食欲魔人日記 05年10月 第3週
10月17日 月曜日
あっさりさっぱりラム肉料理
水炊きスープでうどん

麦茶

土鍋にたっぷりのスープと、煮えた野菜、1切れの肉。
昨夜の水炊きがそんな感じに余っていて、今朝はそれに冷凍うどんを入れてみた。ご飯を入れて雑炊にしようかどうしようかとだんなと相談した結果、「寒いのでうどんがよろしかろう」ということに。

鶏のコラーゲンでたぷたぷしているスープに、そのスープの旨さを吸ったキャベツに根菜に肉。柔らかくなりすぎない程度にうどんに火を通して、
「肉……半分こしよ」
「あー……息子のどんぶり、キャベツ多すぎた……」
とか言いつつ適当に具やうどんを分け合ってどんぶりによそった。ミニサイズのどんぶりちょうど3つで鍋は空になる。

とろけるような口当たりのスープを堪能しまくりながら、煮えた野菜もどっさりしっかりいただいて、月曜日のスタート。
……でも、今日も朝から雨だねぇ……スカッと晴れてほしいわぁ。

海苔チーズホットサンド
自家製ラッシー
葡萄

ホットサンドが食べたいなぁと思い、中に何を詰めようかと考える。肉っぽいのは食べたい気分じゃないし、甘いホットサンドという気分でもなく、
「……チーズがいいなー」
と、手持ちのカチョカヴァロをスライスして、「海苔チーズホットサンド」にしてみることにした。ごく薄くマーガリンを塗ったパンをセットして、焼き海苔・チーズ・焼き海苔の順で具を挟み、5分くらいかけてじっくりとチーズが溶けるまで火を通す。カチョカヴァロは火を入れるとすごく柔らかになって、柔らかではあるけれど粘りも弾力も保たれるので、とても"絵になる"伸びかたをする。口にする端から乳臭いチーズがピヨーン、ビヨヨーンと伸びてきて、その食感を楽しみながらもぐもぐと食べた。

お供に、自家製カスピ海ヨーグルトを使ったラッシーを。ヨーグルトと同量くらいの冷水を加え、ライムをぎゅっと搾って、はちみつをひと垂らし。砂糖抜きでも食べられるような優しい味のヨーグルトなので、あまり甘さをつけなくても美味しく飲めるラッシーになる。「飲むヨーグルト」よりかなりあっさりした味のラッシーを飲みながら、
「……なんか、乳製品まみれって感じだわ……」
と一人飯を済ませた。デザートに葡萄。

ラムのタンドリーマリネ、ポテトとトマトのヨーグルトサラダ添え
ストラッチャテッラ
ナン
アイスティー

「スーパーで普通にラム肉見かけるようになったなぁ嬉しいなぁ」と感じたのが今年の春か初夏頃だっただろうか。牛肉価格の高騰が続いている事が背景になっていたりするのだろうけれど、ラム肉好きにとっては嬉しいことだ。そしてそれと前後して外食業界ではジンギスカンがブームになり始め、そして夏頃からラム肉料理の特集記事を料理雑誌などでも見かけるようになった。

……で、本日は、一度作ってみたいと思っていたラム肉料理に挑戦することに。「ラムのタンドリーマリネ、ポテトとトマトのヨーグルトサラダ添え」という舌を噛みそうな料理は、『ELLE a table』の9月号(7月発売)に載っていたもの。WOLFGANG PUCKという、新宿や六本木に店舗を構えるカリフォルニアキュイジーヌのお店の日本総括料理長さんのレシピなのであるらしい。

薄切りラム肉は、ヨーグルトとガラムマサラ、刻んだミントの葉、おろし生姜におろしにんにく塩胡椒、そして蜂蜜を混ぜたものに漬け込んでから焼く。焼いた肉にスライスした玉ねぎ(本当は赤玉ねぎを使えとある)を添えて盛りつける。添えるサラダは、茹でたじゃがいもと湯剥きして刻んだトマト、いんげんなどをヨーグルトとクミンとはちみつ、刻んだミントの葉を合わせたソースで和えたもの。ほのかにスパイシーなさっぱりした肉料理なので、炊いたご飯は似合いそうにないなと買い置きの真空パックされたナンを温めて添えることにした。

スープに青菜が欲しいなと、イタリア料理の「ストラッチャテッラ」というものを。「チーズ風味のかき玉汁」なのだけれど、青菜が似合うということでほうれん草やモロヘイヤが入ったレシピがけっこう多い。顆粒鶏がらスープを溶かした湯でカッペリーニをポキポキ短く折ったものと適当に刻んだほうれん草を茹で、火が通ったところで溶き卵とおろしたパルメザンチーズを合わせたものを流し入れる。チーズの混ざった溶き卵のおかげで、日本のかき玉汁のようなヒラヒラと薄い布状の卵にならず、スクランブルエッグのようなふわふわとした卵が表面に散る仕上がりになる。もこもことした見た目も、食感も楽しいスープ。

