食欲魔人日記 10年2月 第2週
2月8日 月曜日
昨夜のミートボールをペンネのソースに
チーズトースト
カフェオレ
りんご

昨日今日とだんなは泊まりがけで出張中につき、今日は息子と2人の静かな朝。
 
今日、でっかいゴミ3つも出さないといけないから、ちと重いかもだけど手伝ってよね、なんて話をしながら、チーズトーストとカフェオレのシンプルな朝御飯を息子ともぐもぐ。リンゴも剥いてもぐもぐ。
 
リンゴ1個は3人で分けて食べるくらいがちょうど良い分量で、朝から1/2個食べようとすると、ちょっと重い。1個を6等分して、残りは昼にでも私が食べればいいやと2切れずつ食べた。
 
今日は野菜が届く日。今日の「ベジタS」は
 蕪1束 ・ 芽キャベツ1袋 ・ ほうれん草1把 ・ セロリ1/2本 ・ 長ねぎ3本 ・ さつまいも2本 ・ 里芋450g ・ 伊予柑3個
という内容で、今シーズンは「蓮根をどう調理しよう」と悩むよりも「里芋をどう調理して食べよう」と悩む事の方が多い気がする。
 
さつまいもも同時に届いて、「そんなに、毎日芋料理食べているわけじゃないからなぁ」と、今週は特に頭を抱えることになりそうだ。

スティック野菜とサーモンのリエット
イタリア風肉団子和えペンネ
カレー風味のきのこスープ
アイスティー

ここ数日、えらく気温が低くて、寒いな寒いなと思いつつ生来のめんどくさがりで着るものの調節などを怠っていたせいか、今日は一日若干風邪気味。
 
熱があるわけでなく、咳が出るわけでなく、でもなんだか風邪のひき始めのようなイヤンな感覚があったので、どこにも出かけず養生していた。明日は楽しみにしている外食の予定があるので、舌や喉がバカになって美味しいものが味わえないのでは最悪。若干の不調を理由にしてしまって、息子と2人の夕飯もありもので簡単に済まさせてもらった。
 
昨日作った肉団子のトマト煮込みの残りは、それをそのままソースにして茹でたペンネと和えることに。かなり煮詰まっていたのでパスタの茹で汁足して塩を強めに利かせ、皿に盛りつけてから皮剥き器で薄く削ったパルミジャーノ・レッジャーノとパセリを散らした。
 
サーモンのリエットの残りはスティックに切ったセロリと人参に添えつつ食べて、これまた半端に残っていたきのこのスープはカレー粉を少し加えて違った味に。あれこれ残り物があったおかげで、パスタを茹でるほんの10分ほどの間に夕食の準備が整ってしまったのだった。
 
残り物ばかりだったけれど、ちょっとずつ目先を変えたので、それぞれ美味しくいただけた夕御飯。
息子は「昨日のミートボール使ってパスタにするよ」と伝えたら大喜びだったので何より。息子よ、肉団子系が好きだね……?

2月9日 火曜日
大変に前衛的なフランス料理だったのでした
二見の豚まん
プーアル茶

一昨日昨日と関西方面でのお仕事だっただんな、お土産にいつもの「551」と一緒に「二見の豚まん」という豚まんも買ってきてくれた。551のようにあちこちで買うことはできないお店ゆえ、そう有名ではないけれど地元に根強いファンを抱える人気店らしい。
 
「……というわけで、もしもたまたま通りすがったりするようだったら買ってきてくださいな」
とお願いしていたら、551と併せて計12個の豚まんがだんなと共に帰ってきたのだった。……冷蔵庫、場所作っておいて良かったわぁ。
 
早速今朝蒸かしてみた、その「二見の豚まん」、サイズや肉あんの色は551ととても近い感じ。味のほうも、たっぷり入った玉ねぎの甘さを感じるもので、中華街で買う"肉まん"とは違う、やっぱりこれも"豚まん"なのだった。玉ねぎが若干大ぶりにざくざくと入っていて、火の通り具合が若干軽くてシャキシャキした歯触りと感じるところが一番の違いかなー……。
 
サイズもほどよくて、1個180円という値段もほどよくて(でも551は160円なんだな……)、こういうお店が繁華街の中にある大阪が羨ましい。
「今日は551じゃなくて、二見のほう買って帰ろうか」
とか、できるもんね。中華街で買う、椎茸や筍やくわいが入る肉まんも大好きだけれど、玉ねぎの味のする豚まんはもうちょっと大好きだ。

半蔵門 「ARGO」にて
 Menu ARGO \5,500
     プティフールサレ
     アミューズ
     前菜
     魚料理
     肉料理
     本日のデザート
     コーヒー
 白ワイン(ブルゴーニュ シャルドネ)\5,000
 グラス赤ワイン

今日は友人たちと「セレブ会」。セレブを気取っていっちょ気張ったランチでもしようかという集まりで(でもランチがせいぜいでディナーには行けないというのが私たちの限界)、今回友人が予約してくれたのが、半蔵門にある「ARGO」というお店。
 
イマドキ希少な感じのバブリーな雰囲気……とは聞いていたけれど、高めの天井に皇居に向いた大きな窓、ゆったりしたテーブルと椅子のサイズ、ゆったり余裕を持たせたテーブル配置、と、大きくはないビルの9階にはなんともモダンで素敵な空間が広がっていた。
 
当初は魚か肉1品の軽めのランチにしましょうかという話もあったのだけれど、メニューを見ていたら一同ムラムラしてしまって、結局お魚もお肉も堪能できる5,500円の「Menu ARGO」に。前菜、魚料理、肉料理は週替わりで用意された2種類から選ぶことができる。
 
選択肢には"+\500""+\1000"なんて文字もちょこちょこ踊るのだけれど、そこは恐れず
「うう……プラス1000円とか書いてあるけど、でも私フォアグラ食べたいからフォアグラいきます!」
などと思い切って頼んでしまってみたり。
 
