カップスープ(コーンクリーム)
牛乳
「パンがあるけどー……目玉焼きでも作る?それとも海苔バタートースト」
「あー、うん、俺ねー」
「ぼく、チーズのせー」
だんなの返事より前に息子の「ぼくチーズ」の声が入って、朝はチーズトースト。息子と私がチーズトーストで、だんなは海苔バタートースト(バタートーストの焼き上がりに焼き海苔1枚ぺろんと乗せるだけ)。卵を食べる気分じゃなかったので、カップスープだけ添えた。
チーズトーストは、スライスチーズを1枚ぺろりと乗せるよりもピザ用チーズを乗せるほうが好み。スライスチーズのあの微妙な分量の少なさに切なさを感じてしまう(食パンに乗せると、四辺に余白ができるのよね……チーズはみっちり端まで乗せたい)ので、手持ちがある限りはピザ用チーズをみっちり均一にトッピングすることにしている。こんがり焼いたチーズトーストを囓りつつ、甘いコーンスープを啜る。
今日から息子は登校、でも今日は朝から雨。まだ登校の往復を歩かせるのはつらかろうと、数日は自転車で送り迎えしてやろうねと言っていたのだけれど初日からこの天候で前途多難。今日はだんなが重装備で息子を学校に連れて行ってくれた。行ってらっしゃーい。
卵御飯
麦茶
息子の怪我もとりあえずさほど心配もなくなり、やっと訪れた平日一人の仕事時間。仕事はすごーくはかどった。集中してひたすら仕事して、予定ではあと2〜3日かかると見込んでいた仕事がほぼ片づいた。
昼御飯は、ちゃんと休みつつも手早く準備できるものをと、「卵御飯」。一昨日息子のリクエストのサンドイッチ用に用意した卵は、お肉屋さんで買ってきたなかなか立派なもの。殻がバリッと固くて黄身がぷっくり盛り上がったいかにも美味しそうなものだったので、「近日中に卵御飯にしよ」と狙っていたのだった。チンした御飯に生卵かけて、御飯のお供にキムチとチャンジャ。「キムチ卵丼」のような状態にしながらもりもりと食べた。
さー、息子が帰ってくるまでお仕事お仕事。
トマト味の野菜のスープ
アイスカフェオレ
一昨日、「ちりめんキャベツと肉団子のトマト煮」を作ろうと思って材料を買ってきたのだけれど、挽肉は昨日の夕飯で混ぜ御飯に化けてしまった。夕飯はどうしようかなと考えて、今日は買い物に出なかったので手持ちの食材でなんとかすることに。
ちりめんキャベツは、普通のキャベツよりごわごわとした繊維っぽさがある。甘さもあるけれど独特のアクもあるキャベツで、火を通すと甘さが際だって美味しくなるとか。生クリームとも好相性ということで、クリームソースのパスタにすることにした。ペンネを茹で、茹で上がり数分前に豚薄切り肉と千切りにしたキャベツをパスタ鍋に加え、茹で上がったそれらを軽く煮詰めておいた熱い生クリームのソースに絡めればできあがり。
レタスは火を通すとおっそろしくカサが減るけれど、キャベツはそうでもない。それは理解していたはずなのだけれど、ちりめんキャベツは思った以上にごわごわしていて「キャベツだらけ」な感のある料理になってしまった。
そしてトマトを使って野菜たっぷりのスープを。玉ねぎと人参とブロッコリーと椎茸とハムをオリーブ油で炒め、トマトを加えたら蓋をして中火で数分。野菜から出た水分でしっかり蒸し煮してからチキンブイヨンを加えて軽く煮込んだ。
「食べるスープ」というくらいに具沢山になったスープと、想定外にキャベツまみれになってしまったペンネ料理で夕御飯。夕方、うっかり迎えが遅れてしまった私を待たずにタッタカタッタカ一人で歩いて帰ってきてしまった息子は昨日に輪をかけて快復している模様で、
「もう、連れていってくれなくて、大丈夫だからね、ぼく、一人で学校行けるからね」
