食欲魔人日記 06年10月 第4週
10月23日 月曜日
寒い寒い……
「モスバーガー」にて
 スパイシーモスチーズバーガー
 グリーンサラダ・アイスティー

土曜日は授業参観があったので、今日の息子は学校がお休み。昨日の帰宅は11時を過ぎていたので、起こさずに寝かせておいたらいつまでたっても起きてこない。部屋には昨夜のコンサートでもらってきた風船がまだそこら中に転がっていて、いかにも「マツリノアト」という感じだ。

結局息子が起きてきたのは10時を過ぎてからで、今日は朝から降ったりやんだりの冷たい雨。
「今日すっごく寒いから夕飯シチューにしようと思うけど、一緒に買い物行く?で、どっかでお昼食べようか?」
と息子に声をかけ、着替えるのを待ってから一緒にお出かけ。「寒いからラーメン?」と提案したら、しばしの熟考の後で「いや、モスな気分!」と返事があった。……ハンバーガーですか……と、ちょっと気分が滑りつつ(私はラーメンって気分だったのよー)、息子のリクエストのモスバーガーに。

なんでも息子、モスチーズバーガーとモスチキンの美味しさに目覚めてしまったのであるらしい。メニューも見ずにカウンターで
「ぼくは、モスチーズバーガーとモスチキン、あと山ぶどうスカッシュのMサイズください!」
とスラスラ注文始めたので、私も慌ててメニュー眺めて
「あ、あと……スパイシーモスチーズバーガーのサラダセットで……」
と続けて注文。

モスチキン一口寄越しなさいよ、サラダ一口あげるから、と交渉しつつ、「このミートソースが美味しいよねぇ」などと話しながらモスバーガーのお昼御飯。期間限定ものの「ピザドッグ」「スパイシーピザドッグ」も美味しそうだったけれど、なんでも北海道、東北地方ではオニオンスープが売られているのだとか。うう、私はそっちの方がうらやましい。オニオンスープ大好き。

水菜のサラダ
コンビーフ入りクリームシチュー
羽釜御飯
ビール(キリン)

で、モスバーガー堪能後に息子と2人スーパーでお買い物してきた。

「今日はシチュー作りまーす。野菜、何を入れれば良いと思う?」
「玉ねぎ!あと、じゃがいもとにんじん」
「そうだね、じゃあそれ籠に入れて」
「あと……大根?」
「大根は……いれないなぁ……」
「さといも!」
「それもなぁ……」
「れんこん!」
「うーん……お母さんは蓮根をシチューに入れるのは、ちょっとなぁ」
「あ、きのこだきのこ。きのこ入れなきゃ」
「入れなきゃなの?うん、似合うと思うから好きなの選びな」
「あとね、ブロッコリー」
「うん、そうだね、色綺麗だしね」

あやうく蓮根入りのシチューとか里芋入りのシチューとかになりそうだったのだけれど(和食材のシチューもそれはそれで美味しそうではあるね……)、今日のところは普通のチキンクリームシチューを目指す。玉ねぎとじゃがいもとにんじんの他は、えのきとブロッコリーを入れることにした。あとは鶏肉、そしてコンビーフ。

「コンビーフ、シチューに入れると旨いよねぇ」
と昨日の朝御飯にホットサンドを作りながらだんなと話が盛り上がり、
「でも、鍋底に焦げ付くからって、なかなか入れてくれないんだよね」
というオチまで一緒だっただんなの実家と私の実家。コンビーフを入れたシチューは本当に焦げ付きやすくて、それを私も重々承知しているのだけれど、でも昨日そんな話が出たこともあって、コンビーフを入れてしまうことにした。

シチューが鍋いっぱいにできたので、あとはサラダと御飯の準備を。各自シチューをお代わりして、シチューを存分に味わった。
シチューがあると思うと、明日の朝御飯もちょっと嬉しい。明日も涼しいみたいだし、一日雨みたいだし、いよいよ鍋ものとか煮込みものが幸せな季節到来ということで。

10月24日 火曜日
まだまだ食べ飽きぬ。
レーズンパン
2日目のクリームシチュー
牛乳

シチューの素(今回は「こくまろ」)1箱使って作ったシチュー、具沢山にしたしまだまだまだまだ残っている……と思ったら、もう鍋には1/3くらいしか残っていないのだった。そんなに食べたのか、昨夜……と振り返ると、親子3人揃って2杯ずつ食べている。そりゃなくなるわー。

今朝はその残りのシチューを小ぶりのスープカップに少量入れて、オーブンで温めたレーズンパンを添えて。コンビーフを入れたシチューなので、焦がさないようにとにかく気を遣う。焦がしちゃったら多分カレー鍋の時よりも大変なことになる。

ムースポッキー
ミルクティー

今日は朝から大雨……というか、ほとんど嵐のよう。強風と大雨と、猛烈な寒さ。週末は半袖で歩いても良いくらいの陽気だったのに、今日はストーブが恋しくなる。あまりの肌寒さにエアコンを暖房モードにして動かしてしまった。そろそろ冬用布団を出さねばならぬ。あとストーブとこたつ布団も。

手がかじかむよ〜と思いながら仕事を続け、昼にあっついあっついミルクティーを作って飲んだ。LUPICIAで先日買ったマサラチャイの素があったので、それを使って生姜風味のミルクティーに。ほんのり甘くしなきゃマサラチャイじゃないわよねと、砂糖も入れた。

