ハイジの白パン
牛乳
昨夜は、いつもほどの大食らいではなかったもののしっかり夕飯を摂ったし(スープもおかわりしてたし)、お風呂にも普通に入って早めに寝た。
「あしたは、お花見だよね?さくら、きれいかなー」
なんて言いながら、息子はそりゃあ御機嫌に元気に布団に入ったのだけれど、でも今朝になってみると、
「おかぁさん……ぼくねぇ、なんか、ここのへんが、ちょっといたい……」
と、おでこを押さえて起きてきた。触ってみると額は微妙に熱く、脇の下に手を入れてみると更にしっかりとした熱が。ありゃー、発熱だ……。
いかにも「知恵熱」とでもいう感じの、咳も鼻水もほとんどなくてただ熱だけがホワァ〜と出ちゃったという感じ。半年に一度くらいしか体調を崩さない息子のタフさを過信していたので、今日はお花見の予定を入れてしまっていたのだった。我が家だけの予定だったらどうにでもなるのだけれど、去年のにすっかり味を占めちゃった私はTさんにお弁当を作ってくださーいとお願いしちゃっている。さすがに、合宿の翌日の今日は予定を入れるべきではなかったね。お母さん反省。
「でもお花見、行きたいよ……」と言いつつ、でも起きていられずにこたつにもぐろうとしている息子を見て、こりゃ今日はダメっぽいなと慌ててTさんに電話した。もしどうにかなるようだったら(詰める直前に日持ちの悪そうなものを調理するとかだったら、明日受け取りでもなんとかならないかなとか)と思ったけれど、そこはさすがにどうにもならないもので、なんと今日は朝5時から起きて御飯の準備をしてくれたのだそう。じゃあお弁当は家で美味しくいただくことにしようね、もし可能そうだったらおかずいくつか詰め直して明日お花見するでも良いしね、と、お弁当を受け取りにだんなが出かけてくれることになった。
息子は食欲がなくてずっと布団にくるまっている。だんなが出かける前に軽く準備して2人で食べたのが、御飯は抜きの3日目のカレー。シチューのように皿に盛り、ピザ用チーズを軽く散らした。御飯の代わりに白パンを軽くオーブンで炙って。パンをちょびちょびカレーにひたして食べるのも私は大好きで、カレーを作ると一度くらいこういうことをしたくなる。やっぱり分厚く切った食パンにバターを添えるのがカレーに似合う最強のパンかなと密かに思っているけれど、今日の白パンの似合いっぷりもなかなかだった。
カフェオレ
お重を抱えただんなが帰宅し、でも相変わらず息子は食欲が沸かないようで、午後は家でだらだらと。夕方早めにお風呂に入って、ちびちびお酒飲みながらお弁当いただきましょうかねと、昼御飯は特に用意せずに日が暮れるのをのんびり待った。
おやつの時間にいただいたのが「あしび」という千葉にあるお店のシュークリーム。昨日の午後、ちらりとKさんが遊びに来て、お土産に家族3人分のシュークリームをお土産にくださった。ずっとmac派だったKさん、ついにwindows機を購入とのことで、「ウィルス対策は必要だよー……うちはNortonで、こういうソフトの種類があって、私としてはおすすめはこれで……」とか、そんな話を色々と。私は全くmacを触ったことがないのだけれど、マウスのボタンが1個か2個かという違いだけじゃないのねー……。
美味しそうなでっかいシュークリーム。カスタードクリームと泡立てた生クリームを合わせたような、淡い黄色のクリームが隅々までみちみちに詰まった、クリームでずっしりと重いシュークリームだった。
1の重
たけのこ御飯
お煮染め
2の重
五目いなり
な花の胡麻和え
玉子焼き
3の重
マカロニサラダ(カレー風味)
唐揚げ
肉団子
おまけ
こんにゃくの黒七味炒め
デザート
いちご
サブレ
桜のお菓子
鶏肉とごぼう、舞茸の吸い物
ビール(オクトーバーフェスト)
日本酒(高清水 初しぼり)
そして夕方、お弁当つついてお酒飲んで。どうもだんなも微妙に不調なようで、「おうちでごはん」が正解だったのかなとも思う。酒量もちょっと控えめにして、でも食べるものはしっかり食べた。どれもこれも美味しかった〜。
昨年は和洋折衷というか「和伊折衷」だったお弁当、今回は見事な和風一色のお弁当だった。椎茸と蓮根が飾られた大きなおいなりさんに、春の味のたけのこ御飯、お煮染めには甘く煮含められた椎茸やシャキシャキのれんこんがたっぷり。ウィングスティックの唐揚げに、うずら卵と太いアスパラと共に串刺しにした肉団子、塩味がちゃんとついた海老フライなどなど、おかずはほんのり洋風だ。おいなりさんの脇に添えられた菜の花の胡麻和えなんかがさりげなく美味しくて、私が作るのより数段美しいきっちり巻かれた色良い玉子焼きなどなど、それぞれお勉強になり、目も口も楽しませていただいた。
息子もしっかりと大きないなり寿司にかぶりつき、ほのかにカレー粉の香りがただようクリーミーなマカロニサラダも肉団子も平らげ、そしてデザートの苺に興味津々。別容器に添えてくれた苺は大粒で中まで赤く、我が家がいつも買うような苺より数段甘くて美味しかった。「体調悪かったらとりあえず苺食っとけ」とばかりに今の我が家には苺がいっぱいあったりして、明日のおやつは苺シェイクかな。
鶏肉とごぼう、舞茸の吸い物
抹茶入り玄米茶
Tさんに昨日作っていただいたお弁当。まだいなり寿司などが少々残っていたので、温かいお茶準備して昨日の続きをぽつぽつと食べる。
今日、もしもすごーく天気が良くてほどよく暖かだったら今日お花見決行!?とも思ったのだけれど、今日は一日ぐずつく天気。朝起きた段階で道路は濡れているし、いつ雨が降ってもおかしくない空の低さ、加えて吹きすさぶ冷たい風。どうにも外出に向かない一日となりそうな空模様だったので、この週末のお花見は完全に諦めることになった。息子の春休みがまだ2日ばかり残っているし、週明けにでもどこか出かけられると良いけど、今日の強風でおおかた散ってしまうかしらん……。
まぁ、巡り合わせの悪い時ってのもあるわよね、と、今日は一日家にお籠もり。昨夜作った吸い物も良い感じに3人分ほど残っていたので、三つ葉たっぷり散らした鶏肉の吸い物を添えつつ、淡い塩味の美味しい筍御飯なども堪能した。
チャーシュー・蒸し鶏・ゆで卵
我が夫は、お買い物が大好き。昨日の午後も、
「ちょっと買い物したいものがあるから出かけてくるね」
と家を出て、私が頼んだ吸い物の材料などを揃えにスーパーに寄ってきてくれた。吸い物の材料にしてはやたらと袋が大きくて、中にはつけ麺とか、チャーシューとか、その他いろいろ詰まっている。
「日曜の昼、つけ麺しよう。チャーシューが旨そうだったんでこれも買ってきた、あと鶏肉も2枚買ったから蒸し鶏とかできる?」
と、あれこれあれこれ。
そしてお昼は予定どおりにつけ麺。チャーシューを温め、ゆで卵のスライスを添える。蒸し鶏も作った。
蒸し鶏、簡単に作るのは電子レンジを利用することだと聞いてはいるのだけれど、お弁当用のブロッコリーに火を通したりをするのはともかく、魚や肉を電子レンジで調理するのに未だに抵抗がある私。炊飯器も使える
らしいのだけれど、我が家の炊飯器は倉庫の中で、
「蒸そう。ちゃんと蒸そう。時間あるし」
と、文字通りの「蒸し鶏」を作ることにした。
鶏に塩をまぶして日本酒をふりかけ、葱の青いところと生姜の薄切りを乗せ、蒸すこと15分。その間に刻んだ長ねぎと塩と胡麻油で和え、風味づけに少しだけ花椒塩を混ぜたものも用意した。あとはきゅうりの薄切りでも欲しかったところだけれど、きゅうりだけを買いにスーパーに走るのもめんどくさくてきゅうりはパス。
なんだか添え物が蛋白質だらけになってしまったけれど、その分刻み葱は大量に準備して、それをこんもり蒸し鶏に添えつつ、胡麻味つけ麺。ちゃんと作った蒸し鶏がちゃんと美味しくて幸せだった。棒棒鶏とか茹で鶏で作ることが多かったけれど、ちゃんと蒸せば良いのだな。蒸し鶏は茹で鶏よりもプルプル弾力のある仕上がりになる気がして、私は大好き。
Tさんのサブレ
