食欲魔人日記 11年09月 第3週
9月12日 月曜日
イベリコを焼きました〜
「551蓬莱」の豚まん
アイスプーアル茶

今日の朝御飯は豚まん!まだまだ冷凍庫に詰まっている「551蓬莱」の豚まんを取り出して中までしっかり温まるように蒸した。
お供にアイスプーアル茶。
 
9月も半ばだというのにここ連日最高気温が普通に30度を超えていて、まだちょっと「豚まんが美味しい季節だねぇ」としみじみ思う空気ではないのだけれど、でも551の豚まんが美味しい事に揺るぎはない。今日も玉ねぎいっぱいだ。素敵だ。
 
今日は野菜が届く月曜日。今週届いた「ベジタS」は
さつまいも2本・キャベツ1玉・トマト3個・とうもろこし1本・ししとう1袋・小松菜1把
という内容だった。
 
さつま芋が入ってきたりして、そろそろ「夏野菜セット」から移行しつつあるのかなという内容。セットに入ってくるとうもろこしはいつも絶品なので、今日も美味しく食べようと、冷蔵庫の野菜庫を整理した。

チーズ(テテ・ド・モア)
レタスと玉ねぎのサラダ
醤油味の焼きとうもろこし
ランチョンミートのジャーマンポテト風
イベリコ豚カルビの塩焼き
ナムルいろいろ(先日の残り)
小松菜の味噌汁
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

絶賛激ジョブ中のだんな、なかなか平日に帰ってこられなくなっていたけれど、「今日は夕飯までに帰る〜」と宣言して出勤したので、ならばと当初予定の鶏肉料理を変更することにした。
 
そういえば冷凍庫にこれがあったのでした、と、いただきものイベリコ豚ブロックを取り出して、昼過ぎから氷水に漬けて解凍しておいた。これ以上なくシンプルに、塩焼きにしていただくことに。
 
普通の豚肉よりも脂身の融点が低いイベリコ、焼いているうちにスキレットには透明な脂がじくじく染み出てくるので、肉を取り出した後その脂はぬぐわずに、茹でたとうもろこしを入れて焼きつける。焼き目がついたところでちらっと醤油を回しかけてとうもろこしを取り出し、更に残った脂でジャーマンポテト風の炒め物も。
 
角切りポテトに玉ねぎ、先日作ったゴーヤーチャンプルー時に残っていたランチョンミートも同じサイズにカットして、これもシンプルに塩胡椒炒め。肉と一緒に盛りつけたら「これは御馳走だ〜!」という皿ができあがった。
 
今日はなんだかシンプルな味のものが恋しい気分であったらしく、残りのおかずもレタスベースの簡単なサラダ、味噌汁の具は小松菜、という感じで。ナムルの残りもあったのでそれも出した。ガツンと肉、でも野菜もたっぷりという良い感じの食卓に。
 
「やっぱりイベリコは旨いね〜」
「うん、すごく旨いよね」
と、私とだんなが夢中になるのはともかくとして、息子が
「この肉!すごい旨いね!」
と感動している事に「そっか、君もイベリコの旨さがわかるのか……」と軽くびっくり。
 
「豚肉」に違いないはずなのだけれど、脂のトロンとした甘さすら感じる濃厚さはなかなか他では味わえないもの。赤味の強めの肉は、どこかワイルドさもあって豬肉に似ている部分もあるのかな、という感じ。
 
それほどがっつり火を入れなくても、"ミディアム"くらいの火入れで食べられる肉だということなので、ロゼ色の仕上がりを心掛けて火を入れてみたのだけれど、肉の火入れはやっぱり難しい。カットしてみたらミディアムレアより更にレア寄り、みたいな状態だったりしたのでもう一度スキレットをコンロにかけたりして、けっこうバタバタなのだった。

9月13日 火曜日
ししとう怖い、ししとう怖い
バタートースト
ヨーグルト(牧場の朝ヨーグルト いちご)
アイスカフェオレ

だんな早起き、朝ジムの日。
「父ちゃんはホットドッグ食べてジムに行ったみたいだねー」
と台所に残された食器を眺めて思いつつ、私と息子はバタートーストにした。ホットドッグ、家族分まだ1回はできるから、それは木曜の朝御飯あたりかなー。
 
今日もポップアップトースターを引っ張り出してガッチャコンとパンをセットし、数分で焼ける間にバターや飲み物の準備。そういえばヨーグルトも買ってきていたのでした、と「牧場の朝」も出してみた。
 
