食欲魔人日記 06年1月 第2週
1月9日 月曜日
急遽、ピッツァ
ホットサンド(コーンたまちー)
苺ヨーグルト
カフェオレ

昨日、久しぶりにサンドイッチ用の薄切りパンを買ってきた。
「久しぶりにホットサンドをしよう」
と買ってきたのだけど、
「俺、コンビーフだな、卵はいらないから、"こんちー"で」
「んー……私は卵が欲しいんだなー……どっちかというとコンビーフがいらない……」
「ぼく、ぼく、ホットサンドの中身は、コーンね、コーン!コーンとチーズ」
もう全員、言ってることがバラバラ。妥協の道もあまり見いだせなかったので、コンビーフの缶とコーンの缶を開け、卵を茹で、それぞれ思いのままのホットサンドの具の組み合わせを実現するべく、準備した。

だんなはコンビーフとチーズ、息子はコーンとチーズ、そして私はマヨネーズ和えゆで卵と、コーン少量と、チーズ。今日の私のホットサンドは「こんたまちー」(コンビーフ&卵&チーズ)ならぬ「コーンたまちー」。息子のリクエストで入れてみたコーンが思いの外美味しくて、
「んー、やっぱり基本はコンビーフとチーズだよ」
「いやいやコーンもなかなか」
「見て!見て見て!チーズがのびるぅぅぅぅ〜」
きゃあきゃあと会話しつつ、家族皆大満足。寒くなってくるとホットサンドがしみじみ美味しい。

インスタントヌードル(沖縄そば・ミニ)
麦茶

本日だんなは筋肉を鍛えに、はるばるどこかにお出かけ。私と息子は家で本を読んだりゲームをしたり、のんびり過ごしていた。

今日の息子のお楽しみは、「ポケモンヌードル」。先日、ポケモンサイトのネット懸賞に息子が応募しようとしていて、何が欲しいのかと思えば
「ぼくね、この、ポケモンヌードル申し込むんだ〜♪」
と、他にもゲームやぬいぐるみなどのキャラクターグッズが満載のそのサイトでカップヌードルを選択していたのだった。ゲームもアニメのDVDも旅行券まである選択肢の中でなぜよりによって超お安いインスタントラーメンを??と思って尋ねると、
「だってぼく、このポケモンヌードル食べてみたいんだよ。すっごく、食べてみたいんだよ」
と。

その心意気に負けて、一昨日の外出の際にみつけて1つだけ買ってあげた。以来、「いつ食べる?いつ食べられる?」と大騒ぎな息子。じゃあ月曜ね、月曜の午後に食べようと約束していたのを忘れずに、昼過ぎになってから
「これ、これ食べてもいいって、言ったよね?」
と息子が小さなその容器を抱えて私の前に持ってきたのだった。

で、息子はポケモンヌードル、それに合わせて私はミニサイズの沖縄そばのカップヌードルを。「かつおとソーキの味」ということだけど、パッケージがなかったら普通の醤油味のラーメンとして食べてたかなー……的な、割と普通の味のヌードルだ。麺は沖縄そばをイメージしてか、ちょっと太め。

息子のポケモンヌードルは、お子さまの心を掴むおまけ(シール)つき。サイズもお子さま向けの小サイズ。びっくりしたのが、中に入ったかまぼこにピカチュウの顔がついていた事だった。かなり可愛いピカチュウ柄のかまぼこに
「うっひょー」
「うひょー」
とカップに顔を近づけてニヤニヤしてしまう私たち。可愛いから記念撮影しようとカメラまで持ち出して、初めてのポケモンヌードルを息子は大堪能したのだった。この調子じゃ、見つけるたびに「これ買ってー!」となってしまいそうだったけれど、残念ながら我が家の近所では全然見かけないのよね。

「ドミノピザ」の
 冬のハーフ&ハーフ
 シーザーサラダ
豆苗と玉ねぎのサラダ コーントッピング
缶チューハイ(りんご味)

午後もゲームしたり本読んだり、合間にちょびっと仕事したり。昼のカップラーメンがほとんど「おやつ」という時間帯だったから、夕方になってもいまいちお腹が空かず、ちょっと遅めに準備しようとダラダラしていた……ら、
「おかあさん!コナンが、今日、スペシャルだって!2時間半!」
と、息子の叫び声。なんといつもは月曜7時半から8時までの放映の「名探偵コナン」(←息子が好きなんじゃなく、私が好きなのね……)が今日はスペシャルで7時から9時半までの放映なのだそうで。……しまった、もっと早く夕飯の準備をし始めて、7時と同時に食べ始められるようにするべきだった……と思いつつ、そして私は7時からテレビの前で動けなくなる。

……そして夕飯はピザになった。ごめんよ息子と懺悔の念を胸に抱いて、でも息子はすごく御機嫌。
「わーピザ♪ピザ♪ぼくねぇ、これがいいなー」
と、サーモンとイクラが乗ったピザを指さしている。あ、だったら私、蟹が乗ってるのがいいからこれにしようよと、「冬のハーフ&ハーフ」のMサイズを1枚取ることにした。「いくらとサーモンのクリームチーズピザ」と「本ずわいがにのクリームソース仕立て」がハーフ&ハーフになっている。最近の息子はMサイズピザなら半分以上食べてしまうのを承知の上で、肉やポテトは追加せずにシーザーサラダにしておいた。あとは、我が家の残りもののサラダも出すことにして、それらをショリショリつまみつつ、缶チューハイのりんご味のを1本。

