美味しいご飯も、そして銀座とは思えない良心的な価格も、全てが愛しい鰻屋さんだ。
 
最初に訪れたのは、だんなと結婚するかしないかの頃のデート中だったはずで(だからもう13年くらい前)、それから足繁く通っただんなは、お店のおばちゃんと大将に、"いつもの注文"を覚えてもらえるまでになった。私は顔を覚えてもらえるほど伺えていないけれど、でもだんなと2人で行くと「また息子さん連れて土曜日にいらしてね」と言ってもらえるくらいには、ベビーカーに乗った息子と共に訪れている。
 
関東風の、上品なフクフクした柔らかさの鰻だって大好きだけれど、やっぱりここは格別……♪と、だんなは"いつもの"上の大盛り、私は上の普通盛り。
 
自家製のキュウリと白菜の漬物(上からちろっと醤油が垂らされているのがまた素敵)と、シンプルなお吸い物がやってきて、そしてどどーんと鰻重の登場。いかにも"鰻から染み出る脂で燻されました"という風な香ばしさで、でも中までバリッと固いわけではなく、弾力のある表面の内側はふっくらと柔らかい。甘すぎずしょっぱすぎずのタレの味も好みだし、ああ今日も幸せ、鰻もタレの染みたご飯も全部幸せ、と、鼻の頭に汗しながら美味しくいただいた。近くにはビール飲みながら鰻重食べているおっちゃんら(スーツ姿なのに、午後の仕事はないのか、大丈夫なのかと邪推する)もいたりして、鰻屋とかとんかつ屋とか、この手の美味しい店では食べてる人がみんな幸せそうなのがいいよね。
 
ごちそうさまでした!と、お店と奢ってくれただんなに手を合わせて、食後のデザートとばかりにデパ地下で苺ミルクジュースもだんなに御馳走になって、あとは食材あれこれ買って帰宅した。数日中にチーズケーキ作るつもりでクリームチーズ買っちゃったのに、うっかり松屋に「しろたえ」の出店(期間限定で来ているらいし)があったものだから、レアチーズケーキ買ってしまったわ……。

スティック野菜のサラダ
牛肉と舞茸の炒めもの
鶏肉と大根のことこと醤油煮
羽釜御飯
チューハイ(ピーチ)

息子と2人の夕御飯。
 
明日のだんなのお弁当のおかずになるような方向のものを作ろう、と、「牛肉と舞茸の炒め物」を作ることにした。いかにもな中華風の味付けで、10年以上前に出た周富徳さんのレシピ本に載っていたもの。
 
牛肉は重曹や醤油と共に水、サラダ油、片栗粉などを加えて揉み込んでおく。それを炒めて除けておき、舞茸、パプリカ、長ねぎも炒めて除けておく。最後に生姜とにんにくを炒めたところに肉と野菜を戻し入れて、調味料絡めながら炒めてできあがり……と、とても中華の炒め物らしい作り方だった。味付けは醤油とオイスターソースがベース。
 
昨日の大根の煮物をスープ代わりにして、中華風の炒め物と、簡単に用意したスティック野菜のサラダ。
「これ、ご飯に乗せたら美味しいよね?」
と、息子は「いただきます」後早々に、中華炒めをご飯の上にどっさり乗せて食べていた。……まぁ、味付けは青椒肉絲みたいなものだから、ご飯に乗せても違和感はなかったりして。むしろ似合ってたりして。

4月22日 木曜日
当初の想定とだいぶ違った料理に……
「Johan」のチョコブレッド・チーズパン
甘夏
カフェオレ

昨日、銀座三越の「Johan」で、幸運にも並ばずして買えたチョコブレッドで朝御飯。一緒に買ってきた、角切りのチェダーチーズ入りのテーブルロールっぽいパンは温めて皿にのせた。
 
あいにくと、銀座三越は今大がかりな改装中らしい。地下食料品売り場もあちこちが工事中で、Johanも「厨房内改修」で、今は工場からの納品になっているのだとか。実のところ、千葉三越よりも恵比寿三越よりも銀座三越のJohanで買う方がパンが美味しい気がするなぁと思っていただけに、厨房が余所にいってしまっているのはちょっと寂しかったりした。
 
……が、チョコブレッドは相変わらずのモチモチした食感がたまらなかったし、あっさり味のチーズパンも良い感じ。チョコの甘さや分量その他諸々、値段の良さも含めてJohanのチョコブレッドは「王者の風格」という感じがする。
 
