カフェオレ
義妹は毎朝、朝御飯を食べずに会社に行っているそうな。下手に胃に何か入れると満員電車の中で気持ち悪くなっちゃうそうで、だからいつもはおにぎり持って出社して職場で朝御飯にしているらしい。
「おにぎりじゃないけど、サンドイッチはどう?持っていく?」
と聞いたら勢いよく頷いてくれたので、昨日のうちにゆで卵のマヨネーズ和えとツナと玉ねぎのマヨネーズ和えを用意しておいた。朝になってから昨日焼いたパンでサンドイッチにして、息子の登校より早く出勤しなきゃいけない義妹は慌ただしく出ていった。
義妹を送り出してから、改めて家族3人で朝御飯。卵サンドとツナサンドをそれぞれ1人1個ずつ用意してあったかいコーヒーと共にいただいた。彩りに、ベランダのベビーリーフをちぎって添えてみたりして。寒い季節に放置プレイ状態になっていたベビーリーフはもはや「ベビー」でもなんでもなくただの「リーフ」になり果てているのだけれど、新芽の柔らかい葉だけをちぎってはさんでみた。
牛乳
自家製パンはバターロールほどの大きさもない可愛いサイズなのだけれど、案外と食べ応えがある。さほどどっしりした生地じゃなくちゃんとふわふわしているのだけれど、バターがそれなりに入っているせいなのかしら。朝、半分寝ぼけながら卵サンドを囓った息子はツナサンドには手をつけずに
「おなかいっぱい〜……いってきま〜す……」
と学校に行ってしまったのだった。
ダイニングテーブルに1個だけツナサンドが残っている状態だったので、お昼御飯はこれでいいやと朝に引き続きサンドイッチを。息子が好きなサンドイッチのジャンルにどうやら「ツナ」は入っていないらしい。好物はハムチーズと、卵と、そして苺&ホイップクリーム。あと数週間で息子の学校の運動会なのだけれど、今年はサンドイッチも入れるかなー。ツナ抜きで。みじん切り玉ねぎをどっさり入れたツナサンドは私は大好物なんだけどなー。
真鯛の中華風サラダ
玉ねぎときのこのスープ
冷茶
お友達にもらったサバの干物を食べちゃおう、と思い、でも今日は「焼き魚・米の飯・味噌汁」という気分にならない。すごく脂の乗ってた干物だったし、きっとこれはパスタの具にしても美味しいだろうなぁと、一度作ってみたいと思っていた干物パスタを作ってみることにした。確かケンタロウさんの魚料理本に載っていたレシピ。レシピでは鰺の干物を使っていたけれど、焼いた干物を細かくほぐし、刻んだ万能葱を混ぜ、白ごま、マヨネーズ、醤油、豆板醤で調味する。具と調味料を混ぜたところに茹でたパスタを加えて和えてできあがりだ。
サラダ以外に、炒めものやパスタ料理といったものにマヨネーズを使うのは実のところ、私は未だに少々の抵抗感がある。でも「卵と油と酢で味をつける」と思えばなんとなく納得できるものでもあって、今回も「……ほー、マヨネーズ……」と思いつつもレシピどおりの分量、にょろにょろと大さじ2ほど加えてみた。息子と2人の夕飯なので豆板醤は控えめに。
「あれ?今日はたらこかな?たらこのスパゲティかな?」
グリルでサバを焼いていたら、息子が台所にやってきて匂いを嗅ぎまくっている。おかしいなーたらこの匂いだなー……と匂いの元を辿って
「……おさかなだ……」
グリルの中身を見てちょっと悲しそうにしていた。次にボウルの中身を覗き込んで
「ねぎだ……」
とますます悲しそう。
まぁそう言わずに食べてみなよ、絶対美味しいからさー、匂いは美味しそうだったんでしょ?と茹でたパスタでほぐした魚と葱と調味料をじゃじゃっと和えて食卓に出すと、「……おいしい」とえらい勢いでもくもくと食べはじめた。
昨日のサラダが微量に残っていたのでそれも食卓に出し、あとはコンソメベースの玉ねぎときのこのスープ。
カフェオレ
プリン
昨夜日付が変わる頃に帰ってきただんなは、毒キノコでも食べたかのような顔色の悪さだった。仕事先で夕飯に食べたビーフカツが、胸焼けを超えて吐き気を催すほどのシロモノだったらしい。
「胃腸薬胃腸薬……」
