食欲魔人日記 09年02月 第3週
2月16日 月曜日
お仕事お疲れさま!とゴージャスハンバーガー
キッザニアの行列つきつつ
 「万世」の万かつサンド
 「アンデルセン」のミニクロワッサン
 リプトンレモンティー

今日の息子は土曜(授業参観)の振替休日でお休み。
ならばと、けっこう前に「キッザニア」1部の予約を入れておいてみた。この春から1部の営業時間が1時間長くなってその分入場料が高くなったり、2部の入場が先日から整理券制になったりと色々変化があるキッザニア。息子ももう小学5年生になろうというところだし、そろそろ「全ての職業体験が楽しい」という状況でもなくなってきた。警察、消防、パイロットよりも「裁判って面白いよねー」とか、そんな感じで、でも「行く?」と誘うと「行く行く!」と。相変わらず、息子にとってはディズニーランドより楽しいところなのであるらしい。

今回は幸い友人親子が御一緒できることになって、現地で落ち合うことに。私たちは電車で向かい、7時40分頃にららぽーと豊洲に到着。さすがに平日にその到着時間は早かったようで、前から数組目といったところ。行列についてレジャーシート広げて朝御飯を食べているところで、友人たちとも会うことができた。

朝御飯は、昨日新宿で買ってきた万かつサンド1箱を息子と半分こして、あとは伊勢丹デパート内の「アンデルセン」で買ってきたミニクロワッサンを数個ずつ。「アンデルセン」は地元にもあっていつも買い物しているけれど、伊勢丹の店舗は見慣れぬパンがあれこれあり、ミニデニッシュとミニクロワッサンのコーナーが気になってしまって釘付けに。しばし眺めた後、スモークサーモンとチーズを巻いたミニクロワッサンだとか、黒オリーブを散らしたミニクロワッサンだとかを数個ずつ買ってきてみたのだった。何しろ小さく、一口サイズで食べられる、ワインのおつまみのような感じ。地元のお店にもこれがあったらすごく幸せなのに、と思いつつつまんでいた。

で、入場を前にして子供たちはあれこれ話し合った結果、毎部初回のお仕事だけショーウィンドウの飾り付けをすることができるデパートの店員を一緒にすることになった。どうも息子、販売関係のお仕事が好きらしい。色々な人とおしゃべりするのが大好きみたいだから、私に似合わず接客業向きなのかも。

ららぽーと豊洲内 「OCEANS BURGER INN」にて
 バーベキューバーガー \1150
 ジンジャーエール \100

今日、息子たちが体験していたのは、「デパートの店員」に続いて
薬剤師 : 病院ブースに新しく加わった職業。息子曰く「薬の調合とかしたかったのに、簡単すぎてちょっとつまらなかった」だそうで
声優 : 期間限定もの。「マダガスカル2」の吹き替えをする。本番は劇場で、アフレコ風景を目にすることができる。息子はライオンのお父さん役。
ラジオ局 : 相変わらずここが好きらしい。今日も音響担当を希望して、レバーがちゃがちゃやって楽しそうにしていた。
……といった感じ。

声優の拘束時間が長く、確実に体験できるために早めに並んでいたこともあって、さほど休憩らしい休憩もしていなかったのに4種類の仕事体験で終わった。「1つの仕事は平均30分でできるから、5時間あったら10種類は仕事できるじゃない!」とはならないのは行ってみればすぐにわかることだけれど、私たちの前に並んでいた「今日、初めて来たんです。どこが人気ですか?中はどんな感じですか?」と聞いてきたお母さん(幼稚園くらいの姉弟連れ)は、病院あたりで再会したときに「本当にすごい人ですねぇ〜」と、それでも初回にキャビンアテンダントが体験できました!と少々お疲れの笑顔でお話していた。本当に、子供よりもお母さんたちが疲れるところだ。

それでも私と友人は、「これから30分は待つだけだから」とペアレンツルームに行ってみたり、半端な時間は劇場の椅子に座っていたり(自分らの子供の出ていないファッションショーをリハーサルから本番まで全部眺めてしまった)、それなりには座っていられたのが幸い。

「キッザニアが終わったら、がっつり御飯食べるから!」
と、園内ではさほど食べ物を口にしていなかった息子、
「じゃあパスタとか食べられるお店行く?こないだ行ったパイナップルの乗ったピザ食べた店も悪くなかったじゃん……あ、あと、ハンバーガー屋さんもあったよね、バーンとでっかいハンバーガー食べられる店」
と提案したら、
「じゃあ、でっかいチーズバーガー!」
と即答。お友達も「私も行く行くー」と言ってくれて、皆で館内の「OCEANS BURGER INN」に寄ってから帰ることにした。

私が頼んだのは、バーベキューバーガー。パイナップルが乗っているのが決め手だった。濃厚な甘辛バーベキューソースを絡めた肉に、厚切りの焼きパイナップル。もひとつ分けられたバンズにはレタスとオニオンとトマト、別添で刻みピクルス、小山になったフライドポテト。そして卓上にマスタードとトマトの味が濃厚な自家製ケチャップ。まだランチタイムの営業で、1杯100円でつけることができた飲み物は、いかにもなアメリカンサイズのグラスに入っていた。

