食欲魔人日記 09年08月 第1週
8月1日 土曜日
今日は花火大会!
とろとろ豆乳の冷たいスープ
「とびっちょ」の
 しらすさつまあげ
 しらすパン
麦茶

先日作った豆乳のスープ、なかなか美味しかったし、何より冷やして食べると夏の朝に最高という感じなのがたいそう気に入った。「豆乳2カップ、卵2個、顆粒鶏ガラスープを溶いた湯を1カップ、調味料に醤油少々、それを合わせてレンジで5〜6分、かき混ぜてゆるく固まっていたらできあがり(固まり具合が足りなかったらもう少しチン)」というおそろしく簡単な作り方も気に入った。
 
だから先日豆乳を購入しておいたのだけれど、「……でも、油条とか添えないと、お昼にはすっかりお腹空くよね、これ……。御飯に似合うという感じでもないし」と気がついて、なかなか作れなかったここ数日。
昨日江の島で買ってきたしらす入りのさつまあげとかしらす入りのパンとかだったら案外似合うかも、と、昨夜のうちに豆乳スープの準備をして冷やしておいた。
 
今回も前回と同じく鶏ガラスープを使い、味付けは醤油少なめ、塩を少々強めに、という感じで。海水から作る粗塩は多少は「にがり」の効果もあるようで、よりフルフルと良い具合に固まってくれる。今回は胡麻油などは足さずに、刻んだ万能葱だけを添えてあっさり味で。
 
さつまあげもパンも、どちらもしらすの形が残っているのがわかるほどにしらすがたっぷり混ぜ込まれたものだった。なかなか美味しく、そう高いものでもなかったのでこれは良いお土産だったな、と。
豆乳スープも前回と同じく美味しくできて、私とだんなは大満足だったのだけれど、豆乳そのものが好きではない息子(豆腐は好きなくせに……)には相変わらず不評だった。冷たい茶碗蒸しみたいな食感と味なのだけどなー。

「モスバーガー」の
 テリヤキチキンバーガー
 オニポテ・白ぶどうソーダ

「なんかさー、お昼は、ハンバーグみたいなのが食べたい」
と言うだんな。
「今日、モンハン発売日なんでしょ?届くんでしょ?いつ来るのかなぁ、早くやりたいなぁ〜」
と家の中を右往左往して、数ヶ月前から予約してある「MONSTERHUNTER 3 (tri-)」の到着を待ちわびる息子。今日も私を5時半に叩き起こしてくれた猫たちはお昼寝モード。
 
「ハンバーグだったら、いっそわかりやすくハンバーガーにしたらどうだろう?」
と提案したら、それは良いねとモスバーガーの宅配を頼むことになった。
 
私は定番のテリヤキチキンバーガーのオニポテセット。いつのまにか「山ぶどうスカッシュ」から切り替わっていた「白ぶどうソーダ」を頼んでみた。
 
数十分でさっそく届いたハンバーガー、チャイムの音に玄関を開けたら宅配便のお兄さんがモスのお兄さんと一緒に立っていて、「あの……お先にどうぞ」「いえ、こちらもすぐに済みますので」とお兄さん2人が譲り合っている。
「……届いたよ。お待ちのもの、全部届いたよ」
とそれぞれの品物を受け取って部屋に戻る。息子はもう大喜びだ。
 
ゲームやりたいのは山々だけれど、とりあえずお昼御飯からねと、いつもの味のテリヤキチキンバーガーを堪能した。
 
食後は早速少しだけWii版モンハンを立ち上げてみる。PSPのように家族皆で一つのクエストを一緒にできないのは少々興醒めだけれど、さすがに画質は綺麗だし、見やすい。操作方法がちがーう、わからなーい!とぎゃあぎゃあ騒ぎつつ、とりあえず息子の操作するキャラクター作りから。

花火会場にて
 ほうれん草とモッツァレラチーズのサラダ
 ジャンボフランクフルト
 焼き鳥・モツ煮
 焼売
 海老とチーズのパリパリ揚げ
 焼きそば・おにぎり
 ビールいろいろ
などなど。

