豆腐とかぶの葉の味噌汁
抹茶入り玄米茶
昨夜、やる気のなかった私は、それでも何故か朝食の仕込みはしていたのであった。
ゆり根入り炊き込み御飯と、豆腐と油揚とかぶの葉を使った具沢山の味噌汁。全部残り物だなんてことは、言わなければわからないので言わないでおこう。
「朝はパン派」の自分だが、寒い朝にあったかい御飯と味噌汁があるというのは、それはそれでけっこう嬉しいもんである。
新ツナワッサン
ダージリンミルクティー
べこの乳コーヒー特急。
謎めいた昼食だ。狙ったわけではないのに、気がつくと珍妙な名前のものどもが机の上に並んでいるのであった。こうして文字にしてみると、一層怪しい。
「新ツナワッサン」はパンである。「ダージリンミルクティー」もまたパンの名前であり、「べこの乳コーヒー特急。」は飲み物のパッケージに記された文字列だ。而して「フロリダ」はパン屋の屋号なのであった。
「新ツナワッサン」。ツナ入りクロワッサン、という意味らしい。さくさくの四角いクロワッサン生地の中にツナペーストが入っているものだから、この仮説におそらく間違いはない。
しかし、この「新」とはなんだ、「新」とは。旧「ツナワッサン」を改良リニューアルして新たに出したものなのだろうか。困惑しながら見渡しても、そこに「ツナワッサン」なる旧モデルが存在する筈はないのであった。他に「新」を冠するパンは並んでいない。何故に「新ツナワッサン」だけ「新ツナワッサン」なのか。次にリニューアルしたらどうなってしまうのか。「ネオ」か「Z」か、あるいは「ウルトラ」とか「スーパー」などがついてしまうのか。「ネオツナワッサン」。そんな怪しいものは食べたくない。私は。
そして「ダージリンミルクティー」だ。パンであるのに「ミルクティー」である。「デニッシュ」とも「パン」とも「ペストリー」とも説明がない、強気な菓子パンである。ダージリン紅茶の葉を練り込んだパン生地の中に紅茶風味のホイップクリームとカスタードクリームが入っているという。どこを齧っても紅茶の香りがふわふわとする甘いパンだ。しかし「ダージリンミルクティー」である。「ストロベリースムージー」なんていう名の洋菓子があったらどうか。「クリームあんみつ」なんていう名の飲み物があったらどうか。やっぱり名前は、それから本体を想像できるものであって欲しいじゃないか。
……なんてことを考えながら、パンの会計を済ませ、パン屋「フロリダ」を後にする。何故このパン屋は「フロリダ」なのだろう。アメリカ合衆国フロリダ州と、このパン屋に何の因果関係があるのだろうか。創始者がマイアミの出身だったとか。いやいや、喫茶「マイアミ」とこの店が影なる系列店であるのかもしれない。この店は「マイアミ」創始者の内縁の妻の息子がつくり、まだ見ぬ父の面影を胸に店名を「フロリダ」としたとか……んなわけないか。
腹がすくと、ろくなことを考えない。
そうして会社に戻って席につき、袋から買ってきたコーヒー牛乳を出す。
「べこの乳コーヒー特急。」
とある。「特急」ってなんだ。その後の「。」は一体なんなんだ。なんなんだべこの乳。
また頭を抱える私がいる。
セロリのバジルマヨネーズ
豆腐とかぶの葉の味噌汁
御飯
よなよなエール
「久しくハンバーグを食べていないねぇ」
から始まって、ここ数日、我が家では"ハンバーグ熱"が高まっていた。今日に限って早く帰ってきただんなと二人、台所に立ってハンバーグ製作に励む。買い置きしていた牛薄切り肉と、残りものの豚薄切り肉をフードプロセッサーにかけて合挽肉に。炒めた玉ねぎと牛乳に浸したパンと塩と胡椒とマスタードと卵を入れてにっちゃにっちゃと練りこむ。冷蔵庫で落ち着かせた後は、だんながぺたぺたと成形をして焼いてくれた。とろけるチーズが上にたっぷりかかっている、チーズハンバーグだ。
冷凍庫から手製ドミグラスソースを出して上からかけたら、何やら洋食屋のような豪華ハンバーグになった。
ハンバーグの付け合わせは、何か。
やっぱりほうれん草のバター炒め・人参のグラッセ・じゃがいものオーブン焼きの3点セットがふさわしいと思う。全てからバターの香りが漂ってくれば、なお一層ふさわしい。