各自アイスティーやメロンソーダ、ジンジャーエールなどを持って「おつかれさまでしたー」「かんぱーい!」とグラスを掲げて、がっつりとしたハンバーガーにかぶりつく。肉は大きく野菜もたっぷりで、パンを上からぎゅうと圧力かけて押さえなければとうてい口には入れられないボリュームのハンバーガーで、卓上に用意されたグラシンペーパーの袋を駆使しながらバーガーを崩壊させないように必死に食べた。

午後3時過ぎにこんなもの食べて良いのかしらね、と笑いつつ、これが結局「遅い昼御飯 兼 早い夕御飯」ということに。
ショッピングモールを見てから帰りますー、という友人たちとお店を出たところでお別れして、「夜にお腹空くよね?」と隣接のスーパーなどを眺めて帰ったのだけれど、いかんせんお腹いっぱいだったので、そのまま明朝のホットサンド用の材料だけ買って帰宅。昨日も、今朝くらいまでは暖かな気温だったのに帰宅するときには大変な冷え込みが襲ってきていて、早々にお風呂入って息子は早々に就寝。今日はいつもの平日より30分ほども早起きしたしね、お疲れさまでした……。

2月17日 火曜日
やっぱり新宿の「壁の穴」が好き
ホットサンド(ハム&チーズ)
カフェオレ

サンドイッチ用の薄切り食パンがあと3組、ということで、息子リクエストのハムチーズサンドにすることにした。昨日美味しそうなハムとピザ用チーズを買ってきたので、パン・ハム・チーズ・ハム・パンの順になるようにそれぞれ重ねていき、チーズが溶けるまでしっかり焼いていく。コンビーフやマヨネーズの味も捨てがたいけれど、こんなシンプルな組み合わせでも幸せに美味しいのがホットサンドの素晴らしいところ。

少々厚めのものを選んで買ったハムが2枚挟まるホットサンドなので、食べ応えも充分。
今日は遠方に仕事の打ち合わせで、だんなを見送った後は早々にお出かけの準備と資料まとめ。

新宿「元祖壁の穴 チボリ」にて
 牡蠣とホウレン草のクリームソース \980
 サラダ・スープセット \190

打ち合わせ先は神奈川県、しかも小田急江ノ島線沿線だったものだから、
「朝すごーく早く出れば、午前中に江ノ島水族館とか寄れるかな?」
などとも思ってしまったのだけれど、一眼レフの大荷物抱えて打ち合わせに行くのも変だし、打ち合わせ前に疲れていては元も子もないし、かといって打ち合わせ後に寄り道する余裕も多分ないし、ということで、おとなしくお仕事だけに向かうことにした。乗り換えは新宿駅、ちょうどお昼時に乗り換えなので、新宿で軽くお昼を食べて行くことにした。

新宿駅、小田急デパートの真下あたりに位置するところに新宿メトロ食堂街がある。地下2階はJRと地下鉄の連絡通路にあたるのでサンマルクカフェがあったりヒロタがあったり神戸屋があったりするのを通りすがりに存在を知ることが容易なのだけれど、その上階の地下1階は、ちょっとわかりにくい構造になっている。通り抜けするような場所でもなく、高くない天井に窮屈な印象も受ける。でも万世の売店があってカツサンドが買えたり、TAKANOのフルーツパーラーがあったり、「墨絵」という西洋料理屋さん(併設のパン屋さんもなかなかの人気らしい)があったりする。一昨日ここでカツサンド買った時に万世の排骨麺屋さんがあったことを思い出し、そこで昼御飯にしようかなぁと、今日も足を向けてみたのだった。

……が、残念ながら本日休業日。
地下1階は入れない状態になっていて、「えー……じゃあデパ地下のイートインコーナーでも覗くかなぁ」と足の方角が定められずにふらふら移動しかけ、「そうだ!チボリだ!」と京王モール街方面に踵を返した。

京王モール街にはもう20年以上、いや25年以上も前からその場所にある「元祖壁の穴 チボリ」のスパゲティ屋さんがある。あちらこちらのデパート内に点在する「壁の穴」とはメニューも似て非なるお店(どころか裁判沙汰にまでなった事があったりして)で、真実はどうかはわからないけれど、私にとっては新宿のお店が「壁の穴といったらこっちの店が本当のお店」という印象だったりする。たらこスパゲティの美味しさを知ったのはこのお店だし、ミートソースの美味しさを知ったのもこのお店だった。

間口が狭く、奥に長く伸びた鰻の寝床の店内の小さなテーブル席について、壁を見たら季節商品の「牡蠣とホウレン草のクリームソース」スパゲティの案内が。これだ!と早々に注文を終え、190円のサラダとスープのセットもつけてもらった。

きのこのソテーが乗った小さなサラダと、人参や玉ねぎの入ったシンプルなコンソメスープ。あまり外見にこだわらずに盛られた風のスパゲッティは、いつものもっちりした太麺に具沢山のクリームソースがかけられたものだった。生クリームを煮詰めた濃厚なミルク味のソースではなく、ベシャメルソースに茹で汁と共に牡蠣を加えて伸ばしたような感じのもの。材料はきっと異なるだろうけれど、アカシアのロールキャベツのあのソースに通じるものがあった。どことなく懐かしい、日本のシチューのような味。

