食欲魔人日記 08年08月 第2週
8月4日 月曜日
今日はこの夏一番の暑さだそうで……
「木村屋」の
 チーズクリームあんぱん
 小倉あんぱん
 あんぱん(涼香)
アイスカフェオレ

各デパートの地下食料品売り場で見かけてもそれほどにはそそられないけれど、銀座の木村屋總本店にはつい足を向けてしまう。買ってしまうのはあんぱんが多いけれど、あんぱんコーナーの更に奥にある洋風パン、総菜パンの数々も実に凝っていて美味しそう。いや、美味しい。でも久しぶりだしと、買ってしまうのはやっぱりあんぱんなのだった。

今回、素敵なことに「涼香」という名前の季節商品が登場中。詰められているのは「カルピス風味のカスタードクリーム」という魅惑的な品で、他にもチーズクリームあんぱんも捨てがたいし、定番の小倉あんぱんも外せないしで、私の選択はあんぱん3個ということになったのだった。あんぱんにさほど興味のない息子は、松屋の地下で買ったTAKANOのメロンクリーム入りメロンパンを。

チーズなのにどこか和風の味のクリームチーズあんぱんに最初にかぶりつきつつ、最後はやっぱりカルピスあんぱん。あの独特の練乳のような甘い匂いが感じられる白いクリームが詰まったあんぱんは、すごく好みな味がした。カルピスはずるいよカルピスは。カルピス大好きな自分としては食いつかないわけにいかない、という感じ。

焼き海苔
卵かけ御飯
麦茶

今日は一日、うんざりするほどの暑さだった。今年一番の暑さを記録した町も少なくないらしい。体温並に高い気温になったと聞いて私は冷房の効いた部屋で「うへぇ」と思っていたのだけれど、そんな中、息子はドイツ村に遊びに行っていた。お義父さんからお誘いいただいて、お義母さんと3人で1日お出かけ。なんとか泉という子供向けの水場もあるらしいということで水着を持って出かけたから、今日は水遊びが殊更に楽しい一日になったことだろう。

で、私の方は仕事もあるし、動物病院に予約を入れてあるしで御一緒できず。数週間前に申し込んだ助成金の手続きが無事に終わり、かすみさんの避妊手術に数千円の補助が出ることになったので、手術の予約をして連れて行った。雌猫なので一晩入院が必要とのことで、明日の午前中に退院になる。ついでに体重不足でワクチン接種が見送られていたりゃんちゃんも連れて行き、めでたくワクチンを打ってもらうことができた。
「おー、育ってますね、大きくなりましたね。心音も呼吸音も問題ないですよ」
と言っていただけて一安心。ここ1週間ほどで、パッと見、他の子猫と区別がつかなくなる時があるほどりゃんちゃんもたくましくなってきた。

良かった良かったみんな元気……と喜んでばかりもいられないのが子猫たちのやんちゃぶり。「テーブルヤシで遊ぶと楽しい」と覚えたようで、居間のテーブルヤシに手をかけてびよんびよんとバネのように揺らしては飛びかかって遊んでいる。また鉢を倒されるわけにもいかず、ヤシもボロボロになりそうだったのでテーブルヤシはしばらくベランダに避難。金魚の水槽にもついに気付いてしまったようで、時々ちょいちょい指先を入れるようになってしまったので、こちらもしっかり蓋して悪さできないようにしないといけない。食卓に花を飾るのも当面中止だ。ひまわりを飾るのにふさわしい季節なんだけどなー……。

せっかくの一人の一日を満喫しようと思ったのに、結局動物病院と買い物と諸々の片づけで半日近くがつぶれてしまった。慌てて仕事を始め、気がつけば夕方。息子から「ドイツ村を出たよー」と連絡があり、夕飯も一緒にしてくるとのこと。だったらぎりぎりまで仕事して、夕飯は極限に手抜きでいいわーと、夕飯は「卵かけ御飯with焼き海苔」というこれ以上なく簡単なものにしてしまった。このところ美味しいものを食べ過ぎだからちょっと節制。チンした御飯も冷凍庫にしまってあった麦入り御飯にして、少なめに。

食後に猫たちと猫じゃらし振り回して遊んでいたら(3匹一度に相手するのはけっこう大変……)、顔を真っ赤に日焼けさせた息子が帰宅。楽しかったー、パターゴルフやったよアーチェリーもやったよ、あと、遊園地みたいなところでも遊んだ!と、猛暑の中めちゃめちゃ遊ばせてもらってきたようで、水着もしっかり濡れていた。良かったねぇ。

8月5日 火曜日
自家栽培のゴーヤー使ってちゃんぷるー
ハニトーもどき
アイスカフェオレ
ミニマンゴー

今日も子猫たちが運動会……と目を覚ますと、もう6時。子猫たちが騒ぎ出すのが遅かったのか、単に私がしぶとく寝続けていたのかは定かでないけれど、久しぶりに6時台まで寝ることができた。

「ジムの準備してパンも焼いたのに、今日休館日だったよ……」
とショボンな顔をしているだんなと目が合って、あらまぁと、そのままごろごろ漫画読んだりしていた。だんなを見送ってから息子と2人で朝御飯。

1斤買った食パンの耳側の部分が半端な量余っていたので、2枚にスライスするのも微妙だなと耳を半分こするように厚切り状態で等分してみた。十字に切り込みを入れて中まで染みるようにバターを落としてトースト、できあがりにハチミツを垂らして「ハニトー」もどきにしてみる。カフェオレ飲んでミニマンゴーもつついて、朝食後、動物病院が開く時間を待って、昨夜入院させたかすみさんを迎えに行った。

