食欲魔人日記 04年09月 第3週
9月13日 月曜日
こんなグラスでホッピー飲んでます。ミルクカンパニー……
ホットサンド (はむたまちー)
アイスカフェオレ
野菜生活ソフト すっきりバナナ

昨日、もう布団に入ってから
「……あ、明日、やっぱりお弁当作ってくれる?明日、お弁当がある方が嬉しいなー」
と、だんな。お弁当を作るときには事前にみっちりシミュレーションしてからじゃないとテキパキ動けない私は、布団に入ったそのタイミングで必死に献立を考え始めた。
「うーんうーん……豚肉あるから、それを炒めて……ピーマンと茄子はいっぱいあったからぁ……」
「じゃあ俺は、おゆきさんのイマジネーションのじゃまをしちゃおうかな」
私が事前にみっちり献立を考えてから弁当作成にとりかかることをだんなはよーく知った上で、わざわざ妨害工作をしてくれる。小さな声でモニョモニョと
「一見、日の丸弁当なんだよ……だがしかし!御飯をちょっとめくるとその下には……角煮がみっしりと……」
とか呟いている。おー、そういう弁当がいいならそういうのにするぞーゴルァー。

半分うとうとしながら「明日のおべんと、どーしよ。何も下準備してないし……」なんて考え続けていたものだから、料理をし続けている夢を見たような気がする。目覚めはいまいち悪かった。

「……じゃあ、角煮入りの日の丸弁当かしらね」
と呟きながら、さすがにそんなくどくどしい弁当を作ることはなく、ちゃんとした弁当を3人分作成。やっぱり下準備を何もしていないと30分じゃ全ての作業が終わらないわけで、
「キャー、だんなっ、食器洗い機の食器片づけてくれる?あと余裕があったら朝食の準備を……」
とバタバタする展開になった。

朝御飯は、ホットサンド、「はむたまちー」。我が家では「こんたまちー」(コンビーフ&卵&チーズ)が局地的大人気であるわけだけれども、残念ながらコンビーフの買い置きがなくなってしまったため、やむなく「はむたまちー」。ゆで卵のマヨネーズ和えを詰め、ハムを詰め、ピザ用シュレッドチーズを詰める。こんたまちーより好みとしてはちょっと劣るけれど、はむたまちーも悪くない。ていうか美味しい。多分つなたまちーとかべーたまちーなんかも美味しいに違いない。

1人1セットのホットサンドと、アイスカフェオレ、そしてコップに1杯の野菜ジュース。
野菜生活ソフト すっきりバナナ」は、これまでずっと「ほんのりピーチ」ばかりを息子が気に入って買っていたので、このたび同シリーズの別フレーバーを。一応パセリやにんじんやクレソンなどの野菜も入っているけれど、果汁と乳酸飲料がどっさり入ってやたらと飲みやすい野菜ジュースだ。息子も私たちも、野菜ジュースじゃなく、単にフルーツジュースと思って飲んでいるフシがある(で、息子も普通のジュースなら「ダメ」って言われるけど野菜ジュースなら「ま、いいんじゃない?」と言われるもんだから、見つけると前向きに買ってもらおうとする)。

優しい優しい味の野菜ジュース飲みながら、チーズがピヨーンとするホットサンドをはぐはぐと。はむたまちーも非常に美味しうございました。

おうちで弁当
 豚肉と茄子、ピーマンの回鍋肉風
 青梗菜とブナピーの和え物
 厚揚げと卵の甘辛煮
 ふりかけ御飯・いかなごの釘煮・壺漬
麦茶

昼御飯は、親子3人お揃いのお弁当。御飯にかけるふりかけだけ種類を変えて、私とだんなは海苔ふりかけ、息子には"のりたま"。おかずは全員お揃い。和え物の生姜の分量がちと多くて辛めになってしまい、
「……あ、息子がまた、"ちんげんさいとぶなぴー、おいしくなくしちゃうんだから、もー"なんて怒るかしら」
と思いながら詰め詰め。

豚肉は茄子、ピーマンと一緒に甜麪醤と醤油と砂糖で味をつけて炒め物に。青梗菜とブナピーはさっと茹でてから胡麻油と醤油、おろし生姜で和えて箸休めに。弁当箱の残りの空間には"らふてぇ"の煮汁で煮た厚揚げとゆで卵を適当に切って詰めておいた。ふりかけをかけた御飯には、佃煮と漬物も少し。

「……やっぱり、私が作るお弁当って、基本は渋茶色なのよね……」
と、「うさぎさんリンゴとかタコさんウィンナとかピカチューおにぎりとか作らなくてすまん、息子」と思いながら、今回も渋い色ベースの弁当をつついた。白い御飯にそこそこ似合う、そこそこ美味しいお弁当だと思うから、大目にみてよね息子。

私は午前中に、ひっさしぶりの"平日午前"のスポーツジムに行ってバーベルをぶんぶん持ち上げてきたのだけど、たかだか45分のプログラムで腕が抜けそうに感じるほど疲れちゃったのだった。蓋開けて箸持って食べるだけのお弁当の存在がありがたいったら。んでもって、弁当1個じゃ物足りないったら……。

愛知の"たこの姿揚げ"
棒棒鶏風サラダ
クーブイリチー
2日目のらふてぇ・煮卵・厚揚げ
4日目の適当豚汁
自家製いくらとサーモンの親子丼
ホッピー・麦茶
梨・葡萄

らふてぇ作った作った、と、この日記に書いたら、沖縄のえらい人Tさんが、
「らふてえの煮汁でクーブイリチー作るとウマーですよ」
と教えてくださった。そうそう、そういえばそんなお話、前に聞いたわ、だったら絶対作らなくっちゃー、と、昆布とこんにゃくを買ってきた。水に浸してやわらかくした昆布を細切りにし、水で戻した干し椎茸と細切りにしたこんにゃくと共にサラダ油ひいて熱したフライパンでガーッと炒める。そこにらふてぇの煮汁をバシャバシャ入れ、ついでにらふてぇ本体も数切れ分ほぐして混ぜ、甘辛くこってり煮付ければできあがり。なんか、Tさんちで御馳走になったそれとは外見が微妙に違うものになったけれど(昆布がね……太い……太すぎた……)、美味しくできたのであんまり気にしないことにする。Tさん、どうもありがとう。ほんとにウマーな味になりました。

本日はだんなの帰宅も遅いというし、このクーブイリチーと「サーモンといくらの丼」で済まそうと思っていたのだけれど、期せずして
「仕事早く片づいた!7時には職場出る!」
という連絡が。「ホッピーひやしといてね」という連絡第二弾も入ったので、慌ててホッピーを冷蔵庫に突っ込み、ジョッキ(香港の牛乳プリン屋さんで買ってきたジョッキだから柄が全然ホッピーっぽくないよ……)を冷凍庫に突っ込み、ならばとホッピーに似合うつまみをあと2つテーブルに準備。

自家製棒棒鶏ダレが冷蔵庫に残っていたのがずっと気がかりだったので、深皿に細切りレタスをどっさり入れ、茹で鶏を細く切ってトッピング。上から棒棒鶏ダレをたっぷりかけて、サラダ兼肉料理を1皿。

