食欲魔人日記 10年3月 第2週
3月8日 月曜日
夕飯はカルボナーラ(若干炒り卵?)。カメラが大変じゃじゃ馬です。言う事きいてくれません。
「大珍樓」のあんまん
プーアル茶

冷蔵庫に入っている肉まんあんまん。息子が
「今日は僕、あんまんじゃなくて肉まんの方が食べたいなぁ」
と呟いていたので、だんなと息子に肉まん(もとい、正式名称は「ぶたまん」でした)を用意して、私はあんまん。
息子が美味しそうにあんまん食べていたから、実のところ私もあんまんが恋しくなっていたところだったりした。
 
今日はまた昨日に輪をかけて肌寒い感じで、温かいプーアル茶をポットに大量に用意してがぶがぶ飲みながらあんまんにかぶりつく。
 
ここの中華まんは皮が多めなのよねと思っていたけれど、ねっちりした小豆の粒が残る餡と皮のバランスは、食べてみるとこれがちょうど良い感じ。少しずつちぎってあんこを絡めながらいただいた。なんだかここ1週間ばかり「甘いものが美味しいよ」嗜好が止まりません。

鶏もも肉のオーブン焼き 黒胡椒ガリゴリ系
カルボナーラスパゲティ
千切り野菜のコンソメスープ
ビール(オリオン)

いよいよ年度末ということで、息子の学校も短縮授業が増えてきた。今日も短縮授業。
「じゃあさー、夕方までの安い時間帯に一緒にカラオケ行く?」
と息子を誘ったら「行く!」とすごい勢いで食い付いてきた。
 
このところ、家族を巻き込んでボカロ曲(=音声合成エンジンVOCALOIDを使用したオリジナル曲)にハマッている。この曲いいなと調べて聞き始めたら芋蔓式に聴きたい曲が増えてきて、今はそれがカラオケになっていたりもするらしい。びっくりした。
「JOYSOUNDだったら歌えるらしいよ」
と、地元のお店を調べて、歌いに行ったという次第。
 
でもそもそもが「コンピューターに歌わせる」(メロディーと言葉を入力すればコンピューターが歌ってくれる)前提の曲なので、「人間には無理!」という曲がとても多い。「息継ぎどこでしろっちゅーねん!」「どんだけ声域求められてるのコレ!」と悲鳴あげつつ(ニワトリがヒステリー起こすような超音波を発生させつつ)、"メルト"とか"炉心融解"とか"magnet"とか"ダブルラリアット"とか"裏表ラバーズ"とか"パラジクロロベンゼン"とかたて続けに歌ってみた。今日は練習!と割り切って、息子と2人でダブルラリアットを合計3回歌ってみたり。
 
その後に普通のJ-POPやらアニメソングやら歌うと本当に歌いやすいものだから、ボカロ・J-POP・ボカロ・アニソン……と、まぁずいぶんよく歌った。息子は2時間を過ぎたあたりで「もう疲れた」と言い出して、でも私はそのころやっとエンジンがかかってきて「まだまだ歌うよ、あと2時間くらい歌えるよ」という感覚。3時間みっちり歌い続けて(お互い、知ってる曲だと自分が入れた曲でなくても一緒に歌っちゃうから)たいそう気持ちよかったけれど、終わってみるとたいそう腹が減っていた。歌ううたうのってお腹減るよね。
 
夕飯は、パスタ。
 
だんなが明日から出張で「今回の出張は和食が続くんだろうな、きっと」と予想されたので、多分出張中には口にしないであろうパスタ、しかもあまり口にしないだろうクリーム系のものをと、カルボナーラにしてみた。ベーコンが残り少なくて肉っ気があまりなかったので、一口大に切った鶏肉に塩して黒胡椒ガリゴリかけまくってオーブン焼きに。せめてもとスープには野菜たっぷり、千切りにした人参、ピーマン、セロリに玉ねぎと色々入れてみた。
 
今回のカルボナーラは、ちょっと火が入りすぎちゃったか、卵がほんのり炒り卵。でもポロポロの乾いた風ではなくて、ちゃんとしっとり全体に絡んでくれたからまぁまぁ及第点だったと言えなくはないかも。
 
