食欲魔人日記 09年02月 第2週
2月9日 月曜日
時々恋しくなるトマト味のスープ
ホットドッグ
カフェオレ

ドッグパンもソーセージもまだ3セット分残っているので、今日の朝御飯もホットドッグにすることに。
でも、今日の夕飯はカレーライスの予定で、カレー風味のキャベツを詰めるのはちょっと止めておきたいなと、炒めたソーセージをパンに挟み、チーズをトッピングしてオーブンで焼いただけのキャベツ抜きのものにした。キャベツ入りのに比べると、やっぱり少々味も食感も物足りない感じ。カレー粉をふるのだけやめて、バター炒めのキャベツを詰めれば良かった……と思った。

「吉野家」の牛丼(並)
麦茶

今日は月曜日、でもお医者からの勧告で「今日は休んで病院に診せに来てね」という週末の診断だったので、今日もだんなは一日お休み。熱はほぼないし、食欲もあるようだし、それほどフラフラしてないし、とりあえずは一安心というところ。それにしても、息子も私も全然元気だ。とりあえず危機は去ったと思いたい。

「お昼御飯はどうする?今日ニクの日だし(=2月9日)、お肉屋さん見てくるつもりだからお昼御飯も見繕ってくるよ」
と病院に行く前のだんなと話し合い、「駅ビルに鰻屋さんあるし、鰻丼買ってきて半分こするとか」などと相談しつつ、結局「吉野家にしようか」ということに。

「ああ……吉野家もあったねぇ」
と呟いた時の、だんなのぱあぁぁぁぁぁと輝いた笑顔はちょっと眩しかった。そうか牛丼はウェルカムでしたか……と、買い物終えて最後に吉野家で買い物してきた。学生の頃の自意識過剰気味だった時分は、「そんなお店、一人で入るのはちょっと恥ずかしい……」とばかりに一人では絶対訪れることができなかったこの手のお店も、私はもうすっかり良い年であるので平常心で入店して「持ち帰りでー、牛丼、並2つください」と言えてしまうのだった。なんで若かりし頃って、こういうものがいちいち恥ずかしいんだろうね?(いや、でもカウンターのお寿司屋さんに一人で入るとかいうのは……それはまた別の次元で未だに入りにくいけど)

牛丼買って帰ってきて、ほどなくだんなも病院から帰ってきたので2人で昼御飯。
「……どうだったよ?」
「うん、まだ明日もお休みした方がいいってさ」
「まぁ、明日出勤することになってまた無茶な残業とかしてもねぇ……ぶり返しそうだししっかり休んでいた方がいいと思うよ」
とそんな事話しながらもぐもぐ。

午後は週刊ジャンプ読んだり、だんなと2人で狩りしたり。
そこそこ好きだったアスクレピオスがあっさり打ち切りになってしまってびっくりよ……。

ロメインレタスのサラダ
ン日目のポークカレー コロッケ乗せ
豆とキャベツのミネストローネ
ビール(キリン秋味)

ここ数日気になってはいたのだけれど、朝食時息子に
「せっかくカレーがあるのに、カレー食べてないよね?」
と指摘されて「そうなんだよ……」と。体調の悪いだんなに、同じものを続けて食べさせるよりは目先の変わるものをと毎日あれこれ献立を変えていたので、まだ1食分以上あるカレーが減らないのだった。朝昼晩しっかり火を通していたけれど、でもそろそろ食べてしまいたい。

というわけで、今日の夕御飯はカレー。
お肉屋の総菜コーナーでコロッケが超安売りになっていたので、それを1人1個乗せることにした。カレーライスでは野菜が全然摂れないので、サラダとスープで野菜ものを。

時々無性に食べたくなるのはミネストローネ。トマトそのものはそれほど好物というわけでもなく、トマト料理を食べたいと思うことはあまりないのだけれど(食べれば美味しいと思うけれど、自分で前向きに作りたくなるほどの情熱を持てるかというと……という感じ)、トマト味のスープは大好き。豆も食べたいなと、ミックスビーンズを買ってきたので加えることにした。玉ねぎと人参とピーマン、そして多めのざく切りキャベツを刻んだソーセージと一緒にオリーブ油で軽く炒め、水煮缶のトマトと水を加えて煮込めばできあがり。味付けは顆粒鶏ガラスープと塩、甘味にと少々のトマトジャム。

すっかり煮込まれたカレーは、作った当初は「ちょっとゆるいかな?」という印象だったのに、もっさりもったり良い感じに濃厚になっていた。大きく切ったじゃがいもや人参もずいぶん小さくなったなぁ……と思いながら平らげて、鍋に少量残ったカレーはカレーうどんにする予定。うどんは買ってきたけれど、明日の朝ではカレー続きになってしまうので休日の朝御飯にでもしようと思う。

2月10日 火曜日
煮豚がとっても美味しかったので、またラーメン
「木村屋」の
 粒あんぱん
 シナモンパン1切れ
牛乳

昨日は買い物に行った先で「木村屋」のパンがお買い得な感じになっていた。「木村屋」と言っても、あの銀座の木村屋の小さな丸っちいあんぱんではなくて、スーパーコンビニに流通している、ちょっと大きなサイズの種類の方。それでもあんぱんは美味しそうで、「あー、牛乳と一緒に食べたいかもー」と、粒あんぱんを買ってきてみた。あんぱん1個では物足りないかなと、皆でつつくつもりでシナモンパンも1袋。お供には当然牛乳だ。

