食欲魔人日記 08年04月 第3週
4月14日 月曜日
夜9時半、やーっと食べられた今日の夕御飯(牛丼……)
「永楽製麺所」の肉まん
プーアル茶

息子は(いや、だんなも私も)肉まんが大好き。週末に息子と2人デパ地下を歩いていて、「永楽製麺所」の前を通りかかったので
「肉まん?」
「……肉まん?」
買わない?買おうか、と言葉少ななやりとりの後、3個入りのを買ってきた。大ぶりの食べ応えのある肉まんだ。キャベツが入っている風の、これという強い印象のない肉まんなのだけれど、でも美味しい。皮が味気ないということもなく、野菜と肉のバランスもとても好み。

台湾で買ってきた蒸籠も、この機会にデビュー。使い古した蒸籠の、もう崩壊しつつあるものは惜しみつつ処分することにして、継続して使うものと混ぜて積み上げる。……が、あからさまに色が違っていて面白かった。使うごとに綺麗な飴色に染まっていく蒸籠、早く新品のも美しい美味しそうな色になると良いなと思う。

吉野家の牛丼
半熟卵と紅生姜
麦茶

今日は仕事の打ち合わせ。先方の都合で夜7時から都内で、というスケジュールになったので、日もすっかり暮れてからの外出になった。途中の駅で息子を仕事帰りのだんなに託して、それから仕事。金額と内容とスケジュールの折り合いをつけるのがなかなか大変だったけれど、一つ大きめの仕事をお引き受けできることになった。めでたしめでたし。

7時からの打ち合わせが終わったのは8時半。口にできたのはコーヒー一杯で、バタバタしてしまっていた夕方に何も口にしなかったのを後悔しながら帰宅の途についた。この時間だと開いているのは居酒屋の類になってしまい、さすがに一人で入るのはなと、とにかく急ぎ地元まで帰宅。
「そうだよ、駅ビルも閉まる時間だよ……」
閉店前の駅ビルでお総菜でも買えるかなと思っていたのだけれど、閉店時間も過ぎていて、ならば最後のこの手段とばかり吉野家で牛丼買って帰ることにした。24時間営業の吉野家が、こういうときには本当にありがたい。コンビニでお弁当買うよりは吉野家の牛丼の方が幸せだ。

「お母さん、おかえりー」
「あらー、大変だったねぇ」
と、だんなと息子にねぎらわれつつ、かなり遅めの夕御飯。半熟卵も一緒に買ってきた。七味はかけず、紅生姜だけを添えてみる。まだ湯気のたつ牛丼をえらい勢いで平らげて、やっと人心地ついた。ちゃんとした夕御飯をちゃんと食べるのって、案外に難しい。

4月15日 火曜日
鰹が安かったので、鰹のたたき〜。
ミートソース添えホットドッグ
牛乳

自家製ミートソースの残りが少々。ドッグパンもあるしソーセージもあるしねと、ミートソースとチーズをトッピングしたホットドッグを用意した今日の朝御飯。
「お母さん、今日はコーヒー、入ってないね」
「お父さん、今日は慌ただしくてコーヒーって感じじゃなかったんじゃない?」
朝ジムに向かう前、たいていコーヒーを淹れていってくれるだんなが珍しく牛乳を飲んで向かったようだったので、じゃあ私たちも牛乳にしましょーとコップを用意した。

私が牛乳大好きだからか、息子も牛乳大好き。我が家の冷蔵庫に牛乳が常備されているのはもちろんだけれど、旅行先で牛乳が飲めない状況になるのが地味につらい。部屋に冷蔵庫がついているときは近くのスーパーやコンビニで買ってきておくのだけれど、ここ最近はそうやって冷蔵庫に入れておいた牛乳をいつのまにか息子が空にしてしまうのだった。だんなが買ったスターバックスのアイスコーヒーを分けてもらって「コーヒー牛乳にするんだー」とホテルの部屋に戻ると「牛乳、ないじゃん!」ということがしばしば。2泊くらいの滞在だったらいっそ1リットルパック買ってしまっておきたいと思っている今日この頃。

茹で空豆
いんげんのXO醤和え
鰹のたたき
新玉ねぎスライスとブロッコリースプラウト
しじみの味噌汁
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

