食欲魔人日記 10年5月 第2週
5月10日 月曜日
豪華飯続きだったので、今日は幾分あっさりめ。
「サンジェルマン」のリンゴのデニッシュ
グレープフルーツ
アイスカフェオレ

昨夜、焼肉食べての帰り道、「もう9時だし、閉店直前のパン屋さんで特売やってないかなぁ」と駅前のパン屋さんを覗いてみた。あいにく値下げ販売はしておらず、それでも選択肢が色々あったので、朝御飯を買っていきますかねと1人1個パンを選んで買ってきた。普段はあまり選ばない類の「リンゴのデニッシュ」にそそられてしまって、私はそれを。
 
私はリンゴの味は大好きなのだけれど、リンゴの果実の食感が今ひとつ好きになれない。リンゴジャムやアップルパイに詰まったリンゴなんかは前向きに好きなので、甘く煮たリンゴが並べられたデニッシュももちろん大好き。
 
食後にグレープフルーツ1/2個を食べて、息子とだんなを見送った後は昨夜酔っぱらった勢いで買ってきたハーブと野菜の苗を鉢に植えてみた。バジルにセージにタイムにパセリ。あと千両茄子、朝顔。アブラムシ対策、ちゃんと施さないとなぁ。今年は「赤唐辛子スプレー」(赤唐辛子とにんにくを焼酎に漬けておき、それを水で薄めてスプレー)を作ってみようかなぁと思っている。
 
そして今日は久方ぶりに野菜セットが届いた日。ゴールデンウィークあたりは家を空けることも多かったからとてもセット野菜は食べきれないだろうと2〜3週間お休みしていた。今日届いたのは、全体的に緑色な組み合わせで
 
 キャベツ1玉・根みつば1把・みぶ菜1把・小松菜1把・きゅうり4本・舞茸1パック
 
というもの。根みつばが太くてやたらと立派な感じで、さてどうやって食べようかなーとわくわく。小松菜もお久しぶり。

スティックきゅうり
豚肉と厚揚げ、小松菜の煮物
ブリの塩焼き
大根とねぎの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

今日はお昼頃から、ふらっとお出かけして初体験の「一人カラオケ」。
あれこれ歌いたい(=練習したい)し、息子が帰ってくるのを待っていたら夕方になっちゃうし、平日昼間が安くて空いてて嬉しいし、と、「一人で行っちゃえー」と津田沼まで行って来た。ちらっとネットで調べたところによると、けっこう「お一人様カラオケ」をしている方は多いらしい。
 
「一人映画館」「一人観劇」「一人外食」ができても「一人カラオケ」はちょっと敷居が高いようにも思ったのだけれど、行ってみたらどうってことなかった。何より、私がその店の本日10組目くらいのお客さんだったらしいのだけれど、リストに並ぶ他のお客さん、半数くらいが「お一人様」だった。なんだ、全然だいじょうぶだ。胸張って「機種はjoysoundにしてくださーい」とお願いして、一人じゃんじゃか歌ってきた。一人ジャイアンリサイタル。
 
明らかにキーが合ってなくて歌いにくい曲も、サビしかちゃんと歌えてない曲も、「この歌は……騒音だよねぇ?」的な曲も、誰にはばかることなく熱唱できて非常に気持ちよかった。いいわ〜一人カラオケ。週に一度くらい通ってしまいそう。
 
で、試しにと採点モードにして、どのくらい点数とれるものかやってみたのだけれど、「自分的によく歌えたと思う曲」と「点数高く取れる曲」は必ずしもイコールではなく、でも「これは歌えてないなと思った曲」の点数は確実に芳しくない、ということを把握した。それなりに音が取れている曲はそれなりの点数にはなるから、一つの指標にはなるかな、という感じ。
 
……で、昔からさんざん歌っている「浪漫飛行」とか「どうにもとまらない」とか「地上の星」あたりがそこそこの点数とれたのはともかくとして、揺るがぬ不動の最高得点曲(←他者と比べて、ではなく、私の歌った曲の中で)が「家の裏でマンボウが死んでる」というのは……どうなんだろう……。
 
ネタとして覚えた曲が、マシンに「あんたこれいいヨ!持ち曲にしなヨ!」と言われているようで、非常に微妙な気持ちだ。
あと「ルカルカ★ナイトフィーバー」と「裏表ラバーズ」もマシンにお墨付きをいただいたんだけど……どれも持ち歌として大変微妙な感じが漂っているのが、なんとも……微妙。
 