デザートに、先日野菜と共に届いた甘夏。
これが尋常じゃなく酸っぱくて、家族全員涙目になるほどのものだった。息子は1房食べてリタイアし、私とだんなもようよう2房口にしたところでリタイア。残りは薄皮を剥いてから蜂蜜をかけておくことにしてみた。明日の朝、美味しく食べられると良いけど。

皮蛋豆腐
豚肉とほうれん草の甜麪醤ソース ラー油がけ
鶏肉と大根のことこと醤油煮
羽釜御飯
麦茶

今日の夕飯、当初は「豚肉のほうれん草巻き たまりソース」というものを作ってみるはずだった。茹でた豚薄切り肉で茹でたほうれん草を巻いて、甘じょっぱいタレをかけて食べるというもの。
 
……なんだけど、買ってきた豚の薄切り肉はやけに1切れが小さくて、ほうれん草を巻けるという感じではなかった。だから、まぁいいやお腹に入れば一緒だし!とほうれん草と肉を普通に盛りつけることに。
 
更に、レシピにあった「甜醤油」(これ)を、うっかり「甜麪醤」と読み間違えてしまって、調味料の味もえらく違ったものに。甜醤油をベースに醤油や少量の酢、おろしにんにくなどを混ぜ合わせるのだけれど、「たまりソース」じゃなくて、これでは普通に「甜麪醤ソース」。合わせてしまった調味料を捨てるのももったいないし、それはそれで食べられる味だったから、それを肉と野菜にかけてしまうことにした。材料の「ラー油」ともあったので、これは"桃ラー"で代用。肉と野菜の上から甜麪醤ソースかけて、刻んだ香菜をぶわっと乗せて、桃ラーをかけた。うん、当初の想定と全然違う料理になってしまったぞ!
 
あとは、桃ラーをこちらにもかけようとしてしまったのを自重しながら、皮蛋豆腐も。
先日中華街で「5個350円」という素敵な値段で買ってきた皮蛋を豆腐と一緒に盛りつけて、こちらにも香菜をばっさばっさと乗せてしまう。これに桃ラーが似合うのは言うまでもないのだけれど、おかずと同じ味にしてもなと、醤油と酢と砂糖を適当に混ぜ合わせたものをちらっとかけた。いよいよ鍋に残り少なくなった大根と鶏の煮物もスープ代わりに出して、そんな感じの夕御飯。
 
私は香菜が大好きで(そもそも匂いの強い食べ物全般好き……でも、唯一青じそだけはちょっと苦手)、手元にあると何にでもかけたくなってしまう。今日はメインのおかずにも副菜にも山盛りにかけることができてかなり御満悦だった。甜麪醤と香菜は良く似合う。桃ラーと香菜も良く似合う。あと、沖縄の肉味噌「あんだんすー」あたりにもめちゃめちゃ似合う。焼肉のタレかけるだけでも美味しい。いや、胡麻油と塩ふるだけでも超美味しい。そんな自分が、今日通販で頼んでしまった本は『ぱくぱく!パクチー』。読むのが楽しみです。

4月23日 金曜日
誕生日祝いのケーキを作った。器の選択間違えてトーフのように……。
炒めウィンナ&目玉焼き
コーンパン・チョコブレッド
甘夏のはちみつがけ
カフェオレ

今日は焼くぞー卵を焼くぞー、と、ウィンナ炒めて卵を焼いた。
ウィンナーは、新宿に行った時にデパ地下で買ってきたもの。不揃い、折れのある難あり品ということで、形は良くはないけれど、美味しそうなウィンナーがざくざく15本ばかり入って500円というお値打ち品だった。適当に同じ長さに見えるものを1人2本焼いて、「サンジェルマン」のコーンパンを温めて添える。
 
「ジョアンのチョコブレッドもありますが……食べたい人はいますかね?」
いたら切るよーと食卓に小ぶりのまな板とパン切りナイフ出したら「僕食べる」「俺も」と、結局家族全員チョコブレッドも追加。昨日あまりに酸っぱくて食べられなかった甘夏、はちみつをかけておいたら普通に食べられるくらいの酸っぱさになってくれたので小皿に入れてそれも出した。
 
今日は息子の誕生日。早いものでもう12歳、そろそろ思春期の難しいお年頃じゃないかと思うのだけれど、まだまだ子供っぽいし甘ったれだ。
 
「誕生日ケーキ、どういうのがいい?……って聞かないでも、まぁわかるけど」
「レアチーズケーキ!」
「だよねぇ。美味しいお店のがいい?それともお母さんが濃厚めなやつ作ってみる?」
「お母さんが作ってみる!」
「そうですかー……うん、了解。がんばる」
 
