食欲魔人日記 07年10月 第4週
10月22日 月曜日
昨日も、今日も。
「サンマルクカフェ」のチョコクロ
アイスカフェオレ

昨夜、キッザニアを出ての帰り道、ショッピングモールを歩いていて目敏くだんなが
「あ、サンマルクカフェだ」
と。チョコクロチョコクロ?朝御飯朝御飯?と、チョコクロ1箱を買ってきた。大変豪勢な感じにどどーんと太い板チョコを巻き込んであるクロワッサンだ。このチョコ感がたまらなくて、時々無性に恋しくなる。

土曜登校の振替休日の息子と2人で、いつもより1時間ほど遅めの朝御飯。チョコクロは、レンジで少し温めると出来たての感じが楽しめるそうだけれど、板チョコを板チョコな感じのままパリパリ食べるのがとても好き。……これはもはやパンじゃなくて、お菓子だよね……。

冷凍海老ドリア
アイスプーアル茶

母は何の呪文を唱えて帰っていったんだろう(お仕事召喚?)、というほどに、「私、そろそろ帰るから」と母が宣言した途端にドバドバドバドバと仕事のメールが一斉に届き始めた。夏の終わりに打ち合わせして、そのまま保留状態になっていたので安心していた案件まで動き始めてしまって、ここしばらくあまり使っていなかった「デスクトップ付箋紙」まで起動してお仕事管理をする展開になった。年内にすっきり綺麗に終わると……いいなぁ。夏休みと10月上旬の遊びのツケがやってきたと思って精一杯頑張ろう。

というわけで、あまり余裕もなく、お昼は簡単に冷凍の「レンジでチンするだけ」の海老ドリア。良い感じに量も少なめで、午後に眠くなることもなく頑張れた。
「やったー!ドリアだ!」
と息子が喜んでくれたのには、少しばかり罪悪感がちくちくと(手作りじゃなくてごめんなさい……)。

海南飯
(茹で鶏・鶏スープ・鶏御飯・刻みレタスときゅうり、トマト・3種のソース)
ビール(Tiger)

昨日食べたような錯覚を覚えてしまう今日の夕御飯。いや、錯覚じゃなくて私は昨日のお昼にこれを食べた。

何がどう、というわけではないのだけれど、「もっとちゃんと海南飯を食べたいなぁ」と思ってしまった昨日のフードコートでのお昼御飯。たれの味に不満はなかったし、タイ米を使っていた御飯も悪くなかった。スープはケミカルな味だったけれど、それもある意味海南飯らしいあり様で大きな不満はなく、鶏肉の分量だってほど良い感じだった。なのにどういうわけか欲求不満。飲んだビールが高かったからかもしれない。あ、添えられた香菜が微妙に物足りない分量だったからかもしれない。

「だから、近々海南飯をやろうと思うのです」
と、今朝だんなに告げたところ、「じゃあ今日海南飯にしましょう」とリクエストされてしまった。だんなはだんなで「放っておくと、俺今日の昼に海南飯屋を目指しちゃうよ」というほどに海南飯が恋しかったのであるらしい。そういうことならばと、気合いを入れて海南飯を準備することにした。

海南飯のキモはなんといってもメインディッシュの鶏肉で、これがやわやわふくふくと良い感じに柔らかく火が通っているのが望ましい。アツアツである必要はなく、常温くらいのぬるい感じで出されることが多いように思う。グラグラと沸騰している湯ではなく、一歩ぬるめの湯で長時間にならないよう火を通すのがコツだとか。電気炊飯器を使うのが実は簡単という話だけれど、ガスコンロを使ってやわやわと火を通してみた。沸騰させないように、極力とろ火で3枚の鶏もも肉を20分ほど。濃厚なスープをとるために、その鍋に鶏手羽元も数本放り込んでおいた。

おかず用の肉を引き上げた後は、手羽元を軽く煮詰めて濃いめのスープにし、それを使ってタイ米を炊き、残りは具を入れてスープに。レタスと豆腐と香菜、揚げにんにくあたりを入れれば充分それっぽいのだけれど、更にもやしも入れて具沢山な感じにしてみた。レタスは刻んで、おかず肉の下にも敷いておく。

