食欲魔人日記 10年8月 第4週
8月23日 月曜日
ガンボを煮ました〜。室温急上昇〜。
バタートースト
ヨーグルト ブルーベリーソース
アイスカフェオレ

夏休みももうすぐ終わり。息子の登校時間に合わせて早起きする日々ももうすぐ復活……と思いつつ、結局7時前に目覚めてしまった。
 
息子と2人で食べたちょっと遅めの夕御飯は、バタートーストとヨーグルト。
母が来ていた時に買ったマンゴーとブルーベリーのフルーツソースがまだ残っていたので
「僕はマンゴーなー」
「じゃあ私はブルーベリーを使おうかね」
と、好みなものを各自かけて、ヨーグルトたっぷり食べる。
 
今日は野菜セットが届く日で、「また大根が届くのかんぁ……」と恐々としていたところ
 
小松菜1把・ロメインレタス1玉・カリフラワー1個・きゅうり2本・ピーマン5個・ししとう1パック・とうもろこし1本・長ねぎ3本
 
という内容だった。葉ものが何かと高い昨今、ロメインレタスが地味に嬉しい。きゅうりにピーマン、ししとう、とうもろこし……と、まだまだ夏な品揃え。明日はだんなと息子のお弁当を用意する予定だったけれど、これなら副菜の準備も労せずに済みそうだ。カリフラワーを食べるのは久しぶりだな〜。

茹でとうもろこし
ロメインレタスのシーザーサラダ
チキン&ソーセージガンボ
羽釜御飯
ビール(シルクヱビス)

夕飯は、満を持して……というか、延期に延期を重ねてしまっていた「ガンボ」を煮た。
 
ニューオーリンズの名物料理、「ガンボ」はアフリカの言葉で「オクラ」意味するもの。刻んだオクラがどっさり入るスープがそのまま料理名の「ガンボ」になっている。肉やらソーセージやら(時には魚介やら)が入り、あとは玉ねぎ、ピーマン、セロリあたりがスタンダードな具。サラダ油と小麦粉でブラウンルーを作り、バジルとタイムとセージ、胡椒あれこれを加えて水煮トマトと共に煮込んでいく。異国の味がする食べ物のようでいて、御飯を添えて食べるのが一般的だったりするものだから、妙に日本人の口にも合ってしまう。
 
ニューオーリンズを旅行した時に買ってきたGUMBO SHOPのレシピ本に載る作り方が、私のお手本。でも、単位がやたらとでかいので(なにしろ刻んだオクラを1リットル用意しろという単位だ)、作る時はいつも半量ほどになるように調整しながら作ることになる。ネットでも見られる「SEAFOOD OKURA GUMBO」の作り方はこんな感じ
 
まずは鶏肉をゆるゆると茹で始め、その隣でフライパンで刻んだオクラを柔らかくクタクタに、種が全部実から外れるくらいになるまでのんびり炒める。オクラのフライパンを弱火にかけながら、並行して玉ねぎとセロリとピーマンを適当に切っていく。
 
オクラを炒め終わったらダッチオーブン(今回はル・クルーゼで作った)をコンロに乗せて、サラダ油と小麦粉各大さじ4くらい入れて、ブラウンルー作り。チョコレート色になるまで絶えずかき混ぜながらしっかり小麦粉をい〜い色になるまで炒めたら、刻んだ野菜を和えるような感じで炒め合わせる。適当に火が通ったらトマト缶と刻んだソーセージ、炒めたオクラを投入して、ハーブ類も次々投入。その状態で軽く煮てから鶏の茹で汁を注いで、本格的に煮込んでいく。
 
とろみづけはブラウンルーの小麦粉とオクラの力によるものだけど、これが案外良い感じにトゥルントゥルンな口当たりになって、暑い夏にはなんとも蒸し暑い料理。でもオクラを使うからやっぱりこれは「夏の料理」なのだと思っている(いや、かの地では冬にも普通に食べられているけども)。
 
シーフードガンボもメジャーだけれど、私が好きなのはやっぱりチキン&ソーセージ。燻製してあるふっといソーセージを使うといかにもな感じにはなるけれど、そこまで厳選した材料を使わなくても良いかなと、お肉屋で普通に売ってたにんにく風味のソーセージを使った。鶏も特売のぶつ切りもも肉。
 
で、できあがったガンボ、ステーキ屋さんのサイドメニューとかだったら御飯抜きで普通にカップスープとして登場したりするけれど、初めて食べた本場のガンボがこんな感じだったりしたものだから、我が家のガンボもそんな感じで。
 
