食欲魔人日記 06年12月 第1週
12月1日 金曜日
期せずして夕飯にうどん。うま♪
フルーツグラノーラ with 牛乳

うっかり、今日の朝用の食材を何も用意していないことに気がついた昨夜。パンを焼くにも間に合わないと、
「らふてぇ残ってるし、冷凍庫に御飯はいろいろ入ってるよ?」
とだんなに伝えて、朝ジムに向かうだんなには適当にありものを食べて行ってもらうことにした。

私と息子はちょっと久しぶりなコーンフレーク。最近めっきりコーンフレークを食べなくなってしまったので、お徳用巨大パックのフルーツグラノーラが全く減らない。夏の終わり頃に買ったココア味フレークも、今日息子が食べてくれてやっとなくなった。もう、コーンフレークじゃ朝御飯にならない(=全然足りない)お年頃になってしまったんだねぇ。幼稚園児の頃は、他に何を用意しても
「いーの、ぼくはコーンフレーク食べるの!」
と言うほどにコーンフレーク愛好者だった息子は、朝も昼も夜もそりゃもうよく食べる。

煮卵&煮厚揚げ
冷や奴
菜の花のおひたし
玄米御飯
麦茶

今週は、月曜も水曜もジムに行けなくて「今日こそ!」と思っていたのにやっぱり行けなかった。今日は12月1日で、確かにそれは無理だろうという感じ。1日にはいつにも増してお仕事がたくさんやってくる。

昼御飯は昨夜のらふてぇを……と思ったのだけれど、肉っ気はいまひとつ恋しくない。
「同じ鍋の中のもの食べちゃおう」
と、豚肉と一緒に煮ていた厚揚げと卵を玄米御飯と共に食べる。あとは残りもののものをあれこれ出して、冷や奴と菜の花のおひたし。こんなに寒くなってきているのに、なぜか我が家では未だに厳然と作り続けられている麦茶。

麦茶はやっぱり夏の飲み物ではあるのだけれど、真冬であってもお風呂上がりに飲む麦茶とか、外から帰ってきた時に飲む麦茶とかはいちいち美味しい。時々気分を変えて冷茶にしたりウーロン茶にしたりもするのだけれど、「でもやっぱりこういう時って麦茶が良いのよねぇ〜」と麦茶を飲んでいる次第。

「丸亀製麺」の
 ぶっかけ(冷)並
 天ぷら(半熟卵・かぼちゃ)
「地鶏屋炭火焼 旬」の
 鶏の唐揚げ
ビール

夕方は息子の音楽教室に行って、終わったその足でお買い物。
「お買い物に時間かかっちゃうようなら、お父さんに電話して一緒に外で食べて帰ろうか?」
なんて息子と話しつつ、本屋と文房具屋と電器屋などを覗く。手にいくつか荷物がぶらさがったところで
「あ、今日だんな、飲み会って言ってたじゃん!電話しても無駄じゃん!」
と思い至った。2人の御飯でも良いけどねと、今日この時間に近くにいるはずの友人に電話して、娘さんも一緒に夕御飯を摂ることにした。

こちらもあれこれ買い物していたので、待ち合わせは7時過ぎ。お腹空いたねお腹空いたねと、早く食べられるところをと、ショッピングモール内のフードコートに連れて行ってもらった。「うどん屋さんがあるんだよ」と、子供たちは大喜び。丸亀製麺というそのうどん屋さんは、何度か看板を見たことはあったけれど食べるのは初めてだ。いかにもな「さぬきうどん風システム」のお店で、味は「はなまるうどん」と同等、という感じ。麺をもらい、その他の天ぷらやいなり寿司などはセルフサービスになっている。

並サイズのぶっかけは、「あ、大サイズでも良かったわ」と思えるあっさり分量で、上からは葱と揚げ玉が散らされる。ちょっと甘めの醤油だしが薄く張られて、胡麻や生姜は自分で添える。私は半熟卵天とかぼちゃ天を添え、息子はかけうどんに煮揚げをトッピング。いなり寿司も皿に盛り、嬉しそうに「きつねうどん&いなり寿司」を堪能していた。

