食欲魔人日記 01年12月 第3週
12/17 (月)
Cucina Tokionese Cozima(南青山)にて「白菜とアンチョビのパスタ」 (昼御飯)
南青山 Cucina Tokionese Cozimaにて
 パンチェッタとイタリアンサラミの盛り合わせ ポレンタ添え
 赤海老のクリームスープ
 白菜とアンチョビのパスタ
 温かいアップルパイ シナモンジェラート添え
 エスプレッソ
 スプマンテ・白ワイン

日曜の夜だというのに昨夜は盛大に夜更かししてしまい、案の定、寝坊した。何も食べないままだんなを送り出し、息子も送り出し、私もバタバタと動いている間にすっかり朝飯食べそこね。
今日はお昼、だんなと一緒に食事をしようとお店で待ち合わせしている。いそいそと空腹のまま家を出た。

新橋駅に出て、地下鉄銀座線で表参道へ向かい、そこから徒歩10分。店につくと、今日1日はこの近くで仕事をしているというだんなはまだ着いていなかった。
「あ、あの、朝飯抜きでぶっ倒れそうなので何か先に食い物を〜」
と訴えたところ、「今、美味しいサラミが入ってきてまして〜」とプロシュートやら太いサラミやらを1皿に盛り合わせて持ってきてくれた。小さな塊のポレンタと、温めた玉ねぎ入りのフォカッチャつき。一人スプマンテ啜りつつ塩気の効いた脂身が美味しいハム類をばくばく食べた。だんな、まだ来ない。

約束の12時15分を5分ほど過ぎたところで「今、ビルを出たから〜」と焦った声で電話があった。到着と同時くらいに前菜を出してもらえるように頼み、10分ほどして彼が到着するや否や生牡蠣のゼリー寄せと赤海老のクリームスープがやってきた。深い朱色のスープはまろやかななのに甲殻類のこってりした旨味がぎっちり詰まっている。表面に浮いているのはオリーブオイルらしい。刻んだイタリアンパセリがぱらりと散らされていて、その香りもとても良い感じ。

で、オイルベース、トマトソース、クリームソースの3種類のパスタから選べる今日のパスタから、だんなはヒイカのオイルベースのパスタを、私は白菜とアンチョビのクリームソースのパスタを選択。白菜がコテッと柔らかくなった白いパスタはアンチョビの塩気も適度に効いている。白菜と生クリームの組合せは中華料理でも良く見るけれど、これが意外と良く似合う。第一印象はシンプルな味なのに、いくらでも食べられそうなスパゲッティだった。ヒイカのワタが溶けて、全体的にワイン色をしただんなの皿と交換しつつ食べる。

で、余裕があれば魚料理か肉料理かを食べたかったところだけれど、だんなの午後からの仕事時間が迫ってきていたのでドルチェでおしまい。
円形の薄いアップルパイにシナモンジェラートを添えたものを出してもらった。アップルパイはアツアツで、上に乗せた冷たいジェラートが溶けていって良い感じのソースになる。薄切りのりんごとパリパリのパイと、甘さ控えめのシナモン風味濃厚なジェラートが一度に口に入ると何ともシアワセな気分になってしまった。

1時間ほどのちゃっちゃとした食事を済ませてだんなは仕事へ、私はぷらぷらと表参道散策。
デザイン系書物が充実している青山ブックセンターで『デザインの現場』だの『プロのための配色事典』だの『CLASSICAL BORDER DESIGNS』だのといった本を衝動買いしまくって、2kgほどはありそうな本の塊を抱えて帰宅する羽目になってしまった。ううう、確か「雑貨屋でも覗きまくってー、新しいバスソルトなんか買いたかったりしてー」と思っていたはずなのに。

マグロと玉ねぎのポキ丼
だんな特製 角煮大根
大根入り豚スープ
南瓜の種
モルツ、焙じ茶

苺 with 牛乳&コンデンスミルク

充実した昼御飯を食べたので、夜はさらっと丼で済ませることにした……つもりだったのに、良く考えたら、昨日からだんなが仕込んでいた角煮大根が良い具合に煮えていたりするので、温めるだけでおかずが1品増えることになった。ありがたやありがたや。

安売りしていたマグロのサクをざくざくと切って刻み玉ねぎをたっぷり、刻み唐辛子を少々と合わせ、醤油をだば、レモン汁をちょろっ、サラダ油もちょろっと垂らし、かき混ぜておく。熱い御飯の上に盛りつけて、上から香菜でも散らせば完成。ケンタロウさんの本に載っていたハワイ風の飯「ポキ丼」は簡単なくせに美味しくて、作り方もなんとなく覚えてしまった。すっぱ辛くて香菜の香りがする丼は、ハワイの飯というよりもタイ料理のようだ。

強すぎない味でほろっと煮た角煮大根は肉も大根もやわやわと柔らかく、たまらないビールの肴になっていた。ついでに、中華料理店で出されてから息子が大好物になってしまった南瓜の種(を揚げて塩ふったものらしい)も、乾物屋で買ってきたので出してみた。酒の肴なのに、リスかネズミかのように南瓜の種を食べまくる息子。ポキ丼よりも角煮よりも、どーして南瓜の種がそんなに良いのか、息子よ。

