食欲魔人日記 04年07月 第5週
7月26日 月曜日
2日目のカレー!
2日目のカレー(シチュー)、チーズ入り
フランスパン風自家製食パン
アイスカフェオレ

カレーには、パンが似合う。バタートーストがめちゃめちゃ似合う。で、せっかくカレーを作ったのにパンは手元になくて、だから昨夜のうちにパン焼き気に粉をセットしておいた。"準強力粉"と名のついた粉には「フランスパン専用粉」と書いてあり、朝の7時に焼き上がるようにタイマーをセット。

パンの焼き上がる匂いで目が覚めるというのはすごく幸せなことで、その幸せはなんだかとても久しぶり。
「あー、朝だわ。いい匂いだわ。ああステキステキ。すーはーすーはーすーはーすーはー」
過呼吸で頭痛がし始めるんじゃないかと思うほどにせっせと鼻から息をしまくり、目覚まし時計が鳴る前に嗅覚を刺激されて起床。

焼き上がったパンは、確かに表面がパリパリッと軽い食感のフランスパンに近いもの。中はふわふわもっちりと柔らかく、焼きたての頼りない食感でいくらでも胃袋に入っていきそうだ。2日目のカレーはそのまま温め、薄めたりせずにスープ皿に盛る。上に少量ピザ用チーズを散らすと、すぐにとろけてピヨーンとのびて、良い感じ。パンをちょっと浸して食べるのも、更に良い感じ。

牛切り落とし肉と玉ねぎの焼き肉のタレ炒め
キムチ・チャンジャ
玄米入り御飯
麦茶

今日から5日間、息子は近所のスイミングスクールの夏期集中短期教室通い。息子の通う幼稚園には温水プールがあって、週に一度プール日が設けられているのだけれど、まだ息子は顔を水につけることは怖いらしい。そんなものはやりたくなればできるようになるものだと静観していたのだけれど、クラスで一番の仲良しのY君(そして彼も顔を水につけることはできない)がその夏期集中短期なんちゃらに参加するということで、
「いっしょに行きたいなー」
「うん、いっしょに、行きたいよねー」
と子供らの間で盛り上がってしまったのだった。で、じゃあもし空きがあるようなら申し込んであげるよ……と、スイミングスクールの事務所を訪ねてみて、空席2つだったその教室にギリギリの申し込みを完了。後で知った事だけれど、教室申し込み受付開始日には開館の30分以上前からお母さんたちが行列を作って申し込んでしまうような人気スイミングスクールなのであるそうだ。

ともあれ、やる気になった息子を応援するのには当然やぶさかでなく、午前中はプール。自分が泳がずに見学だけをしているというのは何とも暇なことで、Y君のお母さんとお喋りしつつも「うぉー、こんなことやってんなら、私も泳ぎてぇ〜、脇のプールで併走しててぇ〜」と思ってしまう。私はつくづく「子供の将来のためにはここで私ががんばらないと」みたいな行動は苦手みたいで、いちいちこういうことが苦痛に思われてしまってよろしくない。「お母さんが見てるから!がんばりなね!」と励ましたりするのも、自分がそうされるのが鬱陶しかったものだから
「がんばりなね〜、お母さん図書館行ってくるから。終わる頃にはちゃんとここに帰ってきて待ってるからね〜」
と、可能な限りそういう場所からは席を外したくなってしまう。ていうか、私自身そういう場所(お母さんがうじゃうじゃ、スクールに通う子の弟や妹などのちっこい子供もうじゃうじゃ)が、激しく苦手なのだ。

「疲れたわ……色々と、疲れたわ……」
「ぼくも、ぼくもつかれたー」
「君はさ、心地よい疲労なんだろうけどさ」
昼過ぎにヨレヨレと帰宅して、疲労した息子と母とで昼御飯。なんだか、肉っけのあるものをガッツガッツと食べたい気分だったので、買い置きの牛肉切り落としを薄切り玉ねぎと一緒にドガガッと焼き肉のタレで炒めてしまう。で、それを御飯に乗っけて、私は更にキムチを大量につまみながらのピリ辛昼飯。大きめの茶碗に盛った玄米入りの御飯に牛肉を乗せ、脇に牛肉と同じくらいの分量のキムチとチャンジャを乗せ、かっこんだ。辛くて旨くて、これでもかと「肉!」で、とっても満足。心底満足。昼御飯でも、暑いさかりでも、ガツンと肉を食べたくなる時ってあるのよね。

2日目のカレー
福神漬・チーズ
サニーレタスのサラダ
麦茶

だんなは野球観戦とのことで、帰宅は遅い予定。鍋にはカレーがまだまだたっぷりと。これはもう、カレーを食べるしかないでしょう!と、昨日とさほど変わらないメニューの夕飯になった。でも、やっぱり昨日のカレーより今日のカレーの方がずっとずっと美味しい。肉がグズグズホロホロに崩れまくっていても、じゃがいもが溶ける寸前になっていても、それでも美味しい。昨日の残りのサラダも出して、昨日と同じ内容だけどちょっと違った味わいの夕御飯。味に変化をつけようと、サラダのドレッシングも変えてみた。昨日は焼き肉屋さんのドレッシング、今日はピエトロ黒ごまシーザー。ちょっとこってりしているけれどレタスにすごくよく似合うドレッシングで、私は大好き。

「きょうも、カレーか……」
息子はほんのり不満そう。
「カレーは、カレーは嫌いですか?」
それは今朝聞いたことだったけれど、息子の答えは
「あのね、カレーのね、お肉は好きだし、じゃがいもも好きなんだけどね、カレーソースはからくって、ちょっといやだなぁ……」

これまで、我が家のカレーを「からい」と食べなかった事はなかったし、そう言ったこともなかったので安心して中辛のカレーを出しまくっていたのだけれど、どうやらうちのカレーは「からい」と息子に認識されていたらしかった。そうか、辛かったか。正直すまんかった。

「……やっぱ、辛い?」
「やっぱりね、からーい……」
からい言いながらも、息子は今日もしっかり1人前を完食。サラダもお代わりする勢いでしっかり食べていた。ピザ用チーズをちょこちょこ散らしながら食べていたのだけれど、もう残り少しだなと片づけようとしたところ最後の5口分ほどのカレーに取り組んでいた息子が小首を傾げながら
「おかぁさん?これ、このチーズ、全部いただいてもいーい?」
と。そんな、こまっしゃくれた口をきけるなら中辛カレーも気張って喰えやー、と思ってしまいつつ、次回は小鍋に取り分けて"カレーの王子様"仕様にしてやろうかなと。

7月27日 火曜日
見た目はイマイチ、でも味は良かったジェノヴェーゼ
3日目のカレー(シチュー)
自家製パンのバタートースト
アイスカフェオレ

昨日すっかり書き忘れてしまっていたけれど、我が家の水槽には昨日から2尾の綺麗な金魚が泳いでいる。

我が家の金魚が全滅(メダカ2尾のみ生存)したのは日曜の朝。水草入り、エアレーション入りの水槽はただシュワシュワと音をたてるだけで、あまりに空しくて昨日、ペットショップで金魚を2尾とメダカを1匹(メスが2匹だったので試しにオスを1匹追加してみようかと)買ってきた。1尾250円ほどだったその金魚は頭から尾鰭の付け根までが5cmほどの大きさで、ペットショップの中ではさほどのサイズに見えなかったのだけれど持ち帰ってみると思いのほか巨大。「あー、金魚すくいの金魚って、ほんとに小さな金魚だったんだ」と再認識することになった。大きいだけに前回の金魚より行動が比較的わかりやすく、それゆえに「この変温動物、一体何考えてるのかしら?」という展開にもなっている。

