食欲魔人日記 10年4月 第1週
4月1日 木曜日
今日は久しぶりに3段重ねを
「大珍樓」の叉焼包仔
ウーロン茶

食べるタイミングがなかなかないなぁと、冷凍庫にしまっておいた「大珍樓」の叉焼包仔(チャーシューまん)を蒸して食べてみる。
 
小ぶりのチャーシューまんは袋に5個入り。
息子は豚まん肉まんあんまんは大好物な割に、甜麪醤の味がするチャーシューまんはあまり好みでないらしい。僕は1個で良いよーと言うので、私とだんなが2個ずついただいた。
 
この、トロッと甘い感じは、単に砂糖がたんまり入っているからだと知った時はほんのりがっかりしたのだけれど、チャーシューがごろごろと入るチャーシューまんは私の大好物。全体的に安心して食べられる味の大珍樓の中華まん、これも馴染み深い味。

帝国ホテル 「THE IMPERIAL LOUNGE AQUA」にて
 アフタヌーンティー \3150
     ポテトサラダのロールサンド
     スモークサーモンと野菜のサンドイッチ
     オリーブ2種、ピクルス
     キッシュロレーヌ
     ホームメイドスコーン・プチブリオッシュ
     クロテッドクリーム・ブルーベリージャム
     苺のショートケーキ
     ベリーのパンナコッタ
     マカロン2種
     チョコレート2種
     ロイヤルチョコレートミルクティー
     オリジナルブレンドティー(ポットサービス)
 フルーツ盛り合わせ \2100

1週間ほど前、母から「ちょっと東京に行く用事があるんだけど、どっか良いホテル泊まらない?」と連絡があった。今年の1月にウェスティンホテルに日曜宿泊した時には、翌日に学校も仕事もあるからと息子とだんなは夕食だけ一緒して帰宅したので、「今回は春休みだし、みんなで泊まれるんじゃない?」と、母。私も大概好きだけれど、母も「ホテルにお泊まり」が大好きだ。
 
前回のウェスティンはいたく気に入ってもらえたようだけれど、同じホテルにするのも芸がないし、翌日はだんなは普通に仕事だし……と交通の便の良いところをと考えて、帝国ホテルはどうかなということになった。
 
皇居まわりは桜が綺麗な頃合いだろうし、銀座界隈でお買い物するのも便利だろうし。調べてみたら一休.comの「1日3室限定 帝国ホテル開業120周年特別記念プラン」なるものがどえらく安かったので(ちょっと広めのリニューアルフロア宿泊、朝食もついて1室\34000)、予約してみた。正規料金の半額近いお手頃価格。
 
「まわりにペニンシュラとか、東京駅前にフォーシーズンズとかシャングリラとかマンダリンオリエンタルとかもあったんだけど……」
信頼と実績の帝国ホテルにしましたよ、と母にその旨伝えたら、「じゃあ、夕御飯にそういう別のホテル行ってみればいいんじゃない?」と。ペニンシュラホテルもちょっと行ってみたいわぁという事だったので、2日間の予定を色々考えてみた。
 
ペニンシュラだったらお茶かなぁ、ディナーかなぁ、でもあそこのロビーでアフタヌーンティーというのも、なんだか微妙に落ち着かない雰囲気だったよなぁ……と考えて、「あの"3段重ね"をどこかでいただくというのは良いな」と。ちらっと調べたら、帝国ホテルでも上階の「THE IMPERIAL LOUNGE AQUA」でアフタヌーンティープランがあり、事前予約すれば価格が10%OFFになるとのこと。それは良いなと予約して出かけてみた。
 
東京駅で母と落ち合い、荷物も多いしとタクシーに乗って帝国ホテルへ。荷物を預けて身軽になってからバイキングレストランと同じフロアにあるラウンジに向かった。サンドイッチメニューもあれこれ揃っていたけれど、息子も「僕もこれ!3段重ね食べてみたい!」とのことで、3人揃って3段重ね。1人分盛られた3段重ねと、ちょっと大ぶりの皿を使った2人分盛られた3段重ねがしずしずとテーブルにやってきた。窓際の広々としたソファ席で、眼下には皇居方面が広く見える。
 
飲み物はコーヒー紅茶、アイスティーも含めて、種類を変えて好きなだけいただくことができる。私は「ロイヤルチョコレートミルクティー」という不思議なアイスティー(チョコレート入りの、でも甘さはあまりないアイスティー、トッピングにホイップクリームとチョコシロップ)を最初に1杯いただいて、あとはダージリンベースのオリジナルブレンドティーにミルク入れながら飲んでいた。息子と母は最初から最後までポットのアッサムティーをミルク多めで。
 
「アフタヌーンティー」なれど、午前11時半から供されていることもあってか、なかなか食べ応えのある、充分昼御飯に代わりにもなる内容だった。
 
息子も
「アフタヌーンティーを侮っていた……すごい満腹だ……」
女の人ってこれ普通に食べるの?すごいね、と、すごい勢いで3段全て平らげた後、ソファに沈み込んでいる。
 
