食欲魔人日記 08年08月 第3週
8月11日 月曜日
もうちょっと濃い色に仕上げたかったガンボスープ
卵サンド
アイスカフェオレ

土曜の夜から「子猫がいなくなっちゃったのよー」と、低い声で鳴きまくっているかすみさん。昨夜もたいそうにぎやかに鳴いていた。「夜泣き」ならぬ「夜鳴き」だ。
午前1時半に起こされ、午前4時半にも起こされ、眠いよ……と目をこすりこすり起きた月曜の朝。乳児のいる家のよう。

朝御飯は、昨日スーパーで安売りされていたのを買ってきた、大手メーカーの卵サラダサンドを。他のパンも買ってきてあったのだけれど、卵サンドだけで充分と、アイスカフェオレ片手にもぐもぐ食べた。

先週は毎日何がしかのイベントがあったけれど、今日は久しぶりに「本当に何もない一日」。私は仕事したり、息子はお友達を家に呼んで遊んだり、午後はその子の家に遊びに行ったり。かすみさんは昼間も時々悲しそうに鳴くけど、それ以外は平穏な一日だった。

コールスローサラダと茹で野菜色々
ガンボスープ
羽釜御飯
アイスプーアル茶

鍋の中にガンボスープの残りが2人分ほど。コールスローサラダも残っているし、これを食べてしまいたいなと御飯を炊いた。シチューではあるけれど、ガンボスープは御飯(steamed rice)を添えて出されることが多い(こんな感じに)。ステーキ屋さんで「本日のスープ」扱いになったりする時はさすがに御飯はついてこないけれど。

食事の支度が「御飯を炊くだけ」というのもあんまりなので、サラダに添えるべくブロッコリーとさやいんげん、パプリカをさっと茹でてコールスローに添えた。マヨネーズかけたり塩ふったりして温野菜は適当につつく。

ガンボスープと御飯は別々の器によそって出したのだけれど、
「カレー!……じゃない、こないだお母さんが作っていたスープだ」
と息子がスープひと匙ふた匙舐めて、
「……これ、御飯入れて食べると美味しいスープだよね?」
と言い出したので少し驚いた。御飯入れて食べると美味しいよなんて、今回作った時には言わなかったと思うのだけれど、覚えていたのか、たまたまそう思ったのか。

見てくれはあまりよろしくないガンボスープなのだけれど、息子も案外これが好きらしい。土曜日に友人たちに出した時は「いらなーい」と言っていたのだけれど、その時は「マッケンチーズに集中したかったからね」なのだそうで。

8月12日 火曜日
お昼は「壁の穴」
卵サンド 1/2切れ
カスタードサンド
アイスカフェオレ
葡萄(デラウェア)

今日は盛大に朝寝坊。
かすみさんが深夜にニャオニャオ鳴かなくなった(=いなくなった子猫を探さなくなった)のと、3匹の子猫が2匹になったので、幾分夜が静かになった。明け方一度猫たちに起こされかけたけれど、そのまま二度寝してしまって気付くと8時過ぎ。ぎゃー清掃車行っちゃうーと、慌ててゴミ出しをした。

朝御飯は、日曜に買ったパンがまだ微妙に残っていたので、それらを息子と半分こ。種なし葡萄が大好きな息子のリクエストで、先日美味しそうなデラウェアを買ってきたのでそれも出した。私は葡萄は大粒の紫色をした、巨峰とかピオーネとかが好きだなぁ。

千葉そごう内「壁の穴」にて
 ランチセットB(パスタ・サラダ・ドリンク) \1260

家に帰って、いちごかき氷

あれこれ買い物の用事があって、息子と2人で千葉にお買い物。リズム天国ゴールド買って、本屋さんで本も数冊購入。

「お昼御飯、どうする?」
「壁の穴で、スパゲティ!」
お寿司とか串揚げとか色々悩んで決めるかと思いきや、即答で「壁の穴」と言われ、それほどこの人はたらこスパゲティが好きなんだねぇと思いながらリクエストに応じて「壁の穴」に行って来た。

幸い、今日のランチパスタの一つが「たらこと高菜のスパゲティ」。息子は当然それ、私はさっぱりしたものが食べたいなと「海老としめじと青ねぎのスパゲティ」。白ワインと醤油の味の、かなり淡泊な味のスパゲティだった。ベタベタする湿度の気持ち悪いほどの蒸し暑い日には、ミートソースやバター味のものはあまり恋しくなれない。