と、こんな感じで今日はちょっと不思議な組み合わせの夕御飯になった。ヨーグルトとはちみつの甘酸っぱさが心地よいスパイシーなラム炒めも期待以上に美味しくて、スライスした玉ねぎがよく似合う。ビールかワインが恋しくなるような味で、ナンをつまみながら息子と2人で綺麗に平らげた。
ラム肉、1/3量ほど残ったから、これはモヤシとニラと一緒にベタな味に炒めて昼御飯の丼にでもしようかな。

10月18日 火曜日
白身魚が食べたくて、サワラ。
コーンフレーク with 牛乳
葡萄

だんなはジムで早めの出勤、私と息子は朝寝坊。
そろそろ布団から出るのを苦痛と感じる寒さが到来したようで、
「……うー……ほら、息子、起きなきゃ遅れる……学校……」
「……」
「ほらーほらー……私も眠くなっちゃうじゃんよー」
「……うー」
と、親子して布団から出られずに羽毛布団ひっかぶってうごうご。十数分布団と別れることができなかった。

……で、時間もなくなっちゃって朝御飯はコーンフレーク。スープも残ってるし、トーストと目玉焼きでどうかな、ココアも用意しちゃおうかなと思っていたのに、あえなくコーンフレークとなり、「コーンフレークはそろそろ寒いんじゃないか」と思いつつもサラサラと皿に盛りつける。やっぱり寒い……と私は思いながらパリパリとコーンフレークを食べたのだけれど、息子は満足そうだった。

「和幸」のひれかつサンド \390
ほうじ茶

うっかりしていて期限を過ぎてしまい図書館から「借りてった本返せや〜」という通知をもらってしまったので、小雨降る中慌てて返却に向かう。雨だから空いているかと思いきや図書館はなかなかの混雑で、料理の本とインテリアの本と深海の本と虫の本あたりの棚を眺めて何冊か借りてきた。長〜くて暗〜い小説(……どんなだ……)を読みたいなぁと思いつつ、返却時までに読み切れる自信がなくて、最近は写真多めの実用書やらムックやらしか借りていない。

で、ついでにいくつか用事を済ませて食材の買い物もして、お昼御飯に「和幸」のひれかつサンドを買ってきた。大きな3切れが1パックで390円とそこそこお買い得。イタ飯屋のデリの650円クリームソースがけピラフとか、R1/Fのサラダ麺(これも600円くらい)も気になったのだけれど、
「……値段が高くないのにしておこう……」
と、値段は高くないけれどカロリーは高そうなひれかつサンドになったのだった。

和幸のかつサンドは、マスタードの味がちょっと強め。使われたソースがさらさらとしたものなのか、ちょっと水っぽさのあるソースがかつにもパンにもじわっと染みていた。薄くキャベツの千切りも挟まっていて、ボリュームたっぷり。昼になっても薄寒かったので、あったかいお茶淹れていただいた。

ラムとニラ、もやしの炒めもの
サワラと春菊のさっと煮
いかゲソの胡麻油がけ
自家製かいわれとベビーリーフ、豆腐のサラダ
ストラッチャテッラ
羽釜御飯
ビール(モルツ)
麦茶

萩の月
抹茶入り玄米茶

「今日は魚だ!魚を食べるぞ!」
と、今日買ってきたのはサワラを2切れ。だんなは今日も遅いだろうなぁと、2切れ。水炊きで使い切れなかった春菊と共にさっぱり味で煮付けようと夕方のんびり準備を始めたところで「今日、帰れそう」とだんなから連絡があった。それならと、残っていたラム肉やゲソを使って品数を増やして、だんなの帰りを待つことに。

明日の昼御飯にしようと思っていたラムは、ニラ、もやしと一緒ににんにくを効かせて焼き肉のタレで炒めちゃう。ゲソはさっと茹で、刻んだ葱と混ぜ合わせて醤油と塩で軽く和え、そこに煙が出るまで熱した胡麻油を少量ジャッと回しかける。

これまた水炊きで使い切れなかった豆腐は軽く手で崩して、自家栽培しているスプラウト(現在貝割れ大根栽培中)と、今日買ってきた袋入りのベビーリーフと合わせてサラダに。ベランダで育てているベビーリーフもちょうど間引き時だったので、何株かつまんで買ってきた葉と混ぜた。

サワラは1カップの水に酒大さじ2、味醂大さじ1、塩と醤油各小さじ1/2と薄切り生姜とをフライパンに入れて煮立たせ、そこで5分ほど煮て軽い軽い味の煮付けに。火を止める1分前に刻んだ春菊をばさばさっと大量に投入して蓋をし、歯応えが残る程度に火を通せばできあがり。醤油が小さじ1/2しか入らないので「こんなんでちゃんと味がつくのかなー」と思ったのだけれど、ちゃんとついた。煮浸しのようになった春菊がなかなか良い味で、参考にした元々のレシピ(多分、ケンタロウさんの魚料理本に載っていたんじゃないかと……)では春菊じゃなくてセリが使われていた料理。セリの方がこのあっさりした煮汁には確かに似合いそうだ。

