食欲魔人日記 02年04月 第4週
4/22 (月)
鶏皮と油揚げのパリパリパスタ (夕御飯)
ソーセージと目玉焼き挟みのイングリッシュマフィン
カフェオレ

幼少の頃、私はイングリッシュマフィンが今ひとつ好きじゃなかった。表面にまぶされた芥子の実みたいなツブツブも気に入らないし(後にそれはコーンミールなのだと判明したけど)、なんとも言えないもにょもにょした食感もパンっぽくなくて好きにはなれなかった。母は好物でしょっちゅう買い込んでいたけど、当時の私は一人ロールパンなぞ囓っていたりした。

で、最近になってその美味しさに目覚めたのである。"もにょもにょした食感"は"メリハリのある表面サクサク中はモチモチ"に思えるようになり、適度な塩気も心地よく感じるようになった。卵にもソーセージにも合うから朝食にぴったりだ。土曜日に表参道を歩いたついでに、紀伊国屋マーケットでプレーンとホールウィートの2種類を買ってきたそのマフィンを、家族全員1人1個の朝御飯。

挟んだものは丸く大きなソーセージの薄切りをフライパンで焼いたものと、目玉焼き。バターを塗ってトーストしたマフィンに具を挟んでテーブルに出した。タンパク質たっぷりの香ばしく温かいパンは、腹持ちも良くて良い感じ。

冷凍牛丼
冷茶

みんな仕事、私も仕事。一人家でパソコンに向かって昼になり、
「よっしゃ、冷凍牛丼喰うぞ、喰っちゃうぞ〜」
と冷凍庫にまだまだたっぷり詰まっている牛丼を取りだした。だんなが買った牛丼だけど、なんだか私が一番食べているような。……だんなには言わないことにしよう。

ご飯は冷凍してあるやつをレンジでチン、レトルトパックの牛丼はコンロの湯で温める。簡単なのがまた嬉しい。味はしっかり吉野家だし。

吉野家チックな有田焼のどんぶり(←牛丼を食べるために買ってきたやつ。アホである)に盛りつければ、見栄えもかなり吉野家的になる。"牛丼"にしては色が薄めの、ちょっと独特な風味のあるこの牛丼が、私は大好きなのだった。家で食べる吉野家もまた、格別。
「……あ、でも」
ふと思いついた。"つゆだく"とか"ねぎだく"とか"とろだく"とか、家で食べてちゃ実現できないよなぁ、と。いや、そもそもお店でそういう注文をしたことがないから関係ないんだけど、まぁ。

茹で空豆
モッツァレラチーズとトマトのサラダ
鶏皮と油揚げのパリパリパスタ
ビール

だんなは激ジョブ、今晩は3人の夕御飯。
夕方のスーパーマーケットに行ったところ、地鶏の皮が売られていた。確か、カリカリに焼いて作るパスタがあったよなー、と買ってみることにした。鶏の皮、大好物なのである。プリンプリンのコラーゲンの食感(脂の食感とも言う)がたまらない。

大きなボウルにおろし生姜と醤油と胡麻油を放り込む。白髪葱と刻んだ三つ葉もたっぷりと。そこに、テフロンフライパンで両面こんがりパリパリに焼いた油揚げを刻んで入れ、同じくフライパンでこんがりパリパリに火を通した鶏の皮も入れる。あとは茹でたてのスパゲティを一緒に和えるだけ。生姜の風味が強く漂う、純和風な味のパスタだ。
(詳しい作り方はこのへんに。確か和風スパゲッティの本か雑誌に載っていたような気がするけど、出典は失念)。

あとは、安かったので旬の空豆をビールの友に。更に、買い置きのモッツァレラチーズをなんとかしようと、美味しそうな桃太郎トマトも買ってきた。トマトとモッツァレラチーズを同じ厚さにスライスし、ルッコラを敷いた皿の上に紅白交互になるように並べる。塩胡椒ふって、オリーブ油を糸状にまんべんなくふりかけるだけの簡単なサラダ。

空豆も、サラダも、パスタも、我が家の中では珍しいメニューでもないけど、母にとっては珍しさ爆発のメニューだったらしい(確かに実家では空豆も和風スパゲッティもまず食べなかったわ)。
「あらー、ルッコラって美味しいわねー。味付けは?オリーブ油?ふーん」
「あらー、油揚げいっぱい。美味しいわね。すごく和風ね、和風」
「あらー、空豆って……やっぱり美味しくないわね」
……空豆は、不味かったらしい。

母よ母よ、貴女の孫は貴女よりもパスタもサラダも空豆もモリモリ喰ってるぞー。

4/23 (火)
息子生誕記念 特製お子さまランチ (夕御飯)
イングリッシュマフィン
スライストマトとモッツァレラ、ルッコラのサラダ
スクランブルエッグ
カフェオレ

数日前、この日記で「シンプルなロールケーキが大好きじゃあぁぁ」と主張したところ、「ここが美味しいよ」「ここにもあるよ」といくつか嬉しいメールをいただいた。全然知らない店ばかりで(アンテナ低いです、とほほ。教えてくださってありがとうございます〜)、舞い上がっている今日この頃。早速取り寄せ可能な店に注文しようと思いつつ、だが今日は息子の誕生日でショートケーキを喰う予定なのだった。ロールケーキはまた後日。(で、その店リストはこのへんに)。

今朝は昨日に引き続いてイングリッシュマフィン。
「スクランブルエッグも似合うよね」
と今日は牛乳を入りのスクランブルエッグを作る。それだけじゃ物足りないので、余っていたモッツァレラチーズとトマトを適当にスライスして皿の隅っこにのせ、ルッコラもちょっとだけちぎる。バターを塗って焼いたマフィンにルッコラもチーズもトマトも卵も全部はさみこんで、一気に食べた。
今日は息子の4歳の誕生日だ。ちょっと気合いを入れて、今日のディナーは「お子さまランチ」(いや、"ランチ"じゃなくてディナーだけど、まぁそこはそれ)。

カルビ焼きサラダ丼
鴛鴦茶

イングリッシュマフィンというやつは、もちもちした食感の割に腹持ちは全然よくないのであった。好物ではあるけど、昼前に腹ぺこになるのにはちょっと困る。困る、困るのよ〜と、タモリがテレビ画面に登場してきたタイミングでおもむろにフライパンをコンロに乗せた。

100g100円以下という、不安になるほど安い"国産カルビ肉"なる表記の肉が冷蔵庫に入っていたので、ガツンと焼き肉丼にすることに。にんにくおろしと醤油とXO醤と胡麻油とオイスターソースを適当に揉みこんだあと、フライパンでガーッと焼く。どんぶりにご飯を盛って、残りもののルッコラ乗せて焼いた肉をたっぷりと。上からすり胡麻をショリショリとふりかけて、「相変わらず伊集院光は巨大なボディだわぁ」(←今日のゲスト)などと思いつつ御飯をかっこんだ。

ちょっとばかりXO醤が多かったようで、口の中がボワーッと熱くなる丼飯だった。わしわし肉喰えて、ちょっと満足な一人の昼御飯。
お供は「鴛鴦茶(インヨンチャ)」。香港名物(名物……でいいのだろうか?)のコーヒーと紅茶を半分ずつ混ぜ合わせたドリンクだ。香港で飲んだそれはホットとアイスの2種類あって、そしてほんのり甘かった。何だかコーヒー牛乳に紅茶を入れたような味のそれは、なかなかどうして美味しかった。で、たまたま朝御飯の残りのコーヒーがあり、昨日"もうすぐ暑くなるし"と作り始めた水出しアイスティーもできあがったのでやってみることに。

