食欲魔人日記 05年09月 第1週
9月1日 木曜日
初挑戦の、豆と肉と野菜の料理
コーンフレーク(ココア味)

「卵御飯とかしない?パンもあるからトーストに目玉焼き乗せるとかもできるけど」
だんな、2泊3日の泊まり込み研修中ということで、息子と2人の朝御飯。今日の夜にはだんなは帰ってくる。息子と2人、適当にのんびりしながら食事していたこの2日ばかり。リクエストを受け付けられるところは受け付けてあげましょう、と起き抜けの息子に尋ねると
「チョコのカリカリカリ」
と即答された。そんなに好きですかコーンフレーク。

で、2日続けてコーンフレークの朝御飯。某スーパーオリジナル商品の安売りコーンフレークは、甘すぎない適度なココア味で悪くはないのだけれど、やっぱり10時にはお腹が空いてしまう。今日は美味しそうな食パンでも買ってくることにしよう。

R1/Fの冷やしタンタンサラダ麺
アイスティー

近所の駅ビルのリニューアルオープン2周年記念ということで、駅ビルのお菓子屋さんが福袋を出したり、お総菜屋さんが安売りをしたりするらしい。「3000円以上買ったら500円割引」なるクーポンも貰っていたので、
「……じゃ、買おうと思ってたもの色々買ってくるかな」
とお出かけしてきた。欲しかったりんご酢に強力粉に缶詰のフォン・ド・ヴォーにベーキングパウダーなどなど。夕飯の材料も買いそろえ、明日食べるパンも買い、
「……あとはお昼御飯だ……」
と、駅ビル内の「R1/F」でサラダ麺を買ってきた。

胡麻味のドレッシング風のタレがついてきた麺の上には、タンタン麺風の肉味噌と共に炒り卵、レタスやパプリカ、キュウリなど。9月とは思えない猛暑のなか帰ってきて、あらもうすぐ12時だわと、帰って速攻いただいた。

ほんのり酸味のある胡麻味のタレが思った以上に美味しかった冷やし麺。炒り卵を乗せるのも悪くないなと、「いつか真似しちゃおう」と思いながら平らげた。本日の息子のお昼はマーボー丼。
「あのね、お昼、ギョウザが出たよ!1人1こだったんだけどね、4こたべた!」
と息子が帰ってきたのは数時間後。……え?4個??(なぜそんなに余る……)

ひよこ豆(じゃない豆の)コシード
 牛すね肉・豚スペアリブ・鶏もも肉・ソーセージ
 キャベツ・にんじん・じゃがいも・さやいんげん・長ねぎ・にんにく
 パスタ
ポテトサラダ
発泡酒(サントリー・マグナムドライ)

「不二家」のショートケーキ
アイスカフェ

今日はだんなが帰ってくる。今週は一度も家で夕御飯を食べていなくて、多分明日も遅いんだろうなと予想されるだんな、美味しいものを用意してやろうということで、以前から作ろう作ろうと思っていた「ひよこ豆のコシード」という料理を作ってみることにした。先日、友人宅で御馳走になった料理だ。旨いね、すごいね、色々入ってるねーと話していて、「この雑誌に載ってたの」とレシピを教えてもらったのだった。見せてもらったのは、確か最近の号の『dancyu』。レシピをメモして帰ってきて、いつか作ろうと思っていたのだった。

ダッチオーブンに1リットルの水を入れ、ローリエ1枚入れ、投入する肉は牛すね肉、豚のスペアリブ、骨つきの鶏もも肉。強火で煮立ててアクを取ったら弱火に落として蓋をして1時間くらい。にんにくとキャベツとにんじん、長ねぎ、ひよこ豆を加えたら20分、じゃがいもとさやいんげんを足して15分。煮終わったら肉と野菜を皿に盛りつけ、鍋に残ったスープは漉してからショートパスタを入れて茹で、主食兼スープにする。肉と野菜は塩やオリーブ油やマスタードを適宜足しつつ、おかずとして食べる。

……で、「ひよこ豆のコシード」と言うからにはひよこ豆が必要なのだった。でも我が家の近所、ひよこ豆がいっこも売られていなかった。缶詰のものでも乾燥豆でもいいからないかしら、といくつかスーパー覗いたのに見つかるのは白いんげん豆とか赤いんげん豆とか味付け済のキドニービーンズといったものばかり。しょうがなくて水煮のミックス豆を買ってきてしまった。ガルバンゾー、マローファットピース、レッドキドニーのミックスで、ひよこ豆のひの字もない。残念ながら「ひよこ豆のコシード」が「ミックス豆のコシード」になっちゃったけど、大差ない……と思いたい……(いや、大差あるよな、きっと)。

