食欲魔人日記 06年6月 第1週
6月1日 木曜日
これは絶対外せないニンニクオイル焼き
黄金配合パンケーキ
牛乳

豚まんあるよー、あと、粉合わせてあるからパンケーキも簡単に作れるよー……と「朝飯は何にしますかね?」と息子とだんなに声をかけたら、まだ半分寝ている息子から
「ぱんけーきぃぃぃぃ」
と返事があった。豚まんの出番がなかなかやってこないなと思いつつ、じゃあパンケーキにしようと、合わせておいた粉に牛乳と卵混ぜてホットプレートで焼いた。

だんなが早めに出勤するということで、時間もないしと一度に枚数焼けるホットプレートを出した。これがかつてなく綺麗なパンケーキができあがっていき、しかも一度に4枚ほど焼くことができ、綺麗に焼けたパンケーキをものの数分で食卓に出すことができた。パンケーキにはホットプレートが良いと知りつつも、これまではホットプレート出すのが面倒なあまりにコンロにスキレット乗せて直火で焼いていたのだけれど、これからはホットプレートを出すしかないなと固く固く誓ってみた。

小ぶりに焼けたパンケーキは1人3枚。バターとはちみつ添えて、ぱくぱく食べた。

稲毛 「太閤園」にて
 なす野菜炒め定食
 焼き餃子

今日もお仕事お仕事〜……とパソコンに向かいつつ、ついでにパンの仕込み(←運動会のサンドイッチ弁当用)もして、昨日から洗濯機を動かしまくっていた冬用かけ布団のカバーを干したり乾燥機に突っ込んだり、今日も地味にバタバタと。冷蔵庫にはろくな食べ物が入ってないし、昼御飯は卵御飯か何かで良いや、と思っていたところでKさんから「お昼一緒にどですかー?」と連絡があった。

喜んで喜んで、と「どこにしましょうか」と話しつつ、結局
「中華……かなぁ?いつもの」
「いいですねぇ、中華」
と、おなじみの地元の定食屋さん「太閤園」に。2人一緒に定番の「なす野菜炒め」を食べてきた。肉少なめ、茄子多め、あとは人参に玉ねぎに白菜にキャベツに……という、茄子と肉入りの野菜炒めだ。醤油、オイスターソースあたりがベースと思われる味だけれど、どうにも家で再現することはできなさそうな絶妙な味の炒めものだ。酢豚も青椒肉絲も八宝菜も美味しいのだけれど、やっぱり最後は「なす野菜炒め」という感じ。

「なす、うまー」
「やっぱり茄子ですよねぇ」
と、茄子の偉大さを讃え合いつつ、今日は餃子も1皿分け合いつつ。

津田沼 「しちりん」にて
 日替わり一品料理(甘エビの唐揚げ)
 マグロ中落ち
 ユッケ
 ジャンボつくね
 3点盛り(テッポー・カシラ・ハラミ)
 3点盛り(シロ・コブクロ・地鶏)
 豚カルビ
 地鶏
 ニンニクオイル焼き ×2
 ポテトグラタン
 いくら丼ハーフ
 ホッピー ×3
 山ぶどうサワー ×1
親子3人で7千円くらい。安〜

予定では、今日の夕飯は茄子入りのプッタネスカと牛しゃぶ肉のサラダ、あと、何かスープ。だんなも帰ってくると言うし、「今から帰るよ」コールがあってから準備し始めれば良いかなーとのんびり構えていた。で、だんなから電話があったのだけれど、
「なんかこう、肉が食べたいね」
という話に。プッタネスカじゃなく。牛しゃぶでもなく。

「うーんうーん、焼き鳥、とか?」
「飲み屋でビール飲みながら焼き鳥とか?」
「いや、いっそ、しちりん!?」
「いいねぇしちりん!」
しちりんしちりんと、ものの数分の電話で「しちりんに行こう!」ということになり、急いで身支度して家を出た。目指すはしちりん、ホルモン焼きのお店だ。昨日息子と2人で焼き肉屋さんに行ってきたはずなのに、全く「肉の呪い」は効力を失ってなかったらしい。恐るべし肉の呪い。