あとは3種類のたれ。お店によって内容は微妙に違うけれど、共通するのは白(葱や生姜がベース)、黒(海鮮醤のような甘い醤油だれ)、赤(チリ)の3色ということ。今回、赤いタレは「Singapore Chilli Sauce(香辣醤)」というものを以前買ってあったので、それを開けてみた。まんま、「海南飯のタレにどうぞ!」とパッケージの日本語文に書いてある。唐辛子をベースに、にんにくや砂糖などで味を調えたもので、軽い辛さで食べやすい。そうそうこれこれ、この赤いたれ、というまさにそのまんまなチリソースだった。

白いたれは、おろし生姜に刻み長ねぎを混ぜ、胡麻油と塩を加えたもの。黒いのは、オイスターソースをベースにして醤油と砂糖でそれっぽい味に調えたものを用意してみた。それなりにそれっぽいものになったかな……と思っていたのだけれど、私が思った以上に「おお!まごうかたなき海南飯!」とだんなが喜んでくれて一安心。

肉もすっかり良い感じにふくふくキラキラと良い感じに仕上がったし、ちょっと下卑た風になったにんにく風味の具沢山スープも美味しかった。久しぶりに家で炊いたタイ米も良い風味。
「となれば、やっぱりこれでしょー」
と、マレーシアで買ってきた1缶50円弱だったタイガービール(昨日同じビールを飲んだけど、500円弱した……)を空けつつ、海南飯。たれ1種類ずつを肉に添えて食べるのも悪くないけれど、やっぱり3種全部を添えつつ御飯と一緒に口に入れるのが最高に美味しい。香菜も欲求不満にならないように、たんまりと。

10月23日 火曜日
「のり丼」という名前の料理
ランチパック(ハムカツ・カスタード&ホイップ)
カフェオレ

昨日スーパーに買い物に行って、無性にランチパックが恋しくなってしまった。訪れたスーパーはランチパックの品揃えが良いお店だったようで、
「おおー、照り焼きハンバーグ……怪しい……」
などと、定番のピーナッツなどと見比べつつ、つい真剣に選んでしまう。

だんなも息子もランチパックで不満はないかしらと思いつつ、息子用に苺味のを、だんなと私は1切れずつ半分こするのを前提に、「ハムカツ」と「カスタード&ホイップ」を買ってきてみた。

「……要するに"ツインフレッシュ"?」
「そう、ツインフレッシュ」
カスタードとホイップクリームが詰まったものと言えば、HIROTAのシュークリームのツインフレッシュを思い浮かべてしまう私たち。
ああ、やっぱりツインフレッシュ味だー、などと思いながら平らげた。

のり丼
鶏スープ
麦茶

一家揃って微妙に風邪ひき中な我が家。誰も倒れるほどの不調にはならないものの、だんなは少し遅れて出勤し、息子も今日は体育を見学するよと言って登校していった。

思った以上に不調だったらしい息子は学校で保健室のお世話にもなったそうで、帰宅してからおとなしーくベッドの上で漫画など読んでいる。
「……今日の夜、お父さん遅いんだって。クリームソースのパスタにでもしようかなって思ってたけど……食べられそう?」
「んー……ダメ、みたい……」
好物のパスタもダメとなると相当不調だわと、食欲がほとんどないという息子にはヨーグルトや果物の用意をすることにして、ありもので適当に自分の分の夕御飯を用意することにした。

冷凍御飯をチンして、以前本で見て気になっていた「のり丼」なるものを。ケンタロウさんのレシピで、刻んだ海苔と鰹節としらす干しを混ぜ合わせ、醤油と醤油の半量の胡麻油と味醂をそこに加えてざっと混ぜ、それを御飯の上に乗せるというものだ。いかにも簡単で、言ってみれば「ねこまんま」的な感じのするものだけれど、きっと美味しいだろうなぁと気になっていた。

内心うきうきとそんなものを用意して御飯に盛っていたら、お茶を飲みに来た息子がそれを見て、
「……あ、これなら、食べられそう」
と。

「なんかね、"ごはんですよ"みたいだから、食べられるかなって思った」
と素直にテーブルについた息子にも「のり丼」を作ってやり、あとはちょうど2人分ほど残っていた昨夜の鶏スープも温めて出した。

味つけに味醂も使われているので、確かに息子の言うように、海苔が佃煮のような味になっている。ほんのり甘くて"ごはんですよ"のよう。美味しいしらす干しをたっぷり入れたこともあってかとても美味しかった。