精神安定剤を注射してあるから、今日の夕方くらいまでは恐怖心を感じずにボーッとしていますよ、というのが昨日聞いた話だったのだけれど、処置室に入るなり奥から聞き慣れた猫の声が。……かすみさん、全然ボーッとしていなかった。むしろ怒っていた。

帰ってからは早々に子猫たちと交流して、ドライフードをすごい勢いで平らげ、今度は「外に出せ」と鳴いているかすみさん。手術跡も生々しいし、外では雷ゴロゴロ言っていていかにもこれから雷雨になりそうだしで、「今日のところは、まぁおとなしく家で寝てなさいよ」と引き留めている私。

かすみさん、ここ数週間でしっかり肉もついて貧弱じゃない体型になりつつあったのだけれど、でも動物病院の先生曰く
「産後の肥立ち、あんまり良くないですねー」
とのこと。子宮の状態などが"出産後3週間程度"でしかなく(ゆうに8週は経っているはずなのだけど)、もしこの状態で次の子を妊娠していたら母体が危険だったそうで。ともかく、無事に帰って来られて良かった良かった。しかし、全然ボーッとしてないなぁ……。元気だなぁ……。

茹でアスパラのバジルマヨネーズ
チーズクリームパスタ
アイスプーアル茶

夏休みだというのに、機会があるようでまだあまり訪れない、息子と2人の昼御飯。
そうだよ、普段みたいに「ところてん1個」とかじゃダメなんだよ、と、とりあえずパスタを茹でてみた。買い置きのパスタソースが何種類かあったはず、と、市販の2食入りチーズクリームパスタソースを発掘。ミートソースという気分でもないし、アーリオオーリオなどにするにもこれという具がないしということでこのソースを使ってしまうことにした。

パスタを茹でている間に隣の鍋でアスパラを茹で、ベランダでもっさりと繁っているバジルを適当に摘んで細かく刻んでマヨネーズと合わせたのを添えてみる。あとはアイスプーアル茶。

白いスパゲティに、白っぽいソースの野菜料理という組み合わせに、っsアスパラにマヨネーズかけずにバジル+オリーブ油+塩+削ったパルミジャーノ・レッジャーノあたりでも良かったんじゃないかと思ったのは後の祭り。

ゴーヤーチャンプルー
冷や汁
麦飯
麦茶

初夏からベランダで地味に育て続けていたゴーヤーが、大変な感じになっている。ツルは伸びに伸びて(面白がって摘心してないからなのだけれど……)物干し台にも絡みまくり、そこかしこにプラプラと小さなゴーヤーがぶら下がっているのだった。

一番最初に実になった大きめのゴーヤーは、先日東北に行っている間にうっかり熟し切ってしまい、帰宅した頃には見事な黄色に変色していた。柔らかくグズグズになってしまい、これはちょっと食べられない。で、それ以後の実は収穫時期を見極めつつ、昨日何個か収穫し、それを早速ゴーヤーチャンプルーにすることにした。折良く先日銀座の「わしたショップ」で島どうふも買ってきたところだったので、それらしいゴーヤーチャンプルーを作ることができた。島どうふは本当に固くて炒めても崩れにくく、炒め物にはぴったりだった。

軽く水切りした島どうふをステーキにするように全面焼きつけていき、一度皿に除けておいてからランチョンミートを炒める。続けてゴーヤーも加え、火が通ったら豆腐を戻して溶き卵を回しかけ、鍋をあおりながら塩胡椒して鰹節混ぜてできあがり。もっとゴーヤーゴーヤーしたゴーヤーチャンプルーでも良かったのだけれど、息子の好きな食材とは言い難いので緑色控えめなものになった。

あとは、材料を揃えてあったところなので冷や汁も。冷凍してあった鯖の一夜干しがあったので焼いてほぐし、グリルで表面を炙って焦がした麦味噌と共にだし汁に入れ、あとはすり胡麻と豆腐ときゅうりを投入。作り始めてから「あ、料理両方とも豆腐入りじゃないですか……」と気がついた。私、どれだけ豆腐が食べたかったんだろう。

ゴーヤーにきゅうり、薬味に青じそと茗荷という、いかにも夏らしい食材の夕御飯になったけれど、でも「なんとなく南の地方」つながりがあるとはいえ宮崎の人にも沖縄の人にも「その組み合わせはどうよ」と言われてしまいそう。北海道の石狩鍋と秋田の稲庭うどん合わせちゃうようなものかしら、と思ってしまいつつ、でもニガニガしいゴーヤーに冷たくほのかに甘さのある麦味噌の汁というのはそう悪くなかった。ゴーヤー、大きくはないプランターで育てた割にはしっかりちゃんとゴーヤーだった。トゲトゲも指に痛いくらいだし、しっかりくっきりと苦い。

うちで採れたゴーヤーだよと告げたら、息子も果敢に「苦い、苦い」言いながらちゃんとゴーヤーを食べてくれた。我が家にはもう一つゴーヤーの鉢があって、それは息子が学校から持ち帰った「夏の自由研究」のもの。今年はゴーヤーを育てるぞと苗を買った後に「僕たちもこないだツルレイシの種、自分の鉢にまいたよ」と言われ、愕然としたのだった。

「ツルレイシだよ、ゴーヤじゃないよ?」
「いやいや、ツルレイシってゴーヤーのことだよ、間違いないって」
「ツルレイシ、ニガウリとも言うらしいよ?」
「だから、それがゴーヤーのことなんだって」
自分の鉢と我が家で育っていたプランターの葉を見比べて匂いをかいで(ゴーヤーは、葉もしっかりゴーヤー臭なのよ……)、「ほんとだ!」と納得したらしい息子。種から育てた息子の鉢のゴーヤーは、まだ小さな育ちかけの実が2つ3つというところ。

