
麦茶
今日の朝御飯はうどん。
新橋のせとうち旬彩館で買ってきた冷蔵うどんを12分ばかり茹でながら、並行してだんなのお弁当作り。
週末に買ったいかにも美味しそうなカルビをじゅうじゅうと焼いていたら、煙で火災報知器が作動してしまった。
「ピピピピ…火事です!…火事です!」
と、朝から大変にうるさいことに。どこかに通報される類のものではなく、その場で解除できるものなので急いでスイッチをオフにしながら
「火事ちゃうねん!家事してるっちゅうねん!」
と無粋な火災報知器にツッコミを入れる私。肉焼くくらいで作動しないで欲しいわぁ……(確かに煙出てたけども!)。
冷蔵のうどんと鎌田醤油のうどんつゆを使うと、かなり良い感じに「本場香川のうどん」っぽい味が楽しめる。
濃縮タイプの醤油味がかちすぎるだしと異なって、このうどんつゆは本当にそれっぽく美味しくできるので、けっこうな荷物になるというのに新橋に行くたびに買い求めてしまうのだった。
ランチセット(小龍包4個+高菜炒飯+スープ) \1,000
雪花冰(マンゴー) \850
今日は午後イチに恵比寿で仕事の打ち合わせ。
「恵比寿と言ったらアレじゃん!」
と、数日前に「マンゴーの雪花冰が食べられる」という記事を見て気になっていた
「京鼎樓」で一人ランチを楽しんでから打ち合わせ場に向かうことにした。
駅ビル出てすぐの建物内にあったお店はモダンな内装。でも床材が今ひとつよろしくないのか、案内されたカウンター近くの席は店員さんが近くを歩く度に床を踏む振動が椅子に伝わってきて、「……なんか、安普請な建物なのかなぁ?」と不安になってしまった。交通の便は悪くないし(駅至近だし)雰囲気もまぁ悪くはないのだけれど、この安普請っぷりは……うーん。
気を取り直してメニューを眺め、でもデザートメニューに「雪花冰」とか「かき氷」の文字がないなぁと、
「マンゴーのかき氷があると聞いたんですが……注文できますか?」
と聞いてみた。
「ございますよ〜♪」
「今注文しても食べられますか?」
「大丈夫ですよ♪」
とのことで、じゃあと軽めのランチセット(小龍包4個+麺か炒飯)を頼むことにした。
海老炒飯、五目炒飯などから選べる炒飯の中から、なんとなく気分で「高菜炒飯」を選択。
卵の中華スープと共にやってきた炒飯は、台湾の本店ほどには化学調味料が強くはなくて、パラリとしており適度な塩加減。ちゃんと美味しかった。
やってきた小龍包もアツアツではち切れそうなほどにスープがたっぷり詰まっている。細い細い針生姜の小皿もテーブルにやってきていて、卓上に普通の透明なお酢と黒酢が用意されているのが嬉しい。
「京鼎樓」は千葉そごうにも入っていて、何度か入ったことがあるけれど「こんなもんかなぁ?(やっぱり台湾ほどには美味しくできないんだなぁ、的な)」と思っていたのだけれど、この恵比寿のお店の小龍包はかなり良い感じ。店頭のガラス張りの厨房で職人さんたちが流れるように小龍包を包みまくっていたのが印象的だった。
で、食後にやってきたマンゴー氷。
水を氷らせた氷ではなくミルクの氷を削ったかき氷は、台湾の人気デザート。女王様のドレスのフリルのように美しく削られた「辛發亭」の雪片は台湾に行ったら絶対外さず食べようと思っている食べ物のひとつ。
その幸せな雪片を彷彿とさせるふわふわとしたミルク氷の上にはマンゴーのソースとマンゴーの果肉、そして練乳。ほんのりとココナッツミルクの香りも感じるかき氷で、期待通りの美味しさだった。なんだか、ELLE a tableの記事の写真と比べるとずいぶんボリュームが少なくなっている気がしないでもないけれど、あんまり大量にあってもむしろ食べきれなかっただろうから、まぁこのくらいの分量で良かったかな、と。
卓上のポットには冷たいお茶が満たされていて、それが地味にとっても嬉しかったランチだった。
サブレ・一口エクレア
グラスデザート
2011年バレンタイン限定コレクションから4種
ロゼシャンパン
午後の打ち合わせは無事に終わり、そこから銀座に移動。
「せりあさん、月曜に都心に来るなら〜」
と、自分は行けそうにないからと、友人から「La Maison du Chocolat」の銀座松屋店オープニングパーティーの招待状を譲り受けたので、ちらっと寄ってみることにした。
銀座松屋の1階右奥、確かバッグとか帽子とか売っていたあたり?に新しくできたチョコレートショップは小さな喫茶コーナーも併設される。
広くはないそのコーナーで、一日に何度か時間を区切りつつ開催されるパーティーだった。
喫茶コーナーはカウンター席が6、壁際がソファーのテーブル席が8つ……といったくらいの広さ。
今日はテーブルなどを全て除けて、立食パーティー風になっていたけれど、それでもその狭さなものだからぎゅうぎゅうと招待客が詰め込まれることになった。
招待状を手にしてショップを訪れるとロゼのシャンパン(か、アルコール苦手な人にはお水)がふるまわれ、支配人のご挨拶、その後クリエイティブ・ディレクター、ジル・マルシャル氏のご挨拶。