10月24日 水曜日
マグロをユッケ風にしてビビンバ風に
バタートースト
オムレツ
カフェオレ
ヨーグルト

麺だ肉だとあれこれ詰まっている我が家の冷蔵庫だけれど、ここ最近とみにギュウギュウな感じがするなぁと思っていたら、食パンの包みが入っていた。そうそう、旅行前に1斤買ってしまったのを、スライスして冷凍庫に入れておいたのだ。これを食べてしまえば冷凍庫の中が幾分すっきりするよなぁ、と、今日はそれをトーストすることにした。

息子が最近、やけにお気に入りなのがシンプルなバタートースト。ならばとカルピス特選バター使って、いかにも美味しそうなバタートーストにしてあげた。
「なんか、卵が食いたい気分……」
と、だんながささっと用意してくれたオムレツと、ヨーグルトと。

ほうれん草のナムル・もやしのナムル
マグロのブツのユッケ風
カジキマグロと長ねぎの照り焼き
豚肉と冬瓜のスープ
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)
日本酒(上原酒造 鶴亀諸白)

今日の夕御飯の予定は、当初は「カジキマグロのバターはちみつ照り焼き丼」。
でも、だんなが昨日錦糸町の「魚寅」で買ってきてくれた、その店名物のマグロのブツを眺めていたら、「照り焼き丼って感じじゃないなぁ」という気分になった。冷蔵庫には半端に残っていたモヤシとほうれん草もあって、それを見てしまったら「なんかこう、ナムルっぽい、ユッケっぽい味のものがよろしいんじゃないでしょうか」ということに。

マグロのブツは小さめに切って、揉み崩した韓国海苔と共に塩と醤油と胡麻油とすり胡麻、少々の砂糖で和えてみた。ほうれん草ともやしはいつもの感じでナムルに。カジキマグロは丼ではなくおかずとしての照り焼きにすることにして、長ねぎと一緒にフライパンでこんがり焼いて、酒と醤油と味醂で調味した。

スープは、なんとなく冬瓜が恋しい気分だったので(千葉県産の姫冬瓜というのが売られていて、美味しそうだった)、豚肉と共に澄ましスープに。味つけをどうしようかなと考え、適当に塩とナムプラーを使ってみた。

ビールを飲んだ後、もう少し飲みたいねと冷蔵庫から出してきたのが上原酒造の鶴亀諸白という日本酒。たまたまデパートのお酒売り場で売られているのを見つけて買ってきたこのお酒は、「現存する最古の酒造方法を再現した幻のお酒」なのだそうだ。お酒自体が古いのではなく、作り方が古いお酒なのだそうで、でも注いでみた酒はとろりと黄色みがかっていて「古酒」な風格。

とろりと甘くアルコール度数も通常の日本酒より僅かに高めなお酒で、舌に残るこってりとした甘さは料理に合わせるのは少し難しいように感じた。
「……このお酒……何に似合うかねぇ……」
「干しあんずとか、いちじくとか」
「ああ……デザートワインみたいに飲むってか」
などと話しつつ、お猪口に2杯ずつこのお酒をいただいて、また冷蔵庫に戻しておいた。

10月25日 木曜日
グダグダに火の通ったブロッコリーが好きだったりします
「中村屋」のふかひれ肉まん
麦茶

だんなに「朝御飯買ってきてくださーい」とお願いしてみたところ、「中村屋」の肉まんを買ってきてくれた。期間限定商品のほたて肉まんが残念ながら残り2個だったそうで、
「だから、あと1個はふかひれまんにしてみましたー」
と。

「……誰がアタリのを食べるのかな?」
「……おゆきさんにとっては、ふかひれのがアタリなの?」
「んー……そっか……どうだろ……」
「俺は帆立の方が明らかに好物だから、おゆきさんどうぞ?」
結局何がアタリなのか自分でも良くわからないまま、多分ふかひれを一番好きなのはきっと私、と思いつつ、ふかひれまんをありがたくいただいちゃうことにした。

ふかひれ入りの海鮮肉まんといった感じだったふかひれまん。
「フカヒレって、ナニ?」
と興味津々な息子に、ほれこれがふかひれーとピラピラした半透明のものを見せつつ、「ま、春雨みたいなもん?」とふかひれに大変失礼な説明をするお母さんだった。……でも、ふかひれって、特に味ないよね……。

ルッコラのサラダ
マカロニサラダ
ブロッコリーと鶏肉のクリームソーススパゲティ
コーンスープ
ビール(キリン秋味)