下段にはパニーニサンド風の、ラタトュイユのような温野菜とスモークサーモン、チーズが挟まったサンドイッチ。それとほうれん草入りだろう、綺麗な緑色のパンでポテトサラダをくるりと巻いたロールサンド、小ぶりの器にブラックとグリーンのオリーブが1個ずつと酸味の利いた粒マスタード和えのピクルス1本。
 
中段は温かいキッシュが1個ところりと可愛いスコーン。"ミニメロンパン"のような外見のプチブリオッシュはほの甘くテオレンジピールがたっぷり入っていた。クロテッドクリームと共に添えられていたのはブルーベリーのジャム。
 
で、上段は甘いもの類。小ぶりの苺のショートケーキ、ベリーのソースのパンナコッタ、レモンとピスタチオ?のミニサイズのマカロン、ダークチョコ、ミルクチョコのプラリネも1個ずつ。
 
1段ずつ手元に取り出して食べ進むと、適宜スタンドをどけて食べやすいようにしてくれたり、ジャムなどで汚れた手元の皿とカトラリーもいつの間にか交換してくれたりと、良い感じに居心地が良かった数時間。
 
昼御飯代わりだったので、ちょっと物足りないかしら?と母がフルーツの盛り合わせも注文して、パイナップルにメロン、キウイ、苺、グレープフルーツにベリー類にパパイヤと、ボリュームたっぷりに盛られたプレートも最後にもぐもぐ。素敵素敵。

靖国神社で
 豚モツ串・鶏もも串
 缶ビール

今日は薄手のシャツ1枚で歩いても寒くないほどの陽気。きっと桜もこれで満開になるだろう、と、ホテルからタクシーに乗って千鳥ヶ淵あたりに行ってみた。ホテルからは遠い方向にある靖国神社までタクシーで連れて行ってもらい、お参りしながら境内を散策。「花より団子」とばかりにこれでもかと屋台が並んでいて、「あ、あんず飴だ」「焼きそばもある……」「ラムネも売ってる!」と息子の目はキラキラ状態。
 
桜の木の下のテーブルで、じゃあちょっとだけ買い食いしちゃおうかと、炭火で魚介やら肉やら野菜やらを焼いては売っている風だったお店でちょっと休憩した。ビール1缶を母と半分こして、私は豚モツ串と鶏もも串。母はししとう焼きと椎茸焼き、息子はフランクフルトとラムネ。
 
強い風が吹くとほんのり肌寒くもあるので、「熱燗」とか「おでん」の文字も「それ、いいなぁ……」と眺めつつ、しばしの休憩。靖国神社はそう何度も足を向けたことがなくてお参りまでしたのは数えるほどだけれど、この季節でこれ以上なく賑わっているのに境内の中はちょっとばかり空気が違っているように感じられた。手を合わせると、「なんか、今の日本、こんなにグダグダになっちゃってほんとすみません……」と謝りたい気持ちになってしまったりして。
 
千鳥ヶ淵の桜も実に綺麗で、あと見逃せなかったのが国立劇場の桜。ソメイヨシノとは違う、ほのかに薄紅色が散った大きな桜が目に留まって、「なにあの桜!?すごく綺麗!」と最後に寄り道。「神代曙」という種類の桜なのだそうで、これがたいそう綺麗だった。
 
期待以上に充実した「お花見」ができてしまって、ホテルへの帰還は4時半頃。しばらく部屋でまったりしてから着替えて化粧しなおして、てくてく歩いて夕飯の場所へ。

「THE PENINSULA TOKYO」内「Peter」にて
 3品コース \8500
     桜の香りの豆腐と梅ジャムの一口前菜
     兵庫県産紅ズワイ蟹のシャルロットとクランベリーのジュレ
         ヴェルヴェンヌとスパイスのヨーグルトエスプーマ
     フランス産鴨胸肉のロースト
         オリーブ入り新じゃがのクラッシュポテト
         レモン風味 ビーツのハニーグラッセ
     チョコレートのスフレ モンブランテイスト
         マロンのアイスクリームとコーヒーのジュレ
 チーズの盛り合わせ \2500
 ビール(Peter Beer Red) \1200
 グラス赤ワイン(ピノ・ノワール) \1900
 エスプレッソ \700

香港で威風堂々、すごい存在感を放っているペニンシュラホテル。もう10年以上も前に一度泊まったきりだけれど、また行ってみたいと思っているし、点心に定評のある「嘉麟樓」での食事も実に実に幸せだった。
 
だから東京に「THE PENINSULA TOKYO」 がオープンしてすごく嬉しかったのだけれど、訪れてみた中華料理のお店は、今ひとつ掴みどころのない印象。ロビーフロアも天井は高いのにどこか圧迫感があって、どうも今ひとつピンと来ない。
 
最上階にフレンチのお店があるそうで、相当変わったお店なのだと評判も様々なのは知っていたけれど、試しに行ってみましょうかと予約を入れてみた。ドレスコード「スマートカジュアル」、12歳未満のお子様禁止の空間で、今月息子が12歳の誕生日でそのお祝いも兼ねての席なんです、と、伝えてみたらOKとのこと。母と息子と3人で食事してきた(だんなは年度始めということで、職場の歓送迎会に……残念)。
 
