牛肉とワカメの中華風スープ
抹茶入り玄米茶
昨夜炊いた御飯と、昨夜作ったスープ。ああ、月曜日の朝は何故こうもやる気がないのだろう。
「さつまあげ、あっためますか?それとも、卵焼きでもつくりますか?」
とボヘボヘしているだんなにお伺いをたてたところ、
「……たまごごはん。……に、しませんか?昨日卵買ってきたばっかだし。」
という返事が返ってきた。
卵パカン。醤油をジャー。御飯にドバーッ。グチャグチャグチャ、ガツガツガツ。
これを料理と言えようか。いや、ない。でも美味しいから良しとする。
先日、東京ガスの情報誌で面白いデータを見た。30代〜50代男性及び20代独身女性に訊いた「加工商品に対する意識調査」のアンケート結果。収集母体が違うのはそれぞれのアンケート主目的と時期が違っていたかららしい。
加工商品を材料の1つとして使うなら手作りだと思う:男性88%・女性78%
加工商品を使い、味付けを自分でするなら手作りだと思う:男性78%・女性65%
加工食品を使い、自分で加熱するなら手作りだと思う:男性58%・女性55%
しらす干しに大根おろしをつけるのは手作りだと思う:男性79%・女性71%
うーむ。「加工商品を加熱」って、それは具入りの冷凍うどんをコンロにかける、だとか、冷凍ピラフを自分で炒める、とかそんな感じなのだろうか。しらす干しに大根おろしを添えて「手作りだ」と思うのもそれと大差ないような気がするけれど、大根おろしを添えることは手作り感覚がなかなか高いものであるらしい。わかるようなわからないような。
……でも、卵御飯は「手作り」とは言えないはずだ。きっと。
アイス烏龍茶
もう数週間前になるけれど、友人Kさんからイカす香港土産をいただいていたのであった。「優質乾麺」。Assorted noodlesと小さく書いてあって、それは8種類×2玉ずつの詰め合わせ麺セットなのであった。「蝦子寛條麺」(海老の卵入り幅広麺)だの「鴨蛋麺」だの、とても面白い。すてきだ。箱の中には紙の帯がほどこされた乾麺がそのままぎっちり詰まっている。ちょっと砕けた麺が箱を動かす度に箱の中をザラザラと移動するのが聞こえてきたりして。
日本で売られているならば、きっとプラスチックの容器か何かに1つ1つ収まった上にきっちり密閉されるんだろうなと思わず笑ってしまった。なんて大雑把な包装なのだ。またそれがたまらなく良いんだけど。
「[奚隹]蛋麺」と紙ラベルのついた、細い麺の束を使ってみることにした。
良いスープが出るようにと買ってきた鶏の手羽先肉をたっぷりの水で1時間ほど煮込んでそれをスープにし、青梗菜と一緒に乾麺をスープに放り込んで少々煮込む。細くちぢれのないツルンとした麺の、さっぱり塩味スープの煮込みそばができた。
シコシコした細い麺は、どことなく香港の味がするように感じられた。鶏のスープがまたならでは、という感じ。
お、美味しいなぁ。今度は和えそばにチャーレンジ。
プチュヂョン(にらチヂミ)
ふきのとうの天ぷらwith花椒塩
手羽と万能葱のスープ
御飯
モルツ、冷茶
いつも買っている農園から注文したあきたこまちが届いた。中にはビニール袋に入ったふきのとうが。「自生のふきのとうです」と小さなプリントが一緒に入っていた。何だかとても嬉しい。山菜は、やはり天ぷらが一番美味しいと思う。高温でカラッとサクサクに揚げて、花椒塩(花椒は、中国の山椒)をかけてビールのつまみ。
そして、だんなの同僚さんが鹿児島出張土産でくれた真空パックの豚足。買い置きのニラは、小麦粉と水で作ったタネで絡めてチヂミにすることに。昼のそばのために準備した手羽肉のスープもそのままスープとして出し、あとは白い御飯。何だか和食ともつかない品々が並ぶことになった。……ていうか、酒の肴みたいな料理ばっかりだ。