牛乳も甘味料も入れないで作った鴛鴦茶は、コーヒーの強い苦みと紅茶の強い渋みがあいまって、なんだか全体的に苦しげな味になってしまった。「にがー、しぶー」と思いつつちびちび飲み、途中から牛乳と砂糖放り込んでかき混ぜて飲む。ん、やっぱりミルク分と糖分が入ってる方が美味しいな、うむ。

息子生誕記念 特製お子さまランチ
 春野菜のバターピラフ
 だんな特製ナポリタン
 ハンバーグ きのこドミグラスソース
 人参のグラッセ
 海老フライ
 揚げウィンナー
 フライドポテト
 コーンポタージュスープ
モルツ、アイスティー

不二家のショートケーキ
紅茶

そういうわけで、息子の誕生日の今日、夕飯はお子さまランチだ。母も父も婆も、問答無用でお子さまランチ。いつもはそれほど子どもっぽいメニューなど意識して作らないだけに、準備を進めるうちに、そのカラフルさにクラクラしそうになった。我が家の一番大きな皿2枚組に私とだんな用の料理を盛りつけ、その次のサイズの皿に息子と私の母の分の料理を盛りつける。なかなかダイナミックだ。
7時過ぎに速攻帰ってきただんなも一緒に、皆でお祝い夕食を楽しんだ。

御飯は、グリンピースと空豆と海老を入れたバターピラフ。バターで炒めた米をコンソメ味で一緒に炊いた。その横には、バター風味たっぷりのだんな特製ナポリタン。ハンバーグはこんがり焼いて、これだけは手抜きしてしまった市販のドミグラスソースを使って最後に軽く煮込む。甘く煮た人参に、海老フライに揚げウィンナーにフライドポテト。大きなホールコーンの缶詰を使って作った生クリーム入りのコーンポタージュスープ。2時間ほど、コンロも鍋もボウルを使いまくって台所を戦場にしながら作った料理は、めでたく好評だった模様。

「おたんじょうび?4さいになったの?」
と嬉しそうに言った息子が、フォーク片手に最初にくらいついたのがフライドポテトで、次に揚げウィンナーだったとしても(←どっちも息子の好物。そしてどっちも悲しいほど"母の味"には遠いようなシロモノ。とほー)、ハンバーグもピラフも旨そうに食べてくれたので、母は嬉しい。

今年のケーキはちょっと手抜きして駅前の不二家の小さなホールのショートケーキ。息子の名前も入れてもらって、ろうそく4本つけてもらって、部屋暗くして歌うたって「ふーっ」もした。プレゼントは、プラレールのモノレールセットと、トミカのパトカーだの救急車だのの息子が好きな車をいくつか。
早速モノレールセットで遊んでいたのは、息子というより私だったような気が……しなくもない。

4/24 (水)
まんまや(田町)にて「おばんざい定食」 (昼御飯)
日清冷凍食品の"肉うどん"
アイスウーロン茶

久しぶりの朝食うどん。
そろそろ、大量購入した日清冷凍食品の冷凍うどんも残り少なくなってきた。冷凍庫の空間も、ほどよく良い感じに隙間があいてきている。そろそろアイスクリームでも買ってきて詰められそうだ。うひひ。

今日は、あつあつの肉うどん。だしと牛肉がうどんと一緒に固められており、数百ccの湯に投入すると、すぐに程良い味付けのうどんになるという仕組み。やっぱりちょっとした冷凍臭さであるとか人工調味料の味が舌に甘ったるく漂ったりするけど、ピラピラの肉が入ったうどんは何だかしみじみとあったかい。

今日はお仕事だ。

田町「まんまや」にて"おばんざい定食"1000円也
 日替わりおばんざい五品盛・づけ鮪と豆腐の湯葉巻
 豆乳グラタン・名物すぐき漬
 白お飯・味噌汁
 玄米コーヒー・おからのクッキー

私が秘書として週に1〜2度雑務を手伝っているK教授は、私がホームページを開いていることを知っている。しかも、何度か「見せていただけますか?」なんて言われて見せたことがある。マンゴプリンマンゴプリンと説明していたら、教授までマンゴプリンに興味を持ってしまったらしい。で、今日。

「あのですね、食べたんですよ、私も、マンゴプリン。メニューにありましてね。シーズンなんでしょうかねぇ……?」
「は?先生、召し上がったんですかマンゴプリン?」
「はい、あの、大したお店じゃないんです、ファストフードですか、ファストフード。ほら、あの、ロイヤルホストとかいう……」
「おお、ロイヤルホストですか。で、美味しかったですか?」
「いやぁ、何と申しますか……ああいう味なんでしょうか、マンゴプリンって」
「で、どういう味ですって?」
「ああいう味なんですねぇ……」(一人納得したまま去る)
先生、会話が噛み合ってません。いや、いつも噛み合ってないような気もしてるんですが、今日はとびきり。

昼御飯は、「近隣飲食店を開拓しちゃうんだもんね」作戦の一環として、ぽてぽてと大学の外に出てみた。今日のテーマは裏通り。「とんかつ屋かなぁ、居酒屋の定食も悪くないなぁ……」と探索していたところ「まんまやのおひるごはん」という看板と目が合った。京風料理のお店らしい。定食は豆腐、おばんざい、焼き魚の3種類、全部1000円ポッキリ。
引き戸を開けると、古い民家を改造したような店内はそのまま上がり口になっていて、靴を抜いだ後、しずしずと2階に案内された。うへぇ、なんか一人じゃちと気が引けるというか、それ以前にあったかいから素足にサンダルで来ちゃったよ、とか、色々考えつつ絨毯に木製テーブルと椅子が置かれた2人席に通される。

「じゃあ、おばんざいセットで」
と頼んで1分後くらい、白木の6つに区切られた弁当箱が出てきた。中には小皿に盛られた"おばんざい"が5種類と、右奥に漬物。そして平皿に盛られた"づけ鮪と豆腐の湯葉巻"、御飯と味噌汁。

京風というだけあって、どれもこれも薄味だ。"おばんざい"はごぼうをにんじんを甘辛く炊いたのと、豚の角煮に酢味噌をかけたもの。おひたしに、カリフラワーとイカとトマトを甘酢で絡めたようなもの、そしてジャガイモとベーコン、にんじんをころころと薄味で炊いたもの。どれも盛りつけは美しく、その種類の豊富が嬉しいけれど、残念だったのは、どれもこれも「ただ薄味」という感じばかりがしたこと。素材の味を大切に……ということを狙っているのだろうけど、その素材の味がいまひとつしない。なんだかパッとしない食材を、パッとしない味付けにしちゃって、全体的に薄ぼんやりとした印象の料理になっている感じ。

湯葉巻は、美味しかった。づけにした鮪の刺身と豆腐を市松模様のように格子に並べ、薄く切ったそれをくるりと湯葉で巻いている。わさびをつけて、一口で食べられるそれが3切れほど。
桜色の綺麗な茶碗に盛られている白い御飯に、味噌汁は豆腐と油揚げとしめじ入り。やっぱり、味噌汁の味も薄かった。なんだかこう、「薄味」の意味をはき違えているような味、という感じ。

