食欲魔人日記 03年08月 第5週
8/25 (月)
海老のココナッツカレー(辛さ控えめ)
コーンマヨパン
ミニチーズデニッシュ・ミニメロンパン
アイスカフェオレ

最近菓子パンとか買ってなかったね、と、昨日近所のパン屋さんであれこれ買ってきてみた。タイミング良く、「ミニパン5個で200円セール!」なんてやっていて、ミニカレーパンとかミニウィンナーロールとかミニメロンパンがわさわさと積まれている。ほんの2口分ほどの小さなそのパンをぽいぽいとトレーに乗せ、あと、私はマヨネーズ和えのコーンが乗ってるパンを1つ。コーンパンは好きなのねー、大好きなのねー。

だんなはツイストドーナツにミニカレーパンとミニウィンナロール、息子はチョコツイスト。これでもかと濃く淹れたコーヒーを、氷をみっちり詰めたピッチャーに盛大に注いでアイスコーヒーにして、私はいつもどおりの1:1に牛乳入れたカフェオレ(というかもはやコーヒー牛乳)。
「今日も朝からあっついねー」
なんて言いながらぽいぽいとパンを食べ、だんなは出勤。私はお仕事。「明後日から、1ヶ月分のカレンダーをホームページに表示していく」ってどうやるんじゃこりゃさっぱりわからんぞ、と午前中一杯かけてちまちまちまちま作業作業。

冷やしうどん
麦茶

今日はお買い物に行かねばならなかった。風邪薬がなくなってしまったし、トイレットペーパーはピンチだし、今日の夜に食べられるといえば野菜とベーコンくらいしかない。漫画の発売日でもある。
「なのでー、薬局行って、本屋さん行って、あとはスーパーに行きます!」
「ぼくはねー、でんしゃの本をかうんだよ。スーパーであそぶんだよ」
「買わないよー。遊ばないよー……」
息子の意向は無視させていただきつつ、大型スーパーまでたどり着くと、なんだか今日はすごい人。ちょうど昼時ということもあるだろうけど、それにしたってフードコートにみっちみちに人が詰まっているというのは初めて見た。休日の昼間よりもすごいかもしれない。みなさん、家が暑くて(クーラーの電気代がもったいないとか?)ここに避難してきているのだろうか、という感じ。お昼御飯はここのサンドイッチ屋さんで何か買って食べようかな、なんて思っていたのだけど、これなら家で何か食べた方がのんびりできるし涼しそうだ。

「……お、冷蔵のナンがちょっと安売りだ……家にココナッツミルクのパックがあったはず……カレー作るかな」
「おおー、ひき肉がちょっとお安い」
などと今日明日分くらいの食材を買い込み、今日のお昼御飯もカートに放り込む。
「つめたいうどんがいいなー、と思うよ」
との息子のリクエストに応えて、加ト吉の冷凍うどん。だしつきの2玉パックがあったので、それで冷やしうどんにした。具は海苔だけ。揚げ玉とか刻みキュウリとかはなんにもなく、ただただ白いうどん。ああ、こういう時こそ「そうめん」を食べればいいのか!と、夏に滅多に素麺を食べない私(というか我が家)はうどんを食べ終えてから気がついたのだった。素麺、嫌いというわけではないんだけど、なんとも食べた気がしないもんだから、なかなか手が出ない。

牛肉と春雨のタイ風サラダ
海老のココナッツカレー
ナン
ビール

なんだか無性にスパイシーなものが恋しくなってきている今日この頃。今日はナンを買ってきてインドとかタイ系のさらさらカレーを作ることに。で、明日はメキシカン。タコスの材料を買ってきた。そのテのものに不慣れな母は顔をしかめそうだけど、料理担当の私が食べたいから作っちゃうのだ。文句は言わせぬ。でも辛さ控えめ、にんにく控えめにと一応の思いやりも加えてみる。

炒めた牛肉と春雨、刻んだキャベツときゅうりと玉ねぎをざざっと和えてナムプラーとレモン汁と酢と砂糖と一味唐辛子でばばばっと味つけして、まずはタイ風のサラダを作る。そしてカレー。厚手の鍋で刻み玉ねぎをじっくり炒め、そこにトマト1個をざく切りにして加え、ターメリックとクミンとコリアンダーとチリパウダー、それにカレー粉をばばばばっと混ぜこんで粉っぽくならなくなるまで炒める。海老も加えて塩胡椒し、海老に火が通ったら最後にココナッツミルクをどばどばと投入し、軽く煮込めばできあがり。本当は帆立とかイカも加えると良かったのだけど、海老だけだったので妙に具が少なめのさらさらすぎるものになってしまった。ナン1枚とカレーとサラダだけじゃちと物足りないかな?と思いつつ、たまには軽めの夕食でいいか、と諦めて皆といっしょにテーブルにつく。

案の定、母は
「あらー。これ、なに?……なん、って言うの?」
と少々不穏な顔をしながらカレーをすくって食べてみたり、ナンをおっかなびっくり浸してみたり。チリパウダーはほんのひとふりだし、赤唐辛子なんかも加えてなかったので辛さ控えめ。というか辛さはほとんどなし。それでもちゃんとスパイス臭ぷんぷんの私好みのココナッツ味のカレーになったので私的には満足。辛くないけどスパイスの効いてるカレーというと、思い出すのは銀座でよく食べていた「瑛舎夢(えいしゃむ)」というお店。息子がまだベビーカーだった頃にもそれをガラガラ押しながら土曜の昼に家族で行って、そういやあの頃から息子にカレーを喰わせていたのだった。今日も我が息子は母よりも平常な顔でもりもりとナン1枚を平らげカレーもきっちり食べていた。……もしかしてインドに留学とかなっても我が子はけっこう大丈夫、だろうか(いや、そんな予定はぜんっぜんありませんが)。

8/26 (火)
メキシカ〜ンな夕御飯
自家製パンケーキ("パンケーキ屋への道は遠い"バージョン)
アイスカフェオレ

「ここんとこ暑いし忙しいし、お弁当あると嬉しいな嬉しいなー」
とここ数日言われていたので、今日は朝からお弁当作成。だんなのお弁当作成ついでに私と息子のお弁当も作成。そのうちきっと「息子の弁当作るついでにだんなのを作る」という風に移行するんだろうなぁーと思いつつ、今はまだまだ子供用のちっこい弁当箱にちまちま詰めるよりも詰め甲斐のあるだんなのお弁当を作っている方が楽しかったりする。

早起きしてせっせと動いたので、余力を残したまま朝食の準備もする。今日はパンもない、御飯もない、なんにもない。冷凍うどんかなぁ……とも思いつつ、唐突にパンケーキが食べたくなったので作ることにした。残念ながらホットケーキミックスの買い置きはない。レシピを探しつつ、薄力粉と牛乳と卵と砂糖で作るシンプルなものを自作することにした。卵に砂糖入れてかき混ぜて、牛乳と溶かしバター入れてかき混ぜて、バニラエッセンスを垂らしたら薄力粉とベーキングパウダーをふるいながら混ぜ入れる。ざかざか混ぜたらあとはフライパンで焼いていくだけ。

「なに、つくってるのぉ〜?」
いつもはもっと遅くに起きてくるはずの息子が、珍しく早起きして台所をうろちょろし始めた。料理してる音がうるさかった?と聞いてみたらば、
「なんかねー、なんか、やいている音がするから。ぼくもね、なにかたべようかなー?……って思って」
朝から胃袋絶好調の息子であるらしい。パンケーキ焼くから待ってなね、と数分かけて6枚のパンケーキを焼き上げた。なんだかあんまりふわんふわんじゃない。ぽそぽそしているわけじゃないけど、ちょっと焼きムラもあってできあがりは今ひとつだった。パンケーキ屋の味はまだまだまだまだ実現不可能っぽい。バター乗せて、ハチミツかけて食べる。