あと、食べる機会をずっとうかがっていた、"たこの姿揚げ"を。名古屋在住のお友だちが、
「えびせん、実家からいっぱい貰ったんで、おすそわけにー」
と、えびせんその他名古屋の味覚を先日どっちゃりと送ってくれたのだけれど、その中の1つが"たこの姿揚げ"。これはきっとホッピーの肴にぴったりだわ、と開封してみたのだけれど、ほんとにぴったりな味わいで笑ってしまった。手のひらサイズの可愛いタコがまるごと平たくのされて、ほのかに甘い衣をまぶされてカラッと揚げられているおせんべい。適度な塩加減が、微妙にチープな味のホッピーにすごくよく似合う。えびせんも、えび1匹が1枚のせんべいにペターッと平たく貼り付いていて、これも美味しそうなんだわ。でも開けちゃったら一気食いしちゃいそうだから、食べる機会をうかがってるんだわ……。

「うぉー、絶対ダメって思ってたのに、家で夕飯喰えたー、シアワセー!」
と吠えるだんなと一緒に、ついついホッピーに加える焼酎を多めにしてクッピクッピと飲んでいたらすっかり酔っぱらってしまった。一応、ホッピーは「ビールよりお安くてビールより健康的」なのが売りなはずなのだけれど、700円の焼酎を4回で飲み干してしまうペースだと、それって全然お安くない。さっぱりした味わいのホッピーは大抵のおかずがしみじみ美味しく食べられるけど、でも全然お安くないのだった。ホッピー、我が家にとっては贅沢品。

「えへへ、しかも酔ったよ……やばいよ……どのくらいやばいかって言うとー、食器洗浄機にお皿突っ込めないくらい……」
「……そのくらいはやりなさいよ、おゆきさん……なにしろ俺は、そういう整理整頓して詰め込む作業は苦手なんだから……」
そのくらいはやりなさいよ、と言っただんなは、でも味噌汁の鍋を洗ってくれたし、デザートの梨も剥いてくれた。果物食べっぱなしでホゲーッと上向いてたら(←酔っぱらい)、お皿やフォークも片づけてくれた。

だんなもどうやら酔っぱらっているらしくって、
「おゆきさん、君は感謝とか愛とかが足りないよー。いや、口では言うけどね、ちゃんと日記にも書きなさいよー。主婦○○さんだってオット好き好き♪って書いてるし、それに絵日記の□□さんや××さんも……」
そんな事を言っていた。私はこの日記で相当ノロケ的な事を書いている自覚があったのだけれど、だんなゲージではその分量は微量なのであったらしい。普通は、「日記にそこまで書くなよ、恥ずかしい」ってなるもんだと思うんだけどな……うーん、何を書けばいいんだろう。……梨むいてくれてありがとう。すきすきー。

9月14日 火曜日
宅配カレーに助けられる(チーズは自前♪)
「カルフール」の
 ミニパンオショコラ 3個
アイスカフェオレ

朝起きると、7時45分だった。
「え?なんで目覚まし鳴らないの?止まっちゃったの?……いや、これ、スイッチオンになってないじゃーん」
怒る間もなく、大急ぎで起きて顔洗ってお弁当作りと朝食の準備。息子の登園時間まで1時間を切ろうとしていた。だんなは2時間くらい前に、火曜恒例の朝ジムに一人起きて向かった後だった。いつもはちゃんと目覚まし時計をかけなおしておいてくれるのだけど、今日はたまたま忘れちゃったらしい。

「……いっそ、起きたのが9時半とかなら、もう遠慮なく幼稚園を休んじゃうところだったけどねー」
なんて事を言ってしまいながら、間に合うものは間に合わせてやろうと、今日の息子の弁当はバターロールのハムサンドと卵サンド。パンと弁当箱の隙間にプチトマト2粒と巨峰2粒。バターロールサンドイッチはすごく簡単だけれど、息子はこれが妙に好きなのであるらしい。キュウリ詰めたりレタス詰めたりして下手に凝るよりも、卵なら卵だけ!のサンドイッチが好きなのだそうな。

朝御飯も早く食べられるものをということで、一口サイズのチョコパンを1人2個。4個だけ残っていたチョコパンはこれで綺麗になくなった。すっごーく美味しいというほどでもないけど、1個3〜40円でポイポイと3〜4個食べられるミニチョコパンはなかなか可愛いしなかなか美味しい。ミニクロワッサンも好きな私は、ちまちました食べ物がどうやらけっこう好きなのであるらしかった。

「ヨコイ」のハッシュドビーフ
麦茶

今日は一日中、お仕事お仕事お仕事。技術的に難しいものじゃなく、体力仕事でやっつけなきゃいけないデータベースのお仕事があって、
「このソフトでまず全部のファイルを連結してー、必要な部分だけ秀丸のマクロ使って切り出せば……いいかな?」
などと必死でごにょごにょと作業。ちっこいパン2個じゃお腹がすいちゃって、昨日つまんだ「たこの姿揚げ」の残りなどを持ってきてバーリバーリ食べながら作業しているうちに、すぐにお昼になってしまった。

お釜に御飯が残ってる……なんかこう、ちゃちゃっと食べられるレトルトカレーみたいなのがあるといいんだけどなー……と、食料庫をガサガサやってみたところ、名古屋のあんかけスパ屋さん「ヨコイ」製のハッシュドビーフがみつかった。賞味期限は2年くらい前。
「……ま、食べるのは私一人だし、気にしない方向で……」
と、レトルトパックを温めて、冷たい御飯にぶっかけた。

私は"冷たい御飯にあったかいカレーをかける"というのがとても好きなのだけれど、逆の"あったかい御飯に冷たいカレーをかける"のは嫌い。なのにだんなはそれが好きだという。冷たい御飯のヒヤヒヤ感は心地よいけど、冷たいカレーのモサモサドロドロ感は私にはあんまり心地よくないように思えるのだけど、どこが美味しいのかなぁ。
「ここに5種類のカレーがあります。好きな順に並べましょう」という問題をやったら2人が選んだ順番が完全に一致するほど嗜好が似ている私たちだけど(私たちなだけに)、深い溝を感じた一件だった。

ほら、冷たい御飯にあったかいハッシュドビーフは美味しいじゃない。賞味期限が2年前に過ぎていても、それはちゃんと美味しかった。マッシュルームがどさどさ。

「CoCo壱番屋」の
 ビーフカツカレー \750
 フライドチキンサラダ \380
 宅配料金 \200

午後になって、ますますお仕事ヒートアップ。息子が
「おともだちにね、ポケットステーションみせてきまーす」
と外に遊びに行った事を幸いに、そりゃもう必死に仕事した。えっとー、あと、有名人たちの生年月日を調べなきゃいけないんだ……(←どんな仕事だ……)。って、息子、ポケットステーション持って、友達の間で今流行ってるらしい"たまごっち"(なんか、リニューアルして再登場したやつが流行しているらしい……)に対抗するつもりみたいなのだけれど、でもポケットステーションなんか知ってる友達はいるのかしらん。