シェイクーシェイクーと騒いでいる人が我が家に2人いる。冷凍庫の中には、すごい安売りだったのを買ってきてヘタ取って冷凍しておいた苺がざくざく入っている。昨日だんなが買ってきてくれた苺もある。更には、息子がスキー合宿に行くときに苺サンドを作ってやるために購入した苺の残りまである。確かにこれはシェイク日和かも、と、おやつにいちごシェイクを作った。生の苺と冷凍苺、合わせて20粒ほどハンドミキサーで砕き、アイスクリーム(スーパーカップ)を1個分投入。あとは練乳少しと牛乳たっぷりを加えてよーく混ぜ合わせればできあがり。
ファーストフード店のものよりもミルクっぽくて、でもずっと苺の味が濃厚な味のシェイクになり、確かにこれ飲んじゃうと外のシェイクは甘すぎだし苺の風味も合成くさいし、「シェイク作ってよー作ってよおかあさん〜」となる気持ちもわかる。しかし、だんなもそんなに好きですかストロベリーシェイクが。
いっぱいいっぱい作ってねっとリクエストされてしまったので、250ccくらい入るであろう大型のグラスに、たっぷりなみなみ3杯分のシェイクを作ってあげた。Tさんがお弁当につけてくれたサブレもお皿に出して、バターの味が濃厚に漂う焼き菓子をつまみながらシェイクのおやつ。
4月になると、途端に苺はおっそろしくお安くなり(昨日だんなが買ってきてくれたのも1パック298円だったそうで……)、ますますシェイク熱が高まりそうな今日このごろ。シェイクはアイスクリームの分のカロリーが少々気になるところなので、単に「いちごジュース」とか「いちごミルク」とかじゃダメなのかしらとお母さんは模索中。
麦茶
ちょっと遅めのおやつにシェイクをたっぷり飲んじゃったものだから、一同全然お腹が空かなくなってしまった。とりあえず夕方にお風呂入っちゃおうとお風呂のスイッチを入れたものの、でも準備をする気力も食欲もなくて、どよ〜んとしたまま午後6時半。
「やりましょう、そろそろやりましょう」
とだんなが立ち上がり、そしてさくさくっと中華丼を作ってくれた。
中華丼となると、私の出番は炊飯の面倒をみるくらいしか出番がないんである。中華丼(及び八宝菜のような味の中華炒め類)はだんなの担当するところとなっていて、レシピも何も見ずにちゃらちゃらっとうまいことあの味を作ってくれる。
「何かありますか?何かやりますか?」
と台所で踊っていたら
「じゃあ、お風呂入ってきちゃいなさいよ」
とありがたい指令をいただいたので、一人先にのんびり入浴なぞしてきた。お風呂から出ると中華鍋には既にあんかけの具ができあがってるし、御飯に火も入っているし、私はタイマーセットしてピピピと鳴ったら御飯の火を消したくらいの仕事しか残されていなかった。
今日の中華丼は、「肉と野菜の中華丼」という感じ。シーフードミックスも使われていて海老や貝やイカなんかもちゃんと入っていたのだけれど、全体的に肉感高めな中華丼だった。あとはキャベツ、にんじん、長ねぎなどなど。なんだかお腹たぷたぷなのでスープも添えず、中華丼を中華丼だけ大満喫した。……こないだ買ってきたシーフードミックスにはムール貝みたいなのも入っていたようで、具の中から突如巨大な貝が出現したりして、ほんのりスリリングな中華丼だった。
ミックスジュース
たっぷり作ってしまったというのに、さほど気合いを入れて食べてなかったものだから、なかなか減らないビーフカレー。
「……朝御飯、カレーでも良いですかね?」
「いいですよ〜」
というわけで、朝御飯はカレーになった。
新じゃがごろごろ入りのン日目のカレーは、そろそろそのじゃがいもも煮くずれそうな勢い。肉も繊維が崩れつつあって、すっかり「煮込まれまくったカレー」な外見と味わいになっている。少々感じられたとんがった辛さもすっかりまろ〜んとなっていて、朝だしねと軽めによそったカレーは綺麗に空になった。でもまだ鍋の中には残りが少々。さすがにこりゃ冷凍しなきゃだわ……。
麦茶
私とだんなは朝食がカレーだったわけだけれど、息子の朝御飯は苺サンド。1個だけ白パンが残っていたから
「君はもしかして、カレーよりも苺サンドの方が嬉しい?」
と、声をかけたのだった。「うん!苺サンド!」と速攻で返事が返ってきたので、生クリームをホイップして淡い甘さをつけ、スライスした苺をたっぷりと挟んでやった。
なのに朝の息子ったら、サンドしてやった上の部分のパンをよっこらしょと持ち上げて、苺をひとつずつつまんではパクーパクーと苺だけを食べている。苺サンドがすっかり「生クリームサンド」になってしまった頃、「どうしましょう?」という感じで顔を上げた。
実のところ、スキー帰りの息子は風邪をひきこんでしまっていたようで、昨日あたりから咳が出続けている。食欲もいつもほどの迫力はなくて、だから、いつもだったら「そんな、具の苺だけ食べるなんてことしちゃいけません!パンもちゃんと喰え!」と怒るところだったのだけれど今日のところは
「……じゃあ、お昼に苺サンドの続き食べる?また苺たくさんサンドしてあげるけど?」
と、ちょっと甘いお母さん。満面の笑みで「うん!」と頷かれ、息子の昼御飯は「今度こそ苺サンド」ということになったのだった。
息子の春休みもあと残りは数日。もし今日息子が元気だったらペットショップに金魚を買いに行こう(ついでにどっかで昼御飯食べて来よう)と思っていたのだった。明日も明日で外出の予定を入れていて、そして息子にとっては明日の外出の方が楽しみな内容なものだから、咳の止まない今日のところはおとなしく。息子はニンテンドーDSソフトの「ポケモンレンジャー」に興じ、私は私で佳境の「FINAL FANTASY XII」に興じ、だらだらと。午前11時を過ぎたところで、
「……それじゃ、ダメもとでラスボスでも倒しに行ってみるかぁ〜?」
とラスボス討伐に乗り出したところ、案外簡単にラスボス討伐ができてしまってあっけなくエンディングを迎えるに至った。
FINAL FANTASY Xもステキオヤジ(←主にアーロン)が出てくるゲームだったけれど、今度もまたオヤジーズが良い味出しているというか、オヤジーズが完全に主人公食ってるじゃないかというか、ヒーローヒロインはいまいち心に響かなかったけれどとりあえず今作も私のハートにはぐぐっと来たぞというか、ともかくも一旦のケリはついたけどまだまだやり残しのミッションは残っているぞというか……。息子の学校も始まることだし、これからはもうちょっと肩の力抜いてヌルく攻略を目指したい所存でございます。
「クリアおめでとーお母さん」
「ありがとー息子さん」
2人でお祝いしつつ摂った昼御飯は、予定通り息子は苺たっぷり追加の苺サンド。私はどうしよう、と、少量残っていた昨夜の中華丼の具の残りを温めて、ミニ中華丼にしていただいた。
スティックきゅうりとプチトマト with 松田のマヨネーズ
レタスのサラダ
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
麦茶
夕方、習い事に行った息子と帰り道合流して夕飯のお買い物をしてきた。
「何が食べたい?スパゲティ?トマトソースのスパゲティとかしよっか?」
「んとねー、肉とやさいの、いためものが食べたい」
「……渋いね……いいよ、じゃあそれ作ろう」
「……じゃがいも、入れるー?」
「んー……入れてもいいけど、でもニラの買い置きがあるからそれを入れたいところだな」
「あ!いちごだ!」
「……苺、炒めるの?」
「いためないよねぇ?」
「そうだよねぇ?」
そんな事話しながら八百屋さんでお買い物。月並みだけれど、ニラにはもやしが似合うのよねともやしを1袋買ってきた。あとはイボイボが指に刺さるほどの美味しそうなきゅうりとか、レタスとか。野菜炒めだったら肉は少量で良いなと、奮発して黒豚をちょこっとだけ買ってきた。
いつもの半分ほどしか食欲のない息子に、リクエストのものをあれこれ揃えた献立は和風になった。醤油と味醂と酒で炒めた豚とニラともやしの炒め物、味噌汁の具は豆腐と油揚げがたっぷり。小さく刻むのがもったいないほどのシャキシャキきゅうりにはマヨネーズつけて囓ることにして、その他にレタスとピーマンと玉ねぎとにんじん入りのサラダも用意した。
春休み最終日の明日は、息子垂涎の某所に連れて行ってあげる予定。そして夜には初体験(息子が初めてなら私も初めて)の「どじょう」を食べに行く予定。だから早く風邪治しなよ?という私の目の前で、息子は味噌汁を3杯立て続けに飲んでいた。その元気があるなら大丈夫だろう、多分。
マヨコーンパン