私はもともと牛乳が大好きだけれど、「あんぱんには牛乳」の組み合わせが好きな人は世の中にたくさんいるようで、「冷たい牛乳は実はそれほど好きではないけれど、あんぱんと一緒だと"これだ!"と思う」という人もいるらしい。古い記憶で今はどうかわからないが、銀座の木村屋の上階のカフェでは「あんぱんと牛乳」の組み合わせのセットメニューもあった気がする。

やっぱり粒あんよね、粒あんじゃなくちゃね、と思いながら粒あんぱんをもぐもぐ。総本店のあの味とは違っていたけど、でもあんぱんは美味しかった。時々無性に食べたくなる味のひとつ。

「大勝軒」のインスタントラーメン
 自家製煮豚、煮卵乗せ
麦茶

先日煮た煮豚が実に美味しくできたので(煮豚と言っても、下茹でした豚バラ肉を茹でた後に醤油だれに漬けておいただけのもの)、今日の昼御飯はまたまたラーメンにすることにした。今回買ってきたのは「池袋 大勝軒」のインスタント麺。超有名なお店で、ラーメン音痴の私でも店名を聞いたことがあるけれど、でも一度も食べたことがないお店。パッケージを見て、醤油ラーメンのお店だということを知ったほどだ。

「醤油ラーメンなら、きっと煮豚が映えるよね……」
と、他の北海道ラーメンやら何やらと見比べた結果買ってきてみた大勝軒ラーメン。記載通りに麺を茹で、スープの用意をし、厚めに切った煮豚を1人4枚と、急いで作ったので今ひとつ味が染みなかった半熟ゆで卵、刻み葱をたっぷりと、あと焼き海苔をトッピングした。

全然ギトギトした感じのない、鰹だしの香りがする醤油ラーメンは好みな加減のあっさりさ。インスタントの味がすなわちお店の味とは思わないけれど、でもなかなかに美味しくて、やや太めの麺もシコシコと心地よかった。

冷蔵庫に入れていて、出来たての頃よりも少々固くなってしまったけれど、煮豚も美味。時々突発的に週末にラーメンが食べたくなって、市販のチャーシュー(ほんの数枚入ってパウチされてて300円……みたいな)を買ってきてしまうことがあるけれど、やっぱり自分で仕込んだ方が何十倍も美味しいし幸せ。今日の「沸騰してから4分間」ゆで卵も、素敵な具合に半熟になっていた。

稲毛 「串じまん」にて
 お疲れさまセット 2×\1100
 串焼(チーズ焼) 4×\189
 串焼(つくね) 2×\168
 串焼(白レバー) 2×\190
 串焼(皮) 2×\136
 串焼(ねぎま) 2×\136
 串焼(いかだ) 2×\126
 特製煮込み \504
 大根のワサビ風味サラダ \504
 どーんと鶏もも一枚揚げ \819
 鮭茶漬け \420
 ビールとか泡盛とか

熱はとうに下がってきていたし、「あとは咳と体のだるさが無くなれば完治?」くらいの状態のだんな。もう1日ずっと寝ているということもなく、昼間は暖かくして居間でモンハンに興じる時間もある昨日今日。

私も横で一緒になってやっていたあげく、数日前まで所持数ゼロだった「古龍の大宝玉」を7個持ち、訓練所の「闘技訓練」「特別訓練」を全クリ、「G級訓練」はあと15種類、増弾のピアスと剣聖のピアスを入手するまでに至ってみた。自分はアクションゲームはてんで苦手だと自覚しているのだけれど(バーチャファイター系は鬼門、デビルメイクライはかけらもスタイリッシュな戦い方ができない、でもメタルギアだけはちょっと得意……)、これだけやりこめば少しは上手くなってくるもので、上手くなったと思いたい。上手くなったからといって人生に何の得もなく「ここまでやりこんで、何やってるんだろ私」と思ったり思わなかったり……。

ともかく、だんなもほぼ完治と言って良い状況かな、ということで、明後日からの出勤に備えてのリハビリも兼ねて、5日ぶりくらいに家を出て、夕方早めの時間に駅前の焼き鶏屋さんで夕御飯にした。
でも、食べはじめてみるとすっかり全快というわけではないらしく、ビール飲んで串焼きをいくつかつまんだ後は、名物の「一枚揚げ」の唐揚げの3割ほども手を出せないままに、だんなは「ん……なんか、お腹いっぱいになっちゃった」とか言っている。わぁ、これはまだまだ、いつものだんなじゃない。

そんな中、相変わらず体調に変化のない私は、串焼きもしっかり食べたし、サラダも6割方平らげ、息子と2人で唐揚げもバリボリ食べてみた。このお店、レバーやハツの串焼きが素晴らしく美味しい。串5本がドリンクとセットになった「お疲れさまセット」は、ハツ、つくね、アスパラ巻き、しそ巻き、ぼんぢりという組み合わせ。私はしそと、そして梅干しもそれほど好きではないのだけれど、梅味噌を添えたしそ巻きは美味しくいただけた。

