食欲魔人日記 11年03月 第4週
3月21日 月曜日
今日のお昼御飯は、"まーさ"が奮闘
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「アンデルセン」の
 ミルクフランス
 チェダーチーズ 1/6個
カフェオレ

この震災後、行政や企業、そして色々な店舗がtwitterで情報を流しはじめるようになった。
よくお買い物に行く「アンデルセン稲毛店」もそのひとつ。営業時間の案内と共に、「明日はフランスパンが焼けます」などとアナウンスがあるので、とてもありがたい存在だ。
 
震災後休業が頻繁だったお店も、計画停電の影響で営業時間を短くしながらも少しずつ扱うアイテムを元に戻しはじめ、昨日からはみんな大好き「ミルクフランス」の販売も始まった。
 
昨日はそのお店の入っている駅ビルのオープンと同時の10時に行ってみたけれど、でも残念ながら「ミルクフランスが出るのは11時半頃の予定です〜」とのこと。パン自体は焼き上がっているようだけど、クリームを詰めるためにしっかり冷まさないといけないらしい。
 
ちょうど100円ショップを覗きに行きたいとも思っていたところだったので、時間見計らってもう一度お出かけし、念願のミルクフランスを購入して帰ってきた。
 
練乳の優しい味の、ミルク色のクリームがたっぷり詰まったアンデルセンのミルクフランスは、他のお店で似た品を買ってきても「やっぱりアンデルセンの方が好きな味だわ……」と思うことが度々。きっと他にもミルクフランスが美味しいお店はたくさんあるのだろうなと、いつかそれを食べるのを楽しみにしつつ、でも今のところの我が家においての至高のミルクフランスは、アンデルセンのミルクフランスだ。
 
昨日は「チェダーチーズ」も1個買ってきたので、半分に切ってオーブンで軽く温め、それを3等分していただいた。2種類のチーズがごろごろ入るチェダーチーズは、定番の人気商品。ああ、パン屋さんのパンは美味しいなぁ、としみじみ思った。

まーさ特製 ミートソーススパゲティ
麦茶

一昨日昨日にお買い物を一通り済ませてあるので、今日は買いだしには行かずに家でのんびりと。
 
だんなは明日から海外出張(震災の影響で、1週間ほど前に急に行くことが決定……)、
「で!夜は王将に行きたいと思います!」
とのだんなの仰せで、夕飯は「餃子の王将」に行くことに。
 
「で!美味しいミートソースが恋しくなっていたところなので、昼にはミートソースを作ろうと思います!」
だんなが宣言し、お昼には"まーさ"がミートソースを作ってくれることになった。
 
挽き肉たっぷりトマトたっぷりのミートソースはいつもながらの美味しい仕上がり。ディチェコのリングイネをどっさり茹でて、クラフト社のパルメザンチーズをばっさっばさかけながらもぐもぐ食べた。

「餃子の王将」にて
 餃子 ×2
 肉と玉子のいりつけ
 油淋鶏
 東京ラーメン
 焼めし
 生ビール ×3
 ドリンクバー
を、3人でもぐもぐ

そして夕方になってから、「餃子の王将」に。
 
夕方5時半過ぎ、夕飯にはちょっと早めの到着だったけれど、お店は9割ほどのお客さんの入り具合。看板等の照明こそ落とされていたけれど、明るい店内には店員さんもたくさんいて、いつも通りの賑やかさだった。
そういえば王将でちゃんと写真を撮ったことがあまりなかったなぁ、と、食べたものひととおり写真に撮ってみたりしながら、重めのお昼の後だったので若干軽めに食べた今日の夕御飯。
 
「餃子の王将」にて、餃子!餃子! 6個で200円ちょっとという嬉しいお値段の餃子は、これは欠かせないし、ていうかこれを食べに来たんだし、と2枚注文。
 
価格にそぐわぬ大きめサイズでこんがりサクサクの焼き目、野菜たっぷりの意外にも優しい味。
 
「王将の餃子は"普通に御馳走"だよ」
とだんなが良く言うけれど、本当にそんな感じ。「すごい御馳走」じゃないけど「普通に御馳走」。
 
「餃子の王将」にて、みんな大好き「肉と玉子のいりつけ」 で、豚肉と卵、きくらげと筍ときぬさやが炒め合わされた「肉と玉子のいりつけ」も、やっぱり御馳走。
 
醤油味ベースではあるのだけれど、家で再現しようとしてもなかなかスバリのその味にはなってくれない。
 
野菜炒めやニラ肉炒めなど、他にも好きなメニューはあれこれあるけれど、ついつい注文してしまう、我が家の定番メニューのひとつだ。
 
王将の鶏の唐揚げは、むね肉を使っている。
 
「餃子の王将」にて、油淋鶏。むね肉だけど美味しいよ 注文してみた油淋鶏もむね肉使用で、大ぶりの唐揚げがごろんごろんと4個ばかり、甘酢だれに浸されて、上には刻み葱がてんこ盛り、下にはレタスが少々。
 
息子はというと、
「お昼のスパゲッティ多かったし、今日は東京ラーメンだけでいいなー」
と、お気に入りの醤油味ラーメンを美味しそうに平らげていた。
 
ごくごくフツーなラーメンのようにも見えるのだけれど、「普通の醤油ラーメンが至高」(とんこつ醤油とかはお好きでない)息子にとっては、この「王将の東京ラーメン」が美味しさの基準になっているのだそう。
 
外食で他のラーメン屋さんに行ったりすると、「王将の東京ラーメンの方が美味しいなー」とか「王将の東京ラーメンと同じくらい美味しいなー」とか言っていたりする。
 
「餃子の王将」にて、シメに焼めし! このあたりで私はけっこうおなかいっぱいで、
「シメ、何食べるー?」
というだんなの声に
「んー……たとえば焼きめしくらいなら、2口くらいはいけそうだけど……」
でもそんなに要らないなぁ……あ、焼きめしに限らず何でも歓迎だけど、と、私。
 
結局、「焼めし」(品名は"チャーハン"にあらず)を1つ注文して、息子も交えて3人で分けながらいただいた。
 
ねぎと卵とチャーシュー、よくある感じの普通な感じのチャーハン(ちがった、焼めし)だけど、なんというかこれも「普通に御馳走」。
 
王将おいしかったー満足したー!と、充実感いっぱいで帰宅した。
この連休は結局一度も計画停電がおこなわれず、それもあってゆっくり休めた3日間。
 
明日からは早々に「1日2回停電」の予定が2日続くスケジュールが組まれていて、そしてだんなは出張でいなくなる。せっかくの春休み、状況みながら息子とちらっとおでかけもしてみようかなと。なにしろね、使用期限が迫ってきているクーポン使わなきゃいけないのよ……(あはは……)。

3月22日 火曜日
地元の猫カフェ、行ってきましたー
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イングリッシュマフィンのハムチーズエッグサンド
ヨーグルト with はちみつリンゴ
カフェオレ

