食欲魔人日記 07年01月 第2週
1月8日 月曜日
「若者のアイドル」とう名前のスパゲティ
カレーうどん
麦茶

ここ数日、やたら眠くてぐーぐーと朝寝坊が続いている。今日目覚めたのは、朝も10時を軽く回った頃。既に起きていただんなが、鍋に残ったカレーをカレーうどんに仕立ててくれているところだった。鰹だしを加えて、醤油や味醂、塩などで調味すれば、すごく美味しいカレーうどんになる。今日のはかなり具沢山な状態のカレーの残りだったので、何だか豪華なカレーうどんになった。

今日は抜けるような青空の良い天気で、昨日一昨日と同様に冷たい風が強く吹く1日。食卓のそばの窓があまりにも明るいのでカーテン閉めての御飯となった。肉ごろごろ、じゃがいもごろごろのカレーうどん、幸せ〜。

千葉「壁の穴」にて
 照り焼きチキンのサラダ
 若者のアイドル
 生ビール(中)

プリンター用のラベル用紙がなくなっちゃったので、千葉に買い出しに。
「スパゲッティ食べる?ほら……息子が"中盛じゃ足りなかった!!"って憤慨していた、あの店に」
と提案したら、息子の目がキラキラキラーンと輝いた。
「そう!それ!たらこスパゲッティの大盛!!!」
超やる気だ。今更「やっぱ別の店にする?」とはとうてい言えず、千葉そごうのレストランフロアにある「壁の穴」に寄ってきた。

連休昼下がりのレストラン街は大混雑。「壁の穴」の店頭も大行列。それでも「大盛いくらスパ」への欲望は断ち切れそうになかったので、しばらく並んで食べてきた。

息子は念願通りのたらこスパゲッティ大盛、だんなは「747」(そぼろ卵とベーコン、にんにくのスパゲティ)という面白い名前のスパゲティの大盛、私は「若者のアイドル」という、これまた面白い名前のスパゲティの中盛(普通盛よりちょっと多めなのが中盛)。「若者のアイドル」は「壁の穴」で昔からメニューに載っている名物料理だ。いつのまにか「おじさんのアイドル」という別のメニューもできている。

「若者のアイドル」、具は、たっぷりのソーセージとベーコンとしめじ、トマトとピーマンという感じ。このページに由来が書いてあるのだけれど、「747」といい「若者のアイドル」といい、なかなか面白い歴史がある。日本人にとっては馴染み深いスパゲティメニューのひとつである「たらこスパゲティ」の元祖もこのお店だ。

というわけで、「壁の穴」らしいメニューが並んだテーブル。ビールが飲みたくて、ビールの肴も欲しいねと照り焼きチキンのサラダもひとつ注文した。私の中盛パスタもなかなかの迫力だったけれど、だんなと息子の大盛皿は大変な迫力。なんでもパスタが170g使われているそうで、息子の前に置かれた木製ボウルには、溢れんばかりのたらこスパゲッティが盛られていた。息子、とても嬉しそう……。

塩味で炒めた「若者のアイドル」は、シンプルながらその具のバランスがとても良い感じ。生っぽいトマトもシャキシャキのピーマンも、食べても食べてもまだまだあるたっぷりなソーセージも、どれも欠かせない美味しさだ。だんなの「747」も大変なにんにく感溢れる料理で、これまた好みな味わいだった。
そして一口も他の人にあげることなく、一心不乱に息子に食い尽くされた、たらこスパゲッティ。
「うん、これなら食べられる、これなら大丈夫」
と、息子は大盛を本当に食べきってしまったのだった。うん、前回は「中盛にしときなよー」なんてアドバイスして、本当にすまんかった。君の食欲を侮っていたよ……。

だんな特製 牛肉とさやいんげんの中華炒め
きのこのスープ
羽釜御飯
チューハイ(ジンジャードライ)

「バニーユ」のロールケーキ
カフェオレ

冷蔵庫の奥に、ステーキ用の厚切り牛肉が1枚。
一緒に買ってきた3枚のうち2枚はカレーに化けたのだけれど、残り1枚を「これだけはちゃんとステーキみたいに焼いて、カレーに添えることにしようかな」と取り分けておいたのだった。……で、取り分けたまま、忘れていた。

氷温室の奥に入れておいた肉なのでカチンコチンに凍っていて、とりあえずはまだ大丈夫そうだけれどそろそろ食べてしまわないと精神衛生上悪いしと、中華炒めにすることに。細切りにしてさやいんげん、しめじと一緒にだんなが炒めてくれた。当初の予定では「あっさりと塩味で、黒胡椒をピリッと効かせて」なんて話だったのだけれど、いつのまにかオイスター味になっている。でも黒胡椒はちゃんとピリッと効いていた。

