食欲魔人日記 04年11月 第3週
11月15日 月曜日
ひさしぶりぶりマッケンチーズ
胚芽パンのトースト
目玉焼き
コーヒー

今日も5時起き。
「どうかしてるわよね、我ながらね……」
ひっそりと一人起きて、テレビにそーっとイヤホンを指し、いそいそと塊魂。どんごろどんごろ、25m級の塊を作り終えたところでいつもの起床時間になったので息子の弁当を作り、朝食の準備。旅行中でもなきゃこんなに早く起きることなんてないのに、何やってんだ自分。

朝御飯は、サンドイッチ用の胚芽パンをバタートーストにして、目玉焼きを添えて。100円ショップで、目玉焼きやホットケーキに使えるリングを買ってきたので、さっそく3人分の目玉焼きをまんまるに焼いてみようとしたのだけど……盛大にくっついてしまって大失敗。油をしっかりつけるか何かしないと、こりゃダメなのかしら。
リングから剥がす(外すというより、剥がすというのがふさわしかった)過程で黄身が割れちゃった目玉焼きは自分のにして、だんなには
「ごめん、これ外すと大変なことになりそうで……」
と、リングつけたままの目玉焼きを皿に乗せてしまう。……ちゃんとした、テフロン加工のものを買ってきたほうが良いみたい。

マッケンチーズ
レタスのサラダ
アイスカフェオレ

今日の私は、完全無欠の"猿"だった。
「息子の前でひたすらゲームしてるってのも良くないし、せめて息子が幼稚園行っている間にせっせとゲームしよう」
と、仕事は息子が帰ってからやることに決めて、朝9時から午後2時まで、休憩なし5時間ぶっ続けで塊作り。

我が家の掟では、何かに熱中しまくっているとき(その状態を"猿"と言う)には、
「おさーるさーるさーる♪」
と誰かから歌われたときに、己が猿であることを自覚し周囲に知らしめるために
「うっきっきー♪うっきっきー♪」
と正直に応えなければならない。間違いなく、今日の私はうっきっっきーだった。あああ、楽しいよ。なんでこんなに楽しいんだ。楽しいあまり、必死にやりまくってエンディングに到達してしまった。最終面では800m規模の塊が作れちゃうらしいのだけれど、まだまだやりがいがありそう。

で、食事はおろか、トイレで中座することすら躊躇しながら遊びまくっていたので、当然昼飯時間はスルー。2時過ぎて昼御飯というのも何なので、そのまま昼飯抜きでいっちゃうことにした。

だんなは飲み会だそうで、風邪がまだいまいち治っていない息子と私の2人の夕御飯は、久しぶりにマッケンチーズ(マカロニチーズ)。ホワイトソースにチェダーチーズを加えたソースに茹でたマカロニを混ぜる、アメリカのステーキ屋さんなどでおかずの添え物に活用されている食べ物。キッズメニューではそれが一品料理になっていたりして、そのチェダーチーズ色をしたオレンジ色のマカロニ料理が、息子は大の好物だった。舌の根にちょっと渋みが残るようなちょっと独特の風味のチーズなので、クリームチーズやら何やらとブレンドするのも良いのだけれど、息子はどうもコテコテのチェダーチーズ味が好きらしい。今日はホワイトソースに加えた牛乳をちょっと多めにしてまろやかな感じにしたけれど、チーズはチェダー100%にした。昨日飲み過ぎてたらふく食べてきたということもあって、添えたのはサラダだけ。

久しぶりのマッケンチーズはやっぱりマッケンチーズな味がして(よく考えると、レシピも何も見ずに作れる数少ない料理の1つだよ、これが……)、息子にも大好評。実は、買い置きのマカロニがあると思っていたのに1袋もなくて、半端に残っていたペンネリガーテ(スジつきのペンネ)やエルボーマカロニを混ぜて使ってしまった。茹で時間は違うので、長くかかるものから先に鍋に入れ、同時に茹であがるようにして、3種類のミックスマカロニのマッケンチーズ。量はそれなりにあったのだけれど、「いただきます」の直後に
「わぁ!マッケンチーズ!……おかわりしてもいい?」
と言われてしまった。ごめーん、おかわり、ないのよ……(そんなに好きか……)。

11月16日 火曜日
香菜てんこ盛りで、エスニック風の御飯
バナナ
牛乳

昨夜は日付が変わってから帰ってきたというのに、早起きして久しぶりのジム(扁桃腺炎で運動禁物のお達しが出ていたので)に向かっただんな。……がんばるなぁ。
さすがに早起き2日が続いてクラクラするほど眠かった私は、今日はぎりぎりまでぐっすりと。朝食はコーンフレークかトーストにしよう……と思っていたところ、バナナが「今食べなきゃヤバイです」という風情をかもし出しているのに気がついた。だんなも同じことを思ったようで、台所のゴミ入れにバナナの皮が捨てられていた。

もうこれでもかというほどに熟したバナナは、なんかもう「アルコール発酵」が始まってるんじゃないかという味だった。ちゃんと吊しておいたから実が黒くなっていたりはせず、ただひたすら柔らかくて甘いバナナ。ちょっとやりすぎかなというほど甘くしてしまった。
「あまいね」
「あーまいねー」
と言いつつ、息子と2人でバナナをもぐもぐ。

「キムチでやせる」の焼きそば
麦茶

今日は昨日に比べるとちょっと落ち着いた心持ちで、ゲームしながらも仕事したりあれこれ片づけしたり。
「やっぱり一度エンディングを見ちゃうと違うわよね、ふふん」
と余裕かましつつ、その実は両手の親指に水が溜まったようになっちゃって痛くてしょうがなかったりするのだった(←バカ……)。

朝にバナナ1本じゃさすがに昼食を抜くわけにもいかず、冷凍庫から「キムチでやせる」の焼きそばを出し、豚肉とキャベツでジャジャッと炒めた食べた。「焼きそば」という表現には似つかわしくないようにも見えてしまう、ふっというどんのような麺に、ソースとも醤油ともつかない独特な甘辛ダレを絡めて炒め合わせる、ウスターソースやとんかつソースの味よりも「焼き肉のタレ」の味に近いような焼きそばだ。夕飯用にと豚肉買ってきたので、ピラピラ多めに入れて炒めてしまって、ちょっと幸せ。

エスニック風炊き込み御飯
ソトアヤム(インドネシアの鶏スープ)
レタスのサラダ
ライチツリーフィズ

今年の秋は、ほんとに野菜の価格に泣かされたけれど、ぼちぼちと「今日はこのスーパーでニラが安い」とか「あっちはキャベツがなかなかお安く」といった風に、ちょこちょこ安く売り出される品を見かけるようになった。ニラ1束小松菜1束を目当てに買い物に行くことはないのだけれど、たまたま寄った店で青ものが安かったら迷わず買うことにしている。