買ってきたうちの1尾は金魚らしいオレンジ色がかった赤い色をした、丸っこい体型でヒラヒラした尾鰭が美しいもの。もう1尾はほんのり胴長な感があり白と赤が半々の模様に少しだけ黒がおまけのように散っているもの。どちらも"リュウキン"と呼ばれる類の金魚で、水槽の中を元気に泳いでいたものをいただいてきた……のだけれど、水温合わせをした後に我が家の水槽に放してやったこの金魚たちときたら。

紅白金魚の方は、ひたすらに水草をちぎっては喰い、ちぎっては投げ、何時間も水草と大格闘(おかげでせっかく買ってきた水草は何本か丸坊主)。赤い方は、まるで水族館で見たマンボウのようにのへのへのへ〜っと所在なげに泳ぎ、壁にぶちあたったところでゆらゆらと左右にぶれた後、また適当に曲がった方向に頭を向けてのへのへのへ〜と進んでいく。そのうち、砂利の上にのへのへのへ〜っと着地して、動かない。もう、何なんだ、何なんだこいつらは。特に水草と格闘している、そこのあんた。水草格闘に疲労したのか、その後、紅白金魚は赤金魚とぺったりくっついて水槽の隅にうずくまっているし。もう、ほんとに、なんなんだ。体調が悪い……ということではなさそう、なんだけど。変な魚たち……。

「2匹一緒に買ってきたから、いっそ"薔薇と牡丹"という名前にでもしようかと思っていたけど、君たちはアレだ。なんか乱暴だしマッチョなイメージだし、何考えてるかわかんないし、命名、"アドンとサムソン"、そっちの赤い丸っちい君、君がアドンということで、チャカついてる方がサムソンということで」
今朝はうってかわって元気に2匹泳いでいる彼らに、名前つけ終了。(アドンとサムソンが何の名前かなんて、知らない人はそのままでいる方がきっと幸せ……)
アドン、サムソン、長生きしろよー。強そうな名前つけてあげたんだから、強く太くしかし長い人生を送りたまえ。

「アドンとサムソン!」
「あどんと……さむそん?」
「そうそう。金魚のお名前、アドンとサムソン!」
朝から不穏な会話を息子としつつ、3日目のカレーをスープボウルに盛りつける。昨日焼いたパンがまだ残っていたので、それはバターをたっぷり乗せてトーストに。バターが適度にじゅわっと染み込み、表面の水っぽさが抜けて良い焼き色がついたところでオーブンから取り出す。

もうすっかり水分が抜けてしまいペースト状から固形状になりつつあるカレーを、パンに乗せたりそのまま口に運んだりしながら"煮込みすぎカレー"を堪能した。肉はホロホロ、芋もじゃがいもも玉ねぎもほとんどが煮くずれつつあり、でも、えも言えぬ良いお味。
「カレーは最初から最後まで美味しいよねぇ……」
と、もぐもぐもぐもぐしっかり食べて、そうして鍋は空になった。ほんのボウル1杯分だけ残ったカレーは冷蔵庫に。ホットサンドに使うか、野菜料理にかけたりして使うかな。

稲毛 「バーミヤン」にて
 若鶏の甘酢しょうゆ \504
 ライスセット(ライス・漬物・スープ) \210
 ドリンクバー \160

今日も息子は短期集中プール講習に参加のため、午前中は外出。昼頃に教室が終わるので、そのままホームセンターに行くことにした。金魚のいなくなったプチ水槽(水槽として使用しているけど、ほんとは無印良品のアクリル製CDケース……)にと買ってきた金魚だけれど、思ったより金魚が大きかったもんだから、あからさまに窮屈そうで可哀想なのだ。で、インターネットで検索して25cm角ガラス水槽(1980円と、そこそこお安うございました)を買ってみた。そうなると新しい(金魚に食べられないような)水草を入れて飾りたいなとか、砂利もこのままじゃ足りないなとかいうことになり、細々したものを求めにホームセンターを目指す。ああ、1回300円とか無料だった金魚すくいの結果が、なんだか大変なことに。

金魚すくいで金魚ゲット
→適当な容器でスタート
→可哀想になり砂利や酸素タブレット購入
→バタバタ死亡
→あわててエアレーションや水草を購入
→全滅
→買った機器だけが残る
→もったいないので金魚購入
→水槽が小さすぎて、水槽新規購入

なんかもう、ネズミ講を転がっていく被害者のような流れというか、デフレスパイラルの金魚版というか、とにかく私、後手後手に坂を転げ落ちている感のあるここ数週間の私の行動。水草を囓られようとマンボウのような動作ばかりを見せてくれようと変温動物だろうと、アドンとサムソンなんて名をつけようとも、飼ってみると金魚は可愛いし美しいし、見ていると飽きないし。

「……というわけで、砂利と水草と……ああもう、濾過器も買っちゃえ」
ホームセンターであれこれとお買い物。金魚は水草を食べるものだというのは重々承知の上で、
「あの。金魚が、ぜ〜〜ったい食べない水草、ありますか?」
「ぜ〜〜〜ったい食べない水草、ですね。……うーん……人工のとかは、嫌なんですよね……」
「ええ。生で」
「生、ですよねぇ……」
お店がガラガラだったのを良いことに、店員さんにあれこれ相談に乗ってもらって、ゴワッとした手触りの丈夫そうな水草をいくつか見繕ってもらってきた。

昼御飯は、
「あのね、チャーハンが、たべたい」
という息子のリクエストに手軽に応えてやろうということで、久しぶりのバーミヤン。すかいらーく系の中華ファミレスで、値段はそこそこ、味もそこそこ。近くにはちょっと気になる自然食材を使った料理のバイキング形式のお店もあったのだけれど、今日はちゃちゃっと簡単に昼食を済ませたい気分だった。

幸い、「おこさまチャーハンセット」なんてものがあったので、息子にはそれを。私は油淋鶏っぽい鶏肉料理に御飯やスープのセットをつけて。100円ちょっとでドリンクバーが頼めるので、それをつけてもらって、息子と2人乾いた喉を盛大に潤わせた。こう暑いと甘いものは恋しくなくなってしまうもので、冷たい中国茶を2杯立て続けに一気飲み。ここには茉莉花茶の他、水仙烏龍やら何やらの冷たいのが揃っていて、すごく嬉しい。ちょっと渋めの水仙烏龍をくいくい飲みながらの、いかにもなファミレス味の油淋鶏はそれなりに美味しかった。揚げた鶏肉にちょっと甘めの甘酢タレをかけ、葱を散らしたものにはレタスが敷かれ、別皿に焼売が2個。大きな茶碗にたっぷりの御飯と、卵のスープ、ザーサイつき。