どうにも毎回塩加減がビシッときまらないから、今回は心持ち多めに塩をふったら今度は強すぎて今日は若干塩辛いパスタになってしまった。塩が強かったら目も当てられないし、「物足りなかったら卓上で塩ふって食べれば」というのも残念な感じだし、パスタの塩加減は本当に難しい。

3月9日 火曜日
初体験の「チーズ鍋」。ああ要するにチーズ風味シチューか、みたいな。
味噌うどん
麦茶

今日からだんなは数日間北国へ出張。北国に行くというのに数日前からたいそう気温が下がっていて今日明日あたりは雪になるところも多いとか。大変だ。
 
「出張中あまり口にしないだろうものを食卓に出そう」
というモットーでこの数日鍋だったりパスタだったりという献立にしていたのだけれど、今朝は集大成という感じで(?)豚味噌鍋の残りスープで味噌うどん。
 
豚肉を少し足そうと思っていたのに昨日買ってくるのを忘れてしまっていたので具は少なく、煮込まれた白菜が少量、という感じ。卵を落とすのも良いかもと思っていたのに寝ぼけていて忘れてしまった。
 
雪になるのもやんぬるかなというほどに気温は低め。あったかい味噌味のうどんは格別だった。万能葱散らして七味唐辛子ばっさばさかけていただいた。

チーズ鍋
 (鶏もも肉・ウィンナー・キャベツ・スナップえんどう)
 (アスパラガス・しめじ・人参・じゃがいも・玉ねぎ)
 (おじや)
紅玉リンゴシードル

息子と2人の夕御飯。これから数日はお弁当作る必要もないし、ちょっと力を抜いてだらだらしちゃおっかなーと、「今日は寒いし!」などと理由つけて鍋料理。
 
ちょっと前に買ってきたあったチーズ鍋の素(これ)。なんとなく想像できる味ではあって、「美味しいけど、いかにも"市販の味"だよね、居酒屋で出てくる鍋みたいな味なんだよねきっと」という印象もあったけれど、チーズ好きな息子は喜ぶかなと買ってみたのだった。
 
何を入れたら良いのかわからないので、パッケージやwebサイトの記事などを見ながら材料を準備。メインは鶏もも肉とキャベツ、あとはソーセージ、玉ねぎと人参とじゃがいも、あとは適当に用意しようかなとアスパラ、スナップえんどう、しめじを。パック詰めのスープを鍋(土鍋じゃどうも雰囲気ないかなとル・クルーゼにした)に入れて、火の通りにくいものから次々入れて煮えたら食べる、それだけ。
 
最後は鍋に残ったスープに御飯を入れて、おじやにすると良いらしい。パルミジャーノ・レッジャーノとか胡椒、パセリなどをふって食べると良いのだそうで。
 
これがなかなか、思っていたよりは美味しくて、チーズの味をちゃんと感じるけれどくどくもなく(でもいかにもな化学調味料の味もする)、キャベツや鶏肉には良く似合っていた。「鍋」というより「チーズ風味のシチュー」くらいの感覚で食べた方が違和感ないかも。何より、諸々の旨味が出たスープでおじやにしたのはとても幸せな味だった。生のパセリを刻んだものを多めに混ぜるとより自然な香りになって良い感じ。
 
思った通り息子にはけっこうツボだったようで、鍋も最後のおじやもしっかり平らげていた。
「鍋にちょっと御飯残ってるけど、お代わりする?」
「するー!」
と、鍋底をさらうように完食。
 
お供には「紅玉リンゴシードル」。たまたま発売直後だったようでスーパーのお酒売り場に積まれていたので1本買ってきてみた。ほどよい酸味と甘味でなかなか美味しいシードル。
 
お風呂入ったら梅酒でも飲んじゃおうかなーと思いつつ、夕飯の後は息子と歌ったり、今日の宿から連絡してきてくれただんなとskypeで会話したり。

3月10日 水曜日
今日は和風に、あっさりめ。
バタートースト
ヨーグルト(森永クリーミィーヨーグルトストロベリー)
ミルクティー

とーちゃん不在の水曜日。
 
朝御飯はトーストとヨーグルト、そしてミルクティー。だんながいる時はたいていコーヒーにしているけれど、私と息子の2人ではさほど量飲むわけではないからコーヒーサーバーを動かすのもなんだかもったいない感じ。お湯を適当に足しつつ飲める紅茶の方が2人の時にはちょうど良かったりする。
 