そうしてやってきた料理の数々は、どれもこれも見たことにない斬新な盛りつけのものばかり。特にアミューズには本当にびっくりした。
 
まずは「プティフールサレ(Petits Fours Sales)」、小麦粉生地の一口サイズのおつまみが5つ。
小さな小さなカレーパンが中央に盛られ、ホロリと崩れる食感のドライトマト入りのお団子状のもの、グリュイエールチーズを巻いたパイ、丸く巻いたグリッシーニ様のもの、そして竹墨を練り込んだ、薄焼きの胡麻風味のおせんべ様のもの。
 
カレーパンの笑っちゃうような小ささに感動しつつ、食感や味を変えた、でも「小麦粉ベース」という共通点がある面白い突き出しは、ほのかに甘さを感じるドライトマトのものが一番好みなものだった。全体的に美味しくて、バケツで用意していただいて、片手をわしっと突っ込んでバリバリ食べたくなる感じ……。特にカレーパンなんか、そうして食べてみたい感じ……。
ワビサビを感じたアミューズでした  
1本ボトルでいただいたシャルドネ舐めつつ、そしてやってきた、"侘び寂び"を感じるアミューズ。
 
入店時から置かれていたプレートの上には一口サイズのきのこのポタージュ。
 
その両脇に黒々とした皿が並べられ、左側にはタコのトマト煮プロヴァンス風と、手前に小さくドーム状の「ローズ風味のお豆腐」。右側はブーダンノワール、ほうれん草を巻いた鯖の燻製、手前のアワアワは鯖に添えて食べるための味噌風味のソース。
 
右の皿の奥、白く小さく写っているものは、バリ島のピラミッド塩(これ)。綺麗な結晶のものが1個ころりと置かれていて、砕いていかようにも使ってください、ということだそう。手でくしゃっと潰すと潰れるその塩は、少しばかりにブーダンノワールに添えつついただいた。
 
臭みのない上品な味のブーダンノワールひとつとっても「お見事!」という感じではあるのだけれど……なんというか、なんともストイックな前菜だ。面白いけれど、今ひとつ食べている気がしない、というか。「私の手は今料理を触っている」気分になれない、というか。手芸作品とか美術品といったものを触って口に運んでいるような感じ。
「ドミノ仕立て」、なるほど  
1000円の追加料金が必要だった、私が選んだ前菜は「フランス ペリゴール産フォアグラのテリーヌ ドミノ仕立て」。
 
食卓にやってきて、「ああ、なるほど」と思う模様が施されていたテリーヌは、黒色がトリュフで白色は蕪。
 
手前にラズベリー、奥に鴨の燻製と、ジャムのように甘く煮た梅(説明聞きそびれちゃったのだけれど、多分梅……)が添えられている。甘い果実をソースのように添えつついただいたフォアグラのテリーヌはすんばらしく濃厚で美味だったけれど、もう1.5倍くらい厚みがあったら更に嬉しかったかも。この皿の使い方、鴨の置き場所はとうてい自分にはできない盛りつけで(私なら四角い枠の中に入れちゃうねぇ……)、それもまた面白い。
 
お魚は、「5種類のナッツとエピスをまとったイトヨリ ココナッツカレーソース 17種類の穀物とあきたこまちの有機玄米添え マンゴーの泡と共に」。
 
ココナッツとマンゴーだなんて、これまた私の好物ばかり、と、一も二もなくこれにした。マンゴーはカプチーノ仕立てのごく軽い泡になってかかっていて、皿の奥に雑穀ライスがこんもり盛られ、手前にきのこのグリル、中央にお魚。ナッツとハーブ入りの香ばしい衣を纏った肉厚の身は柔らかで脂も乗っていて、とても良い感じだった。カレーのソースにご飯も添えられているから、ノリとしては「とっても高級なフィッシュカレーライス」という感じでもある。どこか馴染み深い味。
 
で、肉料理が「仔牛のロースト ロスティー風 オレンジ風味の人参のタルトレットとリードヴォー添え」。
 
これが今日の日記の一番上に載せた写真の料理で、見栄えは実に素晴らしかったのだけれど、味の方はちょっとばかり「……???」という印象だった1皿。
 
脂身の少ない上質の仔牛肉の周囲に細く切った芋をぐるりと巻いて焼いたそれは、肉の柔らかさをほど良く感じるミディアムレアの焼き加減を期待していた。……けども、ナイフを入れると、それは見事なウェルダン。絶妙にウェルダンを通り過ぎたウェルダン。歯ごたえのある肉は大好きだけれど、でもこの「中までしっっっかりと火を通しましたよ」の歯ごたえが好きというわけではなくて……ね、と、同じ皿を選んだ友人たちと顔を見合わせて「……あれぇ?」と。
 
前菜と魚に続いてここでも「泡」か!と、そのカプチーノ仕立てのアワアワしたソースにも今ひとつ感慨が沸かなかったというのもあったけれど、でも付け合わせはとても良い感じだったので、ますます「あれあれぇ?」という印象のお肉なのだった。
 
思わず、失礼ながらそれまで何度かやりとりしていたフロアの方に
「これは……こういうお料理なのですか?シェフが意図して、こういう焼き加減で仕上げたものなのでしょうか?」
などと聞いてしまった。その話はきちんとシェフに伝えられたようで、デザートの時に彼が戻ってきて曰く、
「このお料理は意図してしっかりめに火を通したものなのですが、ご期待に添えなかったのならば誠に申し訳ない」
とのことで。うーん、そうか、これが目指した完成型だったのね……シェフの目指す味に共感できなくて、むしろ申し訳ないのだけれど、でもでも、このお肉はここまで火を通さない方が美味しいと私(たち)は思ったのね……。
出てきた途端「ソフトクリーム!?」と  
そしてデザート。
 