「焼売が2個ついてきたよ。……食べたい?」
「じゃあね、1個だけ、いただける?」
「うん、じゃあ、1個だけさしあげる」
「ありがとー。……まぁ、なんておいしいこと」
"おねぇ言葉"が定着してしまっている息子は、なんだか最近、岸朝子風味になってきた。
……なぜ?不思議だこと。

スパゲッティ アル ペースト
ラタトゥイユ
ビール(モルツ)・アイスティー

鹿児島「九面屋」のかるかん
京都「小倉山荘」のをぐら山春秋
冷茶

ベランダの草花の多くはこの暑さでダレがちだけれど、「俺の季節だ!今まさに俺の季節だ!」とばかりに盛り上がっている鉢がいくつかある。そのうちのひとつがバジルで、1ポット150円くらいで買ってきた小さな苗はもりもりと日増しに大きくなっていく。そろそろ収穫しようかなー……と思っていたときに、Tさんから「リングイネ アル ペースト」のレシピをいただいた。

日本では「ジェノヴェーゼ」と呼ばれるバジルのソースは、本場のリグーリア州では単に「ペースト」と呼ばれるのだとか。"ペーストのリングイネ"とか"ペーストのスパゲッティ"という表現をしたものが、それすなわちバジルソースの料理になってしまうというのは面白いなと思う。そんなにリグーリアの人々はバジルばっかり喰ってるのだろうか……なんて。

お教えいただいたレシピによると、なんとバジルの葉の分量は120g。そのぐらい何とかなるかな、とベランダの鉢からぶちぶちバジルの葉を収穫しはじめたのだけれど、取れるだけ取って(さすがに茎を丸裸にするわけにもいかないわけで)、60gちょっとがせいぜいというところだった。それでやるだけやってみよう、と、レシピの半量のペーストの材料を用意。松の実をから煎りして乳鉢で細かくすり、刻んで刻んで刻んで刻んだ細かいバジルの葉、刻んだにんにく1かけ、美味しいオリーブ油、おろしたペコリーノ・ロマーノチーズ、そして塩。ざっと混ぜたそれをゆでたてのパスタに和えればできあがり。パスタを茹でる際に薄切りじゃがいもとざく切りしたいんげんを一緒に鍋に入れて、野菜も一緒に食べられるパスタ料理だ。

パスタを和えるときには茹で汁を少量加えることも忘れずに!……ということで、シャバシャバッと茹で汁を加えて和えたのだけれど、どうもその分量が甘かったらしい。ついでにじゃがいもにも火が通りすぎてしまったようで、できあがりは、「なんかペーストがいまいちパスタに絡まってなーい、じゃがいもが崩れてあんまり美味しそうじゃなーい」という状態に。ううう、すみません先生。いまいち出来が悪いです。写真も激しくいまいちです。

そして、なんだか野菜が無性に食べたかったのでラタトゥイユも。南仏の野菜のトマト煮込みの料理を、あれこれ野菜を使って作る。オリーブ油を熱して薄切りにんにくと赤唐辛子とローリエを炒め、茄子、ズッキーニ、パプリカを加え炒める。湯剥きしたトマトを2個、ざく切りにして加えたら塩をふって蓋をして10分加熱。上下をざっくり返してまた塩をして蓋をしてあとは20分。ぐずぐず〜っと野菜が煮えたらできあがり。塩だけが調味料の、なのにじんわりと美味しい煮物ができあがった。

で、珍しくも魚っけも肉っけもない夕御飯。だんなも早めに帰ってきてくれたので一緒に食卓を囲むことができた。
「お、いいねぇラタトゥイユ。昼さ、がっつり肉!だったから嬉しいよ」
「あー、私もね、がっつり肉、だったよ。揚げ鶏だったし」
「俺も揚げ鶏。ナイス電波〜」
「ナイス〜」
そう頻繁な事ではないけれど、遠く離れていても時々食べたいものが重なることがある私とだんな。今日は昼と夜と似たような嗜好で動いていたらしかった。

見かけはアレだけれど、バジルソースのスパゲティはめちゃめちゃ美味しかった。秘蔵の美味しいオリーブ油を使ったのだけれど、生のバジルの良い香りと混ざり合ってなんとも上品な味。本場のものはこの倍量くらいのペーストが絡むことになるのだろうけど、それも案外とさっぱり食べられるだろうなという味わいだった。シンプルな味だけれど野菜1つ1つの旨味が感じられるラタトゥイユも思った以上の良いできばえ。
たまには野菜どっさり夕御飯も美味しいわ〜。

(そしてなぜか食後に日本地域名産の甘いもの……)

7月28日 水曜日
急ぎ夕飯、豚丼
「清水屋」のうどん ひやひや
麦茶

アドンとサムソン(←新しい金魚さんたち)は今日も元気。赤い方がアドン。白い方がサムソン。ぷりぷりと大きくおなり〜。

今日はちょっとハードな一日が予定されている。昼御飯を食べる余裕が全然無いというのが一番の問題で、だから朝はなるべくしっかりめに朝御飯を摂らなきゃ……と、1人1玉のうどん。揚げ玉をたっぷり散らして、氷水でキンキンに冷やしたうどんを食べた。

通販で届いている冷凍のさぬきうどん、今日は「清水屋」というお店の茹で麺。茹で麺ゆえに鍋に入れる時間はほんの数分でよく、手軽に作れる。味の方は……12分くらいかけてしっかり茹でる生麺の方がより美味しいかな、という感じ。少しだけ麺がふよふよと頼りない食感になる。

でも、揚げ玉散らしたうどんは美味しいのねん。いくらでも食べられそうなのよねん。

クリームパン1/3個
麦茶

午前中は息子の短期集中なんちゃら講座のプールに参加、やっと中日だ。息子はどうやら、やーっと顔を水に潜らせることができるようになりつつあるらしい。ビート板抱えてバタ足で前進するのも日に日に早くなるようになってきたようだ。「おー、がんばっとるのー、楽しそうだのー」と見学ブースから眺めつつ、「……でも、泳げるようになったからって、なにがどう、というわけじゃないのよね」と冷静に考えてみたりもする。まぁ、楽しそうだからいいや。

そして12時に講習が終わり、午後2時開演の演劇鑑賞のために池袋にすっ飛んでいく。二回の乗り換えは全部駆け足で、なんとか1時半に池袋に到着することができた。どこかに食事に入る余裕は全然なく、初めて「普段使いの電車の中でパンを食べる」という嬉しくない体験をしてしまった。こういう展開は既に予想されていたので、あらかじめ鞄の中にしのばせてきたクリームパンを私の分は2口分ほどちぎって残りを息子に渡してやる。ペットボトルの麦茶で流し込むようにしてもぐもぐと十数秒で胃袋におさめ、とりあえずの腹ごしらえを済ませた。何しろ演劇が終わるまでの午後4時まで、何も食べることができないのだ。私はともかく息子には申し訳ないので、
「パン、ちゃんと食べておきな。……バームクーヘンなんかもあるけど?どうする?」
「んー……いらなーい」
なんて会話をしながら、電車の隅っこでもぐもぐ。託児サービスを利用する息子にはおやつが出ると聞いているけど、そんなもんじゃ足りないだろうなぁ。演劇が終わったらナンジャタウンに行って何か美味しいものを食べることにしよう。