明日は息子、お弁当を持って登校しなければいけないらしい。
「何かリクエストある?」
と、そう多くない機会ということもあって、弁当が必要な時には毎回聞くようにしているのだけれど、
「おいなりさんと、かっぱ巻き!」
と、ちょっと想定外のリクエストを貰ってしまった。おいなりさんはともかく、かっぱ巻き、ですか……長いの1本あれば充分だろうし、これだけは買ってきたもので許してもらおうかしら。

「あと、肉団子」
と、これまたちょっと予想外なリクエストも貰ったので、今日の夕飯はそれらの仕込みをしつつ、並行してパスタの準備。マカロニサラダはお弁当に詰めるつもりで作ったものを少しだけ出した。

買い置きの生クリームがあったので、それを使ってクリームソースのスパゲティにしたのだけれど、ワンパターンだなと自覚しつつ、ついつい具を鶏肉とブロッコリーにしてしまった。クリーム味だと、肉なら鶏がやはり似合うし(魚介なら帆立や鮭も似合うだろうな)、野菜はブロッコリー、ほうれん草、アスパラ、いんげん、あとはきのこあたりだろうか。でも息子が好物だということもあって、ブロッコリー頻度が圧倒的に高い我が家だ。

今日のパスタは、ちょっと水っぽい仕上がりになってしまった。ここしばらく、どうもパスタを多め多めに茹ですぎる傾向があったので、初心に返って心もち少なめに。それでも、「ぼく大盛り!」と宣言する人にはたっぷり盛りを良くしてやって、息子は私の皿の倍量くらいあったパスタを綺麗に平らげたのだった。

10月26日 金曜日
ワンプレートディッシュは、なんか楽しい
「アンデルセン」のベーコンチーズパン
アイスカフェオレ
ヨーグルト

今日は少し早起きして息子のお弁当作り。息子のお弁当リクエストのおいなりさんを2個だけ作るというのも何だか寂しいので、だんなの朝御飯及び私の昼御飯用にとまとめて作ってしまうことにした。油揚げ1袋使って、おいなりさん10個作成。昨日のうちに揚げておいた肉団子も仕上げに甘酢を絡めてテーブルに出すと、おいなりさんも肉団子も、同様な茶褐色だということに気がついた。

「御飯もおかずも、彩りが一緒だ……」
と、今更ながらに少しばかり困った状況に。
プチトマトやルッコラのサラダなどを駆使しつつ、なるべく綺麗めな色合いになるようにお弁当を完成させた。こういうとき、プチトマトの赤色と卵の黄色は偉大だと思う。ほうれん草やブロッコリーの鮮やかな緑色も素晴らしい。

今日のお弁当の中身は
・おいなりさん&かっぱ巻き(かっぱ巻きはお寿司屋のを買ってきた)
・甘酢絡め肉団子
・焼き海苔入り玉子焼き
・炒めウィンナ
・マカロニサラダ
・プチトマト、ルッコラのサラダ
・種なし巨峰
という感じ。息子がそんなに肉団子好きだったとは、知らなかった……。

朝御飯は、昨日買ってきたパンで簡単に。最近冷蔵庫にヨーグルトがたくさん入っているので(母がいた時にあれこれ買ってきた)、せっせと食べているところ。

息子は「校外学習」なのだそうで、ヤクルト工場の見学と市内に新しくできた科学館の見学に行くらしい。リュックサックにお弁当詰めて、麦茶を詰めた大きな水筒持って、意気揚揚と出発していき、8時間後に
「ただいま!これ、ヤクルト工場のおみやげ!」
と、ヤクルト5本パックと空のお弁当箱持って帰ってきたのだった。一日とっても楽しかったそうで、何より何より。

千葉 「キャラバンサライ・CABIN」にて
 スペシャルプレート \1280

今晩は、だんなは飲み会、私は息子と一緒に音楽教室。
「……どうする?何かおかず買って帰って家で食べる?どっかで食べて帰る?」
なんでもいいよー、と告げたら、
「じゃあ、駅ビルの下で食べて帰りたい」
だそうで。

千葉駅ビルの地下にあるレストランフロアは、すっかり小洒落た感のあるそごうデパートのレストランフロアなどとは違い、ちょっと薄暗いし古めかしいし昔ながらのといった感じのレストラン街だ。中華定食も食べられるラーメン屋さんには2度ほど入ったことがあるし、お寿司屋にも来たことがある。あとは和風居酒屋が2軒ほどと、蕎麦屋とうどん屋、とんかつ屋、洋食のお店があといくつか……という感じ。