残念ながら肝心の豆がそんな事になっちゃったのだけれど、夕方にはいーい感じに肉も煮えてきた。豆はアレだけれど、他はレシピに忠実に。にんじんは皮を剥かずに1本を二等分するだけ、じゃがいもは皮剥いただけ、キャベツも1/4サイズに切っただけのものをじゃぼんとスープに入れて、全体的にワイルドな匂いが漂う煮物料理だった。煮物というより、かなり「鍋もの」に近い料理のように思われる。

「今から帰るよー」
とだんなから連絡があり、いつも通り
「何か買ってくもの、ある?」
と。

「んとねー、おいしいもの」
「……は?」
「あ、いや、夕飯はね、ひよこ豆のコシードが煮えてるの。サラダもあるの。でも、美味しいものが食べたい」
「……というと、具体的には?」
「ふわふわしててね、甘くてね、生クリームとかの味の……」
「それは日本語ではケーキと言いますね奥様」
「ん、じゃあケーキ」
「じゃあってなんだ、じゃあ、って……」
しょうがねぇなぁ、と、ため息と共に切られた電話だったけれど、帰宅しただんなの手にはケーキの箱!ばんざーい!

塩気のないこの煮物に塩かけて、豆などにはちらっとオリーブ油も垂らしたりしながら、肉と野菜と、それらのエキスがたっぷり染み出たスープで煮たショートパスタをスープと共に。肉も野菜も豆も美味しかったけれど、なにしろ美味しかったのが複雑な味のスープ。それなりに分量もあったのに、ショートパスタもけっこうな量用意したのに、親子3人でスープとパスタは綺麗に平らげてしまった。肉やら芋やらはまだたっぷり残っているので、明日の朝とか夜とかにつまむことになりそう。

ダッチオーブンでことこと煮込んで美味しく作れた料理だったけれど、唯一の難点は、ダッチオーブンで煮込むとスープの色合いがちょっと悪くなっちゃうこと。こういう料理にはきっとル・クルーゼや圧力鍋の方が綺麗に美味しくできるのだろうなと思う。

食後のケーキは、「取り合いにならないように」とのだんなの配慮でみんな大好きショートケーキ。そうそう、この甘くてふわふわしていて生クリームなものが恋しかったのねー。……明日はちゃんと運動してこよう。

そうそう、何週間か可愛がっていたカブトムシ(オス)、とうとう昇天してしまった。
息子と一緒に夕方、近くの草地の隅っこにお墓を作った。残りのメス2匹は幸いなことにまだまだ元気。

9月2日 金曜日
息子と夕方、居酒屋へ
ひよこ豆のコシードの残り
「アンデルセン」の長期熟成パン
アイスティー

深皿にたっぷりの、昨夜の「コシード」の残り。主に野菜がたっぷり残っているので温めなおして、スープ代わりにいただきつつ昨日買ってきたパンを囓る。3種類の肉を煮込んだ複雑な味のスープがとにかく美味しくて、ついついスープばかりをおかわりしてしまう。

そうそう、昨日、「ひよこ豆の缶詰」を散々探してみつからなくて、結局「ひよこ豆なかったわ」と「ガルバンゾー・マローファットピース・レッドキドニー」のミックス豆缶を買ってきてしまったのだけれど、この「ガルバンゾー」がイコール「ひよこ豆」だと学んだ今朝。

朝食後にメール受信したところ、「ガルバンゾーがひよこ豆なんですよ」と教えてくださったメールが届いていて、そういえばあのとき友人宅で見た皿の中にはこのイボイボした豆が入っていたわとうかつにも今頃思い出した(←本当にうかつ……)。あのゴツゴツした感じがひよこっぽいから和名「ひよこ豆」なのだそうで。これからは「ガルバンゾー缶」を探そうと思います。ありがとうございました。……でも近所にはガルバンゾー缶もなかった気が……前途多難……。

ひよこ豆のコシードの残りのスープ仕立て パスタ入り

夏休み中の運動不足を解消すべく、今日もジム。一昨日はリハビリ初日ということでぬるくぬるく負荷を軽めに筋肉痛にもならないように運動してきたのだけれど、今日のボディパンプはリハビリも2回目ということでそこそこ重く。60分コースは10曲、ウォーミングアップの曲から始まって、次はスクワット、次はチェストと決まった流れでトレーニングが進んでいき、バーベルを使う8曲の種目が終わると最後に腹筋、そしてクールダウン。

各々バーベルを持ち、そのバー2kgに、大:5kg×2 中:2.5kg×2、小1kg×2のおもりを自分の力量に合わせてつけて運動する。今日はこんな感じでがんばった↓