池袋「ナンジャタウン」内「東京シュークリーム畑」にて
 「梅屋」の生シュークリーム \250
池袋「ナンジャタウン」内「プリン博覧会」にて
 「麺菜家 北斗」のマンゴープリン

1公演たったの1000円で託児サービスをしてくれている嬉しい劇団は、演劇集団キャラメルボックス。ここ数年ほぼ毎公演見に来ているけれど、今回の演目は特に私の大好きな演目「BLACK FLAG BLUES」というSF活劇の再演で、初演版の役者がかなり重なって出演するチームと、新人さん中心で構成されたチームのダブルキャスト。オリジナルメンバーの方がやはりどうしても気になるもので(やっぱり"○○"の役は××さんじゃないとねー、という思いなんかもあったりして)、それはだんなも一緒に行こうとチケットを取ってあるのだけれど、新人さん中心版もちょっと気になるのよねと今日は私一人で見に来てみた。席はなぜか最前列、でも端っこの方のちょっと見づらいところ。役者さんたちの息づかいまで聞こえてきそうなのは良いのだけれど、でもなんか、最前列だと照れちゃってまともに舞台を見られなくなってしまう……最前列は、ちょっと苦手。

ともあれ、息子の夏休みが始まってから久しぶりに1人だけの時間を楽しめた気がして、劇も期待どおりに面白くて満足満足。
「うちわ、つくってきましたー!」
と、紙皿に折り紙で作った金魚を貼りつけた物体をお土産にして託児ブースから出てきた息子も御機嫌だった。

「シュークリーム、たべにいきます?」
「いきますいきます!」
「……プリンもたべます?」
「たべますたべます!」
何しろ昼飯は2口分のクリームパンだったので、猛烈なる空腹を抱えて移動したのはナンジャタウン。つい数日前に東京シュークリーム畑なんてフードテーマパークがまたまたオープンして、もうすっかり食べるための場所と化したナンジャタウン。餃子があって、アイスがあって、プリンがあって、今度はシュークリーム。ますますわけがわからないフロア構成になっちゃってるんだろうなと思いつつ、それでもシュークリームは気になったのでちょっと行ってみることにしたのだった。無料パスポート引換券も持っていたことだし。

園内は、想像以上にものすごい人。やってくる人のほとんどはシュークリーム目当てのようで、隣接しているアイス屋プリン屋の方もすごく盛況。そこら中にテーブルも椅子もあるのだけれど、でもどこも埋まっている。ボムレンジャーの人とか青い鳥抱えている人とかとシュークリーム目当ての「ゲームとかは興味ないのよねー」なんて人がごっちゃになって、もうなんだかすごい状態。肝心のシュークリーム屋さんも、20人くらいの行列ができているお店がうじゃうじゃ。大変だった。

「おかーさーん……すごい人だね」
「うん、すっごい人……もう、どこでもいいから買うもの買って、早く座って休みたくなっちゃうね」
と、あれこれお店を覗きつつ、比較的簡単に買えそうだった(で、けっこう好みな感じの品を並べていた)「梅屋」という北海道のお店のシュークリームとエクレアを購入。シュークリーム1個250円はともかく、エクレア1個が350円するのにちょっと驚いてしまいつつ、いただいたそれを抱えてヨレヨレと移動しながら適当なベンチに座り込んだ。

ふわんと空気を含んだカスタードクリームは、ほんのり練乳の香り。シュー皮はそれほど個性を感じるものではなかったけれど、ふわふわした練乳臭いクリームはけっこう好みだった。生クリームがこれでもかと絞られたエクレアも、思った以上に美味しい。向かいでは、おねぇちゃんが一人、3店分と思われる3種類のシュークリームをトレイに並べて幸せそうにかぶりついていた。

シュークリーム1個じゃ満たされないほどに空腹ではあるのだけれど、でも、今日の夜は台湾料理の食べ放題に行く予定。ここは控えめにしておこう、と、プリンコーナーで見つけたマンゴープリンを1個(と、息子は別のお店のレモンプリンというアダルトなものも)を購入し、それも適当な席に座ってぺろんと食べた。一流の中華料理人が作ったとかいうマンゴープリンだったけれど、すごく薄い味でマンゴーも生なんだか缶詰なんだか……と、そちらはイマイチ。

「吉野家」の豚丼(大盛)
キムチ
麦茶

かくして昼から夕方にかけて食事のようなお菓子のようなものばかりを食べまくり、混雑するナンジャタウンを散策し、東急ハンズを覗いたりもしながら、
「あと1時間くらいで予約したお店に向かうかなー」
と、携帯電話を確認してみれば、だんなからのメッセージ。
「昼過ぎからすっごく体調がおかしくて……今日の台湾料理は止めにしない?」
「あまりつらいので早退して医者に寄ってから帰ります」
なんてのが観劇中の時間帯にあたるタイムスタンプで届いていて、で、つい数分前に電話の着信もあった。もう家に帰ってお休み中であるらしい。

「あれ?あれあれ?大丈夫?どしたの?」
「なんかねー、体験したことのないすごい目眩がしてねー……すまんけど、息子と君で適当に御飯食べてきてー……」
がーん、がーん、がーん。予約した台湾料理屋は、やっぱりだんなと一緒に行きたいわけで(息子と2人で行ってもそんなに食べられないし……)、だんなは心配だから早めに帰ってあげたい気持ちもあるし、でもどこかで食べて帰りたい気も……。

「あのね、お父さんが」
「おとーさんが?どしたの?」
「なんかね、頭やお腹が痛くなっちゃったんだって。でさ、今日は一緒に御飯食べる予定だったんだけど、お父さんはもう先に帰って寝てるのね。どうする?お母さんと2人で御飯食べて帰る?それとも家に帰って、それから御飯食べる?」
「んとね、おとーさんが一人じゃかわいそうだからね、かえる。かえってー、ごはん食べる」
「うん、そうだよね、そうしようね」

優しい事を言ってくれる息子にまた一つ何かを教えられ、そのまま「おなかすいたー」と思いながら帰宅。夕食の算段は何も立っておらず、でも我が家最寄り駅に着いてみればもう8時を過ぎている。これから御飯炊いたりする余裕はないなぁ……と、
「ぶたどん!ぶたどんはどうだ!息子よ!」
「ぶたどん!いいねぇ!」
誰も反対する人がいなかったものだから、夕飯は吉野家の豚丼。大盛の豚丼買ってきて、家に帰ってから自分ちのキムチをこれでもかとトッピングして、キムチ豚丼にして食べた。

「あーもー、なんだか久しぶりに甘くないもの食べたって感じよ。おいしー」
そう言いながらガフガフ食べていたら、だんなに笑われた。今日の昼は、なんだか甘いものばっかりで。

だんなの病気は……大丈夫かな?(寝てなきゃいけないってもんでもないらしいけど、でも仕事できる感じじゃないねぇ、こりゃ……)

7月29日 木曜日
沖縄料理食べてー、オリオンビール飲んでー
素コーンスフレーク with 牛乳

昨日職場でぶっ倒れかけただんな(吐いたりなんだりしてヨレヨレになって病院に行き、「一泊入院していきますか?」と勧められながらも自力で帰宅して我が家で寝ていた……)、今日はさすがに仕事をお休み。今日はプールの時間ぎりぎりまで、いつもより遅い時間までしっかりと寝て、遅めの朝御飯を食べてからスイミングスクールに向かった。