「僕の鉢のも、ちゃんと育ったらゴーヤーチャンプルーにしてね!」
と息子は果敢な事を言っていた。ゴーヤーの調理法と言うと、他には天ぷらとかおひたしとかが思い当たるけれど、あとは「ぬか漬け」なんかも美味しいらしい。私はおひたしも好きなのだけれど、息子が食べやすいものといったら卵と豆腐で優しい味になるチャンプルーなのかなぁ。

8月6日 水曜日
お昼に、つけ麺。
冷や汁
麦茶
沖縄産マンゴー

冷や汁はぜひだんなにも食べていただきたい!ということで、たくさん作っておいている。冷や汁自体は作ってその日が一番美味しいとは思うけれど、でも当日の「炊きたて御飯+冷や汁」よりも、翌朝の「冷え飯+冷や汁」の組み合わせの方が舌には心地良かったり。冷たい御飯に冷たい汁で、朝からいくらでも食べることができてしまいそうな感じがしてしまうのだった。美味しいなー、茗荷山盛り、美味しいなー。

食後に、先日清水ダイブの思いで「わしたショップ」で買ってきてしまった沖縄産マンゴーを。
1個で1700円というそのマンゴーは、その価格なのに「見切り品」扱いなのだった。元は一体いくらだったんだろうとその冷蔵ケースの左右を見ると、2つで1万円とか2つで7000円といったマンゴーがごろごろと。多分そのあたりのレベルの品だったんだろうなぁと、ほんのわずか黒点の出始めていたマンゴーを見ていたらいてもたってもいられなくなり、買ってしまったのだった。値段相応に見事な大きさで全体が赤く綺麗に熟している。ちょっと高級なケーキを3人分買ったつもりで……と、購入。

これがもう、とろけるほどに甘くて美味しかった。以前宮崎産のすごい良いマンゴーを食べたことがあってそのときも最高の思いをしたけれど、このマンゴーもまた「こんなに美味しいものが世の中にあって良いんでしょうか」というほどの香りと味。繊維っぽさなど少しもなく、極上のムースがそのまま果物になったような、素晴らしい味だった。息子が半分に切ったそれを抱え込む勢いで食べようとしていて「ちょっと待て待て」と止めてみたり。スポンサー特権ということで、種周りの身をしゃぶり尽くす権利は私がいただいた。

「栄家」にて
 つけ麺 \650

ここ毎日のように、近所の子供たちが「猫触らせてくださーい」とやってくるのだけれど、さすがにかすみさんが手術後ということで「ごめんなさいねー」と断っている。「子猫だけもさわりたいんです!」と言われてもなぁ、その子猫を触ると、母猫のかすみさんが「私の子供に何するのー!」ってナーバスになってしまうんだなぁ……。で、今日の息子は外でお友達と遊んでいるのだった。

昼になって「ただいまー!」と元気な声がしたのだけれど、しまった、昼御飯の事を全然考えていない。
「……冷やし中華、食べに行かない?お母さん冷やし中華が食べたい、美味しいやつ」
と息子を連れだし、買い物がてらラーメン屋さんに行っていた。「栄家」は昔ながらの風情の醤油ラーメンを出す店だけれど、厚切りの自家製チャーシューの味が良いなと思っている。麺とスープは……まぁ、普通かな、みたいな感じなのだけれど。

ここなら正当派冷やし中華が食べられるはず〜と行ってみたのだけれど、「つけ麺はじめました」の文字にあっけなくつけ麺に転向。葱の浮いた、一味唐辛子がけっこう効いているピリ辛アツアツのつけ汁に冷やした麺とチャーシューとメンマ、貝割れ大根、焼き海苔1枚が別皿でついてきた。息子は普通の醤油ラーメン。暑かろうが気温が30℃越えていようが、息子が好きなのはいわゆる普通の醤油ラーメンなのであるらしかった。

しまったなー、けっこう辛かったなー、当初の予定どおりフツーに冷やし中華にしておけば良かったなーと思いつつ、でもしっかり冷えている冷たい麺の口当たりは良い感じ。豚バラ肉を使った、シンプルな味のチャーシューも以前と同じく美味しかった。このお店、子供が行くと食べ終わる頃に、「はいどうぞ」と冷たいオレンジジュースがコップ1杯サービスされる。最初に出さずに食べ終わる頃というのが心にくい。

「カーヴ 隠れや」にて
 枝豆 \430
 エイヒレ \480
 具いっぱいのゴイクン \780
 マグロとアボカドのサラダ \790
 隠れやdeつくね \640
 カニクリームコロッケ \680
 肉味噌レタスロール \390
 地鶏のロースト 八丁味噌ソース \880
 4種類のチーズのピッツァ \1080
 きのこと鶏肉のクリームソーススパゲティ \980
 ビールとかカクテルとか色々

かすみさんが我が家に来るようになって少しした頃、「ねこさん、ねこさん」と友人の娘さんがとても触りたそうにしていたなということで(当時はワクチンも未摂取だったしノミもいそうだということで撫でられなかったのだった)、「子猫いる間に来る?」と友人一家をお誘いした。午後になってやってきた友人家族とひとしきり猫と遊ぶ。夕方までぐーぐー寝ていた子猫たちも起き出してきて、猫じゃらしで一緒に遊んでくれた。

夕方は、「気になっていたお店があるんだ〜」と、駅近くにオープンしたばかりの隠れやというお店に。店名のとおり、入り口のドアが腰をかがめて通るような低いものだったり、内部も迷路のようにうねうねしていたりとちょっと面白い店だった。ブラックライトで照らされた、どこか「かまくら」のような風情の個室風2人用カップル席なんかもあったりする。息子は「そのカップル席で食べてみたい!」と鼻息を荒くしていたけれど、誰と来るつもりなんだろう。……私?(いや、私は行くならだんなと行くよ……)