なんてやりとりを数日前に経て、一昨日デパ地下のチーズ屋さんでオーストラリア産のクリームチーズを買ったのに、その同じ日にうっかり「しろたえ」のレアチーズケーキも買えてしまったという次第。「しろたえ」のケーキは一昨日の夜のうちに食べてしまったけれど、あの美味しさを超えるレアチーズケーキというのはちょっと難しいような気がする。
 
先日図書館で借りてきたチーズケーキの本(たしかこの本だったはず)にレアチーズケーキのバリエーションがいろいろ掲載されていて、ねっちりした風の濃厚めなレシピもあった。今回はそれを参考に、クリームチーズとサワークリームがベースの濃厚なものを作ってみる予定。

スモークサーモンを添えたたらこスパゲティ
シードル
 
自家製レアチーズケーキ 苺ソース添え
アイスカフェオレ

息子が小さな頃は、毎年誕生日には「お子さまランチ」を作っていた。ハンバーグや唐揚げやエビフライ、ポテトサラダやマカロニサラダ、ピラフとナポリタンスパゲッティと、でなきゃグラタン……と、ちまちまと揚げ物焼き物色々作るのは大変だったけれど、大人も一緒になって「巨大サイズお子さまランチ=大人さまランチ」を堪能できていたので、密かに楽しんでいたイベント。
 
でも数年前から「僕もう子供じゃないからキッズメニューとか要らないから!」と言い出すようになった息子は「お子さまランチ」も歓迎してくれなくなって(それでも日記を見返すと3年前までは作ってたんだな……)、じゃあ好きなの作るよ?と聞けば「山盛りのたらこスパゲティ!」という、創意工夫のしどころがないメニューをリクエストされるようになった。
 
「レアチーズケーキとー、たらこスパゲティがいいな!」
と言っている息子、去年から全く嗜好に変化がない様子。
 
「……サラダ添えてもいいですか?」
「サラダいらなーい!今日はたらこスパだけ!」
「せ、せめてスモークサーモンとかトッピングしてもいいですか?」
「そのくらいなら……いい」
本当はサーモンもなくていいけど、と言われてしまいつつ、「麺・たらこ・バター・海苔、以上!」という夕飯にもうちょっと添えたいんだよなぁとスモークサーモンをお愛想程度に乗せてみたりした。
 
今年のパスタも超大盛りで、"ジャポネの横綱"もかくやという分量……と言いたいところだったけれど、画像を検索してさすがにそれはちょっと大袈裟な表現だったと思い至った。"ジャンボ"くらい、ということで。私は普通盛り。
 
誕生日だからと、普段はパスタには絶対使わない美味しいバターを使ってソースにして、息子リクエストメニューのパスタたっぷりの夕御飯。飲み物も、家での夕飯には甘いものは普段は出さないところ、今日は好物のアップルタイザーで。私も似たようなものをということで、私用にはシードルを用意して乾杯。
 
で、食後にケーキ。
クリームチーズに砂糖に牛乳、サワークリームが材料(本当は白ワインとコアントローも入るのだけれど、子供が口にするし火が入るわけでもないから、牛乳で置き換え)で、ホイップした生クリームが入ったりはしないから、本当にねっちりどっしりというした風に出来上がった。表面が今ひとつ平らになってくれてなくて、ちょっとザラついてしまったのが不覚。パイレックスの角型容器に作ったところ、思ったより高さが出なくて豆腐みたいになってしまったのが更に不覚。ちなみに台は、マリービスケットを砕いて溶かしバターを混ぜたシンプルなものだったりする。
 
とにかくのっぺりとそっけない外見のケーキだから、何か色を添えたいなと、苺も買ってきて刻んで電子レンジでジャムにした。今ひとつ美しくない表面は粉砂糖を軽くふってはみたもののあまりごまかされてはくれなくて、
「まぁ……いいや、取り繕っても仕方ないや」
と、開き直って皿に盛りつけ。
 
トーフみたいだけど、味は悪くないと思うんですよ?と息子の前に恐々としながら出したら、「すごい美味しい!すごい好きな味!」と好評だったので一安心。「焼き」の工程が全くないから、レアチーズケーキはケーキ類の中では極めて簡単な部類のはずなのだけれど、なかなかどうして難しい。
 
