食欲魔人日記 06年8月 第3週
8月14日 月曜日
シンプルだけど美味しいジェノヴェーゼ
「ユーハイム」のミートパイ
「L'ATELIER de Joel Robuchon」のブリオッシュ エキゾチック
アイスカフェオレ
葡萄

さんざん遊んだ週末だったけれど、みんな早起き。だんなの出勤に合わせて私が起きて、息子もほどなく起きてきた。洗濯物は山盛りで、昨夜の荷物もうっちゃらかしたまま。お茶だけお相伴してだんなの朝食を出して見送った後は、まず諸々の片づけと洗濯から。

「お腹空いた?朝御飯しようか?」
「まだ、まだいいよ、まだのんびりいいよ」
起きてきたものの息子は半分寝ぼけていて、結局昼御飯間近になってから今日1回目の食事を摂った。週末に買ってきた、大好きな「ユーハイム」のミートパイを温めて、冷蔵庫の奥に数切れ残っていたロブションのマンゴー味のブリオッシュも出した。コーヒー多めのカフェオレと、冷えた葡萄もたっぷり。

「ミートパイには何が入っているでしょう」
「ミート。にく」
「……だよねぇ。でもこのミートパイは卵もたっぷり入っていてそれが美味しいんだよ?」
「そうかー!」
などと息子と語りつつ、もぐもぐ。なんてことない、強い存在感はないミートパイなのだけれど、適度な卵っぽさとあっさり加減がとてもツボ。変にギトギトしていないパイ生地も飽きさせなくて良い感じだ。

そうそう、週末に「パフェ食べたいね」なんて話をしていたときに、息子が「ミートパフェ」という素晴らしく独創性に溢れたメニューの提言をしたのだ。
「……肉そぼろとかトッピングされてんのかなぁ……」
「そうそう、パフェグラスの下にはナポリタンスパゲティとか詰まってるんだよ」
「あ、トッピングのアイスの部分はポテトサラダだったりするんだ」
「飾りのメロンの代わりに櫛形ゆで卵とか飾られていて」
「でねー!あのね、エリンギがかざられてるの!」
「え……えりんぎですか……」
誰かビジュアルで表現してくれないかなぁと思われて止まない、なんだか素敵な(?)ミートパフェ。ミートパイよりカロリーは高くなりそうだ。

スパゲッティ ジェノヴェーゼ
茹でささみとチーズを乗せた具沢山サラダ
玉ねぎときのこのスープ
アイスティー

土日は大変に不健康な感じの食事が続いていたので、夕飯のテーマは「野菜」。中華風刺身サラダと冷や奴、冷や汁と焼き茄子と……という献立を考えていたのだけれど、だんな激ジョブにて帰れずということで急遽メニューを変えた。簡単にスパゲティと、スープと、あとは具沢山の食べ応えのあるサラダを1品。自家製のジェノヴェーゼペーストを使ってしまいたいなとずっと思っていたので、ジェノバ風スパゲティにしてしまうことにした。

バジルは、先日、ピザを焼いた時に買ってきたもの。季節柄お安くて、たっぷり葉が入った袋が198円だった。ピザに使ったのはほんの葉10枚程度だったので、残りは傷まないうちにとオリーブ油、松の実、にんにくと共にミキサーにかけてペーストにしてある。瓶に詰めて、表面にオリーブ油で蓋をするようにしておけば、さほど変色せずに保存することができる。それでも色の綺麗なうちに使いたいなと、ペーストをボウルに入れて塩とオリーブ油を少々足して、茹でたてパスタに和えた。

サラダはサラダ菜と玉ねぎとトマト、茹でたいんげんを使って、茹でて手で裂いたささみと、ビールのつまみにと以前買ってあったクリームチーズを適当に刻んで散らす。ドレッシングは市販の玉ねぎドレッシング。

「……野菜のスパゲティ?」
「ん〜野菜は野菜でも、バジルっていう葉のスパゲティ」
「……くさいね」
「臭い言うな」
最近は香味野菜の味とかハーブの香りの好みも出てきたらしい息子は、バジルの独特な香りはいまいちお好きでないみたいだった。オリーブ油の香りと似合ってすごく美味しいんだけどなぁ……。

8月15日 火曜日
ついコーンフレークを多めにしちゃう中華風サラダ
コーンフレーク(南国フルーツグラノーラ)
牛乳

今日はすっかり朝寝坊。昨夜仕事で帰りが遅かっただんなを待って(でも待ちきれずに)寝たのが午前1時過ぎ。だんなと一緒に起きて午前8時。まだ半分寝ているような状態でゴミ出しして洗濯して掃除機をかけた。そうこうしているうちに息子も起きてきて、
「……朝御飯、どうする?パンとか?」
「ぼくねぇ、しばらくカリカリを食べていないような気がするんだけどー……」
「ああ〜……カリカリねぇ……」
そういえば隨分ご無沙汰だったねぇと、久しぶりにフルーツグラノーラを出した。暑い季節に売られる、私の大好きなココナッツフレーバーのフルーツグラノーラ。息子のみならず私も大好きなカリカリなので、息子も私も大盛だ。……さ、今日もがんばって仕事しよ……。