そんな濃厚な紅茶に合わせる食べ物は、シチューでもないしトーストでもないしましてや白い御飯でもないし……と考えて、結局ムースポッキーぽりぽりつまみながら紅茶を飲むことに。まるでおやつだ。

おばちゃんの枝豆
ほうれん草のサラダ
枝豆温豆腐
薫製比内鶏
秋刀魚の塩焼き おろし醤油
しらす干し
茄子と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)

いよいよ安くなってきた秋刀魚、1尾50円で売られていた。
「塩焼き!塩焼き!」
と、家族分3尾購入し、太い大根も買ってきた。今日の夕飯は秋刀魚の塩焼き。もしかしたら魚の中で私は秋刀魚が(特に秋刀魚の塩焼きが)一番好きなんじゃないかと思うほどに、私は秋刀魚が大好き。香草まぶしてイタリア風にとか、パスタに具にとか、レシピは色々持っているのにどうしても塩焼きが食べたくてたまらない。塩焼き秋刀魚におろし醤油に炊きたて御飯、美味しい味噌汁。もう最高だ。

「……でも、寒いから鍋っぽいのも食べたい……」
ほうれん草、安いからって2把も買ってきてあるし、かといって常夜鍋とか豚味噌鍋とかの用意をしてしまったらせっかくの秋刀魚の存在感が薄れるし……などと色々考え、今日のところはほうれん草はサラダで食べることにした。ヨーグルトとオリーブ油、塩胡椒と粉チーズを合わせて作ったシーザーサラダドレッシング風のドレッシングでほうれん草を和え、トルティーヤチップとカリカリベーコンをトッピングする。鍋にしなかった代わりに味噌汁は茄子と油揚げの具沢山にした。

あとは、レンジでチンしてあったかくしてから食べるのだという「枝豆温豆腐」なる豆腐と、秋田のおばちゃんがお裾分けしてくれた枝豆、母が置いていった薫製比内鶏などなど。細かなおかずをあれこれ並べ、軽くビールで乾杯して今日はとにかく秋刀魚の悦びを味わった。ワタのそばのほんのり苦いところも、食べにくい小骨の多ささえ愛しい秋刀魚。サバもイワシもアジもたいてい好きなので要するに青魚が好きなのだけれど、それでもやっぱり秋刀魚は格別。秋刀魚最高、秋刀魚王様。

今日はしらす干しもあって、それも嬉しいなぁと思いながら最後に大根おろしと一緒にしらすを御飯に乗せてさらさらっと食べた。
今シーズン、あと2回くらいは秋刀魚食べられるかな。

10月25日 水曜日
おいしく煮えました〜
3日目のクリームシチュー
バタートースト
カスピ海ヨーグルト with 洋梨ソース
紅茶

鍋にたっぷり作ったはずのクリームシチュー、残りはほんのちょっぴしで、
「家族分あるかな?……増量するか??」
と鍋に向かって一人ごちて牛乳をとぽとぽ追加。塩を少し加えて、半ば無理矢理増量したシチューをスープカップによそう。

4枚という半端な枚数残っていたサンドイッチ用のパンはバタートーストにして、
「あとはヨーグルトあるからね、食べてね。これは通告です」
と宣言して、そろそろ食べ切らなくてはいけないヨーグルトも食卓へ。

異様に寒かった昨日だけれど、今日もやっぱり風は冷たく、気温もさほど高くならなさそう。朝食後、だんなが倉庫からストーブを発掘してきてくれた。今週末には冬用布団を出して、こたつのセットもしなきゃ。ハロウィンが終わってもう少ししたらクリスマスツリーを出すのももう間近だ。

1年ほど前から玄関に綺麗な柄の手ぬぐいを飾っているのだけれど、今はハロウィン手ぬぐいがかけられている。縦に飾って、ちょうど右下に「TRICK OR TREAT」の文字が入り、不揃いにゴーストやこうもりが飛び交う手ぬぐいはとても可愛い。手ぬぐいは和のものなのに最近はクリスマス柄などが普通に存在していて不思議な感じ。まさかハロウィン柄まであるとは思わなかった。

大きなクルトンを乗せたサラダ
紅茶

夏から関わっているでっかい仕事、やっと終わりが見えてきたというところだったのだけれど、最後の最後にどどーんと「そんなのできるの?私にできるの?」という作業が入ってしまって、昨日から必死に脳味噌を絞っている。今日一日がんばって3割くらいは先に進めたと思うけれど……問題はその後なんだなぁ……。

昼にはなんだか繊維質なものを食べたい気分になったので、残っていたレタスをバリバリちぎってサラダに。ついでにキュウリとトマトと茹でたブロッコリーと、鞘を外した茹で枝豆も散らしてみた。それだけじゃ腹が膨れないので、オーブンでカリッカリになるまで焦げない程度に焼いた薄切り食パンを適当に切ってサラダに散らす。ドレッシングは市販のシーザーサラダドレッシングだ。

「……鶏肉とかベーコンとか焼いて乗せればもっと幸せだったかも……」
と食べ始めたところで軽く後悔しながら、朝から飲み続けの紅茶をぐびぐび。

春雨サラダ・ふかひれ入りもやしのサラダ
牛ほほ肉煮込みご飯 with 青梗菜
中華風コーンスープ
ビール(キリンラガー)