通訳の方を交えたフランス語の挨拶はなんと30分も続いて、蒸し暑い中(多分室温普通に30℃超えてた……混雑していたし)立ちっぱなしのお客さんは私含めて少々お疲れ状態に。「バレンタイン」の商品をすごく強調していたところをみると、やっぱりバレンタイン商戦の売り上げは半端ないものであるのだろうなぁ。
そうこうしているうちに、ジル・マルシャル氏がカウンターでグラスデザートを作り始めた。
曰く、2011年のバレンタインメニューから、「全てのエッセンスを皆様に楽しんでいただこうと」作ったものなのだそう。
グラスの底にはキャラメルクリーム、そして柑橘、ヌガーとアーモンドのチョココーティング、風味豊かなガナッシュにてっぺんに苺……と、言ってみれば「全部乗せ」で、やりようによっては下品になるだろうところ、ちゃんと上品にまとまった味になっているのが凄かった。
滑らかな生クリーム入りのチョコレートクリームは、「そうそうメゾンドショコラのチョコの味ってこの味」と頷きたくなるもの。
フロアには更に「ご試食どうぞー」「こちらもどうぞー」と次々に甘いものが。
サクサクした食感のサブレ(バニラとチョコ)はほんのり塩気が効いていて、そして日本では松屋銀座のこの店で初販売だという目玉商品のエクレアの紹介も。
一口サイズのシュークリームサイズでやってきたそれは、左からキャラメル、コーヒー、チョコレート。最初にチョコレート、もう一回トレイが回ってきたので今度はコーヒーをいただいてみた。
ホイップクリーム?カスタードクリーム?なにそれ?というほどに、中のクリームが、ものっすごく濃厚にチョコレート、コーヒーそれぞれの味がする、とてもどっしりしっかりとした味のエクレアは、もちろん甘さも充分なので1つ食べれば胃袋も充実してしまいそうな存在感。
窓際のカウンターにはチョコレートが4種類。
全て「2011年バレンタイン限定コレクション」だそうで、「キャラメル」「フレーズ」「ロゼ・シャンパーニュ」「アグリュム」と、それぞれ説明の札がついていた。
「キャラメル」は、「塩バターキャラメル風味のミルクガナッシュ。やさしい甘さとほのかな塩加減の絶妙なバランスは、まさに情熱的な恋のゲーム!」だそう。
そして「フレーズ」は「ペリゴール地方産のストロベリーの果肉を用いたダークガナッシュ。心が愛で満たされる様子を表現しています」とのこと。苺の存在感が強くて、とても好みな味だった。
外見も可愛い「アグリュム」は、「グレープフルーツ、オレンジ、そしてレモンのゼストで風味付けしたダークガナッシュは、甘みの中に柑橘フルーツのフレッシュな味わいが際立っています。まるで、初々しく爽やかな恋人たちのよう。」との紹介が。
かなり鮮烈に柑橘の香りが漂うガナッシュだった。
このチョコレートたち、パーティーが始まるちょっと前から窓際のテーブルに置かれていたので、「さぁどうぞ召し上がれ」の頃にはややダレ気味になっていたのがとっても残念。もうちょっと冷たい状態でいただけたら、もっともっと美味しかっただろうなぁ。
一番好みだったのは、この「ロゼ・シャンパーニュ」。
「ロゼ・シャンパーニュといえば、恋人達が愛を語りあう時に欠かせないもの。ロゼ・シャンパーニュ風味のガナッシュを優しく包んだミルクチョコレートは、まるで恋人達のキラキラ輝く恋心のよう。」と、他のチョコレートと同じく、チョコレートそのもの以上に甘ったるい説明文がこちらにもついていた。
一通り味見させてもらって、他に一人で来ていたお客さん(出版関係の方だった)とちらりとお話して名刺交換などしてから、列車のラッシュが本格的にならないうちに帰宅した。
牛すじねぎスパ
ビール(ヱビス ザ・ホップ)
今日は牛すじねぎスパをするよ、ということで、だんなが仕事をおっぽりなげて夕飯を一緒できる時間に帰ってきてくれた。
「牛すじの下煮だけしておいてくれれば、あと俺がやるよ」
と言ってくれたので、今日撮影した写真を整理しつつ、"すじぽん"用に味つけなしで煮たすじ肉をいくらかとりわけて醤油と味醂でこっくりと煮ていく。
その牛すじの甘辛煮を、たっぷりのにんにくと共にオリーブ油で炒め合わせてパスタと絡めれば「牛すじねぎスパ」。食べ際に刻み万能葱と七味唐辛子をこれでもかとかけると、とーっても美味しい。日本人で良かった、お醤油の国の住人で良かった、と思える美味しさだ。
出かけている間に届いた今週の「ベジタS」は、
白菜1玉、小松菜1把、オクラ1パック、ピーマン4個、四葉きゅうり2本、とうもろこし1本、プルーン1袋
という内容。生のプルーンって、初めて手にしたかも。枇杷みたいに皮剥いてそのまま囓れば良いんだよね?と思いつつ、「コンポートとかにしたほうが美味しく食べられるのかしら」とちょっとドキドキ。