「あさごはんはねー、フルーツループがいいな、食べたいな」
と昨日の夜から息子にお願いされていたので、息子には極彩色のドーナツ型シリアルを。じゃあ私はどうしよう、だんなも……と考えたのだけれどパンの残りなどもなくて、
「えーとえーと……シュガーコーンフレークあるよ。何の変哲もない、"す"コーンフレーク……」
「"す"ですか」
「ええ、"す"コーンフレーク……」
"すうどん"のように、トッピングなし余計な味つけなしの食べ物には「す」をつけることになっている我が家。「すスパゲッティ」とか「すパン」とか。「すパン」は時々食べるけれど、「すスパゲッティ」は今のところ食べたことがないな、多分。

砂糖まぶしのコーンフレークは、パフェの材料として買ってきたもの。パフェに使われる分量は些細なものなので、まだまだ全然余ってるのだった。すコーンフレークも、たまに食べると美味しいわー。サクサクで。ほんわか甘くって。

稲毛 「虎の穴」にて
 ラーメン(並) \650
 コーン \100
 煮卵 無料
 モヤシ 無料

「昼御飯、どうする?私は今日仕事だから、プールから戻ったらすぐに出かけなきゃいけないけど……食パンでも買ってこようか?ホットサンドとかできるよ」
不調のだんなにそう言ったのだけれど、不調な割には
「うーん……久しぶりのカレー屋も良い……いや、ここはラーメン……?」
と、やる気が充満している我が夫。ラーメン食べに行こうよ、スクールから遠くないし、ということで、スクールが終わり次第店の前で合流することにした。だんなが「我が町のラーメン屋だったら、ここが一番好きだな」と太鼓判を押すのは「虎の穴」という"家系ラーメン"のお店。店頭からはいつもこってり濃厚なケダモノ臭がもくもくと漂っていて、暑い日に長い長い坂をのぼってくると、その坂の終点近くにあるその店のその匂いで目眩を起こしそうになる。両側どちらから向かっても坂道を上らなければならない、ちょっとイヤな場所にあるお店だった。でも、そのギトギトこってり感がお好きな人にはたまらない。私もかなり好きな味のお店だった。

私は普通のラーメンにコーンのトッピングつきを。クーポンを持っていけば煮卵がタダになるし、オプションのモヤシは頼めば無料でついてくる。スープの味が薄くなると言って避ける人も少なくないらしいけれど、私はモヤシが好きじゃけぇのぅ。

ラーメンの上には煮豚が1切れ、海苔が3枚、小松菜と葱。そしてコーンと煮卵が別皿で。ころりとした一見可愛いサイズの丼だけど、でもスープはこってり、麺はずっしりなので見た目以上の食べ応えが。とんこつ醤油のトロリキラキラとしたスープはどっしり重く存在感がありありで、「こいめ」「ふつう」「うすめ」から選べるその味わいは「ふつう」でもけっこう濃いめ。ぷんとケダモノ臭さがスープからも漂ってきて、そのへんがまた「お好きな人にはたまらない」のだけれども、この町に住む人からは
「ああー、あそこねー、ちょっとこってりしすぎるのよねー」
なんて声も聞かれたりする。稲毛にあるより、中央線沿線なんかにあったほうがしっくり行くんじゃないかという、そんな風な味の店。久しぶりに食べたけれど、相変わらず好きな味だった。食べ終わる頃には手も口も鼻もベッタベタ。

新宿伊勢丹 屋上特設ビヤガーデンにて
 タコスボール \400
 カーリーフライ \400
 チャンプルーバイキング \600
 ミミガー \300
 ゴーヤー丼 \600
 オリオン樽生ビール(大) 3×\400
 オリオン樽生ビール(小) \200
 オレンジジュース
 「富士家」のミルクぜんざい \450
を、家族3人でもりもり。

で、午後は久しぶりに溜池山王の職場に顔を出してきた。仕事そのものは家でできているし、連絡もほとんどメールで済んでいるのだけれど、時々教えを請いに先輩の大学院生君と職場で会ってあれこれ教えてもらってきている。前回出された宿題に対してお褒めの言葉を貰ったのは良いけれど、次の宿題が割と大変そう……ついでに、依頼された仕事もちょっと大変そう……がんばろ。

そして夜。今、新宿伊勢丹デパートでは「めんそーれ大沖縄展」なるものが来週頭まで開催中。そこで食べられる「富士家のかき氷が美味しいですよー」と、とある方に教えていただいて知ったのだった。

「なぬ!沖縄物産展とな!……おおー、オリオンビールのビヤガーデンだって!」
「いいねぇ、オリオンビールのビヤガーデン……」
「ソーキそばもあるって」
「おおー、喰いてぇ〜」

かき氷に心うかれつつ、その他のものにも猛烈に惹かれている私とだんな。結局今日、私の仕事が終わるのに合わせてだんなと息子も新宿に出てくることになった。30分ばかり先についた私は一人で物産展を眺め歩き、1個1000円のマンゴーの前でお店のおばちゃんとあれこれ話したあげく、
「これねぇ、ちょっとだけ黒いところ出てきちゃったから、1個700円にしてるの。こっちは800円。熟してるから甘いわよー、おすすめよ」
「700円!なら買います!そっちの800円のも!」
と難あり品をお安く購入してみたり、泡盛の試飲コーナーでくっぴくっぴと10年ものとかの古酒を何杯もいただいてみたりして、合流する頃にはすっかり酔っぱらっていたりした。泡盛は足に来るよ〜ふへへへへ。

そして屋上の特設ビヤガーデンでキンキンに冷えたオリオンビールをいただきつつ沖縄ものつまみをぱくぱくと。ゴーヤーチャンプルー、パパイヤチャンプルー、しまなーチャンプルー、フーチャンプルー、クーブイリチー、ソーミンチャンプルーから3種選んで盛りつけてもらえるチャンプルーバイキング(別に食べ放題というわけじゃない)からゴーヤーとパパイヤとソーミンをいただき、他にもミミガーとかタコスボールなんて怪しいものも。ステージではヒガシワタリというユニットが沖縄チックなメロディの歌を熱唱中で、それを聞きながら汗をかきつつ料理をつまむ。

料理はどれもどこかほんかにジャンクな感じで、カーリーフライ(くるくるっとカールしたフライドポテト)なんかは「一体こりゃ、何時間前に揚げたんだ」といった風なものだったりしたけれど、でもチャンプルーはけっこう美味。東京の何カ所かで食べたゴーヤーチャンプルーなんかはやっぱりちょっと洗練された味だったのかな、なんて思い出しながら、ゴーヤーとランチョンミートと卵とモヤシを炒めたゴーヤーチャンプルー、茹でた素麺とツナ、葱なんかを炒め合わせたソーミンチャンプルー、青パパイヤをにんじんなどと炒め合わせたパパイヤチャンプルー(でも甘くないのよ、パパイヤ)、どれもビールにすこぶる似合う美味しさだった。軽い口当たりでいくらでも飲めそうなオリオンビール、私は大好き。