「もっと前からパンケーキ焼くとわかってればね。生クリームいーっぱい泡立てて、フルーツのコンポートでも作って準備しておいたのに」
と真顔でだんなに言ったら、
「やめとくれ……」
苦笑いされた。え、なんでよ、アメリカでこれでもかと食べてきたじゃん、と言ったらば
「その後通勤電車に揺られて暑い中仕事しなきゃと思うと……イヤじゃない?」
とのこと。確かに、そうかもしれない。それじゃ今度は週末の朝にホイップクリーム&コンポートてんこもりのパンケーキを。それ以前に美味しいパンケーキが焼けるようにならなきゃなぁ……。

おうちで弁当
 茄子と鶏肉のバジル炒め
 さやいんげんのたらこマヨ和え
 牛肉と春雨のタイ風サラダ(昨夜の残り)
 ふりかけ御飯
 いぶりがっこ
冷茶

今日のお弁当、メインディッシュは茄子と鶏肉のバジル炒め。オリーブ油で鶏肉と茄子を炒め、塩して醤油をちーっと垂らして最後にバジルをざくっと混ぜ込むだけのもの。イタリアンかといえばそうでもなく、けっこう和風な味になってしまった。さやいんげんはさっと茹でて、茹でてほぐしたタラコと一緒にマヨネーズで和える。あとは昨日の残りのサラダも詰め詰め。御飯には彩りにさらりとふりかけかけて、隅っこに数切れのいぶりがっこをぺろぺろと並べてみた。私も息子もサイズが違うだけで全く同じもの。けっこう渋いお弁当だ。幼稚園児が好きそうなウィンナーとかうずらの卵とか卵焼きとかは皆無。

それでもやっぱり息子は「ぼくのおべんとう」というものが嬉しいらしく、今日も午前中台所をじたばたと「おべんとまだかなー」とか言いながらうろついていた。12時半を過ぎたところで一緒に食卓につき、「いただきます」と言うやいなや、息子はいぶりがっこからパリパリパリパリ食べ始めている。なぜ、よりによって漬物から食べるのだ、君は。

いつもそれなりに「似た味が重ならないように」とか「同じような食材ばっかりになっちゃわないように」とか、「あまり渋茶色のものばかりにならないように」と思っているのだけど、やはり弁当作りは難しい。いつも作る家飯としての料理とはまた違ったスキルが要求されるみたいで、いつも微量に多く作りすぎちゃう私は今日も冷蔵庫内に残りもの数品をストックする羽目になってしまった。彩りもなかなか「これ!」と美しく決まることがないし。本当に難しい……。

タコス(タコミート・レタス・トマト・シュレッドチーズ・香菜)
鶏肉のファヒータ
自家製ソフトトルティーヤ
コロナビール
自家製"オルチャタ"
スイカ

夕飯は、タコス。「他国籍料理を味わいましょうキャンペーン」が昨日から実施中で、昨日のタイとかインドあたり系(どこだそりゃ)に続いて、今日はメキシカン。タコス作るなら、ソフトタイプのトルティーヤも欲しいわね、とか、ファヒータもあると嬉しいよね、と、"懐かしの味"の再現に取り組んてみたところ、なにやら大変なことになってしまった。

まず、簡単なところでタコス。タコシェル(ハードタイプのトルティーヤ)買ってきて、タコススパイスも買ってきて、サルサも買ってきた。タコススパイスでひき肉炒めたら、あとはレタス刻んでトマト刻んでチーズ用意するだけ。
続いてファヒータ。ファヒータはメキシコの鉄板焼きというか肉野菜炒めみたいなもので、妙に醤油っぽい懐かしい味がしたりする炒め物だ。ほんのりスパイス効いた塩味、なんていうのもあった。インターネットで検索し、チキンファヒータを作ることに。事前に一口大に切った鶏肉をサラダ油とライム汁と塩胡椒とにんにくとクミンパウダーで和えておく。玉ねぎとピーマンとパプリカを炒め、その肉も加えて炒め合わせていく。なんとなく「こんな感じ?」という炒め物ができあがった。

調子に乗って、タコスの皮(トルティーヤ)も作る。小麦粉と塩を水でこねくりまわし、ピンポン玉くらいの団子にしたら麺棒でのしていく。あとはフライパンで両面焼いたら完成。更に更に調子に乗って、メキシコのソフトドリンク"オルチャタ"も。これはお米のジュースで、作り方を検索してみると「生米を水に数時間浸した後、ミキサーにかけてから漉す」とか、「水に浸した米を1〜2時間煮込み、それをミキサーにかけて漉す」とか、いろいろ。生米はあかんやろー、と勝手に判断して、お粥のように煮た米をミキサーにかけて漉して、更に水で薄めたりして作ってみた。これにシナモンパウダーを混ぜ、かなり強めの甘さをつければできあがり。本当は魚介のライム和えのサラダも作ろうとしたのだけど、魚介の値段が高すぎてパス。

昨夜に増して、母は食卓の前で「……で、どうやって食べるって?」と硬直していた。息子の方が慣れたもので、さっそくトルティーヤにチーズやトマトを巻きまくっている。えとね、皮がこの2枚で、この皮にこの具を挟んで食べるの……とあれこれ指導し、皆でひたすら"小麦粉の皮巻き肉炒め"をせっせと食べた。たまたまスーパーで見つけたので、香菜(メキシコでの呼び名は"シラントロ"らしい)もざくざく切って添えてみる。香菜の味は中華っぽいかタイっぽいかどっちかの印象よね、とメキシコ料理を頻繁に食べるようになるまでは思っていたのだけど、香菜の味はメキシカンな味でもある。お店で出てくるサルサの中には、香菜臭がこれでもかと漂ってくるものも少なくなくて、その独特な匂いが不思議とタコスやブリトーに似合ったりしていた。で、私は「そうかー、中華料理とタイ料理とメキシコ料理があるところなら香菜は入手できるのかー」と密かに御満悦だった。イタリア料理なんかでも「コリアンドロ」という名で香菜は使われているらしいから、アメリカでもヨーロッパでもアジアでも香菜は入手可能ということになるのかな?と香菜好きの私は今日もニヤニヤ。

ところでオルチャタは、けっこうお店の味に近いものができたと思うのだけど、息子にもだんなにもいまいち不評だった。……やっぱり「シナモンパウダーがないわー」と、紅茶用のミックススパイス(黒胡椒入り)を使ったのがいけなかっただろうか。ダメですか?そうですか、ダメですか……。

8/27 (水)
これが全部「ミルクケーキ」。ちょっと壮観。
ミニサイズ タコライス
アイスティー

だんなは今日、友人M井さんと飲みなのだそうだ。しかも都内にあるM井さん宅(一人暮らし)に泊まってくるという。
「……じゃあ、お弁当はいらないね?弁当箱2日も持って歩くわけにいかないし」
若干拗ね気味だった昨夜の私。私もM井さんに会いたいのに、いいないいないいなー、と、「だからお弁当は作らないもんね」オーラをぷんぷん生産しながら私はだんなに言ったのだった。

「いや……お弁当は……欲しいなぁ。使い捨てのおにぎりパックとかなかったっけ?おにぎり弁当、自分で作って持ってくからさ」
私のイヤミを意に介さず、御飯炊いてさ、漬物もあるしさ、と着々と予定立てている我が夫。結局だんなと私の2人で早起きして、お昼用にと3人分のおにぎりを作ることになったのだった。