周富徳さんレシピの「牛バラ肉ご飯」というものがあって、それを私は気に入っている。牛バラ肉のブロックを適当な大きさに切って一度下茹でし、生姜と共に肉を軽く焼きつけてから醤油とオイスターソースベースの甘辛味で煮込んでいく。スープが4カップ、醤油が大さじ4、砂糖大さじ2、酒とオイスターソースが各大さじ1、塩と好みで八角というその味付けはとても馴染みやすいもので、何度か作って重宝していた。……けど、油断して煮込みすぎてしまうとたまらなく塩辛くなってしまい、それで何度か失敗している。

今日は冷凍庫に入れてあった和牛のほほ肉を使って、これ以上なく繊細に気を配ってこの煮込みを作ってみた。バラ肉ではないのでかなり筋っぽい部分もあり、その分時間をかけて丁寧に煮込んでいく。夕方になってから仕込みをして、お気に入りのLODGE社サービングポットで、ひたすらとろ火。何度も水を足しながら煮詰まりすぎないように注意を払いつつ、2時間後にはすっかり良い具合にトロントロンのホロンホロンに煮えあがった。材料の美味しさも味方して、これ以上なく美味しい牛肉のうま煮ができて大満足。今回は八角は抜きにして、そして砂糖を少し多めに調整してみた。煮えた肉を煮汁と一緒にご飯にかけて、茹でた青梗菜を添えて食べる。

確か煮込む前は600gくらいはあった肉も、盛りつけてみると1人あたり4〜5切れしかない。茹でた青梗菜だけはたっぷりあったので、青梗菜に肉の煮汁を絡めてビールのアテにしつつ、副菜まで準備する気力(とコンロの数の余裕)がなくてだんなに買ってきてもらった、春雨サラダともやしのサラダをもぐもぐ。

今日の牛肉煮込みは本当の本当に美味しかった。筋部分も見事に柔らかくなったことに私が一番びっくりしながら、あえてとろみはつけなかった煮汁を染みこませたご飯を堪能。筑波のお肉屋さんで買ってきたこのほほ肉、今度は2パック買ってこよう……。

10月26日 木曜日
今日はおでん♪
フルーツグラノーラ with 牛乳

今日は仕事で早く家を出なきゃいけないんだ、と言っていただんな。いつもより数十分早く起きて、残りものの味噌汁温めて昨夜のご飯も温めて朝食の支度をしていた。一人で朝食食べさせるのは可哀想……と、「いただきます」の小さな声が聞こえたところで私も布団から起き出したところ、ご飯の上に乗っていたのは醤油とバター。
「……あ、バター醤油ご飯だ。……危険なものを」
「バレましたか」
「バレましたよ」
バターひとかけ落として醤油ひと垂らししただけのご飯がなんでこんなに美味しいのかは謎だけれど、バター醤油ご飯は美味しい。確かに美味しい。それにしても寒いわぁ眠いわぁとだんなの食事光景を眺めながら、昨日出したばかりのストーブを早速つけて私は居間でごろごろ。

「ああ、バタショご飯が奥さんにバレてしまった」
食事を終えただんながぽそりと呟いた。
「……フォトショ(=photoshop)の仲間?」
「そうそう、仲間。贅肉がレタッチされるの……じゃないや、贅肉がアタッチされるの」
「うわぁ、くっついちゃいますか」
「そう、くっついちゃうんです」
朝から言葉遊びをして、そしてだんなは出勤していった。

私と息子は、久しぶりにコーンフレーク食べようかと、買い置きの数種類のコーンフレークを食卓に。私はフルーツグラノーラ、息子はココア味フレーク。茶色く染まった甘い牛乳を最後に飲み干すのが息子は楽しみにしているようで、嬉しそうにシリアルボウルの中身をかき混ぜている息子を見ていたら
「ああ……またストロベリーシェイクとか作って飲みたいねぇ」
と唐突に思って、呟いた。春の終わりに大量買いした苺、まだ冷凍庫に保存されている。

「シェイク、凍らせた苺とアイスクリームがあればできるんだよね?」
「そうそう、あとは牛乳とコンデンスミルクぐらいがあればね」
「全部、ミキサーに入れて、シギャーッってすればできるよね」
「うんうん、シギャーッてすればね」

子供は面白い表現をする……と思いつつ、そんな小さな会話いくつかで、私は朝から上機嫌。

「MOUTOM」のサンドイッチ
アイスティー

今日の夕飯のメインディッシュは「金目鯛の粕漬け」。具沢山のスープが欲しいな、きのこでも買ってこよう……と、午前中お買い物に出た。銀行も寄りたいし、本屋も少し見たい、と駅ビルまで足を延ばし、そして
「おでん……食べたいなぁ」
と練り物屋さんの前で足を止める。

だし汁と共に、大根やゆで卵までパックされたセットものも売られていたのだけれど、がんも1つちくわ1本から買えるバイキング式の売り場に並んでいるものの方が圧倒的に美味しそう。今日はメインディッシュが別にあるし、汁もの代わりのおでんということで少しで良いよね……と棚からあれこれ選んでみた。ごぼう巻き2つ、ウィンナ巻きは3つ、鶏団子、つみれ、ちくわ。あ、あとはんぺんも。

昼御飯も何か買って帰ることにしようと、お気に入りのお店「MOUTOM」でサンドイッチを買ってきた。自家製ハムとソーセージのお店で、冷蔵ケースに並ぶハムもソーセージはどれも大手メーカーと比べると2倍3倍の値段だけれど、味は比較にならないほど美味しい。そのハムやソーセージをふんだんに使ったお総菜の数々もやっぱり美味しくて、昼前だけに売られるお弁当類はお得な感じ。今日はハムサンドや野菜サンドがセットになったサンドイッチを買ってきた。今日は昨日一昨日に比べるとぐんと温かいけれど、もうアイスティーという季節でもないかなと帰宅してから紅茶を煎れる。