コラーゲンたっぷりな豚の足は、パッケージの説明によるとマヨネーズをつけてレタスで巻くと旨いらしい。太い足の骨にびったり絡む皮と肉はコラーゲンというか脂というかがたっぷりの層になっていて、両手をギトギトにしながら格闘することとなった。肉の1切れをひっぺがして、レタスで巻いてぱくりと。とろけるような食感の甘い肉はこってりしていて、レタスと良く似合っていた。……しかし、食べにくいなぁ。もう両手と顔をギットギトにしてとりかかるしかなさそうで、事実そうなりながら骨と大格闘。豚足は美味しい。
チヂミの具はニラと玉ねぎのみ。酢と醤油とすり胡麻のタレをつけて食べる。ビール1缶。ほろ苦いサクサクのふきのとうを囓ると、「ああ、春なのねぇ〜」としみじみ思う。ビール2缶目。
そしてすっかり良い気分。
冷茶
だんなはうどんが食べたかったらしい。昨夜から
「カトキチの、冷凍うどん」
「冷凍の、肉うどん」
と何かにつけて呟いている。怪しい。怪奇うどん男なのであった。
彼のご要望にお応えして、カトキチの冷凍肉うどん。つゆも具もうどんと一緒に冷凍パックになっている一人前ずつの冷凍食品だ。小鍋を2つ並べて、だんながそれぞれに肉うどんを1人前ずつ作ってくれた。どんぶりに開けて、いざいざいざ。
かなり甘めのだし汁に薄っぺらい豚肉とワカメがヒラヒラと踊っているうどんであった。その安っぽい甘ったるさは、どこか香川のセルフうどん屋で喰った肉のうま煮ぶっかけのうどんにも似ていて、しみじみとしてしまった。
お義母さん特製お好み焼き
コーラ
りんご
ちょいと用事があって、徒歩10分のだんなの実家に赴く。午前中に予告電話をすると、
「あらー、じゃ、お昼ご一緒しましょう。お好み焼き焼いたげる。」
と嬉しい返事が帰ってきたので、うほうほと昼飯をたかりに早めに外出。
年代物のホットプレートがテーブルに出され、お義母さんがさかさかとお好み焼きを焼き始めた。
細かく刻んだキャベツがたっぷり入った生地はふわふわで、それをまずこんもりと鉄板に乗せる。軽く形を整えて、上にはソースを絡めた焼きそばを更にこんもりと。また生地をかぶせて、最後に薄切り豚肉を敷き詰めて、あとはしばしホットプレートの蓋をしてじわじわと焼いていく。
数分ふらっと席をはずしていたお義母さんが戻って来、一度蓋を開け、
「うん、焼けてるわ」
と即座に4つのお好み焼きをひっくり返した。また蓋をし、そしてお義母さんはまたふらっと席を立った。再び戻ってきたときも一度蓋を開けただけで
「うん、できあがり〜」
とパタンパタンと1つ1つのお好み焼きを皿に盛りつけ始めた。ちゃんと焼けている。しかも絶妙に良い具合で。何度も焼き上がりを覗いて確認することなくさっさかさと焼き上げたお義母さんの体内にはお好み焼きタイマーでも内臓されているのであろうか。恐ろしい。
ふわっとした焼きたてのお好み焼きにマヨネーズとケチャップとお好み焼きソースを垂らして食べる。ソース味のそばがたっぷり入ったお好み焼きはどこか広島風のようでそれでもちょっと違った感じ。
「ほほほほほ、前に住んでいたとこのご近所さんが広島風のお好み焼き作る人と大阪風のを作る人と両方いてね。教わったのを適当に混ぜ合わせて覚えたの。」
とお義母さんは言っていた。
たっぷりのお好み焼きを食べて満腹になり、そしてたくさんのお土産をいただいてしまってよろよろと帰宅。液体ブイヨンにわさび入りマヨネーズ、小松菜にブロッコリーはともかくとして、トイレットペーパー12ロールまでいただくことはなかったであろうか(だってくれるって言うし私も嬉しいしー)。