そして、食後に玄米コーヒーとおからのクッキー。
玄米の香ばしい匂い漂うコーヒーに、ちょっともっさりした口当たりの甘さ控えめクッキーが2枚。
これで1000円は、まぁまぁ手頃な値段なのかもしれない。
でも、せっかく悪くない食器を使っているみたいなのに、店員さんがガシャリガシャリと乱暴に器を扱っていたりと何だか心に齟齬が残るお店だった。
しかも!店を出てから気がついたけど、セットについてきていたらしい「豆乳グラタン」、私、これって食べてない!そういえば、他のテーブルに茶碗蒸しみたいな物体が並んでいたような気がしないでもなく、かなりトホホーな気分になってしまったのだった。多分、この店の前を通るたび、「あ、豆乳グラタンくれなかったお店だ」と思っちゃうんだろう、私。もう一度行く気に……は、ならないな、多分。

稲毛「旨麺」の
 排骨らあめん 白湯スープ
 鉄鍋餃子
 きざみ叉焼
 絶品杏仁豆腐
 ビール

だんなは今日も忙しいらしい(←昨日必死に早く帰ってきたようで……)。
タイミング良く(?)、保育園に息子を迎えに行っての帰り道、よく行くラーメン屋の角で息子が
「らーめん、らーめん食べたいなー」
と、主張した。そうか、ラーメンか、いいねぇ。昨日はいやっちゅーほど鍋をふるったので、今日はちょっとサボりたい感じ。

で、母を誘って3人で御近所ラーメン屋「旨麺(ういめん)」に行くことにした。
すごーく美味しい!というわけではないけど、そこそこ美味しい。徒歩数分で行ける距離にあるならたまに行きたくなる、そんなお店。なんだかんだ言って便利なので何度もここを訪れている。

私は排骨を乗せたラーメンを、スープは白湯ベースで(←醤油味、白湯味、担々味の3種から選べる)。母は「熟成らあめん」を。あとは、餃子とかラーメンとか、おつまみにと「きざみ叉焼」とか、サイドオーダーもしまくる。すぐさまやってきたきざみ叉焼をつまみにビールをたらたら飲みつつ、ラーメンができあがるのを待つ。白髪葱と和えられた、不揃いに切られたチャーシューはにんにく風味漂って塩胡椒がガツンと効いていて、ラーメンに乗せても酒の肴にしてもなかなか美味しい。

豚肉をカレー風味にカリッと揚げた「排骨」のざく切りが乗るラーメンは、適度に太い黄色み濃厚な縮れ麺。刻み葱もたっぷりと、茹でほうれん草なども乗っている。息子には私と母から麺とスープを分けてやり、しばし3人無言になってハフハフとラーメンを啜りまくった。白濁したスープは、「脂ギトギト系、箸が立ちそうな程にこってり濃厚な豚骨スープ」が好みな自分としては今ひとつ物足りなくはあるけど、イヤな臭みもなくて安心して食べられる味。ラーメン屋でラーメンを食べるなんてことは、おそらく5年ぶりくらいと思われる母も「久しぶりだわー、美味しいわー」と喜んでいた。

そしてデザートは3人並んで1人1個の杏仁豆腐。その名も「絶品杏仁豆腐」と名付けられたそれは、肝心の「杏仁」の風味は薄いものの、私は大好き。
ツルンとした口当たりの、柔らかいアーモンドゼリー然とした杏仁豆腐がココナッツミルク味のシロップにプルルンと浸っているのだ。上には、キウイとライチとミカンでもって、何だか人の顔のような並べ方で飾りつけがしてある。ミルク感が少なめの豆腐は、口に入れるとヒヤッと冷たくて、それがまた熱いラーメンの後には心地よかったりして。
いつもは私と息子の2人で1つ、とか、酷い時はだんなと私と息子の3人で1つ、とかせこい食べ方ばかりしている(←だってラーメンとセットだったら安いけど、単品だと倍額以上するんだもの)。今日は母の
「やーねー、1人1個取れば良いじゃないの」
宣言により、息子も1人前を1人で食べる恩恵にあずかれたのだった。1人1個の杏仁豆腐、ちょっと贅沢でちょっと嬉しかったりして。

4/25 (木)
ホテルグリーンタワー幕張にて「デザート&イタリアンランチバイキング」 (昼御飯)
ホテルグリーンタワー幕張にて
 デザート&イタリアンランチバイキング 1800円也

私と母は仕事がない今日。
母はランチバイキングが大好きなのである。「幕張のホテルのブッフェ、全部制覇しちゃうわよー」なんつっているのである。幕張が終わったら、次は舞浜あたりに行くのだろうか。恐ろしい。

「……幕張だったらスプリングスホテルが美味しいってよ?」
「うーん、あのねー、私はねー、グリーンなんとか、ってホテルの"期間限定ランチブッフェ"が気になるの。期間限定よ、期間限定、気になるじゃない」
「……い、いや、あまり気にならない……」
「あら、そぅお?でも、ほらほら、イタリアンブッフェだってよ。美味しそうよ」
と、半ば強引に、今日は「ホテルグリーンタワー幕張」に行ってみることになった。

ビジネスホテル然とした(ていうかビジネスホテルそのまんま、みたいな)シンプルな作りのホテルだった。1階の、窓を大きく取ったカフェレストランがイタリアンな飾りつけをされ、5月末まで「デザート&イタリアンランチバイキング」を開催中だ。お一人様1800円。

オレンジジュース、アップルジュース、マンゴージュースにカルピス、アイスティーにアイスコーヒーに、ホットのコーヒーと紅茶。ドリンクも飲み放題なのはちょっと嬉しい。そして名前に掲げるとおり、デザートも多めに並ぶ。その分、料理はちょっと少なめ。しかも、「イタリアン?イタリアンていうか"イタリアン風"とか"エセイタリアン"とか"ニセイタリアン"とか」と心で呟いてしまうような、怪しい品揃えの料理だった。

イワシのフライを甘酢に漬けたもの、牛バラ肉のシチュー煮、鶏肉のクリーム煮、ココットに固められたオムレットやヤリイカにガーリック味の詰め物をしたもの、などがおかずとして並ぶ。あとはタリアテッレのジェノベーゼとかきのこの和風スパゲティとか、茄子とトマトのペンネとか。そして、何故かビーフカレー。サラダのコーナーには、非常にありがちなツナペーストとかコーンとかプチトマトとか。みた感じ、あんまりイタリアンじゃなかったのだった。

そして、デザート類は、イタリアンの王道「ティラミス」の他はミニシュークリームとかバナナのケーキとかイチゴのムースとかブラックベリーのタルトとか。果物が数種類と、あとは、ちょっと嬉しかった焼きたてのワッフルとアイスクリームのワゴンサービス。

味は、今ひとつだった。
先日行った隣のホテル、「ザ・マンハッタン」のランチブッフェを「ああ、あそこは美味しかったんだねぇ……」と振り返ってしまうような、そんな味だった。
使っている食材も今ひとつ。調理も、何だか「これホントに調理人が作ってるの?修行中の人に修行の一環でやらせてたりしてるんじゃなくて?」という感じ。パンは朝のバイキングの残りもののようなパサつき加減で水分抜けまくってるし、ピザトースト(←これもイタリアンなのか!?)は、冷凍ものを焼いたかのような風味。脂身がゴロゴロと歯に当たるいまひとつ質のよくない牛肉の煮込みに、ミネストローネは何だかヘンに臭かった。ランチブッフェに過大な期待をしてはいけないと思いつつ、それでもフォークとナイフの進みが遅くなる。周囲も同様の気分のようで、どこかぎこちなく食事をしているような雰囲気が全体的に漂っていた。現に、客の入りはほどほどなのに、料理はそれほど減っていかないのだ。これがお店の作戦なのか?もしかして。