数日前に見つけたのは、198円の見事な見事な香菜。茎が軟弱なヒヨヒヨした香菜じゃなくて、しっかりと根のついた茎も太く青々しい見事な香菜だった。香菜好きの私は大喜びで、当然お買い上げ〜。そのままマヨネーズか肉味噌つけてもりもりばりばり食べるも最高だけれど、より香菜を美味しく食べられる料理にしよう、と思っていたのだった。

以前、香菜と葱の和えそばを作ったことがあって、それも素晴らしく美味しかったのだけれど、今日は炊き込み御飯に。以前、料理雑誌で見かけたか図書館で借りてきたレシピ本で見かけたかした「エスニック風炊き込み御飯」というものを作ってみることにした。

豚肉は一口大に切って、ナムプラーと醤油と生姜と胡麻油と胡椒を揉みこんでおく。干し海老もざっくり切って湯に浸し、その浸した湯とナムプラーと酒と薄口醤油で炊くためのだしを調味して、豚肉と干し海老入りのナムプラー風味の御飯を炊きあげる。で、炊きあがってから生のもやしをウリャーッと混ぜ込み、香菜をトッピングしてできあがり。豆板醤と胡麻油と酢と砂糖で作ったタレも添えて、香菜と一緒にこのタレを適当にシャバシャバかけながら食べる。

レシピどおりに作ったのだけれど、2合の米に1袋のもやしを入れろと書いてあって、
「……これじゃ、御飯ともやしの量がほとんど変わらないような状態じゃん……」
と、「いいのかこれで?」と半信半疑で混ぜていく。ちょっと太めのもやしだったのでバリバリボリボリという音をたてつつもやしが砕け、「やっぱり入れすぎじゃない?」と思ったり。ものの数分で、もやしはちょっとくったりとした風になって食べやすくなった。適度な加減にシャキシャキと生で、でも御飯や肉の味がわからなくなるほどにはしすぎない、適度な"もやし感"に。

で、添えたスープはソトアヤム。以前買ったインスタント調味料を使って、インドネシアの鶏スープを作った。鶏肉を水で茹で、適当に火が通ったところでペースト状の調味料を溶かし、軽く煮込んでから火を一旦止め、冷めてから肉を手で細かく裂け、と説明がある。スープが冷めるまで待っていられないので、適当な段階で肉を鍋から引き上げ、常温に10分ほどさらして触れる程度に冷ましてからホロホロと裂いた。脂っこい鶏もも肉を使うより、サバサバした食感のむね肉を使うほうがそれっぽいスープになりそう。本当は春雨を入れたりするのだけれど、うっかり買い置きがなくなっていたのでゆで卵と刻み葱だけを散らして食べた。ターメリックの黄色い色がギトギトと光る、いーい感じにジャンクな風味のソトアヤム。何やら懐かしい味がした。

なんとなくエスニック風の炊き込み御飯と、ジャカルタの空港のフードコーナーで嗅いだような匂いのスープと、シンプルなサラダの夕御飯は、肉っけたっぷりだったのでしっかりとお腹一杯に。

11月17日 水曜日
厚く巨大な肉です。これから焼きます。うふうふ。
エスニック風炊き込み御飯
ソトアヤム
麦茶

昨夜作った炊き込み御飯もスープもけっこうたっぷり余ったので、だんなは口にできなかったわけだし、と、今日の朝御飯に出しちゃうことにする。息子にはコーンフレーク、私とだんなは昨日の残りの御飯とスープ。私だけ、御飯の上に香菜をてんこ盛りにして食べた。

レンジでチンしたら、もやしがちょっとばかりシナシナしてしまったけれど、それはそれで悪くない。カメムシ臭い香菜は今日もきっちり臭くて、私は朝から御満悦〜。

幕張 「COSTCO」フードコートにて
 ホットドッグミール(ホットドッグとドリンクセット) \250
 チュロス \90

「そのうち行くようなら誘ってくださいなー」
と以前お話ししていたところ、覚えてくださっていたようで
「せりあさーん、今週の水曜か金曜、コストコ行こうと思ってますー」
とKさんから御連絡いただいた。幕張にある、「COSTCO WHOLESALE」(コストコ ホールセール ←本国アメリカでの発音だと"コスコ"となるみたいだけれど、日本じゃ通称「コストコ」なのだそうで)は、車なしでは買い物する気になれぬ、それはすごい分量のものばかりが売られている会員制のスーパーマーケット。お誘いをもらい、Kさんの車でご一緒させていただいた。

以前オープンして間もない頃に、てくてくと、バスやら徒歩やらで試しにと覗きに行ってみた私とだんなは、入り口で「商品を御覧いただくにも会員様になっていただかなくてはイケマセーン」と、すごーく慇懃無礼なイヤな態度で追い返され(理屈はわかったけど、とにかくすごく不快な態度だったのが腹立たしくて)、その会員費のお値段のお高さもあいまって
「なんか、私たちには合わない……」
「ま、車、持ってませんしね」
と、すっかり足の向かない我が家だったりする。同じ幕張エリアにある「カルフール」の方が何かと便利に使っていたりして。

そんな事を思いつつ、でも品揃えは魅力的。しかもいかにもアメリカ〜ンなものだらけということで、うきうきしながらお買い物に向かった。目下ハマッているゲーム「塊魂」をKさんも昔から愛していたということで、道すがら、おおいにカタマリ話で盛り上がる。車のスピーカーから流れてくる音楽までもが塊魂テーマソングで、
「ナーナナナナナナーナー♪」
と歌いつつ、
「幕張エリアのビル群なんか、巻き込み甲斐がありそうですよねぇ」
「手始めに、道路のあのへんのポールあたりからはじめるんですよね」
なんて謎な会話をしてみたり。

1フロアの天井の高さが6mはありそうな、天井までみっちりと段ボールやら何やらが積まれている、相変わらずの店内。「アメリカの普通のスーパーだって、こんなにでっかいカートは使わないよ」というサイズの、大人2人くらい積載できそうな巨大カートをがこんがこんと押して、1時間半ほどみっちりと店内を歩き回ってきた。特にこれが買いたい!というものはないままに向かったのだけれど、結局1万円近いお買い物。