今日届いたロメインレタスをちぎってサラダにして、とうもろこしも茹でたら、良い感じの食卓になった。胡椒が効いててほんのりハーブの香りで、でもなんとなく懐かしいような味がするガンボもばっちりうまく煮えて、額に汗しながらはふはふ食べる。ルー作ったり別鍋でオクラ炒めたりとなかなかめんどくさい調理過程の料理だったりするけど、オクラを手にしてしまうとこの味が恋しくなる。

8月24日 火曜日
お馴染みのお店だけれど、麺を食べるのはすっごく久しぶり。
チキン&ソーセージガンボ (御飯入り)

アイスカフェオレ

今日はちらっと早起きして、2人分のお弁当作り。
 
今日明日と息子はNEC本社で開催の「NECキッズ 夏休みイベントでCMを作ろう!」に参加の予定。弁当水筒持参で朝10時から夕方4時まで×2日間の長丁場のワークショップだ。要するに「クレイアニメ」を作るらしいのだけれど、パソコン使ったり、音声を吹き込んだりと色々やるらしい。
 
パソコン使う系なら息子の好きな分野かなぁと思って申し込んでみたところ、これまた当たってしまったのだった。
 
「打率5割」と予想して(←去年とかがそんな感じだったので)、この夏、あれこれワークショップに申し込んでいたけれど、5割どころじゃなく8割近く当たってしまって、息子は予定目白押しになってしまったという次第。中学受験の予定もなく、ゆえに塾通いもなんにもなく……という息子なので(せめてもと、英語は通っている)、これ幸いな事ではあるけど、今年の夏休みは昨年以上に盛りだくさんだった感じがする。
 
ともかく今日明日は弁当持参、「火曜日は俺もお弁当あると嬉しいなぁ」というだんなのリクエストもあって、今日は2人分の弁当を用意した。薄めのステーキ肉でバター醤油味のステーキ丼。小松菜とミックスベジタブルの炒めととうもろこし、カリフラワー、デザートにデラウェア。
 
朝御飯は、昨夜煮たガンボの続き。シリアルボウルに冷や御飯をよそって、熱いスープを回しかけた。煮物一般そうだけれど、ドライハーブがあれこれ入るせいもあり(もちろんフレッシュなものを使っても良いのだろうけど、ドライのものを使う方がそれっぽい気がする。特にセージなんかは)、ガンボはなおのこと一晩置いてからの方がぐっと美味しくなるような気がする。
 
小麦粉のルーのとろみとはまた違う、オクラ特有のトゥルントゥルンした独特の口当たりがちょっと楽しく不思議でもあるガンボはだんなにも好評だったようで何より。

稲毛 「太閤園」にて
 餃子 \350
 炸醤麺 \690
 ビール(アサヒ スタイニー) \400

朝はだんなが息子を送って行ってくれたので、私は夕方まで仕事してから息子を迎えに都心まで。
 
通用門でもなんでもなく、普通にビジネスマンが行き来しているNEC本社窓口で、どーでもいい格好をして、つくねんと息子が出てくるのを待つお母さん。ワークショップの終了予定時間に合わせての到着だったので、ほどなくして子供たちの元気な声が聞こえてきたのだった。「楽しかったー!明日もがんばるー!」と、今回も何やら楽しげな息子だった。
 
そのままサクサク帰れば家で夕御飯も食べられる時間だったけれど、ちょっとばかり歩き回ってからの帰宅になったので、自宅最寄り駅まで帰ってきたのはもう7時に近くなってからのこと。
明日のお弁当の準備もあるし、と、材料をあれこれ買って、明日の朝ごパンも買って、
「じゃ、太閤園寄って帰るかー!」
と、駅近くの中華定食屋さん(兼ラーメン屋さん)に寄ってきた。
 
息子のリクエストでの太閤園だったけれど、でも私の方は今日はなんとなく定食という気分でもなくて、
「麺か丼がいいな……なるべくさっぱりしてるの、熱くない感じので」
と、メニューを見て見つけたのが「炸醤麺(ジャージャー麺)」。これだ!と、頼んでみた。ついでに餃子とビールも。
 
たいてい一家揃って3人で来るお店なので、顔見知りのお店のおばちゃんが
「あらいらっしゃい」
と、普通にお茶のグラスを3つテーブルに持ってきて、
「あら?今日はお父さんは?……あら?いなかったかしら?」
と。どうやら透明なだんなも一緒に食べに来ていたらしい。だんななら、私たちの行動を察知して職場から「たいこうえーん!」と電波的念波的なものを飛ばしてもおかしくないなぁ、なんて思ってしまったり。
 