うん、ポップアップトースターはやっぱり便利。便利だけれど、あまりに早く焼けてしまうのでなんだかつまらないような気もする……というのは贅沢な感想かな。

さつまいものはちみつバター
鶏とキャベツの味噌炒め
小松菜の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

今日は息子と2人の夕御飯、昨日作る予定だった「鶏肉とキャベツの炒め」を決行することにした。
 
使った野菜はキャベツと人参、ピーマン代わりにししとう。野菜をざっと湯通ししてから、一口大に切った鶏もも肉と炒め、味つけは「おやじ味噌」をベースに、それだけだとちょっと辛さが強いので味醂と醤油、日本酒を適当に混ぜてみた。
 
あとはシリコンスチーマーで簡単に作ったさつまいも蒸し。
 
厚さ2cm弱の銀杏切りにしたさつまいもを水にさらした後、適当に水気を切って蜂蜜と少量の塩で和えて数分チン。最後にバターを落としてざっと混ぜ、胡麻塩をちょいちょいとかけておいて、甘じょっぱい箸休めに。
 
と、そんな感じで簡単に用意した夕御飯、和やかに食事が始まったはずなのだけれど、キャベツ食べて人参食べて、んで、ししとう……と、1本目に口にしたししとうが、超特大の大当たりだった。辛い。超辛い。なんじゃこりゃー。
 
「……!ちょ、これ辛い!辛い辛い辛い!」
口の中が燃え上がったような感じがして、慌てて麦茶を飲み干しても熱い。ていうか痛い。
 
私は街のインド料理屋で5段階評価で4までのカレーぐらいだったら「辛いけど、辛いけど、うまー」という気分で食べられるのだけれど、そんな辛さを凌駕する気合いの入った辛さだった。油断していたから余計に体が驚いてしまって、飲み込んでしまった後は食道や胃がじんじんと熱を持っているように感じるありさま。
 
息子は隣で
「出たー!天然ロシアンルーレット〜!」
と、げたげた笑っていたけれど、まぁ、こんな辛いのが息子の口に入らなくて良かったというべきか……。
 
おかげさまで、それから5分くらいは口の中が麻痺してしまって何を口にしても味がわからないようになってしまった。ししとう、おそるべし。今日の夕食の思い出は、「ししとう、大当たり」という感じになってしまったのだった。……お風呂出たらアイス食べようかな……。

9月14日 水曜日
ロールキャベツ包むの、けっこう好きだったりします。
バタートースト
梨(豊水)
アイスカフェオレ

朝食とはいえ同じメニューが続くとちょっとつまらない気分になってしまうので避けるようにしてはいるのだけれど、今日も朝御飯はバタートースト。
6枚切りの食パン買ってしまったからさっさと食べてしまわなきゃなのねー。
 
でも今日からはポップアップトースターに加えて、ちょっとした新兵器がある。
 
通販で購入して昨日届いたル・クルーゼのバタークロック。「バターベル」「バターキーパー」とも言われているバター容器で、本体に水を注ぎ、蓋の部分にバターを詰めてこんな感じで常温保存する仕組み。水でシールされるからバターが酸化せず、常温保存なのでいつ使っても適度に柔らか……という、冷蔵庫がない時代にヨーロッパで考え出されたバターの保存法なのだそうだ。
 
海外、それこそヨーロッパに行けばもっとお手頃価格のものも色々あるみたいだし、ガラス製のものがあったり形状も四角かったりと選択肢がかなりあるらしい。私が買ったのはル・クルーゼの白色のだったけれど、最初に「これ素敵!」と思ったル・クルーゼのカリビアン・ブルー版もたいそう素敵だった。
 
ともあれ、ますます朝の「トーストの支度」が簡単になった今日この頃。
忙しい平日の昼間なんかには、「袋から出したまま」の食パンにそのままかぶりつく("素うどん"ならぬ"素パン"……)こともあったりするので、それが手間も時間もかけず豪華な(?)バタートーストになると思うと、それはちょっと幸せなことだ。

カプレーゼ
ロールキャベツ
羽釜御飯
麦茶

手元にまるっとキャベツが1個。
 
昨日のキャベツ炒めは、以前の買い置きの残りを使ったので、月曜に届いたキャベツはそのまままるっと1個残っているのだった。
 
で、手元には更に豚ひき肉。この組み合わせで料理するならやっぱりロールキャベツでしょう、と、いっちょう巻くことにしたのだった。しかし今日も暑い、普通に暑い。まだまだ連日30度超えで、夜になっても28度を下回らないような暑さがここしばらく続いている。
 