茹でてあったタラコがあるし、塩鮭も1つある。鮭はこんがり焼いて、更に冷蔵庫から「油味噌」を取り出した。豚の脂身をじくじく炒め煮して作る、沖縄の甘辛おかず味噌だ。こってりした味は御飯にすんばらしく良く似合う。当初、おかか醤油もいいな……なんて呟いていただんなは、油味噌の瓶を見て、
「そう!それだよ!そういうのだよ!よくわかってるじゃんおゆきさん!」
とテンション急上昇を示し、おにぎり用プラスチックパックに3個納めたうちの2つを油味噌おにぎりにしていた。隅っこにはぎゅうぎゅうと"いぶりがっこ"を詰めている。私も息子も、だから昼はおにぎりだ。私は鮭とたらこと油味噌を1個ずつ、息子は鮭とたらこの合計2個。

私はすごーくおにぎり作りが下手で、ちゃんと美しい三角にならないし、具を入れると隅に寄るし、しかも強度の"猫手"(猫舌ならぬ、猫手。熱いものにさわれない)だから熱い御飯を握ること自体が苦痛だし、とにかくおにぎり作りは鬼門なのである。おにぎり作りに関しては、だんなの方が絶対うまい。すばらしく巧い。だからおにぎりを作ろうということになるとだんなが登場するのであった。今日も「自分のものは自分で握りましょう」とやってみたら、あからさまに私の方のが不格好だ。精進あるのみ、だ。

で、バタバタおにぎり作成をしつつ、そのままの勢いで朝食は昨夜のタコスの材料を使ってタコライス。あったかい御飯の上にタコスの肉を乗せ、レタスとトマトとチーズを飾り、じゃっかじゃっかとかき混ぜながら食べるのがタコライス。残った肉がほんの4口分くらいしかなかったので、御飯はごくごく軽く茶碗に半盛りくらいの状態にし、小さなボウルに盛りつけて食べた。タコスをやったら、翌日はやっぱりタコライス。実のところ、タコスよりタコライスの方が美味しいんじゃないかしら、なんて思う時もあったりする。

おにぎり(焼き鮭・たらこ・油味噌)
漬物(いぶりがっこ・ぺそら漬け)
のんびり田舎茶

ミルクケーキちょこちょこ

というわけで、お昼御飯はおにぎりプレート。白い楕円皿におにぎり並べ、隅には漬物を添え、それに似合いそうなお茶を淹れた。ガスコンロのグリルを使うのがめんどうで、鮭をフライパンで焼いちゃったのだけど、良い感じに香ばしくてシアワセ。添えた漬物は、いつもの「いぶりがっこ」と共に、今日はもうひとつ、「ぺそら漬け」という、ちょっと面白い漬物も。

ぺそら漬け(ぺちょら漬け、とも言うらしい)は山形のお漬物。小茄子を色抜きして唐辛子や茗荷と共に水漬けにする、外見にちょっとびっくりしてしまう漬物だった。普通、茄子の漬物というと「美しい紫色をくっきりはっきりに」という方向にいっているような気がするのだけど、ぺそら漬けは皮を剥いたわけでもないのに見事に白々としている。唐辛子と一緒に漬けてあるので、かなり強めにピリリとした辛みがあって、酒の肴にもなっちゃいそうな味だった。知らない食べ物がまだまだいっぱいあるんだなぁ〜、と、おにぎり片手にぽくぽくと食べる。辛いけど、うまー。

適当に選んだお茶は緑碧茶園から試供品でもらったのんびり田舎茶というもの。単に名前だけで「お、これ良いかも」と淹れてみたのだけど、なんでもプーアル茶とほうじ茶のブレンドで、トウモロコシや蕎麦の実も入っているらしい。適度にプーアル茶臭く、適度に日本茶っぽくもあり、ついでに好みな感じの麦茶的香ばしさもあってかなり好きな味のお茶だった。8〜9月の限定販売らしいので、ちょっと買っておいてみようかなぁと思ったり。アイスで飲んでも美味しそう。

そしてそして、食後のお菓子には、これでもかとある「おしどりミルクケーキ」。
コンデンスミルクをちょっと薄めて板状に固めたような、バリバリした食感の素朴な味のミルクケーキ。ときどきデパ地下の「地方物産コーナー」みたいなところにあったり、100円ショップに置かれていたりする。スキー場に行くとたいがいこれが売店にあったりするので、見つけるたびに私はこれを買っていた。昔から、もう大好きな味なんである。単なる「ミルクケーキ」しかかつてはなかったのだけど、もう社会人になろうかという頃にスキーに行った時にはイチゴ味とかもちらちら出てきていたのを覚えている。しばらく見かけなかったので(スキーにも行っていなかったので)もう思い出の味になりつつあった。

で、このたびまたもや奇特な方がいらっしゃって、「私の郷里の山形に、ミルクケーキのメーカー、おしどりの本社があるんです。山形の漬物に"ぺそら漬け"というのもあるんですが、ご存じですか〜?」と、ミルクケーキ及びぺそら漬けをばばばーんと送ってくださったのだった。せりあさん、ミルクケーキお好きなんですよね、と。確かに以前、好きなの大好きなのー、と書いたような記憶がある。あああ、ありがとうございます。ぺこぺこ。

いただいた袋はずっしり重くて、「漬物とミルクケーキ数袋にしては……なかなかの重量感が……」と、開けてみてびっくりした。出てくる出てくる出てくる、ミルクケーキの袋袋袋。今はなんと、12種類もフレーバーがあるということなのだった。息子と二人で「どっしぇー」と大騒ぎだ。
フレーバーの種類は、プレーン味(とは書いてないけど、いわゆる普通の「おしどりミルククケーキ」)の他に、いちご、かぼちゃ、コーヒー、さくらんぼ、チョコレート、抹茶、紫いも、ブルーベリー、ヨーグルト、ラ・フランス、りんご。かぼちゃや紫いもあたりが相当すごい。いちごやコーヒーやチョコや抹茶あたりは「そうね、コンデンスミルクと相性良さそうだもんね……」とすんなり納得できるけれど、それにしたって12種類も作るかね。蔵王あたりのおみやげ物屋さんにはこれら12種類がみっちみちに置かれていたりするのだろうか。ちょっと怖い。

「あー、ぼくね、りんご食べるよりんごー」
私よりも先に息子が袋に手を出して、早速コリコリコリコリ食べ始めたので、私も負けじとヨーグルト味に手を出した。届いたのは昨日の夕方だったのだけど、帰宅した母も帰宅しただんなも、
「わ!なにこれ!」
「うぉっ!なんじゃこりゃ!」
と台所のカウンターに山積みになっているミルクケーキを見てぶっとんでいた。ミルメークにピーチ味とかあったのも衝撃だったけど、12種類のミルクケーキはそれ以上の衝撃だった。

