食欲魔人"今度こそダイエット"日記 99年11月 第4週
11/22 (月)
卵焼き(もどき)
しじみの味噌汁
御飯
抹茶入り玄米茶

【本日の痩身 : 昨日測定比マイナス200g・あと40日で目標4.0kg減】

なんとなーく寝不足である。夜中の2時に泣いた息子に起こされた所為なのだろう。
頭ぼさぼさの家族はそれでも台所に集結し、朝飯の相談をする。
「味噌汁は……ある。御飯も……ある。」
「卵焼こうか。目玉焼き……とか。」
「僕は……卵焼きがいいなぁ……」
「焼く……?」
「……焼く……」

間の抜けた会話の後、だんなが卵焼きを作成し始める。テフロンのフライパンをコンロにかけ、火からおろしつつ、何やらえっさえっさと動かしている。
「スクランブルエッグもどきに……なっちゃった……」
やや途方にくれた風情で食卓に出されたものは、オムレツというかスクランブルエッグというか、"溶き卵がなんとなくまとめられて焼かれたもの"になっていた。しかも卵以外の味がしない。これは……一体、何だろう。いや、多くは言うまい。だんなも私もただただ眠いのであった。

炒飯も餃子もベシャメルソースもカラメル作りも、カレーも筋煮も角煮も美味しく作れるだんなは、しかし卵料理はどうも苦手らしい。
いや、オムレツや蟹玉は上手に作れるので、正確には錦糸卵と卵焼きがどうも苦手らしいのであった。
どちらもクレープ状に薄い生地を焼いて、それを焼いたまんまか次々畳むかの違いなので、おそらくだんなはクレープ状の形態のものがきっと苦手なのだろう(←勝手な推論)。きっとそうなのだ。

生チョコレート
牛乳

何かとばたばたしていたので、昼食は「生チョコレート」のみ。
生チョコレートと言っても固形の、菓子売場にあるチョコレートではなく、トーラク製のムース状のデザートなのである。
開けてみてちょっとびっくり。別添でダイスアーモンドがついていた。チョコムースにかけつつ食べろということらしい。コーヒーゼリーの生クリームや、チーズデザート系のフルーツソースは良く目にするが、アーモンドがついてくるのを初めて見た自分であった。

大層甘いムースだった。こってりねっとりまったりしており、ムースの粘度もさることながら口の中にいつまでもねろりとしたチョコレートの味が広がっていた。チョコレート大好きなので問題ないのだが。しかしこれは昼食なのか。

R1/Fの
 かきフライ with タルタルソース
 とんかつ
千趣会の
 かつカレー用レトルトカレー
コーンスープ
アイスカフェオレ

ピノ
ミルクもなか

だんなから帰宅が遅そうだと連絡が入る。
一昨日あたりから食欲がいまいち無い息子の為に、好物のカレーでも喰わせるかとレトルトフルーツカレーの準備などしていると、今から帰れそうだとまたもや連絡が入る。
閉店間際のデパートで入手してくれたらしいR1/Fのフライ類を前に、急遽レトルトフルーツカレーはレトルトかつカレー用カレーに変更。
妙に種類豊富なカレーが常備されているせりあ家なのであった。
(毎月違う種類のレトルトカレーが届けられるというのを千趣会から取っているのだ)

かきフライはタルタルソースつき。温めて皿に盛って、ソースをココットケースに入れて横に置く。
とんかつも温め、炊きたての御飯に乗せて、上からカレーを。かつ全面にカレーがかかってしまうと衣の歯ごたえが悪くなって、個人的にそれは好ましくない。かつの置く場所も考慮しつつ、かつカレー完成。
カレーのお供は、これまた食欲不振の息子を考慮し好物のコーンスープ。缶詰クリームコーンを牛乳で伸ばしてコンソメを溶かすだけ。涙が出るほど簡単なくせにちゃんとコーンスープになるのである。
かつカレーはマッシュルームがたっぷり入る、何故か酸味のあるものだった。どろりとしていて濃厚で、悪くない。