と帰宅してから薬を探して飲んで、唸りながら寝てしまった。
朝6時過ぎ。目を覚ますと、いつも火曜日はジムに行っているはずのだんなが横でぐーぐー寝ている。胸焼けがあまりに酷くて、更に転じて腹痛になり、とてもジムどころじゃなかったらしい。今日は絶食して家でおとなしくしているよと言っているので、息子と2人、自家製パンを囓った。
昨日はサンドイッチにしたパン、今日はオーブンであっためてバターとジャムでも添える?と息子に聞けば
「んーとね、このパン、そのまんまでおいしいから、そのまんまで食べる」
と嬉しいことを言ってくれる。確かにね、焼きたてのそのまま囓るのがすんごく美味しかったよねとオーブンで中までしっかり温めたパンをそのまま、何も添えずにもぐもぐ食べた。それほど大量の砂糖が入っているわけじゃないのに、ほんのりと甘く、粉の香りがちゃんとする。
じゃあ次はイングリッシュマフィンだと先日近所のスーパーでコーングリッツ(とうもろこしの粉)も買ってきたし、調子に乗って製菓材料専門店のクオカで呆れるほど大量の粉も注文してしまった。そうなると次は「天然酵母」とかに走るのかしら。……さすがにそこまでは行かないか……。
御飯
麦茶
午前中は仕事したりFFもやったり。だんなはおとなしーくおとなしーく布団とお友達状態。そういえば今日は息子の授業参観日で、それだけはだんなも一緒に行くことになった。参観は午後で、その前に私だけ昼御飯。冷蔵庫に"ハヤシさん"の残りがあったので、冷凍御飯と共にそれをチンして食べちゃうことにした。
ハヤシさん、という名前ではあるけれど(小林カツ代さん命名によるカツ代さんレシピ……だと思う)、あまりハヤシライスっぽくはない、ハヤシさん。基本的な調味料はウスターソースなので、御飯の友というよりは焼きそばの方にこそ似合うような味つけだ。……おいしいハヤシライス、食べに行きたいかも。
えんどう豆と椎茸のスープ
麦茶
だんなは一日絶食するの?夕御飯は?お蕎麦とかうどんとか、スープっぽいのとか、でなきゃマカロニグラタンみたいなのは?……と息子の授業参観帰り道に聞いたところ、グラタンが食べたいと。だんなと別れて一人駅ビルに行って、肉とか野菜とか牛乳とか粉とかを買い込んできた。豆が食べたいけど、グラタンに豆はあんまりなぁ……と、えんどう豆はスープにすることにした。
賞味期限のとうに過ぎてしまったホワイトソース缶もあったのだけれど、今日はちゃんと自分でホワイトソースを練りたい気分。バターとサラダ油熱して玉ねぎと鶏肉炒めて、そこに薄力粉をふり入れて全体が馴染んだら牛乳を注ぐ。玉ねぎや鶏肉ごと全体を熱しつつ練って練ってとろんとさせて、最後に茹でたマカロニと和えたら、耐熱皿に移してピザ用チーズたっぷりかけてパン粉もかけてオーブンに。チーズが溶けてパン粉が色づくほどに火が通ったらできあがり。
あと2分早くオーブンから出せば良かった……という感じの、強めの焼き色がついてしまったのだけれど、できあがりは上々。ホワイトソースの量もとろみも、全体の塩加減も、かつてないほど上手くできた。鍋でソースとマカロニを合わせた時は
「いかん……大量にできあがってしまった……絶対余る……」
と思ったのだけれど、できあがったグラタン、息子が食べる食べる食べる。最初にごそ〜っと自分の皿によそって、それを光の早さで平らげて、またごそ〜っと皿によそって……と、もくもくと真剣にグラタンに取り組んでいる。
結局、全体の2/5量以上は息子の胃袋に吸い込まれていった。さすがに残るかと思った最後の小皿1杯分ほども
「……食べていいの?食べるよ?」
と息子がさらってグラタン皿はすっかり空になってしまった。これだけうまいうまいとすごい勢いで食べていたのに、なのにこのグラタンもマッケンチーズの魅力には劣るのだそうだ。
いまいち胃腸が本調子じゃないだんなのために、お茶漬け海苔を買ってきてみた。お粥ほど病人くさくなくて朝食に良いかなと思ったのだけれど、予想外に大歓迎したのが息子。