イクラ乗せピザは息子のツボだったらしく、でも添えられたバジルの葉については「これ、いらない」と除けながら3切れ食べた。蟹ピザは1切れ。私は蟹ピザを3切れ、イクラ乗せを1切れ。ピザがちょうど半分ずつになったので、サラダもたっぷり食べて2人ともお腹一杯になった。
……今年の「初宅配ピザ」、食べた理由が「コナンを見たかったから」というのは……我ながら何だかなぁ、と。でもおかげで長時間のスペシャル番組を「FBIの赤井さん、萌え〜」とか言いながらきっちり堪能することができました。

1月10日 火曜日
モンスターボールに見えますか?……見えないね……
磯辺餅
ほうじ茶

年末に、スーパーの特売品のを買ってきた切り餅は、実のところいまいち美味しくなかった。
「ううー、今度はお高めの餅買って、そしたら小豆を煮て、粒あんのお汁粉にするんだー……」
と密かに決意しつつ、でも買ってきてしまったものは喰わなきゃいかんと磯辺焼きにした。私とだんなは2個ずつ、息子は1個。ほうじ茶淹れて、なんかむっちゃ寒いんですけどー……と外を見たら、ちらちら雪が降ってきていた。キャー雪!千葉に雪!

千葉というところは本当に温暖な地らしくて、本当に雪が降らない。以前多摩に住んでいた時は「都心は雨なのに我が家周辺は5cmの積雪」なんてのがザラだったのに、千葉に住んでからはそれが逆転した。都心が5cm積もっても、千葉には積もらない。だからちらちら雪が舞い散るだけで
「おおおお〜〜〜」
と何やら感慨深いものがあるのだった。でも、これも積もらないだろうな(積もりませんでした)。

こたつに足突っ込んであったかい餅食べてあったかいお茶飲んで、そして耳が痛くなりそうな寒さの中、息子は登校していった。だんなも「あー、もうこんな時間かー」などと言いつつ出勤の準備をし始め、私は一人
「さむい……さむいさむいさむい……こんな日は冬眠に限る……」
と肩までこたつに入って怪奇こたつ女に変身。こたつ女にさよならを告げ、だんなも出勤していった。……あー、ほんとにこのまま冬眠してしまいそうだから、こたつとの仲もほどほどにしなければ。なんか寝てまうし。

インスタントおこげ

あやうく本気で冬眠しそうになってしまったのをなんとかこらえて、今日はお仕事。12月からの暴飲暴食のツケを解消すべく、明日からがんばって頻度をあげてジム通いをしなくてはならぬ。そのためには、ジム休館日の火曜日には鋭意仕事をせねばならぬ。火曜日は仕事の日。で、水曜ジム行ったら木曜は筋肉痛で動けなくなるから、木曜も仕事の日。月水金はできればジムの日としておきたい方向。

……で、一人の平日昼御飯はなるべく軽めにしておこうという方向で、買い置きのインスタントおこげを食べた。2種類買ってきて、確か以前食べたのが中華野菜で、今日のが海鮮。ほのかに磯臭いスープにおせんべのようなおこげを浮かべて、崩しつつ食べる。フリーズドライで、インスタントラーメンより食べ応えはぐっと軽め。具沢山のスープくらいの満腹度だったのだけれど、まぁそれも良しと昼御飯はそれだけにしておいて午後もせっせとお仕事をしていた。

燻製鴨とレーズンバターwithリッツ
モンスターボール丼
わかめと玉ねぎの味噌汁
グリーンサラダ
梅酒・麦茶

本日の夕飯は、一度作ってみたいと思っていた「モンスターボール丼」。
球形で、上半分が赤、下半分が白、その境に黒いラインがあってラインの中央に黒縁つきの白い丸の模様があって……みたいなのがモンスターボール。昨夏行った名古屋の「ポケパーク」内のフードコートで、「モンスターボール丼」というメニューがあって、でんぶと鶏そぼろと卵でそれっぽい模様にした丼が1000円以上もして、結局それは食べなかったのだった。あれだったら自分でも作れるわー……とずっと思っていて、じゃあポケモン熱がヒートアップ中の息子のためにそろそろ作ってやろうかと。

正確を期すなら、色は赤と白しか使っちゃいけないことになる。「まぐろの刺身とゆで卵の白身の部分のみ」とか「でんぶと豆腐」とか……?でもなんだかそれもなぁということで、味のバランスも一応考えて、今回は「鮭と卵(でも黄身も混ぜちゃう)」ということにしてみた。黒いラインの部分は鶏そぼろでも良かったのだけれど、そこは海苔で。海苔を切って細工するということは普段はまずやらないのだけれど、ここは丸く切らなきゃ意味がないとがんばってみた。黒丸の中央はほんとは白なのだけれど、プチトマトが手元にあったので「もー、赤でいいやー」と。

結局、形だけはそれっぽいものの、カラーリングが激しく違うモンスターボール丼になった。少なくとも、そこは黄色じゃないだろう、という感じ。息子の前に「ほらほら見てみてー」と出したときも
「わーい!モンスターボール……じゃない???」
と微妙に困惑気味だった。ごめんよ、やっぱり卵は白身のみにすべきだったかもしれぬ。

「ごめん……スーパーボールでもマスターボールでもないビミョ〜なボール作っちゃった……」
「おかあさん、ここは白だよ、白」
「わかってるよー、わかってるんだけどー」
反省会を伴いながら食べたモンスターボール(もどき)丼は、でも焼いてほぐした鮭と半熟に炒った卵がふわふわして味はなかなか悪くなかった。ネストボールだったら緑と茶がメインの色になるし、ゴージャスボールはほぼ一面真っ黒(アクセントに赤と黄色)だから、その2種類だったら割と作りやすいかも、などと思ったりして。あ、そうか、「まぐろととろろ」で赤と白を表現すれば良いんだわ。黒いラインを海苔で作っても、それなら相性ばっちりよ。