自家製コッペパンの卵サンド
ジャーマンポテト
サラダ菜のサラダ
アイスティー

今週はお盆ということで息子の習い事は軒並みお休みで、そしてお出かけの予定は特になく、息子は昨日今日と「てもちぶたさん」(←"手持ち無沙汰"をよくこう言っている私たち……)という感じ。明日博物館にお出かけしようかね、でも今日はお仕事させてね……と、パソコンに向かったのだけれど、その仕事がflash作成だったものだから息子には興味津々だったらしい。

「これなに?今、何やったの?」
「んー……ここをね、クリックすると別のファイル呼び出すようにしたくて、で、マウス乗せると画像を変わる仕掛けを入れててね。で、シンボルに変換ってのをしなくちゃいけなくてねー……」
「すげぇ!ぼくも、ぼくもフラッシュつくる!」
「フラッシュは〜……けっこう難しいと思うよ……」

とりあえず君はさ、photoshopとか触ってみると楽しいと思うよ、と、私のノートを貸してあげた。お母さんこれなに?これどうなってるの?こうしたいときはどうすればいいの?と、立て続けにあれこれ聞かれ、そうこうするうちに息子は「レイヤー」とか「リンク」とかの概念を覚えたようだった。私の仕事もちょびっと進み、息子は自分のデスクトップ用の壁紙をあれこれ加工して新バージョンを仕立てて御満悦。

昼御飯は、冷凍しておいた自家製コッペパンを卵サンドに。朝食が軽かった分しっかり食べたいなとジャーマンポテト(じゃがいもと玉ねぎ、ベーコンの塩炒め、にんにく風味)を用意する。あとは簡単にサラダ菜とトマトと刻み玉ねぎのサラダ。シンプルながらなかなか美味しいジャーマンポテト、息子がいたく気に入ってがつがつと食べていた。じゃがいも2個使ったのだけれど、2人で残さず完食。

枝豆
ホタルイカの沖漬・チャンジャ
冷や奴(男前豆腐)
チャーシュー
おろし醤油添え炒め茄子
ブリの刺身の中華風サラダ
冷や汁&麦めし
ビール(キリン樽生ブラウマイスター)

すいか

外食はどうしても野菜が足りなくなりがちなので、野菜が補給できそうな献立を考える。とにかく普通な感じの冷や奴とか、シャキシャキした生野菜が恋しい気分だったので、中華風サラダをメインにあれこれ夏っぽいものを用意した。

何度か中華料理店で食べて大好物だった、お刺身を乗せた中華風サラダ。本当は鯛などの白身の刺身の方が似合うのだけれど、今回はお手頃価格で美味しそうだったブリの刺身を薄切りにして使うことにした。合わせる野菜、今日は大根、にんじん、貝割れ大根、そしてレタス。あとは長ねぎ、きゅうり、セロリなんかも使う事がある。そういえばお店ではリンゴや梨を細く刻んだものも使われていたような記憶がある。で、余裕があったらワンタンの皮を揚げたものを用意すると良いのだけれど、家ではたいてい甘さのついていないコーンフレークを使用。細切りにした野菜を皿に盛って刺身も盛って、から炒りして砕いた松の実とかピーナッツとかすり胡麻などを散らし、コーンフレークも散らし、そしてタレを回しかけて全体を混ぜ混ぜして、で、食べる。

たれは、お酢と醤油、砂糖、塩、コチュジャン(あるいは豆板醤)、そして油を適当に混ぜて作る。油は胡麻油を使うとそれっぽいし、あとは醤油をニョクマムにしたり酢の代わりに柑橘の絞り汁にしたり、好みでいろいろ適当に。今回は、友人からもらったシークワーサーが手元にあったのでそれをぎゅうぎゅうを絞って味付けに使ってみた。あとは胡麻油と普段使いの醤油、砂糖と塩で。息子も食べるしと辛味は抜きの方向で。

あまり火は使いたくないなぁと、冷や奴とか、冷蔵庫に奥にしまっていたチャーシューとか、酒の肴にホタルイカの沖漬とかチャンジャとか。でも茄子は火を通さないとなと、薄切りにしてさっとフライパンで炒めたのを最後に用意した。山盛りの大根おろしやだし醤油をテーブルに並べたところでだんなも帰ってきて、みんなでわいわいと家飯。

去年は
「ぼくねぇ、冷たいお味噌汁はちょっとイヤ……」
と言っていた息子、何度か口にしてやっと冷や汁の旨さを認識するに至ったらしい。麦飯添えたら旨い旨いとお代わりして食べ、だんなも私もお代わりして食べ、そして宮崎で買ってきた冷や汁用の味噌はそろそろなくなりつつある。……新宿の宮崎アンテナショップで買ってくるかな……。

8月16日 水曜日
歩き疲れてクリームソースのスパゲティ
冷や汁
刺身の中華風サラダ
麦茶

冷や汁が良い具合に残っていて(でも、麦飯は昨夜調子に乗って食べちゃったらしくあんまり残ってなくて)、あとはサラダの残りも少々。
「お刺身入ってるし、早く食べなきゃ〜」
と、サラダも小皿に盛りつけなおして食卓に出し、そして冷や飯と冷や汁でなんとなく涼しげな朝御飯。私はしそがあまり好きではないのだけれど、冷や汁にはしそと茗荷の両方が入っていて完成の味だなと勝手に思っている。だから冷や汁を用意するときにはしそを欠かさず買ってくる。
今回の冷や汁もしそたっぷり、茗荷もたっぷり。