Peter」は、なんというか不思議な空間だった。全ての壁が窓、という風で眺望は完璧、紫や青のライトに照らされたピカピカ光る不思議な木がそこここに生え、天井近くを紫のイルミネーションがくるくると回っている。母と息子が口を揃えて「薄暗ーい!」「暗すぎ!」というほどに照明は暗く、「自分の皿の位置」に的確にライトが降ってくるならともかく、それも微妙に曖昧。私の皿のところはまぁまぁ光が当たっていたけれど、息子の席は……「黒子だ、黒子がそこにおる」というほどに全体が暗い。
今からスペースマウンテンに乗りますよー……みたいな……  
なんというか、雰囲気は「ディズニーランドのトゥモローランド」という感じ。薄暗いところで食べる御飯も、「ああ、カリブの海賊のとこのレストランとか、こんな感じだったよね」という感じ。
 
料理もなんだか、全体的に謎めいていた。メインディッシュの鴨が美味しかったのが幸いだったけれど、前菜は「?」という印象で、デザートは、大概のものは残さず口にする息子が「これ……なんだか苦くて、甘くなくて、大人すぎる味だった……」としょんぼりと途中でスプーンを置いてしまうほど。私のデザートも、もうちょっとデザートは"ちゃんと甘い"方がそれっぽいよねぇ……と感じる、ずいぶんと大人っぽいものだった。
 
3品コース、4品コース、5品コースと、「前菜3品でもメイン4品でも、メニューに載るのはその皿数ならいかようにもどうぞ」というスタイルのプリフィクスの料理、いただいたものはどれも、美味しさ以前に「"彩りよく"、"美しく積み上げること"に一生懸命」という印象が残った。
 
デザートのような外見の、ズワイ蟹のシャルロット 「ズワイ蟹のシャルロット」はてっぺんに絞られたヨーグルト風味のエスプーマがケーキのトッピングのホイップクリームのよう。
 
エスプーマに混ぜ込まれたクランベリーはグミのような食感で、セルクルに固められた蟹肉の上に散らされたクリスピーな食感の……なんだろう……パン粉、的なもの……とあいまって、不思議な食感と味をかもしていた。
 
メインの鴨肉は、分厚くカットされた、これは味わいのあるとても美味しいもの。粗く潰したじゃがいもが下に敷かれ……ただ、多めに添えられた甘く煮られたビーツの存在感の強さには「?」。ここでこれだけ甘くするなら、デザートも相応に甘いのを期待してしまうけれど、デザートのチョコレートスフレは「苦!」という印象で、なんていうのか……全体的に「天の邪鬼」。
 
息子のリクエストでもらった単品注文のチーズは、ゴルゴンゾーラとウォッシュタイプのもの(名前失念)、カマンベールの3種類。干しあんずと薄切りレーズンパン添え。料理の説明は全体的に小声で早口、大きめのBGMをバックにすると聞き取りづらく、きびきびはしていたけれど「Aという動作をし終えてからBという動作をする」ではなく「Aを終わらせかけにBを始める」的な動きがスタッフに多かったのもなんとなく気になった。
 
食後にエスプレッソいただいたらプチフールにクリームを挟んだクッキーも出たのだけれど、これはちょっと食べきれなくてホテルにお持ち帰りさせてもらった。最初は「食品の鮮度保持のため……」とお断りされてしまったのだけれど、「数時間内に食べる予定です。すぐ近くに宿とってるんです」と重ねたら「今日中にお召し上がりいただければ」と包んでくれた。これはちゃんと美味しかった。……いただいてきて、良かった。
 
店内はけっこうな混みよう。外国人客の姿が目立ち、特にハッピーアワーの時間帯のバーコーナーはほぼ満席という盛況ぶりだった。
 
次々持ってきてくれるパン(いただいたのはさつまいも風味、ミルク味、セサミ)と、バー状に固められたバター2種類(プレーンと、塩とピンクペッパー入り)は美味しいもの。
 
料理もけっして「不味い」というものではなくて、「こういう組み合わせもアリだろうな」と思えるものではあり……。こういうのこそ「口に合わない」と表現するのだな、と……。
 
「うん、こういうお店もあるんだなぁ」と、「美味しかった」というより「おもしろかった」という感想を持って宿に帰還した。
化粧室がまた色々とすごくて、息子は「ちょっとね、携帯で撮影してくる!」と不思議な形状だったのだという何かを撮影してくる始末……。

4月2日 金曜日
チェックアウト前に、ホテルメイドのケーキをば。
「帝国ホテル」内「パークサイドダイナー」にて
 パンケーキ ブレックファスト
     パンケーキ・ベーコン・グレープフルーツジュース・紅茶

帝国ホテルのリニューアルフロアはとっても快適だった。洗い場つきの日本式のお風呂も「自動湯張り」機能がついていてすごく便利、使いやすくまとめられたバスルームに上品な調度品に、ベッドも手頃な固さと高さ……と、良い感じ。
 
今朝はあいにくの曇天で、いかにも荒れていますという風に分厚い雨雲がけっこうなスピードで流れていく窓の外だったけれど、部屋の中は静かなもの。無事に昨夜部屋に辿り着いただんなも一緒に、4人でロビーフロアのパークサイドダイナーに朝食を摂りに行った。
 