中小/大小/中小/大/中小/中小/中小/中(中)
17kgかついで3分ひたすらスクワットをがんばってきた。2.5kgのおもりに親指ひっかけて、下におろした手をまっすぐ直角に胸の前に突き出すように持ち上げる……なんて動作は疲れてなければ楽勝なのに、さんざん運動した後半になると泣けるほどにつらくなる。がんばれ私の上腕二頭筋。

「絶頂期よりちょっとぬるめ」くらいでがんばったら最後は腕の震えが止まらなくなるほど疲れてしまった。ちょっとがんばりすぎたなと反省しつつ、運動後のクールダウンを兼ねた水泳でろくに泳げもせず、ガラガラだったのを幸いにプールをクラゲのようにたゆたってから帰ってきた。もう明日明後日は地獄の筋肉痛が押し寄せてくる予感。……週3回、ちゃかちゃか行けるようになるのはいつになることやら。

ちょっと遅い昼御飯になってしまったけれど、家に帰ってから
「なにか食べたい……けど、運動しすぎてキモチワルイ……」
と困りつつ、あと残りわずかとなっていたコシードの具を肉も野菜も細かく刻んでシチュー状にし、そこにショートパスタ少量加えて煮込んでみた。洋風の雑炊……というか、病人食のような、ゆるい昼御飯。

じゃがいももグズグズ、にんじんもグズグズ、キャベツもぐずぐず、パスタもあえてちょっと多めに火を通してぐずぐず、肉もほろほろ……という、とても写真に残せないようなものを一人でボウルにたっぷり食べたけれど、これがむちゃむちゃ美味しかったんですよ奥様。

千葉 「ゴハン」にて
 ポテトフライ \380
 さんまのお刺身 \580
 カマンベールチーズのフライ \480
 ピョンス(韓国風水餃子) \480
 チーズ!チーズ!チーズピザ \680
 マンゴーヨーグルト \380
 生ビール \450
 完熟マンゴーのマティーニ \580
……を、息子と2人で

夕方は息子の音楽教室。

「お母さん……のどかわいちゃったね」
「ああ、君も?お母さんもねぇ……水が飲みたい……つーかビールが飲みたい……」
「おなかもすいちゃったよね」
「ああ……やっぱり?やっぱり?」

連日運動会の練習が学校で続いているらしい息子はお疲れ。私も今日はとてもお疲れ。だんなの帰りも遅いらしいし、じゃあ早めの夕飯食べて帰っちゃいましょう、と、教室後、以前から気になっていた洋風居酒屋に行ってみた。通りを歩くたびに気になっていた、「ゴハン」というお店。料理の品揃えも割と好みなものが多くて、いつか行ってみようと思っていたのだった。

あまり他では見かけない店だったのでチェーンじゃないと思っていたのだけれど、入店してみて店舗一覧のペーパーを眺めると都内と神奈川、そして千葉に20店舗近く展開していたチェーン店だった。しかも母体は「和民」だ。
「……あ、なんだ、和民か……」
と、少し拍子抜けしながら、メニューを眺めてまずはビール。「japanese dining」というコンセプトらしいけれど、でもメニューにはチーズフォンデュがあったりラムチョップのグリルがあったりとかなり洋風寄り。でも冷麺とか生春巻とか韓国風○○などというのもあって、実際のところは何だかよくわからないお店だった。

「んとね、ぼくね、ポテトフライでしょ、カマンベールチーズのフライでしょ、あとね、最後にチーズ、チーズ、チーズピザ、っていうの」
息子がメニューを眺めて早々に注文を決めようとしている。店員さんまで呼ぼうとしているのを慌てて止めて、チーズピザにチーズのフライはちょっとどうかと思うよ……とあれこれ相談し、でも結局その3品は注文することに。もうちょっとさっぱりしたのも欲しいよと、野菜と冷たい水餃子を盛り合わせた韓国風の料理とか、サンマの刺身も注文して、適当に息子と2人でつつきあった。

カマンベールチーズのフライにはベリーのジャムのような甘いソースがついてきたり、ちょっと意表をついた料理もあったけれど、全体的には割と普通の味。チェーンじゃないと思ったんだよなぁ、看板についていたメニューの並びはすっごく美味しそうだったんだけど、と、ちょっと残念に思いつつ、マンゴーのマティーニなんて飲んでちょっと酔っぱらってしまった私と息子は手をつないで御機嫌に帰ってきたのだった。

さて、最後に、先日「Tea Baton」なる新しいバトンをもらっちゃったので、少しだけお茶語り。

Q1.今のお茶のストック量
出しにくいところに片づけてしまうといつまでたっても飲まない(飲めない)お茶が存在してしまうため、居間の一番使い勝手のいいチェストの引き出しにみっちり2杯。更に台所に置いてあるカゴ(巨大)にも1杯。更に缶入りのお茶があちこちに……と、明らかに飽和してます。お茶はある程度保存がきくとはいえ、この状態は非常によろしくない。お茶っ葉、すまん。もっとせっせと飲まなければ。
この飽和状態のきっかけは2年続けて買っちゃったL'EPICIERの福袋の存在だったんじゃないかと……。