だから煮込み料理はあまり気が乗らないのではあるのだけれど……と準備を始めたのだけれど、やり始めたら楽しくなった。私はロールキャベツ作りがけっこう好きなのであるらしい。
 
キャベツは芯の部分に切り込みを入れて、丸ごとパスタ鍋に沸かした湯で茹でていく。芯が柔らかくなったところで1枚ずつ剥がしてざるにあげ、豚ひきベースのあんをきっちり包む。豚ひき肉に混ぜるのは玉ねぎと卵とパン粉、塩胡椒とナツメグパウダー少々。
 
プレゼントを包むように丁寧に巻いていくのだけれど、片側だけ(私の場合は左側だけ)キャベツのヒラヒラを内側に折り込まずにヒラヒラさせたまま筒状にしていき、最後にそのヒラヒラを内側にぎゅぎゅっと押し込むと、楊枝要らずで綺麗に巻けるし、ほどけない。以前ネットでみつけた作り方で、これを知ってからロールキャベツ作りがますます楽しくなった。
 
今回はキャベツが若干小さめだったこともあって、できあがったロールキャベツは15個ほど。2個ずつ盛りつけて、物足りずに息子も私も1個ずつお代わりした。
 
お供は、月曜に届いたトマトを使ってカプレーゼ。毎年ベランダでバジルを育てているのだけれど、今年はちょっと趣向を変えて「タイバジル」を育てている。
 
通常使うスイートバジルよりも野性を感じるごわっと固めの葉っぱで香りもかなりワイルドな感じ。クセのある葉っぱだろうに、バッタの食害にやられていて(バッタ、ゴーヤーの葉っぱも囓る……悪食め……)、なかなか使えるほどには育ってくれていない今日この頃。
 
最近になってやっと新芽が順調に増えてきたところだったので、
「使いにくい……このバジルめっちゃ使いにくい……」
と苦笑いしながら摘んできた。このバジルなら、ガッパオとかせっせと作る方がきっとバジルにとっても幸せなことだ。
 
で、ロールキャベツとカプレーゼの組み合わせだったらガーリックトーストを添えたりする方がお似合いかもしれなかったけれど、いつも通り「羽釜御飯」で。
 
息子ときたら、私と一緒にロールキャベツにケチャップにょろにょろかけて食べた挙げ句、残った"うすケチャップ色"のスープに御飯を入れて雑炊風にして食べていた。「肉の旨味とーケチャップの甘さが御飯に染みて、おいしー♪」と、うっとりしている。なんかこう……それって「ロールキャベツの食べ方」としてアリではないのではないかなぁ、と思ったのだけれど、息子が楽しそうだったのでまぁ、それで良いかな、と。

9月15日 木曜日
お魚料理と共に、昼からビールのダメ人間……(だが後悔はしない)
チリドッグ風ホットドッグ
ヨーグルト(グリコヨーグルト健康)
アイスカフェオレ

今日の朝御飯はホットドッグ。
 
だんなが作ってくれたミートソースの残りがあったので、それを使ってチリドッグ風にした。
 
切り込み入れたドッグパンに温めたミートソースを詰めて、上からパラッとチリパウダー。その上に炒めたウィンナー乗せて、シュレッドチーズかけてからオーブンで5分くらい。手間のかかったミートソースがこんもり詰まったホットドッグは、これはもうそこらのお店のホットドッグに負けないくらい美味しい。肉肉しいから、朝御飯にもったいないくらいの「御馳走」だ。
 
だんなの出勤に合わせて作って、息子の登校に合わせてまた作って、私は遅く出る息子と一緒に朝御飯。

池袋 「魚禅」にて
 ランチ御膳
 うっかりビール

「今日、これから予定あります?」
「いや、帰宅したら今日いただいた案件の作業しますけど、それ以外に約束はないです」
「じゃあ飲んじゃいましょうか、ね」
「えええー。いや、はい、飲みます。いただきます」
 
いつもの池袋のお客さんと、打ち合わせ兼ゴチランチ。
 
パソコンまわりの諸々の手続きの手伝いなどしているので(それはそれで作業費もいただいてはいるのだけれど)、「呼びつけて申し訳ない、お昼御飯御馳走するから」という感じで毎度奢ってもらっている。今日はお酒つき。多めのお酒つき。
 