ともかく、息子が帰宅する前に無事に私も家に帰り、午前中一段落つけておいた仕事の続きをしてから夕飯の支度。週末はどうしても「がっつり肉飯」が続きがちなので、今日は魚屋さんで美味しそうなブリを買ってきた。少量残っていた豚肉があったので、それは今日届いた小松菜、厚揚げと共にあっさり味の煮物にしてみる。いりこだしと薄口醤油をベースに、酒と砂糖と味醂と濃口醤油も少々。煮物が醤油味醂味だから、ブリはシンプルに塩焼きにした。
 
やっぱり野菜がドワッと届くと、否応なしに「調理しなきゃ!食べなきゃ!」という気持ちが働くからいいなぁ……と、さっそく小松菜を調理して、届いたばかりのキュウリをぽりぽり囓ってみる。暖かさが増すこの季節の葉野菜はどれも「育ちざかりですよ〜」という感じがして、とてもいい。

5月11日 火曜日
友人からもらった沙茶醤を使ってみました
叉焼入りスクランブルエッグ
バタートースト
ヨーグルト(牧場の朝・ストロベリー)
アイスカフェオレ

「ちょっと待って!そのスペシャルは誰が食べるの!?」
という自分の叫び声、いや、叫ぼうとしたその感情の盛り上がりで目覚めた今朝。久しぶりに、覚醒寸前に変な夢をみていたらしい。
 
場所は新宿の地下街みたいなところで、ワゴン売りみたいな小さなお店の前。だんなと私が並んでその店で中華まんを買おうとしていたのだった。ごくごく普通の肉まんとかあんまんとか、あと、なんだか立派な袋(不透明な大きな袋で、表面に明朝体で「スペシャル」と書かれてる)入りのも並んでいる。で、だんなは
「スペシャル肉まん1つと、普通の2つください」
と注文していたのだった。
 
えええ、スペシャル1個なの?1個でいいの?で、それ、誰が食べるの?と、「ちょっと待ったー!」と言おうとしたところで覚醒……と。
 
こういう夢のときは、たいがい、その登場食品は口にできないまま終わっちゃうんだなぁ……。食べて満足することができた夢はそのまままた深い眠りに入ってしまって起床時に覚えていないだけかもしれないのだけれども。
 
「だからね、なんでスペシャル3つにしなかったのよ?」
と、全く身に覚えのない、現実のだんなに起きるなり詰め寄っている私だった。
「ほんとにさぁ……君の夢の中の俺って、酷い感じだよね?」
と、今日のだんなも呆れ顔で、現実の俺はそんなことないのに……とこぼしている。
 
そんな中華な気分(?)の朝、冷蔵庫に焼き豚の残りがあったのを思い出して、ざくざく刻んで卵と一緒にフライパンに流し入れ、スクランブルエッグにした。あとはバタートーストとヨーグルト。
 
「"牧場の朝"ですよー」
これ、メグミルクが出してるヨーグルトなんだね、と、苺味のヨーグルトをテーブルに出したら、
「"秋葉の朝"?」
と不穏な反応が返ってきた。
 
"秋葉の朝"のヨーグルト……。こう、パッケージが綾波レイ的だったりメイドさん的だったりするのかしら。蓋を開くと「ふにゅう〜★」なんて萌えボイスが流れてきたりとか。ランダムに握手券入っていたりとか。

ローズマリー風味のきのこ炒め
牛ロース肉とレタスの沙茶醤煮
大根とねぎの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

昨日、オージービーフのブロックがけっこうなお手頃価格で買えてしまった。500gくらいのブロックで800円弱。
 
どういう料理にしようかということは全く考えずに買ってきてしまったので、今家にある食材を考えながら自前のレシピデータベースを検索してみた。もう10年くらい前の『人気シェフ秘伝の味476』という本に載っていた、「レタスの沙茶醤煮」という料理が面白そうで、これを作ってみることに。
 
本当は牛すね肉を使うのだけれど、ロースでも問題ないでしょ多分、と、レシピを見ながら作ってみた。
 
下煮した牛ブロックを、醤油と沙茶醤、氷砂糖、生姜、シナモンスティックと共にじっくり煮込んで、肉が柔らかくなったら最後、その煮汁にレタスを入れて軽く煮て、肉と一緒に食べましょう……といったもの。友人が台湾土産にくれた「沙茶醤」が手元にあったので、これ幸いと「沙茶醤」レシピを選んだというのもある。
 