Q2.今一番飲んでるお茶
季節柄「今一番分量を飲んでいるお茶」という意味でなら麦茶。
最近、水出しの中国茶にハマッてしまい、碧螺春、霧社高山茶などのお安くない茶葉で濃いめに水出しした超贅沢な冷茶をちびりちびりと飲んでます。すっごく旨い。

Q3.最近買ったお茶の銘柄
「今月中にショッピング利用がないと来月からサンプル茶つきのお知らせペーパー送れなくなりますよ」という案内がLUPICIA(←昨日、L'EPICIERがLUPICIAに社名変更したそうで)から届いて、今日注文しました。
興味があったのでマテ茶とローストマテ茶。ちゃんとした抹茶が欲しいなということで「宇治田原あさひ」(20gで1200円!)、そして食後の美味しい焙じ茶が欲しいなと「加賀棒茶」。中国茶と紅茶は引き出しにいーっぱい詰まってるので、それらは今回は見送り。

Q4.お気に入りの喫茶店5店
ガルリ・カフェ・ドゥ (銀座)
久しく行ってないけれど、銀座のコリドー街にある「ガルリ・カフェ・ドゥ」がお気に入りでした。「ドゥリエール」のケーキが食べられるお店で、アールヌーボー調のランプが置かれたテーブルで飲むポット入りのアールグレイティー……という世界が、なんとも。でも読書には向かない空間でした(暗すぎて)。

フォーシーズンズホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ (目白)
紅茶と言えばアフタヌーンティー、アフタヌーンティーと言えば「3段重ね」。スコーンだプチフールだフィンガーサンドだと乙女の好物てんこもりのあのセットは大変にポイズンでありゆえに魅惑的な品ですが、見かけ倒しな内容のものを出すお店が少なくないというのも事実。最高に幸せな時を過ごせたのが、フォーシーズンズホテルのロビーに隣接したラウンジ「ル・ジャルダン」でいただくものでした。大きなポットに大きなお湯さし、ゆったりしたソファーに沈みこんで午後のお茶。ホテル内で披露宴があったりする日には大変に混雑したりしますが、平日の昼間にだらだらと行くのが好きでした。ここも久しく行ってない……。

華泰茶荘 (渋谷)
渋谷マークシティのすぐ向こう、本格工夫茶のお作法で中国茶が楽しめるお店です。1階は中国茶器と茶葉のお店、2階は高級めな中国茶器のコーナー、そして3階が喫茶ルーム。中国茶を使った点心やお菓子も揃っていて、台湾の茶藝館の匂いがぷんぷん漂います。

Coffeeミコ (虎ノ門)
昭和初期くらいから時が動いていないんじゃないかといった風情の、最高に素敵な空間の喫茶店、その実態は「ジュース屋さん」。席につくなり繰りだされる、お店のおばちゃんの「バナナオレンジイチゴ。バナオレバナイチミックス。」という呪文のような言葉は、「今日はバナナジュースとオレンジジュースとイチゴジュース、バナナオレンジのミックスと、バナナイチゴのミックスと、全て入ったミックスジュースがありますよー」という意味だったのでした。ミックスを頼むとバニラアイスがトッピングされ、上にはちょこりとメロンソーダ味の緑のシロップが。美味しくて心地よくてそりゃもう最高に素敵だったのに、数年前周辺サラリーマンに惜しまれつつ閉店。惜しまれてなりません。

Q5.よく飲む、または特別な思い入れのあるお茶 3種
「L'EPICIER」の「ペニンシュラ」
L'EPICIERのオリジナルブレンドティーで、中国の半発酵茶に焙じ茶をブレンドし、陳皮などをブレンドしたもの。ほのかに漂う柑橘系の香りがイヤミじゃなく、香りは良いけどどこか素朴さも漂うアイスティーにぴったりなお茶でした。こりゃ旨い!と何年にも渡ってせっせと買い続けては楽しんでいたのに、昨年か一昨年あたりにあっさりと廃盤に。……悲しい……。

「MitsuTea」の「Dimbula BOP」
「ここの紅茶美味しいよ」と友人がくれた、「Mitsu Tea」というお店のお茶。いただいたお茶全てが「なんじゃこりゃあ!」というほどに美味しかったのですが、「Dimbula BOP」で淹れたミルクティーの美味しさときたら、もうミルクティー用の茶葉はこれ以外に考えられないわというほどのものでした。まさにミルクティーのためにあるようなお茶っ葉で、細かく砕かれた葉からは濃厚な色合いの香り豊かなお茶ができあがります。牛乳のこってりさに負けないほのかな甘みのあるお茶で、これをだーばだーば飲みながらスコーンにクロテッドクリームこてこてつけていただくのは至福のひとときです。