池袋の海鮮居酒屋「魚禅」の、ランチメニューの中では一番豪華な御膳は、今日も素敵な内容だ。
 
メインのおかずは、甘く煮つけたごぼうとはじかみを添えたメダイの照り焼き。天ぷらはキスと海老、そしてししとうと茄子。冷やし茶碗蒸しは今日はなんだかクリーミーな舌触りで、あとはサラダ、蕪の漬け物、小鉢は里芋と昆布の煮物。味噌汁はなめこと豆腐の入った赤だし(これがまた具沢山で美味しい)。
 
打ち合わせすべきだった議題もきっちり話し合い、でも結局ビール大瓶2本空けてしまいながら、豪華ランチ御膳はすっかり「酒の肴」的な存在に。ホクホクした肉厚のメダイはたいそう美味しかったし、今日も茶碗蒸しもかなり良い感じ。
 
せっかく池袋来たのだから、打ち合わせの前か後かにサンシャイン水族館行ければなーと思っていたけれど、行きは直前までバタバタしてしまっていて、帰りも帰りで「なんか、酔っぱらって良い気分になっちゃったし、そもそも今日は一眼レフ持ってきていなかったんでしたー……」と、おとなしく帰ることに。
 
まだけっこう混雑が続いているらしいので、行くなら朝イチを狙った方が良いのかもなー、水族館。

茹でキャベツのコールスロー風
ピッツァ(マルゲリータ・4種のチーズ)
スープ代わりのミニロールキャベツ
缶チューハイ(リンゴ)

夕飯は簡単なものにしよう、と、池袋のデパ地下をうろうろ。
 
お昼はがっつり和風だったし家にロールキャベツの残りもあるから洋風のおかずがいいな、でも揚げ物という気分ではないな、と探してみたのだけれど、「洋食おかずで」「揚げ物以外」というのが、あるようであんまりない。
 
ハンバーグ、ハムソーセージなどのコールドミート、サラダを対象外にしてしまうと、あとはキッシュくらいしか見つからなくて「どれも気分じゃない……」と。
 
どうしようかな帰って鶏のオーブン焼きでもしようかなと諦めかけたところで、「タイムセール2つで1000円!」の札が貼られたピッツァと目が合った。
 
本来価格は1枚600円ほどのマルゲリータと4種のチーズのピッツァが2枚で1000円。サイズは「1人1枚でも、ちょっと物足りないかも?」くらいの小さめなもので、これを買って帰ることにした。私はまだお腹一杯だし、7割くらい息子に食べて貰う感じでちょうどいいや、と。
 
で、先日購入して箱に入ったまま出番を待っている状態だったALESSIのピッツァプレートの出番がやっと到来したのだった。
 
日本での小売価格は2枚で5000円ほどらしく、その値段だったらとうてい手を出す気になれなかっただろうファンキーな絵柄のこのお皿、私はGILTのセールで購入した。
 
期間限定で使えた「特別ご優待2500円割引券」がたまたま手元にあった状態での販売だったので、「送料込で730円」という冗談のような価格で買えたものだから、つい収納場所も考えずに購入申込してしまった品。
 
ピッツァ専用プレートだったら、あの円盤状の刃がついたピザカッターも遠慮なく使えるわけで、しっかり余熱したオーブンでカリッと温めたピッツァをざくざく切ってざくざく食べた。
 
どこのお店だったか失念してしまったのだけれど、買ってきたピッツァはなかなかの美味しさ。フチが厚めでもちっとしているのも好みだったし、マルゲリータに乗っているチーズはちゃんとモッツァレラだったし。
 
あとはスープ代わりに、ミニサイズのをころりと入れてスープ多めによそったロールキャベツと、ロールキャベツを作った時の余りの"茹でキャベツ"に人参や玉ねぎ加えてドレッシング和えにしたコールスローサラダっぽいものと。ピザには当然ビールでしょー!と冷やしておいたはずのビールが、ビールじゃなくてリンゴチューハイだった(キリン秋味のパッケージとリンゴチューハイのパッケージが良く似てた……もみじ柄で……)のはご愛嬌。

9月16日 金曜日
モンブラン!和栗のモンブラン!
「POMPADOUR」の
 モダンクリームパン
 マヨコーン
アイスカフェオレ

昨日、池袋の駅近くで買ってきた「POMPADOUR」のパンで朝御飯。
 
「なんだかもう甘いものが食べたい」という気分の時に買ってしまったものだから、選んだものはクリームパン。問答無用で1人1個。
 
「モダンクリームパン」という不思議な名前のそのクリームパンは、白っぽい生地でころりと丸い、やや小ぶりめに見えるクリームパンだった。それだけでは足りないかなぁと、フォカッチャ風のハムチーズパンと、マヨコーンも購入。それらは温めて皆で適当にわけつつ食べた。
 