食後は今シーズン初のイチゴ。1パック298円だったのを早速買ってきた。
大ぶりなイチゴは縦半割にしてガラスの器に入れ、コンデンスミルクと牛乳をだばだ〜とぶっかけてイチゴスプーンで潰して食べる。決してイチゴを美味しく食べる食べ方じゃないよな、とは思ってしまうんだけど、あのイチゴ色にイチゴ味に染まった牛乳がものごっつぅ美味しいんだわぁ。

12/18 (火)
牛肉としめじ炒めのおろし醤油 (夕御飯)
蟹玉乗せうどん
アイスウーロン茶

一昨日の晩に作った、天津丼の具が残っている。昨日食べようと思っていて、すっかり忘れてしまっていたのであった。蟹肉たっぷり筍たっぷり、もったいない。
「うどん!うどんに乗せましょ〜」
と、だんなが中華鍋を操って蟹玉を焼いてくれた。1つの蟹玉を3等分し、「ヒガシマル」のインスタントいりこだしを張ったうどんの上にぽてっと置く。蟹玉だったらラーメンの方が似合わないか?と思わないでもなかったけど、これがなかなかうどんにも似合う。太い麺の食感は御飯にも似て、だし汁は超薄味のあんだと思えばそれほど不釣り合いなものではなかった。

この季節はもう、朝は毎日身震いするほど寒い。熱いうどんが心地よい季節になってきた。

田町 周の家にて
 ランチセット \850
 (若鶏の煮込みごはん+豚角煮らーめん 杏仁豆腐)

本日、お仕事。今日は裏門前の定食チェーン「大戸屋」に行こうと思い、しかし手前の信号が目の前で赤に。「……ちぇー」とタイミングの悪さに舌打ちして道なりに駅に向かって進み、「あ、あそこのインド料理屋に行こう」と思った途端に今度はそちら側の交差点信号が赤に。タイミングが合わないこと甚だしい。
結局、止まらずに歩ける方向を選んで進みまくっていたところ(寒いから立ち止まるのがイヤだったのねー)、とうとう駅前近くまで来てしまった。……あまり入りたいと思うお店が、ない。

「本格讃岐うどん」の看板に「うどん、あっついうどん!」と足を向けかけ「……今朝、喰ったばっかじゃーん」と一人心中ツッコミを入れて向き直り、そこに出ていた「周之家」の看板に気がついた。3種類ずつあるミニ丼とミニ麺を好きなように組合せ、デザートがついて850円なり。「麻婆豆腐ごはん」「若鶏の煮込みごはん」などの文字に惹かれてふらふらと入店した。

初めて入った店だったけど、東京近辺に20店近く支店を持つ中華料理店らしい。白と赤が基調の、妙に小洒落た内装だった。近隣のサラリーマンらしきグループ男性客が多い。「若鶏の煮込みごはん」と「豚角煮らーめん」をセットで注文し、しばし待つ。テーブルに来た飲み物がアイスウーロン茶なのがさりげなく嬉しかったりして。

御飯茶碗1杯ほどのご飯に醤油味ベースのこってり甘辛い鶏肉と大根の煮込み、そしてちょっと甘めの醤油味スープに豚の角煮が分厚く1枚乗った小ぶりの麺どんぶりが出てきた。デザートは杏仁豆腐。
そこそこ不味くはなく、でも嬉しくなるほど美味しくもなく、「ん〜、普通だ……」てな感じの料理だった。全体的に甘めの味付けのような気がする。大きめの鶏肉は嬉しかったし、青菜の浮かんだラーメンもそこそこいける。でも「ファミリーレストランよりちょっとマシ」な感じというか。
小さな器入りの杏仁豆腐は、エバミルクかコンデンスミルクでも大量に入っているのか、乳製品系の甘さとコクが強かった。杏仁の香りよりも牛乳臭さの方が強かったりして、「じゃ、邪道だ……」と思いつつも、ミルク大好きな私は実は嬉しかった。

今度は信号のタイミングに臆せず、目指したお店をちゃんと目指すことにしよう。

牛肉としめじの炒め おろし醤油
大根の葉の塩もみ
大根と大根の葉の味噌汁
羽釜御飯
ポーターエール、アイスウーロン茶

不二家のイタリアンモンブラン
アイスカフェオレ

先週末、我が家に届いた三浦大根が3本。4/5本ほどが鍋の中で豚バラ肉と共に煮えている。1/5本分の切れ端を眺め、
「……大根おろしにしても旨そうだなぁ」
と思い、牛肉としめじを炒めたやつをおろし醤油で食べることにした。牛肉と大根おろしと醤油は、日本人で良かったとしみじみ思える素敵な組合せだ。

して、巨大な大根の葉もやっぱり巨大だ。3本分の大根の葉がわさわさと大量に段ボールに詰まっていて、今日はそれも使って大根三昧。大根の身と共に葉も刻んで味噌汁にし、それとは別に、更に葉をみじん切り。みじん切りしたやつには塩を揉みこみ、上から熱湯をジャッとかけてからぎゅうぎゅう絞って水気を切り、更に塩を軽くふってからちりめんじゃこと胡麻を混ぜてふりかけ風にしてみた。おかずの全てが大根ものだ。今は無き「料理の鉄人」で大根対決でもやってる気分になってくる。