と言いつつ、パスタもスープも平らげた。
トマト味の野菜のスープ
苺 with コンデンスミルク
アイスティー
最近、日付が変わる頃の深夜に晩酌している私とだんな。
だんなはこのところ終電間際で帰ることが多くて、それでも帰り際に(私が寝ていないと思われる時間帯であれば)「今から帰るよー」と連絡してくれる。
そんな深夜であるのに
「何か買って帰るものとかある?」
と聞いてきてくれるので、そのたんびに
「おいしいもの」
と答えている私だ。たいていそのリクエストはスルーされるのだけれど、時々コンビニでアイスクリームとか買ってきてくれるので、私も懲りずに「おいしいもの」と繰り返している。
んが、数日前の「おいしいもの」はいつもと趣向を変えたもの。500ml缶のシークワーサーサワーと、真空パック入りの厚切りコンビーフ。
「うわ!すごい!すごい美味しいものだ!」
意表をついた「おいしいもの」に驚いちゃって喜んじゃって、2人で深夜にひっそりと酒盛りをした。その翌日の「おいしいもの」は500ml缶のシークワーサーサワーと、コンビニのカウンターで売られている唐揚げ。
そして昨日は
「今日は"おいしいもの"ないよー」
と言いながらだんなは帰ってきたのだけれど、買い置きの350ml缶のレモンサワーと保存食料の備蓄から「牛肉の大和煮」の缶詰とか出してきて食べた。ここ最近、深夜に怪しくおいしいものを食べているお父さんとお母さん。ふふふ、息子は知るまい。
さて、そして朝御飯。
昨日たっぷり作っておいたトマトのスープが、まだ鍋にたぷたぷと。このスープなら、お供はパンだよなーと、バタートーストを3枚用意した。パン焼いている間に急いでアイスティーの準備して、苺洗ってヘタ取って皿に盛りつけて、小皿にコンデンスミルクを絞って。トマト特有の甘さがじんわり染み出たスープは作った日よりもその翌朝に食べる方がやっぱり美味しくて、ブロッコリーがかなりグズグズになっちゃったそれをたっぷり食べた。……あと4口分くらいしか残らなかったけれど、これは昼御飯に続きを食べよう。
トマト味の野菜のスープ
牛乳
仕事は山盛りなれど、気分転換も兼ねて図書館に行きがてらお買い物に。魚屋で700円の旨そうなカサゴを見つけて1尾買い、
「カサゴだったらアクアパッツァだな、久しぶりだしな」
とアサリも買ってきた。昼御飯に、お総菜屋さんのコーンとベーコン入りグラタン。トマトスープにも似合うだろうと小さな容器入りのそれを買ってきた。
「……マカロニ、入ってないのね……」
あまり食べ応えがないなぁと思いつつ、ホワイトソースに和えられたポテトとコーンとベーコンのグラタンをもしゃもしゃと。私にとっての「グラタン」は鶏肉とマカロニが必須なんだけど、鶏肉もマカロニも入っていなくてちょっと悲しいグラタンだった。
ほうれん草と半熟卵のサラダ
羽釜御飯
アイスティー
お昼過ぎ、野菜1箱がやってきた。モスバーガーのメールマガジンで送料無料キャンペーン中の野菜セットを見て、面白そうだなと注文してみたものだ。2500円で、コシヒカリ1kg、卵6個、人参と大根とほうれん草とキャベツとプチトマトがセットになっている。大根の葉を落とすと、その断面から水が垂れそうなほど染み出てくるぴっちぴちの野菜が届いた。どれもこれも美味しそう。卵も殻がパキッと固くて良い感じ。
届いたばかりの野菜からプチトマトを出して、これの8割ほどをアクアパッツァ用にドライトマトに加工した。横両断して100℃のオーブンで2時間ほど加熱。水分をある程度飛ばしてから、本当は半日くらい天日に干せば良いのだけれど、時間があまりなくてストーブの前に置いておいた。ほうれん草は、生で食べるには若干固めだったのだけれど、それでも囓ってみたところ葉が甘くて美味しかったのでサラダで食べてみることに。プチトマトの残りを刻んだものと合わせて市販のシーザーサラダ用ドレッシングで和え、ベーコンビッツと揚げ玉ねぎをトッピング。届いた卵を2個半熟ゆるゆる状態に茹でてサラダに添えた。