手羽肉スープのリゾットもどき
リモンチェッロ
だんなの帰宅が遅いらしいので、一人(いや、息子もいるけど)気ままに勝手な夕食にしてみた。
小さなパック入りの骨付き羊肉を買ってきていたのでそれをオーブン焼きにして、それをつまみにリモンチェッロをちびちびと飲む。
リモンチェッロは、イタリアのレモンリキュールだ。ウォッカのごとく度数が高いので、冷凍庫で保存できる。そもそもは食後酒であるらしいその甘い酒、キーンと冷えているところをストレートでリキュールグラスでくいくい飲りながら、胡椒をたっぷりかけた羊肉を食べる。普段だったら酔っぱらって後先役立たずになってしまうのでこんなこたやらない。でも今日はちょっとばかり酔っても良いだろう。はふーんいいきもちぃ〜。
少しばかり臭みのある肉に苦味と甘味と酸味のある酒は正直似合わなかったけれど、そういうことも気にしないのである。多分ラム酒とか飲んだ方が良いのだろうけど、私はリモンチェッロが大好きなのだ。
御飯は、昨日作った手羽肉のスープを少々煮詰めてそこへ残り御飯をぶちこんでリゾットもどきに。胡椒をひいてパルメザンチーズもぶっかけて塩味少々強めにして食べる。
だらだらと心地良く喰っていたらいつのまにか9時半になろうとしていたのであった。あらら。
レタスサンド
レトルトコーンスープ
アップルジュース
パンを食したいと思い、昨夜帰宅前のだんなに「パン買ってきてちょ」とお願いしてみた。んが、彼の帰宅は午後11時。当然ながらパン屋もドーナツ屋も開いているわけはなくてコンビニパンを買ってきてくれた。
私の分はレタスサンドと、ツナ卵パン。レトルトスープに、スーパーの売り子さんに煽られて買ってきてしまった100%アップルジュース。
コンビニパンならではのちょっとばかり安っぽい味のパンだったけど、それでも満足。
ランチバイキング \880
午前11時、ふらりと近所のエグザスに行ってみた。3月いっぱいに手続きを済ませると入会金無料だというこのスポーツジムに4月から通おうという算段だ。
何か適当な食材でも買って帰り、昼御飯を作ろうという予定だったのだけど、手続きが終わると何故か12時半だった。仕方がないので同じビル内の地下レストラン街に移動して、さくっと食べて帰ることに。
880円のランチバイキングをやっているという店があったのでちらりと覗く。中華そばなどもあるらしい。2歳の息子は無料。まぁ良いかと入ってみることにした。席もなかなか埋まっていたので、それほど酷いもんじゃないだろうという予測もあった。
だが、だがしかし。こういうところに期待してはやはりいけなかったのである。マクドナルドで半額バーガーを食べるなり、倍額出して美味しいカレーを食べに行くなりすれば良かったのだ。
レタスとトマトだけのサラダ。
マカロニしか入っていないマヨネーズ100%の味のサラダ(というか和え物?)。
唐突に置かれているいなり寿司。甘い甘い甘い。
その横には何故かフランスパン。
これだけはまぁまぁ美味しかった鶏肉の唐揚げ。
ビーフハンバーグ、と書いてあるけど何やらレトルトの風味がした物体。
そして和食のおかず、さばの味噌焼き。
更に、切り干し大根の煮物。
インスタントものの方がもうちょっと美味しいんじゃないかと思われるレベルのカレーライス。
茹でてしばらく置かれ、カピカピになった小皿入りの冷やし中華。
缶詰使用率100%のフルーツカクテル。
並ぶもの全て、もうちょっと愛は込められないのかと思うようなシロモノたちだった。ああ可哀相。こんなもん喰ってるエグザスのスタッフジャンパーを着たお兄さんたちも可哀相だし、こんな不味い料理にしかならない食材も可哀相。当然私たちも可哀相。
