食欲魔人日記 05年11月 第4週
11月21日 月曜日
八宝菜!……デジカメ、修理出してきます……あうあう
Tさんのワッフル はちみつがけ
「アンドリューのエッグタルト」のエッグタルト
ミルクティー

昨日、つくばの繁華街で
「せりあさんせりあさん、ここのエッグタルト美味しいんだよ〜」
とMさんに勧めてもらって買ってきた「アンドリューのエッグタルト」というお店のエッグタルト。

大ぶりのポルトガル風タルトは、他に「さつまいも」や「かぼちゃ」などのフレーバーもあったのだけれど初めてだしなとプレーンタイプのを3つ買って帰ってきたのだった。昨日の夜はエッグタルトな気分じゃなかったので、朝御飯に。更に、Tさんが焼いてくれたワッフルも朝御飯に。ワッフルを温め、エッグタルトを温め、家中に朝から甘い匂いが漂った。紅茶はMitsu Teaのウバと少量残っていたアッサムをちょっと混ぜてみたりして。

香港風のエッグタルトは、中華のパイ皮なのでサクサクモロモロとしたラードを使ったものになる。対してポルトガル風のパイ生地は洋風。形も大ぶりで、卵の味が濃厚なものなのだった。いかにもなポルトガルエッグタルトは久しぶりで、卵たっぷりの味に嬉しくなる。温めたワッフルにはちょっとだけバターを乗せて、各自心の赴くままはちみつなどを添えていただいた。ワッフルは楽しい。楽しいけど危険。あのへこんだ部分にみっちりとメープルシロップとか詰めたくなっちゃう。ワッフルメーカーなんか手にしちゃったら危険度が高まる一方だから、たま〜に口にするだけでちょうど良いのかしらん……(でもワッフルメーカー欲しいかもー……)。

じゃこと卵と葱の雑炊
いぶりがっこ
麦茶

突然昨日のランチ途中からデジカメのデータがおかしくなっていて、途中から突然にテレビの走査線のような横線がピャーッと走るようになってしまった。設定を変えても直らず、バッテリーパックを交換しても直らず、メディアを変えても直らず。こりゃ修理に出すしかないかなぁと思いつつ、出かける余裕もなく今日はず〜〜〜っとお仕事していた。急ぎの依頼があれこれ来て、対応するとまた別の依頼が来て……と、買い物にも行けずヒーヒー言いながらずっとずっと作業。

「……そろそろ昼?」
と、つけたテレビで、たまたまやっていた鰹節かだしの素かのCMで、じゃこ入り雑炊を作っていた。ああいいなぁ、じゃこ雑炊いいなぁ、葱いーっぱい入れたのが食べたいなぁ……と、適当にやってみることに。小さな鍋に昆布と鰹節で適当にだしを取り、御飯を入れ、塩とほんの少しの醤油で味つけ。じゃこを混ぜ入れ、溶き卵を流し入れ、仕上げに刻み万能葱をこれでもかとかけて食卓に持っていった。

猫舌だけれど、おじやや雑炊やお茶漬の類は大好き。汁気たっぷりの御飯はなんて美味しいんでしょうと思いながら、途中ですり胡麻などもちょっとかけつつ、はふはふと食べた。塩気控えめあっさり味の雑炊だったので、合間にいぶりがっこをぽりぽりと。

稲毛「太閤園」にて
 八宝菜定食
 餃子(息子と半分こ)
 アサヒ スタイニー

どうにも仕事が片づかなくて、
「ニラ炒めみたいなの食べたい……もやしでも可……」
と思いながらも買い物に行けず夕方に。6時になっても終わらず、7時になってピノコが「あっちょんぶりけ!」とか言い出しても終わらなくて、
「だー!息子、食べに行こう、夕飯!」
と外に出ることにした。とにかく、ニラ。そしてもやし。

「サイゼリアがいいなー、ぼく」
「あー……サイゼリアだとさぁ、野菜ないよ。だいたい昨日スパゲティ食べたじゃん。却下」
「ココのカレーとか?」
「カレーもさー、なんか違うんだよ。太閤園じゃだめ?ラーメンかチャーハンにしてさ、お母さんと野菜炒めわけっこして食べようよ」
「ん〜〜……」
息子はあんまり乗り気じゃなかったようだけれど、「今日はお母さんの行きたいところに行くぞー」と息子を引っ張って近所の中華定食屋さんに足を向けた。ここならニラとかもやしとか絶対食べられる。

……で、なぜか注文したのはニラももやしも入っていない「八宝菜」。メニューの文字を見た直後に
「あー、そういえば一度八宝菜食べてみようと思ってたんだー」
という思いがわき出てしまって、ついつい八宝菜を。息子はいつもの醤油ラーメン、そして餃子。ついビールも1瓶所望してしまいつつ、息子と2人おとなしく本を読みつつ料理が出てくるのを待った。お店はかなりの混雑で、料理が出てくるまで20分以上。それでもじ〜っと待つのがこのお店のお客さんたちなのだった。なにしろ鍋をふるってるのが白髪頭のおっちゃんだけだしね。

八宝菜は白菜、青梗菜、さやえんどう、いんげん、人参、玉ねぎ、たけのこ、きくらげ、マッシュルームと野菜たっぷり。あとはイカと豚肉、うずらの卵。油断すると間違いなく火傷する灼熱の炒め物は相変わらず健在で、油たっぷりなのにくどくない。濃いめの味が御飯にぴったりだ。
「ま、喰え。君もちょっとは野菜喰っとけ」
と息子に向けて小皿に盛りつけてやりながら(でもうずら卵は私のものよ)、彼の分のラーメンも少しだけいただいた。餃子は仲良く半分こ。