プーアル茶
「埃臭い」「カビ臭い」と嫌いな人にはとことん嫌われる真っ黒い中国茶、プーアル茶。あの香りも甘い中にも渋さを感じる味も、何杯でも出るんじゃないかという図太いところも全てが好みです。これまた好みが激しく別れそうだけれど、アイスのプーアル茶もすごーく美味しいです。
ン年熟成とかいうこってりまったり甘みのあるとろ〜んとしたプーアル茶も大変にありがたく美味しいけれど、でも、「800gパック1000円」みたいな投げ売り状態のもまたそれはそれで豚まんなどにお似合い。

Q6.バトンを渡す5人
えーと……あまりお茶について語り合うような友人がおりませんで……。
板前さんのお茶語りを伺ってみとうございます。
9月3日 土曜日
今日のおやつは、桃パフェ

麦茶

7月の下旬から、我が家のADSL回線がずーっとずーっと調子が悪い。最初は断続的に「5分繋がって1分切れる」くらいだったのが8月に入って「1分繋がって5分切れる」に逆転し、ここ数週間は1日のうちに15分、午前中の早めの時間帯あたりに繋がればラッキ〜♪くらいのひどい状況になっていた。それでも、
「あ、今つながってる!」
「今のうちに日記を更新しちゃいましょう、仕事用のファイルも送ったりしちゃいましょう」
なんてできていたから良かったけれど、この1週間、モデムの「回線接続」を示すランプは無情にも緩い点滅を繰り返すだけ(接続できていれば点滅じゃなく、点きっぱなしになる)。プロバイダに何度も連絡してその都度お互いに対策を施してみていたのだけれど、とうとう昨日、匙を投げられてしまった。

どうやら原因は、「増えつつある周囲のマンションに光ケーブルがどかすか導入されているから」なのであるらしい。
「……ADSLとISDNは干渉しあうってのは聞いてましたが、光もダメですか」
「ええ……かなり影響を受けますね」
「……どうしようもないですか」
「……ええ、お客様の状況ですと、もう信号が全く届いていない状態で……」

ダイヤルアップのプランでしたらかくかくしかじか、光の導入でしたらこちらのインフォメーションを……とオペレーターのおねぇちゃんが丁寧に説明してくれて、私はそれを呆然としながら聞き、そして我が家は7年ぶりくらいに「ただの電話線」でメール送受信とかファイル転送とかホームページ閲覧とかをやらなきゃいけないことになった。

……光ケーブル、我が家にも導入できるのかしら。できるとしても一体何日くらいかかるのかしら。まだプロバイダやNTTとの契約が「1分○円」の状態だから、そんなことを検索するのもおっくうになってしまう。
……でも、まぁなんとか、「ADSLはもう使えないのね」という覚悟がやっとできたので、普通の電話回線からしこしこ更新続けようと思います。このところ更新が翌朝になったり翌々朝になったりしていたのはそういう次第だったのでした。

……って、しかしこんなにめんどくさい回線だったとは、ADSL……そこそこ早くて便利だったんだけどなぁ。

一人朝早く目を覚ましてしまったので、昨夜依頼が届いていた仕事を作業してしまい、この日記を上のところまで書いたところで息子も起きてきた。ひそひそと
「おとうさん、まだねてるね」
「寝かせておいてあげようよ、お疲れなんだよ」
と話し合い、でもちとお腹も空いてきたので梨剥いて食べていた。今日は銀座に鰻を食べに行く予定。まだかなーまだかなーと思っていたら10時頃やっとだんなが起きてきて、すぐに出かけましょうということに。

銀座 「ひょうたん屋」にて
 うな重(上) \1800

私とだんなが、愛してやまない鰻重のお店が、銀座1丁目にある「ひょうたん屋」というお店。銀座というロケーションにありながら、とても安い。そして美味しい。キリッとした甘さ控えめのタレに、ちょっと固めに炊きあげられた美味しい御飯、自家製らしき優しい味のお漬物。そしてなんといっても素晴らしいのが、蒸さずに焼かれたバリッと歯応えのある野性味溢れる鰻。

蒸さずに焼く鰻は「関西風」なのだとか。対して「関東風」は、蒸してから焼く、柔らかいけれど脂っけも抜けた上品な味わいの鰻になる。それも嫌いじゃないのだけれど、私もだんなも関西風の鰻がめちゃめちゃ好きなのだった。表面に脂が染み出てそれが適度にバリバリッと強い歯触りを産んで、炭火の香りが全体にいーい具合にまとわりついている。
お店のところだけモノクロームになっちゃってるような古びた建物の中もまた外見に負けず劣らず古びていて、カウンターとテーブル席と小さな小上がりでお客さんたちは肩を触れ合うようにしながら鰻を食べる。広くはない(というか、とても狭い)お店で、いつも繁盛。