今日の朝御飯は、アンデルセンで買ってきたイングリッシュマフィンのトーストサンド。
 
半割にしたマフィンの一方にスライスチーズ、一方にハムを乗せてオーブンで温め、ガスコンロで目玉焼き作って間に挟んだ。
パンは「アンデルセン」で買って来たものだけれど、急遽親会社「タカキベーカリー」の工場から配送されたものなのだという袋入りのもの。スーパーで流通している風なもので、2個入り1袋のイングリッシュマフィンが100円ほどとお値段もお手頃だった。
 
このパンが、いわゆる大手メーカーのパンよりも数段美味しくて、「タカキベーカリーの本拠地の広島周辺だったらこのパンが普通に売られているのかなぁ……いいなぁ」なんて思ってしまいながらもぐもぐ。食後に、プレーンヨーグルトにはちみつリンゴ入れたものも出して、そうしてだんなは海外出張にとスーツケース引きずって出発していった。
 
今日は予定では午前〜昼と夕方〜夜の2回停電予定。
冷たい雨が降るたいそう肌寒い一日で、暖房がつけられないのはちと厳しい。

稲毛 「猫カフェ きてぃぼっくす」にて
 ゆず茶・レモンクリームケーキ

せっかくの春休み、なかなか外出もままならず鬱々としているのも何だねと、停電予定の谷間の時間帯に地元の猫カフェ「きてぃぼっくす」に息子と2人、行ってみることにした。
 
よく通る道に、でもあまり目立たない感じで「猫カフェオープン」の看板が出たのは半年くらい前だろうか。ついに我が町にも猫カフェが!と萌えつつ、行くタイミングを図っているところで共同購入クーポンサイトの「Piku」から「ふわふわ!もふもふ!肉球!」稲毛にある『猫カフェきてぃぼっくす』で『90分ゆっくりコース (1ドリンク+1デザート付き)』+ポストカード2枚が、1,100円!」なんていうクーポンが発売されたのだった。2200円相当の内容が1100円とのこと。これはいいね、嬉しいねと、クーポン2枚買っておいた。
 
なんでも、母体にペットサロンを持つ会社が経営している猫カフェなのだそう。猫カフェ専属の猫の他、「ちば愛犬動物学園」なる専門学校から"派遣社員"として入れ替わり立ち替わりたくさんの血統書つきの猫たちがこのお店に来ているのであるらしい。
 
入り口でスリッパに履き替えて、荷物は携帯電話とカメラ以外のものはロッカーに預け、食事は猫エリアとはガラスを隔てた飲食コーナー(猫はそこには入れない)でいただく仕組み。お茶とケーキをいただける内容だったので、「何時頃に御用意しますか?」と。あらかじめメニューを選んでおき、指定の時間が来ると「お茶の用意ができました」と言っていただけるのだった。猫カフェ自体まだこれでやっと二度目の体験だけれど、お店によってシステムは色々なんだな。
 
で、これが、たいそうたいそう楽しかった。90分なんてあっという間だった。
基本的に猫はマイペースな生き物だし、知らない人に撫でられたりましてや抱っこされたりするのを嫌がる事がデフォルト、みたいな感じ。以前行った猫カフェも、結局触らせてくれる子はあまりいなくて、「ちょっと離れて写真撮る」「遊ぼうと試みる(でも今ひとつ遊んでくれない)」という感じだったから今回もそんなかと思っていたところ、猫たち全員、好奇心旺盛、活動的、目がキラキラ。んまぁ可愛い。
 
午前中の停電終了後に伺ったので、私たちが多分今日最初のお客さん。
「あら、人間だわ」
「人間が来たわ」
という風に興味津々、猫たちがこちらをじーっと見てくる。部屋には猫用おもちゃがたんまり用意されていて、我が家にあるのと同じ、鳥の羽がたくさんついたススキみたいなスティックを手に取ると、「遊ぶの?」「遊ぶの?」とアメリカンショートヘアーの"翔さん"が近づいてきた。アメショーとは思えぬ、ずんぐりむっくりとした愛嬌のある体型で、顔の方も愛嬌たっぷり。
 
「私も私も」と、スティックを振り回すと猫たちがきゃあきゃあ遊び始めてくれて、しかも皆さん人慣れしていて触っても全然嫌がらない(中には「私、触られるのは好きじゃないの」という子もいないではないけども、でも少ない)。
 
息子の足元ではラグドールがきゃっきゃ言っていて、私の足元には「こんな活動的なチンチラ見たことない」というほど、全力で駆けずり回る白と銀のぬいぐるみのような猫がいる。
 
活動的なエジプシャンマウ、もっふもふのラグドールにメインクーン、ライオンのようなノルウェジアンフォレストキャット、ペルシャ、アメショー、アビシニアン……と、うっとりするような空間だった。
もっふもふの猫いいなぁ。そりゃあうちの子が最高だけど(←親ばか)、でも長毛種のうっとりするような手触りの毛皮は、こればかりはうちの猫には望めない。
 
メインクーンやノルウェジアンフォレストキャットの大きいこと大きいこと、いつもりゃんりゃんにやられているような、「寝ている時に腹の上に飛び乗られる」なんてこと、この子たちにやられてしまったら悶え苦しむことになりそうだ。餌、たくさん食べるんだろうなぁ……トイレの世話も大変だろうなぁ……。
 
以下、調子に乗って撮りまくった猫さんたちの写真から、これはと思うものを何枚か。

チンチラシルバーの埜依さん。すごい勢いで遊んでくれました。 とーっても美人だったラグドールのつむぎさん。
メインクーンの冬空さん、甘ったれなのに他の猫には厳しい子でした たいそう利発な顔だちのメインクーンの雨月さん
ライオンのような見事な毛並み、オスのノルウェジアンフォレストキャットがんも君。 「なでてなでてーかまってー」という風だったノルウェジアンフォレストキャットのラズリーさん。

たいそう楽しい1時間半だったけれど、時間が来ておいとました後に訪れるのは、我が家の猫たちに対する後ろめたさ。
 
信じて信じて、あんたたちが一番なのよ、りゃんりゃんの青い目以上に綺麗な目の子はいなかったし、かすみさんの愛らしい鳴き声以上に可愛い鳴き声の子はいなかったのよ、なんて心中言い訳しながら帰宅したのだけれど、肝心の猫たちの方はこたつの中でお昼寝中。

自家製鳥はむ添え ロメインレタスのサラダ
小松菜と豆腐のとろみスープ
親子丼
麦茶

帰宅早々、「で、夕方からの停電ってどうなるのよ?」とネットをチェックしたら、「午後に予定されていた第1グループ(2回目)の計画停電は実施しません」とのこと。やれやれ、今日の夕飯もつつがなく準備することができそうだ。あれこれ用意した「暗い家でどう活動するか」のグッズやノウハウを活かす機会がなかなか訪れないけれど、停電するよりはしない方が当然ありがたい。
 