今日もナイス喰いっぷりだった息子は、ラーメンをほぼ全て一人で平らげ、餃子も美味しそうに食べまくり、野菜炒めもしっかり食べた。
「おいしーねー、美味しかったねー」
「ぼくねぇ、あのお店大好きだよ!お母さん、知ってる?料理の上手な人はね、シェフっていうんだよ」
「そうそう、シェフだよね、あのお店のおっちゃんもシェフだよね、すごいシェフだよ」
世の中にはシェフがいっぱいだねぇ、幸せだねぇと言いながら、手がかじかむ寒風の中、息子と手をつないで帰宅した。

「太閤園のシェフは、お母さんより料理がうまいよね〜」
「うん!」
と息子に即答されちゃった心の寒さは、とりあえず明日の夕飯作りをがんばるぞという反動にしておこう。

11月22日 火曜日
ぐだぐだに火を通したブロッコリーが好きなのです
チリドッグ
カフェオレ

自家製ミートソースがまだ少量残っていたので、今日は2度目のチリドッグ。ミートソースにカイエンヌペッパーを混ぜ、ソーセージと共にドッグパンに詰めてチーズをトッピングし、オーブンで数分焼いた。

ドッグパンもソーセージも4本ずつ余っていたということで、だんなはチリドッグとプレーンドッグの2本を、私はチリドッグ1本を、「お肉はいらなーい」という息子はチーズだけをトッピングしたプレーンドッグを1本。各自思いのままのホットドッグに仕立てて、あったかいコーヒーを傍らにかぶりついた。

ミートソースがけホットドッグはそりゃもう美味しいけれど、「我が家スタンダード」のバターカレー粉炒めキャベツ詰めの味がそろそろ懐かしくなってきた。その味を教えてくれた、ワゴン販売のホットドッグ屋さん(←晴海埠頭に出店していた時に何度か食べに行ってた。その後お台場でも何度か見かけた、「TOKYKO-DO」というお店)はまだ健在かしら。ほんっとーに美味しいホットドッグ屋さんだったのよ。

「志ち乃」のはすどら焼き
抹茶入り玄米茶

今日も一日お仕事。仕事でパソコンに向かい、休憩時には気分転換にとこんなサイトでついつい遊んでしまったりして、目が休まらなくて目がシパシパ(自業自得)。昼にはあまりお腹も空かなかったので、どら焼き1個で済ませることにした。

先日、Mさんにいただいてきたどら焼きは、「いちご」「うめ」「はす」と、不思議なバラエティに富んでいた。「志ち乃」というお店のどら焼きだそうで、この各種バリエーションが人気らしい。
「いちごだけは賞味期限が短いから早めに食べてね〜」
との言葉に従い、苺味だけは息子がおやつにとっとと平らげてしまっている。うん、梅もはすも普通のも、美味しそう……と、あったかいお茶淹れてずしっと重いどら焼きをドラえもん気分でいただいた。

「はすどら」は、その名のとおり蓮入りのどら焼き。白餡にざくざくどっさりの、しゃくしゃくした歯触りの蓮の実が入っていた。優しい甘さの、しっとりした皮のどら焼きで小腹を満たして、午後もお仕事。……パンケーキ生地にはちみつを混ぜるような感じで、どら焼きの皮はけっこう簡単にできるらしい。あんこを美味しく感じる寒い季節のうちに一回くらい作ってみようかしら。

ブロッコリーと鶏肉のクリームチーズソースのファルファッレ
茹でアスパラガスの自家製マヨネーズがけ
ミックスサラダ
玉ねぎたっぷりコンソメスープ
アイスティー

半端に残っていた開封済みの生クリームが気になっていて、それを使ってクリームソースのパスタを夕御飯に。鶏肉とブロッコリーが手元にあったので、月並だなぁと思いつつも息子の好物だからまぁ良いかと、ブロッコリーと鶏肉のクリームソースにすることにした。

ちょうど200g弱ほどあったファルファッレを茹でることにして、パスタと一緒に鶏肉とブロッコリーも同じ鍋で煮てしまう。別鍋では生クリーム100ccほどを沸騰させて軽く煮詰め、おろしにんにくと塩少々で軽く調味。
「チーズは?チーズも入れよう?ここに」
と、台所にやってきた息子にリクエストされてしまったので、そのクリームソースにピザ用チーズを少量さらさらっと足してみた。

アスパラガスは茹でて、皮剥き器で薄く削ったパルミジャーノ・レッジャーノと温泉卵、黒胡椒をふりかけてから、先日作った自家製マヨネーズを添えておいた。あとはレタスと玉葱とマッシュルームとパプリカのサラダ、刻み玉ねぎをしこたまとあまり野菜を適当に入れたコンソメスープを用意した。

「えーと、これは、アレだ。ファルファッレ・アラ・パンナ・コン・ブロッコリ・エ・ポッロ。……たぶん」
ここには「ふおー……呪文料理」などと言ってくれる人はいないのだけれど、まぁそんな呪文料理だ、多分……と思いながら皿に盛る。息子が非常に簡潔に
「うわー、ぴらぴらの、クリームのパスタだね?」
とまとめてくれて、一緒にぴらぴらのクリームパスタをたっぷり食べた。お代わりがあると嬉しいだろうなと最初は軽く皿に盛り、
「おかわりあるよー、おかわり」
鍋をお玉でカンカン叩いたら、嬉しそうに「おかわりー!」と言ってきた。

親子2人でファルファッレ200gはけっこう食べ応えがある分量だったのだけれど、息子は 「多めにね、ぴらぴらのを、多めにね」
とリクエストしながら確実に100g以上を平らげ、満足そうに完食していた。