ともあれ、息子が外で遊んでくれていたおかげで仕事はおおいにはかどった。明日は絶対ジムなんか行ってる場合じゃないだろうなと思っていたけど、これならなんとか行けるかな。良かった良かった……って、もうすぐ7時だし。

「あー……ごはん、作ろうと思えば作れるけど、なんか疲れちゃったから……カレー頼もうか?」
我が家最寄りのCoCo壱番屋では昼と夜にカレーの宅配をしてくれる。宅配料金は1回につき200円。私はビーフカツカレー、息子はおこさまカレー、ちと物足りないかなとフライドチキンのサラダも1つ。
「ただいま、30分ほどお時間かかりまーす」
の電話向こうのおねぇちゃんの声に頷いた後、きっかり30分後にカレーがやってきた。ピンポーンの後に、ドアの向こうでやたらと元気が充満しているお兄ちゃんが
「毎度ありがとうございますッ!ココイチバンのカレー宅配でございますッ!」
と叫んでくれた。……あはは、これじゃ、ご近所さんに丸わかりだわ……。

冷めないようにあれこれ工夫されている容器には、ドカッとビーフカツがトッピングされ、ちゃんと別容器にカレーがたぷたぷと満たされている。隅っこにはちゃんと福神漬けも。
「うん、これだけあったかいんなら、チーズ入れてもピヨーンってなるかもね」
と、トッピングでは頼まなかったチーズを散らしてみる。親子2人でチーズをピヨピヨさせながら宅配カレーに感謝。あたりまえだけど、同じ味で、でもちゃんとあったかくって幸せだった。

……明日は、もうちょっとまともなものを食べる1日にしよう……(今日3食を振り返って自己嫌悪)。

9月15日 水曜日
青春の味?サイコロステーキ
南国デザートグラノーラ with 牛乳

昨夜、だんなは帰らなかった。
「仕事が大変で帰れないかもー」
とは言われていたけれど、ほんとに帰れなくなっちゃうなんて滅多にないことで、朝起きてから
「……あいやー、ほんとに帰ってきてないよー」
とびっくりする。

「おとーさん、きのうはかえらなかったのかな?」
「うん、帰らなかったみたいだな」
そんな事話しながら、息子と2人、シリアルの朝御飯。息子はディズニーのマジックなんちゃらなるピンク色の甘いシリアルを相変わらずむさぼり喰っていて、私は8月末で販売を終了したらしい「南国デザートグラノーラ」(カルビー社)を。スーパーによっては早速"おいもとあずきグラノーラ"に商品替えしてあったりして、ちょっと切なかったりする。おいもとあずきも嫌いじゃないけど、私の中での優先順位は「南国>ノーマル>いも」という感じなんだな……。

「吉野家」にて
 豚キムチ丼 \370
 半熟玉子 \60

1つの仕事の目処が立ったら次の仕事の依頼が来る、という、嬉し悲し状況のここ数日。今日は絶対絶対、昼過ぎからのボディパンプに出るんだもんね、一昨日行ったけどたったの45分プログラムだったから物足りなかったんだもんね、今日は60分みっちり動くやつに参加するんだもんねと、鼻息粗く仕事をする。この時間過ぎたら昼御飯も食べられなくなっちゃう、というギリギリのタイミングで準備をして家を出た。でも、ジムに向かう前に昼食を済ませるには、非常にシビアなタイミング。

「うっわー……クーポン使ってマクドナルドのセット食べようと思ってたけど、これじゃポテトつまんでる余裕がないかも……」
と思いながら、「丼ならその点、急いでかっこめる!5分でOK!」という観点から吉野家へ向かうことになったのだった。大盛り食べるくらいならキムチと卵をつけた方がいいかしら、と、豚キムチ丼に卵つけ。カウンターに食券を出して20秒後くらいに豚丼をもらい、それを3分くらいでかっこんで店を出るという、非常に正しい(?)吉野家の満喫ぶりをしてちゃっちゃと店を出た。

我が家がよく行く最寄りの吉野家は、食券制の半セルフサービス店。狭いからUの字型のカウンターなど作れなくて、商品を出すカウンターとスツールが並ぶカウンターは別々に別れている。お茶や水もセルフだ。私が座った席のすぐ脇には制服姿の女子高校生が2人で豚丼をつつきながらチョーだのマジだの言っていたけど、私が座った時に丼の3/4くらいの分量だった豚丼が、私が席を立つ時には8/5くらいにしか減ってなくてちょっと笑ってしまった。3分で1/8消費するスピードってことは、丼を全部食べ終わるには24分必要かもしれないってことで、なんだかそれもすごいなと。

久しぶりの豚丼は、それはそれで美味しかったのだけれど、でもやっぱりあの牛丼の味が懐かしい……。

「天狗」にて
 サンマの刺身 \294
 マグロの竜田揚げ \504
 揚げ出し豆腐 \399
 バターコーン \294
 焼き餃子 \294
 土瓶蒸し \399
 サイコロステーキ \504
 すきやき鍋セット \819
 和風ハンバーグセット \714
 讃岐風うどん \399
 白玉きなこアイス \294
 バニラアイス \231
 シークワーサーシャーベット \189
 ブラウン生中 3×\431
 クリームソーダ \294
疲労&空腹の3人、今日もよく食べた……。

久しぶりの60分パンプは非常に非常につらかった。 だんなの真似をして書くと、
「今日の負荷:中/大/中小/大/中小/中/中/中」
という感じ。息子の夏休み中には一度もボディパンプに出られなかったので、その2ヶ月分の空白を取り戻すべくのリハビリ期間ではあるものの、だんなと最小5kg、最大10kgの負荷の差があるというのは、なんとなーく悔しい。腕のトレーニングでも最低大1個(負荷12kg)でできるようになりたいけど、その道はまだまだ遠そうだった。って、そんなにムキムキにしてどうするのー>自分。

デスクワークだけじゃ腰が痛くなってくるし気持ちもくさってくるからとストレス解消目的でジムに行ったものの、キーボード打つのもかったるいほどの倦怠感を抱えて帰宅。午後には息子のジムもあり、仕事も相変わらず山積みで、全体的にヨレヨレになって夜を迎えた。徹夜明けのだんなも、もっともっとヘロヘロヨレヨレなはずで、そんなヨレヨレヘロヘロ組で夕飯は近所のチェーン居酒屋に行ってしまった。夜8時過ぎに駅の改札で待ち合わせして、いつものお店、「天狗」に。近くには和民魚民、白木屋、チムニーなんかもあるのだけれど、私もだんなも「天狗」が大好きなのだった。大学時代の飲み会なんかに散々使ったお店なので、ちょっとばかり「青春の味」という感じがある。