息子と2人の夕御飯、週末のピッツァ用にと買ってきた鶏肉が半端に残っていたので親子丼にしてしまうことにした。
 
それとは別に、その前に買い置いてあった鶏もも肉を「鳥はむ」に加工したので、それはサラダのトッピングに少量使ってみた。
 
先週半ばに買ってきた肉だったけれど、「こりゃすぐには消費しそうにないな」と、早い段階で蜂蜜と塩と胡椒を揉み込んでラップできっちり巻いてジップロックに入れておいたもの。
 
それを今日塩抜きして、豚バラをチャーシュー用に巻く要領でぐるりと巻き、凧糸で巻いてから加熱、冷却。気にはなっていたけど一度も作ったことのなかった鳥はむ、ネット上でブームになったのは確か10年近くも前だったような気がするけれど、作ったことは一度もなかった。一度火を通した(しかも塩漬けされていた)鶏肉ならそこそこ保つかなと、この停電が続く炊事の手間をちょこっとでも省ければ、と。
 
出来上がった鳥はむは、まさにハムな感じ。本来は鶏むね肉を使うのであるらしいけれど、脂の多い鶏もも肉を使ったからかなりしっとりとした出来上がりになった。ロメインレタスをちぎってトマトを添えてサイゼリヤドレッシングをかけたサラダにちらっと添える。胡椒をがりごり効かせた鳥はむは、期待以上の美味しさ。
 
息子が「あ、ハムだハム」と、私が仕込んでいる姿を見て喜んでいて、
「ハムだったら……燻製したら美味しいと思うよー?」
などと危険な事を言っている。……確かに、燻製キット持ってるし。ゆで卵とかチーズとかの燻製がめっちゃ美味しいことも知ってるけど。鳥はむも燻製がきっと似合うと思うけども。
 
「うーん……水が出ない停電中にやるのはちょっと怖いから、じゃあ停電のスケジュール確認してからね」
やれそうなタイミングでやってみるよ、と約束した。
 
燻製するとなったらなー……あれこれ用意してしまいそう。あと2〜3日は買い物にいかないで良い状況にしてあるけど、明日スーパーでチーズ見てこようかしら。

3月23日 水曜日
停電のなかった今日、あれこれ燻製してみました
「アンデルセン」のチェダーチーズ1/4切れ
ハムサンド
アイスカフェオレ
ヨーグルト

今日は6:20〜10:00、13:50〜17:30の停電予定。当初は「じゃあいいよ夜更かしして今朝は10時まで寝てることにするよ」と思っていたのだけれど、昨夜のうちに「午前中の停電はありません」の旨、発表があった。夜の停電が一番厳しいけれど、何かと水を使ったり活動する必要がある朝一の停電は地味にダメージがある。トイレとかね(うちは水も止まるので……)。
 
というわけで、のんびりめの朝御飯。
「アンデルセン」のチェダーチーズがまだ半分残っているのでそれをオーブンで焼きつつ、スーパーで買ってきた大手メーカー製のテーブルロールも一緒に温める。テーブルロールにはバター塗ってハムを挟んだ。お供にアイスカフェオレ、ヨーグルト。
 
午後まで停電ないのだったら、じゃあ昨日宿題にしていた「鳥はむの燻製作り」をやってしまおうと思いたった。
 
どうせあれこれ準備するなら食材まとめて燻製にしてしまえ、と、駅ビルに魚介を見に行くことに。サーモン、帆立、海老、焼き鯖あたり、スモークしたものはとても美味しい。あとチーズと、あったら牛乳も買えると嬉しいなと、開店後30分くらいした頃にのんびりめに家を出てみた。
 
やっと食材の買い占め指向が一段落したのか、牛乳もヨーグルトもそして納豆も、駅ビル内のスーパーには数は少ないながらもちゃんと冷蔵ケースにそれらが並んでいる。よくよく見ると牛乳ヨーグルトはお一人様1パック、納豆はお一人様2パックの制限つき。……なるほど……。
 
スモークしたら美味しそうなプロセスチーズと、牛乳、魚屋に移動してお刺身用のサーモンと帆立を買ってきた。
 
燻製作りに使う我が家の秘密兵器は「リル・スモーキー」。サイズが小さいし、熱を出す(燻製中の庫内は190度くらいになるのだそうで)から、あくまで「簡易スモーク」という感じではあるけれど、家庭料理として普通に楽しむならこれで充分という感じはする。何より、家庭のガスコンロで燻製ができるのがありがたい。
 
コンロでやるなら中華鍋などでの燻製も可能ではあるのだけれど、火加減などを間違うと家中煙だらけになるし、蓋や鍋自体にも相当匂いがついてしまう。燻製専用のこの調理器具なら漏れ出る煙は少ないのにしっかり燻製臭がつくし、扱いも簡単。唯一の欠点はサイズの小ささだけれど、「まぁ、気長に1つか2つのアイテムずつ様子みながら燻製すればいいじゃない」ということで。機能的に綺麗に箱状にまとめて収納できるのも、ガジェット好きな心をくすぐってくれる品なのだった。
 
久しぶりにそれを出してガチャガチャ組み立てて、軽く塩したサーモンと帆立からスモーク。20分もするとすっかり良い色になって「中まで火が入った」風な状態になったので、今度は鳥はむと玉子。玉子は5分ほどで取り出して、代わりにチーズ……とやったら、チーズが見事に溶けてしまった。溶けそうにないプロセスチーズを買ってきたつもりだったけど、溶けるプロセスチーズだったみたい。チーズに関しては大失敗。その他については、多分成功。
 
できたできたよ美味しそうな感じになったよ、と、常温にそれらを置いてちょっと匂いを落ち着かせてからラップしておいた。夕飯は自家製燻製の盛り合わせ。

ルッコラとプチトマトのサラダ
燻製いろいろ(鳥はむ・ゆで卵・帆立・サーモン)
バタートースト
バジル風味の野菜たっぷりトマトスープ
あらごしみかん(梅乃宿酒造) ロック

今日は昨日と同じく肌寒かったけれど電力の需給状況は良かったようで、予定されていた二度目の停電も回避。平日では久しぶりに「一日中停電しなかった日」になった。
 
テレビをつけると、福島県以外にも放射性物質が検出された野菜が見つかり始めたとか、東京の水にも混入がみつかったとか、「食」への不安を感じさせるニュースが立て続けに流れている。誰かのtweetで見たけど、「頻繁に停電する」「電車のダイヤが乱れている」「水道水を安心して飲めない」「野菜はよく洗わないと食べられない」というのなんて、「そんなのあたりまえ」の国も少なくないという。確かに、全然ありがたさを実感したことはなかったけど、日本での生活は恵まれた環境にあったのだなぁとしみじみ。
 
夕飯は燻製盛り合わせということで、御飯よりはとバタートーストを添えることにした。だったら添えるのも洋風のスープが良いかなと、ちぎったバジルを混ぜたトマトスープ。具沢山にして、ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、人参、セロリなど、色々入れた。仕上げに粉チーズをパラッと。燻製盛り合わせにはルッコラとプチトマトのサラダも添えて、なんだか色鮮やかな夕御飯。これはちょっとお酒を飲みたい感じだなぁと、そろそろ飲みきってしまいたかった「あらごしみかん」を出すことにした。
 