「ここがいいの?何度かこのフロアで食べたこと、あるよ?」
「あるけどね、あるんだけどね」
でも、今日は僕がお店を選んでみたいの、と宣言されて、2人で各店の店頭メニューを眺め歩いた。私は、最近オープンしたらしい、釜飯の食べられる焼き鳥のお店の前で「お、ここ、気になるかも」と立ち止まったのだけれど、息子はその隣の洋食屋さんの前で
「このお店で、カルボナーラスパゲティ食べてもいい?」
と宣言した。カルボナーラって、君、昨日の夕飯がクリームソースのスパゲティだったわけですが……まぁ、いいか……。

「キャラバンサライ」というそのお店は津田沼などにもある、チェーン展開しているお店のようで、ハンバーグやスパゲティといった馴染み深い洋食メニューのお店だった。ワンプレートディッシュが何種類かあるのが面白くて、ついつい「スペシャルプレート」を注文。

トマトソースのかかったオムライスとハンバーグ、海老フライ、サイコロステーキとサラダが一皿に盛り合わされて、それにわかめスープもついてきて1280円。大きなプレートに盛り合わされたそれは、見た目もなかなか凄かったけれど見た目以上に食べ応えがあった。ワンプレートディッシュは、ノリがお子さまランチに似ているからか、ちょっとわくわくしてしまう。上品か下品かで言えば下品な部類に入るのかもしれないけれど、でも好きだ。

ココット皿に入れられた角切りステーキがかなり固めのかなり薄めの肉だったのがちょっと残念だったけれど、半熟卵のオムライスも、ドミグラスソースのかかったハンバーグもなかなか美味しかった。1本添えられた海老フライにもちゃんとタルタルソースが添えられていて、その内容がとてもお子さまランチっぽかったことに満足してのんびり帰宅した。

明日からの週末は珍しく何も予定が入ってないなー。

10月27日 土曜日
今日はスパークリングワイン飲みましょう、ということで
「アンデルセン」の
 バナナブレッド
 ミルクフランス1/2本
カフェオレ

今日は朝から雨。すっごい雨。少しも止みそうにない天気に
「すごい天気だねぇ……」
と呟いたら、
「台風近づいてるからねぇ。明日の朝頃、千葉直撃かもって話だったよ」
とだんな。うおぅ、全然知りませんでした。どれだけニュース見ていなかったんだ私。

私がうっかり盛大に寝過ごしてしまったためもあって(珍しくも私が最後に起きてきた人だった)、遅めの昼御飯は、昨日買ってきたパンあれこれ。1本は要らないなと、練乳味のクリームがサンドされた「ミルクフランス」はだんなと半分こ、あとはしっとりとした口当たりの、くるみ入りのバナナブレッド。
最近やけにチーズ味への回帰の傾向がある息子は、チーズベーコンパンとウィンナーロールを堪能しまくっていた。

だんな特製 味噌バターコーンラーメン
麦茶

今日、スパークリングワイン開けない?買い置きのがまだけっこうあるし……と、だんなが買い置きのグリーン・ポイントを冷蔵庫に入れていた。レストランで飲んで、かなり好みな味だったこのスパークリングワイン、調べてみればけっこう手頃に買える値段で(1本1700円前後で購入できる) 、送料無料の通販サイトでまとめ買いした。
オーストラリアのスパークリングワインなのだけれど、なんでもモエ・エ・シャンドン社によって設立されたワイナリーなのだとか。カラッとした爽やかな口当たりがかなり好みで、軽やかながら存在感のある香りも気に入っている。あまり料理を選ばないところも好き。表現は悪いけど、家でがぶ飲みするのみちょうど良いと言うか。

「というわけで、じゃあそれに合う夕飯にするって感じ?」
「んー……とりあえず、ローストビーフ乗せたサラダと、簡単なチーズ盛り合わせ、とか……どうだろう」
「……豚汁、飲みたいなぁ……」
「それ、主旨とかなりズレてる……こう、魚のムニエルとか」
「あー……ロールキャベツどうだろう。アカシア風に、クリームのスープの」