ブロッコリーは、歯ごたえを残して茹でるのも大好きだけれど、ペースト状のぐずぐずになるまで火を通すのもすごく好き。見た目はちょっと悪いけれども。

11月23日 水曜日
夕飯にさらっと山かけ丼〜(3年前のカメラ引っ張り出してます……)
「ミスタードーナツ」にて
 マロンクリーム
 抹茶あずきマフィン
 カフェオレ(2杯)

今日は休日、でもなぜかみんな早起きだった。8時には家族全員がこたつに足突っ込んで、
「朝御飯、どうしよー」
「ノーアイディーア」
とごろごろり。「ミスドに行こう!」のだんなの提案で、着替えて駅前のミスドに行ってきた。

いつもは
「じゃ、コーヒー淹れといてよ、適当なの買ってくるから」
とだんな一人が買いだしに行ってくれる事が多いのだけれど、今日は「一緒に行こう」と。なぜなぜどうして?と思っていてカフェオレ飲みながら話したところ、
「ん〜……朝って、品揃え少ないじゃん。息子はどれがいいかなー、おゆきさんはどれが嬉しいかなー……って、考えるのがちょっとめんどくさかった」
のだそうだ。

あー、そうかもね、こんなに少ないとね……と、好物のD-ポップもオールドファッション系も並んでいない棚から私が選んだのは「抹茶あずきマフィン」と「マロンクリーム」。だんなに任せていたらまずチョイスしないだろう品2つを前に、初めて食べる2品を堪能した。マロンクリームは秋の新商品のエンゼルクリーム系のクリームドーナツ。2ヶ月に1度くらい唐突に食べたくなるマフィンは、今回は抹茶とあずきの和風味。
あっというまにカードが溜まって、今シーズン2個目のスケジュールンを手に入れてしまったのだった。カラフルな色のはほとんどがもう品切れで、私がもらったのは白色のスケジュール帳。……最近は外でうち合わせすることもままあるから、持って歩いた方が良いかしらん。

「しゃぶしゃぶどん亭」にて
 牛しゃぶお替り自由定食 \1680

息子が「ぼくの自転車に、ライトつけたーい!」と先日から騒いでいる。サドルの高さも変えてあげたいし(←錆ついてて私たちには手が負えず……)と、自転車屋さんに行くことになった。向かう先のショッピングモールには、自然食品のバイキングのお店とか、回転寿司の銚子丸とか、しゃぶしゃぶ食べ放題のお店とかがある。

「……どっかで昼御飯も食べちゃう?……しゃぶしゃぶとか……」
「寿司、だな」
「寿司、ついこないだも食べたじゃん」
「でも……寿司……?」
「んじゃあ息子に聞いてみよ。……どっちがいい?」
「しゃぶしゃぶ!」
と、多数決でしゃぶしゃぶのどん亭になった。自転車直してライトもつけて、私とだんなの自転車の点検もしてもらい、その間にお昼御飯。牛しゃぶ豚しゃぶ食べ放題のプランにして、肉も野菜もおおいに食べた。最初にテーブルにやってくる野菜や御飯の分量がなかなかたっぷりで、「いただいたものは残さず食べる」が信条の私たちはせっせせっせと野菜と食べ、米も食べた。そのうえで牛しゃぶ2皿豚しゃぶ2.5皿を平らげて、おなかいっぱい。

しゃぶしゃぶ食べ放題のお店は、タレがあんまり美味しくなかったりするところが多いのだけれど、このチェーン店のはけっこう好きな味。各自すり鉢すり胡麻がやってきて、各自胡麻をゴリゴリやってからそこに胡麻ダレを注ぐ。ポン酢には刻み葱ともみじおろし。スープに溶かして飲む顆粒の「うどんスープ」は笑ってしまうほどケミカルな味なのだけれど、まぁそれも悪くないわよねと。

ランチ後は、モール内の食料品店でお買い物。
「夕飯はハンバーグにしようと思ってたけど……」
「昼にしゃぶしゃぶ、夕飯にハンバーグはどうかと思うよ……魚にしようよ、刺身とか」
幸いお刺身も手頃な価格で、だんなとあーだこーだ相談しながら食材あれこれ買ってきた。「ほうれん草をおひたしにしよう」とか、「味噌汁の具は……豆腐があるから、あとは油揚げでも入れる?」と売り場内をブラウン運動。卵が期せずして安くて、
「オーノー!88円だって!すばらしい!」
「い、いくつ買う?2つ?3つ?」
と鼻息粗くして卵を3パックも買ってしまった。

午後は数時間かけて、いよいよ我が家もクリスマスツリーを出した。居間にはどどーんと150cm高さのツリー、玄関先には木製のミニツリー、ダイニングテーブル脇の窓にはクリスマス仕様のGem Gelと、そこら中にクリスマスを。大ツリーの飾りつけに没頭していたら、息子がいつのまにか玄関のツリーを組み立てて綺麗に並べておいてくれていた。

お刺身(まぐろ・中トロ・イカ・サーモン・鯛)
まぐろぶつ&とろろ
茶碗蒸し(鶏肉・百合根・銀杏)
ほうれん草のおひたし
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
日本酒(一ノ蔵 松籟)

夕飯は油っけなしのものをという趣向で、お刺身と日本酒。どっさり買ってきた卵を茶碗蒸しにして、サクで買ったマグロはぶつ切りにしてとろろと共に。酔っぱらう前にお風呂入っちゃおうと夕飯の支度をしながら交互に入浴したのだけれど、
「あ、だんな、とろろはまだだから出来れば用意しておいてくれる?あと、余裕があったら味噌汁の続きも。御飯、火にかけておくからね?」
と言い置いて私がお風呂に向かったところ、ばっちり私の作業が引き継がれていた。だんな、すばらしい。で、入浴も食事の支度も、全部が終わるまで60分もかからずに、無事に夕食の支度が整った。