結局、うどん屋さんから買ってきたものだけでは少々足りず、目の前に看板があってずっと気になっていた「地鶏屋炭火焼 旬」というお店の唐揚げも一皿、ビールと一緒に追加注文。子供たちが携帯ゲームに興じる前で大人たちもごにょごにょとあれこれおしゃべりして、最後はゲームコーナーで軽く遊んですっかり満喫して帰宅。

12月2日 土曜日
なにこれなにこれー!?と、みんなびっくり
コッペパン (ジャムバター・チーズ)
カフェオレ

今日はお出かけ。
朝御飯は、昨日友人がお裾分けしてくれた昔懐かしい風情のコッペパンを各々好き勝手に味をつけて食べることにする。テーブルに上にはチョコペースト、ピーナッツバター、バター、ジャム、チーズなどを並べて、「好きなように食べなー」と。
「ぼくは、チーズだけ挟んで食べるよー」
と息子はスライスチーズを2枚挟んでご満悦で、
「……けっこう大きなコッペパンだし、半分ずつ別の味にしよう……」
と、私とだんなは中央でパンをちぎってそれぞれ別のものをつけてみる。

私は1切れは苺ジャム&バターで、もう1切れはチーズを挟んで。カフェオレをマグカップにたっぷり2杯飲んで、そして出発した。とりあえずの目的地は秋葉原。

秋葉原 「万世」にて
 和牛ステーキと海老フライランチ \1,750
 グラスビール

先日箱根旅行に行った時、ホテル内のゲームコーナーなどで何度か遊んで、「太鼓の達人」に家族揃ってハマッてしまった私たち。これは楽しいよ楽しすぎるよ〜!と、勢いに乗って旅行から帰って早々に中古の「プレイステーション用タイココントローラ(=タタコン)」まで入手してしまい、ソフトも2本手に入れた。今月には通算9本目のソフトが出るそうで、気になるソフトがまだまだ色々出ている。
「……でも、新品でソフト全部買うのも懐が痛いしねぇ」
「中古で手に入るかな?」
と、秋葉原で中古ソフトを探すことにしたのだった。めでたく3本見つけて買ってきた。

今日は折しも「wii」の発売日で、街には得意げにその箱を抱えた人たちもちらちらと。でも多くの店が予約販売のようで、街の混雑はさほどではなかった。北風吹く中、駅前にはメイド服姿のおねぇさんたちがいっぱいだ。相変わらず秋葉原は不思議な街。

お昼御飯は、万世4階の洋食フロアで。歩き回ってすっかりお腹が空いてしまって、私は和牛ステーキと海老フライランチを。豚汁と御飯がセットになっていて、良い具合にリクエスト通りのミディアムレアに焼いてくれた厚切りステーキと海老フライ2本のセット。ちゃんとタルタルソースや櫛形切りレモンなどもついてくる。鉄板に添えられていたのはコーンとさやいんげん、フライドポテトだ。

飯田橋などにもレストランのある万世だけれど、やっぱりここ本店で食べるステーキやハンバーグが一番美味しいように思う。息子の頼んだ「万かつサンド」は、揚げたてのカツがサンドされたアツアツのサンドイッチで、箱入りで売られているそれの何倍も何倍も美味しかった。

そして今日の外出のメインイベントは、サンシャイン劇場で公開中の演劇集団キャラメルボックスの「少年ラヂオ」の観劇。
「ラピュタっぽい作品を作りたかった」と脚本・演出の成井豊さんが言っていた……というのは事前に知ってはいたけれど、確かにラピュタっぽくカリ城っぽく、大正時代的な舞台衣装も雰囲気があって楽しいお芝居だった。入団の頃から成長っぷりを眺めていた畑中智行さんが今回の主役。存在感のある良い感じの人だなぁと眺め続けていたのだけれど、ついに主役も張るようになったのだなぁと感慨深いものがあったりして。

「銚子丸」にて
 あんこうの唐揚げ \525
 あさりのバター蒸し
 寒のおとずれ劇団セット \980
 寒の3カン \480
 タカベ握り
 イワシ握り
 本マグロ中落ち手巻き
 謎ミニ握り
 生ビール・日本酒
などなど

