食欲魔人日記 09年12月 第1週
12月1日 火曜日
豚味噌鍋ー!
「サンジェルマン」の
 オニオンコーンパン
 ハムオニオンパン
 チョコブレッド
カフェオレ

ブッフェ料理を楽しむことができるホテルは数々あるけれども、お気に入りのブッフェレストランの一つが、恵比寿のウェスティンホテルの「ザ・テラス」。手抜きのない色とりどりの料理は手抜きのない美味しいものばかりで、デザートの充実ぶりも毎回楽しみの一つ。スパークリング飲み放題のプランなどもあって時折無性に行きたくなる。
 
ランチもディナーも常に人気のあるお店だけれど、クリスマスブッフェはまた格別で、毎年ボーッとしていると予約受付が始まってしまっていてめぼしい週末は満席になってしまう。何回か予約が取れずに見送りになった年があったことから今年は早めにネットで情報収集をしていたところ、今日12/1から電話予約が始まるとのこと。しかも受付開始は朝6時半から。
 
「というわけでね、朝食にうどんとかソーキ汁とか色々考えてたんだけど、すぐ食べられそうなパンの方が好ましいのでパンを買ってきてくださいー」
とだんなにお願いして、閉店間際のパン屋さんで朝御飯用のパンをあれこれ買ってきてもらった。
 
起きるなり電話をかけ始め、案の定、話し中の状態になるのを、何度もリダイヤル。話中音どころか、NTT側の「この回線は大変混み合っております……」のアナウンスまで流れるほどの混雑ぶりで、左手に家の電話、右手に自分の携帯電話を構えて数十回リダイヤルを繰り返していたところ、思いのほか早く電話が繋がった。多分がんばっていたのは15分くらい。
 
首尾良くクリスマスブッフェディナーの予約を入れて、落ち着いた心もちで朝御飯を摂ることができた。オニオンコーンパン、ハムオニオンパン、カレーパンが1個ずつあったので、全てを温めてから2等分して大皿に盛りつけ、大きな塊のチョコブレッドは薄切りに。
 
「好きなもの2つ選んでね」
とテーブルに出したところ、息子がカレーパンとハムオニオンに手をのばしたので、私はオニオンコーンとハムオニオンをいただいた。
廊下の段ボールにはまだまだまだまだみかんがあるのだけれど、今日の朝御飯はみかんお休み。

豚味噌鍋
 (豚薄切り肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(よなよなエール)
焼酎ロック(焼き芋黒瀬)

「平日のどっかで豚味噌鍋しない?」
と、私が留守している間にだんなが買ってきてくれていた、しゃぶしゃぶ用の豚薄切り肉。薄切り肉だからそう日持ちしないし、早く食べないと、と思っていたので、今日の夕飯にすることにした。
 
根菜色々あるから具を増やそうかなとも思っていたのだけれど、スーパーで見かけた白菜がえらく巨大でお安かったものだから「やっぱり白菜を思うさま食べる方が幸せかも」と、いつも通りに白菜と豚肉、あとは長ねぎだけのいつもの鍋に。芯がクタクタに煮えたところが好きなので、20分ほど白菜の芯の部分と長ねぎだけをことこと煮込んでから卓上のコンロに移した。
 
息子と2人の夕御飯の時はなるべく禁酒を心掛けているところ、だんなが一緒、しかも鍋、となるとビールのみならず焼酎までつい良いペースでぐいぐいと。ビールを飲んでいたグラスでそのまま焼酎を飲み出してしまったから、つい量を過ぎてしまった。すっかり酔っぱらいで良い気分。
あう、今夜はモンハンやろうかなと思っていたけど、この酔っぱらいぶりじゃとてもオンラインには行けそうにない。というかドスジャギィにも勝てそうにないので自重。

12月2日 水曜日
ビール煮は、まだまだ課題が盛りだくさんだった模様。
パンケーキ パリジェンヌ風
カフェオレ

最近、頻繁にCMで見かけるようになった「ケーキのようなホットケーキミックス」。そう最近に出た商品ではなく、けっこう前からあったような気がするのだけれど、なぜか最近やたらとテレビCMを見るようになった(寒いとホットケーキのシーズン到来!という感じなのかな?)。
 
で、息子と一緒にそれを見ていて
「……いいなぁ……」
「お母さん、アレ食べたい」
「……そうねぇ……」
となった次第。
 
バターミルクパウダーがまだあるから家で自家製バターミルクパンケーキだって作れるし、ホットケーキミックス自体もまだ買い置きのがあるはずだけど、「でも、あのパンケーキミックスのが食べたいのよね」とスーパーで買ってきてみた。……案外お高かった。
 