モダンクリームパンは、かなりとろとろとした柔らかなクリームが詰まったもの。パン生地もねちもちとしていて、いわゆる普通のクリームパンとはちょっと違った風だった。
 
うーん、美味しいか美味しくないかで言えばちゃんと美味しかったけれど、私はむしろクラシックを究めたようなクリームパン(アンパンマンに出てくる、クリームパンダみたいなああいう形の……と言えば良いのかしら……)の方が好きかなぁという感想。

チーズちくわ
玉子豆腐
お刺身いろいろ
「神宗」の塩昆布
スープ代わりにミニロールキャベツ
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)
 
「千疋屋」の和栗のモンブラン
カフェオレ

明日からせっかくの連休、そして来週もまた連休だというのに、その2つの連休を潰す日程でだんなは明日から海外出張。だんな気の毒……。
 
で、行き先が「生野菜生魚もってのほか、ジュースの氷も注意すべし、高級ホテルであってもプールには入らない方がよろしいでしょう」というような場所なので、「じゃあこれから絶対口にしなさそうなものを食べましょう」と、夕飯には刺身を用意することにした。連日帰宅が遅かっただんなも、さすがに今日は荷造りしなければいけないから早々に帰ってくるということで。
 
「というわけでね、例によって千葉そごうの下のお刺身屋さん見てきてください」
と軍資金を渡し、夕方遅めに千葉で英語を習っている息子に「レッスン終わったらデパート寄ってきてね」と買い出しを託した。
 
「お母さんお母さん、今日はなんと3パック1000円!」
3パック1500円の時が多いのに、今日は1000円だった!と興奮した声音で息子が連絡をくれて、
「じゃあ、2000円分、6パック買ってきてください」
と指示。「もう売り場に6種類も残っていなかったら、"高いやつを2つ選択する感じ"でね」とお願いした。
 
で、息子が買ってきてくれたのは、大分産関鯵と新島産いさきが2パックずつ、千葉産のすずきと北海道産さんまが1パックずつ。パックに貼られたシールの正規の価格は4700円分。ブラボ〜!半値以下〜!
 
鶏肉もあったからオーブン焼きにでもするかなと思っていたのだけれど、想定の倍の量のお刺身セットになったので、メインディッシュは「とにかくお魚」ということに。あとは御飯炊いて、残り3個だったロールキャベツは1人1個ずつ。玉子豆腐出して、ちくわの買い置きはチーズ詰めておつまみに、と、えらく簡単な感じに食事の支度が終わってしまった。
 
とろけるような口当たりの秋刀魚もたいそう美味しかったけれど、今日は鯵が良かった。いや、全部良かった。さすが1パック800円のお刺身だけあって、このお刺身が食べられる時は「御馳走感」が半端ない。いつも安く買ってばかりで本当にスミマセン。
 
今日はしかもデザートも。
 
「今から帰るけど、何か買っていくものある?」
と、いつも通りに聞いてきてくれだだんなに、ついうっかり
「もんぶらん」
と、欲望を口にしてしまった。
 
「……はい?もんぶらん?」
「和栗のーモンブランがー……食べたい……」
「えええええ」
 
今日も朝からみっちり仕事していて疲れちゃったんだよう、昨日池袋でも見てきたんだけど、これっていうのが見つからなかったんだよう、と泣き言いったら、丸ビル寄ってきてくれた。
「丸ビルのケーキ屋どんなのあったかなぁって思いながら行ってみたら千疋屋があって、しかもそのものズバリの"和栗のモンブラン"があったよ!」
と、帰宅しただんなの手には深緑色の千疋屋のケーキ袋。
 
そうそう、この、外国産のマロンペースト使ってるような濃厚なモンブランじゃなくて、ちょっと渋いような淡い風味の和栗のモンブランが食べたかったの〜と、綺麗なベージュ色をしたモンブランを夕食後にもぐもぐ。
 
薄く丸くカットしたスポンジの上にこんもりとホイップクリーム。たっぷりのマロンクリーム、てっぺんに1個、クリームの中に1個の渋皮煮。お店のロゴ入りの小さなチョコが添えられて、千疋屋モンブランはたいそう美味しかった。
 