とうもろこしは速攻茹でて食べるのが一番だろうと、これは今日の食卓に出した。今年届いたとうもろこしは1本もハズレなしの甘いものばかり。今日のもプリップリでとても甘いとうもろこしだった。
「でね、今日はこんなでそんなでね」
とだんなに語っていたら
「ふーん、日本のメゾンドショコラにはエクレア売ってなかったんだ」
パリではどこのショップでも普通にエクレア売ってるから知らなかったよ、とシレッと言われ、軽く殺意が沸く私。
もう当分パリに行くことはないそうです。ますます殺意が。

アイスカフェオレ
息子はイタリアンデリ「ANTONIO'S」のカルツォーネが大好き。パン屋さんなどに「なんちゃってカルツォーネ」的な品があったりもするけど、
「このお店のは、そういうのと全然違う。本格的!」
なのだそう。
昨日松屋銀座を歩いていたらそのANTONIO'Sのショップがあって、カルツォーネも店頭で販売していた。私も好きなんだけど、でも値段も良い(色々種類があるけれど、大体1個400円くらい)んだよなぁとケースを眺めたら、タイムセールで「3個1000円」の特売中。それはお買い得、と、マルゲリータを3つ買ってきた。
中までちゃんと温めると、チーズがぴよ〜んと心地よく伸びるカルツォーネ、半月型の生地もサクサクと気持ちの良い食感で、
「確かに息子の言うとおり、この店のカルツォーネはおいしい……」
朝食べるにはちょっとヘビィな気もするけど、と思いながらもぐもぐもぐ。
白菜と豚肉の重ね蒸し
豆腐とオクラの味噌汁
羽釜御飯
麦茶
月曜に届いた白菜、さっぱり美味しく食べたいなと考えて、夕飯は豚バラの薄切り肉と共に重ね蒸しにすることに。
ラザニア用に買った耐熱の角皿に白菜敷き詰め、豚肉敷き詰め、軽く塩して、白菜敷き詰め、豚肉敷き詰め、軽く塩……というのを4〜5回繰り返してミルクレープのように積み上げていく。上からぎゅうと押さえて圧縮した後、鶏ガラスープを溶いた湯をひたひたくらいに注いでから器にラップし、強火で蒸すこと30分くらい。適当に切り分けて、刻み万能葱とポン酢を添えていただく。
使った器が大きめだったものだから、蒸籠はもちろん、パスタ鍋に蒸し台セットした中にも皿が入らなくて、ならばと中華鍋で蒸した。
今日も相変わらずの暑さで、なんとなく酸っぱいもの中心になった今日の献立。重ね蒸しがポン酢がけだったからマヨネーズを添えても悪くなかったのだけれど、きゅうりは塩ふって板ずりして適当にたたき、ほぐした梅肉を添えた。梅肉は御飯にも添えて食べつつ、味噌汁の具は豆腐とオクラ。
「あれ?お母さん、夕方にピーマン使う料理検索していたみたいなのに、今日はピーマン出てないね?」
と、息子。そうなのよ何か一品作ろうかと思ったけど結局止めちゃった、と答えたら
「ピーマンだったらねぇー肉詰めにすると一番美味しいと思うよ?」
と提案されてしまった。確かに肉詰めピーマンは美味しいね幸せだよねと、明日か明後日の夕御飯は肉詰めピーマンに決定。

アイスカフェオレ
梨
先週末、スーパーに行ったら
「新発売ですよぅ!」
と、元気の良いおばちゃんがチェダーチーズを売っていた。クラフトの「切れてるチーズ」に新しくチェダータイプが出たのだとか。
チェダーかぁ、使い勝手良さそうだなぁと足を止めたら
「このオレンジ色のチーズね、マクドナルドのハンバーガーとかでお馴染みね!」
どうぞどうぞと、ソーセージとこのチーズを爪楊枝に刺したものを試食させてくれた。
ちゃんととろけるらしいし、1枚ずつビニールにくるまれているスライスタイプよりむしろ使いやすいかもと買ってきてみた。今日はそれを使ってイングリッシュマフィンのトーストサンド。半割にしたイングリッシュマイン1組にこのチーズ2枚ずつ使う感じでトーストし、フライパンでハムエッグを用意、アツアツのパンにアツアツの目玉焼きを挟んでかぶりついた。
期待通りになかなか使い勝手の良いチェダーチーズ、「……ていうか、チーズ屋さんで塊のチェダー買ってくればそもそも解決じゃない?」と思ってしまいつつ、スーパーでお手軽に買えるのは有り難いのでこれからちょくちょく手を出してしまいそう。
刻みキャベツ
肉詰めピーマン・肉詰めししとう
牛肉コロッケ
なめこと油揚げの味噌汁
羽釜御飯
麦茶
息子のリクエストに応えて、今日の夕御飯はピーマンの肉詰め。
合いびき肉に刻み玉ねぎとパン粉加えて、塩をふってこねこねこねこね。
ピーマンが4個しかないので、
「親子3人分にするにはちょっと物足りないかしらねぇ」
と、ついでに「ししとうの肉詰め」も作ってしまうことにした。みっちりめに肉を詰めて、出来上がったのは肉詰めピーマン8個、肉詰めししとう4個。スキレットでこんがりと焼きつけた。
添えたのは刻みキャベツ、それにスーパーの特売品だった小さめサイズの牛肉コロッケ。オクラを茹でておかか醤油を垂らした小鉢も用意して、味噌汁の具はなめこと油揚げ。