茶碗蒸しはちょっと薄味になってしまったけれど、好物の百合根と銀杏をたっぷり入れた私好みのもの。きりっと辛めで透き通るような澄んだ口当たりのお酒を今日は2人で2合ばかりさらっといただきながらのお刺身はとても美味しかった。
週の半ばにこういうお休みがあるのは嬉しいね。

11月24日 木曜日
どんな店より野菜を腹一杯摂取できます
稲毛「四季のさんぽ道」にて
 ランチコース \1500

先週か先々週かに「久しぶりに一緒に飯でも食いましょう〜」と約束していたKさん。私が風邪ひいてしまって延期になってしまい、「木曜あたりどうっすかー」と声をかけてみた。……ら、なんと昨日階段から落ちてしまったということで、腰の痛みと肩の痛みとその他諸々「ここも、そこも、あっちも痛い」と満身創痍のKさんとお会いすることに。それじゃあ駐車場のあるお店に行って、なるべく車から歩かないで行けるところにした方がよろしいでしょうかと、オーガニックブッフェのお店「四季のさんぽ道」に御一緒した。お友達のMさんも御一緒して、3人でのんびりかつたっぷりとオーガニック飯の数々を。

朝食は、寝坊した息子に急いでコーンフレークを食べさせてやって、私は食べそびれた形になってしまっていた。果物でも剥いて食べようかと思っていたところに「今日ランチ行きましょう!」というメールが届いたので、じゃあランチに賭けるかなと朝食は抜きで。

鶏の唐揚げ、ゆで卵、鯖の塩焼きといったものが地味ながらすごく美味しいお店。野菜料理がこれでもかと揃っていて、ひととおり皿に盛れば豆の煮物、ひじきと野菜の和え物、根菜のミルク煮、切り干し大根、美味しい豆腐、山盛りのサラダに人参のドレッシング……とあれこれあれこれ野菜料理が摂取できる仕組みだ。

「……今日は納豆食べよう……こないだ品切れだったし……」
と、麦御飯に大粒で粘りの強い納豆をたっぷり盛って席についた。あとは野菜たっぷりの透明な洋風スープ、コロッケ、蒸し野菜などなど。洋風なメニューはさほどないけれど、ピザと3種のパスタは毎回ちゃんと置かれている。あと、薬膳カレー(←これは、私はあんまり好みじゃない……)なども。

マンゴージュースにトマトジュース、アップルジュース、薬草茶に皇帝茶に3年熟成番茶に……と飲み物もずらりと揃い、今日は「シナモンティー」なるものも。甘みをつけたシナモンたっぷりのお茶で、生姜が辛いほどに効いている。食事にはあまり似合わない(納豆には泣けるほど似合わない……)飲み物だったけれど、これも試しにとコップに1杯いただいてみた。

子供たちの学校の事や習い事の事なぞ話しつつ、シメの紅茶ゼリー、黒糖ぜんざいまで平らげると1時間ちょっとが経っていた。平日の昼間、お店はかなりの混雑で、4人がけのテーブルが4つ5つだけ空いていたほど(店内はかなり広くて、テーブルは30〜40くらいあるかなぁという感じ)。さりげない甘味メニューやあったかい飲み物も豊富に揃っているあたりが女性に人気なのかもしれなかった。

なんにせよ、今日も鯖の塩焼きが無性に美味しくて、大根おろしをてんこ盛りにして食べること4切れ。当たり前のような料理が当たり前以上に美味しいのは素敵なことだ。

「スモークキャビン」のモツ味噌煮込み
ミニリーフのサラダ
自家製梅酒ロック

つい今日も腹一杯食べてしまって(うう、昨日しゃぶしゃぶ腹一杯食べたばかりだというのに……)、夜はさすがにちょっと軽くするべきかな、と。

ちょうど1人前ほどの味噌汁と1人前ほどの御飯、1人前ほどのまぐろの刺身が残っていたので、これは息子に食べていただくことにして、ベランダでもりもりと増殖中のミニリーフを適当につまんでサラダにする。「どっから見ても大根か蕪です」という感じのものが大きく育ちつつあったので引っこ抜いてみたら、かわいい蕪が育ちつつあるところだった。それも薄くスライスしてサラダに混ぜる。案外ちゃんと育ってくれてアブラムシもつかないベビーリーフはお役立ち。弁当の仕切りくらいにしか役立たないかと思っていたのに、1週間ほどで2人が満足できる分量のサラダが収穫できたりする。株を引っこ抜くんじゃなく、外側の葉を適当につまんで今日もレタスやルッコラや水菜やマスタードグリーンなど、いろんな葉っぱを摘みとった。

で、私のおかずはモツ味噌煮込み。先日筑波に行ったときに、「スモークキャビン」というお店で315円のモツ煮パックを「お、けっこう安い」と買ってきてみたので、真空パックのそれをお湯に入れて温めた。モツが埋もれて見えなくなるほどの刻み万能葱をたっぷりと散らし、ちょっと味見してから七味唐辛子の瓶を持って食卓に移動した。

ちょっと甘めの、こっくりした味のモツ煮込みはとても自然な味。塩気よりも甘みが強く感じられる優しい味の煮物で、ついつい梅酒が進んでしまった。御飯は抜きで、サラダと煮物をつまんだだけの簡単夕御飯。息子は今日もきっちり御飯をお代わりしていた。やっぱり夕飯にもお代わりが必要なのね、息子。