初めて食べたこのお店の炸醤麺。冷たい中華麺(たっぷり)の上に、どおぉぉぉぉんと惜しみなくたっぷりの肉味噌が乗っていた。てっぺんに刻みきゅうり。ほんのり甜麪醤の風味もするような、でも味噌味噌している味ではない肉味噌は筍と椎茸もざくざく入っていてその食感も良い感じ。
 
そっか、炒飯のみならず麺もやっぱりこの店はたっぷりなんだわ……と思い知りつつ、餃子も注文してしまったことを軽く後悔しながら(ビールについては後悔しない)、がっつりどっさりな夕御飯を平らげた。息子はいつも通りの醤油ラーメンを頼んで御満悦。

8月25日 水曜日
サラダスパゲティ。地味にハマッてます。
「アンデルセン」の
 ミルクフランス1/2本
 ハムチーズパン1/2個
アイスカフェオレ

今日も昨日に引き続き、ちらっと早起きして息子のお弁当作り。
「2日目のお弁当はおにぎりが食べたいなぁ」
などというリクエストを承ってしまったので、起きるなり羽釜に火を入れて御飯を炊いた。炊きたてのアツアツ御飯で、「海苔の佃煮入りおにぎり」と、「のりたまふりかけまぶしおにぎり」を作る。
 
「おにぎりかぁ……焼きたらこと焼き鮭だったら君はどっちが好きなの?」
「ん〜そういうのよりね……混ぜ御飯のおにぎりみたいな方が好き」
とのことで、これなら外すことはないだろうという好物のものを2種類用意した。
 
朝御飯は、昨日買ってきた「アンデルセン」のパン。おにぎりのリクエストと共に、「そういえば最近全然ミルクフランス食べてない!」という嘆きの声が聞こえてきたので、ミルクフランスを買ってきた。息子には1本、私とだんなは2人で1本。あとはハムチーズパン。
 
今日剥いた梨もひたすらに甘くて美味しいもので、本当に今年の夏は果物が美味しくて幸せ。「糖度保証○○」みたいなものを買ってこなくても美味しいものばかりで、果物屋を覗くたびに桃だの梨だのが欲しくなってうずうずしてしまう。
 
今日は息子、果敢にも「一人でワークショップ行って帰ってくるから」ということで、出かけて行った。ちょうど行きの電車はだんなの通勤電車と同じタイミングだったので、東京駅までは父ちゃんと一緒。そこから先は一人で行って、帰りもJRを乗り継いで一人で帰ってくるよとのこと。
電車の乗り継ぎはともかく、会場までは駅から5分ほど歩かなければいけないので、そのところがちょっと不安ではあったけれど、「携帯電話持ってるし道順は昨日覚えたから大丈夫ー!」とお弁当入れたナップザック背負った息子は元気に出発していった。さて、一人静かな平日の昼間、私は仕事をがんばるぞ。

ガンボ
サラダスパゲティ
缶チューハイ(レモン)

「ちゃんと会場に着けたよー」「今終わったよー」と逐一息子が電話をしてくれたこともあって、さほど心配することもなく私は家でのんびり過ごせた一日。夕方になって、「これ、ムービーに登場させた粘土細工!僕が作った!」と小箱を抱えた息子が帰ってきた。……白と黒の物体が1つずつ。目がついてる。
「……ペンギン?」
「ブー」
「……さかな?」
「ブブー」
 
「正解はー!アザラシでしたー!」って、わからんがね息子。ともかく息子は頑張ったようで、「楽しかった!がんばった!弁当も旨かった!」と、息子の帰ってきた家は一気に賑やかになった。
 
だんなはすっかり激ジョブ続きになってしまったゆえ、今日も息子と2人の夕御飯。ガンボも残っているしサラダ野菜もあるしということで、月並だけれどサラダスパゲッティにすることにした。
 
太めの麺を長めに茹でてから水にさらしてしっかり冷ます。あらかじめ皿にちぎったレタスと玉ねぎを盛っておいてその上に麺を乗せ、あとはトッピングにきゅうりとトマト、ゆで卵。昨夜お肉屋さんで買ってきたスパゲティサラダ(今日の息子の弁当に入れた)も残っていたので、「スパゲティの上にスパゲティサラダというのも妙だけど」と、添えてみる。全体に軽く塩をふっておいて、で、上からピエトロのドレッシングかけてできあがり。
 
写真を撮ってみて「彩りにパセリでも摘んできて散らせば良かった……」と思いつつ、でも適度に塩気を効かせたサラダスパゲティはなかなか良い感じ。実のところ、鍋にたっぷり湯を沸かしてパスタを茹でなければいけないから「涼しい料理」というわけでもないのだけれど、でも冷たいスパゲティは暑い夏にはホッとできる食べ物。こちらの方はアツアツに温めたガンボを添えても、さほど汗もかかずに美味しく食べられた。
 