テーブルにやってくるなり「ソフトクリーム!?」と思ったそれは、ブランマンジェなのだった。
 
ナッツたっぷりの焼き菓子の台があり、中にはキイチゴのソルベがこんもり盛られている。周囲にふわふわとボリュームたっぷりのクリーム生地が絞られて、周囲にフルーツあれこれ。
 
食後のドリンクはフレッシュハーブを使ったハーブティーをいただいて、今年初のセレブ会ランチが終わった。
 
お店で購入して持ち帰ることができるスイーツ類は素晴らしく綺麗なものばかりで、お店の方たちの対応も気持ちが良く(しかも男性スタッフ女性スタッフ共にイケメン揃いでびっくりした)、ランチでもなかなかの価格でありながらも店内はけっこうな混雑。この手のお店は平日昼となると女性客だらけであることが多いのに、半蔵門という場所柄からなのか、ビジネスマンらしき男性客グループ、しかも外国人グループが非常に多かったのが印象的だった。
 
せっかく都心に出たからと、友人たちと別れた後は私は一人バレンタイン用チョコ売り場を眺めにいきましょうと、新宿伊勢丹デパートに。
 
平日昼間ならたいして混雑していないでしょうと油断していたら、これがびっくり通勤ラッシュ並の大混雑。お目当てのチョコレートショップのショーケースに辿り着くのも大変という混雑で、ゆっくり品定めすることもできず、予定では「自分用と自分用とだんな用と自分用と息子用と自分用と自分用を買う」くらいの勢いでいたのに、結局無難な「PIERRE MARCOLINI」でだんな用のシンプルなチョコを買い、自分用には「BEL AMER」のジョン・ダウン氏コラボレーションチョコを1箱買い、それで力尽きた。というか、値段にびっくりした。
 
美味しそうだなと思うと、1粒400円クラスだし(チョコは1粒奮発しても300円、できれば200円台で買えればなと思う……)、だんなが時々海外出張で買ってきてくれる現地価格を知ってしまうと「またお願いして買ってきてもらえばいいじゃない……」という気分にもなって、
「あのチョコに2500円払うならー……美味しそうなチーズ買って帰った方が満足できるかも……」
と、隣接するチーズ売り場に移動してしまう体たらく。
 
「ナポレオン」なる勇ましい名前のセミハードタイプのチーズ試食して、これが美味しかったので1包み。トロンと良い具合に熟成されていたタレッジョも美味しかったので1包み。このタレッジョが「このコーナー2包みで2500円」のセール中だったので、できるだけ巨大なタレッジョを選んで、熟成途中のやや固めの白カビチーズと合わせて、チーズ3種類を衝動買い。一気に荷物が乳臭くなった。おかしい。チョコ臭くなる予定だったのに。

チーズいろいろ
「レブレ」の
 秋刀魚のマリネ
 パテ・ド・カンパーニュのサラダ
鶏もも肉のオーブン焼き
スープ(クレーム・ド・マッシュルーム)
羽釜御飯
ビール(モルツ)

で、夕飯は手抜きさせていただこう、と、「レブレ」という洋風お総菜屋で秋刀魚のマリネと、パテ・ド・カンパーニュがごろんごろん入ったサラダを買い、チーズ屋さんでたんまり買ってきたチーズをスライス。あとは鶏もも肉を一口大に切って、塩胡椒を強めにしてオーブンで皮がカリッとするまでしっかり焼いたのと、スープはキャンベルのインスタント。
 
なんだか夕飯までフレンチっぽい感じになっちゃったぞ、と思いつつ、私はご飯は軽めにしてビール飲み飲みチーズをつまんだ。切って乗せた皿にトロンとこぼれるようなタレッジョがすごく美味しい。
 
そういえば、チーズ屋さんの人とお話していて、
「普段どういったチーズをお召し上がりですか?」
と聞かれ、
「うーん……好きなのはカチョカヴァロとモンドール、でもシェーブルとか青カビとかも大好きです」
と答えたら
「なんでも来いですね?」
と笑われた。乳製品は……たいてい何でも好き……だなぁ。
ちなみに「ナポレオン」は羊乳チーズ。まろやかだけれどほんのりクセもあって、すごく好みな味でした。

2月10日 水曜日
塩と水と昆布だけで、豚と蕪を。
「木村屋」の
 きなこあんぱん
 北海道牛乳あんぱん
牛乳
りんご

昨日、新宿伊勢丹の地下食料品売り場を歩いて、「朝御飯に良いものないかなー」と最後にパン売り場をぷらぷら。「木村屋」の売り場の前を「あんぱんも良いよねー」と思いながら通り過ぎようとして、「きなこあんぱん」の文字の前で足がビタッと止まってしまった。なにそれ美味しそう。
 
どうも私は「きなこ味」のものが大好きで、ミスドにきなこ味の商品が出れば試したくなるし(今また新商品?が出てるのよね……確か)、信玄餅とか、きなこと黒蜜かけたバニラアイスとかも大好物。きなこあんぱんだなんて……味の想像がつくようでつかないところがまた素敵。
 
買っちゃおう買っちゃおうきなこあんぱん買っちゃおう、と、ケース眺めて、「北海道牛乳あんぱん」なるものを1人1個ずつ、あとはきなこあんぱんと桜あんぱんとチーズクリームぱんを1個ずつ買ってきた。あんぱんらしいあんぱんは1個しか買っていなくてほんとすみません。小倉あんぱんも大好きなんだけど。
 
「あんぱんには牛乳だよね」
と、気温の低い中、それでも冷たい牛乳傍らに小ぶりのあんぱんを1人2個ずつ。
牛乳あんぱんは良い具合にミルク臭くて(でも練乳!という感じではなくて)、そしてきなこあんぱんは、大変にきなこだった。少しばかりジョリッとした舌触りの、上白糖のざらつきを感じるような甘いきなこ味のペーストがあんこの代わりに入っていて、濃厚なピーナッツバターが詰まっているような感じ。
 