デイリーポータルZこの記事で知って、以来何度も足を向けているこのお店、名物はなんといってもニンニクオイル焼き。
本当は自らの手で、自らの前にある七輪の上に小鍋を置いてぐつぐつとニンニクに火を通すべきものだけれど、これを乗せちゃうとただでさえ広いとは言えない「焼き」のスペースがおっそろしく狭くなる。同様のお客さんはけっこういるみたいで、「焼いてくれますか?」と告げると、お店の人が奥で焼いて持ってきてくれる。1人1つ要るよね要るよね?とニンニクオイル焼きを2つまずはオーダーして、あとはこの店ならではのホルモンを色々と。日替わりの一品料理(なんと100円!)、今日は甘海老の唐揚げの2本盛り。これも2つもらって、ホッピーで乾杯しつつあれこれ食べた。

少量ずつ3種類盛られる「3点盛り」が我が家のお気に入りで、10種類ほどあるホルモンメニューから好みのものを選ぶことができる。最初はテッポー(直腸)、カシラ(ホホ肉)、ハラミ(横隔膜)、続いてシロ(大腸)、コブクロ(子宮)、地鶏。最後にちょっと肉っぽいものも食べるかねーと、1皿ずつ地鶏、豚カルビも貰った。息子もハラミを食べたり、つくねを食べたり、ミニサイズのいくら丼をもらったりと満喫している模様。

「内臓肉は、焼くのに時間がかかるよね」
「まー、のんびり焼いて、のんびり食べれば良いんじゃない?」
と、いつもの焼き肉よりも数段スローペースでじくじくと焼いては食べ、焼いては食べ。臭みのない肉はどれもこれもプリプリと素敵な歯ごたえでホルモンらしい存在感が感じられるものばかり。様々なタレが選択できるけれど、塩胡椒だけで焼くのが一番美味しく感じられた。

ひととおりホルモンを堪能したところで、奥からやってきたのが黄金色に輝くニンニクオイル焼き。上から適度に塩がふられたニンニクは、オイル(マーガリンだという話がある)が中まで染み通り、中心までホクホクと柔らかく香ばしく。1人分8粒ほどのニンニクが小皿に盛られてきて、火を通していた超ミニサイズの鉄鍋に残ったオイルには卵を1個割り落として崩して数分、ニンニク風味のオイルをたっぷり吸った玉子焼きもやってくる。これがまた、悶えるほどに美味しい。

「……このさぁ、玉子焼きが、反則だよね」
「この世に存在しちゃいけない味だよね」
「ずるいよねぇ……」
たかがニンニク、たかが卵、たかがオイルであるはずなのに、「これはダメだ、ダメな食べ物だ、人心を惑わせる」とまで言ってしまいながら、
「これは誰にもあげません」
とばかりに、だんなも私も皿を抱えるようにして1人1つのニンニクオイル焼きを堪能した。
そしてすっかり酔っぱらい。しかもニンニク臭い酔っぱらい……。

6月2日 金曜日
卓上の芍薬が良い感じだったので
「聘珍樓」の肉まん
麦茶

買ってきたのは、確か火曜日。やっと本日出番がきた「聘珍樓」の肉まんだ。
賞味期限はまだまだ先だったのだけれど、冷蔵庫に巨大な肉まんが3つ入りっぱなしなものだから、冷蔵庫を開けるたびに「……あー、早く食べてあげなきゃー……」と思わせられていたのだった。今日の夜には明日のお弁当用に下準備したものがあれこれ冷蔵庫に突っ込まれる予定だから、なんとしても肉まんは食べてしまわなければならない。今日はもう、問答無用で朝御飯に肉まんだ。

お安くはなかった肉まんだったのだけれど、いまいち私の好みとは合致しない肉まんだった。筍とくわいが多めに入っていて、シャキシャキした歯ごたえがあるのだけれど、それがいまいち肉まんぽくないというか、肉まんを食べる時に感じたい食感ではない、というか。筍もくわいも、中華の炒めものに入っているならばとても嬉しい存在なのだけれど、ここまでざくざく肉まんに入っていなくても良いのじゃないかなー……と思いながらもぐもぐ食べた。

肉まんは肉肉していて、玉ねぎなんかも入っていて、ほのかに甘くてジューシーで……というのが良いなぁ。って、それはおそらく551蓬莱の豚まん……。

コーンマヨパン
アイスティー

明日は息子の運動会。本当は先週開催だったものが、流れ流れて今週になった。明日雨なら明後日に延期、明後日雨なら……その先は考えたくない(平日に無理矢理やることになるらしい……)。