牡蠣が豪勢に5粒6粒と大きなものがゴロゴロしているのが嬉しくて、移動にはまだ時間があったのに一気に平らげてしまった。
スパゲティ屋さんなのに、客層が微妙に年輩の方向に偏っていて(私がお客の中で若い部類に入っちゃうような)、そこも面白いお店。ついついいつもミートソースを頼んでしまうけれど、やっと今日は別のを注文することができたわー、などと思いながら駅に向かった。

かぼちゃの甘煮
東京Xの豚丼 温泉玉子添え
茄子と豆腐の味噌汁
麦茶

2時間半ほどの充実した打ち合わせを終えて新宿に戻ると、もう5時近く。そういえば京王デパートの食料品売り場って全然覗いたことがなかったなと、今日は京王デパートに寄ってみることにした。何やら洋菓子屋さんに行列ができていて、総菜売り場も生鮮品コーナーもかなりの混雑。昔のままの天井の低いデパートは、でも活気に満ち満ちていて美味しそうな気になるお店も多かった。なにより肉売り場に東京Xが特売中。

「……あ、東京X……」
と、売り場の前で固まってしまって、献立を考える前にバラロース切り落としを1包みと、煮込み用角切り肉1包みを購入してしまった。帰宅したら6時半だし、お総菜で適当に……というつもりが、豚丼作って食べることに。

美味しい豚の薄切り肉、どうやって食べるのが美味しいかなぁと考えた結果が「豚丼」。醤油と味醂と砂糖と酒、いつもより水の割合を多めにして若干薄味気味にしてその分塩も少々加え、おろし生姜を溶いた割り下で玉ねぎと共に東京Xをさっと煮た。なるべく肉の味が生きるようにとしてみたのだけれど、これが思った以上に良い感じ。平行して準備しておいた温泉玉子も添えてみた。

あとはだんなのお弁当の添え物も兼ねてかぼちゃを甘煮に。あまり甘ったるくならないように醤油と味醂を入れただしでさっと炊いた。あとは茄子と豆腐の味噌汁を作ったところで御飯も炊けたので、「簡単でごめんね」と、息子と2人夕御飯。

柔らかで味があって脂の部分もくどくなく固くなく、やっぱり美味しいお肉だった。良い加減に火の通った豚丼はなかなかに格別で、足元で猫たちも気になるらしくニャアニャアと。でもこれ、玉ねぎと生姜入れて炊いちゃったからもう君たちにはあげられないのよー。

2月18日 水曜日
豚を煮ました
「木村屋」のカレーパン
カフェオレ
プリン

新宿の京王デパートの食料品売り場にはあんぱんの「木村屋」があった。
あんぱんだー……とショーケースに近づいて「あんぱん買って帰ろうかなー」とひととおり眺めたけれど、食べたくなったのはあんぱんではなくてカレーパン。やや大きめサイズのカレーパンがすごく美味しそうだった。

息子の分にはメロンパンを選んでやって、私とだんなはカレーパン。
朝起きて、コーヒー淹れている間にカレーパンを中までしっかり温めてテーブルに出した。

少しばかりの辛さもちゃんとあるスパイシーなカレーの詰まったカレーパンは、薄い衣がさくさくと、とても良い食感だった。ほんのり甘いパン生地はいかにも木村屋という風で、とても満足。

食後に、だんなにはだんなの分にと取り置いてあったチーズケーキの残りを、息子には1個残ったチチヤスヨーグルトを、私の分は一昨日キッザニアの帰りにスーパーで見かけて買ったまま食べるのを忘れていたプリンを、それぞれ。

今日が賞味期限の見切り品だったプリンは、パッケージの上部に「Joël Robuchon」の文字が輝いている。上部にはその英文字が美しく配されていたのに、横面にはゴシック体で大きく「ジョエル・ロブションのプリン」と記されていたのがちょっと面白かった。デザイン的にはその大きなゴシック体が非常に残念な空気を醸していたのだけれど、「上に英文字の店名入れただけじゃわかりづらい!もっとロブションのプリンだということアピールしないと!」という意気込みが否応なしに感じられてしまって、苦笑い。

とろんと柔らかく口当たりの良いプリンは、クレームブリュレのような濃厚さ。カラメルはほとんど入ってなくて、息子の評価によると「失格」になってしまうプリンだったけれど、ちゃんと美味しい洋菓子屋さんで買うような味のプリン。しっかりとした甘さもあったので、朝からなんとなくお腹いっぱいに。

じゃがいもとキャベツの黒胡椒炒め
東京Xと玉ねぎの煮込み
白いんげん豆入り野菜のスープ
羽釜御飯
麦茶

昨日デパ地下で出会ってしまって思わず衝動買いしてきてしまった豚肉、東京X。煮込み用の角切り肉を買ってきたので、今日はこれを煮ることにした。だんなのお弁当にも入れられそうなおかずで、あまりくどい味付けではなくて……とあれこれ調べて玉ねぎと一緒に煮込むことに。レシピデータベースに大昔に入力したレシピだったので、誰のレシピなのか皆目検討がつかない。料理雑誌で見かけたものだったのかな。