ほうれん草の胡麻和え
粕漬け金目鯛の焼いたの
おでん
しらす干し
羽釜ご飯
ビール(よなよなエール)
日本酒(神亀活性にごり)

軽くで良いやと思っていたおでん、あんまり軽くならなかった。大根は必須だよねと2/3本分ほどの大根の輪切りを面取りして隠し包丁入れて米のとぎ汁で下茹でする。卵は家族1人1個ということで3個茹でておく。結局いつものでっかい両手鍋にどっさりのおでんが煮えた。あああ、今日のメインディッシュ、これじゃないのにー。

「きょーうの夕御飯は、なにかな〜?」
いつも楽しそうに聞きに来てくれる息子に
「おでんだよー」
と伝えたら、
「がーん……」
呟いて、ずざざざざと後ずさっていく。なんだよ、おでん嫌いだった?と聞けば
「だって、ぼく、今日の給食おでんだったよー!」
と。あら??あらららら……しまった……。

そう、そもそも「おでん食べたい」と思ったきっかけは、1週間ほど前に息子の給食の献立を眺めていて「煮込みおでん」の文字を見たからだったのだ。うっかり忘れていた。よりによって今日がおでんの献立だったとは。母不覚。すまん息子よ。

息子の話によると、おでんはおでんでも、ミートボールとか大根とかにんじん、うずら卵などが一口大に切られて煮込まれた「和風のシチュー」みたいな感じのものだったのだとか。それでも同じ「おでん」じゃあんまりだ。母反省。母明日からしっかり献立表をチェックするよ。

千葉のデパ地下の粕漬け屋さんで買ってきた金目鯛は素晴らしく美味しかった。身はふくふくとしてとろんと甘い。おでんと共に「酒の肴」にぴったりで、ビールに続いてにごり酒もだんなと酌み交わしつつ、おでんと一緒に楽しんだ。おでんは、ちくわ、はんぺん、ごぼう巻き、ウィンナー巻き、鶏団子、つみれ、牛すじ、大根、卵、昆布などなど。

楽しそうに鍋を漁っていただんなだったけれど、ハッとした顔で鍋から顔を上げて
「奥ちゃん……ちくわぶがない……」
と絶望的な表情で呟いた。
「あ……ちくわぶ、お腹一杯になっちゃうから買ってこなかったよ。はんぺんとちくわぶだったら、はんぺんかなぁって思ったんだけど……?」
「違うよ!はんぺんよりちくわぶだよ!ちくわぶ!」
そうか、ちくわぶ必須だったのねと学びつつ、ちくわぶ抜きのおでんを堪能。次は忘れずちくわぶ買ってくるからねー。……いや、明日買ってきて鍋に足せばよいのかな。まだ大根とかたくさん残ってるし。

今日学んだこと。
・息子の給食の献立は毎日よーく確認しましょう
・おでんにちくわぶは欠かさないようにしましょう

10月27日 金曜日
青菜も豆腐も唐揚げも旨いよ
「アンデルセン」の蒸しパン
プーアル茶

駅前にあるパン屋チェーンの「アンデルセン」、涼しくなってきた先日から「蒸しパン」が店頭に並ぶようになった。買い物に行くと、時折
「ただいま蒸しパンが蒸しあがりましたぁ〜!」
と、大量の湯気を吹き上げる巨大な蒸籠を抱えた店員さんが店頭に出てきたりしている。一度買ってみようかなと思い、昨日買ってきた。小豆入りとか抹茶味とかいくつか種類があったようだけれど、今回は「プレーン」で。

「パン」という名前だけれど、イーストは使われていない。ベーキングパウダーで膨らませるそれはパンというよりケーキに近くて、卵もたっぷり。「馬拉[米羔]」(マーライコ)と呼ばれるそれは、息子の大好物でもある。

アンデルセンの蒸しパンは、甘さ強めの濃厚な味。卵もどっさりといった風情だ。蒸籠で軽く温めなおしてから食べたのだけれど、洋風のパンとは違ったふわふわとした食感が心地よかった。……今度は抹茶味、買ってこよ……。

2日目のおでん(さつま揚げ・卵・大根・昆布)
ご飯
麦茶

昨日買ってきたおでん種はそう多くなくて、残りは大根とか昆布とか、ほんの数個のさつま揚げとか。それでも大根だけはまだ何切れも残っているし、今回のだしはとっても美味しくできたので、今日おでん種を買い足して来ようと思っている。

「……でも、お昼に少しだけ食べよ」
と、残っていた数個の具を温めてお昼に食べた。

おでんは、具の用意が簡単なだけに、せめて煮汁くらいは自分で用意しなければと思っている。練り物などの加工品が多い鍋なので、せめて煮汁くらい自分で作らなければ「自分の味」の出しようがない、ということもあって。今回はこれでもかと鰹節を使って、でもえぐみなどが出ないようにとても真剣にだしを取った。薄口醤油と醤油と砂糖、塩を加えた味付けも適度に上品で良い感じ。

私はまだ一度も「おでん専門店」に行ったことがなくて、で、そういう店の「お土産おでん」は缶に入ってたり壺に入っていたり(こんなのね)と楽しいことになっていると聞いた。おでん専門店にも行ってみたいけど、その「お土産おでん」を一度食べてみたいものだという野望を抱えている私。
我が家のおでんの大根もいよいよ美味しくなってきている。