今日のおかずにはいまいち似合わないわと思いつつ昨夜の残りのスープも温めて、肉あり魚あり豆腐ありの品数多めの夕御飯。でも何より野菜がたくさんになり、密かに企てていた「最近激ジョブで夕飯外食続きのだんなに魚と野菜を摂らせましょう」プロジェクトは成功したらしかった。魚と春菊の料理は主に私とだんなが食べ、肉と野菜の炒め物は息子がえらい勢いで自分の皿に取り分けては吸い込んでいく。もやし1袋にら1束使った炒め物はちょっと多すぎたかしらと思っていたのに、皿は綺麗に空になった。息子がニラ1/3束分は食べてくれた模様。

10月19日 水曜日
困ったときに助かった豚キャベツご飯。七味ゴリゴリ。
ハイジの白パン
ボローニャソーセージ風のハムエッグ
カフェオレ

数日前、肉屋で「ベーコン入り」と書かれた厚切りハムのパックを買ってきた。息子が一緒に売り場を眺め歩いて、
「これ!これ、おいしそーじゃない?おいしそーじゃない?ぼく、食べたいなぁ〜」
と4枚入りのそのパックを握りしめていたのだ。えー……なんか……添加物山盛っぽいなぁ……美味しいのかなぁ……と思いつつ、リクエストに応じて、そのボローニャソーセージのようなハムを1パック。じっくり両面を焼いて目玉焼き添えたら良いかしらと、それに合わせて「ハイジの白パン」を昨日買ってきた。

ただの「白パン」だったらたいしたインパクトはないのに「ハイジの」がつくだけでやけに美味しそうに見えるのはなぜなのか。
「わーいわーい、ハイジの白パン〜♪」
と、さしたる疑問も感じずにハイジだハイジだと買ってきてしまう私がいる。そのまま食べるのが旨そうなふあふあのパンなので、バターとジャム添えてそのままテーブルに出した。

というわけで、ハムエッグと白パン、カフェオレで朝御飯。ベーコンの細かな粒が入るハムは、かなり厚めで食べ応えがある。卵の黄身を一口で食べてしまいながら、いちごジャムとあんずジャムをパンに添えつついただいた。

「ハイジの白パン」があるなら、「ラピュタのトースト」とか「ルパンのミートボールスパゲティ」とか「ハイジのチーズ」とかがあってもいいのにね。あ、あと、「松本零士のラーメン」も。

おうちで弁当
 豚肉の生姜焼き丼
 コールスローサラダ
 ブロッコリー
 ゆで卵
麦茶

「明日は弁当作って欲しいなぁ」とだんなから言われ、「いいよー」と答え、そして目覚まし時計を早めにセットするのを忘れた私。
今朝、いつも通りの時間に
「しまったぁ!」
と飛び起きて、
「いいよいいよ、弁当いらないよ」
とだんなから言われ、でも時間なくもないからなんとかなるよ、なんとかするよと、頑張った。無事にだんなの出勤15分ほど前に弁当完成。

豚肉の薄切りがあるから生姜焼きだな、と、玉ねぎと豚肉をたっぷりめのおろし生姜と醤油、味醂で濃いめに味をつけて炒めた生姜焼き丼。広く薄く敷いたご飯の上に生姜焼きを盛りつけ、添え物は野菜と卵。半分に切った固茹での茹で卵と、マヨネーズ味の若干濃いめの味のコールスロー、そしてその脇に彩りも兼ねて茹でブロッコリー。茹でブロッコリーにバジル風味のマヨネーズを添えようとか、ゆで卵に黒ごまと粗塩を軽くかけておこうとか思っていたのに、そのへんの仕上げをすっかり忘れてしまった。

1人分作るのも2人分作るのも手間はほとんど変わらないので、私の分も一緒に作る。狙いどおりに濃いめの味の生姜焼きの味がご飯によく似合っていて嬉しかった。

手製の弁当は美味しい。
時々どういうわけか取り憑かれたかのようにコンビニ弁当が食べたくなってしまう時があるのだけれど、一口食べると「そうだよ、こういう味だよ、うんうん」と納得してげんなりしてもう二度と食べなくていいわと思う。やっとここ数年になって、わけのわからないその衝動に取り憑かれたときに「買っちゃダメよ、買っちゃダメ。どういう味かもう知ってるでしょう〜?」と自分を説得して冷静になれるようになった。一体コンビニ弁当の何が呼ぶんだろう。……アミノ酸?