「ケーキのような〜」なのだから、ではケーキっぽくいただきましょうと、「パリジェンヌ」風で。
 
アメリカで足繁く通っていたパンケーキ屋さんのメニュー「パリジェンヌ」は、「パリジェンヌ、こんなパンケーキは食べない……」と言いたくなるようなシロモノだった。パンケーキの上に甘い甘い苺のコンポートがしこたまかかり、そのコンポートを覆うようにホイップクリームがどかんと乗せられているというもの。でもパンケーキが軽めな味だったせいか、それがたまらなく美味しかった。それを思い出しつつ、苺を刻んでホイップクリームの用意をする。苺は幸いスーパーで1パック300円ほどの特売をしていた。
 
このホットケーキミックスは、1箱に2袋入りで、1袋で4枚焼ける分量になっている。1袋じゃ当然足りないでしょう、と2袋分の生地を用意して、グリドル(縁のほとんどないスキレット)で一度に小ぶりのパンケーキを3枚ずつ焼いていった。小ぶりサイズなので1人3枚分が焼け、更に普通サイズのパンケーキが2枚焼けて、それは別皿に。
 
1枚は美味しい無塩バターを塗って堪能し、残り2枚はホイップクリームをこてこて塗りつつ苺を添えていただいた。ほのかに甘くてふわっと綺麗に持ちあがって焼ける、確かに「ケーキのような」という商品名に違わぬ感じのパンケーキ。バニラの香りも心地よかった。うん、美味しいわあ。
 
準備に時間がかかって息子の登校時間ぎりぎりになってしまったこともあって、「残りの2枚も食べたかったなー」という顔をした息子は心残りな風情で登校いていき、で、帰ってくるなり
「パンケーキの続き食べるー!」
と一目散に台所にやってきた。「レンジであっためてそのまま食べる」と、自分でチンしてパンケーキ手で持ってもふもふとかぶりついている。
 
そんなに美味しかったですか、と苦笑いしていたら、
「次はもっと山盛で!」
とのこと。パンケーキの山盛りって、どんなんだろう。こういうのを期待されていたら、ちょっと困る。

牛すね肉のビール煮 大根・ブロッコリー添え
セレビスのこんがり焼き
水菜のサラダ
羽釜御飯
麦茶

大根あるしブロッコリーあるしで、それらを添え物に使う「牛肉のビール煮」なるものを作ってみることにした。以前レシピ本(居酒屋の味、とかなんとかというムック本だった)で見て気になっていた料理だ。玉ねぎ、生姜と共に牛肉炒めて、ビールロング缶1本、水200cc、味付けは醤油と塩、少々のケチャップ、少々の砂糖という感じで煮込めというもの。
 
途中で、塩ゆでしておいた大根も加えて一緒に煮込み、仕上げに茹でブロッコリーを添えれば(煮汁を煮絡めても良いとのこと)できあがり。
今回、「セレビス」というお芋もあったので、これを添えたいなと皮剥いてスライスして、軽く薄力粉をはたいてからフライパンでこんがり両面焼いてみた。期待通りに表面がカリッと中がほくほくに火が入って、良い感じの添え物に。確かにぬめりの少ない里芋といった感じで、多少粘り気があるものの充分洋風の調理に使えそうなお芋だった。
 
ビール煮は、思った以上に大人の味。砂糖とケチャップが少量入るとはいえ、ホップの苦みの方を鮮烈に感じる煮込みに仕上がり、「これじゃ息子がつらいかなぁ……」と、砂糖を足して、更にトマトジャムも足して、結局トマト煮に近い味になってしまった。これじゃー「ビール煮」の意味がないわ、と軽く反省しつつ、それでもバランスの良い味にはなったから、まぁ良い……かなぁ。

12月3日 木曜日
海老!ウニ!キャビア!うまー!!!
味噌うどん
アイスウーロン茶
みかん

頻繁に火入れしているけれど、そろそろ食べてしまわないといけない「ソーキ汁」がある。んでもって、先日の豚味噌鍋のスープもまだ土鍋に残っている。
「どっちかをなんとかしなきゃ……」
と考えて、お昼にがっつりフレンチだしなと個人的な理由から、肉っ気のないうどんにした。
 
豚味噌鍋の残りのスープに冷凍うどんを2玉入れていーい色になるまで火を通した後は、自分の碗には軽めによそう。刻み万能葱と七味唐辛子添えて。
豚肉を別途買ってきて足そうかなとも思っていたのだけれど、あいにく買い忘れていたので、汁の中には白菜のかけらくらいしか浮いておらず、味はこってりだけれど具の方はあっさりめの朝御飯。
 