千葉 「はーべすと」にて
 ディナーブッフェ \1554

息子を音楽教室に連れて行き、帰りに2人でご飯を食べて帰ることにした。だんなは飲み会だ。

千葉そごうの地下に行って、まずはおでん種をいくつか購入。息子が脇から「あれもー、これもー」と口出ししてきて、思ったよりけっこうな量の買い物になってしまった。うずら卵巻きとか餃子巻きとか、楽しいネタがたくさんあって息子わくわく。私もわくわく。

そのままデパ地下をぷらぷらし、地下のフードコートで夕御飯にしようかと行ってみた。私の目的は「フォー」が食べられるベトナム料理店だったのだけれど、
「全部のお店見ていい?見てから決めていい?」
と言った息子が跳ねるような足取りでフードコートを一周してきた。ぐるりと回ってきて私の前に戻ってきて、
「お母さん!食べ放題のお店があった!!!」
と。

その店は、つい10日ほど前に母と一緒に行った自然食ブッフェの店はーべすと。けっこう和風のものが多いよ?ジュースとかほとんどないよ?好みな感じじゃないかもよ?と忠告しても
「でも食べ放題!」
と店頭の見本の前でうっとりしている。だめだこりゃと、結局このお店で食べることにした。夜に行っても昼と同じく1554円。ただ、土日祝日には200円ほど高くなるらしい。

自然食レストランゆえ、ご飯は麦ご飯とお粥と、あとは1種類の炊き込み御飯。洋風なものはさほどないけれど、それでもトマトソースのペンネとグラタン、唐揚げなどはある。息子は小山のようなグラタンとペンネ、唐揚げを盛りつけてきて、あとは具沢山のスープを前にご満悦。たまには休肝日が必要だよねと息子と2人アイスウーロン茶をくいくい飲みながら今日も色々なものをつまんできた。

かぼちゃを煮たのとか豆を煮たのとか、切り干し大根とかひじきとか。どれも「プロの料理」というよりは「レシピさえ聞けば誰にでも作れる」感じの料理だけれど、それぞれ素材の良さが感じられて舌に染み渡るような美味しさがある。シンプルな唐揚げや治部煮がしみじみ美味しいってことは使われている鶏肉などが美味しいということなのだろう。

玉ねぎステーキに蒸し野菜、「カリカリじゃこと小松菜のサラダ」に、海藻サラダ、大豆のおかか煮、ゴーヤーチャンプルー。鶏肉と茄子の治部煮と豆乳入りの味噌汁、冷やしうどん。麦御飯には柚子風味のとろろをかけていただいた。

「うどん!うどんもあった!」
後から気がついたように、今度はせっせとうどんを食べ始める息子。一緒に昆布の佃煮のようなものも持ってきて、なかなか渋い食卓になっている。
シメにはデザート。先日食べてすっごく美味しかった黒糖のパンナコッタと黒胡麻のミルクプリン、そしてフルーツゼリーとオレンジも盛りつけてきて、ほうじ茶啜りながらすっかりお腹一杯。

我が家の近くにも「四季のさんぽ道」という自然食ブッフェのお店があって、何度か行ったことがある。息子にどっちが好き?と聞いてみたら
「んとねー。あっちのお店の方が、スパゲティが多くて、飲み物も多いから、だからあっちが幸せだなー」
すごく的確な返答が帰ってきた。確かにあっちのお店の飲み物の豊富さは嬉しいかもね、でもデザートの数は圧倒的にこっちがすごいよ?と話しながら電車に揺られて帰宅する。
「でもね、デザートたくさんあってもね、あっちの店にはマンゴージュースがある!最高!最強!」
だからあっちの店が強いんだよー、なのだそうだ。私はどっちのお店も強いと思うよ。どっちも美味しい。

10月28日 土曜日
小倉アイスモナカは、ネコモナカでした
錦糸町 「洋食浅草軒」にて
 チーズインオムライスドリア デミグラスソース デザートセット \1380

今日は錦糸町に用事があって、ついでに「上野で靴買いたい」とか「合羽橋で食材とかお皿買いたい」という野望が色々あったので全部まとめて片づけることに。朝御飯にはおでんやフレンチトーストの用意があったのだけれど、昨夜遅くに帰宅しただんなは一向に目が覚める気配がなくて10時になった。息子も「おなか、全然すかなーい」ということで、だんなが起きるのを待ってからすぐに支度して家を出て、ほとんどお昼の時間帯に本日最初の食事。

洋食っぽいものが食べたいねと話していて向かったのは洋食浅草軒という駅ビル内のチェーン洋食店だ。オムライスとかドリアとか(そしてお子さまランチとか)いかにもなメニューがあって、ボリュームたっぷりのオムライスがなかなか美味しかった。またオムライスが食べたいねぇということで、またこのお店に。

私が注文したのは、「お好みの洋食」から1品選べる「デザートセット」。スープとお好みのデザート、お好みのお飲物がセットになって1380円だ。「チーズインオムライスドリア デミグラスソース」」という舌を噛みそうな名前のものを選び、そして「手作りプリンと小倉アイスモナカ」「冷たい珈琲牛乳」をセットにしてもらった。

卵を2つ3つ使ったと思われるたっぷり量のオムライス、中はもちろんチキンライスで薄味気味。オムライスの周囲にはホワイトソースが敷かれ、上から少量マッシュルーム入りドミグラスソースがかけられた状態でオーブンで軽く焼かれた風になっている。だんなは「ハンバーグと卵のドリア」のデザートセットで、息子はミニサイズのオムライスと唐揚げ、オレンジジュースとお菓子がセットになったお子様セット。全員いかにもな洋食屋さん風のものを前にして、しばし無言ではふはふ食べた。