だが、よりによって人参もじゃがいもも買い忘れて帰宅してしまったのだ。付け合わせ、ほうれん草のみ。ちょっと悲しい。
今朝の味噌汁と、炊きたての御飯。
茶碗を用意していると、だんなが言った。
「味噌汁がつくと"ハンバーグ定食"で、これがスープになると"ハンバーグセット"になるんだよね」
なるほど、しかり。
昨夜買ってきたパンで朝食。
夕方5時をまわると1割引き、3割引きとどんどん菓子パンが値引きされるのが木村屋ペストリーショップの常である。うきうきと家族全員の分のパンを買ったところ、6個で800円くらいになった。定価は1個230円のハンバーグパニーニなんかも買えて、結構嬉しい。
妙に塩味の効いたアプリコットデニッシュは、中にチーズクリームとアプリコットジャムが詰まっている。どっしりしたパンは結構胃にたまる。不味くはないけど……この店のものにしては、ややハズレ。
クリームチーズデニッシュは、チーズ風味のカスタードクリームがブリオッシュ生地の真ん中に入っている。ふわふわで美味。
パンには大抵、カフェオレだ。だんながブラック、私がハーフ&ハーフのカフェオレ、息子はコーヒーひとたらしした牛乳。
「砂糖を入れよう♪」
珍しくそう言うとだんなは2杯目のコーヒーに牛乳入れて、砂糖入れて飲んでいた。こうすると、何というか「コーヒー牛乳」である。うん、美味しいわ、コーヒー牛乳。
日本茶
本日は客先で打ち合わせ。茶も出される事が少ない営業担当であるというのに、太っ腹なお客さんは弁当を用意してくれていた。蓋付きの塗りの器に、缶入りのあったかい日本茶。嬉しすぎる。しかも旨い。
御飯には胡麻がふられて真ん中に梅干し。おかずは塩鮭、煮物、卵焼きに煮豆にエビフライに鶏の竜田揚げ。絵に描いたような幕内弁当で、
「ここねぇ、何かあるといつも頼んでいる弁当屋なんですよ。結構美味しいでしょ?」
と顔なじみの担当者はにこにこしながら鮭をつついている。
どうやら「打ち合わせ用」と称してここの弁当を食べたかったのは、他ならないこの担当Y氏であるらしかった。
はい、美味しいです、確かに。鮭はふくふくと脂が乗ってるし、梅干しは大きくとろんとした上物で、梅干し嫌いの私でも美味しく思える程だ。漬物も自家製らしい自然な色の薄味のものだった。
で、
「また、午前遅くに来てくれたら弁当用意しますよ〜」
などとY氏は言うのであった。
やっぱり一番弁当を食べたかったのは貴方でしょう。ずばりそうでしょう、Yさん。
忙しくて、息子の保育園迎えに間に合いそうにない。だんなに連絡とってみたが、彼も打ち合わせが入って定時には帰れないという。共働きのツライところだ。
結局やりかけの見積書を家に持って帰って自宅で仕事をする。ま、たまにはこんなこともあるさ。
午後8時過ぎ、だんながデパートの袋をいくつもぶらさげて帰ってきた。「御飯も炊く時間ない〜」と泣き言を言っていた私を気遣って、閉店前のデパートでトンカツ弁当を買ってきてくれたのだった。弁当の他に一個売りのコロッケが入っているのはいつものことだ。「特ヒレカツ弁当」と「ミックスフライ弁当」、クリームコロッケに、息子用のポテトコロッケ。
トンカツ屋のソースって、何故にこんなに旨いのだろう。とろんと濃厚で、甘味があって、キャベツにかけてもすこぶる旨いソースなんだな。トンカツにたっぷりつけ、海老フライにもたっぷりつけ、コロッケにもどっぷりつけて食べたら足りなくなった。
弁当についてきた御飯には、ごましおをふって食べる。
「御飯に塩ふるなんて、何だか労働者みたいだ」
と笑いながら、弁当をたいらげる。疲れていると塩気のあるものが美味しい。
そうして、
「お迎え行けなかったお詫び〜」
という理由で、だんなはケーキの箱まで持っていた。ドゥリエールのミルクレープとゼブラ(←チョコレート入りミルクレープ。美味)とショートケーキ。この組み合わせもいつものことだ。
香りの良いFTGOPのダージリンティーを入れて、「どっちの料理ショー」を見ながらケーキをいただく。
「やっぱ、アレですよ、おゆきさん。牛バラ飯は陶器の蓮華じゃいけません。端の欠けたような皿に、安っぽいステンレスの蓮華。これでかきこむのが良いんですよぉぉぉぉ〜。高級じゃいけません、いけません。」