それでも、しっかりとバジルの味のするジェノベーゼはまぁまぁだったし、焼きたてのワッフルは香ばしくて美味しかった。ドリンクもしっかり飲めて、税サービス料なし1800円ランチはそこそこのものだったのかもしれない。もう一度来ようとは……思えないけど。

帰りはアウトレットモールをぷらぷらと。前回発見して以来、欲しくて欲しくてたまらなかった「ポムポム」なるクッションを「Franc franc」のアウトレットショップで購入。円筒形の枕のようなクッションは、"ポムポム"というか"ハニャハニャ"というか"モヘヘ〜ン"というか、奇妙で心地よい弾力がある。柔らかめの白玉団子の生地握ってるような、えもいえぬ快感の手触り。前回惚れて、「次回忘れられなかったら買おう」と決意して、結局買ってしまった。これもブッフェと同じく1800円なり。

鶏肉のスパイシークリーム煮
ほうれん草のサラダ
緑の野菜のスープ
羽釜御飯
ビール
苺withコンデンスミルク

寝不足で激ジョブでお疲れのだんなが、今日はちと早めに帰ってきた。
「やっぱり白い御飯でしょ」
「そして、ガツンと肉でしょ」
と、せっせと準備してスタミナつきそうな料理を並べてみた。

鶏肉は塩とガラムマサラを揉み込んだ後バターで焼きつけ、牛乳と生クリームを加えて少々煮詰める。黒胡椒の粒をたっぷりと放り込んでちょっとだけスパイシーに。
ほうれん草は玉ねぎとトマトと合わせ、こんがり炒めて醤油と酢と砂糖で味をつけたベーコンのアツアツドレッシングをぶっかける。グリンピースと空豆をピーマンと一緒に煮た緑野菜ばかりのスープに、炊きたて御飯も4合用意(←これはたっぷり炊いて冷凍しておこうという魂胆)。

何だか我が家で白米を食べたのは久しぶりな気分。羽釜で炊いて、さわらの木の香りが漂うおひつに移した御飯は1粒1粒がしっかりとしていて今日も素敵な炊きあがりだった。最近はこの美味に慣れちゃって阿呆みたいに御飯ばかり食べることは少なくなったけど、噛みしめるとしみじみ旨いといつも思う。羽釜万歳。
母に言わせると、
「なんで、文明の利器があるのに、羽釜とかおひつとか、逆行してるのよー」
ということだけど、わからないかなぁ、こんなに美味しいのに〜。

4/26 (金)
いろいろ買ってきたぞなもしー
チョコデニッシュ
ツナマヨパン
カフェオレ

昨日遊びに行った帰り道、チェーン店ではないらしい、聞き慣れない名前のパン屋さんがあったので「試しに買ってみようかねー」とあれこれ買ってきた。クロワッサン生地でチョコレートがくるまれたチョコデニッシュ、チョココロネ、ツナとマヨネーズのペーストを上に乗せた柔らかそうなパン、ウィンナーロール、そして干し葡萄が散らされてドーム型に巻かれた甘そうなパン・オ・レザン。

母がもっぱらアイスよりはホットを希望するので、朝食にはアイスコーヒーでなくホットコーヒーを準備することが多くなった今日このごろ、今日もたっぷりコーヒーを淹れて皆でだばだばだ〜と飲んだ。息子も一緒にコーヒー。ただし牛乳で5倍くらいに薄めたやつ。

我が家では、あまりジュースも清涼飲料の類も買ってこない。冷たいお茶はティーバッグで麦茶だの冷茶だのウーロン茶だのを作ってるし、アイスティー、アイスコーヒーも水出しで一晩かけて作っている。で、どれも当然甘くない。自分の家で作った無糖のスキッと苦いアイスコーヒーに慣れてしまってからは、パック入りの市販の「ブラックコーヒー」 なんかは買えなくなってしまっている。息子が
「コーヒーぎゅうにゅう、ちょうだい?」
と言ってきても、出てくるのは苦いコーヒーを牛乳で3倍くらいに薄めたやつだったりするので、瓶入りコーヒー牛乳とは異なるアダルトな味わいになっているはずなのだった。息子にとっては"甘くないコーヒー牛乳"がスタンダードなコーヒー牛乳なのかもしれない。

で、作り方は簡単。「お茶パック」(スーパーなどで売っている、袋になったガーゼ状の物体)にコーヒーの粉をざくざくと入れて閉じる。粉の粒子が細かくてすぐに袋から出てしまいそうになるので、だんなは縁をホッチキスで止めるとい う暴挙に出ているけど、お茶パックにパンパンになるまで入れなきゃホッチキス止めは不要かもしれない。
それを、水を注いだポットの中に一晩くらい常温で沈めるだけ。良い感じにコーヒーが抽出できたら粉は除いてポットは冷蔵庫へ。水の量に対してのコーヒーの分量は、ホットのコーヒーを入れる時と同じくらいだから、けっこう多い……かもしれない。でも、市販のアイスコーヒーを買ってくるよりはずっと安上がりでずっと美味しい。

アイスティーはもっと簡単で、茶こしつきポット(現在レピシエのものを愛用中)茶葉を適当に放り込み、水入れて一晩くらい常温で放置するだけ。一晩たったら、茶葉は捨て、紅茶は冷やす。
もしかしたらコーヒーも同じポットでできるかもしれないけど、粒子が細かくて網を通り抜けちゃいそうな気もするので、
「私、アイスティー作るね」
「じゃ、俺はアイスコーヒーを」
と、夫婦別々のポットと別々のやり方で数日に一度、がしゃこがしゃことアイスドリンク作成に励んでいるのであった。
次はどんな茶葉でアイスティーを作るかなー(やっぱりアールグレイは好きだけども……)。

田町「大戸屋」にて
 焼きめぐみ鶏のねぎ塩タレ定食

本日、お仕事。
12時10分まで仕事した後、
「じゃ、私は12時50分くらいに戻ってきますから」
と言い置いてすったすったと研究室を出ていった教授。げ、今日の昼休みは40分しかないんですか!?と、慌てて昼飯を求めて外に出た。

こういう時、ちゃちゃちゃっと喰える定食屋は嬉しい。裏門の前に「大戸屋」があって、すごく嬉しい。入り口の案内看板を見て、「をを、期間限定、だって」と、「焼きめぐみ鶏のねぎ塩タレ定食」680円なりを食べることにした。50円プ ラスして、御飯をひじき御飯にしてもらう。

柔らかく焼かれた鶏肉が、横に細長い和皿に盛りつけられてきた。上には塩味のきいた刻み葱のタレがたっぷりと。あとは、刻みキャベツと、玉ねぎやパプリカのマリネ、ポテトサラダ、菜の花のソテー。そして、ひじき御飯にわかめの味噌汁に、漬け物。チェーン店じゃない定食屋などと比べると多少ジャンクな風味も漂うけれど、野菜は多めになってるし、学食より美味しいし、気軽に入れるし一人客も少なくないし、気軽に入れる嬉しいお店なのだった。