前回と似たようなお弁当を作る気にならず、今回はサンドイッチ弁当の予定。種類をいろいろ食べられるように、リッチ生地とリーン生地の小さなパンをたくさん焼いた。おかずはコロッケとハンバーグ、鶏の照り焼き、という感じ。あとは野菜とハムとチーズ、フルーツとホイップクリーム。泡立てた生クリームを現地にどう持っていくかを考えつつ、
「……小さな容器が必要かも?」
と、100円ショップに買い物に行ってきた。ついでにスーパーで昼御飯をと買ったのは大手メーカーのコーンマヨパン。仕事はあるし仕込みもあるし今日の午後は歯医者にも行かなきゃいけないしで慌ただしくオーブンで焼いたパンに囓りついた。

自分でパンを焼くようになると他のパンもやたらと気になってきてしまうもので、元々味気ないなと思っていた大手メーカーのパンの味気なさがますます気になってくる。
「このくらいの大きさにパン生地伸ばしてー……コーントッピングしてマヨネーズかけて焼けば良いのかな?」
と観察しつつ、自分で作ればいくぶんかはマシなものが作れるんじゃないかと密かに思ったり。

牛しゃぶの胡麻だれ ほうれん草サラダ
皮蛋豆腐
麦茶

「お母さん、今日の夕ごはんはどうするの?何にするの?」
「んー……プッタネスカにするかなぁ。昨日作れなかったし」
「すぱげてぃ?」
「そうそう、パスタ料理なんだけどー、ペンネが似合うかも。短いパスタ」
「くりーむ?」
「違う、トマト味。ちょっとだけ辛いかな」
「辛いのはヤだなぁ〜」
「じゃあ、辛くしない」

そんな事言いながら息子の音楽教室から帰ってきたのだけれど、気がつけば8時過ぎ。帰宅後のメールチェックで「至急!」という不穏なタイトルの仕事メールを見つけて「至急至急……」と対応していたらそんな時間になっていた。

パスタを茹でる時間も惜しい時間になってしまったので、冷凍御飯をレンジに入れ、その間に小鍋に湯を沸かす。サラダ用の柔らかいほうれん草を皿に盛って薄切り玉ねぎとパプリカ、きゅうりも混ぜ、薄切り牛肉をさっと茹でて冷水に一瞬とって冷ましてからほうれん草の上に盛りつける。たれは……市販の胡麻だれ(ミツカンごましゃぶ)でいいや、と上から垂らし、すり胡麻を散らしてから私の皿にはラー油も添える。あとは皮蛋豆腐。小皿に酢と砂糖と醤油とラー油を適当に混ぜ合わせてタレにした。準備時間10分の夕御飯で、でも食べはじめたのは8時半。息子も私も腹ぺこだった。

「あ〜……スパゲティじゃ、ない……」
「あ……ごめん……プッタネスカ作るより、こっちが断然早くできるからこの献立にしちゃった……」
「スパゲティじゃないとね、ぼく、ざんねん……」
「そうだよね、残念だったよね……ごめん……」
しまったなぁ、作る前にちゃんと説明しておくべきだった、と反省。夕御飯はカレーですよーと予告され、御飯できましたよと呼ばれて行ってみれば焼き魚でした、という状態だったりすると、私でもかなり悲しい。すごい勢いで「なんで!?なんでカレーじゃなくなっちゃったの!?」と料理担当の人に詰め寄ってしまいそうだ。

そう思うと、しょんぼりとしながらも
「……でも、お肉は好きだな……おとうふも、好きだな」
と言いながらせっせとおかずを平らげてくれた息子は偉かった。

明日の夜は予定通りのスパゲティかな。しかも息子好物のクリームのスパゲティかチーズのスパゲティにしようかな。

6月3日 土曜日
今日は運動会(やっと……)
白いなり・いなり寿司
ほうじ茶

不安になるほどの曇天ながら、今日はやっとやっと運動会。朝6時に起きて、お弁当やレジャーシートの準備を始めた。朝御飯は、昨日デパ地下で買ってきたいなり寿司を1人2個。リニューアルした千葉そごうのデパ地下は配置もかなり変わったし、入っているお店もずいぶん変わっていて、いなり寿司のお店も、見慣れない店名がついていた。どうやら長野の方のお店らしい(店名は忘れちゃった……)。

小ぶりなサイズのいなり寿司、白い方には五目御飯が詰まっていて、白じゃない方は生姜と胡麻が混ぜ込まれた御飯が詰まっていた。甘さ控えめ。

息子の運動会 サンドイッチ弁当
 自家製ミニパン(リッチ生地、リーン生地)
 ミニハンバーグ・コロッケ・鶏の照り焼き・ハム
 卵サラダ・ツナサラダ・チーズ
 レタス・薄切り玉ねぎ・きゅうり・トマト
 ホイップクリーム・バター・マンゴージャム
 いちご・さくらんぼ
 紅茶