果物専門店のケーキって、お店によっては「フルーツは確かに美味しいんだけどなんでスポンジやクリームはこんなにイマイチなんだろう」と思うところもあったりするのだけれど、千疋屋のケーキはいつもうっとりさせてくれる。
 
和栗ではないのだけれど、千疋屋には「究極モンブラン」という品もあるのだそうで、そちらも気になってしまった。私は多分チョコケーキよりもチーズケーキよりもモンブランが好きなんだわ……(でもショートケーキ、ロールケーキと比べたらと言われたら悩む)。

9月17日 土曜日
連休初日の今日の夕飯はサラサラッと。
バタートースト
アイスカフェオレ

「僕、8時に家を出て部活だからねー」
「俺は7時前の電車に乗る感じだからねー」
連休初日、でも我が家の男連中は忙しそうだった。なし崩し的に私も早起き。
 
せっかくの連休だというのに(来週も連休だというのに!)、だんなは今日からカレーの国に海外出張。息子も部活予定がぽつぽつ入っていて、「シルバーウィークだ!」と浮かれる気持ちにはなれない今年の9月なのだった。
 
巨大なスーツケースを引きずって出発するだんなを見送った後、
「卵も焼こうか?」
「んー……卵要らない……」
と、簡単に済ませた朝御飯は例によってトーストとカフェオレ。
 
大事に少しずつ食べていたいちじくジャムがとうとう空になってしまったので、「また美味しそうなジャム買って来なきゃ〜」と思いながら「バターだけ塗ったトースト」をもぐもぐ。ジャム、でっかい瓶があっても持てあましてしまうので100g〜150gくらいの小さめの瓶入りのが好き。
 
バボーンと巨大な明治屋の「マイジャム・ヌーボー」はたいそう美味しいけど、あれ、瓶の重さも入れると1kg近くあったりするので、なかなか買う気になれないのだった。200gサイズのヌーボー出してくれたら買うのになぁと思いつつ、発売中のアプリコットジャムを見るたび悩んでしまう今日この頃だったりする。

豆腐のサラダ
鶏肉とごぼうのクリームソースペンネ
麦茶

明日は、部活休みの息子と一緒に「肉食い」にお出かけの予定。
 
息子はたいそうやる気で、「明日の朝御飯は抜きにしようね!なんだったら今日の夕御飯も超軽くていいくらい!」とか言っている。でもそんな事したら、レストランに向かう道中でお腹空きすぎて気持ち悪くなっちゃよ……?と、夕飯もそれなりに、でも量は軽めに、と心がける感じで用意した。
 
用意したのはクリームソースのペンネ。
 
オリーブ油で薄切りにんにくを炒めて、親指サイズに切った鶏肉、ごぼう、キャベツ、さやいんげんを次々炒める。パスタの茹で汁ちょっと加えて火を通してから生クリーム注いで軽く煮詰めて、茹でたペンネと絡めたらできあがり。仕上げにガリゴリ黒胡椒。
 
本当は、生クリームを煮詰めてパスタにしっかり絡む濃度にまで持っていくのがお約束ではあるのだけれど、それをやるとたいそうくどくどしい感じになってしまうので、外見は若干がっかりな感じになってしまうけれど「さらさらのソースを少量めに」という仕上がりで。
 
あとは角切り豆腐をレタス、玉ねぎなどと合わせてわさびドレッシング(息子は和風ドレッシング)を添えた和風サラダを用意した。
 
父ちゃんのいない土曜の夜は、見たいテレビも特になく、やたらと静かで不思議な感じ。
 
あっさりめのクリームソースパスタはもうちょっとつまらない味になってしまうかと思っていたけれど、これが案外ちゃんと美味しかったのでそれは何より。
鶏肉+ごぼう+生クリームという組み合わせがけっこうお気に入り。

9月18日 日曜日
肉!肉!
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梨(豊水)

お腹を空かせて行きましょう……と言いつつ、さすがに何も食べないで都心に向かうのはいかがなものでしょうということで、梨だけ剥いて食べてみた今日の朝御飯。
 
今年の梨は、例年に負けず劣らず……というか例年以上に美味しいような印象がある。買ってくる梨買ってくる梨全部「当たり」で嬉しい限り。
 
海外旅行に行った時に「果物が美味しいなぁ」と思うことも度々あるけれど(特にマンゴーなどのトロピカルフルーツあたり)、日本の果物の美味しさも世界に誇れるものだと常々思っている。白桃や和梨の美味しさは神だよね〜。

溜池山王「Lawry's The Prime Rib」にて
 Prime Rib Plate(The California Cut) \4500
 生ビール \700

午前中、うきうきと電車に乗って息子と2人お出かけ。
目指すは溜池山王駅近くにある「Lawry's The Prime Rib」!
 