風呂あがりには、だんなが帰り際に買ってきてくれたアイスクリーム。2種類をだんなと二人で半分こ。
私はピノが大好きである。100円でたった6粒という強気の価格設定にも関わらず、あのチョコがけアイスクリームは他の追随を許さず私のお気に入り最高峰なのだ。4粒程度じゃあまりに悲しく、かといって10粒では多すぎる。6粒はやはり妥当な個数なのであった。……時々8粒くらい欲しくなるけど。

で、だんなは帰宅が遅くなるとき、飲み会があったとき、時々これを買って帰ってくる。何故か今日も牛乳と一緒に買ってきてくれた。電話の向こうの私の声がそんなに不機嫌そうだったのだろうか。
寿司の折り詰めでもなく、ケーキでもなく、ピノ1つ。100円でご機嫌取ろうなんて甘いんでないかなと思いつつ、あっさり嬉しくなっている自分なのであった。

11/23 (火)
だんな特製チキンライス
アイスカフェオレ

【本日の痩身 : 昨日測定比プラスマイナス0g・あと39日で目標4.0kg減】

起床10時半。布団の中でごろごろしつつ11時過ぎ。
ちょっとしたタイムスリップ気分である。私の半日は一体どこへ行ってしまったんだ。
少々呆然としながら、冷蔵庫に残る鶏肉を早く食べちゃわなきゃなぁー……などと妙に現実的な事を考える。炊飯器に御飯もある。鶏肉と御飯、ときたらチキンライスに話は帰結するのが私の思考回路であった。

横でほげ〜っと横になっているだんなをゆさゆさと揺らし、
「あのですね、朝御飯はチキンライスが食べたいです」
と申し出る。この場合の「食べたいです」は「作って欲しいです」の同義語である。私なら恐ろしくて入れられないほどのバターを盛大に使用するだんなのチキンライスはなかなか美味しいのであった。
具は玉ねぎと鶏肉のみ。じっくりじっくりバターで炒めて、味付けはケチャップだけ。ちょっと懐かしい感じのチキンライス、である。

豚味噌鍋
うどん
ビール

松屋デパートに「越の寒梅」の酒粕が出ると、豚味噌鍋の季節である。
酒粕は通年売っている板状のものはいまいちで、寒くなる初冬にこれが出るまで待って待って、待望の発売を待ち望んで味噌練りをするのがここ数年来の行事であった。

而して、例年よりちょっと早かったが一昨日の日曜日に酒粕を入手。
今日は昼過ぎから鍋用の味噌練りの開始である。大量に作って冷蔵庫で保存し、豚味噌鍋をする度にこれを湯に溶いて使用するのだ。
味噌600gと酒粕200g、これに醤油と酒と砂糖、練り胡麻にすりおろし生姜とにんにく、水も加えてひたすら練る。
最初ゆるりとしたものが次第に煮詰まりケチャップ状になるまで、ひたすらひたすらかき混ぜつつ小一時間。タッパーになみなみと茶褐色の味噌が出来上がった。

これを昆布を入れておいた水に溶いて沸かし、具は白菜と葱、豚肉だけ。匂いの強い春菊などはいまいち合わない。
汁と具をとんすいに取り分け、1束全部刻んだ万能葱をたっぷり散らして七味唐辛子(京都の「七味家」のやつがベストだ)をふって食べる。酒粕のおかげか、身体がほこほこと温まって、なんちゅーかとてもシアワセになる鍋なのだ。
締めはうどん。うどんでなければならない。
で、翌朝は残りの汁に御飯を投入して味噌おじやにする。決め事でもあるかのように、毎度毎度これなのだった。