「サイコロステーキは外せませんね」
「ええ、外せません……ああー、土瓶蒸しがあるよ。とっていいとっていい?」
「ぼくはねー、ぼくは、バターコーンとってくださーい」
息子も手慣れた風に
「のみものはこれでー、あと、ぎょうざも食べるでしょ。あとねー、デザートはシークワーサーシャーベット!」
デザートメニューまでしっかりチェックを入れている。いつも通りにつまみをあれこれあれこれとった挙げ句にセット料理(おかずに御飯と味噌汁と漬物がついてくる)まで注文してしまい、今日もたらふくよく食べた。隣のテーブルの老夫婦は熱燗1本を空にした後に雑炊を1人1杯ずつ食べて帰るというなかなか素敵な食事の仕方をしていて、いいなぁと思ったり。いいなぁとは思うけど、でも私たちには多分絶対真似できない。

おそるべきは息子の食欲で、バターコーンをほとんど一人で平らげ、餃子も3個食べ、マグロの竜田揚げや何やらに手を出した挙げ句、
「ぼくのごはんは、ないの?おとーさんとおかーさんだけ?ぼくはー、うどん食べたいなー」
御飯だったら分けてあげるよ、味噌汁も、おかずも……と私とだんなが言っているのに、
「すみませぇ〜ん、このー、さぬきふううどん、くださーい」
と1人前のうどんを注文。ほとんど一人で食べきって、デザートも完食。「おなか、ぽんぽん。ほらほら、こんなに、おなかぽんぽん」と帰り際にへそ出しして見せてくれた。
最近の息子の食欲はすごいものがあるんだけど、でも不思議とこの人太らないのよねぇ……(うらやましい……)。

9月16日 木曜日
困ったときの目玉焼き乗せ御飯。今日はバジルたっぷり。
ホットサンド (こんたまちー)
アイスカフェオレ

昨夜は9時半頃に居酒屋から帰ってきてから、風呂にも入らずに一家揃って倒れてしまった私たち。徹夜明けのだんなは当然のこと、息子や私も疲れていたようですぐに寝てしまったのだった。ほろ酔い気分でそのまま寝るのは心地よいなー。夜にするはずだった仕事は結局少しもできなかったけどなー……(とほほー)。

今朝起きたのは6時40分。お風呂のスイッチを入れて、息子のお弁当を作って、コンビーフの缶をキコキコとあけて、ゆで卵を刻む。そしてだんなと息子と起こした。
「朝だよー、7時20分になるよー。お風呂沸いてるから、入ったらどですかー?」
私は昨日ジムの後に頭も体も洗ってきたからまぁいいや、と、だんなと息子が入浴している間に朝食のホットサンドを準備。前回、1個のゆで卵で3人分のホットサンドの具にしようと思ったら、えらく物足りない事になってしまったので(しかもそのときはチーズも激しく残り少なくて、大変にわびしかったのだった)、今日はとにかく「具沢山」を目指して。

こてこてとマーガリンを塗った薄切りパンをホットサンドメーカーにセットし、1缶を3つに分ける分量でコンビーフをぺたぺた広げつつ乗せる。ゆで卵のマヨネーズ和えも2個分を3つの分ける分量でたっぷりと。チーズも溢れんばかりにたっぷりと。パンの間から具が溢れないことだけを気をつけて、しっかりとホットサンドメーカーの蓋を閉める。あとはジクジク焼けばできあがり〜。

かつてなく具沢山のホットサンドはムッチムチにはち切れそうな状態で、かつてなく美味しかった。あつあつコンビーフたっぷり、あつあつ卵たっぷり、そしてあつあつチーズがトローン。

人形町 「かねまん」の
 ランチ弁当 (ゴチ)

さて、今日は打ち合わせが2つに、いつもの溜池への出勤もある、忙しい予定の日。息子はお義母さんにみていてもらえることになったので、心おきなく夕方まであれこれしてくることができた。充実した一日だったけど、つっかれたー。宿題も、いーっぱいもらってきて、さてどこからやれば良いのやら状態。

午前中は、人形町のリストランテA店のシェフとお話で、その2時間後にリストランテB店のオーナーとお話。お2人ともイタリア料理界の重鎮とも言える方たちなので当然顔見知りだったりして、
「え?これから○○さんに会いに行くの?じゃあ、伝言伝えておいてー」
「え?今××さんに会ってきたの?そんなこと言ってたかー。じゃあ、今度はこう伝えておいて」
なんて話になったりして。こちらの伝えたいことも伝えられたし聞きたいことも聞けたし、打ち合わせも滞りなく。有意義な話もたくさん聞くことができた。

嬉しいことに、来年のおせち料理をいただけることになり(当然その対価分の仕事を引き受けたわけだけど……でも嬉しいな、ばんざーいばんざーいばんざーい)、そして今日のランチはオーナー氏にゴチに。ちょうど打ち合わせが12時半からだったので、
「じゃ、飯でも食いながら話しましょうか」
「はーい。わーい」
とダンディなオーナー氏の後をくっついて甘酒横町をぽてぽて歩いて抜けたのだった。

前にも一度だけ入ったことのある、老舗のふぐ料理屋さん「かねまん」のお弁当のお昼御飯。1人だったら絶対入れない(ランチはともかく、夜のコースは1人2万円くらいする……らしい……)重厚な店構えの、でもこぢんまりとした引き戸を抜けて、階段上がって、畳敷きの2階に。贅沢に広さを取った4人がけの席がいくつか作られ、
「ではごゆっくりー」
なんて襖をぴっちり閉められると否応なく緊張してきてしまう。あああ、年に何度もないこういう時のために、箸の使い方をもっとちゃんと練習しておくべきだよなー、なんて思ったりして。

重箱に美しく盛られた何種類ものおかずたち。揚げたての天ぷらが5つか6つ、「これはふぐ?ふぐなのかしら?」と微妙に自信がない白身のお刺身が数切れ、ちょこちょこっと盛られた、お魚焼いたのとか、さつまいも煮たのとか、かぼちゃとお豆腐の味がする茶巾絞りの蒸しものとか。あとは、里芋と一緒に甘辛く煮付けた白身のお魚(これもふぐ?ふぐだったのかしら?)。上品な味のなめこの味噌汁と、おひつに入った御飯と、3種類ほどを盛り合わせた漬物1鉢。すーんごく美味しかったけど、すーんごく緊張した。オーナー氏、冗談も通じるし話のわかる人なのだけれど、何店ものお店を束ねる人だけあって(しかも本業はお医者さん……いや、副業がお医者さん……?)かなりな切れ者。お会いしたのは1年ぶりくらいな気がするけれど、相変わらず切れ者だった。この人の前では仕事の手は抜けないなー、という感じ。いや、誰の前でも抜かないけど……。

で、「これはふぐなのかしら?」という疑問を口にできぬまま、
「国産のマンゴー、今年はけっこう買って食べたんですよ。本当に美味しくって」
「沖縄のマンゴーですか?あれは本当に旨いでしょ。最高ですね。……って、貴女、マンゴプリン好きでよく作るって言ってませんでした?」
「あー、はい、作ったには作ったんですが……でももったいなかったですね。結局、"そのまま食べるのが一番じゃん"という結論に……」
なんて会話をしてみたり。オーナー、そうでしょそうでしょと頷いて、
「そう。料理はね、足し算にもなるんですが引き算にもなるんです」
深みのあるお言葉を述べられた。……はい、私、しょっちゅう引き算してます……。
その後は「寿司屋なんかは値段がかけ算になりますね」なんて冗談を。

はぁ〜。美味しかった。でも久しぶりに緊張で背筋がピシーッと伸びてしまった。どのくらい緊張していたかというと、料理の写真すら撮れなかったほど。……ところで、あの料理は果たしてふぐだったのかしら?