スーパーに買い物に行くと、すっかり春めいた品揃え。鰹が手頃な値段だったのでたたきにして夕御飯にすることにして、空豆やいんげんも買ってきた。

空豆はさっと茹でて、いんげんもさっと茹でて、こちらは胡麻油と醤油とXO醤で軽く和える。台湾のスーパーで買ってきたXO醤を早速開けてみたら、見た目は「干し貝柱の、ちょっとだけ辛そうな和え物?」的な外見だったにも関わらず、けっこうな辛さ。小さじ1ほど混ぜようとしていたところ、慌てて半量に削っておいた。それでもじんわりと辛い。味の深みや複雑さは、以前香港のホテルの料理店で買ってきたものとは比べるべくもないのだけれど(値段も10分の1ほどだし)、惜しみなくじゃんじゃん使えそうなXO醤なのが嬉しい。スペアリブと一緒に蒸したり、アサリを蒸したりして食べる予定。皮蛋豆腐にちょっと添えるのも美味しそう。

で、それぞれを深鉢に盛ってテーブルに出したところで
「しまったー、両方とも、これ豆じゃん」
と今更気がついてしまった。しまったな、ほうれん草か小松菜あたりにしておけば良かった。

鰹のたたきには新玉ねぎを大量にスライスしたものとブロッコリースプラウトを合わせた。刻み万能葱をたっぷりふって、添えるタレは旭ポンズとおろしにんにく。魚料理に合わせて……というわけではなかったのだけれど、しじみも手頃な値段だったので味噌汁はしじみ汁にした。しかしこのしじみ、驚くほど小粒で食べにくい。
「このしじみ……"具"というより"だし"だよね」
「全部は……食べること、ないかな」
必死につねつねつねつねと小さな貝殻から身をほじくり出して食べていたのだけれど、さすがにちょっと嫌になった。そのくらい小粒なしじみで、なんだかかわいそうなほどだった。どうせだったらもっとぷりぷりとでっかくなってから美味しくいただきたいなと。

豆だ鰹だと、全体的に春めいていた今日の夕御飯。
でも実のところ夜は肌寒い日が続いていて、肉じゃがとか蕪の炊いたのとかも恋しくなったりしているところ。

4月16日 水曜日
こっくり味におなり〜
「Krispy Kreme Doughnuts」の
 オリジナルグレーズド 2個
カフェオレ

「久しぶりに"KKD"買ったよー」
と、だんなが大きな箱を抱えて帰宅した。あまりにも息子がすごい勢いで食べるものだから、しばらく御無沙汰していたクリスピークリームドーナッツ、久しぶりのオリジナルグレーズドで朝御飯。

「あのね、僕は6個食べるよ?」
と息子が笑顔で宣言し、だんなと私は苦笑い。私もこのドーナツがとても好きだけれど、でも2個、せいぜい3個でいいなぁと思う。今日も息子は朝から良く食べた。

オープンしてほどない頃の日本一号店の新宿店で初めて買った1ダースのドーナツは、12個が箱にきっちりとは入っていなかった。1列ごっそり、隣の列にもたれかかるように重ねられていて、そういった状況が数ヶ月は続いていた。有楽町店がオープンしてからも、最後の1個がおさまりきれずに隣のドーナツに重なっていたりすることが続いていた。

が、今回のドーナツはみっちみちに実に美しく12個のドーナツが紙箱内に整列していた。まさにこんな感じ。誰よりも早くドーナツに手を出した息子はちゃくちゃくもぐもぐと次々ドーナツを平らげていき、でも5個で「もういいや」と手が止まった。だんなは3個、私は2個、残りは2個。

これはなくなるな、8時間後くらいに綺麗になくなるな……と思っていたのだけれど、その予想通りに、学校からすっ飛んで帰ってきた息子が
「おやつ、食べまーす!」
と宣言して、光の速さで残りの2個を消し去っていた。

スティックきゅうり・茹で空豆
もやしとハムの辛子和え
豚肉の生姜焼き 千切りキャベツ
豚汁
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

生姜焼きが食べたいな〜……と、切り落とし国産豚を買ってきた。そういうおかずなら、味噌汁は豚汁が無性に嬉しいよねと、豚汁用の豚肉も。

我が家の生姜焼きは、薄っぺらなペラペラの豚薄切り肉で作ることが多い。ポークソテーならビフテキのように分厚いものが好みなのだけれど、生姜焼きだったら、「生姜焼き用」として売られている厚さ3〜5mmくらいのものではなくて、薄っぺらペラペラな方が美味しいと思っている。脂の入りっぷりなどがかなり好みな切り落とし肉が売られているので「これだ!」と思ったのだった。

私が作る生姜焼きは、毎度微妙に上品めな味。生姜を効かせてはいるのだけれど、なんかこう、「こっくりさ」が足りない。だんなにおまかせすると、驚くほどのこっくりこってりな味の生姜焼きになるので、一体何が違うのかと思っていたら純粋に調味料の量が違うのだった。私が普段使っている分量の、2倍かもしかしたら3倍くらいの醤油や味醂を使っている。合わせ調味料のボウルに胡麻油を垂らしているのも見たことがある気がする。