しっかりと燻製臭のついたあれこれ、素晴らしく美味しかった。帆立やサーモンにはしっかりめに火が通っていたので数日だったら多分保存も可能。多めに作ってサラダのトッピングとかに使うのもアリだなぁ、スモークサーモンは朝御飯にスクランブルエッグと一緒に出すとかも美味しそう……と、「せっかく買ったのだからもっとスモーカー使ってあげなきゃ」と思いながらひとつひとつ味わいながらいただいた。
 
で、「鳥はむ」の燻製は、いよいよ更にハムらしくなってくれちゃって、これも厚めに切ったのにかぶりつくと柔らかでジューシーで香りが良くて、たまらない美味しさ。安売りの国産鶏むね肉を買ってきて仕込んだら、へたに大手メーカーのハムとか買うよりずっと安価で本格的に美味しい"ハム的なもの"を作れる塩梅だ。
 
震災で仕事もあるようなないような、という状況だから(ていうか、ない……あはは……)時間もあることだし、一日最大6時間訪れる停電でも傷みが少ないように、生肉・魚介はなるべく加工してから冷蔵保存とかしておくと便利なのかな、と。
ソーセージも作ってみたいと常々思っていたんだよね……それとコンビーフとか……と思っている私。

3月24日 木曜日
「スイパラ」、行ってきました〜♪ケーキ!ケーキ!
渋谷マルイシティ内 「スイーツパラダイス」にて
 90分食べ飲み放題 クーポン利用で\740♪

今日は予定のない一日、計画停電の方は18:20-22:00の予定通りに実施する旨、昨夜のうちに発表があった。
 
明日も同様に午後〜夜の停電予定があるけれど、「うーん、出かけるなら木曜かな金曜かな」と考えて、「今日の方がいっか!」と、昨夜息子に
「木曜、スイパラ行かない?渋谷の」
と誘ってみた。行く行く出かける!と息子も乗り気で、そういうわけで今日はお出かけ。やる気に満ちた私たちは、朝食も摂らずに開店早々に到着のつもりで渋谷に向かったのだった。
 
都内繁華街のそこここに見かける、ケーキバイキング専門店のスイーツパラダイスは、若い女性に人気のお店。社会人より、むしろ高校生大学生あたりの、より低年齢層がターゲットなのではないかな……という印象がある。通常料金で「70分食べ放題1480円」という、設定時間短めでその分お値段もお手頃、"ちょっと高めのランチ"くらいの価格設定だ。
 
一度息子と2人で行ってみたら息子がいたく気に入ってしまい、「スイパラ、また行きたいなぁ……」などと言っていたところに「50%OFF【740円】≪30種以上のスイーツ・ドリンク食べ&飲み放題70分≫渋谷丸井NEW OPEN「スイーツパラダイス」」という共同購入クーポンが発売され、これを2枚買ってみたのだった。通常価格の半分でケーキバイキングが楽しめる。購入したのは11月頭、クーポンサイトは悪名高きGROUPON。
 
渋谷のマルイシティ内のその店舗はオープンして間もない店なのだそうで、オープンキャンペーンでのクーポン発売だったのであるらしい。都内では初の「ポットサービスのリーフティー」がいただけて、焼きたてクロワッサンも供されるのだとか。
 
久しぶりに訪れた渋谷は、思っていたよりもずっと閑散としていた。駅前交差点こそそこそこの混雑だけれど、デパートの中に入るとお客さんの姿はほとんどない。節電対策で照明も落とし気味だから、感じたことのない寂寥感が漂っていた。
 
目指したスイパラの方も、「こんなスイパラ見たことない」というほどのガラガラっぷり。私たちは今日最初のお客さん、しばらく2人で食べていて、ようよう1組、2組……とちらちらお客さんが訪れるものの、12時を過ぎても6〜7組のお客さんしか入っていない状況だった。日中、お店の前を通りかかる時はだいたいけっこうな混雑ぶりで店頭にちょっとした行列ができているのが常、という印象があっただけに、このガラガラっぷりは予想以上。
 
でもおかげさまで、綺麗なケーキがずらりと並ぶショーケースの写真を撮れてしまったり、ちょっと緊張する「ケーキ第一刀」を入れまくったり、色々楽しむことができた。平日のこの時間は通常70分のところ90分居られるようになっているようで、クーポン持参の私たちも設定時間は90分。……でも、70分という時間設定はちょうど良いみたいで、結局70分が経過する頃にはすっかり満腹になってしまった。
 
春らしく、苺ものが多かったケーキ類は「マンスリー商品」のストロベリーチョコタルト、梅蜜ゼリー、桜のパンナコッタをはじめ、いちごモンブラン、いちごスフレ、ショートケーキ、ベリーケーキ、いちごのロングシュー、桜のベイクドケーキ、などなど。
 
定番商品らしいチョコスフレ、ベイクドチョコケーキ、ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、チーズスフレ、渋皮モンブラン、チョコとバナナのミルフィーユにプリンロール、そしてティラミス。シフォンケーキはラズベリーとガナッシュの2種類。
 
更に、和風菓子コーナー的に、白玉や寒天、リンゴやオレンジのゼリー、フルーツポンチなどがケーキコーナーの片隅にまとめられていた。黒蜜やきな粉、あんこなどもある。更にはかき氷マシン、チョコレートファウンテンも。
 
スイパラにて。ミルフィーユ、ベイクドチーズケーキ、ヨーグルトケーキ、白玉団子、リンゴのゼリー♪ あとはしょっぱい系、カレーライスとオニオンスープ、サラダバー、サラダちらし、冷製トマトスパゲティ、そしてリクエストで作ってもらえるパスタが10種類くらい。
 
息子は早々に
「和風たらこスパゲッティお願いしまぁす」
と注文していて、ほどなくブッフェ台のカウンターにフライパンに入った、たらこスパゲティが2人前ほどの分量で登場した。
 
他のお客さんたちも次々注文して、たらこの次はミートソース、和風きのこ、ペペロンチーノ、カルボナーラと次々パスタが登場して、どれもちょっとずついただいてみた。
 
ケーキバイキング、目にも楽しく私は大好き(ていうかブッフェが好きなんだね、私……)なのだけど、ケーキばかり続けて食べるというのはかなり厳しく思ってしまう、甘党と言うにはヘタレな嗜好。結局今日も、パスタはもちろんカレーまで食べてしまいつつ、ケーキ食べている間は傍らに「茹でもやしの胡麻ドレッシングがけ」のサラダボウルを置いて、それを合間にまりまりと食べながら甘いものを食べる……という、感じであれこれ楽しんできた。
 
ソフトドリンクにアイスウーロン茶や冷たい麦茶があるのがありがたく、ポットサービスのアッサムティーももらいつつ、あとはウーロン茶や麦茶をいただきつつ。
 
実のところ、味の方は「すごく美味しい!」というほどのものではなく、でもホテルの安めのデザートブッフェで出てくるものと同じくらいかも……?いや、それよりは美味しいかも……?というくらいな感じ。選択肢が豊富なのは魅力で、シフォンケーキやバナナのミルフィーユなんかは好みな味だった。ホイップクリーム多めなものはちょっと安っぽい味が際立ってしまっているかな、という印象。
 