デルモンテのホールトマト缶は6缶パックで478円、ツナフレークは8缶セットで528円、900mlのジャンボサイズ詰替用JOYは368円。他にも業務用の"クイックルワイパー"用ロールシート30mパックとか、じゃがいも3kgとか、春雨とか、ついあれこれあれこれ買ってしまった。とにかくその分量(最小単位が4個セットとか6個セットとか、そんなのばかり)に圧倒されて安いのか高いのかわからなくなってくるけれど、実はそんなに安くないものも混ざっている。

何より目がハートになってしまったのが、やっぱり肉売り場。これでもかと大量に詰まった薄切り肉パックや、2kgくらいの鶏もも肉のパックなども壮観だったけれど、何より私は1切れ300gは軽くあるステーキ肉と、骨10数本分がパックになったスペアリブに心奪われてしまい、結果、両方とも買ってきてしまった。350gくらいのステーキ肉が3枚入って3600円弱、スペアリブは1100円ちょっと。

お昼御飯は、せっかく久しぶりにここに来たことだし!と、店内のフードコートで名物ホットドッグをもりもりと。お代わり自由のドリンクがセットになって250円で、パンにぶっといソーセージが挟まれて銀紙に包まれたものが紙コップに突っ込まれて無造作に渡される。ディスペンサーコーナーで、ホットドッグに好みのままにピクルスとか玉ねぎとかザワークラウトをトッピングし、ケチャップとマスタードをにょろにょろかけてできあがり。アメリカ〜ンらしく、ディスペンサーの動きは非常に大雑把で、「玉ねぎを少しだけ」「マスタードを糸のように細く1直線に」なんてことは全然できやしないのだけれど(結果、薬味全てが山盛状態)、そこがまたらしくて良いじゃないか、ということで。

「あー、買いましたね」
「買っちまいましたね」
とか言いつつ、平日なのに空席を見つけるのにちょっと苦労するほどの混雑の中、青りんごファンタとかHI-Cオレンジとか飲みながらホットドッグをばりばりと。ちと物足りない気がして、チュロスも1本食べてしまった。

帰ってから、「さーて、一体どこにこれしまうんだろ」
と、ちょっと呆然。キッチンペーパーサイズの床拭きロールペーパーなんて、ほんとに入れる場所がないよ……。

オージービーフの350gステーキ
にんじんのグラッセ、にんにく風味のマッシュポテト
サラダ
コーンスープ
羽釜御飯
ビール(モルツ)
ワイン(DRINK&EAT BEEF)

今日はだんなが帰ってくる予定の日。数日前から、
「美味しそうな舞茸買ったからー、きりたんぽ鍋しよう」
と思っていたのに、午前中の買い物のせいであっさりとステーキに予定変更。これはもうコテコテなステーキセットを演出するしかない、と、買っていたばかりのでっかいじゃがいもでマッシュポテトを作り、にんじんのグラッセを作り、サラダとコーンスープを準備した。せっせと準備し、タイミングをみはからって肉を焼きはじめたところで、だんなが帰宅。

「おー、ちょうど良かったちょうど良かった。分厚いステーキって、蓋をしてから何分くらい焼けばいい?3分?」
「いや……8分くらい見たほうがいいよ。5分くらいで引き上げたとき、生焼けだったことがあるから」
「おっけー」
ステーキを焼くのは私よりもだんなの方が圧倒的に上手いので、スーツを脱いだだんなにステーキ担当を交代してもらう。塩と胡椒をガッツリきかせて焼いた肉に、最後にバター醤油だれを作ってかけてもらった。

オージービーフは、いかにもなほんのり大雑把な味わいだったけれど、適度な噛み応えと味があって「牛肉喰ってるぞぉ!」と思えるステーキらしいステーキだった。久しぶりに作ったコーンスープは息子に大好評で、
「おかわりくださーい」
「もう1杯くださーい」
「残ってるなんだらー、ぜんぶのみまーす」
と、スープカップに4杯、綺麗に飲み干した。肉を見たときに「おっきなお肉だぁ!」と歓声をあげていた息子だけど、多分一番嬉しかったのはコーンスープなんだろうな。

軽くビールを飲んだあとは、今日は「ビーフ」のワインを開けてみる。
「DRINK&EAT」というシリーズのこれ、「魚料理に似合うワイン」「豚肉料理に似合うワイン」といったコンセプトで作られていて、ボトルにそのイラストがついている、なんとも可愛らしいワインだ。以前ネットサーフィンしていて見かけて「かわいい!」と思ったのだけれど、たまたまビーフとポークとシーフードとフィッシュのセットを見つけて、これを注文。その後、「まだまだ種類があるんですよ」と教わり、ついムキになってワイン屋をせっせと覗いてみたところ、現在
ビーフ・ポーク・チキン・フィッシュ・シーフード・パスタ・チーズ
の7種類を集めるに至った。噂によるとマトンとハム(加工肉?)もあるらしいのだけれど、見つけられるかしらん。

開けてみた「ビーフ」のワインは、フルーティーだけれど重さも感じられる、「確かに似合うかも」という味のものだった。それなりに飲みやすく、案外美味しい……けど、やっぱりこれは「ラベル買い」するワインっぽいかな、という気も少々。

「1人分の、外食でのステーキセット」くらいの金額で家族3人がっちょりステーキ食べられるんだからちょっと幸せ。んで、明日はきっときりたんぽ鍋。

11月18日 木曜日
ボージョーレヌーボーに鶏肉合わせて。
ぶどうパン
チャイ

昨日COSTCOで買ってきた木村屋のパン6個セット。あったかいチャイを淹れ、そのパンを1人1個ずつ食べる。

「6個セットってのはいいけど……なんでいちいち紙箱に入れてあるのかなぁ……」
COSTCOにいまいち傾倒できない理由のひとつがこの「過剰包装」で、噂によるとそのゴワッとがさばる包装が万引き防止に働いているとも聞くけれど、でも、なんだかなぁ……という感じ。いちいち妙なゴミが出る(パンを1個1個紙でくるんじゃうような、日本の過剰包装とはまた方向が違っている)のがちょっとつらい。買い物すると、段ボールに商品ドカドカ詰めてくれるのも、「ああまたゴミが……」という感じ。
それでも昨日のステーキは美味しくいただいたし、冷蔵庫の中には旨そうなスペアリブも入っているしで、なんだかんだとCOSTCOを楽しみまくっている私。福袋を買う悦びみたいなものが、COSTCOには詰まっている(うわー、なんだこりゃーいらないけど笑っちゃうー、みたいな)。