粒の揃った良い感じのなめこは、母が先日送ってくれた秋田の缶詰。田沢湖のお店のもので、「ひめたけ」「沢もたし」「かのか茸」「ふき」といった種類が我が家の食料庫に揃っている。使いどころを悩んでいまいち使いこなせてないけれど、魚と一緒に煮付けたりすれば良いのだろうなぁ。
「あ!僕、なめこ好きだよ〜」
と、なめこの味噌汁を喜ぶ息子。そんな彼は、今日一番美味しいのは肉詰めピーマンとばかり、それを最後まで残しながら夕飯を平らげていっていた。
「僕、ピーマン好きになったのは肉詰めピーマンが美味しかったからなんだよなぁ」
なのだそう。
高校生くらいになるまで、肉詰めピーマンのピーマンを剥がして食べていた偏食気味の私としては「恐れ入りました」という感じ。今となっては私ももちろん肉詰めピーマンは大好物。

卵かけ御飯
なめこと油揚げの味噌汁
麦茶
「たまには御飯と味噌汁の朝御飯を」と考えて、昨夜たんまり(たんまりすぎるほど)なめこの味噌汁を作っておいた。ついでに美味しそうなお値段若干お高めの卵も買ってきた。そういえば鍋に牛すじの煮込みもちょこっとだけ残ってたんだ〜と、あれこれ出したら良い感じの朝御飯に。
御飯と味噌汁の朝御飯は割としっかりお腹一杯になるものだから食後の果物も抜きで、トロンとした牛すじや黄身がプリップリの良い感じの卵を使った卵かけ御飯を堪能した。
これで牛すじなくなっちゃった、と、大鍋を食後にざかざか洗っていたら、猫たちが「その鍋の中身、なくなっちゃったのかー」と、心なしかしょんぼりした顔をしていたのがちょっと面白かったりして。味をつけずにただ煮ただけの牛すじ、1かけあげると、かすみさんもりゃんりゃんも「ヤダなにこれ美味しい」とばかりに食らいついていたから、猫科の動物的にもこれは美味しい食材なんだなぁ。
焼肉丼 炙りししとう添え
なめこと油揚げの味噌汁
麦茶
そういえば焼き肉用の国産牛があったんだった、と思い出して、今日はちょっと豪華な焼き肉丼。
塩胡椒してスキレットでサッと炙ったのを御飯の上に乗せ、最後に空いたスキレットに焼き肉のたれ「ジャン」を注いでごく軽く煮詰めてから御飯と肉の上に回しかけた。ついでに炙ったししとうも添え、刻み葱とすり胡麻を散らす。
週末に駅前スーパーで「手切り」「半額!」と売られていた、いかにも美味しそうなサシが入りまくりの肉で、しかも微妙に厚めに切ってくれていたのがすごく良い感じ。お肉屋の店頭でおっちゃんが塊肉をざくざく切ってトレイに並べているのを見て
「……美味しそうねぇ……」
と呟いたら、
「もうね、こちら売れちゃって、出すのがおっつかないから厨房から出てきてここで切ってるんですよ!」
と。
「損はさせませんよ!ほんっとお勧めです!」
と言い切ったおっちゃんの輝かしい笑顔に負けて400gばかり買ってきたのだった。1/3は月曜のだんなのお弁当に化け、残り2/3を今日の私と息子の晩御飯に。
「……あ、いかん、ホントに美味しそう……」
スキレットで焼く端から食べていきたい感じ……と思いながら、手早く裏表焼いてミディアムレアくらいの感じで御飯の上に乗せていく。あらやだこれほんとにすごく美味しいわ!という幸せな焼肉丼ができた。これ、700gくらい買って家で焼肉してもすごい幸せだったかも。
たっぷり用意しすぎてしまって今日の夜まで持ち越してしまったなめこの味噌汁も空にして、あとはシンプルなおかか醤油味の小松菜のおひたしを添えて。

吉野家牛肉まん
ミルキークリーム入りロール
アイスカフェオレ
プルーン
先日、スーパーに出かけたら珍妙なパッケージの品をパンコーナーで見つけた。パンコーナーなのに置かれているその品には「吉野家」のあのオレンジと黒のロゴが入っている。牛丼の写真まで入っている。
「なぜ吉野家?」
と手に取ると、それは「吉野家牛肉まん」なるシロモノで、なんでも「山崎製パンと吉野家が共同開発した牛肉まんです。吉野家のたれを使いやわらかく煮こんだ具を包みました。」というものなのであるらしい。
うわぁ、すさまじくジャンクフードな雰囲気が伝わってくるぞー……と思いつつ、この奇妙な物体をぜひだんなにも見せてあげなければという一心で、家族分3個籠に入れてみた。
ついでに、どうせだったらそういう傾向のもので揃えてしまえと、同じくヤマザキ製のミルキークリーム入りロールも籠に入れた。朝御飯用なのに吉野家の牛丼とペコちゃんのイラスト入りのパンというのはなんともシュールな光景。
「吉野家牛肉まん」は、言われてみると確かにあの吉野家の味がするようなしないような……言われないとわからないような……という、「やっぱりこんなもんだったかー」という感じのもの。くるまれている生地が饅頭生地よりはパン生地寄りなので、甘めの牛肉の味とあいまって、割包(カーポ)を食べている気分になった。
そうそう、吉野家と言えば、先日うっかり「吉野家牛丼ふりかけ付ごはん」なんてものも買ってしまって、「いつ食べるのこれー」と、買った本人も困惑しているという。(ふりかけだけで良いのにチンする御飯もセットなんですもの……)