明日は息子の夏休み最後のお出かけ予定。あれこれ調べて、本命のお店は「満席です」とふられちゃったけど、
「ランチメニュー、パン食べ放題ドリンクバーつきのちょっと美味しそうなところがあるけど行ってみる?」
「行く行くー!」
と、お昼から楽しみな予定を入れて、息子以上にわくわくしているお母さん。

8月26日 木曜日
パン食べ放題の幸せランチ
「アンデルセン」の
 コーンブレッド・レーズンパン
ガンボ(ラスト)
ぶどう(デラウェア)
アイスカフェオレ

鍋に残ったガンボがあと少し。それを温め、今日はパンを添えようと買ってきてあったコーンブレッドとレーズンパンを適当にスライスして大皿に盛り、「適当に手をのばしてねー」とテーブルの中央に置いた。
 
息子大好物のデラウェアも出し、なんとなく充実した朝御飯。
 
夏休みもいよいよあと数日を残すばかり。今日は最後の息子とのお出かけ予定。

丸の内 BRICK SQUARE内「Baru&Bistro*musiQ “mood board”」にて
 鴨もも肉のオリーブ煮込み マッシュポテト添え \1500
   (サラダ・パンブッフェ・ドリンクバー付)

今日のお出かけのメインの予定は午後からなので、「ではちょっと早めに出て都心で美味しい御飯でも」と、11時半頃の早め到着を目指して東京駅までやってきた。
 
パン食べ放題のお店とかあったら嬉しいなぁ、息子も以前喜んでいたし……と、昨日のうちに調べていたところ、丸の内のBRICK SQUAREに魅惑的なお店を発見。「Baru&Bistro*musiQ “mood board”」という、夜はバールになるらしいそのお店では、ランチメニューにもれなくパンブッフェとドリンクバーがついてくるということだった。なかなか美味しいらしく、人気もあるらしい。
 
11時半を少し過ぎた頃に到着すると、席への案内を待つお客さんたちが既に10人ほど列を作っているところだった。案内されるのを数分待って席についたけれど、その後も続々とお客さんは増える一方で、私たちがお店を出る時には店頭に長い行列ができていた。思っていた以上に人気のお店らしい。お客さんは8割ほどが女性客だ。
 
一番のお手ごろ価格のオムレツとパスタ(どちらも1050円)は週替わりのメニュー。息子は今週のオムレツの「鶏肉とマッシュルームのデミグラスソースオムレツ」を選び、私は1500円の「鴨もも肉のオリーブ煮込み マッシュポテト添え」を選んでみた。
 
セルフサービスのパンがずら〜り 卓上にパン皿が置かれていて、それを持ってバーカウンターに並べられたパンを取りに行く。
 
パンは常時20種類近くが用意されているのだそうで、ブレッド類はハーブ、トマト、オニオン、ポテト、バジル、ベーコン、スパイス、オリーブなどなど。ハードタイプのバケット類はプレーン、ドライトマト、シリアル、ハーブあたり。
 
そしてほどなく、焼きたてのクロワッサンも登場した。
どれも惜しみなくバターやオリーブ油を使っている風の、ちゃんと手抜きのない味のものばかりで、おかずの方もパンと共に楽しめるソース多めのものが揃っているのが良い感じだ。
 
すぐ隣のドリンクコーナーはコーヒー紅茶の他、オレンジジュースとグレープフルーツジュース、そしてビネガードリンク(レモン、パイナップル、ベジタブル)などが揃っているのもいかにも女性客向き。パイナップルビネガーはちょっとばかり酢の香りがきつくて飲みづらかったけれど、レモンビネガーはレモネードとさほど変わらない感じで楽しめて、私はこれを2〜3杯いただいてしまった。
 
定番らしいレタスのサラダと、盛ってきたパン1弾 パンを取り終えて席に戻ると、やってきたのはレタスのサラダ。
 
レタスを芯ごと、1/8にカットしてシーザーサラダ風のドレッシングをパルミジャーノと共に散らした豪快な見た目のサラダはこのお店の定番なのであるらしい。
 
「……あ、このオニオンのパン美味しい。フォカッチャみたいな感じ」
「お母さん、ポテトのパンとベーコンのパンがすっげー美味しい!」
と、おかずが来る前に本腰入れてパンをつまんでしまっているうちに、なかなかのボリュームのあるメインのおかずもやってきた。
 