このところ野菜摂取不足だしと、サラダとドリンクのついたセットにした。サラダはきんぴら風のごぼうがトッピングされた、レタスやパプリカ、トマトなどを盛り合わせたもの。最初に持ってきてもらったアイスティーを早々に空にしてしまいそうになりつつ、大盛のたらこスパゲティをすごい勢いで食べていく息子を半ば呆然と見やりながら、私は普通盛りの醤油味スパゲティをつるつると食べた。普通盛りだと案外と軽い分量で、これだったらミートソースとかにすれば良かったかなーと思いつつ。

食後は夕飯の食材を見繕って帰宅。先日「みかん」と「ぶどう」のを買って美味しかったかき氷シロップのいちご(これ)を見つけたので買ってきた。帰宅早々かき氷機出して手動のそれをぐるぐる動かしてかき氷作り、早速「いちご氷」を食べる。息子がなにやら冷蔵庫をがさがさやっていて「麦茶でも出すの?」と聞いたら、練乳のチューブ持ってきたので感心してしまった。練乳は良いよねぇ……。

他のシロップと同様に、いちごシロップも自然な味で美味しかった。かき氷シロップは明治屋の「マイシロップ」が昔ながらのいかにもな味で好きなのだけれど、ちゃんと美味しいシロップが欲しいなと思っていたからとても重宝している。分量も少なめで使いやすいし(マイシロップは毎年余らせて捨てることになっちゃうのね……)。

茹でとうもろこし
茄子といんげんのオイスターソース炒め
サンマの塩焼き おろし醤油
夏野菜のスープ
羽釜御飯
缶チューハイ(シークワーサー)

無性に夏野菜が恋しくて、茄子にトマト、ズッキーニにいんげんにとうもろこし、と、あれこれたくさん買ってきた。なのに魚屋さんで目が釘付けになってしまったのが「生サンマ」。出回っているのは知ってるけれど(先日お刺身食べたばかりだし)、まだお盆なのにサンマというのもどうよと思いつつ、1尾150円、2尾買ったら280円のそれから目が離せなくなってしまった。今のサンマは釧路のサンマ。見事にぷりぷり太っていてとても大きく、美味しそうだった。1尾200円以上だったら「まだまだ早い」と踵を返すところ、1尾140円は……普通に手が出る。下手に別の魚の切り身とか肉とか買うよりも安い。

夏野菜を組み合わせるに、ちょっと変な気もするけれどと思いつつ、どうしても我慢できなくてサンマを買ってきてしまったのだった。自分の中では「秋の食べものだから、せめて9月になるまで待ちましょう」みたいな取り決めがあったのだけれど、そんな取り決めはどこかに飛んでいってしまった。多分さっきパスタと一緒に食べちゃったんだ。

やっぱり塩焼きよねーおろし醤油よねー、と、サンマは基本中の基本の塩焼きに。夏野菜は盛大に刻んでスープにした。トマトも入れたけれど、ミネストローネというには薄い、「トマト入りの野菜スープ」みたいな感じ。茄子とズッキーニ、いんげん、人参、パプリカ、玉ねぎ、とうもろこし、ベーコンを入れてみた。それとは別に、茄子といんげん、パプリカをオイスターソースと豆板醤で軽く炒めたおかずも1品。これは冷蔵庫で冷やしておいてトマト混ぜて、だんなの明日のお弁当のおかずの一つにする予定。

今シーズン初の塩焼きサンマは、たまらない美味だった。私、フォアグラとか仔羊とか与えなくてもサンマだけ与えていればずっと幸せなんじゃないかと自分で思ってしまったほどに、魅了された。鬼おろしでガシガシ削った大根おろしもまた最高で(大根の美味しい季節でもなんでもないんだけど……)、炊きたて御飯にサンマとおろし醤油でもういくらでもいけちゃいそうな感じだった。サンマは全く好物ではない息子には、サンマ少なめにしてやって代わりにスモークサーモンを数切れ足してやった。