食後は、月曜届いた野菜セットに入っていたプルーンを食べようと思ったんだけど……酸っぱかったし渋かった。届いた段階でまだいかにも熟れてなさそうな感じだったのでずっと室温に置いて追熟させていたのだけれど、まだ駄目だったらしい。
実のところ、「大地を守る会」から届く野菜は本当に美味しいものが多い(虫に食われているのも多いけども)けれど、果物の方はハズレも少なからずあるという感じ。果物を甘く美味しくキレイに作るには、薬に頼らないといけない一面もあるんだろうなぁと思いつつ、プルーンはコンポートにしてしまうことにした。
種があると後々食べづらいので、半分に切って種を抜いてからシロップで煮ていく。あまりグズグズになってしまわないように、一度沸騰させたら火を止めて、十数分おいて少し冷めたところでまた沸騰直前まで火を入れてまた止めて……と3回くらいゆるゆると繰り返しながら火を通してみた。赤紫色の綺麗なシロップがたくさんできたので、保存容器にプルーンと詰めて残った分はソーダ割にして飲んでみる。……うま〜。
小松菜と豚肉の和え物
刺身(旬の白身魚盛り・北海道産さんま)
鮭のムニエル ガーリックソース
豚肉入りのごぼうと茄子の味噌汁
短角牛の炊き込み御飯
ビール(キリン秋味)
明日からだんなはしばらく海外出張。
しばらく日本の味とはお別れねと、炊き込み御飯とか味噌汁とか、あとは鮭焼いて、あとキュウリとかも向こうじゃこういうのは食べられないよねとあれこれ用意した。
「今日は金曜日で君は千葉まで習い事に行く日だよね」
なのでお願いがあります、と、先週に続いて、またまたお刺身を買ってきてください千葉のデパ地下で!と息子にお使いをお願いした。習い事が終わる頃にはデパ地下の特に鮮魚関係は大幅値引きを始めるているはずだ。
でも、
「なんかねぇ、今日はあんまり安くないよ?」
と、デパ地下に辿り着いた息子から困惑気味の連絡が。
マグロのサクもせいぜい2割引くらいで、お目当ての刺身屋さんもお目当ての「3パック1500円」の値引きセールをしていないらしい。
「でもねぇ、白身魚の盛り合わせが1500円から1000円になってて、あとサンマのお刺身があるけど1000円から値段変わってない……」
と報告してくれる息子と電話でやりとりして、
「じゃあさじゃあさ、お刺身屋さんに"その白身魚の盛り合わせとサンマを買うから2つで1500円になりませんか?"って言ってみなよ」
値切るの嫌?恥ずかしい?恥ずかしかったら白身魚だけ買ってきてくれれば良いよ、なんて提案してみたら、息子は果敢に値切り交渉してくれた。
「はいこれお魚!あと、頼まれてた万能葱も買ってきた!」
数十分後に帰ってきた息子は得意気にデパートの袋をぶら下げていて、中にはちゃんと白身魚とサンマのパックが入っていた。
「安くなりませんか?ってね、言ってみた!そしたら"坊やこないだも来てくれたもんねぇ、お使いえらいねぇ〜"って安くしてくれた!」
とのこと。正規値1500円の白身魚盛りと正規値1000円のサンマが2つで1500円になって、今回もかなり幸せなお買い物になったのだった。
白身盛りは、どれが何の魚やら……という感じだったけれど、6〜7種類ほどが2切れずつ入っていてお得な感じ。シャコと金目鯛も入っていた。サンマは元々のお値段が良いだけあって、肉厚のとても食べ応えのあるもの。
買い置きの鮭は小麦粉はたいて焼きつけてムニエルにし、おろしにんにく入りのバター醤油だれを絡めたもの。小松菜と豚肉はそれぞれ茹でて醤油味醂ベースで和え、自家栽培の茄子は少量残った豚肉、ごぼうと一緒に具沢山の味噌汁に。炊き込み御飯は冷凍品の「混ぜて炊くだけ」の素を使って簡単に済ませてしまった。
肉あり魚ありの豪華な夕御飯で、でも一番の御馳走は息子が値切ってくれたおかげで口にできたサンマのお刺身かしら。

麦茶
梨
週末だというのにだんなは今日から海外出張で、
「9時前には出なきゃ」とバタバタ。
美味しい朝御飯で送り出してあげたいなと、うどんを茹でた。
新橋駅前の「せとうち旬彩館」には目移りすうほど大量のうどんが冷蔵・非冷蔵共にたんまり売られていて、今日茹でたのはそこそこの長期保存も可能な常温タイプのもの。小麦粉がたっぷりまぶされていて、それをバサバサと払い落としてからぐらぐら煮立つ湯を満たした鍋の中に入れる。昨晩からしっかり冷やしておいた、お気に入りの鎌田醤油のかけだしも用意して、あとは万能葱、揚げ玉、といつもの感じで。
麺もつゆも、こうして手軽に買ってきて家でささっと茹でて食べられる部類のものにしては本当に上出来な美味しさ。香川のあのロケーションの中でいただくうどんの方がこれの数倍も数十倍も美味しいというのも真実だけれど、この便利さ手軽さは手放せないものだったりする。……また買って来なきゃ、うどんもだしも。
巨大なスーツケースを携えただんなが「いってきまーす」と出かけてしまうと、まだ早い時間なのに家の中はすっかり静かに。