準備したのはMitsu Teaの紅茶を使ったチャイ。友人Sちゃんが前にくれたスパイスマッシャーで、カルダモンとクローブとシナモンをゴーリゴーリと細かく粉砕し、セイロンティーを合わせてミルクティーに。少量の沸騰した湯に茶葉を入れてごく弱火にかけ、濃いめ濃いめのお茶を抽出してからスパイスを加え、またちょっと置いてから牛乳をだばだばだばだばたっぷり加えて温めた。やっぱりスパイスティーは甘くないとねということで、砂糖もサラサラと。

だんなが紅茶党というよりはコーヒー党なので(で、私はコーヒー党というより紅茶党なんだ……)、なんとなくコーヒーの頻度が高いけれど、やっぱり紅茶も美味しい。風味豊かなミルクティーはまた格別だった。
Mitsu Teaのお茶は、種類はあんまりないけれど、どれもこれも目から鱗が落ちちゃう美味しさのものばかりで(香りが豊かでコクがあって、これまでお茶専門店で買っていたお茶はなんだったんだ!?ってくらい、美味しいものもあった。ディンブラだったかな)、大好き。お茶っ葉なくなっちゃったからそろそろ買わなきゃと思っているときに、たいていSちゃんが
「買ったからあげるー」
とお裾分けしてくれて、まだ実のところ、私は1回も自分で買ってないのだった。いつもありがとうございます。

温野菜とチーズ「モンドール」
マグロのカルパッチョ風サラダ
鶏肉のレモンバター焼き
ミニステーキ丼
しめじ入りのソトアヤム
ワイン(BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU 2004 LES CAVES TAILLEVENT)
コーヒー

すっかり忘れていたけど、今日はボージョレヌーボーの発売日。
「今日こそ鍋だからー、セリ買って、鶏肉買ってー」
とメモしていたところでだんなから
「ワイン受け取ったから、今日は鍋じゃない方が良いと思われ」
などというメールが。慌てて鍋の材料のメモを破いて別の献立を考えた。

ワインは好きだけれど、「うーん、○○年の出来はサイコー!」なんてことは全然わからないし、赤よりは白の方が好んで飲んでいるので、実のところあんまりボージョレヌーボーには興味がない。けれど今年は、だんなの職場でまとめ買いをしたそうで、タイユバン・ロブションのボージョレヌーボーをだんなは買ってきてくれたのだった。それならそれで、ちゃんとした料理と合わせて飲みたいし。

冷蔵庫には幸い、数日前に届いた「モンドール」というチーズが入っている。オーダーチーズ・ドットコム先日予約販売をはじめたときに申し込んでいたものが、1ヶ月くらい待ってようやく我が家に届いたのだった。

モンドール地方(スイスとフランスの国境近くだそうで)で冬の季節だけに作られる、ウォッシュタイプのチーズ。外側はカマンベールチーズのようにふわふわとした白カビで覆われていて、中はとろんとろんにクリーミー。冷蔵庫に入れておくとそれなりにねっとりとしたペースト状になっているのだけれど、室温に30分くらい置いておけば「天然チーズフォンデュ」みたいな感じにネットリトローンとしたすんばらしい滑らかさをもつとろけるチーズになるのだった。一度、Cozimaで口にして、以来すっかりファンになってしまった。見かけるたびにせっせと買って、これが3個目だったかな。適当なパンにつけてペロペロ食べるのもいいけど、今日は茹でたじゃがいもとブロッコリー、サンドイッチ用胚芽パンにバター塗ってカリッカリにトーストしたものを一口サイズに切ったものを用意した。やっぱりワインにはチーズは必要よね。

そして、安売りされていたマグロのサクを使って、昨夜の残りのサラダと合わせてカルパッチョ風に。野菜の上に薄く切った魚を並べ、マヨネーズと白ワインとレモン汁と牛乳でドレッシングを作り、それをビニール袋に突っ込んで即席絞り出し袋にし、魚の上から格子状に美しく格子状にかけてみた。

で、メインディッシュは鶏肉をさっぱりとした味つけで。一口大に切った鶏肉に塩胡椒してオリーブ油でこんがりと火を通し、焼けたらバターとレモン汁とケッパーを大さじ2ずつ加えて軽く煮立たせ、火を止めてから醤油を小さじ2。全体をざっと混ぜてから器に盛り、粒胡椒を上からパラパラと。このメインディッシュは、「ボージョレヌーボーに似合う料理ってなんだろう」とネットサーフィンして探してみつけた料理で、作るのは今日が初めてだった。材料をみればなんとなく味の想像はできるけれど、これが思ったよりも美味しいおかずに。

あとは御飯炊いて、半端な分量残っていたソトアヤムに水と塩を足してしめじも加えて、家族3人で飲める状態に。バタバタと準備していたら、ワイン持っただんなが帰ってきた。いそいで氷を詰めた器にワインを突っ込んで頃合いの温度まで冷やし、今日はちょっと小洒落た夕御飯。

「ワインとチーズ、うまー」
「うん、鶏肉も似合うや。よかったよかった」
とろけるチーズ、モンドールは相変わらずの美味しさで、「ほんのり渋い葡萄ジュース」といったほどに新鮮な味がする赤ワインとなかなかよく似合っていた。生クリームか何かのように、野菜とパンにコテコテつけて食べてしまう。残り僅かになっちゃったので、あとは白ワインちょっとふってオーブンであっためて更にトロントロンにして食べちゃおうかな、と。

「おかずが足りない……」
鶏肉2枚、マグロ1/2サク使った料理に、だんながそんな酷い事を言っている。
「いや、ワインのおかずでなくなっちゃって、御飯のときに食べるものがない……」
とか言っている。ああ、それなら昨日のステーキのとき、息子の肉だけ最初から半分のサイズに切っておいたからそれが残ってるよ……と冷蔵庫の中身について話し合い、結局、御飯をよそう段になってから牛肉焼いて「ミニサイズのステーキ丼」にしちゃうことに。

「ワイン飲む夕食ってヤバイよね」
「何がヤバイって、"いつものおかず+ごはん+ワイン"で済まないからね。"いつものおかず+ごはん+ワイン+ワイン用のおかず"って必要だからね」
私たちはアルコールが入ると食欲が一気に増しちゃう人たちなので(飲み屋で上司がモロキュウとかつつきながらひたすらあとは飲んでいる、なんて姿をよく見ていたけれど、そんなのはもう絶対無理……)、だらだらワインを飲むような夕食なら、それなりに品数や分量が必要であったらしかった。今日だって、いつもよりかなり豪華めの3品を用意したのに、足りないだなんてー。

だんなが焼いてくれた牛肉(これがまたいーい感じにミディアムレアで)に、たっぷりのバターと醤油を絡めてそれを御飯に汁ごと盛りつけてかっくらった後は、すっかりいい気分。
「……もう、寝るじゃ」
「……風呂も日記も明日にするじゃ」
と、また10時にもなっていないのに家族全員(息子はその巻き添えに)、ふらふらと布団に向かったのだった。
ワインは危険や。なんか寝てまうしー。