そしてお供にアイスウーロン茶。
長らく愛用していた「L'EPICIER」のアイスティー用ポットを先日割ってしまったので、HARIO社の水出し茶ポット・トルネード700mlを先日幕張のアウトレットモールで見つけて買ってきてみた。700mlという若干小ぶりのサイズがこれからの季節にはむしろ使い勝手が良いかもと思ったのだけれど、これがなかなか悪くない。深さのある茶こしも良いし、全体のフォルムも色味もかなり好みなものだった。これで、寒い季節もまめにアイスの紅茶や中国茶を楽しめそう。

神楽坂「L'Atlas」にて
 \5,500コース
     アミューズ:
       カレー風味の一口パイ
       帆立とイベリコ豚のタルタル セロリのサラダ 胡麻風味のパイ
     前菜:
       オマール海老のコンソメジュレとカリフラワーのブルーテ
       ウニと温泉卵 キャヴィア添え
     魚料理:スズキのポワレ バターソース 岩海苔のリゾット添え
     口直し:グレープフルーツとライムのグラニテ
     メインディッシュ:
       鴨肉のロースト 鴨のソースとバジルのソース、温野菜
     デザート:タルトタタン バニラアイスクリーム添え
     紅茶
     プティフール:
       抹茶マドレーヌ、苺メレンゲ、チョコケーキ、生キャラメル

今日のお昼はフレンチランチ。
 
友人たちと「都心でランチでもいかが」という話がつい1週間ほど前に持ち上がり、私が"えのすい"でクラゲにまみれている間に、友人たちが
「このお店はどう?」「既に満席だったー」「じゃ、このお店かしら?」
と、お店探しから予約から、全部やってくれた。どうもありがとう〜お手数をおかけしました。
 
予約を入れてくれた「L'Atlas」は、1ヶ月ほど前に友人がご夫婦で行かれていたお店で、「美味しかったよー」という報告と共に見せてもらった料理写真にものすごくそそられていたお店。いつか行こうと決意していたお店だったから、このお店になったよと教えてもらってすごく嬉しかったりした。場所は神楽坂、飯田橋からは長く続く坂をのぼりのぼって15分くらいのところにある。
 
異国風の佇まいの建物、入って1階がガラス張りの厨房になっていて、2階が客席。料理はリフトを使って運ばれてくるので、厨房の匂いが客席に伝わることは全くなく、シンプルな内装と共にとてもスッキリとした印象のお店だった。席の間もほどよく空間がとられていて、今日は朝から雨模様だというのに明るく気持ちの良い客席だったのも良い感じ。
 
料理はアラカルトはなく、コース料理のみの2種類。平日ランチは5,500円、7,500円の2種類で、「アミューズ、前菜、魚料理、口直し、メインディッシュ、デザート、コーヒー、紅茶、又はハーブティ、プティフル」という品数は共通で、料理も重なるものが多く、異なるのは2択で選べるメインディッシュと前菜あたり。
 
「前菜はウニ食べたいですよねぇ……」「で、メインディッシュは鴨が食べたい」と、全員一致で5,500円コースの料理の方をいただきたいということになり、5,500円のコースでお願いした。呑んべぇが多いので白ワインを1本いただきつつ。
 
野菜もふんだんに添えられた料理は、どれもこれも美しい見た目のものばかり。で、「綺麗だけど量が軽めすぎるのよねぇ」ということもなく、軽めの方のランチコースだったにも関わらず、メインディッシュの鴨を食べ終わる頃にはすっかり満腹になった。見事なロゼ色に焼かれた鴨が薄切りにされ、スラリと10切れほど並べられたメインディッシュの迫力はかなりなもの。
 
アミューズは黒い石製の角皿に盛られた、細かく刻んだイベリコ豚が入った帆立のタルタル。帆立はいかにも新鮮な食感と甘さを感じるもので、添えられた鮮烈な香りのセロリの葉のサラダはどこかほんのり和風な味も感じられるもの。続くお皿は、「これが一番食べたかったのー!」と気になっていた、カクテルグラス入りの魚介の冷たい前菜。
 
グラスを満たすのはカリフラワーの冷たいスープ。下には半熟に火が通った卵の黄身が沈み、大きなオマール海老、甘いウニがたっぷりと入っている。上には海老のだしのジュレ、ちょこっとキャビア。
 
「全体を混ぜてお召し上がりください」
とのことで、全体が良い感じにキーンと冷えた「具沢山のスープ」様のものを底からすくいつつ。ぱくーっと、口いっぱいにウニとオマール海老を頬張っても、まだまだあるよ!というボリュームも嬉しいものだったし、適度な塩加減のジュレとカリフラワーのスープの味のバランスも絶妙だった。これを書いている夜(まだお腹一杯……)、またこれを食べさせてあげるよと言われたら「ぜひ!」と即答したくなる感じ。
 