千葉そごう内「壁の穴」にて
 地鶏とモッツァレラチーズのクリームソースパスタ \1370
 スープ、アイスティー

今日は朝一番で博物館に行こう!という予定だったのだけれど、済ませてから行きたい仕事があって、しかも息子も
「あ、ごめん。9時半の列車の予約しちゃったから……ちょっと待って?」
と謎な事を言っている。何かと思えばポケモンの新ゲームの公式サイトのflashコンテンツに「ポケモンツアー」なるものがあるそうで、予約時間があって、各便に参加できる人数が決まっていて、予約をしたうえで出発するのであるらしい。9時半の便の予約をしちゃったから、出かけるのは待ってということなのだった。もうひたすらびっくりで、すっかり時代に取り残された感のある私。今はそんな事までできるのねぇ……。

で、仕事を終え、息子のその予約便コンテンツを見終わった後でゆっくりめに出発。目指すは千葉県立中央博物館。今開催中の「驚異の深海生物」という特別展示を見るのが目的だ。深海魚ラブ〜♪クラゲラブ〜♪

息子は「博物館だ博物館だ」と御機嫌で、私は私で「深海魚よ深海魚♪」と御機嫌で、そして千葉駅からバスに乗って初めての博物館に行って来た。……でも、楽しみにしていた特別展示はちょっとがっかり……。

展示のほとんどはもう色あせたようなホルマリン漬けの標本と、いまいち美しくない写真、あとはいまいち精巧でない模型とか。深海魚好きとしては何種類もその手のDVDを持っていたりするし、「DEEP BLUE」のおっそろしく綺麗な深海の画像なども記憶に新しいところ。そんな中で見るホルマリン漬けの標本は……あんまり楽しくなかった。展示してある資料も「それなら知ってる」くらいのものでしかなくて、がっかりがっかり。博物館そのものは広くて展示物もたっぷりあったのだけれど、全体的に「お客さんを楽しませよう」という意気込みに欠けていた感のある博物館だった。

それでもしっかりオリジナルの深海生物Tシャツなどは買ってしまいつつ(いつ着るんだろ、これ……)、すっかり昼御飯時も過ぎて腹も空いて千葉に戻った。

「……で、お昼御飯ですが、どっかで食べて帰ろう、お腹空いたし。どこがいいかな?」
「……スパゲティがいいな?」
「じゃあ、壁の穴にでも行く?」
今もあるかどうかわからないけどねぇ、ヤクルトのカクテルみたいな、面白いジュースがあったんだよー……と続けて言うと、息子の顔が今日一番に輝いた。「行く!そこ行く!それ飲む!」と。もはや目的はスパゲティではなくて「ヤクルトのカクテル」になっている。

久しぶりの壁の穴、やはりここは「若者のアイドル」(野菜とソーセージが具のオイルベースのパスタ、この店の定番メニュー)を頼まなければならないだろうかとメニューを眺めつつ、その下に載っていた「おじさんのアイドル」(にんにく味のシーフードどっさりパスタらしい)という字面にもたいそう惹かれつつ、私は地鶏とモッツァレラチーズのクリームソースのタリアテッレにすることに。息子は1200円のランチセットで、たらことツナのパスタ、スープ、アイスティーのセットにして、
「アイスティー私にちょうだいね、代わりにヤクルトのカクテル注文して良いから」
と、「シーザー」を追加注文。

「シーザー」は、ヤクルトとコーラのミックスジュース。ちなみに他に「楊貴妃」がヤクルトとオレンジジュースのミックスジュース。確かかつては「クレオパトラ」なるものもあったと記憶があるのだけれど、それはこのお店のメニューには載っていなかった。
学生の頃、この3種類のドリンクを「なんだなんだこのジュース!」と皆で注文して飲み比べしたことがあったのだ。どれも微妙に美味しくて、それ以後、「壁の穴といったら、ヤクルト入りの変なジュース」という思いを抱き続けていた私だった。

で、もう10年ぶりくらいになるかもしれない「シーザー」を私も味見。……うわぁ、やっぱりヤクルトとコーラの味だ……と苦笑いしつつ、息子はいたく気に入っちゃったらしい。「あまい!うまい!おいしい!」と、予想以上に大喜びだ。

パスタは、大盛、中盛(大盛よりちょっと少なめ)が無料とのこと。
「お母さん、大盛も中盛も無料だって!じゃあぼく、たらこスパ中盛で!」
「えー、君、中盛にするの?じゃあ私も中盛で」
じゃあ、ってなんだ、じゃあ、って……と自分で自分に軽くツッコミ入れつつ、でも中盛パスタは我が家で普通に食べているほどの分量だった。たらこスパは、濃厚にバター味。たらこと共にほぐしたツナもまんべんなく混ぜられていて、上にはこんもり刻み海苔。

「らくしょう……だったな。大盛でも、良かったかな?」
と不穏な事を呟く息子と一緒に、私もクリームソースの幅広パスタをつるつると食べた。私の方はこってり濃厚なクリームソースなので、あるいは中盛にしなくても良かったのかも……とほんの少し後悔しながら、息子も私も綺麗に完食。