と、私にとってコンビニ弁当はそんな感じなのだけれど、手製の弁当は飽きない。自分が作って自分が知っている味しかしない弁当なのに、悪くないなと思う。そしてどうも、外食の選択肢はいくらでもありそうなだんなもまた、私が作るお弁当を美味しいと思ってくれているらしい。それはちょっと幸せなことだなぁと思う。んでもって、だったらもうちょっと手間かけた弁当にしてレパートリーも増やせや自分、とも思う。……がんばろう。

豚キャベツご飯
さやいんげんの胡麻和え
わかめの味噌汁
麦茶

予定では、今日の夕飯の献立は具沢山の豆入りミネストローネ。そして魚か肉を使ったパスタとサラダ。材料をメモして「あとは昼にジム行って帰り道に買い物してくるだけ!」という状態だったのに、飛び込んてきた仕事でジム行きが流れた。そのまま夕方になり買い物にも行けずに、あっけなく夜になった。おかしい……午前中はジャック・オ・ランタンのペーパークラフト作るほど暇だったのに。

夕御飯は、ありもののキャベツと豚肉を使ってなんとかしようと、ささっと丼にすることにした。「分とく山」のレシピの豚キャベツ丼。豚薄切り肉をさっと茹でておき、昆布だしを200cc温めたところに小さじ2の薄口醤油、小さじ1の酒を入れてその下茹でした薄切り肉と刻んだキャベツを軽く煮る。適当にキャベツが柔らかくなったらご飯の上に具を盛りつけ、七味唐辛子をババッとふりかけてできあがり。これ以上なくシンプルな味の丼だけれど、豚肉とキャベツの優しい味が感じられて良い感じ。七味唐辛子がポイントなのだけれど、息子の丼にはごくごく軽くかけるにとどめておいた。

あとは更にありもので、胡麻和えと味噌汁。
「ごめんねぇ、すっごいスープ作ろうと思ってたんだけど……明日ね……」
と息子に言い訳しながら、でも思った以上に美味しくできた豚キャベツご飯をたっぷり食べた。

10月20日 木曜日
久しぶりにミネストローネ
バタートースト
カップスープ(コーンクリーム)
メロン

シンプルなバタートーストが食べたいなー……と思っていたので、今日は「アンデルセン」の長期熟成食パンでバタートースト。ジャムも出して、バターこてこて、ジャムこてこて、家族それぞれ好き勝手に添えながら厚切りにしたパンを囓る。そろそろ朝にはあったかい飲み物が必須だろうということで、今朝はカップスープ。そしてお義母さんからもらったメロン。

昨日もテーブルに出したけれど、ジャムを使ったのは昨日今日が久しぶり。以前スコーンを作った時、ジャムが1瓶も冷蔵庫に入っていないのに気付いて買ってきたいちごジャムとあんずジャムは、砂糖不使用のかなり甘さ控えめなもの。レモン由来のペクチンが含まれているそうで、酸味も強めのあっさりさっぱりなジャムだった。「あんまり甘くないから」というのだけが理由じゃないだろうけれど、息子がいちごジャムをスプーンにたっぷりすくい取ってパンにごってりと添えている。……こらこら、甘さは控えめだけど、値段はあんまり控えめじゃなかったジャムなんだってば。

ハイジの白パン
ズッキーニと茄子のバジル炒め
ミルクティー

今日の夜はきっちり料理をするぞ〜と、仕事を早めに終わらせるべく朝からお仕事。昼御飯を挟み、めでたく午後2時頃に仕事がすっきり片づいた。

お昼ご飯は、昨日の朝に息子が半分残していた「ハイジの白パン」を。息子の両手に余るほどのサイズのパンだったので、息子にはちと多かろうと半分ちぎって残しておいたのだった。野菜を添えたい気分だったので、ズッキーニと茄子を適当に切ったものをオリーブ油とにんにくと塩胡椒で適当に炒め、最後にちぎったバジルを適当に混ぜてできあがり。大皿にルッコラ敷いて野菜炒めを盛りつけ、その脇にパンを置いてなんとなくそれっぽいランチプレートにしていただいた。

お供に、あったかいミルクティーをミルク少なめで。

鶏手羽のカリカリ焼き
具沢山ミネストローネ
クリームソースのファルファッレ
アイスティー(ウバ)

昨日予定していたミネストローネを夕方にいそいそと作り出した。具はベーコン、ひよこ豆、玉ねぎ、にんじん、パプリカ、ブロッコリー、アスパラガス、ズッキーニ、茄子、キャベツ。ざくざく刻んで少量のバターで炒め、水を加える前に蓋をして弱火にかけ十数分蒸し煮にして野菜を柔らかくし、その後水煮缶トマトと湯、顆粒鶏がらスープを加えて煮込むこと40分くらい。そうそうこれこれ、という感じの具沢山ミネストローネができた。食べ際におろしたパルメザンチーズを少量散らして、風味の良いE.V.オリーブ油をちらっと垂らす。

「……で、ご飯炊こうかな、スパゲティ茹でるかな……」
と、ミネストローネを煮込む間に居間に戻ってきて呟くと、息子が耳ざとく
「スパゲティがいいと思うよー。クリームの味のがいいと思うよー」
と提案してくる。