そろそろ季節ものあんぱんでは、確か「いちごあんぱん」も出てくるシーズンで(ジャムパンとは違うのよこれが)、また銀座の本店か、出店しているデパ地下かに寄ったら見てこなくちゃ。

チーズいろいろ
セロリと人参のサラダ
「551蓬莱」の
 甘酢団子、茹でほうれん草添え
 焼売
豚肉とかぶの塩煮
羽釜御飯
ビール(モルツ)

だんなが関西出張で買ってきてくれたお土産の、551蓬莱の甘酢団子と焼売。焼売は、都内のデパート催事で肉まんと一緒に売られることが多いけれど、甘酢団子は催事ではまず扱いがない。「大阪行かなきゃ買えない」貴重な品の一つだったりする。
 
私はもともと酢豚が大好物だから、こういうテロッと艶のある甘酢が絡んだ食べ物がたまらなく好きで、この親しみ深い味の甘酢団子も大好き。10個入って250円という価格もまた素敵だ。家の冷蔵庫に常備できる環境にあったら、だんなのお弁当に毎日1個詰めてしまうところだ。
 
早いうち食べないといけないし、今日の夕飯のメインはこれかしら、と、茹でたほうれん草の上に温めた甘酢団子を盛りつける。焼売も蒸して、1人2個。
 
で、スープを兼ねた肉料理をもう1つくらい出したいところだなと、野崎洋光さんの肉料理本に載っていた「豚と蕪の塩煮」を作ってみることにした。
 
なんと簡単、最初に湯通しした拍子木切りの豚バラ肉と4つ割りにした蕪を鍋に入れて、水入れて塩入れて昆布入れて、蓋して火にかけて沸騰から5分煮るだけ。だしは要らず、醤油さえ入らず、加熱時間はたったの10分弱というお手軽レシピを「ほんとに美味しいのができるのかな」と半信半疑やってみたら、これがちゃんと美味しくできた。
 
このところ図書館で何冊か借りて読んでいるのが、別冊家庭画報の「野崎洋光が教える〜」シリーズ
とりあえず最初に「和風肉料理」を借りて、今は「切り身で魚料理」を借りているところだ。
 
"だし"を大量に使うこともなく(水で煮て良いよ、というレシピがすごく多い)、ただ、下ごしらえとして「肉はまず霜ふりにしましょう」「野菜も湯通ししましょう」と書いてあるのがとても新鮮。肉そぼろを作る時でさえ、肉を一度湯にさっと通してから炒めつけるという事に「旨味が逃げないのかしら?」と思いつつも、理にかなっているような気もする。余分な脂やアクが抜けて、味が染みやすくなるのだとか。
 
手元にはちょうど蕪があるし、豚バラのブロックもあるしということで、肉料理本に載っていた「塩煮」を試してみた次第で、ほろっと柔らかく煮えた蕪に豚の旨味がちゃんと染みて、塩味だけでもちゃんと美味しくいただけた。汁物としていただくには若干濃いめの味にはなったけれど、汁物代わりにスープも飲んでしまう。
 
セロリと人参のサラダは、先日来ハマッている「爆弾サラダ」と同様に、千切りのセロリと人参をいちじく酢とオリーブ油で和えた。ナムプラーでは少しくどいかなと、フルール・ド・セルで塩気をつける。セロリも人参も「大地〜」から届いたもので、甘さを感じる美味しい野菜だった。
 
551のあれこれのおかげで、簡単に美味しく食べられた今日の夕御飯。

2月11日 木曜日
初体験のトマト鍋。
ミートソースドッグ
カフェオレ

先日、冷凍してあった自家製(というかだんな製)ミートソースを解凍してラザニアを作り、その残りがまだ少々。再度冷凍するわけにもいかず、1人前のパスタソースにもならないこの分量は「茄子のミニグラタン」とか作っておかずの1品とするか、でなきゃホットドッグにするかかなぁと思って、先日ドッグパンと長めのウィンナとを買ってきた。
 
「……でね、ソーセージが5本あるわけですが、ホットドッグ2個食べますか?」
「食べます!」
「僕も食べます!」
だんなに聞いたら、思わぬところから「僕も!」と声が挙がった。
 
そうですか息子も2個食べたいですか……とパンの用意をしたところで、パンが6個入り袋だったことに気がついた。それならと、ホットドッグをまずは3個普通に作ってから、2本のソーセージを適当に切って3人分にして、ソーセージ短めホットドッグをあと3個。ミートソース挟んで炒めたソーセージ乗せて、上からピザ用チーズかけてオーブンで5分ほど焼き、朝からチーズびよーんと伸ばしつつ久しぶりのミートソース入りホットドッグを堪能した。
 
朝食での話題は、なぜか「食堂車のある列車って最近全然ないよね」というもので、ホットドッグもぐもぐしながら、上野発秋田行きの特急列車の中で食べたビーフシチューの味を思い出してしまったり。
 
朝食後に調べてみたら、今の日本の列車で食堂車がついているのは「カシオペア」「北斗星」「トワイライトエクスプレス」といった、超高級寝台列車ばかりなのであるらしく、「お腹空いたね、ちょっと食堂車行こうか」とふらりと行って、カレーライス食べて帰ってくるなんてことはもう出来そうにない世の中になっていたのだった。まだ地方の路線にはそういうのが残っていると思っていたから軽くショック。
 
あの、特急独特のモヤーンとした空気(当時は喫煙車が普通にあったから、タバコの匂いも含んだ独特の匂い)の中で食べる、まぁ実際のところはすごく美味しいというわけでもない普通の料理だったけれど、あの雰囲気が大好きだったなぁ。デパートの食堂でお子さまランチ食べる時のようなわくわく感。
 