カフェオレ
たまには地元のパン屋さんで買い物しようと、千葉全域に展開しまくっているパン屋さん「マロンド」に昨日寄ってきた。千葉に引っ越してきて驚いたことのひとつがこのパン屋さんの存在で、総武線沿線で下車するとたいていこのパン屋さんの看板をどこかで見ることになって、「あ!ここにも!」ということに。一時期は我が家最寄り駅のあっち側とこっち側の2ヶ所にこのパン屋さんがあって、駅ビルに「アンデルセン」が入る前は、だいたいここでパンを買っていた。
ちょっとばかりあか抜けない感のあるパン屋さんなのだけれど、でも安くて大きくて味も悪くなくて、カウンターにたいてい置かれているほんのり甘さのあるコロッケがとても美味しい。だんなには、このコロッケを挟んだコロッケパンを選び、私と息子はマヨコーン。しょっぱい系の総菜パンを選んで、それを朝御飯にした。
今日は一日お出かけ。昼間は春休み最終日ということで息子を科学技術館に連れて行く約束をしていて、夜は夜で人生初体験のどじょうを浅草に食べに行くことになっている。相変わらず咳が出て風邪が完治していない様子の息子だったのだけれど、
「……やっぱりさぁ、学校始まって具合悪くなっちゃいけないから、科学技術館は今度にしない?」
「やだ!ぜったい行く!やくそくしたじゃん!」
ということで、科学技術館決行となった。大丈夫かな。
ソースカツ弁当
お茶
科学技術館、最寄り駅は東京メトロ東西線の竹橋駅だ。でも、一駅過ぎた九段下駅は桜の名所「千鳥ヶ淵」の最寄り駅でもある。ちょっとだけ遠回りになるけれど、息子は今年全然桜を見てなかったしねと九段下で下車して遠回りして科学技術館に向かうことにした。
そろそろ散りはじめたとはいえ、まだまだ桜は綺麗な状態。堀の中に桜が散って上も下も薄ピンクに染まっていた。あわよくばそのへんでお弁当でも買ってベンチにでも座って桜の下で昼御飯……と目論んでいたのだけれど、予想以上に桜見物の人混みが大変なことになっていて、しかも武道館では某大学の入学式がいままさに始まらんというタイミング。そこら中が大変な混雑になっていた。
しょうがないからどこかそのへんのお店で食べて行こうか、と、千鳥ヶ淵を背にする形で細い路地に入ってみたところ、その路地で小さなワゴンのお弁当屋さんが出ている。美味しそうなお弁当で、しかも価格も手頃。息子も「カツ丼!ぼくカツ丼!」と乗り気だったので、カツ丼1つ、ソースカツ弁当を1つ買って、合計1000円だったお値打ち弁当を抱えて、科学技術館に向かった。どこか外で食べられないかなー、と道中ベンチを探したのだけれど、結局どこも見つからないまま目的地に到着。科学技術館の中には団体客用の休憩スペースなどがたっぷり用意されているので、結局その休憩用ベンチでお昼御飯ということになった。
まだほんのり温かい半熟卵のカツ丼に、私のお弁当にはたっぷりソースが染みたカツにナポリタンスパゲティ、ほうれん草とにんじんの白和え、自家製らしき白菜の漬け物、オレンジ、刻みキャベツなどなどが添えられている。御飯の真ん中には柔らかい梅干しが1個。お手軽価格だったうえにちゃんと美味しいお弁当で、しっかり腹ごしらえしてから館内巡りに出発した。
息子は本当にこの科学技術館がお気に入り。
閉館まで4時間あるからと「1フロア1時間」の計画を一応たてたところ、その時間みっちり使ってこれでもかとあれこれ体験してきた。途中、「超低温実験」なる講座も開かれ、
「これ、お母さんと一緒に見ようよ、絶対絶対楽しいからさ」
と提案して、それも一緒に。液体窒素に花を入れたりボールを入れたり風船を入れたり、理屈は息子には難しい内容だったかもしれないけれど、その内容はきっと楽しかったと思う。パリパリに砕ける花など、そうなることがわかってはいても実際目の前でやられると私も「おおっ」と思ってしまう。
私もだんなも「進○ゼミなんてやらなくていいよー、でも○年の科学は買おうね、これ必須」という思いを持っていたりするのだけれど、幸い息子もそっち系が好きみたいでお母さんもお父さんも嬉しい。まだ1〜2歳の頃、保育園に行っていた息子は、先生がラジカセで音楽を流すと他の子供が音楽に合わせて踊りはじめる中、彼一人だけが「どーしてここから音が出るのかな?このボタンは何かな?」という風情で、動きもせずにずーっとラジカセに張り付いて観察していたのだそうだ。メカもの嗜好の素地ばっちり、加えて科学も好きになってきて、そうか息子はそっち系か、という感じ。
そして、閉館の音楽がなり始まるまで、隅から隅まで科学技術館を大堪能。ほとんど休憩もなく4時間歩きまくり、最後の1時間ほどは私がスタミナ切れしてしまった。最後の最後に春休み特別展の「スポーツを科学する」なんてブースに寄っちゃったものだから、疲れも最高潮なはずなのに息子は走ったりボール投げたりロッククライミングしたり、大変なことに。私はヨレヨレになってそれを見守り、そして館を後にした。
だんなとの夜の待ち合わせまでまだ間があるねと、寄り道したのがCOREDO日本橋。マンゴプリンが美味しいと聞いていて、一度寄りたいと思っていた文琳茶菓舗で休憩した。
このお店は、渋谷の中華料理店「文琳」が経営するカジュアル店。餃子セットに汁麺、饅頭などが手軽な価格で楽しめるようになっている。店内も「ラーメン屋さん」という感じで、デザートだけを食べるような店構えでもなかったのだけれど、半端な時間でお客さんもほんの数人。これならデザートだけ注文しても迷惑じゃないかなと、2人で1個ずつマンゴプリン300円也をいただいてきた。
レモンの酸味がかなり強めに香る、クリーミーながらもすごくさっぱりした味のマンゴプリン。果肉もざくざく入っていて、「ミルキーなのに酸っぱい」という、一時期巷で流行った「グレープフルーツのプリン」に通じるような不思議な調和のあるマンゴプリンだった。ちょっと独特な感もあるけれど、でも不自然ではない味で、しかもお値段お手頃。マンゴーの旬の夏になったらまたちょっと味が変わるのかなぁと、また夏に試してみたいところ〜。
玉子焼き \600
鯉のあらい \800
くじら竜田揚げ \950
どぜうなべ 3×\1550
どぜう柳川 \1350
どぜう茶漬け \800
御飯 \250
ビール \600
熱燗 2×\620
ウーロン茶 2×\250
家族でもぐもぐもぐ
そしてすっかり日も暮れた頃、だんなと合流して初めての「どぜう料理」。浅草の「駒形どぜう」に行ってきた。明日は私の誕生日なのだけれど、残念ながらだんなは泊まりがけの出張が入ってしまって、だから1日早いけれど今日お祝いということに。洋食が恋しいねとか色々検討したのだけれど、
「そう、どじょう!おゆきさん食べたことなかったよね?どじょう食べに行こう!」
と提案された。どじょうと言えばやはりここでしょう、と、「駒形どぜう」に予約を入れてくれた。
私は鰻や穴子は大好きだけれど、でもどじょうはまたちょっと違う印象。泥臭いとも聞いているし、「え?頭から丸ごと食べるの?ヒレは?骨は?」と、色々と想像がつかない。さほど抵抗はないけれど(一番抵抗あるのはイナゴとかハチノコあたりの虫系……あとはナマコ、シャコあたりも少々抵抗はあるけど食べられるし、それらに比べてもどじょうへの抵抗はずっと軽め)、とにかく想像がつかない。何事も体験だと、うきうきと初どじょうに向かった。
私が初めてなら当然息子も初めて。昨日の夜、
「明日ねぇ、どじょう食べに行くよ。どじょう。お母さんも初めてなんだ」
と話してみた。
「どじょう、知ってる!首がながい!」
「首?……うん、首というか全体が長いって感じ?」
「あとねぇ、足は4本!」
「4本!?」
「あ、ちがった……2本?」
「2本!?」
「んでね、走るのがとってもはやい!」
「それはダチョウだー!」
「……ちがった?」
「ちがうよ……」
と、結局その会話は漫才で終わっちゃったのだけれど、息子も興味津々。お店にはコース料理などはなく(お昼用の定食などはあるみたい)、適当にあれこれ注文してあれこれ食べてきた。酒の肴に鯉のあらいとか、くじらの竜田揚げ、玉子焼きなども取り、更に卓上には突き出しの千切り山芋と鶏の甘辛味の野菜巻きなども。そして、たんまりのどじょう!