昼御飯が遅かったので、あまり品数を増やすこともないかと、私はスープだけ1品作成。しいたけとえのき、人参入りの、こちらはあっさり塩味のスープにしておいた。あとは炊きたて御飯と、チューハイの缶をだんなと半分こ。

牛肉のオイスターソース炒め、だんなの話によれば「なんだかひと味足りない」と、塩胡椒で味をつけた後に「これ入れちゃえー」とオイスターソースを投入してしまったのだとか。でもその判断が幸いしてか、とてもバランスの良い味になっていた。ちょうど良い御飯のおかずで、最後は「譲り合う」というよりは「奪い合う」に近いような感じで、皿は空っぽになった。シャキシャキのさやいんげんも美味しうございました。

1月9日 火曜日
久方ぶりにパンを焼きました
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶

正月飾りは外したけれど、まだまだ正月気分継続中ということで、今朝は餅。ガスコンロのグリルで焼いていたら、息子もちゃんと起きてきた。息子は今日からやっと登校。

1人2枚の餅は、誰もが大好きな磯辺焼きに。ラーメンの追加トッピングに「海苔」が欠かせない息子には、多めに海苔を巻いてやった。なんとなく慌ただしく、デザートの苺などを出す間もあまりなく、息子が登校し、だんなも出勤し、ひっさしぶりに静かな昼間。……でも、今日のところはほんの数時間で息子は帰ってきてしまうので、あまり落ち着いてもいられない感じ。

自家製ちぎりパンでサンドイッチ(苺クリーム・卵)
いちごオーレ

サンドイッチ用のパン買ってきて、お昼は家でサンドイッチにするかい?卵と、あと君の大好きな苺クリームでも用意してさ……と、昨日の夜、息子に話したところ
「うん!それー!!!」
とのこと。……あ、それともたまにはピザとか取っちゃう?宅配で頼んじゃう?と続けて聞いたところ
「うん、ピザがいい!ピザ!」
あっさり、ピザが良いとの返事を貰った。でも続けて彼が言うには
「お母さんが作ったピザー!」
と。

宅配ピザじゃなくて、私が生地から作ったピザの方が良いなんて嬉しいことを言ってくれるなぁと喜びつつも、でも息子と2人の昼食のために生地からピザ生地を作るのはなかなか大変で(作りやすい分量で作ると、どうしても生地が余る……そして冷凍庫は今パンパンで成形したピザ生地をしまう余地なんてない……)、どうせ作るならお父さんも一緒に食べてくれる夕御飯とかじゃないと、ちょっと困ることになる。
……で、間を取って、自家製パンを焼くことにした。午前中にパン焼いて待ってるから、それでサンドイッチするというのは?ということで、両者にこやかに合意が得られた。パンだったら翌朝まで残しておけるし、朝御飯になる。

無精してこのごろさっぱり焼いていなかった、久しぶりのパン焼き。スクエア型にみっちり生地を並べて焼く「ちぎりパン」を焼いた。参考にしているのは、いつも通りのこの本。私のスクエア型はどうもちょっと大きめみたいなので、記載の分量の1.5倍で作ってみた。いまひとつ不揃いな感じになったけれど、ころころ可愛い16個のパンができた。

朝御飯用に9個も残しておけば良いかな?と、残り7個を息子とお昼御飯に。息子は4個で私が3個。マヨネーズ和えの卵と、泡立てたホイップクリーム、適当に刻んだ苺、スライスチーズなどを用意しておき、適当に好きなものを挟んで食べる。放っておくと息子は「ホイップクリーム&苺」の組み合わせでしか食べないので、卵サンドとチーズサンドも作って「これも食べなさい」と渡してみる。

自家製パン、やっぱり美味しいなぁ。手が忘れないうちにコッペパンかイングリッシュマフィンかベーグルあたりを焼いておきたいところ。

豚味噌鍋(白菜・長ねぎ・豚肉・うどん)
日本酒(悦凱陣 純米吟醸「興」/丸尾本店)
麦茶

「バニーユ」のロールケーキ
カフェオレ

冷蔵庫の中には、でっかい白菜がまだ残っている。
「白菜食べるために……夜は白菜と鶏団子の鍋とかにしようかなぁ」
と呟いたら、息子が速攻で
「ぶたみそなべー!!」
と声を出した。……うん、確かに白菜いっぱい使うのは豚味噌鍋なんだけど、なんだか今年は豚味噌鍋度が高いような。でも、家族に反対する人もおらず、今日は豚味噌鍋ということになった。白菜と長ねぎはある。豚肉は……帰りがけにだんなに買ってきてもらおう。

早めに土鍋をコンロにかけて、味噌スープで白菜を柔らかく煮て待つこと数十分。帰宅しただんなの手には、私がお願いしていた肉と一緒に、見慣れぬ小さな袋。中身は小ざさの最中だった。確か、羊羹が人気で、開店前から行列ができちゃうようなお店だ。