洗面台のところに給水機があって、袋状になった紙コップがあったりした(こんなの)のも懐かしい思い出。

日清カップヌードル
麦茶

そんな昔々に思いを馳せつつ、お昼を過ぎた頃にスーパーにお買い物に。
 
昔々に思いを馳せるついでに、無性に「日清カップヌードル」が恋しくなった。かつては好きでちょこちょこ食べていたけれど、もう3年、いや5年以上はご無沙汰かも。そもそもカップラーメン自体もご無沙汰だったところに、先週末に息子と食べた"どん兵衛"がいたく美味しかったものだから、今、変にカップラーメンにムラムラしてしまっているところだったりする。
 
棚をよくよく見ればミルクシーフードなる新商品も出ていてすごく気になってしまいつつ、今日のところは初志貫徹で基本形の、あの白地に赤文字の「カップヌードル」で。
 
パッケージもそう変化がないから、味もそう変化がないのかと思っていたら、具がえらいこと華やかになっていてすごくびっくりした。
おお、なんか海老でかいし!「肉ともつかない、なんかしょっぱい茶色いもの」でしかなかったモノが、チャーシューらしきものになってるし!なんか卵もそれらしいフワフワと大きくて綺麗な感じのになってるし!
 
「おおお……進化している……!」
と本気でびっくりしながら啜ったスープと麺は、こちらは「そうそう、こんな味だった、こんな麺だったし」と思える馴染み深いものだった。
一体どんな匂い成分が含まれているのか、りゃんりゃんがそばに来て
「美味しそうな匂いがする!すごく美味しそうな匂いがする!」
とニャンニャン鳴いてまとわりついてくる。
 
やばいなーカップラーメン美味しいなー。自制自制。

トマト鍋
 (鶏肉・豚肉・ソーセージ・キャベツ・しめじ・人参・じゃがいも・玉ねぎ)
 (チーズ卵入り雑炊)
セロリと人参のサラダ
ビール(モルツ)

今年は、去年にも増して「鍋用スープの素」が多種多様スーパーに並んでいる。
不況だから外食は控えて家でご飯を食べましょう、冬は特に鍋料理がお手軽で良いですよ……という感じなのかな。
 
「担々ごま鍋」「コラーゲン鍋」「キムチ鍋」「カレー鍋」などなど色々あって、そうそう先日「豚味噌鍋の素」というのも見つけてしまった。
 
で、えらく色々種類があるし、ちょっとだけ試してみようかなー……などと思ってしまって、「トマト鍋の素」と「チーズ鍋の素」を買ってしまったのが10日ほど前のこと。
 
多分それらは化学調味料たっぷりないかにもな味で、馴染みやすいいかにもな味に調整されているのだろうけれど。んで、一度食べればきっと
「ああー、まぁ、こんなものなんだなー」
と思ったりするのだろうなとは予想していたのだけれど、でも試したこともないのに「ああ、あんなの美味しくないから」などと言うのも、なんだかフェアじゃないなぁと、食べてみることにしたのだった。
 
「ええー、でも絶対"まぁこんなものかな"って感じだよ?」
と、だんなは今ひとつ乗り気でない様子、そして息子は
「最後にチーズと卵入れておじやにするの?チーズ山盛りね!」
と、"チーズ入れておじや"のところにだけ超反応を示していた。なんか色々すみません。
 
濃縮液体のスープの素を鍋に入れて、400ccの水注いで、まずは鶏肉を煮て火が通ってから次々とソーセージ、じゃがいも、玉ねぎ、人参、しめじ、キャベツなどを加えていく。生のトマトも、1/2個分残っていたのを刻んで鍋に入れてみた。ほどよく煮えたところでテーブルに出して、薄切り豚肉とキャベツをぼちぼち足しながら、汁ごとすくって食べていく。
 
トマト本来の味よりもやや甘さがあって、諸々"旨味"を増やしているような感じで、やっぱりその味は「ああ、こんなものだな」という感想だった。大体想像通りの味で、こう……安めの居酒屋で出てくる焼き鶏を食べたときの感覚に近い感じ。普通にトマト煮、トマト味シチューを作れば良いのであって、わざわざ「鍋」にする意味が今ひとつわからなかった。甘く煮えたキャベツは美味しかったし、確かに鶏肉やソーセージはこのトマト味鍋に良く似合っていたけども。
 
そっかー、やっぱりこんな味だったかーと思いつつ、最後に煮詰まった汁にご飯入れて、ピザ用チーズ入れて、溶き卵も回しかけて作ったおじやはすごく美味しかったりした。最後に鍋肌をこそぐ勢いで、これだけはものすごい売れ行き。

2月12日 金曜日
とんかーつ!明日も勝ーつ!
ハニトー風トースト
カフェオレ
伊予柑

スライスされていない食パンの、耳の近くの塊があと少し。
3枚にスライスしたら1人分がすごく薄くなりそうだし、耳のところに当たっちゃった人はちょっと不幸な感じだし……と考えて、丸ごと「ハニトー」風にしてしまうことにした。
 
耳を下にして、格子に切り込みを入れ、上にバターを多めに乗せる。表面にこんがり焼き色がつくまでオーブンで焼いて、卓上で適当にざくざく切り分けて皆で食べた。ハニトーらしくハチミツも用意しつつ、"苺のお砂糖"も出してきて、各自適当に甘くしたりしなかったりしながらバターの染みたパンにかぶりついた。乗せたバターはトースト3枚に塗る分ほどの量で、それほどに大量というわけではなかったけれど、それでも上から溶けてジワッと染みたバターのところがすごく幸せ。
 
食後に食べた伊予柑(今週の野菜セットで届いたもの)は、かなり酸味が強くて、味は濃厚で良かったけれど口が「*」の字になってしまった。……残りは剥いて魚介のサラダにでもしようかなぁ。