スパニッシュオムレツ
ローストポークのサラダ
牛肉と春雨のタイ風サラダ(残りもん)
ビール

だんな不在の夕御飯。だんなはM井さんと一緒に、学生時代にしょっちゅう一緒に飲みに行っていたのだという飯田橋の居酒屋でちちくりあっているのだろう。

ここのところ母がびっくりしてしまうような夕食が続いていたので、今度はあまり突拍子もないものじゃないものをと目指してみる。スーパーの安売りで昨日買ってきたローストポークをレタスのサラダの上に並べ、数日前のタイ風サラダもテーブルに。なんだか卵が食べたかったので、スパニッシュオムレツにすることにした。残りもののウィンナーとハムを炒め(本当はベーコンが望ましいのだと思う)、そこに刻み玉ねぎも加えて炒め、更に角切りにしたトマトも放り込み、トマトが崩れないうちに粉チーズを混ぜた溶き卵を流し入れる。あとは卵が固まるまで熱して両面こんがり焼きつければできあがり。これならどうだ、不穏な味はしないだろう!と食卓に出すと、
「えー?卵焼きにトマト入れちゃうの?……えー」
と、またもや母の表情は不穏なものになった。えー、オムレツにトマト、入れたりするよー、などと言いつつ、それでも母は昨日一昨日に比べるともりもりと食べていた。いつも妙なものばっかり作ってすみません、おかあさま……ささ、食後にミルクケーキもありますし。

8/28 (木)
il Centro(広尾)にて、オマール海老乗せ手打ちパスタ (昼御飯)
スィートポテトパイ
フルーツのヨーグルト和え
牛乳

今日はお昼に広尾で食事の約束。だんなは昨晩、M井さんの家にお泊まりしていたのでだんな不在の朝である。
ぐーたらぐーたら午前中寝ていても良かったのだけど、今日はたまたま母の仕事が休みということで、
「じゃあ、いっちょ、プールに行ってみようかぁ!」
と朝9時のスポーツジムオープンに合わせて起きるなり家を飛び出してみる。ぎりぎりまで寝ていたかったから牛乳一杯飲んだだけでプールに臨み、そして1時間後にへろんへろんになって帰ってきた。母と息子は、ちょうど遅めの朝御飯を食べようとしているところだった。

「あら、おかえりなさい。……なんか食べる?」
「……なんかあるの?」
「いや、なんもないけど」
「……ひどい……」
と、母と息子の前に置かれた菓子パンを「いいなぁ……」と眺めていたところ、「おかーさん、半分あげる」「私からもあげる」と、2人がおすそわけしてくれた。いや、2人から半分ずつもらっちゃったら私が一番多く食べることになっちゃうしね、とちょっとずつ分けていただくことに。半個分のスィートポテトパイと、缶詰フルーツをヨーグルトで和えたものを少々。あとは牛乳たっぷり2杯。

ちなみに、後に聞いた話によると、だんなの朝食は「M井さん手製飯」だったそうな。献立は餃子、モヤシとパプリカの中華風サラダ、メンマ、ザーサイ、御飯、インスタント味噌汁。……すごいよM井さん。余裕で嫁に行けるよ……。

広尾 「il Centro」にて、おまかせコース
 つぶ貝のトマト味マリネ
 ジャガ芋とレンズ豆のピュレを添えた"サルモネ ティエピト"
 手打ちコルツェッティ オマール海老のソース
 ウニとレタスのパスタ
 巨峰のソルベ
 紅茶

今日はTさんと一緒に御飯。
「今度、台湾行こうと思っててー」(まだまだ先だと思っていたら、もう2週間後くらいに迫っていたりする)
と雑談メールを送ったところ、
「あら、台湾なら、以前行った時にたっくさんガイドブック買っちゃったのがあるから、お貸ししますよ。どーぞどーぞ」
とお返事いただいたのだった。じゃあ美味しいもの食べましょう、一緒に語らいましょう、と、今日は一緒にお昼御飯。我が母の休みが本当に今日入るのかどうかわからなかったので(結果的にお休みになっていたのだけど)、息子も連れてっちゃうことにした。

行ったお店は、広尾にある「il Centro(イル・チェントロ)」というお店。Tさんの仕事で関わったことのあるお店だそうで、シェフの小出真路さんはイタリアでの修行経験が4年間あり、以前は「ドゥエ・キアッケレ」というお店でシェフをなさっていたのだとか。最近、イタリアンと言えばある特定のお店ばっかりで、その料理は純粋にイタリアンかというとちょっと違ったものが多かったりしていたので(そのアレンジの仕方とか食材の使い方がこれまた好みなのだけど)、このお店のストイックにイタリアンな味の料理はどれもこれも楽しめるものだった。盛りつけも割とストイックで、前菜などは「……倍量あっても、ぺろっといけるかな」という感じのもの。事実美味しかったので、どの皿も倍量でいただきたいくらいのものだった。

おまかせでお願いしてあったので、座して料理が来るのを待つ。息子にはクリームベースのスパゲティを「具は何でも大丈夫です」とリクエストして作ってもらった。彼の前にはサーモンたっぷり野菜たっぷりのクリームソーススパゲティ。
1皿目はつぶ貝を使ったトマト味のマリネ。2皿目は"サルモネ ティエピト"という、サーモンをレアな状態に"ぬるく"火を通したもの。魚の下にはじゃがいもとレンズ豆を使ったピュレが敷かれていた。どちらの前菜もジェノヴァペースト(バジルのペースト)が添えられていて、とても香りが良い。オリーブ油も良いもの使っているんだなぁという、こちらもふわふわと良い香り。

Tさんに教えていただいて今日初めて知ったのだけど、イタリア人はコースに肉と魚を混ぜることはあまりないのだとか。これまでしょっちゅう魚だー、肉だー、全部喰うぞー、という感じにせっせと両方取っていたので、それはかなりびっくりすることだった。そして今日の料理は全て、魚で統一されていて、生ハムもソーセージすらも使われていなかった。食べ終わってみると「ああ、そういえば魚ばっかりだったかも」と思えるのだけど、物足りないことはなかった。「とにかく魚介ばかり」というのは、それはそれで幸せな食べ方だなぁと思う。

前菜2皿の次は、パスタが2皿。1皿目は平たく丸い手打ちパスタ、"コルツェッティ"(舌噛みそう)のトマトソースで和えたもの。上にはぷりっぷりに火を通したオマール海老がごろりごろりと何切れも乗っている。今日一番美味しかったものは、このオマール海老だった。絶妙に火が通っていて、ぷりぷりパキパキとしたはちきれそうな味。

次のパスタはロングパスタで、ウニとレタスがたっぷり混ぜ込まれているもの。ここのパスタは、どれを食べてもアッツアツのものがテーブルにやってくる。大抵のスパゲティは、麺を茹でてから鍋やフライパンの上でソースと共にちゃっちゃっちゃと混ぜ炒めてから皿に盛られてやってくるのだけど、だいたいは猫舌の私でも余裕で食べられる程度の温度になっている。冷めている、というわけではないけど、温かいのだけど、別に沸騰直前の温度ではなくて、という感じ。このお店のパスタは、息子にやってきたものも、私たちが食べたものも、どれも見事にアッツアツ、だった。油がしっかり御飯の粒をコーティングした絶品のチャーハンのできたて的なアツアツぶりで、
「この熱さがね、いつもすごいなぁと思って、私は好きなんですよ」
というTさんの言葉にうんうんと頷きながらとにかく冷めないうちにとパスタをずるずる。

最後にはキウイやスイカなどのフルーツ入りのソースを添えた綺麗な紫色をした巨峰のソルベもいただいて、たっぷり満足して昼食を終えた。
しかし、いつ見てもT先生はキュートだ。

恵比寿 「Le Chinoisclub」にて
 譚さん自慢の特製マンゴープリン
 ライチー茶

お昼御飯のお店は広尾と恵比寿の中間、でもちょっと広尾寄り、という場所にあった。じゃ、じゃあもしかして、もしかしなくても、恵比寿まで歩いていけるね??と判断して、食後にTさんと別れてから息子と2人で恵比寿を目指す。とても渋谷区、それも恵比寿や広尾といった土地とは思えないほどの閑静な住宅街の道をてくてくてくてく抜けて行って、ガーデンプレイスを目指してみた。恵比寿の目的は、マンゴプリン。美味しいと噂のお店があるとのことで、ここ数週間気になっていたところだった。