「うぉ!おざさのもなか!くれたのは女か?女だな??」
「……う、うん、職場の人……」
「うぉー!でも食べるー!!」
どっちにしても食べるんなら聞かなきゃ良いのである。

お正月から飲んでいたお酒がまだ少量残っていたので、それを舐めつつ、白菜が山ほど入った鍋を堪能した。今日の息子もよく食べる。白菜も肉も相当量食べたはずなのに、シメのうどんを1玉以上食べていた。買い置きの冷凍うどんは3玉しか入っていなかったので、今日も息子が誰よりもうどんをたくさん食べた人に。

それにしても、息子もすっかり豚味噌鍋にハマッてしまったようで、うどんの喰いっぷりよりもそちらの方に毎回驚いている。幼児の頃は、さしたる感動も見せず淡々と(でもうどんだけはたっぷりと)食べていたのだけれどなぁ。

食後は、千葉のケーキ屋さん「バニーユ」のロールケーキ。カスタードクリームとホイップクリームを合わせたものを柔らかなスポンジで巻いたロールケーキで、値段も800円ほどと手頃。「小ざさ」の最中は明日のデザートにすることにして、昨日買ってきたロールケーキを皆で食べた。甘さ控えめ、全体的にふわふわと優しい感じのロールケーキで、良い感じ。

1月10日 水曜日
モツを煮ました。葱かけて。
自家製パンでサンドイッチ
 (卵・チーズ・苺クリーム)
ミルクティー

昨日焼いたパン、朝御飯分はちゃんと残してあったので、それを皆でつまむことに。1個が市販のバターロールよりも2回りほど小さなサイズのパンなので、1人3個。昨日のお昼のサンドイッチの具がそれぞれまだ残っていたので、全部テーブルに出してみた。マヨネーズ和えのゆで卵、ホイップクリーム、苺、そしてスライスチーズ。パン全てに横スライスの線を入れておき、
「ま、適当に好きなもの挟んで食べてよ」
とテーブルに並べた。今日のお供はミルクティー。

ホイップクリームと苺の組み合わせも素晴らしく美味しいけれど、私はどちらかと言うとチーズとか卵の方が好き。私とだんなが「卵チーズサンド〜♪」なんてやっているのを見て、息子がチーズとホイップクリームと苺を挟もうとしていた。それはちょっと止めておいた方が良いと思う。

「シャムハウス」のパイナップルチャーハン
アイスティー

今日は午前中、近所の古本屋さんを回ってみた。息子がお正月に親戚のおねぇちゃんから譲り受けてきた漫画『NARUTO』、たくさんあったけれど、それは1部の終わりまでで、話によるとまだ完結してないしそもそも最新刊までまだ10冊ほどあるらしい。
「ダメじゃん、続きが気になってしょうがないじゃん……」
と、古本屋で探してみることにしたのだった。めでたく7冊を割合安く古本屋で買うことができて、飛び飛びで抜けていた巻の残り3冊は本屋さんで買ってきた。夕方学校から帰ってきた息子に「うわ!ナルト増えてる!!」とめちゃめちゃ驚かれた。

昼御飯は、古本屋巡りついでに駅ビルのお総菜屋さんを覗いてみた。おいなりさんかな、おにぎりでもいいやー……と思って夕飯の材料買いがてらお店を見ていたのだけれど、新しくタイ料理屋さんのお総菜屋さんが一角にオープンしている。この街にあるタイ料理屋さん「シャムハウス」の出店のようで、レッドカレーやグリーンカレー、チャーハンやサラダ、生春巻などの類がパック詰めにされて売られていた。チャーハンの1つが「パイナップルチャーハン」だったので、
「これは!あのパイナップルチャーハン!!」
思わず足を止め、ちょっと考えて一旦通り過ぎようとして、でも戻ってきてしまった。お昼御飯に、1つお買いあげ。500円でお釣りがきた。

プーケットに旅行した時、最終日にホテル近くの安レストランで食べたパイナップルチャーハンがびっくりするほど美味しくて美味しくて、その場で食べて足りなくて「おやつに食べる」ともう1つ作ってもらってホテルの部屋に持ち帰って食べたことがあった。安っぽいハムとか海老とかが入ったチャーハンで、パイナップルの果汁を吸ったタイ米がなんとも言えず美味しかったのだけれど、家に持ち帰ってレンジで温めてみたチャーハンにパイナップルがたっぷり。大粒のレーズンもたくさん入っていた。そうそうそう、こんな感じこんな感じ……と懐かしく思いながら平らげる。カレーとかも美味しそうだったんだけど、タイ料理屋さんだけあって、やっぱりちょっと辛そうなのよね……。

だんな特製麻婆豆腐
アサリとニラのチヂミ
モツの味噌煮込み
羽釜御飯
ホッピー(黒)