そして慌ただしく千葉に帰還し、夕飯は千葉の銚子丸へ。関西方面からお友達が1泊だけ千葉に滞在することになって、「千葉界隈のどこかで夕飯を御一緒に!」ということになった。「せりあさんたちが良く行かれているお店に行ってみたい!」とのことで、候補は太閤園であったり高円寺ナイルカレーであったりShibaであったりしたのだけれど、結局「銚子丸」ということに。本当はボックス席が豊富な我が家最寄りのお店の方にお連れしたかったのだけれど、足の利便などを考えてカウンター席のみの千葉店で、ということになった。せっかくの会食が回転寿司というのも色気がないのだけれど、それでも皆でわいわいお話しながらの夕御飯。

現在提供中の「寒のおとずれ劇団セット」は中とろ・寒ひらめ・ぼたん海老・生たらば・寒ぶりが1カンずつという豪華なセット。「寒の3カン」は寒ぶり・金目鯛・うに蟹いくらの3種盛り軍艦という組み合わせ。寒ぶりはいくつあっても嬉しいので、両方注文した。あとは黒板の「今日のおすすめ」からタカベの握りとか、目の前で握りたてのをレーンに置いていたイワシの握りとか。日本酒のアテにあんこうの唐揚げ(あん肝も1切れ入ってた〜)などもつついた。

最高に面白かったのが、写真の「ミニ寿司」。通常、同じものが2カン乗せられて回ってくる皿の上に、「蝋細工ですか?ミニチュアですか?」という不思議なモノが盛られて回ってきた。私たち全員、それに釘付け。カウンターの向こうの若い板さんの目線さえ釘付け。何あれ何あれ何あれ?とハニワ顔になっているうちに、友人がその皿を手にした。

「……食べられるん……だよね?」
と呟いていたら、カウンターの向こうの年輩の板さんが
「大丈夫ですよ、食べられますよ、ちゃんと握って作ってるんです」
だそうで。もう何十回も銚子丸で食べていると思うけれど、こんなものを見たのは今回が初めてだ。まだいくつか同じ皿が回っているらしく、向かいの席の方でもお客さんがハニワ顔になって目線が一ヶ所に集中している。

写真の七味唐辛子の小瓶やイクラの粒や刻み葱の大きさやから推し量れるとおり、小さな小さな握り寿司は7カンのセット。玉子とイクラと甘エビ、ヒラメとサーモンとイカとマグロ、という感じらしい。甘エビは1尾分でちょうど良いような可愛らしいサイズだ。イクラもほんの10粒ほど。

さすがにワサビは使われていなかった可愛い可愛い握り寿司は、友人夫妻が嬉しそうに平らげていた。
明日も早くの出発ということで二次会に行くこともなくお寿司屋さんの近くでお別れしたのだけれど、友人夫妻は私たちも負けそうなほどの仲良しご夫婦。今回はおばあちゃん家でお留守番という息子さんともぜひ一緒にまた会おうねと約束してお別れした。で、次回は太閤園で宴会の予定。

12月3日 日曜日
皮はサクサク、中はもちもち。
コーンパン
チョココロネ
カフェオレ

朝早くから、居間からテケテケポンポンと太鼓を叩く音がする。息子が起き出して、昨日買った太鼓ゲームソフトで早速遊びはじめている模様だった。その音にすっかり目が覚めてしまって、掃除などはじめる私。だんな起きてこないなぁ……クリスマスツリーでも出しちゃおうかなぁと思っていたところでやっとだんなが起きてきた。朝御飯は、いただきもののパンと、昨日買ってきたコーンパンと。

コーヒーは、昨日お友達にお土産でいただいた、神戸の自家焙煎のお店のもの。ものすごく良い香りの豆で、うっとりするほど美味しかった。コーヒーを淹れただけで、家中が良い香り。

「レーブ ドゥ シェフ」の
 ロールケーキ2種
カフェオレ

「奥さん。今日、一緒にジムに行きませんか?」
と、だんなに誘われる。毎週平日に2回朝ジムに行っているだんなだけれど、来週は行けない曜日があるのだとか。「だから一緒に今日行きません?」と言うのだ。
でも今日は、クリスマスツリーを出す予定なんだよーと、午前中はバタバタとクリスマス準備。行きたいジムプログラムは午後開始なので、急いで飾り付けの作業をした。