……で、フォートナムメイソンのクィーン・アンを淹れてみた。濃いめにして温めた牛乳入れつつぐいぐい飲む。
 
「ヨーグルト、2種類あるけどどっちがいい?クリーミーヨーグルトの苺味と、練乳いちごヨーグルト」
「練乳!」
「だよねぇ……お母さんもそっちのが好きなんだよなぁ……」
と、食後のヨーグルトは練乳の方を息子に譲りつつ、いちご味ヨーグルトをもぐもぐ。

きゅうりとしめじの"なんとかラー油"添え
冷や奴
ブリの塩焼き
大根の味噌汁
羽釜御飯

昨日は洋風肉料理だったから、今日は和風魚料理。味噌汁に焼き魚におひたし、といかにもな感じにしてみた。今日は息子、テニスのレッスンの日で常以上に腹ぺこになって帰ってくるから、好物のパスタか何かにしてあげるほうが良かったかなーと思いつつ、美味しそうなブリの切り身をみつけてしまったのでそれを焼くことに。
 
「今日の夕飯なにー!?」
バタバタと帰ってきた息子に
「お魚です、焼き魚。ブリ」
と返事したら
「"ブリとブラ"のブリか!」
と。
 
「"ぐりとぐら"なら知ってるけど"ブリとブラ"ってなによ……」
そんな言葉ないよ……と苦笑いしながら食器を並べる。塩焼きしたブリの隣には板ずりして叩いたきゅうりと茹でたしめじに"なんとかラー油"を添えたもの。ごくごく普通の冷や奴と、あとは味噌汁と炊きたて御飯。
 
あと数分で魚が焼けるよというタイミングで、私のパソコンにskypeの着信があった。出張先のだんなが宿に入ってコールしてくれたようで、ビデオモードにしてだんなの座る場所にモニター置いて集音マイクセットして、会話しながらの夕御飯。
席に画面置いてるよと言ったら、「遺影みたいじゃないか」と言われてしまった。うん、うちのノートパソコン真っ黒(=Thinkpad)だもんねぇ……。
 
今日の夕飯はお酒飲まなかったのだけど、画面の向こうのだんなが美味しそうにビール飲んでいて軽く嫉妬。
でも昨夜寝る間際にうっかり梅酒ぐいぐい飲んじゃったから、今日は休肝日なんだわー。

3月11日 木曜日
たらこスパ、息子のリクエストは「超大盛で」。
イングリッシュマフィン チーズエッグサンド
ブルーベリージャム添えヨーグルト
紅茶(マンゴー&ピーチ)

今日もまだ、だんなは出張。少々寂しくはあるけれど、毎朝起きれば同じベッドの上に猫が2匹いるので、それにかなり癒されている。近くに「生きているもの」の気配がするのはなんとなく落ち着くし、ましてやそれが大好きな猫であればなおのこと幸せ。今日にかぎらず毎朝、おはよーございます、と2匹を思うさまモフモフしてから朝食の準備をはじめている。
 
朝御飯は買い置きのイングリッシュマフィンを半割にして片方にスライスチーズ乗せてトーストし、目玉焼きを挟んだもの。プレーンヨーグルトを買ってきたので、ブルーベリージャムを添えつつ食べた。お供に、マンゴー&ピーチのフレーバーティー。だんなが同僚のハワイ土産なのだと以前もらってきたもので、カラフルなパッケージも素敵だし、パイナップル、パッションフルーツといったいかにもな味の組み合わせが良い感じ。時々昼間、一人で淹れて飲んでいる。
 
たまには変わったお茶飲んでみる?と息子に聞いて「じゃあマンゴー」とリクエストされて使ってみた、マンゴーとピーチの香りの紅茶。甘い香りのそれを飲んでいたら、「あー、なんか、生クリームコテコテの洋菓子が食べたいかも」などと思ってしまったりして。
 