鶏肉のバジル炒めかけ御飯
発泡酒(サントリーダイエット生)

だんなは今日も激ジョブらしい。あああ、かわいそう。
だんなの実家でくつろぎまくって葡萄をバリバリ食べていた息子を回収し、家に帰ると6時半。忘れないうちに今日の復習(←"ならねばならない事リスト"の作成)をしておきたいし、でも今日はちゃんと家で作った御飯を食べたいし……と悶悶としながら、とりあえず米を吸水。
「食べちゃわなきゃいけない鶏肉があったなー……」
と鶏肉を1枚冷蔵庫から取り出し、
「バジルもなー……そろそろ葉が落ちてきちゃうからなんとかしないと……」
とベランダのバジルをざくざくとたっぷり収穫し、
「……で、なにをつくろう?」
とそこから考える。

結局、何度か作ったことのある鶏肉のバジル炒めにすることにした。鶏は鶏で焼いて、バジルは茄子やかぼちゃのオーブン焼きに散らして……というのも考えたのだけれど、簡単な一品料理作成ということで。
フライパンにサラダ油を敷いて薄切りにんにくと赤唐辛子をじくじく炒め、鶏肉を炒める。そこに鶏ガラスープを湯で溶いたものを大さじ3くらい、醤油を小さじ1くらい(本当はタイの醤油を使うのがいい……らしい)、ナムプラーを大さじ1くらい、砂糖を小さじ1/2くらい投入して味つけ。最後にバジルをぶわっと混ぜて、できあがり。バジルは熱が入るとすぐにクターッとなってしまうので、少し別にとっておいて食べる直前にヒラヒラと混ぜた。青くさーい、バジルくさーいバジルを食べたいなと思ったので。仕上げに目玉焼きをトッピングー。

「このごはんのお名前は、なぁに?」
息子はいつもいつも聞いてくる。
「えっとー、"おにくとたまごのごはん"じゃダメですかー?」
「ちゃんとした、おなまえー!」
「……鶏肉とバジルの炒めかけ御飯」
「なんだってー?」
「とりにくとー、バジルのー、いためかけ、ごはん!」
「ふーん」
わかってない、絶対わかってないだろ、君。

ナムプラーの味がぷんぷんする、異国風味たっぷりの御飯。バジルとナムプラーの味が混ざると、「ああ、タイっぽいなー」と思う。そう思うほどにはタイ料理を頻繁に食べているわけじゃないけれど、でもこの味が大好き。

息子は言葉が出るのが割と遅めで、私はだんなはともかくその他の親戚に揃って心配されていたのだけれど、今はその分を取り返すようにしゃべるしゃべる。文法も"てにをは"もめちゃめちゃだけど、「あれやって、これやって、これがすごくて」と、とにかく色々教えてくれる。不思議な事も話してくれる。今日の夕飯での話題は、
「ねぇねおかあさん、うちに、子犬がうまれるといいね」
だった。

「子犬?誰が産むの?」
「いぬがうむの」
「じゃあ、そのお母さん犬はどうするの?」
「うむの」
「何が」
「いぬが」
息子は……ブリーダー志望?

9月17日 金曜日
気になる近所のイタ飯屋に行きました。まぁまぁ?
缶詰あけて、魯肉飯
アイスプーアル茶

激ジョブのだんなが帰ってきたのは昨夜日付も変わろうという頃。私もだんなを待ちながらずーっと仕事をしていて、1時を過ぎた頃にやっと2人して布団に入れたのだった。ああもう、仕事があるのは仕事がないよりも幸せだけど、程良い分量がいいよね……(ぜいたく……)。

今朝は6時半に起きて、お弁当の準備。だんなは職場になるべくお弁当を持っていきたいらしいのだけれど、今週はどうにも忙しくてなかなか作れないので、せめて今日くらいはと昨日から材料刻んで準備しておいた。炒めるだけだから簡単さー。へいへい。

朝御飯は昨夜布団の中でだんなと協議した結果、魯肉飯(ルーローハン)に。疲れていても眠くても、寝る直前まで
「あ……明日の朝御飯、どうしよ?御飯はあるなぁ……魯肉飯、食べたいかも」
「あーいいね、魯肉飯」
「うん、そうしよそうしよ……」
「冷たいプーアル茶入れてさ……」
なんて話していた、相変わらず食欲旺盛な私たちだ。

1年前に台湾で買ってきた魯肉飯の缶詰がまだ数個残っているので、何種類かあるうちの1つをあけて、器に入れてレンジでチン。汁っぽくてニンニク臭がぷんぷんした、かなりそれっぽい味の魯肉飯だった。温めた御飯にそれぞれこんもりと乗せ、レンゲでかっこむ。甘辛く煮付けた豚の角煮をほぐしたものにほのかにスパイス臭(八角とかシナモンとかクローブとか……)を加え、更にニンニクをガツンと効かせたような味。油っこくって、それがまた御飯にものすごーくよく似合う。台湾の魯肉缶詰は当たりはずれもかなりあるみたいだけれど、豚の絵がついた「青葉」の青缶は美味しかった。今度台湾行ったら、この缶詰どっさり買ってこようっと。

おうちで弁当
 ドライカレー
 かぼちゃのマヨ和えサラダ
 プチトマト
アイスプーアル茶

今日もせっせとお仕事。お弁当があると昼御飯の事を何も考えなくて良いわ幸せだわー、と、テレホンショッキングにゲストがやってきてゲストが帰っていくまでの間、私も昼休み。

今日のお弁当は、ドライカレー。今朝魯肉飯を準備したときになって、
「ヤバイ!お昼御飯、ドライカレーじゃん。ひき肉っぽいものかけた御飯が続いちゃうじゃん!」
と思ったのだけれど、そのまま気にせずスルーしてしまった。味の傾向が違うから、OKだよね。OKと言って。ちゃんと全員の弁当箱に今日はスプーンも添えてみたのだけれど、だんなも息子もちゃんと食べてくれたかな。

カンカンに熱したフライパンに刻んだ生姜とにんにくを入れ、合い挽き肉をどさっと投入。ほぐしながらよーく炒め、玉ねぎとピーマン、赤いパプリカも投入。せっせと炒めたら、カレー粉、醤油、砂糖、酒、ケチャップなどをどかすか投下。あんまりカレー粉風味を強くしないで、醤油やケチャップで優しい味にするのがお弁当っぽいドライカレーにするポイントかなぁと勝手に思っている。隅っこには、細切りにしたかぼちゃを歯ごたえを残しつつ茹でて、マヨネーズと生クリームで軽く和え(マヨネーズだけだとちと味が強いんで、生クリーム混ぜた)、刻んだバジルも混ぜて香りをつけたものを。あと1品くらい青菜の炒めとか欲しかったのだけれど、時間がなくてプチトマトでごまかしてしまった。