よーし今日は自堕落な感じに過ごすぞー!と、気合いを入れる……もとい気合いを抜きつつ、10月の旅行の下調べをしてみたり、本を買いに駅前に出かけて夕飯の算段をまるでつけずにそのまま帰宅してみたり。
ハーフ&ハーフ(トロピカル・ラザニアーノ)
シーザーサラダ
ポテチキ
ビール(?)(Schöfferhofer GRAPEFRUIT)
今日はとにかく自堕落な感じに過ごすぞと決意して、結局夕御飯はドミノピザの宅配を頼むことに。ちょうど「3000円以上の注文で700円引き」のクーポンが手元にあったのもきっかけになって、Mサイズピザと、サラダとポテトとかも頼んじゃえということになった。
息子と相談しいしい決めたのは、ハーフ&ハーフで「ラザニアーノ」と「トロピカル」。ラザニアーノは、まんま"ラザニア風"で、「イタリアンの定番、ラザニアとピザのおいしさを一緒にしました。ボロネーゼとホワイト、2種類のソースが深いコクを生みます。」というもの。
トロピカルは子供が好きそうな(私も大好き……)な、「パイナップルの甘酸っぱさが、たっぷりのロースハムと絶妙にマッチ!!アツいリクエストにお応えして、待望の復活です! 」なるもの。
「酢豚に果物のパイナップルが入っているのはどうにも気に入らない」という向きには多分倦厭されるだろうパイナップル乗せピザ、私は大好きなんだなぁ。千疋屋のパイナップル入りハッシュドビーフもすごく好き。
フライドチキン2ピースとポテトフライのSサイズがセットになった「ポテチキ」とサラダもつけて、結局このサイドディッシュ類が無料になる感じの割引が入ってなかなかお得な感じになった。
こういう食べ物にいかにも似合うビールを飲みましょうということで、私が飲んだのは「Schöfferhofer GRAPEFRUIT」。ドイツビール、Schöfferhoferのヴァイツェンにグレープフルーツジュースをブレンドした綺麗なオレンジ色のビアカクテルで、銀座松屋で試飲販売していたのを先日買ってきた。
ジュース割りということで、アルコール度数は3%を切っていてかなり軽め。もともと苦みの強くないビールだけれど、グレープフルーツの酸味と苦味とはとてもよく調和していて、とても飲みやすい美味しい飲み物だった。
「こちら、もう出ているだけでおしまいなんですよ〜」
との誘い文句に、その残っていた2本を買い占めてきた私。
そんな美味しいビアカクテルなのに、こんなジャンクなものと合わせてしまってスミマセンと心の中でわびつつ、でも久しぶりの宅配ピザはとても満足な味だったりした。このギトギト感というかドシッとした感じは、自家製ピザを焼いたりしてもなかなか味わえないのよね。

ベルギービール(マレッツ・ブロンド) \500
グランドハイアット東京内 「The Oak Door」にて
サンデーブランチ \3,800
パンケーキ マンゴー バナナ ココナッツクリームとともに
ニュージーランド産ビーフのミニッツステーキ
オークドアブラウニーサンデー
柚子モヒート \1600
六本木ヒルズ 「ベルギービール・ウィークエンド東京2010」にて
ベルギービール(レフ ブロンド) \500
ベルギービール(ポペリンフス・ホメルビール) \750
フリッツ \500
だんな出張につき寂しい週末……と思いきや、今日は息子のパソコンゲームのワークショップ。
どうせ都心に出るからと、渡したいものがあって会えるタイミングを伺っていた友人に声をかけて、一緒にランチでもということになった。六本木にしましょう、とあれこれ決めた後で知ったのは、「ベルギービール・ウィークエンド東京2010」なる魅惑的なイベント。開催はちょうどこの週末。
お昼の予約は「サンデーブランチ」メニューなので、ではそれらしい感じでと朝から何も食べずに六本木に向かった私と息子。バスに乗っている時間を多めに想定したら予定よりも20分以上早く到着してしまって、ついつい、その予定ではなかったのにベルギービールのその会場に足を向けてしまった。
11時オープン直後のその会場は、さすがにまだガラガラ。
システムはちょっと面白く、ビールも食べ物も食券制。1枚250円のチケットを使って、たとえばソフトドリンクやアイスクリームは1枚、フリッツ(フライドポテト)は2枚、ビールもおおむね2枚、あるいは3枚……という感じ。ロティサリーチキン1羽ともなると必要チケットは十数枚。
で、ビールを飲むにはそれとは別に専用グラス(\500)を買わねばならず、お客は自分で会場各所にあるベルギー製の「グラスリンサー」(グラスを上から押しつけるとグラス内に噴水状に水がかかり、洗い流してくれる)でグラスを洗いつつ、各ビールブースで注いでもらう。グラスの容量は300mlくらいだろうか。
3000円のチケットを買えばグラス1つとチケット10枚(2500円分)がもらえ、これでビールだけなら5杯は飲めるわけなので……まぁまぁ妥当な金額なのかな?