今日は大変に寒い1日。雲一つない晴天というのも厳しいけれど、ずっと肌寒さが続く曇天というのも運動会にはちょっと悲しい。お弁当の性質上、保冷剤をいくつか使いつつ、おかずを詰めたタッパーを保冷袋に詰めて持っていくしかなく、せめてもとポットには温かい紅茶(ほんのり甘め)をたっぷり詰めて行った。息子が出るのはダンスと団体競技と個人戦(障害物競走)。前からそれはそれは運動会を楽しみにしていた息子は、全力で声援して全力で競技を楽しんでいた。

「午後も、がんばる。ぼく、がんばる」
と、昼休みになって私とだんなの待つレジャーシートのところにやってきた息子はすごい勢いで昼御飯を食べ、すごい勢いで自分の席に戻っていった。

焼いたパンは、直径5cmほどの小さなものばかり。それに合わせてハンバーグも鶏の照り焼きも小さく作ったり小さく切ったりして詰めてきた。やっぱりレタスも必要でしょう、と玉ねぎ、きゅうりなどと共にレタスをどっさりタッパーに詰めたのだけれど、この天候も幸いしてか少しもシナシナになっていなくてひと安心。あとはジャムや果物と楽しめるように固く泡立てたホイップクリームなども持ってきた。

ひたすらパンを食べてもお腹いっぱいになっちゃうしね、と、おかずをそのままつまんだり、レタスで卵サラダを巻いてみたり、ハムとチーズを重ねて食べてみたり、各自好き勝手色々やりながらのお昼御飯。ハンバーグとレタスとトマトと玉ねぎとチーズでミニミニチーズバーガーを作ったりもした。シンプルなハムチーズサンドが案外と美味しかったりして。

運動会のお弁当といえば、なんとなく御飯ものの方が良いような気がしてしまうのだけれど、こういうお弁当も楽しいねぇと、賑やかに。

茹で空豆・とうもろこし
お弁当の残り色々
カルボナーラスパゲティ
ビール(ジョッキ生・コロナ)

カフェオレ

午後の競技も雨になることなく無事に進み、息子の出る種目が終わったところで閉会式を待たずにだんなと私は2人で先に帰宅した。1時間ほど経って帰ってきた息子は、別れた時とうってかわって、なんだかしょんぼり。
「ぼくの、ぼくのチーム、びりっけつになっちゃった……」
と、悲しそうだった。割と真剣に1組2組3組……とチーム別に得点を競う運動会なのだけれど、所属チームが残念ながらびりっけつになっちゃったそうで。

残念だったねぇ、でも君も君の仲間たちもすっごくがんばってたじゃん、とねぎらいつつ、体中砂だらけになってしまったので早めの入浴の後に夕御飯にした。昨日約束を果たせなかったので、今日こそスパゲティー。息子の好物のカルボナーラを作ることにした。お弁当おかずも色々残っていたのでそれもつまみつつ、早くも夏の味のとうもろこしが八百屋に並びはじめていたので、それも空豆と一緒に盛りつけた。

「ベーコン、炒めはじめるよー」
「うん、じゃあ私ソース作る」
とうもろこしはあと3分だよね、あ、こっちを皿に盛りつけておかなきゃ……と、さほどの言葉も交わさずに淡々と夕御飯の準備が進められ、だんなと2人で準備した食卓はいつもの倍以上の早さで整った。できたパスタは大皿に盛りつけて、様々なちんまいおかずと並ぶとなんだか居酒屋のような光景になった。

6月4日 日曜日
突然皆で串揚げを食べに
自家製パン
ツナサラダ・卵サラダ・ハム・チーズ
いちご・さくらんぼ
カフェオレ

昨日の運動会お弁当の残りパンが8個。
毎度の事ながら不揃いなそのパンを小さいの3つ、大きいのは2つと組み合わせて、
「君はこれね、3個、だんなもこっちの3個。私はこっちの2個ね」
と分配して、これまたお弁当の残りのサラダ類を添えながら食べることにした。昨日は肉っ気のあるおかずがそれなりにあったので、卵サラダツナサラダの売れ行きがいまいち不調。まだまだあるねと、横割りにしたパンにどっさり乗せた。