登校する息子を玄関で見送る時、とーちゃんいなくて寂しいかなーと
「じゃあね、お兄ちゃん、いってらっしゃい♪」
と裏声使って"妹キャラ"で送りだそうとしたら本気で嫌がられた。妹キャラはダメですかと、
「き、期待なんかしてないけど……今日も頑張ってきなさいよねっ!」
と"ツンデレキャラ"に変更してみたら、これもダメとのこと。
 
「じゃあどんな萌えキャラならいいの!」
と逆ギレしたら
「萌えキャラしなくていいから!」
と正論で返された。ちぇー。

たらこスパゲティ
アイスティー

今日はそこそこ仕事があって、でも体も動かしたい気分だったので割と念入りに掃除して、洗濯もした(息子と2人では洗濯物もさほど溜まらないので昨日はしなかった)。でも、料理する気力がなくなった。
 
「ピザでもとっていいですかー?それとも、たらこはあるから、たらこスパの方がいいですかー?」
と息子に聞いたら即答で「たらこスパ!大盛り!」だそうで。
 
お母さんやる気ないから、スープもサラダもないですよ?たらこスパオンリーですよ。当店のメニューはたらこスパだけですよ?それでも?と畳みかけたら
「むしろ本望」
だそうで。スープもサラダもなんにも要らないから、たらこスパだけをお腹一杯食べたいのだそうだ。
 
ハンバーガーを夕御飯にする以上に不健康なメニューだわ、と思ってしまいつつ、そして、一度台所に立ってしまえばサラダくらい簡単に用意できる気分になっている気分を無視しつつ、今日の夕飯はたらこスパゲティ。それのみ。
 
リクエストどおり、"壁の穴"の大盛に相当するくらいのたっぷり分量の太めの麺を茹でて、いつも通りにバターとほぐしたたらこ、昆布茶で和えた。生クリーム加えたり、にんにく入れたり、あとはイクラとかウニとか貝割れ大根などを一緒に盛っても美味しいのだけれど、「うちのたらこスパ」はシンプルなバターとたらこ、昆布茶の味。
 
はい、リクエスト通りたらこスパ大盛りだよ、と出したら、ここ1週間くらいの中で一番の喜びよう、というくらいの笑顔で皿を見つめていて、いつもの20分の1くらいの労力でこの夕食を用意した私はちょっと複雑な心境だった。美味しいけども。私もたらこスパ大好きだけども。

3月12日 金曜日
はて、息子は「ピザが食べたい」のではなかったか。
チーズトースト
ヨーグルト
ミルクティー

日本酪農乳業協会が提唱する「3-A-Day」というキャンペーンがあって、牛乳パックの脇などで時々その単語を見ることがある。「牛乳・ヨーグルト・チーズをどれでも自由に1日3回、または3品、食生活に取りいれて、健康に良い食事を実践しよう」という食生活改善運動、だそうだ。
 
その「3-A-Day」を朝っぱら早々実現してしまった、今日の朝御飯。今献立書いていて初めて気がついた。チーズトーストとヨーグルトとミルクティーだなんて、あなたどれだけ乳製品好きなのよという組み合わせ。牛さん今日もありがとう。
 
私は牛乳を素で飲むことはあまりなくて、たいていは紅茶やコーヒーに入れているけれど、それでも「冷蔵庫の中に牛乳がない」という状況に落ち着かない気分になってしまう。1泊くらいならともかく、2泊以上外泊する時には部屋の冷蔵庫に牛乳が必須。

千葉 「トレビアン」にて
 ハーフサラダ(シェフの気まぐれ)
 ピッツァ ビスマルク
 生ビール(プレミアムモルツ)
 
金萬
抹茶入り玄米茶

今日は息子の英語のレッスンの日で、
「じゃあ私も一緒に出かけようかな、お買い物したいし」
と一緒に千葉まで。今日はだんなが出張から帰ってくる予定だけれど帰宅は10時頃になると聞いているし
「どっかで夕飯も食べて帰ろうか」
とレッスン後に落ち合った。
 
「僕、ピザ食べたい、あの店にあるピザが食べたい」
と、息子が珍しくリクエストして、どこどこ?とついていけば、銚子丸に行く途中にある雑居ビルの地下にあるパスタのお店。パスタのお店なのに店名が「トレビアン」(←フランス語……)なのはこれいかに。
 