今回、さすがに胡麻油を垂らすことまではしなかったけれど、思い切って醤油と味醂を多めに合わせて、おろし生姜と少し下品なほどのおろしにんにくも加えてみた。……なんとか、だんなの味に近づいたっぽい。大盛り飯とか添えて食べたい感じの味になった。この生姜焼きのタレに刻みキャベツを絡めて食べるのがまた美味しいんだよねと刻みキャベツも大量に。これでもかとキャベツを添えつつ、野菜も肉ももしゃもしゃと食べた。

もやしもあったので、いつもナムルというのも芸がないなと、ハムと一緒に辛子和え。冷蔵庫に入りっぱなしだった練り辛子は辛み成分がとうに飛んでしまっていたようで、けっこうな量入れたにしては全然辛くない辛子和えになった。味つけは練り辛子と醤油と少しの砂糖、あとは塩と胡麻油少々。昨夜の残りの空豆を出して、スティックきゅうりも並べたら、「冬はとうに過ぎ去ったんだなぁ」という食卓になった。きゅうりを美味しいと感じたり、空豆や枝豆、その他諸々の美味しそうな豆類が出てくると暖かい季節になったなと思う。

4月17日 木曜日
おいしく干されますようにー
いなり寿司
豚汁
冷茶

結局予定が変わってしまったとのことで来なかったのだけれど、昨夜は義弟が泊まりに来るという話だった。翌朝は息子の登校よりも早く出勤しなければならなということだったので、
「だったら、おにぎりとかいなり寿司とかならすぐにつまめるかな」
と、昨夜のうちにいなり寿司の準備。夕方のうちに煮ておいた油揚げを、夕食後に酢飯にして胡麻をまぶした御飯を詰めていく。「俺も一緒に作りましょうか」とだんなが声をかけてくれて、お茶飲みながらせっせと詰めていたのだった。

そういうわけで、今日の朝御飯はいなり寿司と豚汁、冷茶。
昨日の夕方、油揚げを煮ている最中に習い事から帰ってきた息子は
「親子丼の匂いがするー!」
と嬉しそうに台所に駆け込んできて鍋を覗いて
「なんだこりゃー……親子丼じゃない……」
とがっかりした様子。

油揚げを煮ているんだよと答えたら
「きつねうどんだ!」
と、これまた一瞬嬉しそうになり、「残念でした、いなり寿司を作るんです」の返事に更にがっかりしていた。
息子にとっては
親子丼&きつねうどん(超嬉しい)>>>>いなり寿司(普通に嬉しい)
という感じなんだな……。

また油揚げたっぷり煮て、今度はうどんも食べられるようにしよう。

きゅうりとワカメの酢の物
からすみ大根
ブリのお刺身
ブリトロの炙り
豚汁
羽釜御飯

今日は一日冷たい雨。夕食の材料を買いに行かなくちゃなと思っていたところで、お義母さんから
「1尾7kgのブリ買っちゃったの。捌いて持っていくから、貰ってくれない〜?」
との電話。7kgのブリってどんなんだろう、と戦々恐々待っていたら、お刺身用と切り身とアラまで、あれこれあれこれ持ってきたくれた。体長15cmほどのアジも10匹。

ブリはお刺身用のサクが1本、ちょうど家族3人で食べきれるくらいのサイズと、「これはハラスの部分ね」と、5cm×20cmくらいの白っぽいサクも1つ。
「強めに塩してあるから、キッチンペーパーでくるんで1週間くらいは保存できるからね」
と、切り身の部分も数切れと、そしてビニール袋にたっぷりのアラもあった。さて、週末に出かけてしまうのだけれど、アラはどうしよう。とりあえず軽く湯通しした状態で冷蔵庫に戻しておいたら週明けまで保つかなぁ……ダメかしら……。

ハラス部分はいかにも脂が乗ってますという風で美味しそう。でも「ちょっとスジっぽいかも」とのお義母さんの言葉どおり、ちょっと歯ごたえがありそうな身だった。なのでサクの状態に鉄串打って、直火でこんがり炙ってからスライスしてわさび醤油を添えることに。刺身とはまた違った風味と食感で、とても美味しくいただけた。

あとは野菜っぽいものが欲しいなと、でも買い物に出なかったからこれという手頃な野菜もないしなと、息子の好物なのだというきゅうりとワカメの酢の物を。学校給食で口にして覚えてきたらしい酢の物、ちょっと前に「僕、これ大好きなんだー」と言われて少しびっくりした記憶がある。しばらく作っていなかったなと乾燥ワカメを水で戻して軽く塩揉みした薄切りきゅうりと混ぜ、米酢と砂糖と薄口醤油で調味した。