夜9時間近、いつもより遅く帰ってきただんなの手には不二家のケーキの箱がぶらさがっていた。
「……なんとなく、モンブランな気分だったの」
だそうである。私にはイタリアンモンブラン(←最近流行りの茶色いやつ)、彼のはモンブラン(←昔タイプの、黄色いの)、息子用にはカスタードプリン。
食事を終えて、夜10時近くなってからのケーキとコーヒー。たまんなく不健康だけど夜の甘いものはまた格別に美味しいのよねぇ〜。

12/19 (水)
ACQUAPAZZA(広尾)にて仔羊のラグーのパスタ (昼御飯)
チーズトースト
カフェオレ

「ねむー」
「ねむねむ〜」
「もーもー、ねむすぎ〜」
と悪態をつきつつ起床。食パンを思い切り厚切りにし、更に思い切り山盛りのチーズをぺたぺたとまんべんなく散らしてオーブンへ。チーズが全部綺麗に溶けるまで焼いて、その間にコーヒーも準備。

ピザ用チーズなんかを使ってチーズ山盛りのトーストを作ると、あの"とろけるチーズ"1枚きり乗せて食べるのが虚しくなってしまうほど美味しい。多分恐ろしいほどカロリーは違うとは思うけど、それでもやっぱり山盛りチーズの魅力はたまんないものがある。

広尾 ACQUAPAZZAにて
Bコース \3,800也
 野菜のスティック
 前菜盛り合わせ
 本日のプリモピアット
 魚料理or肉料理
 ドルチェとカフェ

某オーナー氏のパソコンが、今月頭にコンピューターウィルスにやられちゃったのである。判明してからすぐに復旧作業はやっていたのだけど、Internet Explorerのウィルス対策をまだやっていなかった。今日は朝からそこの事務所に赴いて、アフターフォロー作業をちくちくと行う。午後までかかることを覚悟していたけれど、幸いお昼過ぎに終わった。夕方の息子の保育園お迎えまではまだまだ間がある。
「……まだ行ったことないから、行っちゃおうかなー」
と移転して1ヶ月経過した「ACQUAPAZZA」に行ってみることにした。広尾でリニューアルオープンしてから行くのは初めてだ。

マネージャーのKさんに「お久しぶりです」とぺこりぺこりと挨拶して2人がけのテーブルへ。午後1時を過ぎて、かなり混雑している店内に続々と客が来る。大繁盛のようだ。
4種類あるランチコースの中から「B」を選択。前菜が2つにパスタにメイン、ドルチェもついて3800円。

最初に来るのは蕪やセロリ、イタリアンパセリや大根などの生野菜の盛り合わせ。素材そのままの野菜にオリーブ油や塩をつけて食べる。毎回「これって"料理"として、どうよ?」と思わなくもないけど、これがしみじみと美味しい。生の野菜って美味しいんだなぁ……と感動してしまうほど旨い野菜なのだ。相変わらずの美味しさだ。西麻布の頃は2種類のマヨネーズソースがついてきたものだけど、今はオリーブ油だけらしい。

前菜の盛り合わせは、楕円の皿に5種類ほど。さつまいもを甘く炊いたものに、鶏肉のマルサラ酒風味のソテー。バゲットの上に乗るのはブロッコリーのくたくた煮で、帆立の上には粒マスタードの効いたソース。白い器に盛られたものは、切り干し大根のトマトソース和えだった。き、切り干し大根っすか???
手間のかかった前菜1つ1つはそれぞれ味わい深く、特に切り干し大根のトマトソースが妙に美味しかった。確かに味は切り干し大根なのに、ちゃんとイタリアンチックな味がする。

3種類から選べるパスタは、「仔羊のラグーのトマトソースパスタ」にしてもらった。大きな皿に、ちんまりとパスタ。食べてみると見かけよりは量があるけれど、皿との大きさの対比で何だか少量に見えてしまって、自分としては何だかちょっとばかり損した気分。私はごくごく普通の皿にどかーんとパスタ盛られている方が嬉しかったりするもので。
それでも、ほろほろに煮込まれた肉にしっかりとした塩味、トマトの酸味もほわんと効いたパスタは期待通りの美味だった。イタリアンパセリの強い香りも漂ってきて、それが肉の味と良く似合う。前菜の時に出していただいたカンパリオレンジ(ブラッドオレンジジュースで割ったやつ)をくぴくぴ飲みながら窓外のオリーブの木なぞ眺めながら食べていると、何とも良い気分になってくる。

メインは、アンコウか沖縄島豚か。沖縄島豚のグリルにしてもらった。バターたっぷりの味がする柔らかいマッシュポテトと菜の花のソテーがついて、分厚い島豚がごろんとソテーされてやってきた。ここ数ヶ月、狂牛病騒動のちょっと前あたりから豚肉が料理界で密かなブームになっているらしい。「三元豚」だの「白銀豚」だの色々食べてみたけれど、目下のところ「沖縄島豚」が一番好きだ。脂身がだらけてなくてキュッと締まり、その脂の味がたまらなく美味しい。肉は噛み締めのある歯ごたえの感じられるもので、これまた旨味が良い感じ。胡麻の入るパンを囓り囓り、ペロッと肉を食べる頃には入店してから1時間ほどが過ぎていた。