玄関先にリースを飾って、窓に貼っていた金魚のGelGemsをクリスマスのものに変えて、玄関先にミニツリーを飾って、秋っぽい柄だった手ぬぐいをクリスマス柄のに変えて、そして居間にツリーを飾って。2時間ほどでクリスマス支度は無事に終わり、毎年微妙に飾りが増えつつあるツリーは、さっそくピカピカと輝きはじめた。息子は満足そうに
「うん、これでサンタさんをおびきよせられるね」
とか言っている。……え?おびきよせるの……?(そしてどうするの……?)

で、息子に2時間ほどお留守番していただいて、だんなと2人運動してきた。日曜お昼のボディパンプの担当は、サドッ気溢れる(でも陽気な)男性インストラクター。「うげぇ」と唸りたくなるキツイ曲が何曲かあって、最後は思った以上にヘロンヘロンに疲れ切った。
お昼も食べずに動いていたので、帰宅してからロールケーキ。

昨日お友達にお土産でいただいた、レーブ ドゥ シェフというお店のバタークリームのロールケーキは、アーモンドをまぶしたバニラ味のと、シンプルな抹茶味の2本セット。どちらか選べなかったのでどちらも切ってみた。アーモンドが香ばしいバニラタイプのも、ほろ苦さがかすかに漂う大人っぽい味の抹茶味のもどちらも生地はふわんふわん。生クリームとは違うねっとりどっしりとしたクリームもスポンジ生地に良く似合っていて美味しかった。

やみつき塩もやし
らふてぇ
焼き餃子
わかめと牛肉の韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(キリン樽生)

「今日は餃子だ」
「うん、餃子良いよね」
とジム後にだんなと2人お買い物をしてきた。餃子の材料、そしてスープの材料、「豚味噌鍋、また食べたいね」と豚味噌鍋の材料も。

あれこれ籠に入れて魚売り場に来たところで、
「あ、葱要るよね、万能葱」
俺ちょっと見てくるからこのへんにいてよ、とだんなは野菜売り場に向かって去っていった。私は一人魚の冷蔵ケースを眺めて「あー、白子だーうまそー……」なんてぼんやりしていたのだけれど、天啓のように
「あ!もやし買わなきゃ!」
と思い至った。餃子食べるならサラダっぽいのも欲しいな、サラダというよりもやしの和え物かな、みたいな感じで。

だんな追いかけなきゃ、もやしも籠に入れよう……と、カートを野菜売り場の方に向けたところで、だんなの姿が見えた。野菜売り場を出てこちらに向かっているだんなの手には万能葱、そして、もやし。
「え?え?もやし?もやしだ!」
「うん、もやし要るかなって」
「……すごー……」
今日も電波は絶好調で、絶好調すぎて気持ち悪かった。

で、もやしは「やみつき塩もやし」になった。牛角の塩だれと胡麻油で茹でたもやしを和えるだけ。生キャベツを和えるのが案外ジャンクな感じに美味しくて、これをもやしでやってみたらやっぱり美味しかった。餃子やビールに異様に似合う。あとは少量残っていたらふてぇと、スープと御飯、今回60個包んだ焼き餃子。

餃子を作るのは本当に久しぶりで、今回は
「茹でた餃子よりね、焼いたのが食べたい」
の息子のリクエストに従って焼き餃子のみにしたのだけれど(だから皮は自家製にしなかった……自家製の皮は茹で餃子の方が美味しいからね)、
「うわー、包むの、なんか久しぶりだよ」
「うん、俺も焼くの久しぶりだよ」
と戦々恐々になった割には、ものすごく良い出来。カリッパリッと焼けた皮の焼き目のついたところはなんとも幸せな歯触りがして、中はモチモチのフクフク。今日は白菜たっぷりめの優しい味の餃子になった。肉汁たっぷりで白菜の存在感がしっかり感じられて、そして皮はサクサクパリパリ。