1月11日 水曜日
風邪には焼き肉??
ホットサンド(たまちー)
カフェオレ

「のど……のど痛い……どうなってる??」
今朝起きるなりだんなが苦しそうにしていて、懐中電灯持って夫の喉の奥を朝から覗き込んでいる私。おお、ちょっと白くなってるよ、これは確かに痛いかもー。

どうもだんなは喉が弱いらしくて、前の冬にも喉を盛大に腫らして数日大変に悶絶している。腫れるのがクセになってしまっているようでもあるので、大事をとって今日はお仕事を休むことになった。

でも、「朝飯はホットサンド食べる」とか言っているだんな。ホットサンドは喉に良いのかどうか。焼けてカリカリになったパンは喉にはあまりよろしくないように思われる。でもまぁ、今日は一日ゆっくりしていると言っていることだしと、希望のホットサンドの準備をした。サンドイッチ用のパンは4枚しか残っておらず、そのためにだんなが昨夜買ってきてくれたクリームパンは話し合いの結果息子が食べることに。私は今日も卵とチーズ、だんなは今日もコンビーフとチーズ。

食後、だんなはいそいそとかかりつけのお医者さんのところに向かっていった。私はスポーツジムに。

スーパー内サンドイッチ屋さんの
 テリヤキチキンサンド
 ポークカツサンド
 ハムエッグサンド
カフェオレ

当初、夕飯は牡蠣のチャウダーかクラムチャウダーか、ともかく体のあったまりそうな喉の刺激にならなさそうなものをと思っていたのだけれど、運動していたら肉が恋しくなった。肉、肉、肉が食べたい。せっかくだんなのいる平日、焼き肉を喰って精をつけるのも悪くはないのではと思いつつ、ダンベルを上げ下げ。半月ぶりのジムだったから負荷を軽めにと思っていたのに、めちゃめちゃしっかりやってしまった。17kgかついでスクワット、11kg胸筋で支えてベンチプレス、9kg腕前筋肉で持ち上げてアームカール。運動が終わった時にはますます「肉感」が高まっていた。

「……というわけで、肉な気分です」
「そうですか、実は俺も肉な気分でした。ミスターデンジャーとか」
「……で、でんじゃーですか……いきなり遠いですね……」
運動後に家で休んでいるだんなに電話をかけると、肉感が共通の思いになっていた。また電波が飛んでいたようで、じゃあ昼はサンドイッチでも買って帰るよと連絡してジムのある建物内のサンドイッチ屋さんでお買い物。テリヤキチキンをリクエストされていたので、それを1包み、カツサンドも1包み、そしてハムエッグサンドも。だんなはコーヒーを淹れて待っていてくれた。

テリヤキチキンもカツもハムエッグも、2切れずつパックされているので、「全部半分こしようねー」とチキンもカツも1切れずつ。このお店のサンドイッチは、三角に切った断面のところばかりがやたらと分厚い(その断面と反対側にある角のところはかなりスカスカ)のだけれど、ちゃんと食べ応えはあるので時々買って食べている。ハムエッグサンドにどっさり挟まれたレタスがさりげなく嬉しかった。

「牛角」にて
 やみつき塩キャベツ \290
 キムチ盛り \490
 にんにくホイル焼き \390
 炙りベーコン \390
 ねぎ塩カルビ \450
 牛ハツ焼き \390
 元祖にんにくハラミ \450
 黒豚の生姜焼き \450
 ハラミたれ \390
 鉄板ガーリックユッケライス \680
 ハーフビビンバ \390
 牛角クッパ \630
 こんがり焼きシューチョコアイス \180
 牛角アイス \180
 白玉きなこアイス \180
 100円ドリンク ×6
家族でもりもり。息子ももりもり。

喉が痛いのに肉感もりもりのだんなと、喉は痛くないけど肉感もりもりの私と、肉感に関係なく元気もりもりな息子と、夕方「牛角」に行ってきた。我が家最寄りの牛角は、平日6時半まではアーリータイムサービスでサワー類とソフトドリンクが全品100円になっている。

「わーいピンクレモネードサワー飲む〜♪」
「俺、生レモンサワー」
「飲んでもいいの?お代わりしてもいいの?じゃありんごのジュース〜」
と、各自好きな飲み物を頼み、にんにく臭いものとか刻み葱どっさり添えるやつとか、あれこれ焼いて食べてきた。ハツとかレバーが妙に恋しかった私はコリコリしたハツをたっぷり堪能。肉は比較的軽めにしておいて、最後にクッパや「鉄板ガーリックユッケライス」などを。

ハーフサイズのビビンバを綺麗に1人で食べた息子は、
「デザート、ぼくだけのもの、頼んでいい?好きなもの頼んでいい?」
とメニューを真剣に眺めた後、
「この、焼いてみて食べるやつー!」
と、「こんがり焼きシューチョコアイス」を注文。シューアイスを鉄板で温め、それをホイップクリームとチョコソースに絡めて食べる。なかなかめんどくさいデザートをこれも一人で平らげて、「ご協力お願いしまーす」と配られたアンケートに「とてもおいしかったです」とでっかい文字で書いていた。だんなと私の肉感も無事満たされた事だし、良かった良かった。