ドルチェはティラミスやパンナコッタなどの見本の中からモンブランを。エスプレッソをいただきながら、一人で豪華な昼飯を食べてしまった。
お店が移転したり新しいお店もオープンしたりこれからオープンしたりで、それなりに見知っていたスタッフの顔が一変していた。今日座っていて、見知った顔はマネージャーのKさんただ一人。「も、もしかして私はもう"古い"客?」とちょっとだけ寂しく思いつつ席を立つと、レジで日高シェフが電話していた。続けてかかってくる電話を「はい、リストランテアクアパッツァです〜」と……総料理長が電話番してどーする。

「どーもどーも」「どーもどーも」と挨拶しつつ、リニューアル中のホームページの話などをちらちらとしてから店を辞した。

ルッコラとモッツァレラチーズのサラダ
だんな特製角煮大根
豚味噌鍋(豚肉・白菜・大根・長ねぎ・うどん)
モルツ
日本酒 : 飛良泉 山廃純米
冷茶
りんご

今日は我らの友人「M井さん」が遊びに来る。「角煮大根を作ったからM井さんを呼んだ」のか、「M井さんを招待したから角煮大根を作った」のかは微妙な問題だ。どちらも正しいような感じ。

彼は酒もお茶も大量に呑むので、酒はともかく作り置きのお茶はまず足りない。ここ毎回、遊びに来たM井さんに
「ねーねーM井さん、ちょっくら外に行ってお茶買ってきて」
と頼んでいたところ、M井さんに"パシリ"の称号がついてしまった。今回に至っては、
「こんばんわ。M井で御座います。ただいま錦糸町を出るところに御座います」
と電話してきた彼に
「あ、M井さん、"パシリ茶"買ってきてくださいね」
と最初から頼むに至った。彼曰く、「この家で一番強い人には逆らわないようにしているので御座います」だそうだ。

数日のんびり日を通した角煮大根は大根も豚肉もとろんとろんに煮崩れそうになり果てていた。とてもじゃないけど「商品」として出すにはボロンボロンな様相だけど、それがまたとっても美味しそう。茹でたほうれん草を添えて出す。慢性野菜不足のM井さんにと、ルッコラとパプリカ、プチトマトとモッツァレラチーズをオリーブ油とバルサミコ酢とワインビネガーで和えたサラダも。ビール飲み飲み日本酒飲み飲み、角煮から豚味噌鍋へ突入(←なんだか今日は豚肉ばっか)。ビール4缶と日本酒4合ほどが空になる頃には山のように刻んだ白菜も綺麗に消えていた。
「ああ……今日も此のスウプが美味しう御座います」
と今日も全く遠慮がない。

そして当然、今日も彼は泊まっていく(何しろ居間に置いてあるソファーベッドは彼が彼のために買っておいてあるものなのだから)。寒がりの彼のために先日はだんなの実家からシングルサイズの布団を譲り受け、今日は無印良品で布団カバーまで買ってきてみた。もはや客人というより……なんだろう、1ヶ月に1度の居候人、というか。

12/20 (木)
鯵の塩焼き (夕御飯)
M井さんと食卓囲みて
 味噌おじや
 だんな特製角煮大根
 冷茶

昨夜飲んだくれてそのまま日付が変わるまであれこれと騒ぎ、M井さんは自分が買った我が家の居間のソファベッドにてシアワセそうに寝た。「豚味噌鍋」の翌日は、その残りスープを使って「味噌おじや」をすることに決定されている。

昨夜の段階で
「あ、M井さん、夕飯が豚味噌鍋ということは、明日の朝食は自動的に決定してますので」
「"パンが食べたい"とか言っちゃ、イヤですよ」
とだんなと一緒に一応念押ししてみたところ、
「ええ、ええ、それはもう存じております」
「それも含めて嬉しい鍋なので御座います」
と、即答された。どうやら翌朝の味噌おじや含めての豚味噌鍋ファンらしい。

朝食だというのに、昨夜の残りの角煮大根も温めてみる。朝食に脂身たっぷり角煮はいかにもヘビィだ。
「M井さんM井さん、角煮も食べます?……いらなかったらいいけど」
とこれも一応聞いてみたところ、
「いただくに決まっているじゃあないですか。仲間はずれはイヤですよ」
とこれまた即答された。良く喰う人だ。

豚味噌鍋のスープに冷凍御飯を放り込んでぐつぐつ煮込んだ茶褐色の味噌おじや。七味唐辛子をガリガリぶっかけて食べる。茹でたほうれん草を添えた角煮と大根。冷え込む朝に、全体的にあったかい御飯をかっこんで全員で家を出た。息子は保育園、大人3人は東京方面に出勤。

大学学食 カフェテリアにて
 200円カレーライス

私のボスの先生は、何でも今日「会長挨拶」なんてのをするらしい。
「え、先生って会長だったんすか?で、なんの会長……?」
と何もわかっていないトホホな秘書が私だった。

今日はその要綱作成と200枚を越える年賀状の印刷で大変にやることだらけの一日だった。必死に手書き原稿から要綱に仕上げていたところ、気が付くと1時間近になって先生も私も昼飯を食えていない。
「と、とりあえずわたくしは昼食を取ってきます。あなたも、どうぞ」
と言われ、お互いそそくさと適当に飯を食べに行く。至近距離の飯処といったら、それは学食なのだった。今週で授業も終わるらしく、「最後くらいは出ておこうか」という学生で、午後の授業間近だというのに学食は大混雑。「おーおー、皆さんピチピチで」と自分の年齢をひしひしと感じつつ、隅っこで流し込むように昼御飯。