開店直後のタイミングを狙って訪れたお店は、でも既に8割方の席が埋まっていた。平日の昼間だけ供される「並」1200円の他は、「中」1500円、「上」1800円、「特上」2200円。息子に「中」をとってやり、私とだんなは「上」を注文。葱入りのお吸い物と、大根ときゅうりのお漬物がついてくる。

久しぶりのひょうたん屋の鰻重は、相変わらず涙ちょちょぎれるほど美味しかった。御飯も鰻もアッツアッツで、香ばしい鰻は、焼きたての秋刀魚を食べる感覚にも似ている。息子も最初、
「うなじゅう、って、なんだ?なぁに?」
と言っていたけれど、一見して「これはひつまぶしの仲間である」と理解できたらしく、鰻と御飯をほんの数口分だけ残す勢いでたっぷり食べた。猫舌なのにもくもくと無言で鰻に取り組んでいたところをみると、かなりツボな美味しさだった模様。

四谷三丁目「フクナガ」にて
 桃パフェ \950

鰻を食べるためだけに都心まで出てきたのだけれど、それだけで帰るのも何だなぁということで、久しぶりに秋葉原を歩いてみた。「電車男」のおかげでか最近イメージ向上中の秋葉原、いつのまにか大きなビルがドカスカ建っていて、家電屋さんだったはずのところがドン・キホーテになっていたりとあちこちすっかり様変わりだ。駅前でメイドさんがティッシュを配っていた。

ついつい途中の店で、「光ケーブル契約したらニンテンドーDSを1台5000円で売ったるよ」キャンペーンに乗ってしまってみたり、ジャンクPC屋さんで「この2万円のノートはどうよ」と語り合ったり、案外楽しい秋葉散策。予定外だったものも買い込んでしまい、いつのまにか大荷物になってしまった。

おやつはフルーツパフェ!
以前から一度行ってみたかった「フクナガ」というフルーツパーラーを目指す。場所は丸の内線の四谷三丁目。何年か前、「美味しいフルーツサンドが食べた〜い」とじたばたしていた頃に教えていただいたお店で、パフェもすごく美味しいと聞いて、いつか必ずと思っていたお店だった。新宿通りに面した、1階がフルーツ屋さん2階がパーラーというお店。
私は「季節のパフェ」から「桃パフェ」(他に「プラムパフェ」もあった)、だんなは1/2サイズのフルーツサンドセット、息子はマンゴージュース。

このお店のパフェはステキだと聞いてはいたけれど、確かにとってもステキなパフェだった。たっぷりの桃の果肉に、自家製の果肉入りシャーベット。グラスの底から、シャーベット・バニラアイス・シャーベットと果肉・トッピングに大きく切った桃と、ホイップクリームと葡萄1粒。グラスの中にはホイップクリームはなく、よくあるコーンフレークもなし。桃とアイスがみっちり詰まったパフェはサイズは小ぶりながら食べ応えがあった。シャーベットの綺麗なピンクが目にも綺麗。

だんなのフルーツサンドもまた、リンゴに梨にオレンジにバナナにブルーベリーにプラムに……と、生の果実がこれでもかと。自然な甘さの具沢山フルーツサンドで、
「私さぁ、フルーツサンドに缶詰のミカン入ってるとなんだか悲しくなっちゃうの。わかる?」
「あー、わかるわかる、うん、あれはちょっと嫌だ」
なんて言いながら、缶詰の果物なんか1つも入っていないゴージャスなサンドイッチの1切れを分けてもらった。息子のジュースもマンゴーそのまんまの味。……いいわぁ、こういうお店。

新宿タカシマヤ内 「鼎泰豐にて」
 小菜 \210
 大根餅(2枚) \525
 小籠包(6個) 3×\609
 蟹黄小籠包(6個) \1365
 元[中皿]土鶏麺 \1050
 蝦仁炒飯 \840
 生ビール(琥珀の時間) 2×\525
 生ビール(中) 2×\473

パフェ後は新宿に移動して、お買い物したり、通りがかったゲーセンに寄ったり。
さんざん歩き回り、そして私もだんなも筋肉痛(私はかなりひどい筋肉痛、だんなは軽度の筋肉痛)。疲労もピークで、ちょうどタカシマヤに来ていたこともあって
「あー……小龍包食べて帰らない?ビール飲んで、値段を気にせず小龍包をたらふく食べる!おごるからさ」
「……でも日本の鼎泰豐はお高いよ?」
「いいからいいから、私が食べたい」
と、鼎泰豐に寄ってきた。幸い店の前に行列もなく、するっとお店に入って小龍包を2蒸籠、蟹の卵入りの「蟹黄小龍包」も1蒸籠。息子の大好物大根餅と、箸休めの野菜料理みたいなのが欲しいなと「小菜」もひとつ。小龍包を1蒸籠追加して、シメに麺1つ炒飯1つ。