1月12日 木曜日
美味しかったんです、このムースがものすっごく!
磯辺餅 1コ
抹茶入り玄米茶

水曜ジム、木曜お仕事、金曜ジム、土日は遊び(←友人M井さんと餃子パーティー)。もうもう今週の予定カンペキ〜すばらしい〜!と思っていたところ、昨日急遽新しい予定が入った。
「急なんですけれども、よろしかったら空席があるから料理教室にいらっしゃいませんかー?」
とお誘いいただいて、今日はTさんのお料理教室、イタリアンの研究科コースに飛び入り参加。

で、今日やる予定だった仕事は後日ということになったけれど、どちらにしても体中筋肉痛で明日のジムは「もうありえない」という状態になっていたので、問題なしー。明日は1日、お仕事の日に決定。今日は料理(を学び、食べる)日に決定。

お昼に美味しいもの食べるしと、朝は控えめに磯辺餅を1個だけ。テフロンフライパンをコンロにかけて餅を置き、きゃートイレ、きゃー洗濯機!とコンロから離れてパタパタ動いていたところ、いつのまにか焼き色がついた餅が綺麗にひっくり返されていた。おお、だんな、すばらしい。

Tさんのお料理教室
 ほうれん草のパンナコッタ
 サルシッチャと押し麦のスープ
 はまぐりとカブのカバテッリ
 苺ソースのスフレ・チーズ・ケーキ
 白ワイン(ランゲ ビアンコ)
 スプマンテ(プロセッコ ディ コネリアーノ)

11時半から13時半。先生の調理を見学して1時間半、そのデモンストレーション中に調理カウンター前に並んだ椅子についた状態で前菜1品とグラスワインをいただいて、デモンストレーション後に残りの料理2品と料理に合わせた「今月のワイン」、パン、ドルチェ、コーヒーをテーブルに着席してコース仕立てでいただく……という流れの料理教室。今日の内容は、セコンドピアットなしのプリモピアット2品。温かいスープに手打ちのパスタと、全体に「おっかさんのあったかさ」的なものが漂う料理だった。いや、でも「ほうれん草のパンナコッタ」はリストランテの味!

京都に本店がある、某イタリアンリストランテのスペシャリテに着想を得たのだという「ほうれん草のパンナコッタ」は、滑らかなほうれん草のピュレを生クリームと共にゼラチンで固めた前菜。葉野菜のサラダには赤ピーマンのドレッシングを添え、パンナコッタの上にはウニや蟹を豪華にトッピングするという、色鮮やかで、どこかおめでたい感じもする前菜だった。口溶け滑らかなパンナコッタが、テリーヌとは異なる濃厚さを持ちながら、後味は軽やか。

卵は入れない、粉と水で練り上げる手打ちパスタ「カバテッリ」はアーリオオーリオのはまぐりのソース。パスタと一緒に蕪も茹であげ、最後に葉の部分も合わせるちょっと和風な料理だった。そして、押し麦を加える分量で軽めな前菜からリゾット風までアレンジできる、サルシッチャと押し麦のスープ。ひとすくい添えられたリコッタチーズが心地よいアクセントになっていて、今日も学ぶところが多い教室だった。最後のスフレはしっとりした、ちょっと重めなチーズケーキ。

ひと通りお料理を堪能し、Tさんから年末に行かれたドバイのお土産(良い香りの石鹸とアラブの音楽CD♪)をいただいて、腹具合も荷物も充実した状態でうきうきと帰宅した。

塩豚のグリル 葉野菜のサラダ
キャベツとじゃがいもの温かいサラダ
わかめと玉ねぎの味噌汁(残り物)
羽釜御飯
麦茶

帰宅して、食事前に軽くお仕事。だんな激ジョブにて息子と2人の夕御飯、さてどうしようかなーと、週末に塩揉みしておいた豚肩ロース肉を出した。

時々、「食べる予定はちょっと立たないけど、この豚肩ロース、安いわぁ」とか「この豚バラ安いわぁ」なんてときに、800gの肉に塩大さじ1〜2をすり込む感じで塩揉みし、キッチンペーパーでくるんだ後ラップでくるんで、更にジップロックで空気抜き気味にしてくるんで冷蔵庫に保存している。冷凍した肉はやっぱり「冷凍した肉」に他ならないものになってしまうのだけれど(うちの冷蔵庫けっこう古いせいか、いまいち良い感じに冷凍できないのね……)、塩揉みすると旨味が出て良い感じ。1週間か、ちょっと塩辛さが増すけれど10日くらいなら美味しく食べられる。

今日は塩もみしてまだ数日。まだ「焼いて美味しく食べられる頃合」だなと判断して、サイコロステーキ状に切って焼いてみることにした。バルサミコ酢とはちみつのソースでも絡めれば良いかなと思いつつ、とりあえずスキレットでジュージューと素焼き。

もう塩味はついているしと、胡椒を軽くかけただけで焼いてみて、とりあえず小さなかけらを味見してみた。……ら、旨い。すごーく旨い。そんなに上質な豚肉というわけじゃなかったのだけれど、適度な塩味が中まで染みて肉汁たっぷり、脂も美味しい。もうこのまま食べるのが一番美味しいかもと判断して、ただただ焼いただけのサイコロステーキ状の肉を皿に盛りつけた。あまりにも色気がないので、ベランダ栽培中のミックスリーフを適当に引っこ抜いて洗い、オリーブ油とバルサミコ酢を軽く和えたサラダにして肉の下に敷いてみた。あとは、マッシュポテトに茹でたキャベツを合わせ、塩もみした玉ねぎにんじんセロリも混ぜて、塩胡椒と粒マスタードと少しのマヨネーズで和えた温かいサラダも。

おかずには激しく不似合いだけれど、半端に残っていた味噌汁も温めて、「ゆうごはんは何かなー、まだかなー」とうきうき待っていてくれた息子と一緒に夕御飯。息子はゴロゴロとした塊の肉はあまり好きじゃなくて薄切り肉を好む傾向にある(小さな口じゃ噛みきるのも大変で……ということらしい)のだけれど、今日のお肉は美味しい美味しいともりもり食べていた。……塩もみ効果??