あと、家で真似してみようと思ったのが大根サラダ。大根とキュウリを、縦に長く太く皮剥き器で薄くスライスして盛り、かつおぶしと海苔を乗せ、ポン酢風味のドレッシングがかけられているものだった。ほのかにわさびの香りと辛さを感じるので息子は閉口していたけれど、でもこのわさびの存在感が良いのだと思う。家で真似作るときは子供の分を取り分けてから大人の分にわさびを加えて、って感じになりそう。

デザートは食べずにお店を後にしたので、帰りのコンビニでアイスを買って、家で食べた。
選んでみたのは、登場してから一度も食べたことがなかった、ハーゲンダッツの「メープルクッキー」。クッキー&クリームみたいな、クッキー入りのアイスクリームが好物なものでこれもきっと好きなはず、と思って買ったのだけれど、思った以上にツボな味だった。ざっくり混ぜられたクッキーの食感と、強く漂うメープルシロップの風味がたまらない。でも、今密かに楽しみなのは、ドルチェシリーズの「ブルーベリーチーズケーキ」の発売かな……(2/16発売なのだそう)。

2月11日 水曜日
レモンステーキが名物らしいです
カレーうどん
麦茶

少量残っていたカレー、昨夜のうちにカレーうどん用のスープに仕立てておいてみた。
濃いめに鰹だしをとってカレー鍋に加え、醤油と味醂と少量の酒、塩で調味。ごくごく普通のカレーが、ちゃんと「蕎麦屋のカレーうどん」風の味になるのが面白い。残ったカレーの分量などによって毎回味が違うのも楽しみのひとつ。

今回はじゃがいもごろごろ、人参もそれなりに、肉もヒラヒラたっぷり残っていたカレーだったので、かつてなく具沢山な感じのカレーうどんになった。今日は週の半ばの休日だけれど、なんとなく日曜日な気分で、ちょっとのんびりな朝御飯。

千葉 「ふらんす亭」にて
 選べるコンビプレート \1080
 (レモンステーキ・ガーリックハンバーグ)

息子がヨドバシカメラでお買い物したいものがあるそうで(PSPに入れていたメモリーカードがいっぱいになっちゃったらしい)、それならと昼頃に家族で千葉にお出かけ。お昼御飯どうしようねと話しながら歩いていて、
「ああ……あそこにふらんす亭あったねぇ」
「うん、私もちょうどそう思ってた」
あそこにしましょうかねぇ、と、入ったのは「ふらんす亭」というお店。ハンバーグやステーキ、カレーなどが食べられるお店で、「レモンステーキ」が名物。

ランチメニューを眺めて、2種類のおかずが食べられるコンビプレートにすることに。薄切り肉ステーキ(かなり薄いお肉なので"ステーキ"より"焼き肉"の方がずっと近い感じ……)とハンバーグをそれぞれ1種類ずつ組み合わせるというもので、私はレモンステーキとガーリックハンバーグに。サラダとスープ、ライスもついてくる。

「……で、結局ここは何屋さんなんだろうね?ハンバーグ屋さん?ステーキ屋さん?」
「いや、むしろカレー屋さん?」
料理を待っている間、私とだんながそう会話していたらだんなを遮るように「イタリア料理屋さん!」と息子。

「いやいや、イタリア料理じゃないでしょ、パスタとかないし」
「だいたい店の名前が"ふらんす亭"だし」
「じゃあフランス風のイタリア料理屋さん!」
「……意味わかんないし……」

かたくなに「このお店はイタリア料理屋さんである」という主張を曲げなかった息子だけれど、聞けば「サイゼリヤに似てるから」だそうで。確かに、このハンバーグのプレートの外見とかはサイゼリヤのメニューに通じるものがあるかもね、と納得しそうになってしまったけれど、でもやっぱりこのお店のメニューにはパスタもピッツァも載っていないからイタリア料理屋さんではないと思うのね……。

薄切りステーキは、アツアツの鉄板に生肉が乗せられた状態でやってくる。レアが好きな人はそのまま片面だけを焼いて食べれば良く、よく焼きたい方はテーブルに料理が来たらすぐに肉を裏返してもう片面も焼けば良い、という感じ。ほんのりハーブの味のレモンソースが案外美味しくて、レアで焼いた薄切り肉を最初にぺろりといただいてしまった。

ナムルの残り
冷や奴
蒸し鱈白子の葱ポン酢
ぶりの照り焼き
豆腐とわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(銀河高原ビール・ペールエール)

「Shin」のミルキーロール
カフェオレ

「甘いものが恋しい、具体的にはロールケーキが恋しい」とここ数日呟き続けていた私。外出の最後に千葉そごうに寄って「Shin」のロールケーキ買って、息子が釘付けになっていたヒロタの期間限定レアチーズシュークリームも買い、あとは夕飯の食材をちらちらと買い、帰ってきた。

今日の夕御飯は、お魚中心の和食の献立。
千葉そごうのお魚屋さんはいつも大変に良い感じなのだけれど、今日もそこそこのサイズの金目鯛が1000円ちょっとの値段だったり、すごく美味しそうなブリのお刺身があったりとわくわくしてきた。中でも天然ブリの切り身がいかにも美味しそうで、「今日はこれだ!」と切り身3枚パックを買ってきて照り焼きにすることに。鱈の白子の美味しそうなのも出ていたので、これも買って蒸籠で酒蒸しにした。蒸した白子は刻んだ万能葱ふってポン酢かけて「ねぎポン」で。