そしてメインディッシュにアクアパッツァ。
「今日の夕ごはんは、何かな〜?」
と聞いてくる息子に
「ん、アクアパッツァ」
と答えつつ、カサゴの鱗取り。
「アクアパッツァのー、なに?」
「カサゴのアクアパッツァだよ」
「そうじゃなくてー、アクアパッツァの、なんてお料理なの?」
「へ?」
「アクアパッツァってお店の名前じゃん!」
「……ああ、うん、そうなんだけどね、アクアパッツァって料理の名前なんだよ、料理の名前がお店の名前になったの」
息子は一度か二度しか連れて行ってないはずの店なのによく覚えているなぁとびっくりしながら、「ほら、これがカサゴー」「んでもって、これがアクアパッツァって料理だよ」とレシピ本を見せたりしながら説明してやった。
イタリア料理ゆえ、御飯を添えるのは何かが間違っているのだけれど、アクアパッツァと白い御飯はとても良く似合う。鍋底に残ったスープと魚のかけらや貝の身を御飯にかけて食べるとめっちゃめちゃ美味しいのだ。だから炊きたて御飯も用意した。
スキレットをごんごんあっためて、強火で塩をしたカサゴの両面を焼きつける。焼き色がついたらアサリを加え、湯を1カップくらい上からジュワーッと。間髪入れずぽいぽいとオリーブ、ドライトマト、ケッパー、アンチョビを放り込み、あとは煮汁をせっせと魚にかけながら煮込んでいく。仕上げにイタリアンパセリをトッピングしてできあがり。
「ほら、これがアクアパッツァだよ」
とテーブルに出したのだけれど、なかなか怖い顔をしている丸ごとのカサゴに息子はちょっと引いている。魚の塩とアンチョビの塩気でちょっと塩辛く味が染みてしまったドライトマトを
「……これ、しょっぱいよ」
とダメ出ししながら、それでも魚や貝に果敢に取り組んでくれた。
ドライトマトもオリーブもアンチョビもケッパーも保存食品。あとは貝と魚と水があれば調理できる料理なので、船の上で漁師が作って食べていた料理なのであるらしい。
「だから、レストランで食べるみたいなキレイな外見じゃなくてもいいのよ、うん」
と言い訳しつつ、皮がちょっとめくれてしまっていたり、鱗の取り損ねがあちこちにある魚を解体しながらばりばりと食べた。最後は御飯にスープと魚介の身をかけて、おじや状のを2口3口。
カフェオレ
メロゴールド
昨日スーパーで特売されていた、Pascoの菓子パン。「北海道に逢いたくて」なるシリーズが全品何割引かになっていて、
「……ほっかいどう」
と、足を止めてしまった。「北海道」はずるい。「北海道」と品名についているだけで、なんだかそれがとても美味しいもののように思われてしまう。北海道マジックを重々理解しながら、それでもつい「……朝御飯かなぁ?」と手を伸ばしてしまったのだった。
ワゴンに並ぶのは、「あずきのホワイトロール」「あずきデニッシュ」「十勝チーズ蒸しパン」「ベイクドゴーダチーズケーキ」「ホイップ牛乳クリームパン」などなど。あれ食べたい……これも一口食べたい……と適当に籠に入れたら4種類になった。選んだのは「バターメロンパン」「粒あん&ホイップ」「牛乳クリームパン」「十勝チーズ蒸しパン」。適当に皆で分ければいいやと全部買ってきた。
そして昨夜、
「明日ジムに行く前に、何か食べるものある?」
とだんなに聞かれ、