店員さんの態度もはきはきと心地よく、店内の穴ぐらみたいな雰囲気も私は好きなものだったのだけれど、でもいかんせん料理とお酒はいまいちというか、いまさんくらいの感じ。私の大嫌いな外食チェーンと同じ匂いの、「ま、こんなものでいいでしょ」感が漂っているお店なのだった。

このくらい見てくれを整えればこのくらいお金取っちゃっていいんだよ、このへんはこうやって誤魔化せばほら、けっこうまともな感じになるでしょ?みたいな、味も見た目もそうやって誤魔化しつつ値段だけは相応以上につけてしまえ、みたいなお店。チェーン店らしいしと過度な期待は抱いていなかったけれど、大幅に期待が崩れるかなりショボンな内容で、「ごめんねえ、雰囲気は悪くなかったのにね」と言いつつ最後に物足りない胃袋を補うべく、牛丼買って帰ることになった。

「辛さ」の表現は「スイートチリソースで良し」みたいな感性も痛々しいし(スイートチリソース味のが3皿くらいあった気が)、トマトの櫛形切りより多分コストダウンになるんだろう、「一見トマト」な赤っぽい料理の飾りは紫キャベツを一見トマトのような形状にカットしたものだったりして、添え物として意味がわからないものがちらほらと。「大雑把な味だけど、値段もそう安くないけど、量だけはたくさんあるよー」という方向性でもなく、かといって味で勝負するわけでもなく、「あんまりお安くもなくて、満足できる量でもなくて、味の方も……」と悪い方向に三拍子揃ったお店だった。うーん、残念。胡麻ふってお洒落な外見にはなっていたけれど、300円のお通しが小さな冷や奴一つというのも、ちょっとなんだかなぁと。

カクテルも自分で組み合わせを選べるような面白いシステムがあったりしたのだけれど、頼んだものどれもこれもが「アルコールが薄すぎ」といった感じのものばかり。ラムとコーラとライムを合わせたものは「ただのコーラ」といった感じで、そちらの方向でも欲求が不満してしまったのだった。ドリンクメニューもフードメニューもそこそこ充実しているのに、食べたいもの飲みたいものが今ひとつ見つからないというのは、相性の悪さもあるのかも。

悲しくなりつつ、でも今日は開店記念の20%off券を持っていたので、お会計はというと1人あたま2000円程度だったりして、
「この値段だったら……いいかな、だけど」
「正規の値段だったら、悲しいよね……」
と、ちょうど閉店間際のセール中だった駅ビルに寄り道して見切り品あれこれ(と、吉野家の牛丼大盛一つ)を買って帰宅した。

なんでも友人、吉野家の牛丼をこれまでの人生でまだ一度も食べたことがないそうで、じゃ、駅前にあるから買って帰って皆でつつこうと。
「普通に"牛丼"を思い浮かべる味と違うよ?すき焼き味じゃないからね。白ワインとか生姜とか入ってそうな味なんだーハマる人はハマるけど、割と好みが分かれるかも」
と言いつつとりわけ、私は内心「うまー」と思いながら食べちゃう。
「あ、ほんとだ、牛丼の味って感じじゃないんだ……好きな人が多いのも、でもわかる気がする」
あ、美味しいかもー……と友人もお代わりしつつ食べ、残った最後は友人のだんなさまが平らげてくれて怪しい二次会の終了。

8月7日 木曜日
昼飯処を探してみつけたアウトバック
おにぎり(ごはんですよ・たらこ混ぜ御飯)
たたきキュウリの肉味噌添え
味つけ卵
冷や汁
麦茶

「朝御飯、どういうの食べたい?」
昨日、何の気なしに息子に聞いたら、すごい詳細な答えが返ってきて驚いた。曰く、
「ごはんですよおにぎりと、あと、たらことわかめの入った混ぜ御飯のおにぎり」
だそうで。

おばあちゃんか誰か作ってくれたの?と聞いたら、そうだという。たらことわかめの混ぜ御飯ということだったら、多分「おむすび山」の類だろうなと息子とスーパーの棚を眺め、それらしいものを買ってきてみた。

朝から御飯炊いて、炊いたばかりの御飯をおにぎりにするのもちょっと骨なんだけどなーと思いつつ、今日もいつも通りに朝5時半に目覚めてしまった(もとい、目覚めさせられてしまった)ので、早々に御飯を炊き始める。だんなのお弁当の用意もしつつ、おにぎりの他は塩揉んで軽くたたいたきゅうりに白金豚の肉味噌を添えたものと、1個だけ余っていた真空パック入りの小岩井農場の味つけ卵。これまた半端な量残ってしまっていた冷や汁も、単に「冷たい味噌汁」として食卓に出した。なんだかんだで「今日はこれから遠足ですか?」みたいな感じの朝の台所に。

そうそうこれこれ、たらこのおにぎりこれ!と、息子はおおいに喜んでくれた。そういえば久しく買ってなかったけれど、おむすび山って美味しいのよね……と思いつつ、今度の息子の遠足にはこの手のものを入れてやろうと思ったのだった。

品川 「OUTBACK BAR & GRILL」にて
 チキンケサディーヤ
 ピンクレモネード

今日は品川のキャノンプラザで開催されるデジタル一眼レフ教室に息子とお出かけ。CANON社製のデジカメを長らく使っているのでメールマガジンが来るのだけれど、そこに夏休みイベントとしてこの教室の案内が掲載されていたのだった。一眼レフ、触ってみたいなと長らく思っていたのでこれも良い機会かと申し込んでみたらめでたく当選。メカ好きの息子も異論なく、一緒に参加してきた。