魚焼いたら猫たちがニャンニャン言うかなと危惧していたのだけれど、さほどそんなこともなく、サンマをねだられることもなく、私は1尾と半尾ほどのサンマを大変美味しくいただいたのだった。これから12月あたりまで、さて今年は何尾食べられるかなー。

8月13日 水曜日
子猫達に幸あれ!と息子と乾杯
「DONQ」のコーンパン・オニオンチーズパン
アイスカフェオレ
ミニマンゴー

情が移らないようにと、あえてどうしようもない感じの名付け方法で「いー」「りゃん」「さん」と呼ばれていた子猫たち。
ほどなくだんなが「いこちゃん」「りゃんりゃん」「さんたろー」と各猫の性格に見合った呼び方をし始めて、どのみち家族全員情が移りまくりな状態になるのは明白な感じの展開に。面白いことに、いーちゃんは私になつき、さんちゃんはだんなになつき、一番小さなりゃんちゃんが息子になつきと、それぞれ一番なつかれる人が違っていた。
今日、残ったさんちゃんとりゃんちゃんがいよいよ貰われていく。

「そっかー、さんたろーお別れかぁ。こんなに懐いたのになぁ……」
と、実は一番寂しそうにしていたのは、だんな。惜しむように撫で撫でしているところを慌ただしく朝御飯にした。昨日の昼、ちょうど焼きたてのところが販売されはじめていた「DONQ」のコーンパンと、一緒に買ってきたオニオンチーズパン。先日「わしたショップ」で買ってきてあったミニマンゴーも剥いてみた。

最近はどのパン屋さんでもコーンパンを見かけるなぁと、コーンパン好きの私は嬉しくなりつつ、でも昨今の原料の価格高騰に伴うパンの値上がり具合も無視できない状況ではあるので、落ち着いたら家でパンを焼こうかなあ、コーンパン自分で作ったら美味しいかなあとぼんやり思いつつもぐもぐ。

コーンパンもオニオンパンもどちらも温めたら香ばしくて良い具合だった。

稲庭うどん ごまだれ
麦茶

午前中、私はお仕事、息子は同じ部屋で算数と漢字のドリル。息子の学校は夏休みにあまり宿題を出さない方針らしいのだけれど、それにしてもこの夏休み、これまでほとんど全く勉強らしい勉強をしていなかったので、少しはやった方がよろしいのではと昨日本屋さんで問題集を少しばかり買ってきてみたのだった。

お昼御飯は、稲庭うどん。
7月に1人角館の母の家に滞在していた息子が、岩手で再会した時に「これ、自分で買ったんだー。お父さんとお母さんにおみやげ!」と、武家屋敷のおみやげもの屋さんでみつけたのだと渡してくれたのがその稲庭うどん。桜の名所だということでか桜色の素麺もセットになっていた。

素麺よりはうどんの方が食べたい気分だねと稲庭うどんの方を茹で、市販のごまだれでいただくことに。シコシコとした少し平べったいうどんは、さぬきうどんともまた違った口当たりの良さがある。食感としては素麺とうどんの中間くらいなのだけれど、素麺よりは稲庭うどんの方が好きだわと思ってしまうのは多分に身贔屓もあるのかも。

稲毛「太閤園」にて
 餃子
 茄子野菜炒め定食
 ビール(アサヒ スタイニー)

そして午後、さんちゃんの里親になってくださる方が訪れ、夕方にはりゃんちゃんの里親になってくださる方と最寄り駅でお会いして、それぞれ子猫を託すことができた。どの方も「心底自分は猫好きです」と表情から滲み出ている方ばかりで、いーちゃん含め、猫飼いの経験者ばかり。良いご縁ばかりがあって本当に良かったと思う。それにしても家の中が一気に静かになってしまった。

もう、猫トイレ掃除をしていても「なにしてるのー遊んでるのー?トイレしたいなら、動作はそうじゃないのよ、こうするのよ」とばかりに脇から手を出してくるいーちゃんも、床からソファ、チェストの上へと駆け上がり金魚水槽に手を突っ込むさんちゃんも、おとなしそうな外見をしつつ、床に積み上げた私の蔵書(ああ、大人買いしたばかりの『家庭教師ヒットマンREBORN!』が……)を崩壊させて跳ね回るりゃんちゃんも、もういない。柱によじ登ってセミみたいに張りついている子猫たちを見たときに「なにしてくれてんだ、君たち」と思ったりしたけれど、あれは是非写真に残しておきたかった。