「わーいわーい、おちゃづけ!ぼく、おちゃづけ大好き!」
……と言われても、我が家でお茶漬けなんて、もう何ヶ月も食べてない。
一体どこでと思い起こせば、何度か行っている串揚げ屋さんに「お茶漬けバイキングコーナー」があったのだった。お茶漬け海苔と、焼き鮭をほぐしたの、おかかに昆布の佃煮に各種漬物の鉢が並んでいて、お湯とだし汁と両方が用意されていた。そういえば息子、串揚げもしっかり食べつつ
「ぼくは、おちゃづけ好きなんだぁ〜」
と毎回お茶漬けバイキングを楽しんでいたっけ。
そうかあのお茶漬けバイキングを想像しているのか、と、永谷園の鮭茶漬けの素の他に、鮭フレークや鰹節、いかなごの釘煮なんかも食卓に出してみる。
「こんぶは?こんぶもある?」
と息子に聞かれ、さすがにそれはないなぁ……と。昆布の佃煮とか、塩昆布とか、私はあまり好きじゃなかったのだけれど、以前いただいた「神宗」というお店の塩昆布とちりめん山椒は、それはそれはそれはそれは美味しかった。あれを数切れお茶漬けに乗せたらそれはそれは美味しいだろうなぁと思い出しながら、鮭フレーク多めのお茶漬けの朝御飯。
ミルクティー
今日の午後は歯医者さんに。どうも上側に最近になって生えてきた親不知が虫歯になっているらしく、時折嫌な痛みが口中を走る。場合によっては夕飯もろくに口にできないかも……?とビクビクしながら、1個だけ残っていた自家製パンに少量残っていたツナサラダを挟んで食べることにした。息子は「からい」と良い顔をしないけれど、みじん切りにした玉ねぎをたっぷりとツナに混ぜるのが私は気に入っている。ツナの量が少なかったので、その分ベビーリーフと厚切りトマトも加えてボリュームたっぷり。
ティアコース \1700
生ビール \550
案の定、親不知は虫歯になっていて、場所も悪いので「これは……今すぐにとは言いませんが、抜いた方が良いですね」と診断を下されてきた。応急処置にと詰め物だけしてもらい、本格治療は次回からということに。親不知……なぜ不要な存在なのに生えてくるんだ親不知……。
夕方、習い事の終わった息子と待ち合わせてホームセンターへ。今日、我が家にカブトムシの幼虫がなんと4匹もやってくるそうで、土もケースも全然足りないなとペットコーナーを覗きに行った。5リットルのカブトムシ用腐葉土と、金魚も飼えそうな大きめのケースを買って、その他諸々餌なども購入。買い終わった頃にはすっかり日も暮れていたので
「……どうしよう?お父さん遅いし、そのへんで食べて帰っちゃおうか?」
「食べるー!」
寿司という気分じゃないし、美味しい豆腐とか納豆とかが恋しい気分、と、オーガニックブッフェ「四季のさんぽ道」に行くことにした。
使われる食材はオーガニック指向のもので、そこここに置かれる調味料も健康的でかつ美味しいと定評のあるものばかり。料理自体は「家庭料理」と言って良いものがほとんどなのだけれど、天ぷら、煮物、サラダといったものそれぞれ全部素材の味がちゃんと味わえて美味しいものばかり。1瓶800円ほどで販売されているマンゴージュースや野菜ジュース、種類豊富なお茶類も飲み放題なのがとても嬉しい。
以前とブッフェ台の皿の配置が微妙に変わり、品揃えもごく微量に洋風のものが増えてきた感じ。デザートもくずきり、リンゴのゼリー、黒糖ぜんざいといったいつもの内容に加え、山羊乳のヨーグルトやキウイ、苺などのフルーツも置かれていた。
ここに置かれている納豆が美味しいのよねぇ〜と納豆を小皿にたっぷり盛ってきて、麦御飯とか、野菜のスープとか。大根の煮物、人参のバター煮、ひじき煮、サバの塩焼きに三之助豆腐ににんじんドレッシングをかけたサラダと、今日もいろいろ堪能してきた。息子はたらこスパゲッティとミニピザに執心してたけれど、「いーからスープも飲め、ほら、サラダも。この煮物も」と息子の皿にもあれこれ乗せつつ。