千葉そごう内「とん亭」にて
 三元豚ロースかつ御膳 \1995
 生ビール(グラス) \315

今日は夕方から息子と2人、千葉にある英会話スクールの体験レッスンに。
 
もう5年ばかり、アメリカ人の先生が個人で経営する英語教室に通っていた息子だけれど、昨年あたりから教室のシステムが変わってクラスの人数が増え、「ネイティブの先生と直接話す機会になれば」と思っていた教室がちょっと期待と違う方向になってきてしまっていた。
 
息子の方も諸々「なんかちょっと違う、なんか楽しくなくなってきた」と思い始めていたようで、「どうせ英語の教室いくなら、マンツーマンで相手してくれるところ、通っていて楽しいところを探した方が良いのでは」と話し合い、その手の中では評判が良いらしい教室の資料を試しに取り寄せてみたところ「無料の体験レッスンを受けてみませんか?」と。
 
大人向けと子供向けの資料を両方希望したので、私と息子の2人でそれぞれ体験レッスンをしてもらえることになった。まぁ、資料見たらおっそろしく受講料が高かったので、2人で一緒に通うことはまずありえないのだけども。
 
教室の説明を聞きつつ、息子と私とそれぞれ30分くらいずつマンツーマンで英語のレッスン。私についてくれたのはカナダ人の同世代くらいの女性の先生で、
「あなた、料理好きなの?得意料理はなぁに?」
「うーん……肉じゃがとか、煮る料理……です。イタリアンや中華が好きなので、それらを作ることも多いです」
 
「この絵を見てくれる?」
「"居酒屋"ですね」
「そう、そのイザカヤのついての説明を、英語で私にしてくれる?」
「居酒屋……パブでもなく……バーでもなく、レストランでもないお店です。そのお店にいる人たちの多くはお酒を飲みますが、食事もします」
「そうそう、そんな感じ。続けて」
「私は居酒屋メニューで焼き鳥が好きです」
「あら、焼き鳥私も大好きよ」
「居酒屋で出されるアルコールはビールや日本酒、あと焼酎などです」
「あなた、お酒飲むの?」
「お酒好きです。いや、愛してます」
「あらそう、私はテキーラを愛してるのよ」
「あらステキ」
「うふふ」
「ふふふ」
 
貴重なマンツーマンの英語レッスンがこんなで良いのかと思いつつ(だってここの授業料、60分で1回5000円くらいもするのだ)、なんかそんな話ばかりしていた私のブース。でもおかげさまで、食べ物の話題だったらさほど単語に詰まることなく、たどたどしくはあったけれど楽しく会話を続けられた。息子は息子でキッズクラス担当の先生と一緒に、ブースの中でボールの隠しっこをして「このボールはパソコンの裏にある!」「机の下にある!」「頭の上にある!」などという会話をしていたらしい。
 
私も息子も2人して「あなたたち2人とも、自分が思っているよりずっと話せているし、理解度も高いわよ、磨けばどんどん上達するわよ」と良いように持ち上げられて、で、予想通りにお高いレッスン料のお見積もりをいただいて、で、教室を後にしてきた。ネイティブの人とマンツーマンで話すのが一番手っ取り早いのはわかるけど、でもやっぱりこの教室はお高いよなぁ……。息子はともかく、私が英会話スキルを磨いても、この先何に役立てられるのか(海外旅行くらい?)微妙なところではあるし。
 
久しぶりに英語でやりとりして、頭の中がボーン!と飽和状態になったまま、
「もう7時過ぎちゃってるし、そのへんで夕飯食べて帰ろうか」
「あの、そごうの上のとんかつ屋さんでカツ丼食べたい!」
「あのお店にあるの、カツ丼じゃないよ。"カツとじ煮定食"だよ」
「うん、それでいいから」
などと息子と話しつつ、ふらふらと千葉そごうに。今日はだんなの帰宅も遅いと聞いているので、息子と2人、とんかつ屋さんで夕御飯を済ませてきた。
 
季節柄、定食メニューに載るのは「カキフライ」という魅惑的な文字。カキフライとヒレカツのセットもいいなぁとか、ホタテや野菜のフライとの盛り合わせも良いなぁとか、ものすごく悩みつつ、結局「ロースカツをがっつり食べたいです」という欲望に逆らえずに三元豚のロースカツ定食を。
 
食卓に用意された巨大なポットに入ったとんかつソースをたっぷりつけつつ食べる揚げたてのカツの幸せなこと。千切りキャベツをお代わりしてキャベツ、ご飯、肉、キャベツ、ご飯、キャベツ、という具合に食べていた私の向かいでは、息子がご飯、カツ煮、ご飯、ご飯、カツ煮、ご飯……とすごい勢いでご飯を口に運んでいる。お代わり無料とはいえ、けっこうな分量が入っている飯椀だったのに、
「すみませぇん!ご飯お代わりくださぁい!」
と、彼はご飯のお代わりを所望していた。……あれ?今日はだんなと2人ではなくて息子と2人の夕御飯だったはずなのに、なんだか激しく既視感が……。

2月13日 土曜日
銚子丸熱高まりて。
ベーグルサンド
 (チーズ・生ハム・ゆで卵)
ミルクティー

今日は息子、授業参観ということで土曜日だけれど登校日。朝から普通に学校に行って給食も出て午後に授業参観の予定だ。
 
「そっか、土曜だけどいつも通りに起きなきゃいけないんだ……」
と半分寝ぼけながら起きて、息子の朝食を用意して送り出した後、ゆっくり起きてきただんなと2人朝御飯にした。
 
先日JUNOのプレーンベーグルを買ってきたところだったので、半割にして片方にバターを、片方にチーズを乗せてオーブンへ。焼き上がったところに生ハムとスライスした固ゆで卵を挟んでボリュームのあるベーグルサンドにした。
 
ちょっとクセのあるチーズを挟みたいなと、私は白カビチーズを選び、だんなはスライスしたレッドチェダーチーズを。適度に塩気のある美味しい生ハムをたっぷり挟んだのでマヨネーズや塩胡椒もなしでそのままかぶりついたベーグルは良い感じに美味しかった。BAGEL&BAGELよりも若干しっかりめの生地で、ここのベーグルも良い感じ。
 