骨付きの鴨(合鴨)もも肉をたっぷりのオリーブと共に煮込んだ私の皿にはマッシュポテトもこんもりと。このソースを浸してオニオンパンを食べるのがまた幸せで、最初の1回に8種類ほどのパンを貰ってきたはずなのにもう一度同じくらいの量を持ってきてしまった。
 
周囲のお客さんも「今日はパンを食べるんだもんねー!」という気概に満ちあふれていて、すぐ近くのOLさんたちはメインディッシュを平らげたあと、なおもホットコーヒー傍らにミニクロワッサンを2つ3つ持ってきてつまんでいる。
 
うん、これは幸せ幸せ……良いお店でした、とすっかり満腹になってお店をあとに。
本当は追加300円でデザートも頼めるからチーズケーキとかプリンとか美味しそうなものをチェックしていたのだけれど、頼める胃袋の余裕はとうになくなってしまっていた。「ちょっとやりすぎちゃったね」「ちょっとがんばって食べ過ぎちゃったね」と、息子と苦笑い。

銀座「ひょうたん屋」にて
 やきとり・肝焼き
 鰻重(上)
 ビール

昼食後は天王洲アイルに移動して、「ドラムストラック」を観てきた……いや、観たというより「参加してきた」の方が正しい表現かも。
 
去年存在を知ったのだけど、でも気付くのが遅くて去年はチケットを取ることができなかった。今年も公演があると聞いて、早めにチケットを取っておいてみたもの。
 
客席には、1つ1つの席にドラム(ジェンベ、というらしい)が置かれている。で、皆でそれをドコドコ叩く、なんだかワークショップにでも参加したみたいな気分になれる公演なのだった。リズムゲーが大好きなので、これは楽しい。すごく楽しい。公演の90分ばかり、ずっと観客もドコドコやっていたのではそれは疲れるので、途中にはちゃんと「聞いているだけ」の演目も挟まれている。「エクリプスドラム」なるものの演奏もあった(こんなの)けど、これがすごく綺麗だった。こういう音、好きだなぁ。
 
私的には、7月に行った恐竜もの公演よりはこちらの方がずっと楽しかった。息子も「手が痛くなったー」と言いつつ、楽しそうにドコドコやっていたから一緒に来てみて良かったみたい。
 
今日の夕飯は仕事を終えただんなと合流して食べようと約束していたので、2時間ばかり息子とカラオケしてから夜の銀座でだんなと合流。
「鰻はどうだい?」と、銀座一丁目「ひょうたん屋」に家族て行ってきた。そういえば、夜に食べにくるのはすごく久しぶり(どころか初めて!?)だったかも。たいてい土曜の昼とかに訪れるので、顔馴染みのお店の奥様に
「あら!今日はご家族で?そっか、まだ夏休みだよね」
と驚かれつつ、奥のテーブル席に案内された。
 
「ひょうたん屋」のやきとり。旨いよ〜♪ 夜のみ注文できる「やきとり」を1皿、あとは肝焼きを2本。
 
鰻重は息子の分だけ先に注文して、私たちはビールを飲み飲みちょっとばかりのんびりと。
 
たっぷり串に刺さった肝も、ねぎま・皮・レバー・砂肝の焼き鳥盛り合わせも、どちらもとても良い感じ。
 
このお店の鰻同様、絡んだタレは甘さ控えめのあっさりした味わいのもので、でも「しょっぱい」というものでもないとても良い塩梅。あらかた焼き鳥を食べたところで、鰻重の「上」を注文した。だんなは大盛り。
 
「ひょうたん屋」の鰻重〜♪♪♪ 蒸さずに焼く、関西式のこのお店の鰻。
 
ふくふくと柔らかく蒸してから焼くお店に比べると、表面がゴワッとしているし、ある程度の歯ごたえもある。
 
でも小骨は全然気にならない程度で、脂を内に閉じこめたままの鰻の香りの良さ、旨味の凝縮っぷりは代え難い美味しさ。表面のバリッとした感じも、歯ごたえの良さも魅力の一つにしかならない美味しさで、やっぱり私はここの鰻が最高に好きだなぁ、と改めて思った。
 
大根ときゅうりのお漬物も相変わらず優しい味で、ついビールも杯が進んでしまったことから食後はすっかりお腹一杯。
 
最初、息子に「鰻屋さんで夕御飯にするよ」と伝えたら
「僕、鰻は骨があるからあんまり好きじゃないんだぁ……」
なんて言っていた。大丈夫だから、あすこの店は小骨なんて全然気にならないから、てか君何度もそこで食べてるよ?と話しながらお店に行って、いざ鰻重を出された息子は
「!!」
と、ものも言わずに鰻重をかっこみ始めた。「このお吸い物も好き」と言いつつ、綺麗に完食。小骨が多い鰻は……うちで、やっすい鰻(でも中国産は買わない)を買って「ひつまぶし」にしてるからなんだねぇ……。