何やらキャンペーン中で、400円のカレーライスが200円だそうなのである。学食でカレーライスが400円なんて、ちょっと高いんじゃないかと思うけど(だったら外のチェーン店に行っても対して変わらないしそっちの方が美味しいだろうし)、200円なら安いと思う。時間もないし手持ちのお金も少ないしで、200円昼飯となった。小麦粉がたっぷり詰め込まれたような、もっさりしたカレー。口にすると甘いのに後味は辛い。肉は入っているような入っていないような、野菜も入っているような入っていないような、もしかしてルーだけなんじゃないかと疑いたくなるような、とっても微妙な味と充実感のカレーだった。う、うーん、美味しくない……。

鯵の塩焼き with 大根おろし
大根の葉の塩揉み
アサリの味噌汁
羽釜御飯
よなよなエール、冷茶

ここんとこ、飽食気味だ。
「なんちゅーかこう、大根おろしでお魚をさっぱりと……」
と思っていたところ、1尾198円のぶりぶりした巨大な鯵が売られていた。そうそう、こんな感じ。

ただ塩焼きにした鯵とガリガリ削った大根おろし、作り置きの大根の葉の塩もみと、アサリの味噌汁に羽釜御飯。魚をおかずに御飯を1膳食べ、卵御飯にしてもう1膳食べた。粗食を目指したはずなのに……なんだか満腹なんですけど……。

12/21 (金)
アジアン・デリ(稲毛)の「油淋鶏飯」 (昼御飯)
卵御飯
アサリの味噌汁
冷茶

最近、我が家と、我が家のエリアのペリカン便とはいまひとつ相性が良くない(ていうか、千葉支店がダメみたい……東京にいた頃は全然問題なかったし)。配達のリクエスト時間を守らないこと度々で、1度は荷物を紛失された。今回は、ここの卵を買ったらば、20個中2個にヒビが入り、1個は完全にぐしゃぐしゃになった状態で届いた。私、怒る。だんなも怒る。お店も怒る。そしたら、「代替品」ということでまた20個の卵が明日届くことになってしまった。40個の卵、どーしろっちゅーねん。

で、先日届いたばかりの卵を「卵御飯」で食べることにした。新鮮な卵の一番美味しい食べ方と言えば、「卵御飯」をおいて他には無いと私は思っている。生卵に醤油を垂らしてかき混ぜて、熱い御飯に混ぜまくって、食べる!焼き海苔なんて添えても美味しいし、納豆乗せるのもなかなかのものだ。

20個で1000円という、気合いの入った価格の卵は、殻も身も気合いが入っている。近所で買う卵の倍くらいの力を加えないと割れないし、白身は綺麗に二層に別れ、黄身は箸でつまめてしまうほど。黄身の色もツヤツヤと濃いめの黄色に輝いている。この卵と醤油があれば御飯5膳くらい軽く喰えてしまいそうだ。美味しいけれど、美味しい故に危険な卵だ。

今日は息子の保育園で「お楽しみ会」なるものが開催されるらしい。2歳児クラスの息子は、1種目(?)だけ出場で「大きなかぶ」をやるのだとか。内心、子供とお母さん(とおばーちゃんとかおじーちゃんとか)がうじゃうじゃいる空間というのは苦手だけれど、息子の勇姿は見てやらねばと思う。

稲毛 アジアン・デリの
 油淋鶏飯

「おおきなかぶ、やるんだよ」
と息子に言われて、
「ほー、で、君は何の役なの?」
と聞いたらば
「んとねー、おおきなかぶ」
と言われたのであった。……彼は本当に、かぶの役だった。

3歳での初舞台、その初役が「かぶ」というイロモノだってーのは、今後の人生を暗示しているようで笑えてしまう。頭に緑の葉を生やした息子は白い衣装を身にまとい、最初から最後まで「かぶ」として舞台の上に座り続けていた。ある意味、目立つ。目立つがやはりこれはイロモノ以外の何物でもなかった。……ステキだ。さすが、我が息子。

広くはない講堂は保護者の群でぎゅうぎゅう詰めで、結局全てを見ることなく、息子のだしものだけを見たところで脱出することにした。時間はもう11時過ぎ、駅前の「アジアン・デリ」も営業しており、久しぶりにここで丼を買って帰ることにした。中国人が経営している、テイクアウト専門の中華総菜屋だ。どことなくジャンクな味の料理は、どこか異国の味もする。香港あたりにある弁当屋の味の風味が漂っていて、私もだんなもここが大好きだ。

丼は5種類ほど、「排骨飯」や「叉焼飯」などがあり、今日は「油淋鶏飯」にした。530円。
注文するなり奥では鶏肉が揚げられはじめ、その間に御飯が器に盛られて野菜のトッピングが乗せられる。にんにくの効いたもやしの炒めと青梗菜、高菜の炒めだ。鶏が揚げあがる直前に横の中華鍋で甘酢あんが作られ、ざくざく切った鶏肉に熱いあんをかけてできあがり。3分ほど待たなきゃいけないけど、それ故にできたてが味わえる。