それも良いかと、ファルファッレを茹で、バターと小麦粉と牛乳で作ったベシャメルソースにピザ用チーズを溶かしたソースを作る。生クリームは使わないちょっとあっさりした味のソースにして、それをファルファッレに絡め、肉っけも少し欲しいなと鶏手羽を4本スキレットで焼いたものを1人2本パスタと一緒に盛りつけた。鶏手羽は塩胡椒だけで焼き、スキレットに押しつけるようにして皮をパリパリに。あれこれやっている間にお湯を沸かして、ウバのお茶っ葉でアイスティーの準備もした。

シンプルだけれどなかなか美味しい夕食ができたので、御機嫌に息子と2人で夕御飯。息子が
「秋田のおばあちゃんちはー、おうちにかいだんがあるよね。おともだちの、○○くんちも、かいだんあるんだよ」
と言い出して、「どんな家に住みたいか」という話で盛り上がる。そういえば息子は産まれてからずっと集合住宅暮らしだ。

「ん?階段ある家に住みたい?」
「うん、すみたいなー、おへや、いっぱいあるといいじゃん?」
「そうだねぇ……おかあさんは小さな家がけっこう好きだけどね。広すぎても落ち着かないんだよねぇ」
「んとね、かいだんある家にしてね、上に、ぼくのへやと、お父さんのへやと、お母さんのへや」
「うんうん」
「下行ってー、キッチンと、ごはん食べるところと、テレビ見るへやと、あと、みんなで寝るへや!」
「……へ?みんなで寝る部屋があるの?」
「うん、あるの」
「でも、お母さんの部屋や君の部屋があるんでしょ?」
「うん、そこには、ベッドおかないの」
「じゃあ何置くの?」
「パソコンとかー、ゲームとか」
「……ほー……」

ぼく、もう小学生だから一人でお風呂入れるんだよ、お買い物だって行けるんだよ、と、あれこれ一人でやるようになった息子も、でもまだまだ「みんなで寝る部屋」が必要なのらしかった。

10月21日 金曜日
おもむろに、あんきも。
自家製ヨーグルト with はちみつ

先日、卵とチーズのパスタ入りスープを作っておいたところ、朝ジムに出撃するだんなにすごく好評だった。
具沢山のあったかいスープは、確かに運動前の朝御飯にはちょうど良いかもしれない。それじゃあだんなのジム行きに合わせてスープを作っておいてやるようにするかなぁ……という意図もあって、ミネストローネをたっぷり作っておいたのだった。

朝起きると、スープ用の器とスプーンが台所の流しに置かれていて、「よしよし」と思いながら私と息子も朝御飯。私もミネストローネにしようかなと思ったのだけれど、何だか胃が重い気がしたのではちみつをひと垂らししたヨーグルトで済ませてしまうことにした。

まろ〜んと水っぽく粘りのある自家製カスピ海ヨーグルトは、相変わらず酸味控えめな優しい味。

2日目のミネストローネ
チーズトースト
紅茶(ダージリン)

今日の午後には工事の人がやってきて、我が家に光ケーブルを引いてくれる予定。うきうきとそれを待って、今日行く予定だったジムにも行かずにパソコンまわりを片づけて待ちわびる。これで、一日何度も電話線引っ張ってきてダイヤルアップでつなげなくても良いのね、画像たっぷりのサイトも快適に見られるのね〜……と思いつつ、片づけの合間に昼御飯を簡単に。

厚切り食パンに薄くバターを塗って、ピザ用チーズをこんもりとトッピング。ミネストローネも温めて、マグカップにたっぷりのダージリンティー。昨夜のできたての時はトマトの酸味がちょっと尖って感じられたスープも、今日は格段にまろやかになっている。

ミネストローネはベーコンとトマト缶と玉ねぎとにんじんとじゃがいもが入っていればとりあえず問題ないわと思っていたのだけれど、豆やブロッコリーやアスパラ、ズッキーニ、キャベツなどがあれこれ入るとまた一段と美味しい。本当は白いんげん豆を入れたかったのだけれど、寄ったスーパーには置かれていなくて(代わりに、以前探して全然なかったひよこ豆が2種類も売られていた……なぜ……)、「これでいいやー」とひよこ豆を入れちゃったのだった。

そんな昼御飯を済ませたところで、工事の人がやってきた。……が、設備の問題で、今日中に開通工事は終わらず。本当はA地点に向けてケーブルを引かなきゃいけないのに、事前の準備でB地点に向けてケーブルが伸ばされていて、「それじゃあダメです。やりなおしです」ということになってしまった。ううう、残念。すごく残念……。

イタリア産赤ワインあれこれ(酔っぱらう)

「天狗」にて
 寒ぶりの刺身 \399
 あん肝 \399
 冷やしたぬきそば \504
 ビール(ブラウン中) \441(酔っぱらいに加速)
 生グレープフルーツサワー \441(更に加速)

「ハーゲンダッツ」の小豆アイス(クールダウン)