宿泊プランについていたのはアメリカン ブレックファスト。コンチネンタル ブレックファスト、パンケーキ ブレックファストも選択可能とのことで、私は「パンケーキ ブレックファスト」にした。
 
ふわふわですよー3枚重ねですよー パンケーキかワッフル、フレンチトーストからの選択で、あとはジュース(オレンジ、グレープフルーツ、トマト、アップルからの選択)、付け合わせ(ベーコン、ハム、ソーセージからの選択)、そしてコーヒーか紅茶がついてくる。
 
コーヒー紅茶は「お代わりいかがですか?」の言葉もなく、絶妙なタイミングでだばだばだ〜と注ぎに来てくれて、ミルク多めのミルクティーにして2〜3杯。
 
「パンケーキで、ベーコン添えてください、カリカリで」と伝えたら、うっとりするほどカリッカリのベーコンが3枚ほど添えられてきた。3枚重ねのふわんふわんパンケーキは、それは綺麗な焼きあがりでたっぷりのボリューム。ホイップバターとシロップが別添で、そうそうこれこれこれが食べたかったの〜、と、うっとりしながらいただいた。
 
実に綺麗な色合いの、均一に火が通った大ぶりでふわんとしたパンケーキは相変わらずの美味しさ。「絵に描いたパンケーキ」のような厚みはないけれど、見た目以上に食べ応えがある。甘さのほとんどない、ごく薄く焼かれたアメリカンな"バターミルクパンケーキ"も好物だけれど、この「由緒正しき伝統の"日本のパンケーキ"」も最高だ。永遠の御馳走、という感じ。
 
レストランに向かう道すがら、私たちの泊まったフロアではそこら中に英字新聞がドア前に用意されていて、「外国のお客さんばっかりだねぇ……」と驚いていたのだけれど、店内もやっぱり外国人のお客さんだらけ。続々と各テーブルにオムレツやらパンケーキやらが運ばれていて、なんとなく異国情緒漂う朝御飯だった。
 
母は「そうか、バイキングじゃあないのね……」と最初のうちだけ、ちょっとばかりしょんぼりしていたけれど、焼きたてのフレンチトーストに「あら、これ、すんごく美味しいわ」と御満悦。そのまま出勤していっただんなを見送り、私たちはチェックアウトの時間ぎりぎりまで部屋でのんびり。

ホテルのお部屋で
 苺のショートケーキ \840
 紅茶

昨日ちらっと覗いたホテルのペストリーショップ、冷蔵ケースの中のケーキに母の目は釘付け。朝食のあと、ケーキ買って部屋で食べましょう♪とのことで、ショップがオープンする10時を待ってお買い物してきた。明日の朝ごパンを少しと、今食べるケーキを3つ。
 
部屋に持ち帰り、部屋のティーバッグで紅茶淹れて「午前のおやつ」になった。
 
モンブランもチーズケーキもタルトの類も美味しそうだったけれど、私が選んだのは苺のショートケーキ。お値段はどれも高級感溢れるもので、ショートケーキは840円だった。
 
私としては「もうちょびっとだけクリーム多めの方が嬉しいなぁ……」というバランスだったけれど、上に乗った苺もスポンジの間にたんまり挟まった苺も、全部が甘く美味しいものだった。
 
とんがり帽子のように苺の上に飾られたホイップクリームが可愛らしく、惜しみなくてっぺんに3つ並べられた苺の存在感も素晴らしい。
息子はちょっと大人っぽい感じの、ブルーベリーの乗ったチーズ味のタルトを選んでいたけれど、これもたいそう美味しかったらしい。「帝国ホテルはいいよね、何食べてもすんごく美味しいもん……」と呟いていた息子の脳裏には、昨日の夕食風景が浮かんでいた……のかなぁ。
 
食後はぎりぎりまでお風呂入ってみたり、ベッドに寝そべってみたり、12時までごろごろごろ。

東京大丸内「The TOKYO Phoenix」にて
前菜三種盛合せ \3150
牛肉とピーマンの彩り炒め \2730
コーンスープ \630
五目焼きそば \1680+\150
特製五目チャーハン \1470
特製マンゴープリン \735
特製アンニンドウフ \735
生ビール
プーアル茶

せっかく東京まで来たんだから、あんたたちに誕生日プレゼント買ってあげるわよ、何がいい?と母に言われ、ホテルのチェックアウト後は電器店に赴いて息子は腕時計を、私は今ひとつバッテリーが保たなくなってきていて、持ち歩きにはそもそもちょっと重いかなと思っていたiPodの代わりに、持ち運び専用のiPod shuffleを買ってもらった。これでiPodは惜しみなく「仕事中BGM用専用マシン」にすることができそう。
 
最後は中華料理が食べたいわねということで(母……元気です、相変わらず……)、母が以前行ってなかなか美味しかったのだという、東京大丸デパートの上階にある「The TOKYO Phoenix」というお店に寄ることになった。銀座本店の他、いくつか店舗を持つ「鳳鳴春」の系列らしい。
 