可愛かったのが、デザート。小皿の上には小さめサイズのプリンと、ミルク分少なめのあっさり味小倉アイスが並べられ、アイスの上に乗せられていたのはネコの顔型の可愛い最中の皮。うひー、可愛い〜……と目がハートになってしまいつつ、アイスを乗せた最中を耳の部分からバリバリ食べた。

津田沼 「さくら水産」にて
 オニオンスライス
 冷や奴
 魚肉ソーセージ
 お刺身(カンパチ・スズキ・メバチマグロ・ビンチョウマグロ)
 厚焼き玉子
 にんにく揚げ
 若鶏の唐揚げ
 もつ煮
 おにぎり
 ホッピー
 泡盛ロック
などなど

そして午後は精力的にお買い物。だんなの靴を探しに行った上野で私も冬用の靴を買い、銀座線で田原町に移動。合羽橋道具街であれこれと買い物をしてきた。本気で巡ると丸一日あっても足りないような魅惑的な街なので、これと思う店だけを重点的に見て回る。探していた蛸唐草のパスタ皿は残念ながらどこにも無かったけれど(愛用していたのに、先日3枚所有中2枚を同時に割ってしまったのね……)、蒸籠や餃子専用バット、味噌汁椀などあれこれ購入。最後の最後に業務用食材屋さんに寄り、巨大ボトル入り鶏ガラスープとか発酵バター、鰹節やコンデンスミルクなどなどを買った。相変わらず合羽橋は楽しいところ。

そして今日のシメは、「しちりん」で焼きモツ!焼きにんにく!と期待に胸膨らませて、疲労で足取り重く津田沼まで帰ってきたのだけれど、午後6時と早めの時間帯ながらお店は満席。金曜の夜でもすんなり入れるお店だったので油断していた。すっかり「モツとホッピー」な組み合わせな気分だったので、
「ど、どうしよう」
「"この店がダメだったら"って、何も考えてなかったねぇ」
と、途方に暮れつつ、夕飯処を求めてうろうろ。

「ホッピーが飲めるところ、という観点で、さくら水産はどうだろう」
とのだんなの提案で、「さくら水産」に向かうことにした。幸い津田沼駅前にその店はある。おっそろしく安い海鮮居酒屋だ。たいていのメニューが300円もあれば注文できる。それだけにそれだけな味のものも多いのだけれど、なんだか楽しい。決して少なくない分量の「オニオンスライス」なんて80円だ。

「刺身は……カンパチとスズキと、あとマグロってところ?」
「うんうん、厚焼き玉子も注文しよう、あとオニオンスライス……揚げにんにく」
「ぼくねぇ、シーフードピザ!」
「はいよー。……冷や奴も食べる?……2つ?」
「うん、2つ」
「あとねぇ、お子さまセット!」

家族で顔つきあわせてメニューを眺め、あれこれ注文。「居酒屋で冷や奴頼むとたいてい物足りない分量なんだよねぇ」と、1つ180円だった冷や奴(そんな値段だから、当然1/3丁くらいの分量しか来ないと思われていた)を2つ注文したら、テーブルにやってきたのは、なんと1皿1丁サイズの冷や奴。大変に食べ応えがあって、その1丁豆腐の迫力に笑うしかない私たち。最初にあれこれ注文したらテーブルの上は料理だらけになってしまって、それらをせっせと食べて卓上も胃袋も人心地ついたところで、泡盛ロックに切り替えてちびちび飲みながらのんびりあれこれつついた。

そしてすっかり酔っぱらって帰宅。帰ってから「どこにしまうの、これー」というものが多々あったのだけれど、気にしない。

10月29日 日曜日
祝・今季初豚味噌鍋
フレンチトースト
カリカリベーコン
カフェオレ

「フレンチトーストが食べたい」と買ってきたバゲット。いい感じに水気も抜けてフレンチトーストにぴったりという風になったそれを厚切りにして、1人2切れのフレンチトーストを焼いた。ついでにオーブンでカリカリベーコンも作って添える。

余った食パンで作った、ふわふわとしたフレンチトーストも美味しいけれど、やっぱりフランスパンで作ったものの方が気泡の含み具合とか卵液の吸い込み具合とかが好みな感じに焼き上がる。昨日買ってきたばかりのバターを添えて、はちみつ少し垂らしてもぐもぐ。

おでん

今日は一日のんびりと、家の片づけをしたり、買い置きしていた本を読んだり。昼御飯には、一昨日タネを追加購入してきたおでんを温めることにした。毎日火を通していた大根は、すっかり中の中までだしの色に染まっていて「鍋底大根」の風格が。すっかり柔らかく膨れたはんぺんに、追加で入れたちくわぶ、銀杏を混ぜた練り物に、鴨団子。鰯&ごぼう天も、灰褐色の地味な色にそぐわずすんばらしく美味しかった。

おでん良いね、おでん。寒いうちに何度かしようね、と話しつつ、大量に追加購入してきたタネもほんの僅か残してほとんど空に。またしよう、おでん。

豚味噌鍋(豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(キリンラガー)
日本酒(神亀活性にごり)