でも、本日はひとつ誤算。「ひじき御飯」は「ゆかりひじき御飯」で、しその類が苦手な私は、ちょっとばかり苦しかったのだった(食べられないわけじゃないけど、口にしないで済むならすませたいのが、"青じそ"とか"ゆかり"とかだった りする)。あの、口が「*」になっちゃいそうな独特の塩気がちと苦手だったりして、それでもひじきに案外と似合っているゆかり御飯をもりもり食べた。気がつくと、同時に入店した斜め前のスーツ姿のお兄ちゃんよりも私の方が先に食べ終わっていたりして。あら、いやん。

タコチップ&サルサ
マグロとイナダの刺身
緑の野菜のスープ
羽釜御飯
ビール、抹茶入り玄米茶

今晩、だんなは非常に参加したくない、不本意な飲み会に出席せねばならないと聞いた。
「何か帰ってきてから食べる?」
と聞いたらば、
「うーん……ラーメン、とか?」
とのこと。ならば、と最近発売された類のカップラーメンをあれこれみつくろって買ってきた。1個あれば充分なのに、ついつい3つも4つも籠に入れ、思わず記念撮影。豚骨ラーメン(しかもニンニクだの背脂だの)が多いのは、まぁ、仕方ないことだ。

で、次に自分たちの夕御飯。息子に
「お魚、食べる〜?」
と聞いてみたら、「さかなさかなさかなぁ〜♪」と例の歌をごにょごにょと歌った後(ちなみに母はその歌が大嫌いなんだぞ、息子よ……)、
「んとねー、まぐろ!」
と断言された。ま、まぐろですか、そーですか。幸い、安売りしてるみたいだし、じゃ、マグロのサク1つ買って帰ろう。ついでに同じく安売りのイナダも。

刺身にはやはり白い飯である。さくさくと御飯を炊いて、スープは昨日の残りで手抜きする。あとは、ビールの肴にタコチップとタコス用サルサをテーブルに。細く切ってツマにした大根の上にざくざく切った刺身を盛りつける。サクで買ってきてスライスすると、安い割に量がたっぷりで、ちょっと嬉しい。
山葵を多めに溶いた醤油に刺身をちょいちょいつけつつ、炊きたての白い御飯をわしわしと食べる。息子も果敢に
「まぐろとー、ごはんとー、しょうゆとー、いっしょにたべるよ〜」
とフォークを駆使して次々とマグロを自分の皿に移している。こら、一人で山盛りの鉄火丼を堪能してるんじゃない。

4/27 (土)
カジキの揚げ浸し (夕御飯)
モスバーガーにて
 フレッシュバーガー
 オニオンポテト
 モスチキン
 コロント(カレー)
 玄米フレークシェイク ライチアロエ

休みの日にしては珍しく、9時に目が覚めてしまった。どうもゴールデンウィークということで、一人浮かれている私。私につられるように息子とだんなも起き出して、外は風が少々強くて涼しいけど良い天気で、
「動物園、行かない?どうぶつえんどうぶつえんどうぶつえん〜」
と息子ではなく私が動物園を連呼し、その結果今日は動物園に行こうということに。

とりあえず空腹では何もできぬということで、近所のモスバーガーにとりあえず繰り出すことに。数日前に新メニューがあれこれ出たようで、好物の玄米フレークシェイクもメニューに並んでいた。

厚切りトマトが美味しいフレッシュバーガーのオニオンポテトのセット。ドリンクはコーラを選択、それは息子に渡してやって、私はいざいざと玄米フレークシェイクのライチアロエ味(←いつもながらちょっと奇妙なラインナップだな、玄米フレークシェイクは)。ついでに腹が空きまくっていたからと、モスチキンと、新発売の「コロント」なる物体も1つ。皆であれこれ注文していたらすぐに2000円を越えてしまった。良く考えたら、全然ファーストフードっぽくない値段なのである。ファミレスあたりでガツンとどんぶりものでも食べられそうな(いやいや吉牛だったら一人並3杯は喰えるかなとか)いう値段なのである。でも、まぁ、美味しいからいっか。

新発売「コロント」はちょっと面白いものだった。1個80円、たこ焼きほどの大きさのころんと丸く香ばしい物体だ。もちもちもちもちした皮の中に、カレーパンの中身的な具が詰まっている。2口くらいでもぐもぐ喰えて、なかなか楽しい。カレー味の他は栗あずき味がある模様。こっちも美味しそうなのだった。

千葉市動物公園にて
 小僧寿司の手巻き寿司各種
 お茶

 ポップコーン
 カルピス

バスやモノレールを乗り継いで、千葉市動物公園に行ってみた。途中通りかかった「小僧寿司」で「巻きもの全品80円セール!」なんてやっていて、思わず色々買い込んで持って行ってしまう。

千葉市が運営している動物園だからして、こぢんまりとした可愛いものだったりする。ライオンもトラもチーターもいない。ついでに言えばカバもいない。ただ、サルの類が妙にたくさんいたり、草食獣もキリンからバイソンまでかなりの種類揃っている。「子ども動物園」なるものがあったりするので、お子さまには嬉しい動物園だ。

ヤギ撫でてみたりヒツジ撫でてみたり、サル眺めたりキリン眺めたり、動物園を満喫した後に中央噴水広場で持ち歩いていた寿司をつまむ。ビビンバ寿司とかゲソ天寿司とか葱チャーシュー寿司とか、なんだか寿司じゃないような怪しい巻きものをあれこれ買ってきてしまい、「お、美味しいけどヘンだ」「ビビンバだ……」「ゲソ天だよ、ゲソ天!」などと笑いつつ一口ずつ分け合っちゃったりしながら食べた。ちと肌寒いけど青空の下の御飯は、良い感じ。

で、動物園の横には小さな可愛い遊園地も併設されている。いかなる絶叫マシン恐怖症の人でも乗れそうなショボいジェットコースターとか、高低差10mくらいの可愛らしいウォータースライダーとか、観覧車とか。思わず3人でウォータースライダーを堪能し、幼児用アスレチック広場で遊ぶ息子をだんなに任せて、ポップコーンを買ってきてしまった。「やっぱり遊園地や動物園にはポップコーンでしょー」とか言いながら。

茹で枝豆
茄子の揚げ煮
カジキ揚げ&カジキの揚げ浸し
カジキの刺身
カジキの蜂蜜だれ丼
もやしのスープ
モルツ、アイスウーロン茶

昨日の夜、1.5kgのカジキマグロのブロックが我が家に届いた。
何かとお買物しているクック&ダイン共同購入商品だ。1.5kgで2980円という値段、「面白いかもね」と頼んでみた。巨大な冷凍されたカジキマグロを一晩、届いたままの発泡スチロールの箱に入れて解凍させ、夜が明けたところで冷蔵庫の野菜コーナーに移しておいた。それでもまだ半解凍状態のそれを夕方からじわじわ溶かしつつ調理し、今晩はカジキマグロ尽くしの夕御飯。