「あっちよ、あっちー」
とガーデンプレイスの高層住宅ビル群を目指し、めでたく隅に位置するサッポロビール社のビルに到着。多くの花が植えられていて、蝶だの赤とんぼだのがびっくりするほど大量に飛んでいる中を抜けて目当ての店に向かってみた。15分ばかりせっせと歩いたので、甘いものなら余裕で胃袋に入ります、という感じ。

お店の名前は「Le Chinoisclub」(ル・シノワクラブ)。中華料理店「赤坂離宮」の総料理長、譚彦彬さんがプロデュースしたアジアンリゾート風のカフェなんだそうだ。デザート類と中国茶がメインで、そこに噂のマンゴプリンがあるらしい。2人でーす、とお店に入って指をひらひらさせ、吹き抜けの地階を見下ろす隅の席に息子と向かい合って腰掛けた。天井はガラス張りで温室のようになっているけれど、冷房はしっかりガンガン効いている。比較的ゆったりめに置かれたテーブルや椅子も、確かにアジアンリゾート風。

「マンゴーのね、プリンのね、ジュースがいいなぁ……」
とよくわからないリクエストをした息子には、それじゃあとマンゴージュースと牛乳を合わせたマンゴーオレを。私は単品マンゴプリン700円に通常価格650円ほどのお茶をセットにして1200円となっているマンゴプリンセットを。マンゴプリンの品名は「譚さん自慢の特製マンゴープリン」なのだそうで、なんだかすごいねぇ……と苦笑いしながらプリンを待った。

ガラスの器に固められたマンゴプリンは、確かに噂になるだけあって美味だった。色粉を使ったような鮮やかな生地の色、ふわふわぷるんと柔らかいその中にはこれでもかと果肉がたっぷり。くどくない程度のミルク感といい、マンゴーそのものの美味しさといい、「そうそう、香港で食べた美味しいマンゴプリンって、こんな感じだったよー」と涙ちょちょぎれそうになった。

確かに美味しい。すごーく美味しい。超美味しい。
でも、値段は「これってどうよ?」とも思う。マンゴプリン単品700円はぎりぎり許せるとして、小洒落たガラスのポットにちょろっと茶葉が入ってるような中国茶が1つ650円はいまいち納得できない。セットにして1200円というのも、お得感が全然ない。息子のマンゴーオレと一緒に会計を済ませると、「なんとか2000円は切りましたけど」という値段になってしまい、今ひとつ納得いかなかったのだった。これが全部で1200円くらいだったりしたら、また絶対来よう!と力強く言えるのだけど……なんだかこう、モニョモニョ。

デパ地下のお総菜いいろ
 鶏の唐揚げ・コロッケ
 ざる豆腐
 30種の野菜のサラダ
羽釜御飯
ビール

恵比寿を出て、渋谷で寄り道しつつ新宿にも寄りつつ、そしてへろへろになって午後7時過ぎに帰宅。久しぶりのシャバはええのぅ〜なんて言いながら、ついついあれこれ堪能して回ってしまった。もう夕飯は作ってる時間はないな、と新宿高島屋の地下でばばばっと総菜を買ってきた。
「おかーさんおかーさん!コロッケがあるよ!ぼくはねぇ、ゆうはん、コロッケがいいなぁ……」
と息子にリクエストされて、通りかかった揚げ物屋さんでコロッケと唐揚げを購入。続いて「RF1」で野菜のサラダをどっさり購入。更に通りかかった豆腐屋さんでざる豆腐を購入。ここのざる豆腐のざる、我が家に2〜3個転がっていたような気がする。

かくして私が帰宅する頃にはだんなも職場を出てしまっていたようだ。いやちょっと待ってよ全然準備できないよー、と言いつつ、漁り買いしてきたあちこちのケーキショップのマンゴプリンを写真に撮ったり、パッケージを破いて捨てたり、本屋で買ってきた本を片づけたり……とてんやわんや。あとは揚げ物類を温めるだけ、というところでだんながタイミングよく帰ってきた。ごめんなさい、金はかかってるけど愛情はあんまりかかってないです……と、総菜だらけの夕御飯。それでも皿にちゃんと盛ったらけっこうな御馳走だった。

ぷわんぷわんに柔らかいざる豆腐は、ゆるゆるとスプーンですくっておかかをかけて、醤油垂らしてツルリと食べる。にんにく臭い唐揚げも、むちむち丸っこいコロッケも、なんだかすごく美味しく感じられた。疲れているとき、その他色々足りない時(時間とかやる気とか筋力とか)にはお総菜はやっぱりありがたい。たとえざる豆腐が1皿600円しようとも。

8/29 (金)
近所のラーメン屋「栄屋」で、冷やし中華を食べる
コロッケサンド
牛乳

昨夜の夕飯用にデパ地下で買ってきたコロッケ。1個だけ余ってしまったたので、
「お弁当に詰めてあげるよー」
とだんなに宣言したところ、
「弁当はヤだな、だったら朝飯にコロッケパンの方が嬉しいよ」
と言われてしまった。あー、ダメですか。弁当はダメですか。と、今日も朝からおべんと作成。今日は手抜きに焼き肉弁当。牛肉を焼き肉のタレで炒めて御飯の上に乗せるだけ。いつもの二段弁当箱ではなく大きな平たい弁当箱に詰め、隅にいぶりがっことか漬物をきゅうきゅうと入れてみた。あとは冷凍食品のちくわの磯辺揚げ。適当弁当は15分でできあがった。

今日も暑い暑い、と汗をふきふき続いて朝食の準備。食パンにバター塗って、刻みキャベツをぶわっと乗せてとんかつソースを垂らし、ちょっとばかり上から押さえつけて平たくぺたんこにしたコロッケを乗せて更にソースを垂らす。パンを乗せたら、も一度きゅうと押さえて、ナイフでまっぷたつに。それをだんなと私で1切れずついただいた。やはりコロッケパンには刻みキャベツがあると嬉しい。ソース多めに、下品なくらいにどっぷりかかっているのがまた嬉しい。
「そいでもって、やっぱり牛乳なのよね」
「なのよね」
と、牛乳をくぴくぴ。1日に余裕で1リットルパックが1本以上空いてしまう我が家は、常に「ガロンパック入り牛乳」(つまり4リットルパック←アメリカのスタンダードサイズ)の登場を待ちわびている。がんばれウォルマート。

稲毛 「栄屋」にて
 冷やし中華(大盛り) \850

今日も母は仕事がお休み。それならば、と朝一でプールに行って帰ってくると、母がなにやら「冷やし中華、冷やし中華」と呟いている。
「ねーねー由紀ちゃん。冷やし中華、食べたくない?」
「……つくるけど?」
「つくるんじゃなくてね、美味しいのを食べに行きたい」
「……私の作ったのは不味いってか?」
「そうじゃなくてー」
母の脳裏にはもはや冷やし中華の花畑が広がりまくっているらしかった。こう言い出したら聞かないんだこの人は、と、近所の店といえば一軒くらいしか思い当たるお店がなかったのでインターネットで検索してみる。