魚料理は、スズキの切り身が野菜で覆われてよく見えないほどに、甘酸っぱいプチトマトや薄くスライスされた人参(ほんのりカレーの風味、水気を抜いてサクサクした食感に仕上げられている)、青菜やアスパラが添えられている。魚の下には色鮮やかな岩海苔のリゾットが盛られていて、やや塩気が強めのバター風味のソースは、でも分量が控えめで添えられたトマトの酸味もあって食後の感覚はあっさりしたものだった。皮目をこんがりと焼かれたスズキのフクフクした食感も記憶に残るけれど、「野菜が美味しかったなぁ」という印象も強かった皿。
 
で、ババーンと「肉だー!」というメインディッシュは、グレープフルーツとライムのグラニテを挟んだ後で。ペンネが3本(!)といんげん、人参、じゃがいも、ズッキーニ、紅芯大根などが添えられた鴨肉は、鴨から出た焼き汁がベースの茶褐色のソースと共にバジルのソースも飾られていた。野菜の上には太く立派なローズマリーの枝も1本。鴨ももちろん、野菜への火の通り具合も絶妙なもので、最後まで手抜きのないコースの流れに大満足だった。
 
で、デザートもこれまた魅せてくれる、バニラアイスクリームを添えたタルトタタン。アイスの上にはウサギの耳のように、クリスピーな食感のリンゴのチップが2枚にょきっと立っていた。縁日に出てきそうな(でもずっと上品な味の)姫リンゴの飴がけと苺、ほろ苦いカラメルソースが添えられている。食後の紅茶をいただきつつ、自家製のプチフール4種は、どれも一口サイズの抹茶のマドレーヌ、チョコレートケーキ、苺のメレンゲ(これがすんばらしく好みな味だった)、そして生キャラメル。
 
こーんな素敵なランチだったというのに、私たちの会話ときたら
 
「カロリーというものを発見した人を殺したいよね」
(30分後くらいに)
「ほんと、なんでカロリーなんてものがあるんだろう。大事な事だから2回言いました」
 
「そういう奴にはね、"めーごーさー"!だよ。目にものみせてくれるー!みたいな。沖縄の言葉で」
 
「……でね、○○さんという人は"期待通りに嫌な人"だったわけですけれども」
「なんですかその"期待通りに嫌な人"って……」
 
「あー、もう、私も偽装結婚しようかしら。××さんあたりと結婚」
「なんでそこで××さん!?で、なんで偽装!?」
 
と、確か"セレブ会"(たまにはセレブっぽいランチでもして粋がろうじゃないかの会)と銘打っているはずなのに、芸能界ゴシップになったり、どーしよーもない事を話していたり。今日に限らず大体いつもこんな感じだったりして、楽しい3時間のランチだった。

神楽坂「THEOBROMA」にて
 ショコラセット(カフェオレ・本日のショコラ) \1000

食後は、1人とお別れして残り3人で、隣接したビルに入っていた「THEOBROMA」でおしゃべりの続き。チョコレート専門店なものだから、ついついついつい「本日のショコラ」つきのセットなど頼んでしまい、更にはドリンクにお茶請けとして一口サイズのマドレーヌも出てきてしまったりしたものだから、「うわ、血糖値急上昇……満腹通り越して目眩してきた……」というほどの状況に。だって、チョコ、4粒も添えられてきたんですもの……2粒くらいだと思っていたのに……。
 
巨大なカップに淹れられてきたカフェオレ飲み飲み、葉っぱ型の横長器に盛られてきたのはペッパー風味のガナッシュ、コニャック入りトリュフ、マロンショコラ、あと1個は……失念。ペッパー風味のが、本当にびっくりするほど唐辛子味で辛かったのが鮮烈だった。ちょっとびっくり。
 
そうこうしているうちにすっかり4時を過ぎてしまい、友人たちと近くにあるチーズ屋さんを目指した後はそこでお別れして一人神楽坂散策をした後のんびりと帰ってきた。
 
備忘録がてら、寄り道したのはこんなお店↓
・「Fromagerie Alpage」でデュオ・ドゥ・ブリー・トリュフ100g、テート・ド・モアンヌ100g購入、
・「BACKER」というドイツパン屋さん(ランチ前に歩いていて見つけて気になっていた)で明日の朝ごパンを購入、
・「五十番」で五目肉まん、純正肉まん 、あんまんを1個ずつ購入
・「ますだや」で唐揚げとカレーコロッケと春巻(だんなからのリクエスト)を買って帰るつもりが、夕方4時過ぎた時間で既に閉店……(超絶ショック)
・「亀井堂」でクリームパン買うつもりだったのに、お店の場所調べておくのを忘れていた……(これも超絶ショック)