1月13日 金曜日
白子大好き。あんきもも好き。内蔵好き……??
「YOKU MOKU」の
 プティ・ガレット
ミルクティー

昨日青山に行った折、「YOKU MOKU」青山本店の月代わり焼き菓子を買ってきた。今月のお菓子は ガレット・デ・ロワのミニサイズ「プティ・ガレット」。

ヨックモックと言えば、あのバター色の「シガール」でありチョコをサンドしたクッキーであり、私が子供の頃には何らかの機会でいただきものとして我が家にやってくる事が割合に多かった。親の勤め先に届いたお歳暮とかお中元とか、そんな感じだったのだと思う。風月堂のゴーフルより、ナボナより鳩サブレより貰って嬉しいお菓子だった。WESTのリーフパイとヨックモックのシガールこれ最強!という感じで。

でも大人になってみると「YOKU MOKU」は、生菓子がすごく美味しいというわけではないし、自分でお金を出してシガールを買ったりということもなくて、「デパートに行けばたいてい見かける洋菓子屋さん」程度の位置づけにしかならなくて、ずいぶんご無沙汰していた。でも、青山本店は別。あそこの焼き菓子は、別。毎日3時に焼き上がる月代わりの焼き菓子があって、それが絶品なんですよ〜と教えてもらってから、すっかりこの青山本店のファンになった。3時頃に通りかかる機会があれば、逃さず買うようにしている。

……で、昨日、料理教室の帰りに寄って買ってきたのだった。「王様のお菓子」という意味のガレット・デ・ロワは、キリストの御公現節を祝うフランスの伝統的パイ菓子なのだとか。大きなサイズのものを買えば小さな陶器のマスコットがどこかに入っていて、そのマスコットを引き当てた人にその年良いことがありますよー……というものなのだそうだ。丸いパイの中にはアーモンドクリームが入っていて、シンプルな甘いパイ菓子。今回は368円のミニサイズのもの(といっても直径11cmもあった……でっかいなー……)を3個買ってきた。予約してしまったのでサイズもわからず「3人家族だから3つ〜」と頼んでしまったのだけれど、今度買うときは16cmのを1個とかにしておこう……。

で、昨日の夜にもほんの少し囓ったのだけれど、今日の朝改めて食べることにした。1人1個はあまりに巨大なので、半分にして息子と分ける。ミルク控えめなさっぱりタイプのミルクティーを用意して、1/4カットにしたパイをもしゃもしゃと息子と食べた。

昨夜も思ったし、以前別の月代わり菓子を買った時にも思ったけれど、やっぱりここのパイ生地はすっごく美味しい。昨夜の段階はもちろん、今朝になってもサクサクホロホロパリパリで、どこも均一な「パイのお手本」のような綺麗な層ができている。中には、それなりにしっかりとした甘さのあるアーモンドクリームが薄めに詰まっていて、シンプルで甘くて幸せなお菓子だった。危険なほどにバターが入ってるんだろうなぁ、いかにもなぁ……と思いつつ、でもそのおかげでかほんの2切れでお腹もいっぱいな気分に。

塩豚甘辛炒め丼 きのこ増量
麦茶

まだ体中どこもかしこも筋肉痛(今回の新曲のボディパンプは、スクワットに"ボトムハーフ"という動きが多量に出てきてねぇ……その"ボトムハーフ"の体勢を取ると、その動作で鍛えるべき箇所の筋肉がもうプルプルプルプルプルプルと……)なので、ジムは無理。それ以前に仕事も山になっちゃってるので、今日は気合い入れて朝7時半から仕事をしていた。昼に1時間休憩して、午後3時から6時まで出かけて、ついさっきまでまた仕事してて、風呂入ってこの日記書いたらまた仕事して……今日は12時間労働くらいになるのかなぁ……あうあう。目がシパシパしてきた……がんばろう……。

昼御飯は、そんな一日の予定の先が見えていたので、「こりゃちゃんと休まないとダレてくるかも」と、"モニター見ながら何かをもぐもぐ"ではなくてきちんと中座して御飯を食べることにした。昨日焼いた塩豚があまりに美味しかったので、ついそれをまた数切れサイコロにカット。半端に残っていたきのこ類(舞茸としめじ)と一緒に炒め合わせて、酒をふって飛ばし、最後に醤油と味醂を軽く絡ませた。ちょっと汁気が残る状態で御飯の上にかけて、塩豚ときのこの炒め丼。麦茶を添えて、わしわしと平らげた。うん、やっぱり塩豚美味しい。塩が良かったんだか、買った肉が案外良い品だったのかわからないけれど、適度な歯ごたえを残しつつも少しも固くない肉の食感が良い感じ。いいかげん塩が染みまくってしまったら煮込みにでもするしかないと思っていたのだけれど、案外早く無くなってしまいそう。残りはもうわずか。

千葉 「銚子丸」にて
 ぶり炙り握り
 鱈白子軍艦
 赤尾アジ握り
 金目鯛握り
 マグロ中落ち軍艦
 ビール(中瓶)