東京駅至近、デパートの中、という立地もあってか、「酢豚や麻婆豆腐などの親しみやすいメニューを配しつつ、ちょっとお洒落な感じの雰囲気、フカヒレなんかも食べられますよ」といった風だったこのお店。母の好物の固焼きそばとかデザートの杏仁豆腐も揃っていて、母の好物を中心にあれこれ注文して食べた。
 
「僕、もうそんなに食べられない」
と、息子が思いのほかチャーハンを食べずに途中離脱したり、
「私、あとこれだけでいいわー、由紀ちゃん、食べてね」
と、母も相変わらずな感じで、途中からは「だんな、今すぐ来て!料理食べるの手伝って!」と心中叫びながら、でもチャーハンと焼きそばをそれぞれ半分近く食べろというオーダーはさすがに無理……。
 
「でも私、マンゴープリンと杏仁豆腐は両方食べるのよ」
という母に、それらは少しお味見程度にいただいて(いや、でも1/3量くらいずつは押しつけられた食べた気が……)、もう大変に満腹になった。母ももとより、私ももうけっこうな年なので「このくらいは食べられるわね」と勘定する量は0.7掛けくらいにしておくのが良いと思う。そろそろ。
 
ともあれ、料理は安心して食べられる味のものばかりで、ピーマンと筍が良い感じにシャキシャキと炒められた青椒牛肉絲も美味しかった。前菜は蜂蜜がけの叉焼、くらげ、蒸し鶏の定番の組み合わせ。蒸し鶏に添えられた塩気強めの葱ソースが美味しかった。
 
「それじゃあ私はお土産買ったら帰るわねー」
と、大丸の地下食料品売り場に降りたところで、母とお別れ。総武線ホームからは遠いから滅多に来ない大丸を満喫しようかとも思ったけれど、強風で鉄道ダイヤが乱れまくりらしいので、大荷物でもあるしねと急ぎ帰ることにした。でも、ホームに向かう途中に通過したGranStaで、つい「肉巻きおにぎり」なぞを……。

じゃこ天
「551蓬莱」の焼売
えび、いか、ブロッコリーのうま煮
博多なすの和サラダ
「ニックンロール」のニックンチーズ
ビール(キリン一番搾り)
日本酒(梅乃宿 本醸造昭和57年産古酒)

私が思っていた以上に今日は大荒天だったようで、帰りの電車は乱れまくり。乗っている電車が途中で行き先変更(千葉行きだから乗ったのに、津田沼が終点だなんて乗っている最中に言われても……)したりと、なかなか大変な感じで帰宅した。
 
年度末年度はじめの忙しい時期に家を空けてしまったので、昨日今日とホテルでメール受信して急ぎの案件は対応していたのだけれど、帰宅したらしたでやることは山盛り。肉巻きおにぎりしか買ってないのに、夕飯どうしましょう……と途方に暮れながら、とりあえず仕事していた。だんなから「帰るよ」と連絡があったところで、「おにぎりと……あと焼売とじゃこ天はあるなぁ……野菜がないなぁ……」と嘆いて、いくつかお総菜を買ってきてもらった。
 
そういうわけで、なんだかまとまりのない風な、買ってきたお総菜メインの夕御飯。遅めのお昼がかなりまだ胃に残っている感じだったので、「あ、私、焼売は1個でいいです……」などと言いながら、なるべく軽め、軽めに。
 
だんなが松山で揚げたてのを買ってきてくれたのだというじゃこ天、なかなか食べる機会が巡ってこないなと冷凍庫にしまっておいたのだけれど、魚焼きグリルで両面こんがりと炙ったら香ばしくてとても良い感じ。日本酒じゃね?という気分になって、冷蔵庫に残っていた梅乃宿の古酒を引っ張り出して飲み干してしまった。
 
……で、件の肉巻きおにぎりは、「ニックンロール」というお店のもの。東京駅構内のGranStaに期間限定出店していて、「R29」というロゴに「なになに29歳指定なの?それってどんなエロ?」と吸い寄せられてしまったというのは秘密。
 
下北沢にあるお店なのだそうで、俵型に巻かれた御飯は茶色く染まった炊き込みご飯。なかなか厚めの豚肉でぐるりと巻かれていて、見た目以上に食べ応えがある。私が買ってきたのは「ニックンチーズ」という、チーズトッピングのものだったから、なおのこと充実感。
 
「肉巻きおにぎり」自体は確か宮崎の名物だったかと。本場で食べてみたいなぁと数年思い続けて、今日その機会に恵まれるとは思わなかった。面白い食べ物だよねぇ、美味しかった。

4月3日 土曜日
串揚げ串揚げ♪「ソース二度づけお断わり」♪
「帝国ホテル」の紅茶とりんごのブリオッシュ
カフェオレ

昨日、帝国ホテルのペストリーショップで買ってきたもので朝御飯。
「これねぇ、美味しそうだから買ってきてみたんだけど、紙箱入りだから早く食べなきゃ……"紅茶とりんごのブリオッシュ"だってさ」
と、箱から出したそれは、紙製のパウンドケーキ型に焼かれた、まるでケーキのような外見のブリオッシュ。見た目も甘そうだったけれど、実物は見た目以上にしっかり甘くて、「ブリオッシュ」という名前ではあるものの、これはパンじゃなくてケーキだなという感じのものだった。
 