ディナータイムのイベントに何度か伺って、すっかり気に入ってしまったプライムリブ専門店のこのお店、通常平日のみ営業のランチタイムでは、サラダとデザートがブッフェ式で楽しめるのだそう。
 
そのサラダブッフェに加え、ディナータイムには有料になるクリームドコーン、クリームドスピナッチ、食後のドリンクもプライムリブの料金に含まれるので、色々お得な風なのだった。昼に行くなら夜ほどには「酒飲むぞ!」という感じにはならないので、更に夜ほどには懐もあまり痛まないかも……と、ランチに行けるチャンスを狙っていたここ最近。
 
で、貸し切り営業などのない週末にも「ランチ特別営業」をしている事を知って、NEWSページで確認したところ、今日明日、来週の土曜はランチ営業しているとのこと。
 
「父ちゃんいなくて退屈な連休だし、部活が無いようだったらロウリーズのランチ行く?」
と息子を誘ったら
「部活あっても休んでいく!」
と、心強い(?)返答。幸い今日18日は部活の予定は入らず、そうして私たち2人の予約をとりあえず入れた後、「私たち、この日程に行くんですがよろしければ御一緒しませんかー?」と友人たちに声をかけてみた。
 
で、友人親子が御一緒できることになって、皆でがっつりプライムリブランチ。
 
夜に比べると若干照明も明るめな感じで、カジュアルな雰囲気の中で楽しむプライムリブは、我が家同様子供連れのお客さんも多かった。
 
「Lawry's The Prime Rib」にて。ランチはサラダとデザートがブッフェ式 フロアの中央には、氷を満たした巨大な円形のブッフェ台。
 
レタス類もロメインレタス、リーフレタスと数種類の用意があり、紫キャベツにスライスオニオン、クレソン、トマト、人参、ブロッコリーなどなど、サラダに使われる生野菜がおおよそ一通り。
 
「スピニングボウルサラダ」に使われる、あの定番のドレッシングの他に更に5種類ほどのドレッシングと種類豊富なトッピングやオイルや胡椒、目移りするほど色々な味のサラダが楽しめる趣向になっていた。
 
更に、豆のサラダやツナサラダ、ハムやサラミ、チキンハムといったコールドミートも。
 
スープコーナーには冷製の豆乳入りかぼちゃのスープとマンハッタンクラムチャウダー、そしてグラタン、パン数種類。
 
それはまさしく「前菜ブッフェ」ではなく「サラダブッフェ」だったのだけれど、刻んだゆで卵やスライスして揚げた蓮根、刻んだビーツなどの添え物が豊富だったこともあって、幸せな内容のサラダコーナーだった。
 
「Lawry's The Prime Rib」にて。チキンハムと豆のサラダが美味しかった〜♪ ブッフェ料理で自らサラダを取ってくることなどほとんどない息子、このお店の「スピニングボウルサラダ」は別らしい。
 
あのサラダってどんなのが入ってたっけ……?と呟きながら、レタスベースに盛りつけた野菜にチーズや卵などをトッピングしてオリジナルドレッシングをかけていた。私もあのサラダを思い出しつつ、あれこれ盛りつけテーブルへ。
 
蒸し鶏のようなチキンハムがたいそう美味しくて、「あとでもう1回サラダいただきに行こう〜」などと言いつつ、結局次なる「肉」がうっかり巨大だったものだからサラダは1回戦のみでおしまいとなったのだった。
 
今日の私の選択は若干軽めの量(?)の「カリフォルニアカット」(確か6oz)。息子はランチだというのにいつも通りのお気に入りの「イングリッシュカット」(薄切り3枚のカットで、計7oz)。
 
柔らかく煮込まれたほうれん草やコーン、存在感のあるマッシュポテトも合わせた皿がボババーンと目の前に置かれ、
「……あら、もしかして、もう一段階軽めの量で良かったかしら?」
と苦笑い。
 
6oz、たかだか180g程度のお肉の量とはいえ、昼からではけっこう食べ応えがあった。誰よりも大きな肉をカットしてもらっていたはずの息子は、誰よりも早く完食。息子は、どうやら私が思っている以上にこのお店のプライムリブがお気に入りな様子だ。
 