「あのね、今日、お母さん、家で仕事てんこ盛りなのね。……夕飯、どっかで食べてさくっと帰るのは、どうだろう?」
息子に相談したら、
「うん。ちょうしまる」
……固有名詞が返ってきた。

「……スパゲティとかでもいいよ?」
「ちょうしまる」
「親子丼のお店とかラーメン屋もあるよ?」
「おすしがいいなー?」
「……そうかよ……」
まぁいいかと、銚子丸に決定。たいそう喉が乾いていて、
「……ま、中瓶1本くらいじゃ酔わないでしょう」
とビール1本貰って、「今日のおすすめ」の黒板見ながらあれこれ握ってもらって、腹6分目くらいで帰ってきた。そしたら、息子の皿数の方が多くなっちゃって、「うわ、初めて息子に負けちゃったよ」と苦笑い。

白子に金目鯛にぶりにと、冬っぽい品をあれこれつまんだけれど、今日の金目鯛はすんごく美味しかった。白子もプリプリつやつやしていて幸せだった。回転寿司ゆえ、同じ300円の同じ魚の皿でも、ある時はやけにパサパサでいまいちだったり、ある時は「これは500円の大トロよりも旨いかも!」とまで思えたり、そのへんは「まぁ、回転寿司だし、色々なのよね」と思っている。でも、総じて美味しいのでお寿司と言えばもうここ5年くらい銚子丸ばっかりな我が家だった。

息子は回ってくる玉子や茶蕎麦を堪能しまくり、更には卓上の握りのメニューをじっくり眺めて「おこさまマーク」がついているのを丹念にチェックして、
「すみませぇん!この、サーモン親子ぐんかんをー、わさび入れないで、くださぁい!」
とか
「すみませぇん!いくらくださぁい!わさび、入れないでくださぁい!」
と、果敢に板さんに注文して握ってもらっていた。最後にはちゃっかりプリンも食べていて、息子御満悦。

「ねー、お母さん、おいしかったねー。サーモン親子がね、おいしかったよー」
「うんうん、お母さんもめっちゃ旨かったよ」
「こういうのって、しあわせだよねぇ〜」
「そうそう、こういう風にふらっとお寿司屋に行けるように、がんばってお母さん仕事するんだよ」
「ぼくはねぇ、大きくなったら、野球選手になるの。お仕事するの」
「ほぅ」
「それでねー、タイガースを、すごく強くするの」
「……ほー」
だんなーだんなー、だんなの洗脳教育は、なんか、功を奏しているっぽいぞー。

1月14日 土曜日
今日のメインディッシュ、M井さん(の要塞)
ムーチー
タンカン
プーアル茶

目覚めると、10時。あいやー。

「……朝御飯、ちょっと甘いものでもいいですか?」
「いいですよー」
「いや、どんな味なのか私も食べたことないからわからないんだけどね、お餅だって。ちょっと甘いらしいよー」
と言いながら蒸してみたのが、「ムーチー」。先日Tさんにお裾分けしていただいた、「沖縄版笹餅」という感じのお餅だ。無病息災を願う、厄払い的意味を持つものなのだとか。秋田の親戚が作ってくれる、5月の節句の三角ちまき(茹でて、きなこをつけて食べる甘いちまき)と同じような感じなのかな。

くるまれた葉は、笹とも柑橘類とも似ているようでちょっと違う強い香りが漂う、月桃という木の葉っぱなのだそうで。バナナの木の葉にも似ている、いかにも南国っぽい葉に、のっぺりと艶やかなコンニャクのような外見の茶褐色の餅がくるまれている。蒸して食べてね〜、と言われたので、蒸し器で5分くらい蒸してみた。

シナモンや八角のような独特の甘い匂いが漂うスパイシーな、でもほのかに甘い優しい味のお餅。漂う甘さは、黒糖のようだった。「日本の食べ物」よりは「台湾の食べ物」「シンガポールの食べ物」などと言われた方がしっくりきてしまいそうな異国感漂う味で美味しかった。

デザートに、同じく沖縄の「タンカン」。みかんとオレンジの中間のような果物で、皮が厚めで房も大きい。味もみかんとオレンジの中間のような、甘さと酸味のバランスが程良い濃厚な味の果物だった。ビタミン豊富なんですって。

スガキヤのカップ麺
麦茶

私とだんな(と息子)共通の友人M井さん。だんなの大学時代の1級上の先輩なのだけれど、「先輩後輩」の枠を越えて2人は仲良しだ。大学時代は週に数度の勢いで2人で飲みに行っていた(で、激論していた)のだそうで。……で、私も仲良しになった。

とにかく、すっごい変人なのだ、M井さん(その変人っぷりは、このあたりに色々と)。常に常に同じ系統の装い(パジャマでさえも!)、ちょっと不思議なメールなどでの文体や実際の口調、独特に思える各種部分へのこだわり、etc。人体の3Dモデリングを現在の趣味としつつ、ただの「おたく」で片づけるにはあまりにもったいないというかそもそもそんな枠に収まらないというか、まぁとにかく破天荒な人だ。

で、「そろそろ会いたいなー……"M井分"が足りなくなってきたなー」と感じつつ(でもね、会ったら会ったらで5時間くらいでお腹一杯になっちゃって「もういいよM井さん、ちょっと離れて口閉じててください」とか言いだす始末……)、先日遅めに届いた年賀状に「今年はぜひ遊びにいらしてください」の言葉を額面通りに受け取って「じゃあうかがいますから。餃子しましょう、泊めてください」ということになったのだった。