それでも息子は中華そばと唐揚げを「おいちー」と言って食べ、私もなんとか不味いカレーで空腹を満たした。
ドリンクバーも飲み放題。ソーダ類やお茶などが自分で入れられるようになっていたが、「メロンソーダ」のボタンを押したらやけに薄い色の緑色がかった透明なソーダでコップが満たされた。飲んでみるとほとんど炭酸水そのままの味だ。「メロンソーダの素」が切れていた結果らしかったけど、ますます悲しい気分になったお昼御飯なのだった。
穴子の柳川風
茄子の味噌汁
御飯
モルツ、アイス烏龍茶
本日は魚の日。決めているわけじゃないけど、私が食べたくなったらその日が魚の日。野菜の日とかひじきの日とかあっても良いと思うけど、どうもそういう日は訪れないのねー。
1尾150円だった大きめの鯵を塩焼きに。ほうれん草のお浸しを横に積み上げる。ついでに細切りの穴子の蒲焼きパックが売られていたので、それはごぼうと一緒に甘辛く煮込んで卵を落とし、柳川風に。御飯にかけて食べるときっと美味しい。残り野菜の茄子で味噌汁作り、あとは炊きたての御飯。
ふくふくに焼けた巨大な鯵は美味しかった。鯵と穴子の煮込みでビールを飲み、今度は煮込みを御飯にぶっかけて食べる。こないだ山椒の苗を買ってきたので、料理に"木の芽"が手軽に飾れるものだから、ちょっと私はご機嫌だった。
ホットミルク
昨日ちょっとばかり夜更かししただけであるのに、だんなも私も盛大に寝坊。自分で目覚まし時計のベルを止めたにも関わらず、そのままだらだらと眠り続けて気がついたらだんなの出発時間15分前となっていた。おぅ、なんということだ。
「外で適当に食べるから大丈夫よん」
と出社しただんなを見送り、ひととおり家事を済ませてから息子と一緒に朝ご飯。
サンドイッチ用の食パンを軽くトーストしてバターを塗り、ポテトサラダを挟むだけ。雨降る今日はなんだかとても寒いので、お供にホットミルク。
うーむ、今日はふらりと花見にでも行こうと思ったのになぁ。がっかりだ。
抹茶入り玄米茶
今日の天候は鬱陶しいけれど、こういう日に都合良く、修理に出ていた我が家のメインマシーンが工場から帰ってきた。ああ、嬉しい。これで800×460という小さなLibrettoの画面で作業していた切ない日々に終止符だ。ATOKをインストールし、Office2000もインストールし、PhotoshopやBeckyやその他諸々の復旧作業に入る。めんどくさいけれど楽しい。牛柄模様がトレードマークのGatewayマシンだからと、デスクトップの壁紙もアイコンも全部牛柄のものをインターネットで見つけてきてある。
そんなこんなで、今日はもう食事を考えるのは二の次になってしまった。
昼御飯は、昨夜の残りの穴子の柳川風をもう一度火にかけ、少しばかりだし汁を足して卵を追加で割り落とす。半熟になったところを御飯にかけて、柳川丼。お茶を入れてがふがふと食べる。
豚足の煮込み
棒棒鶏サラダ
台湾餃子
豚排飯
ポーターエール、冷茶
午後5時過ぎて、まだ作業が終わらない。仕方ないので「すまぬ。飯作れぬかも。」とだんな宛にメールで宣言して黙々と作業。
最寄りの駅前のイカす中華テイクアウト屋「アジアン・デリ」でだんが夕飯を仕入れてきてくれた。ここの豚排飯は本当に美味しい。ほのかにカレー粉の味がする豚肉のフライがオイスターソースの風味のする甘辛いタレにまみれて御飯に乗っているのだ。どの品を食べても、どこか異国情緒に溢れている。……と思っていたらば、
「うん、鍋ふるっていたのはどうやら中国の人みたいだった。」