夜はさっぱりと、骨付き鶏と冬瓜のスープでも作ろうかな……と思いつつ、野菜などを少し買って帰宅した。

稲毛 「四季のさんぽ道」にて
 ティアコース \1700

夕方友人から電話があって「今日外食しようと思うんだけど、もし良ければ御一緒にどう??」と。今日はだんなも遅い帰宅が決定していて、夕食の支度はまだ何もしていない。良いですよ良いですよもちろん、と答えて、あれこれ考えて結局オーガニックブッフェのお店に行くことにした。大人1700円、子供800円で食べ放題、健康的なメニューが中心で、でもピザやパスタも置かれていて、何種類かのデザートと他種類の飲み物があるのがありがたいお店だ。

水曜日の夜とあってか、店内はかなりガラガラ。心なしか並ぶ料理の量も少ないようで、いつもなら冷たいお茶だけで3〜4種類はあるのに今日は「皇帝茶」だけだった。それをもらってきつつ、サラダ野菜に海藻、酢味噌添えのこんにゃく、美味しい豆腐の冷や奴、ゴーヤの和え物に馬鈴薯のきんぴらに、定番の鶏唐揚げに野菜の天ぷらに……とあれこれあれこれ。おしゃべりしながらのんびりと楽しんできた。納豆が食べたい気分とも思いつつ、昼がちょっと遅めでボリュームたっぷりだったので、御飯は玄米御飯を数口分だけ。

今日のデザートは、紅茶のゼリー、牛乳かんの黒蜜がけ、定番の薄甘いぜんざい。それぞれ少しずつよそってきて、お茶傍らにぽいぽいと食べた。健康的だとは思うけど、このお店のデザートの甘さは本当に控えめだ。

そうそう、「甘いデザート」つながり。
あのクリスピークリームドーナッツとうとう日本に上陸するとか

ミスタードーナツのドーナツの味に慣れた状態でアメリカに行き、あのドーナツを食べた時には「うへぇ、甘い!」と思ったものだった。でも、あの味がすっかり好きになって日本に帰り、ミスタードーナツのドーナツを買ったところ……思ったことは「うわ、甘くない!」。
どうなのかな、今あのドーナツを食べても美味しいと思うのかな……と一抹の不安を感じつつ、でもきっと上陸の暁にはダーツ買いしてしまいそうな我が家だった。

8月17日 木曜日
フリットつまんで、バーニャカウダ楽しんで、今日は宴会
ベーグル(和風オニオン)
ベーコンエッグ・クリームチーズ
アイスカフェオレ

久しぶりにベーグル焼きたいなぁと思いつつ、でもベーグル焼くのはちと暑い(オーブンの熱で家中の気温が3度は上がる……)なぁとも思い、結局昨日はベーグル屋さんのベーグルを買ってきた。昨日のお店は、千葉そごうの地下にあった「JUNOESQUE BAGEL」(ジュノエスク・ベーグル)というお店。プレーンの他に各種フレーバーが揃っていて、なかなか楽しいお店だった。

「オニオン!和風オニオン!」
私とだんなはこれだろう、と、8月限定和風オニオンベーグルを2個。息子はというと
「マンゴーがあるよー、ぼく、これ」
と、フルーツマンゴー。君は本当にマンゴーが好きだねぇと言いつつ、ベーグル3個を買ってきたのだった。

今朝はなんとなく卵な気分で、真空のミニパックの「生ベーコン」を取り出してざかざか炒めて目玉焼きを添える。お安かったので切り落とし生ハムと一緒にカルディコーヒーファームで買ってきた生ベーコンは、好みな感じにしっとりとして脂っけもあり、美味しいベーコンだった。使いやすい分量で、冷凍保存も可能だし、使い勝手の良いベーコンかも。また見つけたら切り落とし生ハムと一緒にたっぷり買ってこよう……と思いつつ、大皿にベーコンエッグとベーグルを盛りつけて食卓に並べた。

……が、「お父さんとお母さんと一緒に朝御飯食べるよー」と起きてきた息子、「やっぱり、まだ、眠すぎー」と布団に逆戻り。
「……ダメですか、息子さん」
「ん、なんかダメっぽいですね」
と、だんなと2人でおしゃべりしながら噛みごたえのあるベーグルにかぶりついていた。

和風オニオンベーグル、たまり醤油が味付けに使われているらしい。甘い玉ねぎがたっぷり入っているようで適度に香ばしく、とても好みな感じのベーグルだった。

「眠い」と、朝御飯も食べずに二度寝に入ってしまった息子、結局起きて食事をしたのはすっかりお昼になった頃だった。私はお茶だけお相伴。今日も暑く、どうやら天気も崩れそうだけれど、夜には久しぶりの友人たちと御飯を食べるのよ。

広尾 「ACQUAVINO」にて
 美味しい野菜のバーニャカウダ \1575
 吉田牧場の新鮮まるごとモッツァレラチーズ \420
 いろいろ魚介のフリット盛合せ \840
 ブーダン・ノアール(豚の血と脂のソーセージ) \1050
 パネッレ(ヒヨコマメのパテのフライ) \420
 海苔のクリームソースのスパゲティ
 カラスミとキャベツのタリアテッレ
 豚バラ肉の黒酢煮込み
 豚舌の煮込み
 マンゴープリン・エスプレッソ
 スプマンテ(Prosecco di Conegliano)
 白ワイン
などなど、女3人でわいわいと。