子猫いいなあ子猫との生活楽しかったなあと、思わず「子猫の里親募集」の掲示板とか眺めに行ってしまったりして、そして「そんなことしちゃったよ」とだんなにメールで伝えたところ
「保健所とかで貰うなら子猫にしてね(・_・)ノ」
なんて返事が返ってきて同じ穴の狢状態だったりして、でももう猫は当分かすみさんだけでいっぱいいっぱいかな、と。せっかく必死に里親探したのに、また子猫増やしてどうするよ。

もうね、いっそ「プラスにゃんbyヘーベルハウス」の家とか建ててしまいたい。キャットウォーク、人間トイレ脇に設置できる猫トイレスペースなどなど、見ているだけで「いいなー楽しそうだなー」と。

と、今日は猫との別れで少々しんみりしつつ、夕飯は息子と2人久しぶりに「太閤園」に寄ってきた。りゃんちゃんを駅で渡す時間がなかなか定まらなくて結局夜7時くらいになってしまったので、「じゃあ猫を渡しついでに、外で食べてきちゃおう」と。

「お別れした猫たちの幸せを祈ってかんぱーい」
と、私はビール、息子はお茶で乾杯しつつ、餃子つついて息子はチャーハン、私は茄子野菜炒め定食。チャーハンちょっとちょうだいよ、代わりに私の炒め物あげるから、などとやいやいやりながら、茄子が1個丸ごと使われている茄子山盛りの肉野菜炒めを堪能してきた。

いつもながらの、白菜にキャベツに人参に、下味しっかりつけた豚肉に……という組み合わせの、醤油味ベースの炒め物。刻んだナルトが入っているチャーハンも相変わらずの美味だったけれど、でも今日はどちらも微妙に塩気が強めだった。鍋をふるうおっちゃん、少々お疲れ気味なのかしら。いつもはほとんどブレのない味のものが出てくるだけに、今日はちょっと炒め物の生姜も強めだったりして、少しばかり「あれ?」と思ってしまった。いつもの味とちょっと違うというだけで、美味しいことに変わりはないのだけれども。

8月14日 木曜日
ワンプレートディッシュ、けっこう好きなんです
「DONQ」のコーンパン・エピ
夏野菜のスープ
アイスカフェオレ
ぶどう(デラウェア)

子猫が1匹もいなくなってしまった昨夜、かすみさんは鳴きに鳴いて、私は2時半、4時半、6時に起こされた。あまりに鳴いて外に出たがるので(外で子猫を探すつもりらしい)4時半に外に出したら、数時間後に玄関側の方のありえない高さの窓にセミのように張りついて鳴いていたので慌てて屋内に。すっかり泥だらけになって帰ってきたかすみさんを朝から丸洗いしたのだった。

「……なんかさ、乳児を育ててた頃に逆戻りな気分だよ」
「いやいや、息子、乳児の頃からそんなに手間かからなかったし」
そうだよねぇ、息子は生後2ヶ月で夜通し6時間ぶっ続けてで寝てくれる子だったよね、夜泣きもしなかったし……と、思わぬ「育児再体験」になっちゃっている私とだんな。私は昼寝できるから良いけど、だんなはそうもいかない。連日の残業でお疲れのところ、この状況は早くなんとかしたいけれど、かすみさんを宥める以外にできることはあまりなく。

眠いよ、超眠い……と、昨日と同じような朝御飯。ベーコンを巻き込んだ稲穂の形のパン「エピ」と、昨日に引き続きコーンパン、そして野菜スープ。ズッキーニ1本に茄子1本にと、手持ち野菜をしこたま使ったスープなので、まだまだたくさん残っているのだった。マメに火を通して悪くならないようにしているけれど、味の方は少し変化をつけたいところ。

「梅林堂」の六六ロール・生どら
息子特製 マンゴーカルピスドリンク

私とだんなが寝不足なら、息子も寝不足。今日は息子を起きるまで寝かせてやり、息子は一人遅めの朝御飯になった。昼御飯を摂るには微妙な状況になってしまったので、昼過ぎにちょっと多めなおやつを食べる。