「沙茶醤(サーチャージャン)」とは、ピーナッツ風味でほんのり辛さのある、味噌のような色合いと濃度のペースト状の調味料(こんなの)。滑らかではなく、ざくざくと細かな固形物が見てとれる。材料には魚や海老、貝などの魚介とにんにくや胡麻、葱、唐辛子などが使われているらしい。インドネシアの串焼き"サテ"のたれがルーツなのだとか。私の知るサテのソースはもうちょっと白っぽい、更にピーナッツの存在感が強くてもう少し甘さがあった記憶があるけれど、なるほど、確かにこんな感じの味だった……という味わいだった。これ単体がなかなか複雑な味なので、ブロッコリーを炒めて沙茶醤だけで味をつけて……なんてしてみるのも美味しそう。
 
本当は煮汁に唐辛子も入れるところ、この沙茶醤がそこそこの辛さなので唐辛子は抜きでのんびり牛肉を煮てみる。ル・クルーゼで2時間も煮たらなかなか良い感じになり、皿に盛りつける時に「さっとくぐらせる」程度に煮汁に通したレタスを添えた。いかにも御飯似合いそうな味になったので、今日はワンプレートディッシュに。
 
添えたきのこ炒めは舞茸とマッシュルームと椎茸。もうちょっと中華っぽくした方が良かったかなと思いつつ、ローズマリーで香りをつけて塩にんにく炒めにした。簡単な味付けにしたので、沙茶醤の煮汁がついても、それなりに似合う感じ。
 
仕上がりは沙茶醤の辛さがじんわり感じられるもので、息子は「うわ!見た目そんな感じじゃないのにけっこう辛い!」と驚いていた。これでも唐辛子は入れないで作ったんだよ〜なんて話しながらもぐもぐ。

5月12日 水曜日
久しぶりの「サービスターリ」♪
ハムエッグチーズサンド
アイスカフェオレ

野菜の宅配と一緒に買った、サンド用のパン。角煮とか挟んで食べる「割包(カーポ)」のような形をしていて、バンズとはまた違う、白っぽいものだった。
 
普通に卵とか挟めば良いかしら〜と、ハムエッグを用意。途中で「チーズも欲しいな」と思い至って、卵におおむね火が入ったところで上からピザ用チーズもかけ、蓋して蒸し焼きにしてチーズを溶かしてみた。
 
息子の学校は毎年春に運動会が開催され、練習が佳境の今日この頃。いつもより30分以上早く行って「ダンスの朝練」をしなければならないそうで、慌ただしく家を飛び出していった。だんなは本日お仕事お休み。私も今日は急ぎの仕事がないから、だんなと一緒にのんびりする予定。

稲毛 「Shiba」にて
 サービスターリ \1200
 チャイプリン \230

連日の激ジョブでお疲れだったらしいだんな、午前中は昼過ぎるまでぐーぐーとお昼寝。お昼御飯はどうするのかしら、私、パンとか囓っちゃっていいのかしら……?と思っていたら、起きてきた。
 
どっか食べに行こう、どうせだったら息子が喜ばなさそうな、普段あまり行かないお店に行こう、ということで、「辛い系お店」はどうだ、ということに。タイ料理屋さんもあるよねー……なんて話し合い、久しぶりにカレー屋さん「Shiba」に行ってみることにした。
 
我が町が誇る「知る人ぞ知る」というお店で、東京からけっこう離れた地にありながら『dancyu』のカレー特集などで大々的に取り上げられたこともある。「インドカレー」に分類されるものだと思うけれど、サラサラしたインド系カレーの中でもこのお店のものはちょっと独特。
 
「美味しいんだけど平日でもけっこうな混雑で、料理が出てくるのにもけっこう待たされる」という印象があったこのお店、だから好きな店だったのにいつしか足が遠ざかっていた。久方ぶりに訪れてみると、料理が出てくるまでにさほど待たずに済むようになっていて、メニューが更に充実していた。「今日のおトクメニュー:チャイプリン」などと案内があり、デザートメニューも増えている。
 
久しぶりだったこともあり、やっぱりこれを頼まなきゃと、だんなも私もこの店名物の「サービスターリ」を注文。
メインのカレーを5種ほどのうちから選び、サグ(野菜料理)も3種から選ぶ。大きなステンレスの平皿にターメリックライスとヒンアチャール(すっぱ辛い漬物)が盛られ、選択したメインのカレーとサグ、そしてトマトの酸味が利いたベジタブルカレーとダールスープ(豆のスープ)も添えられる。平皿の内と外にずらりと並ぶ4つのボウル型の器。
 
その4種類を全て、御飯の上にバシャーバシャーとかけてしまって、混ぜて食べるのがサービスターリ。全体的に汁気が多く、特に「ダールスープ」は本当にシャバシャバとした「スープ」そのままなので、皿の上はリゾットかクッパかという様相になる。茶色に赤に緑に黄色……と、色も大変な感じ。お上品にちょいちょいと一部だけ混ぜて食べるよりは、「どうにでもなってしまえ」的な勢いで全体をしっかり混ぜて食べる方が、その複雑な味が全て混じり合って美味しいように思う。
 
