食欲魔人日記 10年6月 第1週
6月1日 火曜日
のんびり大根を煮ていた午後
バタートースト with 温州みかんジャム
ヨーグルト
アイスカフェオレ

昨日一日不調だっただんな、今日も今ひとつ顔色が優れない。
 
「……やっぱダメかー……昨日バクテー食べたのになー?」
「ダメだなぁ……」
と、それでも「朝御飯は食べる……」と起き出してきた。
 
だんなは薄切り、私と息子は5枚切り厚さ見当にスライスした食パンで、今朝はバタートースト。面白いなと思って買ってあった「温州みかんジャム」を塗りながら食べた。マーマレードのようなものと思いきや、すごい勢いで「温州みかん」の果肉そのままの味。あの日本のみかんならではの優しい味のジャムだった。バタートーストに乗せて食べるととても美味しい。
 
このところヨーグルトが恋しい気分が続いていて、冷蔵庫にプレーンヨーグルトが常備されている今日この頃。いっそ久しぶりにカスピ海ヨーグルトでも育てようかなと思ったりして……。これからの温かい季節なら半日かからず作れるだろうし。……でも、作り始めると途端に食べなくなっちゃうのよね。

「MOUTOM」のミートドリア
「FLO」の3種サラダパック
 タコと玉ねぎのマリネ
 トマトと帆立のサラダ
 海老とブロッコリーのサラダ
アイスカフェオレ

お昼近くなって、だんなもやっと元気を取り戻しつつあった。
「……お腹空いた……なんか、美味しいのが食べたい……」
具体的には、モートンの何かが食べたい気分、と、ご指名が入った。
 
「なので、お金をあげるので何か買ってきてください」
との仰せで、駅ビルに買い出しに。本屋も寄りたいし、食材も買っておきたいところだったし、とお出かけしてきた。
 
「MOUTOM」は、西千葉が本店のハムやソーセージの専門店。それらの美味しさはもちろんのこと、お総菜類もなかなか美味しいし、冷蔵ケースに控えめに並ぶデザート類もちゃんと作られた素材の良さを感じる味。シフォンケーキなんかも美味しい。そんなお店が最寄りの駅ビルにお総菜屋として入っている。もちろんハムやソーセージも買える。
 
昼食時に合わせて、ここの最寄り店にも本店から諸々の弁当類が運ばれて来る。だんなが喜びそうで、私も好きなものをと選んだ2種類は、和牛ハンバーグのお弁当と、ミートドリア。多分だんなはハンバーグを選ぶだろうなぁと思いつつ、野菜っぽいのもあると良いかなと、「FLO」にも寄ってサラダセットを買ってきてみた。
 
「FLO」では、ランチ用にと少量ずつ3種のサラダを組み合わせて500円というセットを販売している。好みのサラダを選ぶことはできず、用意されている中から選ぶのだけれど、その組み合わせは色々で、「マヨネーズ味はそんなに恋しくないのよね」と、玉ねぎたっぷりのタコのマリネ、プチトマトと帆立のサラダ、これだけマヨ味だった海老とブロッコリーのサラダのセットにしてみた。
 
待ちかねました、という風に、ハンバーグ弁当を綺麗に平らげただんな。昨日の昼は抜きだったし、昨夜の夕食も今朝の朝食も軽めだったから、染み渡る美味しさだったらしい。
 
一口もらったハンバーグは、肉汁たっぷりの嬉しい美味しさ。粒マスタードが多めに入ったポテトサラダや目玉焼きもついてきている。私の方のチーズたっぷりのミートドリアも良い感じ。見た目以上に食べ応えがあって、下に詰められた御飯もたっぷりめだった。

クリームチーズ
皮蛋豆腐
おかひじきと油揚げの和え物
鶏と大根の煮物
羽釜御飯
ビール(シルクヱビス)