「なんか、アレだね」
「"パンがなければケーキを食べればいいじゃない"を地でいくような食べ物だね」
と笑ってしまいながら、甘い甘いブリオッシュを。甘く煮たりんごがたんまりと詰められていて、上にはバターたっぷりのクランブルのトッピング。上品に香る紅茶の風味も良い感じだった。

秋葉原「たらこ屋」にて
 デザートせっと \1580
     茄子のぴりからミートソース
     くるみ風味のプリン
     アイスティー

今日は家族でお出かけ。
 
1時から池袋で観劇なので、どこかで腹ごしらえしてから向かいましょうと、早めに家を出た。
「なんかこう……パスタみたいなの食べたい……」
と呟いていたら、「ここどうだろう?駅から近いし、乗り換え駅にもなるし」とだんながみつけてくれたのが、秋葉原の駅前にある「たらこ屋」という和風のスパゲッティ屋さん。「たらこ屋」という名前はいかにも「たらこスパゲッティがあります」という風で、これなら息子も気に入るだろうね、と向かってみた。
 
かなり徹底した和風っぷりで、卓上に置かれたカトラリーはお箸と赤い塗りのスプーンのみ。フォークがない。
セットメニューで選べるデザートも「あんみつ」などがあり、料理についてきたスープも和風だしにわかめ入りという感じだった。パスタのサイズはS(150g)、M(200g)、L(300g)と選ぶことができ、料金は一緒。
 
家族皆、好みのパスタと好みのデザート、ソフトドリンク、スープがセットになってくる「デザートせっと」を頼んでみた。ジェノベーゼもいいな、茄子とモッツァレラチーズのトマトソースもいいなとかなり悩みつつ、私は「茄子のぴりからミートソース」を。ミートソースがパスタに和えられ、一口大の揚げ茄子も混ぜ込まれたパスタがやってきた。私の頼んだMサイズもけっこうなボリュームだったけれど、だんなと息子が選んだLサイズは相当なもの。
 
メニューもけっこう豊富だし、駅の改札を出て目の前だし、ミートソースもちゃんと美味しかった。プリンもゼラチンで固めた風のではなくて、みっちりねっちりした舌触りの卵たっぷりな感じのもの。満足してお店を出て、池袋に移動〜。
 
今日見たのは、演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアター、『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』。タイムマシン「クロノス・ジョウンター」が話の要になる「クロノスシリーズ」の話は割とわかりやすいし、舞台装置もカッコイイしで、息子も楽しめるのではないかなぁと、3人並んで観劇してきた。
 
今回は、初演で見てとても気に入っていた『ミス・ダンデライオン』と、シリーズ最終作なのだという『野方耕市の軌跡』の舞台化であるところの『南十字星駅で』の二本立て。それぞれ1時間で見終える作品で、間に30分ほどの休憩を挟んで次のお話がスタートする。
 
主要なキャストはそのままでの再演の『ミス・ダンデライオン』は、今回もとても良かった。楽しめた。お話も良いし配役も良いし、「女の人が好きな人のためにがんばる」お話というのが面白い(どちらかというと、その逆の"男ががんばる"系のお芝居が多いから……)。
 
でも『南十字星駅で』の方は、キャストや芝居自体は楽しめたけれど(西川さん主役だし、ベテラン勢もしっかり出ていたし)、お話の筋の方があまり納得できる感じではなかった。話のキモになるタイムマシン「クロノス・ジョウンター」を作り上げたエンジニア"野方さん"自身がタイムマシンに乗っていってしまう話なのだけれど、いつも「乗ってはいけない」と他の人を止めていた彼がこの話で(理由はあれど)自分で乗ってしまうというのが今ひとつ納得できなかった。
 
野方耕市という人は、最後まで地に足をつけたキャラクターでいて欲しかったんだなぁ……なんて、これは原作の筋に対する不満だったわけだけれど。
 
ともあれ、ところどころに笑いも散りばめたお話でもあって、息子もけっこう楽しんでくれた様子。
キャラメルボックス、今夏には「また逢おうと竜馬は言った」が、そして冬には「サンタクロースが歌ってくれた」の公演が予定されていて、それらはどちらもとっても楽しみ。どちらも上川隆也が出演した時代のを見ているけれど、とても好きなお芝居だった。なんと「サンタ〜」は西川・上川・近江谷の、黄金時代の最高の配役での再演だそうで……これは状況が許せば何回か見に行ってしまうかも。
 
「南〜」での終演後の舞台挨拶は西川さんのいつもの言葉、「思い出したらまた会いに来て下さい。僕たちはいつでもここにいます」で終了。この、なんというか"立ち位置がブレていない"感じがとても好き。私が観劇しはじめてもう20年くらい、ずっとちゃんと「ここにいる」んだよなぁ、と思ったのだった。
 
最近、"言動のブレ幅が大きい"人(気まぐれな人、と言い換えられるかなと思ったけど、ちょっと違うんだな……)と接する機会が何かとあって、その人をどうこうというよりも、「自分はブレ幅の大きくない人間でいよう」と思ったところだったので何かと考えさせられてみたり。