玉ねぎ2個は薄切りにしてバターであらかじめ炒めて除けておく。肉は塩胡椒して小麦粉をはたいてからこれもバターで焼き、全面に焼き色がついたら玉ねぎを戻し入れ、ウスターソースとケチャップを大さじ1ずつと赤ワイン大さじ2、ローリエ1枚を加えたら水をひたひたくらいに注ぎ、あとは1時間ほど煮込むだけ……というものだった。

圧力鍋気味に火が通るので、こういう料理はたいていLodge社のサービングポットに頼っている。今日も出番だよと重い鋳鉄鍋を引っ張り出してコンロに乗せた。最近はだんなが一緒に夕飯を摂れる状況にないので、大容量のダッチオーブンの出番はカレーの時くらいしか訪れず、ちょうど家族分のおかず一回分が出来上がるくらいの容量のサービングポットがこのところ重宝されているのだった。

弱火で充分熱が通るので、蓋して1時間ほど弱火で煮込んでいく。その間に、水煮缶を使った白いんげん豆入りの野菜スープ(玉ねぎ、人参、パプリカなどを入れてベースはコンソメ)を用意して、御飯を炊いた。御飯が炊けたら空いたコンロで角切りにしたじゃがいもと刻んだキャベツを炒めて、これはシンプルに塩胡椒で味つけ。肉の脇に盛りつける前提で、ソースが絡んでも美味しいようにとそんな感じにしておいてみた。何も考えずに炒めてしまったけれど、普通にマッシュポテトでも似合ったかもしれない(マッシュポテトに千切りの生のキャベツか、ざくざく切って軽く湯通ししたキャベツ混ぜるのでも良かったかも)。

「というわけで、今日は東京Xを玉ねぎと一緒に煮込んでみました〜」
と、出した煮込みは炒めた玉ねぎ色がベースでほのかにトマト色。もっともっと味を濃厚にしていけばハヤシライスのような感じになるのかもしれないという風で、ほろほろと崩れる玉ねぎが絡んだ肉はちゃんと塊の状態を保っていて、見かけはなかなか「立派なメインディッシュ」風。味は……まぁ、ウスターソースとケチャップがほのかに漂う感じで、悪くはなかったけれど、もうちょっと玉ねぎの存在が強く出て丸くまとまった味になればもっと美味しいかも。明日ちゃんと味が馴染んでからの方が美味しくなりそう。

2月19日 木曜日
ものすごい作り方だったマッケンチーズで
「木村屋」のあんバターパン
牛乳

一昨日木村屋でお買い物して、1日分だけの朝御飯分を買うつもりが
「あ!すみません、これも3つ包んでください!」
と追加してもらったのが「あんバターパン」。以前銀座のお店で買って、大変に気に入ったパンだった。あんことバターは危険だ。非常に似合う。ヤバイくらい似合う。普通のあんぱんにバター乗せて食べたくなる。さすがにそこまではやらないけれども。

このお店の普通のあんぱんは、ほのかに甘いパン生地だけれど、このあんバターパンはフランスパン風の固くバリッとした食感の生地。パンの中にはたっぷりの粒あん(粒あんというのがまたステキだ)と、その上にホイップバターの層。バターはパンを焼く過程の前に詰めると当然溶けてしまうので、あんぱんが焼けて冷めてから、上部中央に空いた穴から絞られているようだ。

このあんことバターの量のバランスがまた絶妙なのよねと思いつつ、今日も牛乳傍らにあんぱんを堪能。バターが詰まっていてもフランスパン風の生地でも、やっぱりあんぱんには牛乳だ。

ロメインレタスのサラダ
マッケンチーズ
サーモンの海藻バター焼き
白いんげん豆入り野菜のスープ

今週頭から、急にくしゃみと鼻水が止まらなくなった。目も痒いし、しょぼしょぼする。夜に息ができなくなって目が覚めるほど。外出すると一層ひどい。
「これは……アレですか?ついに花粉症デビューですか?」
と、「いや、でもこれはきっと風邪、風邪に違いない」と自分に言い聞かせつつ、でもこの症状で仕事の打ち合わせに行くのもなと、火曜の打ち合わせの時に薬局で鼻炎カプセルを買って服用してから向かった。

喜ばしくないことに、この鼻炎カプセルが素晴らしく効く。少なくともやる気を根こそぎ奪っていくほどの鼻づまりが、効いているきっちり12時間は解消する。えー、でもなぁ、本当に花粉症なのかなぁとあがいていたら、今日は一日薬が必要ないほど快調だった。このまま「これは花粉症じゃない、風邪である」で済ませられれば良いのだけれど、さてどうだろう。

私は薬がかなりよく効く体質らしく(根が単純だからプラシーボ効果がすごいとも言う……)、良い方向にも働くけれど、副作用もきっちり出る。花粉症の薬はどうも大変眠くなる成分があるらしく、昨日は1日ずっとボーッとしていた。今朝は薬を飲まなかったのに、どうにもだるいしどうにも眠く、午後はずっと「仕事しなきゃー」と思いながらもベッドでりゃんりゃん抱えてうつらうつら。息子が学校から帰ったことにもテニススクールに行ったことにも気付かなくて、夕方5時に目を覚ましたらノートパソコンのところに「テニスに行ってきます、これは学校からのお手紙」とメモが残っていた。