11月25日 金曜日
カルパッチョ。7割息子にぶんどられました。
フレンチトースト
カップスープ(コーンクリーム)

先日買ってきたバゲット。いーい具合に水分が抜けて「そろそろパン粉かフレンチトーストか」という具合になってきたので、パン粉にせずにフレンチトーストにすることに。冷蔵庫には現在30個を越える卵が冷えているので(←先日の休日に安売りしていたのをつい3パック……)、惜しみなく2個の卵に牛乳と小麦粉、ひとつまみの砂糖を入れてかき混ぜてそれをたっぷりパンに染みこませる。柔らかい食パンを使うときとは違う、スポンジのような吸い込みの良さにたっぷりの卵液はあっというまに消えていき、スキレットでそれをこんがりと焼いた。

コンロにひっついて焦げやすいフレンチトーストの面倒をみている間に、だんながカップスープとスープ皿をてきぱきと用意してくれて、いつのまにか猫舌な息子のためのコーンスープが早めに用意されていた。朝から1人3切れは重いかな……と、9切れ焼けたフレンチトーストをとりあえず2枚ずつそれぞれの皿に盛りつけたのだけれど、スキレットに残った1切れを見て最初に息子が
「あ!ぼく、それ食べる!」
と。私もだんなも結局おかわりして、9切れのフレンチトーストは3切れずつ等分に分配されることになったのだった。

パン屋さんで売られているフレンチトーストは最初から甘くなっているものが多いように思う。うちのはほとんど甘くなくて、各自好みでバターだけ乗せてみたり、はちみつをかけてみたりするのがお気に入り。

おこげスープ(野菜)
麦茶

ここしばらく飽食が続いていたので、さすがに今日はジムに行かなくちゃと午前中にせっせとお仕事。昼過ぎのプログラムに出るには、1時間くらい前にしっかりお昼御飯を食べておくのが良いのだけれど(寸前に食べると息切れするし、食べずに行くとスタミナ切れするし……)、うっかり直前まで仕事を続けてしまった。こりゃ大変と、買い置きのインスタントの「おこげスープ」を軽く食べていくことに。

スーパーで試食販売していて、案外美味しかった(のと、息子が売り場に貼り付いて2杯も貰っていた心苦しさも少しあった)ので買ってきた「おこげスープ」。海鮮味1つと野菜味1つが手元にある。フリーズドライのスープの素を160ccのお湯で溶いて、小ぶりの餅ほどの大きさのおこげをスープに入れればすぐ食べられる。スープはなんてことない普通の「卵入り中華スープ」という感じのものだったけれど、おこげのインスタントというのがけっこう新鮮で美味しかった。

案の定運動中にスタミナ切れ起こしそうになったけれど、がんばって動きまくって帰宅した。

千葉 「なんばん亭」にて
 A corse \1980
   グリーンサラダ
   サーモンの燻製カルパッチョとクリームチーズのはちみつがけ
   生ハムとマッシュルームのピザ
   マロンのティラミス
   紅茶
 メインディッシュ追加 \630
   じっくり煮込んだ牛肉のデミグラスソースパイ包み焼き
 カルボナーラスパゲティ \950
 生ビール \600
 コカコーラ \400
……息子と2人で、よーさん食べました……

今日は息子の音楽教室。先週末に突然調子が悪くなった(撮影画像に走査線のような横ラインがどうやっても出るようになった)デジカメも持って、教室後、ヨドバシカメラの修理カウンターに持っていった。メーカー保証はとうに切れていたのだけれど、カメラの空き箱にヨドバシカメラの「延長保証」の紙が入っていて、あら私ったらこんなものに入っていたのかと。

なんでも故障受付が集中しているそうで、私の1年半前に買った愛機 IXY とは3週間くらい離れなきゃいけないことになってしまった。今は3年前に買ったのを引っ張り出して使っているのだけれど、マクロモードで「これ以上寄っちゃいけない」の境界が全然違っていたり、暗い部屋での撮影のしにくさが比べものにならなかったりと、何かと不便。いっそ新しいのを買ってしまおうかとカメラコーナーで20分ほどカメラを睨みつけてきたのだけれど、ほんの数週間前に中古ノートパソコン衝動買いしてしまったばかりなのに今度はデジカメというわけにはさすがにいかない。

そんな感じでお店にこもり、続いて本屋なんかも覗いたりして、すっかり日は暮れてしまった。
「あー……今から買い物して帰ったら遅くなるし……食べてく?お父さんは今日も遅いって言うし」
「食べてくー!」
「なに食べたい?お母さんは焼き鳥とかって感じなんだけど」
「ぼくねぇ、ピザ!」
「ピザかー……」

ピザとパスタだったら、一度行ってみたいなと思っていたお店があったなぁ……と、記憶を頼りにパルコ方面に。「なんばん亭」というお店で、息子と2人飲み食いしてきた。

料理メニュー30%OFFのクーポンも見ていたのだけれど、コースメニューがお得な感じだったので、それを頼むことに。前菜1皿、パスタかピザ1皿をメニューから選び、グリーンサラダと本日のデザート(数種類から選択)、食後の飲み物がセットになって1980円。アラカルトで注文すると1000円前後するメインディッシュをコースに追加すると630円。コースにメインディッシュつけてもらえば2人が満腹になれるかな?と、メニューを眺めて注文した。真面目な顔でメニューを見ていた息子は
「これ、これがいい!生ハムのピッツァ!」
と、「半熟卵とベーコンのピッツァ」も「ベーコンとモッツァレラ」も、その他諸々美味しそうなピッツァメニューと比較することもなく、生ハム一直線。そんなに好きですか生ハムが……と苦笑いしながら、息子も好きであろうサーモンのカルパッチョと、メインは私の好みで牛肉のパイ包み焼き。