チーズ少々
ソーキ汁
カイピリーニャ(もどき)

帰宅は6時頃。さすがに私はお腹が空かず、でも息子には何か食べさせてあげないとな、と、ソーキ汁を温めて、息子には水菜のサラダと共に江ノ島で買ってきたしらすをたっぷりトッピングしたしらすご飯を用意した。私は、ソーキ汁少々と、今日買ってきたチーズがたまらなく美味しそうだったのでお酒と共に。
 
ワイン開けてしまうと大量に飲んでしまいそうだったので、ピンガにグラニュー糖少々とレモンを加えてカイピリーニャ風(本当はライムを使うので、"風")にして、チーズはほんの2口3口。
 
以前、友人宅での飲み会で差し入れされてすばらしく美味しかったのが、「トリュフ入りのチーズ」。クリームチーズだったかカマンベール風のだったか、とにかく白くて柔らかなチーズにトリュフが入っているというもので、すごく美味しかったのだった。
 
それを買ったお店が「Fromagerie Alpage」ということで、寄った時に覗いてみたところ、トリュフ入りのブリーチーズ(デュオ・ドゥ・ブリー・トリュフ)と、トリュフ入りのゴーダチーズが売られていて、ブリーチーズを100gお買いあげ。
 
更に、大好きな「テート・ド・モアンヌ」も冷蔵ケースにあるのをみつけ、「これ、100gとかってお願いしたら、削った状態でいただけるんでしょうか」と聞いてみたら、やってくださるとのこと。「ジロール」という専用のスライサーを使って、花びらのように削って食べるチーズで、その削ってふわふわしたものがたまらなく好物なものだから、たっぷり100g削ってもらってしまった。
 
テート〜はチーズの丸い空き箱に詰めてくれ、丁寧に包装された2つのチーズを大事に持って帰ってきた。お店中、たまらなく濃厚なチーズの香りが漂う、素敵なチーズ屋さん。殊に今はシェーブルフェアということで、山羊乳の特有な香りが強かった気がする。
 
やっぱりこれは無精しないで赤ワインでも開けるべきだったかしら、と思いつつ、一口二口チーズをもぐもぐ。どちらも食べ頃のチーズで、あまりトリュフの入っていない端っこをいただいたデュオ〜が、それでも濃厚なトリュフ味だったことに感激。これは週末、だんなと美味しくいただくんだー。

12月4日 金曜日
ありもの使って、いくらスパ。
「BACKER」の
 パン・オ・ショコラ
ホットミルク

昨日、レストランに向かう途中で雰囲気の良いパン屋さんがあった。
「帰りにここでお買い物しようかなー」と決めて、帰りに寄ってきたところ、そのお店は"ドイツパン"のお店だったらしい。デニッシュ類も豊富に揃っており、バゲット様のパン、それにカレーパンなども並んでいたけれど、目立つところに置かれていたプレッツェルが美味しそうだった。
 
でも、朝御飯用には(金曜はだんなが朝ジムに行くことだし)そのまま食べられる類のものが良いかなと、パン・オ・ショコラやリンゴのパンなどを購入。だんなには
「パンもあるけれどソーキ汁も少し残ってるから、お好きな方を食べてって」
と伝えておいて、だんなが早起きして出かけていった後、息子と2人での朝御飯になった。結局だんなはソーキ汁を食べていったみたいだから、だんな用のパンは私の昼御飯ということに。
 
私の朝食用のパンは、パン・オ・ショコラ。わずかに塩気を感じる生地は、チョコとの分量のバランスも良い感じで、なかなか美味しいものだった。でも、パン・オ・ショコラに限っていえば先日四ッ谷で買ってきた「PAUL」のものの方が美味しかったかな。カウンターの隅に置かれていたラスクも美味しそうだなと思ったし、あのあたりは寄りたいお店がたくさんあるから、また寄り道して買ってきてみようと思う。

牛しゃぶと茹で野菜、水菜のサラダ
いくらの醤油漬け揉み海苔スパ
アイスウーロン茶

このところ、
 
「午後になって仕事一段落する」→「午後3時過ぎて気温下がってくる」→「でもストーブつけるのもったいない気がする」→「布団にくるまって本でも読もうかな」→「布団にくるまるとりゃんりゃん来る」→「りゃんりゃん抱えながら本読み続行」→「猫の安眠効果で即落ち、急遽昼寝タイム」
 