お店全体、なんとも風情のある感じなのだけれど卓上に並べられたあれこれも何とも素敵。古めかしい木枠つきの鋳鉄コンロに直径20cmくらいの浅い鉄鍋が置かれ、そこでことことどじょうを煮込む。卓上にやってきた巨大な木製の容器にはてんこ盛りの刻み葱と七味と山椒。更には割り下入りの急須もやってきて、どじょうに適宜割り下をかけつつ、温まったどじょうに刻み葱をどっさりかけては食べていく。
お店のホームページによると、
生きたどぜうにお酒をかけます。どぜうの臭みがとれて、骨がやわらかくなります。酔ったどぜうを甘味噌仕立ての味噌汁に入れて煮込みます。ここまでが下ごしらえで、駒形どぜうならではの調理方法です。このどぜうを鉄なべに並べて、ねぎをたっぷりのせて召し上がるのが昔からの味わい方です。ひらいたどぜうを使うさきなべもあります。
だそうで、だんなから話には聞いていたけれど、本当に臭みがない!骨が気にならない!
なんともなまめかしい肌のぷりぷりしたどじょうが小鍋に敷き詰められ、淡すぎず濃すぎず甘すぎず塩辛すぎずのいい塩梅の割り下を少しばかり注ぎつつ、青い部分も含めてざっくざっくと切られた葱をたっぷりと添える。葱はちょっとばかり生っぽくてもその辛さや香りがどじょうに合うし、割り下で煮られてクタクタになったところもまた最高で、葱を食い、どじょうを食い、酒を飲み、葱を食い、どじょうを食い、酒を飲み……でえんえんと時間が過ぎていってしまいそう。
「どじょう、2人前ね」と頼んでも大きな鍋でやってくるわけではなく、1人分のその鉄鍋が空になりそうな頃合いに「はい、お次のどじょうです〜」と、空いた鍋にまたどじょうがザバーッと注がれる。そしてまたつつく。いやん、美味しいわ。魚の味じゃなく……やっぱり穴子に近いのかなぁ。やっぱり川のものということでなまずなどにも通ずるものがあるかもしれない。
結局、「どぜうなべ」は3人前、それに加えて「どぜう柳川」も平らげた。これは土鍋に作られた状態でやってきて、ささがきごぼうとどじょうが卵でとじられている。卵で全体が優しい味になり、ごぼうから漂う土の香りがこれまたどじょうに似合って良い感じ。更に調子に乗ってシメは「どぜう茶漬け」で、最初から最後までせっせとどじょうを食べることになった。こちらは開いて蒲焼き状にしたどじょうが3切れ(3体?)、三つ葉、あられに、かけられているのはほうじ茶。わさびを溶きつつ茶漬けをすすり、添えられた古漬けもポリポリと。
「ちょっとだけ遠回りして帰りましょ?」
とだんなに誘われて散策した隅田川沿いには、これでもかと咲き誇る夜桜。今日だけで2ヶ所も都内の桜名所に来られちゃったなぁと嬉しくなりつつのんびり帰ると、電車を降りてから何やらひそひそ話をしていただんなと息子が
「おゆきさんは先に帰っててね」
「ぼくたち、コンビニによるからね」
と。
じゃあ先に帰ってお風呂に火をつけておくよと帰宅すると、彼らは数分後に帰ってきて「はい、お母さんにプレゼント〜」と、ハーゲンダッツのアイス(ブルーベリー味のカップのと、ココナッツ味クリスピーサンド)を手渡してくれた。
息子が
「お母さんに、お母さんが大好きなハーゲンダッツのアイスをプレゼントしたいなぁ」
と思っていて、でも最寄りのコンビニのハーゲンダッツ棚は高いところにあって息子じゃうまいこと手が届かなかったらしい。男2人が共謀して、アイスを買ってきてくれたのだった。だんなからのプレゼントは、既に手渡されているニンテンドーDSライトと「もっと能を鍛える大人のDSトレーニング」。旨いどじょうに桜にアイスと、1日早い誕生日は天気も上々、素晴らしい一日だった。
レモンパン
カフェオレ
案の定、昨日一日中遊んで遊んで遊びまくった息子の風邪が悪化した。
げーほっげほげほっずるずる〜と、いかにもな風邪効果音と共にある体調になってしまって、でも覚悟のうえで昨日遊びに行っちゃった事でもあり、今日は始業式でもあり、始業式であるからには午前中早めに帰宅できることでもあり……と、今日のところはがんばって学校に行こうねと話し合う。幸い熱は出てないっぽい。
さすがにそんな咳と鼻水状態じゃ食欲もさほどわかないようで、昨日買ってきた大粒の苺が何個も乗った苺デニッシュも息子はあまり食べられない様子。「COREDO日本橋」に寄った時に「メゾンカイザー」というパン屋さんで買ってきたそれは、デニッシュ生地にカスタードクリームがたっぷり絞られ、積み上げるように苺を飾った迫力の品だ。苺を2粒ほどつまんだところで
「ダメだ……たべられない……」
と息子は呟き、続きはお昼に食べるねと言って登校していった。
で、だんな用にはでっかいチョコレートデニッシュ、自分の分はレモンクリームを挟んだレモンパン。卵も使って練られたのだろう、濃厚なレモン味のクリームが入るパイ状のパンを囓って、あったかいカフェオレをしこたま飲んだ。
今日は私の誕生日で、案の定というか何というか、一日雨。
「さすが雨女の面目躍如!誕生日おめでとうございます!」
というメールを友人からももらい、いいのいいの昨日は綺麗に晴れたからいいの〜、と家でおとなしーくすることにした。
ところで、「カイザー」を変換しようとすると「鶏札」(←湯葉巻き点心の名前……)になっちゃって、私のパソコンの辞書ってどうよ、と……。
(ちなみに「はーかう」で「蝦餃」、「はむすいこく」で「咸水角」、「甜麪醤(てんめんじゃん)」「五香粉(うーしゃんふぇん)」もばっちりよ、と……)
昨夜たらふくあれこれ食べたので、今日の昼食は自重。
息子も食欲があまりないようで、彼は朝の食べ残しのデニッシュの続きを囓り、あとは苺を軽くつまむにとどまった。
「お母さん、ぼくね、おたんじょうびのお母さんのために料理するよ!ぼく、いちごジュース作れるから作ったげるね!」
最近とみにやる気に溢れる息子。料理ができるようになりたくて、コンピューターにもっと詳しくなりたくて、理科もたくさんわかるようになりたいのだそうだ。私にも手伝えることは多少はありそうで、じゃあひとつずつ、やれることからやってみようと話し合う。
食後さっそくバーミックス(もどき)を取りだそうとする息子。でもちょうど苺を食べたばかりのタイミングだし、バーミックスは簡単に扱えるようでいて実はすごく危ない機械だから、じゃあ夕御飯の後に作ってくれる?お母さん、お手伝いはしないけど横で見させてもらうよ、と、これまた話し合い。
豆腐と油揚げの味噌汁
ミックスサラダ
息子特製いちごミルクジュース
「シュガーローズ」のチーズバー(プレーン・いちご)
今日の夕飯用に、安売りしていたステーキ肉を1枚。まんまステーキとして食べようか丼かパスタに加工しようか少々悩み、風邪ひきの息子が比較的食べやすいものをということでステーキ丼にしてみることにした。甘辛いタレの染みた御飯は風邪ひきにも美味しく食べられるかな、と思い。
だんなは泊まりがけの出張に行ってしまったので、ステーキ肉1枚を息子と2人で半分こ。ミディアムレアの状態に塩胡椒した焼いた肉を一口サイズに切り、まだ熱いスキレットにバターと醤油を落とし入れてソースを作った。私の丼には白髪葱をたっぷりと、息子の丼には刻み海苔をたっぷりと。あとは簡単に、鍋に残っていた味噌汁を温め、手持ちの野菜をあれこれスライスして混ぜ合わせたレタスがメインのミックスサラダを用意した。