だんなの食欲も戻ってきたみたいだし、じゃあ煮物でもしましょうかねー、と、午後はのんびり大根の下煮など。
 
米のとぎ汁で30分ほど下煮した大根は除けておいて、まずは水に酒を加えて煮立たせ、醤油と砂糖を加えた濃いめの汁の中で一口大に切った鶏肉を煮ること7分ばかり。鶏におおむね火が入ったところで肉を取り出し、残った煮汁に多めの鰹のだし汁と、更に醤油と砂糖と味醂と酒を追加する。鶏のエキスも入ったその汁で1時間ほどかけて大根を煮ていき、良い感じの色と味が全体に染みたところで鶏肉を戻し入れて馴染ませる程度に数分、軽く煮込んだらできあがり。飾りは刻んだ大根の葉。なかなか良い具合に煮えた。
 
中華街で買ってきてあった泥つきの皮蛋は、早めに剥いて外気にさらしてアンモニア臭を消し、「塩豆腐」という塩味強めの豆腐と盛り合わせる。子供は醤油をかけつつ、大人はラー油をかけつつ食べる。あまり「塩!」という風ではない豆腐だったけれど、そこそこの値段がしただけあって、悪くはなかった……かな?
 
で、あとは初めて触ってみた「おかひじき」。こちらを参考に、茹でて、フライパンでカリッと焼いた油揚げと合わせ、ポン酢和えに。
 
茹でてもなおシャキシャキとした歯触りが悪くないおかひじき、この食感はかなり好きかも。ただしちょっとばかり青臭さがあるので、それが気にならないような調理法にした方が良いみたい。今回いただいた油揚げとポン酢の組み合わせは、油揚げの口当たりと香りの良さ、ポン酢の酸味がとてもバランスが良くて美味しく食べられた。
 
だんなの分は軽めによそったから、食べられそうだったらお代わりしてねー!と、「いただきます」と家族で囲んだ夕御飯。
 
大根好きのだんなは、大根をお代わりして食べるほどの回復をみせて、一安心。
大根はとにかくだしの味を含む野菜だけれど、おでんの大根より、ぶり大根の大根より、鶏のだしが染みた大根が私は好きかも。思った通りにこっくり美味しく煮えていて、私も大根を1切れお代わり。

6月2日 水曜日
お弁当メニューみたいですが、「三色丼」
バクテー
ヨーグルト
アイス中国茶

先日作ったバクテーが、まだ鍋に若干量。
 
「息子はバクテー食べます?君あんまりアレ好きじゃなかったよねぇ」
コーンフレークか、あ、あとチーズトーストなんかも用意できるけど?と伝えたら「チーズトーストの方が嬉しいなー」だそうで、息子はチーズトースト。私とだんなは2人でバクテー、朝からにんにくの香りに包まれてみた。
 
今日も、バクテーの肉ほぐして御飯に乗せて、"専用醤油"なるもの(バクテースパイスについてきたもの)をちらりとかけて、御飯と一緒に肉を食べる。醤油に砂糖と香辛料入れたような、ほのかに化学調味料味がするみたいな醤油なんだけど、こうして食べるとやけに美味しい。バクテーミックスまた買ってこなくちゃなー、香港あたりでも売ってるかな?と思いを馳せつつ、もぐもぐ。

スティック野菜のサラダ
鶏と大根の煮物
三色丼
麦茶

今日の夕御飯は、なんとなく思いたって「三色丼」。
 
先日の野菜セットでほうれん草が届いて、「いつもお浸しとか炒め物とか、なんか目新しさのない料理になっちゃうのよねぇ」とレシピを探していたところで「三色丼」と目があった。確か「青柳」の小山裕久さんのレシピで、茹でて刻んだほうれん草を使った三色丼。しかも鶏そぼろではなく牛肉そぼろ。ちょっと面白いなと思って、覗いた肉屋で牛ひき肉が特売だったこともあって作ってみることにした。
 