なんてことない風の味付けなのに、ここの鶏の唐揚げはやたらと美味しく、シンプルなさつまいもやかぼちゃ、にんじんの天ぷらなども良い感じ。タコのトマト煮や蒸し鶏のサラダも美味しかった。
食後にマンゴージュースと山羊乳もしっかりいただいて、大きな土袋とケース持って帰宅した。
そしてだんなが持ち帰ってきた、いただきもののカブトムシの幼虫。蛹化するのもあと少しという状況の幼虫は、おっそろしく巨大でプリプリムチムチとしていた。あまりの巨大さに一同ビビリつつセットしてやったケースに入れてやると、すぐにうごうごと潜っていく幼虫たち。カブトムシの幼虫は、卵から孵ってから蛹になるまでには1匹あたり2〜3リットルほどの腐葉土を平らげてしまうのだとか。成虫は子供の頃に飼ったことがあったけれど、幼虫を飼うのはこれが初めて。私もちょっとわくわくしている。
ジェノヴェーゼチーズブレッド 1/2個
ミルクフランス 1/2個
カフェオレ
パンブーム到来中の我が家。たまには市販のパンをじっくり噛みしめてみようじゃないかと久しぶりに駅ビルの「アンデルセン」を覗いてきた。ミルクフランスが旨いのよねと1本買い、ごろっと大きな「ジェノヴェーゼチーズブレッド」も1個買い。それらはだんなと半分こして食べることにして、息子にはマンゴー風味のキャロットマフィンを買ってあげた。
バジルペーストがどっさりかかったフランスパンはとても良い香り。ああ、チーズパンを焼くのも良いかもしれないと触発されつつ平らげた。その前に、今日はイングリッシュマフィンを焼くのだ。
ロメインレタスのシーザーズサラダ
自家製イングリッシュマフィン
サントリー ジョッキ生
午後はゆったりのんびりパンを焼くぞと午前中に急いでひととおりの仕事を終わらせた。息子が帰ってくるのを待って、宿題を見てやりつつパン作り。牛乳ではなく水を使い、バターは少なめの「リーン生地」をせっせとこねた。その基本のリーン生地を丸めて軽く潰して、コーングリッツ(とうもろこしの粉)を表面に軽くまぶしてホットプレートで表裏各6分ずつ焼けばイングリッシュマフィンができるのだそうな。
「パン焼こ〜♪パン焼こ〜♪どんなパン焼こうかな〜♪」
と適当に歌を歌いつつ準備していたら、息子が脇で
「ふらいぱん」
とか呟いている。いや、フライパン食べられないし。ていうかフライパン食べたいんかい!と漫才しながら材料を揃えた。
サラサラとした黄色のとうもろこし粉が楽しくて、丸い生地にたっぷりとまぶしつける。ホットプレートでちゃんと綺麗にパンが焼けるのかしらと少々不安だったのだけれど、見事に両面こんがりと焼き色のついたイングリッシュマフィンができた。焼きはじめは上がふっくら膨らんだドーム型のパンなのだけれど、裏返してから軽く手でぎゅうと押さえつけて平たい部分をしっかりと作る。初体験のリーン生地の初体験のマフィンにしては上々のできあがりになった。
パンの作業の合間に、今日のおかずの豚バラ肉とひよこ豆の煮込みの準備も。パンブームほど派手ではないけれど地味な「豆ブーム」も続いている私、昨夜のうちに乾燥ひよこ豆を水に漬けておいていた。どうせ豆料理するなら缶詰じゃなくて乾燥のを戻して使いたいなとずっと思っていたのだけれど、我が家の近所じゃ乾燥豆は見あたらず。先日カルディコーヒーファームで扱っているのを発見してめちゃめちゃ嬉しかったのだった。1袋300g全て戻して「フムス」(トルコ料理の豆ペースト。白胡麻、にんにく、オリーブ油なんかを入れる)にもすれば良かったと後で後悔したのだけれど、昨夜水に漬けたのは150gほどだ。
こってりとしたトマト味の煮込みもいなと思いつつ、今日はシンプルに塩味で。刻んだ玉ねぎとにんにくをオリーブ油で炒め、そこに一口大に切ったブロックの豚バラ肉と豆を加える。ざっと炒めたらひたひたに水を注いで、ローズマリーを2枝加えて塩胡椒して弱火で2時間ほど。豆も煮えて、水気がある程度なくなったらできあがり。