白い御飯に味噌汁に、と、こういう料理を作ったのもなんだか久しぶり。病気で具合が悪い時に食べられるようなものではなかったので、やっと「日常」が戻ってきたなと嬉しかった。

ブリは見事な脂の乗りっぷり。今日は時間もあるしと、事前にしっかり醤油と味醂のたれに漬け込んでおいたブリの切り身を、様子を見つつ魚焼き用のグリルでじっくり炙った。だんなのお弁当などにする時は、他の作業をしていてうっかり焦がしてしまっても大変と、手早くできる「フライパン照り焼き」(フライパンで軽く塩した魚を焼いて、最後に醤油と味醂を加えて煮詰めながら絡ませる)にしてしまうのだけれど、やっぱりきちん作る照り焼きは格別の味。適度な焦げ目と醤油が焼けた香ばしい香りに、「あ、3切れパックじゃなく4切れパックでも良かったかも……で、だんなと私でお代わりを半分こ」と思ってしまった。

2月12日 木曜日
息子リクエストのたらこスパ
ホットサンド(こんたまちー)
カフェオレ

最近ホットサンドとご無沙汰だねぇ……なんて話をここ最近していて、満を持してという感じで今日の朝御飯はホットサンド。
ホットサンドはやっぱりこれでしょうということで、具は我が家定番の「こんたまちー」。ほぐしたコンビーフとピザ用チーズ、茹でてマヨネーズで和えた卵、という組み合わせだ。

だんなの分は心もちコンビーフ多め、息子の分は心もちチーズ多め、私の分は心もち卵多め、という感じで作ってみた。
具のどれもこれもがハイカロリーでポイズンなものばかりなので、せめてもとパンに塗るマーガリンは控えめに、パンに塗るのではなくてキッチンペーパーにとったマーガリンをホットサンドメーカーの鉄板側に塗るようにしてみた……が、パンがカリッと焼ける感じがやはりこれでは少々物足りない感じに。表面がサクサクと心地良い食感に焼けるためには、やはりマーガリンをパンにちゃんと塗ることが必要なのであるらしい。たまにのホットサンドくらい、カロリー云々は置いておいて、ちゃんと作った方が満足のできるものになりそうだ。

「今回、とーちゃんの好きな具に組み合わせにしたから、次回は君の好きなのにするよ。何が挟まってると嬉しい?」
息子に聞いたら即答で「チーズ!」と言われた。シンプルにハムとチーズというのも美味しいよね。次回はそれかな。

鶏もも肉と菜の花のグリル
たらこスパゲティ
豆とキャベツのミネストローネ
麦茶

昨日、デパ地下の魚コーナーを見ていたら、息子がはたと足を止めて小さなパックを手に取ろうとしている。セール品のたらこだった。
「あー……たらこスパゲティね……」
「うん」
「明日たらこスパしよっか」
「うん!」
というわけで、病み上がりのだんなが出勤した今日、息子と2人の夕御飯はたらこスパゲティということに。ミネストローネがまだ残っているのでそれも出し、おかずももう1品欲しいなということで、鶏もも肉をスキレットで塩焼きにすることにした。

スキレットにオリーブ油を薄く塗り、強めに塩した鶏もも肉を皮目からこんがりと焼く。適当なタイミングで裏返し、両面に適度な焼き色がついたところで肉の上に蓋をするように菜の花を乗せ、菜の花に塩したら蓋をして数分蒸し焼きに。菜の花に火が通った頃合いで蓋を外して菜の花を別皿に取り置き、肉はフライ返しで上から鉄板に押しつけるようにして皮がパリパリになるようにしっかり焼いたらできあがり。

スープもサラダもおかずも要らない、たらこスパゲティの日はたらこスパゲティだけをお腹いっぱい食べたい、という主張の息子だったりするので、いくつか皿の並んだテーブルを見てあからさまにがっかりしていたけれど、でもまぁ、野菜買ってきたところだったので食べてくださいよ、スープも残ってるし、と、菜の花山盛りで。

熱湯が大量に入ったパスタ鍋を持ち上げるのには不安が残るのでそれは私がやるけれど、たらこスパゲティだったら他の仕込みは息子ができるようになってきた。たらこの薄皮を剥がしてほぐし、酒と昆布茶で和えておく。バターと共に皿に出しておいて、そこに茹でたてのパスタを乗せてスプーンとフォークで手早く混ぜるだけだから簡単だ。もう少し息子の背が伸びて筋力もついたらパスタ鍋でも中華鍋でもお任せしたいところだけど、それはあと数年というところかしら。

たらことバターとスパゲティ(あと刻み海苔)ってなんでこんなに完全無欠な組み合わせなのかしらと今日もうっとりしてしまいながらたらこスパゲティを堪能した。こんなに美味しくてなのにこんなに簡単で、たらこスパゲティは危険だ。

2月13日 金曜日
お魚いっぱい!おいしかった〜。
「サンジェルマン」のミートパイ
カフェオレ

「2日続きでホットサンドというのもどうかと思うので、朝御飯用のパン買ってきてください。……そうだな、サンジェルマンでミートパイとか買ってきてくれると嬉しいな。父ちゃんと母ちゃん分で2個と、あと君の分はお店で好きなものを選んで1個買ってくるといいよ」
と、昨日習い事に行く息子に、駅前のパン屋さんのおつかいをお願いした。きっとメロンパンとか、苺が乗ってるやつとか、そういうのを買ってくるんだろうなと思いつつ。