台湾の本店では、大きな蒸籠に10個入った小龍包で170元(600円くらい)。こちらでは、6個入って600円。春雨と昆布とチャーシューの胡麻油和えといった風の「小菜」をつついてアンバー系の味がする「琥珀の時」というビールをいただきつつ、湯気がほこほこ立つ小龍包を次々と口にしていく。「コラーゲンと肉汁がたっぷりです」という風のスープがたぷたぷと詰まった小龍包は、ちょっと肉あんの分量が少ないようにも思われたけれど、皮はもちもち、スープは濃厚、期待以上に美味しかった。なんともゴージャスな蟹の卵入りのものは、豚肉の味の中に甘い蟹の風味が加わったこってりした味わいのもの。

「んー、蟹入り、美味しいは美味しいけど、でも普通の小龍包の方が好みかも」
「んー、そうかも……」
「小龍包、もう1蒸籠いっときます?」
「うんうん」

あーだこーだ盛り上がりつつ、息子も「スープのおまんじゅう、もっと食べる」とけっこうな勢いでもぐもぐ口を動かし続けている。シメには、炒飯1つじゃ足りなかろうと、鶏の蒸しスープの麺料理も1つ注文した。「元[中皿]鶏湯」という名前のスープ料理があって、その他に「元[中皿]土鶏麺 」という、そのスープに麺を添えた料理もあったので、それを。「元[中皿]鶏湯」は台湾の「上鼎豐」というお店で食べて、翌日「京鼎樓」でも食べてきたスープだったけれど、鶏好きにはたまらないほんのりケダモノ臭い最高に美味しいものだった。台湾で初めて食べて好きになった料理のひとつだった。

期待していたそのままのケダモノ臭さ漂うスープ、別の碗に茹でた麺が入っていて、上からスープと骨つき鶏肉をジョジョーッと注ぎ入れてスープ麺として食べる。正直、この料理を目当てにまた来てしまうかもしれないと思うほど、美味しかった。とても好みな味だった。そうそうこの澄んだ鶏味のスープと、ふくふくした鶏肉。この味この味♪と嬉しくなりながら、だんなと争うようにスープと麺を交互に啜った。

調子に乗ってビール2杯も飲んじゃったので、ほろ酔い状態でエスカレーターを降り降り。
「あー!セメダイン、セメダインが欲しかったんだよ!」
「俺は、ソムリエナイフが欲しい……」
「タコスの皮用ミックス粉発見!」
と、1階降りるごとにフラフラと東急ハンズに引き寄せられてしまい、謎な品を多数増やして帰還。帰宅後の紙袋からは、秋葉原と新宿で入手した怪しげなものがしこたま出てきたのだった。ニンテンドーDSとか。

9月4日 日曜日
だんながミートソースを作ってくれました。たっぷり。
チョコデニッシュ
クロックムッシュ
カフェオレ

昨日の夕方さまよい歩いていた新宿タカシマヤの地下。
「あー……木村屋があるよ。明日の朝あんぱん……って、なんかデパ地下行くたびに木村屋な気がするし、芸がないか」
「……俺ねぇ、ミートパイが恋しい気分」
「んじゃ探してみようか?パン屋さん5軒くらいあるみたいだし、探せばあるでしょ、多分」

だんなにミートパイをリクエストされ、ミートパイ、ミートパイ〜……と、一角に固まっていたパン屋さん全てを覗いてみたのだけれど、ミートパイは1軒も置いていなかった。フロア内、パンコーナーから離れたところに洋菓子屋さんの「ユーハイム」があってそこに望みをかけたのだけれど、新宿タカシマヤのショップではミートパイの扱いなし。知るところでは新宿の小田急ハルク、あとは東京丸ビルのショップで扱っているユーハイムのミートパイはめちゃめちゃ美味しくて、あんなミートパイを食べたいなぁと思ったのだけれど、残念ながらタカシマヤでは見つからなかったのだった。

他のデパート群はちょっと離れているのでそこまで戻る気力もなく、
「……じゃあ、せめて、美味しそうなチョコデニッシュでも買って帰りましょう」
「この、"クーベルチョコ使用"ってのが旨そうじゃない?いかにも」
「うん、それにしましょう」
と、あるお店(店名失念)で、チョコデニッシュを1人1個。ついでに美味しそうなクロックムッシュも1つ買ってきた。