「うー、うまい」
「ビール、止まらない……」
「俺、もう1杯買ってくる」
「あー……私も……私は小でいいや」
と酒を酌み交わし、スパイシーミートをさーたーあんだぎーの生地でくるんで揚げたような"タコスボール"や、豚の耳をキュウリとピーナッツソースで和えたミミガーも平らげる。だんなは最後にゴーヤー丼(ゴーヤーチャンプルーを御飯に乗せ、半熟の目玉焼きとこんがり焼いた厚切りランチョンミートをトッピング)を食べていたのだけれど、これがめちゃめちゃ美味しかった。さっぱりとした炒め物が卵の黄身と絡んで御飯に味が染み込み、そしてカロリーの塊のようなランチョンミート(ハムとコンビーフを足して2で割ったような缶詰の肉。沖縄料理でよく使われるのね)がこれまた良い添え物で。

いつのまにかゴーヤーをさほど苦く感じなくなった自分を自覚しながら、
「……そーいや、ゴーヤー買って、冷蔵庫に入れておいたんだわ……これ作ろう、丼作ろう……」
と密かに決意。でも、それならランチョンミート買ってこなくちゃ。スパムとか。

そしてデザートもしっかりと、お勧めいただいた「富士家」のぜんざい。富士家ぜんざいは400円で、それにミルクをかけたミルクぜんざいは450円。ついミルクをお願いしてしまった。

「ぜんざい」の名ながら、その実体はかき氷。紙カップの底にはあんこの色を薄く薄くしたような色がついたかき氷が詰まっていて、上には煮豆(小豆じゃなくて金時豆なのでかなり大粒)がたっぷり、そして白玉が3個に、その上から練乳がピャーッと。
なんでも、沖縄の「ぜんざい」とはこのようなものなのだとか。暑い地方なので温かいぜんざいではなくてかき氷のぜんざいなのだそうだ。氷は豆の煮汁を使ったものなのだそうで、だからあんこを薄くしたような色になる。

全体的に薄く甘さが染み渡ったシャリシャリした氷に、もっちりした大粒の煮豆、そして大好きな白玉、更に大好きな練乳の風味。それはちょっと台湾のかき氷みたいな雰囲気も漂って、すごく好みな味だった。氷あずきなどとはまた違った美味しさがあった。
ああ、今度はペナペナプラコップじゃないグラスでオリオンビール飲んで、紙コップ入りじゃない器入りの富士家ぜんざいが食べたいな。……次の旅行は沖縄かな。いや、とりあえずは近場の沖縄料理屋さんにせっせと行ってみるかな。最近、沖縄料理が美味しくてたまらない。
というわけで、小学校時代の友人NさんNさん。今度一緒に沖縄料理屋さん行きましょうね。ミミガー喰いましょ。らふてぇ喰いましょ。

7月30日 金曜日
イカ炒めてー野菜たっぷり加えてー
「アンデルセン」の
 リコッタチーズのデニッシュ
 マンゴーブレッド
アイスカフェオレ

新宿伊勢丹は、とても魅惑的な地下食料品売り場を擁している。お安くはないけれどめちゃめちゃ美味しいチョコレート屋さんとかほんのりマニアックな品揃えの食材屋さんとか、あれこれあれこれ。せっかくだから普段買えないようなお店で翌朝のパンでも……と思って昨日の夕方ぷらついていたのだけれど、我が町にも千葉そごうにもある「アンデルセン」で足を止めてしまった。店頭で試食販売していたのは、マンゴーのパン。

「マンゴーの果肉たっぷりですよぅ!おいしいですよぅ!」
というその声に、ついふらふらと引き寄せられて、小さな食パン型をした"マンゴーブレッド"を一切れ口にする。デニッシュ食パンのようなほの甘い生地に、甘いマンゴーがどっさりと。
「おいしい……ですね。うん、おいしい。すっごく好み」
と、「ありがとーございましたー」という言葉を背中に聞きつつ1/2斤サイズのそれをトレイに乗せてしまうことに。どうせならと、ついでにウィンナーロール(だんな用)、カスタードデニッシュ(息子用)、リコッタチーズデニッシュ(私用)なども購入。

アンデルセンでは、くどいほどに「本日中にお召し上がりください」という注意が毎回なされる。カスタードデニッシュやらリコッタチーズデニッシュやらがその対象なのだけれど、口頭で注意を受け、更にそれぞれのパン袋にその旨書かれたシールが貼られ、更に封をするセロテープにまで注意書きがついている。
その注意はよーくわかる。生クリームがたっぷり入ったようなものを、夏場に翌日まで持ち越すなというのはよーくわかるのだけれど、カスタードがどっさり乗ったデニッシュを夕方6時に購入してその日のうちに食べるというのはちょっと無理があるのじゃないか。朝に食べるのも、それはそれで「朝っぱらからそんな甘いものを……」と思わなくもない(というか、激しく思う)のだけれど、夕飯とか夜食にそういうものを食べるってのは、朝に食べる以上に抵抗がある。買う人は皆、その日のうちに食べているのかしらん。絶対絶対、翌朝に食べる人が少なからずいると思うのだけれど。

「……というわけで、今日も指示に背いてしまったわけですが!」
と、注意書きのシールつき袋からがさがさと昨日購入したデニッシュを取り出す。ここのクリームチーズデニッシュとか、今回のリコッタチーズデニッシュとか、いちいち好みな味で私は大好き。甘さ控えめなチーズクリームが乗ったサクサクのデニッシュとか、甘いマンゴーが果肉やジュースと共に混ぜ込まれた甘いデニッシュブレッドとか、今回も「カロリーの塊だわ、ポイズンだわ」という内容だったけれど、満足。

稲毛 「ポパイ」の
 野菜サンド
 ポパイサンド
 ハムフライサンド
アイスティー

息子の5日連続スイミングスクール体験、それも今日で最後。長かった……長い1週間だった……と、こちらがヘトヘトになりながら、最後の見学。息子はじゃぼんと水に顔をつけられるようになったし、ビート板を使ってバタ足でプールを横断(縦断は無理)できるようになった。これで、でっかいプールに遊びに行ってウォータースライダーなんかをやるときに逃げ腰になったりしなきゃ良いんだけどなーどうかなー……過度な期待はしないようにしておこう。

プール後には予約していた本が入ったと連絡があったので図書館に寄ってそれを受け取り、サンドイッチを買って帰ってきた。
某女子高校の向かいあたりに位置している小さな古めかしいサンドイッチ屋さん「ポパイ」は、いかにもそこの女子高生をターゲットに営業しているようなお店。一度買ってみて、その素朴な味と安さに惹かれてけっこう気に入っていたお店だった。図書館のすぐ近くにあるので、ついでにと寄り道。2切れずつパックになったサンドイッチを3種類買い、息子を半分こして食べた。

野菜サンドは、キュウリとトマト、ポパイサンドは卵サラダとポテトサラダとキュウリ、ハムフライサンドは、そのまんまハムカツサンド。目新しい材料はひとつも使われていなくて、ハムカツに使われているハムはいかにも体に悪そうな、フチが真っ赤なものだったりして、それが逆に今時珍しいなと思えてしまう。具沢山で手頃な価格。3つのサンドイッチで600円ほどだった。