そしたら、
「買ってきたよー!」
と渡された袋はずっしりと重く、中にはすごく巨大なチーズパンが入っていた。フランスパン生地の丸っこいパンの中央、クープの部分に、角切りにしたチーズがみっちり詰まっているタイプだ。

「うん、1個って言ったよね、これ、1個だしね……」
でもちょっと大きすぎやしませんか?と苦笑いしたら、
「だって"好きなの1つどうぞ"って言ってたじゃん、これ1個じゃん!あと、"これが最後のひとつですよ"状態だったから、そうなっちゃうと気になって仕方ないじゃん!」
だそうで。

でもそれにしても1人でこのパン1個はあまりに多すぎるでしょ、ということで、温めたチーズパンを半分に切って息子に出した。私とだんなは1人1個のミートパイ。半分にしてやっても息子のパンは大きかった。

ちょっと前までは、朝御飯に「ミートパイ+もひとつ別のパン」くらい楽勝で食べられた(というか食べたかった)のに、最近は1個で充分と思う。胃にどっしりと溜まるミートパイクラスだと、特に1個で充分。
この近辺で買えるミートパイの中ではこれが最高だわ、でもユーハイムのミートパイにはちょっと及ばないわ、と思ってしまいながらもぐもぐもぐ。

千葉 「築地日本海」にて
 お刺身盛り合わせ
 蟹とアボカド、グレープフルーツのサラダ
 だし巻き卵
 鰺の骨せんべい
 川海老揚げ
 きびなごの天ぷら
 鶏1枚揚げ
 冷や奴
 巻き寿司いろいろ
 ビールとか日本酒とか
 などなど、いろいろー

この春、お友達の娘さんが中学生になる。受験に臨んでいたことは伺っていて「どうなったかなー」と気にかけていたところ、先日「無事に合格しましたー!」と嬉しい報告をいただいた。息子にとっての貴重なゲーマー仲間の娘さん、最近はなかなか会えなかったので「じゃあ合格を祝って夕飯でも御一緒に」と話していたところ。先週のお約束だったのだけれど、だんながインフルエンザで倒れたので延期して、今日会いましょということになった。

千葉駅前に、「築地日本海」というチェーンの海鮮居酒屋がある。ここがなかなか人気らしい。いつ通りかかっても夜は連日満席らしく、何度か食べに行ったというその友人一家も「うん、お寿司がねー、安くて美味しいよ。お寿司だけなら、銚子丸より安く済むくらい」だそう。電話してみたら、既に予約はいっぱいだけれど、7時からの宴席の席に「たとえば5時から6時40分くらいまで、といった感じで宜しければ……」ということだったので、せっかくの機会だしと夕方早めに伺ってしまうことにした。

友人とお嬢さん、私と息子、途中から友人の息子さんも参加して、賑やかにこれでもかと色々食べる。
時間制限があったのに、ずいぶんお酒も飲んだ。生中飲んで、友人と2人で竹筒酒飲んで(1合)、あと千葉のお酒を升で各自1つ。これがまた多分1人1合以上で、「さすがにお腹いっぱいだし、酔っぱらっちゃった……」という友人の分も引き受けて、結果日本酒だけで2合強というか3合弱というか、そのくらい飲んでしまった。このところお酒を飲む機会が減ってきた(平日夜に一人で晩酌というのもね……つまらない)ので、さすがにかなり気持ちよくなった。

チェーン展開している海鮮居酒屋、ハズレなところも多数あるのに(少なくとも我が家最寄りの駅前にあるお店はダメだったわ……)、ここはすごく良い感じ。2人前2000円弱のお刺身盛り合わせは、サーモンとマグロ、ブリ、イカ、ホタテと甘海老、という内容で、魚1切れ1切れがゴージャスに分厚い。「わ、たくさん盛られてるねー」とサーモンに箸を伸ばしたら、3切れくらいに分かれていると見えたのが1切れで、「1単位がでかっ!」と嬉しい悲鳴をあげつついただいた。赤身のマグロもちゃんと美味しく、良い感じ。

「人気商品」のメニューの煽りに惹かれてしまって頼んでみたほぐした蟹身と一口サイズにカットされたアボカド、ほぐしたグレープフルーツが混ぜられたサラダも美味しかった。柑橘の香りがするような、さっぱり味のドレッシングをかけて食べる。あとは、600円台だったので気軽に頼んでみたきびなごの天ぷらが、何匹乗ってるんですかという見事なサイズ、茄子やかぼちゃや菜の花を揚げたのも添えられていて、それもまた幸せな感じだった。

分量の見極めが甘くて、時間制限もあることだしと最初にずいぶん頼みすぎてしまって「大人2人と子供2人じゃこれは食べきれない……」と思っていたところに大学生の息子さん登場で、あれよあれよとテーブルの上のものを片づけてくれ、最後は大変に助かる展開に。巻物も頼んで、ミニねぎとろ丼まで頼んでしまった息子が「もう食べられないー」と丼を残したところで、やれやれ私が食べなきゃダメかと思っていたところで「あ、俺食べます、俺好きなんです、食べられます」と引き受けてくれて、その漢っぷりに感動した。