卵は塩を加えてゆるゆると炒り卵にし、ほうれん草は茹でて刻むだけ。牛肉は醤油と砂糖で炒りつけていく。三色丼の緑色といえば、私はさやえんどうか、きぬさやを使うことがほとんどだったから、ほうれん草というのはとても新鮮な気分。独特な青臭さがあって、それもまた良しという感じだった。
 
牛肉そぼろがしっとりこっくりとなかなか脂っこい感じに仕上がったので、主張の強めのほうれん草がよく似合っていた。
 
なんだかここ最近「渋茶色」の料理が多いので、脱却したい気分。でも明日の夕御飯は「ブリの切り身」の料理の予定……(うーん、やっぱり渋茶色……?)。

6月3日 木曜日
卵焼きが美しくできたのでとても満足
ホットドッグ
アイスカフェオレ
ヨーグルト

今日の朝御飯は、久しぶりにホットドッグ。
 
ホットドッグ屋台の味を真似してできた「うちのホットドッグ」は、バターで炒めて、軽く風味をつける程度の少量(多いと、くどくなっちゃうのよー)、カレー粉をパラッとふったキャベツをソーセージの下に敷くというもの。大人になってその屋台で初めて食べるまでは、私にとっては「カレー味キャベツ入りホットドッグ」は全く馴染みのないもので、でも屋台(というか、キッチンつきのワゴン車販売だった)で買ったそのホットドッグの美味しさにびっくりしてしまったのだった。以来10年以上、うちのホットドッグは基本、カレーキャベツ入り。
 
たまたま先日あちこちのwebサイトを見ていたところ、そのカレーキャベツホットドッグに関する記述をみつけた。
つい最近、テレビ番組でそのカレーキャベツホットドッグが紹介されて、「なにそれ!?」と盛り上がったのであるらしい。まとめ的な記事がニュースサイトに掲載されていた。
 
曰く、「カレー風味のホットドッグは関西では本当にごく普通のものらしい」。
 
確かに、数年前にケンタロウさんの本で、まんまその「カレー風味炒めキャベツ入りホットドッグ」の作り方を見たから、「ああ、あのホットドッグ屋さんのオリジナルというわけじゃなくて、けっこう広く知られた食べ方だったのかも」などと思っていたのだけれど、関西方面の文化だったとは。
 
しかしその記事を見ると、番組中では「生理的に受け付けない」とか「くさいっ!」とか、食べもしないて散々な評価だったらしいし、その記事を書いた人も「予想外に美味しかった」なんてまとめていて、私としては「失礼しちゃうわ」という感じがする。食べ物に対してだけに限らず、人は(特に日本人は)馴染みのない文化に対しての"食わず嫌い"がすごく多いと思う。ちゃんと作って食べてみるとすっごく美味しいんだけどなー。
 
話は逸れるけど、「秘密のケンミンSHOW」というバラエティ番組も、地方のもの珍しい食べ物や食文化が紹介されていて、内容としては興味深いのに、出演者たちが「えー」「ありえなーい」みたいな反応をするのがすごく嫌い。口にしてみて「あ、これ美味しいじゃないですかー」となったとしても、最初の「えー」のところで見るのが嫌になってしまう。
 
ともあれ、話は戻って、我が家は家族3人揃って大好きなカレーキャベツホットドッグ。ちょっと小ぶりなホットドッグだった分、ヨーグルトも添えた。
シナッとなって、ほんのりバターの甘さとコクがあって、ほんのりカレーの香りがするキャベツの存在感がとても良い感じ。パリッと焼いたロングウィンナーと、とろけるチーズのトッピング、てっぺんに思うさまニョロニョロ絞ったケチャップ。「そうそうこれこれ」という味なのだった。