息子もだんなもここ数日「乳製品の呪い」にでもかかっているのか、木曜にクリームソースのスパゲティ作ったばかりだというのに金曜に息子はカルボナーラスパゲティを食べたがるし、土曜にだんなはクリームスープのロールキャベツを食べたがっている。朝食にヨーグルトの消費も着実に続いているし、あ、でもチーズはそれほど口にしていないかも……と思いつつ、でも乳製品の消費がなんでか多めな傾向にある。寒くなってきたし、冬眠の準備でもしたいのだろうか。冬眠したら、春先には痩せてるんだろうな、いいなぁ(何の話ですか)。

うん、でも、いいよ、クリームベースのロールキャベツ作ろうよ、てか作るよ。でも、全部クリームにするとくどいと思うから、基本のコンソメで作って、今日の分だけ取り分けてクリーム味にするってのでいいかなぁ?……と話し合い、今日の夕飯はそんな方向で。

昼は味噌ラーメンにしない?もやしたっぷりの、と、昼はだんなが作ってくれた。ささっと土砂降りの雨の中、買い物にも行ってくれた。

だんなが作ってくれる味噌ラーメンは、炒めたもやしとひき肉入り。本当は炒めたそれらにラーメンについてくる味噌スープの素と湯を加えて軽く煮込んでくれるのだけれど、今日は息子の分が醤油ラーメンだったので、炒めた具をそれぞれ丼に用意したスープに加えるようにしたらしい。それでも、炒めたもやしを加えるだけでラーメンがぐっと美味しくなる。

味噌ラーメンだったら、やっぱりバターとコーンでしょー、と、両方を加えつつ、更に半熟ゆで卵なども乗せつつ、豪華な盛りの味噌バターコーンラーメン。

おつまみチーズいろいろ
ローストビーフ乗せミックスリーフのサラダ
マカロニサラダ
ロールキャベツ アカシア風
羽釜御飯
スパークリングワイン(グリーン・ポイント)

今日の日付が変わる頃、房総沖を台風が掠めるらしいとあって、今日はずっと激しい雨風。買い溜めていた漫画を一気に読めたし、各自それぞれゲームも進んだし、静かに充実した一日だった。

夕方になって私はロールキャベツの準備を。
キャベツは芯の部分に切り込み入れて、丸のまま鍋で茹でていく。1枚ずつ葉を剥がして引き上げつつ芯の部分まで一通り火を通し、その間にタネの用意も。合いびき肉に刻み玉ねぎ、卵、パン粉、塩胡椒、ナツメグを加えてよく練り込み、あとはキャベツの葉2枚で1個のロールキャベツになるよう、タネを巻き込んでいく。巻き終わりは楊枝で留めて……というその作業はそれなりに面倒ではあるのだけれど、あんまり嫌いじゃなくて、ロールキャベツ作りはなかなか楽しい。

今日はクリームソースということだったので、コンソメで煮込んでしばらくしてから半量ほどのロールキャベツとスープを取り分け、市販のクリームシチューの素を溶かしてみた。クリームソースのロールキャベツというと新宿の「アカシア」を思い出すのだけれど、このお店はラードで炒めた小麦粉を鶏スープに加えることで、とろみのあるシチュー仕立てのロールキャベツにしているらしい。そういえばあの店のはコクはあるけれどんまり牛乳牛乳してるわけじゃないんだよねと思い出しつつ、うちのロールキャベツには牛乳を加えてみた。

ローストビーフをトッピングしたミックスリーフのサラダと、お弁当の残りのマカロニサラダ、カマンベールチーズや一口スモークチーズの盛り合わせなども用意して、「スパークリングワインは、開けちゃったら飲み切らなくちゃねぇ〜」などと話しつつ、久しぶりのスパークリングワインの夕御飯。またどっかのホテルのシャンパン飲み放題ブランチとか行きたいねぇなどと話しつつ、思ったよりは軽めの口当たりにできあがったロールキャベツを楽しんだ。基本的には「コンソメ味のロールキャベツにケチャップにょろにょろ」が私は好みなのだけれど、クリームソースのも美味しいね。

10月28日 日曜日
牡蛎御飯!
バタートースト
ロールキャベツ(コンソメ味)
アイスカフェオレ

まだたくさんロールキャベツあるよ、食べる?クリームのが1個だけ残ってて、あとはコンソメ味はたくさん……と、2つの鍋に火を入れて、だんながクリームのを1個、私はコンソメのを1個。息子はロールキャベツは抜きでバタートーストだけ、そんな感じの朝御飯。