池袋東武デパート内「くし家」にて
 お通しキャベツ 2×\200
 くし家セット 3×\1000
     豚・牛・海老・じゃがいも・ヤングコーン
 串揚げ(ばくだん玉子) 2×\200
 串揚げ(チーズ&ベーコン) \160
 串揚げ(小玉ねぎ) 2×\150
 串揚げ(白ねぎ) 2×\130
 串揚げ(にんにく) 2×\200
 串揚げ(あじわい鶏) 2×\200
 串揚げ(カマンベール) 2×\220
 串揚げ(魚肉ソーセージ) 3×\150
 串揚げ(ちくわいそべ) 3×\120
 串揚げ(豚かつ) 2×\150
 串揚げ(しゅうまい) 2×\150
 串揚げ(牛かつ) 2×\150
 牛すじ煮込み \580
 卵かけごはん 2×\480
 ごはんセット \380
 お代わり"中" 2×\300
 ラムネ \350
期せずして、大阪風串揚げ夕御飯。幸せ〜♪

池袋、サンシャイン通りから池袋駅に向かう途中には、「カラオケ館」がある。
「ここならジョイサウンド入ってるよー」
「ボカロ曲、歌えるんだよ」
「寄りたいな寄りたいなー」
と、カラオケしたい私と息子がだんなを誘って、観劇後に3人で2時間カラオケ。今日もおおいに歌いまくり、でもお店を出たらけっこうな勢いの雨が降り始めたところだった。あらら……今日は傘、持ってきてないよ。
 
「どうしよ」
「どうしましょ……」
夕飯食べて帰ろうということにはなっていたけれど、雨になるとは思っていなかったからちょっと途方に暮れる。
 
いつも寄る静岡おでんのお店もちょっと今日は気分ではなく、とりあえず駅の方に向かおうかと屋根のあるところを目指してみた。西武デパートのレストランフロアは改装中で縮小営業中ということで、足を向けたのは東武デパート。エレベーター乗り場の案内図を見て、そういえば以前行ったことのある串揚げ屋さんがあったよねと、行ってみることにした。
 
くし家」、行ってみて思い出したのだけれど、前回はオープン直後のタイミングで、「美味しかったけれど、ずいぶん色々待たされた」という記憶が強く残ってしまっていたお店。今回はそれほどに待つこともなく揚げたての品がやってきて、美味しく楽しく食事ができた。
 
卓上には「ソース二度づけお断わり」の文字つきのウスターソースの容器、そしてお通し(1人200円)でお代わり無料のキャベツ。串5本(豚、牛、海老、野菜が2種ということで今日はじゃがいもとヤングコーン)と好みの飲み物がセットで1000円というお得なセットを最初に頼んで、キャベツをボリボリ囓りながらそれを食べる。卓上にあるメニュー用紙に次の注文を書き込んでお店に渡し、また揚げてもらってまた書いて……と、ずいぶん色々つまんでしまった。
 
面白かったのが"おかわりホッピー"。
 
最初にだんなと1つずつホッピーセット(ホッピー1瓶+ジョッキ入りの焼酎)を頼んだところ、氷をたっぷり詰めたジョッキに高さ1/3ほど入った焼酎がやってきた。これならホッピー1瓶使い切れないね、焼酎お代わりすれば2杯目飲めるんじゃない?と話しながらぐいぐい飲んで「"中"ください」とお代わり分焼酎を頼んだところ、やってきたのはアイスペールとミニヤカンを持ったお姉さん。
 
氷をジョッキにコロコロ足して、
「お好みの位置でストップ言ってくださいね〜」
と、ジョッキに焼酎を注いでくれた。え?どれだけ入れてもいいんですか?と苦笑いしつつ、まぁ氷もたっぷり入ってることだしね……とジョッキの半分くらいの高さで「ストップ」。
 
結局、そんな感じだったからホッピー1瓶がジョッキ2杯でも使い切れずに、2回目の「中、おかわり」をして、またジョッキに焼酎をヤカンで注いでもらって……と、ホッピー1瓶で3杯もいただいてしまった。しかもおかわりする度にアルコール度数が強くなっていくという大変ダメな感じに。
 
「ねぇね、メニューに牛すじ御飯ってのがあるよ美味しそう……あ、でもこれキムチも入ってるんだって」
「じゃあ、別に注文すればいいじゃん、牛すじ煮込みって単品でメニューにあったでしょ、それと御飯セット取って乗せちゃえばいいじゃん」
「……!!それ、卵かけ御飯に乗せたらきっともっと美味しい……!!」
 
息子がメニューを見て「卵かけ御飯があるー!」と嬉しそうに注文していたのと同じ勢いで私も最後に卵かけ御飯を注文。3杯目のホッピ飲みながらゆっくりつついていた牛すじ煮込みの残りを乗せて食べたら、シアワセに美味しかった。
期せずして大阪風の串揚げ夕御飯が楽しめて大満足。