夕方は息子の音楽教室。終わってから、デパ地下の乳製品のお店でいちごミルクソフトクリームを食べた。

「音楽教室、がんばったら、ソフトクリーム買ってくれる?」
息子が教室に向かう道すがら上目遣いで聞いてくるので、
「頑張るのが当たり前なんだよ。"頑張ったら○○する"ってのは、お母さんあんまり好きじゃないなー」
と答えたのだけれど、今週はすごく頑張って練習もしていたので、まぁいいかとソフトクリームを食べに。

「あのね、ソフトクリームはね、そごうの地下のお店がね、いちばんおいしいよ」
息子が言うには、我が家近所の20種類もの種類があるソフトクリームのお店(メインの商品はメロンパンのお店)よりも、不二家で売られているミルキーソフトクリームよりも、そごうの地下の乳製品のお店のソフトクリームが美味しいのだそうだ。

で、他にもあれこれ買い物するものがあってデパートをぷらぷら。義弟の結婚式に着ていくスーツ用のコサージュが欲しいなとか、明日の朝用の何か食材買わなくちゃなどと歩いていて、食料品売り場の隅っこにある酒売り場の前を通りかかった。折しもイタリア産赤ワインの試飲販売中で、試飲用瓶の前に立つ販売員のおばちゃんが「お客さんだ!」とばかりに話しかけてくる。
「これ、今日の目玉はこれですよ、1000円じゃ他じゃ買えませんよ。ほら、どうぞまず飲んでみて〜」

手渡されたのは、試飲用のミニプラカップを2/3ほど満たした赤ワイン。普通、試飲と言えばこのミニプラカップにほんの1〜2cmほどの深さに注ぐのが常だと思うのだけれど、手渡されたのはたっぷり深さ5cmほど。

ああ、けっこう美味しいですね、ちょっと軽くて飲みやすすぎるかなー……なんて言いつつ、おばちゃんが暇なのかこれはどうだあれもどうだと、次々にカップにワインを注いでくれる。どれもこれも、だばだばだ〜っと、カップにたっぷり。1瓶8000円くらいしていたアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ まで飲ませてくれて、これはさすがに美味しかった。名前だけは隨分前から知っていたけれど、いただいたのはこれが初めてかも。果実の味も残っているのにどっしりと重量感のある深い味で、美味しいワインだった。

私も調子に乗ってしまって、あれこれ話しながらがぶがぶと、多分ワイングラスに2〜3杯分くらいのワインをいただいてしまったんじゃないかなと思う。空きっ腹に肴もなしに飲んでしまったので、いきなりグラグラと酔いがまわり始めてしまい、ワイン1本いただいて(最初に勧められた1000円のワイン……ごめんねおばちゃんヴァルポリチェッラはさすがにお高い……)酒屋を後にした。電車に乗って地元駅に帰る頃には、「なんか食べたい……料理したくない……」と、もうダレダレな気分に。あれこれ買い物していたせいで時刻もちょうど夕飯時になっていた。

「ねぇね、食べて帰っちゃう?お母さん、ビール飲みたい……天狗でいい?」
と、微妙に飲み足りない(そして酒の肴になりそうなものを食べたい)気分だったので、息子を誘ってチェーン居酒屋の「天狗」に。ビールにあん肝、寒ぶりの刺身、シメに冷やしたぬきそばを注文した。息子は大好物のバターコーンと、わかめやつみれが乗るお子さまうどん。

すごく美味しい、というほどじゃないけれど、ポン酢をかけたあん肝をうっとりしながらつつきまわす。脂の乗ったぶりの刺身もつつきつつ、勢いがついて生グレープフルーツサワーまでもらってしまった。息子と2人だからちゃんと理性を保ちつつも酔っぱらいに拍車がかかる(←だんなが一緒だと「だんながいるからいいやー」と盛大に酔っぱらう)。

「あはは、やっぱり最初の赤ワインがヤバかったよねぇ〜」
酒が回るとたいてい上機嫌になる私は、今日もへらへらしてしまいながら息子に話しかけていたのだけれど、
「お母さん、そういうときはね、えんりょしなきゃいけないんだよ。えんりょだよ」
と、真面目な顔で諭されてしまった。
……は、遠慮、ですね……そのとおりでございます……。

10月22日 土曜日
息子お疲れさまー!ってことで、マグロを食べる
「永楽製麺所」の肉まん(大)
プーアル茶

今日は息子の授業参観日。いつもと同じ時間に登校して、午前中の授業で参観があり、昼前に終了。
「というわけで、何か朝御飯になるものを買っていこう」
と昨日デパ地下をぷらぷらして「スコーンいいなー」とか「ベーグル買っていこうかなー」とあちこち眺めていたのだけれど、一緒に歩いていた息子曰く
「おまんじゅう」
だそうで。ちょうど永楽製麺所の前を通りかかったところで、
「これ、このおまんじゅう」
と肉まんを指さした。

中華麺が美味しい永楽製麺所、中華街のお店ということで肉まんあんまんチャーシューまんの類もちょびっとだけれど売られている。朝御飯にちょうど良さそうなサイズの「ミニ肉まん」などもあったのだけれど、
「これ、これこれ」
息子が手にしたのは「肉まん(大)」。