料理はどれも想像以上にちゃんと美味しかった。薄焼きのピザはパリッパリのカリッカリで、チーズたっぷり、生ハムもたっぷり。前菜のカルパッチョもボリュームたっぷりで、食べ応えがあった。お腹空いちゃってたまらなかったらしい息子は、セットのグリーンサラダもきっちり半分食べ、カルパッチョは目を離した隙に7割ほどもぶん取られ、
「もし食べられるならピザ4切れ食べていいよ?」
と伝えた私の言葉に顔をぱあぁぁぁと輝かせて、本当に4切れ食べた(ピザは6等分にカットされていたの)。
あげく、
「……足りなかったらパスタも取るけど?」
と、「なんか私、全然食べてないなぁ」と思いながら試しに話をふってみると、
「うん!カルボナーラ!」
即答だった。いつのまにパスタメニューのチェックまで入っていたんだ、息子。

息子の食欲に本気で驚きつつ、結局パスタも7割方奪われてしまい、せめてもとメインディッシュはしっかり食べた。でもメインディッシュの付け合わせの芋も半量奪われた。私の目の前に食欲魔人がいる。だれか助けて。

ねっとりと濃厚なクリームソースが絡むカルボナーラも絶妙な火の通り具合で、全体的に手抜きのない良い感じの料理だった。ビーフシチューの具をパイ包み焼きにしたようなメインディッシュも、630円で足したものとは思えないゴージャスなもので、大満足。クレームブリュレやりんごのチーズケーキなどから選択できたドルチェは、これまたたっぷりだったマロンのティラミスを2人でつつきあった。

今度はだんなを誘って「料理全品30%OFF」クーポン使って行ってみるかなぁ。

11月26日 土曜日
ひっさしぶりのフレンチ。おいしかった〜。
「アンデルセン」のチーズベーコンパン
カフェオレ

昨日は、千葉の駅ビル内にある「アンデルセン」で、1人1個の朝御パン(←"朝御飯"に対して、我が家ではこういう言い方をしている……)を買ってきた。息子が選んだのはメロンパン、私はチーズベーコンパン、だんなの分には少し悩んでからミートパイを。昨夜の帰宅は結局午前2時半を回っていただんながのんびり起き出してくるのを待ってから家族皆で朝御飯を食べた。

「この週末は、ポケモンセンターに行きませんか?」
とだんなに誘われていたので(なんでもゲームボーイ用のポケモンを配布しているとかで……)、
「じゃあついでにこのへん見たい」とか、「そういやこのビヤホール行ってみたかったんだよなぁ」とだんなとお互い意見を出して本日の予定を考えてみる。お昼御飯は、COREDO日本橋内の文琳のカジュアル店かレカンのカジュアル店が気になるねぇということになった。夕飯は、東京駅近くに新しくできたらしいベルギービールのお店に。わーいわーいと防寒の準備をして、いざいざとお出かけした。

COREDO日本橋内 「4éme」にて
 Bコース \1800
       フォアグラと七面鳥のバロティーヌ
       仔牛ホホ肉のクリーム煮 バターライス添え
       紅茶のシフォンとマンゴージェラート・エスプレッソ
 白ワイン(グラス)

で、やってきました久しぶりのCOREDO日本橋銀座レカンのカジュアル店なのだという4éme(キャトリエム)が気になって気になって、
「私、奢ったげるからここにしよう。ここで食べたい」
と、このお店に入ることにした。

ランチは1200円(メインディッシュ、パン、デザート、コーヒー)からとなかなかお手頃。前菜・魚・肉・パン・デザート・コーヒーのコースでも2600円と、レカンとは思えないお値打ち設定のお店だった。なにしろレカン本店のディナーは13000円から24000円、ランチでも4800円から7000円と、清水ダイブ的気合いを入れてもなかなか入店に勇気の要るお店だ。もう何十年も前から銀座の表通り沿いにひっそりと看板を出し続けているこのフレンチレストランは、「一度行ってみたいものだわねぇ」とずっと思っていた。

私とだんなが注文したのは1800円のBコース。前菜は「フォワグラと七面鳥のバロティーヌ」「黄金芋のポタージュ」の選択、メインは「カワハギのポワレ アンチョビのソース」「仔牛ホホ肉のクリーム煮 バターライス添え」「牛ロースの網焼き 粒マスタードのソース(コース料金+300円)」からの選択、そしてパンと日替わりデザート、コーヒー紅茶がついてくる。アラカルトメニューはなかったけれど、嬉しいことに「お子さまセット」もちゃんとあった。750円で、オレンジジュース、コーンポタージュスープ、トマトソースを添えたハンバーグ、フライドポテト、チキンライスのワンプレートディッシュのセット。息子にはこれを注文してやった。

エビスの生ビールなどもあったのだけれど、せっかくのフォアグラと七面鳥の前菜だったらワインがいいなぁと、2種類あったグラスワインから、だんなはシャルドネを、私はフランスのレカン本店のために造られた「レカン」の名を冠したワインを。樽の匂いが残るこっくりした白ワインを「私はこっちが好み〜」と言い、シャルドネらしいカラッとした味のワインを「俺はこっちがいいなぁ〜」と言い、交換して舐め舐めしながらゆっくり出てくる料理を待ちつつの、のんびりとしたランチになった。