「餃子をしようね」はもうここ1年くらい言い続けていて、タネと鍋持っていくからM井邸で皆でつつんで焼いて食べようじゃないかという話になっている。おりしも今日の午前中にはタイミングよく「キムチでやせる」からキムチだチャンジャだ焼きそばだとあれこれ届き、しかも餃子のタネの材料買いに行ってみればあんきもが異常に安いしで、餃子以外の食材もあれこれ持って出向くことになった。とりあえず昼間はあんきもの仕込みしたり、餃子の仕込みしたり、荷物まとめたり、あれこれ色々と作業。

台所がずっとわやくちゃな状態だったので、
「こういうときこそカップラーメンですかね」
「ですね、色々ありますしね」
と、買い置きのカップ麺を色々と発掘。息子は大好物のきつねうどんを、だんなはラ王の沖縄そばを、私は1個だけ残っていたスガキヤのカップ麺を。手元には、名古屋の友人が送ってくれたスガキヤインスタント麺もあって、そちらもすごく気になっていたのだけれど
「今、鍋を汚すは得策ではない」
とカップ麺で統一。

名古屋に何度か旅行に行ったことがあるものの、私はスガキヤで一度も食事したことがない。何度かこのお店のラーメンを食べたことのあるだんな曰く、「うむ、ほぼ忠実にあの味が再現されている」とお墨付きの和風トンコツラーメンは、スナック菓子のような軽く懐かしい味。
軽く腹を満たした後は、いよいよM井邸に出撃だ〜。

焼き餃子・茹で餃子
たこせんべい
キムチ・チャンジャ
あんきものポン酢がけ ポテトサラダ
焼きそば
ビールいろいろ・お茶

大雨の中、荷物抱えて都内のM井さんちへ。
「あ、M井さんM井さん?そろそろ向かうけどー、途中で酒とか買うから荷物運びに駅前まで来いやゴルァ」
と丁重にお願いして、最寄り駅まで迎えに来ていただいた。

「お久しぶりに御座います。わたくしと雨の中一緒に歩こうと言うならば、覚悟していただかなければなりませんが、宜しう御座いますでしょうか?」
駅前にやってきたM井さんは、「大荷物だと聞きましたもので」と、おっそろしく大きな黒い布製鞄(そんなの売っているの見たことないから、多分自作なんだろう)を手にし、普段着のはずなのに黒ズボン黒ジャケットを着用し、ただしその上にはド青色の巨大な耐水ポンチョを身にまとっていた。「うわぁ」と思いつつ、滞りなく酒や肉を購入してM井邸に。青いポンチョは、妥協に妥協を重ねた末の選択なのだそうで。「巨大な鞄を背負ったまま身にまとえるポンチョ」を探した結果のとりあえずの品なのであるらしい。きっと黒色をまといたいのだろうなと想像がつく。

独身男性が1人で住むには広すぎるのでは?という立派な広さのマンションは、話には聞いていたけど「要塞」のようになっていた。3D画像を扱う人ならある程度の機材が必要なのはある程度は理解できるけど……なぜ、居間の巨大ラックにモニターが3台?キーボードが3つ?……え?パソコン本体(ノート含)は全部で12台???

「あのー……M井さん、なんか、洗面室の洗濯機ラックの上にパソコンがあるんですけどー……あれは、ナニ?」
「必要ですよ。ほら、この角度からだと入浴中に画面が見える!」
「あー、DVD流すわけでねー……ほー……DVDプレイヤーとかじゃダメなんですか?」
「我が家にはパソコン用以外のモニターはない!」
「あー……そうなんですかー……」

「あのー、この、ラックの上にあるオーケストラ用スコアは?ピアノ用ではなくて、なぜ総譜?」
「ああ、そこに載るこの曲が、わたくし大好きだからです」
「……でも、M井さんピアノ弾きなんだからピアノ用に編曲された楽譜買ってくればいいじゃないですか」
「だって好きなのはオーケストラの曲なんですから。やはり、その楽譜を買わねば」
「……でも弾くのはピアノですよね?」
「ですから、全てのパートをどう両手で弾くかが課題になります」
「……あー……」

相変わらず素敵な人だと感じ入りつつ、皆で餃子包んで、焼いたり茹でたりして食べた。持参したキムチやチャンジャやあんきも(刻んだ万能葱を山盛りかけて、旭ポン酢をかけた)も並べ、あと、「サラダも食べます?」とM井さんが買ってきてくれたポテトサラダをつまんで。

食後は、「みんなで遊ぶんだー♪」と息子が持参したUNOを4人で。大人3人に囲まれた息子は全然勝てなくて、
「なんか、今日は、ぜんぜん楽しくなーい」
と微妙に不機嫌になってしまった。現在、M井さんが必死で3D動画の美少女キャラを動かして息子の御機嫌取り中……。
(で、遊びに来るのにノートパソコンを持参する我が家も我が家だけれど、「LANの口は、そらそのへんに」「日記更新するならこっちのマシンもありますよー」と何不自由しない独身男性の居住というのも、すごいね)

1月15日 日曜日
炭水化物中心のブッフェ。なんだかすごかった……
M井邸にて
 ベーコンエッグ
 ポテトサラダ・マカロニサラダ
 味噌汁
 御飯
 お茶

一人暮らしの男性宅(彼女なし)に、なんで予備ベッドがあるんだろうとか、なんでそれにプラスして来客用布団が2組もあるんだろうとか思った土曜の夜。一家揃ってM井さんのお世話になった。
「……で、M井さんは、この家をどうしたいのでしょうか。……巣?」
「ええまぁ、たまり場とか、事務所とか……。人といるのは嫌いではないです」
「あー、そうなんだー……」