夜7時、広尾のカジュアルなイタリア居酒屋ACQUAVINOへ。1ヶ月ほど前、ひょんなことでメールのやりとりが再開した友人MさんKさんと3人で今日は飲み会だ。息子は仕事の終わっただんなに託し、だんなと息子は
「んじゃ、ラーメンでも食べて帰るか!」
「やった!お父さんと2人のごはん〜!」
と、彼らも彼らで楽しそうに夜の町に消えていった。

Mさんは高校時代の1級後輩、Kさんは高校時代の1級先輩。彼女らと同じ部活だった高校2年の1年間は本当に楽しかった。3学年わやくちゃになって、ずいぶん色々遊んだ記憶が残っている
「ふふ、1学年1人ずつで、良く考えれば変な組み合わせですよね」
「ふふふ、確かに」
お久しぶり〜とお店に集合して、お互いの近況など語りつつ、飲んで飲んで食べて食べて、「豚の血と脂のソーセージ」などというものにも挑戦しつつ4時間もお店で飲んだくれていた。確か4年ぶりくらいの再会だけれど、笑っちゃうほど変わってなくて、くだらない話もたくさんした。
「ニンテンドーDSなんかの携帯ゲーム、お風呂でやるなら冷凍用ジップロックに入れて持ち込むのがベストですよ」
とか。4年ぶりの再会でその話題はどうか。

勝手知ったるお店、
「あ、まずバーニャカウダと……魚介のフリットも人気ですよ。あと、海苔のクリームソースのパスタも外せないかもー」
「じゃあ、それ注文しましょ、それ」
「あ、私、このソーセージ食べてみたかったんです」
わいわいと、皆で相談しながらずいぶん色々食べてきた。何種類もの野菜が添えられるバーニャカウダはいつもながらの美味しさで、ふわふわと甘い香りが広がるモッツァレラチーズ(そのままごろんとお皿に置かれてくるので、オリーブ油や塩胡椒など適当に添えつつ食べる)、帆立や小魚、でっかい海老などの軽めのフライなどなど。

初挑戦の「豚の血と脂のソーセージ」も、すごくインパクトのある食べ物だった。柔らかいソーセージは、皮をナイフでつつくとなんともいえない弾力がある。
「き、切りますよ」
「切ってください……」
と、「食べたい」の言い出しっぺMさんがナイフを入れると、中から弾けるようにゲル状の赤黒い、ホラーな外見のブツが溢れてくる。皿に添えてあるのはマスタードと、りんごのピュレと、そしておそらくはじゃがいものピュレ。それらを軽く添えながらつつく赤黒いソーセージは、でも見た目ほどのおそろしい味はしなかった。プンと漂うレバーのような血の匂いと、でもとろけるような甘さ。思ったより癖はなくて、イカの塩辛などに通じるような旨味があった。いかにも濃厚な赤ワインに合いそうな、すごい存在感の料理だった。

肉食べたいよ、肉……あ、あとワインもう1本かなぁと、数品注文しては平らげ、また数品注文しては平らげ……と、パスタも肉料理も堪能して、ドルチェもしっかり1人1品ずついただいて、気がつけば11時。アップルマンゴーをたっぷり使ったと思われる濃厚なマンゴープリンは、ほのかにココナッツの味もした。名残惜しみつつ、「これ乗り過ごすと次が終電」という快速に慌てて乗り込み、帰宅したのは日付がとうに変わった頃。

楽しかった楽しかった。
「私、にんにく屋五右衛門とか好きなんだけど、あまり一緒に行ってくれる人いなくって」
「あ、私好きですよ、行きます!」
「私も私も!」
なんて盛り上がってしまったから、次はにんにく料理尽くしかなぁ??(各自帰宅後に家人に嫌がられること間違いなし)

8月18日 金曜日
ランチステーキ♪
「サンマルクカフェ」のチョコクロ
牛乳

昨夜、友人たちと飲んだくれながら「……そういえば、明日の朝御飯の準備なんにもしてないや……」と思っていた。最近とみに外出が続いていて、冷蔵庫にはあまり食材を買い込んではいない。御飯を炊いても味噌汁の具もないしなぁと思っていたら、息子と2人の夕食を楽しんでいるだろうだんなから「朝御飯用にチョコクロ買ったよー」というメールが届いた。ばんざーい。どうもありがとう。

というわけで、朝御飯にサンマルクカフェのチョコクロ(チョコクロワッサン)。寒い季節は常温でもパリッパリの板チョコ状態になるチョコクロのチョコは、今の季節だと常温でゆるゆるに柔らかい感じ。オーブンなどで温めるまでもないなと、やわらかチョコの挟まったクロワッサンをもぐもぐ食べた。さぁ、急いで家を掃除しないと、今日は私たちのお友達がやってくるのよ。

稲毛 「カナデアンステーキハウス」にて
 カナディアンステーキセット \1400
 (ステーキ、サラダ、ライス、ドリンク)