「電車乗るのはヤだからね」
「はいはい」
「いっぱい歩くのもイヤよ」
「はいはいはい」
徒歩圏内にいったいどれだけのラーメン屋があるんだろ……と途方に暮れつつもカチカチとマウスを連打していると、またも「由紀ちゃん由紀ちゃん!」とうるさい。"郁恵・井森のお料理Ban!Ban!"のオープニング曲がテレビから流れていた。
「テレビ!杏仁豆腐作ってる!いいわねぇ、杏仁豆腐。……杏仁豆腐食べ放題ってお店、ないかしら?」
「……はぁ……?」
もうわけわかんないよー。助けて神様。なんで"食べ放題"なの、そこで。

……で、それでも結局、これまで行ったことのなかった近所のラーメン屋さんがかなり評判が良いらしい、という情報を入手してみたのだった。チャーシュー麺が美味しいらしい。季節柄、ラーメン屋さんだったら大抵は冷やし中華もあるよね、と試しに行ってみることにした。カウンターしかない、小さな店だった。

母と息子と3人でカウンターにつき、冷やし中華の普通サイズと大盛りとを1つずつ注文。その意図をちゃんと汲んでくれて、息子の前には小さな椀とスプーンがやってきた。
「煮たまごもあるよ」
「普通はラーメンに乗せるもんだと思うけど……頼んじゃおうか」
と、煮たまごもつけてもらう。良い感じに半熟に火が通った卵は、表面が綺麗な茶色に染まっている。普通サイズで750円の冷やし中華は、きくらげやキュウリ、卵、チャーシューなどが乗るスタンダードなもの。麺の色はかなり黄色く、シコシコとして美味しかった。タレも酸っぱすぎる辛すぎず、良い感じ。素朴な味で、以前駅前で食べた別の店のものより遙かに好みな味だった。細く刻んだチャーシューが柔らかくじっくり味が染みていて、
「今度はチャーシュー麺食べに来よう……」
とかなり強めに決意して店を後にしたのだった。

ちなみに「杏仁豆腐食べ放題」(というか、オーダーバイキングで十数種類の料理が食べ放題)の店も数駅隣に発見(執念)。
次はここですか?おかあさま……。

鶏肉と赤じゃがのローズマリー風味グリル
香菜豆腐
トマトとバジル入りの野菜スープ
羽釜御飯
ビール、アイスティー

田舎の親戚が庭で作ったという、赤いじゃがいも。アンデスなんとかとかいう品種だそうで、アメリカの煮込み料理には大抵この赤いじゃがいもが入っていた。肉じゃがとかじゃなくて、それっぽく洋風に調理して食べたいなぁ……と思っていたので、夕飯はそれをオーブン焼きにしてみることに。

鶏もも肉を一口大に切り、同じく一口大にした皮つきのじゃがいもと一緒に平皿に重ねないように並べていく。そこに、粗塩と胡椒と生のローズマリーを細かくして混ぜたものをばらばらっと盛大にふりかけて、オーブン焼きに。あとは冷蔵庫に半端な量の野菜があれこれあったので茄子とパプリカと玉ねぎを使って野菜スープに。仕上がり直前に刻んだトマトと刻んだバジルを混ぜこんだ。
「なんとなーく、イタリア風って感じ?」
と勝手に決めてみて、そして冷蔵庫内にあった昨夜の残りのざる豆腐と目があって途方に暮れた。ざる豆腐とイタリアン……激しく似合わない。

これまた半端な量しか残っていなかった豆腐だったので、プリン屋の容器だった小さな陶器の器に豆腐を一人分ずつ分け入れてみた。茗荷ときゅうりと生姜を細く細く刻んだやつを水でさらしてシャキッとさせて、それをぶわっと豆腐の上に乗せていく。あとはだし醤油をちろっとかけて、ビールの肴として出すことにした。イタリア風じゃないけど、気にしない。

これでフランスパンとかリゾットでも出せば多少は格好つくのかもしれないけれど、我が家の夕飯は今日も「炊きたて白い御飯」なのだった。

8/30 (土)
久しぶりに回鍋肉。なんかピーマンが少なめだし(いつも通り肉は多めだし)
「ミスタードーナツ」の
 カスタードクリーム
 割包
 氷コーヒー

土曜の朝。ラストに起きたのが私だった。目覚めるとベッドの左手でだんながこちらを見てへらへらしているし、息子は右手のベッドの上でぴよんぴよんと飛び跳ねている。「シュールだわぁ……」と思いながらもう一度寝ようとすると、
「ぼくたちはお腹が空いたよ。しぬーしぬー」
と斉唱されてしまった。ややや、もう10時か。

「朝御飯、どうしますか?ドーナツでも買ってきましょうか?」
「……んー……」
「それとも一緒に食べに行きますか?」
「んんん〜……」
「ああ、それは面倒ですね。じゃあ買ってくるからご希望は?」
「……カスタードクリームものとかいいな……いや、バタークランチも捨てがたいな……んとね……でもね……」
「あー、はいはい適当にということで。ただいま"氷コーヒー"もありますが、どうしますか?」
「……なにそれ?」
「じゃあ、買ってくる、と」
こちらは完全に寝ぼけているから会話になってないし、しかも今ひとつ噛みあっていない。それでも私の意図はだいたい通じてるみたいなので、チャリンコで出かけていっただんなと息子とベッドの上から見送った。

「氷コーヒー」なるものは、ごろりと親指の先ほどの塊になっている無糖コーヒーのシャーベットみたいなもの。手のひらにすっぽり入る小さな容器に入ったそれを背の高いグラスに入れ、上から牛乳を注いで飲む。味は要するにコーヒー牛乳なんだけど、なかなか美味しかった。いつもテイクアウトばっかりだったからこんなものがあるとは知らなかったさー。

大抵一度に2個食べるドーナツ、よっぽど甘いドーナツが恋しいとき以外は「甘いもの1個、甘くないもの1個」という食べ方をしていた。だんなもそれは重々わかっているようで、買ってきてくれたのはカスタードクリーム(エンゼルクリームのカスタード版)と、ミスター飲茶の「割包」。
「……お、変化球で来たね」
と、氷コーヒーとは今ひとつ似合わなかったけれど、角煮挟み蒸しパンをもきゅもきゅと囓る。これもまた、ジャンクな味だけどなかなか。

今日は一日だんなと一緒に台湾旅行の下調べ。
目下のときめきポイントは士林夜市。台北最大の夜市なのだそうで、
「うぉー、あれ食べたい」
「こんなものもあるんだぁ……」
「アイス食べなきゃでしょ、かき氷も食べるでしょ……」
と、一体何食ここで食べるつもりなんだか、というチェックの仕方をしている私たちだった。

「がもう」のうどん ひやひや
イカかき揚げ
麦茶

通販会社「千趣会」から、現在毎月届いている讃岐うどん。香川の名店の味をご家庭に……というコンセプトで、その月ごとにお店を変えて、麺とだしがセットになってやってきている。本当はもう2週間も前に届いているはずだったのだけど、今月はなにやら遅れていたらしい。
今月は、「がもう」。初めて行った香川で、その「がもう」のロケーションにおったまげたのは3年前のことだった。田んぼの中にあるすさまじく風光明媚なうどん屋さんで(香川のうどん屋はたいがい風光明媚な地にあったりするけど、それにしても!)、なんだかすごく幸せなひとときだったなぁ……という記憶ばかりが濃厚だ。いや、うどんも当然美味しかったんだけど。