9月になってさすがに朝は心地よい涼しさが感じられるようになった今日このごろ。久しぶりにホットコーヒーを用意して、チーズが乗ったクロックムッシュをオーブンでしっかり温め、チョコデニッシュはそのまま皿に盛りつける。

「チーズぴよーんのパン、君も食べる?いらなきゃお父さんとお母さんで半分こしちゃうけど」
「ぼくも食べる!」
「ん、じゃ3等分にしよう」

と、"ハムを挟んだ薄切りトーストサンドにチーズをかけた"てな感じのクロックムッシュも家族で分けつつ、しっとりした美味しいチョコペーストたっぷりのチョコデニッシュを久しぶりに満喫した。あああ、カロリーがお高いものって、どうしてこんなに旨いのか。

つけ麺(胡麻だれ)
 茹で鶏・きゅうり・海苔
麦茶

今日は一日、家でごろごろ。買ってきたニンテンドーDSで早速脳を鍛えてみたり、ちらっと仕事したり、昼寝したり。
「なんかね、冷たくてツルツルしたものが食べたいです。ヒヤヒヤしてるの」
うどんじゃないのよね、冷やし中華が近いけど、でも酸っぱくないのがいいの……と、だんなと相談しながら近所のスーパーにお買い物に行ってきた。美味しそうなキュウリとか安売り卵に安売り牛乳、特売合い挽き肉などで自転車の籠はいっぱい。冷蔵庫もいっぱいになった。

かくして、昼御飯は「つけ麺」に。せっかく美味しそうなキュウリを買ってきたのだからとざくざく切り、茹で鶏を添えて別皿に盛りつけてみた。刻み海苔も添えて、適当にタレに肉やキュウリをじゃぶじゃぶ浸しながら、これでもかと冷たく冷やした中華麺を啜る。

涼しくなっても、つけ麺とか冷やし中華はけっこう美味しく食べられるし恋しくなったりもするのに、もうすぐスーパーの冷蔵ケースからこの手のものは消え去ってしまうのよね。ちょっと寂しい。

だんな特製 ミートソーススパゲティ
ソトアヤム(インドネシア風チキンスープ)
スティック野菜のサラダ バジルマヨネーズ
ビール(長期熟成エビス)

日曜の夜はミートソーススパゲティを食べましょう!
……と、数日前から話し合っていた私たち。たいがい電車に乗ってる時などに
「そろそろ○○が食べたくならない?」
「あー、いいよねぇ、しばらく食べてないもんねぇ」
なんて会話がなされ、翌日の献立とか3日後の献立とか、一週間後の週末の献立が決まってしまったりする。ミートソースが決まったのは……3日くらい前の事だったか。

で、「ミートソース作るならチリドッグもしたいよね」とか、「そうそう私ラザニアが作りたかったのよ」なんて話は広がってしまい、今回のミートソースは1kg強の挽き肉で作ることになってしまった。
「よぉーし、俺が作るぞお!」
とだんなが燃えていたので、ミートソースの調理はだんなにおまかせして、私はその頃お昼寝。ベッドの上でごろごろしていたら台所から肉を炒める音とかワインやトマトを加えて煮込み始めた匂いだとかが漂ってきて最高に幸せだった。3時頃からぐつぐつやり始め、夕方には美味しそうなツヤツヤしたミートソースのできあがり。

私は、昼に茹で鶏を作った残りの茹で汁で、ミートソースにはちと合わないかと思いつつソトアヤムを久しぶりに作った。余った鶏肉を裂いてスープに戻し、既製品のソトアヤムペーストを加え、具はもやしと春雨、そしてトッピングにゆで卵と刻み葱とフライドオニオン。インドネシアの鶏スープで、ターメリックが入った鮮やかな蛍光黄色の具沢山なもの。春雨ともやしと鶏肉が基本の具で、あとはマッシュルームとかいんげんとかじゃがいもとか、お店によって色々。トッピングにゆで卵とフライドオニオンを添えるのも基本かも。ターメリックが入ってはいるけれど、カレー味というわけではなく、でもチリパウダー系のピリ辛さが少し。

あとは買ってきたばかりのキュウリやにんじん、セロリなどを刻んでスティック野菜のサラダ。ベランダで鋭意増殖中のバジルを1枝摘んできて刻み、マヨネーズと合わせてバジルマヨネーズにして、野菜に添えた。

ミートソーススパゲティとバジル風味の野菜のサラダと、そしてそれとはちょっと組み合わせが悪いようにも思われるソトアヤムの夕御飯。濃厚な味のビールを飲みながら、たっぷりのミートソースを楽しんだ。残ったソースは冷蔵庫に保存して数日後にラザニア作りかな。