御近所友達Kさんと、その娘さんNちゃんが、今日は我が家に。テレビゲームが大好きという共通項もあってか、何歳か離れたNちゃんを息子はお姉さんのように慕っている。この間会ったときに「こんどはぼくんち、来てね!絶対来てね!」と誘っていた。そういえば今日金曜日は特に予定はないし、Kさんが午前中お仕事に出ている間、Nちゃんに来て貰えたら息子も喜ぶだろう。その後一緒にお昼もどですか?とお誘いして、遊びに来てもらうことになった。すぐ近所の子供たちと外で遊んでいる事も多い息子も、お盆シーズン、しかもこの蒸し暑さということで人影はまばら。ここ数日何かと暇そうにしていた息子も大喜びだ。

……で、お子さまたちはお子さまたちで遊んでいていただきつつ、私はのんびり昨日の日記をつけてみたり、本読んでみたり。次はこれやろう!次はこれ!と、わいわいやっているうちにKさんも仕事先から急ぎ戻ってきてくれた。

「お昼御飯、どうしましょう〜。普通に和食の定食とか、あとはスパゲティ、中華……」
「肉、どうですかね?ほら、あそこの気になっていたステーキハウス」
「あー、あそこ!私もまだ行ったことなくて!」
そこだそこだ肉だ肉だと向かったのは、初めてのお店カナデアンステーキハウス。ショッピングモール行きのバスで何度も店の前は通ったことがあって、ずっと気になっていた。いかにもなログハウスが目立つお店で、でもお手頃価格のステーキが食べられるらしい。ランチタイムには800円のハンバーグセットに1000円のランチステーキにと、思った以上にお手頃価格のメニューが並んでいた。

私が注文したのは「カナディアンステーキセット」1400円なり。サラダとライスとドリンクがセットになっている。息子のハンバーグセット800円はサラダとスープ、ライスつき。

カナディアンステーキは、多分150gくらい。綺麗に絞られたバターとレモンがトッピングされ、添え物はたっぷりの炒めコーンといんげん、白く炊いた大根(!)。トマトを添えたキャベツやレタスのサラダと、アイスティーに平皿たっぷりの御飯という、ボリュームたっぷりな組み合わせを今日ももりもりと食べてしまった。
肉は好みな感じに脂身も適度についた柔らかなもので、添えられるソースはにんにく風味。レアでお願いします、と伝えた焼き加減もばっちりだった。
夜も雰囲気が良さそうだし、今度は家族で行ってみることにしよう。

千葉 「銚子丸」にて
 海鮮サラダ
 いわしのつみれ揚げ
 鮭はらす焼き・ゲソの唐揚げ
 大トロ握り
 ヒラメ・カンパチ握り
 岩海苔軍艦
 旨炊きうなぎ握り
 塩あぶり3カン握り
 生ビール
……など

当初は昼食後も引き続き我が家で遊びます?という話になっていたのだけれど、息子の「ぼく、Nちゃん家にも行きたーい!」のリクエストで、午後は急遽Kさん家にお邪魔することに。猫やハムスターたちに会えるということで、息子のみならず私までわくわくしながら、突然お邪魔してどっぷりと夕方まで遊ばせてもらってしまった。猫〜♪ハムスタ〜♪しかも一度じっくり拝見したいと思っていた山盛りの食玩(リーメントのぷちシリーズ)に、マルチタップつきの4人で遊べるゲームの数々。モノポリーや、Kさん家定番のボンバーマンなど、大騒ぎして大変に遊びまくる一日になった。

しかし、みんなゲーム上手すぎ!私は基本的に不器用なので、よほどやりこんだゲーム以外はとことんへたっぴいだ。今日初めてボンバーマンをやったはずの息子にまで軽く負けつつ(そして軽くムキになりつつ)、それでも久しぶりに家族以外の誰かとゲームしたなぁ、と、めちゃめちゃ楽しかった。

そうこうしているうちに、だんなから「今から帰るけどー」の電話をもらってしまい、結局千葉駅で待ち合わせて一緒にお寿司を食べて帰ることに。いつもの馴染みの店銚子丸に行って、今日はつまみものをあれこれとりながらだんなと晩酌。サラダが恋しい、と、寿司の具がたっぷり散らされたちらし寿司のようなサラダをもらい、ビールにこのうえなく似合う鮭ハラスの炙り焼きとか、つみれ揚げとかも。

今キャンペーン中の「塩あぶり3カン」が今日も実に実に美味しくて、エンガワと鮭と中トロを炙ったどれもこれもトロントロンに柔らかくて甘くて香ばしい握りをシメに堪能。今日のおすすめの、ヒラメやカンパチもぷりっぷりで実に美味しかった。

8月19日 土曜日
そういえば今年はかき氷全然食べてないね、と
骨付き鶏の塩焼き
豚王焼売
ざるそば
麦茶

8月に入って毎週末がイベント続きで、そろそろ疲れ気味。今日は夕方から野球観戦の予定だけれど、それまでは家でのんびりしていようねと隨分遅くまで一同ぐーぐーと布団と友達になっていた。例によって、本日最初の食事は昼近くになってから。