11月19日 金曜日
鍋、ぐつぐつぐつ
ミニ鉄火丼
玄米茶

昨夜カルパッチョに使ったマグロがまだ半分ほど余っている。
「朝御飯は、ぶどうパンか鉄火丼が食べられます。……どうしますか?」
「鉄火丼にします」
答えはおおむねわかっていたけれど念のために尋ねてみたところ、だんなからは鉄火丼との即答をもらった。うむ、やっぱりなー。

昨夜はボージョレヌーボー飲んだくれて風呂にも入らず日記も書かず寝こけてしまったので、今朝は6時起き。たまたま5時半に目が覚めてしまったのでお風呂を沸かし、一人のんびり30分ほどかけて入浴した。「もうすぐ明るくなりますよー」という空の明かりが感じられる中で入るお風呂というのも気持ちがいいな。

早く目が覚めたおかげで昨日の日記もとっとと書くことができて、ちょっと余裕をもっての朝御飯。温めなおした昨夜の御飯に薄切りにしたマグロをぺろぺろと並べ、揉み海苔散らしてだし醤油をかけていただく。小さなどんぶりにさらっと食べたのだけれど、案外食べ応えがあったので、「まぁこれでいいやー」と昼御飯に特に何も食べずに仕事したりゲームしたりで、つい乗り切ってしまった……(食事の準備して食べるよりゲームしていたいと思ってしまう今の自分の心境がちょっとばかりなさけない……)。

豚味噌鍋(豚バラ肉・白菜・舞茸・長ねぎ・うどん)
ビール(モルツ)・麦茶

「この舞茸はなんて立派なんだ!これは、きりたんぽ鍋にしたら絶対旨いに違いない!」
……と買ってきた舞茸があって、それを食べる機会をここのところずっと伺っていたのだけれど、なかなかその機会が訪れない。さすがに今日あたり食べてしまいたいところだけれど、鶏肉は昨日のおかずにたっぷり食べちゃったし、いまいちきりたんぽ鍋という気分じゃなくなっちゃたのよねぇ……と、結局、豚バラ肉と白菜を買ってきてしまい、豚味噌鍋ということになった。豚味噌鍋に舞茸入れても、きっとすごくよく似合うはずー。

「豚味噌鍋はいいよね。味噌さえあれば準備はすんごく簡単だし美味しいし、しかも後かたづけまでらくちん♪」
という私の言葉に対して、
「でもね、その"味噌さえあれば"という前段の作業がまず大変なのよ」
なんてだんなは言うだろう。毎冬に2回か3回、その都度1時間くらい鍋の前に立ちっぱなしになって仙台味噌や酒粕や酒や練り胡麻などの合わせ調味料をぐーるぐーるぐーるぐーるとひたすらとろ火にかけてかき混ぜ続けるのはもっぱらだんなの役目になっていて、でも、まぁ、本人が楽しそうだからいいかな、と。

余ったら余ったでいいやと思って700g強買ってきた肉と、約1/2玉分の白菜、2本の長ねぎと両手いっぱいの舞茸。やっとこさ青菜の値段が落ち着いてきた感があって、今日の白菜は1/2玉で100円だった。万能葱も100円。鍋野菜が安くなるのは嬉しいことだわ。

昆布を入れておいただけの水を沸騰させて味噌を溶き、野菜や肉をどかすか放り込んで煮てはひたすら食べていく。添えるのはたっぷり刻んでおいた万能葱と、七味唐辛子。

「おゆきさんの生年月日だとね、"北斗の拳"占いだとラオウになってね、"ドラゴンボール占い"だとベジータになるんだよ」
「それは素晴らしいね。何が素晴らしいって、ラオウが素晴らしい。私、拳王なのね」
なんて話をしながらぐつぐつ煮える鍋を前にしていたはずなのに、話は何だかおかしな方に行っちゃって

「ファイナルファンタジーのユウナはいいよね、あのいやらしげな服が何しろ、いいよね」
「うん、よく陵辱本のネタになってるよね。でも王道はやっぱりティファでしょ。ティファ本多いよー」
「ああ、パッツンパッツンのあのボディがね」
「ええ、あのパッツンパッツンの」
なんて話になり、更に

「男性キャラだとねぇ、やっぱりクラウド受け多かったよ。ティーダも人気あるよね」
「スコールはどうですか?」
「ああ、スコール多いね。サイファーなんかと……」
「さいすこ」
「そうそう、サイスコサイスコ」

夫婦で鍋囲んで(息子はとっくにうどんを満喫して、居間でゲームをやっている)「パッツンパッツン」だの「サイスコサイスコ」だのと、何を言っているのか私たち。ぐつぐつと煮える鍋から立つ湯気なんか、「しあわせな家庭の象徴」みたいな感じに見られなくもないのに、会話内容がいつも以上にただれていた私たちだった。
……いつもはもうちょっと高尚な話をしている、はず。

11月20日 土曜日
はじめての「イタリアン」。イタリア人が怒りそうなイタリアン。
味噌おじや
麦茶

豚味噌鍋の翌朝なので、いつものとおり定番の味噌おじや。でかける用事はあるけれど(だんなは朝8時に扁桃腺炎の経過をみてもらうためにお医者に行くと言ってるし)、それにしたって5時に目を覚ましてカタマリを作っている私は今日もちょっとダメだと思う。今日はその朝の2時間、巨大なウシをつかまえるステージで必死に格闘しまくって(カタマリを作りまくって)、目覚まし時計が鳴る7時のほんの数分前に念願の目標達成。
「わー!だんなー!ウシ、つかまえました!オウシ様ゲットです!うれしーい!私、えらーい!」
ベッドにダイビングして喜びを伝えたのだけれど、だんなは「しょうがないなーこのヒトはー」という態度で頭をなでてくれたのみだった。オウシ様だよ、すごいことなんだよ!と白熱しながら、昨夜の土鍋に冷凍御飯をジャボンと入れる。

今回は、肉たっぷり白菜たっぷり舞茸もたっぷり、具を汁にそこそこ残しておいたので、ほんのり具沢山なおじやになった。濃厚な味噌味おじやに負けないように刻み葱をこれでもかとかけ、七味唐辛子もたっぷりふって食べる。

新宿伊勢丹 催事場内「みかづき」の
 イタリアン 311円
 ホワイトイタリアン 411円
 カレーイタリアン 411円
 和風きのこイタリアン 411円
 トマトツナイタリアン 411円
5種類を、家族3人で適当に分け合って