「パン買ってきたけどねぇ、全部味見してみたいものばかりだから、1個全部食べちゃダメなのよ。適当に色々つまんでね、全部袋開けてもいいからね、でも食べ切っちゃダメよ」
と思いの丈を伝えてみたのだけれど、ちゃんと伝わっていたかどうか。不安に思いながら起きられずに寝ていたのだけれど、朝起きると、ちゃんと複数のパン袋が開けられて1/3ずつほどが切り分けられていた。わーい、意志疎通成功〜。
「というわけでね、はい、クリームパン、こっちは蒸しパン」
残ったパンを適当に息子と分けて、更に、実は一番気になっていた「粒あん&ホイップ」も少しばかり息子と分け合った。「小豆とバター」とか「小豆とホイップクリーム」という組み合わせは不思議に似合う。いかにも菓子パン的なバタークリーム的クリームで、そこのところがまた無性に美味しかったりして。さすがにパン4個は多かったようで、メロンパンは食べきれなかった。
冷や奴
麦茶
今日も一日オシゴート。昼御飯は、肉っぽいものが恋しくなって、
「肉丼食べたい……買いに行くか……いや、材料あるから作れるかな」
と一度休憩して、豚丼を作った。小鍋に醤油と味醂と砂糖と酒を適当に混ぜて火にかけて、玉ねぎと薄切り豚肉をさっと煮ればできあがり。御飯の上にそれを汁ごとかけ、ついでにキムチも添え、更に上から生卵の黄身だけを乗せた。
「あはは……これって"肉丼"っつーより"スタミナ丼"だわ……」
作っているうちに期せずしてゴージャスになった丼を前に、ちょっと嬉しい私。昨日のだんなのお昼御飯が天ぷらだと聞いて「天ぷらいいなーいいなー天ぷらいいなー」とジェラシーが渦巻いていた私の心中も少し鎮まった。いや、でも天ぷら食べたい……。美味しいのが食べたい……。
ともあれ、目の前にはゴージャススタミナ丼。キムチは大好物の「キムチでやせる」のものだし、卵も昨日届いたばかりのピチピチしたもの。豚を煮たのも、適当に作った割にはちゃんと美味しかったので満足。半端に残っていた豆腐があったので、冷や奴にして食べた。
豚汁
ほうれん草ときのこのバター醤油炒め
麦茶
夕方、息子の音楽教室に行った帰りにデパ地下に寄ったらそこら中で海苔巻きが売られていて
「……そうか、節分だったっけ……」
と思い出した。お寿司屋はもちろん、お総菜屋さんやサラダ専門店でまで「恵方巻」なるものは売られていて、そんなものを食べる習慣になかった関東育ちの私は驚いてしまう。これを東京近辺で見かけるようになったのはここほんの数年の事だと思うけれど、今年はすさまじいほどに色々な場所で「恵方巻」を見かけることになった。お店によっては行列までできていて「え?みんな食べるの?家でこれ、まるかじりするの?」と本当にびっくり。
「おかーさん、のり巻き、いっぱい売ってるねー」
「んーすごいねー……食べたい?今日は節分だから、あれをね、丸かじりすると良いらしいんだけどね」
「節分!ぼく知ってる!とげとげの葉をかざって、お魚のあたまをかざるんだよね?」
「……そりゃまた、渋い風習から入ってきたねぇ……それよりかさ、あれだよ"鬼は外ー福は内ー"だよ」
「うん!豆もらってきた。学校で」
「ほー」
そんな事話しながら歩いて、海苔巻きばっかり目にしていたら「1本くらい食べても良いか」という気分になってきた。あまり行列になってなかった「京樽」でシンプルな海苔巻きをお買いあげ。具は卵とでんぶと干瓢ときゅうりだ。それに更に椎茸とか鰻とか伊達巻きなんかも入れて七種類の具にしたりするらしいけれど、まぁそんな仰々しくないお安いやつで良いかなと。
夕飯は海苔巻きということになったので、それに合わせて豚汁を準備することにした。昨日届いた大根と人参を使い、ごぼうと豚肉と共にことこと煮込む。それと、ほうれん草をバター醤油炒めにしたものも用意した。