「蕎麦でも茹でようか?」
「そうそう、骨付き鶏があるよ」
葱と煮込んで鶏南蛮かなぁ、いやいや鶏は鶏で焼いて、蕎麦は冷たいのを食べたくない?などと話し合いつつ、「ざるそばと、オーブン焼きの塩焼き鶏肉」という組み合わせにすることに決定した。ついでにと、冷凍してあった豚王の焼売も出してみたりして。

鶏肉、本当は冬瓜と煮込んでさっぱり味のスープにでもしようと、骨つきのぶつ切りを買ってきたのだけれど、塩焼きにするのもなかなか。デパ地下の美味しい鶏屋さんで買ってきた骨付き鶏は、ぷりぷりと歯ごたえもあって肉汁たっぷりでとても美味しかった。けっこう安かったからまた買ってこよう……(そして冬になったら水炊きするのよ)。

錦糸町「糸ぐるま」にて
 氷宇治金時 \490

そして仕事したりごろごろしたりで午後まで過ごし、いざ神宮球場を目指して。
が、電車の時間を1時間読み間違えてちょっと早く家を出てしまったので、途中錦糸町に寄り道してかき氷など食べてみた。

そういえば今年は全然かき氷を食べていない。宇治金時食べたいよ、全然食べてないよ、と、錦糸町の駅ビルをぷらぷら。京風ラーメン屋さんのメニューに「かき氷」の文字を見つけて、食べたい食べたいかき氷食べたいよと、皆でかき氷を注文した。息子はマンゴーミルク氷、だんなは生チョコがトッピングされた「氷カフェミルク」。全体的に甘さは控えめの、食べやすいかき氷だった。お店で食べるかき氷は何かと甘すぎるものが多くて、器の底に残るシロップが最後の方は甘くて甘くて仕方がないことになってしまうのが常なのだけれど、このお店のはマンゴー氷も宇治金時もさほど甘さは強くないさっぱり味。だんなの注文した「氷カフェミルク」がこれまた大人っぽい味でとても美味しかった。

「この店のかき氷はけっこう良心価格だね」
「1つ400円くらいだもんね」
「やっぱりかき氷に800円とかは出したくないよねぇ〜」
それを言ったら紅茶1杯に800円とかもけっこうありえないよねぇ……などとわいわいおしゃべりしながらせっせとかき氷を口に運んだのだけれど、さすがに最後は舌が痺れるほど冷たくなって耳の奥がキーンとなってきた。お店のかき氷はボリュームたっぷり……。

青山 「LA VERDE」にて
 まぐろのカルパッチョ \1280
 ナポリの家庭サラダ \1260
 小海老のガーリックオイル焼き \800
 カルボナーラ大盛 \1450
 挽肉としめじ、しいたけのスパゲティ \1050
 生ビール 2×\580
 ブラッドオレンジジュース \480
 シャーベット \560
 セミフレッド \550

球場で
 ビール・梅サワー
 枝豆・さきいか など

今日は神宮球場でヤクルト×阪神戦。入手したチケットがたまたま4連席で、親子3人で行ったら席1つ余っちゃうねと話していたところ、私の高校時代からの友人Sちゃんの予定が空いているとのこと。プロ野球観戦は初めてだというSちゃんを連れて、観戦前に合流して腹ごしらえすることにした。青山界隈で午後4時頃に営業しているレストランというのはあまりなく、球場最寄りのお店をあれこれ検索した結果、行ってみたのは都内に数店舗展開しているLA VERDEというイタ飯屋さん。にんにくががっつり効いたボリュームたっぷりめな料理を出す店……という印象のある店で、ランチタイムに何度か大変に山盛りなカルボナーラスパゲティを食べた記憶がある。

「でーっかいベーコンが乗ってくるんだよー」
「ぼく!ぼくそのカルボナーラ!」
「大盛りにすると、超大盛りでねー」
「ぼく!ぼく大盛りで、食べ放題!」

食べ放題というわけじゃないんだけどね、と皆で笑いながらもカルボナーラは大盛りで。他にはカルパッチョとかサラダとか、小鍋でにんにくと小海老を煮込んだ酒のおつまみ然としたおかずとか、適当に注文して皆でつついた。結局「食べ放題!」と大喜びの息子にカルボナーラはかなりの分量奪われたので、最後に白ワインベースの挽肉ときのこのスパゲティを追加注文。モッツァレラチーズとトマトが大量にトッピングされた「ナポリの家庭サラダ」が期待以上に美味しかった。日比谷の方にあるこのお店に入ったのはもう何年も前だけれど、相変わらず良い感じの「イタ飯屋さん」な匂いのお店だったのでなんだか嬉しかった。

そして日が暮れつつある球場へ。私は神宮球場に入るのは多分これが初めてかせいぜい二度目くらいで、夜風を感じつつの野球観戦はとても気持ちが良かった。更に気持ちが良いことに、この日は4回表に3点先制、最終的には10対4のタイガースの圧勝試合。今年何度かの野球観戦は、毎回毎回「しょぼーん」とした帰り道だっただけに、いろいろとビールの美味しい観戦となったのだった。点が入るたびに3塁側内野席は歌うは吠えるわ叫ぶは飛び跳ねるわの大歓声で、だんなは六甲おろしを4回も歌えて御満悦な様子だった。Sちゃんも楽しんでくれたかしら。くれたといいな。