今日は、新宿の伊勢丹デパートにお出かけ。だんなが数日前、鼻息荒く
「おゆきさん!新宿にイタリアンが!関東初上陸のイタリアンが!」
と告げてきた、「越後の味 新潟展」にイタリアンを食べに行くのである。なぜに、イタリアンで新潟。

「イタリアン」とは、ナポリタンスパゲッティのことでもなく、名古屋の密かな名物「イタスパ」の仲間でもなく、新潟で密かに息づいているローカルフード。麺料理なのだけれど、その麺がスパゲッティではなく「焼きそば」であり、その上にミートソースのようなトマトソースのようなものがかけられているという、摩訶不思議な食べ物なのであるらしい。この存在を以前耳にしただんなは、名古屋の「あんかけスパ」の存在を知ったときと同じかそれ以上に
「うおー!うまそー!喰ってみたいー!」
と吠えていたのであった。つくづく、ちょっと怪しい麺料理が好きな人なのであるらしい。

午前中に診察を終わらせて帰ってきただんなと一緒に、昼時に到着するようにといざいざ新宿に。伊勢丹デパートの催し物場、そう広くないスペースに(北海道物産展なんかの規模の半分くらい?)、地酒のスペースが多くとられ、あとはイートインコーナーのお寿司屋さんとか魚の干物、練り物、お米を扱うブースなんかが並んでいる。「イタリアン」を出しているのは、その発祥の店だという「みかづき」というお店で(というか、イタリアン」は基本的にこの「みかづき」のみの名物だということだった。←あんかけスパみたいに、けっこうどこでも食べられるものだと思っていたよ……)、ただしイートインコーナーはなくて、お土産として売られている。「カレーイタリアン」「トマトツナイタリアン」「ホワイトイタリアン」と、とにかくイタリアンイタリアン店頭に書かれているのに、そのすぐ脇ではソース焼きそばがせっせと炒められているのである。すんごく、違和感。すんごく、変。

「ま、まぁ、とりあえず普通のが食べたいかな」
「3人いるから3つ買わなきゃ。息子はきっとホワイトだろ。俺は……トマトかな……いや、カレーだな」
カレーのテイクアウト用容器みたいな発泡スチロール容器にこんもり盛られた麺とソース。ミートソースのようなトマトソースなような、基本形のそれ(今日のトップの写真がノーマルなそれ)が「イタリアン」で、そのほかにホワイトソースをかけた「ホワイトイタリアン」、カレーソースをかけた「カレーイタリアン」と、そのバリエーションは売り場に5種類用意されていた。

なんでも、これまで売られた種類は23ほどもあったとか。お店の脇にその全種類のリストがあったので、思わず写真に撮ってきてしまった。えーと、ボロニア風イタリアン・シーフードカレーイタリアン・エビチリイタリアン・メンチカツイタリアン・夏カレーイタリアン・山菜イタリアン・スープイタリアン・ビーフイタリアン・チキンカツイタリアン・ハンバーグイタリアン・ダブルコロッケイタリアン・酢豚風イタリアン・鶏そぼろイタリアン・チキントマトシユーイタリアン・マーボ豆腐イタリアン・なすのピリ辛イタリアン・中華イタリアン・クリームシチューイタリアン(と、プラス今回の5種類のイタリアン)だそうで。イタリアンイタリアン言うけど、「マーボ豆腐イタリアン」って語感自体がなんかちょっと変じゃないかそれは、と思わずにいられない。

で、食べる場所がなかったので屋上まで持っていって、ペットボトルのお茶買ってベンチに座って皆で食べた。
まんま、「ソース焼きそばにトマトソースかけました」みたいな外見。味もそのまんまなのだけれど、でもこれが笑っちゃうほど美味しかった。もんじゃ焼きを食べるときに感じるような、何やら懐かしげな風情があって、しかもどのトッピングもそれなりに焼きそばに似合っているのがおそろしい。
「あっはっはっは、変なのー。うまい!」
「うん、新潟出身で、上京してこれが恋しくなっちゃう人がいるっての、わかるなぁ……」
「しかもこれで300円!」
「いいよなぁ、近所にあったら昼御飯に絶対通っちゃうよ、俺」
「クリームのおそば、おいしいねぇー」

それぞれ器を交換しながら、家族で騒然としながら、まずは「イタリアン」「ホワイトイタリアン」「カレーイタリアン」を平らげる。1つを早々に平らげただんなが
「じゃ、残りの2つと……あと、ノーマル1つ?」
なんて事を小首傾げて私に聞いてくる。……え?確かにこれは案外1個余裕で食べられる分量だわと思ったけど、更にあと残りの2種類の他にノーマルイタリアンまで???そりゃダメだよさすがに食べられないよ……と反対して、結局残りの2種類をいただいてこようということで、だんなはうきうきと地階への階段に消えていった。数分後に、「和風きのこイタリアン」「トマトツナイタリアン」を前にしている私たち。

他のものが比較的こってり味だったので、中華あんかけみたいな風味の和風きのこも目先が変わって美味しかったし、やはりトマトベースのものは相性が良いのか、子供向けスパゲティのような味わいのトマトツナもなかなか。

まぁ、なんだかとにかく貴重な体験だった。
あまりにビジュアルインパクトがすごかったので、ついでに撮ってきた写真も全部載せちゃおう。


ホワイトイタリアン

カレーイタリアン

和風きのこイタリアン

トマトツナイタリアン

うーん、おもしろ美味しかったなぁ……。

新宿小田急百貨店内 「千疋屋」にて
 プリン ア・ラ・モード

新潟の味「イタリアン」を堪能した後は、物産展をぷらぷらと。酒屋コーナーの各ブースですごく気前よく試飲をぽんぽん飲ませてくれたものだから、ものの10分くらいで酔っぱらいになる。「菊水」の「にごり酒 五郎八」と「熟成吟醸」、「小黒酒造」の「にごり酒」。やっぱり米と水が美味しい地方のお酒は美味しいなぁ〜……と酒持ってふにゃふにゃになって下に行くエレベーターに乗りこんだ。で、エレベーターガールの
「地下1階では"ショコラモード"を開催中でございます」
の一言に、
「チョコ!?」
「チョコだー!」
「チョコ見てくー!」
と、今度は地下1階をぷらぷら。これがまた、魅惑的な世界が広がっていた。