ちなみに、ランチタイムには「10歳までのお子様限定メニュー」として「チャイルドカット」(1500円)があって、これがたいそうお得な内容。肉は65gと小さめで、マッシュドポテトとコーンつき。サラダブッフェとソフトドリンクまでついてきてこの値段だった。
 
あと、週末の特別営業限定メニューが「プライム・リブ・ステーキ」。ロウリーカット(5500円)と同サイズのプライムリブをステーキにしたもので、でもお値段は4500円とちょっとお手頃。……でも、この店に来る時には「あのプライムリブが食べたい」というのが原動力になっているから、ステーキを食べる機会はなかなか訪れそうにないのだった。
 
ああ……それにしても、今日も美味しかった……また来よう。また来なきゃ。
 
「Lawry's The Prime Rib」にて。デザートもしっかりいただきました。 そうそう、デザートも、なかなか幸せだった。
 
ケーキ類は3種類、モンブラン風のマロンクリームを絞ったケーキと、チョコレートケーキ、そしてドライフルーツがたっぷり乗ったプチフール。
 
柑橘ベースのフルーツゼリーと、しっかり苦いコーヒーゼリー、あとはフルーツポンチ(これは普通な感じだった)とヨーグルト、ヨーグルト用のフルーツソースや蜂蜜、ドライフルーツやシリアルのトッピング、などなど。
 
果物はデラウェア。息子が「このデラウェアすっごい甘い!美味しい!」と、これまたたいそうな喜びようだった。
 
種類豊富というほどでもないけれど、がっつりと肉を食べた後に爽やかな口当たりが嬉しいゼリー類があったりしたのがとても良い感じ。マロンケーキが思いのほか美味しくて、お代わりしてきてしまった。
 
のんびりランチを堪能した後は、
「そういえば、向かいのアークヒルズでお祭りやってるらしいよー」
と、事前に「アークヒルズ秋祭り2011」の記事を見ていたので、"2年に一度の赤坂氷川神社の本祭り"で盛り上がるアークヒルズにぷらぷらと。
 
小さいコーナーながら、射的や輪投げなどの縁日っぽい催しもあって、あとはアークヒルズの飲食店がそれぞれ出店を出しているのが楽しかった。お腹に余裕があったら試したいなと思う料理が色々たくさん。
 
一画ではJTBがブースを出していて、携帯で会員登録すれば北海道直送のとうもろこしを1人1本プレゼント、更にプレゼントが当たる抽選にも参加、とのことで、私と息子が登録してみた。
 
JALの機内でいただける柚子ジュースを紙コップで無料でいただいて、「これJALの機内で配られるやつだ!」というナッツや小袋入りのお菓子貰って、あとはうっかり抽選で当たってしまった「花畑牧場のサラミ」といったものも一緒に、とうもろこしを2本、袋に入れて持ち帰ることに。
 
息子は息子で射的に挑戦したら両手にどっさりの10円ガムを戦利品として貰えることになり、これも満足気な様子だった。
 
「さて、早く帰ってもだんないないしねー」
「うちも……夕飯準備する気も食べる余裕もないっていうか」
と、最後は新橋のカラオケボックスで2時間くらい熱唱して、今日の遊びはお開きに。
 
いや、しかし、夕飯どうしようね。お腹空かないね。

茹でとうもろこし
おにぎり(ねぎ味噌・たらこ)
麦茶

ともかくも、
「せっかく新鮮なとうもろこし貰ったんだから、これは1本食べることにしよう」
と、帰宅。
 
夕飯がとうもろこしだけというのも寂しいかなと、駅ビルのおにぎり屋さんでおにぎりを1人2個買って帰ってきた。私はねぎ味噌とたらこ、息子はいくらとツナマヨ。
 
帰ってお風呂入ってゆっくりしてから遅めにした簡単な夕御飯、今日もらってきたとうもろこしが素晴らしい美味しさで感動してしまった。宅配野菜で届けてもらっていたとうもろこしもいつも美味しいものだけれど、それを凌駕する勢いで「今シーズンナンバーワンの美味とうもろこし」の座が揺るぎないものに。
 
「すご!北海道のとうもろこし、すごっ!」
「すっごい甘いねー美味しいね」
いつもやっているのと同様、少なめの水で5分ほど強火で蒸し茹でしたとうもろこしは、2等分にした断面部分のところの粒が、はちきれそうなほどに反り返っていた。ここまでにぱっつんぱっつんに張りのある実というのもなかなかなくて、今日の夕飯の何よりの御馳走がこのとうもろこし。