8月20日 日曜日
「おうちでバイキング」って、どんなかなーと思いつつ
あんかけスパゲティ ポークピカタ乗せ
水菜のサラダ
アイスティー

昨日の帰宅は夜11時過ぎ。すっかり疲れて、でも汗みどろだったのでお風呂に入らないわけにもいかなくて、ヨレヨレとシャワーだけ浴びて早々にベッドに倒れた。今朝になって私と息子が目覚めたのは10時過ぎ。だんなに至っては11時近くだった。
「もう、朝御飯じゃありませんね……」
「ええ、おもいっきり昼ですね」
ならば昼御飯らしいものを食べなきゃいけないですよね、と、秘蔵のあんかけソースを出すことにした。幸い、煮込もうと思って買ってきた豚肩ロースのブロック肉があるので、それを使ってポークピカタを添えることに。

名古屋名物あんかけスパゲティ、本日のソースは名古屋在住の友人がくれた「チャオ」というお店のもの。あんかけスパゲティと言えば発祥の「ヨコイ」がなんといっても有名で、レトルトソースを出し始めたのも「ヨコイ」が最初だったという記憶があるけれど、最近は「チャオ」の店のものも各所で購入可能であるらしい。「チャオ」「ヨコイ」いずれにしても関東圏で購入するのは至難の業なので、あんかけスパソースは我が家にとっては貴重品なのだった。

ケチャップともミートソースともつかない、胡椒のピリ辛味がアクセントになった赤いソースはとろんとツヤがあって粘りがあってまさに「あんかけ」。具は卵料理をはじめ、フライなどがこのうえなくよく似合う。肉も、ただ炒め肉やステーキにするよりはピカタなどにする方が似合う感じ。豚肉は適当にスライスして塩胡椒して粉をはたき、溶き卵をくぐらせてからフライパンでこんがりと焼きつける。だんなが麺を茹でてくれている間に、もう1品欲しいなぁと水菜のサラダを添えた。

久しぶりのあんかけスパゲティ、「チャオ」のソースは「ヨコイ」よりほんのり薄味な感がある。それでも胡椒のピリ辛感はそのままで、それに甘さと酸味も加わって相変わらず形容しがたい不思議な味のするソースだった。とろんと光るソースを麺と肉に絡めながらのお昼御飯、山盛りの水菜のサラダもなくなった。

おうちでバイキング(ごっこ)
 枝豆 ・ スティックきゅうり
 鶏の唐揚げ
 スモークチーズのフライ ・ うずら卵のフライ ・ 揚げウインナ
 なすの揚げ煮
 ほうれん草のサラダ
 マカロニサラダ
 豆腐とわかめの味噌汁
 卵御飯
 ビール(キリン樽生ブラウマイスター)

昨夜のタイガース勝ち試合からこっち、息子が浮かれ続けている。
「今日はバイキング!今日は食べ放題!そして、んでもって、飲み放題!」
え、そうなんですか?……とだんなと顔を見合わせつつ、でも息子はやっぱり楽しそうに
「飲み放題!お父さんとお母さんはビール飲み放題!で、バイキング!」
と騒いでいるのだった。どこかに食べに行きたいという意味じゃなくて、家でバイキングみたいなことをしたいのであるらしい。よし、わかった!と、「家バイキング」について議論することしばし。結局「鶏の唐揚げは外せないでしょう」とかいうことになって、唐揚げするならついでにこれも揚げちゃえあれも揚げちゃえと、息子の好きそうなメニューも追加しつつ、いろいろ献立を考えた。

バイキングというからには、それぞれ1品ずつ大皿に盛らなければなりますまい、と、大きめの皿をあれこれ引っ張り出して演出してみる。台所のテーブルに料理を並べ、食事は居間のテーブルで。各自大皿に好きなように料理を盛りつけ、好きなように飲み物をお代わりしつつ、
「こんな感じで良かった?」
「うん!すっごくいい!」
息子は満足してくれたようだ。

おろし生姜、おろしにんにく入りのいつもの味の唐揚げと、ついでに揚げたウィンナー、うずらの卵フライ。息子のたっての希望でスモークチーズのフライも作った。あとは、だんなと私の大好物の茄子の揚げ煮、サラダはほうれん草の緑色一色のと、玉ねぎきゅうり人参入りのマカロニサラダ。

「バイキングというからには、足りなくなっちゃいけないんだよね」
「そう、残るくらいじゃないとバイキングとは言えないね」
「というわけで、鶏もも肉は4枚買ってきましたよ」
「そんなに買ってきましたか……」

などとわいわいと、品数がそれなりにあるので準備もそれなりに大変で、だんなと2人夕方からわやくちゃになりつつ夕餉の準備に取り組んだ。私揚げ物の世話するから、だんなは鶏肉に片栗粉揉みこんだら卵とチーズに揚げ衣つけてくれる?逆でも良いけどー、なんて言いながら、なるべく短い時間に次々仕上げられるようにと揚げたり焼いたり炒めたりの大忙し。テレビで野球中継など流しつつ、のんびりと好きなものを色々食べた「食べ放題飲み放題」。さすがに鶏肉は食べきれなかったけど、うずら卵フライとチーズフライは足りないくらいだった。久しぶりの茄子の揚げ煮も美味しくできて、何より。