とだんな。この近辺に限ったことではないけれど、近所には中国やアラブ圏からと思われる人々がなかなかたくさん住んでいる。
いつもの丼に、更にビールのつまみということで豚足と棒棒鶏の小さなサラダ、そして干し大根と干し海老が具の台湾餃子が今日は食卓に並ぶ。
あまりにも黒々と煮込まれた豚足は、思いの外強い味じゃなかった。じわっとほのかに甘く、ほのかに辛い。いやーん、やっぱり美味しいわ。
舞茸の吸い物(レトルトもん)
冷茶
「そばめし」ブームから昨今、スーパーには「○○めし」ものが妙に多い。
神戸名物「そばめし」に加え、「すじめし」「えびめし」なるものが冷凍食品コーナーに並ぶようになった。面白そうだと、思わず買ってきてしまったではないか。冷凍食品は極力買わないポリシーを一応は掲げている私であった(でもあまり守られていない)。
「えびめし」は、岡山名物なのだということだ。海老やグリーンピースが黒々とした御飯に混ざっているそれは、一見「イカの墨飯」かと思わせる。実際は「ドミグラスソース飯」なのであった。ドミグラスソースと表現するにはかない濃い黒色の液体で炊きあげたような御飯が「えびめし」だった。へ、へんなの。何故岡山でドミグラスソース飯なのか。
「そばめし」ほどのインパクトはなかったものの、「えびめし」もなかなか美味しかった。ほの甘いような、ほの苦いような面白い味のする御飯だった。
岡山に行ったら「えびめし屋」」などが並んでいるのだろうか。想像するとちょっと怖い。
コーンマヨパン
牛乳
今日は漫画『ギャラリーフェイク』の発売日なのである。雨の名残でそこかしこに水たまりができている中、息子を一緒にふらりと本屋へ。で、パンを買ってきた。
商品札には、確か「チョコチップパン」と書いてあったのだ。楕円の生地で具を包んでぱたんと折ったような形のパンは中身が透けて見えることはなくて、私はその「チョコチップパン」をトレイに乗せた。あとは好物のコーンとマヨネーズの乗ったやつを。
家に帰り、牛乳をコップに入れて昼ご飯。息子用にはたまごドーナツとクリームパンを買ってみた。私は半円のその「チョコチップパン」をむんずとつかみ、大口開けて囓りつく。一口で具に到達することはできなかったけど、噛み口からカスタードクリームにまみれたたっぷりの黒い粒々が見てとれた。うむ、美味しそうだ美味しそうだ。
そして二口目。猛烈な違和感が口中を襲った。
黒い粒々が、甘くない。どころかアルコールの香りがする。カリッとしていると想像した歯ごたえは想像に反してムニュッとしていた。チョコじゃ、ない。これ、レーズンじゃないか。
別にレーズンパンが嫌いというわけじゃないけど、「チョコと期待して食べてみたらレーズンだった」のショックは計り知れなかった。こうだと想像していた以外の味が口に広がるのはとてつもない違和感だ。
そう、以前私は、自分でコップに注いでおきながら、入れたリンゴジュースをウーロン茶と勘違いして一気飲みしたことがある。甘くない苦みのある味がするとばかり思って飲んだ液体が猛烈に甘かったのも、のけぞるほど不気味だったのを思い出す。
ああ、昼御飯は不気味な体験をしてしまった。
春キャベツの胡麻酢和え
雲白肉もどき
アスパラガスのポタージュ
御飯
モルツ、ポーターエール
「さっぱりしたものを食べよう」
と気温の低い今日にそぐわない冷え冷えした料理を作ってしまった。
買い置きの豚ヒレ肉の塊は、茹でてスライスして雲白肉もどきに。きゅうりや茹でほうれん草と一緒に皿に盛り、葱とにんにくがたっぷり入った醤油だれをぶっかけて食す。出始めの枝豆を茹でたやつと、あとはキャベツの胡麻酢和え。アツアツのものがひとつもない、やたらと夏っぽい食卓になってしまった。