11/24 (水)
味噌おじや
日本茶

【本日の痩身 : 昨日測定比プラス400g・あと38日で目標4.4kg減】

せりあ家3年来の伝統にのっとり、豚味噌鍋の翌朝は味噌おじや。
作り置きの味噌はあっても、やはり豚肉やら野菜やらの"だし"が効いた鍋の翌朝のおじやは格別なのである。
保存用の冷凍御飯をぶっこんでぐつぐつ煮込み、最後に溶き卵も流し入れて、何だかすっかり「冬の朝餉」然となる。
ほこほこして身体が温まって、美味しい。美味しいんだけど……腹持ちがしないのであった。

トースト
ミルクティ

ところで、昨夜から息子の身体にぶつぶつと不審な発疹が出ているのであった。発疹というより水疱なのである。
私は、かさぶたを剥がす、足のマメを潰す、足裏の皮を剥く、などの猟奇的行為が好きだ。自分のでも楽しいが、他人のものでもまた楽しい。だんなの背中におできを見つけては日々潰している猟奇な日々を送っている。ああ、唇の薄皮剥きなんてのもサイコーだ。
そのような私が、息子の臍下に出来た水疱を放っておく筈はなく、見つけたと同時に何も考えずに爪先で押し潰していた。押し潰した後に、「保育園で水疱瘡が流行っている」という事を思い出した。水疱瘡の水疱を潰してはいけない。脳に蓄えられている情報はいまいち伝達されないらしい、私の手足であった。

ともあれ、水疱瘡なのだ。
千葉から義母がやってきたり、小児科に駆け込んだりと、せりあ家一大イベントが勃発してしまったのであった。
午前中に病院に連れていき、3種類の薬をもらい、雨の中帰宅。
水疱瘡の治癒には1週間ほどが必要らしい。
突如、1週間の介護休暇を貰ってしまった私であった。1週間の専業主婦。

家到着は午後1時を回っていた。
義母と共に、とりあえず紅茶を飲みつつトーストを囓る。
病院の帰りがけに木村屋ペストリーショップでサンドイッチでも買ってこよう、スープも買ってこよう、などと画策していたのに、雨のおかげでタクシーの使用を余儀なくされてしまった為、コンビニで買ってきたパンである。
自分としては大いに不満であり、嫁としては大いに申し訳ない気分であったりして。
トーストだけですんません、お義母さん。ぺこりぺこり。

弦付き干し葡萄
シーザースサラダ
野菜のミルクスープ
ビール

だんなの帰り、遅し。
私好みの大きな水疱が出来つつある息子は、熱も高まりつつあった。
息子の水疱を押し潰したい気持ちをぐっとこらえつつ、とりあえずミルクスープなぞを作ってみる。
具は冷蔵庫を漁って、玉ねぎとえんどう、ピーマンとベーコンを投入してみた。にんじんとコーンなんかがあったらもっと良い感じになったのだろうと思う。

で、自分用にはビール飲みつつ食べられるものをと、シーザーズサラダ。
一人の夜にシーザーズサラダを作るとろくなことにならないということを先の事例で学んでいた私だったが、性懲りもなくレタスをちぎりはじめる自分。
何も考えず、自分好みのシーザーズサラダを作っているうち、我が家のシーザーズサラダの極意というものが導き出された。いや、極意というほどのもんじゃないけど。
極意壱 : せりあ流シーザーズサラダの材料としてレタス・アンチョビ・パルミジャーノレッジャーノ・パンを必要十分条件とする。
極意弐 : パルミジャーノレッジャーノは塊のものを使用。食べる直前におろす。
極意参 : パンはフランスパンを揚げたものが最高だと自覚しつつ、食パンにバターをたっぷり塗って長めにトーストしたものもまた良し。
極意四 : 調味料に白ワインビネガー・E.V.オリーブ油・胡椒・砂糖を使用することを十分条件とするが、これにレモン汁、バルサミコ酢、塩などを適宜加えたものも、また調味料足りうる。
極意五 : 調味料、白ワインビネガー:E.V.オリーブ油は2:3の対比は常に維持する。