そして午後、だんなはせっせと味噌練りをしてくれていた。
いよいよ季節到来ということで、毎年恒例の豚味噌鍋用の練り味噌作り。

最初のうち何回かは私もこの味噌練りをしていたのだけれど、いつの間にか「味噌練りはだんなの担当」というような事になって、毎年せっせとだんなが味噌練りをしてくれる。1時間近くコンロの前で、煮詰めないように鍋底をぐーるぐーるしていなければならない作業は、なかなかの重労働だ。先日行って楽しかった米米CLUBのアルバムを流して一緒になって歌いつつ、私も一緒に台所で食料庫の整理などしてみたり。

で、さっそく作ったばかりの練り味噌を使って、夜は豚味噌鍋にした。
豚薄切り肉と、山ほどの白菜、そして長ねぎ。万能葱もたっぷり切って用意して、練り味噌を溶いた昆布だしで白菜と長ねぎと肉を煮込んでは、万能葱と七味唐辛子をかけて食べていく。

この鍋、一番楽しみにしていたのは、実は息子だったかもしれない。確か7月頃に
「そういえばさぁ、最近ぜんぜん、豚みそなべしなくなっちゃったじゃん!」
と息子に詰め寄られた記憶がある。

「え……だってさ、あれは鍋料理だから、夏には食べないんだよ?あれは冬の料理だよ?」
と説明したのだけれど、息子は少しも納得してない風で
「でも、美味しいじゃん!いつ食べても美味しいものは美味しいじゃん!」
と実に不満そうだった。それからも、夏の盛りの頃でも「豚みそなべ、ぜんぜんやらないじゃん……」と何度か呟いていたから、私やだんなが思っている以上に息子はこの鍋ものが(正確には、豚味噌鍋にいれるうどんが)好きだったようだ。

そんなわけで、今日はすごく幸せそうに白菜を食べ、肉もつつき、そしてうどんは1人で1玉ぺろりと食べて満足そうにしていた。
今日使ってみたうどんは、いつもの冷凍うどんの他に、母が持ってきてくれていた「ぺらぺらうどん」なる面白いうどん。幅2cm、厚さ数ミリのあまりにも太く、そして薄い面白いうどんだった。もちもちしていて小麦粉の香りがするうどんは鍋ものに確かに良く似合う。練り味噌のこってりした味を吸い込んだうどんが美味しくて、あと1本、もう1本とツルツル食べてしまった。

10月30日 月曜日
この卵が人心を惑わすのです
味噌おじや
麦茶

久しぶりの豚味噌鍋の翌朝は、久しぶりの味噌おじや。

息子の食欲の増加に伴って、先日土鍋を新調した。結婚直後に買ったのは8号の鍋だったけれど、鍋底へのラインのRが大きくて容量があまりなかった。……で、9号の、Rが小さい鍋を買った。一度にたくさん煮ることができるようになったのは良いけれど、でも鍋に残った味噌スープはこれまでの倍量くらいある感じ。捨てるのももったいないなぁと、小鍋にスープを移して味噌おじやに仕立てた。

肉と野菜の旨味が溶け込んだスープに冷凍御飯を放り込み、数分煮込むだけでできあがる味噌おじや。豚味噌鍋を食べる時と同じように刻み万能葱と七味唐辛子をふりつつ食べる。なんてことない外見のなんてことない食べ物なのに、これが涙ちょちょぎれるほど美味しいのだった。

「サンジェルマン」のミックスサンド
アイスティー

「……明日の朝御飯、ミートパイだったりしたら幸せですか?」
そう聞いたら「幸せです」と即答されたので、買い物ついでにパン屋さんに寄ってきた。これまで地元じゃ買えなかったミートパイだけれど、先日「サンジェルマン」がオープンしてからというもの常にミートパイが買える状況に。明日と明後日の朝に食べるつもりのパンをいくつか見繕ってきた。ついでに私の昼御飯のミックスサンドもひとつ。

野菜サンドと卵サンド、あとはテリヤキチキンサンドらしき肉っぽいサンドがセットになった小さなパックで、パンのいくつかは全粒粉生地が使われているらしい茶褐色のもの。そういえば最近家でサンドイッチ作ってないなーと思いながら一人昼飯を軽く済ませた。
……美味しいフルーツサンドとか食べたい気分。

津田沼 「しちりん」にて
 本日のサービス品(さつまあげ)
 牛ユッケ
 生馬刺
 ソーセージ焼き
 2点盛り(地鶏・ピートロ)
 3点盛り(シロ・ハツ・カシラ・キムチ)
 2点盛り(レバー・ハラミ)
 豚カルビ
 ニンニクのオイル焼
 自家製ポテトグラタン
 おにぎり
 クッパハーフ
 葱ユッケ丼
 ホッピー・ホッピー黒
 梅酒ロック
などなどみんなで

なんだかんだと仕事が忙しく、夕方もバタバタしていたところ、仕事を終えただんなから
「今から帰るよー。……近いうち、しちりんリベンジしようね」
と連絡があった。一昨日満席で入れなかったのが少なからずショックだったようで、そういえば私の心中の「ニンニクオイル焼」感も猛烈な高まりを見せている。行っちゃう行っちゃう?今日行っちゃう?と話が盛り上がり、そしてしちりんに行くことになった。今度はちゃんと家を出る前に電話して、「あと1時間くらいで着きますが、席とっといてくれますか?」とお願いしておく。

「しちりん」は、ホルモン焼きの店。店名とおりに卓上に七輪がどかんと置かれ、ホルモン(とか魚介とか野菜とか)を炙って食べるのだ。ホルモン旨い。レバ刺しなどがメニューに載っているのも素晴らしい。
「生肉食べたい。……あと、レバーも」
と、いつも以上に血生臭い感じの注文になってしまいつつ、今日も良く食べた。