ピザのお店というよりはパスタとケーキのお店で、セットメニューもパスタ対象のものが用意されている。一応、おつまみ類とピッツァもありますよ、という感じ。
 
「じゃあね、僕、パスタセットでー、タラコとイクラのスパゲティ!」
ちょっとまて。
 
「え?え?だって、ピザ食べたいって言ってここ来たんじゃなかったの?ピザはどこ行っちゃったの?」
「ん?メニュー見ていたら、パスタいいなぁって……」
「しかもさ、思い出してよ、昨日の夕飯は家でたらこスパだったよ?メニュー同じだよ?」
「イクラ乗ってるから違う料理だもん」
 
この人わけわかんないよーと天井見上げてしまいつつ、私は初志貫徹でピッツァを注文。息子は飲み物とハーフサラダとケーキがつくセットにしていたので、私も単品のハーフサラダをつけてもらった。あとビールも。
 
私が選んだ「シェフの気まぐれサラダ」は、要するに「全部盛り」という感じだった。和風の醤油味ドレッシングがかかった、ワカメやツナ、コーンなどが盛られたレタスのサラダ。パスタのお店なのに、トレビアンなのに、今度は和風のドレッシング出てきた……と笑ってしまいつつ、
「僕のケーキちょっとあげるから、かわりにお母さんのピザ1切れください」
とトレードを持ちかけてきた息子に「いいよー」とお裾分けしながら半熟卵の乗ったピッツァ「ビスマルク」を食べてきた。
 
6等分された1切れずつにちゃんと生ハム乗っていて、中央に卵。チーズとトマトソース。縁まで薄い、パリッパリの食感のピッツァは悪くはなかったけれど、でも「材料にあんまりお金かかってないなー」と思われる味だった。ビールまで飲んで息子はケーキまで食べてお会計が3000円をちょっと超えるくらいだったから、値段相応、という感じでもある。
 
ぱぱっと夕飯済ませて家に帰ってお風呂に入ったあたりで、だんなが無事出張から帰ってきた。今回は東北地方巡礼の旅(?)だったらしいだんな、「はいこれおみやげー」と鞄から出したのは仙台銘菓「萩の月」と岩手銘菓「かもめの玉子」、秋田銘菓(?)「金萬」。デパ地下の地方物産コーナーみたいな品揃えだなぁと笑ってしまつつ、お茶淹れて明日が賞味期限なのだという「金萬」を家族で食べた。
 
私の母は秋田の出身だけど、私は「金萬」を知らなかった。密かに注目し続けている(ぶっちゃけ、ファンだ)「あきた4コマち」という4コマブログのこのネタで存在を知って、「ニジュウハチコ 食ベマシタッ!」って何〜?と調べてみたのがきっかけ。CMをネットでみつけて見て、そしてだんなは「秋田も行くから金萬買ってくるねー」と出張に出かけていったのだった。「ニジュウハチコ 食ベマシタッ!」がけっこうツボだったのかしら。
 
私も初めて食べる「金萬」、白あん入りのミニサイズの大判焼きという感じのものだった。小判型で、5×7cmくらいの手頃なサイズ。これだったら確かに複数個食べられるね、28個はちょっとムリだけど、などと話しながらもぐもぐ。

3月13日 土曜日
お昼は、久しぶりのあんかけスパ。
「DONQ」の
 パン・ド・ママン
 オニオンロール
 レーズンパン
ハムエッグ
カフェオレ

だんなに「土曜の朝御飯は何が良いですかー?」と昨日聞いてみたところ、「毎朝たまごかけ御飯とかだから……パンとハムエッグ、みたいな?」とのことだったので、昨日デパ地下の「DONQ」でパンをあれこれ買ってきた。耳までふわふわで美味しいと紹介されていた「パン・ド・ママン」という小ぶりの食パンと、オニオンロールとレーズンパン。あれこれ適当に温めてテーブルの中央の大皿にどかんと置いた。
 