だるい、眠い、どうしよ……でも店屋物食べたくない……と、買い置いてあったサーモン使って簡単に夕御飯。だんなが以前出張の折に買ってきてくれたマッケンチーズを作ってみることにした。オーストラリアが本社のメーカーらしいけれど、パッケージにはアラビア文字も踊り、「ここが支店だよ」とマレーシアやシンガポールの住所が書いてある。だんな……一体どこでこれを買ったんだ。

箱ではなく袋入りのマッケンチーズ、作り方を見たら、これまた見たことない風の、「310ccの水と125ccのミルク、スプーン1杯のバターをソースパンに沸かします。沸騰したらこの袋の中身を入れてかき混ぜながら10分加熱でできあがり」というもの。簡単なマッケンチーズのキットでも、「たっぷりの水でマカロニ茹でたら湯を切り、別添の粉チーズをかけて混ぜます」とか、「牛乳とバターを温め粉チーズを入れて溶かし、そこに別鍋で茹でておいたマカロニを加えて和えます」といったものなのに、ソースもマカロニも一緒くたに少なめの水分で煮てしまうとは、なんという手間のなさ。マカロニはすっかりチーズで和えられた状態になっていたので、書かれた通りに作るしかないなと作ってみた。

記載の時間、弱めの中火にかけて煮ていたら、ちょっと水分多めな感じ。マッケンチーズはアルデンテよりもちょっと柔らかいくらいの方がそれっぽくはあるので、適度に水分が抜けるまで火を通した。平行して横のコンロにスキレットをかけ、塩胡椒して焼いたサーモンに海藻入りバターを落として簡単ソテーに。昨夜のスープの残りとロメインレタスのサラダも用意して、30分くらいでできあがった夕御飯。

こんな作り方で良いのかと思ったマッケンチーズは、でも思った以上にちゃんと美味しかった。オレンジ色のいかにもな色だし、チェダーチーズ風の香りもある。分量はちょうど2人分。ソースそのもので煮込んだ風になっているので、マカロニの穴の中までしっかりチーズの味がした。

ぺろりと平らげた息子が
「おかわり!」
と言ってくれたのだけれど、
「……ごめん、今日はお代わりない……これで全部……」
と言ったら、実に実に悲しそうな顔をしている。最近はマッケンチーズマッケンチーズ言わなくなった息子だけれど(むしろ今は醤油ラーメンやたらこスパゲティの方が好きらしい)、大好きな食べ物であることは変わりなかったらしい。じゃあ今度はおかわりの分もあるマッケンチーズを家でちゃんと作りましょう。

2月20日 金曜日
みんなで食べた海南飯。おいしかった〜
バタートースト
ハムエッグ
カフェオレ

がっつりした食パンのトーストを食べたいなと思い立って、昨日アンデルセンの長時間熟成パンを買ってきた。電車やバスなどに乗ることなく近所で買える食パンの中では、目下これが一番美味しいなと思っている。母も大好物で、いつかの折には3斤分の食パン1本を母の住む秋田に送ったこともある。「冷凍しておくといいよー」と伝えたけれど、近所に住むおばなどと分け合ってあっという間に食べきってしまったとか。

微妙に不器用気味に、厚さを不揃いにしてしまいながら手切りして、バター塗って強めにトースト。パンを焼く前にコーヒーの準備、パンを焼いたらハムエッグの準備、半分寝ぼけつつ、でもなんとかコーヒーとトーストとハムエッグ、全部同時に用意を終えることができた。

厚切りの食パンってなんでこんなに美味しいのかなーと思いながらもぐもぐ。
今日は友人たちが午後から遊びに来るので、午前中は部屋の掃除を念入りにしたり、ちょっとばかり夕飯の仕込みもしたり。

海南鶏飯
 (茹で鶏と生野菜、鶏飯、鶏スープ、3種のたれ)
麦茶

チーズケーキ「朝の八甲田」
おもたせお菓子いろいろ
紅茶、中国茶

午後にやってきたのは、旧名いーちゃん(現名いろりちゃん)の里親さん兼モンハン友達の北条くんと、モンハンデビューしたばかりだという同窓の後輩Mさん。猫好き3人で我が家の猫たちとひとしきり戯れた後、息子が学校から帰ってくるのを待ちかねるように3人で狩りしていた。

レベルの低いクエストはなんだか久しぶりで、調子に乗って女子高生みたいな防具を装備して赴いてみたり、お花みたいなガンランスしょって蝶々の防具を合わせてみたり、中華鍋型ハンマーかついでコックさん装備(=肉がより美味しく焼ける、それを早食いできる、フィールドに落ちてるものも拾い食いできる、という謎スキルが発動……)にしてみたりと、やりたい放題。キャラクター自体がレベルアップしていくゲームだと、成長した後で難易度の低いことをやってもつまらなくなりがちだけれど、モンハンはキャラクター自体は成長しない(成長するのはプレイヤーのテクニック)から、防具と武器を弱いものに変えればしっかり楽しめる。色々な武器を使うのも練習だとばかり、大剣や弓をかついで戦いに赴いてみたりして。