ともあれ、つぶつぶ息子と二人で宴会。
今日のドレッシングはちょっと酸味が強すぎて緩和させようと思い、弦付き干し葡萄を冷蔵庫から取り出し、かじりかじりサラダを喰らう。
葡萄囓り、サラダを食べて、ビールを飲み。ちょっと健康的かも(ビールさえ無ければ)。

11/25 (木)
野菜たっぷりミルクスープ
トースト
チョコクロワッサン
ヨーグルト
牛乳

【本日の痩身 : ぐーたら寝ていて計測失念】

水疱瘡発症2日目、ぶつぶつが増殖しつつある息子と共に朝御飯……のつもりが10時を過ぎて何だか昼御飯。
トースト焼いて息子と半分こして、昨日買い置きしておいたチョコクロワッサンも息子と半分こ。
野菜も取らなきゃな、と野菜たっぷり入りミルクスープも出して、何だか休日の朝御飯のようである。

牛肉じゃが
冷や奴
御飯
日本茶

舌が「醤油と味醂味のものが食べたい」と訴えていた。
そういえばだんなも、「肉じゃがみたいなのが食べたいなぁ」などと言っていた。
したがって、今日は肉じゃが。しかも、牛肉使った牛肉じゃが。豪勢だ。

うきうきとだしを取り、じゃがいもを剥き、玉ねぎを切ったところで気が付いた。
人参が、無い。
じゃがいもと玉ねぎと肉の色だけの肉じゃがなんてちょっと悲しいよなー……と冷蔵庫を漁ったらスナックえんどうなるものが出てきた。これを上に散らそうということでとりあえずの解決をみる。
じゃがいもと玉ねぎをガガガッと炒め、肉を上にぴらぴらと広げ、調味料をだばばばーと注いで、その後は強火で15分。
こっくりと甘めに作った肉じゃがに炊きたての御飯、あとは淡泊なおかずがいいなー、と冷や奴を用意。
和食も、やっぱり、いいやねー。

11/26 (金)
フレンチトースト with カリカリベーコン
マッシュルームのクリームスープ
カフェオレ

【本日の痩身 : 昨日測定比マイナス400g・あと36日で目標4.0kg減】

炊飯器に御飯が残り、昨夜の肉じゃがもたっぷり余ってはいたものの、だんなの
「明日はフレンチトーストが食べたいなぁ」
の一言であっさり予定は覆された。まぁ、パンも残っているし。いいのだ。
と、卵と牛乳と砂糖で卵液作ってパンを浸して、テフロンフライパンでじっくり焼く横で、もひとつフライパンを並べてカリカリベーコンを作成。
やはりベーコンが無いとフレンチトーストという気分がしない。
で、ちょっとタイミングを誤ってカリカリベーコンの予定がパリパリベーコンになってしまった。精進精進。

無し

息子の看病で家に閉じこもってばかりは退屈だとだんなに訴えたところ、プレーステーションソフト「クロノ・クロス」を買ってきてくれた。日がな一日、息子の世話以外はテレビの前に座りきりというサルになる。気が付いたら、昼食も食べないまま午後3時を回っている。こんなことなら、息子と一緒に昼にパンでも囓っておくべきだった、と思いつつ身体は一向にテレビの前から剥がれない。
背後からサルゲッチューのあのCMソングが流れてきているような気がしたけど、多分気のせいなのだ。そうなのだ。
(さるさる、さるさるさるさるさるげーっちゅ♪おー、さるげぇっちゅ、っげちゅっ!♪)

刺身 大トロ・カンパチ・鰺のたたき
牛肉じゃが
豆腐の味噌汁
御飯
ビール、日本茶

仕事帰りに食料調達にとデパートに寄ってくれただんなから、やや焦り気味の声で電話があった。
「おゆきさんっ!今日、刺身でいいすかっ!全部、ほとんど、半額なんだよー。すごいよ、半額だよ!」
コントローラーを抱え、中ボス戦に望んでいる最中の私に、彼は熱い声でまくしたてた。
……というわけで、おかずは刺身に決定、したらしい。(異議なし。用意楽だし。)