あまりにも安い肉を買っちゃったせいか、「歯ごたえがある」を通りこして、かなり硬めの肉。
「かたーいね」
「かみ切れないね……」
せっかく誕生日なんだからもうちょっと奮発すれば良かったわぁと思いつつ、がじがじと肉を噛みまくってステーキ丼を平らげた後、息子が予告どおり苺ジュースをつくってくれた。
バーミックス(もどき)は子供にはあまりにも危険なので私も横に待機しつつ、でも基本的に息子が一人で作ってくれた苺ジュース。苺のへたを包丁で取って、丸く深い容器に入れ、バーミックスで苺を細かく砕いてから、牛乳入れて、砂糖も入れて。
「どんな感じ?あとは何を入れたら良いと思うか自分で考えてみ?」
と助言しつつ、息子は味見をしいしい「もうちょっとおさとう……」とか「あとは氷を1こだな」とか言いながら一生懸命作ってくれた。試行錯誤の結果、コップになみなみできたジュースで、小さくお祝い。
昨夜、浅草の松屋デパートの入り口で特別販売していた、阿佐ヶ谷の「シュガーローズ」というお店のチーズバーを買ってきたので、プレーンのと苺のを半分ずつ分け合って食べた。ほのかに酸味ただよう甘い苺ジュースはと〜っても美味しかった。今、この日記を書いているときに
「お母さん、お母さんは、いちごジュースの写真とったよね?ぼくとれなかったから、ぼくにもその写真、くれる?」
と息子がリクエストしてきて自分の日記にも写真を載せていたところをみると、息子としても上々の出来だったのだろうな。お祝いしてくれて、ありがとうね。
チャーシューまん 半分
角煮まん 半分
ウーロン茶
そう頻繁に赴かない都心。滅多にいかないスポットに行くと、「わーいわーい、明日の朝御飯♪」「わーいわーい明日のおやつ♪」「わーいわーいこれは明後日の朝御飯♪」と、ついつい余計な買い物(主に食べ物)をしてしまう。先日COREDO日本橋に訪れた時は、パンと中華まんを購入して2日分の朝御飯の準備をしてしまったのだった。
本日木曜の朝御飯はお父さんは出張でいないしね、と、息子と1個ずつ選んできた文琳茶菓舗のおまんじゅう。せっかくなのでお味見と、各々選んだ1個を半分にして1/2個ずつ食べることにした。有名店の点心ながら、価格はなかなか良心的で、チャーシューまんも角煮まんも1個200円。野菜まんに至っては1個180円。
「ぼく、この、むずかしい漢字のやつ!」
「ああ……角煮か……じゃあ私はチャーシューかなぁ、チャーシュー気になるもんね」
などとカウンター前で話し合い、野菜まんは選択から漏れてしまったのだった。
片手の平にちょこりと乗るくらいの、可愛らしいサイズの中華まん。どちらの具も、使われた素材全体が渾然一体となった風ではなく、素材1つ1つが割とさばさば別れている感じ。あまり汁っぽくなくあっさりした味のおまんじゅうだった。あっさり味で、朝食にはちょうど良いかもー。
季節の5カン握り
江戸前三カン握り
炙りサーモン握り
金目鯛握り
サクラエビ軍艦
あら汁・お茶
一昨年の夏に我が家にやってきた金魚、アドンとサムソン(私命名)。アドンは割と早死にしてしまい、1匹になったサムソンを哀れんで追加購入したのがイチゴちゃんとメロンちゃん(息子命名)。長らく3匹でよろしくやっていたのだけれど、サムソンがお亡くなりになり、イチゴちゃんもその後を追い、そしてメロンちゃんが1匹になってしまったのが数週間前のことであったように思う。お亡くなりになった面子は揃いも揃って「転覆病」で、餌変えたりヒーター入れたり、色々対処したのだけれど、どうにもならなかった。どうも丸っちい体型の金魚ほど転覆病になりやすいみたいなので(生き残りのメロンちゃんは流金体型だけど比較的胴長)、今度は胴長の金魚さんに来ていただこうかと。
なんでも金魚は元来社会的な、群で育つ生き物なので、一人ぼっちは寂しいらしいのである。そうでなくても30cm四方の水槽で1匹というのはいかにも寂しげで、なんとかしてやりたいなと思い続けていた。できれば春休み中にペットショップに行きたかったのだけれど、息子の風邪の具合もあってやっと今日、近所のDIYショップへ。午前授業で帰ってきた息子の帰宅を待って、「じゃあお昼は銚子丸でお寿司にしよっか」とお出かけした。ちょうど都合のついたKさんもお誘いして、3人で寿司ランチ。
「5カン握りから行きます?」
「行っちゃいます行っちゃいます」
「この、江戸前3カンってのもどうします?」
「食べます食べます」
と、のっけから5カン盛り3カン盛りを続けざまに。ランチサービスの無料あら汁をお代わりしていただきつつ、あれこれつついてきた。今日の息子も
「すみませぇん!まぐろのー、わさびぬきを、お願いしまぁす!」
と板前さんに声かけて玉子つまんだりイクラ食べたり、銚子丸を堪能しまくっていた。
今日口にした、ちょっと変わったものが「生のサクラエビ」。軍艦で、刻み葱とおろし生姜が添えられてやってくる。甘海老のような半透明の綺麗な身に、シャキシャキした頭も(目玉も)ヒゲも、そのまんま全部ついている。おおー甘いーシャクシャクするー、と感動しながらぺろりと1皿平らげた。あと、今日の金目鯛もプルプルに脂が乗ってて美味しかったなぁ。
昼ということで食事を比較的軽く済ませた後は、Kさんと別れて金魚買い。ちっこい金魚だったら3匹入れても大丈夫かな?と息子と1匹ずつ選んできた。息子はシンプルな赤い流金を、私は頭の上とヒレの一部だけが赤くて他は白い色合いの「オランダシシガシラ」という種類の金魚を。同時に水草も何種類か買って、帰宅後水温を少しずつ合わせたりしながら2匹の金魚を我が家の水槽に仲間入りさせた。今はもう水槽で元気に泳いでいるけれど、名前はまだついていない。長生きしてねー、がんばって巨大化してねー。
ミックスサラダ
大根と椎茸の豚スープ
羽釜御飯
ビール(モルツ)、麦茶
金魚買いの直前、スーパーに寄って夕飯のお買い物。今日は何がなんでもキャベツの気分で(理由はこれ)、そして何がなんでもこれを作る気でいたのだけれど、国産豚バラブロックが安売りされていて足が止まってしまった。おう、豚バラブロックとキャベツ。それは回鍋肉をせよという神のお告げ。だめだ、世界は回鍋肉を求めていた……と、これは延期することとなった。でも、今日買ったキャベツはおっそろしく巨大なので、これをする機会も遠くない将来に訪れることだろう。
Cook Doなどの合わせ調味料でもおなじみの回鍋肉。「茹でた豚肉にキャベツ、ピーマンなどを合わせてこれを加えて炒めるだけ」と簡単に作れるそうだけれど、普段手抜き料理ラブな我が家でもこの回鍋肉だけは
・ 豚バラブロックを使用
・合わせ調味料は自分で作製
の2点は譲れない。何度か時間がなくて豚バラブロックじゃなくて豚バラスライスとか豚切り落としとか使ったことがあるけれど、どうしてもあのバラブロックを使った時の幸せな美味しさは味わえなかった。
豚は、適当に下ゆでする。美味しいスープが取れるので、茹で汁は野菜とか適当に加えてスープにしちゃう。今回は大根と椎茸を入れてみた。キャベツとピーマン(あと、パプリカとかにんじんとかきのことか適当に)は適当に刻み、湯通しする。本当は「油通し」で、中華料理店だったら煮えた油で数秒ジャジャッと揚げるところなのだけれど、家でそんなことはやっていられないので「湯通し」。中華鍋に1カップほどの湯を入れ、そこに小さじ1ずつの塩とサラダ油も入れ、盛大に沸かしたところに野菜を入れて、お湯で炒めるような感じに全体に絡める。野菜に適度に火が通って油膜が綺麗に張ったような感じになったらザルにあける。