「……じゃあ外で食べます?」
「ベランダで食べるとか……」
「でも、ゴミ袋置いてあるし、蚊はいるし、ハイビスカス植わってるし、風情ゼロかと」
うどん以外の観点でわいのわいのいいながら、昼御飯はうどんを茹でた。冷凍麺をさっと茹で、あとは濃縮だしをのばすだけ。「冷たくして食べるときには、水で薄めて一旦沸騰させてから冷ましてください」と説明には書いてあるのだけど、めんどくさくて冷水でのばしちゃう。昨日のうちに買ってきていたかき揚げを乗せ、刻み万能葱を添え、すり胡麻を出し、白くピカッと光るうどんを食べた。

そらもう当然、お店で食べるのが一番なのだけど(味も風情も周囲の風景も)、それでもだしからはちゃんといりこの存在感が伝わってきたし、麺もツルッピカッとしていてキュッキュと滑り、いつもの"加ト吉冷凍うどん"よりひとまわりふたまわり美味しく感じられた。ほんのちょっとは「香川へ行きたい熱」を冷ますことができるのでありがたい存在だ。
この麺があるうちに、じっくりいりこでだし取って、澄んだ色の濃厚なつゆを作って、ついでに鶏肉の天ぷらとか作っちゃったりして、「おうちでかしわざる」の幸せを噛みしめたいところ。

回鍋肉
いろいろ野菜の千切りサラダ しらす乗せ
豚肉と冬瓜のスープ
羽釜御飯
ビール

先日、スーパーに買い物に行った母に「なんでもいいから肉買ってきて。安売りしてるみたいなやつ」と頼んだところ、ごっつい豚バラ肉を1本買ってきてくれたのだった。母は豚肉が食べたかったのかしらん?としばしそれを眺め、冷蔵庫内にキャベツとピーマンがあることを確認し、
「よっしゃ、今日はホイコーロー!」
ということに。最近なんとなく野菜不足な感があるので、たっぷり野菜を使ったサラダも作ることにした。

まずは豚バラ肉を塊のまま1時間くらいかけて茹でることから始める。葱と生姜を入れた湯でくつくつと煮込み、茹で汁には茹でた肉を少々角切りにして放り込み、下茹でした冬瓜も入れてスープにした。火を通したバラ肉をせっせと包丁で薄切りにしたら、サラダの準備。

今日のサラダは千切りサラダ。レタスをざくざくとキャベツのごとくに千切りにし、茗荷も千切り、きゅうりも千切り、セロリも千切り、生姜少々も千切り。ざくっとそれらを合わせ、ボウルによそってから上にシラス干しをたっぷり盛った。ドレッシングは醤油と味醂と酢を同量ずつ合わせてごま油をちらっと垂らしただけのもの。

で、「あと5分で御飯が炊ける」というところで回鍋肉の作成に入った。中華鍋に2カップほどの水と大さじ1のサラダ湯と小さじ1ほどの塩を入れ、それをガーッと煮立ててから手でちぎったキャベツと、乱切りにしたピーマンを入れて"茹で炒め"っぽく湯をお玉でざかざかかけつつかき混ぜて火を通す。適当に火が通ったところでザルに野菜をあけたら、そのまま中華鍋を強火でガンガン熱してサラダ油少々。刻み葱と刻みにんにくと刻み生姜と豆板醤を入れ、焦げないうちに肉を投入、つづいて野菜も投入。ざっかざっかと混ぜながら合わせ調味料を加え和えて、最後に水溶き片栗粉を垂らして完成。塊肉を茹でたり、野菜を湯通し(本当は油通しが良いのだけど、さすがにそれは家の狭い台所やコンロじゃ無理……)するのはめんどくさいけど、こうするとやっぱり美味しいのよね、ということがわかってからはよっぽど切羽詰まっている時以外はこうしてつくることにしている。調味料は醤油や甜麪醤、オイスターソース、砂糖や酒を使うもので、これは周富徳さんのレシピ本で知った配合だった。

「やっぱり四川料理なら、陳健一さんのレシピとかがいいわよねぇ〜」
なんて以前はあれこれ別の作り方を試してみたのだけど、どうもいまいち「うちの味」という感じになってくれなかったりして、いつのまにか周さんバージョンに落ち着いた。うちの味の回鍋肉は、もうこれできっと揺らがないだろう、という感じ。
「へぇ〜……何が入ってるの?」
そういえば、我が母は回鍋肉なるものを作ってくれたことはなかったのだった。興味深そうに箸を動かしているけど、「甜麪醤」なんてソースの名前を果たしてちゃんと覚えたかどうかは大いなる謎。母は、「家事の中ではとにかく料理が一番キライ。皿洗いの方が数億倍マシ」と言ってはばからない人なので、母が一緒に住んでいても料理担当は圧倒的に私(あるいはだんな)の役目になっちゃうのだった。その代わり、毎日の皿洗いは母担当。それはそれで、「家事の中ではとにかく皿洗いがキライ」(あとアイロンかけも大キライ)という私にとってはありがたい事だったりする。

8/31 (日)
餃子しかない餃子屋さんで、ひたすら餃子の昼御飯
亀戸 「亀戸餃子」にて
 餃子 10枚(50個)
 ビール(小瓶)
 コカコーラ
……を家族3人で。合計3000円也

錦糸町のヨドバシカメラに、「とあるもの」を予約していた我が夫。いい年してこういうの買うかね……と笑いながら、性能3倍(?)のUSBフラッシュメモリを購入しに今日は錦糸町方面におでかけ。

ただ受け取って帰ってくるんじゃつまんないねと、昼食にと行ってみたのは「亀戸餃子」という餃子屋さん。
「なんかねぇ……亀戸餃子、って名前の餃子屋さんがあるらしいよ」
とだんなに言われ、なんだか気になるその名前の店に行ってみることにしたのだった。餃子専門店らしい。その他のおかずも、御飯すらもなく、メニューはただただ餃子とその他飲み物類のみ、という店らしい。1皿5個入り250円で、1人2皿からの注文のみ受け付けるそうである。そういう店に行くのは初めて。
「宇都宮行きの予習ってことで」
「どんな予習だ!という感じだけれどもね」
と、開店直後の11時に到着するようにと電車に乗ってお出かけした。

小綺麗な駅前ロータリーを過ぎてちょっとした裏道に入ると、絵に描いたような下町チックな風景。開店5分くらい前にお店に着いてしまって、「まだかな?」と店内をちらりと覗くと「どうぞどうぞいらっしゃいませー」とおばちゃんが出てきた。細く狭いカウンターの席が20人分ほどと、あとは小上がりに4人がけテーブルが5個くらい。どこもかしこも古めかしい、なんともレトロな雰囲気の店だった。店頭には天井に迫る勢いで餃子の入っているらしい木箱が積み上げられている。壁には、「餃子は1人2皿(2枚)から」という注意書きと共に「4枚 1000円、 5枚1250円……」なんて表が貼ってあったりする。強者は一人で10枚(50個)くらいは食べたりするらしい。私たちの後から続々とお客さんはやってきて、ビールや水を傍らに黙々と餃子を食べては去っていくのだった。やってくるのは地元民ばかり、という感じ。

「ビール、小瓶一本ね。あと息子に……なに?コーラがいいの?水はダメ?……じゃあ、コーラ1本」(餃子にコーラってどうよ……と思いつつ、自分らがビールくぴくぴ飲んでる脇で息子には水で我慢しろというのもいかがなものか、というジレンマがねぇ……)
と注文し、「あ、あとね、餃子は10枚」と軽やかに宣言。1人20個強なら余裕で食べられると思われた。何しろ朝飯抜きでやってきてるし。
お客が入ると、おばちゃんが続々と餃子を焼いていく。50個注文したら一気に50個やってくるのかと思ったのだけどそんなことはなく、手元にやってきたのは5個1皿の餃子が3枚。私とだんなと息子の前にそれが置かれ、やってきたその5個の餃子を食べ始めることから食事はスタートした。食卓には練り辛子をなすりつけた小皿が各々の前に置かれ、他に醤油と酢とラー油が置かれている。小皿に醤油をシャバシャバ落とし、あとは適当にラー油入れたり、酢を入れたりしながら食べていった。