おやつには、私の方で用意していた、先日デパ地下で見つけて買ってきた「朝の八甲田」なるスフレタイプのチーズケーキと、おもたせのを出させてもらったチョコ味の焼き菓子と、箱入りの綺麗なチョコレート。ルピシアのスパイスティーを淹れて食べ飲みしつつ、夕方も引き続きモンハンモンハン。

どのみち夕飯は簡単に用意できるものをあらかじめ準備しておこうかな、と、午前中のうちに「あと30分で支度できます」というところまで仕込んでおいたのが海南鶏飯。「もし良かったら食べていかない?今日も息子と2人の夕御飯だし、一応準備はみんなの分してあるんだー」と伝えたら「ぜひ!喜んで!」と言ってもらえたので、頃合いのタイミングでささっと用意して皆で夕御飯。

茹で鶏を作って、その茹で汁でスープと御飯も作る海南飯は、ある程度まで事前に準備しておけるしこういう時に悪くない選択だったなー、と思った。午前中のうちに鶏を茹でてあとは刻むだけの状態にしておき、たれも準備。「あとは豆腐とレタスを加えて温めるだけ」の状態にしておいたスープと、「あとは米と玉ねぎ、にんにくと共に炒め合わせてスープ注いで炊くだけ」の状態にしておいた御飯、御飯が炊けるまでの間でレタスとトマトとキュウリを刻んで大皿に乗せ、肉も盛りつけ、脇に御飯をこんもり盛ってワンプレートディッシュにした。

今回参考にしたのは、数年前の「ELLE a table」に掲載されていた、蔡薇さんのレシピ。鶏は沸騰させない湯で静かに20分ほど茹でるのだけれど、その茹で湯に顆粒鶏ガラスープやにんにくなどを入れて最初からしっかりめに味をつけるのが面白い。茹でたらすぐに肉を氷水にとり、すっかり冷めてから皮側にまんべんなく胡麻油を塗っておく。

たれは海南島風のが醤油と胡麻油、おろしにんにくベースの少し甘いもの。マレーシア風のがナムプラーにレモン汁、刻んだ香菜などを加えたさっぱりめのもの。それらはレシピを参考に用意して、更に市販の、少し辛めの海南飯のたれ(カルディコーヒーファームで売られていたもの)も出し、テーブル中央に刻んだ香菜と共にたれ3種を並べて「お好きに添えてねー」という感じにした。

食後は中国茶飲み飲み、結局夜10時過ぎまで遊んでいた。
北条くん、つい先日「お父さんは年下」の2巻が出たところで、表紙裏にサインをもらい、ちゃっかり猫(いろりさん)の絵も添えてもらった。今巻は中表紙で主人公たちがPSPでモンハンに興じてる(と思われる)絵があったり、あとがきで「猫が増えました」といろりさんがちらりと1コマ登場していたりと、思わずニヤニヤするところが。

話によると2月下旬発売予定の「ラブ・ねこ」4号にいろりさん話が載る予定だそう(ちなみに発行済の3号は、漫画は先住猫"ぐれさん"のお話と、いろりさんとぐれさんの写った写真1枚が載っていますです)。「せりあさんの絵も1コマ描きましたー!」だそうで、「旧名いーちゃんのその後」が気になる方は是非是非御覧くださいませ。コンビニなどで扱っている、小さめサイズのコミック誌です。

2月21日 土曜日
やっぱりすごい量だったのでした
ピザトースト
カフェオレ

今日は7時前にりゃんりゃんたちに起こされたのだけれど、つい二度寝。起きたら9時を過ぎていて、久しぶりにたっぷり寝たなという感じ。

「んー……パンが残ってるし、材料もあるからピザトーストにしましょうかねー」
と呟いたら、だんなが大喜びだった。玉ねぎもピーマンもある、トマトピューレも冷蔵庫に大きな瓶が入っている。ハムもあるしチーズも買ってきたし、万事オッケー、と準備を始める隣でだんながコーヒーを淹れてくれていた。

トマトピューレはピザ用ソースと違って塩気が全然ないので、最後に軽く塩をふった。こういう時に、まんべんなくパラパラと塩をかけるのに、「南の極み 本生海塩」という塩が便利で重宝している。湿気がついてベタベタになることもなく、細かすぎない適度な粒の大きさも好み。旨味もあって、値段も手頃。カルディコーヒーファームに行った時に、「塩まだあったっけ」「いや、今のでラスト」「じゃ1つ買っていこう」と、切らさないように買い置き用のを買ってしまう塩だったりする。

稲毛 「華香園」にて
 週替わりランチ 酢豚 \780
 水餃子
 ビール(青島)

「千葉に行って、買い物ついでにお昼食べよう」と話していたのだけれど、行きたかったところが土曜は休みな事が判明。日曜はやっているらしい。
「じゃ、お出かけは明日だな」
「そしたら昼御飯はどうしよう」
のんびりしてたら1時過ぎちゃったしねとだんなと相談、「あの、中華バイキングのお店に行こうか。バイキングじゃなしにして」と意見が出た。

駅の近くにある「華香園」という中華料理屋さんは、90分で2000円弱の食べ放題メニューがあるお店。食べ放題も高くないけれど、普通のメニューも充分お手頃価格で、ランチセットでもいただくことにしましょうと向かってみた。