調味料は、スープ(顆粒鶏ガラスープを湯に溶く)大さじ3、醤油大さじ2、酒と砂糖と甜麪醤各大さじ1、オイスターソースと胡麻油小さじ1、塩胡椒を合わせておいて、
A:茹でた肉
B:湯通しした野菜
C:合わせた調味料
D:みじん切りにんにく、みじん切り生姜、豆板醤(これは好みの量)
がずらりと揃ったところでおもむろに中華鍋を温める。Dを炒め、にんにく等が焦げないうちにAを加え、Aも既に火が通ってるから適当なタイミングでBを加え、Bも既に火が適当に入ってるから、ほどなくCを加える。最後に水溶き片栗粉でとろみをつけてできあがり。
さて、それじゃA〜Dも揃ったし〜……というタイミングで、だんなが無事出張から帰ってきた。「ビールがないです」と伝えておいたので冷えたビールを買ってきてくれた。
「あ、やるよやるよ、俺、炒めるよ」
と着替えただんなが台所に登場してくれたので、最後の中華鍋ふるうところだけはだんなに交代。私は最後の肝心要なところをだんなにやっていただいちゃったので「私の料理じゃなーい」という気分であり、だんなもだんなで「こんな、最後の炒めるところだけやっても料理やったって気分しなーい」という気分であり、
「……で、これは誰が作った料理ということになるんだろうね?」
「ふうふのきょうどうさぎょうってやつで」
などという会話をしながら春キャベツどっさりの回鍋肉をつつきあった。
……そういえば、回鍋肉作って食べちゃった後に気付いたけど、明日中華料理食べに行く約束していたんでした。母と。
エンゼルエッグ ふんわりイチゴ&ホイップ
カフェオレ
昨日、私は私で「朝御飯に〜」とレーズンパンその他を買ってきていたのだけれど、帰宅間際のだんなから電話があって
「おゆきさん!ミスドで100円均一セール!」
と。
いいねぇ、100円均一は素晴らしいねぇ、と、私が買ったパンは後日にまわすことにして、ドーナツを買ってきてもらった。選択はだんなにおまかせ。
何を買ってきてくれたのかなー?と朝起きて箱をがさがさやると、エンゼルクリームが2つ、ストロベリーリングが1つ、抹茶あずきマフィンが1つ、そして見慣れない一口サイズのピンク色のが1箱。なんだこの巨大D−ポップもどきは?と調べてみると、新発売のエンゼルエッグいちご味なのだった。それにしても、私と息子の取り分で、ドーナツが5個。すでにだんなは朝ジムに向かった後で、
「……そうか、自分用にエンゼルクリーム買って、でもいらなーいということになったのだな」
と正確に理解して、私と息子もドーナツを囓った。どうも今朝は私たちもドーナツ2個を食べられる気分じゃなく、私はこの新発売のを1箱、息子はストロベリーリングを1つ。私も息子もピンクピンクしたドーナツを前にして、もぐもぐ食べた。
見かけは、もっともっちりと生地の分量が多そうなドーナツに見えたのだけれど、エンゼルエッグはクリーム量が大変多いドーナツだった。苺クリームをコーティングしたものの中からは苺風味のクリームがにょろ〜、粉砂糖をまぶしたものからはエンゼルクリームと同じクリームがにょろにょろ〜。見かけよりはかなりクリームクリームしたドーナツで、ちょっと驚きながらクリームを堪能した。
ベーコンエッグバーガー
ポテト(バターコーン味)
アイスウーロン茶
5日ほど前、秋田でおばと住んでいるはずの母から携帯にメールが届いた。
「今ね、こまちに乗ってるの。貴女の家に泊まるって言って出てきたからよろしくね♪」
……母、どこに行こうと言うのだ。
都心に来るならうちに泊まればいいじゃないと翌日電話してみると、
「今ねぇ、倉敷にいるの♪」
……母、突然思い立って一人旅しているらしかった。
倉敷ひととおり見たら東京行くわね、そしたら泊めてね、あと、あんたの誕生日祝いしてあげるから、どっか高いところ予約しておいてね、と、続けて連絡があった。……「高いところ」って……母……。
冗談で、
「じゃあね、"あらがわ"か"トゥールダルジャン"行ってみたい」
と返事をしたら、「なぁにその店?いいわよ予約しておいて」と即レス。いやいやいやいや冗談だよ、あらがわは知らないけど、トゥールダルジャンは15歳未満は立ち入っちゃいけない空間だから息子連れていけないんだよ、と、慌てて「美味しく、かつ適度に高級感のあるお店」を探してみた。
行ったことが全くないお店というのもちょっと怖いし、子供連れてフレンチのコースってのもなかなかしんどいし……と、「中華料理だったらみんなハッピー?私もハッピー」と、中華のお店をあれこれ調べる。マンダリンオリエンタルホテルの中華料理店も気になるなぁ、いっそ行ったことないコンラッドホテルの中華料理店は……?とあれこれ調べた結果、一度だけランチで訪れたことがある六本木のグランドハイアットの中華料理店を選ぶに至った。ここなら美味しいと知っているし、ソファーのボックスシートもあって落ち着いて食べられそう。確か子供椅子の用意もあったから、子供連れでも問題なさそうだ。
予約できたよー予約しましたからねー、と母とだんなに詳細を伝え、午後2時頃に東京に戻ってくる母を迎えに、まだ午前授業が続く息子の帰宅を待ってからお出かけ。ここしばらく落ち着いていた仕事が4月に入って盛り上がりはじめてしまい、午前中は必死に仕事して、午後に入ってもまだ終わらなくて、乗る予定の電車まであと30分というところで慌てて家を出た。お昼御飯にスパゲティ屋さんくらい寄れるかなと思っていたのに、あまりに時間がなくてベーコンエッグバーガー。息子の大好きなしゃかしゃかポテトも1つだけバターコーン味のをもらって、2人で急いでもぐもぐ平らげてから駅に向かった。
母と無事に合流し、夕飯までまだまだ時間があるねと日本橋と六本木を散策。息子はポケモンセンターでちょっと早めの誕生日プレゼントをおばあちゃんに買ってもらって御機嫌だ。日本橋高島屋で明日の朝食用のスコーン買って、「あとはクロテッドクリーム〜」と売り場を探し歩き、ちょうど3時を過ぎたのでデパート内の資生堂パーラーで休憩した。
私がいただいたのは、季節のデザートの「天使のクレームダンジュ」。ふわふわのムース状のチーズに淡いピンクの桜の香りのアイスクリーム、さくらんぼやオレンジなどのフルーツがあれこれ飾られ、それを覆うように粉糖がパラパラと。皿のフチに沿って綿飴が雲のように盛られて、全体的に白くてふわふわで大変なことになっているデザートプレートだった。綿飴やフルーツを息子に奪われつつ、ふわんふわんのチーズデザートを堪能。海外旅行行きたいわねぇーニューカレドニアなんか行ってみたいわねぇーと夢のような話をしつつ、六本木に移動しつつもうそろそろ終わりの桜を眺め歩いた。
前菜5種盛り合わせ
大根餅
雲白肉
2種海鮮のXO醤炒め
牛肉の細切り味噌炒め クレープ包み
豆腐の蟹肉あんかけ
ふかひれ入り小龍包
五目かた焼きそば
咸魚炒飯
マンゴープリン
杏仁豆腐
マンゴーと杏仁の二層プリン
蛋撻
フルーツ盛り合わせ
食前酒(Bellini)
生ビール
紹興酒
4人でせっせとあれこれ食べた……満腹……