あとはハムエッグ。切り落としのハムセットがお手頃価格だったのでハム屋さんで買ってきたもの。パプリカ入りのやピスタチオ入り、黒胡椒まぶしたものなどが適当にざくざく入ったパックから綺麗めなカットのものを何枚かずつ出して目玉焼きの下に敷いた。目玉焼き、いつもはゆるめくらいの半熟に焼けるのに、今朝はちょっとカリカリした気分だったせいか固めに焼けてしまって底はちょっと焦げた。反省。
 
カリカリの原因は、だんな宛に届いていた結婚式の招待状。
日程は5月4日。
「別に予定入れてないけど……今年のゴールデンウィークって5月1日から5日まで5連休じゃない。なのに連休中に結婚式挙げるの!?なんで?何考えてるの?」
と、穏やかならざる心境の私。
 
前回にだんなが呼ばれた結婚式も10月の連休中日(しかも息子の"秋休み"中←1年のうちこれ以上なく安価に旅行に行きやすいチャンス)だったものだから、何?今は連休中日に結婚式挙げるのがブームなんですか?とささくれた気分になってしまう。
だんなと同世代であれば家庭を持っている人ももう少なくなかろうに、ちょっとは空気読んでほしいなぁ……。なんだかなぁ……。
 
"オンナノコ"がいかにも好みそうなバブリーな雰囲気のレストランウェディングとのことで、そういう日程じゃないと空いてなかったのかなぁ……新婦のつよ〜いご希望なのかなぁ……何て様々勘ぐってしまって、またささくれた気分になってしまうのだった。

あんかけスパゲッティ 鶏唐揚げ添え
オレンジジュース

昨日の夜に帰ってきただんなは、明日からまた出張、今度は海外。
 
出張に持っていくあれ買わなきゃこれ買わなきゃとバタバタしていて、夕飯の食材買いがてら私も一緒に駅前までお買い物に行ってきた。「昼御飯と夕御飯は、出張行っちゃったら簡単に食べられないものにするのが良いんじゃない?」ということで、お昼御飯はあんかけスパゲッティ、夕御飯はひつまぶしに決定。おお、意図せず昼も夜も名古屋飯になってしまった。
 
たいてい、家であんかけスパゲッティを食べる時にはヨコイのソースを使っているのだけれど、今日はだんなが出張時に買ってきてくれていたコーミのあんかけパスタソースを使用。駅ビルの焼き鶏屋さんで買ってきた唐揚げを数個乗せた。ソースはパスタの上からかけるのではなく、皿のフチに沿って丸くかけるのがそれっぽい感じ。
 
ケチャップともミートソースともつかない、「赤茶色でじわっと辛い、プルプルしたとろみのあるソース」は相変わらず独特なもの。味の傾向はヨコイと同じ感じなものの、コーミの方がヨコイよりもはっきりと「辛い」感じだった。唐辛子の辛さというより胡椒の辛さという風にも思えるけれど、タバスコっぽい辛さでもある、ような。
 
息子にはちょっとつらい辛さかなとソースの分量を少なめによそおうとしたら、「えー!?なんか僕の皿、ソース少なくない!?」と不満顔。ちょっと辛いよと念押ししながら息子の皿にも入れたソース、皿を舐める勢いで旨い旨いと平らげていたので少しびっくりした。
 
「ほんとに、あんかけソースって揚げ物に似合うよね。ココイチのカレーのトッピングはおおむね似合うんじゃないかって感じだよね」
「だからココイチ、パスタ・デ・ココ運営してるんじゃないの?」
「あ、そか。……トッピング同じような感じなのかなぁ」
「同じような、というかね、ほぼ一緒だよ。ココイチとおんなじ」
「なるほどねぇ……」
 
CoCo壱番屋は私の住む近所にもあるけれど、パスタ・デ・ココはさすがに都内にも数店しかない。一度食べてみたいと思いつつ、まだ行ったことがないのよね。うずら卵フライとか、揚げナスとか乗せて食べてみたい。

金萬
かもめの玉子
ほうじ茶

午後は布団の上でだらだらと漫画読み〜のつもりが、りゃんりゃんが脇腹にぺとっとひっついて寝始めてくれたおかげで、1人と1匹でついついお昼寝。猫の存在による安眠効果、もとい睡眠効果、おそるべし。
 