「恵方巻」は、恵方(今年は南南西、だそうで)を向いて食べねばならないらしい。切らずに丸かじりして、しかも1本食べきる間は会話するのもダメだとか。
「えー……めんどくさい……いいよ、海苔巻き食べたかっただけだから」
と、恵方巻は実にあっさりとぶつぶつ「普通の海苔巻き」状に分断されてしまったのだった。普通の海苔巻きを、普通に息子とおしゃべりしながらもぐもぐもぐ。
2人で1本ではあからさまに少なかったので2本買ってきたのだけれど、「さすがに残すかなー」と思った息子は綺麗に1本食べきった。どころか
「わー、豚汁、いっぱいあるねぇ♪たべほうだい♪」
とか言いながら豚汁もしっかりお代わりしている。
「ぼくねぇ、おすしのご飯を家でよういしてね、自分でー、のり巻いてー、いくら入れて食べたい」
息子から更に「家寿司」の提案もされてしまって、「そうねぇそのうちにね」と誤魔化しながら私も豚汁をお代わり。私は手巻き寿司よりもちらし寿司がちょっと恋しいんだな。具を自分で煮て作るかな。
カフェオレ
プリン
連日の激ジョブでお疲れのだんなはぐーぐーと就寝中。8時過ぎに目が覚めた私と、その十数分後に起きてきた息子と2人で
「お父さん寝てるしさ、病院行っちゃおうか。土曜日にまたおいでって言われたじゃない?」
「そうだね、こっそりね、しずかにね」
ひそひそと話し合い、息子の足の具合を診てもらいに2人で病院へ行ってきた。まだちょっと膝の関節あたりに水が溜まっているとのこと、階段の上り下りなど以外はほとんど生活に支障はないものの、来週半ばまで包帯生活は続けて体育も見学していてねと言われて帰ってきた。完治まではもう少しかかりそうだ。
朝御飯は、昨日「BAGEL&BAGEL」で買ってきたベーグルを1人1個。今回買ってきたのは「メープルウォルナッツベーグル」で、メープルシロップのほのかな甘さが良い感じのもの。クリームチーズはちとくどいかなと買ってこなかったので、オーブンで温めたベーグルに軽くバター塗っただけのを食べることにした。もっちもっちくにゅくにゅとしたベーグルは今更ながらにしみじみ美味しい。くるみが大好きなので、ことさらに美味しい。
「なんで今まで倦厭していたのかなーこんなに美味しいのに、もー」
と過去の自分に文句をたれつつ、今日もベーグルを美味しくいただいた。
挽肉と筍、きのこのオイスターソース炒め
2日目の豚汁
羽釜御飯
麦茶
早めにやってしまいたい仕事があって、土曜日だけれどパソコンに向かっていた。今日は特に出かける用事もなくて、だんなは溜まったプロレス番組の録画を見て、私は仕事して……という一日になる予定だったのだけれど、
「なんかさぁ、肉食べたいよね、あとビール」
という話で盛り上がる。
食べ物の事となると行動が早い私たち、だんなも私もそれまでやっていた事をうっちゃって、こたつで顔つきあわせて
「スペアリブ食べたくない?バーベキュー……」
「でもトニーローマは安くないし、このへんにT.G.I.FRIDAY'Sもないしねぇ……他にあまり店もなさそうだし、かと言って遠出はしたくないし」
「いっそデンジャー?ミスターデンジャー?」
「いや、つーか、ジンギスカンとか?」
あーだこーだと長時間に渡り「本日の肉」についての家庭内会議。ジンギスカンの店を検索していた私が「ヤマダモンゴル」という都内を中心に展開中のチェーン店を見つけた。千葉駅近くにお店があって、クーポン持参で、2000円のなかなかお得なセットメニューを食べられるらしい。
「……けっこう安いですな」
「ですな」
「ここですかね?」
「予約しますかね?」