正札2300円の大トロが1000円であったりと、その割引加減にほくほくしただんなは3パックの刺身を買って帰ってきた。
御飯を炊いて、刺身なら豆腐の味噌汁だろうと味噌汁も作り、肉じゃがを温め、今日も何となく和風の夕食。
2300円の大トロは、流石に旨かった。2300円なんてとても買う気がしないけど1000円なら万々歳だ。鰺のたたきは800円のものが300円。なんだかとんでもない価格になっている。夕方のデパートは最高だ。

11/27 (土)
コロッケサンド
ピーナッツバターサンド
メンチカツ
カフェオレ

【本日の痩身 : 昨日測定比プラスマイナス0g・あと35日で目標4.0kg減】

昨夜のうきうきデパートショッピングにて、だんなは今日の朝食分もきっちり考えて買い物してきたのであった。
何でも三越のとんかつ惣菜屋でコロッケ類を安売りしていたのだという。「フライデーにてフライの安売り」などという、ベタベタなギャグが前提らしい金曜のフライ安売りは、しかしコロッケ50円、メンチカツ80円と大層魅惑的な値段構成であったらしい。コロッケ3つ、メンチカツ2つを入手しただんなは、
「コロッケあるなら、明日はコロッケパン」
という至極もっともな展望を擁して、コッペパンを買って帰ってきた。しかもコッペパンじゃなきゃいけないと思い、木村屋を探しjohanを探し、最後は生協まで寄ってやっとの思いで見つけてきたらしい。その情熱があれば、事業興して大成功な未来も開けそうなもんだが、悲しいかな、だんなの情熱は食べ物にしか向かないようなのであった。(人の事は言えません)。

というわけで、今朝はコロッケパン。
朝から刻みキャベツも作り、コロッケを電子レンジで温めて、各自セルフサービスで食卓にてコロッケサンドを作成する。
パンに切れ込みを入れ、キャベツを詰め、半分に切ったコロッケを挟み、上からとんかつソースをかけ。
こぶりなコッペパン(クッキングロール、という名称だった)はコロッケを挟むとパンパンになってしまって、夫婦してはしたない程大口を開けてかぶりつく。う、うまいじゃないか。とんかつソースというのがまた良い。キャベツも良い。

で、2個目のコッペパンに手を伸ばす。(←ダイエットはどうした)
だんなはメンチカツパンにし、私は冷蔵庫からピーナッツバターを取り出してぬりたくり、チョウシ屋で購入するいつものスタイルを真似てみた。冷蔵庫にあったピーナッツバターは2種類。瓶入りのちょっと高価な上品な味のものと、コンビニで買ってきた紙パック入りの水飴入り安っぽいもの。当然後者だ。後者でなければならない。この安っぽさが、安っぽさがナイスなのよっ!……と妙に力の入る土曜の朝食である。

池袋サンシャインシティAGIOにて
 カキとほうれん草のチーズ焼き
 カキとえのきだけのガーリックバター焼き
 オニオングラタンスープ
 完熟トマトのリングイネ
 白身魚と帆立の香草バター焼き
 グリル焼きハンバーグ
 ティラミス、カスタードプリン
 アイスティー
 白ワイン シャブリをデキャンタで

今日は〜、池袋で観劇。
午後7時からのサンシャイン劇場、キャラメルボックスの「キャンドルは燃えているか」に行くのである。
水疱瘡のぶつぶつ顔佳境の息子を留守番してくれる母に託し、久々の夫婦外出だ。らんらんらん。

観劇前に、昼食と夕食兼ねてサンシャインシティ内で食べ物屋に入ろうということに。
「中華か」「ステーキか」「いやいや、鰻か」と納得いかないままうろうろしていたが、AGIOの入り口に
「カキ料理」
の文字が見え、「ガーリックバター焼き」なんて文字まで判別でき、"もうこれしかない"状態になってしまう。
「……これだな」
「これでっしょ」
とお互いの意思を手早く確認し、入店。