「おいしーじゃん、おっけーじゃん」
自分で自分を褒め称えているうちに、ゲストが退場。私もパソコンの前に退場……。

稲毛 「葡萄亭」にて
 スモークサーモンと貝柱のタルタル トースト添え \780
 キマグレなサラダ \1200
 タコとじゃがいものガーリックソテー \550
 パルマ産生ハムと半熟玉子のピッツァ \1280
 小海老と木の子のオムレツ \650
 カルボナーラスパゲティ(大盛) \1100
 名物!うさぎのプリン \450
 あつあつアップルパイとアイスクリーム \550
 コーヒー \350
 ジンジャーエール \350
 生ビール 2×\500
 白ワイン(コスタ・ブルー) \1890
……調子に乗って1万円も食べちゃった……

「今日もお父さん、帰りが遅いって言ってたよ。……夕御飯、何食べたい?」
「んとねー、マッケンチーズか、クリームのスパゲティー」
「やっぱりそうきたか」
「おねがーい、おねがーい、クリームのスパゲティ作ってくださぁい」
「んー」

そう言いながら、夕方は息子のピアノ教室。今日は息子の虫の居所か何かが悪かったのか、教室の間中、ずーっと椅子の上でくにゃくにゃくにゃくにゃ。「ちゃんと座りなさいっ!」と何度も注意したのに一向にシャンとしなくて、ついに教室終了後私の怒りが爆発した。

「君はー、お母さんの言うこと聞かないんでしょ。じゃあ私もあなたのお願い聞かないことにするね。今日はもう、マッケンチーズもクリームのスパゲティも作らない!作る気失せた!」
「えええー。……ごめんなさい、ごめんなさいつくってください」
「もう、遅い。おかーちゃんは怒った。ぜーったい、作らない」
「ごめんなさい。もう、しません」
「でもダメ。絶対ダメ。今日はダメ」
「……」

項垂れる息子に、「まったくなんでこの子は、"これ以上進んだら地雷を踏むぞ"っていうラインを見誤るかなぁ……まったくもー」と思いながら、プリプリと買い物もせずに帰宅。

私もほんとはクリームのスパゲティを食べたかったけど、今日はもう作らないと決めちゃったもんだから、帰宅してから
「夕飯どうしよー」
と途方に暮れる。冷蔵庫の中の牛肉と茄子を中華風に炒めて御飯炊いて食べるかな、と思っていた頃に、折良くだんなから
「今日は帰れそうー」
と連絡があった。幸い、だんなは給料日。私の報酬の支払日でもあって、お互いに懐はちょっとばかり温かい。

「どっか飲みに行こう!」
「前から気になってた、あのイタリア居酒屋みたいなところ、入ってみる?」
駅前で待ち合わせして、駅前にある「葡萄亭」 という店に行ってみた。高くはないけど、安くはない、メニューの品数があるようであんまりないという、ほんのりビミョーな店だった。そこそこ美味しかったけど、もうちょっと安かったら何度か行ってもいいのになぁ、という感じ。でも、ついあれこれ食べてあれこれ飲んで、また一昨日と同じくペロンペロンに酔っぱらってしまった。寝不足だったのに、ついワイン1本とって空にしちゃったりして。

刻んだバジルやイタリアンパセリで和えた、サーモンと帆立貝柱のタルタル。薄くスライスしてトーストしたフランスパンに乗せて、サクサクといただく。1200円のボリュームたっぷりなサラダは、茹でた魚介があれこれ散らされ、生ハムのスライスも乗ったちょっと豪華なもの。タコとじゃがいもをニンニクと赤唐辛子で炒めたものは、これ以上なくニンニクがぷんぷん香ってくるものだった。グラタン皿に詰められていた"オムレツ"は、海老ときのこや野菜の具の間に卵を流してオーブン焼きにしたようなもの。トマトソースもどっさり。

そして息子のリクエストで取ったピザは、生ハムと半熟玉子が乗ったもの。全面にチーズがたっぷり散らされていて、中央にぽとりと半熟卵が落とされている。みっちりと生ハムがトッピングされたピザは、サクサクと軽い食感だったけれど食べ応えもしっかりあった。それだけじゃ物足りず、大盛のカルボナーラスパゲッティも親子でしっかり平らげる。どれもこれも悪くなかったけれど、でも、値段が2割くらい安いともっと嬉しいかなー、みたいな。

「ぼくね、ぼく、デザートにうさぎのプリンたべたーい」
「んー、私……どうしようかなー……」
「俺、コーヒーでいいや。……おゆきさんはアップルパイ?」
「なぜそれを!!」
「あたった?」
「うん」
今日もしっかり私の好みを見抜かれ、見抜かれたままに私はアイスクリーム乗せアツアツアップルパイをもぐもぐと。

「えへへ、ぜーんぜん酔ってないじょー」
「酔ってないじょー」
けたけた笑いながら、夫婦して酔っぱらって帰宅した。帰宅したら、日記も書かずにベッドにごろり。息子は一人で
「ダメじゃん、おかーさんもおとーさんも、日記かかなきゃ、もー」
とか言いながらパソコンに触っていた模様……。

9月18日 土曜日
昔懐かしい風情の中華定食屋さんに行きました
「ファーストキッチン」の
 ベーコンエッグバーガー
 ハッシュポテト
 アイスココア

昨夜は飲んだくれて早寝して(なんか最近こんなのばっかり……)、でも今日はその分早起き。今朝は自治会の"草むしりイベント"があって、朝から1時間みっちりと草むしりに従事した。軍手をしてはいたけれど腕も足も土で汚れてしまったし顔も汗まみれになったので作業後に朝風呂。こうなることを見越して、起きたときにちゃんとお風呂掃除して沸かしておいたのだった。だんなに先見の明をおおいに誉められる。いぇーい。
早起きして一日が長くて、ちょっと得した気分の連休の始まりー。でも仕事は山積みー。

朝御飯はドーナツを食べに行こうかという話もあったのだけれど、朝確認したメールでしなきゃいけない仕事が発生してしまったので
「……ごめん、食べに行くより、買ってきてもらった方がいいかも……」
とだんなにお願いして、朝御飯を買ってきていただく。「うん、買ってくるなら、ドーナツよりベーコンエッグバーガーかなぁ……」なんて呟きながら出ていっただんなは、十数分後に
「ファーキチになりましたー」
とベーコンエッグバーガーのセットを3つ買ってきた。ベーコンエッグバーガー3個とハッシュポテト3個、飲み物はポタージュスープ(だんな用)とアイスココア(私用)とコーラ(息子用)。

「あ、おとうさん、スープだ」
「いいよね、スープ」
「いいなーいいなー」
息子と2人でいいなーいいなー言って、スープを少し分けていただきつつ、久しぶりのベーコンエッグバーガー。相変わらずの味で美味しかった。草むしりですっかり腹ぺこだったしね。