店には日替わりの「サービス品」なるものがある。ゲソの唐揚げだったり和え物だったりと色々だけれど、1皿105円。今日のサービス品はさつま揚げで、おろし生姜が添えられたそれを軽く炭火で炙って食べる。生卵を絡めつつ食べる甘辛ダレ添えのユッケも、おろし生姜とおろしにんにくがたっぷり添えられたオニオンスライスと一緒に食べる馬刺もどちらも良い感じ。もっちもっちした食感の「シロ」もコリコリした「ハツ」も、ねっとり甘さのあるレバーもしっかり堪能した。ハラミや豚肉をつついていた息子は、ソーセージ焼も注文して何やら楽しそう。

そして、この店で忘れちゃいけないのが、なんといっても「ニンニクオイル焼」。直径10cmくらいの小さな鉄鍋にマーガリンらしき白い脂を入れて炭火にかけ、10片ほどのにんにくを入れてじくじく炙って食べる料理。本当は自分たちの前にある炭火で焼くのが一番なのだけれど、それをしてしまうと肉を焼くスペースが悲しくなるほど狭くなってしまので、もっぱら「お願いします、焼いてください」とお店の人にお願いしてしまうのが常になっている私たち。厨房脇のカウンター上の炭火でお店の人がじくじく焼いて、最後には写真の卵焼きも持ってきてくれる。

にんにくの匂いがしこたま溶けた脂を吸い込ませるように焼いた卵焼きは、毎度毎度たまらない存在で、
「ああ、今日もずるい」
「ずるいほどに旨い」
「この存在が、もう何というかずるい」
ずるいずるい言われながらつつかれる逸品なのだった。ああ、旨いよ旨い。これがあってこそのしちりん。最高だなしちりん。

最後にはハーフサイズのクッパをいただき、「お子さまと女性にサービス」のバニラアイスもしっかりいただき、「しちりんサイコー!」と吠えながら帰宅。明日はきっとにんにく臭い私たち。

10月31日 火曜日
これでもかと葱。
「サンジェルマン」のコーンマヨパン
カフェオレ
カスピ海ヨーグルト with マンゴーソース
洋梨

水曜の朝に皆で食べよう!と買ってきたのは3個のコーンパン。火曜の朝に各自食べよう!と買ってきたのは、私の分はコーンマヨパン。……なぜこうもコーンばかり。だんなの分はミートパイで、息子の分はメロンパンで、で、私は欲望の赴くままコーンマヨパンを選んだのだった。水曜の朝にコーンパン予定だったら、今日のところはツナパンとかクリームパンとかシナモントーストとか、色々他にもあっただろうに。

そんなに私はコーンが好きか、と再確認してしまいつつ、カフェオレをお供に温めたコーンマヨパンをもぐもぐもぐ。
月末の今日は仕事が山盛りだ。

味噌煮込みうどん
麦茶

コンロにかけっぱなしの土鍋の中に、少しばかり残っている豚味噌鍋の味噌スープ。1人分のうどんを食べるくらいなら余裕の分量かなと、お昼御飯に食べてしまうことにした。追加肉と追加白菜、ついでに追加大根と追加にんじんも投入して、具沢山の味噌煮込みうどん。酒粕や練り胡麻が入っているせいか、赤味噌を使っているわけではないのに赤味噌に似た独特の渋さのようなものが感じられるスープで、うどんとか根菜とか葉野菜に本当によく似合う。モツにも似合う。

先週の頭には切なくなるほど低くなった気温も、最近はまたやけに高くなってきて、鍋料理が遠ざかりそうな雰囲気だ。

焼き鳥と鶏から
カツオのたたき 山盛りオニオン
ラストおでん
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)

夕飯のメインディッシュはカツオのたたきと、すごく半端に残っていたおでんの残り。当初の予定ではおでんがもうちょっと大量に余っていて、「カツオのたたきとおでんでお腹いっぱい」という予定だったのだけれど、それではちと足りなさそうだ。
「というわけで、すみませんごめんなさい、ビールのアテになりそうなおかず……焼き鳥とか、少しだけ買ってきてくださいな」
とだんなに頼んだところ、焼き鳥数本と唐揚げ1パックを買って帰ってきてくれた。野菜が足りないなと、せめてカツオのたたきに添えるオニオンスライスは山盛りに。

カツオは、ごく薄く油を敷いたフライパンを煙が出るまで熱したところで全面焼き目がつくまで焼きつける。氷水にさらして、水気をしっかりふき取ってから冷蔵庫に入れておく。ポン酢は今日は自家製にして、味醂と酒を同量合わせて煮切ったところに醤油とシークワーサーの絞り汁を加えてちょっと甘めのタレにした。オニオンスライスと共にカツオを盛りつけ、上からはこれでもかと刻み万能葱をかける。あとは好みでおろしにんにくを添えて。

もうすっかり煮込まれまくって、とろけそうになってしまっているおでんの大根はだんなと半分こ。ちくわぶも、練り物の類も適当に切りつつ、最後のおでんは家族全員で適当に分け合って食べた。なんでも今年の冬は暖冬らしい、とのこと(でも去年の今頃の予報も「今年は暖冬」で、でも寒くなったのよね)。今年は私の中で小さな「鍋ブーム」が沸き起こっているところなので、冬らしい寒い冬が良いなぁと密かに思っている。