今日は千葉市民花火大会の開催日。
この花火大会は非常にわかりやすく、「お金を払えば良い席で見られる」というシステム。1人2000円の前売り券を購入すれば、有料観覧席に入ることができる。多少遅く出向いても良い場所で見られるし、芝生の上から見る花火は気持ちが良いしで、ここ数年のお気に入り。
 
今年は一眼レフカメラもあるし花火撮影に挑戦してみようかしらねと、早めに家を出て安価な三脚を購入してからお総菜やお酒を買いにデパ地下へ。あれこれ買い込んで
「会場に向かう途中で売ってる焼き鳥が美味しかったじゃん、あれまた出てたら買って行こう」
「あー、そんなのあったねぇ」
などと話しつつ、会場に向かった。
 
のんびり向かったつもりだったけれど、有料会場が受付を開始する直前のタイミングでの到着で、入り口には長い列。いつもは有料会場受付近くの小高い丘付近で花火を見ていたのだけれど、前に並ぶ人たちがこぞって海側の方に走っていくのを見て、今年はその人たちについて海側に向かってみた。
 
そうしたら、木々などの遮るものない、見事に開けた空間に。いかにも打ち上げ場所の最寄りという風の場所に出ることができて、到着が早かったのも幸いして花火にかぶりつきの良い場所にシートを広げられた。花火打ち上げ開始までの2時間ほど、夕日を眺めつつあれこれもぐもぐ。
 
買ってきたのは、千葉駅構内の「ほんのり屋」のおにぎり(私のは鰻まぶし)、デパ地下「桂林」の焼売や焼きそば、「RF1」のサラダや海老とチーズ入りの揚げ焼売、などなど。会場に向かう途中の「焼き鳥が美味しいお店」(道路沿いの会社が出している屋台っぽい)にモツ煮があったのでそれも買ってみた。あとは会場でだんなが買ってくれたおそろしく大きなジャンボフランクなども。
 
いかにもな花火の屋台料理っぽい数々に囲まれつつ、保冷剤を家から持っていって冷たいまま運んだよなよなエールやアンカーリバティーエールで乾杯。
日がすっかり暮れてからは皆で狩りなどしつつ花火打ち上げを待ち、8000発の花火を今年も堪能してきた。
 
「バルブモード」でシャッター開閉を操作する以外は特にこれというコツも工夫も無かったけれど、下手な鉄砲の乱射的な撮影の結果、そこそこ見られる花火写真も何枚か。「次、僕もちょっと撮影してみたい」と息子が言うので、途中で交代して息子にシャッター操作を任せてみていたりもした。けっこう乱暴に細かなタイミングも合わせずにバシャバシャ撮ってるなぁ、なんて思っていたけれど、これが案外傑作なものが多かったり。
 
年を経るごとに色合いが美しく、形も複雑に進化する花火は、今年もキティちゃんだのミッキーマウスだのアンパンマンだのドラえもんだの、四つ葉のクローバーだの、面白いものがたくさん打ち上げられていた。デイジー型のも、時計草みたいなのも綺麗だなと思ったけれど、でも私は昔ながらの「やし」とか「引先菊」とかの種類の方が「これぞ日本の夏!」という気分になるから好きかな。
 
花火大会は帰りが疲れるよね……と、すっかり疲れての帰り道。
今日は天気の崩れも心配なかったし、適度に風が吹いて花火の煙が溜まることもほとんどなかったし、帰り際こそ少し肌寒くなったけれど暑すぎず涼しすぎずの良い気候だったし、晴れた空に月も出ていたけれど花火を邪魔しない後ろ方向だったしで、本当に良い花火日和。

8月2日 日曜日
ボリュームたっぷりお昼御飯
レーズンパン
アイスカフェオレ

今朝も6時前にりゃんりゃんに景気よく起こされ、「目も覚めちゃったしゲームしようかな……」と思ったところで息子に先を越された。楽しそうにモンハンに興じる息子の隣で、私は仕方なしにお仕事。でもおかげさまで思った以上にあれこれ作業することができた。
 