ブランチセットなどの手軽なメニューにしようか、単品でコースを組むかすったもんだ考えたあげく、「カキは当然食べるし」「手打ちパスタも食べたいし」とアラカルトを取ることに。6〜7種類ある、カキのグリル焼きメニューの中から2つを選び(どれも2個600円、1個追加すると300円ずつUP)、看板に書いてあったオススメメニュー「オニオングラタンスープ」、トマトソースのリングイネなどを注文。
カキメニューの下に一緒にどうぞ、と載っていたのでシャブリもデキャンタで注文。何だかフルコースじみてくる。

カキを出すには時間がかかるので……と最初に来たのはスープ。小ぶりの深さのあるグラタン皿に茶色いスープが入り、中にフランスパンがたっぷり入っている。パルミジャーノレッジャーノの香りもする。玉ねぎを炒めて炒めて炒めて炒めたスープはやっぱり美味しい。手間さえかければ誰にでも作れるようなもんだけど、その手間がなかなかかけられない。とろーんと甘くて香ばしいとろとろの玉ねぎを嬉しく食べる。
そこに完熟トマトのリングイネも来る。黄色っぽい手打ちパスタは相変わらず美味。乾麺とは違うふわんもちもちとした食感を楽しみながら待って いると、待望のカキがやってきた。大きな皿に2種類2個ずつのカキが殻付きで湯気を立てている。シャブリを右側に置き、いざカキに相対する。

まずはチーズ焼き。カキの身の下にほうれん草が敷かれ、上からチーズがとろりと溶けている。カキはぷりぷりと半生で、チーズの塩気が絡んで良い感じ。カキのジュースのしみたほうれん草がまた旨い。無言でカキを食べシャブリを飲みほうれん草を食べシャブリを飲み、最後に殻を傾けて残った汁を飲み干した。ああー、やっぱ冬はカキっすよ。カキ。サイコーだ、カキ。
もう一方はにんにくたっぷりのバター風味。下にはえのきだけ。カキはチーズにも合うがにんにくにも合う。いやーん、やっぱり美味しい。
昼下がり、お茶どきのレストランでワイン傾けながらへらへらと笑い合っている怪しい夫婦がここにいる。

メインは肉と魚を1品ずつ取って半分こすることに。ハーブバターソースがたっぷりかかった魚と帆立はちょっと塩気が強かったけど、ドミグラスソースのかかった厚ぼったいハンバーグは、なかなか。何故イタ飯屋でハンバーグなのか、謎は残るが堪能できたので良し。
付け合わせの大きなじゃがいもも、芋好きな私のココロをくすぐった。にんじんのグラッセも大きくてグー。

前菜3種類、パスタにメイン2種類とさんざん喰って、だがデザートは捨てがたい。
この店に来たならば、デザート注文は必須なのである。強くそう主張するのは甘党の私ではなく、だんなである。
ここにはだんなが「日本一と言ってもいい」位のレベルの手作りプリンがあるのであった。来る度来る度、彼の注文するのはプリンである。今日もやっぱりプリンであった。私は、パンナコッタとティラミスを天秤にかけてティラミスを。

プリンを注文してから口にするまで、いや、食べ終わるまで、目の前のだんなの顔は"ポコちゃん"になる。不二家のペコちゃんの相棒、あのポコちゃんである。注文してから妙につぶらな目になってしまうだんなは、食べ終わるまで子供の表情をしている。そんなに旨いか、だんなよ。良かったな、だんな。
プリンはアルミの大きなプリン型に入ったまま、やってくる。
持ってきた店員さんが、目の前でそのプリン型にキコキコとナイフを入れ、くるんとお皿に出してくれる。とろりとしてない、サラサラのカラメルが型からさーっと広がって黄色いプリンが出てくると、かなり嬉しい。今日もプリンは旨かった。ティラミスも相当旨かった。今日は食べなかったけどパンナコッタもやはり旨いのである。侮り難し、AGIO。