「小ざさ」の最中
抹茶入り玄米茶

特売で買ってきた、3丁100円だったお豆腐。3丁も要らなかったのだけれど、1丁価格は50円だったので、2丁も3丁も同じ値段だったらと買ってきてしまったのだった。
「そういうわけで、お豆腐食べなきゃいけないのです」
と、昨日あたりからだんなと夫婦間協議。

「……ゆどうふ?」
「まーぼーどうふ?」
「……なんていうか、"メインディッシュ!"って感じのものって少ないよねぇ……」
「いや、だから麻婆豆腐」
「あと、鶏ひき肉と一緒に叩いて"豆腐ステーキ"とかねぇ……」

あれこれ話し合った結果、「麻婆豆腐」ということになった。だんなが作ってくれる、味噌っぽくかつ肉っぽい麻婆豆腐が好きなので、私は他の料理を準備してだんなの帰宅を待つことにする。

昨日の豚味噌鍋の準備で、うっかり練り味噌を溶いたお湯をちょっと多めに作ってしまったので、その「味噌スープ」消費にと豚モツを買ってきた。一度茹でこぼした豚モツを焼酎でことこと柔らかく煮込み、その味噌スープを加えていく。大根や人参なども一緒に煮込んだ方が美味しいのだけれど、あまり大量に出来ても困ってしまうので、今日はモツだけを煮たモツ煮。豚味噌鍋と同じく、刻み万能葱や七味唐辛子をかけて食べる。

あとは、「ニラが食べたいな」とチヂミ作成。卵と水と小麦粉を合わせたところに刻んだニラとアサリの剥き身を入れ、ざっと混ぜたらフライパンに薄く伸ばしてこんがり両面を焼くだけ。準備の合間に、酢と醤油と砂糖少々を合わせたタレを用意しておいた。焼きたてのチヂミを一口大に切って、タレをつけつつ食べる。

大火力コンロでだんなが麻婆豆腐を作り、その横の中火力コンロで私がチヂミを作り、めでたく温かい夕食のできあがり。焼酎の黒ホッピー割りを飲みつつ、居酒屋にいるような気分でモツ煮や麻婆豆腐をつついた。チヂミも案外良くできて、卵とニラが好きな息子がいくつも食べていく。味噌っぽく肉っぽい麻婆豆腐も綺麗に消えて、食後は濃厚な粒あんが美味しかった「小ざさ」の最中と熱いお茶。

1月11日 木曜日
ミートソースに茄子乗せて
味噌おじや
麦茶

昨日の朝は豚味噌鍋の残りのスープを放置してパンを食べてしまったので、本日味噌おじや。肉のかけらや白菜のかけら、時にはうどんのかけらなどもヒラヒラする鍋の残りのスープに御飯を入れ、軽く煮込んでできあがり。豚味噌鍋と同様に刻み万能葱と七味唐辛子をかけつつ食べる。

豚味噌鍋は大好きだけれど猫舌な息子は、味噌おじやを毎回苦心して顔を赤くしながら食べている。
こんなに美味しいのにねぇと言いつつ、ノット猫舌のだんなと中度猫舌の私は味噌おじやをお代わり。

卵御飯&モツ煮
水菜のおひたし
麦茶

今週末はお出かけだというのに、うっかりモツ煮込みをたっぷり作ってしまった。お肉屋さんの冷凍モツパックが1kgぐらい入っているものと思われる大きな塊の単位でしか売られていないのが主な要因なのだけれど、
「まぁ……残った分は冷蔵庫に入れておくとかするのかなぁ……」
と思いつつ、一人昼御飯にモツ煮を温める。調味料は朝食と同じ練り味噌だから全く同じ系統の味なのだけれど、そのあたりは気にしない。モツ煮に合わせたのは卵御飯で、全体的に「スタミナ」という文字が浮き上がってしまいそうなお昼御飯。

チーズいろいろ with クラコット
ミートソーススパゲティ
コーンスープ
水菜のサラダ
赤ワイン(Rosso di Montalcino '04/SESTADISOPRA)

で、今週末はお出かけだというのに、今度は800gのひき肉を使ってボローニャ風ラグーを作ってしまった。
年末にコストコで買ってきた牛ひき肉、友人と半分こしたにも関わらず、計量してみると800gもある。全部まとめてジップロックに入れて氷温室に入れておいたらものの1日でカチンコチンに凍ってしまい、少量ずつ取り分けて使うということも不可能に。ちょうどミートソーススパゲティが食べたいなと思っていたタイミングでもあったので、これまた
「まぁ……残った分は冷蔵庫か冷凍庫に入れておくとかするのかなぁ……」
と考えつつ、全てを加工してしまうことにした。