「……3種類は多かったかな?最悪、私が3切れで息子が2切れで、残った1切れは息子のおやつかなぁ……」
と思っていたのだけれど、
「サンドイッチ6こでー、おかあさんと、ぼくで、3こずつだね。ね?」
きっちり小皿に1切れずつ3種類のサンドイッチを盛りつけてくれた息子は、その言葉通りに3種類のサンドイッチを1切れずつ綺麗に平らげた。私ですら、「うわ、3切れってけっこう食べ応えがあったわ」と思っていたのに、ぺろっと3切れ。おかーさんは、ちょっとびっくりさ。
野菜サンドのキュウリがおっそろしく厚切りで、それにもちょっとびっくりさ。

枝豆・茹でとうもろこし
トゲトゲきゅうりにマヨネーズ
あさつき豆腐
マグロの胡麻まぶし焼き
イカと緑黄色野菜の中華風炒め
小玉ねぎのにんにく風味スープ
玄米入り羽釜御飯
あんだんすー
ビール(モルツ)・麦茶

明日はだんなの誕生日。毎回、
「なに食べたい?」
と事前にリクエストを聞くようにしているのだけれど(で、"ムルギランチが食べたい"なんて無茶を言われたりする)、今回は
「サラダじゃなくて、野菜がいっぱい食べたい。美味しく野菜を食べたい」
だそうで。もう、明日の夕飯、バースデー当日ディナーの献立は決定しているのだけれど、今日も前夜祭ということで野菜たっぷりの夕御飯にすることにした。

だんなは火を通した野菜がお好き。どちらかというと鍋や煮物の材料になったりする根菜がお好みのようで、レタスなどのサラダ野菜はあんまりお好きでない。
「中華炒めとか、好きだよねぇ……お、青梗菜が安いや。アスパラも安い……きゅうりも買っちゃえ」
夏に美味しい野菜をあれこれ見繕い、「豆腐も食べたい」と言っていただんなのために、野菜あんかけの冷や奴でも作ろうかと思っていたのだけれど、3はい250円という素敵な値段のスルメイカを魚屋で発見。夕飯は、イカと野菜の炒め物に決定した。豆腐は、以前ケンタロウさんの本で見た「あさつき豆腐」というやつにすることに。

今回初めて作ってみたけれど、「あさつき豆腐」、簡単なうえにけっこう美味しい。あさつきをたっぷり刻んで大根おろしに混ぜ込み、それを豆腐の上に盛りつけるだけ。あとは醤油を垂らして食べる。トゲトゲが痛いほどにたくさんついたキュウリにはマヨネーズを添え、茹でた枝豆と、甘く美味しい"味来(みらい)コーン"も1本茹でて。見切り品だった小玉ねぎはバコッと半割にしてコンソメで煮て薄切りにんにくもたっぷり加えてスープにし、あとは丸のままのスルメイカをかっさばいて野菜と一緒に炒めるだけ〜。

イカ、触り慣れないうちは胴の中に指を突っ込んだりするのがちょっと怖かったのだけれど、今はもう全然平気。
「そうそう、このへんに、胴と足がくっついてるところがあるのよね」
と指でパチパチ切りはずし、ワタや墨袋を傷つけないようにぺろぺろと接続部分を外していく。あとはそうっと、ズルリと内臓を引きずり出して、ゲソは外して取っておき、今日は胴だけを良く洗って調理に使用。3はい分の墨袋も傷つけずに外すことができたので、そのまま小さなタッパーに入れて取っておくことにした。イカ3はい分の墨じゃ、イカスミスパは無理かしらん(でも作ってみようかしらん)。

で、イカは表皮を剥がしても良いのだけれど、めんどくさいし気にならないのでそのままザクザクと輪切りに。野菜は青梗菜と2色のパプリカ、にんじん、ブロッコリー、アスパラガス、さやいんげん。それぞれ適当な大きさに切って、中華鍋に2カップの水を熱してサラダ油と塩を加えたものに火の通りにくそうなもの(にんじんとか)から加えていって8分目くらいに火が通るようにざっと湯通し。中華料理店なら、ここで「油通し」といって熱い油にざっと通しちゃったりするのだけれど、我が家の台所ではそんな事をやってられないので、たいてい2カップくらいの水にサラダ油と塩入れて簡単に「湯通し」で済ませている。いきなり肉や魚と一緒に生野菜を炒めてしまうより、一手間かけてこうして下ごしらえしておけば、できあがりがどこか美味しくなる気がする。回鍋肉のキャベツなんかが、特にそう。湯通ししておくと絶対に美味しい。

で、イカを薄切りにんにくと一緒にカンカンに熱した中華鍋で炒め、そこに湯通しを済ませた野菜も加えてザッカザッカと炒め合わせる。味付けは塩と酒とスープでごく簡単に。スープを心もち多めに入れておいて、片栗粉でとろみをつければできあがり。こういう炒め物は私よりもだんなの方が圧倒的に上手なのだけれど、なんとか一人で仕上げてみた。ついでにもう1品と、イカと一緒に安売りされていたのを買ってきたマグロのサクに黒胡麻と白胡麻を全面たっぷりまぶしてからフライパンで表面だけをジュウと焼きつけてスライスしたものも1品。これは普通にわさび醤油で食べる。そんなこんなで、今日はちょっとした御馳走になった。

ほんと、季節はうまいことできてるもので、夏には暑いときに食べるにふさわしい野菜が出てくるし(生でバリバリ囓りたいきゅうりとか)、冬には煮込んであったかくして食べるのが美味しい野菜がどっさり出てくる。枝豆もとうもろこしもきゅうりも、今日はすごくピチピチと輝いていて美味しかった。炒め物も思った以上に良い出来だったし。うまうま〜。

7月31日 土曜日
誕生日ディナーは、ビビンバ!
「アンデルセン」の
 マンゴーブレッド
アイスカフェオレ

今日はだんなの誕生日。プレゼントはもう数週間前から買い揃えてあるし、ディナーのリクエストも
「野菜をたっぷり食べたいんだよね、最近。……ああ、ビビンバなんかがいいなぁ」
と先週のうちにリクエストいただいていたので、特に悩むこともなく、特に外出する予定もない(予約しておいたケーキを取りに行くくらい)。

朝10時過ぎの遅めの朝御飯は、ほんの数時間後に昼御飯も控えているしということで、ごく薄切りにしたマンゴーブレッドを2切ればかり軽くつまんで。表面に甘いビスケット生地を散らしたマンゴーブレッドは今日改めて食べてみても、やっぱり好みな味だった。近所のアンデルセンでも売られていると良いのだけれど、なさそうなのよね。残念。

初挑戦の自家製いか墨スパゲティ
沖縄マンゴー
麦茶

昨日の夕飯にと買ってきたスルメイカ3はい。傷つけずに取っておいた墨袋が3はい分あり、ゲソも3はい分、そして胴は1ぱい分残っている。
「……これでイカスミスパ作っても、ぜんぜん足りないだろうけど……」
と、一体何体分の墨袋があれば真っ黒けっけのイカスミスパゲティが作れるのかとあれこれインターネットでレシピを探してみながらも、とりあえず初のイカスミスパを作ってみることにした。ちらりと見た中には「4人分で20ぱい分の墨袋」なんて記述もみつかったりして、そりゃ自力じゃ絶対無理だわ……なんて思ったりして。