「お母さん、"モザイク"って知ってる?」
「うん、エロイものにかぶせるもの」
「そうじゃなくてー!ガラス組み合わせたみたいなので、綺麗なので」
「うん。で、エロイものに蓋をするもの」
「ちがう!国語で習ってるの!詩で!作者の山村さんに謝りなさーい!」
「……ごめんなさい。……?で?」
 
多感な年頃の息子にエロエロ言っていたら怒られてしまって、「これを読みなさーい!」と教科書見せられた。「銀色もざいく」という詩の事だったのね。エロエロ言ってほんとすみません。

4月24日 土曜日
お昼はお好み焼き屋さんに。これは「豚オムそば」。
コロッケサンド
カフェオレ

昨日、スーパーに行ったら、お総菜コーナーの男爵芋のコロッケがセール価格になっていた。コロッケいいなぁ食べたいなぁと手を伸ばしかけ、「アレは売ってるかな?」とパンコーナーを見に行ったら、ハンバーガー用のバンズがあった。これは嬉しいぞ、と、そのバンズ1袋と、コロッケ3つ買ってきた。今日の朝御飯はコロッケサンド。
 
パンまで熱くしてしまうとキャベツがクタクタになっちゃうかしら、と、パンは温めずにコロッケだけをしっかり中まで温める。下側のパンにバター塗って、刻みキャベツ積んで、軽くソースかけて、上にコロッケ乗せて、また軽くソースかけて、で、蓋側のパンでサンド。軽くぎゅうと潰してコロッケが少し平らになったくらいの方が食べやすい。
 
久しぶりのコロッケサンドは好評だったけど、食卓にやってきただんなと息子が2人して
「今日はハンバーガーだ!」
「おっ、ハンバーガー?」
と言っていたのが面白かった。まぁ、バンズパンをぱっと見て「あ!コロッケサンド!」とは思わないよね。

稲毛 「お好み焼き よしこ」にて
 もちチーズ玉
 生ビール

「今日は父ちゃんもいて、君の誕生日の翌日なわけですがー」
「ですが?」
「夕飯とか昼御飯とかにリクエストない?」
昨日はたらこスパって、お祝いとも言えないような献立だったし、おやつに3人で昨日の残りのケーキもあるし、なんて話をしていたら
「夕飯……カツ丼?」
とのたまった。……それは……却下だなぁ……(また"お祝い色"が全くないメニューを、この人は選ぶよ……)。
 
「カツ丼じゃなくてさ……方向としてはステーキとか、手巻き寿司とか、そんな感じの……」
「寿司!手巻き寿司がいい!」
「肉よりは手巻き寿司なんだ?」
なるほどOK、じゃあ魚屋さんとか見てこよう、と、買い物ついでにお昼は地元のお好み焼き屋さんに行くことにした。
 
お好み焼き よしこという、駅近くのビルの2階にあるお店。豚肉とか入れてもらうべきだったかしらと思いつつ、「もちチーズ玉」を選んだ。だんなは「ねぎすじ玉」にそば追加で、息子は「オムそばの、豚」で。
 
自分で焼くこともできるお店だけれど、プロに焼いてもらった方が絶対綺麗だし美味しいしということで、今日は全部焼いてもらってみた。特に「もちチーズ」なんて最高に焦げやすいから、生焼けにならないように、焦がさないように焼くのはなかなか難しそう。それ言ったら「そば入り」もかなり難しい。というか、そもそもお好み焼きを焼くこと自体、あまり経験がない(これまでの人生、自分で焼いたことは10回にも満たないかと……)から、焼くとなると毎回緊張を強いられるのだった。
 
というわけで、今日はプロに焼いてもらったお好み焼き。良い感じに表面はカリッと、中はふわっとで幸せな焼き上がりだった。これでもかとソース塗って、マヨネーズ格子にかけて、鰹節と青海苔をトッピングして、ヘラでざくざく切ってからかぶりつく。
 
「お好み焼きって、四角く切らない?」
「うんにゃ、パンケーキみたいに切るよ、放射状に」
「ああ、ピザみたいに切るってことね」
「そっか、パンケーキも四角く切る人いるもんね」
 
言われてみると、確かにお好み焼きは「四角く切る」方がそれっぽいかも。
息子の前には、そんな切り方なんて関係ないような、巨大なオムレツ様の物体が。
「これも……切るべき?」
「いや、切っちゃったら焼きそばズタズタになっちゃうし……上の卵だけ切って、あとは箸ですくいとりなよ」
などとやいやい言いながら、久しぶりのお好み焼き屋さんを堪能した。
 