これではいかん寒そうだ、と作り始めたアスパラガスとじゃがいものスープ。当初はコンソメスープにする予定であったのに、ちょっと目を離した隙にじゃがいもとアスパラが盛大に煮崩れてしまって悲惨な状況になってしまったので、ならばとバーミックスでギャギャギャギャと粉砕してポタージュスープに路線変更。中華のような和食のようなおかずに、思い切り洋風くさいスープを出すことになってしまった。いつも以上に今日の献立、バランスが悪い。
それでもおかずは全てビールには良く似合った。枝豆つまんでXO醤入りのやや辛いタレを絡めた肉を噛み、2缶目を傾けてキャベツも平らげた。
酢と砂糖がちょっと入る胡麻酢であえたキャベツ、いつも胡麻油を使っているここの練り胡麻を使ってみたらば恐ろしいほど美味しくなった。恐るべしへんこ山田。何食ってもここの胡麻製品は、旨い。(でもちょっと高い……)
アスパラガスのスープ
御飯
アイスカフェオレ
4月1日は、だんなのお祖父ちゃんの十何回目かの命日だ。初孫であるだんなをそれはそれは可愛がってくれた祖父ちゃんだったそうで、毎年この時期の週末はお線香をあげにお祖母ちゃんの家かお墓かに行くことになっている。というわけで、今日は電車に乗って2時間かけてお祖母ちゃん宅へ。
朝御飯にご飯とスープ。アスパラガスのスープに合わせて、おかずは洋風なものをとオムレツにすることに。ソーセージとグリュイエールチーズを刻んでこれでもかと入れたオムレツは濃厚な味がした。チーズ入りのオムレツは美味しい。囓るとぴよーんと伸びちゃったりなんかして。
遠路はるばる、西東京市に向かう。
「せっかくあそこまで行くんだし」
とお気に入りのラーメン屋に行くことにした。
ところで、桜が満開だというのに今日は大雪なんですけど。一体どうしたと言うのだろうか。こんな天候のときにラーメン食べに行かなくても、と思うが。
東小金井駅、線路に面した駅前すぐのところに「宝華」というラーメン屋がある。名物は「宝ラーメン」なる名称の油そばだ。何でも、だんなの友人が「ここはめっちゃ旨い!」と紹介した2軒の油そばの店を食べ比べた結果、だんなはここが最高だと思ったのだとか。もう数年前に私も初めて連れてきてもらったのだが、「こんなに美味しいものが世の中にあったのか!」と思った。本気で思った。そういうわけで私もこの店は大好きだ。
もう3年以上ぶりに暖簾をくぐったその店は、相変わらず大繁盛だ。絶え間なく客がやってきて、私たちも少々待ってテーブル席に案内される。テーブルを回る店員さんも、カウンターの向こうの鍋をふるおっちゃんたち5人も全員愛想が良く、「らっしゃいませぇ!」「ありがとござぃましたぁ!」と全員唱和の声が頻繁に響く。厨房もピカピカ。ラーメン類の価格も良心的。何とも愛に溢れた店なのだった。こういう店は大好きだ。
さて、「油そば」は「油ラーメン」とも言われる。どんぶりにはスープはほとんど入っておらず麺と具が見えるばかりで、底の方に油を主とした濃い味のスープが少量入っている。それを麺と絡め合わせて、食べる。味というと醤油でもなくもちろん豚骨でも味噌でもなく、塩と油としか表現できないけれど妙に旨味があるのであった。
麺の上にこれでもかと刻み葱とかいわれ大根が乗ったどんぶりが出てきた。具は他に、分厚く切ったチャーシューとなるとと、メンマがたっぷり。それらをかき混ぜて麺に均等にタレを絡めてからツルリと啜る。
相も変わらず、絶品なのであった。油も結構な量入っているのに少しもくどさがなく、さっぱりしているのに強い旨味もある。やや薄味のチャーシューも、ほろほろと柔らかく煮込まれていてかなり良い感じ。大量の葱がまた良い。