「息子、テレビの音低くしなよ、母ちゃん寝てるし」
「ん、わかったー」
なんて声が居間の方から聞こえてきていた。
 
で、私が寝こけていたせいで、若干遅めになったおやつにと、夕方に秋田銘菓の「金萬」の残りと、岩手銘菓の「かもめの玉子」を皆でもぐもぐ。
 
「かもめの玉子」、母の郷里の秋田の隣の岩手の銘菓だから、子供の頃からちょこちょこ口にする機会があった。そういえば息子は食べた事ないんだよねと、今回だんながお土産にと買ってきてくれた。私も口にするのは20年ぶりくらい。
 
「黄味餡をホワイトチョコレ−トで包みあげた風味豊かなお菓子」とのことで、ホワイトチョコでコーティングされた外見は、まさに「卵」なのが可愛らしい。断面もちゃんと卵っぽくなっているのがまた良い感じで、久しぶりのこの甘さを楽しんだ。一時期ホワイトチョコが苦手で、ホワイトチョコ系のお菓子は口にする気がおきなかったのだけれど、久々に食べると美味しいなぁ。このしっとりした食感とか、けっこう好き。

う巻き
うざく
ひつまぶし
ビール(シルクヱビス)

そして、期せずして名古屋飯の一日になった今日の夕御飯は「ひつまぶし」。
お手頃価格だった鰻の蒲焼きを3尾分買ってきて、「ひつまぶしだけじゃ、なんだかあんまりだから」と「う巻き」と「うざく」も用意してみた。
 
「う巻き」は、鰻入りの玉子焼き。だしや薄口醤油、塩や砂糖で調味したゆるめの卵液で鰻を巻いて焼いていく。「うざく」は、キュウリの酢の物(私はワカメ入りの方が好き)に鰻を混ぜたもの。「鰻を短冊状に切るから"うざく"と言う」説や、「鰻をざくざく切るから」「きゅうりをざくざく切るから」と、名前の由来には諸説あるらしい。
 
両方とも初めて作る料理で、う巻きは大きめのフライパンで焼こうとしたらくっついてうまくまとまらないし卵液もゆるくて扱いも大変だしで、大変に不満の残るできあがり。最後、まな板に出してから熱いうちにキッチンペーパーで押さえて無理矢理整形して、なんとなくそれっぽい外見にはなってくれた。
 
うざくは、何度か作ったことのあるキュウリの酢の物を用意すれば良いんだよねと始めたは良いけれど、キュウリを薄切りにしすぎてしまって、しかもワカメがなんだか多い。微妙に分量のバランスが悪くて、これも不満の残るできあがりだった。う巻きもうざくも、味は悪くなかったのが唯一の救い。
 
「これ、キュウリの酢の物だよ、君、好きでしょ。鰻入りで"うざく"って言います」
「"うざ君"?」
「誰!?」
 
「うざく」の事を息子は「うざ君」と聞き間違えて、「一体誰なんだそれは」「うざそうな奴だ」とだんなと2人で大笑い。テーブルに乗るもの全てが鰻入りというのは、鰻屋さんに来ているようでたいそう楽しかった。
 
刻んだ万能葱と海苔、わさびを添えていただくひつまぶしは、濃いめに用意した鰹だしをかけてお茶漬けにして食べておしまい。
御飯3合炊いたんだけど、綺麗に無くなってしまった。

3月14日 日曜日
今日の朝御飯、ハニトーもどき。
ハニトー風トースト
ミルクティー
りんご

やっと昨日1日ゆっくりしたばかりだというのに、今日は朝7時前に起床でだんなはこれから6日間の海外出張。私は、飛行機に乗り遅れたことはこれまでの人生一度もないけれど、新幹線を寝坊で乗り過ごした経験はあるので、本当にちゃんと起きなきゃいけない時は目覚まし時計を複数個セットする。それでもなんとなく不安で、「だんなが飛行機に乗り遅れちゃったら大変〜」と思いながら寝ていたら、6時過ぎに目を覚ましてしまった。いくらなんでも早すぎた。
 
それでも、二度寝しちゃいかんとそのまま起きていたところ、目覚ましが鳴る前にだんなもちゃんと起きてきた。ラウンジで朝飯にするから良いよと手早く支度して出発しただんなを息子と2人見送って、パジャマのままダラダラと「とーちゃん行っちゃったー」「日曜なのにとーちゃん行っちゃったー」とやる気なく数時間。
 