「そういえば、ねぎ焼き食べたい。すじ入りの」
「こないだ大阪行って食べてきた記憶が薄れないうちにやろうと思ってたとこなんだよね〜」
じゃあすじ肉も買って帰ろうと、お刺身盛り合わせなどと共に大量の牛すじ肉を買って帰宅。

家手巻き寿司〜♪
 「魚久」の味噌粕漬け(鰆・沖目鯛)
 マグロ・金目鯛・サワラ(?)・サーモン・鯵のたたき
 イクラ・ツナマヨ・カニカマ・玉子焼き・コーン・でんぶ
 キュウリ・刻み葱
 豚汁
 ビール(ヱビス ザ・ホップ)

今日の夕飯は手巻き寿司。
回転寿司屋の105円皿みたいな、チープな具をあれこれ用意したら楽しいかもしれない!と、いつにも増して回転寿司屋的な具をあれこれ並べてみた。ツナマヨ、カニカマ、コーンにでんぶ。息子の好物の"でんぶ"とイクラと玉子焼き、あとはお魚系ということで5種類ばかりあれこれと。
 
「こういうのって、"小僧寿し"のメニュー思い出せばいいんじゃない?」
と思い至って、「トンカツとかチャーシューとか焼肉とかあった気がする……」と思いを馳せつつ、 次回はそういう肉っ気系も用意してみるかと思ったりした("ニューコンビーフ"も良いらしいです……今度用意してみよ)。
 
息子はいきなり「玉子+コーン+ツナマヨ+イクラ+でんぶ」という、彼にとっての好物全部乗せ、みたいなことを始めていて、私とだんなはビールもあるしねと魚を刺身としてつつきながら「魚久」の粕漬けを焼いたのとかつまんでみる。
 
魚久」は通常の「京粕漬」の他に「酒粕白味噌漬」という品もあって、先日買ってきたお得セットには白味噌の鰆と沖目鯛が入っていた。「普通の、粕漬けの方が好きなんだけどなー」と思いつつ白味噌のそれを焼いてみたら、そんなこと思ってしまってゴメンナサイと思うほど、白味噌の方も素晴らしく美味しかった。あんまり味噌味噌してなくて、ちゃんと粕漬け(ほんのり甘い味噌の味)だ。魚久、ハズレがないなー、粕漬け系、何を食べても美味しい。
 
粕漬けつついた後におもむろに手巻き寿司に移行して、普通に「鯵のたたき+キュウリ」とか「サーモン+イクラ」とかやっていたのだけれど、玉子とかコーンとか入れるのがやけに楽しい。カニカマはそのままつまめるようにマヨネーズで和えたりはしていなかったので、「キュウリ+玉子焼き+カニカマ+マヨネーズ軽く絞る」とかがツボに入ってしまって、息子用に用意したはずの具をつい真剣に食べてしまった。コーンも良いね。

4月25日 日曜日
甘辛煮の、牛すじ。これがんもう、鍋にたっぷりと。
「がもう」のうどん ひやひや
お茶

目覚めたら9時半。
 
6時頃にトイレに起きて、「起きたのか!」とりゃんりゃんが活動し始めて、でも無視してもう一度布団に戻った私。「二度寝か!?二度寝なのか!?」と何度か耳元でにゃーにゃー鳴かれた(どころか、腹の上に飛び乗られたりもした)のだけれど、それも無視して本格的に二度寝したら、9時半になっていた。……すごくびっくりした。
 
朝御飯は、うどん。
香川で買ってきた「がもう」のうどんの賞味期限が来ようとしていたので、麺茹でて水で締めて「ひやひや」に。昨日のうちに万能葱と揚げ玉を買ってきてあったので、それらをたっぷりと散らしていただいた。
 
美味しいなー、しこしこだなー、だしもいりこの香りがちゃんとして、ああ幸せ。
 
ところで、昨日揚げ玉を買う時に、だんな曰く
「このスーパーがこの近隣じゃ一番安いんだよ。1パック30円なんだ。あっちのスーパーだと50円するのに」
なのだそうで、"揚げ玉の底値"に詳しいだんなにちょっとびっくりしてしまった。サランラップの底値あたりに詳しいのは知っていたけど、その手は揚げ玉にまで及んでいたとは。