ちょっとばかりケチャップの味もする甘酢あんの唐揚げは、やっぱりどこかジャンクな味がした。御飯が見えないほどにたっぷり盛られた野菜や肉が相変わらずで嬉しい。
モツや豚足の煮込みがあったり、中華まんなどの点心類もそこそこあって、妙に異国情緒を醸し出している手軽な店なのだった。もぐもぐ。

鶏のグリル乗せサラダ
大根の葉入りリングイネ アーリオオーリオペペロンチーノ
南瓜のスープ
ポーターエール、冷茶

大量の大根の葉が余っていて、捨てるにはしのびない。だんな曰く、
「刻んでさー、パスタに絡めて、味はアーリオオーリオペペロンチーノで。……というのはどうだろう?」
と言っていたので、その通りにしてみることにした。大根の葉を刻んで塩揉みしてから熱湯をぶっかけ、水気をぎゅうぎゅうときつく絞る(と、なんとなくアクも抜けるしカサも減るしで良い感じではないかと思う)。大量のにんにくと1本の赤唐辛子をオリーブ油で炒めてから茹でたパスタと大根の葉を絡め、ざざざと炒めてできあがり。高菜チャーハンみたいな外見の、緑色のパスタになった。

あとは、本日冬至なので(←と合点していたら、明日だったことが後で判明……とほほ)南瓜を買ってきた。当然柚子も。柚子はお風呂に放り込んで柚子湯にするとして、南瓜は……スープにすることにした。顆粒コンソメ放り込んだ湯で煮てから牛乳と塩を加え、バーミックスでギャギャギャギャギャと粉砕すればできあがり。最後にバター1かけ落としておく。

ついでにサラダ。レタスとパプリカとプチトマトを刻み、残りもののモッツァレラチーズなども放り込んでからドレッシングで和える。大皿に平たく持って、上にオーブン焼きした鶏肉をごろごろと乗せたらちょっとばかり豪華なサラダ。

高菜チャーハン風な外見の大根の葉パスタは、想像以上に美味しかった。シャキシャキした大根葉はちょっとだけクセもあるけど、パスタに似合わなくもない。香ばしくてなかなか良い感じだった。

明日からいよいよクリスマス連休だ。明日はモスバーガーのチキンとケーキ。明々後日は私が作る鶏の丸焼きと、「日本一高くて美味しいチーズケーキ」予定。でも……だんな用のクリスマスプレゼントが未だ届かないんだなぁ(海外のを通販したら、船便が遅い遅い遅い……)。どうしよう。

12/22 (土)
モスバーガーのシフォンケーキ (夜のおやつ)
ピザトースト
かぼちゃのスープ
アイスカフェオレ

昨日、「今日は冬至!」と柚子だのかぼちゃだの買ってきたというのに、冬至は今日なのであった。私は粗忽者である。とほー。
「柚子湯は、今日も入ればいいやー」
「かぼちゃのスープは、残りを今日飲めば一緒だわー」
……案外いい加減である。

今朝は、余りものの食パンを厚切りにして、薄切りベーコンとピーマンと玉ねぎを散らす。散らしたところで、パンにピザソースを塗っていなかったことに気がついて上からソースをたっぷりぶっかけちゃう。ピザ用チーズもうず高く積み上げて、オーブンで10分ほどこんがりと。
びよびよとチーズが伸びまくる熱いトーストと熱いスープと冷たいカフェオレを胃袋に流し込んで、満足な朝御飯。

「そういえば、クリスマス用のシャンパンとか、まだ買ってないよー」
ということで、デパートの酒屋にシャンパンを求めに行くことにする……予定だけだったのに、何故か息子が
「おとーさんと、おかーさんと、いっしょに、ぼーりんぐん、するんだよー」
などと言っている。ぼ、"ぼーりんぐん"って"ボーリング"ですか?何故突然、いきなりにボーリング。

久しぶりのボーリングも悪くないと、大学生の義妹を誘って行こうと思ったところ、義妹は本日通学日。「家に私一人だったからヒマなの〜」と、お義母さんが一緒にボーリングに行くことになった。3世代4人でボーリング。今日の私は絶不調で(好調でもスコアは100をちょっとでも上回れば良いくらい……)、笑えるほど低いスコア。最後は息子と一緒にボールを転がしていた。

千葉そごう内 カリー元年の
 ビーフカレー 一口カツ乗せ 880円

午後2時過ぎて、千葉に買い出し。ボーナスシーズンだからなのかどうか、電器店もデパ地下も大混雑だった。昼御飯は「一度ここで喰ってみたいねぇ」と言っていた、千葉そごう内のR1/Fの隣接カウンターでカレーを食べることにする。600円くらいで売られている「カリー元年」のテイクアウト用カレーを御飯にかけて出してくれて、150円増しくらい。130円追加すれば小さなヒレカツもついてくる。そこそこの値段でそこそこの味のものを手早く食べられるからなのか、いつも大概、客が座っている。

牛肉がごろごろ入るビーフカレーは中辛。テーブルにはラッキョウと福神漬が置かれ、それとは別にフライドオニオンとチーズと松の実の好みのもの1種をトッピングしてくれる。カレーの味はレトルトカレーよりは美味しいけれど、カレー専門店で食べたりするのもよりは……という感じ。野菜の旨味だとかはあまり強くなく、スパイスの辛さがピリピリ目立つようなカレーだった。いまひとつ。