人気っぷりが良くわかる、安くて美味しいお店だったな。この手のお店は札幌が本店の「うおや一丁」が大好きだったけれど、このお店も良いなと思った。お酒もけっこう良心的な価格だったし。今度だんなを連れてこよう。

千葉そごう内「梅園」にて
 バレンタインパフェ

制限時間ぎりぎりまで居酒屋を楽しんだ後、
「デザート、食べられませんでしたね」
「なんか食べたいですよね」
と、ぞろぞろと甘いものを求めて駅近辺をさまよってみる。駅前の目立つところにあるスヌーピーカフェは相変わらずの混雑で、「デパートのレストランフロアの甘味屋さんはどうでしょう」と、デパート内を目指した。

ディナータイムにレストランフロアの甘味屋さんは、さすがにガラガラ。私と友人が2人して、バレンタインパフェというごっついパフェを選び、子供たちはオレンジフロートだったりシンプルなストロベリーアイスだったりと「選択が逆じゃないかい?」という風なもの。すごいすごいでかいでかい、と大人2人で巨大パフェをがっつり食べてしまった。

底には甘味屋さんらしく寒天が。刻んだバナナ入りのホイップクリーム、バニラアイス、コーンフレーク、チョコレートアイス、てっぺんにはハート型に焼かれたピンク色の最中の皮がトッピングされていた。お酒の後の甘いものってなんでこんなに美味しいんだろうねぇ……。

明日は息子は授業参観だし、と、あまり夜更かししないようにと喫茶店を出たところでお別れ。
閉店間近の駅ビルで、「そういえば明日バレンタインデーじゃない!」と、明日作るお菓子用の材料あれこれを買って帰宅した。お酒飲んでからもう2時間くらいは経っていただろうに、まだまだお酒が残って良い気分。息子と歩きながら
「お母さん、お花好きなんだよーすごく好きなんだよー、今日は何かお花買って帰るんだよー」
と話しつつ、青山フラワーマーケットでポピー1束買って家で鼻歌歌いながら花瓶に生けていたらしい。翌朝見たら、これがもうなんともアバンギャルドな生け方で……ああ、昨夜の私はご機嫌だったんだなぁと思ってしまった。酔っぱらって花を飾るのは止めた方が良いかもしんない。

2月14日 土曜日
盛りつけが今ひとつで、ちょっと悲しいけども
ハニーミルクベーグルのチーズサンドトースト
カフェオレ

昨日、ご機嫌に酔っぱらいながら「明日のパン〜、朝ごパン〜」と、駅ビル内の「BAGEL & BAGEL」でベーグル買って帰ってきた。多分、「ハニーミルクベーグル」というものだったと思う。胡麻のにしようかチーズのにしようかけっこう悩んで「このミルクなんとかって美味しそう」と思ったような、思わなかったような。(記憶曖昧)

今日は息子、授業参観のため1日登校で、いつも通りの時間に朝食を摂らせて送り出した後、ちょっと遅めの時間にだんなと2人朝御飯にした。ベーグルを横割りにしてから溶けるタイプのスライスチーズを乗せてオーブンで数分。アツアツのベーグルはちょっと久しぶりで満足。このお店のベーグルはねちもちしたベーグル独特の食感も持ちつつかなり柔らかめで、その柔らかいところも気に入ってはいるけれど、みっちりどっしりねちもち、な感じのベーグルの方も懐かしくなる。

「天狗」にて
 さばの一夜干しと小鉢のセット \609

授業参観は午後から。
「じゃあ外で御飯食べて、それから向かおう」
と、お昼頃にだんなと2人家を出たは良いけれど、なかなかこれという店が見つからず。久しぶりにとカレー屋さん「Shiba」に向かってみたら相変わらずの行列で、うろうろした結果居酒屋「天狗」で定食を、ということになった。

昔から「居酒屋」ではなく「和食れすとらん」と銘打ってはいるけれど、最近とみに和風ファミレス化してきた感のある天狗。ランチタイムはことさらで、店内ほぼ満席の客層は、50代以上のおばさまたちが6割以上、という風だった。夜は男性客も増えはするけれど、「お酒飲みません、御飯食べに来ました」というタイプのお客さんが本当に増えてきたように思う。「飲み会と言えば天狗」という感じで大学時代を過ごしてきたから(サークルの飲み会の会場がいつも天狗だったのでね……)、ちょと寂しいと言えば寂しい。

私が選んだのは、さばの一夜干し定食。冷や奴としらすおろしの小鉢、お代わりし放題の味噌汁と御飯で609円はなかなかのお値打ちものだった。サバ〜、サバ、大好きなんだよねぇと良い具合に焼けていたのにかぶりついて、金曜も散々魚介を食べてきたというのにとても幸せ。

バレンタイン仕様 カスタードプリンデザート
カフェオレ

で、午後に息子の授業参観。今回は「道徳」で、なかなか面白い内容のものだった。授業後に「まだ!まだ保護者の皆様は帰られないでくださいね〜」と先生からお達しがあり、何事かと思ったら、子供達からお父さんお母さんへのお手紙の贈呈が。「お母さんへ」と書かれた封筒に入っていた手紙は、「感謝」の謝の字が違っていて、更には出だしが「産まれてきて、はや十年。」ってあって、またそこに笑いそうになってしまったお母さん。笑ってしまったのだけれど、可愛い手紙にホロリとした。