「アーユルヴェーダ」の理論を元にしているとのことで、多少の風邪とか胃腸の疲れは吹っ飛ぶようなここのカレー。ものすごくスパイシーというわけではないのに、食べると体がポカポカと温まってくる。今日も野菜や肉の旨味をそれぞれ感じる美味しいカレーだった。
 
サービスターリには飲み物もついてくる。アイスメチ(ミルクティー)を貰って、キーンと冷えたそれをカレーと共にいただいた後は、煮詰めた牛乳がたっぷり使われている風な「チャイプリン」も食べてきた。カレーについてきたミルクティーはスパイスの入らないものだったけれど、こちらはほのかにシナモンなどのスパイスが香るマサラチャイベース。ねっとりと濃厚で、これが230円で食べられる(←今日はサービス価格ということで、本当は350円らしい)のは嬉しいこと。
 
いかにも「わざわざ食べにきました」風の人がいたり、買い物帰りにフラッと寄った風なおばちゃんもいたり、ランチ時を少し過ぎたタイミングなのにお客さんは途切れずやってきていた。魅力的なセットメニューも増えていたり、また行かなきゃ。

キムチとチャンジャ
炙りへしこ・河豚の子糠漬・さつまあげ
根みつばのおひたし
帆立ときゅうりのサラダ
あさりのにんにく蒸し
羽釜御飯
日本酒(龍力 生大吟醸 米のささやき YK40-50)

ランチの後、駅ビルで夕飯の食材のお買い物。
だんなが魚屋で
「……マグロ?……アサリ?」
とあれこれ見ていて、魚介が食べたいのかなと思えば、
「いや、意図するところは、"日本酒を美味しく飲みたいなー"ということなのね」
だそう。なるほど。
 
じゃあ家にいただきもののさつまあげとか"へしこ"(鯖の糠漬け)もまだあるし、色々出そうか、と、美味しそうな大ぶりのあさりを買って帰ってきた。野菜と炒めるか、サラダかにしようと思って買ってきた茹で帆立も冷蔵庫に入っている。
 
帆立はきゅうりと合わせて、マヨネーズ、酢、オイスターソース、すり胡麻で味つけしてサラダ風の和え物に(ケンタロウさんレシピ)。
 
へしことさつまあげはグリルで炙って、あさりはフライパンで酒蒸しに。赤唐辛子とたっぷりのにんにくをオリーブ油でじくじく炒めて、そこにアサリを加えて酒を注いでアルコール分を軽く飛ばし、水も注いで蓋して蒸し煮にした。根三つ葉も食べたいなと、これは普通におひたし、おかか醤油で。
 
あと、酒の肴だったらこれも出そうかな、と、以前だんなが出張土産にと買ってきてくれた「河豚の卵巣の糠漬」も出してみた。河豚の卵巣と言えば、肝と同様に猛毒のはず。それを塩漬けを経て糠漬けにすることで、その毒が消えるのだそう。石川県の珍味だ。……で、「河豚毒が消える要因については謎」なのだとか……。
 
かなり塩気が染みていて、外見は「褐色のたらこ」という感じ。塩と糠の風味で「これは河豚である」ということは今ひとつ感じられないものではあったけれど、酒の肴としてはとても素敵。
「これ、河豚の卵巣だからね。数時間後に父ちゃんと母ちゃんが倒れたりしたら救急車呼んでね」
なんて言いながらつついたのだけれど、全く問題なかった。
 
あいにくと試合の結果は芳しくなかったけれど、居間に料理を並べて、阪神vs日ハムの交流戦を見ながらお酒をくいくい。山田錦を使った「米のささやき」は、兵庫「龍力」のもの。気がついたら4合瓶が空になっていて、そしてすっかり良い気分。

5月13日 木曜日
確かに「タコライス」的な外見だけども。
「marond」の
 クリームパン
 ミニエッセンロール
カフェオレ

価格が手ごろで、適度なボリュームのあるパンが魅力的な、千葉を中心に展開するパン屋さん「marond」。昨日カレーを食べたついでに駅前のそのパン屋さんでお買い物してきた。1個80円ほどの、可愛らしいサイズのウィンナーロールを1人1個、あとはなんとなく甘いものが恋しい気分であったようで、リンゴのデニッシュとか、チョコデニッシュとか、私の分はクリームパンを選んでみたりした。
 