昼過ぎにいそいそと電話を入れてそのセットメニューで予約を入れてもらい、そして改めて今度は昼御飯についての算段。
「軽く食べよう、軽く。予約は夕方早めにしたし」
「ここで何も食べずにですね、よいしょーってしゃがんでその後ジャーンプ!という風に、勢いつけてジンギスカンを……」
「だめ、それやったら食い過ぎちゃうから絶対ダメ」
「ですよねぇ……」
またもやあーだこーだと話し合い、昨日の豚汁で簡単に昼御飯を済ませることになった。せっかくだからと羽釜で御飯はちゃんと炊いて、あとはキムチやチャンジャ、先日混ぜ御飯用に作った挽肉と筍ときのこのオイスターソース炒めも温めなおして。今日は混ぜ御飯にせずに御飯にかけて食べた挽肉の炒め物は、これもまたちゃんと美味しくて好評だった。だんながザバーザバーッと盛大に御飯にかけて食べているのを見て、嬉しかった私。
2000円コース ×3
生ラム チャックロール \990
にんにく盛り \210
あがりラーメン \260
バニラアイス \200
メロンシャーベット \200
自家製杏仁豆腐 \300
生ビール 2×\450
ゆず蜜サワー \450
ラムネ 2×300
を家族で。髪まで羊臭くなりました……。
で、夕方にふらっと、「ヤマダモンゴル」。
「えーっと、この高架下行けばいいんだよね、ヤマダジンギス」
「ジンギス違う」
「……違ったっけ?まぁいいじゃん、ヤマダジンギス」
などと言いつつ、てくてく歩いてお店に向かう。高架下の、数分おきに電車の音ががたごと響くお店で、たっぷり美味しいジンギスカンを食べてきた。
2000円コースは
枝豆・キムチ・生ラム肉(ショルダー/レッグ/ロース)・ラムソーセージ・野菜盛・あがりラーメン
がセットになっていて、これがなかなか食べ応えのあるもの。息子の分もこのセットでもらって、3人前を親子3人で食べてそれなりにお腹一杯になった。ついつい
「あー……肉、もう1皿?」
「ラーメンも、もう1玉?」
と少しだけ追加注文してしまったのは誤差の範疇ってやつで。多分。
ジンギスカン、ここ数年では何度か船橋にあるサッポロビール園で食べているけれど、あそこのは鍋にスリット状に穴が空いており、鍋中央の盛り上がりもかなり低めの、いわゆる普通の「焼き肉」に近いもの。ジンギスカンといえば羊の肉汁と脂をたっぷり吸ったもやしが欠かせないわけで、サッポロビール園のはそのへんがちと物足りないんだよなぁと思っていた。が、この店のはちゃんと、あの、中央がうず高く盛り上がった穴の空いてないジンギスカン鍋。羊の脂を丁寧に鍋全体になじませて、周囲にどっさりもやしや玉ねぎを敷き、斜めに傾斜した部分で肉をジュージューと焼きまくる。3種類の肉はどれも厚切りで、しっかりとした羊臭さがあって羊肉好きにはたまらない美味しさだった。
なんでも、「肉に味が揉み込まれている」(←サッポロビール園とか)のは道北のスタイルで、「下味のない肉を焼いて、つけだれで食べる」(←今日のこの店とか)のは道南のスタイルなのだとか。肉喰いとしては、味がこれでもかと中に染みこんでいるものよりも、「肉の味」が強く感じられる後者が好み。色々と「そうそう、これが私が思い描くジンギスカンの姿だわ」といった光景が目の前に展開されて、それはそれは嬉しかった。
「うみゃー!これですよこれ、うん、これがジンギスカンだよね」
「いくらでも食べられそうだよね、このもやし」
「焼き肉はさぁ、意識しないと野菜が食べられないけど、ジンギスカンはこのへんに野菜がないと寂しいもんだから強制的にもりもり食べられるよねぇ……でも、この脂と肉汁吸った野菜はカロリー的にはどうなのよとも思うけど」
「……いいんじゃないすか?そのへんは考えないってことで」