あんの味は、かなりあっさりめ。塩味なども特段ついていなくて、キャベツが主に使われているような優しい味のものだった。にんにくの存在も感じられず、臭い少なめのとても食べやすい餃子。焼き方が絶妙で、底はカリッパリッと香ばしく、、上面はふかふかもちもちと柔らかく良い感じ。カリッモチッとした食感のバランスが好みな具合で、「あちっあちっ」と言いながらハフハフと食べる。

……で、残り7皿は……?と食べ終えてからきょろきょろすると、もう、次の皿が目前に迫っている。お店のおねぇちゃんが「はい、次の皿でーす」なんて言いながら、食べ終えた皿の上に次の皿を重ねていくのだ。食べかけの息子の皿には何も来ず、私の皿とだんなの皿は2枚目の5個乗せ餃子が追加された。この先もずっと、食べては次の皿、更に食べては次の皿、と続々と続いたそれは"餃子のわんこ蕎麦"状態。
「はい、これでご注文全部ですー」
と言われるまで、それはえんえんと続いたのだった。焼きたてのアツアツ餃子が間断なく食べられる快感に、だんなも私も息子も無言ではぐはぐと食べる。箸休めにか、テーブルには1人1皿、小皿に山盛りのモヤシと葱の和え物もやってきていた。

結局、休みなく食べて食べてだんなと息子と3人で50個の餃子を軽やかにクリア。10個は食べるかなと思っていた息子が3個しか食べなかったのが予想外だったけれど、「まぁ、あと1皿は余裕だけど……」「このくらいでしとこうか」と、お会計3000円也で店を後にしたのだった。

後で知ったのだけど、この店、「日本で3本の指に入る」とか「少なくとも東京で3本の指に入る」とか、かつては色々評されていた(今でも評されている?)お店であったらしい。餃子業界にはさっぱり疎い私は、全然知らなかった。これは美味しい!と評価する人もいるし、対して悪評もネット上にこれでもかと転がっていた。冷凍餃子の味じゃないか!とか、こんなものが美味しいと思う人の気が知れない、とか。

確かに、それほどはインパクトのない味かもしれなかったけど、でも私たちは充分美味しく食べられた。ただ、これが「1時間行列に並んだ果てに、ぎゅうぎゅう詰めの店内で汗をかきつつ食べる」という状態になってしまったら、果たして満足できるものだったかどうか。ああいう店は、近所にあるか、たまたま通りかかった時にぷらっと入ってぷらっと食べて出るのにぴったりなわけで、わざわざ遠方からその餃子だけを目当てにして行くのは間違っているんじゃないかと思う。そういう人が行ってしまったら、確かに物足りない思いをして店を後にするかもなぁ……と。

店内には続々と地元のおっちゃんやおばちゃんが1人あるいはせいぜい2人くらいでぷらっとやってきては、さらさらっと餃子を2皿ビールを1杯てな具合に平らげては20分くらいで去っていっていた。家族で黙々と10皿とか食べている私たちは完璧に異端児という感じで、そういう自分たちの事は棚上げにしつつ「地元民に愛されてる店っていいわよねぇ〜」と、この店が好きになってしまったのだった。香川の製麺所うどん屋のような、懐かしさ漂っちゃうような古めかしい雰囲気が、なかなかたまらない。

そして私たちは亀戸で餃子を食べた後、一駅となりの錦糸町へ。ヨドバシカメラで目的のブツを買い、丸井の地下をぷらぷらして安売りしていたチーズをちょっと買い、ついでにマグロのぶつ切りの安売りで有名な「魚寅」という魚屋さんでマグロを買って帰ってきた。あのあたりのどこか猥雑な下町の空気ってとても好き。いつかこのあたりに住みたいなぁ……(浅草橋とかね、田原町とかね……)。

ミスタードーナツのバタークランチ
"飲むフルーチェ"(イチゴ味)

帰宅すると午後1時過ぎ。午前11時の朝食兼用昼御飯ではさすがに夕方には空腹になってしまいそうで、帰りがけにミスタードーナツに寄ってきた。現在全品100円セール。昨日の朝食もドーナツだったのだけど、またもやドーナツを食べることにした。ちなみに明日の朝もドーナツだ。
「あと1個買うとスクラッチカード1枚もらえるよ……」
「じゃあ、また氷コーヒー買っちゃう?」
なんてごにょごにょ相談しながら、明日の朝食の分も含めて8個のドーナツを買ってきた。それと「氷コーヒー」も。

今日は暑くて暑くて、帰るなり冷たい飲み物を一気飲みしたい気分で、速攻でクーラーつけつつドーナツ食べる準備をした。氷コーヒーはだんなへ。息子にはイチゴのミルメークを溶かした牛乳。私は、先日買ったは良いけど飲んでいなかった"飲むフルーチェ"のイチゴ味。……私が一番ヘビィ?

クーラーがやっと利き始めた部屋で、それぞれ好みのドリンクを前にしながらドーナツのおやつ。飲むフルーチェは確かに飲むフルーチェで、「いつものフルーチェをうんと薄めただけ?」な印象だったけど、でも美味しい。けっこう好み。

まぐろのユッケ丼
いろいろ千切りサラダ(昨夜の残り)
なすの揚げ焼き おろし醤油
豚肉と冬瓜と南瓜のスープ
ビール・冷茶

今日の夕御飯は、錦糸町で買ってきたマグロの料理。
「づけ丼かなー」
とぼんやり考えていたら、
「あれがいいよあれ。ユッケ丼!」
とリクエストされた。それでは、とユッケ丼の準備をする。

御飯は普通に炊くだけ。マグロはひとくちサイズにころころ切り、醤油とオイスターソースを同量、それに少々の砂糖を加えたタレをマグロに揉みこんでいく。好みでおろし生姜とかおろしにんにくもたっぷり。我が母の分はとりわけ、にんにく抜きで作っておいた。私とだんなには大量のおろしにんにくをぶわっと入れちゃう。揉んで少々置いて味をなじませたら、炊きたて御飯の上に盛りつけ、中央に卵の黄身を落としてできあがり。薬味は適当に万能葱の刻みか白髪葱、シソとかキュウリを刻んだものを添えると彩りも綺麗。今日はちょっと手抜きして万能葱だけを用意した。

昨日のサラダの残りもあるし、半端に残っていたスープには水を足して南瓜を刻んだものを追加に加え、副菜もちゃかちゃかっと準備する。あともう一品欲しいなー……と冷蔵庫内を覗きこみ、大量の茄子と目が合ったので、シンプルに大根おろしと醤油で食べることにした。おろし醤油で食べるなら、やっぱり揚げ茄子が一番美味しいのである。わかっちゃいるけど大量の油を用意するのは面倒だしカロリーもめっちゃ高そうだし、色々とやっかい。なので、フライパンに油をたらたらっと、「炒めるにしてはちょっと油が多いけど」という状態にして茄子をざかざか揚げ炒め状態にした。

茗荷やセロリがたっぷり入る匂い強めの千切り野菜サラダと、茄子と、野菜ごろごろのスープを傍らにユッケ丼。卵の黄身が絡む甘辛味のマグロは、こってり味だけど口の中は案外とさっぱり。