夜になっても相変わらず雨は降り続いていたけれど、アジも内臓落として開きにし、強めに塩して隠し味のしょっつるも軽くふってから干物の形に。うまく干されてくれると良いのだけれど、明日も天気は今ひとつのようで、さてどうなることか。

4月18日 金曜日
だんなと一緒に太閤園!
バタートースト
ポタージュスープ
カフェオレ

いつもは毎週金曜、嬉々としてスポーツジムに向かっているだんな。昨日から体調が悪いようで「ジム行くのはやめとく」と言っていたのだけれど、今朝もやっぱり具合が悪いようだった。今日は1日家で療養。

朝御飯は、買い置きの食パンがあったのでバタートーストにして、あったかいスープでも添えようかと"カップスープ置き場"を見たのだけれど、こういう日に限ってカップスープが1袋も残っていない。でもスープ飲みたいな、なんか肌寒いしなと、水と牛乳でのばすタイプの4人前のインスタントスープの素があったのでこれを使うことにした。なかなか溶けなくて苦心しつつ、トーストが焦げないうちになんとか準備終了。

昨日に続いて今日も冷たい雨の一日で、春通り越して梅雨になっちゃったのかしらというここ数日。

稲毛 「太閤園」にて
 茄子野菜炒め定食
 餃子

せっかく家にいるし、昼、太閤園にでも食べに行く?と寝ていただんなに声をかけられて、猛烈な勢いで頷いている私。
「なんかね、あそこのチャーハンが恋しくて仕方なかったんだよね俺」
というだんなと、
「茄子野菜炒めでも酢豚でも八宝菜でも、とにかくあの味のものが猛烈に恋しかったんだよね私」
という私で、昼頃にふらりと駅近くのそのお店まで行ってきた。

餃子を1皿と、だんなは炒飯、私は茄子野菜炒め定食。だんなの炒飯を少し分けてもらうのを想定して、私の方のは「料理大盛り」(150円増し)にしてもらった。ささ、白菜も茄子も肉もお食べ、と私の料理を差し出す一方でだんなの皿からも炒飯を盛大にお裾分けしてもらってしまった。

客席数は多くないし(4人がけテーブルに相席があたりまえ)、少しも洒落たところはないし、料理が出てくるのにかなり待たされるし……という中華定食屋さんではあるのだけれど、どこがなんていうことはないのに炒め物系がいちいち美味しくて幸せなお店。料理の下、皿のフチの方に溜まる油の量を見るとおっそろしいほどの量の油が使われているのだろうなと軽く想像できるのだけれど、でも不思議と胃や口にもたれない。醤油ともオイスターソースともつかない絶妙な味つけの茄子野菜炒め(見えないけれど豚肉もちゃんと入ってます)は、今日も絶妙に美味しかった。茄子はいーい感じに火が通ってるし、野菜はシャキシャキ、最初から最後まで舌を火傷しそうなアツアツな炒め物。

炒飯旨いね、茄子野菜も相変わらず絶品だよね、こればっかりは真似できない味だよね……と今日もうっとりしながら皿を空にした。おお、だんなの皿もあっさりと空だ。

千葉 「串家物語」にて
 大人食べ飲み放題 クーポン利用で\2650

一日大人しくしていてだんなの体調も良くなってきたらしく、夕方の息子の音楽教室後に千葉駅前でだんなと待ち合わせ。時間も時間なので一緒に夕御飯を食べることになった。向かったのは、息子のたっての希望で、久しぶりの串揚げバイキング屋さん、「串家物語」。

「串揚げ屋さん行ったらさ、どこかデザートのお店にも行く?」
音楽教室が終わってからの道中、待ち合わせ場所に向かう間に息子がそんな事言うので、
「え?あの串揚げ屋さん、ソフトクリームマシンもあるじゃん。他にも杏仁豆腐とかゼリーとか、デザートすごいたくさんあったよ?」
と答えたら、
「行けば良かった!串揚げ屋さん、もっと行けば良かった!」
と、なぜか憤慨し始めた。串揚げも魅力的だし、"お茶づけバイキング"があるのも知っている。そういえばソフトクリームまで食べ放題だったんだ!……ということをこの会話で唐突に思い出してしまったようで、「なんでもっと早く連れていってくれなかったんだよー」と怒っているのであるらしかった。いや、お母さん、もうそんなに揚げ物がっつり食べられるお年頃でもないんですよー……。四半期に1回くらいで充分かなーって……。

かくして、久しぶりの揚げ物バイキングのこのお店。冷蔵ケースから串に刺さった生の具材をあれこれ取ってきて、自分のテーブルで衣つけて、テーブル中央にある揚げ鍋で揚げていく。サラダ類も豊富だし、自分でゆがいて具を乗せる「うどん」コーナーもあり、息子垂涎の「お茶づけコーナー」も常備されている。串揚げのソースもウスター、とんかつ、ポン酢、おろし醤油、チーズソース、梅だれ、柑橘だれとあれこれ揃っていて、ケーキからソフトクリームからフルーツまでデザートもたくさん。色々と楽しめるお店なのだった。