などと言うのだ、だんなは。チョコクリーム入りミルクレープをがつがつと食べながら。そんな力説しながら食べたら、口の中がケーキ以外の味になっちゃいそうな気がするんだけど、いかがか。
抹茶入り玄米茶
「朝、何食べるぅ〜」
とやる気のない会話で今朝は始まった。作りおきの味噌汁も、炊いたまんまの御飯もない。パンもない。あるのは冷凍御飯だけ。
「炒飯。」「……ヤ。」「……牛丼」「……それも、ヤ。」
と建設的でないやりとりの後、
「お茶漬けにしよう。大人のお茶漬け。それでいいべ?」
という結論に双方合意を得る。
おとなのお茶漬け。おとな用なので、息子にはちょびっと残っていたバターブレッドを与える。おとなのお茶漬けはおとなのものだ。子供にはやらない。
ほかほかと湯気のたつ、鮭茶漬けをさらさらと食べると、義妹の話を思い出す。義妹がお茶漬けを初めて食べたのは小学生4年の頃だと聞いた。
「世の中に、こんなに美味しいものがあったなんてっ!!!」
と義妹は驚愕したのだ、そうだ。で、「なんでこんなに美味しいもの、教えてくれなかったの!」と怒ったとか怒らなかったとか。
すきやきシャブシャブよりもラーメンを愛し、ひじき煮があると御飯に山盛り乗せてひじき丼にして喰うという義妹の逸話の1つである。
だんなと待ち合わせて一緒に昼飯を食う。今日のテーマは「担々麺」。どっか近隣で食べられるところはないかといくつか調べて、第一ホテルの中の広東料理店に行ってみることにした。
おお、あるある。店頭の黒板に、飲茶セットと並んで「楼外楼担々麺」の文字が白く輝いている。2000円。ちと高い。
店は案外混雑しており、レジのこちら側で少々待つ。目の前を生ビールのグラスを掲げたウェイトレスさんが行き来する。
「お、美味しそうだねぇ。」
「び、ビールだビール。」
「飲んじゃおっか、飲んじゃおっか。」
「どうせバレないし、OKOK。」
と不真面目極まりない密談を済ませたサラリーマン2人組は数分後、ビールのグラスを掲げて乾杯なぞしていたりする。ぷっはー。旨いねぇ。昼のビールは殊に旨い。これが休みの日だったらもっと旨いところだけど。
注文は念願の担々麺。それに私は五目かけ御飯。これを二人で半分こ。ついでに飲茶メニューから小龍包も、1つ。
色彩が地味だった五目かけ御飯は、しかし中身は充実していた。肉は豚肉の他、臓物も色々入り、ぷりぷりした海老も3匹。きくらげに筍。にんじんや青菜が入っていないので、彩りとしては地味なのだが、味のある素材がどっちゃり入ってなかなかいける。
担々麺は芝麻醤がたっぷり入ってゴマゴマゴマゴマしている。こってりしていてピリ辛い。甘辛い肉味噌も大量に入っていて、ちぢれのないつるりとした麺と良く似合う。
「そうですよ、これですよ、担々麺。うんうん。」
などだんなは満足そうである。
順番が違うような気もするが、最後に来たのは小龍包。むっちりした饅頭が4個、蒸篭ごとホカホカと運ばれてきた。ずるりと溶けてしまいそうなやわやわとした皮を持ち上げてそっと蓮華に乗せると、じゅわ〜っとスープが溢れてくる。蓮華からスープを飲みつつ、具と皮をつるりと食べる。言うは簡単だが、アツアツのたこ焼を食べるよりも難易度の高い食べ物だ。はふはふ、むちむち、ふわふわ、つるり。翠華楼より柔かく上品な小龍包は結構いけた。相当いけた。今度は飲茶を満喫しに来たいけど……ちょっと値段は怖いかも。
値段が怖い私たちは、楼外楼でのデザートは諦めてほてほてと新橋を歩く。
目指すは怪しげな生ジュース屋、「coffeeミコ」だ。
メニューもショーケースもない、「ミコ」の看板だけの店。薄暗いし、ボロいし、階段は踏み抜きそうに急だし、2階は人が歩くと床が揺れるし、何だかとんでもない店である。なのに繁盛している。大概、スーツ姿のおじさんたちがジュースのグラスを前に、シアワセそうに歓談しているのがこの店の風景だ。今日は何やら女性客も多い。この店の雰囲気に脅えている感じをみると、ミコ初体験らしい、彼女たちなのであった。
「バナナオレンジイチゴ。バナオレバナイチミックス。」
店のおばちゃんの呪文は今日も冴えている。
それは、