なぜか今「カヤジャム」(シンガポールのココナッツ風味の甘いミルクジャム)を使った品がパン屋に多く並んでいて、このお店の季節のベーグルも"カヤジャムベーグル"だった。試食してみるとほのかにカヤジャムの香りがして悪くなかったけれど、しょっぱい系のサンドにして食べたい気分だったので今回はプレーンを。
 
そういえばあんぱんの木村屋にもカヤジャムクリームパン、なんてのが並んでいた。

「ケンタッキーフライドチキン」の
 ポットパイ・チキンBOX
 (チキンポットパイ・チキン・コールスローサラダ)
 ジンジャーエール

息子のいない静かな午前中、特に何をするということもなく、家でごろごろり。
 
気がつくともう12時をまわったところで、
「あれ?もう息子の学校向かわなきゃいけない時間まで1時間もないじゃん!」
と気がついて、急ぎ身支度してだんなと2人、外に出た。今日は朝からちらちらと小雪が降り、昼になってもまだ雨にならず雪のまま。温暖な千葉で雪になるくらいだから、気温も相当低く、体の芯からじわじわ冷えてくるような寒さ。
 
「そういえば、マクドナルドのニューヨークバーガーもまだ食べてないねぇ……」
「あ、食べに行かないと食べないまま終わっちゃいそうだよね」
などと話しつつ、でもケンタのチキンも恋しい気分……と、結局ケンタッキーフライドチキンに向かってしまった。時々無性に食べたくなるここのチキン(そして一度食べると少なくとも数週間は「しばらく要らないわ」と思えるチキン)、ここ数ヶ月、恋しくなるまでのスパンがだんだん短くなってきている気がする。ジャンクフードがやたらと恋しい今日この頃。
 
そういえば「チキンポットパイ」を久しく食べていなかったなと、私はポットパイとチキン1ピースとポテトのセットを。ポテトはサラダにも変更できるということで、コールスローサラダにしてもらった。だんながビスケットつきのセットを頼んで「でも、ビスケットそんなに要らないからおゆきさんも食べて」と譲ってくれたので、その分ポットパイをお裾分け。ビスケット用のシロップが余ったので、ポットパイのパイにまでシロップつけつつ食べてしまった。
 
このチキンの、「カリカリ」ともちょっと違う、フニャッとしているような衣がなぜかすんごく美味しいんだなぁ……いつかカーネルバフェ行ってしこたまチキン(それも足のとこ!)食べたいなぁと思いながら、今日のところは1ピースのチキンをもぐもぐもぐ。

「銚子丸」にて
 白子の天ぷら
 中落ち軍艦
 劇団セット
 シマアジ握り
 イワシ握り
 大トロ握り
 あん肝軍艦
 自家製プリン
 生ビール・熱燗
などなど。ちょっと夢中になった。

息子の授業参観も滞りなく終わり、雪はみぞれ混じりの雨になったあと、夕方になって曇り空になった。
 
あまりに寒くて外出する気分にもなれないところだけれど(そして「家で鍋でも?」という気分になりそうなところだけれど)、だんなは「銚子丸」熱が高まっているところだったらしい。
 
昼間、うきうきと「今やってるキャンペーンだと、マグロが安いよ、こんなメニューもあるよ」とチェックしているのを横から見ていたら、私も「お寿司、いいなぁ」という気分になってきた。この寒さの中でも、「うん、銚子丸ならいっちょ外出するか!」と立ち上がらせてくれるこの情熱の沸き具合を感じるだに、寿司のパワーはすごいと思う。
 
夕方遅めの、夕飯にはちょっと早いかな?くらいの時間に到着したというのに、店内は8割方席が埋まっていた。席に案内されるなり生ビールと白子の天ぷらを注文し、1貫ずつ多種類盛られてくる「劇団セット」も注文して、あとはのんびりぼちぼちと。
 
今キャンペーン中の劇団セットは、オーロラサーモン・ずわいがに・すじこ・帆立・ブリ・ぼたん海老・金目鯛・生本マグロの8貫盛りで980円。私もだんなも「好きなものを残すように食べる(=嫌いなものから食べる)」のが常で、皿の上に残るものがブリ、金目鯛、マグロ……と、大体同じものになっていくのが面白い。すじこの握りの、すじこのたっぷり具合に少し驚いたけれど、そう塩気があるわけでなく、プリプリとしていて美味しかった。金目鯛も期待通りにとろけるようで、良い感じ。
 
最初の1杯はビールをもらったけれど、この寒さではむしろ熱燗の方が恋しい気分で、2合徳利1つもらってだんなと半分こ。
「これ食べる?」
「うん、1個食べる」
と、2貫盛られた1皿を今日もおおむね半分こしつつ(でも大トロは1人1皿を死守)、最後は大トロ握りとあん肝軍艦でシメ。本当はアボカド入りの手巻き(ツナ入りかカニサラダ入りか)を最後に食べるのも良いかなと思っていたのだけれど、目の前にプリンが回ってきたので、ついついついついそれに手を伸ばしてしまった。
 
ちゃんと卵の味がするカスタードプリンで、ねっちりした滑らかな舌触りがとても良い感じ。なぜ寿司屋でプリン!?と思わなくもないのだけれど(そして杏仁豆腐とかわらび餅などもくるくる回っているわけだけれど)、美味しくて幸せ。食べ応えのある分量ゆえ毎回は食べられないけれど、密かに毎回「今日は食べちゃおっかな、今日こそ食べちゃおっかな」とわくわくしているもののひとつ。