美味しそうなロメインレタスが売られていたので、サラダはロメインレタスでシーザーズサラダ。おろしたチーズとにんにく、オリーブ油と酢とマヨネーズと牛乳、塩砂糖胡椒で適当にドレッシング作ってちぎったレタスを和え、ベーコンビッツを飾り程度に散らしてできあがり。そうこうしているうちに、だんなも帰ってきた。夕方に焼いたマフィンをもう一度温めなおして食卓に。
リニューアルしたモルツ(←長年のお気に入りだったビール……)がリニューアル後すっかり美味しくなくなっちゃったんで、「リニューアルしたモルツ飲むならこっちの方がずっと好み」とばかりに"第3のビール"のジョッキ生を飲むようになった最近。ロング缶をだんなと半分こして飲みつつ、豆肉煮込みとサラダと自家製パンを存分に食べた。バターが少ない分ちょっとパサパサなのかしらと思ったマフィンもモチモチと心地良い食感で、表面にまぶしたコーングリッツも程良く香ばしくて良い感じ。後味にふんわりローズマリーが香る煮込みも期待以上の美味しさだった。
牛乳
せっかくだんなの大好きなイングリッシュマフィンを焼いたのに、だんなは本日健康診断で何も口にしていってはいけないのだそうで。
でも、せっかくボローニャソーセージも買ってあることだしと、息子と2人ハムエッグサンドにして食べることにした。手っ取り早く一度に全部用意できるようにと、グリドル(←縁がほとんどない平たいスキレット。巨大。)をコンロにかけて、薄くバターをひいて半割にしたイングリッシュマフィンを温めるのと同時にその脇でボローニャソーセージを焼く。セルクル置いてソーセージの真上に卵を割り落とし、黄身がだらだら垂れない程度に火を通したらサンドイッチにしてできあがり。
自家製パン、息子は本当にいたく気に入ってくれているようで、昨夜も1人で3つもパンを食べていた(肉も豆も野菜も全部しっかり平らげたうえで、パン3個……)。イングリッシュマフィンも旨い旨いと食べてくれるので
「お母さんが焼くパンは、なんでもいいの?このコーンまぶしてあるパンも、ベーグルも、あといつもの丸いパンも全部いいの?」
と聞いてみたらば
「んとね、丸いパンが一番だな!」
と断言された。……やっぱりリッチ生地が一番ですか……。
バターコーン
茹で空豆
串焼き5点盛り合わせ
サラダうどん
讃岐風うどん
生ビール(中)
ドリンクバー
……て感じで、息子と2人。
息子の音楽教室の開始時間が遅くなり、そろそろ初夏と言っても良いくらいの季節なのに外に出ると既に日は落ちている。あ、あのお店寄りたかったんだ、本も買いたかったんだと教室後にお買い物なぞしているとあっという間に7時。家でスパゲティでも茹でるかなとも思ったのだけれど、
「……いいや、天狗でビール飲んで帰ろ……」
と息子と2人居酒屋に向かってしまった。このお店には息子執心の「バターコーン」がある。なんてことない料理だけれど、なんでそんなに好きなんだというほどに息子はこの店のバターコーンが大好き。
じゃあバターコーン必要でしょ、うどんも食べる?などと話しながらメニューを眺め、私は生中と茹で空豆、肴に串焼き5点盛り。適当にビールを楽しんだところでうどん2種類頼んで終わりにした。
チェーン居酒屋の中ではちょっとお高めの部類に入る天狗。
大学の近くにあった飲み屋の1つが天狗で、何かと使われていた(そこそこ小綺麗な店だったから女の子受けが良かったのであるらしい)から、私にとっては「青春の味」に近いものがある。確か当時は最後に「ばくだんおにぎり」という巨大なおにぎりが出てきて、デザートにオレンジの果実を容器にしたシャーベットが出てきたような記憶が。今となっては大学時代のメニューの片鱗を伺わせるものは「サイコロステーキ」くらいしかないのだけれど、それでもなんとなく足を向けてしまうお店だった。
あのときはサラダうどんなんてなかったよなぁ、そんなメニューに気がつかなかっただけなのかなぁと思いつつ、レタスやら何やらが乗ったうどんを私は平らげ、息子は揚げ玉が添えられたさぬき「風」うどんを平らげ。串焼き5点盛りに1本入っていた「しいたけ串」の存在がさりげなく嬉しかったりして。