飲まず食わずで家を出たから、確かにお腹も空いたしそれ以前に喉も乾いたしねと、息子にジュース、私は当然ビール。予約の時間までにささっと飲んじゃおうと、目の前にあった看板を眺めて「マレッツブロンド」(Maredsous Blond)を飲んでみた。
「アビィ・ビール」(Abbey Beer)という種類のビールなのだそう。「修道院にまつわるレシピと製造方法で民間の醸造所が造るビール」とのことで、綺麗な琥珀色のビールだった。麦芽の香りが強く漂い、とても濃厚。アルコール度数は6.0%と、日本の一般のビールよりやや高いくらい(でもキリン秋味は6%と高めで、それと同程度)。……おいしい……。
ベルギービールは、そうぐいぐい飲むものではなくてゆっくり温度が上がるのも楽しみながら舌で味わうものだけど、先の予定もあるしとささっと飲んで待ち合わせのお店に向かった。
一度行ってみたかったお店ということで、伺ってみたのはグランドハイアットホテル内にある「The Oak Door」というステーキ屋さん。このお店のステーキを食べてみたいというのが本当の願いではあるけれど、日曜お昼ということで今日楽しんだのはサンデーブランチのセットメニューを。
メニューには「Openers」が4種類、「Favorites」が4種類、「Dessert」が3種類並び、それぞれ1つずつ選んでいくプリフィクススタイル。
ドリンクメニューにはモヒート(ラムベースのソーダとミントの入ったロングカクテル)がたくさん並び、確かにこう暑いとこういうのが恋しくなるねと私は「柚子モヒート」をいただいて、メニューを決めた。
私が選んだOpenersは、パンケーキ。
「マンゴー バナナ ココナッツクリームとともに」だそうで、マンゴーとバナナの果肉、ホイップクリームはココナッツロングが散らされて、ほのかに温かいメープルシロップが小さな銅鍋に添えられてやってきた。
まあるく分厚い、でもサイズはちょっと小ぶりなパンケーキがとても可愛い。
昼前から、お酒飲んで、パリッと白いテーブルクロスのかかったテーブルでパンケーキなんて、なんという贅沢。友人は、「別のにしてみますね」と、「トーストしたサワードゥ バターと自家製ジャムのセレクション」を頼んでいたのだけれど、これが想像を上回る分量の(分厚いの4切れ!)のパンがやってきていて、あらまぁびっくり、という感じだった。次の「おかず」と共に出てくるならともかく、パンだけがどどーんと出てくるから、なんだか笑ってしまうような光景。
他の選択肢は「サマーフルーツサラダ」「ブレックファストサラダ」というサラダ類で、それもまた魅力的ではあったのだけれど、やっぱりここはパンケーキになっちゃうのだった。
続くメインディッシュ(Favorites)は、どどーんと、卵が2つも乗ったステーキ。
「ニュージーランド産ビーフのミニッツステーキ ポーチドエッグのせ オランデーズソースとともに」とあったから、「ポーチドエッグにオランデーズソースって、つまりエッグスベネディクト風なのね」とは思っていたけど、卵が2つ来るとは思っていなかった。
角切りステーキ風の一口にカットされたステーキの中央に卵とソース……くらいに思っていたら、けっこうなボリュームのある肉が2枚どどーん、その上に卵がそれぞれ1個ずつばぼーん、上からソースがとろろーんと、色々大変なことに。
「ステーキ用のパンでございます」と、さきほどパンケーキを食べたばかりなのにパンとバターもやってきて、なんともアメリカ〜ンな(いや、でもさすがのアメリカ人もブランチにステーキベネディクトは食べないんじゃないかと……)感じになった。
でも、肉は柔らかくて、過剰な脂もなく味わいのあるとても美味しいもの。ほどよく酸味のきいたオランデーズソースも上品な味わいで、黄身がトロットロのポーチドエッグもパーフェクト。
パンケーキとステーキ、と、私とまるで同じ組み合わせで注文していた息子も、
「このステーキ美味しいねぇ!がもうのうどんには負けるけど!」
と、ジャンルを越えた比較をして、でも旨い旨いと食べていた(で、挙げ句、「麺通団と同じくらい美味しい!」って……それは誉めてるのかなぁ……←息子的には誉めてるんだろうなぁ……)。
友人が選んでいたのは「スパイシーソーセージ ポテト 赤ピーマンのロースト フェタチーズのフリッタータ」。
「フリッタータ」はイタリアで言うオムレツの事。鉄製の器の上に丸く焼かれたオムレツの中にはポテトがたっぷり。「食べきれないから手伝ってくださいな」と、私もお相伴に預かったのだけれど、てっぺんに散らされたスパイシーソーセージは、びっくりするほど辛かった。
ちなみに他の選択肢は、「エッグベネディクト:メリーランドクラブケーキ または スモークサーモンとともに」と、「ポ−トベロマッシュルームのウッドロースト オニオンジャム リコッタ ほうれん草 タイムを グリルしたサワードゥにのせて」。
ポートベロマッシュルームは、びっくりするほど巨大なきのこだ。大袈裟じゃなくハンバーガーに挟まるハンバーグくらいのサイズがある。それもきっと美味しいんだろうなぁ……と思いつつ、やっぱり私は「肉」になっちゃうわけで。
デザートくらいは全員別のを取りましょうかと、3種類別れてみた。
チョコはあんまり得意じゃないからなと、息子は「パッションフルーツのタルト ヨーグルトシャーベット」という一番さっぱり系なものを。私は「オークドアブラウニーサンデー」、友人は「ミシシッピマッドケーキ バニラアイスクリーム」。
やってきてみると、一番小食な友人のところに一番過酷なデザートが来ちゃったなという状況になっていた。私もお味見させてもらったけれど、でも自分の分も手一杯であまり「お手伝い」というほどは食べられず、最後の最後まで「どどーん、ばぼーん」というこのボリュームにノックアウト。もう大変にお腹一杯になった。