「もうね、このお店、天国みたいなお店だよね」
チーズちくわやハッシュポテト、ウィンナーなどを次々に揚げつつ、お茶づけもうどんも堪能した息子は、最後にコーンにソフトクリームをたっぷりぐるぐると盛りつけてきて、実に幸せそうにそう呟いていた。そんなにこのお店、好きでしたか……そりゃ、「全然連れてきてくれない!」と憤慨されても仕方なかったかも。

今回、「金曜限定クーポン」があったとのことで、食べ放題飲み放題で大人は1人2650円ほど。
鶏ももだー豚ロースだー豚ヒレだー牛肉もだーと、肉もたいそうあれこれ揚げたし、さつまいもやじゃがいも、かぼちゃに茄子にししとうにエリンギにマッシュルームにと野菜もけっこう楽しんだ。しっかり"揚げパン"も平らげたし、最後にはソフトクリームに白玉添えてきなこと黒蜜かけて「牛角アイスもどき〜」なんてやった挙げ句に、そこに揚げドーナツも添えてみるという暴挙にも出た。息子に負けず劣らずやりたい放題楽しみつつ食べて、すっかり満腹して帰宅。

ペコリスのフライに、マーマレードのような味の柑橘系ソース添えて食べるのが実に美味しかったです。
そして息子からは「3週間に1回、いや、最低でも10週間に1回はここに来なければ!」と言われてしまいました。いや、それはさすがに無理……。

4月19日 土曜日
行列並んで、豚まんもぐもぐ
「ミスタードーナツ」の
 てりやきチキンパイ
 マロンホイップ
カフェオレ

朝御飯にミスドはどうだ、と、昨日外出ついでにミスタードーナツでお買い物。「てりやきチキンパイ」とか「マロンホイップ」とか、見慣れない品が隨分増えていて、私はしょっぱいのと甘いの1個ずつにしてみた。

期待よりもベタッと甘い感じだった、てりやきチキンパイが少々残念だったけれど、リッチドーナツシリーズの一つのマロンホイップは好みな味。エンゼルクリーム系のふわふわ生地の丸いドーナツで、他にも「北海道あずき」や「ビターチョコ」があって気になるところ。

キッザニアの行列並びつつ
 「551蓬莱」の豚まん
 富士宮やきそば
 蛋撻
 お茶

相変わらず、6ヶ月後の週末まで予約が埋まりまくりのキッザニア。行くなら1部(10:00〜15:00)の方が疲れないだろうし、2部(16:00〜21:00)に行くなら日曜は避けたいところ。
「空きが出ないかなー」
と、時々ホームページをチェックしているのだけれど、数週間前にぽつりと今日の2部が空きが出ているのを見つけたのだった。1度に限り日時の予約が変更可能なので、たまにこうして数週間後の週末に空きが見つかったりする。というわけで、キッザニア。

なんでもこの週末は池袋西武デパートで「全国味の逸品会」 (4/30までだそう)が開催中とのこと。
「551の豚まん来るんだよ!ここに!」
買ってこない?たくさん買ってこない?という話になり、昼前に二手に分かれてだんなが池袋で豚まんを入手、私と息子はキッザニアの入場前の行列に、というい段取りになった。息子と2人、キッザニア入り口前に到着して行列の後ろについてレジャーシートを広げてほんの数分後、私たちより1時間以上早く家を出てくれていただんなと無事に合流したのだった。

まだほのかに温かい豚まんで、お昼御飯。美味しそうなものあったら他にも見てきてねとお願いしていたら、「富士宮やきそば」を買ってきてくれた。豚肉と葱入りのもっちりした太麺の焼きそばには、「肉かす」も絡まっている。相変わらず面白い食感の焼きそばだった。
「あとね、デザートこれね」
と、小箱には蛋撻まで。

ちなみに豚まんはなんと全部で30個あって、お昼御飯に1人2個食べた残りはロッカーにしまっておき、帰ってから急ぎ冷凍庫と冷蔵庫に分けて保存したのだった。これでしばらく幸せな豚まんライフが満喫できる。
これが関西圏だったら
「明日の朝御飯用に豚まん買ってきてよ」
「あいよー」
で済むのだと思うけれど、関東ではなかなか大変なのだった。