「バナナ、オレンジ、イチゴ、バナナとオレンジ、バナナとイチゴ、ミックス」
というジュースの種類を表してはいるのだが、ミコ初心者に「バナオレバナイチミックス」と言ったところで彼女たちは困惑するばかりである。
「あの……ばなおれ……って?」
とすっかり平仮名の発音になっちゃってる彼女である。がんばれ彼女。いや、知人じゃないんですが。
窓から入る春の風を感じつつ、私はバナイチ、だんなはミックス。
バナイチは、バナナとイチゴの2種類ミックスジュース。冷たく、トロンとした今風に言うならスムージー様のジュースだ。バナナとイチゴが完全に混ざってはおらず、何だか層になっている。上を吸うとストローは赤くなり、下を吸うとストローは白くなる。確かにバナイチだ。不思議と美味しい。
そして、だんなのミックスジュースは今日も魅惑的だった。バナナとオレンジをベースにしたジュースにはバニラアイスクリームが浮かび、てっぺんにはメロンソーダの素のような、とろりとした緑のシロップがちょこりとかかっている。今日は半割いちごのオマケつき。ううん、愛らしい。
ベジタブルカレー
千切り南瓜のサラダ
アイスカフェオレ
だんなお仕事。息子と2人で夕御飯。手抜きして、通信販売のレトルトカレーでさくっと済ませることにした。
済ませることにしたハズなのに、マンゴプリンなぞを作り始めて結局台所でバタバタしている自分である。
以前買ったマンゴー、室温に置いて熟させようとしていたら、何だか萎びてシワシワになってきてしまったのだ。これはヤバい。熟した香りなのか腐臭なのか、よく分からない匂いまで漂っている。これは完熟したのだと自分に言い聞かせて、マンゴプリンを作る。熟したのじゃなかったのなら、ごめん(誰に謝っとるのだ、私は)。
ああ、もう8時になっちゃったよ。
カレーだけじゃ寂しくて、サラダも欲しかろうと南瓜を千切りにする。生の南瓜を千切りにして、お菓子用にとっておいた干し葡萄混ぜて、ピエトロドレッシングで和えてできあがり。あとは、レトルトカレーと御飯をあっためれば準備完了。お供にアイスカフェオレ。息子にはアイスミルク。
今、午後9時半。マンゴプリンが固まりつつあります。ひなあられも、あります。
好物が揃っている台所は、いつもより一層魅惑的。
午前10時半、プレーステーション2が我が家にやってきた。しかし、ソフトは1個もない。
「プレステ2のソフトを買うぞー」
「私は、新しいデジカメを買うぞー」
とボーナスシーズンでもないのに威勢良く買い物にでかける。朝飯も喰わずにでかけ、台湾料理バイキングを堪能する算段だ。
正午少し前、店は既に混んでいる。中央のテーブルに料理は山と並べられており、私たちはちょっと奥まった席に案内された。
1000円で食べ放題だ。前菜風の肉の冷製やおかず、炒飯や焼きそばが並ぶ。肉豆腐に回鍋肉に殻つきの海老チリに油淋鶏。にら玉、にんにく芽炒め、麻婆豆腐。そして、次々空になる料理の皿はどんどん新しい料理に変わっていく。同じものは、出るかもしれないし二度と出ないかもしれない。狙っていた食べ物は、後で来るとお目にかかれなかったりして、なかなかスリリングなバイキングなのである。
息子を席に残し、私とだんなが交互に料理台に行き来する。
「あ、あ、あ、餅米団子が出て来ましたっ!」
「おゆきさん、ニラ玉出たよ、ニラ玉」
「じゃじゃ〜ん、花巻が出てました〜」
とお互い交互に戦利品の報告をする。人気のある点心系はあっという間に無くなってしまう。ちらちらと料理の動向に気にかけながら、トレーに盛った料理をかきこむ。息子は両手に花巻と大根餅を持って満悦している。
油淋鶏は甘辛く、衣がカリカリしているし、麻婆豆腐はきっちり辛い。皿にざっくばらんに盛りつけられた料理は見た目適当な感じだが、どれも良い感じに美味しいのだった。水餃子の皮は、笑ってしまうほど分厚い。中国人のおばちゃんが家で作ってくれるような素朴な水餃子は、にんにくが効いていて、酢醤油がたらしてあった。んんん、美味しい。
デザートは果物や杏仁豆腐、愛玉子など。薄甘くて酸味のあるつゆが美味しい愛玉子は、私の大好物だ。グミのようなくにゅくにゅとした歯ごたえもまた楽しくて、さんざん今まで喰っておきながらおかわりしている自分がいる。