今日は5月中旬に似つかわしくない肌寒さで、オーブンを余熱している間にだんなが
「今日はあったかいコーヒーにしようか」
と、熱いコーヒーの準備をしてくれた。
 
ここのクリームパン、もっさりどっしりとしたカスタードクリームが悪くないのだけれど、今日のクリームはやけに甘さが控えめな風に感じられて「あれ?」という印象。息子はリンゴのパンを、「これよりね、リンゴまるごと入ってる方が好きなんだよ〜」とか言いながらかぶりついていた。それは知ってるんだけど、あの「まるごとりんご」は本当にまるごとりんごだから、びっくりするようなサイズなんだよ……。

スティックきゅうりwithマヨネーズ
春キャベツのひき肉炒めがけ
刻み野菜のターメリック風味スープ
羽釜御飯
麦茶

「キャベツがたっぷりある、そして合いびき肉が手元にある」
という事から、作ってみることにした夕御飯は「春キャベツのひき肉炒めがけ」。ケンタロウさんのレシピ本に載っていたもので、刻みキャベツの上からひき肉炒めをかけるというもの。味付けはナムプラーと砂糖と酒という、ほんのりエスニック風。
 
熱いひき肉をかけたしんなりしたキャベツならけっこうな量食べられそうだなぁと作ってみたら、なんとなく見覚えのある外見。
息子は出来上がったものを見て、
「……今日はチーズとトマトは入れないの?」
と呟いていたりして、そう、これ、「タコライス」の外見によく似ているのだった。タコライスはキャベツじゃなくてレタスを使うんだけども。
 
「うーん……チーズはどうかなぁ。ナムプラーの味だし、生の刻みキャベツと似合うかどうかビミョーだと思うよ……」
と返事して、でもそれを聞くか聞かないかのうちに、御飯をどさーっと肉キャベツ皿に移している息子。まぁ、御飯には似合う味だよね、と、私も結局途中から御飯と一緒に食べていた。ナムプラーは御飯に似合う味だから、普通に美味しい「肉炒めかけ御飯、くたくたキャベツ添え」的な料理に……。

5月14日 金曜日
「パン生地ピッツァ」というより、ほとんど「ピザパン」な様相だったのでした
チーズトースト
いちご with コンデンスミルク・牛乳
アイスコーヒー

そういえば息子がチーズトースト食べたがっていたなぁ、と、今朝はチーズトースト。それだけでけっこうなボリュームがあるので、卵やベーコンなどは抜きにして、苺をたんまりテーブルに出した。
 
そろそろ苺もシーズン終わり、最後の安売り状態に入っていて、すごく立派な「あまおう」も1パックが400円弱。既に熟して柔らかく、スプーンでちょっと押すだけで潰れてしまって、ごく簡単に各自のボウルの中は「極上のいちごミルク」状態に。苺がこんな感じの売られ方をされるようになると、「もう春もそろそろ終わりだなー」という感覚。息子の運動会の頃まで、いい感じの苺が出回ってくれると嬉しいんだけどな。お弁当にフルーツポンチをリクエストされているから、苺をベースにあれこれ野菜を合わせて持っていきたいなと思っている。

「ドミノピザ」の
 春のクワトロ
 シーザーサラダ
コカコーラ

今日は一日真面目にお仕事。
買い物に行かないと今日の夕飯の材料も「野菜以外はなし」という感じなのに、さてどうしましょうと思っているうちに夕方になってしまった。鴨肉だのイベリコ肉だのが冷凍庫に入ってはいたのだけれど、それを解凍して気合い入れて調理するような気力もなく。
 
習い事に向かう息子に頼もうかなあれこれ迷いつつ、結局「もういいやピザとっちゃえ」ということに。ちょうど「ドミノピザ」のクーポンが手元にあったところだったので、春の新商品の「春のクワトロ」を食べてみることにした。
 
炙り生ハムとトリュフクリームチーズ・シュリンプジェノベーゼ・マルゲリータ・ペパロニモッツァの4種のセットで、チーズでコーティングした特殊なパン生地は「チーズファンタジークラスト」という名前がついているらしい。
 
ピザは基本的に薄焼きが好きだけれど、宅配ピザはこのパン状のふかふかのものの方がむしろ美味しいなと思っていたので、変更せずデフォルトの内容で注文した。
 
で、届いたのは、驚きの「これは"パン生地"じゃなくて"パンそのもの"です」という感じの、そりゃもうフッカフカのモッチモチの、たいそう食べ応えがあるもの。厚みもすごいし、食感もほとんど「パン」そのもの。生地そのものがチーズ風味だからトッピングの方は若干控えめで、それでもお腹がいっぱいになることには変わらず、Mサイズを息子とヒーヒー言いながら食べた。サラダも食べようよとシーザーサラダもつけたのを軽く後悔するほど。
 