ローストチキン用の材料をあれこれ買い込み、オニオングラタンスープ用のバゲット、酒やチーズを買い込んで大量の荷物を抱えて夕方帰宅。
今日は気温はそれほど低くないみたいだけど、風が強くて冷たい。
夫 「……うー、寒い寒い」
私 「こう寒いとこたつが恋しくなってしまう……」
夫 「やっぱりこたつ買わない?大晦日に、こたつにみかんで、年越しそばなんて啜りつつ紅白歌合戦……」
私 「……う、いいかも、こたつ、いいかも」
本当は、「せっかくアジアンチックな家にしているのに、こたつなんて置いたら、まんま"日本の茶の間"みたいでイヤなの〜!」と力説して、結婚以来こたつ導入を阻んでいたのは私なのである。でも……こたつにみかんで年越しそばで歌合戦、悪くない。早速「無印良品」で注文してみたりなんかして。

にんにく味グリッシーニ
白カビチーズ(Saint Andre) with クラコット
リングイネ カルボナーラ
モスバーガーのモスチキン
スパークリングワイン : Asti Tosti
アイスカフェオレ

モスバーガーのクリスマスシフォンケーキ

クリスマスイブイブイブの今日、メインは「いいかも……たらふくモスチキン……」という理由で、モスバーガーの5本入りモスチキンパックを予約購入してみた。一緒に紹介されていたシフォンケーキも。

それに合わせて、美味しい卵とパンチェッタを使ったカルボナーラをリングイネで。イタリア産スパークリングワイン「Asti」も用意したし(ま、ジャンクフードな夜だしね、と売り場でめてやめちゃ安かったやつを買ってきた)、買ってきたばかりのチーズなども切ってみる。微妙に豪華で微妙にチープな感じの夕御飯になった。

生姜醤油味の鶏肉を囓りながら、チーズ山盛りのカルボナーラを食べる。かつてなく旨い食材で作ったカルボナーラは、かつてなく良い出来だった。黄身のとろみ加減も塩加減も良い感じ、チーズだの卵だのの量のバランスもばっちりだった。大量のパスタを前にしながらワインを傾け肉を囓る。何だかいよいよクリスマスという感じ。

で、食後にいよいよ800円のシフォンケーキ。高さ20cmほどのシフォンケーキの内部が空洞になっていて、そこにマスカルポーネチーズ風味の生クリームがみっちりと詰まっている。太さに対して高さがあるので、案外切りにくそうだ。「ケーキを切るには、ナイフを火で熱してからやるべし」という話をどこかで聞いたことがあり、そのとおりにしてみたら美しく切れた。御一人様1/4個ずつ、巨大なケーキをわしわしと食べる。チーズ風味のクリームが案外と軽い食感で、シフォンケーキも適度に甘く適度に軽く、食べやすい。期待通りのジャンク味漂う夕飯で、クリスマス週末1日目、終了。

12/23 (日)
ひつまぶし♪♪♪ (夕御飯)
アンデルセンの
 クリームパン
 クイニーアマン
カフェオレ

目覚めたら、10時半だった。しかも息子に起こされた。なんてこった。
昨夜買ってきたパンの朝御飯。温める必要があるやつはオーブンへ放り込み、その間にコーヒーを入れる。私はクリームパンと、クイニーアマン、どちらも甘いもの。息子はいつもの好物のチョコパン、だんなはキッシュにカレーパン。だんな一人が妙におかず的なパンのセレクションだ。でも、カロリーが一番低いのがだんなのなのかもしれない、実は。

クイニーアマン、滅多に買わないけど、実は大好きだ。一時期ブームになっていた頃は、「うわっ、ここにもある」と突っ張ってしまって(天の邪鬼な私……)あまり買わなかったけれど、最近は見かける事が少なくなってきたので、見つけると逆に買おうとしてしまう。そういえば、"カヌレ"もあまり見なくなった。
カラメルが固まったようなパリパリの表面に、クロワッサンに似たふわふわの内部、リンゴのシロップ煮やジャムが入っていたりする。ここのは小さな角切りのリンゴが少量詰まっていた。中が微妙にモチモチしていたりして、その食感のバランスがなんとなく好きだ。甘いけど。

"クイニーアマン"はフランスの伝統菓子の1つなのだとか。"ブルトン語"なるブルターニュ地方の言語で"お菓子"(=クイニー)、"バター"(=アマン)を指すらしい。バターと砂糖てんこ盛りのクロワッサンという感じのこのパン(というよりお菓子)は、濃いアツアツの紅茶なんか飲みながらがふがふいくつも食べたくなる。

船橋 玉寿司にて
 おまかせ握り
 ねぎとろ巻き

「突然だが、こたつを買おう!」
「いや、しかし通販は年内に届かない可能性があるっ!」
「やはり現場で見て配送を急ぎで申し込むなり、あるいは自力で持ち帰るなりしなければならぬ!」
ということで、船橋の無印良品に行くことにした。"こたつ"であれば、なんでも良いというわけではないのである。近くのサティだのイトーヨーカドーだので妥協するのはイヤなのである。