ひ〜喰った喰った。また喰ってしまった。
食後、ビッグカメラでお買い物。予定通りデジタルカメラとゲームソフトをゲットして、雨のふる前にと早々に帰宅する。
冷蔵庫には、昨夜作ったマンゴープリンが冷えているので、ひとやすみして皆で食べる。マンゴー以上にココナッツミルクのたっぷり入った濃厚なマンゴープリン。写真入りの詳細はこんなところに載っていたりして。
握り寿司
インスタント吸い物
よなよなエール 抹茶入り玄米茶
「やる気なーい」「腹もすかなーい」と居間でごろごろ。
なら、夕飯を食わないというのが一番ラクな手であるのだが、そういうわけにもいかない。
「寿司!寿司なら食えるぞ、寿司寿司寿司」
とだんなが宅配寿司のチラシを開き、私もすっかりその気になる。ビールで寿司をつまんで軽い夕食。悪くない。
そして1時間後には、3人前の寿司が乗った大きな飯台を目の前にしているのである。まぐろにトロにハマチに甘海老、玉子に帆立、鮭ウニイクラ、んでもって穴子。何だか「ビールで寿司をつまんで軽い夕食」とはまたちょっと違ってしまっているのであった。まぁ、いいや。食べちゃえ。
チョコクロワッサン
とんかつ巻き
牛乳
だらだら寝ていたら10時を過ぎてしまっていた。うひゃー、である。
腹も空いていたので「久しぶりにコンビニ飯でも食うべぇ」と近所のコンビニに出向く。好物のチョコクロワッサンを籠に放り込み、
「私はこれ1つで良いわ。控えめにね。おほほほほ……」
なんつってたら、横の冷蔵ケースの「とんかつ巻き」と目があった。太巻きの中に竜田揚げだのの揚げ物が入っている新製品ものらしい。怪しすぎて、思わず1つ所望する。だんなはペヤングと共に「グリルソーセージ」なるこれまた怪しいおむすびを籠に放り込んだ。
「時々、こういうコンビニの御飯が恋しくなるんだよねぇ〜」
とおにぎりの袋をペリペリと剥きながらだんなが言う。
「……でも、食って5分後くらいに大抵後悔するんだ。弁当買った日には、食った5秒後には後悔するんだ。」
と私。
果たして、今日のおにぎりもやっぱりコンビニ特有のチープな味だった。
「うわははは、安っぽいチキンライスみたいな味がするぞー」
「な、なんかいかにもコンビニ製品でぇ〜す、って味がするぞー」
と何故か笑いながら朝飯食ってる私たちである。
冷茶
昨日、2腹入りのたらこパックを買ってきた。カルピス特撰バターを使って、豪華たらこスパゲッティが本日のお昼ご飯である。
ほぐしたたらこをボールに入れて、昆布茶と酒を入れてまぜまぜ。バターをたっぷりめの皿に乗せて、常温でやわやわとなったところにたらこを入れて、かきまぜてたらこバターにして用意しておく。大きな和風の皿にたらこバターを準備している間に、だんながコンロの前でヨコイ製2.2mmの極太スパゲッティをぐらぐらと茹でていた。ああ、そうだ、刻み海苔もたっぷり用意しておかなければならない。
茹でたての、太いうどんのようなスパゲッティをたらこバターの上にあけて一心不乱にかきまぜる。冷めないうちにまんべんなくかきまぜて、綺麗なピンク色になったところで刻み海苔をたっぷりかけて出来上がり。呆れるほど簡単なスパゲッティのくせに、いくらでも食べられてしまう料理だ。しかし、今日のパスタは皿に山盛りたっぷり、溢れるほどになっている。いったいどれほど茹でたんだ……と聞いてみたら、
「え、400g……強。いや、450gくらいあったかも」
としれっと言っている。ちなみに1人前のパスタは通常80gだ。なんなんだその量は。
疑問に思わず全部食ってしまった私も私だが。
南瓜のポタージュ
御飯
よなよなエール、麦茶
抹茶入り玄米茶
苺 with コンデンスミルク&牛乳
ひなあられ
豚肉のヒレブロックが、冷蔵庫にしばらく入ったままだったので、これを使ってポークピカタを作ることにする。たっぷりの千切りキャベツと、南瓜のポタージュを用意。
小麦粉をパタパタとはたいて、卵をたっぷり絡ませた薄切り豚肉をフライパンでじっくり焼く。思いの外、柔らかくふくふくとしたピカタが皿に盛られた。そのまま食ってもいけたし、ケチャップをつけても旨い。ビールにも合う。