ひき肉の他は、玉ねぎが1個、にんじんが1/2本、ローズマリーやローリエやナツメグ、それにトマトの水煮缶が2缶と、赤ワインが1カップ(本当は2カップ必要だった気がするけれど、「飲む分が足りなくなっちゃう!」と1カップに……)。ちょうど昨年末にボローニャ風ラグーの作り方を習ってきたばかりだったので、レシピを見ながらちゃんと作ってみることにした。これまでは、肉も玉ねぎも同じ鍋でほぼ同時に炒めていたのだけれど、肉は肉だけでしっかり炒め、野菜(玉ねぎ、にんじん、セロリ)は野菜だけでしっかりと15分ほどもかけて炒め、しかる後にそれらを合わせることになっている。

いつもの自分だったらこのへんで炒めるのを止めてるわ、というタイミングから更に更に十数分もがんばって、肉も野菜も丁寧にしっかり炒めてみた。本当は水煮トマトをちゃんと裏漉すかミキサーにかけるかすれば良かったのだけれど、家庭料理だしと手でぎゅうぎゅう潰して混ぜたら、少しばかりトマトの塊が残るラグーに。それでも 、ポルチーニ茸の入ったラグーは、いつも以上に美味しくできたと思う。

オリーブ油で両面焼いた薄切り茄子を添えたミートソーススパゲティ。チーズやスープ、サラダもあるので茹でる分量は400gちょいで良いかなと思ったのだけれど、これがもう全然足らなくてだんなも息子もほんのり物足りなさそう。ああ、もう"いくらでも食べられる"が枕詞につく「たらこスパゲティ」以外でも、家族3人のスパゲティは500gくらいは必要なのねと思い知りつつ、せめてもとミートソースはたっぷりめにかけてみる。

ミートソースに加えるにはちょっともったいないと思いつつ使ってしまった赤ワイン、「Rosso di Montalcino」を飲みつつ、何だか久しぶりな気がする洋食風の我が家の御飯。最近けっこう和食が多かった気がする。

1月12日 金曜日
豆腐と卵の、ちょっと不思議な炒め物
ミートソースがけホットドッグ
カフェオレ

ミートソースが呆れるくらいたっぷりできたので、それを見越して昨夜のうちにリーン生地(フランスパン風の軽い感じの生地)のドッグパンを焼いておいてみた。不揃いながらそれっぽいドッグパンがちゃんと焼けたので、今朝はそれを使ってチリドッグもどき。実際は唐辛子もチリパウダーも何も加えられていないので、「チリドッグ風ミートソースがけホットドッグ」というところだ。パンに焼き目をつけるように焼いたソーセージを挟み、ミートソースをかけ、スライスチーズをトッピングしてオーブンで焼く。

あっさり味のパンに濃厚なミートソースがよく似合っていて、なかなか美味しかったミートソースホットドッグ。とろけるチーズが良い感じ。

ジャムバターサンド
アイスミルクティー

お仕事してみたり調べ物してみたりの、のんびりな一日。明日から1泊2日でスキーに行く予定になっていて、
「ほほー、駅近くに温泉の公衆浴場が……」
などと、北国に思いを馳せていたりした。雪、ちゃんと積もっているのかなぁ。秋田の母は「今年はほんっとに、全然ない!雪おろしの必要が全然なくて!」と喜びの悲鳴を上げている。スキー場もそんなだったら、それは悲しい……と、昨年末からずっとスキー場の積雪情報を確認していた。なんとか大丈夫そうだ。

そんなことをのんびりしつつ、お昼御飯は自家製ドッグパンでジャムバターサンド。練乳とバターと砂糖で「ミルクフランス」のミルククリームを自作してみようかとも思ったのだけれど、今日のところは苺ジャムの方が何だか恋しかったので、ジャム&バターという組み合わせに。

ジャムバターの時には苺ジャムがベストだなと私は思っているけれど、これがアメリカ文化圏になると「ピーナッツバター&ジェリー 」(塩気のあるピーナツバターと葡萄ジャムの組み合わせ)になるのが面白い。あいにく一度も口にする機会がなかったのだけれど、
「ピーナッツバターの塩気とジェリー(ジャム)の甘みの組み合わせがたまらない!」
という感じなのだとか。

モツ煮込み
干しえびと豆腐、にらの煮込み
羽釜御飯
ビール(キリン一番搾り)

旅行前ということで、あまり食材を買い足さなぬようにしようと、ありものを使って夕御飯。
まだまだ残るモツ煮込みと、メインのおかずは中華風の「干しえびと豆腐、にらの煮込み」。元にしたレシピには「煮込み」とあったけれど、作ってみると「炒め」と言った方が良いんじゃないかというものだった。汁っぽさはあまりなく、鍋を火にかけてからほんの数分でできあがる。煮込んでない。

主な具は、豆腐とニラと卵。最初に卵を炒り卵状に焼きつけ、そこに湯で戻しておいた干し椎茸と干し海老を加え、豆腐、ニラと共に炒め合わせる。調味料は醤油とオイスターソースと砂糖、胡麻油など。見た目よりもしっかりと味のついた、御飯にぴったりのおかずになった。「豆腐と卵」を組み合わせた炒め物ということで、なんとなくゴーヤーチャンプルーを思い出してみたり。使った豆腐は特売絹豆腐だったので、軽く水切りしてもすぐにやわやわと崩れてしまったのだけれど、それこそ沖縄の島豆腐みたいなものを使ったらもっと美味しくできると思う。