……うーん、クーポンに踊らされずに、いつものナポリの窯にすべきだったか。こちらは一回り小さなサイズで割とちゃんとナポリピザらしいピザを届けてくれるから、いつも大きくは外さない美味しさだったりする。

5月15日 土曜日
テレビで野球観戦しながら、焼き餃子。
「551蓬莱」の豚まん
アイスプーアル茶

「パンもありますが、豚まんもできます。今日の朝御飯はどうする?」
と、案外家族全員揃って早起きの本日、土曜日。息子が最初に「豚まん!」と反応したので、今日の朝御飯は豚まんということになった。冷凍庫にしまっていた「551蓬莱」の豚まんを3個取り出して、長めに蒸かす。
 
ここ数日はちょっと肌寒いこともあって、アツアツの豚まんはちょっとした御馳走のようだった。
でも飲み物はアイスのプーアル茶。

千葉 「銚子丸」にて
 鶏の唐揚げ
 江戸前3カン
 今だけ(2カン盛り)
 中トロ炙り
 ノドグロ握り
 シマアジ握り
 大トロ握り
 銚子丸巻き
 生ビール、あら汁

昨夜は職場の飲み会だったのだそうで、夜遅く帰ってきただんな。
「カラオケ行ったのね。行ったんだけど、joysoundじゃなかったんだよおぉぉぉ」
と嘆いているだんなは、いつの間にか私や息子と同じくボーカロイド曲にハマりつつあるらしかった。
 
じゃあ今日行く?今日カラオケ行っちゃう?ということで、「じゃあ他に予定作ろう」「お昼に寿司というのはどうだろうか」と、家族でお出かけ。相変わらずマグロがフェアらしく、「銚子丸」で中トロに大トロにとあれこれつまんできた。
 
「江戸前3カン」は、江戸前こはだ・かつお・穴子の盛り合わせ。「今だけ」という不思議なネーミングの198円の皿は、いくら軍艦とオーロラサーモンの握り。
今日はホンマグロの大トロも素晴らしい脂の乗り具合で、「今日のおすすめ」からノドグロやシマアジも握ってもらった。あと、回転寿司ならではのメニューのひとつ、「鶏の唐揚げ」などもビールのお供に。
 
日曜休日以外のランチタイムにサービスされるあら汁もしっかりいただきつつ、最後は「銚子丸巻き」で締めた。ツナとアボカド、海老とレタスという組み合わせで、馴染みやすいマヨネーズ味とアボカドの濃厚な感じがじわじわとくる美味しさ。
 
食後はだんなと2人でカラオケに。息子は「僕は家でゲームしてたい」と先に帰り、だんなと2人熱唱してきた。練習するんだー、と、だんなが入れていた曲名は「まぐろたべたい」「(;`・ω・)チャーハン作るよ!」「おにぎりのテーマ」……なんでそんな曲ばっかり……。

もやしとみぶ菜のナムル
焼き餃子
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(一番搾り・モルツ)

「で、今日の夕飯って決まってるのかな?」
「ノーアイディーア」
「よし、じゃあ夕飯は餃子だな!」
だんな、餃子が恋しくなってきたところだったらしく、餃子だ餃子!と盛り上がるまま材料買って夕方に帰宅した。帰ってからも「そうだ図書館行かなきゃ」「クリーニングも取りに行かなきゃ」と、なんだか一日中活動していた今日。
 
私がナムルとスープの準備をしている間にだんなが餃子のタネの仕込みをしてくれて、で、御飯が炊ける間の30分ほどに息子も交えて3人でせっせと餃子包みに取り組んだ。
 
私はなかなか餃子包みが早いほう。だんなも相当早い。で、息子は「僕は全然早くできないし、綺麗じゃないし……」と微妙にコンプレックスを感じているらしいけれど、それでも「クラスで一番餃子包みが得意な男子」くらいの位置にはいるんじゃないかなと思う。
 
「"得意料理は餃子"の男の子なんてカッコイイと思うけどなぁ」
「包むの早くて上手いと、けっこうまわりにスゴイ!って思われると思うよ」
などとだんなと2人で持ち上げつつ、「だからね、今はともかく、あと数年して君がアホみたいに食べる時期が来たら、自分の分は自分で包む努力をしてくださいね」と言っているのだった。「俺、餃子80個は食べるよ」なんて言われても、そんなに包むのお母さんは嫌です。
 