という流れが多い私。今日もうっかり2時間くらい昼寝(もはや夕寝)してしまった。りゃんりゃんりゃんりゃん、なんでお前は夜寝る時には布団に入ってこないのに、昼寝の時にはくっついてくるんだい……。
 
そんなこんなで、6時半くらいになってから慌てて用意しはじめた夕御飯。
今日はだんなは飲み会だという話なので、
「簡単にパスタでいいかなぁ……?」
と、自家製イクラを使ってのごく簡単なパスタ。イクラに醤油と味醂を足して、茹でたパスタ和えて、揉み海苔と刻み葱を散らしただけ。
 
サーモンがあったら、クリームベースのサーモンパスタにイクラをトッピング……とか、もう少し選択肢が広がるのだけれど、「イクラがメインのパスタ」と考えて思いつくものがなく、ほんとに簡単な感じに。
 
せめて肉っ気を少し添えたいと、半端に残っていた牛薄切り肉をしゃぶしゃぶにして、茹でたブロッコリー、菜の花などを添えた水菜のサラダを用意した。ドレッシングは「叙々苑」。
 
……で、毎週録画して見ている、東テレ放映の少年ジャンプ番組「サキよみジャンBANG!」を食後に息子と見ていたところ、あと1週間ほどで公開されるONE PIECEの映画の予告編を流していたものだから、
「おおおおお!」
と、お母さん大のめり。
 
「ちょっ……ゾロ出たゾロ、一瞬出た、スーツ着てた」
と、巻き戻ししたうえでコマ送りまでしていたら、息子に心底呆れられた視線を向けられてしまった。アニメ、コマ送りで確認したりしませんか……?そうですかしませんか……。ほんとすみません。

12月5日 土曜日
お昼はたいめいけんの「オムハヤシ」。
「五十番」の
 純正肉まん 半分
 五目肉まん 半分
 あんまん 一口
麦茶

今日は私が寝坊して(というか早朝までモンハンオンラインでの遊びが過ぎて)、遅めの朝御飯。
先日、神楽坂の「五十番」で買ってきた肉まんあんまんを蒸して食べる。どれもこれもおっそろしく巨大なサイズで、18cmサイズの蒸籠の蓋が全く閉まらないほど。1個ずつ、全部違う種類を買ってきたので、肉まん類はだんなと半分こ、あんまんブームの息子には肉まんとあんまんを一口ずつ交換この形で、3種類の味を試してみた。
 
国産の黒豚を使っているという「純正肉まん」は、野菜が少なめのどっしりとした濃いめの味の肉あん入り。うずら卵などが入る五目は、「こんなにたくさんは要らない……」と思えるほどに大量の千切り筍が詰まっていた。あんまんは、胡麻の存在感はあまり感じない、粒あん入りのもの。
 
息子があんまん1個を食べきれずにギブアップしてしまうほどのボリュームの中華まんだったし、皮が今ひとつ味気ないものだったので、「次はミニサイズのものの方が美味しく食べられるかも」という感想。でも神楽坂界隈で本格的な中華まん(しかもおそろしく種類豊富)が購入できるのは嬉しいもので、次もきっと寄り道してきてしまうのだ。

日本橋三越デパート内「たいめいけん」にて
 オムハヤシ \1200
 メンチカツ \500
 コールスロー \250
 ビール(たいめいけんオリジナル・雪)

今日は諸々のお買い物あって、日本橋方面にお出かけ。
 
かなり遅めの朝御飯を食べてからののんびりした出発だったものだから、日本橋到着は既に2時頃。「ランチするなら今食べないと夕飯が食べられなくなっちゃう」と、この半端な時間なら楽に入れるでしょうと三越のお好み食堂を目指してみたら、その時間だというのに店頭には30組以上の行列ができていた。不況不況と言うけれど、週末の日本橋三越のこの賑わいを見ていると、ほんとに不況なのかしらと思いたくなる。
 
で、結局、新館の地下に移動して「たいめいけん」を目指してみた。あまり目立たぬ場所にあるせいか、満席ではあったけれど5分ほど待ったところで座れて、家族全員オムライスのお昼御飯を。
 
「オリジナルビールだって。飲む?」
「うん、飲む飲む」
「メンチカツとかは?」
「注文するなら喜んで食べる……あと、私コールスロー食べたい」
と、「オムハヤシ」と共にあれこれ追加注文。
 
オリジナルビールは「白麦酒」「黒麦酒」「無濾過麦酒」の3種類があって、私は無濾過の「雪」をいただいた。だんなは黒麦酒の「影」を。最初にやってきたコールスローをつまみつまみ、だんなと交換しながら飲んだビールはどちらも上品な口当たりのすっきりとした後味のものだった。"洋食"に似合いそうな感じ。
 