そして夜、だんなと合流して中華料理。前回行った時にも感じたけれど、ここの味つけはしっかり気味。全体的に強めな味(塩辛いというわけではなくてね)で、私はその塩梅が好ましいと思うのだけれど、人によっては「味が濃い!」と思ってしまう味付けかも……しれない。やっぱり前菜の盛り合わせは必須よね母好きだしね、とか、このクレープ包みっていうのすごく美味しそうだなぁ、と、主に私とだんなが2人でメニューを覗き込んで食べたいものをあれこれ選んでみた。何を食べてもあれこれとっても美味しかったけれど、そこここに使われていた海老がおっそろしく巨大でおっそろしくプリプリで甘くて美味しかったのが印象的。最後の炒飯も芸術的なパラパラ加減で旨味たっぷりの美味なものだった。ああ、幸せ。
私と母は桃ジュースでシャンパンを割ったベリーニを食前酒に。前菜5種盛り合わせの他に、だんなと私が「これ気になるー」「これ食べたいー」と注文させてもらった雲白肉もやってきた(今日の写真がその雲白肉)。薄切りの豚バラ肉の甘辛のにんにくダレがたっぷりと。中央にはこれでもかと葉野菜も添えられていて、XO醤も使われているらしい複雑な旨味が溶け込んだソースは白い御飯が欲しくなる。大きな前菜皿には胡麻だれがたっぷりかかった蒸し鶏に甘くジューシーな焼き豚、くらげに、大根おろしを使ったピリ辛ソースがかけられた白身のお魚、あとは貝の和え物(ほんのりセロリ風味)がこれまた美しく盛られていた。
帆立とプリプリの海老をアスパラやニラ、葱などと一緒に炒めたXO醤炒めも美味しかったし、ふわふわとほの甘い蟹あんかけのお豆腐の料理もすごく優しい味で良い感じ。でも、「これ美味しそう〜」と頼んでみたクレープ包みの牛肉炒めが私的にはかなりのヒットだった。
大きな楕円のガラスの皿には、こってりと濃厚な味噌味で炒められた細切り牛肉。その肉と同じ分量くらいずつ盛られた、刻み葱、紅芯大根、きゅうり、そして揚げ葱。蒸籠には湯気のたった薄いクレープが6枚入っていて、で、それらの具を心の赴くままに包み込んでは食べていく。極細に切られたシャキシャキの野菜と、全体をまとめるこってり味の肉と、香ばしい風味とサクサクした食感を添える揚げ葱がなんとも私好みで嬉しかった。最後に具だけ余っちゃったから、残った具を全部混ぜてもりもり食べてしまった。
ほとんど全ての料理を小盆(2〜3人前)で頼んだので、全体的に分量は少なめで、最後に母のリクエストでかた焼きそばを1つ、「でも炒飯も要るよね」「ここは咸魚(ハムユイ=発酵させた塩漬けの魚)炒飯が食べたい気分」と、炒飯も1つ、ついでに小龍包も1人1個ずつ。普通の小龍包がメニューになくて、フカヒレ入りの小龍包というなんともゴージャスなものになってしまった。
芸術的にパランパランの、咸魚独特の旨味がそこここに漂う絶品な炒飯と、母待望のかた焼きそば(これにも巨大な巨大な海老が!)をつついた後は、4人なのになぜか5皿注文したデザートあれこれ。息子はマンゴプリンを抱え喰いして、私はマンゴプリンと杏仁豆腐の二層デザートを。母は杏仁豆腐、だんなは蛋撻を前にしてそれぞれ御満悦。テーブル中央には「季節のフルーツ盛り合わせ」の、小玉すいかとパパイヤがどどーんと。当日というわけではないのだけれど今日は誕生日のお祝いの席なんです、と事前にお店に伝えておいたところ、最後に可愛らしいカスタード餡入りの桃饅もサービスされ、デザートのテーブルもやたらと賑やかなことになった。
食事中に、紹興酒1本(500ml)をほぼだんなと私の2人で空けてしまい(母は最初だけ紹興酒につきあって「やっぱワインがいい〜」と白ワインをグラスで飲んでた)、そんなこんなで身も心もふにゃふにゃになって帰宅。普段から大盤振舞の気がある母はアルコールが入るとますます威勢よくなっちゃって、
「泊まりましょー。もー、この、ハイアット?グランドハイアット?泊まっちゃいましょう〜」
と言い出してしまい、ダメダメそんなことしちゃダメーお高いー目玉が飛び出るほどお高いーと宥めながら帰ってきた。母はスーパーキリギリス。でも、娘の私もやっぱりキリギリス……。これから数日豪遊の日々になりそうです。
スコーン(プレーン・紅茶)
クロテッドクリーム・洋梨ジャム・杏ジャム
煮出しミルクティー
スーパーキリギリスな母(秋田で普段スーパーありんこな生活をしている反動なのね……)が上京して2日目。昨日はデパ地下で、100g800円もするスモークハムを数百g買ってきたのだった。いかにも美味しそうなハムやソーセージが並ぶ専門店で、ひときわ美味しそうだったのがその100g800円ハム。豚の骨つき腿の巨大な塊がショーケース内にセットされ、ほんの上の方だけがこそげられた状態で売り場に置かれていたのだった。
「あらぁ〜……おいしそうねぇ」
「いやぁ、美味しそうだけど……高いよ、めっちゃ高いよ。美味しそうだけど」
私はそんな恐ろしい価格のハムなんか買ったことない(骨付きハムの切り落とし1000円パックあたりで限界……)から、ひたすら逃げ腰。母はうきうきと
「切ってくれる?えーと……200g?300g?うん、適当に」
と売り場に貼り付いていて、そして手元にたっぷりの手切りハムがやってきたのだった。あああああ、美味しそう……ずっしりと重い……うっとり……。
せっかく買ってきたハム、早速今朝つまませてもらおうと、スコーンとミルクティーの予定ではあるけれどサラダの準備もした。レタスに玉ねぎにきゅうりにトマト、そこにハムも数枚散らしてテーブルに。プレーンな味のスコーンと紅茶葉入りのスコーンを温め、ミルクの割合がたっぷりの煮出し紅茶の用意をして、母も久しぶりなら私も久しぶりなスコーンとクロテッドクリームの朝御飯。クロテッドクリームはあなどれないカロリーの高さを持つ乳製品であるし(味は生クリームっぽいんだけど、その栄養分の実状は限りなくバターなのよね……それをこてこてこてこてスコーンにつけて食べるわけで)、だんなはさほどスコーンを愛していないということもあって、普段は我が家もご無沙汰気味な存在なのだった。久しぶりのスコーンにクリーム……美味しいなぁ。幸せ幸せ。そしてハムもすっっごく美味しくて、これまた幸せ。
ししゃも唐揚げ
本まぐろ3カン握り
江戸前3カン握り
金目鯛にぎり
スズキ握り
背黒イワシ握り
たいのからすみまぶし握り
手巻きウニ
いわしのつみれ汁
ビール・お茶
……などなど
上京生活を満喫しまくっている母なわけだけれど、海外旅行熱がおおいに盛り上がってもいるらしい。
「春休みにねぇ、海外は無理としても、国内どっか行けるかなぁって思って。ハウステンボスとか、ホテルヨーロッパとか、行けたらいいなぁって……思ってたんだけど」
母、そう思ってたんならちゃんとその旨言ってくれなきゃー……息子のスキー教室であっというまに春休みは終わっちゃったよ。
で、お金と情熱がありあまっている母が「ニューカレドニア!」「ベトナム!」「海外無理なら、ホテルヨーロッパ!」と非常な盛り上がりを見せているので、じゃあ実際に資料集めてみる?と旅行代理店にパンフレットを集めに行くことにした。だんなもヨドバシカメラに用事があるということで、午後になって千葉方面にぞろぞろとお出かけ。電話帳の厚さになるほどのパンフレットをあれこれもらい、買うべきものも買い、まだ「おやつ」の時間帯だったのだけれど小腹が空いたねと銚子丸に寄ってきた。私と息子は一昨日に行ったばかりだった気がしないでもないけれど、気にしない〜。やっぱり美味しいわねぇ、このお店のお寿司美味しいわねぇと喜ぶ母と、大人3人ビールなぞもいただきつつ、あれこれ分け合ってつまんできた。肴にししゃもの唐揚げも。