干し椎茸や干し海老の乾物の独特の旨味が出た炒め物で、けっこう気に入った。だんなとロング缶を半分こして飲んだビールが、もう少し恋しくなってしまった。

1月13日 土曜日
なんだかすごかった夕御飯
東京駅構内「ほんのり屋」にて
 鮭いくらおにぎり
 天むす
 お味噌汁

「千疋屋」の
 苺オムレット
 マンゴープリン

この週末は、1泊2日のスキー旅行。越後湯沢の温泉ホテルに割合お安く泊まれそうだったので、
「NASPAかなー」
「それともガーラ湯沢かなー」
「両方かなー」
と「どこで滑ろうか」と相談しながら旅程をたてていたのだけれど、だんなはそれはそれは楽しそうに「立寄り温泉ガイド」とか各種クーポン券の印刷などに余念がなかった。昨シーズンから息子がスキーを始め、何度か合宿にも参加した甲斐あって「家族でスキー」が楽しめるようになった今、だんなはかなり嬉しいらしい。

今日の午前中から滑ろうということで、今日はかなり早起きして東京駅に。朝御飯は、駅構内のおにぎり屋さん「ほんのり屋」で、まだ新幹線の時間まで30分くらいあるねと店内で食べていくことにした。味噌汁もつけてもらって、私は鮭まぶしのいくら入りおにぎりと、この店の小さな名物であるらしい天むすと。大きさもほどよく、そして具沢山のおにぎり。東京駅構内で人気の店らしく、いつもなかなかに混雑している。

「電車の中でお弁当を食べる」ことに期待していたらしい息子は
「なんでお店で食べちゃうの?新幹線の中で、なんで食べないの?」
と何だか不満そう。と同時におにぎり2個では少々物足らなさそうな顔もしていたので、「じゃあデザート買って、デザートは電車内で食べようよ」と新幹線乗り場近くのお土産物屋さん群を覗いてみる。ほとんどが贈答品の箱入りお菓子だったりしたけれど、千疋屋の店舗では苺とバナナのオムレットに、フルーツソースをかけた杏仁豆腐やマンゴープリンのバラ売りがあった。

「お母さん!あの苺のオムレットが美味しそうだ!」
「……お、素敵なのに目をつけたねぇ……お値段も素敵だねぇ……」
まぁいいか、私も食べたいし、と、苺オムレットを2個とマンゴープリン1個を購入。保冷剤とスプーンを添えてもらって包んでもらい、新幹線の中でそれぞれ皆で分け合って食べた。たっぷりのホイップクリームが挟まっていた苺オムレットも、アップルマンゴーが濃厚に香るモチモチした食感のマンゴープリンも、どちらも良い感じ。

寝る間もなく9時過ぎには越後湯沢に到着し、9時半頃にNASPAに到着。午前中から全力で滑りはじめた。

越後湯沢 NASPA 「オーロラ」にて
 牛丼
 生ビール

2度の合宿参加は無駄ではなかったようで、息子はすっかりスキーが上手になっていた。中級者ゲレンデに連れていくことはさすがにまだ無理そうだけれど、初級者ゲレンデだったら危なげなくボーゲンでツルツルと降りてくる。それでも最初のうちは肩や足に変な力が入っていたものの、リフトに何度か乗っている間に今日もみるみる上達していた。子供の吸収力って素晴らしい……と思いつつ、大人の(自分の)体力の減退ぶりに愕然となる私。

子供の頃は、従兄弟たちとスキーに行くたびに母や叔母たちから「いい加減休みなさいよ、ずーっと滑ってばかりじゃない」と言われていて、「何で休めと言うんだろう、私はまだまだ元気なのに」と思っていた。実際、昼御飯のほんの30分くらいの休憩以外は、朝9時から夕方4時頃までひたすら滑っていた。今なら母や叔母たちの気持ちがよーくわかる。休みたくなる。9時4時なんて、もう絶対無理。

午前中はパラパラと小雪が降る、風もなく穏やかな天候。ここぞとばかりに何本もリフトに乗ったのだけれど、雪の勢いはどんどん増してきて気温もどんどん低くなる。すっかり体も冷えてしまって、ちょっと早めの昼食はホテルニューオータニ内のカフェテリアで。
「スキー場と言ったらカツ!カツ丼かカツカレー!」
とメニューを眺めて「カツカレー発見!」と一瞬喜んだのだけれど、リフト券とセットになっていた昼食チケットではカツカレーは選択できないらしい。選べるのはカツ抜きの普通のカレーライスの他、スパゲッティとかラーメンとかハンバーグとか。「じゃあ牛丼でいいや……」と、カツカレー同様「肉感」溢れるものを選択してみた。