そうそう、食卓に「いかがですか?」と籠に入れて持ってきてくれた焼きたてのミニクロワッサンは、これは最高に美味しかった。まだ湯気が立つようなアツアツぶりで、表面にシロップ(はちみつ?)が少量塗られている。ほのかに甘くてサクサクで、「おいくつですか?」の声に「じゃあ1人1個」と言わず、もっと貰えば良かったなぁ……なんて思ってしまった。
 
食後はちらっとデパートをぷらぷらして、夕方からの停電に備えてすぐに食べられるものをと買い物して、遅くならないうちに帰ってきた。

「きたじま精肉店」のメンチカツサンド
ロメインレタスとトマトのサラダ 鳥はむ添え
小松菜と豆腐のとろみスープ
バニラミルクティー

スイパラからの帰り、JR渋谷駅を目指して歩くと、東急東横店にかかった案内幕に「寺門ジモン厳選 ウマすぎグルメ大集合」の文字が。
 
美味しいものありそうじゃない?ちょっと見ていこうか、と、その催事場に向かってみた。渋谷全体、人が少なめだったけれど、この催事場はなかなかの混雑。なかでも今日の目玉商品らしい牛丼のコーナーらしきところには十数人の列ができている。
 
その場でいただくモツ煮込み、冷凍の牛すじカレー、と魅惑的なものがたくさんあって(困ったことに肉料理がすごく多い……おいしそう……)、でも今日の夜に食べたいものじゃないねとスルーしながら、「あ、これ美味しそう」「このくらいがちょうどいいかも」と見つけて購入したのが「きたじま精肉店」のメンチカツサンド。
帰宅してから調べたところ、西日暮里にあるそのお店、水泳の北島康介選手のご実家なのだそうだ。
 
ちなみにその「きたじま精肉店」の向かいには「キムカツ」のカツやカツサンドも売られていて、それも美味しそうだなとすごく悩んだのだけれど、なんとなくメンチカツな気分だったので、きたじま精肉店のものに。
 
今日は、予定通りなら10時まで停電ということで、停電が始まる前までに入浴を済ませ、冷蔵庫も「停電中はもう何も出さないで良い状態」に、サラダなどを事前に準備して保冷袋に保冷剤と共にしまっておいた。紅茶用の牛乳もミルクピッチャーに入れ、サラダ用ドレッシングと共に保冷袋に。熱い紅茶はポットに作っておいて、準備万端。
 
これが二度目の、「夕食時の停電体験」。
今回から2つの新ガジェットが我が家の停電対応に投入された。
 
1つは、クマザキエイム社の「ハンディ・ソーラー・キット」。
 
計画停電の実施が決まるか決まらないかの頃、もしもの時の停電に備えられるものはないかと考えて、以前読んだこの記事を思い出して、アレがいいな、と。急ぎ関西の通販ショップに問い合わせしてみたところ、想像以上にすんなり我が家に届いたのだった。
 
太陽光充電がメインなのだろうけれど、パソコンのUSBからチャージできるのが何より便利。バッテリーとパーツを組み合わせることでライトとランタン、携帯充電チャージャー、そしてカイロの機能が使える。コンパクトなサイズ、のっぺりしたシンプルな形状もなかなか好みで、そして今日の初登板で期待以上のランタンの光量に「これは使える!」と思った。
 
具体的には、6畳間の隅にこれを置いた場合、対角線上の隅にある本棚に並んだ漫画の背表紙の文字がはっきり読めるくらいの明るさ。
 
もう一つの新兵器の導入のおかげもあって、今日の食卓はこんなに明るかった。
 
前回(キャンドル風LEDライトと懐中電灯1つのみ)の、「器の形はわかるけど、中身はさっぱり見えない」状況から比較すると、これは格段の進歩。これなら普通に御飯が食べられる。フラッシュを炊かないデジタルカメラでこの画像が撮れるのだから(で、撮った後の加工もしてない)、人間の目にはもっとはっきり綺麗に見えている状態。
 
ちなみに写真の左奥がソーラーキットのランタン、右の四角い明かりはニンテンドーDSで視聴中のワンセグ、その手前の円筒形のがキャンドル風LED。キャンドル風LEDも、6個セットで一気に充電できて、玄関や台所などにポンポン置いておくと地味に便利。これも買って良かったなという品のひとつだ。
 
で、新ガジェットの2つめが、簡易天井照明
 
単3電池で動く(=単3なら我が家にはエネループがけっこうあるので)明るいライトが欲しいなと楽天市場を見ていたところ、その時は懐中電灯が品薄気味で、逆にヘッドライト、サーチライト系はほどほどの値段で色々在庫があるのに気がついた。使えそうだなーと、「64灯LEDヘッドライト」なるものを購入。で、ちょっと考えてから100円ショップであれこれ買ってきた。
 
1.100円ショップで、白い半透明のボウル(洗面器でも)を購入。フックをかけられるような"フチ"があること、"糸底"にあたる部分が無くてツルリと丸いのが望ましいなと、探してみた。(みつかった♪)。更に、自転車グッズコーナーで両端にフックのついた3本セットゴムロープ、手頃なサイズのS字フックも購入。ライトは1200円、100円ショップでのお買い物は300円。
 
2.ゴムロープのフックの片方にS字フックをビニールテープで固定。S字フックは不要かもだけど、我が家の天井照明にひっかけるにはS字フックが必要だった。そのゴムロープの反対の端はボウルのフチに固定。ロープは3本用意したので、ボウルのフチにそれぞれ120度の角度をもたせて均等に固定する。
 
3.で、ライトをボウルの底に入れるのだけど、ちょっと浮かせていた方が明かりが綺麗に広がるかなというシロウト考えで(あと、浮かせている方が安定するかなとも思い)、ヘッドライトのベルト通しの穴に透明テープをくぐらせ、そのテープをボウルのフチに固定してライトが浮く状態に。中央にライトが来るように調節した。
 
4.そうしてできた、クラゲが逆さになったような物体を、停電開始後おもむろに既存の天井照明の真下に装着、ライトのスイッチオン。
 
元はと言えば、twitterで「懐中電灯にスーパーの白袋を巻くと簡易ランタンになる」という記述を見て、「あー、ライトを半透明の白いもので覆えばランタンっぽくなるのか」と思ったのがきっかけ。
 
もっと暗いかと思ったけれど、この簡易天井照明、ちゃんと部屋の隅までふんわりと明るくなった。床や棚に何があるのかちゃんと見えているというのは、それだけでもすごく安心するものだな〜と思いながら、息子と2人
「明るいじゃん!」
「すっごく明るい!こないだと大違い!」
と、歓声を挙げていた。
 