そもそも1人で包むのがつまんないよね、餃子は大人数でわいわいと、ワーッと作っちゃう方が楽しいよね、と、今日は15分足らずで50個ほどの餃子を包み終え、交流戦(阪神vs楽天)の野球中継を見ながら餃子の夕べ。
 
今日もだんながスキレットで焼いてくれた餃子は見事な焼き色がついていて、底はカリカリサクサク、あとはふっくらと肉汁たっぷり。醤油とラー油、"桃ラー"も動員して、ちょっとあっさりめに仕上がってしまったナムルも桃ラーを添えてしまいながらもりもり食べた。今回は白菜を使わず、大量に手元にあるからとキャベツを使ったのだけれど、キャベツ入り餃子も甘さがあって良い感じ。

5月16日 日曜日
「お好み食堂に行きたいね」ということで松坂屋!
バタートースト
炒めウィンナー・スモークチーズ
カフェオレ

週末だろうと休日だろうと、前夜に夜更かしでもしない限りは7時前に起きてくる息子。かまわずに寝ていれば良いのだけれど、息子が起きるとりゃんりゃんが
「お前の息子は起きたのに、お前はまだ起きないのか?」
とばかりに起こしに来る。「腹が減ったから起きろ」という起こし方ではなく、一応控えめに、私の耳元で「にゃ?……にゃ?」と2回ほど鳴いてから「起きないのかなー?」とばかりに人の顔を覗き込んで尻尾をゆらゆらさせながら反応を伺っている。
 
で、私が「なんですかりゃんりゃんさん……私はまだちょっと寝るんですよ……」とか答えてまた目をつぶると、「そうか」とばかりに、自分も私の枕元で二度寝し始める……という感じの最近。
 
りゃんりゃんを保護したての頃は、「午前3時から運動会をはじめる子猫3匹」という環境下だったりして、「このままだと寝不足でいつか倒れる」とまで思っていたのだけれど、最近は人間たちと猫たちはなかなかうまいことやっていると思う。
 
甘えてくるくせに人にべたべたするのは嫌がっていたかすみさんは、数日前ついに自分からだんなの膝の上に乗ってきてくつろいだ(かすみさんが懐いてるのは、私じゃなくてだんななんだなー……)。私はもっぱら"りゃんりゃん専属"で、トイレにも風呂にも化粧にも洗濯にもりゃんりゃんは私にくっついて歩き回っている。寝そべってパソコンのキーを叩いてたりすると、もれなく背中に乗ってきたり。
 
で、今日の朝御飯。
お昼頃にお出かけするし、そしたら外で昼御飯食べることになるし、と、「軽くにしとこうかな」と思いつつバタートーストと、「ウィンナとかあったら食べたいな」というだんなのリクエストでロングウィンナーを炒めて添えた。卵をつけない代わりに、小岩井の一口サイズのスモークチーズも1人1個。まだ若干朝晩は冷え込んでいるので飲み物はあったかいコーヒーで。
 
銀行でお金おろして数万円握りしめて、いざ銀座へ。

銀座 松坂屋デパート内 お好み食堂にて
 天むす定食 \980
 瓶ビール(中) \550

今日向かったのは、東銀座寄りの裏通り沿いにある雑居ビル内の小さなギャラリー。
 
「幽・遊・由の蜻蛉玉展」という、とんぼ玉作家が15人ほど集まってのとんぼ玉の展示販売会で、今日が初日。このうえなく緻密で美しい、「くらげ玉」(くらげがモチーフのとんぼ玉)を作る「彩元堂」さんが出展するという情報を経て、「じゃあ、実物を見てとんぼ玉買えるなぁ……是非見たいな」と、行ってみることにした次第。
 
1個2万円前後のそのとんぼ玉は、数ヶ月に一度、不定期に御自身のサイトで通販をしてくれるのだけれど、ものの数分で売り切れてしまう。昨年秋に一度だけ買うことが出来たアカクラゲをモチーフにしたとんぼ玉は写真で見た以上の美しさで、標本のように大切に棚に飾っている。
 
行くなら早いうち、初日のオープン直後に行った方がいいよねと、ちょうどの到着を目指してギャラリーに行ってみたら……甘かった。
ギャラリーは既に大変な混雑で、お目当てのその作家さんのテーブルの前には5人ほどの人垣が。バーゲンセールのような感じで、2個3個ととんぼ玉を抱えて会計のところに持っていく方が続き、そしてテーブルはあっという間に7割方空になった。漏れ聞いた話によると、オープン2時間前から並んでいた方もいるとか。
 