玉ねぎよりも明らかに牛肉たっぷりの、嬉しい外見の牛丼はボリュームもたっぷり。上からは温泉卵が割り落とされていて、漬物と味噌汁がセットになっていた。
「運動した後はやっぱりこれだよね」
とだんなと生ビール飲みつつ昼食を平らげ、エネルギー補給した後は午後もスキー。……雪はますます激しくなってきて、1本滑るたびに全身が雪だるまのようになる。息子が寒さと疲れで早々に音を上げ、私も「もう無理……」と脱落。私と息子がロッジでココアとか啜ってる間にだんなは1人びゅんびゅんと滑り続けていて、今日も家長の威厳を見せつけていた。

越後湯沢の温泉宿で
 お刺身
 もち豚 しゃぶしゃぶ
 おかず盛り合わせ
 御飯・蛤の吸い物
 黒胡麻のプリン
 ビール、日本酒(鶴齢熱燗・魚沼冷や)

そして午後3時、当初の予定よりも少し早めに宿にチェックインし、早々に大浴場に赴いてすっかり冷えた身体を温めてきた。加水加温なしの温泉だそうで、衛生管理のため毎日浴槽の湯を全部捨てて張りなおしているのだとか。スキーの後に温泉(温泉でなくても、せめて大浴場)に入れると本当にホッとする。明日もどこかでお風呂に入れるといいなー。

お風呂に入ってすっかりグニャグニャな気分になったまま、宿泊プランについてきた夕御飯をいただきに食堂へ。「学生のスキー合宿ですか?」みたいなおかずの盛り合わせが出てきて、笑ってしまった。息子大喜び、私とだんなも大喜び。

最初にテーブルに出ていたのは、しゃぶしゃぶのセット。越後もち豚のロースと白菜、春菊、えのき、椎茸、もやし、紅葉麩やお豆腐。席につくとお刺身も出てきたので「この内容だったら日本酒だよね」と熱燗を頼んだところで、目の前にやってきたのが
「盛り合わせでございマース!」
と、今日の写真の内容で……。大笑いした。

盛られていたのは、鶏の唐揚げ、白身魚のフライ(タルタルソースつき)、メンチカツ、春巻に焼売にサラダ、そしてナポリタンスパゲティ。
「うん、確かにスキーセットとかいうプランだったよね……」
「スキー合宿の学生さん向けのプランだったりして?……でも、なぜしゃぶしゃぶ?お刺身?」
これは日本酒ではなく、最初に頼んだビールのまま行くべきだったのでは?と苦笑いしつつ、でもお酒飲み飲みおかずをつつく。揚げ物は全部揚げたてだったし、疲れた体にたっぷりのボリュームも嬉しかった。
最後に、美味しい御飯(さすが新潟……かな)と菜の花入りの蛤のお吸い物。そして黒胡麻のプリン。デザートを食べ終わる頃にはすっかりお腹一杯に。

食後にもう一度お風呂に浸かりに行って、ぐにゃぐにゃになって就寝。夕食後になって、やっと雪は降り止んだ。明日は少し晴れるといいねぇ。

1月14日 日曜日
釜で炊いた御飯の昼食
越後湯沢の温泉ホテルで
 鯖の塩焼き・はじかみ
 煮蛸・ごぼう巻き
 冷や奴・温泉豆腐
 味つけ海苔
 レタスのサラダ・マカロニサラダ
 昆布の佃煮・たくあん・梅干し
 御飯・味噌汁
 ほうじ茶

今日は朝から良い天気。早々に目を覚ました息子が活動し始めたので、私とだんなも起きて大浴場で朝風呂を楽しんでから朝食を摂りに食堂に向かう。

和朝食のセットは、大人も子供も同じもの。味噌汁と御飯はおかわりできて、あとはトレイの上に焼き魚や卵や豆腐、野菜やお漬物などなど。昨夜の夕食はけっこう早い時間で、その後2回もお風呂に入ったこともあって、すっかり空腹。親子3人、全員御飯をおかわりしてもりもり食べた。脂の乗ったサバの塩焼きや蛸の煮物が美味しくて、あやうく3膳目に手を出すところだった。

GALA湯沢 「レストラン セランビ」にて
 釜ご飯のこだわりセット
 生ビール

今日はガーラ湯沢に移動して、1日スキー。昨日のNASPAは、スキーヤー専用ゲレンデだったこともあってか、さほど混雑もしておらずとても快適だった。ガーラ湯沢は新幹線直結ゲレンデだけあって、かなりの混雑。でも、標高が高いのでこちらの方が断然良い雪だ。どちらにも善し悪しあり、どちらも楽しい。