朝御飯は買い置きのレーズンパンを軽く温めて。
既に切れ目が入っていたパンを適当に大皿に盛りつけて、2人2切れずついただいた。

恵比寿 「中国茶房8」にて
 鶏と筍のピリ辛炒め定食 \750
 水餃子(貝柱・ニラ・エビ) 各\105
 生ビール(中) \580

今日も家族でお出かけ。
目的地は恵比寿なので、まずは恵比寿で昼御飯を食べてから!と、先日私が一人で行ってなかなか美味しかったシンガポール料理屋さん「新東記」に寄ってからイベントに向かおうと、早めに家を出た。
 
……が、あいにく今日は定休日。webサイトでちゃんとチェックしてきたつもりだったけれど、定休日の記載を私が勘違いしていたらしい。店頭で「CLOSED」の文字を見てさてどうしようと話し合い、「この近くに北京ダック屋があるじゃん」とだんなが思い出してくれて、何度か行ったことのある「中国茶房8」に足を向けた。北京ダック丸ごと1羽食べられる幸せなお店で、なんとここは24時間営業。
 
700〜900円程度のランチセットは20種類ほどあり、その他にアラカルトメニューもひととおり注文できる。ランチセットはライスと杏仁豆腐とソフトドリンク(アイスウーロン茶、コーヒーなど)が食べ放題、飲み放題。でも、やってきた料理は、ライスと杏仁豆腐のお代わりなんてとんでもない、という風の大変な盛りの料理だった。
 
私が注文したのは「鶏と筍のピリ辛炒め」。酢豚ほどの酢の効き具合ではないけれど、ほんのり酢の酸味を感じるじわっと辛い醤油味の炒め物だった。大きな茶碗にたっぷりの御飯と、ダックの骨から取っただろうシンプルながら旨味のあるスープ、ラー油のかかったザーサイ、レタスがメインのサラダ、そしてこれまた碗のたっぷりの杏仁豆腐がトレイに乗せられてやってきた。
 
水餃子も食べない?と、だんなが3個105円の水餃子(これがまたやたらと種類豊富)から貝柱、ニラ、海老の3種を注文。そしてだんなはランチメニューから上海焼きそば、息子は豚肉チャーハンを選んでいた。
 
私の頼んだ炒め物もほのかに異国な味がして美味しかったけれど、中国のたまり醤油を使った風の、色は黒いのにしょっぱくなくて深みのある味の息子のチャーハンもとても好みなものだった。自家製らしきチャーシューが惜しみなくごろごろと入っているのも素晴らしい。でもいかんせん量が多く、私の炒め物と御飯もだんなに手伝ってもらうありさま、食欲旺盛な息子もチャーハンを食べきることができなかった。
 
「無理しなくていいからね、スープとか杏仁豆腐も無理に全部食べ切らなくてもいいから」
と息子に言っていたら
「杏仁豆腐は好きだから食べたいし、スープも残さないよ。だってこのスープ、すんげぇ美味しい」
だそうで。
 
このスープの美味しさがわかるとは息子も通だねぇ、などとだんなと話しつつ、実は密かに2人して「息子がスープ残したら自分が貰おう」と思っていた私たち。
チャーハンはテイクアウト容器代105円で包んでくれるということなので、持ち帰らせてもらうことにした。
 
そして午後は家族で「東京都写真美術館」で開催の「モノクロ写真体験教室」に参加してきた。
 
去年一眼レフを買ったことで私もこのところ「写真撮影」にかなりのめりこんでいるところだし、息子も触発されているのかカメラ触らせろだの仕組みを教えろだのと言ってくるようになってきていたので、今年の夏はカメラ関係のイベントを探してあれこれ申し込んでみている。
 