茹で野菜(ブロッコリー・スナックえんどう)
しらすとおかひじきの卵焼き
ブリの生姜焼き 炒めピーマン添え
わかめと葱の味噌汁
麦茶

夕御飯は、今日こそお魚。
 
週末は何かと「肉!」な感じになってしまうので、平日はできるだけ2回、少なくとも1回は魚料理をしようと決めている。……が、息子は魚より肉が好き。出せばちゃんと食べるけれど、魚の日はあからさまにがっかりしている。たとえピリ辛味の肉料理であっても、魚よりは肉の方が嬉しいのであるらしかった。たらこスパは好きなくせになー。
 
今日はブリの生姜焼き。スキレットで焼いたブリの切り身に、生姜を効かせた醤油味醂だれを絡める感じ。炒めたピーマン敷いて、脇にはさっと茹でたスナックえんどうとブロッコリー、そして卵焼き。
 
卵焼きは、先日和え物にしたおかひじきの残りを使ってみた。茹でたおかひじきの残りだったので、そのままざっと刻んで、旨味追加にとしらす干しも加えて塩と薄口醤油で調味してだし汁少々加えてぱたんぱたんと折り畳んで焼いていく。断面が長方形の卵焼きになる予定だったのに、何をどうしたものか正方形になってしまった。なんだか伊達巻きみたいになっちゃったぞーと思いつつ、粗熱が取れたところでスライスして盛りつけた。
 
なんとなく海のもので揃えようということで、味噌汁の具もわかめ。
週に半分くらいこんな感じの献立にしたいなと思いつつ、週に1度か2度しか実現できていない、ヘルシーな夕御飯、心もち私は御飯も軽めにしておいてみた。

6月4日 金曜日
「ニラときゅうりを食べましょう」コンセプトで、冷やし担々麺
ハムエッグ
レーズンパン
ニューサマーオレンジのゼリー
アイスカフェオレ

今日の朝御飯は、レーズンパンとハムエッグ、それと、昨夜仕込んでおいたニューサマーオレンジのゼリー。
 
野菜の宅配で届いた3個の不揃いサイズのニューサマーオレンジ、一人で昼間食べてみようかと剥いてみたところ、柔らかで果汁たっぷり、適度な甘味と酸味で美味しかったのだけれど、いかんせん種がものっすごく多かった。1房に3個4個種が入っていて、これは食べるのに骨が折れそう……というか、食べにくくて忙しい朝に口にするのには向いていない感じ。
 
でもそろそろ食べちゃわなきゃな、と、昨夜思いたってゼリーにしてみたのだった。
果汁をぎゅうぎゅう絞って種を除け、果汁と合わせて300ccになるような量の水を熱して砂糖を少量溶かし、粉ゼラチンを1袋振り入れる。それを果汁と合わせて混ぜて固めればできあがり。「300ccで少し緩めに固まります」とゼライスの説明にはあったけれど、できあがったのは想定よりもブリブリとちょっと固めなゼリーだった。これなら200ccの液に半袋のゼライスくらいで良かったかもしれない。
 
ともかくも、良い感じに爽やかな味のゼリーができたので満足。
「今日行ったらお休みだねー」
「やっとねー」
などと話しながら、もぐもぐもぐ。

冷やし担々麺
麦茶

今週はなかなか仕事も忙しくて、私も「あー、これでやっと週末〜!」という気分。
 
夕飯は麺料理にしたいなと思っていたところ、手元にニラがあることを考えて「ジャージャー麺とか担々麺みたいなのはどうだろう」と。手元のレシピデータベースを開いたら、ケンタロウさんレシピで、まさに「冷やし担担麺」という名前の良い感じの料理があった。たれも自分で作るもので、炒めた豚ひき肉の下に刻んだニラを敷く形だ。冷やし担々麺ならきっときゅうりも似合うだろうし、と、作ってみることにした。
 
事前に用意して冷蔵庫で冷やしておくスープは、すり胡麻、練り胡麻たっぷりに、醤油やオイスターソース、酢、砂糖、味噌などを混ぜ合わせたもの。本当は豆板醤とラー油もここに入るところ、息子も食べるしと辛味はスープにつけないでおいた。
 