しばし無言でずるずると啜り、半分近くまで到達したところで酢とラー油を軽く混ぜて食べるとまたちょっと味に変化が出て、これまた美味しいのであった。
「宝ラーメン」は600円。中盛(やや大盛)で50円増し、大盛にして100円増し。
セットにするとプラス200円。卵と葱だけのシンプルなチャーハンと、葱を浮かべただけのシンプルなスープがついてくる。
このチャーハンとスープがまた、なんだかしみじみしちゃう美味しさなのだ。米がパラッとなったチャーハンは胡椒が利いててほんのちょっと強めの塩加減。そのパラリとした香ばしさも美味であるし、醤油味ベースのスープもまた、きっちり仕事がしてあるスープがベースになっているようだ。
んもぅ、油そばもチャーハンもスープもくねくねしちゃうほど美味しいんである。チャーシューラーメンとか八宝菜だとかも美味しそうなんである。でも、ここ来ちゃうと宝ラーメン食べずにはいられないのよねぇ。
苺のロールケーキ
コーヒー
蟹とくらげとセロリのサラダ
菜の花とえんどう豆
きんぴらごぼう
南瓜のバター煮
海老フライ・とんかつ・山菜の天ぷら
山菜おこわ
吸い物
苺
ビール
三鷹からタクシーに乗り、いざいざお祖母ちゃん宅へ。駅前で買っていった苺のロールケーキを手土産に到着すると、またもやお祖母ちゃんは山のような御馳走を用意して待っていてくれた。「来週行くから」とでも宣言したら、その翌日からでも御馳走の準備を始めてしまうお祖母ちゃんである。今日もまた、訪問の予告は昨日であったにも関わらずたくさんの料理が待ちうけていた。
午後3時に着くなり、「おなか、すいてないかい?」ときたもんだ。……すいてません……。
コーヒー入れてもらってケーキを食べて、数時間後にはビールを傾けてテーブルにこれでもかと並べられた大皿を前にしている私たち。だんなの従兄弟たちもやってきて、きゃいきゃいと騒ぎながら御馳走に対峙する。お祖母ちゃんの料理は美味しい。その圧倒される量はともかくとして、私はお祖母ちゃんの料理を楽しみにしているのであった。
中華のくらげの前菜のようなサラダはセロリと蟹肉入り。茹でた菜の花とえんどう豆には玉葱のドレッシングとかおかか醤油とかマヨネーズを好き勝手につけて食べる。唐辛子がガツンと利いた濃い味のきんぴらごぼう。
南瓜のバター煮は、ほろっと煮えた南瓜に香るバターが強くてちょっとびっくりした。甘くてこってり濃厚でとても美味しい。
「これ!この南瓜とっても美味しいです〜」
とお祖母ちゃんに言うと、砂糖とバターと少しの水で昨日から煮つけていたものだという。いやん、美味しい。
そしてフライの盛り合わせだ。山盛りの海老フライに、たっぷりのとんかつに、これまたたくさんの山菜の天ぷら。炊きたての山菜おこわにかまぼこがたっぷり入る吸い物を飲む頃には、まだ5時だというのにすっかり満腹になっていた。
さて、油そば余談。
「だんなの友人が、"ここはめっちゃ旨い!"と紹介した2軒の油そばの店」
のうち1軒は昼に行った「宝華」だが、もう1軒も同じく東小金井近郊にあるのだという。そのもう1軒は、だんなは「宝華のが美味しい」と思ったそうだが、紹介した当の人物は「いや、宝華より美味しい」と言っていたのだそうだ。
そして、宝華の話を本日従兄弟E君にしたところ、「いや、油そばが美味しいのはそこじゃなくって、」と言い出した。それはどうやらそのもう1軒の店。
亜細亜大学そばにあるという、そのもう1軒の油そば屋が非常に気になる私なのであった。
油そばの発祥の店なんだってさー。