そうなんだー……と来客部屋の押入を開ければ、そこには衣装ケースが2〜3個積まれていて、その中の1個にはだんなの名前が書いてある。既にだんなから話には聞いていたけれど、だんなのパンツ入ってるし、ワイシャツも入ってるし、寝間着も入ってるし(←もちろん全部だんなが持参したもの)。えーと……これは、「別宅がある」ということで、わたくし怒っても良い状況なのでしょうか。怒らないけど。「泊めてくれてありがとう。これ、洗っといてねM井さん」の一言で、きちんとパンツその他を洗って各自の衣装ケースに戻してあげるM井さんも、素晴らしいというか何というか……。

そういうM井さんであるので、朝御飯も押し掛けた家族3人分、1人でいそいそと準備してくれたのだった。御飯とお味噌汁(インスタント)、ポテトサラダとマカロニサラダ、半熟の好みな具合に焼かれたベーコンエッグ。
「今気づいたんですけど……せっかくの居間なのに、日当たりいいのに、窓が存在してないことになってますよねこの部屋……」
などと軽いツッコミを入れつつ(何しろ居間が一番の「要塞」になっているものだから、窓なんか全部ふさがってしまっているのね)、完全に「住居」じゃなく「事務所」「ねぐら」「アジト」といった言葉がしっくりきてしまうM井邸を堪能した。

お世話になりました、それじゃー私たちはお台場に遊びに行きます〜……と、名残惜しくもM井邸を辞して、今日はお台場に移動。
「また来てくださいね、ぜひ」と言われたので、またぜひ行くことにします。

お台場DECKS「サンセットビーチブルーイングカンパニー」にて
 ランチバイキング \1554
 台場地麦酒(アルト)

せっかく都内に出てきたのだしと、買い物がてら映画を見に行った。だんなと予告編を見て「これはおもしろそう!」と言っていたMr.&Mrs.Smithに。
「息子も一緒に見に行ってくれますかー?」
と誘ったところ、「どこかで待っていられる場所があるなら、ぼくは待っているほうがいいなー」と言われてしまったので、託児サービスにお願いすることにした。日曜で飛び込みのお願いだったので、AQUACITY内の託児サービスはかなりの混雑。それでもなんとか息子はそこにいさせてもらえることになって、だんなと2人、ゆっくり映画を楽しんできた。

アンジェリーナ・ジョリー、素晴らしい。美しい。ブラピの恰好良さより、
「ほえー、アンジェリーナジョリー美しい〜」
「アンジェリーナジョリーかっちょええー」
とか、そんなところばっかり見ていた私。つい先日まで「BIOHAZARD4」をやりまくっていたから、ついつい「あ、ショットガン」「あ、あれグレネードランチャー」「おお、ロケットランチャーまで」と銃器に目がいってしまった。

映画観賞後は急いで息子を迎えに行って、ちょっと遅めの昼御飯。
「あのね、お話しできるおともだちは、3人いたよ」
と、息子は息子で楽しく遊んでいたようで、しかも最年長ということでせっせと下の子のお世話とか、新しくきたお客さんに「いらっしゃいませぇ〜、おにもつどうぞー」とかやっていたらしい。
「マッケンチーズ食べたいなー」と息子が言っていたので、それが食べられそうなお店を探したのだけれど、通りかかったDECKS内の「サンセットビーチブルーイングカンパニー」の前で
「バイキングでもいいなー……バイキングが、いいなー」
とか言い出したので、まぁ良いかとバイキング専門レストランに入店。ランチは70分で1500円ちょっと。台場地麦酒の冬ビール「アルト」をいただきつつ、適当にあれこれ持ってきて食べた。

全体的に、炭水化物多めの品々。オムライスにピラフにリゾットと御飯ものが4種類、トマトチキンにツナにトマト茄子にベーコンにとスパゲッティも4種類、更にカレーやフォカッチャ、ピタパンなどなど。ピザも3種類ほどカウンターに並んでいる。その割におかず系は今ひとつパッとせず、ガーリックチキン(オイルまみれな割に、肉そのものはパサパサ……)、フライドポテト、ウィンナー、ミニロールキャベツ、サラダは葉野菜の他、ポテトサラダとコーンとマカロニサラダくらい。色々あるように見える割にいまいち食べるものがなく、
「あ、白身魚のフライ発見〜、これはビールに合いそう」
などと一回ちまちま色々盛り合わせてきたら、もう2度目はあまり食べたいものがないような感じだった。

デザートにフルーツヨーグルト(プレーンヨーグルトに冷凍ブルーベリーを適当に混ぜただけ、みたいな)や、一口サイズにカットされた各種ケーキ(なんかこう、いかにもな業務用冷凍ケーキ……安っぽいやつ)、Jelloのような味がするチョコプリン。かなりトホホなランチブッフェだったけれど、息子が満足気に食べていたので、まぁいいかなと。

豚味噌鍋(豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
日本酒(飛良泉 しぼりたて生酒)

ぷらぷら買い物もいくつかして、帰宅は6時。昨日のうちに「お肉が安いから」と豚味噌鍋用の材料を揃えておいてあったので、白菜ざくざく刻んでさささっと用意して鍋にした。残っていた飛良泉の生酒をたらたらと飲みつつ、今日はちょっと軽めな分量で鍋をつつく。ついに息子も
「わーい、今日は豚みそなべだー!」
などと豚味噌鍋を歓迎してくれるようになったので、ますます冬の豚味噌鍋が食卓にのぼる率が高まりつつある感じ。