「だい……ですよ、息子さん」
「うん、でっかいんでしょ?ぼく、これがいいなー」
「……なんかさー、本当にでっかいんだけど?朝御飯にこれはちょっと無理じゃないかと思うけど?」
「むりじゃないよー、ぼく、食べられるよ?」

冷蔵ケースの前でやいやい話し合い、店員さんに「やっぱり男の子ですねぇー、まだ小さいのに元気いっぱい」と笑顔を投げかけられてしまいながら、肉まん(大)の3個セットを買ってきた。改めて見ると、本当に本当にでっかい。普段使いの蒸籠にちゃんと1個おさまるかしら?というほどの大きさだった。

551の豚まんより本当に大きいよ、大丈夫かなぁ……と心配しながら、平日通りの時間に起きて肉まんを1人1個。両手で持つのにちょうど良さそうな、直径20cmくらいあるんじゃないかというボリュームある肉まんで、淡い甘さのある皮と肉汁たっぷりの柔らかめのあんが期待以上に美味しかった。今日は曇り空ながら案外温かくて、でも熱いプーアル茶をお供に。

「銚子丸」にて
 まぐろ劇団セット
 づけまぐろ刺身
 なめろう軍艦
 わらさ握り
 真いわし握り
 穴子握り
 あら汁(サービス)
 生ビール
などなど

授業参観は、2時間続きの図工の時間。自分で設計図を書いて、自分で材料を揃えて、「好きな動物を作りましょう」という課題だった。ピンク色の箱と何本かのトイレットペーパーの芯、麻の紐などを持っていった息子の動物は「ブタ」。机を廊下に出し、床に座り込んで各自ハサミや糊やセロハンテープを駆使して動物を作っていた。折り紙を丸めてつけた鼻もなかなか可愛らしく、めでたくブタの完成。週明けに全員の動物を教室内に飾って動物園遊びをするらしい。

で、本日の授業もそのまま終わり、家族みんなで一緒に下校。もうお昼時だったので、そのままご飯を食べに行くことにした。そろそろお寿司が恋しいねぇということで、ランチサービスあら汁無料の回転寿司屋「銚子丸」に。現在「まぐろ祭り」ということでキャンペーン中のまぐろ5貫セット(大トロ・天トロ・中トロあぶり・づけ・中落ち軍艦)を注文し、あとは「本日のおすすめ」のわらさとかいわしとか、白魚とか。

「これ、1つ食べる〜?」
「うん、もらうもらう〜」
なんて言いつつ、だんなと1皿を半分こしながらあれこれつまんだ。食べる日によって大トロと中トロの味があまり変わらないときがあったり、大トロがとんでもなく美味しい日があったりの揺らぎがあるのだけれど、今日の大トロはとろんとろんのとろけるような柔らかさ。赤身のづけも美味しくて、切り落としのそれが小皿に乗って回ってきたのでそれを肴にして、つい昼間っからビールを飲んでしまった。

チーズ(アネペツ)
キャベツとコーンとベーコンの炒め物
鶏肉のオーブン焼き
オイルサーディン
サーモンピラフ
ミネストローネ
ビール(モルツ)
ビール(オクトーバーフェスタ)
泡盛(瑞泉15年熟成古酒)

「おゆきさん、今日俺、6時半から使い物にならなくなるからね」
神妙な顔でだんなが言っている。ああそうか今日から日本シリーズなのね……と納得して、居間で夕御飯を食べられるようにあれこれ準備した。いまいち夕飯に食べたいものが見つからず「なーんか、"これ!"ってのが思いつかないのよねぇ……」と食材の買い物もしてこなかったので、ありもので適当に。

ビールやお酒飲みながら野球観戦してなんとなくつまめるものが良いかしらと、先日買ったハードタイプのチーズをスライス。使いかけだったコンビーフを刻んだキャベツとコーンと一緒に塩胡椒で炒め、鶏肉も塩胡椒してシンプルなオーブン焼きに。ミネストローネに合わせて、鮭とたっぷりの玉ねぎをサフラン入りのスープで炊いたサーモンピラフも用意した。

たまたま昨日、ドイツ製のオクトーバーフェスタのビールを見つけて買ってきたのでそれも空けつつ、ビールの後には泡盛の古酒なんかもいただきつつ野球見ながらだらだら飲んでだらだら食べた。

なにしろ、我が夫は野球が始まった直後から居間のテレビの真っ正面の席で小刻みに上下に揺れながら歌ったり叫んだりして、全然落ち着きがないんである。阪神の大ファンであるだんなの気持ちも理解しつつ、でも正直微妙に鬱陶しくもあったりするので、
「とりあえず酒飲ませておこう。んでもって私も酔っぱらっちゃえば腹もたたない……」
と内心思いつつ、
「まぁ、飲みなはれ。たーんと飲みなはれ」
と、ミニグラスにどぼどぼ泡盛注いでみたりして。