船橋 「榮華光」にて
 豚肉のスタミナ焼 定食 \650
 シュウマイ \300

「この週末は、"牛すじねぎスパ"をやりたいと思います」
「いいねぇー……じゃ、どうせなら、"いい牛すじ"を買いに行く?船橋まで」
「いいねぇー」
船橋といえば、あの漫画喫茶行きたかったんだよねダーツあるし、私はダイソー行きたかったんだよねでっかいのあるし……なんて言いつつ、午後は船橋にお出かけ。

「……しまった、船橋に着いたはいいけど、昼御飯のことなーんにも考えてなかったぞ」
「でも、このまま漫画喫茶に入ったら、絶対お腹空いちゃうぞ」
「……駅前に中華料理屋さん、行ってみる?俺、昔けっこう行ってたんだよね……昔ながらって感じでけっこう旨いんだ、安いし」
「いいんじゃなーい?うん、そこがいいよ」
と、入ってみたのは、駅前にある「榮華光」という中華料理屋さん。中華料理屋さんというより「中華定食屋さん」の方がジャンルとしてふさわしいような感じで、古く懐かしい風情のたたずまい。店頭では肉まんとか唐揚げとかチャーシューが売られていて、奥に細長い店内には4人がけテーブルが左右に並んでいる。ちょっと端が黄色くなっちゃったような紙刷りメニューが壁に並んで貼り付けられていたりして。

だんなは天津丼(\600)、息子は焼飯(\550)、私は"サービス定食A"の豚肉のスタミナ焼、そして息子のリクエストでシュウマイも1皿。どれも素敵なお値段ばかりで、味も素敵に美味しかった。「洗練」とは対局にあるような、コテコテに真っ赤なケチャップ味のタレがかかった天津丼とか、刻みキャベツとパセリが添えられた豚肉の炒め物とか、ナルトが入ったアツアツのチャーハンとか、いちいち懐かしい味でじわっと美味しい。

黒い四角い盆に乗せられてきたのは、御飯ときぬさやとわかめの味噌汁、春雨とキャベツのサラダ、そして四角い皿に盛られたスタミナ焼。醤油と味醂と酒の味で玉ねぎがクタクタに炒められ、厚切りされた豚バラ肉とにんにくの芽がそのタレで炒められている。だんなと息子には中華スープがついてきていたのだけれど私には味噌汁で、しかも彼らにはザーサイと漬物がついてきたのに私にはなくて、
「なんか、私のだけ中華料理じゃないんだね……」
と苦笑い。650円の定食は、それでもけっこうな食べ応えがあった。こういうお店、好きだなぁ。

その後は予定通り、漫画喫茶に行って3人用の座敷ブースで漫画読んだりパソコン触ったり、ダーツもしたり。初めてダーツをちゃんとやってみたのだけれど、最後の最後まで思ったように投げられなくて難しかった。正位置から投げるといまいち的に届かない息子に「あと1歩前に出てやってみたら?」と言ったところ、私よりスコアが上だったりして……。

気になっていた漫画の続きも数冊読めたし、巨大な100円ショップ(どのくらい巨大かというと、そこそこ広いビルのフロア7つ分が全部100円ショップというサイズ……)でお目当てのものも買えたし、何より東武デパート地下の「今半」で100g100円の牛すじも買えたし美味しそうな魚介も買えたし、遊んで買い物して、ほくほくと帰宅。

海老せんべい
ブリのお刺身
「榮華光」のチャーシュー
冷凍餃子
羽釜御飯
ビール(モルツ)・日本酒(一の蔵・すず音)

夕飯のメインディッシュは、1尾1280円だった丸ごとのブリ。体長40cmくらいはありそうで、家でさばくにも調理場もまな板も長さが足りないようだったので、売り場のお兄ちゃんに3枚におろしてもらってきた。
「アラ、いりますかー?」
の声に、
「いりますいります」
と(だんなが)即答し、ぶり大根にしましょうと大根も買い物籠に。更に、ブリブリツヤツヤとすごく大粒で美味しそうな生筋子が100g280円くらいとなかなかお安い価格だったので1400円くらいのパックを買ってきた。かつて見ないほどの大粒の筋子で、いかにもこれは美味しそうなイクラに加工できそう。

「だからね、私はまずこの筋子をほぐす作業からするのよ」
帰宅してからえんえんと、私は筋子の薄皮はぎ。筋子の粒を潰してしまわないように、親指でキュッキュと粒をしごいて1粒ずつにバラしていく。毎度のことだけれどなかなか大変な作業で、それをやっている間にだんなはずーっと台所であれこれ料理人になって動いていてくれた。米を研いで、米のとぎ汁で面取りした輪切り大根を煮る。牛すじの下茹でをする。アラを適当なサイズに揃えて湯通しする。私がほぐし筋子を抱えて台所に戻る頃には、もうすべき事はほとんど終了していた。どころか
「もう大体済んだからさ、お風呂入ってきちゃいなよ。沸かしておいたから」
なんて言われてしまう。すごい、すごいよだんな。おっかさんみたいだよ。

だんなのおっかさんぶり(料理人ぶり?)はこの先も絶好調で、ビールのアテにと冷凍餃子を焼いてくれ、
「さー、酒飲んだから御飯にしよ。……おゆきさんもよそっとく?まだ酒残ってるならまだにしとく?」
と言いつつ御飯を盛りつけてくれ、御飯が出てくるのと同時に熱いお茶が出された。すごいすごいすごいよ。
「なんか今日、だんな、すごいねぇ!すごいすごい!えらいえらい!」
全力で褒め称えたら
「なんだよ、それじゃ俺は普段全くそういうことやってないみたいじゃないか!」
と心外そうな声をあげていたけれど、でも、最近(殊に平日)は忙しくてだんなのこういう姿、見られないし。

半身でもたっぷりどっさりあるブリは、食べ応えありあり。脂がこってり乗っていた。昼食を摂ったお店で買ってきたチャーシューも優しく懐かしい味わいで、名古屋の味「海老せんべい」もパリパリサクサクと。どれもこれも美味しいわぁとぱくぱく食べつつ、飲んだのはビールを1人1缶、そして初めて買ってみた一の蔵の「すず音」というお酒。300mlの小さな瓶に入った可愛らしい発泡の日本酒で、アルコール度数は5%前後とかなり低め。フルーツのような甘さと軽さのある、でもくどいほどには甘くないとてもとても飲みやすいお酒だった。日本酒って感じではないし、ぶり大根とか角煮が美味しく食べられる類のお酒でもないのだけれど、でも私はすごく好きな味。へたに日本料理に合わせるより、トマトたっぷりのサラダとかチーズを添えた前菜みたいなものに合いそうな、女性好みなお酒だった。

ぺろっとビール飲んで、ぺろっと日本酒飲んで、
「美味しいけど、なんか、日本酒飲んだって気がしなーい」
と冷蔵庫に残っていた「神亀」もぺろっと空にして、最後にさらさらっと白い御飯と熱いお茶。
今日はもう仕事できそうにないけど、休日の夜のあるべき姿かな、と……。