親子1組についてEOS Kiss X2が2台貸与され、自分で選んだ1枚をプリントアウトして持ち帰らせてくれるうえ、自前のSDカードを持参すれば撮影したデータをそのまま持ち帰ることができるとのこと。帰り際にはおみやげにシンプルなフォトフレームもプレゼントされた。

初めて触ったデジタル一眼レフは、思っていたよりも簡単だった。オート設定だったら、電源入れてシャッター押すだけ、「ポートレイト」だの「スポーツ」だのといった各モードの設定も使いやすい。普通のデジカメよりも圧倒的に多いボタン類も、1つずつ理解していけばそう難しいものではなさそうだった。あの大きさと重量感は「写真撮ってるぞー」気分が盛り上がり、写真を撮ることが好きな人ならばそれだけでけっこう萌えてしまうところもある。見事に背景のボケた、いかにも「一眼レフで撮りました」的、息子のポートレイト写真が撮れた時はとても嬉しかった。ああー、赤子の頃にこういう写真撮りたかったな、と思った。

でも、やっぱり重い。かなり重い。おいそれと普段持って歩けないところに一眼レフの敷居の高さがある。

・こんなごっついカメラ、よほどの馴染みのレストランでもなければ、外食写真を撮るのなんて無理無理無理
・旅行に持って歩くのも(私的には)無理無理無理
・この重いのを構え続けて息子の運動会での勇姿とか撮るのは、筋力的に無理無理無理……
・なまじ望遠レンズが性能良くて、鮮明に見えてしまうから、これ抱えていたら「肉眼で見る」ことが激減してしまいそう

……と、その仕上がりの美しさはたいそう魅惑的ではあるのだけれど、「私に一眼レフカメラはちょっと無理」という結論で終わりそうな感じにはなった。綺麗に撮れてしまうゆえに、「旅行の思い出に1枚の写真を」ではなくて「美しい写真を撮るためにこの旅行を、この行動を、この料理を」とかになってしまいそうで、そういうのはちょっとイヤだ。旅行ではもっぱら砂粒OK、海水OKの防水デジカメ(こちらはCANONではなくPENTAX)を活用していることもあって、その手軽さ気軽さの方が私には好ましい存在だなと改めて思えてしまったのだった。私の思うところでは、カメラは外に持って出てなんぼの存在で、それを気軽に持ち出せないのではやっぱり意味のないものだ。

でも、プリントしてもらった木陰の息子の写真は実に実に綺麗に撮れていた。普段のデジカメじゃこうはいかないんだよねと思いつつ、でもこのカメラ持って外出するのはやっぱり無理だ。

お昼御飯は、「どこで食べようか」と息子と近辺を眺め歩き、「OUTBACK」の看板が見えたところで
「……アウトバックだ」
「ここ?ここ?」
と2人して立ち止まってしまい、「OUTBACK BAR & GRILL」なる、名前のちょっと変わったOUTBACKに入ってみた。内装は幾分シックで、メニューの感じも少し違ったものなのであるらしい。ランチメニューにはハンバーガーやパスタ、ステーキセットなど見慣れた風のものが並んでいたので、息子はチーズバーガー、私は「チキンケサディーヤ」を頼んでみた。

アメリカにいた頃、息子がメキシコ料理屋さんで食事をする時に助けになったのが「チーズケサディーヤ」。ソフトタイプのトルティーヤ2枚の間にチーズを挟んで両面焼き付けただけ、みたいな、「シンプルきわまりないチーズピザ」風のものだったのだけれど、OUTBACKのはそれに鶏むね肉と大量の炒め玉ねぎが共に挟まれているものだった。じわっと辛いサルサも添えられ、グリーンサラダも少し。ランチドリンクは150円でお代わり自由というのがなんともアメリカン的で良い感じ。まさかその価格でお代わり自由とは思わなかったから(メニューもちゃんと見てなかった……)、やってきたのを飲み終えた後ちびちびと水を飲もうとしていたら
「お代わり、お持ちしますよっ!」
と店員さんが急いだ風に声をかけてくれたのだった。少々甘めだけどピンクレモネードが大好き。

ミックスサラダ
お総菜いろいろ
 「上海煎包記」の餃子や焼売
 「つばめグリル」のお弁当・ニシンの酢漬け
微発泡酒 ゆず

昼食がかなり重めになってしまったので、夕飯はecute品川で適当に見繕って帰ることにした。 「つばめグリル」のハンバーグ弁当と、酒の肴にニシンの酢漬け。弁当は1個だったので、おかずの買い足しに「上海煎包記」という中華饅頭屋さんの餃子や焼売。ジャンルばらばらなものを適当に購入。帰宅してからレタスと玉ねぎ、人参、きゅうり、ピーマン、セロリで適当にサラダを準備した。

お供のお酒は、先日花火大会の時に購入して飲まずに持ち帰ってきた、兵庫 西山酒造場の微発泡シリーズの「ゆず」。この風味で、でももっとお酒が強くてもいいのになー……と、コンセプトに反するような事を思ってしまいつつ、柚子ジュースのようなお酒を飲みながらニシンの酢漬けというのは似合うのかどうなのか。

8月8日 金曜日
3ショットを撮れるのも今日が最後かなー
「She Knows Muffin」のクールマフィン(ストロベリー)
アイスカフェオレ

昨夜、あまりの暑さに息子が居間のソファベッドで寝ていた……ら、子猫さんズが躊躇したらしく、朝の大運動会は規模縮小傾向に。息子の部屋の方でドタバタ走り回る音は聞こえたけれど、居間と居間続きの私たちの寝室の方にはあまりやって来ず、本当に久しぶりに惰眠をむさぼることができた。起きたのは8時半。