分量は非常にお上品な感じながら、どれも手が込んだ素晴らしい料理ばかりだった。
「バロティーヌって……ナンデスカ??」
イタリアンだったらサルシッチャもオッソブーコもインボルティーニもサルティンボッカもどんとこーい!なのだけれど、フランス料理はとにかくさっぱり門外漢な私たち。素直にお店の人に聞き「テリーヌのようなものです」という回答を得た。後で調べたら「肉、豚肉、鳥肉などに詰め物をして丸く巻いたもの」なのだそうだけれど、出てきたものは確かにテリーヌ様のもの。ムースっぽさはほとんどなく、しっかり肉らしい歯ごたえのある七面鳥肉がぐるりと周囲を囲んでいる中に、ふわふわのフォアグラと共にいんげんや人参などの野菜が詰められたものだった。厚さはほんの5mmくらい。脇に控えめに葉野菜のサラダが添えられていた。

前菜は私もだんなもこの「バロティーヌ」にしたのだけれど、メインディッシュは仔牛のクリーム煮と牛ロースの網焼きを別々に選び、途中でお皿を交換しながらぱくぱくと。仔牛ホホ肉はたったの3切れで「うう……この倍量欲しいかも……」と思いつつも、でもとろけるような歯触りの肉も、こっくりした味のクリームソースも、全体的にすんばらしく洗練された美味しさだった。こういうクリーム煮のような肉料理はイタリア料理じゃまず出てこないので、マスタードの効いたソースがたっぷりかかったステーキと共に
「フレンチだねぇ……」
「こういうの、すっごく久しぶりだねぇ……」
「めちゃめちゃ美味しいんですけれどー……」
と、感動しながらソースを舐める勢いで平らげた。いつのまにか息子も自分の分のプレートを見事に空にしていて、チキンライスもハンバーグも美味しかった模様。

東京ビルTOKIA内 「Belgian Beer Cafe」にて
 ナッツ盛り合わせ・フライドポテト
 チーズフライ・野菜スティック・サラミ
 ビール(Hoegaarden White) 4×\500
 マンゴージュース \400
……を、みんなで飲み食い。

東京駅八重洲北口「キッチンストリート」内「うま馬」にて
 うま馬らーめん \690
 

日本橋は、ちょうど三井タワーがオープンしたとかで全体的にお祭り騒ぎ。スタンプラリーなどもやっていて、本日のメイン目的地「ポケモンセンター」の次は三井タワーに行ってみたり、三越デパートに寄って開催中の新潟物産展を覗いてみたり、そして「夕方まで時間あるねー」と秋葉原に移動してヨドバシカメラの巨大なビル内を歩いてみたり(あまりにフロアが広くてげんなりした……)。そして日が暮れてから東京駅丸の内口にオープンした東京ビルTOKIAに。なんだか今日は東京新名所ツアーにでも参加したような一日だった。

で、夕方に、気になっていたBelgian Beer Cafeというベルギービールのお店に。カウンター席やハイテーブルの席もそれなりにあるのだけれど、基本はゆったりめのテーブル席とテラス席のお店で、「パブ」というより「カフェ」っぽい店内。いつもはベルギービールと共にあれこれ料理も楽しめるのだそうだけれど、今日はたまたま「Half Month Party」。オープン半月目のスペシャルイベントデーになっていて、いつもは800〜900円ほどのホワイトビール「ヒューガルデンホワイト」が1杯500円。通常はオーダー制だけれど、今日はキャッシュオンデリバリー制になっており、フードメニューも一律500円で種類も普段よりはかなり少なくなっているということだった。

「……今日は"食べる"って雰囲気じゃないみたいね。……ま、御飯ものは後で別の店に梯子するってことで」
「でも、ホワイトビール500円ですよ奥さん!」
「素晴らしい!それは素晴らしい!うん、素晴らしい〜♪」
「とりあえず、適当にあれこれつまもう」
と、500円持って何度か注文カウンターを往復し、ナッツの盛り合わせや野菜スティック、それにポテトにチーズフライにサラミにと小皿料理をいくつかいただいた。私とだんなはひたすらヒューガルデンホワイト。ほのかに柑橘系のような香りもする軽やかなビールは、でも軽いだけじゃない深みのあるビールだ。息子の「外の席がいーなー」の声に、通路に面したテラス席で階上のクリスマスイルミネーションを見ながら席についていた膝掛けで足をくるんで、ほんのり冷気漂う中でのビール。美味しかった。今度はイベントデーじゃない、あれこれ料理も楽しめる日に来よう。

フライドポテトはもちろん、チーズフライやサラミも息子のツボだったようで、酒の肴に取った料理が1/3以上の割合で息子の胃袋に吸い込まれてしまったものだから、
「足りない……喰いがぜんっぜん足りない……」
「東京駅のうま馬行く?博多のラーメン屋さんの東京店ができたんだよ」
「ほー……」
と、だんなに連れられるままに東京八重洲北口キッチンストリート内のうま馬に。

すっかり忘れていたのだけれど、5年ほど前、博多で食べたお店だった。実のところ、あんまり強い印象として残っていなかったお店なのだけれど、今日食べたスープは隨分味が記憶のそれと違っていた。あの時のはかなり透明な、でもケダモノくさ〜いスープだったのだけれど、今日のはしっかりと白濁した、適度にケダモノ臭く適度にあっさりもしているスープだった。固め細めの縮れなしの麺はいかにもなもので、トッピングは刻み万能葱と炒り胡麻がどっさりと。良くも悪くも「普通のとんこつラーメン」風になっていたのだけれど、それが逆にこのあたりではありがたい存在だったかも。息子はミニサイズのラーメンを、私はトッピングなしの普通のラーメンを、だんなは餃子7個つきのセットを。