まずは、当然の刺身。巨大な塊をどう切るべきか考えつつ、脂の乗ってそうな一切れを切り取って、それを薄くスライスしていく。そして、残りの今日使う分をざくざくとぶつ切りに。
片栗粉をまぶして揚げ、揚げたそばから醤油と味醂を同量に合わせた中に浸した揚げ浸し。できあがりに刻み万能葱をたっぷりとかける。で、ちょっと塩を強めにして片栗粉をはたいて揚げただけのものも作る。これにはレモンを添える。

そして、ケンタロウさんの本にいつか載ってた「蜂蜜だれ丼」も作ることに。
薄切りにしたカジキマグロをこんがりとフライパンでグリルし、焼き上がった段階で一度魚をフライパンから除ける。で、そのフライパンにバターと醤油とハチミツを放り込んで火にかけてバターを溶かしたところで魚をフライパンに戻して絡めればできあがり。御飯にタレと一緒にかけて葱かけて、食べる。

刺身に揚げものに、どんぶりもの。カジキマグロ料理をこれでもかと届いた半量ほどを使って調理していたら、母が「え、まだ作るの?まだあるの?」と横でひたすら呆れていた。ええ、食べますよカジキマグロ700gくらい。

そして、少しは野菜ものもなきゃいかんだろう、と、揚げ物ついでに甘辛く、ちょっと酸味のある茄子の揚げ煮。今シーズン初の枝豆。もやしのスープ。食卓の上は、なんだか壮観なことになってしまった。ゴールデンウィーク初日にふさわしい御馳走というか。

カジキマグロはたいそう美味しかった。
刺身はトロンと柔らかく、白っぽい身はねっとりとして脂もたっぷり乗っていた。一見淡白だけど、食べ応えのある味だ。火を通したものは通したものでまた美味しく、揚げた身のもっちり加減がレモンにも合うし甘辛い醤油だれにも似合っていた。生で柔らかい身は火を通しても一層柔らかく、ほろほろと崩れるようで。ああ、やっぱり魚も美味しいよなぁと感動しながら刺身も揚げ物も綺麗になくなった(これで600gくらいあったはずなのに……)。

そして、実は震えるほど美味しかったのが「蜂蜜だれ丼」だったりした。要するに「魚版バター醤油御飯」という感じなのだ。染みたタレはバターの風味がぷんぷんして、そして蜂蜜の甘さと香りがふんわりと漂う。こんがり焼けたカジキマグロの焼き汁がバターに溶けて、いくらでも御飯が進んでしまいそうな味だった。事実、山のようなカジキマグロを食べた直後のはずのだんなが「食べる、全部食べる、全部もらう」と丼をお代わりして平らげてしまったほどだ。

まだ残り半分ほどあるカジキマグロ、じゃあ明日はイタリア風に食べちゃうかなぁ。

4/28 (日)
カジキマグロのドライトマト煮(夕御飯)
冷凍チャンポン
アイスウーロン茶

いつもだったら週末は10時半頃まで寝ている我が家、だがどういうわけか9時過ぎに昨日も今日も起床しているのである。ゴールデンウィークのミラクル効果だろうか。別にどこに行く予定もないんだけど(だって、どこも混んでるしー)。

ぼへぼへと起床した後、「とりあえず何か腹に入れよう」と冷凍庫に入っていたインスタントチャンポンを取りだした。野菜や魚介の具も入っているので、とっても簡単。
タコだのイカだのキャベツだのにんじんだのがしっかり入っているチャンポンは、しっかり太めの縮れのない黄色い麺。魚介の匂いのする白濁スープも案外といけた。
とりあえず、午前中から居間をプラレールだらけにして息子と遊んでみたり。

稲毛「高円寺ナイルカレー」にて
 ハンバーグカレー大盛り
 コールスローサラダ

昼前、義弟と義妹が「幕張のユニクロに行くけど一緒にどう?」とやってきた。ついでにカルフール(フランス産巨大マーケット)も寄るというので、我が家も3人同行することに。ユニクロで夏物衣料をわさわさと買い込み、カルフールでチーズだの野菜だの買い込んで帰ってきた。フランス資本のマーケットというだけあって、ラディッシュだのチコリだのといった洋野菜がたっぷりあるしけっこう安いし、ワインやチーズもお買い得なものが多くある。全てが安いわけじゃないけど行くとついついあれこれ買ってきてしまうのだった。

買い物から帰ってきて午後1時半過ぎ、
「小腹がすいたぞ」
「カレーな気分だ」
と、近所の素敵なカレー屋さん、「高円寺ナイルカレー」に久しぶりに行ってみることに。最近はもっぱらテイクアウトのルーを買ってきて家で食べることが多くなっていたので、お店に入るのは何だか久しぶりだ。ここのところ、『Chiba Walker』などにも頻繁に載るようになって、ちょっと遠方からやってくるお客さんも増えてきたらしい。今日も男性2人客にカップル客1組、女性客1人に家族連れ4人が入れ替わり続々と入っていた。狭い店は私たちがカレーを待ってる間に満席になってしまう。

私はハンバーグカレー、だんなはカツカレー。カレーを頼むと福神漬と小さなコールスローサラダがついてくるけど、更に追加で200円のコールスローサラダを注文。
相変わらず、黒々とサラッとしているカレーだ。その色からするとものすごく味が濃そうだけど、実際は野菜と果物の味がするマイルドなもの。辛さも、「辛口で」と希望しなければほとんど辛さは感じない。カレーの味は確かにするけど、スパイスのとんがった匂いは全然しない、面白いカレーだ。だんなはここのカレーの大ファンだ。

で、添えられるコールスローサラダが絶品で……絶品だったけど……なんだか今日はちょっと違った感じ。キャベツはいつもよりもちょっとばかり色が悪くてしんなりしすぎていたし、添えられた自家製マヨネーズもふわっとしたクリーム状じゃなくて若干ドレッシングのようなサラサラ加減で、なんだか違う。不味くはないけど、感動したコールスローサラダじゃなくなっていたのだった。なんか、ちょっと違う。

そういえば、最近は、笑顔が可愛いマスターの奥様の姿が見えないのである。いつもニコニコと給仕をしていたその姿は、マスターか奥様かのお母さんらしき人に代わっているのであった。うーん、だからだろうか。たまたまだろうか。あの感動したコールスローサラダがまた食べたいな、なんて思っちゃうのであった。
カレーは相変わらず絶品でしたです。もぐもぐもぐ(そして大盛りを喰う私)。

茹で枝豆
ブリーチーズ、モッツァレラチーズ、生ハム
ドライトマトのフォカッチャ・アンチョビのフォカッチャ
カジキマグロのカルパッチョ
カジキマグロのドライトマト煮
なすの揚げ煮
お義母さん特製 煮たけのこ
お義母さん特製 たけのこご飯
モルツ、アイスティー

昨日に引き続き、「カジキマグロたっぷりの夕べ」第2回。今日はイタリアンなものにしようとあれこれ材料を整えた。カルフールに行ったついでにフォカッチャとかチーズも買ってきてみたりした。昨夜の残りの枝豆とかなすの揚げ煮があるのはご愛敬で……と思っていたところ、お義母さんから電話。
「あのねー、筍たっくさん貰っちゃって、たっくさん煮たから鍋持っておいで」
とのこと。だんなが鍋持って向かってくれ、山のような筍の煮物を持って帰ってきた。そして筍ご飯も。
かくして、イタリアンだか和風だか何だかよくわからない食卓になった。