うん、この装備があれば、夜間の停電もそんなに緊張しなくていいかもー。
きゃっきゃ言いながら、実は今回もけっこう楽しんでいた「停電ごはん」。
 
鳥はむを乗せたサラダに、残っていた小松菜と豆腐のスープ、あとは買ってきたメンチカツサンド。スイパラの満腹っぷりはやっぱり夕方まで尾を引いていて、このくらいでちょうど良い夕御飯だった。
 
メンチカツはジューシーで玉ねぎたっぷり、たっぷり4切れ入っていてお値段650円だったかな、なかなか良心価格だった。じゅわっと染み出るソースの味がたまらない。
 
夜6時〜7時が電力消費のピークなのならば(何故かというと、寒い季節の間は「帰宅時の照明と暖房」が一気に来るから、なのだとか。夏は冷房が占める割合がダントツに増えるのでピークは昼過ぎに来る)、暖房が必要な期間中は夜間の停電はまだまだ続くだろうと思われるわけで、「いけるいける、これなら大丈夫、やっていけそう」と心強くなった。そのうち余裕がでてきて「電気はつかないけど、ステーキなら焼けるわ。……焼き加減は?」なんて言ったりするようになったりして。

3月25日 金曜日
今日は茄子たっぷりミートソースのペンネ。
自家製スモークサーモン入りスクランブルエッグ
バタートースト
苺 with 練乳
アイスバニラミルクティー

自家製燻製品を活用しましょうということで、今日の朝御飯はスモークサーモン入りのスクランブルエッグ、バタートースト添え。
 
昨日、千葉や東京などあちこちで「道路に黄色い粉が散らばってるんだけど、これって放射性物質?」との問い合わせが各機関に多く寄せられたそうだけれど、我が家の窓もよくよく見るとうっすら黄色い粒がぺたぺたついている。この正体は「スギ花粉」なのだそう。
 
「わっわたし別に花粉症じゃないんだけど!全然関係ないんだけど!こういうのってちょっと困るのよね〜」
なんか目が痒いし鼻水が出るような気がするけど、これはきっと気のせいなんだからね!この黄色い粒のせいじゃないんだからね!
……と、現実逃避しながらの朝食作り。バター多めに塗ってしっかり焼いたトーストって美味しいよねぇ……(←現実逃避)。
 
甘い苺にちらっとだけ練乳添えつつ、昨夜ポットに大量に作って残っていたバニラティーには氷を落としてアイスでいただく。甘さはつけてないけれど甘い香りが漂うお茶だから息子はいたく気に入ったようで、「これ美味しい、ミルクティーにするとめっちゃ美味しい」と昨日からすごい勢いで飲んでいた。

酢油キャベツ
燻製帆立とブロッコリーのサラダ
なすのミートソースペンネ
麦茶

ありがたいことに、昨日あたりから仕事のお話がちらちらと。今日はいくつか作業することもできて、しかも今日の我が家の停電は見送り。夕方発表されたところによると明日明後日の週末はエリアに関わらず停電なしとのことで、なんだかすごくほっとした。リラックスして過ごせた金曜日。
 
そういえば、とーちゃんが週末に作ってくれたミートソースの残りがあったんでした、と思い出して、夕飯に出すことにした。手元に茄子もあったので、ちょっと趣向を変えて「茄子入りミートソースのペンネ」。
 
オリーブ油で角切りにした茄子をざっかざかと炒めて塩胡椒し、そこにミートソースを加えて温めたところに茹でたペンネを和えた。パスタはどちらかというと私はロングパスタの方が好みではあるけれど、ミートソースのような肉肉したしっかり味のソースはショートパスタにもすごくよく似合っていると思う。むしろショートパスタの方がよく絡んで美味しいような気さえする。チーズ多めのクリームベースのパスタあたりももショートパスタの方が好きかも……って、それは"マッケンチーズ"の印象が強いから?
 
週明けの月曜日には、またいつもの通りに野菜セットの宅配を頼んでいる。でもこの状況下では東北の野菜が少なくなって品薄気味のセットになるのか、あるいは全体的に需要が落ち込んでいるからむしろ充実したセットになるのか、さっぱり読めないところ。読めないなりに、手元にある野菜はこの週末で使い切ってしまいたいなと、1/3玉ほど残っていたキャベツは一気に「酢油キャベツ」にし、半端に残っていたブロッコリーは茹でて軽く裂いた燻製帆立とマヨネーズで和えてみた。野菜と、手前味噌だけれど燻製帆立がたいそう美味しいものだったから、簡単な味つけなのに素晴らしく美味しい添え物になってくれた。
 
これまで野菜庫の中身だけ何がどれくらいあるか、消費の計画を立てるために一覧表を作っていたのだけれど、震災後に思いたって冷凍庫の中身と冷蔵庫内の日持ちしない肉魚、加工品の類も全部まとめてみた。あらやだ冷凍庫にソーセージあったわ、とか、ずいぶん色々整理できた。
 
で、今日の夕食後は、更に手を広げて常温保存の缶詰や買い置きの調味料の把握もしてみることに。どこに何があるかは大体わかっていたつもりだけれど、なんで「ヨコイのソース」があっちとこっちとそっちにそれぞれ収納されているのか、しかもなんで5箱とか大量にあるのか……と頭を抱えたくなるシロモノがけっこう大量に出てきてしまって(なんでフルーチェが4箱もあるのか……)けっこうな大掃除になってしまった。
 
でもこれで、買い置きのものもしっかり把握できた。うっかりピエトロドレッシングを2つも3つも買い置いてしまうことはなさそうだ。
……でね、今生じている一つの課題は、「2007年に賞味期限が過ぎた筍やきのこの缶詰は果たしてまだいけるのか」って事なんだけど……(私はまだいけるんじゃないかなーって思っているのよね……)。

3月26日 土曜日
なんだか見た目「牛タン塩焼き定食」みたいになりましたが……
ほうれん草ソテーと燻製鳥はむのイングリッシュマフィンサンド
苺 with 練乳&牛乳
カフェオレ

昨夜うっかり夜更かししちゃって、今日は9時前に起床。久しぶりにのんびり寝こけてしまった。
 
かすみちゃんは常に「自分のペース」で動くけれど、りゃんりゃんは「ご主人の居場所が僕の居場所」とばかり、私が寝ていればいつまでも隣でぐーぐー寝ている。今日もいつも通り左脇腹にあったかい白い毛皮の動物がへばりついていた。あららうっかりこんな時間だねぇと、ばふっと猫抱えて居間に移動。
 
震災後、ニンゲンの方は多かれ少なかれストレスを抱えているというのに、猫の方はなんだかやたらとご機嫌で毛並みもツヤツヤ。「最近ニンゲン、あまりお出かけしないニャ〜?」とばかり、日がな一日人の膝の上で寝言いいながら腹丸出しで寝ていたりする。リラックスしてて良いから、次にでっかい地震が来そうな時はちゃんと知らせてくださいね?とか言ってみているのだけれど、これはどうにもアテになりそうもない。
 
朝御飯は、イングリッシュマフィンをトーストして簡単なサンドを。
 
燻製鳥はむがあるのでスライスしてマヨネーズを絞り、その上にバターで炒めて塩胡椒したほうれん草をトッピング。バター塗ってトーストしたイングリッシュマフィンの間に挟んでみた。
 