「モスバーガー」の
 とびきりハンバーグサンド トマト&レタス
 モスチキン
 白桃玄米フレークシェイク

寝坊して遅めの朝御飯からスタートした今日、全体的にやる気なしなしだった1日。
 
お昼も適当にしちゃおうかー、モスバーガーとかで?と、モスのデリバリーを頼んでしまうことにした。
「なんか、"とびきりハンバーグサンド"ってのがあるよ」
「あー……私、それにしよ」
"チーズ"があるけど、そっちには野菜入ってないんだね、"トマト&レタス"にチーズ入れてもらうことはできないんだね……とメニューを見ながら考えて、
「じゃあトマト&チーズで」
「だから、そんな品ないってば」
素でボケてしまってだんなにツッコミをもらってしまった。悩んだ結果、チーズはいいやとトマト&レタスで。
 
どっしりと大きめなハンバーグが挟まったハンバーガー、これでもかと厚切りのトマトとレタスが挟まっていて、「この厚切りレタスがモスバーガーって感じよねぇ……」と思いながらもぐもぐ。子供の頃からトマトが大嫌いだった私がトマトを食べられるようになったのは、レストランでびっくりするほど美味しいトマトを口にしたのが最初のきっかけだったけれど、「試しに食べてみた、トマト入りのモスバーガーのハンバーガーが美味しかったから」というのもトマト克服を後押ししてくれている。トマト入りのハンバーガーの、この瑞々しさと甘酸っぱさがたまらなく良い感じ。
 
「私!玄米フレークシェイク欲しい!」
と我がまま言ってセットにならないシェイクもつけてもらって、小ぶりなそれを美味しくいただいた。モスの玄米シェイクはソフトクリーム寄りの「食べる」シェイクなのだけれど、それがまた良い。

「鳳林」の焼売
さっぱりすじぽん&こってりすじ煮
昨夜のお刺身の残りあれこれ
豚汁
羽釜御飯
ビール(シルクヱビス)

昨日の夜から、せっせと台所を往復していただんな。1kgを軽く超える量の牛すじ肉を昨日買っていただんな、
「牛すじねぎ焼き作るんだ〜♪甘辛く煮る他に、"すじぽん"でも食べたいでしょ?食べるよね?」
と、甲斐甲斐しく下煮して、脂すくって、また煮て、鍋移して「味付けるの」と「つけないの」に分けて……とそれはそれは頑張っていた。甘じょっぱく煮付けた方は、ねぎ焼きに入れるものなのだそう。何の味もつけずに煮ていた方は「すじぽん」として、ポン酢と葱かけて食べるのだ。
 
両方美味しく煮えたよ、ということで、夕飯はそれをいただきつつ、昨日作った豚汁とか、昨日の残りのお刺身とかをあれこれつまむことに。先週末に買った焼売がまだ手つかずだったので、それも蒸してしまうことにした。
 
これまで我が家で煮られていた牛すじは、「ビバ!コラーゲン!」と叫びたくなるほどに、脂っ気が多分に残る、キラキラネトネトした口当たりのもの。
「余所の店で食べるともっとあっさりしてるじゃん?それに、ねぎ焼きに入れるのも、もうちょっとこのテラテラが抜けてる方が良いと思うんだよなぁ……」
と、だんな、今回は脂を抜くべく、いつもより丹念にゆでこぼしたりしていたそうで、味をつけた方はい〜い感じに煮汁と肉の味を感じるものに仕上がっていた。味をつけずに煮た方は、逆に脂を抜いた(抜きすぎた?)ことが裏目に出たか、計算していたよりもあっさりしたものになってしまったようで、「これはちょっと抜けすぎ?」「脂、抜けすぎ?」という風に。
 
こういう仕上がりになると、より牛すじ肉の素材の味がはっきり感じられるようになるから、きっと和牛の美味しいすじ肉を使うと最高に美味しいものになるんだろうなぁという感じだった。今回のは、「牛すじありますかー?」と複数の肉屋さんで聞いて、「このくらいならあるよ」と出してもらったものだから、豪州産も国産も色々混ざった状態だったりして。
 
息子は牛すじを堪能しつつも、昨夜の残りのいくらを御飯に乗せて「……今日は酢飯じゃなかった……」とちょっとしょんぼりしながら、でも味付け海苔で御飯といくらを巻いて食べて御満悦。
ああ、明日からまた月曜か〜と思いつつ、来週半ばからはいよいよゴールデンウィーク。大きな予定はないけれど、あそこ行こう、ここも行こう、と、お楽しみがたくさんある。休みが入る分、仕事は早めにしっかり上げないとなー……がんばろう。