4月4日 日曜日
家焼肉〜♪
「帝国ホテル」の
 紅茶とりんごのブリオッシュ
 レーズンパン
カフェオレ

1/4ほど残っていたブリオッシュを2口くらいずつ切り分けて、あとは帝国ホテルでブリオッシュと一緒に買ってきたレーズンパンもスライスしての今日の朝御飯。
 
既にコーヒーメーカーや衣類乾燥機が動いていたのでオーブンは動かせない(ブレーカー落ちる……)なと、レーズンパンは平たいフライパン"グリドル"に薄くバターを溶かして、その上で炙ってみた。
 
この御時世でも、変わらずになかなかに強気な価格帯の帝国ホテルのパンや洋菓子。でも、これでもかと風味の良いレーズンが詰まったパンや、リッチなバターの風味のブリオッシュの美味しさは「さすが」という感じで、今日も美味しくいただいた。

「山岸一雄監修 つけ麺」
麦茶

今日は大きな予定はないけれど、細々とやりたいことがたくさん。
 
「図書館行かなきゃいかないんだよね、あと猫餌買わないと」
「俺、ユニクロ行きたい」
「ぼくねぼくね、アニメイト行きたい!」
「アニメイト!?」
あーだこーだと話し合い、結局午後に津田沼に行こうかということになった。じゃあ午前中に図書館と、あとスーパーにも行かないと。
 
山のような本を抱え、更にペットショップで購入した小山のような猫餌を抱えこんだ後で、「お昼御飯、どうしよっか」とスーパーをうろうろと。
野菜売り場を見に行ったはずのだんなが、魚売り場をうろうろとカート押していた私に「これはどうだろ?」と見慣れぬ袋を2つ持ってきた。1つは麺の袋、もう1つはスープの袋、「大勝軒」と書いてある。「山岸一雄監修つけ麺」だそうだ。
 
へぇーそんなものあるのかぁ、と、試しにそれを食べてみることに。「大勝軒」のラーメン、話にはずいぶんと聞くけれど、あいにくまだ一度も口にしたことがない。
スープは濃縮ではなく、湯煎で温めたらそのまま小丼に注ぐスタイル。ふっとい麺は茹でて水で締めて、冷たくしたところを、温かいつゆにつけて食べる。「冷たい麺にあったかいスープ」というこの組み合わせ、とても好き。
 
webサイトを見る限りでは、チャーシューと卵のトッピングセットなどもシリーズ商品にあるみたいだったけれど、残念ながら地元のスーパーではそのトッピング商品は棚に並んでおらず、せめてもとミニパックのメンマと薄切り豚肉でだんながそれっぽくしてくれた。豚薄切り肉はさっとゆがいて、それをスープにどぼんと入れる。刻み葱もしこたまスープに入れて、あとは富士宮焼きそば用の「だし粉」もスープに少々。
 
これが、なかなか美味しかった。もともと「つけ麺」は大好きな事もあるけれど、太い中華麺も好みだし、醤油ベース(「伝承の甘酢醤油味」だそうだ)のスープも美味しかった。スープ吸った葱がこれまた美味しくて、最後はそのスープをお湯で割って薄めて飲んでしまった。
 
そして午後はお買い物に。都内のお店何ヶ所かを回ってどこも売り切れだった息子のお目当ての品が、津田沼ではあっさりみつかって何より何より。

家焼肉〜
 牛カルビ・牛ロース
 長ねぎ・玉ねぎ・かぼちゃ・茄子・ピーマン
 にんにくオイル焼き
 焼きそば
 サンチュ・白菜キムチ・チャンジャ・韓国海苔
 ビール(シルクヱビス)

1週間ほど前、だんながネット通販のページを開いていた。
「この焼肉セット、なかなか良くない?」
あと焼きそばも買ってさぁ……あ、キムチやチャンジャも一緒に買っとく?と、見ていたのは「キムチでやせる」というお店のページ。
 
ここの焼きそばはすんごく好み。太麺モチモチ、ちょっとだけじわっと辛さのあるソースもちょっと不思議な味。キムチが恋しいというよりは(いや、キムチも美味しいのだけど)、この焼きそばが恋しくて、ついお買い物してしまうお店だ。「タラの胃袋」を漬けたキムチ、「チャンジャ」を初めて知ったのもこのお店で買ってから。白菜キムチよりもむしろチャンジャが好きになった。
 
で、結局、数日前に冷蔵便の段ボール箱が我が家にやってきた。中は「串まつ屋」監修のタレ漬けダイヤカット焼肉お試しセット焼きそば白菜キムチチャンジャ、と、どこの焼肉屋さんですか?という嬉しい品が色々と。キムチもチャンジャも1日で食べきれる量ではないから、これからしばらくご飯の供に事欠かないことになりそうだ。
 
今日の外出ついでに茄子やかぼちゃなどもたんまり買ってきたので野菜をざくざく刻み、甘めのタレに漬け込まれた肉を焼きつつ、野菜も食べる。「高いけどこれは美味しい!」と先日遅ればせながら知った「ジャン」のたれも用意して、焼いた野菜はそれにつけつつ。
 
好みの味よりも若干甘め寄りの味だったタレ漬けの肉、焼肉としてよりも、キャベツやもやし、ニラなどと合わせてプルコギ風にした方がそれっぽく食べられるかも。
久しぶりの家焼肉を満喫して、「ああーん、家中が焼肉臭い〜」となるのも、また一興。