「チーズ?これ、チーズ?そのまま食べても大丈夫?おいしい?」
食卓に乗せたスライスチーズの存在に息子は夢中で、そのまま囓ってみたり、パンに挟んでみたり、ハムと一緒に巻いて食べてみたりとチーズを大満喫中。昨日も早起きして、先週も土日続けて早起きして、そろそろだらだらとした朝寝を満喫したいところだったのだけれど、家族一同やけに早く起きることになってしまって、週末とは思えない健康的な時間の朝御飯になった。

千葉 「串家物語」にて
 ランチ食べ放題 \1260
 飲み放題 \840

台湾に遊びに行っていたのだという友人のMさん一家が、「お土産買ってきたのよー」と、届けに来てくれた。腸詰と、魯肉飯の缶詰と、冷凍のお饅頭、そして日本酒(←これは国内旅行のお土産)。わーいわーい腸詰大好き〜。脂を染み出させるようにじくじく焼いて、刻み葱とか添えて食べることにしよう。お饅頭は……早速明日の朝御飯かな。

で、当初の予定では、まだMさん一家を連れて行ったことのなかった真っ黒いカレー屋さん「高円寺ナイルカレー」でランチを御一緒にという話だったのだけれど、滅多に臨時休業などしないこの店が珍しくも今日に限って臨時休業。他に候補の店など考えていなくて、途方に暮れてしまった。近所にもう1軒傾向の違うカレー屋さんはあるのだけれど、そちらはスパイシーなカレーで、いまいち子供向けとは言えない。

「どうしましょう……」
と、とりあえず我が家に来ていただいたMさんたちとしばし考え込み、だんなの提案で串家物語に向かうことにした。串揚げのお店だけれど、アラカルトはなく、問答無用で食べ放題のお店。土日祝日にはランチタイムの営業もしていて、バイキング料金もかなり安くなる。お昼に来たのは初めてだったけれど、安いだけあって品揃えの豊富さも3割減という感じだった。案外美味しい鶏肉はなく、サワラやキスといった白身魚もなし。息子は何より好物なスモークチーズが無いことにショックを受けていた。あとは、夜ならあるはずのおでんが無かったり、ミニ肉まんや焼売などの点心もなかったり。

それでも豚肉牛肉、海老などに、各種野菜は揃っているし、サラダやデザートはほぼいつも通り。シメに欠かせないお茶漬けもちゃんとあって、各自思い思いに串揚げを楽しんだ。だんなは豚肉を挙げてカレーライスにトッピングして「ほらほら、カツカレー♪」とかやっている。私も豚肉牛肉をたくさんいただきつつ、椎茸、ししとう、蓮根あたりが美味しくてもりもり食べていた。

子供たちもしっかり色々平らげて、最後にはソフトクリームマシンで自らにょろにょろとソフトクリームを山盛りによそってきて食べていた。結局、カレー屋さんよりも(特に子供たちは)ハッピーだった模様。

ラムとニラ、もやしの炒めもの
自家製餃子
冷や奴
羽釜御飯
ホッピー

ケーキやお茶菓子という感じでもなくなって、
「……なんか、私の周囲の空気半径1メートルが油臭いって感じ……」
「髪まで臭くなっちゃったような感じ……?」
と、苦笑いしながら午後は夕方まで皆我が家でだらだらと。ニンテンドーDSが欲しいらしいM夫妻に「脳を鍛える大人のDS」の体験版を試してもらってみたりしつつ、冷たいお茶を飲んでいた。せっかく千葉まで出たからデパ地下でケーキでも買ってきて……と思ったけど、もう全然無理〜。

Mさんたちを見送った後の夕御飯は、買い置きのラムを使って野菜炒め。
「こういう味付けはきっとだんなの方が上手いと思います。いい感じに下卑た味のものを作ってくれると思います」
とだんなを褒め称えつつ(?)、醤油と味醂、おろしにんにく、おろし生姜を使った濃いめの味の炒めものを作ってもらった。あとは簡単に、作り置きしてあった餃子も焼いて、冷や奴出して、御飯を炊いて。

ラムともやしは良く似合う。キャベツも似合うけど、ニラのあの独特の匂いもまたラムに最高に似合うと思う。肉よりも野菜が多いような炒めものが今日の夕御飯には丁度良くて、ホッピー飲みながらニラうまーもやしうまー言いながら食べた。
賑やかな日曜日で楽しかった〜。