私のサンデー、とろりとかかった緩めのホイップクリームの上にはチョコシロップ。クリームの下には濃厚なチョコアイス。アイスに埋もれるようにして、こちらは甘さはさほどではないブラウニーが3かけほど隠れており、その下には、なんとびっくり、酔っぱらいそうな濃厚さの「ウィスキーのシャーベット」が。お子様は絶対食べられない、大人のサンデーなのだった(子供が頼んだらウィスキーは抜きにする……んでしょうねぇ)。
ビール飲んでモヒート飲んで、そしてここで期せずしてウィスキー。この後更にビールを飲む予定なのに(だってチケットがまだまだたくさん残ってる)、気温だけのせいじゃなく、クラクラしてきそう。
上から下まで、どどどーんと、「チョコで〜す」という、ミシシッピマッドケーキ。
ミシシッピー川の泥の如きに真っ黒だからミシシッピマッドケーキ。アメリカに居る時に何度も目にしたメニューだったけれど、おっそろしくて(アメリカンなサイズも恐ろしければ、その容赦ない甘さもまた恐ろしい……)頼んだ事は一度もなかった。
でも、ちゃんとチョコレートのチョコレートらしい味が楽しめるこのケーキは美味しかった。美味しかったけど、あのメインディッシュの後だったら半分か1/3くらいの量の方がきっと美味しかった。
このお店、何度も外から眺めた事はあったけれど、外から伺うよりも開放的な空間で、大きな窓からは中庭の竹が良く見えて気持ちが良かった。今度はぜひ、ステーキをいただきに。
で、あれだけお腹一杯食べたのに、「食後にビール」とよくわからない感じになっている私。
ビール初心者の友人に「味見だけいかがです?」と、ちらっと御一緒して、友人とさよならした後ももう1杯飲んで、息子のリクエストでフリッツも貰ったらチケットはめでたく全部なくなった。
会場のスタッフさんに「これ、ガチで旨いです」とお勧めしてもらった「レフ ブロンド」(Leffe Blond)(右の写真がこのビール)は、先と同じく「アビィ・ビール」(Abbey Beer)の種類。ほのかに燻製臭が漂う感じのビールで、アルコール度数は6.5%。これまた麦芽の香りが濃厚でとても好みな感じだった。ベルギービール、濃厚で美味しすぎ。この「麦芽やー!どやー!」って感じ、とても好きだ。
最後の1杯は、チケット3枚の「ポペリンフス・ホメルビール」(Poperings Hommelbier)。
アルコール度数が高いのが特徴の「ゴールデン・エール」(Golden Ale)のくくりに入るビールで、度数7.5%。ぐいぐい飲んではいけないのだろうけれど、樽生販売ということもあってか、喉ごしが最高でぐいぐい飲みたくなる感じのビールだった。爽快感があるのはホップの苦味が強いからかも。
なんだかすっかり「今日の予定はおしまい」な気分になるところだったけれど、本題の予定はこれから。時計を確認しつつ、息子をワークショップ会場まで連れて行った。
今日のワークショップに限らず、子供のワークショップは7割くらいの父兄が「そのまま後ろで観覧する」事が多いように思うけれど、私は見ていたらやきもきしてしまうし(近くで見ていたらつい助言もしたくなるし)で、極力同じ場にはいないようにしている。パソコンを使うワークショップは私も興味なくはないし楽しそうだなとは思ったのだけれど、今日も息子を預けてそのまま別行動をとった。
受付時に言われたのだけれど、
「御覧になりますか?他のご父兄からのリクエストで、"見ているだけではなく、自分もやりたい。だからパソコンを父兄の分も貸して欲しい"というご希望をいただいているのですが……台数に限りもございまして、全員にというわけにはまいりません。あと、お気持ち程度で良いので父兄様参加の場合は追加参加費をいただいのですが……」
と。
今回の講座は有料(1000円と、お高くはない)なのだけれど、なのに親も受けたいパソコンも借りたいなんて、図々しい父兄も増えてきたもんだなぁ……と、ちょっと驚いてしまった。子供用の講座なのに、親がそんなにしゃしゃりでてどうする……。
で、私は私の行きたいところへ。
ちょうど渋谷Bunkamuraのギャラリーで「万華鏡展 -変幻する美の結晶-」開催中ということで、これに行ってみることにした。緊縮財政中だから新しい万華鏡を買うとかは無理そうだけど、見るだけでも楽しいな、と。
日曜午後のBunkamuraということで、1階の目立つところにあるギャラリーは大混雑。万華鏡の大御所、山見浩司氏の美麗な万華鏡が奥の中央あたりに展示され、うっとりしながら眺めてきた。「いつかお金に余裕ができたら欲しいな」と思っているのは傍嶋飛龍氏の万華鏡。万華鏡なのに「黒」が綺麗と感じる、不思議な感覚。展示販売されている中には、「こちら、今年から販売の作家さんですが、去年までは万華鏡収集家の方だったんですよ」というものも。趣味が高じて見る側から作る側に……となってしまった方なのだそう。やることが雑な私には精巧な万華鏡作りはとうてい出来そうにない。
万華鏡見てパンを買って、新宿に移動し、ワークショップを終えた息子と落ち合った。息子に携帯電話を持たせているゆえの安心もあるけれど、
「終わったら新宿で待ち合わせねー」
「はーい」
なんてことができるような年齢になってくれて、親の私としては本当にらくちんになった。
待ち合わせるともう5時半を過ぎようというところで、でも「帰宅してしっかり夕御飯」という気分でもなく、
「さらっとうどん食べて帰らない?」
と、東京麺通団に寄ってうどん食べて帰ることに。
私はひやかけの小、息子は大。揚げ物は2人とも2つずつ。
私はどうしても「ひやかけ」と「半熟卵天」と「かしわ天」以外を選べない運命にあるのよねぇ……と思いつつ、今日もお決まりのメニューを選んでしまうのだった。だって黄身とろとろの半熟卵天美味しいし!(なんか昼に卵がっつり食べた気もするけども!)、かしわ天も外せないし!んでもって、天ぷら頼んだら、それを冷たいだしに浸しながら食べるのが最高なわけで!と、この組み合わせ。
「はぁ〜……今日は、昼も夜も美味しいものばっかりで、僕はシアワセだなぁ……」
なんて息子は呟いていた。1杯300円足らずのうどんとホテルの高級レストランを同列に語る息子。