・机面が花柄なんてのだけは、絶対避けねばならぬ。チェックや水玉も勘弁。
・机板を裏返すと麻雀台になっているのも避けたいところだ。なんか貧乏くさい。
・全体的に"プラスチック製でーす、ピカピカ〜"な輝きを放っているのも安っぽいので却下。
・かといって、いかにもな木目調も格好悪いのでイヤ。
・でも、値段は高くない方がいい。
……好みがうるさいのは私なのである。あれこれ見たところ、無印良品のは割と理想のこたつだった。ここのものならば、こたつ布団カバーなんかも地味で良い感じのが揃っている。大体、なぁ〜ぜ、巷の布団カバーだの家電だのは花柄にしないと気が済まないのだ(最近はものすごく改善されつつあるとはいえ)。

スコッティのティッシュの箱が花柄ではなくなって、私はかつてすごく嬉しかった(まだ学生の扶養家族の身ではあったけど、それでも)。なんで最初からこういう箱のデザインにしなかったんだろう、とつくづく思った。思っていたところ、先日『デザインの現場』2001年12月号を見たら、そのスコッティのデザイン決定の顛末が載っていた。そのデザイン(単色に白ストライプに白ロゴだけ)は国際コンペで選ばれ、採用されたのだそうた。コンペとは言っても、ロゴは既製のものが用意されており「パッケージは花柄で」という制約があったのだとか。このストライプデザインをした人以外の参加デザイナーは全員そのルールを守って作っていたのだそうだ。
「各部屋を占拠するティッシュごときにまで自己主張してほしくない」
という、そのデザイナーの言葉には頷くばかりだ。

で、話戻って、花柄でなく存在感の少ないこたつセットを買いに行く。

めでたく船橋西武デパート内無印良品にてこたつセットは買い求められた。26日に宅配の手続きもしてもらった。これで「紅白歌合戦を見ながらこたつでみかん」の野望は達成されることになったらしい。

昼御飯は、「寿司が食べたい〜」と、駅前ビルの上にあった「玉寿司」に行くことに。あちこちにある「玉寿司」のいくつかでは「ペア店」という制度を掲げていて、そこでは男女カップルが7000円で食べ放題になる。んが、この店はペア店ではないようだ。とりあえず2000円の椀つき「おまかせ握り」を注文、中トロやイクラ、貝やイカや甘海老が適度に配されたセットがやってきた。そこそこ美味しい。息子は「おこさまセット」で、茶碗蒸しとヤクルトつき、車の小さなおもちゃつき。まぐろ2つとイカと玉子とイクラの握りで、これまた良い感じだ。

デパートはどこもすごい混雑で、クリスマスイブは明日だというのに駅前では大量のケーキが売られていた。
やっぱりクリスマスにはショートケーキがそれっぽいよなぁ、なんて考えつつ、帰宅。

ひつまぶし
 (素食べ→薬味かけ→うな茶 へのコンボ)
肝焼き
肝吸い
大根のきんぴら
よなよなエール、アイスウーロン茶

昨日もチキンで、明日も鶏の丸焼きで、
「なんか、和食!……という感じのものが食べたいね」
と、鰻を買ってきた。家で鰻を食すときは「ひつまぶし」にすべし、というお約束が、名古屋に旅行に行ってから我が家の中でできあがっている。ついでに肝焼きとインスタント肝吸いも買ってきた。

簡単ひつまぶし(もどき)

  1. 鰻を買ってくる。安いのでも全然OK、ていうか高いのだと何だか勿体ないので適当に安いやつで、タレはたっぷり貰っちゃう。
  2. 御飯を炊く。鰻を温める。万能葱と焼き海苔を細かく刻み、おろしわさびも用意する。
  3. 昆布と鰹節のだしを取る。これは"だしの素"系は使っちゃいかん、と思う。全然味が違うし。醤油と酒をひと垂らし、そして塩を吸い物よりはちょっと濃いめくらいの味に溶かす。とろ火でコンロにかけておく。
  4. 深さがあり、かつ大きな器に御飯を適当に敷く。上に短冊切りにした鰻を散らす。タレをかける。また御飯を入れる。鰻を散らす。タレをかける。と3段重ねくらいにしてみる。
  5. 鰻と御飯を、おもむろにざくざくと全体的にかき混ぜてなじませる。見かけは悪いけど、これをとりあえず茶碗によそって1膳食べる。鰻重とはまた違った美味しさが。
  6. 2膳目は、葱と海苔とわさびを添えた"薬味つき"で食べる。このへんから身震いするほど美味しくなってくる。
  7. 更に3膳目は、薬味を添えたやつの上から温めておいただしをたっぷりかけて"うな茶"にして食べる。日本人で良かった、としみじみ思う。

という感じ。
しかも今回は、「大晦日の日本蕎麦にも使うしねー」と、チューブ入りじゃない、本物のわさびを買ってきた。1本980円。ちょっと勇気が要った。まだ一度も使ったことがなかった"鮫皮おろし"を棚から出しショリショリとわさびをおろすと、そこらじゅうにふわふわとわさびの香りが。辛さも鮮烈だけど香りの良さときたら、やはりチューブに入ってるようなやつとは比べものにならない。たっぷりのわさびをだしに溶いて茶漬けにしたりなどすると、これが日本一のうな茶じゃないだろうかという錯覚まで覚えてしまう。

で、2.5合の米が消えちゃったのであった。家族全員でよってたかって、ざくざくと。