なんだか、行くたびに行列のできるスピードが早くなっている気がするキッザニア。我が家は3人でPSP持ち込んで、入場までの時間つぶしにひたすらモンスターハンターをやっていた。
「私、オオナズチに用があるんです」
「あ、俺も俺も」
「ぼくもー」
「じゃあ、次はナズチ討伐で……」
と、あれ倒したりこれ倒したりで充実した狩り生活を満喫した後で、ようよう入場。充電池のバッテリーがなくなりかけるまで遊んでいたのだけれど、こういう時間つぶしの題材でもないと、入場待ちの列はなかなか退屈だ。

今回7回目のキッザニア。案外と「病院」が大人気で、1時間以上待って就いた仕事もあったりして、今日は4つの仕事を体験。食べ物系もあれこれできて、満足そうな息子だった。

これまでのキッザニア訪問記は、このあたりに↓
07/08/2107/10/2107/12/2808/01/1208/02/1608/03/15
で、今回体験していたのはこんな感じ

ボトリング工場(コカコーラ提供)
誰でも知ってるコカコーラとあって、いつも人気の職業の一つ。ほとんどが機械でのオートメーションではあるようだったけれど、ペットボトルの洗浄から、シロップと炭酸水を合わせてキャップを締めるまでの工程を体験するというもの。最後に「自分で作った」コカコーラをお土産にもらえ、その分報酬は少なめの5キッゾ(通常は8キッゾ)。食べ物系はお土産がつくところがほとんどなので、たいていは5キッゾになる。
「あの管を通ると、ぬるいコカコーラが冷たいコカコーラになって出てくるんだー」
などと、息子が後で教えてくれた。

食品開発センター(ニチレイ提供)
「冷凍食品を作る」という、食品開発の研究員を体験する職業。ピラフか炒飯を選択できて、それぞれ自分の好みに具を合わせてから、巨大ドライアイスマシンを使いつつそれを「冷凍食品」にして「チンして食べられる状態に戻す」ところまでが体験できる。最後は、自分で作った御飯をカップに入れてもらってお持ち帰り。息子が作った炒飯は、多分本来の冷凍食品のそれよりは野菜も肉もずっと多い感じにできていて、一口もらったらなかなかちゃんと美味しかった。パラッとしていて、ちゃんと炒飯。あったかい状態の御飯をくれるので(容器に蓋もついていないということもあって)、この職業後、ちょっと休憩。

科学研究所(ヤクルト提供)
食べ物つながりが続いて、今度は「ヤクルト」。白衣を着て、「菌」についての講義を受けたり顕微鏡を覗いたり、観察した菌を簡単なレポートにまとめたりする。講義途中にヤクルト1本を貰って飲めたらしい。外からちらりと覗いてみたら、子供たちが視線を向けるモニターに、シロタ株の代田さんが映っているところだった。おお、代田さんだ。
で、息子曰く、「でも、こないだ学校でヤクルト工場行ったから、知ってる事が多かった」だそうで。何かを「作る」わけではないので、わくわく感は少なかったらしい。

病院/救急救命士(Johnson&Johnson提供)
「病院、今度は救急救命士やってみたい」だそうで、待ち時間はかなり長かった(1時間以上待っていた模様)けれど、がんばって待ってやってみた救急救命士。事前に「あなた脈拍担当、あなた聴診器担当」とレクチャー受けつつ医療器具を渡され、救急車に乗って現場に急行。指定の場所にいる怪我人をその場で手当てして、救急車の中で更に手当てして、病院に搬送する……という仕事だった。息子は脈拍担当。指につける専用の器具をもらってあれこれ操りつつ、
「脈拍!異常ありません!」
などとやっていた。内科も新生児室も、今日は最初から最後まで大混雑。

途中に炒飯食べて食事休憩も入ったし、病院が混雑だったしで、今回の職業体験は4つ。「レンタカーも、もう一度やりたいなー」などと言っていたのだけれど、病院の仕事が終わった後はデパートで買い物をするのがやっとだった。なんでも息子、4年間お世話になった音楽教室の先生(そろそろ"本格的にピアノを続けるか否か"の岐路に立たされて、そこまでの情熱は持てないし他にやりたいことも増えてきたしと辞めることになったのでした)にプレゼントをキッゾで買うことにしたのだとか。「だってこれなら、僕が働いてもらったお金でしょ?」だそうで、厳選に厳選を重ねてプレゼントを選んでいた。

豊洲ららぽーと内「グランブッフェ ハワイアンアイランド」にて
 ディナーブッフェ(大人) \2415
 ディナーブッフェ(子供) \1260
 女性飲み放題 \945
 男性飲み放題 \1155

今日は閉館の音楽が流れ始めるまでキッザニアに留まっていて、時間は9時過ぎ、そして腹ぺこの私たち。ショッピングモール内で何か食べて帰ろうと、ハワイアンアイランドというブッフェ専門店に入ってみることにした。生ビールを2杯飲めば元が取れる飲み放題プランもあったのでそれをつけてもらい、ビール飲み飲みハワイアンだったりアメリカンだったりする料理をあれこれ。