籠に盛られた野菜は、山盛りのもやしと玉ねぎ、キャベツ、アスパラにかぼちゃにじゃがいも。肉食べる合間にジュージューと野菜も焼きまくって全体的にもりもりと食べた。醤油ベースのオリジナルタレと、「こってり味」と書かれた味噌味のものの2種類タレの2種類があって、どちらもそれぞれ美味しい。食事が始まる時に追加で入れてもらった「にんにく盛り」は1房分ほどのにんにくとにんにくの芽が盛り合わされていて、もやしにさりげなく潜ませたにんにくがこれまた旨かった。
シメは、この店名物なのだという「あがりらーめん」。ジンギスカン鍋を下げて湯を満たした小鍋がテーブルに。そこに麺とニラを入れて数分ゆがき、ジンギスカンを食べ終えた後のタレに番茶を注いで薄めて麺のつけだれにして、熱い麺を浸しながら食べる。
「!!!醤油も旨いが味噌だれのもいけますよ、旨いっすよ!」
「あ、いかん、これは旨いかも」
「ぼくも、ぼくもたくさん食べるー」
と、実にあっけなくセットの分のラーメンが消え失せてしまったので1玉追加。シメにシャーベットやアイスや杏仁豆腐もしっかりいただいて、体中羊臭くなって帰路についた。
まだ手のひらや服からもやもやとあの羊肉の匂いとタレの匂いが漂っていて、「私、ジンギスカン食べてきましたぁ!」と全身で主張している状態になっている。ああ、幸せ幸せ。美味しかった〜。
春小玉「抹茶びより」
抹茶あずきマフィン
カフェオレ
「日曜の朝御飯、どうしよっか」
「……ドーナツで、いんじゃない?」
どうしようか?と相談して、「ドーナツ」と言葉を返してくるのはたいていだんなの方。そんなにドーナツ好きですか……と、それでも数週間ぶりのミスドに寄ってきた。いつのまにかキャンペーン商品はリカちゃんものになっていて、そして春小玉なる新商品も。
どうも最近の私の中に小さな「抹茶ブーム」が到来しているようで、抹茶ものが気になってしょうがない。その「春小玉」に「抹茶びより」なるものがあったので、それを1つもらってきた。一緒にトレイに乗せたのは無意識のうちに「抹茶あずきマフィン」。両方とも抹茶じゃないかと気づいたのはトレイをレジのカウンターに乗せた時だったりして。
「ほんのり甘い黒糖生地に、あずき入りホイップをのせて、淡いピンクやグリーンのクランチ、風味豊かな黒糖くるみをトッピング」
という「春小玉」、黒砂糖風味のオールドファッション生地のピンポン玉の大きさのドーナツにエンゼルクリームのクリームが添えられてあれこれトッピングされた、春っぽい可愛い外見のドーナツだった。味もなかなか好み。黒糖コーティングのくるみと抹茶味のそぼろがそれぞれカリコリしていて良い感じ〜。
寒の味わい劇団セット
サーモンカルパッチョにぎり
関サバにぎり
ローストビーフにぎり
アジにぎり
ツナサラダ軍艦
白子軍艦
いなり寿司
タイのからすみまぶし握り
大トロ握り
ビール
などなど、1皿をだんなと分け合いつつ。
今日は息子の音楽教室のグレード試験。聴音(ハ長ヘ長ト長、ニ短調の和音三連結及び数音の単音メロディー)ありの、歌ありの、課題曲の演奏ありの、なかなか濃い内容になっている。ピアノは好きだと言うけれど練習はいまいち好きではない息子、それでも週に最低2度は練習するようにしようねとちまちま試験対策をしてきていた。ちょうど昼頃に試験なので、試験終わったら打ち上げに御飯食べることにしようと家族でお出かけ。
息子はそれなりにがんばったようで、へろへろ〜っと御機嫌にテスト部屋に消えていき、へろへろ〜っとそのままの顔つきで戻ってきた。
「上手にひけたね、って、先生にほめられた」
と胸張っていたから、合格したかな?