東池袋駅そば フレッシュネスバーガーにて
 ネギミソバーガー
 オニオンリング
 フレッシュレモネード

7時からの演劇を堪能し、サンシャインを出たのは午後9時を大きくまわっていた。
「腹が減った」
とだんなは呟く。言われた私もそういえば、と腹が減っていることに気がつく。
ふらふらとサンシャインシティを徘徊し、しかしどの店も閉まっていて途方に暮れつつ駅に向かったところフレッシュネスバーガーがまだ開店していた。最近界隈に出没中のハンバーガー屋だ。Y先輩も美味しいと行っていた。

カントリー調の店内に、クッキーやサンドイッチやケーキが置いてある。ハンバーガーメニューはベーコンオムレツバーガー、ネギミソバーガーなどの風変わりなものが並ぶ。生ジュースもあったりして、なかなか美味しそうだ。
私はネギミソバーガー、だんなはサルサバーガー、それにオニオンリングもつけてレモネードを注文。
注文してから作るらしいハンバーガーはちょっと待たされるが、それだけに美味しかった。かぼちゃを練りこんだパンも妙に味があるし、ネギミソバーガーは自分的になかなかヒットだ。しかも私は(だんなも)オニオンリングが大好物だ。ちょっとツボに入ってしまい、あっさりフレッシュネスバーガーの愛好者になってしまいそうな自分であった。
しかもねー、夜中のハンバーガーって妙に美味しいんだ、こりゃこりゃ。

11/28 (日)
牛肉じゃが
豚汁
御飯

【本日の痩身 : 昨日測定比プラス400g・あと34日で目標4.4kg減】

木曜日に作っておいた肉じゃがが一向に片づかないので、今朝は肉じゃが片づけ食。
幸い、昨夜に母が豚汁を作っておいてくれたので、これを温め刻み葱を散らして食卓に。あとは炊きたての御飯。
これで鰺の開きでもあったら完璧!なのだが、あいにく買い置きは無く。今度買ってこよう、開き。

たらこスパゲッティ
アイスコーヒー

金曜夕方のだんなデパートうきうきショッピングで入手した食材がまだあったのであった。
たらこ、
である。「特撰」の金色シールも輝かしいそれは定価960円、それが600円になっていたそうだ。つやつやとした大きなたらこが1腹パックされている。たらこがあったらスパゲティにしなければならない。最高裁の文書には載っていないが、それが我が家の定説だ。

だんなが湯を沸かし始める。私はバターを出して各自の皿に置いて柔らかくしておく。続いて、たらこの薄皮を取ってボールに入れ、酒とこぶ茶をざっと振り混ぜる。そのまま待つこと十数分。柔らかめに、アルデンテを通り越して茹でた太めのパスタをバターをたらこを入れた皿に盛り、手早く和えて出来上がり。……とここで海苔の準備を忘れていてバタバタしてしまった私たちであった。不覚だ。
バターたっぷり、ぷりぷりの大きなたらこ1腹使ったスパゲティはちょっとすごいボリュームだった。

チーズとレーズンバター with リッツ
牛肉のにんにく醤油炒め
ぶりの刺身
豚汁
御飯
ビール、日本茶

昨日、我が家に「ぶり」が来た。
義母が、家に山ほど届いたからと、我が家に持ってきてくれたのだった。
塩漬けの切り身と、照焼用の切り身と、刺身用の切り身。大きなタッパーに、ぶりがぎっちり詰まっていた。
というわけで、刺身。
包丁研いで、大根の「つま」を作って、神妙な面もちでスラリスラリと切り身を刺身大に切り分ける。脂が乗っててとろりとしていて、美味しそう。

ビールのお供に、ちょびっと残っていた牛肉をにんにくスライスと一緒に炒めて、ついでにチーズとレーズンバターを冷蔵庫の底から引っぱり出して何だか宴会のようになってしまった。
消費ビールは850ml。