週替わりランチは15種類ほどあって、私はその中から酢豚を選択。スープと御飯とサラダ、ザーサイ、デザートの杏仁豆腐までついてきて780円。息子は醤油ラーメンと半チャーハンのセット、だんなは固やきそばとワンタンスープのセット。壁に貼られたメニューに「水餃子」「小龍包」の文字を見て、ついついビールと水餃子もつけてもらってしまった。
……が、忘れていた。このお店、たいそう盛りが良かったんだった。

「……そうだよ、前回も八宝菜だか中華丼だか頼んで、大変な事になったんだった……」
「追加したの水餃子だけにして良かったね、小龍包も来ていたらちょっと危なかったね」
などと話しながら、「食べるぞー」と箸を構えてわしわしと食べた。酢豚、一見パイナップルに見える黄色い塊は筍で、あとは玉ねぎとピーマンと人参、そして豚肉というシンプルな構成。パイナップルは少しも入っていないものだった。キュウリも入っていなかった。

杏仁豆腐もちゃんと自家製の美味しいものだし、息子のラーメンには中が半熟の煮玉子と大きなチャーシューがトッピングされている。半端な量だろう半チャーハンもちゃんと出来たてのもののようだったし、とてもちゃんとした料理が出てくるお店だ。この街の、も一つ大好きな中華料理のお店が「太閤園」だけれど、こちらは日本風の中華料理という感じなのに対して、こちらはちゃんと中国の味の中華料理という感じ。どちらも安いけれど、よりお腹が一杯になってしまうのはこちらの定食の方かも。

「俺、学生時代にこのお店あったら、通ってたわ……」
でもこの年だと、ちょっと腹一杯だわ……と、息子の分のラーメンを少し手伝っていただんなも、私も、息子までもが全員揃ってお腹いっぱい。食べ放題メニューにはなかなか挑戦できそうにない。

もやしとカニカマ、ねぎの和え物
海南鶏飯
 (茹で鶏と生野菜、鶏飯、鶏スープ、3種のたれ)
ビール(キリン秋味)
中国茶(白牡丹)

昨日用意していた海南鶏飯、だんなの分も残してあげようと、最初から鶏もも肉5枚買ってきて仕込んでおいた。
結局、1人前鶏1枚は少々多すぎる感じだったので、3/4枚分くらいを1人前にして盛りつけたので、鶏肉2枚分弱ほどの肉が残っている。鶏飯やたれも残っていることだし、夕飯は海南鶏飯の続きにしてしまおうということで、鶏肉をもう1枚買ってきた。その肉もも他のと同様にゆるゆるととろ火で火を通し、生野菜と共に盛りつける。スープはほとんど残っていなかったので、今日の茹で汁を使ってスープを作り直した。

もう1品何か欲しいねということで、茹でたもやしとカニカマ、ざく切りにした万能葱を合わせて醤油と酢と砂糖、胡麻油で和えたサラダ風の和え物も用意。秋に買ったはよいけれど、なかなか平日に飲む機会がなくて今日まで残ってしまっていたビール「秋味」はやっと今日で飲み終えることができた。もうじき春だというのに紅葉のイラストのビールが手元にあってどうしましょうと思っていたところ、めでたくケースは空っぽに。

今回作った「海南島風」「マレーシア風」の2種類のたれは悪くなかったし、なかなか複雑な味わいで「レストランで食べるみたい!」な気分になれたけれど、でも「海鮮醤風甘い醤油だれ」「生姜ベースの塩味たれ(あるいはただのおろし生姜だったりも)」「チリソース(スイートチリソースだったり、もっと豆板醤的な辛いものだったり)」という傾向のいつもの3種類の方が、3種混ぜてもよし単品でもまた良しと、最後まで海南鶏飯を楽しめる組み合わせかもしれないと思った。いっそ3種類と限定させずに海鮮醤とオイスターソースと刻み葱とおろし生姜と豆板醤とスイートチリソースと……と、卓上にこれでもかとソースと薬味を出してしまっても良いのかしら。でもそうしてしまったら海南飯とは言えない気がする。

2月22日 日曜日
お上品なベトナム料理でした
食パンでフレンチトースト
カフェオレ

日曜の朝御飯はフレンチトーストが食べたいな、と、だんなからリクエストをもらった。「これで作ってくださいな」と、昨日買い物に行った時に買い物籠にだんなが入れてきたのは、厚切りの食パン。そういえば私の作るフレンチトーストはたいていフランスパンでばかり(しかも買ってから数日経った、水分が抜けて固くなったフランスパンを使うことが多い)。柔らかい食パンで作るのも確かに美味しいよねと今日は食パンでフレンチトースト。

何しろスポンジ並に卵液を吸い込むだろう食パンなので、3人分の3枚のパンに対して溶き卵は2個分。牛乳と少量の砂糖を加えた卵液に次々と食パン浸して、バターを薄く溶かしたフライパンで焼いていった。ファミレス風にするならカリカリベーコンとホイップバターでも添えるとそれっぽくなったのだろうけれど、バターとハチミツをテーブルに出して各自適当に添えることに。