いただきもののロールケーキと生クリーム入りのどらやきがあったので、それをスライスしつつ、飲み物は息子が用意してくれたマンゴーカルピス。

先日届いた息子の「4年の科学」の教材がブンブンジューサーなる名前の、ジュースを作れるミキサー。本には「苺と牛乳を混ぜて苺ミルク」などの色々なジュースメニューが乗っていて、
「僕がジュース作るよ、なんでも作るよ!」
と息子が燃えていたのだった。今ある材料で作れるもの……と、息子と教材を見て、マンゴーの果肉とカルピス原液、水で作るマンゴーカルピスをリクエストさせてもらった。

「攪拌」の機能はあっても「粉砕」の機能はあまりないジューサーだったので、思ったよりマンゴーの果肉が細かくならなかったようだけれど、でもちゃんとマンゴー味のカルピスになったそれを飲み飲み、和風の味のロールケーキと抹茶レモン味の生どらやきを堪能した。ロールケーキの生地は、カステラ風のハチミツの味がする卵色のもの。クリームの量はあまり多く見えなかったのに、しっかりクリームの風味を感じる美味しいものだった。美味しいロールケーキにうっとりしながら充実したおやつ終了。

茹でとうもろこし
炒め夏野菜の冷やしサラダ
黒豚の生姜焼き 千切りキャベツ
トマト味夏野菜のスープ
羽釜御飯
チューハイ(サントリー・沖縄たんかん)

かすみさんが時折悲しそうに鳴く以外は平穏だった一日。夕方になってから入ったメールで状況が一変した。

昨日里親に出したりゃんちゃんが先方で脅えてしまって大変な状況、という内容だった。なんでも、そのおうちにいる犬がりゃんちゃんを舐めたくて仕方がなく、でもりゃんちゃんはそれに脅えてしまってずっと恐慌状態とのこと。犬がいるとは聞いておらず、伺っていたのは「前に飼っていた猫が亡くなってしまって……」という話だったので、こちらもびっくり。その亡くなった先住猫さんが犬と仲良しで、犬の方も猫が大好きだったとのことなのだけれど、突然見知らぬ家に連れて来られて早々犬に舐め回された子猫のりゃんちゃんを思うと、もうちょっと気をつかって軟着陸させてあげられなかったのかなぁと思う。子猫の方は、どんなに犬が歓迎ムードでも「食べられちゃう、囓られちゃう」と感じてしまうと思うんだけどなぁ……。犬とふれあう環境には全くこれまで無かったわけだし。

「こちらで他の宛を探しますが」と言っていただいたのだけれど、その後の消息も知れないようなところにりゃんちゃんを託すのも心配だし、何よりこの里親さんに関してはあまり信頼できる心持ちでもなくなってしまったので、我が家に戻してもらうことにした。
猫を可愛がってくれそうな方で安心していたんだけどなと心を痛めつつ、これからりゃんちゃんを連れてきてくださるということだったので、取り急ぎ夕御飯に。

まだまだ残る夏野菜のスープは今日の分だけ取り分けて、トマトピューレとケチャップ少々を加えてトマト味を少し強めに味を調整。だんなのお弁当にも使った、炒めた野菜を冷やしておいたものにもトマトを混ぜて、全体的にトマト多めな食卓になった。手早く済ませてしまえとオーバル皿に御飯と千切りキャベツ、冷やし野菜、簡単に作った黒豚の生姜焼きを盛りつけてワンプレートディッシュに。

もう少ししたらりゃんちゃん戻ってくるからねと慌ただしく私と息子で夕御飯。当初は「もう、"生姜焼き丼"でいいや」と思ったのだけれど、オーバルディッシュに盛りつけたら内容は「生姜焼き丼」そのものでも幾分お洒落に見えるようになった気がしないでもない。夏に食べる茄子ってなんか幸せなのよねと思いつつ、炒め物をお代わりしながら急ぎ足で平らげた。

そして昨日託した状態と同じ状態で、同じ籠に入れられて帰ってきたりゃんちゃん。水1滴も飲まない、飲めない状況だったそうで、帰るなりかすみさんに甘えてその後もりもり御飯を食べ始めた。かすみさんも「子猫1匹帰ってきたー」と安心の様子だし、「元の家だ、元の家だ」とりゃんちゃんも落ち着いた様子で家の中を再確認して歩き回るしで、「もういいや、とりあえずこんな感じで」と、こちらも肝を据えちゃった感じ。