コハダとづけマグロと穴子が1カンずつ乗った「江戸前3カン握り」はとても好きな組み合わせ。一昨日頼んで握ってもらったとき、コハダに微量に穴子のタレがついてしまっていたのが悲しくて今日もう一度頼んでみたのだけれど、今日もコハダに穴子のタレが……どうも江戸前3カンとは巡り合わせが悪いらしい……と、あとは好物の金目鯛とか、とろ〜んと脂が乗って美味しかった背黒イワシなどをだんなと半分こしたりしながらいただいた。大きな椀にたっぷりやってきて、でも1杯200円しなかったイワシのつみれ汁が素朴な美味しさ。
抹茶入り玄米茶
早い早い夕御飯だったので、帰宅してのんびりしてから夜のおやつに苺大福。だんなが昨日
「はい、おゆきさんにおみやげー」
と、茅場町、隅田川近くの和菓子屋さん「翠江堂」(すいこうどう)の苺大福を買ってきてくれたのが冷蔵庫に入っている。ニューカレドニアやタヒチやフィジーの話などを母としながら、あったかいお茶飲み飲み1人1個の苺大福を頬張った。
そういえば、今シーズン初めてだったこのお店の苺大福。甘さのほとんどない豆入りの薄い柔らかい皮ですっきりした甘さのこし餡がくるまれ、中央には大粒の甘酸っぱい苺がごろりと1個丸ごと入っている。数年前にこのお店の苺大福を口にするまでは「苺大福なんて、なんでそんなわざわざ苺を大福に中に……」とその存在に対して否定的な思いを持っていたのだけれど、その偏見はこのお店の苺大福で一変することになったのだった。
苺の爽やかな甘さと香りと酸味は、計算されつくされたこの大福と好相性。苺から出てくる水分で餅がベタついてしまわないよう、表面にはたっぷりの粉がはたかれているために、油断すると服から何から粉粉になってしまうのだけれど、お店に買いに行けた時には、「その場食い」用を追加で1個買わずにはいられない。だんなももちろん、購入した時に1個その場食いしたのだそうだ。
カフェオレ
「母をおもてなし大キャンペーン」実施中の我が家。「おいしいもの、もっともっと食べたいわぁ……」と呟いている母に、
「では、ローストビーフはどうだろう」
「しかもブッフェというのはどうだろう」
と、あれこれ悩んでホテルのランチブッフェを予約してみた。予約は11時30分から限定で可能とのことなので、今日は11時半に幕張のホテルに突撃予定。朝8時頃に目覚めてはいたのだけれど、朝御飯はごくごくごくごく軽く、コーヒー飲んでほんの一口残りもののマフィンなどを囓るにとどめておいた。
ホリデーランチブッフェ \2,625
スプマンテ(Moscato d'asti)
で、目指したのは「ホテル ザ マンハッタン」1階にあるカジュアルレストラン「The Terrace」。平日のランチブッフェは2階の宴会場で催されているのだけれど、週末のホリデーランチブッフェはこのレストランで開かれているそうだ。
料理の種類はさほど多くなく、サラダ類が野菜の他に6種類ほど、冷菜が6種類ほど、温かいおかずが6種類ほど、そしてパスタ2品とカレーライスとデニッシュ類。飲み物はオレンジジュースとホットとアイスのコーヒー紅茶、エビアンやコントレックス、サンペレグリノなどのミネラルウォーターが数種類。フルーツ4種類ほどに、そしてケーキやムース、プリンなどのデザートは5種類ほど……という感じだった。でも、それぞれ手抜きのない、些細なサラダ1品ずつもちゃんと美味しいもので、そして大根おろしのソースをかけていただく、ちょっと和風のローストビーフがすごく良い感じ。他のホテルブッフェあれこれと比べて「やっぱりこれでしょう!」とここにして良かったぁ……と思いつつ、あれこれたっぷりいただいてきた。
ローストビーフ、以前どこぞのランチブッフェでいただいた時のは、肉に妙な臭みがあった。牛肉は牛肉だったのだけれど、その時のそれはブロイラーの鶏に通じるような妙な飼料臭さのようなものが鼻についてあんまり美味しく思えなかった。今日のは、ちゃんと美味しい牛肉。バラ色に良い感じに火が通った肉を目の前でスライスしてくれ、一口大にカットした後、皿に盛りつけて大根おろしのソースをかけてくれる。このさっぱりしたソースがまた良くて、他の料理を平らげつつもせっせとローストビーフを堪能した。
他に並んでいたのは、刻んだトマトを添えたカツオのカルパッチョ仕立て、テリーヌ、アボカドと海老のサラダ、鶏手羽元のハーブ焼き、蟹肉のムースのキャベツ包み、ラザニア、明太子のスパゲティ、などなど。ジュースのように甘く飲みやすいスプマンテをボトルでもらってくいくい飲みつつくいくい食べた。デザートはトライフル、チョコレートケーキ、抹茶のムースケーキ、抹茶のセミフレッドなど。ちょうどデザートを食べようとしたところでフルーツコーナーにライチも登場して、最後にはパイナップルとライチをせっせと食べた。
母は満足、私も大満足、だったのだけれど……息子がどうにも不調らしい。朝起きた時は熱もなく元気だったのだけれど、幕張に着いたあたりからどうにも浮かない顔になり、レストランについてもジュースも飲めずに水だけをコップにもらってきている。美味しいオムレツも、コーンのサラダも、息子が大好きなはずのじゃがいものグリルも何も口にできず、体に触れたらやけに体温が高くなってしまっていた。ここ数日の毎日の遊び歩きに疲れが溜まってしまったんだねぇと、食事を終えただんなと息子は先に帰宅。私は母と夕飯の材料を買って帰ろうと、アウトレットモールをちょっとばかりぷらぷらしてからカルフールに寄って帰ってきた。息子が食べられそうなものはどんなのだろう、と母と相談しながら、大粒の美味しそうな苺とか、ヨーグルトなどを抱えて超大荷物で帰宅。
手切りハム乗せミックスサラダ
鶏肉とマッシュルームのクリームソースのスパゲティ
コーンクリームスープ
ビール(サッポロ黒ラベル・エビス)・麦茶
帰ってみると息子はぐーぐー布団で寝ていて(額にひえピタ、頭の下には氷枕)、それでも夕方には
「なんか、治った……」
と呟いて起き出してきた。クリームのスパゲティ作ってあげたら食べる?と聞けば大きく頷いているし、じゃあコーンのスープも飲める?と聞けば全力で「うん!」と言っている。昼御飯はダメダメだったけれど夕御飯はなんとか大丈夫そう……と、夕食の準備をはじめた。
カマンベールよりクリーミーで食べやすいよと買ってきたブリーチーズに、Arlaというメーカーのパイナップル入りクリームチーズ、そしてクラコット。それらを皿に並べておつまみにして、トマトや玉ねぎ、りんごを混ぜたミックスサラダには手切りハムをトッピング。あとは息子が食べられるようにと、一口大に切った鶏肉とマッシュルームをたっぷり混ぜたクリームソースのスパゲティと、コーンスープも用意した。
そういえば、クリームスパゲティは、いつもだんなの帰りが遅いときに「じゃあ今日はクリームのスパゲティで簡単に済ませちゃおうか」という感じに作っていた料理だったので、だんなが口にするのは久しぶりかも。にんにくの匂いが苦手でトマトや肉がベースのこってりしたスパゲティが苦手な母も「あー、このスパゲティは美味しいわ。これなら美味しいわ」
と喜んでくれた。
パスタもサラダもスープももりもり食べられていたから、息子はなんとか大丈夫かなー。