10店舗ほどが集まったコーナーには、一度は耳にしたことがあるようなチョコ専門店の名前ばかりが掲げられている。バレンタインデーの特設コーナーみたいな、「普段は洋菓子作ってる店なんですけれどー」みたいなもんじゃなく、伊勢丹に常設店になっている「ジャン=ポール・エヴァン」(お高いけどすんばらしく美味しい)や、「リシャール」(印刷されたような模様が美しくて、ちょっと変わったフレーバーも多い)、デメルにレダラッハにヴァローナ(製菓用で有名)、ミッシェルショーダン。涎が出るようなお店ばかりで、その中でショッキングピンクを使ったディスプレイがやけに目立った一角が目に留まった。

「ああ!フィフスアベニュー!」
「え?なんて店だって?」
「フィフスアベニュー!ほら、サンクスギビングの頃にニューヨーク行ってさ、この日じゃなきゃ買い物できないって行ってみたら閉まっていたお店!」
「おお!」
「生チョコが美味しいって……あー!その生チョコ売ってるー!」

店頭では試食もばかすか配っていて、この伊勢丹限定販売のアイリッシュクリーム入りとか、他にもストロベリー風味とかシャンパン風味の生チョコを試食させていただく。ふわんとろんととろけるような、リッチな甘さとコクの柔らかなチョコレートは確かにすんごく美味しかった。他にも気になるお店はいっぱいあったけれど、ここで会ったのも何かの縁と、「5th Avenue Chocolate」の生チョコを買ってきた。6個入りで1800円くらいと、値段もなかなかゴージャス。派手な色の小さな紙袋にチョコを詰めてもらって、それ持ってぷらぷらと引き続きお買い物。

ヨドバシカメラで細々とした買い物して、一休みしたのは小田急デパートの中にある千疋屋。無性にプリンが食べたくなって注文したプリンアラモードには、ラズベリーシャーベットとバニラアイス、ルビーグレープフルーツとメロンとオレンジと柿と洋梨と苺が添えられていた。甘い甘い苺とメロン、優しい味の洋梨と柿はいかにも秋っぽくて良い感じ〜。

冷凍餃子
冷凍蔘鶏湯
ビール(モルツ)・麦茶

「……夕飯、どうしようかねぇ……」
と言いつつ帰宅したら、12ヶ月モニター(試食してレポート提出)担当中の冷凍餃子が100個くらい、どっさりと届いた。
「ヤバイ、ヤバイよ」
「冷凍庫に余裕ないよ」
「とりあえず、食べちゃわなきゃね」
「ていうかさー、元凶は冷凍の蔘鶏湯なわけよ」

と、以前2個買って1個残しておいていた蔘鶏湯を解凍し、餃子も鋭意せっせと食べる夕飯にすることに。夕飯まで数時間しかないしと、ビールを急いで冷凍庫に放り込んで急速冷却して、その間にお風呂を済ませた。

今回は一口餃子に茹で餃子。ぷりぷりの皮がもっちりとした茹で餃子は思った以上に美味しくて、下味がしっかりしているのにくどすぎない一口餃子もとても好みな味。歩き疲れて帰ってきて、自分で包んだりすることなしに美味しい餃子が食べられるのは嬉しいことだ。
昼に試飲しまくった日本酒でも相当ダルくなっていたのに、夕飯にもビールをくっぴくっぴと飲んでしまって酔っぱらう。

今日はほのかにジャンクで酔っぱらいな一日。

11月21日 日曜日
らーめん。
「ユーハイム」のミートパイ
「神戸屋」のぶどうパン
カフェオレ

昨日、小田急ハルクの地下食料品売り場をぷらぷらしていたところ、だんなが
「あ、ミートパイだ」
と呟いた。え?パン屋はあっちだよこっちはケーキ売り場……と目線をあげたら、そこには「ユーハイム」のケーキのショーケースがあり、カウンターの上にミートパイが10個ほど籠に盛られて売られていた。ふーん……と通り過ぎようとして、
「あ!ちょっと待った!待った待った待った!」
とだんなと息子を呼び止める。

以前、「ユーハイムのミートパイは美味しいですよー」という話をいただいた事があったのだった。あまり見かけるものじゃなく、都内でも2〜3ヶ所でしか買えないものだったのだとか。最近では丸ビルの地下で購入できるようになったということだったけれど、気になってはいたもののいまいち買う機会に恵まれていなかったのだった。1個、200円。

「……美味しいんだって、このミートパイ。……明日のあさごパン?」
「うん、明日のあさごパン?」
「2個……かな」
「ぼくも!ぼくもそのパンたべるよー」
「じゃあ3個だ」
安くはなかったミートパイ(でも、ミートパイってどこで買っても安くはないね)を3個買ってきた。

今朝もつい早起きしてしまい(今度は5時前に目が覚めたよ……)、カタマリをごろごろ作って「モノ」と「なまえ」と「流れ星」のコンプリート完了〜。先週の土曜に買ったばかりのソフトなのに、呆れるほどやりこんでしまった自分に呆れつつ、眠くなってきたので7時にもう一度寝たら、9時にだんなに起こされた。
「おゆきさん。また早起きしてゲームやったね」
「……やってないよぉ〜」
「テレビの電源、入りっぱなしだよ」
「……あちゃー」

「ほら、朝御飯食べるんでしょ」
ぐずぐずと起きない私に、だんながぐらぐらと揺さぶりをかける。
「んー……あさごはん……紅茶かな……ココアかな……いや、でもミートパイだからコーヒーだ……」
「む、コーヒーだな」
「ん、コーヒー……はい、コーヒー」
「コーヒーがどうした」
「かっこいくてステキなだんなさま美味しいコーヒーを淹れてください。お礼に私が立派な立派な塊を作ってしんぜましょ……」
「……もういい。もういいよ」
呆れてだんなは去ってしまった。(でもコーヒーは淹れてくれた)

さて、そのユーハイムのミートパイ。刻んだゆで卵が挽き肉と混ざっていて、口当たりも優しければその味付けもなんだかとても優しい感じ。パイは好みな具合にサクッサクのホロッホロで、でも油っこいと感じることもなく、確かにハイレベルな美味しさのミートパイだった。卵が入ってる分、肉肉した感じがちょっと少ないけれど、そこがまた適度な軽さになっていて悪くない。
「うまー」
「うまうまー」
と言いつつ、それだけじゃちと物足りないのでコストコで買ってきたぶどうパンも少しだけ。

ワンズモール稲毛内「竹麓輔商店」にて
 濃厚とろみそらーめん \850
 トッピングコーン \100
 煮卵 (クーポン持参で無料)

今日はお買い物。トイザラスに行きたくて、我が家最寄りのトイザラス入りショッピングモールにバスに乗ってお出かけしてみた。その前に、駅前にオープンした漫画喫茶(快活CLUB)に1時間ばかり寄ってみる。オープン記念ということで、今だけ最初の30分が10円だそうで。