そして、昨日の午後に何かコツを掴んでしまったらしい息子は、今日はまた一段と危なげなく滑っていく。初級者コースは全く問題なく、初中級者コースも怖がらない。
「山!山の上に行こう!」
と、午前中の最後には、山頂に続くリフトに乗り、中上級者コースにも挑戦した。最大斜度は23度ということで、さすがの息子も何度か転んでいたけれど、それでも楽しそう。ここで油断したら怪我したりするからね、と諫めつつもひたすらにリフト乗って滑って、リフト乗って滑って、を繰り返した。

お昼御飯は、大きなレストハウスの2階にあるレストラン「セランビ」で。日替わりメニューの、釜ご飯のセットメニューを頼んでみた。たっぷりの1合の御飯はちゃんとお焦げもできていて、御飯のおかずにと鮭ハラスの塩焼きやイクラ、漬物各種にわさび和えのようなものも。最後はお茶漬けを楽しめるよう、だしのポットとあられ、わさび、三つ葉などもついてきていた。

昨日の夜も今朝もたっぷり御飯食べた気がするけれど、と思いつつ、お米が美味しいのは何よりだわーと白い御飯をおおいに堪能。小さなおかずをつつきつつ御飯を楽しみ、最後はお茶漬けで2膳食べた。残しておいた鮭をほぐして混ぜて、鮭茶漬け。

だんなは味噌カツ丼、息子は舞茸の天ぷらつきのざるそばを選択。息子は食後にアイスクリームも食べて、
「パワー充填完了!」
と再びゲレンデへ。午後もたっぷり滑って、そして誰も怪我したりすることなく午後2時半過ぎに山を下りた。満喫致した……。

越後湯沢 「越の室」にて
 吉乃川「越美人 にごり酒」
 吉乃川「新酒」
 青木酒造「鶴齢の梅酒」
 金升酒造「にごり酒 蔵酒」

新幹線車内にて
 もつ煮
 チーズちくわ
 ゆきだるまドーナツ
 ビール(プレミアムモルツ)

レンタルスキーを返却するために越後湯沢駅に移動して、予約した新幹線の便までさほど時間はなかったのだけれど駅構内のぽんしゅ館で酒風呂に入り、利き酒コーナー「越の室」で日本酒を少々。500円で専用コインを5枚もらって、好きなお酒を好きなように飲めるこのコーナーは去年だんなに連れてきてもらった場所。今日はあまり時間がなかったので、あまり迷わずに

「吉乃川」のにごり酒があったので、まずはそれから
→同じ吉乃川の新酒があったのでそれも1杯
→昨夜飲んだ「鶴齢」の梅酒があったのでそれを
→最後ににごりがもう1杯欲しいなということで「金升酒造」のを。

という感じで選んでみた。コイン1枚余ったのだけれど、だんなが「コイン3枚必要」の大吟醸酒を頼もうとしていたので1枚分けてあげた。

さて、いよいよ時間がないねと、駅構内の屋台コーナーでもつ煮買ってドーナツ買って、売店でビール買って、慌ただしく駅ホームに。構内で買えるモツ煮は今日も美味しくて、それをだんなと奪い合うように啜りつつビール飲み飲み。酔っぱらって寝てしまう余裕もなく、夕方6時には東京駅に帰ってきた。湯沢はほんとに近くてらくちんだ。

「王将」にて
 鶏皮の唐揚げ \105
 カニ玉 \472
 Bセット(ミニチャーハン・餃子) \402
 ウーロン茶 \105
などを、軽くつつく

「……さて、君は新幹線の中で"じゃがりこ"とか食べていたわけですが、まだラーメン食べられる?」
「ラーメンは大好きだから、まだまだいっぱい食べられる!」
「そうですか……」
と、帰宅したら夕飯時だし息子も「ラーメン!」と喜んでいることだしねと、帰り道「王将」に寄って軽く夕飯を済ませることに。

「私ねぇ……もうビールいらない。餃子いくつかと、おかず1皿の半分くらいと、あとチャーハン軽くくらいあればそれでいいなぁ……」
と「これだけ食べたい」感をだんなに伝えたところ、過不足ない注文をしてくれた。息子のラーメンをセットにして、ついてきたミニチャーハンが私の分、餃子はだんなと半分こ。カニ玉も皆でつつきあい、おつまみの鶏皮唐揚げとビールもだんなから少し分けてもらった。だんなは自分用にチャーハンを追加注文。

「そういえば、新幹線の中でドーナツも食べたんだよ……やっぱりあんまり食べられないや」
と、ミニチャーハンでお腹一杯になっている私の向かいで、
「俺、ドーナツは食べなかったからな……あ、肉まんは食べたっけ」
というだんなは普通のサイズのチャーハンを平らげた上に、息子が残したラーメンも綺麗に食べ尽くしていた。だんなはまた家長の誇りを見せつけたよー……と半ば呆れ半ば感嘆しつつ、疲れ果てて帰宅。久しぶりに2日全力で運動して、体中がバキバキしている。