ハワイらしく、フルーツを使った料理が多いのが見た目も楽しく、味も悪くない。グアバ風味のポークグリルとか、マンゴー入りのサルサを添えた揚げ茄子の前菜とか、パイナップル風味のコールスローサラダとか。特に生のすりおろした果肉を使ったパイナップル味コールスローは、けっこうツボだった。子供の頃は嫌いだったはずの南国フルーツ、今は好きなものがとても多い。最後まで苦手だったアボカドも、ナチョスをつまむたびに「あー、アボカドディップも作れば良かった」と考えるようにまでなった。

おかずもデザートも種類豊富、セルフサービスのラーメンコーナーがあったりしたのも面白かったけれど、トッピングに漬物しか選択肢がない(かといってお茶漬け海苔の選択肢があるかと言えば全然ない)お茶漬けとか、どこからもボンゴレの存在感が感じられない「ボンゴレビアンコ」とか、「?」な料理も2割くらい。「お茶漬けだ!」と作り始めて、佃煮や鮭、海苔などが全然見あたらないことがわかってしまった息子は涙目になって「お茶づけの具を、もっとたくさん増やしてください」とアンケートカードまで書いていた。

サラダなどにも微妙な味のものが点在していて、
「こう……この、なんともいえない不味い感じが、アメリカを思い起こさせるところがあるよね……」
「そうそう、"あー、クラッカーバレルで添え物の選択失敗しちゃったなー"みたいな味ね……」
と、だんなを顔を見合わせて苦笑い。

でも、飲み放題アルコールは、キンキンに冷えたジョッキをサーバーに自分でセットするようになっていたりのセルフサービスだったのが嬉しかった。自分で好きなようにビール持ってきて飲みつつ、最後は泡盛なども持ってきてしまったり(でも泡盛は「この瓶、いつ開けたの……?」と、風味飛びまくりの味…多分ビール以外はどれもそんな感じ……)しながら、デザートにココナツミルクプリンやブルーハワイ味のアロエ、一口サイズの苺のワッフルなど。

ソフトクリームマシンもあったので、息子は盛大ににょろにょろと絞り出して美味しく食べていた模様。
キッザニア内にもソフトクリームハウスがあって、いつも混雑しているのだけれど、そこではキッゾをもらうのではなく、こちらから払って(確か10キッゾくらい?)「ソフトクリーム屋さんを体験」というもの。自分の分のソフトクリームをコーンに絞って、それは自分で食べてね、というスタイルだ。
やっていることはこの手のブッフェのデザートコーナーのそれと全く同じだから、「そんなにキッザニアで並んで体験せずとも、この手のお店にくればいくらでもにょろにょろできるよ?」と私などは思ってしまう。それを息子に言ったら
「でもね、コーンがあるところは少ないんだよ?昨日の串揚げ屋さんはコーンがあるけど、他のお店じゃ見かけないもん」
このお店も、お皿じゃん?コーンの上に絞るほうが圧倒的に楽しいじゃん?と明快な答えを返してくれたのだった。そうか、決め手はコーンか。コーンがある串揚げ屋さんは最強か。
「だからね、それもあって、あの串揚げ屋さんは天国みたいなお店なんだよ〜」
なのだそうだ。

そんなこんなで、帰宅は夜11時半過ぎ。9時まで遊んでそれから夕御飯食べてとなると、どうしても帰宅はこの時間になってしまうねと、急ぎお風呂に入って皆して倒れるように布団に潜ったのだった。

4月20日 日曜日
お昼にちゃんぽん。
「551蓬莱」の豚まん
麦茶

昨日はキッザニア、今日はナイターの野球観戦。来週は、息子の運動会。何かとハードな週末だけれど、今週の私は仕事がハードだった。昨日は6時起きで一人仕事をしていて、今日も6時半頃に起きて一人お仕事。それでもなかなか終わらなくて、今日は結局出かける直前までパソコンに向かっていた。

朝御飯は、いつのまにか蒸されていた(だんなが蒸してくれていた)豚まんと麦茶。
玉ねぎの甘さを感じる、しっとりとした肉あんが詰まっている豚まん、何がどうって感じじゃないのだけれども、やっぱりしみじみと美味しいのだった。1個160円という価格も魅力的。とはいえ、少し前まで1個140円だったのが値上げしてこの値段になったのだとか。……でも、1個300円台の肉まんが普通に売られていたりする中、この豚まんの価格(もサイズも味も)、本当に魅力的だと思う。