さすがにオープンしたばかりということで、漫画喫茶の店内に漂う独特な匂い(食べ物と飲み物の匂いと人の体臭と本の匂いが混ざったような、なんとも独特なモヤーンとした匂い……)も少なくて、席もゆとりがあってけっこう広々。漫画の冊数はちょっと少なめだったけれど、ビリヤードやダーツのコーナーもあって、それもまた割と広々、良い感じ。私は、読みたかったけれど他の漫画喫茶では見つけられなかった本を見つけてしまい、「ちょっと通って全巻読もうかしら」とちょっとわくわくしてしまった。マッサージチェアコーナーなんかもあって、気持ちよさそう。

で、日曜の昼なのにガラガラだったりしたので、親子3人、2人がビリヤード1人がダーツという借り方をし、漫画も持ってそのコーナーに。好き勝手にビリヤードやったりダーツやったりして1時間ちょっと楽しんできた。近所にちょっと使えそうな漫画喫茶ができて良かったねぇ。

その後はショッピングモール「ワンズモール」に移動。ここには現在流行のフードテーマパークの部類に入る「ラーメン劇場」なんてものがあって、せっかくだしと、ここに来るとどこかの店でラーメン食べて帰ってきてしまう。今回も
「おお、なんか店がかなり入れ替わってるじゃん」
とか言いつつ案内を眺め、「竹麓輔商店」なる北海道のお店の「濃厚とろみそらーめん」なるものを食べてきた。

ラーメンに罪はないけれど、なんだか漂う雰囲気がビミョ〜なお店。店内にはなぜか坂本龍馬なんかの肖像画と一緒に店主の肖像画がかかっていて、「夢を売る達人」だか何だか、妙なコピーがついている。お店のカードには
「らーめんむつみ屋の店主が全く新しい味を提供するため2001年12月、渋谷に竹麓輔商店を開店。Openする前にカップ麺を先行発売させるという仕掛けがマスコミの話題に」
なんて書いてあって、それもまた何だかちょっと痛々しい。

「なんだろうね、なんか、ラーメン屋さんって、こういう方向に行っちゃうお店って多いよね」
「ニセあいだみつを風、みたいなのもね」
苦笑いしつつ、2組ほど待っていたお客の後ろについてメニューを選び、「たまり醤油らーめん」「淡麗汐らーめん」などがあるなか、私は「濃厚とろみそらーめん」、だんなは「淡麗汐らーめん」、息子は300円の「お子様らーめん」を。

だんなと息子は細麺、私のは太麺。「とろみそ」はスープと味噌と脂がこってりなのかと思ったら、なんでも溶き卵の上にみそスープを注いでコクを出したものなのだとか。底の方からヒラヒラとかきたま汁の具のような卵の破片が浮き上がってきて、ちょっと不思議な風味だった。磯の香りが漂う、でもケダモノっぽい味もする味噌スープは、けっこうしっかりめの味。茹でたキャベツがトッピングされていて、それがスープに似合っていて美味しかった。黄身がぷるるんとした半熟卵もいい感じ。

「ん、けっこう、美味しいかも」
「近所に、徒歩圏内にあったらけっこう嬉しいかもね
そんなこと言いつつ、交換しながらずるずるずー。凝りに凝ったラーメンも確かに美味しいと思うけれど、私が「ラーメン」と聞いて想像するのは、松本零士の漫画に出てくるような、これ以上なくシンプルな醤油ラーメンだったりするのよね。生卵落としただけみたいなラーメン。

スペアリブバーベキュー
フライドポテト
胚芽パンとチーズ(モンドール)
羽釜御飯
ホッピー、ビール(モルツ)

「5th Avenue Chocolatier」の生チョコレート
エスプレッソ

先日、コストコで買ってきた大きな大きなスペアリブ。本当はカットされていない、塊のままの、「いかにも豚のアバラ骨です」という風のが良かったのだけれど、1本1本バラされたものだけがパック詰めされていた。まぁ、いいかー、と、巨大なそれを買ってきたので、今日はそれを焼いて食べる。本当は、1日がかりでちゃんと下準備すれば良かったのだけれど、買い物後のへろんへろんに疲れた状態で準備したので、かなりな手抜き状態に。それでも一応、バーベキューソースだけは自分で作ってみた。参考にさせていただいたのは、アメリカ料理のえらい人、コリスケさんのサイト「Kolis Inn」に載っていた「南部風バーベキューソース」。

ベースはケチャップで、そこにウィスキーやウスターシャソース、おろしにんにくや玉ねぎ、マスタードなどが加えられるそのソースは、沸騰させたウィスキーに材料を加えるたびに懐かしい匂いになっていく。アメリカのマーケットでは呆れるほど色々な種類が売られているバーベキューソース(マクドナルドのナゲットのバーベキューソースがまさにそんな味)だけれど、ここらへんじゃそんなバーベキューソースも見あたらなくて、結果自分で作ることにしたのだけれど、これが美味しいの美味しくないのって、最高に美味しかった。

肉にその自家製バーベキューソースを揉みこんで、2時間くらい置いてから魚焼き用のグリルで30分ほどかけて焦がさないように焼いていく。焼くときにはソースを一度拭き取るけれど、最後にはまたソースを絡めつつ火を通し、キッチンペーパーのロールと一緒にテーブルにどかんと出して、できあがり。冷凍庫に入っていたフライドポテトをフライパンでこんがりと火を通し、パンとチーズを出し、そしてホッピーとビールで存分にスペアリブを堪能した。あともう1パック買ってきても良かったよ!と大騒ぎするほど、それはめちゃめちゃ美味しかった。

あんまりアメリカでスペアリブを食べてきたという感もないのだけれど、あのコッテリドップリとした味わいの骨つき肉は忘れがたいものがあって、懐かしい味が割と真に迫って今日の食卓に再現できたことにびっくり。どうやら、生肉をマリネしてそのまま焼くより、一度蒸すか煮るかして下処理したスペアリブにタレをからめて焼いた方がそれっぽくなるようだ。
「あはは、このソースの味が、なんとも旨いね」
「笑っちゃうことに御飯にも似合うんだよ、この甘いケチャップ味が」
なんて言いつつ、1カップのケチャップを使って作ったソースを舐めるような勢いで手も口もべちゃべちゃにして骨付き肉を楽しんだ。今度はぜひぜひ、カットされていない、塊のままのスペアリブを調理したいなぁ。そしたらきっと、もっと美味しい。

また作ろう。今度は豚のアバラ肉1頭分買ってきて。