「今日は何かご予定あるの?」
「んー……ないよー。私はちょこちょこ料理かな。あ、君は昨日の分の振り替えのテニスがあるよ」
「そっかー」

などという話をしつつ、朝御飯は「クールマフィン」なる面白いもの。品川ecute内にあった「She Knows Muffin」というお店は「BAGEL&BAGEL」と同じ系列のマフィン専門店らしい。「クールマフィン」なる商品が試食販売されていて、一口食べてみたらなかなか美味しかったので買ってきた。クリームチーズベースのクリームが中央に入った、冷凍保存のマフィンとのこと。食べる10分前に常温に出しておいて、少し柔らかくなったところを食べるのが良いとのことだった。

選択肢はストロベリーとブルーベリーの2種類。味見したのはブルーベリーだったけれど、我が家は多分全員ブルーベリーよりストロベリーの方が好きだろうと、ストロベリー味3個買って帰ってきた。息子と2人、「ひやー」「ひやー」言いながら食べる。今時珍しいくらいのしっかりと甘いどっしりとしたマフィン、けっこう好きだけれどいかにもカロリーが高そうでおそろしい。

インスタントの照り焼きチキンピッツァ
アイスティー

今日は午前中から右のコンロでらふてえの仕込み、左のコンロでガンボスープの仕込みという、わけのわからないことをやっていた。右のコンロで豚バラ下ゆでして、左のコンロで鶏肉の下ゆでして、オクラ炒めて、ブラウンルー作って、とバタバタ。クーラーに表示されている「現在気温」が15分おきに1℃ずつ上がっていく恐怖の一日になった。上がった気温は、もう全然下がらない。今日は都心でも猛暑日を記録した一日だったそうで、そんな日に煮込み料理なんてちょっと尋常じゃない所業なのだった。

「お母さん、もうそろそろ12時過ぎたよ?」
という息子の声に我に返り、そうかお昼御飯かと、でもコンロは使用中だしなとオーブンだけを使って準備できる「焼くだけ簡単」的なピザを1枚、息子と半分こ。先日一緒にスーパーに行った時に、「お昼にこれ、食べたいなぁ」と息子にねだられて買ったのは、照り焼きチキンとソーセージをトッピングしたピザだった。1枚を2人で分けると少々物足りない分量だったけれど、まぁいいかと簡単に昼御飯。

ミックスサラダ
昨夜の残りの
 餃子・焼売
 ニシンの酢漬け
家の残りの
 ゴーヤーチャンプルー
 ゴーヤーのおひたし
羽釜御飯
麦茶

プリンパフェ・冷茶

仕事したり料理したりで慌ただしく蒸し暑かった一日、夕飯は昨夜の残りのものや冷蔵庫に半端に残っているあれこれがあったので、適当に出して適当につまむことにした。ゴーヤーものがあれこれあったので、それはもっぱら私のおかずに。息子は餃子や焼売を中心に、あとは山盛りのレタスのサラダも用意した。茹でたさやいんげん、ブロッコリーも添えたりして。

食後しばらくしてから、「タイミングが合えば一緒に夕御飯でもー」とお話していた友人親子が遊びに来た。今日は息子の習い事も友人の娘さんの習い事もあって午後から一緒に遊ぼうねというわけにもいかず、習い事が押しに押して夕飯後にやっと会えたという次第。おみやげにプリンパフェをいただいて、それを舐め舐め子猫と遊んだ。ちょうど良いタイミングでいらしたこともあって、子猫たちは全員元気に「さて遊ぶぞー」といわんばかりの態勢。ねこじゃらしでさんざん一緒に遊ぶことができた。しかし子猫たち、もう全然物怖じしないねぇ……宅配の人とかが来ても平気で近くで「にゃあ」とか言ってるから、こっちはけっこうハラハラだ。

8月9日 土曜日
2日がかりで沖縄すば
沖縄すば
麦茶

先日、銀座の「わしたショップ」で思わず買ってしまった沖縄そばの麺。

「……いつ食べるの?」
「……ねぇ?」
平日はまず夕飯時になど帰ってこられないだんな、いつ食べるかと言えば週末の昼御飯ってことになるかなぁと、「土曜のブランチに食べることにしよう」ということにして、買ってきたのだった。

で、「今日のお昼の沖縄そば」に備えて、昨日のうちからトッピングする「らふてえ」の仕込みをしていた次第。下茹でしたブロックの豚バラ肉を泡盛で煮込み、砂糖と醤油を次々と加えて煮込んだらふてえは、なんとなくだけれど、一般的ないわゆる「豚の角煮」よりも甘めに仕上がるような印象がある。下茹で時の茹で汁はそのままそばのスープにも使われ、倍量の鰹だしで割った後に塩と醤油で調味して、さっとゆがいた程度の沖縄そばと共に盛りつける。

トッピングに、やや薄めに切って作っていたらふてえを2切れ乗せて、刻み万能葱の代わりに茹でたほうれん草添えて、紅生姜ちらりと飾ってできあがり。卓上に「こーれーぐーすー」(唐辛子の泡盛漬け)も出したのだけれど、それを使う間もなく、一気に食べ終えてしまった。沖縄そばってやっぱり美味しいなー。何が良いんだろう。豚肉?豚の存在感??