しかしりゃんちゃん、体中が犬臭い……あんたどれだけ舐められてきたの……。

8月15日 金曜日
夕食後、久方ぶりにパン焼きしました
ランチパック(ピーナッツ・たまごサラダ)
アイスカフェオレ
ぶどう(デラウェア)

子猫が1匹戻ってきて安心したのか、昨夜のかすみさんは静かだった。ゆっくり寝ていても良かったのだけれど、なんとなく目が覚めてしまって7時半頃から活動を始めてみたり。今日も暑い一日になりそうだ。

時々無性に「ランチパック」が恋しくなる病が発病する私は、「あー、安売りしているー」と、またもやついついランチパックを朝食に買ってきてしまったのだった。でも今回は割と普通に、冒険することなく「ピーナッツ」と「たまごサラダ」という超ベーシックな選択を。バナナなんとかとか、なんとかメンチカツとか怪しい品も選べたのだけれど、あえて普通なものを買ってきてみたのだった。ランチパックのピーナッツ、大好きなのよね……。

「というわけで、君と私で1切れずつね」
と、1袋2切れ入りのそれを息子と半分こ。あの、100円の紙製容器入りのピーナッツクリームを彷彿とさせる昔ながらな味のピーナッツ味がたまらない。

キュウリとトマト with マヨネーズ
鶏肉とブロッコリーのクリームソースマカロニ
カレー風味の夏野菜のスープ
アイスプーアル茶

猫たちは静かに寝てるし(寝まくってるし)、特に外出もしないしで、平穏な一日。外で遊ぶ子供の声も今日は聞こえず、本当に静かな一日だった。

買い置きの生クリームを早いところ消費しちゃわないとなという理由で、夕飯はクリームソースのショートパスタ。先日、ソースだけ使ってしまったマッケンチーズの素があったので、残ったマカロニを使ってしまうことにした。

小さく切った鶏むね肉とブロッコリーをパスタと一緒に茹で、軽く煮詰めた生クリームに塩胡椒してバターひとかけ落としたものと和えるだけ。まだ無くならない夏野菜のスープは、今日は取り分けてカレー粉とターメリックをふってほのかなカレー味にして出した。あとは、適当に切った冷たいキュウリとトマトにマヨネーズを添えただけのサラダ。

人間の食事の準備しがてら、猫たちにも鶏むね肉を煮たのを用意してみた。小さく切った鶏肉を少量の御飯と共に水煮して、ついでに少量のブロッコリーとかぼちゃも混ぜて煮てみる。……でも、今ひとつ食いつきは良くなく、「じゃあ、ミルク味ならどう?」と、用意してあった顆粒の猫用ミルクをふりかけて混ぜてやったらスープだけ舐め取る始末で、手作り餌は今回は失敗に終わったのだった。

やっぱりマグロがよろしいんですか?と血合い部分のマグロを切ってやったら親子揃って「こちらは大歓迎」と。……鶏肉の方が、栄養面などで望ましいらしいんだけどなー……ブロッコリーとかがいけなかったかなー……。
まだまだ痩せっぽっちの、食の細いりゃんちゃんのためになるべく滋養のあるものをと思っているのだけれど、一緒になって食べているかすみさんばかりがツヤツヤと良い毛並みになっているようで。次回は茹でた鶏とゆで卵を合わせてあげてみようかしら。

「夕御飯食べたら、パン焼く準備しようかなーって思ってさ」
自家製パンが食べたい気分になったから、ホームベーカリー使って久しぶりに食パン焼こうと思うんだ、と息子に話しながらマカロニつついていたら、
「えー、ちゃんとこねて、ちゃんと焼こうよ」
と息子。

「クリームパンとか、食べたい」
「それは今から作るにはちょっと手間がかかりすぎるからヤだなぁ……簡単なのにしようよ」
「じゃあ簡単にメロンパン」
「メロンパン簡単じゃない、全然簡単じゃない」
「じゃあねえ……チーズと、クリーム入り」
クリーム入りというのは難しいけど(夕食で生クリーム使い切っちゃったし)チーズ入りというのはいいねと、チーズ(ゴルビージャック)をトッピングしたリーン生地のパンを焼くことにした。