2月14日 日曜日
今日のおやつ。チョコいっぱい。
「551蓬莱」の
 豚まん
 焼売
烏龍茶

今日は私が一番の「遅起き」。
 
息子が起きたらしいタイミングで、りゃんりゃんが「お前の息子起きたけど、お前はまだ起きないのかー?」とばかりに起こしに来た。その後一度トイレにと起きた私の後をくっついて歩き回って、再び布団に戻っていった私を「なぜまた寝る!?」とばかりに憤慨した風に鳴きに来て、その後だんなが起きた後に「お前が最後だ、なぜまだ起きない!?」とばかりに抗議活動。
 
これが一番効果的とばかりに、枕元まで来て人の顔を覗くように目線合わせて「ニャー」と言ってくるから、私もつい返事してしまう。今日も青い目が美しいねアメ横の魚屋のオヤジみたいなダミ声も最高だよマイハニー……ぐー。
 
実のところ体調もあまり良くなくて、「いかん喉痛いし頭重い……風邪かしらん?」と、ボーッとしている間にだんなが手早く豚まんを蒸してくれた。残り4個だった焼売も蒸して、1人1個。「私は1個で良いよ」と言ったら、だんなと息子がじゃんけんして勝利者の息子の元に最後の1個。
 
「僕ね、豚まんは551最高だけど、でも焼売は551より崎陽軒が好きだなぁ」
「うーん、私は焼売も551のが好きだけどな」
「俺も」
崎陽軒はあのサイズと、あと温めなくても美味しいのが素敵だよね、などと話しつつ、1個がたっぷり2口分くらいはありそうな巨大な焼売を堪能した。肉まんも焼売も基本的には同じ味で、豚肉と玉ねぎの味、という感じ。玉ねぎの甘さがとても幸せ。

「ほっともっと」の
 コンビしょうが焼弁当
麦茶

午前中、友人から「鰻食べに行かない?あとアウトレットモールも!」と魅惑的なお誘いをもらったのだけれど、美味しい鰻に対して申し訳ない体調だったので今日は家でのんびり。図書館の本だけ返しにいかないといけなかったので、ちらっとそれだけ出かけてきた。
 
昼御飯は簡単に、ほっともっとのお弁当で。
 
いかにもな味ではあるけれど、コンビニ弁当よりは美味しいし、揚げ物などがちゃんと揚げたてなのが嬉しいこのお弁当屋さん、メニューを見て恋しくなるのはたいてい鶏の唐揚げだ。
 
でも今はそんなにたっぷり食べたい気分でもないなぁと、ご飯の上におかずの乗った、ちょっと小ぶりの弁当を選んでみた。フェア商品だった「コンビ生姜焼弁当」は、ご飯の上に豚肉の生姜焼き、その隣に刻みキャベツを添えたコロッケと唐揚げが1個ずつ、あとは漬物。
 

ちょこあれこれ
カフェオレ

今日はバレンタインデー、ということで、おやつはチョコ。チョコたくさん。
 
なんと息子には、家までチョコ(しかも手作りチョコ!なんという本命!)を届けてくれた女の子がいて、更にはなぜか夫にも「まー、職場の男性陣に一粒ずつくらいはあげとかないとねー」的な"女性社員一同からのお情けチョコ"的ではないチョコがいくつか。チョコ好きの私には幸せな光景が広がることになった。
 
私が自分が食べるつもりで買ってみたのが3種類で、BEL AMERのNY Chocolate CollectionPierre Ledentのアミューズ・ブーシェ、ショコ・レのミルクとダークとヘーゼルナッツ。
 
私は海外の高級チョコレートだったらLa Maison du Chocolatのものが一番好き(味も外見もパッケージも諸々全部が好き)で、それ以外なら全部一緒……と言ってしまうととても乱暴だけれど、「○○店より××店のが美味しい!」と情熱的に探す欲があまり沸かなくて、あまり情報収集することなしに、デパートのチョコ売り場でショーケースを見て「あ、これ可愛い」「これ綺麗」と思ったものを買ってきてみたのだった。海外のチョコはあまりにお高くて、だから日本のお店のチョコの方がむしろ気になっていた今年のバレンタインデー。
 
ハートが飛び交った可愛い外見だったBEL AMERのチョコが期待以上に美味しくてうっとりしながら1つ1つ食べていたのだけれど、今日届いた大阪の友人からのチョコが同じくBEL AMERの「阪神タイガースバージョン」だったことに驚き、笑ってしまった。
それは見事なタイガースマークやロゴ、虎柄の模様があしらわれたチョコで、今日の写真の左端の方にいくつかそのタイガースチョコが映っています。

じゃがポックル・燻製卵
だんな特製 ちゃんぽん
ビール(モルツ)

夕飯どうしようね、と、冷蔵庫の中の残り野菜や買い置きの肉について思いを馳せていたところ、だんなが
「ちゃんぽん食べたい!」
と。
 
近くのスーパーにも冷蔵のインスタント麺コーナーに扱いがあるけど、どうせだったら美味しい麺が良いよねと、わざわざ千葉そごうに電話までして「永楽製麺所のちゃんぽん麺の扱いはありますかー?」と聞いていただんな。結局美味しい麺はみつからず、妥協して地元スーパーの麺を買ってきて、具は豚肉、シーフードミックス、うずら卵、キャベツに人参、もやしという感じで。
 
ビールのつまみにと、じゃがポックルとスライスした燻製卵(notスモッち)を出して、そして目の前にはババンと大盛の大変に具沢山なちゃんぽん。
 
肉も野菜もシーフードもしこたま入れました!という感じの具はどれもこれもがたっぷりで美味しかったけれど、麺の方はだんなと2人して
「あああ……」
「やっぱり永楽製麺所のちゃんぽん麺って、最高だったんだねぇ……」
と苦笑いすることに。
 
カップラーメン&インスタントラーメンも大好物なのに、でもこのちゃんぽんにはちゃんと美味しいちゃんぽん麺を入れたかったなとしみじみ思っちゃったのだった。 麺料理をするときの麺自体の美味しさは侮れないなとしみじみ思った。