せっかく平日と変わらない時間に早起きしたのに遅めになった朝御飯は、昨日も食べた「パン・ド・ママン」というパンを厚めに切ってハニトー風。
オーブンに入れて上側に来る方向に格子に切り目を深めに入れておき、上にバターを2mm厚くさいの感じにまんべんなく置いておく。焼き目がつくくらい、ちょっと長めにオーブンに入れて、いーい感じにバターが染みてジュワッと焼けたらできあがり。テーブルで適当にはちみつなどつけつつ食べる。
 
今日のパンはミミまで柔らかいタイプのものだったので、ハニトーにするにはちょっと頼りない食感のものではあったけれど、香ばしく焼けたバターの染みたパンは格別。アッサムティを濃いめに淹れてミルクティーにして、りんごも少し。

「ファーストキッチン」の
 ベーコンチーズエッグバーガー
 ポテト(ブラックペッパー)
 アイスティー

来週は、遊びの予定がありつつ、仕事の納期直前(しかも先方の資料待ちの部分もまだ残ってる)というちょっとハードなスケジュール。やれることは今のうちにやっておかないと大変な事になっちゃいそう、と、今日は一日お仕事していた。午前中からずーっとflash立ち上げて、モーショントゥイーンだのシェイプトゥイーンだのマスクツールだのと大格闘。
昼になっても、ちょっと買い物とか料理とかは考えられない状態になっていた。
 
「息子さん息子さん、ちょっくらおつかい行ってきてくださいよ。吉野家の牛丼買ってきてくださいよ」
と息子にすがったら、
「買いに行くならファーストキッチンの方が嬉しいなぁ……」
とのこと。
いいよいいよ、ファーストキッチンでもいいよ、と、お金渡して買ってきてもらった。
 
私の分はベーコンチーズエッグバーガーと、ブラックペッパー味のフライドポテト。新メニューらしいブラックペッパー味のポテトは、これでもかと胡椒が入っていて、でも思っていたほどには辛さはなかった。ほんのりガーリックの香りで、けっこう好きかも。
アイスティーぐいぐい飲んで、手早く昼御飯済ませた後は再びお仕事。そろそろflashがお腹一杯です、という状態になった頃に、なんとか目鼻がついた風になったので、「あとは先方に"こんな感じでいいですかー"って確認してからがいいかな」と今日のお仕事終了。OK貰えるといいなー。

コールスローサラダ
オージービーフのステーキ&温野菜
羽釜御飯
ビーフコンソメスープ(インスタント)
麦茶

昨日お手頃価格だったのを買ってきた、オージービーフのステーキ肉使って夕御飯。普通に「ステーキ丼」にしようかと思ったのだけれど、ちょっと芸がないかなとご飯と野菜とステーキのワンプレートディッシュにしてしまうことにした。ステーキ丼との違いは、平皿に肉とご飯をちょっと離して盛りつけたということと、肉が一口大にカットされていないということ。あんまし違いはない。
 
ステーキ肉は、冷凍庫に秘蔵の「熟成肉の脂」をスキレットに溶かして、それで焼いた。塩胡椒ガリゴリふりつつ焼いて、最後にバターと醤油を落として軽く煮絡める。添えた野菜は茹でたスナップえんどうとアスパラガス、カラフルなプチトマト。これにも塩胡椒ガリゴリふって、あとはステーキのソースをつけつつ食べる。
 
薄めのマヨネーズ味にしたコールスローサラダも用意して、スープは手を抜いてインスタントのビーフコンソメ。バター醤油味のステーキソースを野菜にもご飯にもコテコテつけながらいただいた。
 
「今頃お父さん、どこにいるかねぇ?」
「んー、まだ飛行機の中だと思うよ。そろそろ最後のご飯食べている頃じゃない?」
なんて話しながらもぐもぐ。
 
食後はヒマだったもんで、りゃんりゃん捕まえて歯磨きさせてみたり(猛烈に嫌がられた)、なんとなく薄汚れていたかすみさん捕まえて蒸しタオルで体拭いてみたり(更に猛烈に抵抗された)。