ハムエッグ
ほうれん草ときのこのバター炒め
水菜のサラダ
アイスミルクティー
今日、もしも早く起きたら朝食用にパンでも焼くかと思っていた。で、起きたの7時半。週末にしては上々の時間に起きて、じゃあ粉の計量からと台所に行ったところで息子までが「おっはよーん」と起きてきた。
「おはよー。……あのさー、今からパン焼いたら、焼けるまで待ってる?待てない?1時間半くらいはかかると思うんだけど」
「まってる。やけたパン食べるー」
「ん、わかった」
と、しばし息子に待ってもらって急ぎパン作り。息子に「このパンが一番」だと断言されたリッチ生地のパンで、今日は四角く成形した「ミルクスクエア」を。焼けたパンを横に2等分し、間に板チョコ1かけ挟むとなんともたまらんんおやつになったりするらしい。基本の生地と材料は変わらず、ただ最後の成形のところで、丸くくるまずに、ぺたぺた四角く伸ばした生地を9等分に四角くカットするだけ。
遅めの朝食になりそうだからとパンを発酵させたり焼いたりしている間にサラダを作り、ほうれん草のバター炒めを作り、最後にハムエッグの用意もする。焼きたてのパンを籠に盛って出して、発酵バターやらジャムやらクリームチーズやらピーナッツバターやら、ありったけの「パンのお供」もテーブルに出した。さぁ、好きなもの適当につけて食え〜……と、合計9個のパンを食卓に。
おかずも色々用意したのに、今日も息子は朝から食べまくっていた。9個焼けたパンは(丸パンは同じ分量の材料で8個焼けるからそれより小さめとはいえ)、私が3個、息子が4個食べて残りは2個。色々食卓に出した割には、
「やけたパンがおいしい。このまんまがおいしい」
とそのまんまのやつをせっせと口に運んでくれて、それがちょっと嬉しかったりした。
食後、「バラ咲いたかなー?」と日々チェックしている谷津バラ園のサイトを眺めていたところ、息子が背後から
「お花!ぼくも、そこ、見に行く!」
と。今日は夕方だんな(昨日今日と職場の人たちと旅行中)と新宿で落ち合う約束してるし、じゃあバラ園見てから新宿に行きますかという予定を立てた。外は暴風と言っても良いほどの風が吹いているのだけれど、その分空は突き抜けるような綺麗な青。
刺身五点盛 \998
ホッケの刺身 \767
マグロの山かけ \473
だし巻き玉子 \473
コロッケ \399
仕上げそば \294
いくら寿司 \683
かに汁 \210
生ビール(中) 2×\452
シークァーサーサワー \399
家族でぱくぱく。
そして午後、息子と2人で谷津バラ園に行ってきた。バラの写真を撮るのも楽しみのひとつにしていたのだけれど、いかんせん暴風で花のアップの写真などはなかなか撮れる状況にない。こりゃダメかなとカメラを鞄にしまおうとすると、息子が
「じゃあ、ぼくがとっていい?いーっぱい写真、とっていい?」
と私のカメラを持ってそこら中でバラの写真を撮りまくってくれた。
ああーこっちきれいーああーあっちもきれいー……と、私よりもバラ園を満喫しているような感じで、園を出る頃には80枚以上の画像データがデジカメに記録されていて、しかも変な計算などがない分すごく良い写真がたくさんあったり。ああ、息子はこういう目で「きれいだなー」と思っているのかとわかる部分もあったりして、とても楽しかった。
開花は6割と案内にあったけれど、ほぼ満開に近かったと思う。今年の青バラコーナーも素晴らしく美しかった。
さんざんバラ園を歩き回った後、駅に向かう途中のコンビニで麦茶を買って飲みながら歩く。
バラきれいだったね、バラ園行く前の森(←公園のこと)の木もすごーくきれいだったよね、のどかわいたなぁって思ったらすぐにコンビニあったしー、お母さんがポストさがしたら目の前にあったし、
「だから今日は大吉だね?」
と息子が言った。そうだねぇバラがほんっとに綺麗だったし、パンも美味しく焼けたし、大吉だねぇと新宿に向かう電車に乗ったら、ものの20分くらいのうちに大変な大雨になってしまった。