息子がらふてえを囓って一言、「この肉、お酒の味がするね」と。
下茹でしたバラ肉を「泡盛だけ」で1時間ほど煮込んではいるけれど、当然アルコール分は飛んでいるし、お酒の風味よりも砂糖と醤油の味の方がずっと強く感じられるのに、息子がそんなことを言ったので少し驚いた。「香りっていうかね、お酒の味するよ」だそうで。

コールスローサラダ
マッケンチーズ2種
ガンボスープ
コカコーラ

友人ズからおみやげにいただいたお菓子いろいろ
アイスカフェオレ・麦茶など

午後、私の友人夫妻と、だんなの友人が遊びにやってきた。私の友人夫妻は子猫を1匹引き取りに&モンハンに興じるために、だんなの友人は猫たちを見に&モンハンに興じるために。全員が「現在進行形で猫飼い中」の人たちばかりで、猫の扱いは私以上に手慣れている。猫たちは嫌がることを一つもされず、実に楽しそうに遊ばせてもらっていた。さんちゃんが人のジーンズの上に乗っかってまで遊ぶ様を初めて見たよ……。

子猫たちが起きている間は子猫と遊び、子猫たちが別室で寝始めてからは狩り大会。みなさんハンターランクはバラバラで、とりあえず私は友人のハンターランクを1つ上げちゃいましょうと、一緒にドドブランゴやリオレウスを狩ったりしていた。私も友人も偶然にして太刀使い(攻撃力はあるけど、防御はできないノーガード戦法武器)で、
「いやーん、レウス怒ったー!」
と2人して吹っ飛ばされて同時に転がってみたり、キャッキャキャッキャ遊んでいたら学生時代に逆戻りしたみたいな気分だった。そういえば最近になってモンスターハンターのCMも辺見えみりなどが出演する女子バージョンが放映されていたりして、まだじわじわ人気は続いているようで。

おみやげにいただいたお菓子あれこれつまみつつ狩りをした後、かなり早めの夕御飯にと夕方に用意したのは、友人たっての希望で「マッケンチーズ」。一度食べてみたかったんですよ〜とのことで、だったらと、インスタントのソースを使ったものと、私がチェダーチーズで作ったものの2種類を用意してみる。パスタは共通にして、ペンネを使用。

マッケンチーズに合わせるものは何がいいかなーと考えて、セロリシード入りの、ほのかにセロリの香りがするいつものアメリカンな感じのコールスローと、「アメリカ料理」とまとめてしまうにはちょっと独特な、ニューオーリンズの煮込み料理「ガンボスープ」を用意してみた。用意した後で、「こんな好みの分かれそうな料理、お客様向けじゃなかったかしら……」と気付いてみたり。

サラダ油と小麦粉を炒め炒めて「ブラウンルー」を作り、鶏肉を煮出して作ったスープを加えてのばしつつ、具にガンボ(=オクラ)、玉ねぎ、セロリ、パプリカ、トマト、鶏肉、ソーセージを加えて煮込む。スパイスにカイエンヌペッパー、タイム、セージ、バジルなどをけっこうな量加えるので、ちょっと独特な風味も加わり、でも日本人には見知ったような味も感じる不思議な煮込み料理だ。スープとしてそのまま飲んでもいいし、御飯を添えたりすることもある。今日はマッケンチーズが山盛りあるのでスープ代わりということで。

ガンボスープ、だんなの友人が「あ、私これ大好き!」とご存じだったようで、友人夫妻の口にも合ったようで何よりだった。マッケンチーズもお代わりしてもらえて嬉しかった。

オクラのシーズンが夏ということもあって、ガンボスープは「夏の料理」という気がする(かの地では季節に関わらず通年供されているけれども)。ブラウンルーを作るのは火の前に数十分立ち続けてかき混ぜ続けなければならないから、どちらかというと「冬に作りたい料理」ではあるのだけれど、でも夏の料理なのよね。なんとなくね。

食後も狩りをいくつか続け、そして友人夫妻は帰っていった。綺麗なキャリーケースにタオル敷いて、大切そうに「いーちゃん」を入れて連れて行ってくれた。
「これは私からプレゼントね、"オトモアイルー交換"ってことでね」
と、友人がくれた気の利いたプレゼントは、リボルテックの井上トロ。白い猫が1匹消えて、白い猫のおもちゃを1匹いただいた我が家なのだった。
いーちゃん、この上なくかわいがってくれそうな家に貰われていって何より。先住猫さんが1匹いるそうで、どうか仲良くできますように。

8月10日 日曜日
久しぶりのウェスティンホテルランチブッフェ、大変にお腹いっぱいになりました。
ミニ らふてえ丼
麦茶

昨夜はずいぶんと早い夕御飯だったので、今朝起きる頃にはすっかり空腹。子猫が1匹いなくなったことにしばらくは気付かなかった母猫かすみさんも、友人たちが帰宅して静かになった頃から「なんか変だ」と気付いたらしく、明け方からずっと子猫を探してニャンニャンと鳴き通しで、そのせいで少々寝不足でもあり、少々つらい日曜の朝。

「何も食べないで行こうかなと思ってたけど……」
「無理だね」
と、ガンボスープ残ってるよ、角煮もあるよと鍋を覗き、数切れ残っていたらふてえを御飯の上に乗せて食べてしまうことにした。茶碗半膳ほどの御飯の上にらふてえ2切れ乗せて、ミニらふてえ丼。

あまり煮すぎないようにと、時間を計りながら煮た今回のらふてえは、かなり良い具合に煮えた。大変美味しく煮えたものだから倍量煮ておけば良かったかもと思ったけれど、このくらいの控えめな量が良いのだ、きっと。

恵比寿 ウェスティンホテル内「THE TERRACE」にて
 シンガポールランチブッフェ

今日のお昼は、友人一家と一緒にウェスティンホテルのシンガポールブッフェにお出かけ。また"シャンパンブランチ"(ブッフェ料理に加えて、シャンパンも飲み放題)に行きたいねぇと先日から案内を見ながら相談していて、ここ数週間はシンガポールフェアとのことで「これだ!」という感じになっちゃったのだった。ビールやカクテル類などを含めたアルコール飲み放題のプランもあるそうで、今回はそれを。選択できるロゼのスパークリングワインは、我が家が大好きな「GREEN POINT」だったから、ついついこればかりを選んでしまった。ビールも少し。