メープルシロップもあるのだけれど、こういう時に添えるのは、我が家では大抵ハチミツ。ハチミツの甘さがなんとなく好き。

千葉そごう内「Nha Viet Nam」にて
  本日のミニ丼とミニフォーセット \1500
 生ビール

今日はお買い物などの用事を済ませに千葉にお出かけ。そごうデパートに立ち寄ったところ、九州物産展を開催中で、
「佐世保バーガーのイートインとか、あったりするかしらねー?」
などと話しつつ立ち寄ったのだけれど、残念ながらイートインは長崎ちゃんぽんのお店だけ。ちゃんぽんが食べたい気分でもなく、テイクアウトの佐世保バーガー屋さんはあったのだけれどこちらは作り置き感が強くて今ひとつ購入したい気分になれず、一通りフロアを眺め歩いて美味しそうだった湯布院「ゆふふ」のたまごロールケーキとレアチーズケーキを買って売り場を後にした。

お昼御飯どうしましょうねぇとそのままレストランフロアを目指し、最近オープンしたらしいNha Viet Nam(ニャー・ベトナム)に入ってみることに。あれこれ魅惑的なランチセットメニューがあって、私は「本日のミニ丼とミニフォーセット」を選んでみた。ミニ丼は、牛すじのトマト煮込み丼、フォーは鶏と野菜のスタンダードなもので、更に生春巻とサラダ風の和え物もついてくる。

全体的にお上品なベトナム料理屋さんで、さほど化学調味料味の強くないフォーのスープも自然な味。フォーの薬味はライム、赤唐辛子、香菜が小ぶりの皿にちんまりと添えられてきた。

ベトナムには行ったことがないので、本場のフォーなるものをまだ知らないのだけれど、アメリカで何度か行ったベトナム料理屋さんでは「はいこれ乗せ放題ですよぅ!」という風に、テーブルの中央に生のモヤシやバジル、ライムなどがどっさりやってきていた。生のモヤシを熱いスープに浸しつつわしわし食べるのが本当に美味しかったんだよなぁと思い出してしまいつつ、目の前のとても美しいフォーをツルツルと。フォーは火を通しすぎるとズルンズルンの食感になりがちだけれど、茹で加減もばっちりだったし鶏のスープも美味しかった。しっかり煮込まれた、"ちょっとアジアな味のハヤシライス"的な味わいだった牛すじの丼も良い感じ。

息子は子供メニューの、ミニフォーと揚げパンのセットにしていたのだけれど、この揚げパンがちょっと変わったものだった。
黒糖のパンを揚げて表面にしこたまココナッツミルクパウダーをまぶしたという風のパンで、たっぷりのパウダーで真っ白な見かけに反して甘さがほとんどない。「これ……お砂糖じゃない……僕、ココナツはちょっと苦手……」と息子がショックを受けていたので、途中まで食べた私の丼と交換して、私が揚げパンをいただいた。私はココナツが大好きなので美味しくいただいたけど、でも甘くない揚げパンというのも不思議な感じ。

サラダオニオンスライス おかかポン酢で
もやしとカニカマ、ねぎの和え物
焼き餃子
鶏スープのかき玉汁
羽釜御飯
ビール(オリオン)

「ゆふふ」のたまごロールケーキ
カフェオレ

今日の夕御飯は餃子にしよう!ということに。買い物帰りにひき肉や餃子の皮、白菜などなどを買ってきた。
「君もたくさん食べるんだし、包むの手伝ってね」
と息子に言えば「混ぜるところをやりたい」だそうで。夕方から息子とだんな、2人でわいわいと餃子のタネ作りに励んでいた。白菜をフードプロセッサーで細かく刻んで塩をし、しばらく置いて染み出た水分をしっかり絞ってから挽き肉に加えて作る我が家の餃子。1/2玉分ほどを使うのに混ぜる段ではとても少ない分量になる白菜は、旨味たっぷり。肉の味も野菜の味も感じられる我が家の餃子は、今日もとても美味しくできた。

そういえば餃子包むのもご無沙汰だったねと、包むところは家族3人でこれまたわいわいと。お母さんやお父さんみたいに早く包めないよと眉毛をハの字にしながら四苦八苦していた息子は、でも10個ほど包む間にずいぶん上手になっていった。最後は私やだんなの包んだ餃子と比べて遜色ない出来映えに。餃子は75個できた。

御飯を炊く間に、昨夜の鶏スープの残りでかき玉汁を作り、サラダオニオンをスライス。玉ねぎは簡単におかかポン酢で食べることにした。餃子のたれは、いつも通りの醤油とラー油、あとポン酢とお酢(ここ最近愛用中の千鳥酢)、そして柚子胡椒と香辣脆。辛いものもあれこれ出して目先が変わるようにしたら、箸が止まらないようになってしまった。

久しぶりに鍋を持っただんなも楽しそうに、「じゃあ次の焼くよー」といつも以上に見事な焼き加減の餃子を次々焼いてくれた。焼き目はサクサクカリカリ、中はふっくら、今日はちょっと強めに下味をつけたのだそうで、調味料を少量つけても何もつけずにそのまま囓っても美味しい餃子だった。

食後に、今日買ってきたロールケーキを。卵たっぷりカステラ風のややしっとりめの弾力のある生地に多めのクリームが包まれたロールケーキで、なかなか良い感じ。