美味しい苺、今日は潰して練乳と牛乳かけて「いちごみるく」状にして。
「やっと明日はとーちゃんが帰ってきますよー」
なんかえらい勢いでお土産のチーズ買ってくれてるらしいよ?なんて話しながらもぐもぐ。

酢油キャベツ
塩漬豚肩ロースのソテー バルサミコソース
里芋の胡麻風味ポタージュ
羽釜御飯
いかなごのくぎ煮
アイスティー

土曜日で週末なれど、今週は息子の学校もないしずーっと毎日が週末みたいな感じ。特に休もうという気持ちもなく、「やれることあるし、やっちゃおう」と真面目にお仕事していたりした。
 
この春休み中に一緒に字を綺麗にする努力をしませんか?と、同じの2冊買って息子と一緒にやり始めた『4週間で字がきれになる! 書き込み式ボールペン字練習帳』(でも息子は鉛筆使用)も、1日2日分ペースで進めているのでもう10日分までやり終えた。漢字を1文字ずつしっかり書いてみると、息子の事をやいやい言えないほどに私の字も美しくないというのが自覚できて、これは自分にとっても良い機会だったみたい。
 
夕飯は、「たんまりある里芋と、塩漬けにしてある豚肩ロース肉をなんとかしよう」というテーマで、里芋のスープと豚肉のグリルを。
 
里芋は剥いて刻んで塩で揉んでおく。鍋に熱したサラダ油で玉ねぎと長ねぎ炒めて里芋も炒め、スープで煮たらざっと潰して、味付けは白味噌と練り胡麻ベースで。里芋というとタコや挽き肉などと共に醤油と味醂で甘じょっぱく煮つけて……という風なのが多いので、たまには趣向を変えてとレシピを探して作ってみたのだけれど……うーん、このスープは「里芋好きなら好みな味かもだけど」という味わい。こっくりとしたその味わいは、たとえば食事の最初に2口3口飲むならちょうど良いかもしれないけれど、おかずの添え物にして出すにはちょっとこってりとしすぎたものになってしまった。甘い白味噌と胡麻の香りで、胡桃のような風味があって悪くはなかったのだけれど、いかんせんくどかったかな、と……。
 
豚は、すぐに食べる予定ではなかったので多めの塩をすり込んでみっちりラップしておいたもの。ざっと水で流すだけの塩抜きをして、塊のまま焼いてみた。寝かせる時間が少なかったようで、スライスしてみたところ赤みがまだ強めに残っていたので、スライスしてからごく簡単に表面を炙り、数枚重ねて皿に並べた。
 
肉を焼いたスキレットには赤ワインを少量落として沸騰しているところにバルサミコ酢と蜂蜜も適当に落とし、軽く煮詰めて甘酸っぱいソースにした。肉のお供は酢油キャベツ。
 
明日は「だんなお帰りキャンペーン」ということで「日本の味」的なものをあれこれ用意しようと画策しているので、今日はなんとなく洋風寄りにしてみた夕御飯。里芋のスープは息子にも「いまいち……」な顔をさせてしまったけれど、肉の方はもりもり食べてくれていた。でも多分私も息子も一番美味しかったのは「いかなごのくぎ煮たんまり乗せ、炊きたて御飯」。

3月27日 日曜日
だんなのお土産、テート・ド・モアンヌ、しょりしょり削って食べるチーズ。
目玉焼き
チーズトースト
アイスカフェオレ

今日の起床は7時過ぎ。息子が起きてこないうちに色々やっちゃおうと、念入りに居間のお掃除。今日はだんなが帰ってくる日。
 
あれこれ洗濯もして、準備万端と、結局9時を過ぎてからになってしまった朝御飯は、目玉焼きとチーズトースト。オーブンにパンを入れて、フライパンに卵を割ったところに「ピンポーン」と玄関チャイムが鳴り、なんだろと息子に出てもらえば「光回線の工事に来ました」と。……はいぃ?
 
確かにそんな工事(内容は簡単なものだけど)が今日あることは事前に聞いてはいたものの、でも確か「前日に何時頃伺うか工事担当から連絡させます」的な事を言われていた気がする。……時間の連絡、なかったよー。
 
よりによって最悪のタイミングで来ちゃったなぁ、と、コンロの火を最小にして、工事の人にこれがルーターで、線はこっちからあっちに出てて……と説明するうちに、目玉焼きの裏が焦げちゃった。パンも火が入りすぎてパッサパサになっちゃった。ああもう。なんだかな。
 
それでも、目玉焼きは裏が焦げただけだし、パンもチーズが焦げ焦げになったというわけではなかったから、「最悪の事態は回避されました」「これを食べてもただちに健康に影響が出るものではありません」という状態。
 
「ごめんね、ちと焦げたけど、食べよう」
「……なんか、目玉焼きに水がついてる……」
「ああ、焦げ回避に水入れたんだ、ちょっと入れ過ぎちゃって……水飛ばしきれなかった」
「そっかー」
 
フライパンの水たまりを除去する作業が難航してねー、ほら、ポンプとか入れられないしさー……とブラックな例えをかましたりしつつ、もぐもぐ。
 
原発といえば、いよいよ東京に続いて千葉の水も「放射性物質が乳児の規定値を上回った」とのこと。我が家に乳児はいないし、ペットボトルのお水は必要な人が買えば良いよと、震災以来手を出さずにいるけれど(賞味期限とうに過ぎてるけど確か倉庫に何本かはしまってあったはず……)、さすがにちょっとは不安になる。
 
昨日出張先からだんなが電話をくれたのだけれど、
「……というわけで千葉の水もアウトだそうです」
と伝えたら
「浄水器通して飲めば良いよ」とのこと。
 
テレビで「浄水器意味無い」って言ってたけどなぁと返すと
「活性炭フィルターにはヨウ素吸着するもん」
だそうで。調べてみると確かにそうした記事もあり、「各浄水場で活性炭を使った処理を強化している」という記述も。
 
家庭用の浄水器くらいでは気休め程度かもしれないけれど、「あらほんとだ」とほんのりと安心してみたり。
我が家は十年以上前から愛用しているブリタと、でも調理などに使うには濾過のスピードが物足りないとそれとは別に蛇口に直接つける浄水器も併用しているので、「蛇口とブリタの二重のフィルターかけると効果あるのかしらねぇ」なんて思っている。

チーズ(テート・ド・モアンヌ、モンドール)
酢油キャベツ
揚げ茄子と厚揚げの煮物
牛肉と玉ねぎの焼肉のタレ炒め
とり豆腐
羽釜御飯
いかなごのくぎ煮
ビール(銀河高原白ビール)

んで、午後、無事にだんなが帰ってきた。
 
はい、まずこれね、と手渡されたのは私の大好きなショコラティエ、La Maison du Chocolatの、茶色い紙袋。中にはマカロンと茶色いリボンのかかった茶色い小箱、中はガナッシュ2段盛り。あああ、大好物……♪
 