ロールキャベツはすんごく美味しいのに、息子にとってはすんごく美味しいものではないらしい。私の中では(多分だんなの中でも)「御馳走」なんだけどなー。キャベツの芯まで柔らかく煮えた状態の、2日目のロールキャベツの美味しさときたら、あやうく2個3個と食べてしまいたいほどだった。1個で我慢。

おいなりさん
ミニ串カツ
麦茶

今日も大きな予定はなく、ただ、夕方からだんなの実家にパソコン設定(というかパソコン移設というか)をしに伺う予定。ついでにお義父さんと酒盛りすることになった。

お昼御飯は、買い物ついでにスーパーのミニ串カツを買ってきて、串カツと共に金曜にお弁当で作ったおいなりさんの残りを平らげてしまうことに。
おいなりさん、油揚げにしっかり甘じょっぱい味が染みていることは肝要なのだけれど、でも今回はちょっと煮含めすぎてしまって濃いめの味になってしまった。私の中では100点満点中37点くらいの出来映えだったのだけれど(いつもは、それでも80点くらいの味にはできているはずなのだけれども……)、心優しい息子とだんなは嫌な顔一つせずに食べてくれた。今度はもっと美味しいの作ります。なんとなく「お弁当の食べ物」のイメージがあるおいなりさんだけど、週末の昼御飯とか、前日に用意しておいて朝御飯とか、いくらでも出番はありそうだ。

だんなの実家にて
 生ハムサラダ
 フカヒレとあんこうの煮こごり
 タコの塩辛
 しめ鯖・鰺と帆立のお刺身
 鯖の塩焼き・秋刀魚の塩焼き
 牡蛎御飯
 はまぐりのお吸い物
 焼酎ロック(吉兆雲海)
 梨・お茶

そして夕方、だんなの実家に。「孫のコスプレ写真ですよー」と、先日キッザニアで撮影してもらった"警察官姿の息子"と"クロネコヤマトの制服姿の息子"のプロマイド写真(1枚1000円もする……でも毎回買っちゃう……)も持っていった。だんなはパソコンの移設作業、私はデスクトップパソコンからハードディスク等々を引っこ抜くバラシ作業。パソコンの解体は初めてではないけれど、今回ほど完膚無きまでにバラしたことはなかったのでちょっと血沸き肉踊ってしまった。

夕飯は、魅惑的な魚介料理尽くし。
今日は牡蛎御飯!と最初に聞いていたので、いかにお酒やその他おかずを節制して"ちゃんと"御飯まで辿り着けるかが今日の夕食の大きな課題になったのだった。

ちょうどしめ鯖などをいただいたばかりだったのだそうで、肉厚の絶品のしめ鯖や、お義母さんがシメた鰺の昆布締めが大皿でテーブルの中央に。更には帆立のお刺身、鯖の塩焼き、フカヒレの煮こごりなどなど、うっとりするような内容だった。ちょうど魚が恋しかったところなんです〜と、ついついお酒も進んでしまう。

「由紀さん、秋刀魚好きなのよね?」
と秋刀魚の塩焼きまで出していただいて、「でも最後は牡蛎御飯、炊きたての牡蛎御飯……」と呪文のように心中唱えつつ、でも秋刀魚も鯖もしっかりいただいてしまった。噛むとじゅわっと脂が染み出てくる秋刀魚も鯖もたまらない。おろした柚子の皮を少し添えたしめ鯖も箸が止まらなくなってしまった。

お義父さんと焼酎呑み呑み(お義父さんはお湯割り、私はロック、だんなもお湯割り)、いい気分になったところで牡蛎御飯。
牛蒡と生姜を入れて炊いた御飯の炊きあがりに軽くだしで煮た牡蛎を混ぜた牡蛎御飯で、ふっくらした牡蛎がしこたま入った御飯にはうっすらお焦げもついていた。

このしめ鯖、まだ1パックあるのよ?鰯の味醂干しもまだ日持ちするからどうぞ?ああ、あと、美味しいピーナッツバターのいただきものもね……と、今日もあれこれたくさん食材をいただいて帰宅。

しめ鯖ー、しめ鯖ー……数日後のしめ鯖夕飯に備えて日本酒冷やしておかなくちゃ。寒い日だったら芋焼酎のお湯割りとかもステキだなぁ。