フィニッシュラーメンは実に危険であるね、などという話をしながら食べる久しぶりの博多の味のラーメンは美味しかった。東京見物のような一日のシメは、博多ラーメン。

11月27日 日曜日
もやしたっぷりレバニラ炒め
「みんなのぱんや」の
 クリームコロネ・あんバターパン
カフェオレ

昨日ベルギービールを飲んできた新スポットTOKIAの地下フロアに、なんだか可愛いパン屋があった。その名も、ひらがなで「みんなのぱんや」。品揃えが、コロッケパンに焼きそばパンにジャムパンにと、「高校の購買部ですか?」的品揃え。三色パンまであるのにぐっときてしまい、酔った勢いであれこれ買ってきてしまった。

軽いつまみを傍らにビールを飲んだ直後、「これからとんこつラーメン食べに行くぞー!」という道すがらに買ったものだから、セレクションが非常に怪しい。だんなはなぜ「コロッケパンとウィンナーロール」という重々しい組み合わせにしているのか。私もなんで「あんバターパン」などというものを手にしているのか。そういえば昨日の夜、
「ちょっと気になるんだけどねぇ……でも、クリームパンとあんバターパンなんて、あんまりな組み合わせじゃない?」
「いいよおゆきさん、買っちゃいなよ、ここはチャレンジだよ!」
「うーん……フツーにコロッケパンあたりにしておこうかなぁ……」
「ダメ!買いなさい、あんバターパンを買いなさい!」
と、パンの棚の前でだんなとやいやいやっていた記憶が。

酔った自分の勢いにはちゃんと責任取りましょうということで、だんなは朝から重々しい組み合わせのパンを、私はクリームコロネにこれが初挑戦じゃないかと思われる「あんバターパン」を、息子は自分の欲望に忠実にジャムパンとクリームコロネを。どっしり重めのクリームが嬉しいクリームパンに、思った以上に美味しかった(ほんとに美味しかった……)あんことバターがサンドされたコッペパンは、店名どおりなにやら懐かしい風情のパンだった。

「餃子の王将」にて
 スタミナ定食 \882
 生ビール(中) \483

だんなが最近、異様な勢いで各地の「餃子の王将」に通い詰めている。一昨々日の夕飯に行って、またその翌日の昼飯に行っていたりしているらしい。一体何にそんなに夢中になっているのか、中毒性のある何かにハマッてしまったのかと不審に思っていたところ、11/30までの募集のぎょうざ倶楽部に入会したいのであるらしかった。

500円で1個のスタンプを期間中に20個溜めると、その後1年王将チェーンで5%OFFで飲食できるのであるらしい。キャンペーン終了まであと4日、残るスタンプは4個(2000円分)ということで、
「……いいよ?家族で行ったほうが、ありがたかったりするんでしょ?」
と、だんなを誘うと、ものすごく喜ばれた。そんなに好きですか王将。昨日のフレンチの「おいしい顔」と王将の餃子を食ってる「おいしい顔」を比較すると、微妙にフレンチが負けてる気がするのは気のせいでしょうか(あ、でも間違いなく、500円のヒューガルデンホワイト飲んでいる時の「おいしい顔」が一番でした)。

で、我が町には王将はないので、わざわざ隣駅まで電車に乗って餃子を食べに行く。ニラとかレバーとかが恋しいお年頃だった私は、ニラレバ炒めとサラダと餃子と御飯とスープのセットの「スタミナ定食」。だんなは揚げそば、息子はそばのセットにつけてもらったミニチャーハン。
「野菜炒めとか、喰いたくね?」
「あー、喰いたい喰いたい。喰う喰う」
と、野菜炒めも注文して、大変なことになってしまった。なにしろ、だんなの前にやってきた「揚げそば」がとんでもない分量で。

野菜炒めもニラレバ炒めも揚げそばも、もやしたっぷり。全部でもやし2袋分くらいあるんじゃないかというもやしの混入っぷりで、でもちょうどもやしも恋しいお年頃だったのでちょうど良かった。ニラだー、もやしだー、レバーだー、餃子だー、とわいわいやりながら、つい昼からビールも飲んじゃったりして。

ハンバーグ ドミグラスソースかけ
にんじんのグラッセ・ほうれん草のバター炒め
コーンポタージュ
だんな特製海老ピラフ
ホッピー(黒)

先週くらいから、「でっかいハンバーグ焼いて食べたい!熱」が私とだんなの間で高まり中。いよいよ今日はそれをやっちゃいますかと、合い挽き肉をたっぷり買ってきた。玉ねぎを、すりおろしたの1/2個分、フードプロセッサーで刻んだの1個分を投入し、ナツメグ入れて塩入れてこねこねこね。
「ハインツのドミグラスソース缶とかなかったっけ?あれ開けてかけようよ」
とだんなからリクエストされていたのだけれど、どうも缶詰は使い切ってしまっていたようだったので、冷蔵庫にしまってあったフレークタイプのデミグラスソースルウをお湯で溶いておき、それをハンバーグ焼き上がった後のスキレットにジャーッと流し入れて軽く煮詰めてソースにした。このフレークタイプのルウは好きな量だけ使えるので、なかなかお手頃。

ハンバーグセットらしい添え物をということで、にんじんはグラッセに、ほうれん草はバター炒めに。スープはコーンポタージュ。
「御飯は……海老ピラフとかにしようか?俺がやったげるよ?」
と、だんなが海老ピラフを作ってくれた。バターの香りの美味しいピラフもできあがり、いかにもな「ハンバーグセット」の夕御飯になった。お供に、久しぶりのホッピー。

ハンバーグは、混ぜたボウルの中で
「4.5割くらいが……だんなの分でしょ、で……その残りの3/5が私で2/5が息子って感じかな……」
と適当に分けてみたら、絵に描いたように美しい「大・中・小」のハンバーグができあがったのだった。だんなの分はちょっと大き過ぎてしまったようで、完食するのが大変だったらしい。……ごめんよ。