8月27日 金曜日
いよいよ時期到来の焼きサンマ♪♪♪♪♪
「木村屋」の
 カルピスあんぱん
 キューブ(プレーン)
牛乳

銀座に行くと「木村屋」でパンを買ってきたくなっちゃうの……!ということで、今日の朝御飯は「木村屋」のパン。
 
夏限定のお楽しみあんぱん「カルピスあんぱん」と、あと私が選んだのは「とうとう木村屋でも作るようになっちゃったかー」と思ってしまった、キューブ型ミニ食パン。何種類かあるうち、カスタードクリームが詰まった「プレーン」を選んでみた。
 
8cm四方くらいの可愛いサイズの「キューブ食パン」は、パン屋さんからのブームというよりは洋菓子屋さんからのブームのような印象。デパ地下でケーキ屋さんと並んで、一見地味な感じのルービックキューブサイズの食パンが並んで売られていたのを初めて見た時は「なんじゃこりゃ」と思った。あれよあれよとブームになって、あちこちで見かけるようになってきていたけど、「木村屋」もそのブームに乗るとは、ちょっとばかりびっくり。
 
見た目が可愛いとか、中にあれこれ詰めやすいとか、同じ形状とサイズだから持ち運びに便利とか、ゆえにプレゼントにも使いやすいとか色々あるみたいだけれど、私は「食パンの内側のふわふわした部分」が大好きだったりするので、キューブ食パンに対する印象は「でも"耳"ばっかりじゃん!」というものだったりする。
 
初めて口にしてみたキューブ食パンは、デニッシュ食パンのような生地で、外側はサクサク、内側はふんわりといった口当たり。クリームパンに使われているのと同じカスタードクリームはトロンと優しい食感でとても好みなものだった。美味しいか美味しくないかで言ったら美味しいけど、でもやっぱり「クロワッサンならクロワッサン、食パンなら食パンとはっきりせんかい」などと思う気持ちもやっぱりあったりして。

カリフラワーとキュウリを添えたレタスのサラダ
豚肉と玉子、ニラの炒め物
焼きサンマ!大根おろし!
葉生姜の甘酢漬け
豆腐とわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

午前中ちらっとスーパーにお買い物に行ってみたら、サンマが1尾128円。
 
サンマが大好物な私、今年はサンマ漁解禁からずっと「2尾500円」などといういかんともしがたい価格を目にしていた。「なかなか食べられないなぁ」と思っていたところのこの価格、迷わず飛びついて買ってきた。
 
刺身も最高だし、コンフィにしたりするのも悪くはないけれど、私にとってのサンマの至高は「焼きサンマ」。大根おろし添えて醤油ピャーッとかけると、もう何匹でもいけそうな気持ちになる。息子は私ほどにはサンマが好きではない(というか、小骨が多いからむしろ嫌い)から、メインのおかずは豚肉を使ったものをもう1つ用意することにした。
 
豚薄切り肉にあらかじめ醤油とオイスターソース、少量の砂糖を揉み込んでおいて、胡麻油を敷いたフライパンでじっくり焼きつけてから刻んだニラを加える。最後に溶き卵を回しかけてじゃじゃっと混ぜてできあがりの"肉と玉子の炒りつけ"風。
 
茹でたカリフラワーとスティックにしたキュウリを盛りつけたロメインレタスのサラダも添えて、なんとなく「サンマを食べるぞぉ〜!」という食卓になった。
 
息子と2人の夕御飯、サンマの美味しさを共に喜ぶ人は他にいないなぁと思いながら焼きたてのサンマをつついていたら、熱い視線を感じた。すぐ隣にかすみさんが座っていて、「その美味しいものを私にもください」と私の手元と口元を交互に見ている。そういえば貴女はサンマを焼く時からずっと「焼いているそれは私にもくださるのかしら?」とばかりにグリルの前に行儀良く座って静かに待っていたよねぇ、と、塩をふってない尻尾まわりの身をほぐしてあげたら、ものすごく喜ばれた。
 
息子は相変わらず「サンマはどこが美味しいのかさっぱりわからない」という表情だったけれど、1人と1匹(面白いことにりゃんりゃんの方はサンマに全く無関心)で「この魚、美味しいわね」「美味しいでしょ、美味しいよね」と、秋の味覚を大堪能。ブリブリと太ったサイズも大きめだったサンマはたいそう美味しかったのだった。