まずはアーリオオーリオペペロンチーノの時と同様、オリーブ油で赤唐辛子と薄切りにんにくをじくじくと炒める。適当に香りが出たところで輪切りにしたイカの胴とぶつ切りにしたゲソを加えて炒め合わせ、白ワインを軽くふる。それを弱火で軽く煮詰めながら、別の容器にいか墨をぎゅっぎゅと絞り出し、絞っただけでは手が真っ黒になるだけなのでそれを水や白ワインで流すようにしながら鍋に加えて更に煮詰めていく。あとはトマトピューレを大さじ2くらい加えて、塩で味を調えればできあがり。茹でたてのスパゲティを加えてざざっと和えて、盛りつける。

やっぱり3はい分の墨ではいまいち物足りなかったようで、できあがったのは薄いグレーに色づいたパスタ料理。かろうじて「イカスミスパ」だと判別できるくらいには墨っぽい色がついたけれど、レストランの料理写真で見るようなインクのように黒いソースとはいかなかった。自然な感じで抵抗なく食べられる色合いであると言えば、そう言えなくもないかな、みたいな。

「……うん、イカスミスパだ」
「うん、けっこう美味しいかも」
「おいしいよー?」
あまり黒くないイカスミスパは、息子にも抵抗なく受け入れられた。野菜などは入っていない、ただイカだけが具のシンプルなスパゲティ。瓶詰めとかレトルトパックのいか墨ペーストを使わずに自力でイカスミスパを作るのはすっごくすっごく大変らしいということは、よーく理解できた。レストランで食べるときには、ありがたくいただくことにしよう。そして私の両手指の爪の間は真っ黒け。

石焼きビビンバ
2日煮込んだテールスープ
キムチ・チャンジャ
ビール(Corona)・麦茶

「不二家」のショートケーキ
アイスカフェオレ

特に予定のない今日、午後はぷらぷらと食材買いがてら予約した「不二家」のケーキを受け取りに駅前まで行ってきた。
「じゃあ、一人でぷらっと行ってくるわ」
「あー……俺も行く。俺も」
「へ?明日食べるスパム買って、八百屋寄って、ケーキ受け取って帰るくらいだよ?」
「でも行くよ。一緒に行く」

そんなに一緒にいて飽きないのかと思いつつ、飽きないのよねぇ……と、近所への買い物もぞろぞろと家族3人で。タイミングよく、このあたりのスーパーでは売られなくなってしまっていたビール、Coronaを見つけることができ、
「コロナだコロナ。6本買っていこう」
「フォスターもあるよ。これも飲みたい……2缶買おう」
と、期せずして大荷物に。私一人だったら「もう重いからいいや……買うの、やめ」となりそうだったものをあれこれ買えて、ケーキも受け取って帰ってきた。ロウソク8本つけてもらったケーキは、夕飯後にフーッてするのよ。

そしてコンロにかかったダッチオーブンでは、昨夜から牛テール肉がことことことこと、これでもかこれでもかと長時間かけて煮込まれている。ビビンバと共にだんなから出されたリクエストが「テールスープ」で、昨日は千葉のデパートを2つ回って探したのに
「うちではテールは置いてないんですよー」
「うちにもちょっと……」
と門前払いされまくって悲しい思いをした、牛のしっぽ。結局、いつも使っている肉屋(ニュークイック)で冷凍もののそれを見つけ、買っていたのだった。

冷水に2時間ほど漬けて解凍しながら血抜きもし、その後一度茹でこぼしてから葱の青い部分と薄切り生姜と共に湯に入れて煮込んでいく。最初はモクモクと壮絶なまでにアクがでるので丹念にひいていき、その後は時々様子を見ながら蓋して弱火でことことことこと煮詰めていく。味つけは塩と胡椒だけ。食べるときに刻んだ長ねぎをたっぷりと散らす。

そしてメインディッシュは、一品料理のくせにめちゃめちゃ手間はかかる、自家製ビビンバ。ほうれん草ともやしはそれぞれ茹でて塩と炒り胡麻と胡麻油と刻み葱で和えてナムルにし、にんじんは胡麻油と塩と少量の砂糖で炒め、ぜんまいも胡麻油と醤油と砂糖で炒めつける。大根は塩揉みしてから一味唐辛子と酢と砂糖で和える。この、ほうれん草・もやし・ぜんまい・にんじん・大根の5種類が我が家の"いつものビビンバの具"なのだけれど、他にもズッキーニのナムルを添えたりキャベツのナムルを添えたりするお店やレシピも見たことがある。そして切り落とし牛肉は胡麻油で炒めてから醤油と風味づけ程度の焼き肉のタレで味つけ。作ってみると改めて自覚するけれど、ビビンバは本当に大量の胡麻油を使うことになる。一見ヘルシーだけど、その実すごく高カロリーなのがビビンバだ。

で、石鍋を火にかけて胡麻油(また胡麻油だ……)を敷き、それがアツアツになったら炊きたての御飯をそこに1膳分。あまりモタモタせずに全ての具を美しく盛りつけたら、できあがり。中央にはうずらの卵を1個添えてみて、あとは思いのままにコチュジャンを添えたりキムチを添えたりしてワッシワッシとかき混ぜてから食べる。

今日のナムル類はどれもすごく良い出来で、そのナムル単品として食べるには素晴らしく良い味に仕上がったのだけれど、でもそれを御飯に混ぜ込んでしまうとほんのり塩気が物足りない。だんなが作るナムルはいつも微妙に塩辛いのだけれど、でも御飯に混ぜる段階になるとその塩加減がちょうど良く感じたりするものだから、
「おゆきさんのナムルは旨いよ。すっごく旨いよ、うん」
「でも……ビビンバにすると、君が作ったものの方が美味しいんだよね。……くやしい……」
と話しながら、味を調整するためにコチュジャンを多めに混ぜてみたり。

煮込んで煮込んで煮込みまくったテールスープ、肉はトロントロンのホロンホロン、スープはかき混ぜたり骨を砕いたりとか何もしていないのに、豚骨ラーメンのスープのように見事に白濁していた。黒胡椒をガリガリ挽いて、刻み葱をこれでもかと散らしてビビンバの供にしたのだけれど、努力の甲斐あって、これまた美味しいスープだった。

食後には不二家のショートケーキを食べながら(不二家の、「ショートケーキといえばこんな感じ!」を具現化したようなショートケーキが美味しいの……小さなホールのがお祝いには手頃でねぇ……)、プレゼントを。今回はあまりお金をかけられる状況になくて、アイディアと根性でカバーしようということで、探して探して探しまくった2つの品。

1つは名前を彫ってもらったマネークリップ、1つはカバのイラストのついたTシャツ。あだ名が「かばちゃん」とか「かばさん」という夫はそれゆえにカバグッズをさりげなくあれこれ使っているのだけれど、カバグッズというものは犬猫はもちろんのこと、クジラやペンギン、ゾウあたりにも負けてしまう品数の少なさだったりして、見つけるのにとても苦労する。たまたま見つけたLaundryというお店のカバTシャツは、そのロゴの感じなんかもすっごく可愛らしくて私も「これだ!」と思ったのだけれど、だんなは私が思った以上に気に入ってくれた。良かった良かった。誕生日、おめでとー。