"隠し味に砂糖"を少し通り過ぎているくらい、甘さを感じるコールスロー(でもそれが美味しいんだな……)をもりもり食べていたところで、4つに切られたメンチカツもやってきた。火傷しそうなほどにアツアツのそれに、ソースポット入りの温かいソースも添えられている。しっとりと柔らかくてジューシーなメンチカツで
「うわ……期待よりずっと美味しい……」
「下味しっかりめなのがまたいい……」
と、ビール飲むのも忘れてハフハフ食べている間に、オムハヤシもやってきた。
 
半熟トロトロの卵にマッシュルームたっぷりのハヤシソースがかけられていて、とても幸せ……。
息子が頼んだシンプルなケチャップ味のオムライスを「それもいいな」と眺めつつ、「私、一人で日本橋三越来ても、ついたいめいけんか、そっち側にあるEATALYでパスタ食べるかになっちゃうんだよなぁ……」と思いながらもぐもぐ平らげた。上階にも色々なお店があるのに、なんとなく新館の地下が好きだったりする。
 
で、食後は元々の買い物の用事を済ませに上階に行き、最後に再び食料品売り場に逆戻り。
今日は、「先日買った美味しいチーズを夕飯に楽しみましょう」という事が決定していたので、それに併せていろいろお買い物してきた。

EATALY
店頭でパルマの生ハム試食販売をしていて、これが素晴らしく美味しくて、そこそこお手頃価格(100g1000円)。1パック800円前後のそれを2つ買ったらサラミスライスもサービス!ということで、ついつい2パック購入。一緒にフォカッチャも買って、どちらもチーズに似合いそう。
Kafer
ハムとソーセージのお店で、「肉っ気は、まぁ要らないんだけど……」と、サラダコーナーを眺めてザワークラウトを150g。リンゴとじゃがいも入りで酸味爽やか、ここのザワークラウトが大好き。
まい泉
息子用にコロッケでも添えてやろうと「まい泉」でもお買い物。息子用にポテトコロッケと海老クリームコロッケ、大人用にはカキフライ。
PAUL
ホリディキャンペーンの一環で「キッズボックス」という子供向けのパンセットが売られていて、それが無性に可愛かったので思わず。プレーンなタイプのワッフルも2枚買って、明日の朝御飯用。
モンシュシュ
三越に到着直後、全く行列がなかったのに気付いて、思わず「ロールケーキ1本とプリンを3つ、お取り置きで」とリクエスト。ああまたロールケーキ買っちゃった……。
CLUB HARIE
ロールケーキを買ってしまったというのに、焼きたてバームクーヘン(1包み650円)を、ついついついつい。ロールケーキもバームクーヘンも「お日持ちは今日まで」と言われているのに、どうするつもりなんだかねぇ……(明日!明日食べるの!!)

ザワークラウト
チーズあれこれ
生ハム・サラミ
カキフライ
フォカッチャ・クラコット
スパークリングワイン(GREEN POINT)

かくして夕御飯は、チーズ並べて、生ハムとサラミ並べて、揚げ物はオーブンで中までしっかり温めて、スパークリングワイン1本開けて。
 
長らくお気に入りの「GREEN POINT」は、モエ・エ・シャンドンがオーストラリアに作った会社のもので、1500円ちょっとくらいで購入できるその価格が魅力的。「ドンペリに負けない!」と言えるほどではないかもしれないけれど(てか、ドンペリの味を知らないし……)、普段飲みには充分すぎる美味しさで、手頃な価格のものが見つかった時にまとめ買いしている。ちょっと値段が張ったロゼのスパークリングは「クリスマスとかに飲むんだー」と横に除けていたりして。
 
トリュフ入りのチーズは最高だし、テート・ド・モアンヌ(ぴらぴらチーズ)も良い熟成加減でとても素敵な風味。生ハムも口の中でとろけるようで、準備らしい準備をほとんど全くしなかったのに、すごく幸せな気分になれた夕御飯だった。……で、あっさり酔っぱらいに……。

12月6日 日曜日
クリスマス気分な可愛いパンセット
「PAUL」の
 ワッフル 1/2切れ
 ミニ パン・オ・ショコラ 1/2個
 ジンジャーマンパン 1/2個
 シュトーレン 2切れ
カフェオレ

昨日、日本橋三越内の「PAUL」で見かけたキッズボックスはとてもキュートなものだった。 両足と頭にチョココーティングがされているジンジャーマン型のパンと、ミニサイズのアップルパイ、ミニサイズのパン・オ・ショコラ、そして小さなシュトーレン。
 