8月28日 土曜日
本格的なアイスバイン。うまーでした♪(でも高かった……)
パンいろいろ
アイスカフェオレ
黄金桃・デラウェア

レーズンパンとコーンブレッドの余りが少々。それだけでは半端だけれど、でもこのパンを食べきってしまいたいんだよなぁ、と、追加にと昨日スーパーでランチパックの「ミルキー&ホイップ」を1袋買ってきた。袋に2切れ入ったそれをそれぞれ2等分して4切れにして、「これもつまんでねー」と、他のパンと一緒に大皿で出す。
 
ミルキー風味の練乳クリーム入りのランチパック、一度食べて以来時々恋しくなってしまうのだけれど、けっこうなこってり味だから1袋を1人で食べると飽きてしまう。1切れの半分を食べるくらいで丁度良いわ、なんて思いながらレーズンパンを多めにもぐもぐ。
 
今日のデザートは白桃ではなく「黄金桃」。とても綺麗な色合いの山吹色の桃で、しっかりとした果肉の食感と香りの良さがたいそう素敵な桃だった。濃厚な甘さがあって、今日もまた当たりの桃。

銀座 「シュタインハウス銀座」にて
 自家製スモーク料理のシーザーサラダ \1350
 グリル ソーセージ盛り合わせ \3890
 アイスバイン \3900
 ビール(Franziskaner Weissebier) \1580
 ビール(FWK) \1300

今日はだんなが用事で都心方面にお出かけ。
 
8月最後の週末、相変わらず蒸し暑くて「ビヤホール行きたいビヤホールビヤホール」と、夕方用事が終わるのだというだんなと待ち合わせて夕御飯をということになった。
 
最初に「ここ行ってみたかったのー」と予約しようとしたのが日本橋三越のビアガーデン。評判が良いらしく、開催期間中に一度はと思っていたのだけれど、電話してみたところ「期間内最終日まで予約でいっぱいです」とのこと。当日分の席も少しは用意があるとのことだけれど、5時半のオープンと共に埋まるような状況らしいので、今日行くのは無理そうだ。
 
で、次にここどうだろ?と見つけたのが、スーパードライ有楽町店。単に「美味しい生ビールを飲みたい」くらいの気持ちだったのだけれど、こちらはこちらで現在、今をときめく「スーパードライ エクストラコールド」が飲めるお店だったのであるらしい。こちらも予約はいっぱいで、「でもここは昼から通し営業だし、夕方行ってみたら案外入れるんじゃないかなぁ」と希望的観測をもってとりあえず有楽町まで行ってみることにした。
 
息子と2人、ちょっと早めに有楽町に到着して、プランタン銀座で明日の朝御飯用パンなど買いつつ、だんなと合流予定の30分ほど前にそのアサヒのビアガーデンに行ってみた。まだ6時にもなっておらず、でも店頭には7組ほどのお客さんが並んでいた。予約席の枠がかなり多いようで、お店の方の話だと、待っていたところでなかなか案内できない状況なのであるらしい。こりゃダメだーとアサヒのお店は諦めて、事前に調べておいたドイツビールのお店はどうかなぁと「シュタインハウス」というお店に行ってみることにした。プランタン銀座の裏手あたりにできた、割と新しいビル内に入っているお店だ。
 
この近辺、移転する前の鰻屋さん「ひょうたん屋」含めて、昔ならではな風情の雑多な建物が詰まっているようなエリアだったりしたのだけれど、ここ数年ですっかり様変わりしてしまった。大きなハコは見栄えは良いけれど無機質な感じが強くて、ちょっと寂しくもある。
 
新しいハコに入ったドイツビールとドイツ料理のお店は、雰囲気はとても良かったけれど、「テナント代のために3割料金上乗せしました」的な値段の高さで、行ってみてメニューを眺めてとてもびっくりしてしまった。
 
燻製の豚ヒレ肉が乗っているとはいえ、シーザーサラダは1300円を越え、お愛想程度の分量のジャーマンポテトとザワークラウトが添えられたソーセージ3本のセットが4000円弱。アイスバインはとても美味しかったけれど、でも1皿これまた4000円弱、と、ビールの値段含めて驚きのお会計になってしまった。美味しいんだけど、美味しかったんだけど、でも「うーん……」という感じだった。
 
ドイツビールの本来の適温より、若干日本人好みに低めの温度に入れられた白ビールFranziskaner Weissebierは、ほのかに柑橘とクローブやコリアンダーのようなスパイスの香りも感じる爽やかなビール。ぐいぐい何杯でも飲みたい気分になったけれど、これが500ml(一般的な中ジョッキより1〜2割多いくらい?)で1600円近いとなると、やっぱりなかなか手は出なくなってしまうもの。それでも1杯お代わりして、最後のアイスバインまでビール傍らに美味しくいただいてきた。
 