本日のカジキマグロ料理は2品。カルパッチョとドライトマト煮込みだ。
カルパッチョは、カジキマグロを刺身用よりも薄く薄くスライスする。チコリやルッコラ、ラディッシュを適当に切って洗って水切りして皿にウツクシク並べ、その上に魚も飾る。オリーブ油と粒マスタードとレモン汁と塩胡椒を混ぜ合わせたソースを散らしてできあがり。チコリに魚を乗せてみたり、ルッコラで魚を巻いてみたりして一緒に食べると良い感じ。

そして、残りのカジキマグロは一口大に切ってオリーブ油でこんがりと両面焼き付ける。焼き付けたらフライパンから魚を一度取りだして、そこへ油少々垂らしてみじん切り玉ねぎをたっぷりと放り込む。焦がさないようにじっくり炒めたら100ccほどの白ワインを放り込み、ケッパーとドライトマトと共に焼き付けた魚も入れ、煮汁をかけながら味を染みさせていく。最後にイタリアンパセリを刻んだものを散らしてオリーブ油を仕上げにかければできあがり。本当は、ドライトマトじゃなくて普通のトマトを崩しながら入れる料理だけど、なんとなく「ドライトマトがいいなぁ」とドライトマトでやってみた。

イタリアンなカジキマグロはビールと良く似合った(いや、本当は白ワインだのスプマンテだのの方が似合うとは思いつつ、ついついビール)。甘くほんのり酸味のあるドライトマトの風味が漂うカジキマグロはほくほくとして、カルパッチョは刺身とはまた違った味で野菜に合う。

そして最後に筍ご飯。油揚げも一緒に炊かれたご飯はお焦げも入っていて、たっぷり入った筍が甘くて美味しい。1膳で済ませるつもりが、ついつい2膳。
2夜連続のカジキマグロの夕べ、ものすごく堪能させていただきました。げふ。

4/29 (月)
新宿土産は、バナナブレッド
パンいろいろ
カフェオレ

今日の夜は、大学のゼミの同期たちとひっさぶりの飲み会なのである。
せっかくだしと、昼過ぎに家を出て美容院へ行ったり一人で新宿をぷらぷらしたりすることにする。

朝御飯はみんな一緒に朝(というかもう昼だ)の11時過ぎに、大皿にパンを山盛り乗っけてわしわしと食べる。昨夜の残りのフォカッチャにコーンパン、カルフールで買ってきた巨大なエッグタルトもどき、1g2円の砂糖をまぶした小さなパン、ベーコンロールなどなど。どれも1/4ほどにカットして皿に積み上げ、コーヒーいれて適当につまんだ。

新宿「青龍門・天」にて
 宴会御飯
 (イカの湯引き、油淋鶏、麻婆茄子、海老チリ、揚げ焼売、炒飯、焼きそば、海老蒸し餃子など)
 青島ビール×3

新宿「カフェブラッスリー エフ」にて
 フローズンマカデミア
 シンガポールスリング
 カルヴァドス ロック
 アンチョビのスパゲティ

新宿「日比谷Bar」にて
 テキーラサンライズ
 マルガリータ
 オリジナルスプモーニ
 キスチョコ・スティックサラダ

昼12時に美容院へ行き、そのまま新宿へ向かって午後2時半。「黒っぽいサマージャケットが欲しい……」と探し歩いて衝動買いしてみたり、新宿パークタワー「OZONE」へ行って「東京ワークハンド」なるイベントを覗いてみたり。

ダイニングテーブルの上に置くための蓋つきの菓子入れを探しているものの、なかなか良い感じのものはなく、結局
「留守番のみんなに、おみやげー」
とパークハイアット東京のPASTRY BOUTIQUEでバナナブレッドを買ってみた。胡桃がたっぷりはいった、しっとり系のこのバナナブレッドは、とても美味しい(個人的にはホテル西洋銀座のそれの方が好みだったりするけど、あんまり見かけなくなってしまった)。ホイップクリームとかクロテッドクリームなどをなすりつけて食べるのがサイコーだ。

で、買い物袋をぷらぷらぶら下げて、午後5時、現地集合ということで新宿東口の「青龍門」に集まった。6人集まるはずが、H田は「仕事が終わらない、行けない〜」で抜け、M嵜は「え、開始って7時じゃなかったの?」とすっとぼけた事を言って2次会からの参加となり、ゼミ代(=ゼミ代表)だったS村は「えっとー、10分くらい遅れる」と、結局時間通りに集まったのは、私と、今回の幹事となったN木と、そして一代上のY先輩、という良くわからない組み合わせになった。まもなくS村も到着し、4人でとりあえず飯と飲み。

薄暗い店内、5時ではまだまだガラガラだけど、どんどん客はいっぱいになってくる。7時に抜ける頃には入り口に行列までできかかっていた。
3000円の宴会メニューは、油淋鶏とか海老チリとか麻婆茄子とか、ごくごく普通の中華料理が続々と出てくる。この店で宴会料理を食べるのは初めてで、普段はピータン豆腐とか担仔麺あたりばっかり食べていたから少々びっくり。不味くはないけど、こういう普通の料理出すなら、あまりここに来る意味はないじゃないか、と思ってしまう。でも、喰う。がつがつ喰う。そしてしゃべる。

私の一つ上の代(Y先輩の代)には女性が3人いたゼミだったけど、私の代に女性は私1人だった。今回の飲み会も当然周りは男ばっかで、そういや大学時代は男8人くらいのグループにぽてぽてくっついて学食行ったりゲーセン行ったりしていたよなぁと思い出す。Y先輩は割とちょこちょこと会っているので数年ぶりの感動、というものはないけど、N木は全然変わってなかたり、S村は頬がこけちゃって頭ツンツンでビジュアルバンドの人みたくなってたり、後から合流したM嵜は相変わらず不健康そうに煙草ふかしてたり。いやー、みんな、もうすぐ30歳よ30歳(どころか半数は既に30歳)。職業によって収入が倍くらい違っていたり、半数は結婚していたり、みんな年取っちゃったね、という感じだった。

がつがつ食べて2時間で「青龍門」を引き上げて、集合時間を2時間間違えていたM嵜と紀伊国屋書店前で合流。そのまま「二次会じゃ〜」と「ef」に行った。ここ、美味しいとも安いとも思えないけど何かと来る機会がある。大学の短期体育単位で合気道を選択したときの打ち上げがここだったし、以前女友達と来たこともある。だんなは結婚式の二次会でも来たことがあるそうだ。何かと人に連れてこられるのがこの店なのだった。

で、ビールを飲む奴もおり、早々にアイスコーヒーに流れる奴もおり、私はカクテルをカパカパ空けつつ、再び2時間だらだらとしゃべる。久しぶりに男友達とあれこれしゃべって、カルチャーショックを受けたりもした。
家事なんてやりそうもなかったS村が、「え?炊事は俺の担当よ。妻は〜、洗濯と掃除。俺が88円の卵とか買って帰るの」なんて笑っていたり、新婚でさぞかしラブラブいちゃいちゃなんだろうと思っていたN木が「自分の部屋、必要でしょー、こればっかりは譲れないよ、うん」と言っていたり。速攻会社を辞めるだろうと思っていたM嵜が唯一今回集まった中で一人最初の仕事を続けていて「知らなかったの?俺って辛抱強いのよ」なんつってたり(他は全員会社移ってるのね……)。