で、試験が終わったその足で「寿司だ寿司だー」といつもの銚子丸に寄ってきた。いっぱいいっぱい食べるよ、の言葉通り息子は24皿中の8皿を平らげ、残り16皿は私とだんながだいたい半分こ。
「この鮭カルパッチョ、おゆきさんも1つ食べる?」
「ん、もらうもらう。関サバもらうけど、食べる?」
「いただくいただく」
と、今日もほとんどの皿を半分こした。種類たくさん食べられて得した気分。回転寿司ならではのイロモノメニューもあれこれもらい、シメは金皿に乗った大トロもしっかりいただいた。
期間限定の「寒の味わいセット」は、長皿に1カンずつ寒ヒラメ・マグロ・ぼたん海老・ウニ、イクラ、カニ3種盛り軍艦・生帆立のセット。いつもの季節の5カンセットより若干お高めで、でもウニも帆立もうまーだった。
今日のヒットは、これまた期間限定ものの「タイのからすみまぶし握り」。細かなからすみがたっぷりまぶされたタイは、ビーズ細工のような鮮やかさだった。あー、もう、からすみ大好き。からすみ最高。
刻みキャベツ
3日目の豚汁
羽釜御飯
キムチ・チャンジャ
ビール
「夕飯は、アレだ。……えーと、豚肉のにんにくガーリック焼き。……あれ?」
「重なってる重なってる、にんにく重なってる。"にんにく生姜焼き"じゃないの?」
「そうそうそれそれ」
漫才しながら、豚薄切り肉を買ってきた。
午後は家で本読んだり、「えいご漬け」をやってみたり。聞き取りと文章を目で追うのはそこそこできるものの、いざ自分で書くとなると単語が全然出てこないことに愕然となった。
それよりも愕然となったのは
「Can I smoke here?」
「……ここでたばこすってもいいですか?」
「I drink milk every morning」
「……ぼくはいつも牛乳のんでます」
真横で画面を覗く息子が、流れてくる英語を普通に訳して呟いている。「no problem」を「まかせといて!……かな?」なんて訳してしまうところは、なんというか……学校の授業だったら丸はもらえないんじゃないかという見事な意訳で。
「おかあさん、そこ、onって言ってる」
とか、私が頭抱える横で教えてもくれた。……私、もしかして我が家で一番英語がダメな人……?ヤバい……。
アメリカにいたのは息子が4〜5歳の、まだ日本語もままならない頃だったというのに(だからこそ?)ずいぶん吸収してきたんだなぁと今更ながらに本当にびっくりした。せっかく身につけたその英語、脳味噌から消さないようにがんばれよー。
夕飯は、予定どおり「豚肉のにんにくガーリック焼き」。私がキャベツの千切りを準備して、だんなが肉を炒め、あとは豚汁や炊きたて御飯で簡単に。遅めの昼御飯をかなりしっかり食べてしまったので、あんまりあれこれ用意してもなとビール傍らに肉つまんで、豚汁啜りながら御飯食べて。
「なんかさー、豚汁って、豚肉使ってんのに豚肉料理と合うよね」
「生姜焼きとかトンカツとか、最強だよね」
「なんでか超旨いんだよねー」
なんて言いながら、すっかり味のこなれた豚汁をたっぷりと。それでも片手鍋(大サイズ=カレー10人前サイズが作れる鍋)にたっぷり作った豚汁はまだ無くならなくて、明日以降に続きを食べることになった。ちょっと調子に乗って作り過ぎちゃったかしら。