僕も一緒にこねる、僕もなんか、形のあるパン作りたい!という息子の希望だったので、一緒にこねこねしつつ、生地の1/6を息子に渡して自由に成形してもらうことに。6等分した生地の4つはチーズパンにして、私も息子命名「面白パン」を作ってみた。息子は髪の毛つきの笑い顔、私は猫を目指したつもりの「何か」。口のラインを表現しようとしたら、髭男爵みたいな顔になってしまった。鼻も大きすぎてコアラみたいだし。

「お母さん、それ、コアラみたいだ」
「君のそれだって、なんだか"呪われし人形"みたいだ」
お互いに失礼な事を言い合いながら、でも二次発酵を終えて焼いたパンは美味しそうにできあがった。チーズも見事に溶け、少々発酵しすぎの気があるようにも思えたけれど久しぶりのパン焼きにしてはまあまあの出来ではないかと。

焼いている最中、チーズの香りが気になるのか「それは私たちが食べて良いものなのかしら?」という風情で猫2匹が床に尻尾をびったんびったん振り下ろしながらオーブンを観察していたのが面白かった。残念ながら猫が食べて良いものじゃあないので、粗熱取ったら彼女たちが触れないところにちゃんとしまっておく予定。そして明日の朝御飯になる予定。

8月16日 土曜日
焼き肉でした!
自家製チーズパン&怪しい猫パン
ミルク味の夏野菜スープ
アイスカフェオレ

今日の朝御飯は、昨夜、夕食後に息子と作ったパンを。チーズパンが4個に、私が作った怪しい猫パン、息子が作った怪しい笑顔パンをそれぞれ温めて食べた。バターがほとんど入らないフランスパン風の生地なので、あっさりと淡泊な味。そのまま食べるのは少し物足りない感じもしたけれど、チーズにはすごくよく似合う。自家製パンはやっぱり格別だなと思いながら、もぐもぐ。

最後の最後に残った夏野菜スープは、牛乳加えてミルク味に。ちょっと今回、スープ作りすぎてしまった……毎日飲んでいた気が。

稲毛 「虎の子」にて
 晩酌セット 2×\1127
 USカルビ 2×\409
 粗挽きウィンナー \514
 牛ホルモン3点盛 \724
 豚ホルモン4点盛 \619
 にんにく \409
 サンチュセット \619
 ライス(並) \262
 韓国海苔 \262
 冷麺(ハーフ) \525
 ネギ飯 \315
 ワカメスープ \210
 生中 6×\314
なんか、焼き肉熱が盛り上がってしまったのでした

「……"やまと"行かない?」
「でなきゃ"しちりん"とか……」
「あ、"虎の子"とか」
近所の焼き肉屋さんの店名を次々挙げている私たちは、無性に焼き肉が恋しかった。特にモツとか恋しかった。肉焼いて食べたかった。特にモツとか。

今日は台風が近づいていることもあってか、天気が荒れ模様。午後には大変な土砂降りになり、夕方には晴れたものの「遠出はイヤだね」と近所の焼き肉屋さん「虎の子」に行くことにした。手軽な価格で、味の方は値段相応以上に美味しく、しかもビールは1杯314円。ビールが安い店は、「生中」と言いつつ「それ、グラスじゃん、全然ミニサイズじゃん」というところもあったりするけれど、ここの生中はしっかり"いわゆる普通の生中サイズ"のジョッキに入れられてくる。幸せな店だ。

晩酌セットは、生中ともやし(しゃきしゃきもやしかピリ辛もやしの選択)、中落ちカルビ1人前のセット。バラで買うより100円お得なのだそうで、これを早速2人前注文して、
「今日はビールだな」
「なんかビールな気分だな」
と、せっせとお代わりしてはせっせと肉焼いて食べた。「牛ホルモン3点盛」はテチャンとトロホルモン、ミノの組み合わせ、「豚ホルモン4点盛」は大腸と食道、コブクロとガツという組み合わせ。盛り合わせだったので1種類ずつの分量は少なめだったけれど、その分1切れ1切れが大きく食べ応えがあるのが嬉しい。