「……雨ふってきちゃったから、中吉かな」
だそうだ。
で、夕方だんなと待ち合わせ。数日前からお刺身盛り合わせみたいなのが食べたいねぇと話題にのぼっていて、でもあんまりお高くなくて、手頃な値段で、そう、たとえば「うおや一丁」みたいな店がいいなと言っていたら、まさにうおや一丁が新宿西口にあった。前回行ったのは何年前だったか思い出せないほど久しぶりな、うおや一丁。グループ客それぞれの前にかならず1個は置かれているように見えた「刺身五点盛り」はたったの998円だ。
ビール頼んで刺身盛りも頼んで、ついでに季節もののほっけの刺身も頼みつつ、あとは山かけ、だし巻き玉子、コロッケ(息子のリクエスト)などなど。コロッケはわらじサイズ、玉子焼きも全長25cmはあろうかという、想像をはるかに超えたボリュームのものがいくつもあって、なかなか大変なことになってしまった。お刺身はまぐろ、帆立(ヒモつき)、イカそうめん、ハマチ、ヒラメ。とろけるような柔らかい口当たりのホッケの刺身も美味しかった。
刺身盛りもなかなかの迫力だったけれど、最後に注文した「いくら寿司」もかなりのもの。細めのかっぱ巻きがずらりと8個ほど並べられ、その上からこれでもかと溢れるほど(というか溢れている)のいくらがトッピングされている。息子がひと目見て
「ぼく食べる!ぼくの?ぼくの?全部ぼくの?」
と自分の前に皿をじわりじわりと引っ張っていく。結局、私とだんなは1個ずつだけいただいて、あとは息子が全部平らげてしまった。すごいいくら寿司も壮観だったし刺身も(値段に比すると)美味しかったし、また行こう。
玉ねぎドレッシングのミックスリーフサラダ
目玉焼き
カフェオレ
手元に残る自家製パン、昨日焼いたミルクスクエアが数個と、あとはイングリッシュマフィンが2個。
息子はリッチ生地のパンの方が圧倒的に好みな様子だったので、私とだんながイングリッシュマフィンだなとボローニャソーセージ焼いて目玉焼きをその上に重ねた。ベランダで育てている「ベビーリーフ」が数日のうちにどんどんベビーじゃない大きさに育ちまくってしまっているところなので、慌てて新芽を中心に収穫して、それでたっぷりのサラダも。ドレッシングは先日Eおばが持たせてくれた珈琲館の「たまねぎドレッシング」で和えてみた。
で、テーブルに皿あれこれを並べたところ、
「あー、ぼく……そっちのサンドイッチが良かった……」
と息子。イングリッシュマフィンはさほど好物じゃないのかと合点していたのだけれど、そんなことはなかったらしく、息子はイングリッシュマフィンのハムエッグサンドの方が良いそうで。じゃあ私のと交換こしようと、私がミルクスクエアのパンを貰うことにした。
たまねぎドレッシング、刻んだ玉ねぎがこれでもかと入っているのがうかがえるドレッシングで(置いておくと上部に白い玉ねぎ層がくっきりと浮かんでくる)、さっぱりとしているのにちゃんと味があって良い感じ。このところ愛用しているドレッシングのひとつだったりする。
昨日山のように撮ったバラの写真、
「これねぇ、プリントして、おばあちゃんにあげたいの。とてもきれいにとれたからあげるんだ」
と息子が言う。じゃあうちのプリンターで刷るよりデジカメプリント機のあるお店行って印刷してもらった方が綺麗かもよ、と、昼頃に家族でお出かけ。息子は自分の撮影した中から、自分で「これがいい!」と10枚ほどを厳選していた。
適当に買い物して用事も済ませて、「インド料理が恋しい気分……ナンが食べたい……」と探して向かってみたランチのお店は「ルンビニ」。1200円ほどのセット料理もあったけれど、ランチバイキングが819円と手頃だったのでカレー3種、ライス、ナン、パパド(豆の薄焼き煎餅)が食べ放題という内容のバイキングを皆でいただくことにした。