9月19日 日曜日
温玉牛すじ。……居酒屋チック。
「サイゼリヤ」にて
 青豆とじゃがいもの冷たいスープ \140
 マルゲリータピザ \380
 焼き肉とディアボラ風ハンバーグの盛り合わせ \580
 ドリンクバー \115
これだけ1人で食べて、1200円くらいなんだもんなぁ……。

だんな、今日はTOEICの試験だそうで。職場で受けられる無料テストでは詳しい結果をいただけないんだそうで、今日は自腹切っての一般会場試験に臨むのであるらしい。

「えらいなえらいなー」
とか言いながら、戦地に赴くだんなと一緒に、家族揃ってサイゼリヤで遅め遅めの朝御飯。サイゼリヤは千葉を中心にぽつぽつと展開しているイタリアンなファミレスチェーンで、値段が異様に安いのが特色。そのぶん味は、えも言えぬチープさが漂うし、盛りも軽めなのだけれど、そのチープさが妙に美味しく感じられちゃうお店なのだった。缶詰のミートソースが美味しいなぁとか、ファーストフード店のコーンスープが美味しいなぁと思えてしまう、それと多分同系列の美味しさ。ちょっとフカッとした食感のピザとか、ふかふかもちもちのフォカッチャなんかもそれなりに美味しい。で、何しろとにかく安いんだなー。

「安いしー、お腹も空いたからー、いっぱいたべちゃえ。お肉にこれ取るでしょ、あと、ピザも1つ食べちゃえ。あと、スープもー」
「そんなに食べるの?おゆきさん……」
「ぼくはぼくは、このおこさまパスタと、コーンスープと、おこさまジェラートー」
「……息子さんもそんなに食べるの?」
だんなはちょっと呆れながら、それでも自分も肉料理とパスタを注文しているのだから、あんまり人の事は言えないはずだ。

ピザは1人でぺろっと食べられる可愛らしいサイズ。スープカップに1杯の豆とじゃがいもの冷たいスープを最初にいただき、チーズがぴよーんとそこら中から伸びてくるマルゲリータピザは、皆と分け合って。だんなに1切れ、息子に1切れあげたところ、
「ピザ、もっとちょーだい?もっともっとちょーだい?」
と息子にまた1切れ、また1口と奪われる。代わりにペンネにミートソースとコーンをかけた「おこさまパスタ」を3口分ほどいただいた。

バジルはどこ?って感じのマルゲリータピザ(普通、マルゲリータピザはトマトとモッツァレラチーズとバジルの3つでイタリア国旗の色を作る……)だったけれどそれはそれで美味しかったし、豚バラ薄切り肉と"定食屋のスタミナ焼き"風に炒めた焼き肉と、にんにく風味の刻み葱を添えたハンバーグの盛り合わせも、相変わらずのチープなジャンクな味。揚げたてのフライドポテトがあまりにアツアツで、揚げ油の熱さそのままという感じで思いきり上顎を火傷してしまいながら、朝からたっぷりと食べてしまった。スープ飲んでデザートまで食べて、これだけ注文してお会計は合計3000円以下だった。やっぱり安いわー……。

いなりずし
麦茶

だんなが英語と奮闘 している間、せっせと私はお仕事。途中1時間くらい、
「昨日のぶり、1尾買ったはいいけど食べきれない……」
と、だんなの実家に行ってお裾分けしてきた。明日は敬老の日ということで、息子は幼稚園で「おじいちゃんおばあちゃんありがとう」色紙を書いてきた模様。絵と平仮名(ほとんど象形文字のようだったけれど……)の描かれたそれを持ち、
「おじーちゃん、おばーちゃん、いつもありがとー」
と渡してきた。おじいちゃん、もう大変にデレデレ。
「そっかそっかー。どうもありがとうね。こりゃ読むのが大変だなぁ……」
なんて言いながら、もうそのへんの壁に額入れて飾っちゃいそうな勢いだ。

ちょっと長居してあれこれ話したい気持ちもあったのだけれど、仕事もあるので1時間くらいで切り上げ、家に帰ってきてからごく軽く昼御飯。スーパーで息子に
「これ食べたいなー、これ、買いたいなー」
とお願いされて買ってきた、4個パックのいなり寿司を半分こ。やけに甘さ控えめな、上品な味のいなり寿司だった。

十数分後にだんなが帰宅。
「どうでした?」
と聞いたら
「どうでもいいのんじゃー!」
と暴れられた。……だめ?

海老せんべい
くーぶいりちー
だんな特製 牛すじ煮込み
だんな特製 ぶり大根
ほうれん草のおひたし
自家製いくら
しじみの味噌汁
羽釜御飯
ホッピー・麦茶

梨・葡萄

特に予定のないこの三連休、予定はないけど手のこんだ幸せな夕御飯が幸せな三連休。だんなが昨夜から面取りしたり隠し包丁入れたり茹でこぼししたり焼酎の大ボトルを使い切ったりとあれこれがんばってくれたおかずがどっさり食卓に並んだ。昨日買ったぶりのアラで作ったぶり大根、ことこと煮込んだ牛すじ煮込み、冷蔵庫に残っていたのを発掘したくーぶいりちー(昆布の炒め物、沖縄料理)。

「ああ!奥さん!大変なことを思いついてしまいました!」
「なんだなんだ!?」
「牛すじ煮込みを……温泉卵にかけるときっと旨い……」
「ああ、それだったら牛すじ煮込みに温泉卵をトッピングした方が綺麗……」
「いや、それ、要するに同じだから」
「うん、まぁ、まず温泉卵をつくろう」

大変だ大変だ、それはきっと美味しそう、と、温泉卵を4個作成(我が家の温泉卵作成器は卵を2個単位でしか加工できない……)しておき、野菜が足りないなぁとほうれん草のおひたしを。ちょっと余裕があったので、鰹節を削り機でシャーコシャーコと研いだ削りたてのものを上にこんもりと散らした。あとはしじみの味噌汁と羽釜御飯、そしてホッピーグラスに注いだホッピー!

ここ数ヶ月、ホッピーにはまりにはまっている私たち。ついにこのサイトで専用タンブラーとホッピー2ダース(そしてなぜかラムネも2ダース……)買うに至った。これでしばらくは幸せなホッピーライフが満喫できそう。ロゴつきのかわいいグラス(焼酎とホッピーを注ぐ目安のマーカーもついている)に焼酎とホッピーをだばだば注いで氷を入れ、ぐいぐい飲みながら牛すじ煮とぶり大根を堪能した。今日はいつもに増して居酒屋なメニュー。

とろーんと甘じょっぱく煮込まれたホロホロトロトロの牛すじに、いーい感じに色と味が染みたぶり大根。鰹節をしこたまかけたおひたしも美味しかった。
「あっははは、似合うねー、温玉牛すじ。ホッピーにめちゃめちゃ合うね」
「この光景がもう、どこの居酒屋のサービスセットだって感じだね」
写真撮っちゃおう、俺も俺もぼくもぼくもと写真撮って、それぞれ日記にアップロード。何やってんだ私たち……。