慌ただしい一日ながら、今日はバレンタインデー。
息子はチョコがあまりお好きではなく、だんなもお高いトリュフやら何やらよりはアーモンドチョコの方が好き、という感じなので、じゃあチョコは添えるけど全然別のお菓子を作りましょう、と、カスタードプリンをグラタン用の耐熱容器いっぱいに作ってみた。カラメルをしっかり苦めに作り、卵たっぷりのバニラビーンズ入りのプリン生地はオーブンで熱湯入れたバットを重ねて蒸し焼きに。ツルンと滑らかに美味しく焼けたプリンにホイップクリームを絞ってチェリーを飾り、昨日買ってきたフリーズドライストロベリーのチョコがけ(千葉の和菓子屋さんのチョコ菓子だった)を添えた。色合いとかで、気分だけでもバレンタインデーを表現……したつもり……なのだけれど、プリンの盛りつけが今ひとつ綺麗にできなくて少々ショック。

久しぶりに作ったカスタードプリンは、カラメルも良い感じにほろ苦くて上々の出来映え。息子の好みよりもカラメルは少々苦めになってしまっていたようだけれど、結局、たっぷり作ったプリンの7割ほどを皆で一気に食べてしまった。

塩焼き肉(和牛角切りステーキ、カルビ、塩タン、ラム、豚ネック)
長ねぎ、玉ねぎ、かぼちゃ、茄子、ピーマン
にんにくオイル焼き
ピンガ(カイピリーニャで)

丸の内のシュラスコ屋さん、お値段が良いだけあってどれもこれも良い感じに美味しくてお気に入りのお店だけれど、はまってしまったのがブラジルのお酒ピンガのカクテル「カイピリーニャ」。グラスに氷をたっぷり詰めて、ざくざく切ったライムを沈めて砂糖をひとふり、そこにピンガを注いで飲むというものだけれど、これが素晴らしく好みな味で、行くたびに酔っぱらって帰ってくる羽目になる。……で、調子に乗ってしまった我が家の台所にもピンガが1本。

「買ったは良いけど、まだ開けてもいないよね」
「今日飲もう!ライム買ってこよう!」
「だったらシュラスコっぽい感じの肉を食べたいよね」
「肉も買ってきて、家で焼き肉!」

だんなと2人で昼間盛り上がってしまい、で、「シュラスコっぽい焼き肉にしよう」ということで、角切りステーキ用の大きな和牛もも肉を買ってみたり、ラム肉を買ってみたり。ガーリック風味の粗塩、ハーブ風味の粗塩といった調味料もちょうど手元にあったので、それをふりふり、今日は「塩焼き肉」を楽しんだ。

でも、ちょうど牛タンが手頃な価格だったり、やっぱり長ねぎは食べたいねとかにんにくオイル焼きも外せないよねとか、そういう感じにもなって、息子用にと焼き肉のたれもテーブルに出していたこともあって「塩でも食べる、家焼き肉」という感じ。

それでも、角切りステーキ肉を買ってきたのは正解だったようで、各自ミディアムレアやミディアムにと好みの加減に焼いて塩して食べる肉はカイピリーニャに素晴らしく良く似合った。豚ネックの隣に茄子を並べて、豚から染み出る脂を吸わせて焼いてみたり、こんがりかぼちゃを焼いてこれまた塩して食べたりと、息子が「ごちそうさまー」と去った後もだんなと2人でだらだら肉焼きながらだらだら飲み。ラムもカルビもと隨分あれこれ買ってきてしまったので、さすがに全部は食べきれなかった。そういえば御飯も食べなかったわ、私……(そんなに肉ばっかり食べてたのか……)。

2月15日 日曜日
赤身のまぐろが美味しうございました
「ミスタードーナツ」にて
 アップルシナモンマフィン
 オニオンスープ
 カフェオレ

今日は新宿にお出かけ。申し込んでいた東京ガスの子供料理教室に行けることになり、時間を確認すると思ったよりも早い時間に集合とのこと。
「9時半には電車に乗りたいよねぇ」
「じゃあ朝御飯、少し早めに出てドーナツでもつまんでいく?」
と、8時半頃家を出て最寄り駅前のミスドに立ち寄った。

新商品のドーナツ類も気になりつつ、選んだのは最近マイブームのマフィン。シナモンの香り強めのアップルシナモンマフィンにして、あとはカフェオレ……と思ったら、レジでだんなが「スープセットがあるよ、オニオンスープも選べるよ」と教えてくれ、ついついスープセットに。

炒め玉ねぎがふわふわ漂う、大好物のオニオンスープはだんなと分けあいつつ、お腹がたぽたぽになってしまうなとカフェオレのお代わりはなしの方向で。オニオンスープ、ちゃんとした洋食屋さんで食べるのとか自家製のとかはもちろん格別の味なのだけれど、こういうお店で食べる少々ジャンクな味わいのものもけっこう好きだったりする。真空パックのとかキャンベルの缶詰とかのも大好きで、要するに「オニオンスープ」と名の付くものは無条件で好物なのではないかなと思ったり……。