茹でた麺を水でしっかり冷やしてから器に盛り、ニラ散らし、きゅうり散らし、その上から冷たいスープを張る。炒めた豚ひき肉は酒と醤油とオイスターソースで調味したもので、私の分にはその上から"桃ラー"と友人がくれたお手製のラー油をかけた。桃ラーは辛くないけどシャリシャリしたにんにくの存在感が良い感じ、友人がくれたラー油もさほど辛くはないけれど、旨味たっぷりで香りがいい。
 
「おお……ラー油かけたら、一気になんかそれっぽい感じになった……♪」
と、食卓に出して、今日の夕飯は軽めにこの一品。
 
棒棒鶏のたれなどは作ったことがあるけれど、担々麺スープを作ったのは多分これが初めて。案外それらしい味のものが手持ちの調味料で作れたので、なんだかとても満足できた。スープの味のバランスもちょうど良いし、ざくざく刻んだニラときゅうりが心地よい存在感。「肉そぼろ残しておいて、御飯に乗せて食べても良かったかもなぁ」と思いつつ、全部平らげてしまったのだった。
 
中華料理は、基本的な調味料はスーパーにも揃っているし(とりあえず甜麪醤とオイスターソースと豆板醤、老酒あたりがあるとかなりあれこれ作れる)、作る機会も多いから家に調味料が揃っている。ゆえにいつ思いたっても「この調味料持ってないわー」となることが少ないのだけれど、これがタイ料理あたりになると苦しくなる。
 
ナンプラーは手元にあるとしても、レシピを見ると
「"シーズニングソース"って何〜!?」(そのまんまのネーミングの醤油的調味料がある……)とか、
「"カピ"って何〜!?」(シュリンプペースト、塩漬け小海老のペースト……)とか、
「そんなの持ってません、ていうか近所じゃ買えません」といったものが山盛りで、一気に難易度が高くなる。
 
あんまりあれこれ調味料揃えても、賞味期限が来てしまって処分しなきゃいけないことになっちゃうしなぁ……と思いつつ、家で化学実験のようにあれこれ使って味を作っていくのが好きなものだから、我が家にはなんだかんだと調味料がたくさん。使えてないものもたくさん……。

6月5日 土曜日
この刺身盛りが399円(で、けっこう美味しい)という……
「アンデルセン」のミルクフランス
アイスカフェオレ

今日は週末なのに7時前起床。
自治会の草むしりイベントがあるので、昨夜も午前さま帰りだっただんなは寝かせておいてあげようと、静かにベッドを抜けて軍手を持って外に出た。
 
どこもかしこもむしる草があるということは、緑が多い地域の証拠……と自らを励ましつつ、我が家の窓下の狭い植え込みのところからむしりむしり。歓迎しかねるドクダミもちらちらと生えているから、それらを住人でよってたかって引っこ抜いた後はなんだかエリア中がドクダミ臭くなる。ドクダミならずとも、1時間ほどの草むしりイベントが終わった時は、いつも「ここは高原の牧場ですか」というような青臭い匂いが漂って、でもその匂いは嫌いなものではなかったりして。
 
結局草むしり開始後30分ほど経ったところで息子とだんなも起き出してきて、3人で公道周辺に生えた草もむしりむしり。終えた後、全員朝風呂を済ませると「また8時過ぎなのにこんなにすっきり、しかもお腹空いた」という状態で居間に集まることになった。
 
朝から労働した後は甘いものが恋しかろうということで、
「ですので、止めませんので、ミルクフランスを買ってきてください。3本」
と、昨日息子にお願いして習い事帰りに買ってきてもらっている。練乳風味の甘いクリームがたっぷり絞られた「アンデルセン」のミルクフランスを皆でもぐもぐ。
 