マッシュポテトとザワークラウト、たっぷりの粒マスタードを添えたアイスバインは、「豚すね肉の煮込み」。皮つきの豚肉はプルプルと表面のコラーゲン質が心地よい歯触りで、中までしっとりと染みた塩味が良い感じだった。見た目以上に食べ応えがあって、豚肉好きな私たちは大喜び。
 
「ドイツ行ってみたいよねぇ」
「とりあえず、オクトーバーフェストに行きたいよねぇ」
「私、じゃがいも好きだから"主食がじゃがいも"でも全然いけそうな気がする」
などと話しながらもぐもぐ。

8月29日 日曜日
餃子!餃子!
「ビゴの店」の
 ツナパン
 パン・オ・ショコラ
アイスカフェオレ
黄金桃・デラウェア

昨日は、プランタン銀座に寄って、すご〜く久しぶりに「ビゴの店」でパンを買ってきた。
 
パン・オ・ショコラに、クロワッサン生地の四角いパンにツナペーストを乗せたツナパンが私の選択。
 
「ベニエ始めました!」と大きな看板が出ていて、「ベニエ!?」と棚を見たら、そこには一口サイズの丸いドーナツ(しかもラム酒をまぶしてあって、表面しっとり)が袋に詰められて並んでいた。私の求めるベニエとちょっと(いや、かなり)違う……と少しがっかりしたけれど、フランスパンのお店でニューオーリンズ風のベニエを売っていたらそれはそれでびっくりなことになってしまう。
 
昨日に続いて今日も剥いた「黄金桃」、今日は残念ながらハズレの味だった。ハズレというより、ほとんど熟れていなくてまだ固い状態。甘さはほとんどなく、がっかりするような渋さに「コンポートにしましょう……」と、色が変わらないうちに急いでシロップを作って弱火で数分煮込んでみた。明日のおやつにでもしよう。

茹でもやしの中華胡麻ドレッシングかけ
焼き餃子
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(Corona、ヱビス ザ・ホップ)

昨日、だんなが外出ついでにPSPのゲームソフト、「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」を買ってきてくれた。今日は一日家族皆、あほみたいにやりまくる。最初に「自分が動かす主人公猫」の名前と毛並と性別などを決めていくのだけれど、私の猫は「りゃんりゃん」、だんなの猫は「かすみん」と、非常にわかりやすいことになっている。白猫"りゃんりゃん"は画面の中でイノシシに追いかけられたり畑で農作物を堀りまくったり、あれこれ大活躍中。
 
やや遅めの朝御飯だったこともあって、昼御飯も皆してスルーしてゲームし続け、「夕飯は餃子にしましょう」というだんなの宣言で、餃子&ビールの夕御飯。自分の食べる分くらいは自分で包めるようになりましょう、とのモットーの元、息子も一緒になって3人で包みまくった。今日の餃子は60個、御飯を炊く羽釜が沸騰してから火を落とすまでの13分弱で包み終えることができた。
 
今日は白菜ではなくキャベツ使用の餃子。キャベツ特有の甘さを感じる優しい味の餃子で、だんなが次々スキレットで焼いて出してきてくれた。お供に茹でもやしは出したけれど、あとはひたすら餃子を食べるのみ。餃子餃子ビール餃子ビールビール餃子……と、ナイター中継見ながらばくばく食べて、最後は数個の餃子をおかずにスープと御飯。餃子の日はことさらに、「ただひたすら餃子だけを食べる」のが、なんとなく習慣になっている。
 
「僕は今日は食べるよー」の予告通りに息子はすごい勢いで焼き餃子を平らげ、私も醤油と各種ラー油を傍らに焼きたての餃子を堪能した。
途中思わぬ"裸エプロン男"の登場があったりしながら、日曜夜は阪神戦もめでたく勝利でまったり幸せな夕御飯になった。
 
「"裸エプロン"についてtweetしていい?」と聞いたら「ダメ」と言われたので詳細は記せないのだけれど、もとより詳細を口外すると組織に消されてしまうのであるらしい。組織の人間は屈強な裸エプロンの男たちで、その裸エプロンの男たちにつかまったらリタイア、無事逃げ切れたら100万円ゲットできるのだそうだ。どっかのテレビのスペシャル番組のような組織だな……。
 
そんな組織の裸エプロン男に
「萌えろよ!もっと萌えろよ!」
とスキレット片手に迫られた私は目の前の餃子に夢中でした。家餃子は旨いね。最高だね。