新宿 オペラシティ内「旭鮨総本店」にて
 まぐろ蟹ちらし \1,000
 なめろう
 生ビール

11時に息子を東京ガスショールーム付設の料理教室に託し、終了予定時刻の2時間半後に迎えにくるよとだんなと2人、近くを散策。
今日はタイミングが悪いことに、東京ガスのあるパークタワーは全館電気設備の点検日なのだそうで、飲食店街もコンランショップも全部お休み。パークハイアットホテルだけは滞り無く営業中とのことだった。

オペラシティにもいくつか飲食店入っていたよねとオペラシティ方面を目指しててくてく歩き、お昼はお寿司屋さんに入ることにした。
旭鮨総本店は同ビル内の高層階と2階の2ヶ所にお店を構えているそうで、2階の店舗の方のランチメニューはお手頃価格。1000円のちらし寿司などがあり、握りメニューも美味しそう。女性は3000円、男性4000円ほどの食べ放題メニューもあり、あちこちのテーブルに「予約席」の札がたっていた。

で、だんなはちらし寿司、私はまぐろ蟹ちらし。ついつい生ビールと、おつまみになめろうも追加注文して、昼から幸せにビールと魚を堪能してしまった。

お魚はどれもこれも美味しいものを使っていて、まぐろの赤身も上品な口当たりで濃厚な旨味。自家製の玉子焼きもとても良い塩梅、だしの味がしっかりじゅわっと染みてくる。焼いた鰺のアラが浮いた吸い物もちょっと変わった風味でおもしろかった。

まだまだ時間があるねと食後はコーヒーショップに入ってのんびりしていたら、息子からメールが。
作ったもの、携帯の写真に撮れたら撮ってきて見せてよとお願いしていたのだけれど、「これから食べるよ」と美味しそうなおまんじゅうの写真が添付されていた。今日のメニューはあんこブタまんとチャーシューサンド、あったかニラ玉スープだそう。

後から聞いた話だと、饅頭の生地はあらかじめ用意されていて、それを丸めてのばして豚の顔つきのあんまんを作り、カーポも作ってチャーシューサンドを作り、あとは中華風のニラ玉スープを作ったのだそうだ。卵を割ったりスープの調味をしたり、今日も息子はがんばってきたらしい。

料理教室で教わる調理はおおむね簡単だそうで、「お母さんにいろいろ言われて作る、家での料理の方がずっと大変」とのこと。
でも怒られる事がないから料理教室での作業の方が楽しいそうだ。

チーズ(モンドール)
ウィンナー
「TASTETS」の
 焼き鯖とグレープフルーツのマリネ
 ハモン・セラーノのクリームコロッケ
「崎陽軒」の
 特撰焼売
ビール(アサヒ熟撰)

「アンリシャルパンティエ」の1年熟成チーズケーキ
自家製プリン
カフェオレ

息子と合流してから、デパ地下でお総菜でも見て帰りましょうかと「デパ地下と言ったらここじゃないでしょうか」と伊勢丹デパートに。
もう20年以上前から「伊勢丹の地下食料品売場はすてきよね」という印象だったけれど、ここ数年はますますすごいことになってきている感がある。日曜の午後、バレンタインデーも終わったというのに洋菓子コーナーもお総菜コーナーも大変な混雑だった。

ウィンナーとハムを扱うお店で、美味しそうな牛肉豚肉入りのソーセージを見つけたのでそれを1パック、「TASTETS」というスペインデリのお店(モダンスペイン料理として注目されるジョゼップ・バラオナ・ビニェス氏プロデュースのお店なのだそう)で、美味しそうだったハモン・セラーノのクリームコロッケと、鯖とグレープフルーツのマリネを買ってみた。このスペインデリのお店、並べられたものすべてがキラキラと美しく、どれもこれも美味しそう。値段もゴージャスなものだったけれど、一見シンプルなクリームコロッケが実に美味しそうで、一度通り過ぎたのに「ごめん、あのお店のがどうしても気になる」と逆戻りして買ってきたのだった。

あとは息子のリクエストで、ごくごく普通の肉焼売を。中華専門店の点心は、フカヒレ入りだ蟹入りだ海老入りだと賑やかなことになっていて、「そうじゃなくて、フツーの焼売がいいのになー」という息子にと、結局崎陽軒の焼売(ちょっと奮発して「特撰」を)を選んだ。

お昼の御飯がなかなかのボリュームだったので、息子にはご飯を出したけれど、大人はビールとおつまみという感じでもぐもぐ。

昨年末に買ったモンドール、購入当時はまだまだ若い感じでいかにも固そうだったので冷蔵庫に今までしまっておいていたもの。
そういえばと思い出して今日あけてみたのだけれど、これがすばらしい熟成度で、表皮をあけると中のチーズがとろんとろんのクリーム状。スプーンですくいあげるとトロトロと落ちてくる絶妙な状態になっていて、何度もスプーンですくいあげては小皿に移し、舐める勢いで食べてしまった。常温でチーズフォンデュ状態のチーズ、すごい。

そしてスペインデリのお総菜は、期待通り、いや期待以上の美味しさ。
柑橘と鯖の組み合わせもすばらしく、柔らかな口当たりの、細かいパン粉のコロッケも自分の家では絶対作れないなと思える見事なものだった。また伊勢丹に寄ることがあったら、また奮発してここのお総菜買ってこなきゃと思えた味。デパ地下って素晴らしいなと改めて思えてしまった今日の夕御飯だった。