たまたま見つけたこの「モノクロ写真体験教室」は「親子とはじめての方のための」と銘打ってあり、参加費用は1人1000円。フィルムカメラを貸してくれ、自分で撮った写真を暗室で現像する体験ができるのだという。
 
「興味ある?あったら君の分も申し込むけど」
とだんなも誘ったらぜひ行きたい!とのことで、親子3人分で申し込んでみた。
 
昨日今日で計10回開催されるらしいこのイベント、私たちが参加した回の参加者は15人ほど。至極簡単な作りのフィルムカメラが1人1個渡され、中には24枚撮りのモノクロフィルムが入っている。30分ほどかけてガーデンプレイス界隈を撮影した後は、現像・プリント作業。ほぼ1人に1人スタッフがついてくれる形で、一度に10人ほどが作業できる広い暗室の中で、自分が撮影したフィルムから選んだ数枚の写真を、露光の設定を変えつつプリントしていく。
  フィルムカメラこそ触ったことがあるものの、撮影した後はというと「写真屋さんに渡すだけ」しかやったことがないので、この現像の作業はたいそう楽しかった。
現像液に印画紙を浸した途端にモヤモヤと自分の撮影した風景が浮かび上がってくるのは感動的なもの。現像液に浸す時間を2分ほどと時間を計りつつも自分の判断で「このへんで現像終了」と引き上げたりして、今度は黒がもう少しはっきり出るように調整しましょうかと再度印画紙をセットしてみたり、同じ写真を2枚3枚と現像して出来上がりの違いを確認してみたりもした。
 
構図を工夫したりして24枚しっかり撮ったものの、現像したのは結局息子やだんなが写っているものばかり。照れる息子が大口開けて笑っている写真は、我ながらけっこう素敵に撮れたと思う。それは大事におみやげにして、現像したものの1枚(失敗作で良いので、とのこと)はイベントの記録に保存するのでということで、会場に残して帰ってきた。
 
今回のイベントは富士フィルムがバックアップしてくれたものなのだそう。フィルムやカメラ、現像液や印画紙などの提供をしてくれたのだそうだ。すごいなー富士フイルム、太っ腹だなー。
 
たくさん写真を現像できて、その写真もネガもお土産にもらえて、それで参加費1000円は安かったねと大満足で帰宅した。

昨日の花火時の残りものいろいろ
炙り厚揚げ
「RF1」の生春巻
「なな福」のチャーシュー
本マグロの中落ち
羽釜御飯
ビール(Kronenbourg・軽井沢高原ビール)

ワークショップ後は、新宿で少しばかりお買い物してから帰宅。
 
夕飯は、昨日の花火大会の時に買ったお総菜の残りが少しずつあるし、お昼のチャーハンの残りもあるしで、
「あと少し何か買い足せば十分じゃない?」
と京王デパートの地下をぷらぷら。
 
なな福」のお店があったのでチャーシューのミニパックを買い、ちょうど目の前で
「個数限定ですよ〜!インドマグロの中落ちですよっ!」
と1パック1000円で並べられ始めたパックを1つ手にして、あとは豆腐屋さんで見切り品価格だった厚揚げも1パック。
 
チャーハンや焼きそばもあるけれど中落ちがあるからご飯も食べたいよねとご飯は炊いて、あとは買ってきたもの、ありものを適当に並べるだけの簡単な夕御飯になった。何しろなんだかんだで帰宅は6時近く。
 
「1パック1000円……けっこういい値段だね」
「でもインドマグロって、本マグロだよ!?」
本マグロの中落ちがこの量でこの値段なら高くないでしょう?なんて話しながら買ってきたマグロの中落ちが、今日の夕飯の最高のヒット商品。
 
サラダ油混ぜているようなスーパーのネギトロとは全然違い、見事な脂の乗りっぷりなのに少しも下品な味じゃない。口の中に入れただけでとろけるような口当たりの中落ちに、軽めに醤油とわさびをまぶして御飯に乗せるだけで、何杯でもいけそうな危険な味だった。見た目以上に分量があったのがまた幸せ。