「やっぱり、簡単に買える距離にあるパン屋さんのミルクフランスだったらここのが一番なのよね」
「この固さとかクリームの量とかが良いのよね」
と話しつつ、頷きながら食べる息子はやたらと嬉しそう。彼曰く、「ミルクフランスの朝御飯と、卵かけ御飯の朝御飯は、どっちが良いか聞かれたらすごい困るほどどっちも好き」なのだそうだ。

レトルトパックのビーフカレー
アイスウーロン茶

「お昼ちょうどにチケットの発売が始まるから、パソコン前にいなきゃあいけないのです」
と、午前中は調べものしたり読書したりしながらのんびり。お昼どうしようかー……などという話もしながら、「でも出かけるわけにはいかないのです」と11時半頃からパソコン前で待機。
 
で、めでたく「夜の遊園地からの脱出」、チケット取れました〜。9月に再び「リアル脱出」、今度こそ脱出できるよう、超がんばってくる!予定。
 
販売開始直後はサーバーが重くて繋がらず、何度もリロードしつつ、ついでに野球のチケットの抽選予約も入れちゃえ〜などとやっている間に12時も30分になろうというところ。昼は簡単に済ませちゃって、夜どっかに食べに行っちゃう?という話になって、
「そういえば、業務用カレーのレトルトあるよ〜。年末に安売りしてたの、"いつかどーしよーもなくやる気がない時のために"って買っておいたやつだけど」
と、1人分ずつがパックになったビーフカレーを発掘してみた。
 
御飯も冷凍のを解凍すれば3人分なんとかなりそうだし……と、簡単お手頃お昼御飯。
いかにもなレトルトカレー、それなりに肉は入っていて、じわっと辛い大人の味。草むしりの参加品(?)のペットボトルのウーロン茶をグラスに注いで飲みながら、来週末のお出かけなどについて話してみたり。

「テング酒場」にて
 塩キャベツ \294
 オニオンスライス \189
 もつ煮豆腐 3×\368
 刺身盛り合わせ \399
 ハムカツ \294
 焼売 \399
 串焼き(ねぎま) 2×\84
 串焼き(ぼんじり) 2×\84
 串焼き(シロ) \84
 サイコロステーキ \294
 うどん 2×\189
 ねぎとろ手巻 \399
 ごはんセット \210
 カルピススカッシュ \210
 ホッピーセット(白) 2×\499
 ホッピー(中) 2×\210

残念ながら負けてしまった阪神vsオリックスのテレビ観戦を終えた後、ぽてぽてと向かったのは駅前にある「テング酒場」。
 
薬屋さん覗きたいよ、そうだ明日の朝御飯も何か買わなきゃ、あとあと本屋も、と用事を済ませてからのんびり向かったお店は、それでもまだ夕飯時には早い時間帯だったのに4割ほどの席が埋まっていた。
 
まずホッピーセットでしょ、あとモツ煮も当然いるよね1人1つ?お刺身盛りも頼もうよ、と、「このあたりはお決まり」とばかりにつらつら注文して、あれこれつついてきた。これだけ注文してお会計は6千円を切っているのだから恐ろしい。ジュース1杯210円って、ファーストフードのドリンクのような値段設定だ。
 
「んでも、ちゃんと美味しいよね」
「ここのモツ煮はかなり良い感じだよね」
 
私もだんなもここの、味噌味のモツ煮豆腐がかなり好きなのだけれど、だんなの好きっぷりは私のそれをかなり凌駕しているということが本日判明した。
 
「んとねー、"萬月"の煮込みを100とするじゃない?そしたらここのモツ煮豆腐は93くらい好きなんだなぁ……」
「ほんとに!?私、73とか76とか、そのくらいだと思ってたよ!」
"萬月"は、だんなが学生時代、それはもう足繁く通っていたのだという飯田橋の居酒屋。ここの「煮込み」はモツではなく鶏皮を煮込んだもので、確かにかなり美味しい。「一時期は"ダブル"を1人で3杯くらい喰ってた」とだんなは言っていたくらいだから、その好みの度合いっぷりや大変なものかと思っていたのに、この店のモツ煮込みがそこまで迫る勢いだったとは。
 