2軒目も、2時間。9時過ぎてS村が「明日5時半起きだよ」と帰り、都心ど真ん中に住んでいるY先輩も「じゃ、僕もここで」とナチュラルに消え、私とM嵜とN木の3人が残った。そのままずるずると「もっと飲もうぜ、もっと」とM嵜に誘われるまま3軒目の「日比谷Bar」に行き、そこで更に2時間。
「お金あったら、浮気するでしょー」
「い、いや、しないでしょ。お金は関係ないでしょ」
とか
「1回の浮気くらいなら許さない?」
「許さないよー、離婚だ離婚!」
とか、"結婚生活楽しくて5年目突入、でもラブラブ"の私と、"新婚なのに何故そんなに諦めムードが?"のN木と、"結婚なんてしなくていーよ、ガキもいらん"のM嵜と、交わるようで平行線なままの話なぞしたりした。

楽しかったなー、飲んじまったなー、また飲みたいなー、とふにゃふにゃしながら午後11時半の電車に乗り、普通電車を乗りついで午前0時を30分回ったところで帰宅すると、だんなが「連絡くらいしなさーい」と心配して待っていた。
「たのしかったよー。おふろ、はいるよー」
「はいはい、楽しかったのね。お風呂出たら、カルピスアイス作ってあるから食べなさいね」
「ほんとー?カルピスアイス?うれしいぃぃぃぃぃ〜」
冷たく甘く、シャクシャクしたシャーベットはキーンと冷えて旨かった。
ゼミ仲間、それぞれ顔が良かったり頭が良かったり話しやすかったり、みんなそれぞれ魅力的なんである。良い友達なんである。でも、やっぱりだんなが一番ステキだわ。一番話が合うのもだんなだわ。のろけのろけ。

4/30 (火)
おかーさんの筍御飯 (夕御飯)
だんな特製 チリドッグ
アイスカフェオレ

昨夜は飲み会。
二日酔いとはちと違うけど、頭がぽやんぽやんするし、やる気はないし(←それが二日酔いだというのだ)、
「なんかねー、なんかねー、こう、脳細胞が頭からポワポワと抜けていくような……」
とだんなに向かって手をヒラヒラとさせていたところ、だんなは苦笑しながら
「はいはい、ホットドッグ作るからね」
と台所に立ってくれた。昨日のうちにドッグパンとかソーセージとか、色々買い込んできてくれていたらしい。昨夜の夕食にはミートソーススパゲッティを作って息子と母に食べさせてくれたとか。家をあけても息子もだんなも誰も心配いらなくて、心労が全くなくて良いことだ。

で、そのミートソースの残りがあったのでチリドッグ風に。
キャベツをバターで炒め、いつも加えるカレー粉は今日は加えず。ソーセージを炒めてキャベツと共にドッグパンに挟み、ミートソースにチリパウダーをまぶしたやつをチーズと共に上に乗せる。あとはチーズが溶けるまでオーブンで温めるだけ。

我が家では初めてのチリドッグ風ホットドッグは、ものすごく良い出来だった。赤ワインとトマトの味がふんわり漂うミートソースはちょっと大人っぽい味で、チリパウダーの淡い辛さもちょうどいい。シャクッと表面が焼けたソーセージ、甘くて柔らかいキャベツ、とろけるチーズ。1本のドッグパンはものすごく食べごたえがあって、食べ始めは「ん、もう1本食べたいかな」と思っていたのに、食べ終わる頃にはしっかり満腹になっていた。
ゴールデンウィーク合間の平日の今日、だんなはお休み。今日は一日天気もいまいちだし、ごろごろごろとすることに。

明星のカップヌードル
 カリカリ背脂 純とんこつ
麦茶

午後2時半。
「おなか、すいたね」
「軽くすいたね、でも、時間も時間だしガツンと喰ってはダメだ」
「……カップ焼きそばはどうだろう?」
「いやいや、私としてはあったかいラーメンの方が嬉しいかな」
「そういえば、買い置きが」
と、がさがさと台所を漁り出す私たち。先日、「これ、新発売?」とあれこれカップラーメンを買い込んできてしまっていたので、1個喰ってみることにした。「カリカリ背脂 純とんこつ」。素晴らしく心そそられるネーミングだ。

仕上げに袋入りの、煎餅っぽいコロコロした「カリカリ背脂」をふりかける。白濁したスープは案外とケダモノ臭さも漂って、インスタントの豚骨ラーメンの中ではかなり好みな感じだ。背脂も良い感じ。筍らしき具がふわふわ浮かぶ他には葱くらいしか浮かんでないけど、満足できた味のラーメンだった。
その昔々は、「美味しいインスタント豚骨ラーメン」と言えば「とっぱちからくさやんつきラーメン」くらいしか好みなものがなかったものだけど、良い世の中になったものだ。「とっぱちからくさやんつきラーメン」はそのネーミングもあって、私は大好きだったのだ。袋入りの麺でね、なんか派手こいパッケージで。

チーズ with クラコット
馬肉の燻製ブラックペッパー
ニラ饅頭
蒸し餃子・蒸し腸粉
おかーさんの筍の煮物
おかーさんの筍御飯
ウィンターエール、麦茶

パークハイアット東京のバナナブレッド
トルコ風チャイ

全体的にやる気のない火曜日の夜。
「近所にトンカツ屋ができたんだよね」
「あー、トンカツ、いいかも……」
と言いつつ、外は小雨の上に強風で、出かける気も失せた。

で、全体的にやる気のないまま家にあるものを適当に並べ出す。
お義母さんがお裾分けしてくれた筍の煮物に筍御飯。冷凍してあった自家製餃子はたまたまあった冷凍腸粉と一緒に蒸してしまうことにして、たまたま私の母が「成城石井」で買ってきたニラ饅頭(←これがなかなか美味しいのだ)は胡麻油を敷いたフライパンでじくじくとこんがり焼いていく。
あとは、大分土産としてだんなが同僚からいただいたという馬肉の燻製を薄く薄くスライスしてみて、チーズとクラコットも並べてみる。ものすごーくやる気がないまま適当にテーブルを埋めたら、それでも食べるものはたっぷりあって、しかも美味しかった。お裾分けしてくれたりお土産くれたり買ってきてくれたりした皆様、どうもありがとう。各方面に感謝。

口の中が全体的にニラニラニラニラしてしまう、ニラ感濃厚なニラ饅頭は胡麻油の風味と良く似合う。じっくりこんがり焼いていくと表面がパリパリになって、その食感がまた楽しい。もしかしたら蒸すのが本来なのかもしれないけれど、このカリカリパリパリ感が香ばしくて気持ちよいので、ついついジュウジュウ焼いてしまう。醤油をちょいと垂らして食べるのがまた美味しい。

食べて飲んで、ほの甘い筍御飯もしっかり食べて、食後しばらくしてからバナナブレッドと、ほの甘いチャイ。
昨日新宿のパークハイアットホテルで買ってきたバナナブレッドをスライスして、ホイップクリームをたっぷり添える。紅茶は「スパイシーなものが飲みたいぞ」とL'EPICIERの「クイックチャイ・トルコ」をいれてみた。シナモンの甘い香りが漂う、スパイシーなミルクティーはバナナブレッドと良く似合う、と思う。

夜9時過ぎて、こてこてホイップクリームつけて食べるバナナブレッドはカロリー多そうでちょっと危険な味でもあるけど。