だんな特製 ちゃんぽん
麦茶

「ついに奥ちゃんも開眼してくれたんだな、と思いました」
と、だんな。
千葉そごうの地下食料品売り場にある永楽製麺所、肉まんなどを買うのに時々立ち寄るのだけれど、「あー……ちゃんぽん麺も買って帰ろうかな」と思うようになった私に対する、だんなの評価なのだった。

先日ちゃんぽん麺2玉パックを2つ買ってきてあったので、今日の昼御飯はだんながそれを使ってちゃんぽんを。冷凍のシーフードミックスだけは買い置きがあったのだけれど、豚肉もキャベツもなくて、それはだんながスーパーにひとっ走りしてくれた。その間私はずっとお仕事。……さすがに、だんなも息子もいる週末まで仕事したくはないのだけれど、そうも言っていられない。というかお世話になります……だんなが料理できる人で(喜んでやってくれる人で)本当に良かった。

「はーい、そろそろできるよー!」
の声に台所に移動して、私がやったことと言えば麦茶の準備とお箸の準備くらい。キャベツ半玉使った具沢山のちゃんぽんは豚肉もシーフードミックスもたっぷり、大変に食べ応えがあった。麺と一緒に売り場で買ってきたちゃんぽん用スープをベースにしながらあれこれ手を加えたらしいスープもとても好みな味。

私の母はちゃんぽん麺を買って料理するという事は無かったし、私自身「外にちゃんぽんを食べに行く」ということがなかったから、「基本のちゃんぽんの味」というのを、実のところ良く知らない。ちゃんぽん好きなだんなが皿うどんなどと共に色々食べさせてくれて、結婚後に知った味なのだった。肉の旨味と魚介の旨味、キャベツの甘味が溶け込んだスープの味がラーメンとはまた違った風でとても好き。……でも、買い物ついでに「あ、ちゃんぽん麺を買おう」と思い至るまでに行くには、「もつ鍋のシメのちゃんぽん麺ってめちゃめちゃ幸せだよなぁ〜」ということを知ってからな気がする。ちゃんぽん麺は美味しい。太くてシコシコしていてモチモチしていて最高だ。

「いや、この店の麺は、やっぱり旨いよ。格別よ?」
と、だんな。そうか、この美味しさは麺の美味しさもあってのものなのか……。

神宮球場で
 枝豆・鶏の唐揚げ
 カツサンド など
 ビール・お湯割り焼酎

そして夕方、今日は神宮球場でヤクルトvs阪神戦。球場では言うまでもなく騒がしいだんなは、出かける前から騒がしかった。
「シャープな打球♪グランドーつーきぬーけろー♪」
「……なんでさっきからずーっと応援歌歌い続けてるの?」
「え?今シーズン初応援だから、予習」
予習も何も、今シーズン新しく入った人の分以外は脊髄反射で歌えるじゃん君……と思いつつ、もそもそと遅めの仕度をし始めた横で
「やっぱ寒いだろうからね、焼酎お湯割りの準備とね、ホット用のプラカップも入れなきゃね」
と、あれこれ用意をしているだんななのだった。

昼にけっこうたっぷりなちゃんぽんを食べたこともあって、夕飯は地元の駅ビルで適当に買っていった揚げ物とか枝豆とかカツサンドを球場でつまむ事に。神宮球場は、風船飛ばせるし屋外で気持ち良いしでけっこう好きなのだけれど、横浜や千葉より座席が狭いのがつらい。ドリンクホルダーもなくて、苦心しいしいビール飲んだりおつまみつまんだり、いそいそ焼酎お湯割り作って飲んだりしていた。

夕方まで曇天だった空も、到着する頃には綺麗な夕焼けが見えるようになって、空には満月近い真ん丸の月。
試合運びもあっさり2点先制したタイガースが、それ以上にあっさりと1点返されつつ、追加点を取りつつもなんとか逃げ切るような形で勝利した。今日はこっちの投手もあっちの投手も「打たれて(打って)当たり前」的な人だったよう(阪神は杉山、ヤクルトは増渕)で、最後に藤川球児が出てくるまで安心できずにずっとハラハラ。相手チームの攻撃中に化粧室に中座している最中も、悲鳴のようなどよめきが響いてきて心臓に悪かった。

このヤキモキする感じが嫌で、スポーツ観戦はあまり好きじゃなかったはずなのだけれど、あれこれ興味を持って眺め始めると面白くなるもので、多分私は端から見ると普通に阪神ファンなのだろう(門前の小僧なんとやらで、新井や平野の応援歌も既にばっちりよ)。球児が出ると普通に「やったー」と思います。

何でも今年の阪神は(今年の阪神も?)けっこうお強いらしく、長い夏になりそう。
そして今日の帰宅も11時過ぎ。