ホルモンは塩だけで、他の肉は甘口や辛口のたれをつけつつ、おおいに食べた。シメは、私はハーフサイズの冷麺で。半割のゆで卵やキムチが盛られた冷麺をツルツル啜って、あとは閉店間際の駅ビルぷらぷらして帰宅した。とてものんびりだった土曜の一日。

8月17日 日曜日
夏の晩酌
コロコロコロネ
ミニドーナツ
アイスカフェオレ

昨夜、半ば酔った勢いでスーパーでお買い物。
「朝ごパン、何か買わなきゃ……」
「あ、菓子パンセールだって」
「これでいっか?」
「いんじゃない?」
「ぼくこれねー」
「俺これねー」
「じゃ、私これ」
それぞれ適当に菓子パンを選んで籠に入れたのだった。自分の分は1袋で充分かなと思ったのだけれど、息子もだんなも2袋ずつ籠に入れていたので、つい私も魔が差してミニドーナツ4個入りの袋を1つ。でもドーナツ4つなんて絶対に要らない。

で、私の取り分は、「コロコロコロネ」なる、ミニサイズのチョコレート味コロネとカスタード味コロネのセット。それと、結局1個だけ口にしたオールドファッションタイプのミニドーナツ。コロコロコロネは、「カスタード風クリーム」と記載されていて、「風ってなんだ」と物議をかもしたのだった。割と普通にカスタードクリーム風の味だった。

たれ中華そば
麦茶

今日も一日、家でのんびり。
春からやりまくりのモンハン(MHP2G)は、そろそろやりこみモードになりつつある。クエストごとに大きさの違うモンスターが登場するところ、「大きいのを狩りまくって"大きいのたくさん狩ったね勲章"を目指しましょう」とか、毎週配信されるダウンロードクエストに挑んでみましょう、とか。尋常じゃなく大きなモンスターに対峙して、皆できゃあきゃあ涙目で騒ぎながら楽しんだりした。しかし息子よ、ラージャン戦では必ず狩猟笛でのサポート役に回っているけど(そして前衛の私とだんなはそれにすごく助けられてはいるけれど)、ラージャンに何かイヤな思い出でもあるのかね。

お昼御飯は、昨日からだんなが「油そば食べたい、油そば」と言っていたこともあって、そんな感じの和え麺を。午前中に買い物に行ったスーパーで「これだ!」とだんなが選んでいたのは、日清の「たれ中華そば」という微妙なネーミングの和え麺だった。いつのまにかカートにはミニパックのチャーシューやメンマも入っていて、だんなの盛り上がりぶりが伺えた。

「宝華の油そば懐かしいなぁ……」
とだんなが呟いていて、確かにお店でこの手のものを食べるのはすっかりご無沙汰中。自分でチャーシュー煮て、そのタレで油そばもどき作るのも充分美味しいんだけどね。

チーズ(ペッパージャック)
スティックきゅうり with マヨネーズ
だだ茶豆
もやしのナムル
豚スタミナ焼き 千切りキャベツ
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ホッピー(シャリキン!)

愛読しているデイリーポータルZで「シャリキンの作り方」という記事が出てから、我が家の冷凍庫にはキンミヤ焼酎を500mlペットに移したものが入っている。なかなか飲む機会がなかったのだけれど、満を持して今日は「シャリキン」!

だったら、ということで、枝豆とかキュウリスティックとか豚薄切り肉のスタミナ焼きとか、いかにもな感じの献立になってしまった。私が味噌汁用意している間に、だんながもやしのナムルの味付けをしてくれて(もやし茹でたのはかろうじて私)、スタミナ焼きの用意もしてくれて、しまいにはスタミナ焼きの作成までやってくれて、「週末くらいは妻の手作り料理を」作戦は開始する間もないまま、計画倒れになってしまったのだった。いや、すみません、計画すらしていませんでした。

「シャリキン」は、かなり良い感じにキーンを冷えたホッピーになって、素晴らしく良い感じ。もっとグラスが分厚くて(なるべくならジョッキで)ガキンガキンに冷えていたら、もっと良い具合のシャリキンになったかもしれない。ホッピーは、ついつい焼酎多めにしてしまってビールより酔っぱらうことになっちゃうのよねと思いつつ、昨日に続いて今日もとても良い気分の夕食になってしまったのだった。