うん、確かに美味しいし、外せない美味しさだけどねぇと笑っていたら、「俺、シメは御飯セットとモツ煮豆腐ね!」と2杯目のモツ煮を御飯と共に幸せそうに平らげていた。
 
まぁ、このお店に来る理由の3割くらいはモツ煮豆腐だったりするけどね、と、1皿399円という激安価格のお刺身盛り合わせ(マグロ・サーモン・アジ・帆立・タコ)も頼みつつ、息子は好物のハムカツとか、うどんとか。もともと「天狗」そのものが好きだったせいもあるけど、「テング酒場」はやっぱり良い感じなのだった。

6月6日 日曜日
今日の大トロはこんな感じだったのでした。うま!
「ミスタードーナツ」の
 スティックパイ アップルキャラメル
 ポン・デ・抹茶 ミルククランチ
カフェオレ

昨日、夕飯を摂りにお出かけがてら、「明日の朝御飯も何か買っておかなきゃね」と駅前をぷらぷら。
 
「ドーナツはどうかなぁ……って、いやいや、今朝も甘いパンだったよね」
訂正訂正、と呟いたら、だんなが隣で
「じゃあ甘いドーナツにしなきゃいいじゃん、パイとか」
と。
 
いやいやいやいや、それ解決になってないからね、パイにしたところでドーナツとカロリーほとんど変わりないからね、などと話しつつ、でも足はミスドに向いてしまうのだった。
 
あいにく、日も暮れたところで選択肢はさほど豊富ではなくて、私はアップルパイと、新商品だった抹茶シリーズから「ポン・デ・抹茶 ミルククランチ」を。抹茶ものがけっこう好きだったりして、棚にこれでもかと緑のコーティングが施されたドーナツが並んでいる様はかなり魅惑的な光景だった。エンゼルクリーム型の「抹茶あずきクリーム」なんかもたいそう気になった。
 
「アップルキャラメル」という品名だけあって、こってりと濃厚な味のアップルパイは、でも幸いなことにサイズは若干小さめの食べやすいもの。相変わらずの不思議なネチモチ食感のポン・デ・リングの抹茶味も格別だった。
 
「……でもさ、20年前くらいのミスドのパイって、ほんっとーに美味しかったよね」
単に自分の舌が肥えちゃっただけで、あの当時は他に美味しいものを知らなかったかもしれないんだけどさー、と言ったら、
「いや、絶対美味しかったよ。エビグラタンパイとか、もう最高に美味しかったよ」
だんなが激しく同意してくれた。
 
今から思うと、当時の物価に対してあの頃のミスドのドーナツはかなり高値な、贅沢品だったような気もする。そこら中にコンビニがあって甘いものが買えるという時代でもなかったから、あの頃のドーナツは「けっこうな御馳走」だったのよねぇ。

千葉 「銚子丸」にて
 撫子
 炙り3貫(金目鯛・鮭・鯛)
 サバ握り
 金目鯛握り
 めぬけ握り
 中トロ炙り握り
 大トロ握り
 生ビール
などなど

なるべく週末の予定は土曜に入れるようにしている(で、日曜は家でのんびりする)のだけれど、今日は、日曜の今日にお出かけしなきゃいけないのだった。千葉駅近くのパスポートセンターに、息子と私の新パスポートを受け取りに。
「俺もヨドバシカメラとか見たいし、じゃあ皆で行って旨いもの食べて帰ってこよう」
と、家族でお出かけ。
 
待ち時間5分ほどでめでたくパスポートも受け取れて、ちょっとした買い物なども済ませた後は、「昼御飯どうしようかー」と相談しつつ、結局馴染みの回転寿司屋 「銚子丸」に足を向けてしまった。
 