今回のフェアは、メリディアン シンガポールから招聘したシェフが腕をふるっているのだそう。
サテ類やラム肉の煮込み、豚足にミーゴレン、ひよこ豆入りのサラダ、その場で作ってくれる汁麺2種類、食後にはふんだんなケーキ類に定番の「チョコレートファウンテン」、そしてかき氷コーナーで作れる「チェー」などなど、異国の匂いぷんぷんのとても楽しいブッフェだった。惜しむらくは、バクテーが無かったことくらい。あ、カヤトーストも無かったかな。

ロゼスパークリングワインを舐め舐め、最初に持ってきた冷たい前菜のお皿にはチリソースを添えたイカの蒸しものや厚揚げの炒め物などなど。スモークサーモンに添えるものは「マンゴーとコリアンダーのソース」というのが面白い。マンゴーもコリアンダーも大好きな私にとって、めちゃめちゃ幸せなソースだった。サテに添えられるのはじわっと辛いピーナッツソース。次々と焼かれては出されていく鶏肉と牛肉のサテはスパークリングワインと一緒にいただいた。

温かい料理のコーナーも種類が豊富。海老の濃厚なだしの汁麺、「ラクサ」という名のココナツミルクと唐辛子入りのほのかに酸味も感じられる汁麺はリクエストに応じてその場で作ってもらえる。チャーシューと葱の炒め物、大根餅と卵の炒め、ミーゴレンなどなど、ものによってはフィリピンやマレーシアで見かけたような料理もあって、どこか懐かしく感じる味のものも多かった。海南飯コーナーに香菜の用意があったので、合いそうなものには香菜をざくざくトッピングしてみたり。

そして食事のクライマックスに海南飯。鶏スープで炊いた御飯に柔らかい鶏もも肉、3種のソースも用意され、好きなようにあれこれ盛りつけ、たっぷり食べた。そうそうこれこれ、と、最後は肉だけを追加で持ってきて堪能。

デザートコーナーには「バナナとパイナップルのタルト」「グレープフルーツとアセロラのゼリー」「エキゾチック風"ババ"」「エキゾチック風味のパンナコッタ」「ココナツとライムのホワイトチョコレートムース」「アールグレイのミルクチョコレートムース」「バナナとマンゴーのムース」「ジャスミンティ風味のクレームブリュレ」、ティラミス、抹茶のケーキ、マンゴープリン、ニューヨークチーズケーキ、などなど。アイスクリームやソフトクリームの用意もあり、チョコレートファウンテンまわりの焼き菓子やマシュマロ、フルーツの類も豊富だ。エッグタルトもある。

あれもこれも食べたかったけれど、かき氷コーナーも外せないしなとバナナとマンゴーのムース、チーズケーキ、パンナコッタとマンゴープリンだけ(だけ?)をもらってきた。かき氷コーナーにはマンゴーシロップ、ココナツミルクの他にゼリーや小豆、スイートコーンの用意もある。

「あ……、これ、チェーですか?」
と、かき氷コーナーにいたスタッフに聞いたら、現地ホテルから来たスタッフだったらしい。ここからここまでを入れるとシンガポール風のかき氷になるよ、と英語で教えられ、じゃあ作ってくださいなとお願いして作ってもらった。後で調べたら、「チェー」はベトナム風かき氷で、シンガポールのそれは多分「アイスカチャン」と言うのが正しかったらしい。

ともあれ、スタッフに作ってもらったかき氷は、イチゴシロップon黒蜜onエバミルクon粒あんonメロンゼリーonスイートコーンといった出で立ち。なかなかカラフルな外見のそれをテーブルに持ち帰って食後のアイスティー飲み飲みいただいた。イチゴシロップと黒蜜という組み合わせは案外悪くない。ゼリーやエバミルクも調和を乱すものではなく、粒あんも良く似合う。でもでも、「でもここにスイートコーンは要らないでしょう……」というのが私の感想だった。以前とうもろこしがけかき氷を台湾で食べたけれど、コーンはやっぱりコーンでしかない、というか。

お店を出る頃には、今回もお腹が破れそうなほどお腹いっぱいだった。
「ちょっとね……デザート4つもらっちゃったのが敗因だったかな、それだけが敗因だったかな」
「それだけ?それだけじゃないよね?」
うん、他のものも食べ過ぎちゃったよね……と話しながら、駅まで友人一家と御一緒した後、分かれて私たちは津田沼へ。

ギョニソー&キュウリ with マヨネーズ
お刺身盛り合わせ(マグロ・生サンマ・イカ・タイ・カツオ・ハマチ)
ビール(Corona)

息子が通うテニススクール、先日のテストで級が1個上がることになったらしい。
「だから、ラケット買ってください!」
とお願いされていて、では、と津田沼のスポーツ用品専門店で子供用ラケットを購入したのだった。あとは本屋を覗いたり、ペットショップで猫餌を見繕ったり。

「……で、あとは私たちの夕御飯なわけですが……」
「ぜんっぜんお腹空かないよね……」
かといって、息子は多分お腹が空くだろうし、何も用意しないわけにはいかないよね、と売り場をうろうろ。
「ひやいものが食べたいよ。モヤシ茹でて添えて冷しゃぶ、とか……」
という話から、夕方で赤札がつけられつつあったお刺身盛り合わせを買って帰ってきた。決め手は「生サンマ」の表記だった。

息子用に御飯を炊いて、でも私は全然御飯という気分にはならず、お刺身つついて冷蔵庫に冷えていたCorona1本空けて、おしまい。お刺身だけというのもあんまりかなと、刻んだキュウリとギョニソーにマヨネーズ添えた居酒屋的メニューを用意したけれど、それも売れ残るほど、箸は進まなかった。ていうかランチ食べ過ぎ。