チョコ抱えてハァハァしているところでスーツケースが開いて、
「はいモンドール」
「はいモンドール」
「もひとつモンドール」
「こっちエメンタール、こっちスプリンツ、これがテテドモアでこっちがラクレット」
「んでジロールね……ああ、あとこれ、バターだ」
どさどさどさどさーっと大量の(そりゃもう呆れるほど大量の)チーズとバターが目の前に積まれていった。こんな感じ
 
この度、有名なチーズがたんまりある、乳製品好きにはたまらん国にだんなが行くということで、「じゃあチーズ買ってきてもらおうかなぁ……てか、チーズって日本に持って帰ってきて良いものだっけ?」と、調べてみた。
 
「動物検疫所」サイトの「肉製品などのおみやげについて」のページを見ても明記されていなかったけれど、そこからリンクされていた「パンフレット :ヨーロッパへ旅行される皆様へ (PDF:796KB)」を見ると、はっきりと「チーズは動物検疫の対象ではありませんが、そのなかに肉、ハム、ソーセージなどの肉製品が含まれている場合は、動物検疫の対象となります。」の一文がある。おお、チーズは大丈夫なんだ。
 
じゃあ、バターはどうなんだろう?と引き続き調べてもこちらははっきりしなくて(なにしろ「生乳や、その加工品」は検疫の対象とも書いてあるので)思いあまって成田空港の検疫所に電話して聞いてみた。バターは海外から日本に持ち帰っても検疫の対象にはならないんでしょうか?と。
 
そうしたら、
「生乳の加工品については、搾りたての生乳といった"生乳そのもの"でなければ、チーズもバターも持ち込みに検疫は必要ありません」
と断言してくれた。突っ込んでは聞かなかったけれど、つまり「ヨーグルト」や「クロテッドクリーム」「生クリーム」あたりも大丈夫、ということになる。……さすがにそれらはチーズやバターよりもしっかり低温を維持して持ち帰る必要があるし、サラサラとした液体状のものも多くなるから輸送は相当難しいとは思うけども。
 
やったやった言質が取れた、ということで、だんなに「なのでチーズ買ってきてください、あれとこれとそれと、あとあれも」なんてお願いしていたのだった「ついでにバターも」と。その結果が、あの小山。
 
幸いにもたまたま宿の近くに「チーズ専門店」なる素晴らしいものがあったのだそうで、だから「せいぜいスーパーとかで200g入りの真空パック買ってくれるだろう」くらいに思っていたチーズが、500gサイズの塊で無造作に包まれたものがごろんごろん出てくることになったのだった。1個が800gもあるのだというモンドールが素晴らしく美味しそう。
 
特に私が「欲しい欲しい」と渇望していたのが、今日の写真の"Tête de moine"。
「テート・ド・モアンヌ」とか「テット・ド・モワンヌ」とか「テッテ・ド・モアン」とか、カタカナ表記だと色々な書き方があるけれど、口に出して発音するときは面倒なので「テテドモア」と言ってしまう。
 
その名前の意味は「修道士の頭」という珍妙なもので、円筒形をした900gほどのチーズは表面が少し固めでピンク色がかったオレンジ色。何より独特なのは、「ジロール(Girolle)」という専用の削り器を必要とすることで、薄い刃で繊細に削られたチーズは小さな花束のように綺麗な形状で、それを何度かレストランでいただいたことがある。なんじゃこのチーズとっても美味しい!と、以来すっかりお気に入りになって、でも簡単には買えるものではなくて、時折、今は無き幕張のカルフールで削られたものがパックになっているのを見つけては買って食べていた。
 
よくよく探せば日本でも、そのジロールは手頃な価格で買えるみたいだし、もしもあったらテテドモアを買ってきてくださいなとお願いしていたら、だんなはチーズ専門店でジロールまで見つけて、丸ごと買ってきてくれた。英語もあまり通じないそのお店で、店員さんが一生懸命
「これは……スペシャルなチーズにしか使わない機械なのだけど、だいじょうぶ?」
と念押しして売ってくれたのだそうだ。
 
チーズの上部の表皮を薄く削り落として、で、中央にジロールの中心棒を突き立てて、刃をセット。ちょっとコツが必要だったけれど、ほどなく花びら型のチーズがしゅるしゅる削れるようになった。やだ、すごい楽しい。しかも食べ放題。
 
そして夕飯に早速1つ空けてみたモンドールは、すっかり熟成が進んでいて、トロトロになってしまったあまり空輸中に表皮が弾けてしまったもの。熟成が足りないモンドールはカマンベールチーズのようにねっちりした感じだけれど、すっかり熟成するとチーズフォンデュのソースくらいにトロントロンになってしまう。香りはやや癖のあるものではあるけれど、クリーミーな口当たりでミルクの味が濃厚なモンドールは、これまたとても美味しいチーズで、クラッカーにつけつつ早速もりもり味わってしまった。
 
一応、今日の夕御飯は「だんなお帰り!」ということで、だんなが大好きだと言っていた「とり豆腐」を中心に、1個丸ごと揚げてから厚揚げと含め煮にした煮物だとか、御飯が進む牛肉の焼肉味炒めなど、かの国では口にできなかったであろう料理を用意していたのだけれど、私にとっては「チーズが幸せだった夕御飯」。
 
これだけのチーズ、半硬質〜硬質チーズはそれなりに長期間保存できるものが多いけれど、冷蔵庫に入れておくにあたって何より怖いのが「カビ」。
 
少しくらいなら削ってしまって食べてしまうけれど、うっかりして「全身カビだらけ」にしてしまって泣く泣く破棄したチーズの記憶もある。カビを防ぐにはどうすれば良いんだろう、保存器にエタノールをスプレーするとか?銀コーティング加工してあるお高いタッパーを買うとか?と色々考えた結果、100円ショップで「米びつ用の唐辛子入り虫除け剤」をいくつか買ってきてみた。パッケージには「虫を防ぎます」と共に「カビを防ぎます」とも書いてある。大きなチーズは2〜3個の塊に分けて空気が入らないようにみっちりラップしてからタッパーに詰め、その保存剤を入れておいた。気休め程度かもしれないけど、少しでも長く保ちますように〜。
 
最後に、備忘録がてらだんなが購入時のレシートくれたので今後の参考程度にチーズの値段を残してみたり。(購入時の1ユーロは114〜115円というところ)

スーパー(Carrefour)の
 モンドール
 モンドール
 ラクレット
 テート・ド・モアンヌ
 
チーズ専門店の
 モンドール
 スプリンツ
 エメンタール
 バター
 ジロール
 
7.21EUR
6.81EUR
4.40EUR
17.09EUR
 
 
(20.42EUR/kg)17.15EUR
(29.77EUR/kg)17.42EUR
(15.24EUR/kg)7.39EUR
2×2.72EUR
31.50EUR
 
≒\0830
≒\0785
≒\0505
≒\1965
 
 
≒\1970
≒\2005
≒\0850
≒\0625
≒\3620