実のところ、息子の好きなパンばかりの盛り合わせというわけではなくて、大人用に買ってきたバニラ風味のプレーンワッフルの方を「そっちの方が、僕嬉しい」と言われてしまうような内容だったのだけれど、それも折り込み済みということで、息子にはワッフルを1切れ、残り1切れはだんなと半分こして、キッズボックスの中身も皆で分け合いつつ食べた。アップルパイは息子が手にして、残りは私とだんなで半分こ。
 
ミニサイズでも、やっぱりこのパン・オ・ショコラは美味しかったし、しっとりとした砂糖がまぶされたシュトーレンも、今シーズン初めて口にしたこともあって、「おお、いよいよクリスマスシーズン間近」と嬉しい感じ。PAUL、新宿の京王デパートなどにもあるからあちこちで見かけるような印象もあるのだけれど、実はそんなに店舗数がないから、「あ、食べたい」と思ってもなかなか買いにいけないのがつらいところ。もちろん千葉にはないのです……。

インスタント麺(ホープ軒)
麦茶

「なんか、油そばみたいなのが食べたい」
と、だんな。
夕飯の食材の買い物もあるし、じゃあスーパーに行きましょうかねと一緒に買い物に出かけた。
 
……が、油そばを探していたはずなのに、総菜売り場の特設コーナーに「ホープ軒」のインスタント麺をみつけてしまい、
「……あ、ホープ軒だ……」
「いいねぇホープ軒」
「なんかホープ軒欲が盛り上がってきたねぇ」
と、結局買ってきたのはホープ軒の包み。
 
だんなが愛してやまない、そして私も一度食べに行ってなかなか好きだわと思った千駄ヶ谷のお店の方のではなく吉祥寺のホープ軒のものらしかったけれど、ホープ軒はホープ軒。お肉屋の焼き豚なども一緒に買ってきて、刻み葱をどばーっと散らしながらいただいた。こってりしたとんこつ醤油のスープは、「そうそうこんな感じ……かな?」と思えるもの。とんこつベースのラーメンは何だか久しぶりで、すごく満喫してしまった。

自家製ビビンバ
 (もやし・ほうれん草・人参・ゼンマイ・カルビ)
韓国海苔
ビール(琥珀ヱビス)

で、夕御飯は自家製ビビンバ!
 
「なんかねぇ、週末"これが食べたい"っていうのがあったんだよ……」
とだんなが呟いていて、「汁ものじゃなくておかずっぽいので、中華とかイタリアンとか、そんな感じの」と。
 
「麻婆豆腐?」
「雲白肉?」
「アクアパッツァ?」
「清蒸鮮魚?」
 
とあれこれ提案していたら、だんなと息子が2人して
「うわー!そんなこと言うから麻婆豆腐が恋しくなってきた!」
「ぼくもマーボードウフ食べたくなってきた!」
と、うるさいうるさい。でも「これが食べたい」にはたどり着けず。
 
日中の買い物中も
「で、食べたいのって、なにー?」
と話しながら歩いていて、「……あ、ビビンバとか食べたいかも」と私が私の要望を呟いたら「ビビンバ!いいねぇ!」とだんなが食い付き、ビビンバにしようということになった。手頃なカルビ肉があったので焼いて上に乗せることにして、ほうれん草もまぁまぁ安かった。
 
もやしとほうれん草は茹でて塩と胡麻油、すり胡麻、にんにくでナムルに。人参は塩と隠し味程度の砂糖で炒め、黒胡麻ふって。ゼンマイは湯通しして適当に刻み、胡麻油で炒めて醤油で調味、すり胡麻を散らして。あらゆるものに胡麻油が入るから全然ヘルシーではないのだけれど、野菜がたっぷり並ぶのはいつもながら壮観だ。
 
特に今回は「へんこ生絞りごま油」を使ったから香りが良いこと。オリーブ油も、良いものを使うとサラダがおっそろしく良い味になったりするけれど、胡麻油もそんな感じ。「胡麻そのもの」な、濃厚ながら上品な香りのする胡麻油で、ナムル類はいつも以上に美味しくなった。
 
カルビはシンプルに塩焼きにして、私とだんなはビールを飲み飲み、まずはナムルと焼き肉をつまみつつ。後半はご飯にそれらを乗せて、韓国海苔とコチュジャンを添えた。威勢良くこれでもかとかき混ぜて、コチュジャンで辛味をつけたビビンバの美味しいこと美味しいこと。ナムルの用意が地味にめんどくさいけれど(洗い物も大量に出るし……)、一度作るとたまらないほどの満足を味わえるのが自家製ビビンバ。またやる気が出た頃に作らなきゃ。