カレーは辛口(チキン)、中辛(じゃがいもと茄子)、甘口(キーマ)という味の組み合わせになっていて、それぞれ方向が違うので目先が変わって良い感じ。厨房では口髭のおっちゃんがひたすらひたすらナンを焼いていて、カウンターには次々と何等分かに切られた焼きたてナンが置かれていく。15個ほどのテーブルがある店内はずっと満席状態、駅のすぐ近くというわけではないのにとても人気のあるお店のようだった。ランチバイキング、日曜はパパドだけれど他の曜日は代わりに野菜サラダが出るらしい。
飲み込んだ後に「んごー!」と火を噴きそうになる、強めの辛さのチキンカレーが何より美味しい。トマトの酸味を感じる野菜カレーには茄子とじゃがいもの大きな塊がどっさり入っていて、キーマカレーはほんのりココナツミルクのような甘い香り。チキンカレーと一緒にいただくナンがたまらなく美味しくて、ついついナンに手が伸びてしまった。夜のセット料理なども美味しそうで、また来ようねぇと話しながら夕飯の買い物して帰宅した。
温泉卵
豆腐と油揚げの味噌汁
ほうれん草のナムル
玉子豆腐
ビール(ジョッキ生)
今日の夕飯は、"あの"牛丼。とある闇ルート(?)を通じて入手したのは、あの牛丼チェーンの牛丼を再現する、濃縮だれ。水で薄めて玉ねぎ煮て、牛肉をさっと煮ればできあがりだ。遠からず商品化予定だそうだけれど、話によると未だなのであるらしい。このうえなくあの店のあの牛丼を愛しているだんなの元に、友人の友人が試してみてくださいと送ってくれたのだった。
開発元によると、使う肉は牛バラ肉のしゃぶしゃぶ用のような極薄切り。国産ではなくオーストラリア産あたりのものが良いらしい。脂の多い肉でたれに肉の脂を溶け込ませるのが味の決め手になるそうだ。……で、肉屋に寄って買ってきたのは、国産牛バラ。私が野菜や魚を見ている間に、立派な値段の牛肉がだんなの手によりごっそりと買い込まれていたのだった。
「……牛丼はだんなが作るでしょ?ていうか、作りたいでしょ?」
と聞けば、もちろん、と。
「いや、おゆきさんが"私が作る"って言っても、頼むから俺に作らせろって代わってもらうところだね」
と続けながら、玉ねぎを切り、肉を切るだんな。私は横で味噌汁作ったり温泉卵作ったりしていた。あの店のあの牛丼を再現するなら紅生姜も必須だったかしら、んでもって味噌汁は確かあさりの風味のわかめ入り……?と、そのへんまで遊びで揃えようかとも思ったのだけれど、味噌汁は豆腐と油揚げで。茹でたほうれん草はナムルにした。
手元には、有田焼の丼まである。もう何年も前、冷凍牛丼を頻繁に買っていた頃に「家でも気分出したいね」とそれっぽいものを合羽橋で探してきたのだった。それに御飯盛りつけて、適度に火が通った玉ねぎと固くならない程度に煮た牛肉を盛りつけて、あの牛丼の外見を彷彿とさせる立派な牛丼が目の前に置かれた。
いやー、すごかったすごかったすごかった。まんまあの味、あの牛丼の味。盛りつける前に一口味見しただんなが
「ふおぉぉぉぉ〜っっ!!!」
と奇声をあげつつ台所をくるくる回り始める。「いただきます」と手を合わせてから初めて口にした私も、一口肉を噛んで笑い出してしまった。
「あは……あははは……まんま、あの味だね、あれっぽいね」
「でしょー、もう、笑うしかないでしょう?」
もう、ほんっとに素晴らしい再現っぷりのその牛丼の味に、一同必死になって牛丼に相対することになってしまった。いやー、久しぶりのあの味だ。
良い肉を使う理由は、「たれに上質の肉の脂を溶け込ませる」ことにあるのだそうで、今回の煮汁の残りは冷凍保存するなどして次回に持ち越す(お店だったら継ぎ足し継ぎ足しするわけだから)などすると、より一層「あの味」に近くなるのだとか。ある程度煮汁の味が馴染んだら、あとはちょっと安めの切り落とし肉などを使ってもうまくいくらしい。明日も牛丼食べるんだぁ……とだんながうっとりしながら夕飯では余るくらいの具を煮てくれたから、味噌汁も御飯もまだまだ残るように準備してある。
だから、明日の朝も牛丼。幸せ。