そうだよね、webサイトの販売だって数分で売れちゃう作家さんなんだからそれも当然だった……と驚き落ち込みつつ、でも、サイトでは通常扱っていないペンダントタイプのクラゲ玉やペンダントヘッドも並べられていて、幸いにもそれはまだ残っていた。
透明なアカクラゲのペンダントを1つと、あと
「こっちタコクラゲ。こっちカミクラゲ。どっちが綺麗かなぁ?」
とだんなに相談しつつ、カミクラゲのペンダントヘッドを購入することに。
 
まだ展覧会初日ということで、商品は「売約済」の印をつけてギャラリーに残し、展覧会終了後に渡してもらえるとのことだった。
 
他にも、ソーダ水のような綺麗な泡粒入りの玉を作る方とか、小さな玉に怪獣やお城などの物語のパーツを埋め込む方がいたりとか、興味深いものがたくさん。ゆっくり見ていたかったけれど、とにかくけっこうな混雑だったので、今日は早々にギャラリーを後にした。近々、落ち着いた頃にまたゆっくり見に来たいかも。
 
お昼御飯は、「"お好み食堂"的なところに行きたい!」ということになって、前回銀座に来た時に三越と松屋には振られてしまったので(お好み食堂、なかった……)、松坂屋でリベンジ。
 
デパートの上階ではあるけれど、窓のない食堂だったので、あまり開放感はない感じ。しかも洋食はなく和食のみのお好み食堂とあって、お客さんは年輩の方が圧倒的に多かった。それでも、風船を持った家族連れなどもやってきていて、いかにもな「デパートの食堂」の雰囲気。
 
松坂屋は名古屋が本拠のデパートなので、メニューもどことなくそちら寄りというのが楽しかった。「天むす定食」は天むす3つときしめん風の細麺のざるうどん、漬物と、京都風おばんざい3種(さつまいもの煮物、胡麻豆腐、がんもの煮物)。息子はうどん、だんなは海老フライ(これもまた名古屋っぽいと言えば名古屋っぽい)とロースカツの定食、と、この「てんでバラバラ」な感じがお好み食堂感を大変に醸していた。
 
天むすはほのかにあったかく、握られた天ぷらもまだ衣がサクサクとする良い感じのもの。全体的に価格も良心的で、数年ぶりに足を踏み入れた松坂屋は思った以上の活気があった。
 
最後に地下食料品売り場で明日の朝ごパンなど購入して、ゆるゆると帰宅。
「新橋から帰ろう」「じゃあうどん買えるね」と、今日も最後に「せとうち旬彩館」に寄り道、冷蔵タイプの生麺を買ってきた。

チーズ(ベルキューブ・ビストロ)
スティック野菜 with マヨネーズ
マッシュルームのにんにく炒め
新じゃがのチーズ焼き
オージービーフのたたき風
クリームマッシュルームスープ(キャンベル缶)
羽釜御飯
ビール(一番搾り)

そういえば、ローストビーフ用のブロック肉を買ってあったんでした、と、帰宅してすぐに肉を冷蔵庫から出し、今日はこれを"たたき"風に。
 
粗塩と黒胡椒をしこたま、まんべんなく全面にまぶしつけてからスキレットで全面を焼き、中心部が色づきすぎない程度のタイミングで引き上げてアルミホイルでぴっちりくるんで寝かせること15分ほど。想定より幾分かレア気味に仕上がったけれど、表面にまぶした塩胡椒の具合などはちょうど良く、ざしざしスライスして野菜と共にいただいた。
 
新じゃがは少し歯ごたえが残る程度に茹でてから、塩とピザ用チーズをふってオーブン焼きに。マッシュルームは刻んでにんにくと共にソテー。スープはキャンベル缶で手抜きさせてもらって、あとはベルキューブの「ビストロ」(これ)。トマト、フライドオニオン、ハムの3種類の味つきクリームチーズで、家族全員これが大好き。
 
「オニオン残すよね。ハムも好きだから、最初に食べるのはトマト」
「そうそう、トマト、ハム、オニオンの順」
「えー?僕、ハムが好きだからハム最後。トマト・オニオン・ハム」
「どっちにしてもトマトが一番嫌われ者ってことなんだ……」
皆して、「好きなものを残して、嫌いなものから食べる」嗜好だから、似た感じの順序でチーズを口に入れていたのだった。ただでさえオニオン好きなのに、これに入ってるのは「フライドオニオン」。私とだんなの中ではこれが最強。
 
ローストビーフもたんまり焼けて、お腹一杯食べてしまった。残った分はありていにサンドイッチにして朝食にしようかなと思っているけれど、どこかのパストラミサンドみたいにしたら楽しいだろうなぁなんて思ったり思わなかったり。