嬉しそうに8時頃までは歌ったりしていただんなだったけれど、試合の雲行きが怪しくなり(しかも濃霧まで出てきて)、美味しいお酒飲んでるのにだんだんしょんぼりと。負けが確定した直後、お酒もすっかり回ってしまったのかそのまま布団に直行してしまった。……ちょっと飲ませすぎちゃったかしら。反省。

10月23日 日曜日
久しぶりに大戸屋
「大戸屋」にて
 チキンかあさん煮定食
 エスプレッソ

先週は微妙に寝不足が続いていた私。だんなはそれに輪をかけて寝不足だったこともあり、今日はぐーぐーとずいぶん遅くまで寝こけてしまった。目が覚めてもボーッとしてしまっていて(二日酔い?)、しばらく何をするでもなく居間で家族一同ボーッとしていた。

これじゃいかんと、千葉にお出かけ。昨日飲んだ「オクトーバーフェスタビール」がすごく美味しかったのでそれを売っていたデパートにもう一度行って何本か買ってこようということと、パソコン周辺機器買いにヨドバシカメラ行こうということで、いそいそと。
フツーの定食が何だか懐かしかったので、「まずは腹ごしらえだね」とお子さまランチもある「大戸屋」を最初に目指すことにした。

私は「チキンかあさん煮定食」という、「"かあさん煮"って……ナニ?」という謎なおかずの定食を。ご飯と味噌汁、漬物とわかめの酢の物の小鉢、そして深皿にどかんと盛られた「かあさん煮」。チキンカツを醤油と味醂の甘辛味のタレで衣がちょっとグズグズになるまで煮込み、大根おろしとなめこをこんもりトッピングしたものだった。

50円で飲み放題のエスプレッソ(と言いつつ、あんまりエスプレッソっぽくなくて限りなくコーヒーに近いものだったけれど)を2杯ほど飲みつつ、かなり久しぶりの大戸屋の定食。息子のお子さまランチにはハンバーグと鶏肉の竜田揚げ、フライドポテトと山盛りの刻みキャベツ、そしてしらすをトッピングしたご飯がセットになっていて、これもなかなか美味しそうだった。

店の前の通りで、今日はフリーマーケット開催中。
「ムシキングカードあるかなー」
「ポケモンカードはあるかなー」
とひととおり眺め歩き、息子は欲しかったムシキングカードを2枚手に入れ、だんなはバラ売りされていたポケモンカードを手に入れ、私は市販300円のロケット団のポケモンカードを半額で2パック手に入れた。それぞれ収穫のあった嬉しいフリーマーケット。

すき焼き(牛肉・お麩・焼き豆腐・白滝・えのき・春菊・長ねぎ)
羽釜御飯
ビール(超長期熟成エビス)
麦茶

昨日の夜だったか、すき焼きの映像が流れるCMを見てしまって、
「すき焼き……食べたくない?」
「うん……食べたい」
と、だんなと盛り上がった。今日はもうすき焼き。絶対絶対すき焼き。

「久しぶりに、お高い牛肉を買うんだよ〜♪」
「ダメだよおゆきさん、"お安くない牛肉"あたりにしておこうよ」

"お高い"と"安くない"の間には深くて暗い溝があるよね〜……なんて言いながらデパ地下の「柿安」の冷蔵ケースを覗き込む。そこには100g800円とか100g1200円とか、"安くない"じゃなくて"お高い"にカテゴリ分けされる肉が並んでいたのだけれど、それがあんまり美味しそうだったから家族協議の結果100g800円くらいのものを中心に、もも肉と肩ロース肉を買ってしまうことにした。見事なサシの入った黒毛和牛がすんごく美しい。ステーキとして食べるには脂が入りすぎてくどそうな肉だけれど、しゃぶしゃぶやすき焼きにはすごく美味しそうだ。

えのきや春菊もあれこれ買ってきて、日本シリーズ2日目の今日も居間のテレビの前で夕御飯。おとっときのビールも冷やし、入浴も済ませ、すき焼き鍋に牛脂を綺麗にぬりつけて完璧なる状態で2回表が始まったあたりで夕飯開始。

きっと息子が200gは喰うに違いないと800g買ってきた牛肉は、1切れも残らずに消え失せた。春菊とえのきもたっぷり用意したのに、それも綺麗に消え失せた。そういえばすき焼きはとても久しぶりで(去年一度くらいは食べたかなぁ……)、息子が
「この料理はすごくおいしい!」
と何やらすごく感激している。「お肉ー、お肉ー、あ、おふも食べるよ。とうふも」と、次々溶き卵につけてはもりもりと食べてくれ、とろけるように美味しい肉を家族一同堪能しまくった。

……で、胃袋は充実したけれど、阪神の得点は充実しない。充実しないどころか、どんどんどんどんロッテが点を入れてくれちゃって、美味しいすき焼きを堪能した楽しい週末の夜だというのに、だんなは抜け殻のようになってしまった。……あららー。