「来週末、玉寿司の食べ放題行きたいとかって言ってなかった?」
「ん〜それはまぁ、別のお店にすればいいんじゃないかな」
「……そうなの?」
 
10年以上前から店舗限定でやっている玉寿司の食べ放題、お店によってムラがあるのだけれど、銀座コアビル店なんかは良い雰囲気で、息子が産まれる前(つまりもう10年以上前)は足繁く通っていた。
 
……でも、冷静に考えると、回る寿司屋の銚子丸で好きなもの(大トロ含)をお腹一杯食べるのと、回らない玉寿司の「男女ペア7350円」で食べ放題にするのと、満足度は変わらないようにも思えるのだった。「食べ放題」は相変わらず好きだけど、実際のところは早々にお腹一杯になってしまうわけで。
 
今日は割引券も何にも持ってきていないけど、まぁいいか〜、と、生ビール飲み飲み、期間限定品の盛り合わせの「撫子(なでしこ)」を私は注文。マグロ、カツオ、真鯛、アジ、イワシ、海老に穴子に広島菜巻きの鯖棒寿司のセットメニューで、この一皿でけっこうな食べ応えがあった。
 
今日は日替わりの「おすすめ」も魅力的で、中には「めぬけ」という文字も。
 
「めぬけ」とは文字通り「目抜」で、釣り上げる時に水圧で"目が抜ける"ほどの深い海(200m〜)から釣り上げたメバルのこと……らしい。体は赤く大きく、高級魚なのだそうだ。
 
トロリと口の中で溶けていくような口当たりに、乗りに乗りまくった脂、普通のメバルとは全く違った美味しい魚だった。金目鯛も格別。
 
最後は調子に乗って中トロの炙りと大トロをもらってしまい、だんなと1貫ずつ分け合って。

ふぐの白子の糠漬
チーズ(ベルキューブ・ビストロ)
バーニャカウダソースとマヨネーズで食べる野菜盛り
冷しゃぶと茹でもやし、刻み水菜
ビール(超長期熟成ヱビス)

半袖でも心地よいくらいの暖かな一日、
「冷しゃぶとか食べたくない?」
ということで、豚ロース肉の薄切りを買って帰ってきた。刻んだ水菜を皿に敷いて、その上に茹でて冷ましたもやしを盛り、その上に1枚ずつ広げながら綺麗めに湯通した豚肉を盛りつける。
 
一応ポン酢も用意したものの、豚肉には胡麻だれの方が似合うよねと、「ミツカンごましゃぶ」をテーブルに出した。あとはラー油やマヨネーズ、半端に残っていたバーニャカウダソースも出しつつ、つまんで食べられるような野菜をあれこれ。生のキャベツと人参、きゅうり、茹でたブロッコリー、スナックえんどうなど、残り物野菜を一挙大放出。美味しそうな茗荷も安売りされていたので、細かく刻んだものを用意した。
 
全体的にあっさりした献立になったので、ちょっとコクのあるものをとチーズを出して、ビールのアテにふぐの白子の糠漬けも。ビールは、だんなが見つけて買ってきてくれた超長期熟成ヱビス
 
豚肉の上に水菜ともやしを乗せて、茗荷も乗せて、胡麻だれとラー油をかけて巻いて食べると、これが最高に美味しい。
「豚の冷しゃぶに胡麻だれとラー油!そして茗荷!これが私のジャスティス!」
とか言いながら、肉も野菜ももりもりたっぷり食べてしまった。自重して、私はシメの御飯は抜きで。
 
枝豆か空豆を買ってきたら、よりそれっぽい献立だったかも?と思いつつ、普段だんなのお弁当にはなかなか入れられない類の野菜(生野菜とか、茹でただけ、とか)をどっさり出せたので満足。
 
いよいよ茗荷がたっぷり食べられるシーズンが来たなーと嬉しく思いつつ、「平日の一人の昼御飯とか、御飯に豆腐乗せて茗荷刻んだのとおかか散らして、醤油かけて食べたらかなり幸せだろうなぁ」などと思っている私。茗荷がものっすごく好物です。